説明

通信機

【課題】微小な振動でも作動する通信機を提供する。
【解決手段】ケースの内部に収容された振動センサ26が振動を検出するときのみ、電池24の電力を消費して、通信マスタとの無線通信を行う通信機において、ケースの内部に固定される固定物に片持ち支持される腕部28を備え、振動センサ26は、腕部28に設けられる通信機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動を検出する振動センサを備えた通信機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車においては、利便性の向上を目的として、ユーザに所持される電子キーと車載装置との間で無線通信を行い、当該無線通信が成立したことを条件としてドア錠の施解錠を許可又は実行する電子キーシステムが搭載されている。このような電子キーシステムとしては、特許文献1に示されるものがある。特許文献1の電子キーシステムは、電子キーを所持したユーザが車両に近づくことで、当該車両と電子キーとの間で無線信号の授受が自動で行われる、いわゆるスマートシステムである。電子キーは、交換可能とされた電池の電力により駆動する。
【0003】
ところで、特許文献1の電子キーには、振動センサが搭載されている。そして、当該振動センサによって振動を検出したときのみ電池の電力を電子キーの各部に供給する。電子キーは、電池の電力が電子キーの各部に供給されているときは、車両からの無線信号を受信可能な状態(待機状態)であり、電池の電力が電子キーの各部に供給されていないときは、車両からの無線信号は受信不能な状態(非待機状態)である。従って、電子キーを使用しないとき、例えば、電子キーを室内に保管している場合には、当該電子キーは、非待機状態となり、電池の消耗が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−320278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、このような電子キーの場合、ケースの内部には無線通信を行うための電気回路が設けられた基板が固定される。この基板には、先の振動センサも配設される。通常、ケースは、基板等を内部に収容しやすいように2つの筐体を合わせてなる。これら2つの筐体の間には、ゴム等の防水部材が配設される。この防水部材により、ケースの内部に水等の液体が浸入して、基板等に悪影響を与えることが抑制されている。
【0006】
しかしながら、多くの防水部材は、ゴム等の弾性部材からなる。このため、ケースが振動しても、当該振動が弾性部材により吸収されてしまうことがある。そのために、ケース内に固定される基板の振動が弱まることがある。これにより、当該基板に配設される振動センサが、ケースの振動を検出できないおそれがある。また、防水部材が配設されていない電子キーでも、振動自体が弱い場合、振動センサが、振動を検出できないおそれがある。その結果、電池から電力が供給されずスマート通信を利用できないおそれがある。
【0007】
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、微小な振動でも作動する通信機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、ケースの内部に収容された振動センサが振動を検出するときのみ、電源の電力を消費して、通信マスタとの無線通信を行う通信機において、前記ケースの内壁、又は前記ケースの内部に固定される固定物に片持ち支持される腕部を備え、前記振動センサは、前記腕部に設けられることを要旨とする。
【0009】
振動とは、物体に伝わる波の山と谷とが繰り返されることによって生じる現象である。振動を検出するということは、波の山と波との繰り返しを検出するということである。従って、山と谷との差が大きければ大きいほど検出は容易になる。同構成によれば、片持ち支持される腕部を設けた。従って、腕部の先端部は自由端である。測定対象が振動するとき、当該測定対象から腕部に振動を生じさせる波が伝わる。腕部に伝わった波は、自由端に入射する。これを入射波という。入射波は、自由端において反射し、反射波を生じさせることがわかっている。反射波は腕部に伝わる。この現象を自由端反射という。この自由端反射では、自由端に入射した入射波が山である場合には当該入射波に対して自由端で反射した反射波も山になり、入射波が谷である場合には反射波も谷になることがわかっている。従って、実際に腕部を振動させる入射波と反射波とが合わさった合成波の振幅は、入射波の振幅、すなわち測定対象の振幅よりも大きくなる。このため、腕部に設けられる振動センサは、ケースが微小振動する場合であっても、当該振動を検出しやすい。これにより、ケースが微小振動する場合でも、通信マスタとの間で無線通信を行うことができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の通信機において、前記振動センサは、前記腕部の先端部に設けられることを要旨とする。
測定対象を振動させる先端部への入射波は、当該先端部において自由端反射する。そして、自由端反射した反射波は、先端部から測定対象に向かって伝わる。すなわち、入射波と反射波との合成波は、先端部から測定対象に向かって生成される。合成波が生成されたところの振幅は測定対象における振幅よりも大きくなる。この合成波が生成されるのが最も早いのは腕部の先端部である。このため、先端部に振動センサを設けることにより、測定対象が微小振動する場合であっても、当該振動を早く検出することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の通信機において、前記ケースの内部には、基板が固定され、前記腕部は、前記基板の一部を切り欠くことにより形成されることを要旨とする。
【0012】
同構成によれば、基板を切り欠くという単純な作業で腕部を形成することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、微小な振動でも作動する通信機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態における電子キーシステムの構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態における基板の平面図。
【図3】ある時刻において、自由端反射が発生したときの入射波、反射波、及びこれらの合成波を示すイメージ図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明にかかる電子キーシステムを具体化した一実施形態について図1〜3に従って説明する。
図1に示すように、車両10には、電子キー20との間で交信される無線信号によりID照合を実行する電子キーシステム1が搭載されている。
【0016】
<車両の構成>
車両10は、各種の車載機器を制御する車載制御部11と、その車載制御部11に電気的に接続されてLF(Low Frequency)帯の要求信号を送信するLF送信部12及びUHF(Ultra High Frequency)帯の応答信号を受信するUHF受信部13とを備えている。また、車両10は、同じく車載制御部11に電気的に接続されたドアロック装置14及びドアハンドルセンサ15を備えている。ドアロック装置14は、ドア錠の施解錠を切り替える。ドアハンドルセンサ15は、ユーザの図示しないドアハンドルへの接触を検出する。
【0017】
車載制御部11には、不揮発性のメモリ11aが設けられている。このメモリ11aには車両10に固有のIDコードが記憶されている。車載制御部11は、LF送信部12及びUHF受信部13を通じて電子キー20と無線通信を行う。車載制御部11は、電子キー20との間で行われる無線信号の授受を通じて、通信している電子キー20が自身に対応するものか否かを判断する。当該判断は、電子キー20からの無線信号に含まれるIDコードと、メモリ11aに記憶されたIDコードとの照合により行う。そして、自身に対応するものと判断される場合には、ドアロック装置14の作動を許可する。この状態で、ドアハンドルセンサ15を通じてドアハンドルへの接触を検出した場合、車載制御部11は、ドアロック装置14の作動を実行する。
【0018】
<電子キーの構成>
電子キー20は、CPU等からなるコンピュータユニットによって構成された電子キー制御部21を備える。この電子キー制御部21には、LF帯の無線信号を受信するLF受信部22と、UHF帯の無線信号を送信するUHF送信部23とが電気的に接続されている。
【0019】
LF受信部22は、車両10から送信されるLF帯の無線信号である要求信号を受信すると、この要求信号をパルス信号に復調し、この復調された信号を電子キー制御部21へ出力する。
【0020】
電子キー制御部21は、不揮発性のメモリ21aを備え、同メモリ11aには電子キー20に固有のIDコードが記憶されている。電子キー制御部21は、LF受信部22により復調された要求信号を認識すると応答信号を生成する。応答信号には、メモリ21aに記憶されたIDコードが含まれる。電子キー制御部21は、生成した応答信号をUHF送信部23へ出力する。UHF送信部23は、応答信号を変調し、この変調した応答信号をUHF帯の無線信号として送信する。
【0021】
また、電子キー20は、電池24、電源供給判定回路25、及び振動センサ26を備える。電池24は、交換可能とされた一次電池である。電池24は、電源供給判定回路25を介して電力を電子キー制御部21等の電子キー20の各部に供給する。電源供給判定回路25は、振動センサ26が検出する電子キー20の振動の有無を監視し、当該監視を通じて電池24の電力を電子キー20の各部に供給するか否かを判定する。電源供給判定回路25は、振動センサ26が振動を検出するときには電池24の電力を電子キー20の各部に供給し、振動センサ26が振動を検出しないときには電池24の電力を電子キー20の各部に供給しない。
【0022】
これら各構成は、電子キー20のケース内部に固定される基板29(プリント基板)に配設される。詳述すると、基板29は、ケースの内部に固定される基板本体27と、当該基板本体27を切り欠いて形成された腕部28とからなる。図2に示すように、腕部28は、基板29の側部に形成される。図1に示すように、基板本体27には電子キー制御部21、LF受信部22、UHF送信部23、電池24、及び電源供給判定回路25が、腕部28の先端部28aには振動センサ26が、それぞれ配設されている。腕部28及び振動センサ26により振動検出部30が構成される。
【0023】
腕部28の先端部28aは、振動センサ26の大きさに合わせて基端部に対して幅広に形成されている。なお、腕部28における基端部から先端部28aまでの幅は一定である。
【0024】
図2に示すように、腕部28の基端部は基板本体27に固定された固定端、先端部は外部、ここでは、基板本体27及びケースの内面から離間した自由端とされている。従って、基板本体27(電子キー20)が振動するとき、当該振動を生じさせる波(振動波)は、腕部28においてその基端部から先端部28aに向かって伝わる。これにより、先端部28aが振動する。振動センサ26は、先端部28aにおける振動を検出する。
【0025】
<電子キーシステムの動作>
電子キー20を所持した状態で、ユーザが歩くなどして移動するとき、当該移動に伴うユーザの振動が電子キー20に伝わる。電子キー20を振動させる振動波は、ケース内部に固定されている基板本体27に伝わる。そして、当該基板本体27に伝わった振動波は、腕部28に伝わる。振動波は、腕部28において基端部から先端部28aに向かって伝わる。先端部28aは、自由端とされている。このため、図3に示すように、先端部28aに入射した振動波、すなわち入射波(図中、一点鎖線)は、当該先端部28aにおいて自由端反射する。先端部28aにおいて、自由端反射した振動波、すなわち反射波(図中、二点鎖線)は、入射波と合わさり合成波(図中、実線)となる。そして当該合成波が先端部28aを振動させる。ここで、図3に示すように、反射波は、入射波が山である場合には山になり、入射波が谷である場合には谷になることがわかっている。従って、合成波の振幅は、入射波の振幅よりも大きくなる。これにより、振動センサ26は、入射波の振幅が小さい場合、すなわち基板本体27が微小振動する場合でも振動を検出することができる。
【0026】
振動センサ26が振動を検出すると、その旨示す検出信号が電源供給判定回路25に送られる。電源供給判定回路25は、検出信号が入力されると、電池24の電力を、電子キー制御部21をはじめとする電子キー20の各部へ供給する。これにより、電子キー20は、車両10からの要求信号を受信することが可能となる。
【0027】
この状態で、ユーザが車両10に近づくことにより、車両10と電子キー20との間でスマート通信が自動的に行われる。そして、当該スマート通信が成立した状態でユーザが車両10のドアハンドルに設けられたドアハンドルセンサ15に触れることにより、ドアロック装置14が作動する。
【0028】
一方、電子キー20が室内に置かれた場合などは、電子キー20と車両10との間でスマート通信が行われないと想定される。このとき、振動センサ26は、振動を検出しない。従って、振動センサ26は、検出信号を電源供給判定回路25に送らない。すなわち、電源供給判定回路25は、電池24の電力を電子キー20の各部へ供給しない。これにより、電池24の電力の消費が抑制される。
【0029】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)基板本体27に片持ち支持される腕部28を形成した。そして、当該腕部28の先端部28a(自由端)に振動センサ26を設けた。これら腕部28、先端部28a、及び振動センサ26によって、振動検出部30を構成した。基板本体27が振動するときの振動波は、腕部28に伝わる。そして、この振動波は、先端部28aに入射する。先端部28aに入力した入射波は、当該先端部28aにおいて自由端反射する。この自由端反射した反射波は、先の入射波と合わさる。この合わさった合成波が先端部28aを振動させる。自由端反射では、反射波は、入射波が山である場合には山になり、入射波が谷である場合には谷になることがわかっている。従って、合成波の振幅は、入射波の振幅よりも大きくなる。これにより、振動センサ26は、入射波の振幅が小さい場合、すなわち基板本体27が微小振動する場合でも振動を検出することができる。
【0030】
(2)車両10とスマート通信する電子キー20に振動検出部30を設けた。そして、振動検出部30が振動を検出するとき、電子キー20は、電池24の電力を消費して、車両10との間でスマート通信できるようにした。これにより、ユーザが電子キー20を所持している場合など、スマート通信する可能性がある場合には、当該スマート通信を行うことが可能となる。一方、電子キー20が室内に置かれた場合などは、電子キー20と車両10との間でスマート通信が行われないと想定される。このとき、振動検出部30は、振動を検出しない。従って、電池24の電力は電子キー20の各部へ供給されない。これにより、電池24の電力の消費が抑制される。
【0031】
(3)腕部28を基板本体27と一体形成した。これにより、ケースに収容する構成部材が少なくなる。従って、電子キー20の組み付け工数が少なくなる。
(4)腕部28を基板29の端部に形成した。これにより、振動センサ26以外の電子キー20の電子部品を基板の1カ所に集中して配設することができる。
【0032】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、振動センサ26は、腕部28の先端部28aに設けられたが、腕部28に設けられていればよい。当該腕部28には、基板本体27を振動させている振動波(入射波)と先端部28aにおいて自由端反射した反射波とが合成された合成波が伝わるので、腕部28の振幅は基板本体27の振幅よりも大きくなる。従って、このように構成した場合であっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0033】
・上記実施形態において、腕部28は、基板本体27を切り欠くことで形成されたが、基板本体27又はケースに片持ち支持されるものであればよい。すなわち、腕部28は、基板本体27と別体であってもよい。従って、腕部は、基板本体27と別の材質からなるものであってもよい。例えば、コイルばね等の弾性部材などであってもよい。このように構成した場合でも、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0034】
・上記実施形態では、腕部28は、基板本体27の端部に形成されたが、端部でなくてもよい。例えば、腕部28の中央部に設けられてもよい。このように構成した場合でも、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0035】
・上記実施形態では、電子キー20は、車両10との間でスマート通信を行うとされたが、これ以外の通信態様にも適用することができる。例えば、電子キー20にスイッチを設け、当該スイッチが操作されたことをトリガとして無線信号を送信するいわゆるワイヤレス通信をするものにも適用することができる。この場合であっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0036】
・上記実施形態では、電池24は、一次電池とされたが、2次電池、あるいはキャパシタなどの蓄電手段であってもよい。このように構成した場合であっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0037】
・上記実施形態において、振動センサ26は、腕部28の先端部28aの振動を検出するものであるが、その検出方式については限定されるものではない。例えば、検出方式には、先端部28aの変位から振動を検出する変位方式、先端部28aの時間あたりの変位量から振動を検出する速度方式、変位速度の時間微分から振動を検出する加速度方式などがある。これら、いずれの検出方式を採用する振動センサであれ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0038】
・上記実施形態において、腕部28の先端部28aは、基端部よりも幅広としたが、必ずしも幅広である必要はない。すなわち、先端部28aは、基端部と同等、若しくは基端部よりも狭い幅であってもよい。
【0039】
・上記実施形態において、腕部28を形成するために基板本体27を切り欠いた部分に、車両10と無線信号の授受を行うためのアンテナ等を配設してもよい。このように構成すれば、切り欠いたスペースを有効に活用することができる。ひいては、電子キー20を小型化することができる。
【0040】
・上記実施形態では、電子キー20は、車両10とのスマート通信によりドアロック装置を駆動させたが、他のものを駆動させてもよい。例えば、エンジンや、モータといった走行用の駆動源を駆動させてもよい。なお、車両10の走行用の駆動源が駆動しているとき、その駆動源の駆動に伴う振動は、車室内にも伝わる。従って、この振動は、車室内にある電子キー20にも伝わる。電子キー20が車室内に置かれている場合には、車室の振動が直接伝わり、電子キー20がユーザに把持される場合には、車室の振動がユーザを介して伝わる。このため、電子キー20の各部には、電池24の電力が供給される。すなわち、車両10の走行用の駆動源が駆動している最中において、電子キー20は、車両10と定期的にスマート通信を行うことができる。従って、車両10は、駆動源の駆動中にスマート通信を利用して電子キー20が車室内にあるか否かを判定し、電子キー20が車室内にない場合には、アラーム等を発信してユーザに報知することもできる。
【0041】
・上記実施形態では、電源供給判定回路25は、振動センサ26が振動を検出しているときのみ電池24の電力を電子キー20の各部に供給したが、振動センサ26が振動を検出しなくなってから所定の時間だけ電池24の電力を電子キー20の各部に供給してもよい。
【0042】
・上記実施形態において、電子キー20は、車両10と通信するものに限らない。例えば、電子キー20と通信する住宅等であってもよい。また、電子キーに限らず、無線の通信機であればよい。このように構成しても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0043】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記腕部は、前記基板の端部に形成されること。
同構成によれば、腕部が基板の端部に形成されることにより、振動センサ以外の電子キーの電子部品を基板の1カ所に集中して配設することができる。
【符号の説明】
【0044】
1…電子キーシステム、10…車両、11…車載制御部、11a…メモリ、12…LF送信部、13…UHF受信部、14…ドアロック装置、15…ドアハンドルセンサ、20…電子キー、21…電子キー制御部、21a…メモリ、22…LF受信部、23…UHF送信部、24…電池、25…電源供給判定回路、26…振動センサ、27…基板本体、28…腕部、28a…先端部、29…基板、30…振動検出部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースの内部に収容された振動センサが振動を検出するときのみ、電源の電力を消費して、通信マスタとの無線通信を行う通信機において、
前記ケースの内壁、又は前記ケースの内部に固定される固定物に片持ち支持される腕部を備え、
前記振動センサは、前記腕部に設けられることを特徴とする通信機。
【請求項2】
請求項1に記載の通信機において、
前記振動センサは、前記腕部の先端部に設けられることを特徴とする通信機。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の通信機において、
前記ケースの内部には、基板が固定され、
前記腕部は、前記基板の一部を切り欠くことにより形成されることを特徴とする通信機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−72172(P2013−72172A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−209511(P2011−209511)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】