説明

通信方法及びそれを用いる通信システム並びに通信装置

【課題】 回線交換で提供されているサービスと等価なサービスをIMS/MMDにて実現可能な回線交換ユーザエージェントシステムを提供する。
【解決手段】 拡張通信装置1は、IMS/MMDにおいて、移動端末3に要求される機能(信号の送受信等)を移動端末3に代わって実行し、回線交換とIMS/MMDでの動作差分を吸収するために、移動端末3からの回線交換での呼制御信号をIMS/MMDで扱われる信号に変換する。拡張通信装置1は、移動端末3からのUNI信号の内、付加サービス制御を含んだ回線交換信号については、IMS/MMD信号を用いて、S−CSCF5へ透過転送する。付加サービスAS7には、ユーザのプロファイルに基づきフィルタ処理にてS−CSCF5より信号が転送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信方法及びそれを用いる通信システム並びに通信装置に関し、特に回線交換網からIP(Internet Protocol:インタネットプロトコル)を用いたネットワークへの移行におけるサービスの提供に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、回線交換網からIPを用いたネットワークへの移行が行われており、その中で、携帯電話システムにおいても、回線交換システムから、IPを用いたシステムへの移行がなされている。
【0003】
この移行においては、IMS(IP Multimedia subsystem)/MMD(Multi−Media Domain)のホーム網(Home Network)において、回線交換信号からIMS/MMDで扱われる信号へ変換する方法が取られている。
【0004】
携帯電話システムにおいては、回線交換網での制御とIMS/MMDでの制御との大きな違いとして、位置登録、付加サービスの実行装置が、回線交換では移動端末が在圏する回線交換網にある装置によって行われ、IMS/MMDにおいてはホーム網にあるSIP(Session Initiation Protocol)サーバ、アプリケーションサーバによって行われている(例えば、非特許文献1参照)。
【0005】
従来、回線交換網とIMS/MMDでの変換は、図11に示すような構成をとり、ホームIP網600への入り口の境界装置[MGCF(Media Gateway Control Function)32及びMGW(edia GateWay)37]によって回線交換信号からIMS/MMD信号への変換がなされている。
【0006】
この構成の場合、移動端末30の位置登録情報管理及び付加サービス実行装置はMSC(Mobile Switching Centre)31によって行われ、移動端末30からの位置情報及び付加サービス制御情報は移動端末30とネットワーク装置(MSC31)との間のUNI(User−Network Interface:ユーザネットワーク間インタフェース)401を介してやり取りされる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】“Mobile Radio Interface Layer 3 Supplementary Services Specification;General Aspects”[3GPP(3rd Generation Partnership Project) TS 24.010 V6.0.0(2004−12)]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した従来の携帯電話システムでは、中継回線交換網500でのネットワーク間(在圏MSC31とMGCF32との間)のNNI(Network−Network Interface)501を介した信号では、UNI401で通信されている情報を伝送する能力がない。このため、回線交換網400からIMS/MMDでの変換において、従来の回線交換システムにて提供されたサービスと等価のサービスをIMS/MMDで実現することが難しくなっている。
【0009】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、回線交換で提供されているサービスと等価なサービスをIMS/MMDにて実現することができる通信方法及びそれを用いる通信システム並びに通信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による通信方法は、移動端末が通信装置にLocation Update Request信号を送信し、
前記通信装置が HLR/HSS(Home Location Register/Home Subscriber Server)からユーザのデータを取得して、前記移動端末にLocation Update Acceptを送信し、
前記通信装置が前記移動端末をIMS(IP Multimedia Subsystem)に登録するかどうかを判定して、S−CSCF(Serving−Call Server Control Function)に向けて第1のRegister信号を送信し、
前記S−CSCFが付加サービスAS(Application Server)に第2のRegister信号を送信して、前記移動端末を前記IMSに登録することを特徴とする。
【0011】
本発明による通信システムは、移動端末と、通信装置と、HLR/HSS(Home Location Register/Home Subscriber Server)と、S−CSCF(Serving−Call Server Control Function)と、付加サービスAS(Application Server)とを備え、
前記移動端末が、前記通信装置にLocation Update Request信号を送信し、
前記通信装置が 前記HLR/HSSからユーザのデータを取得して、前記移動端末にLocation Update Acceptを送信し、
前記通信装置が、前記移動端末をIMS(IP Multimedia Subsystem)に登録するかどうかの判定を行って、前記S−CSCFに向けて第1のRegister信号を送信し、
前記S−CSCFが、前記付加サービスASに第2のRegister信号を送信し、
前記移動端末を前記IMSに登録することを特徴とする。
【0012】
本発明による通信装置は、移動端末と接続する通信装置であって、
前記移動端末からLocation Update Request信号を受信した場合、HLR/HSS(Home Location Register/Home Subscriber Server)からユーザのデータを取得し、
前記移動端末にLocation Update Acceptを送信し、
前記移動端末をIMS(IP Multimedia Subsystem)に登録するかどうかの判定に応じて、S−CSCF(Serving−Call Server Control Function)に向けてRegister信号を送信することによって、前記移動端末を前記IMSに登録させることを特徴とする。
【0013】
すなわち、本発明の回線交換ユーザエージェントシステムは、移動端末が接続した在圏網にある装置にて、回線交換網での移動端末の位置登録情報/状態を用いてIMS(IP Multimedia subsystem)/MMD(Multi−Media Domain)への登録を行い、移動端末からのUNI(User−Network Interface:ユーザネットワーク間インタフェース)信号をIMS/MMDで扱われる信号に組み込んで(埋め込んで)ホーム網のサービス処理装置へ転送することで、従来の回線交換でのサービスと等価のサービスをIMS/MMDにて実現することが可能となる。
【0014】
ここで、在圏網とは、回線交換網でのUNI信号とIMS/MMDで扱われる信号とをそれぞれ処理可能に構成されたネットワークである。つまり、移動端末が接続した在圏網にある装置とは、回線交換網でのUNI信号とIMS/MMDで扱われる信号とをそれぞれ処理可能な通信装置である。
【0015】
本発明の回線交換ユーザエージェントシステムでは、携帯電話システムにおける回線交換信号をIMS/MMDで扱う信号に変換する際に、回線交換網での位置登録状態に応じてIMS/MMDでの登録処理を行い、回線交換信号をIMS/MMDで扱う信号に変換するとともに、必要に応じて移動端末からのUNI信号をIMS/MMD側に転送し、IMS/MMDにおいて移動端末に要求される信号を移動端末に代わって生成することによって、従来の回線交換サービスと同等のサービスをIMS/MMDにて提供することが可能となる。
【0016】
より具体的に説明すると、本発明の回線交換ユーザエージェントシステムでは、MSC(Mobile Switching Centre)/VLR(Visitor Location Register)とCSUA(回線交換ユーザエージェント)とを組み合わせた拡張通信装置が、移動端末の在圏網における回線交換での位置情報状態より、S−CSCF(Serving−Call Server Control Function)に対して、IMS/MMDで扱われる信号を送信し、IMS/MMDにおける登録処理を行っている。
【0017】
IMS/MMDにおける登録処理後、拡張通信装置は、通常回線交換呼処理(発信着信)について、回線交換信号をIMS/MMDでの信号に変換にする。また、拡張通信装置は、移動端末からの付加サービス制御を含んだUNI信号を受信した場合、信号種別によってその付加サービス制御信号を、IMS/MMDで扱われるSIP(Session Initiation Protocol)信号を利用して、つまり、付加サービス制御信号を、IMS/MMDで扱われる信号に組み込んでそのままS−CSCFへ転送する。
【0018】
UNI信号が組み込まれたSIP信号は、S−CSCFでのユーザプロファイルに基づいたフィルタ処理によって、付加サービスAS(アプリケーションサーバ)へ転送され、付加サービスASにて移動端末に対する付加サービスが実行される。
【0019】
このようにして、本発明の回線交換ユーザエージェントシステムでは、回線交換信号での付加サービス制御信号を、IMS/MMDで扱われるSIP信号を利用して、ホーム網に存在するサービス実行装置である付加サービスASへ転送しているため、回線交換で提供されているサービスと等価なサービスをIMS/MMDにて提供可能となる。また、転送された信号に関して、付加サービスASは、既存回線交換装置の資産を転用して構成することが可能となる。
【0020】
したがって、本発明の回線交換ユーザエージェントシステムでは、従来の回線交換での付加サービスの信号にてIMS/MMDにおいて付加サービス処理を行うため、回線交換で提供されているサービスと同等のサービスを実現することが可能となる。
【0021】
また、本発明の回線交換ユーザエージェントシステムでは、付加サービスASにおいて、従来の回線交換での信号を扱うため、拡張通信装置の付加サービス処理部分を共通して利用することが可能であり、リソースを効率的に活用して、IPを用いたシステムに移行することが可能となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、回線交換で提供されているサービスと等価なサービスをIMS/MMDにて実現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の拡張通信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の付加サービスASの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるRegistration手順を示すシーケンスチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における発着信規制サービス起動手順を示すシーケンスチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態における発信規制動作を示すシーケンスチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における発着信規制サービス起動手順を示すシーケンスチャートである。
【図10】本発明の第4の実施の形態における発着信規制サービス起動手順を示すシーケンスチャートである。
【図11】従来のネットワーク構成を示すブロック図である。
【図12】本発明のVCCを用いたアプローチの一例を示す図である。
【図13】本発明のeMSC−Server/MGCFの相互動作の一例を示す図である。
【図14】本発明のeMSC−Serverのアーキテクチャの一例を示す図である。
【図15】本発明のeMSC−Serverのアーキテクチャへの移行の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0025】
図1は本発明の第1の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の第1の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムは、拡張通信装置1とMGW(Media GateWay)2とが配置された在圏網100と、I−CSCF(Interrogating−Call Session Control Function)4とS−CSCF(Serving−Call Session Control Function)5とHLR(Home Location Register)/HSS(Home Subscriber Server)6と付加サービスAS(アプリケーションサーバ)7とが配置されたホーム網(Home Network)200と、IP(Internet Protocol)網300と、移動端末3とを含んで構成されている。
【0026】
ここで、在圏網100は、回線交換網でのUNI(User−Network Interface:ユーザネットワーク間インタフェース)信号とIMS(IP Multimedia subsystem)/MMD(Multi−Media Domain)で扱われる信号とをそれぞれ処理可能に構成されたネットワークである。つまり、移動端末3が接続した在圏網100にある拡張通信装置1は、回線交換網でのUNI信号とIMS/MMDで扱われる信号とをそれぞれ処理可能な通信装置である。
【0027】
拡張通信装置1は従来のMSC(Mobile Switching Center)/VLR(Visitor Location Register)11とCSUA(回線交換ユーザエージェント)12とを組み合わせた装置であり、回線交換での移動端末3の位置登録に応じてS−CSCF5に対して、IMS/MMDでの登録処理を行う。
【0028】
拡張通信装置1は、IMS/MMDにおいて、移動端末3に要求される機能(信号の送受信等)を移動端末3に代わって実行し、回線交換とIMS/MMDでの動作差分を吸収するために、移動端末3からの回線交換での呼制御信号をIMS/MMDで扱われる信号に変換する。
【0029】
また、拡張通信装置1は、移動端末3からのUNI信号の内、付加サービス制御を含んだ回線交換信号については、IMS/MMD信号に組み込んで(埋め込んで)S−CSCF5へ転送する。S−CSCF5から付加サービスAS7には、ユーザのプロファイルに基づきフィルタ処理にて付加サービス制御を含んだ回線交換信号が組み込まれたIMS/MMD信号が転送される。
【0030】
ここで、UNI信号の付加サービス制御を含んだ回線交換信号をIMS/MMD信号に組み込む方法としては、例えば、SIPメッセージのメッセージボディを用いる方法等が考えられる。SIPメッセージのメッセージボディは、SIP以外で定義された情報で、SIPメッセージの構成上ではオプションとなる。メッセージボディをSIPメッセージに付加する方式としては、例えば、電子メールにおいて添付ファイル等をメッセージに付加して送付する場合に用いられるMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)が利用される。
【0031】
さらに、拡張通信装置1は、移動端末3に対するIMS/MMDへの変換処理を起動するかどうかについて、例えば、HLR/HSS6からのユーザプロファイルに新規フラグを定義し、そのフラグが存在するか否かによって判定する。
【0032】
MGW2は、回線交換網ATM(Asynchronous Transfer Mode)/STM(Synchronous Transfer Mode)上のメディア信号AMR(Adaptive Multi Rate)をIP上のメディア信号AMRへ変換するメディア変換システムである。
【0033】
つまり、MGW2は、図11に示す在圏回線交換網400内のMGW38とホームIP網500内のMGW37との機能を併せ持つMGWである。このように、MGW2に、従来のMGW38とMGW37との機能を併せ持たせることで、回線交換でのユーザメディアデータをIMS/MMDで扱われるメディアデータに直接変換することが可能となる。したがって、従来は在圏回線交換網400内のMGW38とホームIP網500内のMGW37とを経て得ていたメディアデータを直接MGW2から受取ることができるため、経路の最適化が可能となる。
【0034】
付加サービスAS7は、拡張通信装置1によってIMS/MMDで扱われる信号にて転送されてきた移動端末3からのUNI信号を解析し、その解析結果にしたがって付加サービスを行う装置である。また、付加サービスAS7は、サービス実行完了等の移動端末3への応答のUNI信号、移動端末3へ通知するUNI信号を生成し、IMS/MMDで扱われる信号を用いて拡張通信装置1へS−CSCF5経由で送信する機能を持つ。
【0035】
図2は図1の拡張通信装置1の構成を示すブロック図である。図2において、拡張通信装置1は、MAP(Mobile Application Part)/CAP[CAMEL(Customised Application for Mobile network Enhanced Logic) Application Part]信号処理部114、ISUP[ISDN(Integrated Services Digital Network) User Part]信号処理部113、MSC制御部112、GSM(Global System for Mobile communications) Layer 3信号処理部111からなる従来のMSC/VLR部11と、SIP User Agent部121、SIP信号処理部122からなる回線交換UA(User Agent)部12とを組み合わせた構成となっている。
【0036】
MSC制御部112は呼状態管理CC(Call Control)処理部1121と、位置登録管理MM(Mobility Management)処理部1122と、付加サービス管理SS(Supplementary Service)処理部1123とを備えている。
【0037】
MEGACO(Megaco/H.248)信号処理部13はMSC/VLR部11と回線交換UA部12とに対して共通な機能として構成される。この構成の上で、MSC/VLR部11内のMSC制御部112と回線交換UA部12のSIP User Agent部121とが内部連携して、回線交換、IMS/MMDの両方における登録/呼制御/付加サービス処理(MM/CC/SS)を行う。
【0038】
図3は図1の付加サービスAS7の構成を示すブロック図である。図3において、付加サービスAS7は、IMS/MMDにおける付加サービス管理を行うSIP User Agent71と、透過転送された信号を処理解析する付加サービス管理SS処理部72と、Diameter信号処理部74と、SIP信号処理部73とから構成されている。付加サービスAS7は、この構成によって、従来、MSCでの付加サービス管理SS処理部1123を付加サービス管理SS処理部72として利用することが可能となる。
【0039】
図4は本発明の第1の実施の形態におけるRegistration手順を示すシーケンスチャートであり、図5は本発明の第1の実施の形態における発着信規制サービス起動手順を示すシーケンスチャートであり、図6は本発明の第1の実施の形態における発信規制動作を示すシーケンスチャートである。これら図1〜図6を参照して本発明の第1の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムの動作について説明する。
【0040】
図4を例に本発明の第1の実施の形態におけるRegistration手順について説明する。
【0041】
拡張通信装置1はMSC/VLR部11にて、移動端末3からのLocation Update Request信号(図4のa1)を契機に、Update Location信号(図4のa2)、Insert Subscriber Data信号(図4のa3)、Insert Subscriber Data Ack信号(図4のa4)、Update Location Ack信号(図4のa5)の送受信(従来処理)にてHLR/HSS6からユーザのプロファイルを取得し、VLR(Visitor Location Register)を生成し、Location Update Accept信号(図4のa6)を移動端末3に送信する。
【0042】
その後、拡張通信装置1は、HLR6からダウンロードしたユーザプロファイルを確認し(図4のa7)、IMS/MMDへの変換処理を起動するかどうかを判定する。拡張通信装置1は、IMS/MMDへの変換処理の起動と判定すると、移動端末3からのLocation Update Request信号(図4のa1)の要素及びHLR6からのInsert Subscriber Data Ack信号(図4のa4)の要素から、SIP Register信号(図4のa8)を生成してS−CSCF5へ送信し、IMS/MMDにおける移動端末3の登録処理を行う。
【0043】
S−CSCF5は、HSS6からユーザプロファイルをDiameter SAR(Server Assignment Request)/SAA(Server Assignment Answer)信号の送受信によって取得し(図4のa9,a10)、その取得したユーザプロファイルによって、付加サービスAS7へ登録処理を行う(図4のa12〜a14)。
【0044】
付加サービスAS7は、S−CSCF5からSIP Register信号(図4のa12)を受信すると、必要に応じて移動端末3のユーザプロファイルをDiameter UDR(User Data Request)/UDA(User Data Answer)信号(図4のa13)の送受信によってHSS6から取得する。付加サービスAS7は、移動端末3のプロファイルにしたがって登録処理を行うと、付加サービスの通知を受け取ることを可能とするため、S−CSCF5を介して拡張通信装置1に対し、SIP SUBSCRIBE信号(図4のa15,a16)を送信する。
【0045】
また、上記のa7の処理での判定がIMS/MMDへの変換処理の起動でない場合、及びIMS/MMDへの登録処理(図4のa8〜a14)が失敗した場合、拡張通信装置1は、従来のMSCとしての動作を行い、従来の回線交換サービスを継続する。
【0046】
続いて、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態において、代表的な回線交換サービスである発着信規制サービスの起動手順について説明する。
【0047】
ユーザの端末操作によって、移動端末3はCS(Circuit Switch)での発着信規制サービス起動を示すRegister信号(図5のb1)を拡張通信装置1に送信する。拡張通信装置1は、CSでのRegister信号を受信すると、信号種別によって付加サービスであることを解析し、該当移動端末3がIMS/MMDでの登録処理を完了している場合において、付加サービスAS7に対し、CSでのRegister信号をSIP Notify信号(図5のb2)に組み込んで(埋め込んで)S−CSCF5に送信する。
【0048】
S−CSCF5はCSでのRegister信号が組み込まれたSIP Notify信号(図5のb2)を受信すると、付加サービスAS7に対してCSでのRegister信号が組み込まれたSIP Notify信号(図5のb3)を転送する。
【0049】
付加サービスAS7はCSでのRegister信号が組み込まれたSIP Notify信号(図5のb3)を受信すると、CSでのRegister信号を解析し、発着信規制サービスを起動し、HSS6へDiameter PUR(Profile Update Request)信号(図5のb4)を用いてプロファイル更新手順によってサービスの起動、すなわちサービス状態の変更を通知する。
【0050】
HSS6での処理が完了し、Diameter PUA(Profile Update Answer)信号(図5のb5)にて完了が通知されると、付加サービスAS7は、S−CSCF5を介して拡張通信装置1に対し、付加サービスの起動完了を示すCS信号を組み込んだSIP 200 OK信号(図5のb6,b7)を送信する。
【0051】
拡張通信装置1は、付加サービスの起動完了を示すCS信号を組み込んだSIP 200 OK信号(図5のb7)を受信すると、SIP信号内にあるCS信号(Release Complete)(図5のb8)を移動端末3に対して送信する。本実施の形態では、この手順によって付加サービスの起動が行われる。
【0052】
さらに、図6を参照して本発明の第1の実施の形態における発信規制処理について説明する。
【0053】
拡張通信装置1は、移動端末Aから移動端末Bへの発信信号であるSETUP信号(図6のc1)を受信すると、IMS/MMDでの登録処理が完了している場合において、CS信号のSETUP信号(図6のc1)からIMS/MMD信号のSIP INVITE信号(図6のc2)への変換を行い、S−CSCF5へ送信する。
【0054】
S−CSCF5は、SIP INVITE信号(図6のc2)を受信すると、付加サービスAS7に対し、SIP INVITE信号(図6のc3)を転送する。
【0055】
付加サービスAS7は、SIP INVITE信号(図6のc3)を受信すると、必要に応じて移動端末AのユーザプロファイルをDiameter UDR/UDA信号(図6のc4)の送受信によってHSS6から取得する。付加サービスAS7は、移動端末Aのプロファイルにしたがって発信規制を判定し、発信規制であることを示すCS信号を組み込んだSIP 403 Forbidden信号(図6のc5)をS−CSCF5へ送信する。
【0056】
S−CSCF5は、移動端末Aのプロファイルより在圏の回線交換網100に接続していることを判定し、発信規制であることを示すCS信号が組み込まれたSIP 403 Forbidden信号(図6のc6)を拡張通信装置1へ転送する。拡張通信装置1は、CS信号が包含されたSIP信号(図6のc6)を受信すると、SIP信号内にあるCS信号(DISCONECT)(図6のc7)を移動端末Aに対して送信する。本実施の形態では、この手順によって発信規制が行われる。
【0057】
このように、本実施の形態では、従来の回線交換での付加サービスの信号にてIMS/MMDにおいて付加サービス処理を行うため、回線交換で提供されているサービスと同等のサービスを実現することができる。
【0058】
また、本実施の形態では、付加サービスAS7が、従来の回線交換での信号を扱うため、拡張通信装置1の付加サービス処理部分を共通して利用することが可能であり、リソースを効率的に活用して、IPを用いたシステムへの移行を実現することができる。
【0059】
図7は本発明の第2の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムの構成を示すブロック図である。図7において、本発明の第2の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムは、拡張通信装置1が、移動端末3に代わり、IMS/MMDにおいて要求される機能・動作を行うため、在圏網100の拡張通信装置1とホーム網200のI−CSCF4との間にP−CSCF(Proxy−Call Session Control Function)8を配置するネットワーク構成をとった以外は、上記の本発明の第1の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
【0060】
また、本発明の第2の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムは、P−CSCF8を配置した以外は、上記の本発明の第1の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムと同様の動作を行い、同様の効果を奏する。つまり、本発明の第2の実施の形態では、P−CSCF8を用いるシステムにも対応可能なことを示している。尚、拡張通信装置1にP−CSCF8の機能を持たせることも可能である。
【0061】
図8は本発明の第3の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムの構成を示すブロック図である。図8において、本発明の第3の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムは、ホーム網200内の付加サービスAS7を在圏網100内の拡張通信装置1に直接接続するようにした以外は図1に示す本発明の第1の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムと同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。また、本発明の第3の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムでは、本発明の第1の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムと発着信規制サービス起動手順が異なる以外は上記と同様の処理を行う。
【0062】
本実施の形態では、この発着信規制サービス起動手順において、拡張通信装置1が付加サービスAS7との間で直接通信を行うため、使用するプロトコルもHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)となる。
【0063】
図9は本発明の第3の実施の形態における発着信規制サービス起動手順を示すシーケンスチャートである。この図9を参照して、本発明の第3の実施の形態において、代表的な回線交換サービスである発着信規制サービスの起動手順について説明する。
【0064】
ユーザの端末操作によって、移動端末3はCSでの発着信規制サービス起動を示すRegister信号(図9のd1)を拡張通信装置1に送信する。拡張通信装置1は、CSでのRegister信号を受信すると、信号種別によって付加サービスであることを解析し、該当移動端末3がIMS/MMDでの登録処理を完了している場合において、付加サービスAS7に対し、CSでのRegister信号をHTTP PUT信号(図9のd2)に組み込んで(埋め込んで)送信する。
【0065】
付加サービスAS7はCSでのRegister信号が組み込まれたHTTP PUT信号(図9のd2)を受信すると、CSでのRegister信号を解析し、発着信規制サービスを起動し、HSS6へDiameter PUR信号(図9のd3)を用いてプロファイル更新手順によってサービスの起動、すなわちサービス状態の変更を通知する。
【0066】
HSS6での処理が完了し、Diameter PUA信号(図9のd4)にて完了が通知されると、付加サービスAS7は、拡張通信装置1に対し、付加サービスの起動完了を示すCS信号を組み込んだHTTP 200 OK信号(図9のd5)を送信する。
【0067】
拡張通信装置1は、付加サービスの起動完了を示すCS信号を組み込んだHTTP 200 OK信号(図9のd5)を受信すると、HTTP信号内にあるCS信号(Release Complete)(図9のd6)を移動端末3に対して送信する。本実施の形態では、この手順によって付加サービスの起動が行われる。
【0068】
上述したように、本実施の形態では、本発明の第1の実施の形態におけるSIPと同様に、MIMEによってCS信号を組み込むことが可能となる。よって、本実施の形態でも、本発明の第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0069】
本発明の第4の実施の形態による回線交換ユーザエージェントシステムは、上記の本発明の第3の実施の形態と同様に、ホーム網200内の付加サービスAS7を在圏網100内の拡張通信装置1に直接接続するようにしている。本実施の形態では、発着信規制サービス起動手順において、拡張通信装置1が付加サービスAS7との間で直接通信を行うため、使用するプロトコルをXCAP(An Extensibe Markup Language(XML) Configuration Access Protocol)となっている。
【0070】
図10は本発明の第4の実施の形態における発着信規制サービス起動手順を示すシーケンスチャートである。この図10を参照して、本発明の第4の実施の形態において、代表的な回線交換サービスである発着信規制サービスの起動手順について説明する。
【0071】
ユーザの端末操作によって、移動端末3はCSでの発着信規制サービス起動を示すRegister信号(図10のe1)を拡張通信装置1に送信する。拡張通信装置1は、CSでのRegister信号を受信すると、そのSS信号を翻訳し(図10のe2)、該当移動端末3がIMS/MMDでの登録処理を完了している場合において、付加サービスAS7に対し、CSでのRegister信号をHTTP PUT信号(図10のe3)に組み込んで(埋め込んで)送信する。ここで、SS信号とは、例えば、CS信号に含まれる付加サービス用の信号のことをいう。
【0072】
付加サービスAS7はCSでのRegister信号が組み込まれたHTTP PUT信号(図10のe3)を受信すると、CSでのRegister信号を解析し、発着信規制サービスを起動し、HSS6へDiameter PUR信号(図10のe4)を用いてプロファイル更新手順によってサービスの起動、すなわちサービス状態の変更を通知する。
【0073】
HSS6での処理が完了し、Diameter PUA(Profile Update Answer)信号(図10のe5)にて完了が通知されると、付加サービスAS7は、拡張通信装置1に対し、付加サービスの起動完了を示すCS信号を組み込んだHTTP 200 OK信号(図10のe6)を送信する。
【0074】
拡張通信装置1は、付加サービスの起動完了を示すCS信号を組み込んだHTTP 200 OK信号(図10のe6)を受信すると、HTTP信号内にあるCS信号(Release Complete)(図10のe7)を移動端末3に対して送信する。本実施の形態では、この手順によって付加サービスの起動が行われる。
【0075】
上述したように、本実施の形態では、本発明の第1の実施の形態におけるSIPと同様に、MIMEによってCS信号を組み込むことが可能となる。よって、本実施の形態でも、本発明の第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0076】
この発明は、MGCF(Media Gateway Control Function)機能をともなったMSC(Mobile service Switching Center)−Server(eMSC−Server)となることで、MSC−Serverの相互作用を定義するという提案である。このeMSC−Serverは、回線交換網からの呼信号を中央処理網へのVoIP(Voice over Internet Protocol)呼信号へと翻訳して伝送し、また逆の動作もする。そして、eMSC−Serverは、呼信号をIMSにおけるTAS(Telephony Application Server)に送る。これは既存UEへの互換性、及びAll−IPネットワークへの移行を十分に保障する。
【0077】
現在のリリース7 VCC(Voice Call Continuity)は、VMSC(Visited Mobile Switch Center)がVCC AS(Application Service)へCAMEL(Customized Application for Mobile.network Enhanced Logic)処理をトリガとして、迂回させることによって呼信号を送るコンセプトを用いている。同様のコンセプトが、IMSへの処理の集約における付加サービスにも使用される(図12参照)。VMSCのCAMELはMO(Mobile Origination)呼信号とMT(Mobile Termination)呼信号との両方で用いられる。gsmSCF(GSM Service Control Function)はホーム網のTASからIMRN(IP Multimedia Routing Number)を要求し、またVMSCはそのIMRNにしたがってTASへ呼信号を送信する。その後の付加サービスにおいて、呼はTASが基点となって制御される。
【0078】
UEからの付加サービスの要求は、Ut、v3のようなインタフェースを経由してTASへ直接送信される。上記の解決法は中央制御網への影響がないという利点がある一方で、端末への影響があり、既にある端末でサービスを受けることができない。
【0079】
IMSでの集中処理における付加サービスを実現するためのもう一つの解決法は、ISUP/SIP(Session Initiation Protocol)の相互接続のためのMGCFの機能を用いてMSC−Serverを拡張し(eMSC−Serverとする)、IMSにおいて全ての呼信号を制御する。eMSC−Serverは、相当するCS access networkにおける発着信信号に関与する。端末のCS発信信号は、eMSC−ServerでVoIP呼へ翻訳され、また、付加サービス制御信号は、IMSにて処理される。着信呼信号は、CS access networkへ送信するため、MGW/eMSC−Serverへ導かれる。その場合でも、着信信号はIMSシステムで制御されている。移動端末がPS(Packet Switch)圏内のみいる場合、eMSC−Serverは関与しない。
【0080】
図13はローミングの仕方の一例を示している。端末が呼信号を発信した場合、端末からのCS信号はVeMSC−Server(Visited eMSC−Server)でSIP信号へと変換され、在圏網のP−CSCF(Proxy CSCF)へと送信される(P−CSCFはVeMSCに含まれて動作することも可能である)。SIP信号はS−CSCFにおけるiFCs(inter Filter Criteria)の設定によりTASへ送られる。呼信号はTASが基点となって制御される。その後、TASは付加サービス制御を担う。既存の方法では、付加サービス要求が端末からA/Iuインタフェースを経由してMSCへ送信される。VeMSC−Serverは付加サービス要求をSIP信号へ組み込むか、翻訳し、TASへ送信する。TASは付加サービス要求を受け、その要求に応じて実行する。この解決法の利点は、VCCのような解決法と比較して、既存端末がサポートされ、CAMELが要求されないことである。したがって、All−IP化への移行に際し、MSC−Serverへの小さな影響のみで、既存端末への影響がない。
【0081】
これに加えて、ユーザのIPネットワークでの存在場所は在圏網のMGWにあるので、どんなIMSシステムでの相手への音声通信もホーム網を横切らずに直接送信される。この網構成は、IMSでの呼制御方法がより普及した時に、ネットワーク資源の削減という観点で、端末から見て、ホーム網の運営者と在圏網の運営者との両方への多数の利点が見込まれる。対して、VCCでの解決法の場合、常に全ての音声通信には在圏網及びホーム網各々の通信路が要求される。
【0082】
eMSC−Serverの詳細なアーキテクチャの一例を図14に示す。eMSC−Serverは、通常のMSC−Server、VLR及びUser Agent(以下、UAとする)をともなったMGCF機能からなる。最小限のVLR及びHLRへの影響として、MAPプロトコルにおいて指標の追加が必要である。HLRは端末がホーム網によりIMSでの集中制御処理によって扱われることを示す必要があり、VLRはそれを示すフラグを解釈する必要がある。MGWはIMSでの着信側と同様に、CS接続の着信側になることを可能とすることが要求される。Mc及びMnインタフェースは新たな一つのインタフェースへ組み合わせることも可能である。
【0083】
図15はeMSC−Serverをサポートし、現存しているCS networkからAIPN(All IP Network)への移行の一例を示している。運用者は、IMSシステムの容量に応じてIMSでの集中処理を許容する顧客のプロファイルを調整することで、CS網からIMS(IP網)へのスムーズな移行を実現することができる。
【符号の説明】
【0084】
1 拡張通信装置
2 MGW
3 移動端末
4 I−CSCF
5 S−CSCF
6 HLR/HSS
7 付加サービスAS
8 P−CSCF
11 MSC/VLR部
12 回線交換UA部
13 MEGACO信号処理部
71 SIP User Agent
72 付加サービス管理SS処理部
73 SIP信号処理部
74 Diameter信号処理部
100 在圏網
111 GSM Layer 3信号処理部
112 MSC制御部
113 ISUP信号処理部
114 MAP/CAP信号処理部
121 SIP User Agent部
122 SIP信号処理部
200 ホーム網
300 IP網
1121 呼状態管理CC処理部
1122 位置登録管理MM処理部
1123 付加サービス管理SS処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動端末が通信装置にLocation Update Request信号を送信し、
前記通信装置が HLR/HSS(Home Location Register/Home Subscriber Server)からユーザのデータを取得して、前記移動端末にLocation Update Acceptを送信し、
前記通信装置が前記移動端末をIMS(IP Multimedia Subsystem)に登録するかどうかを判定して、S−CSCF(Serving−Call Server Control Function)に向けて第1のRegister信号を送信し、
前記S−CSCFが付加サービスAS(Application Server)に第2のRegister信号を送信して、前記移動端末を前記IMSに登録することを特徴とする通信方法。
【請求項2】
請求項1記載のIMSに登録する方法であって、
前記移動端末を前記IMSに登録するかどうかを、前記ユーザのデータにフラグが存在するか否かによって判定することを特徴とする通信方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のIMSに登録する方法を行って、
前記通信装置が前記移動端末からの回線交換網で扱われるUNI(User−Network Interface)信号と前記IMS網で扱われるSIP(Session Initiation Protocol)信号とを相互変換することを特徴とする通信方法。
【請求項4】
請求項3に記載の相互変換する方法を行って、
前記通信装置が前記付加サービスASに前記SIP信号を転送し、
前記付加サービスASから前記移動端末にサービスを提供することを特徴とする通信方法。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の方法であって、
前記通信装置はMobile Switching Centerであることを特徴とする通信方法。
【請求項6】
移動端末と、通信装置と、HLR/HSS(Home Location Register/Home Subscriber Server)と、S−CSCF(Serving−Call Server Control Function)と、付加サービスAS(Application Server)とを備え、
前記移動端末が、前記通信装置にLocation Update Request信号を送信し、
前記通信装置が 前記HLR/HSSからユーザのデータを取得して、前記移動端末にLocation Update Acceptを送信し、
前記通信装置が、前記移動端末をIMS(IP Multimedia Subsystem)に登録するかどうかの判定を行って、前記S−CSCFに向けて第1のRegister信号を送信し、
前記S−CSCFが、前記付加サービスASに第2のRegister信号を送信し、
前記移動端末を前記IMSに登録することを特徴とする通信システム。
【請求項7】
請求項6に記載の通信システムであって、
前記移動端末を前記IMSに登録するかどうかの前記判定を、前記ユーザのデータにフラグが存在するか否かによって行うことを特徴とする通信システム。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載の通信システムであって、
前記移動端末が、前記IMSに登録されている場合、
前記通信装置が、前記移動端末からの回線交換網で扱われるUNI(User−Network Interface)信号と前記IMS網で扱われるSIP(Session Initiation Protocol)信号とを相互変換することを特徴とする通信システム。
【請求項9】
請求項6から請求項8のいずれかに記載の通信システムであって、
前記通信装置が、Mobile Switching Centerであることを特徴とする通信システム。
【請求項10】
請求項6から請求項9のいずれかに記載の通信システムであって、
前記付加サービスASが、前記SIP信号を受けると、前記移動端末にサービスを提供することを特徴とする通信システム。
【請求項11】
移動端末と接続する通信装置であって、
前記移動端末からLocation Update Request信号を受信した場合、HLR/HSS(Home Location Register/Home Subscriber Server)からユーザのデータを取得し、
前記移動端末にLocation Update Acceptを送信し、
前記移動端末をIMS(IP Multimedia Subsystem)に登録するかどうかの判定に応じて、S−CSCF(Serving−Call Server Control Function)に向けてRegister信号を送信することによって、前記移動端末を前記IMSに登録させることを特徴とする通信装置。
【請求項12】
請求項11に記載の通信装置であって、
前記移動端末を前記IMSに登録するかどうかの前記判定を、前記ユーザのデータにフラグが存在するか否かによって行うことを特徴とする通信装置。
【請求項13】
請求項11または請求項12に記載の通信装置であって、
前記移動端末を前記IMSに登録した後に、前記移動端末からの回線交換網で扱われるUNI(User−Network Interface)信号と前記IMS網で扱われるSIP(Session Initiation Protocol)信号とを相互変換することを特徴とする通信装置。
【請求項14】
請求項11から請求項13のいずれかに記載の通信装置であって、
前記通信装置が、Mobile Switching Centerであることを特徴とする通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−75147(P2012−75147A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−248146(P2011−248146)
【出願日】平成23年11月14日(2011.11.14)
【分割の表示】特願2006−346031(P2006−346031)の分割
【原出願日】平成18年12月22日(2006.12.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】