説明

通信端末、メールプッシュシステム及び方法

【課題】現在のユーザ使用状態に関するパラメータに基づいて、メールがプッシュされる通信端末を自動選択することができる通信端末を提供することにある。
【解決手段】当該通信端末は、少なくとも1つのユーザ使用状態関連パラメータを取得するためのパラメータ取得部と、少なくとも1つのユーザ使用状態関連パラメータを含む第1の情報をネットワーク側のデータ処理装置に送信するための情報送信部と、ネットワーク側のメールプッシュ装置からのメールを受信するためのメール受信部とを備え、メールはメールプッシュ装置がメールプッシュ指示メッセージに基づいてプッシュしたものであり、メールプッシュ指示メッセージは少なくとも第1の情報および第2の通信端末からの第2の情報に関連付けられており、第2の通信端末と通信端末とは2つの別体の通信端末である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メールプッシュ技術に関し、特に、複数の装置によってメールプッシュを実現する通信端末、メールプッシュシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のメールシステムにおいて、予約したメールサービスに応じて、ユーザが移動端末により受動で且つ定期的にメールを受信してもよいし、ユーザが移動端末によりメールシステムに主動的にログインしメールボックスをチェックしてメールを受信してもよい。これによって、移動端末とユーザによって指定されたメールボックスとが同期を取るメールデータを実現することになる。しかしながら、上記のような2つの方式によれば、ユーザは即時にメールデータを取得することができない。
【0003】
ユーザがメールを即時取得するという要求を満たすために、プッシュ技術をメールシステムに適用してメールプッシュ技術を具現している。ユーザが予約したメールプッシュサービスに応じて、メールプッシュ技術を採用しているメールシステムは、メールボックスで受信したばかりのメールを、主動的に、即時にユーザの移動端末に直接プッシュしてもよい。無線ネットワークが広く応用されることにつれて、メールプッシュ技術は、既に非常に重要なビジネス応用になった。なお、プッシュ技術とは、クライアント/サーバのメカニズムに基づいて、サーバがクライアントに情報を主動的に送信する技術である。そして、サーバが送信する情報は、通常、ユーザが予め決めたものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、従来のメールプッシュ解決策には、社内メールサーバにおけるメールまたはインターネットメールサーバにおけるメールを単一の通信端末にプッシュすることしかできなく、ユーザ現在使用状態に関するパラメータとメールのタイプとに基づいてメールのプッシュに適する通信端末を自動選択することができないという問題点がある。
【0005】
これに鑑みて、本発明の主たる目的は、現在のユーザ使用状態に関するパラメータに基づいて、メールがプッシュされる通信端末を自動選択することができる通信端末を提供することにある。
【0006】
本発明のさらなる目的は、現在のユーザ使用状態に関するパラメータに基づいて、メールがプッシュされる通信端末を自動選択することができるメールプッシュシステムを提供することにある。
【0007】
本発明のさらなる目的は、現在のユーザ使用状態に関するパラメータに基づいて、メールがプッシュされる通信端末を自動選択することができるメールプッシュ方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の技術方案は以下のように実現される。
通信端末であって、
少なくとも1つのユーザ使用状態関連パラメータを取得するためのパラメータ取得部と、
前記少なくとも1つのユーザ使用状態関連パラメータを含む第1の情報をネットワーク側のデータ処理装置に送信するための情報送信部と、
ネットワーク側のメールプッシュ装置からのメールを受信するためのメール受信部と
を備え、
前記メールは前記メールプッシュ装置がメールプッシュ指示メッセージに基づいてプッシュしたものであり、前記メールプッシュ指示メッセージは少なくとも前記第1の情報および第2の通信端末からの第2の情報に関連付けられており、前記第2の通信端末と前記通信端末とは2つの別体の通信端末であることを特徴とする通信端末。
【0009】
なお、前記パラメータは、ユーザ使用状態、及び/又はユーザ位置情報、及び/又は装置属性情報を含む。
【0010】
なお、前記ユーザ位置情報を取得する方式は、無線/赤外線センサーによる方式、入力処理又は温度センサーによる方式を含む。
【0011】
なお、前記メールプッシュ装置は、メールプッシュサーバ及びメールサーバであり、又は、前記メールプッシュ装置は、メールプッシュサービス及びメールサービスを実現するためのサーバである。
【0012】
なお、前記パラメータ取得部は、ユーザ状態感知部であり、
前記ユーザ状態感知部は、無線/赤外線の感知方式、又は入力/温度に基づき判断する感知方式を採用して、ユーザ現在使用状態を取得し、前記情報送信部及びネットワーク側のパラメータ取得部を介してネットワーク側のパラメータ処理部に送信する。
【0013】
なお、前記メール受信部は、メールプッシュクライアントソフトウェアのサポートが可能なメール受信部である。
【0014】
なお、前記ユーザ状態感知部は、さらに、ユーザ現在使用状態をタイミング検出してプッシュ装置検出モジュールに送信する。
【0015】
なお、前記ユーザ状態感知部は、さらに、プッシュ装置検出モジュールからのユーザ現在使用状態の検出要求に応じ、ユーザ現在使用状態を検出して前記プッシュ装置検出モジュールに送信する。
【0016】
なお、前記通信端末は、前記通信端末にプッシュポリシーを設定し、プッシュポリシーをプッシュポリシー管理モジュールに送信して記憶するプッシュポリシー設定部をさらに備える。
【0017】
メールプッシュシステムであって
同一のユーザに所属している2つの別体の通信端末からの第3の情報及び第4の情報を少なくとも含む第5の情報を取得するためのパラメータ取得部と、
前記第3の情報及び第4の情報を含む第5の情報を処理して、少なくとも1つの通信端末の位置属性を示す端末情報を含むメールプッシュ指示メッセージを生成するためのパラメータ処理部と、
前記メールプッシュ指示メッセージの指示に応じて、メールを取得し、前記メールを前記少なくとも1つの通信端末のうち少なくとも1つの通信端末にプッシュするためのメールプッシュ部と
備える。
【0018】
なお、前記第3の情報/第4の情報は、ユーザ使用状態、及び/又はユーザ位置情報、及び/又は装置属性情報を含み、さらに、装置属性情報のみを含む。
【0019】
メールサーバを備え、
当該メールプッシュサーバをさらに備え、
前記パラメータ処理部は、前記メールプッシュサーバにおけるユーザ状態検出部であり、
前記メールプッシュサーバは、前記パラメータ取得部と前記メールプッシュ部とをさらに含む。
【0020】
なお、前記ユーザ状態検出部は、前記メールサーバからメール受信を示す情報を取得した後、ユーザ現在使用状態の検出要求をユーザ状態感知部に送信し、前記ユーザ状態感知部により、前記パラメータ取得部を介してリターンされたユーザ現在使用状態に基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、選択された通信端末の情報を前記メールプッシュ部に送信する。
【0021】
なお、前記ユーザ状態検出部は、プッシュ装置検出モジュールとプッシュポリシー管理モジュールとを備え、
プッシュ装置検出モジュールは、前記メールサーバからメール受信を示す情報を取得した後、前記ユーザ状態感知部からユーザ現在使用状態を取得し、ユーザ現在使用状態を前記プッシュポリシー管理モジュールに送信し、
プッシュポリシー管理モジュールは、予め設定したプッシュポリシーを管理・記憶し、前記ユーザ現在使用状態及びプッシュポリシーに基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、選択された通信端末の情報を前記メールプッシュ部に送信する。
【0022】
メールプッシュ方法であって
同一のユーザに所属している2つの別体の通信端末からの第6の情報及び第7の情報を少なくとも含む第8の情報を取得するステップと、
前記第6の情報及び第7の情報を含む第8の情報を処理して、少なくとも1つの通信端末の位置属性を示す端末情報を含むメールプッシュ指示メッセージを生成するステップと、
前記メールプッシュ指示メッセージの指示に応じて、メールを取得し、前記メールを前記少なくとも1つの通信端末のうち少なくとも1つの通信端末にプッシュするステップと
を含む。
【0023】
なお、当該方法は、取得した前記情報がユーザ使用状態又は位置情報であると、ユーザ現在使用状態又は位置情報に基づいて、プッシュポリシーを設定し、検出したメールをユーザに所属している一つの特定の通信端末に直接プッシュするステップを含む。
【0024】
なお、当該方法は、取得した前記情報がユーザ使用状態/位置情報及び装置属性情報であると、ユーザ現在使用状態/位置情報及び装置属性情報に基づいてプッシュポリシーを設定し、ユーザに所属している、前記装置属性をサポートする通信端末に検出したメールをプッシュするとともに、当該ユーザに所属している、前記装置属性をサポートしない少なくとも1つの通信端末にプロンプトメッセージ(prompt message)をプッシュする。
【0025】
なお、当該方法は、取得した前記第8の情報がユーザ使用状態であると、プッシュポリシーを予め設定するステップを含み、
メールがメールプッシュサーバに到着したことを検出するステップと、
前記メールプッシュサーバが、通信端末から報告されたユーザ現在使用状態及び前記プッシュポリシーに基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、前記メールを選択された通信端末にプッシュするステップとをさらに含む。
【0026】
当該方法は、通信端末が、ポリシーに応じて自局通信端末におけるユーザ現在使用状態を検出し、前記ユーザ現在使用状態を前記メールプッシュサーバに報告するステップをさらに含む。
【0027】
当該方法は、前記メールプッシュサーバは、検出通信端末におけるユーザ現在使用状態の検出要求を送信し、前記全ての通信端末は、自局通信端末におけるユーザ現在使用状態を検出し、前記ユーザ現在使用状態を前記メールプッシュサーバに報告するステップをさらに含む。
【0028】
なお、前記プッシュポリシーは、
前記メールをユーザの現在使用中の通信端末にプッシュすること、
又は、前記通信端末のうち、メールがプッシュされるノート型パソコンがパワーオン状態にあることを検出すると、前記ノート型パソコンに優先してプッシュすること、
又は、前記通信端末のうち、メールがプッシュされるデスクトップコンピュータがパワーオン状態にあることを検出すると、前記デスクトップコンピュータに優先してプッシュすること、
又は、前記通信端末のうち、メールプッシュをサポートする移動端末、メールプッシュをサポートするノート型パソコン/デスクトップコンピュータのうち少なくとも2つの通信端末に同時にプッシュすることを含む。
【0029】
前記メールプッシュサーバは、前記メールを選択された通信端末にプッシュするとき採用する方式は、
WAPプロトコルに基づきメール到着を通知するメールプッシュ技術WAP プッシュ、電話呼をシミュレーションすることにより移動装置にデータをプッシュするメールプッシュ技術Phoneプッシュ、又はTCP/IPプロトコルに基づきメール到着を通知するメールプッシュ技術IPプッシュのいずれか1つの方式である。
【発明の効果】
【0030】
一、現在のユーザ使用状態に関するパラメータに基づき、異なる作業状況に適応し、ユーザは便利で柔軟に操作する要求に応じて、ユーザの現在使用中の最適な通信端末を選択して、メールを処理することができる。
二、ユーザが予め設定した異なるプッシュポリシーに基づき、メールを1つの通信端末にプッシュするか、又は複数の通信端末に同時にプッシュし、且つ全てのメールの処理状態が複数の通信端末間で完全に同期する。
三、本発明は、メールを複数の通信端末に同時にプッシュすることをサポートして、ユーザが現在いずれの通信端末を使用してもメールプロンプトを即時に得られるので、作業効率を向上させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明は、メールプッシュ技術に基づくものであって、メールプッシュシステムは複数の通信端末から提供されたパラメータ、即ち現在のユーザ使用状態に関するパラメータに基づいて、プッシュポリシーを設定し、メールがプッシュされる通信端末を自動選択することができる。
【0032】
本発明の以下のさらに詳細な説明を実施例及び添付の図面と組み合わせて読めば、本発明の目的、技術方案および利点がさらに容易に明らかになるであろう。
【0033】
図1に示すように、通信端末1は、少なくとも1つのユーザ使用状態関連パラメータを取得するパラメータ取得部11と、前記少なくとも1つのユーザ使用状態関連パラメータを含む第1の情報をネットワーク側のデータ処理装置に送信する情報送信部12と、ネットワーク側のメールプッシュ装置からのメールを受信するメール受信部13とを備える。なお、前記メールは、前記メールプッシュ装置がメールプッシュ指示メッセージに応じてプッシュするものであり、前記メールプッシュ指示メッセージは、少なくとも前記第1の情報及び第2の通信端末からの第2の情報に関連付けられたものであり、前記第2の通信端末と前記通信端末とは2つの別体の通信端末である。
【0034】
ここでのデータ処理装置は、メールプッシュ装置に設けられてもよいし、別途に設けられてもよい。
【0035】
ここで、前記ユーザ使用状態関連パラメータは、ユーザ使用状態、及び/又はユーザ位置情報、及び/又は装置属性情報を含む。なお、前記ユーザ位置情報を取得する方式は、無線/赤外線センサーによる方式、入力処理又は温度センサーによる方式を含む。
【0036】
ここで、1つの通信端末の情報送信部が送信する情報の例を挙げると、情報送信部12が送信する情報は第1の情報である基本情報を少なくとも含み、第1の情報である基本情報を処理して得られる第1の情報に関連付けられる処理情報をさらに含む。つまり、当該処理情報は前記ユーザ使用状態関連パラメータに関する第1の情報である。そして、当該第1の情報は前記ユーザ使用状態関連パラメータである。なお、当該第1の情報はユーザ使用状態、ユーザ位置情報及び装置属性情報の任意の組み合わせを含むが、装置属性情報のみの場合は含んでいない。
【0037】
ここで、メールプッシュ装置は、メールプッシュサーバ及びメールサーバである。又は、メールプッシュ装置は、メールプッシュサービス機能及びメールサービス機能を一体化させたサーバである。
【0038】
通信端末の実施例1:前記パラメータ取得部がユーザ状態感知部であり、前記ユーザ使用状態関連パラメータがユーザ使用状態である場合、本実施例の通信端末はユーザ状態感知部と、情報送信部と、メール受信部とを備える。
【0039】
なお、ユーザ状態感知部は、無線/赤外線の感知方式、又は入力/温度に基づき判断する感知方式を採用して、ユーザ現在使用状態を取得し、情報送信部及びネットワーク側のパラメータ取得部を介してネットワーク側のパラメータ処理部に送信する。
【0040】
ここで、メール受信部は、メールプッシュクライアントソフトウェアのサポートが可能なメール受信部である。
【0041】
ここで、ユーザ状態感知部から送信するユーザ現在使用状態は主動性及び受動性を持つので、ユーザ状態感知部は、2種類の状態がある。
【0042】
第1の状態では、ユーザ状態感知部がユーザ現在使用状態を主動的に送信する。そして、ユーザ状態感知部は、さらに、ユーザ現在使用状態をタイミング検出してネットワーク側のプッシュ装置検出モジュールに送信し、且つ、プッシュ装置検出モジュールはネットワーク側のパラメータ処理部に設けられている。そして、プッシュ装置検出モジュールは、前に取得したユーザ現在使用状態をプッシュポリシー管理モジュールに直接送信することができる。
【0043】
第2の状態では、ユーザ状態感知部がユーザ現在使用状態を受動的に送信する。そして、ユーザ状態感知部は、さらに、プッシュ装置検出モジュールからのユーザ現在使用状態の検出要求に応じ、ユーザ現在使用状態を検出してネットワーク側のプッシュ装置検出モジュール送信し、且つ、プッシュ装置検出モジュールはネットワーク側のパラメータ処理部に設けられている。そして、プッシュ装置検出モジュールは、現在取得したユーザ現在使用状態をプッシュポリシー管理モジュールに送信することができる。
【0044】
通信端末は、通信端末にプッシュポリシーを設定し、プッシュポリシーをネットワーク側のプッシュポリシー管理モジュールに送信して記憶するプッシュポリシー設定部をさらに備える。なお、プッシュ装置検出モジュールは、ネットワーク側のパラメータ処理部に設けられている。
【0045】
図2に示すように、メールプッシュシステム2は、同一のユーザに所属している2つの別体の通信端末からの第3の情報及び第4の情報を少なくとも含む第5の情報を取得するためのパラメータ取得部21と、前記第3の情報及び第4の情報を含む第5の情報を処理して、少なくとも1つの通信端末の位置属性を示す端末識別子情報を含むメールプッシュ指示メッセージを生成するためのパラメータ処理部22と、前記メールプッシュ指示メッセージの指示に応じて、メールを取得し、前記メールを前記少なくとも1つの通信端末のうち少なくとも1つの通信端末にプッシュするためのメールプッシュ部23とを備える。
【0046】
ここで、メールプッシュ指示メッセージには、移動端末の番号、コンピュータIPアドレス等のような端末識別子情報を少なくとも含む。なお、端末識別子情報は、メールを具体的にどちらの通信端末にプッシュするのかに必要な位置情報である。メールプッシュ指示メッセージは、プッシュ命令情報をさらに含む。
【0047】
ここで、前記第3の情報/第4の情報は、ユーザ使用状態、及び/又はユーザ位置情報、及び/又は装置属性情報を含み、装置属性情報のみを含むが、前記装置属性情報は少なくとも2つの異なる通信端末からのものである。
【0048】
ここで、メールプッシュシステムのパラメータ取得部21が取得した情報において、パラメータ取得部が取得した情報は少なくとも第3の情報及び第4の情報を含む第5の情報であり、具体的には、ここでの第3の情報及び第4の情報は基本情報であってもよいし、基本情報を処理して得られた処理情報であってもよい。ここでの第5の情報は、第3の情報及び第4の情報をパッキングして生成されたパッキング情報である。
【0049】
パラメータ取得部21が取得した情報は、装置属性情報のみがある状況をさらに含み、当該装置属性情報は少なくとも2つの異なる通信端末からのものであり、これらの通信端末は同一のユーザに所属している通信端末であるので、ここでパラメータ処理部22による処理は、複数種類の状況を含む。
【0050】
例えば、複数の通信端末から提供した情報がいずれも位置情報のみであるとき、メールプッシュ部はメールをユーザから最も近い装置のみにプッシュする。複数の通信端末のうち一部の通信端末が位置情報を提供し、一部の通信端末装置が属性情報を提供したとき、且つ、当該装置属性情報が通信端末でサポート可能なイメージフォーマットであると、メールプッシュ部はイメージのあるメールをイメージの受信が可能な装置にプッシュし、ユーザが所持している全ての通信端末にプロンプトメッセージを送信し、メールをどちらの通信端末にプッシュしたのか等をユーザに知らせる。
【0051】
メールプッシュシステムの実施例1:当該メールプッシュシステムがメールプッシュサーバ及びメールサーバから構成された場合、本実施例において、メールプッシュサーバは、パラメータ取得部、ユーザ状態検出部とメールプッシュ部とを含む。なお、パラメータ処理部は、メールプッシュサーバにおけるユーザ状態検出部である。
【0052】
ここで、ユーザ状態検出部は、メールサーバからメール受信を示す情報を取得した後、ユーザ現在使用状態の検出要求をユーザ状態感知部に送信し、ユーザ状態感知部からパラメータ取得部を介してリターンしたユーザ現在使用状態に基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、選択された通信端末の情報をメールプッシュ部に送信する。
【0053】
なお、ユーザ状態検出部は、プッシュ装置検出モジュールとプッシュポリシー管理モジュールとを備える。
【0054】
ここで、プッシュ装置検出モジュールは、メールサーバからメール受信を示す情報を取得した後、ユーザ状態感知部からユーザ現在使用状態を取得し、ユーザ現在使用状態をプッシュポリシー管理モジュールに送信する。プッシュポリシー管理モジュールは、予め設定したプッシュポリシーを管理・記憶し、ユーザ現在使用状態及びプッシュポリシーに基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、選択された通信端末の情報をメールプッシュ部に送信する。
【0055】
ここで、メールプッシュサーバは、メール転送プロトコルに従って、メールサーバからメール到着を示す情報を取得し、メール到着を示す情報をユーザ状態検出部におけるプッシュ装置検出モジュールに送信するメール検出部をさらに備える。これに応じて、プッシュ装置検出モジュールは、メール検出部を介してメールサーバからメール受信を示す情報を取得する。
【0056】
図3に示すように、図3は、通信端末及びメールプッシュシステムによる一実施例の動作状態の構成の模式図である。
【0057】
図3に示している実施例では、通信端末3と、メールプッシュサーバ4と、メールサーバ5とを含む。
【0058】
なお、通信端末3は、メールプッシュサーバ4に接続され、ユーザ現在使用状態を検出してメールプッシュサーバ4に送信し、メールプッシュサーバ4からメールを受信する。メールプッシュサーバ4は、メールサーバ5からメールを受信し、通信端末3から取得したユーザ現在使用状態に基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、選択された通信端末にメールをプッシュする。メールサーバ5は、メールを管理・記憶し、メールをメールプッシュサーバ4に送信する。
【0059】
ここで、通信端末3のみを例に挙げているが、実際の動作状態において複数の通信端末がある。そして、通信端末3は、メールプッシュをサポートするスマート移動端末、又はメールプッシュをサポートするノート型パソコン/デスクトップコンピュータのうち少なくとも2つの種類であればよい。つまり、複数の端末が同一の種類ではないことを保証すればいい。なお、メールプッシュをサポートするノート型パソコンとは、メールプッシュ個別電源供給の無線WAN(WWAN)カードと、対応するメールプッシュクライアントソフトウェアとを備えているノート型パソコンである。ノート型パソコンに、シャットダウン/休止状態で、メールプッシュサーバ4からプッシュするメールを受信させてもよい。メールプッシュをサポートするデスクトップコンピュータとは、遠隔起動/ネットワークカード個別電源供給機能と、対応するメールプッシュクライアントソフトウェアとを備えるデスクトップコンピュータである。デスクトップコンピュータに、シャットダウン/休止状態で,メールプッシュサーバ4からプッシュするメールを受信させてもよい。
【0060】
ここで、通信端末3は、有線又は無線によってメールプッシュサーバ4に接続されてもよいし、接続方式はイーサネット(登録商標)、デジタルユーザ回線(xDSL)、ダイアルネットワーク、802.11規格に準拠したWiFi、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、符号分割多元接続(CDMA)、GSM(Global System for Mobile Communications)/GPRS(General Packet Radio Service)、EDGE(Enhanced Data Rate for GSM Evolution)、WCDMA(Wideband CDMA)、CDMA2000、TD−SCDMA、SCDMA、B3G、第4世代無線通信(4G)のうちいずれか一方である。
【0061】
ここで、メールサーバ5は、Domino、Exchangeサーバ、Groupware、Foxmail等のような社内メールサーバである。メールサーバは、インターネットでメールサービスを提供するメールサーバ、例えば、Hotmail、Gmail、Yahoo Mail、Sina Mail、263 Mail等のようなインターネットメールサーバであってもよい。
【0062】
図3に示す実施例では、上述のメールプッシュをサポートするスマート移動端末、又はメールプッシュをサポートするノート型パソコン/デスクトップコンピュータを採用しているが、これらの通信端末におけるいずれの1種類又は複数種類の通信端末も、必ずユーザ現在使用状態を検出する機能を有しなければならない。言い換えると、通信端末はユーザ状態感知機能を有するメールプッシュ通信端末である。これに応じて、メールプッシュサーバは、ユーザ現在使用状態に基づいて、メールがプッシュされる通信端末を自動選択することができる必要がある。
【0063】
そして、図3に示すように、通信端末3は、ユーザ状態感知部31と、情報送信部12と、メール受信部13とを備えており、メールプッシュサーバ4は、ユーザ状態検出部41と、パラメータ取得部21と、メールプッシュ部23とを備えている。
【0064】
なお、メール受信部13は、メールプッシュ部23からメールを受信する。情報送信部12は、ユーザ状態感知部31から取得したユーザ現在使用状態をパラメータ取得部21に送信する。ユーザ状態感知部31は、無線/赤外線の感知方式、又は入力/温度による判断の感知方式を採用して検出を行い、ユーザ現在使用状態を取得してユーザ状態検出部41に送信するか、又は情報送信部12及びパラメータ取得部21を介しユーザ状態検出部41に送信する。ここで、メール受信部13は、メールプッシュクライアントソフトウェアのサポートが可能なメール受信部である。
【0065】
具体的には、赤外線感知方式とは、通信端末がパワーオン状態になっており、且つ端末側ユーザ状態感知部、例えば無線センサーがユーザを検出した場合、ユーザが当該通信端末を使用していることを知る方式である。入力による判断の感知方式とは、通信端末がパワーオン状態になっており、且つ端末側ユーザ状態感知部がユーザの最近の一定の時間内における通信端末の入力操作を検出する場合、例えばマウスの移動、タッチスクリーンに対する接触、キーボードに対する押し動作等、イヤホーン及びメモリカード等を含む部品に対する取り外し、音量ボタンに対する調整等を検出した場合、ユーザが当該通信端末を使用していることを知る方式である。温度による判断の感知方式とは、通信端末がパワーオン状態になっており、且つ端末側ユーザ状態感知部、例えば温度センサーが通信端末のある部分の温度がユーザの体温に近づける場合、ユーザこの通信端末を身辺に携帯しており、現在この通信端末を使用していることを知る方式である。
【0066】
メールプッシュ部23は、ユーザ状態検出部41から選択された通信端末の情報を受信し、選択された通信端末のメール受信部13にメールをプッシュする。ユーザ状態検出部41は、メールサーバ5からメール受信を示す情報を取得した後、ユーザ現在使用状態の検出要求をユーザ状態感知部31に送信し、ユーザ状態感知部31からリターンされたユーザ現在使用状態に基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、選択された通信端末の情報をメールプッシュ部23に送信する。ここで、ユーザ状態検出部41はプッシュ装置検出モジュール411と、プッシュポリシー管理モジュール412とを備えている。
【0067】
なお、プッシュ装置検出モジュール411は、メールサーバ5からメール受信を示す情報を取得した後、ユーザ状態感知部31からユーザ現在使用状態を取得し、ユーザ現在使用状態をプッシュポリシー管理モジュール412に送信する。プッシュポリシー管理モジュール412は、予め設定したプッシュポリシーを管理・記憶する。当該ポリシーは、ユーザが、メールプッシュをサポートするスマート移動端末、又はメールプッシュをサポートするノート型パソコン/デスクトップコンピュータにおけるいかなるタイプの通信端末によって設定してもよいし、これらのタイプ以外の他の装置を用いて、ウェブサイト(WEB)にログインして、WEB方式で設定してもよい。ユーザ現在使用状態及び前記プッシュポリシーに基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、選択された通信端末の情報をメールプッシュ部23に送信する。
【0068】
ここで、ユーザ状態感知部31は、さらに、ユーザ現在使用状態をタイミング検出してプッシュ装置検出モジュール411に送信する。そして、プッシュ装置検出モジュール411は、前に取得したユーザ現在使用状態をプッシュポリシー管理モジュール412に直接送信してもよい。
【0069】
または、ユーザ状態感知部31が、さらに、プッシュ装置検出モジュール411のユーザ現在使用状態の検出要求に応じて、ユーザ現在使用状態を検出してプッシュ装置検出モジュール411に送信する。そして、プッシュ装置検出モジュール411は、現在取得したユーザ現在使用状態をプッシュポリシー管理モジュール412に送信してもよい。
【0070】
本発明による図3に示す実施例において、通信端末3は、通信端末3にプッシュポリシーを設定し、プッシュポリシーをプッシュポリシー管理モジュール412に送信して記憶するためのプッシュポリシー設定部32をさらに備えている。メールプッシュサーバ4は、メール転送プロトコルに基づいて、メールサーバ5からメール到着を示す情報を取得し、メール到着を示す情報をユーザ状態検出部41に送信するためのメール検出部42をさらに備えている。
【0071】
なお、図3に示す実施例では、メールプッシュメールサーバ4の機能及びメールサーバ5の機能を1つのサーバに一体化してもよい。
【0072】
ここで、メール転送プロトコルは、POP3 /SMTPプロトコル、メールサーバのサポートが可能な個別メール転送プロトコル/個別に定義したメール転送プロトコル、又は、メール転送に適用されるAPI規格を含む。
【0073】
なお、前記個別メール転送プロトコルとは、メールサーバ製造会社、例えばDominoが提供しているメールサーバに定義した個別インタフェースである。前記個別に定義したメール転送プロトコルとは、メールサーバ製造会社以外の他の製造会社が自体に定義したプロトコルである。
【0074】
なお、図3には、2つの通信端末及びメールプッシュシステムによる動作状態の構成を示す図である。なお、もう1つの通信端末6は、プッシュポリシー設定部62と、ユーザ状態感知部61と、情報送信部12と、メール受信部13とを備えている。実際の動作において、通常、同一のユーザに所属している複数の通信端末及びメールプッシュシステムからなる動作状態図である。
【0075】
メールプッシュ方法において、同一のユーザに所属している2つの別体の通信端末からの第6の情報及び第7の情報を少なくとも含む第8の情報を取得するステップと、前記第6の情報及び第7の情報を含む第8の情報を処理して、少なくとも1つの通信端末の位置属性を示す端末情報を含むメールプッシュ指示メッセージを生成するステップと、前記メールプッシュ指示メッセージの指示に応じて、メールを取得し、前記メールを前記少なくとも1つの通信端末のうち少なくとも1つの通信端末にプッシュするステップとを含む。
【0076】
ここで、取得した異なる情報に基づいて、メールをプッシュする方法は、3つの場合がある。
【0077】
第1の場合は、取得した前記情報がユーザ使用状態又は位置情報である場合である。この場合、当該方法では、ユーザ現在使用状態又は位置情報に基づいて、プッシュポリシーを設定し、ユーザに所属している特定の通信端末に検出したメールを直接プッシュする。当該通信端末は、ユーザ現在使用状態又は位置情報によって特定されたものであり、例えば同一のユーザに所属している複数の通信端末から位置情報を取得した後、設定されたプッシュポリシーがユーザから最も近い通信端末にメールをプッシュするものであると、当該メールは、当該特定の通信端末にプッシュされ、即ちユーザから最も近い通信端末にプッシュされる。例えば、同一のユーザに所属している複数の通信端末からユーザ現在使用状態を取得した後、設定されたプッシュポリシーがユーザの現在使用中の通信端末にメールをプッシュし、当該通信端末がデスクトップコンピュータであると、当該メールは、当該特定の通信端末にプッシュされ、即ち、ユーザが現在使用しているデスクトップコンピュータにプッシュされる。以上より、取得した前記情報がユーザ使用状態又は位置情報であるとき、メールは同一のユーザに所属している1つの特定の通信端末にプッシュされる。
【0078】
第2の場合は、取得した前記情報がユーザ使用状態/位置情報及び装置属性情報である場合である。取得した前記情報に装置属性情報が含まれているので、メールは同一のユーザに所属している複数の通信端末にプッシュされてもよい。この場合、当該方法は、ユーザ現在使用状態/位置情報及び装置属性情報に基づいてプッシュポリシーを設定し、ユーザに所属している、前記装置属性をサポートする通信端末にメールをプッシュするとともに、当該ユーザ前記装置属性をサポートしない通信端末の少なくとも1つにプロンプトメッセージをプッシュする。
【0079】
例えば、同一のユーザに所属している複数の通信端末から位置情報及び装置属性情報を取得し、且つユーザの通信端末は3つの携帯電話であり、2つの携帯電話の装置属性は、黒白スクリーン(black and white screen)しかサポートできなく、1つの携帯電話だけカラースクリーンのサポートが可能であり、画像受信が可能である。ユーザから最も近い携帯電話が黒白スクリーンであり、メールに画像が含まれている場合、設定したプッシュポリシーがメールをユーザから最も近い携帯電話に送信するものであると、取得した携帯電話の装置属性に合わせて、カラースクリーンのサポートが可能な携帯電話にメールをプッシュするとともに、他の携帯電話にプロンプト情報をプッシュして、画像が含まれているメールをその中の1つの携帯電話にプッシュしたことをユーザに報知することによって、ユーザは画像を便利に照会することができる。
【0080】
第3の場合は、取得した前記情報がユーザ使用状態である場合である。この場合、当該方法はプッシュポリシーを予め設定するステップを含む。さらに、当該方法は、メールがメールプッシュサーバに到着したことを検出したステップと、前記メールプッシュサーバが通信端末から報告されたユーザ現在使用状態及び前記プッシュポリシーに基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、前記メールを選択された通信端末にプッシュするステップと、をさらに含む。
【0081】
第3の場合における方法フローに基づいて、当該方法は、
全ての通信端末が自局通信端末におけるユーザ現在使用状態をタイミング検出し、前記ユーザ現在使用状態を前記メールプッシュサーバに報告するか、又は、前記メールプッシュサーバが全ての通信端末におけるユーザ現在使用状態の検出要求を送信し、前記全ての通信端末は自局通信端末におけるユーザ現在使用状態を検出し、前記ユーザ現在使用状態を前記メールプッシュサーバに報告する。
【0082】
図4に示すような方法実施例1:取得したユーザ使用状態に基づいて、本実施例のメールプッシュ方法は、ステップ101と、ステップ102と、ステップ103とを含む。
【0083】
ステップ101において、プッシュポリシーを予め設定する。
【0084】
ここで、プッシュポリシーは、ユーザの現在使用中の通信端末に前記メールをプッシュすること、又は前記通信端末のうち、メールがプッシュされるノート型パソコンがパワーオン状態にあることを検出すると、前記ノート型パソコンに優先してプッシュすること、又は前記通信端末のうち、メールがプッシュされるデスクトップコンピュータがパワーオン状態にあることを検出すると、前記デスクトップコンピュータにプッシュすること、又は前記通信端末のうち、メールプッシュをサポートするスマート移動端末、メールプッシュをサポートするノート型パソコン/デスクトップコンピュータのうち少なくとも2つの通信端末に同時にプッシュすることを含む。
【0085】
ステップ102において、メールがメールプッシュサーバに到着したことを検出する。
【0086】
ステップ103において、メールプッシュサーバは通信端末から報告されたユーザ現在使用状態及びプッシュポリシーに基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、選択した通信端末にメールをプッシュする。
【0087】
ここで、ステップ103において、選択した通信端末にメールをプッシュするとき採用する方式は、WAPプロトコルに基づいてメール到着を通知するメールプッシュ技術(WAP Push)、電話呼をシミュレーションすることにより移動装置にデータをプッシュするメールプッシュ技術(Phone Push)、TCP/IPプロトコルに基づいてメール到着を通知するメールプッシュ技術(IP Push)のいずれか1つの方式である。
【0088】
なお、通信端末がタイミング検出を主動的にスタートする場合、又はメールプッシュサーバが主動的に検出をスタートする場合によって、本発明は2つの具現モードがあるようになる。
【0089】
第1の具現モードにおいて、通信端末がタイミング検出を主動的にスタートする場合、本発明の方法は、ステップ102とステップ103との間に、全ての通信端末が自局通信端末におけるユーザ現在使用状態をタイミング検出し、ユーザ現在使用状態をメールプッシュサーバに報告するステップ1021をさらに含む。
【0090】
第2の具現モードにおいて、メールプッシュサーバが主動的に検出をスタートする場合、本発明の方法はステップ102とステップ103との間に、メールプッシュサーバが全ての通信端末におけるユーザ現在使用状態の検出要求を送信し、通信端末が自局通信端末におけるユーザ現在使用状態を検出し、ユーザ現在使用状態をメールプッシュサーバに報告するステップ1022をさらに含む。
【0091】
以上述べたのは、本発明の好ましい実施例であり、本発明の保護範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の一実施例における通信端末の構成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施例におけるメールプッシュシステムの構成を示す模式図である。
【図3】本発明の一実施例における通信端末とメールプッシュシステムとに基づく動作状態の構成を示す模式図である。
【図4】本発明の一実施例における方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0093】
1 通信端末
2 メールプッシュシステム
3 通信端末
4 メールプッシュサーバ
5 メールサーバ
6 通信端末
11 パラメータ取得部
12 情報送信部
13 メール受信部
21 パラメータ取得部
22 パラメータ処理部
23 メールプッシュ部
31 ユーザ状態感知部
32 プッシュポリシー設定部
41 ユーザ状態検出部
42 メール検出部
61 ユーザ状態感知部
62 プッシュポリシー設定部
411 プッシュ装置検出モジュール
412 プッシュポリシー管理モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末であって、
少なくとも1つのユーザ使用状態関連パラメータを取得するためのパラメータ取得部と、
前記少なくとも1つのユーザ使用状態関連パラメータを含む第1の情報をネットワーク側のデータ処理装置に送信するための情報送信部と、
ネットワーク側のメールプッシュ装置からのメールを受信するためのメール受信部と
を備え、
前記メールは前記メールプッシュ装置がメールプッシュ指示メッセージに基づいてプッシュしたものであり、前記メールプッシュ指示メッセージは少なくとも前記第1の情報および第2の通信端末からの第2の情報に関連付けられており、前記第2の通信端末と前記通信端末とは2つの別体の通信端末であることを特徴とする通信端末。
【請求項2】
前記パラメータは、ユーザ使用状態、及び/又はユーザ位置情報、及び/又は装置属性情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
【請求項3】
前記ユーザ位置情報を取得する方式は、無線/赤外線センサーによる方式、入力処理又は温度センサーによる方式を含むことを特徴とする請求項2に記載の通信端末。
【請求項4】
前記メールプッシュ装置は、メールプッシュサーバとメールサーバであり、又は、
前記メールプッシュ装置は、メールプッシュサービス及びメールサービスを実現するためのサーバであることを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
【請求項5】
前記パラメータ取得部は、ユーザ状態感知部であり、
前記ユーザ状態感知部は、無線/赤外線の感知方式、又は入力/温度に基づき判断する感知方式を採用して、ユーザ現在使用状態を取得し、前記情報送信部及びネットワーク側のパラメータ取得部を介してネットワーク側のパラメータ処理部に送信することを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
【請求項6】
前記メール受信部は、メールプッシュクライアントソフトウェアのサポートが可能なメール受信部であることを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
【請求項7】
前記ユーザ状態感知部は、さらに、ユーザ現在使用状態をタイミング検出してプッシュ装置検出モジュールに送信することを特徴とする請求項5に記載の通信端末。
【請求項8】
前記ユーザ状態感知部は、さらに、プッシュ装置検出モジュールからのユーザ現在使用状態の検出要求に応じ、ユーザ現在使用状態を検出して前記プッシュ装置検出モジュールに送信することを特徴とする請求項5に記載の通信端末。
【請求項9】
前記通信端末は、前記通信端末にプッシュポリシーを設定し、プッシュポリシーをプッシュポリシー管理モジュールに送信して記憶するプッシュポリシー設定部をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の通信端末。
【請求項10】
メールプッシュシステムであって、
同一のユーザに所属している2つの別体の通信端末からの第3の情報及び第4の情報を少なくとも含む第5の情報を取得するためのパラメータ取得部と、
前記第3の情報及び第4の情報を含む第5の情報を処理して、少なくとも1つの通信端末の位置属性を示す端末情報を含むメールプッシュ指示メッセージを生成するためのパラメータ処理部と、
前記メールプッシュ指示メッセージの指示に応じて、メールを取得し、前記メールを前記少なくとも1つの通信端末のうち少なくとも1つの通信端末にプッシュするためのメールプッシュ部と
備えることを特徴とするメールプッシュシステム。
【請求項11】
前記第3の情報/第4の情報は、ユーザ使用状態、及び/又はユーザ位置情報、及び/又は装置属性情報を含み、
さらに、装置属性情報のみを含むことを特徴とする請求項10に記載のメールプッシュシステム。
【請求項12】
メールサーバを備え、
さらに、メールプッシュサーバを備え、
前記パラメータ処理部は、前記メールプッシュサーバにおけるユーザ状態検出部であり、
前記メールプッシュサーバは、前記パラメータ取得部と前記メールプッシュ部とをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のメールプッシュシステム。
【請求項13】
前記ユーザ状態検出部は、前記メールサーバからメール受信を示す情報を取得した後、ユーザ現在使用状態の検出要求をユーザ状態感知部に送信し、前記ユーザ状態感知部により、前記パラメータ取得部を介してリターンされたユーザ現在使用状態に基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、
選択された通信端末の情報を前記メールプッシュ部に送信することを特徴とする請求項12に記載のメールプッシュシステム。
【請求項14】
前記ユーザ状態検出部は、プッシュ装置検出モジュールとプッシュポリシー管理モジュールとを備え、
プッシュ装置検出モジュールは、前記メールサーバからメール受信を示す情報を取得した後、前記ユーザ状態感知部からユーザ現在使用状態を取得し、ユーザ現在使用状態を前記プッシュポリシー管理モジュールに送信し、
プッシュポリシー管理モジュールは、予め設定したプッシュポリシーを管理・記憶し、前記ユーザ現在使用状態及びプッシュポリシーに基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、選択された通信端末の情報を前記メールプッシュ部に送信することを特徴とする請求項13に記載のメールプッシュシステム。
【請求項15】
メールプッシュ方法であって
同一のユーザに所属している2つの別体の通信端末からの第6の情報及び第7の情報を少なくとも含む第8の情報を取得するステップと、
前記第6の情報及び第7の情報を含む第8の情報を処理して、少なくとも1つの通信端末の位置属性を示す端末情報を含むメールプッシュ指示メッセージを生成するステップと、
前記メールプッシュ指示メッセージの指示に応じて、メールを取得し、前記メールを前記少なくとも1つの通信端末のうち少なくとも1つの通信端末にプッシュするステップと
を含むことを特徴とするメールプッシュ方法。
【請求項16】
取得した前記情報がユーザ使用状態又は位置情報であると、ユーザ現在使用状態又は位置情報に基づいて、プッシュポリシーを設定し、検出したメールをユーザに所属している一つの特定の通信端末に直接プッシュするステップを含むことを特徴とする請求項15に記載のメールプッシュ方法。
【請求項17】
取得した前記情報がユーザ使用状態/位置情報及び装置属性情報であると、ユーザ現在使用状態/位置情報及び装置属性情報に基づいてプッシュポリシーを設定し、ユーザに所属している、前記装置属性をサポートする通信端末に検出したメールをプッシュするとともに、当該ユーザに所属している、前記装置属性をサポートしない少なくとも1つの通信端末にプロンプトメッセージをプッシュするステップを含むことを特徴とする請求項15に記載のメールプッシュ方法。
【請求項18】
取得した前記第8の情報がユーザ使用状態であると、プッシュポリシーを予め設定するステップを含み、
メールがメールプッシュサーバに到着したことを検出するステップと、
前記メールプッシュサーバが、通信端末から報告されたユーザ現在使用状態及び前記プッシュポリシーに基づいて、メールがプッシュされる通信端末を選択し、前記メールを選択された通信端末にプッシュするステップとをさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のメールプッシュ方法。
【請求項19】
通信端末が、ポリシーに応じて自局通信端末におけるユーザ現在使用状態を検出し、前記ユーザ現在使用状態を前記メールプッシュサーバに報告するステップをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のメールプッシュ方法。
【請求項20】
前記メールプッシュサーバは、検出通信端末におけるユーザ現在使用状態の検出要求を送信し、前記全ての通信端末は、自局通信端末におけるユーザ現在使用状態を検出し、前記ユーザ現在使用状態を前記メールプッシュサーバに報告するステップをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のメールプッシュ方法。
【請求項21】
前記プッシュポリシーは、
前記メールをユーザの現在使用中の通信端末にプッシュすること、
又は、前記通信端末のうち、メールがプッシュされるノート型パソコンがパワーオン状態にあることを検出すると、前記ノート型パソコンに優先してプッシュすること、
又は、前記通信端末のうち、メールがプッシュされるデスクトップコンピュータがパワーオン状態にあることを検出すると、前記デスクトップコンピュータに優先してプッシュすること、
又は、前記通信端末のうち、メールプッシュをサポートする移動端末、メールプッシュをサポートするノート型パソコン/デスクトップコンピュータのうち少なくとも2つの通信端末に同時にプッシュすることを含むことを特徴とする請求項19又は20に記載のメールプッシュ方法。
【請求項22】
前記メールプッシュサーバは、前記メールを選択された通信端末にプッシュするとき採用する方式は、
WAPプロトコルに基づきメール到着を通知するメールプッシュ技術WAP プッシュ、電話呼をシミュレーションすることにより移動装置にデータをプッシュするメールプッシュ技術Phoneプッシュ、又はTCP/IPプロトコルに基づきメール到着を通知するメールプッシュ技術IPプッシュのいずれか1つの方式であることを特徴とする請求項19に記載のメールプッシュ方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−87346(P2009−87346A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−249199(P2008−249199)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(504425196)聯想(北京)有限公司 (38)
【氏名又は名称原語表記】LENOVO(BEIJING) LIMITED
【Fターム(参考)】