説明

通信端末およびコンテンツリスト管理システム

【課題】ユーザの再生対象としたコンテンツの一覧を発信できる通信端末およびこのような通信端末からの情報を取得して、共通のコンテンツリストとして活用できるコンテンツリスト管理システムを得る。
【解決手段】コンテンツリスト管理システム100は、個々のユーザ側が取得して再生したユーザ側プレイリスト121を通信ネットワーク101に発信する携帯端末1021〜102nと、これを受信するプレイリスト管理サーバ103を備えている。プレイリスト管理サーバ103は送られてくる複数のユーザ側プレイリスト121を基にして共通のサーバ側プレイリスト122を作成し、管理用データベース106に格納すると共に、希望する携帯端末102に配信する。携帯端末102は得られたサーバ側プレイリスト122を基にしてコンテンツサーバ104から必要なコンテンツをダウンロードする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型音楽プレーヤや携帯電話機あるいは家庭で主に使用されるデスクトップ型あるいはノート型のコンピュータのように音データや映像データからなる各種のコンテンツを通信によって取得して再生することのできる通信端末およびコンテンツをリスト形式で管理するコンテンツリスト管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信ネットワークの高速化と低価格化は目覚しいものがある。この結果として、音楽を聴くために従来から必要とされることの多かったCD(Compact Disc)の購入が減少する傾向にある。そして、CDの購入に代わって、通信ネットワークを利用して音楽の配信サービスを受けたり、購入したデジタルコンテンツを視聴する傾向が強まっている。
【0003】
また、携帯電話機、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータあるいは携帯型音楽プレーヤの普及と共に、これらに楽曲、小説の朗読、落語を含む音データや、映画、ドラマを含む映像データを蓄積して再生するというライフスタイルに変化してきている。このような電子機器は、従来のオーディオ機器等のコンテンツ再生装置と異なり、音データや映像データからなるコンテンツを蓄積して再生するといった手法を用いているので、蓄積した複数のコンテンツの中から所望のコンテンツを選択する操作が必要となる。そこで、コンテンツの一覧をこれらの電子機器の表示部に表示して、再生するコンテンツを選択するようになっている。このために、コンテンツリストあるいは再生(プレイ)のためのプレイリストが必要となる。
【0004】
そこで、各通信端末のユーザの要求に基づいてサーバ側がプレイリストを作成して、これらのユーザに送付するシステムが提案されている(たとえば特許文献1参照)。この提案では、プレイリストを備える側の電子機器がコンテンツを格納する大容量の記憶装置を備えることなく、ユーザが手軽に簡単な操作で所望のコンテンツを受信できるようにしている。
【特許文献1】特開2003−50588号公報(第0008段落〜第0010段落、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、半導体メモリに代表される各種の記憶装置の小型化と大容量化が急速に進行しており、電子機器に大容量の記憶装置を用意することが寧ろ当たり前となってきている。このような状況では、サーバから取得したプレイリストあるいはコンテンツリストを基にして、その都度、再生するコンテンツをダウンロードすることは、そのための時間が掛かり、直ちに音楽等のコンテンツを再生することができないという不都合がある。特に複数の楽曲をダウンロードしたり、映画等の大容量のコンテンツをダウンロードする際には、ユーザが個々のコンテンツのダウンロードサイトにアクセスしてダウンロードの指定を繰り返す操作が煩雑であり、また、ダウンロードの終了から再生までの間、操作パネルを見ながら時間を費やす無駄もある。
【0006】
この一方で、テレビジョンやラジオのデジタル放送の普及により、これらを受信することのできる電子機器としての通信端末も多く登場してきている。これらの通信端末は良質の音楽や映像を大容量の記憶装置に多数格納することができる。これにより、各通信端末のユーザはいち早く最新のコンテンツに触れることができる。しかしながら、一人のユーザが集めるコンテンツ情報には限度があり、各種のコンテンツを網羅したプレイリストあるいはコンテンツリストを用いて各人の必要とするコンテンツを蓄積することが望まれる。
【0007】
従来では、このために楽曲のCDの売り上げ別の順位を示す雑誌やテレビジョン番組あるいはラジオ番組が存在する。ところが、CDの発売を基準とするこのようなランキング情報は、インターネットを含む通信ネットワークでのみ入手可能な楽曲が除外されてしまう不具合があり、かつ最新の情報を入手しにくい。
【0008】
そこで本発明の目的は、ユーザの再生対象としたコンテンツの一覧を発信し、最新のコンテンツリストの作成に役立てることのできる通信端末およびこのような通信端末からの情報を取得して、それぞれの通信端末に共通のコンテンツリストとして還元することのできるコンテンツリスト管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明では、(イ)外部からコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、(ロ)このコンテンツ受信手段の受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、(ハ)コンテンツ受信手段によって受信したコンテンツを保存するコンテンツ保存手段と、(ニ)このコンテンツ保存手段に保存したコンテンツの一覧からなり自装置側で受信し保存したそれぞれのコンテンツの内容を特定するコンテンツ特定情報を付加した端末側コンテンツリストを作成する端末側コンテンツリスト作成手段と、(ホ)この端末側コンテンツリスト作成手段により作成された端末側コンテンツリストから所望のコンテンツを選択してコンテンツ再生手段で再生させる再生用コンテンツ選択手段と、(へ)端末側コンテンツリスト作成手段で作成した端末側コンテンツリストを通信ネットワークに自装置の端末側コンテンツリストとして送出する端末側コンテンツリスト送出手段とを通信端末に具備させる。
【0010】
すなわち本発明では、通信端末が外部からコンテンツを受信するコンテンツ受信手段を備えている。コンテンツ受信手段はテレビジョン受信回路やラジオ受信回路のような無線による受信手段であってもよいし、LAN(Local Area Network)等のネットワークであってもよい。USB(Universal Serial Bus)によって接続されたプレーヤや前記した受信機のようなものであってもよい。すなわち、通信端末本体以外のすべての情報源が対象となる。通信端末自体にはこれらのコンテンツを保存したり再生する手段が備えられている。コンテンツ保存手段やコンテンツ再生手段は、外付けの装置であってもよい。端末側コンテンツリスト作成手段は、コンテンツ保存手段に保存したコンテンツの一覧からなり自装置側で受信し保存したそれぞれのコンテンツの内容を特定するコンテンツ特定情報を付加した端末側コンテンツリストを作成する。この端末側コンテンツリストを用いてユーザはその通信端末でコンテンツを再生することができるが、端末側コンテンツリスト送出手段を使用して通信ネットワークに自装置の端末側コンテンツリストとして送出することもできる。この端末側コンテンツリストを集計することで、複数の通信端末が共通して利用することのできるコンテンツリストの作成が可能になる。
【0011】
請求項8記載の発明では、(イ)請求項1〜請求項7いずれかに記載の通信端末と、(ロ)通信ネットワークに接続され、それぞれの通信端末の端末側コンテンツリスト送出手段から送られてくる端末側コンテンツリストを受信する端末側コンテンツリスト受信手段と、この端末側コンテンツリスト受信手段の受信した複数の通信端末の端末側コンテンツリストを集計するコンテンツリスト集計手段と、このコンテンツリスト集計手段の集計結果を集計側コンテンツリストとして通信ネットワークに送出する集計側コンテンツリスト送出手段とを備えたコンテンツリスト管理サーバとをコンテンツリスト管理システムに具備させる。
【0012】
すなわち本発明では、請求項1に記載された技術的な構成を基本とする通信端末がそれぞれ送信した端末側コンテンツリストをコンテンツリスト管理サーバが受信して集計し、集計結果を集計側コンテンツリストとして通信端末のうちの希望するものに配信するコンテンツリスト管理サーバを用意することで、通信端末を加えたコンテンツリスト管理システムを実現している。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明によれば、それぞれの通信端末がユーザに特別の負担を掛けることなく端末側コンテンツリストを作成し、かつその内容を発展させていくことができる。しかも、各ユーザの通信端末の端末側コンテンツリスト(ユーザ側プレイリスト)をコンテンツリスト管理サーバが集計して集計側コンテンツリスト(サーバ側プレイリスト)を作成し、これらを希望する通信端末に提供するので、複数の通信端末から集めた多方面の端末側コンテンツリストを基にして最新の情報をより普遍的に集積したコンテンツリストを作成することができる。これにより、ユーザが知らないようなコンテンツで希望する範疇のものを迅速かつ的確に知らせることができ、これらをダウンロードして活用させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明の一実施例におけるコンテンツリスト管理システムの概要を表わしたものである。本実施例のコンテンツリスト管理システム100は、インターネットや携帯電話網に代表される通信ネットワーク101と、この通信ネットワーク101と通信可能な第1〜第nの携帯端末1021〜102nを備えている。通信ネットワーク101には、コンテンツリストの一形態としてのプレイリストの管理を行うプレイリスト管理サーバ103やコンテンツサーバ104が接続されている。プレイリスト管理サーバ103には、管理用データベース106が備えられている。
【0016】
ここでプレイリストとは、仮想のフォトアルバムのようなものであり、音楽や映画あるいはテレビ番組のうち視聴の対象とするコンテンツをリストアップしたものである。そのプレイリストの順に再生するものであってもよいし、ランダムに指定しながら再生するようにしてもよい。
【0017】
このようなコンテンツリスト管理システム100で、第1〜第nの携帯端末1021〜102nは、それぞれ図示しない内蔵のスピーカやディスプレイを使用して音楽や映画あるいはテレビ番組等のコンテンツを視聴することができるようになっている。図示しないそれぞれのユーザは、たとえば音楽を再生したりチェックした際に、自分の気に入りの音楽として視聴の対象に加えていくことで、第1〜第nの携帯端末1021〜102nごとに個人的なプレイリストを所持するようになっている。このようなプレイリストは、第1〜第nの携帯端末1021〜102nに格納されたアプリケーションプログラムによって自動的に作成するようになっている。
【0018】
本実施例のコンテンツリスト管理システム100では、ユーザの承諾によって第1〜第nの携帯端末1021〜102nのそれぞれの作成したプレイリスト(以下、ユーザ側プレイリストという。)が通信ネットワーク101を介してプレイリスト管理サーバ103にアップロードされるようになっている。プレイリスト管理サーバ103は、第1〜第nの携帯端末1021〜102nからアップロードされたユーザ側プレイリストを管理用データベース106に格納する。
【0019】
そして、プレイリスト管理サーバ103は、管理用データベース106に格納した多数のユーザから送られてきたユーザ側プレイリストを基にして、ヒット情報やランキングの分析を行い、それぞれの分析結果として、これら多数のユーザを対象としたヒットプレイリストや人気ランキングのような各種のサーバ側プレイリストを作成するようになっている。このようにして作成された各種のサーバ側プレイリストは、ユーザの希望によって第1〜第nの携帯端末1021〜102nのうちの受信の設定を行ったものに配信されるようになっている。
【0020】
これにより、プレイリスト管理サーバ103からサーバ側プレイリストを受信した携帯電話機102のそれぞれのユーザは、配信されたサーバ側プレイリストを見て新たな楽曲をリストアップすることができる。この結果、自分のプレイリストに今まで加えていなかった新曲等の楽曲を一括して大量にダウンロードすることが可能になる。ユーザ側プレイリストをプレイリスト管理サーバ103に提供しなかったユーザも、希望すればサーバ側プレイリストを受信して、所望のコンテンツをダウンロードすることができる。この際に、楽曲や動画等のコンテンツを配布するコンテンツサーバ104が利用される。もちろん、プレイリスト管理サーバ103がコンテンツサーバ104としての機能を備えていてもよい。
【0021】
図2は、このようなコンテンツリスト管理システムにおける第1の携帯端末の構成の概要を表わしたものである。第2〜第nの携帯端末1022〜102nの構成は、第1の携帯端末1021と実質的に同一であるので、これらの図示および説明は省略する。
【0022】
第1の携帯端末1021は、端末全体の制御を行う主制御部111を備えている。主制御部111は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびROM(Read Only Memory)等の記憶媒体格納部を有している。記憶媒体格納部には、この第1の携帯端末1021の各部を制御あるいは実現するためのプログラムが格納されている。主制御部111は、ハードウェアあるいはソフトウェアによって実現される各種の機能部と接続されており、これらの全体的な制御も行うようになっている。
【0023】
このうち通信制御部113は、図1に示した通信ネットワーク101と通信を行うことで、各種のデータを送受信するようになっている。表示部114は、液晶ディスプレイや有機EL(organic electroluminescence)ディスプレイ等の図示しないディスプレイを用いて視覚的な表示を行う。操作入力部115は図示しない複数のキーから構成されており、ユーザによって各種のデータが入力されるようになっている。電話機能部116は、電話機としての各種機能を有するブロックを一まとめに示したものであり、図示しないスピーカやマイクロフォンも備えられている。携帯電話機やPHS以外の通信端末の場合には、必ずしも電話機能部116を備える必要がない。デジタルテレビ受信部117は、地上デジタル方式によるテレビジョン放送を受信するようになっている。
【0024】
音楽録音再生部118は、音楽を録音したり再生用の音信号を出力する部分である。動画録画再生部119は、映画やデジタルテレビ受信部117で受信したテレビジョン番組のような動画を録画したり、再生用の信号を出力する部分である。プレイリスト処理部120は、第1の携帯端末1021独自のプレイリストを作成したり、図1に示したプレイリスト管理サーバ103が作成したプレイリストを受信して管理する部分である。プレイリスト処理部120には、不揮発性メモリによって構成されたユーザ側プレイリスト121とサーバ側プレイリスト122の格納箇所が配置されている。
【0025】
このうち、ユーザ側プレイリスト121はユーザが実際に視聴した結果を示すプレイリストでありサーバ側プレイリスト122は、プレイリスト管理サーバ103から取得したプレイリストである。本実施例では、プレイリスト管理サーバ103から取得したサーバ側プレイリスト122のうち、ユーザが何らかの手段によってその内容をダウンロードし、再生したものはユーザ側プレイリスト121に加えられるようになっている。
【0026】
図3は、プレイリスト管理サーバの機能的な構成の概要を表わしたものである。プレイリスト管理サーバ103は、図示しないCPUや制御プログラム格納用の記憶媒体を備えた主制御部131を有している。主制御部131は、ハードウェアあるいはソフトウェアによって実現される各種の機能部と接続されており、これらの全体的な制御も行うようになっている。
【0027】
このうち通信制御部133は、図1に示した通信ネットワーク101と通信を行うことで、各種のデータを送受信するようになっている。表示部134は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の図示しないディスプレイを用いて視覚的な表示を行う。操作入力部135は図示しないキーボードやポインティングデバイスとしてのマウスによって構成されており、各種のデータが入力されるようになっている。プレイリスト処理部136は、図1に示した第1〜第nの携帯端末1021〜102nのうちの承諾を得た端末から取得した各ユーザ側プレイリストを用いて、たとえばヒットしている楽曲や、購入あるいは視聴回数から割り出したランキング順のプレイリストとしてのサーバ側プレイリストを作成し、またこれらを最新のものに更新するようになっている。
【0028】
コンテンツ購入管理部137は、図1に示した第1〜第nの携帯端末1021〜102nのユーザが楽曲や映画等のコンテンツを購入する場合、プレイリスト管理サーバ103が代理でコンテンツサーバ104(図1)から購入を行い、希望者にダウンロードするサービスを行うようになっている。もちろん、第1〜第nの携帯端末1021〜102nのユーザは、新たに取得したサーバ側プレイリストから、たとえば希望する楽曲を選択してコンテンツサーバ104から独自に購入することも可能である。しかしながらプレイリスト管理サーバ103を介して取得することで、決済を含めた処理の簡略化を実現することができる。
【0029】
プレイリスト管理サーバ103には入出力制御部138も備えられている。入出力制御部138は、外部記憶装置としての管理用データベース106にプレイリストの管理のためのデータベースを構築している。
【0030】
以下、ユーザが第1の携帯端末1021の楽曲の管理を行う場合を例に挙げて説明を行う。
【0031】
図4は、第1の携帯端末におけるユーザ側プレイリストの更新処理の様子を表わしたものである。図2と共に説明する。第1の携帯端末1021は、音楽録音再生部118が楽曲の再生を開始したかどうかを監視している(ステップS201)。ユーザが操作入力部115を操作して楽曲の再生を開始させたら(Y)、この再生が所定の時間t1以上行われたかを監視する(ステップS202)。ここで時間t1は、ユーザがその長短を0秒から任意の秒数まで調整することができる。デフォルト値としては、たとえば30秒が設定されている。
【0032】
この時間t1未満の再生しか行われずにその楽曲の再生が停止された場合には(ステップS202:N、ステップS203:Y)、そのまま処理を中止してユーザ側プレイリスト121への登録は行わない(リターン)。これは、ユーザがその楽曲を聞き始めたものの、好みの曲でないことが分かった場合や、歌手や指揮者が想定していた者と異なっていた場合のように、そのユーザが再度聞く可能性がないものをプレイリストの登録対象から除外するためである。もちろん、時間t1を0秒に設定している場合、これとは異なり聞き始めた楽曲はすべてプレイリストへの登録の対象となる。
【0033】
楽曲の再生開始から時間t1が経過しても再生が行われていたら(ステップS202:Y)、主制御部111はプレイリスト処理部120のユーザ側プレイリスト121にその楽曲が登録されているかどうかをチェックする(ステップS204)。この結果、ユーザ側プレイリスト121にその楽曲が存在しなかった場合には(Y)、ユーザ側プレイリスト121にその楽曲を追加して(ステップS205)、処理を終了させる(リターン)。すでに同一の楽曲がユーザ側プレイリスト121に存在した場合には(ステップS204:N)、そのまま処理を終了させる(リターン)。
【0034】
ユーザが続いて他の楽曲の再生を開始した場合には、再度ステップS201からの処理が開始することになる。このようにして、ユーザ側プレイリスト121には、ユーザが新たな楽曲を所定の時間t1以上聞いた場合には、これらが登録されていくことになる。
【0035】
なお、ユーザ側プレイリスト121への登録処理は、主制御部111が他の処理と並行処理によって行うことができる。したがって、ユーザが図2に示したデジタルテレビ受信部117をオンにしている状態や、図示しないデジタルラジオがオンになっている状態でこれらの放送によって得られる楽曲をユーザ側プレイリスト121に登録することができる。
【0036】
また、図4の処理ではユーザ側プレイリスト121として単に楽曲の一覧を登録するものとしたが、ユーザがそれぞれの楽曲を聞いた回数や聞いた日時を併せて登録したり、一定期間以上まったく再生していない楽曲をリストから除外するようにしてもよい。
【0037】
図5は、ユーザ側プレイリストの登録内容の一部を表わしたものである。ユーザ側プレイリスト121には、ユーザが図1に示す第1の携帯端末1021で再生して登録した順番で、曲名、アーティスト名等の楽曲情報が1曲ごとに記録されている。この図には示していないが、ユーザ側プレイリスト121には、前記した登録日時や再生回数も記録されるようになっていてもよい。これは、プレイリスト管理サーバ103(図1)側で各種のサーバ側プレイリストを作成するときに、付帯情報として必要とされる場合があるからである。
【0038】
デジタルテレビ放送やデジタルラジオ放送で、コンテンツの内容を表わす付帯情報が送られてきた場合、楽曲情報として該当するものがユーザ側プレイリスト121に書き加えられることになる。もちろん、ユーザは、自分のコンピュータ(図示せず)等の他の情報処理装置やインターネット上の音楽ダウンロードサイトから楽曲を取得し、これらを再生することでユーザ側プレイリスト121に楽曲を追加していくことができる。
【0039】
図6は、第1の携帯端末がテレビジョン放送を受信している状態の一例を表わしたものである。携帯端末1021の表示部114には、図2に示したデジタルテレビ受信部117によってテレビジョン放送が受信されている。ユーザは聞きたい楽曲を放送するというアナウンスを聴いたとき、その楽曲の放送が開始されるタイミングで操作入力部115の録画に割り当てられた所定のキーを操作することで画像とその楽曲を動画データとして保存することができる。また、録音だけを行いたいときは、他の所定のキーを操作することで、楽曲だけを録音することも可能である。
【0040】
この楽曲放送時にテロップ(telop)としての挿入画面に曲名と歌手名が表示されることが多い。このような場合には、操作入力部115の付帯情報入力用のキーを操作することになる。図2に示したプレイリスト処理部120は、保存した付帯情報が曲名やアーティスト名等の楽曲情報の項目別に識別情報を付している場合には、これらの識別情報を基にしてユーザ側プレイリスト121(図5)に記録すべき各情報を抽出することになる。
【0041】
このような識別情報が付帯情報に付いていない場合、ユーザ側プレイリスト121は内蔵の図示しない辞書を用いて、たとえば曲名やアーティスト名と一致するコード情報を検索して抽出することができる。なお、ユーザ側プレイリスト121は、ユーザが後で編集することができるので、このときに曲名やアーティスト名等の情報を追加したり、修正することができる。辞書は、プレイリスト管理サーバ103が随時、その内容を更新する。
【0042】
このようにして録画あるいは録音した動画データあるいは音データは、一時的にプレイリスト処理部120の管理する内蔵あるいはオプションで追加した挿脱自在の大容量の半導体メモリ(図示せず)に格納される。そして、必要に応じて楽曲の切り出しを行った後、図4で説明した楽曲の再生が行われることになる。このとき、ユーザ側プレイリスト121に所定の楽曲が登録され、その楽曲がプレイリストに対応する音楽データとして保存されることになる。
【0043】
したがって、ユーザは必ずしもテレビジョン番組やラジオ番組からこまめに楽曲ごとの録画あるいは録音を繰り返す必要はなく、たとえば番組全体を録画あるいは録音して、後に必要な楽曲の部分を自動的にあるいはマニュアルによる編集操作で抽出することができる。これにより、楽曲の先頭の部分が録画あるいは録音の操作ミスで欠如することを防止することができる。もっとも、プレイリスト処理部120に遅延回路を設け、録画あるいは録音の操作が行われる数秒程度前から録画あるいは録音を行うことで楽曲の先頭の部分の欠如を防止することができる。
【0044】
ところで、本実施例のコンテンツリスト管理システム100では、図1に示した第1〜第nの携帯端末1021〜102nのそれぞれのユーザ側プレイリスト121をプレイリスト管理サーバ103が収集して、前記したサーバ側プレイリストを作成することになる。このためには、第1〜第nの携帯端末1021〜102nのユーザのうちでコンテンツリスト管理システム100を利用するユーザは、プレイリスト管理サーバ103にユーザ側プレイリスト121を送信したりサーバ側プレイリストを受信するための設定を行う。
【0045】
図7は、携帯端末のプレイリスト送受信設定処理の様子を表わしたものである。ここでは図1に示した第1の携帯端末1021の処理を説明するが、第2〜第nの携帯端末1022〜102nの処理もこれと同一である。図1および図2と共に説明する。
【0046】
第1の携帯端末1021のユーザは、操作入力部115を操作してプレイリスト送受信設定モードを選択する(ステップS221:Y)。なお、これ以外のモードを設定した場合には(N)、対応する他のモードが実行されることになる。プレイリスト送受信設定モードが選択されると、表示部114にプレイリスト送信可否表示が行われる(ステップS222)。この表示を見て、ユーザは操作入力部115を操作してユーザ側プレイリスト121をプレイリスト管理サーバ103に送信するかどうかを入力する。
【0047】
「送信可」を入力した場合には(ステップS223:Y)、ユーザ側プレイリスト121をプレイリスト管理サーバ103に送信する時間間隔を設定する処理が行われる(ステップS224)。ここでは、たとえばユーザが操作入力部115を操作して毎日とか1週間に一度というような送信間隔を入力することになる。このような送信処理による通信費はプレイリスト管理サーバ103が負担するようにしてもよいし、所定のサービスポイントを与えて、これにより音楽等のコンテンツを購入するときに料金を割り引くようにしてもよい。
【0048】
ステップS224の処理が終了すると表示部114にはプレイリスト受信可否表示が行われる(ステップS225)。なお、ユーザがユーザ側プレイリスト121をプレイリスト管理サーバ103に送信しないことを選択した場合には(ステップS233:N、ステップS226:Y)、ステップS224の送信間隔設定処理を行わずにプレイリスト受信可否表示が行われることになる(ステップS225)。
【0049】
プレイリスト受信可否表示が行われた状態で、ユーザはプレイリスト管理サーバ103からサーバ側プレイリストの受信を可とする(ステップS227:Y)入力を行うか、否とする(ステップS227:N、ステップS228:Y)入力を行う。サーバ側プレイリストの受信を可とする入力を行った場合には(ステップS227:Y)、プレイリスト管理サーバ103からの受信間隔を設定する処理が行われる(ステップS229)。プレイリスト管理サーバ103は、たとえば1月に1回以上の音楽等のコンテンツの購入があったとき、1週間に1回のサーバ側プレイリストの通信を無料とするといった特典をユーザに提供することができる。
【0050】
ステップS229の受信間隔の設定処理が終了したら、続いて携帯端末102がプレイリストを受信したときに、これを直ちに表示部114に表示するかどうかの表示の設定処理を行う(ステップS230)。この後、第1の携帯端末1021は自身のID(Identification)等のユーザ特定情報を付してプレイリスト送受信設定内容をプレイリスト管理サーバ103に送信する(ステップS231)。なお、ステップS228でサーバ側プレイリストの受信を不可とした場合には(Y)、ステップS229およびステップS230の処理を行わずに、設定内容をプレイリスト管理サーバ103に同様に通知することになる(ステップS231)。ユーザ特定情報には、ユーザの性別、年齢あるいは生年月日、出生地等の情報を加えておくことができる。
【0051】
この図7に示した携帯端末のプレイリスト送受信設定処理は、ユーザが必要に応じて何度でも行うことができ、これによって新たに設定した内容をプレイリスト管理サーバ103に通知することができる。プレイリスト管理サーバ103は、第1〜第nの携帯端末1021〜102nのうちのプレイリストの送信を可とした端末から送られてきたユーザ側プレイリスト121を基にして各種のサーバ側プレイリストを作成する。
【0052】
図8〜図10は、サーバ側プレイリストの幾つかの例を示したものである。このうち図8は楽曲のヒットプレイリストである。これは第1〜第nの携帯端末1021〜102nの通知を基にして、ユーザ側プレイリスト121(図2)の全体で再生回数の多い順あるいは最も多くのユーザ側プレイリスト121において1位に位置している楽曲から順番に最新の結果として示したものである。携帯端末102から送られてきたユーザ側プレイリスト121のそれぞれの楽曲の登録あるいは更新日時を参考にして結果が集積される。
【0053】
図9は、これに対して月ごとにユーザの全体について集計した楽曲のヒットプレイリストを示している。これに対して図10は、ユーザの年代別のヒットプレイリストを示している。ユーザの年代別や男女別といった集計は、前記したユーザ特定情報を用いて作成される。図8〜図10に示したような各種のサーバ側プレイリストは、図1に示した管理用データベース106に格納されるようになっている。これらは、プレイリスト管理サーバ103での解析や、図7のステップS227およびステップS231でサーバ側プレイリストの送信を要求したユーザの携帯端末102に送信されることになる。
【0054】
図11は、プレイリスト管理サーバによる携帯端末に対するプレイリスト配信処理の様子を表わしたものである。プレイリスト管理サーバ103は、図1に示した第1〜第nの携帯端末1021〜102nに対して1日に複数回、時間を決めて定期的にプレイリストの配信処理を行っている。プレイリストの配信時刻が到来すると(ステップS241:Y)、今回配信する分のプレイリスト配信対象となる端末を、第1〜第nの携帯端末1021〜102nの配信要求内容に基づいて検索する(ステップS242)。そして、今回配信対象となる全携帯端末102にプレイリストを送信することになる(ステップS243)。
【0055】
図12は、携帯端末側でのプレイリストの受信とその表示処理の流れを表わしたものである。図1および図2を基にして第1の携帯端末1021を例に説明を行う。第1の携帯端末1021の通信制御部113がプレイリスト管理サーバ103からサーバ側プレイリストを受信すると(ステップS261:Y)、主制御部111は表示部114にサーバ側プレイリストが受信されたことを通知する受信通知アイコンを表示する(ステップS262)。
【0056】
この状態でプレイリスト処理部120は、図7のステップS230で第1の携帯端末1021が表示部114にサーバ側プレイリストを直ちに表示する設定を行っているかどうかをチェックする(ステップS263)。そのような表示を行っている場合には(Y)、受信したサーバ側プレイリストを表示部114に直ちに表示する(ステップS264)。この状態で、第1の携帯端末1021は表示されたサーバ側プレイリストの中から所望の楽曲がダウンロードのために選択されるか(ステップS265)、あるいはサーバ側プレイリストの表示を終了するか(ステップS265:N、ステップS266)を待機する。
【0057】
図13は、携帯端末の表示部に表示されたダウンロード選択用の画面の一例を表わしたものである。ここでは、表示部114にヒットプレイリストが表示されており、ヒットしている楽曲から順にそれぞれの楽曲の名前等の情報が表示されている。それぞれの楽曲の図で左側にはダウンロードする楽曲を指定するためのチェックボックス151が配置されている。ユーザは、たとえば操作入力部115の図示しないポインタを指で操作することでカーソル152を所望のチェックボックス151の箇所に移動させ、楽曲別にダウンロードの要否を指定することになる。
【0058】
このようにしてサーバ側プレイリストの中から所望の楽曲のダウンロードが指定されたら(図12ステップS265:Y)、ダウンロード時間の設定処理が行われる(ステップS267)。ユーザは、即時にダウンロードを行う設定とダウンロードの日時を決める設定のいずれかを選択することができる。日時を決めてダウンロードを行えるようにしたのは、第1の携帯端末1021のバッテリの残量が少なくなっている場合や大容量のデータ通信中のような事情で、楽曲のダウンロードを後に延ばす必要がある場合や、たとえば夜間のダウンロード割引を活用して一括ダウンロードを行いたいといった要求がある場合に対応するためである。
【0059】
ダウンロード時間の設定処理が行われたら、主制御部111は通信制御部113を使用して、ユーザの設定したこのようなダウンロード要求をプレイリスト管理サーバ103に通知することになる(ステップS268)。この後、表示通知アイコンの表示が消去される(ステップS269)。ステップS265で楽曲のダウンロードのための選択が行われず、ステップS266でサーバ側プレイリストの選択の処理の終了が指示された場合にも(ステップS266:Y)、表示通知アイコンの表示が消去される(ステップS269)。
【0060】
一方、ステップS263でサーバ側プレイリストを直ちに表示することが設定されていなかった場合には、表示通知アイコンの表示を消去することなく、処理が一旦終了する(リターン)。そして、その後にユーザが操作入力部115を操作してサーバ側プレイリストの表示を要求すると(ステップS270:Y)、ステップS264に進んでサーバ側プレイリストの表示が行われる。これ以後は前記した通りである。
【0061】
図14は、プレイリスト管理サーバが携帯端末からのダウンロード要求を受信したときの処理の様子を表わしたものである。図1および図3と共に説明する。プレイリスト管理サーバ103は、たとえば第1の携帯端末1021から楽曲のダウンロード要求を受信すると(ステップS281:Y)、ダウンロード時間の指定があるかどうかをチェックする(ステップS282)。そして、ダウンロード時間の指定がある場合には(Y)、第1の携帯端末1021およびダウンロードの対象となる楽曲と対応付けてそのダウンロード時間を設定する(ステップS283)。
【0062】
これに対して、ダウンロード時間の指定がなく、直ちにダウンロードを行うことが要求されていた場合(ステップS282:N)、コンテンツ購入管理部137はコンテンツサーバ104に指示して、該当する楽曲を指定された携帯端末(この場合には第1の携帯端末1021)に送信する(ステップS284)。そして、ユーザのダウンロード要求のうち第1の携帯端末1021に対してその楽曲に対応する課金処理を行うことになる(ステップS285)。
【0063】
一方、ステップS282でダウンロードする時間が指定され、ステップS283でダウンロード時間を設定した場合、コンテンツ購入管理部137はダウンロード時間の到来を監視する(ステップS286)。そして、ユーザのダウンロード要求のうちダウンロード時間が到来したものがあった場合には(Y)、ステップS284に進んで該当する楽曲をそのユーザの携帯端末102に送信することになる。以下、同様である。
【0064】
以上説明したように本実施例のコンテンツリスト管理システム100によれば、プレイリスト管理サーバ103が第1〜第nの携帯端末1021〜102nの中の同意を得た端末からユーザ側プレイリストを逐次取得することができるので、容易に、かつ迅速に各種のプレイリストを作成することができる。しかも、ユーザはテレビジョンやラジオといった媒体を通じてユーザ側プレイリストを作成してプレイリスト管理サーバ103に提供するので、楽曲や映画に対する最新の評価をキャッチすることができる。
【0065】
また、ユーザはサーバ側プレイリストの提供を受けることで、常に新しい情報を入手し、必要に応じて欲しい楽曲等のコンテンツを迅速に入手することができる。更に、ユーザがテレビジョンやラジオから楽曲を録音した場合で最初の部分が切れてしまったように不完全な形で録音や録画が行われたような場合であっても、サーバ側プレイリストから該当するコンテンツを見つけ出すことで、完全な形の楽曲や動画データとして保存し再生することができる。
【0066】
また、サーバ側プレイリストを参照することで、各ユーザは所望の楽曲や動画データを一度に大量に入手可能である。しかも、大量なダウンロードで時間が掛かるような場合には、就寝中のような携帯端末を使用していない時間にこれをプレイリスト管理サーバ103の時間管理で行うことが可能である。
【0067】
<発明の変形例>
【0068】
図15は、本発明の変形例における携帯端末のヒットプレイリスト表示処理の要部を表わしたものである。図1および図2を基にして変形例を説明する。この変形例では、たとえば第1の携帯端末1021がプレイリスト管理サーバ103からサーバ側プレイリストを受信すると(ステップS301)、これをユーザ側プレイリスト121と対比して(ステップS302)、サーバ側プレイリストのそれぞれの楽曲が第1の携帯端末1021にすでにデータとして格納されているかどうかをチェックする。そして、この結果としてそれぞれの楽曲が第1の携帯端末1021に存在するかどうかを表わす存否表示データをプレイリストに追加する(ステップS303)。そして、これを表示部に表示のために出力することになる(ステップS304)。
【0069】
図16は、表示部に表示されたダウンロード選択用の画面の一例を表わしたものである。実施例における図13の表示画面と対比すると分かるように、変形例の表示部114Aではダウンロードの要否を表わすチェックボックス151のすぐ隣に、「無」マーク401あるいは「有」マーク402が表示されている。ここで「無」マーク401は、第1の携帯端末1021にその楽曲が収容されていないことを表わしている。また、「有」マーク402は第1の携帯端末1021にその楽曲が収容されていることを表わしている。
【0070】
したがって、ユーザはすでに格納している楽曲のデータを重複してダウンロードすることがない。また、「有」マーク402が付いているものについては、その楽曲の入手源が記されている。この例では、たとえば2番目の楽曲の場合、「(デジタルTV)」と表示されており、入手源がデジタルテレビ受信部117であることが示されている。ユーザは入手源をチェックすることで、必要に応じて、より高品質の楽曲をプレイリスト管理サーバ103あるいはコンテンツサーバ104から直接ダウンロードすることも可能である。
【0071】
この変形例では、第1の携帯端末1021等の携帯端末側でダウンロードの要否の参考となるデータを付加して表示する場合を説明したが、同様の処理をプレイリスト管理サーバ103側が個々の携帯端末102に対応させて行うようにしてもよい。
【0072】
なお、実施例では、プレイリスト管理サーバ103が第1〜第nの携帯端末1021〜102nにサーバ側プレイリストとして各種のプレイリストを一括して送信するようにしたが、ユーザの年齢や、過去の楽曲のダウンロードの傾向を使用して、それぞれのユーザが好む分野の楽曲や動画データのプレイリストを選別して送るようにしてもよい。
【0073】
また、実施例ではテレビジョンやラジオからのコンテンツを表わしたデータを一度携帯端末内に格納したものを再生する時点でユーザ側プレイリストに登録することにしたが、楽曲単位等のコンテンツ単位で受信を行った時点でユーザ側プレイリストに登録してもよい。
【0074】
更に実施例では携帯型音楽プレーヤや携帯電話機のような携帯端末を対象としたが、コンテンツを再生することができ、かつ通信ネットワークと通信が可能な通信端末であれば、本発明を適用できることは当然である。
【0075】
また、実施例ではコンテンツとして楽曲を例に挙げて説明したが、小説の朗読、落語を含む音データおよび映画、ドラマを含む映像データに対しても本発明を適用することができることは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の一実施例におけるコンテンツリスト管理システムの概要を表わしたシステム構成図である。
【図2】本実施例で第1の携帯端末の構成の概要を表わしたブロック図である。
【図3】本実施例におけるプレイリスト管理サーバの機能的な構成の概要を表わしたブロック図である。
【図4】本実施例で第1の携帯端末におけるユーザ側プレイリストの更新処理の様子を表わした流れ図である。
【図5】本実施例でユーザ側プレイリストの登録内容の一部を表わした説明図である。
【図6】本実施例で第1の携帯端末がテレビジョン放送を受信している状態の一例を表わした平面図である。
【図7】本実施例で携帯端末のプレイリスト送受信設定処理の様子を表わした流れ図である。
【図8】本実施例における楽曲のヒットプレイリストを表わした平面図である。
【図9】本実施例における月別の楽曲のヒットプレイリストを表わした平面図である。
【図10】本実施例における年代別のヒットプレイリストを表わした平面図である。
【図11】本実施例でプレイリスト管理サーバによる携帯端末に対するプレイリスト配信処理の様子を表わした流れ図である。
【図12】本実施例で携帯端末側でのプレイリストの受信とその表示処理の流れを表わした流れ図である。
【図13】本実施例で携帯端末の表示部に表示されたダウンロード選択用の画面の一例を表わした平面図である。
【図14】プレイリスト管理サーバが携帯端末からのダウンロード要求を受信したときの処理の様子を表わした流れ図である。
【図15】本発明の変形例における携帯端末のヒットプレイリスト表示処理の要部を表わした流れ図である。
【図16】この変形例における表示部に表示されたダウンロード選択用の画面の一例を表わした平面図である。
【符号の説明】
【0077】
100 コンテンツリスト管理システム
101 通信ネットワーク
102 携帯端末
103 プレイリスト管理サーバ
104 コンテンツサーバ
106 管理用データベース
111、131 主制御部
113、133 通信制御部
114、114A 表示部
115 操作入力部
117 デジタルテレビ受信部
118 音楽録音再生部
119 動画録画再生部
120 プレイリスト処理部
121 ユーザ側プレイリスト
122 サーバ側プレイリスト
136 プレイリスト処理部
137 コンテンツ購入管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部からコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
このコンテンツ受信手段の受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
前記コンテンツ受信手段によって受信したコンテンツを保存するコンテンツ保存手段と、
このコンテンツ保存手段に保存したコンテンツの一覧からなり自装置側で受信し保存したそれぞれのコンテンツの内容を特定するコンテンツ特定情報を付加した端末側コンテンツリストを作成する端末側コンテンツリスト作成手段と、
この端末側コンテンツリスト作成手段により作成された端末側コンテンツリストから所望のコンテンツを選択して前記コンテンツ再生手段で再生させる再生用コンテンツ選択手段と、
前記端末側コンテンツリスト作成手段で作成した端末側コンテンツリストを通信ネットワークに自装置の端末側コンテンツリストとして送出する端末側コンテンツリスト送出手段
とを具備することを特徴とする通信端末。
【請求項2】
デジタル放送を受信するデジタル放送受信手段を備え、
前記コンテンツ受信手段は、このデジタル放送受信手段の受信した放送の特定部分をなすコンテンツを切り出すコンテンツ切り出し手段と、このコンテンツ切り出し手段で切り出されるコンテンツと関連付けて前記デジタル放送で放送される前記コンテンツ特定情報を抽出するコンテンツ特定情報抽出手段とを具備することを特徴とする請求項1記載の通信端末。
【請求項3】
前記デジタル放送はデジタルテレビジョン放送あるいはデジタルラジオ放送であり、前記コンテンツ特定情報は楽曲の曲名およびそのコンテンツの楽曲を特定するアーティスト名を含んでいることを特徴とする請求項2記載の通信端末。
【請求項4】
前記端末側コンテンツリスト送出手段の送出先から送り返されてくる各端末の端末側コンテンツリストの集計結果としての集計側コンテンツリストをこれらのコンテンツについての前記コンテンツ特定情報と共に受信する集計側コンテンツリスト受信手段と、
この集計側コンテンツリスト受信手段の受信した前記集計側コンテンツリストを前記コンテンツ特定情報と共に表示する集計側コンテンツリスト表示手段
とを更に具備することを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載の通信端末。
【請求項5】
前記集計側コンテンツリスト表示手段に表示された前記集計側コンテンツリストから所望のコンテンツを選択して前記通信ネットワークを介したダウンロードを要求するコンテンツダウンロード要求手段
を更に具備することを特徴とする請求項4記載の通信端末。
【請求項6】
前記集計側コンテンツリストと前記自装置の端末側コンテンツリストを対比するコンテンツリスト対比手段を備え、
前記集計側コンテンツリスト表示手段は、前記自装置の端末側コンテンツリストに存在しないコンテンツを存在するコンテンツと区別して表示することを特徴とする請求項4または請求項5記載の通信端末。
【請求項7】
前記コンテンツダウンロード要求手段は、所望の時間を予め設定して任意の数のコンテンツを一括してダウンロードすることを要求する手段であることを特徴とする請求項5記載の通信端末。
【請求項8】
請求項1〜請求項7いずれかに記載の通信端末と、
前記通信ネットワークに接続され、それぞれの通信端末の前記端末側コンテンツリスト送出手段から送られてくる端末側コンテンツリストを受信する端末側コンテンツリスト受信手段と、この端末側コンテンツリスト受信手段の受信した複数の通信端末の端末側コンテンツリストを集計するコンテンツリスト集計手段と、このコンテンツリスト集計手段の集計結果を集計側コンテンツリストとして前記通信ネットワークに送出する集計側コンテンツリスト送出手段とを備えたコンテンツリスト管理サーバ
とを具備することを特徴とするコンテンツリスト管理システム。
【請求項9】
前記コンテンツリスト集計手段の集計結果としての前記集計側コンテンツリストは、コンテンツのヒットの順位を表わしたものであることを特徴とする請求項8記載のコンテンツリスト管理システム。
【請求項10】
前記コンテンツは、楽曲、小説の朗読、落語を含む音データおよび映画、ドラマを含む映像データの一部または全部から構成されるものであることを特徴とする請求項8〜請求項10いずれかに記載のコンテンツリスト管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−176126(P2008−176126A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−10392(P2007−10392)
【出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】