通信装置、プログラム、及び通信方法
【課題】より好適な通信方式で通信を行う通信装置、プログラム、及び通信方法を提供することを課題とする。
【解決手段】通信装置A100は通信時、この通信の論理接続種別を検知し、論理接続種別と通信方式とを対応させた通信方式対応テーブル122を参酌して、通信方式を決定する。通信装置A100は決定された通信方式によって通信装置B200との通信を行なう。これにより通信装置A100はより好適な通信方式によって通信を行なうことが可能となる。
【解決手段】通信装置A100は通信時、この通信の論理接続種別を検知し、論理接続種別と通信方式とを対応させた通信方式対応テーブル122を参酌して、通信方式を決定する。通信装置A100は決定された通信方式によって通信装置B200との通信を行なう。これにより通信装置A100はより好適な通信方式によって通信を行なうことが可能となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は通信装置、プログラム、及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信技術の発達により様々な通信方式が普及している。この通信方式には、例えば低電力で通信を行なえる方式や、高速に通信を行なえる方式等の通信の用途が考慮された多くの通信方式が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−279926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通信装置同士が通信を行う場合、例えば大きなデータ量のデータを送受信する場合は、高速に通信を行うことの可能な通信方式が好適である。また、小さなデータ量のデータを送受信する場合には、高速な通信方式はあまり求められず、例えば通信に必要な電力が
小さくて済むような上記方式とは異なる通信方式が好適である。
【0005】
例えばBluetooth(登録商標)のような所定の通信プロトコルでは、送受信を行うデータの種類によって論理接続種別が設定されている。この論理接続種別は送受信するデータの種類によって設定されているため、この論理接続種別によって送受信されるデータのデータ量はある程度決まったものとなる。このため、通信の接続を行うとき/行なっているときには論理接続種別毎に好適な通信方式が存在すると考えられる。しかし、論理接続種別によって通信方式を設定する通信装置は提供されていない。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、より好適な通信方式で通信を行う通信装置、プログラム、及び通信方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の通信装置は、複数の通信方式によって他の通信装置と通信可能であって、前記通信方式の内の少なくとも1つの通信方式を用いて前記他の通信装置と通信を行なう通信手段と、前記他の通信装置との通信時に確立される論理接続種別に基づいて、通信方式を決定する通信方式決定手段と、前記通信方式決定手段によって決定された通信方式で、前記他の通信装置との通信を確立するよう前記通信手段を制御する通信制御手段と、を具備する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1の実施形態における通信システムの一例を示す概念図。
【図2】第1の実施形態における通信装置Aの内部構成の一例を示すブロック図。
【図3】第1の実施形態における通信装置Aと通信装置Bの通信方式の一例を示す概念図。
【図4】第1の実施形態における通信方式対応テーブルの一例を示す概念図。
【図5】第1の実施形態における通信装置Aの通信開始処理の流れを示すフロー図。
【図6】第1の実施形態における通信装置Bから通信開始要求を受けた場合の、通信装置Aにおける通信開始処理の流れを示すフロー図。
【図7】第2の実施形態における通信装置Aの内部構成の一例を示すブロック図。
【図8】第2の実施形態における通信方式対応テーブルの一例を示す概念図。
【図9】第2の実施形態における通信装置Aの通信開始処理の流れを示すフロー図。
【図10】第2の実施形態における通信装置Bから通信開始要求を受けた場合の、通信装置Aにおける通信開始処理の流れを示すフロー図。
【図11】第2の実施形態における通信装置Aの電源の状態の変化による通信中の通信方式の切り替え処理の一例を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態を以下にて図面を参照しながら説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について図1乃至図6を用いて説明を行う。
【0011】
図1は本実施形態における通信システム1の一例を示す概念図である。図1には通信装置A100及び通信装置B200が示されている。
【0012】
通信装置A100と通信装置B200とは無線通信を行ない、本実施形態では例えばBluetoothの通信プロトコルによって通信を行うものとする。
【0013】
図2は本実施形態における通信装置A100の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0014】
通信装置A100は、制御部110、記憶部120、操作部130、表示部140、バッテリ150、通信部160、アンテナ170、及びバス180を有している。
【0015】
制御部110は、通信装置A100全体を制御する例えば中央演算処理装置(Central Processing Unit)であり、記憶部120に格納されたプログラムに応じて、所定の処理を実行する機能を有している。
【0016】
記憶部120は、例えば半導体記憶装置であって、制御部110が実行する各種プログラム、所定の処理に必要な各種情報、また各種データファイル等を記憶している(記憶手段)。また記憶部120は通信制御プログラム121、通信方式対応テーブル122、及び通信方式制御プログラム123を記憶している。制御部110は通信制御プログラム121及び通信方式制御プログラム123を実行し、所定の処理を行ない、このとき通信方式対応テーブル122を参照する。これらについては後述にて説明を行う。
【0017】
操作部130は、例えばキーボード、タッチパネル等のユーザが通信装置A100へ操作を入力する操作入力部であって、操作部130はユーザからの操作入力を所定の電気信号として通信装置A100に入力する。本実施形態においてはキーボード、タッチパネル等を例として挙げたが、これに限定されるものではなく、例えばユーザが操作入力を行う外部のリモートコントローラからの信号受信部等を含んでもよい。
【0018】
表示部140は、例えば液晶ディスプレイや自発光型の表示ディスプレイ等の表示装置であって、画像を表示する機能を有している。
【0019】
バッテリ150は、例えば蓄電器であり供給された電力を蓄えておく機能を有しており、通信装置A100はこのバッテリ150によって駆動する。
【0020】
無線通信部160は、アンテナ170によって電波を送受信し、他の通信装置(例えば通信装置B200)と無線通信を行う通信手段としての機能を有している。
【0021】
バス180は、通信装置A100内の接続された各構成をそれぞれ通信可能に接続する機能を有している。
【0022】
本実施形態において、通信装置A100と通信装置B200とは無線通信を行う。本実施形態では、通信装置B200は通信装置A100と同様の内部構成を持つものとし、ここで内部構成の説明を省略する。しかし、これはあくまで本実施形態における例示であってこれに限定されず、通信装置B200は通信装置A100と同様の内部構成でなくてよく、通信装置A100と無線通信を行うことができればよい。
【0023】
また、本実施形態において通信装置A100と通信装置B200とはBluetooth規格によって規定される無線通信を行う。これも本実施形態における例示であってこれに限定されず、他の通信規格によって通信を行うとしてもよい。
【0024】
Bluetoothは規格のバージョンアップによって、通信仕様(通信方式)の追加が行なわれている。Bluetooth v.2.0+EDRまでのBR (Basic Rate)/EDR (Enhanced Data Rate)の通信仕様(通信方式)に加え、Bluetooth v.3.0+HSでは、BR/EDRより高速通信が可能となるが電力消費が高くなるAMP (Alternate MAC/PHY)が導入された。また、Bluetooth v.4.0ではBR/EDRより電力消費を抑えることが可能であるが、通信速度が遅いLE (Low Energy)という通信仕様(通信方式)が導入された。Bluetooth規格では相互接続性に必須となる機能や手順については詳細を定めているが、これ以外の部分は枠組みのみを定めて詳細部分は実装依存となっており、上記通信仕様(通信方式)の切り替えについて規格上処理手順は特に規定されていない。
【0025】
通信装置A100は、操作部130からのユーザ操作に基づいて、又は自動で通信装置B200との通信を開始する。このとき、制御部110は記憶部120に格納された通信制御プログラム121を実行してこの通信を制御する。無線通信部160は制御部110の通信制御に基づいて無線通信を行う。
【0026】
次に通信方式について図3を用いて説明する。
【0027】
図3は本実施形態における通信装置A100と通信装置B200の通信方式の一例を示す概念図である。
【0028】
通信装置A100の無線通信部160はBluetooth通信部161を有している。
【0029】
Bluetooth通信部161は、Bluetooth規格に従って通信を行う通信部であり、Bluetooth通信部161はBR/EDRコントローラ162及びLEコントローラ163を有している。
【0030】
BR/EDRコントローラ162はBluetooth v.2.0+EDRより定められているBR (Basic Rate)及びEDR (Enhanced Data Rate)の通信仕様(通信方式)に従って動作する通信コントローラである。
【0031】
LEコントローラ163はBluetooth v.4.0より定められるLE の通信仕様(通信方式)に従って動作する通信コントローラである。
【0032】
また、無線通信部160はAMPコントローラ164を有している。
【0033】
AMPコントローラ164はBluetooth v.3.0+HSより定められるAMPの通信仕様(通信方式)に従って動作する通信コントローラである。AMPはBluetooth以外の方式の無線通信MAC/PHYを使用するという、一般的な枠組みとなっており、例えばIEEE802.11 (a/b/g)等の無線通信が例として挙げられる。AMPによって通信を行う際には、Bluetooth通信部161の制御と共にAMPコントローラ164の通信を制御する。
【0034】
通信装置B200も通信装置A100と同様の構成を有しており、BR/EDR、AMP、LEの通信仕様(通信方式)によって通信装置A100と通信装置B200はBluetooth通信を行うことが可能である。また、通信装置A100と通信装置B200は上述の3つ通信仕様(通信方式)の通信を同時に、又は選択的に確立することができる。例えば、BR/EDR、AMP、LEの通信のそれぞれを別々に1つずつ確立することも可能であるし、また同時に確立することも可能である。更に、3つの内の1つの通信仕様は通信を確立せずに残り2つの通信仕様での通信を同時に確立することも可能である。
【0035】
本実施形態では、通信装置A100と通信装置B200との通信方式はBR/EDR、AMP、LEの3つによって構成されるよう示しているが、これに限定されるものではなく、通信方式の数は複数であればこれより少なくても多くてもよい。
【0036】
ところで、所定の通信プロトコルでは送受信を行うデータの種類によって論理接続種別が定められている場合がある。例えば、Bluetooth通信では通信の用途や、機器の種類によって使用するプロトコルとアプリケーションレベルの振る舞いとを定めたプロファイルと呼ばれる仕様が標準化によって定められている。Bluetooth通信におけるプロファイルとしては、例えば、通信先の機器の制御を行うAVRCP (Audio/Video Remote Control Profile)、高品位の音声データの送受信を行うためのプロファイルであるA2DP (Advanced Audio Distribution Profile)、機器を仮想シリアルポート化するためのプロファイルであるSPP (Serial Port Profile)等が挙げられる。さらに標準化によってそれぞれのプロファイルには、送信するデータの種類による論理接続種別が定められている。例えば、A2DPでは通信機器への接続や調整を行うA2DP (Signaling)や、音声データ等の送受信を行うA2DP (Media)等が論理接続種別として定められている。A2DPプロファイルにおいて、A2DP (Signaling)によって通信を行う場合には送受信するデータは少ない場合が多いため、高速な通信方式はあまり必要されず、高速通信よりも消費電力が小さい通信方式の方が好適と考えられる。また、A2DP (Media)では音声データを送受信するためデータ量が多くなり、高速な通信方式が好適であると考えられる。
【0037】
本実施形態における通信装置A100では論理接続種別に適した通信方式によって、通信装置B200との通信を行うことができる。
【0038】
通信装置A100において、制御部110が通信制御プログラム121を実行して通信の開始を制御する際、制御部110はまた、通信方式制御プログラム123を実行して通信装置B200との通信方式を決定する。この通信方式の決定は通信方式対応テーブル122を参照して決定される。
【0039】
図4は本実施形態における通信方式対応テーブル122の一例を示す概念図である。
【0040】
通信方式対応テーブル122では論理接続種別と通信方式が対応付けられている。制御部110は通信時に通信の論理接続種別を検知し(論理接続種別検知手段)、通信方式対応テーブル122を参照して、このときの論理接続種別に対応する方式に通信方式を決定する。
【0041】
この通信方式対応テーブル122では論理接続種別と通信方式とが対応付けられており、例えばデータの転送量が一般的に多いと考えられる論理接続種別や、高速な転送速度を必要とする論理接続種別の場合には、転送速度の速い通信方式が割り当てられている。また、通信方式対応テーブル122ではデータの転送量が一般的に少ないと考えられる論理接続種別や、高速な転送速度を必要としない論理接続種別の場合には転送速度が速くなく、電力消費量のより少ない通信方式が割り当てられている。
【0042】
上述のようにAMPによる通信はBR/EDRによる通信と比較して、高速な通信が可能であるが、電力消費が高くなる。またLEによる通信はBR/EDRによる通信と比較して、電力の消費量が小さくなるが通信速度は遅い。本実施形態における通信方式対応テーブル122では、BR/EDRよりも転送速度が高速なAMPを高速転送が好適と考えられる論理接続種別に、BR/EDRよりも消費電力が小さいLEを高速通信をあまり必要としない論理接続種別に割り当てている。
【0043】
次に本実施形態における通信開始処理についての説明を行う。
【0044】
図5は本実施形態における通信装置A100の通信開始処理の流れを示すフロー図である。
【0045】
先ず、通信装置A100の制御部110は、例えば操作部130等より自装置からの新たな論理接続要求発生したか否かを検知する(ステップS51)。
【0046】
ステップS51において、新たな論理接続要求が発生していない場合(ステップS51、No)には処理フローは再びステップS51に戻る。
【0047】
ステップS51において、新たな論理接続要求が発生したとき(ステップS51、Yes)、制御部110は通信制御プログラム121を実行し、通信制御手段として論理接続要求についての通信を制御する。このとき、制御部110は更に通信方式制御プログラム123を実行し、新たな論理接続要求の論理接続要求種別を判別する。さらに、制御部110は通信方式対応テーブル122を参照して、通信方式決定手段としてこの新たな論理接続要求の論理接続種別に対応する通信方式を決定する(ステップS52)。
【0048】
通信方式を決定すると、制御部110は無線通信部160を制御し、通信装置A100は決定された通信方式によって通信装置B200との通信を開始する(ステップS53)。
【0049】
以上で、自装置から生じた新たな論理接続要求に基づく通信開始処理のフローは終了となる。
【0050】
通信装置A100は自装置からの要求によって通信を開始することも可能であるが、他の通信装置からの通信開始の要求によっても通信を開始する。次に通信装置B200から通信開始要求が来た場合の通信装置A100の通信開始処理フローについて説明する。
【0051】
図6は本実施形態における通信装置B200から通信開始要求を受けた場合の、通信装置A100における通信開始処理の流れを示すフロー図である。
【0052】
先ず、通信装置A100の制御部110は、通信装置B200からの新たな論理接続要求発生したか否かを検知する(ステップS61)。
【0053】
ステップS61において、新たな論理接続要求が発生していない場合(ステップS61、No)には処理フローは再びステップS61に戻る。
【0054】
ステップS61において、新たな論理接続要求の発生を検知すると(ステップS61、Yes)、制御部110は通信装置B200からの通信接続処理が完了するまで待機する(ステップS62)。つまり、通信装置A100は通信装置B200が要求した通信方式によって1度通信を確立する。
【0055】
次に、制御部110は通信装置B200から要求された新たな論理接続要求に基づいて、上述と同様に通信方式対応テーブル122を参照して通信方式の決定を行う(ステップS63)。
【0056】
次に、制御部110は通信方式制御プログラム123によって、ステップS63で決定された通信方式が、通信装置B200から接続された通信方式と一致するか否かを判別する(ステップS64)。
【0057】
ステップS63で決定された通信方式が、通信装置B200から接続された通信方式と一致するとき(ステップS64、Yes)、制御部110は確立された接続を維持する。
【0058】
ステップS63で決定された通信方式が、通信装置B200から接続された通信方式と異なる(一致しない)とき(ステップS64、No)、制御部110は無線通信部160を制御して通信方式を変更する。つまり、通信装置B200から接続された通信方式を自装置で決定された通信方式に変更して通信を開始する(ステップS65)。
【0059】
以上で、通信装置B200から生じた新たな論理接続要求に基づく通信開始処理のフローは終了となる。
【0060】
上述のように本実施形態における通信装置A100は、通信装置B200と新たな論理接続種別によって通信を行うとき、論理接続種別に基づいて通信方式を決定して通信を行うため、論理接続種別ごとに好適な通信方式での通信を実行できる。
【0061】
また、本実施形態における通信装置は、1通信規格に含まれる論理接続種別に基づいて、同規格にて利用可能な通信方式を制御することが可能である。換言すれば、本実施形態における通信装置は通信方式の決定時や変更時等に他の通信規格が全てを制御する通信方式に通信方式を切り替える必要がない。
【0062】
次に第2の実施形態について説明する。
【0063】
(第2の実施形態)
以下で第2の実施形態について図7乃至図11を用いて説明を行う。
【0064】
図7は本実施形態における通信装置A100の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0065】
本実施形態において、第1の実施形態と機能等がほぼ同様である構成については第1の実施形態と同様の名称及び同様の番号を付して説明を行う。また、これらについて第1の実施形態と同じ機能に関する説明は以下では省略する。
【0066】
図7には本実施形態における通信装置A100が示されており、第1の実施形態と機能等が大きく異なる構成及び、第1の実施形態に示されていない構成として、通信方式対応テーブル71、通信方式制御プログラム72、電源情報取得プログラム73、及び外部電源接続部74が示されている。
【0067】
通信方式対応テーブル71には、論理接続種別及び電源情報を指標として、これらの組み合わせに対応した通信方式が示されている。ここでの電源情報とは、外部電源によって電力が供給されているか否の情報や、外部電源から電力が供給されておらずバッテリ150によって通信装置A100が駆動している場合の、バッテリ150のバッテリ残量(蓄電残量)の情報である。詳細については図8を用いて後述にて説明する。
【0068】
通信方式制御プログラム72は、論理接続種別及び電源情報に基づいて、通信方式対応テーブル71を参照して通信方式を決定するためのプログラムである。制御部110は、通信時に通信方式制御プログラム72を実行して通信方式を決定する。
【0069】
電源情報取得プログラム73は、電源情報を取得するためのプログラムである。制御部110は電源情報取得プログラム73を実行し、外部電源によって電力が供給されているか否の情報や、バッテリ150のバッテリ残量(蓄電残量)の情報を電源情報受信手段として取得(受信)することができる。
【0070】
外部電源接続部74は、端子75を介して通信装置A100外部の電源と接続可能な接続部であり、外部から受ける電力を通信装置A100全体に供給する機能を有している。
【0071】
次に通信方式対応テーブル71について説明する。
【0072】
図8は本実施形態における通信方式対応テーブル71の一例を示す概念図である。
【0073】
通信方式対応テーブル71では論理接続種別と電源情報の組み合わせと、通信方式とが対応付けられている。制御部110は、通信時に通信の論理接続種別及びこの時の電源情報を取得し、通信方式対応テーブル71を参照して通信方式を決定する。
【0074】
例えば、通信装置A100が外部の電源(例えばコンセント等)から電力を供給されているときは、バッテリ150のバッテリ残量が無くなることにより通信装置A100が使用できなくなる心配は無いので、制御部110はBR/EDR、 AMPを通信方式として利用して通信データを高速に送受信する。また、通信装置A100は外部の電源から電力を供給されていないときはバッテリ150のバッテリ残量に応じて通信方式を決定する。通信装置A100はバッテリの残量が多い場合にはBR/EDR、 AMPを多用し高速に通信を行ない、バッテリ残量が少なくなってきた場合にはLEを多用し、通信の消費電力を小さくする。本実施形態における通信方式対応テーブル71は通信装置A100が上述に沿うような電源制御を行うように数値が定められている。
【0075】
次に本実施形態における通信装置A100の通信開始処理について説明する。
【0076】
図9は本実施形態における通信装置A100の通信開始処理の流れを示すフロー図である。
【0077】
先ず、通信装置A100の制御部110は、例えば操作部130等より自装置からの新たな論理接続要求発生したか否かを検知する(ステップS91)。
【0078】
ステップS91において、新たな論理接続要求が発生していない場合(ステップS91、No)には処理フローは再びステップS91に戻る。
【0079】
ステップS91において、新たな論理接続要求が発生したとき(ステップS91、Yes)、制御部110は通信制御プログラム121を実行し、通信制御手段として論理接続要求についての通信を制御する。このとき、制御部110は更に電源情報取得プログラム73を実行し、電源情報受信手段として電源情報を受信(取得)する(ステップS92)。つまり、制御部110はまず外部電源接続部74が外部電源と接続されているか否かを検知し、外部電源に接続されていない場合には、バッテリ150のバッテリ残量の情報を取得する。本実施形態ではこのときバッテリ残量を多/中/少のカテゴリに分けて扱うものとする。
【0080】
次に、制御部110は通信方式制御プログラム72を実行し、新たな論理接続要求の論理接続要求種別を判別する。制御部110は通信方式対応テーブル71を参照して、通信方式決定手段としてこの新たな論理接続要求と電源情報の組み合わせに対応する通信方式を決定する(ステップS93)。
【0081】
通信方式を決定すると、制御部110が無線通信部160を制御し、通信装置A100は決定された通信方式によって通信装置B200との通信を開始する(ステップS94)。
【0082】
以上で、自装置から生じた新たな論理接続要求に基づく通信開始処理のフローは終了となる。
【0083】
本実施形態でも第1の実施形態同様に、通信装置A100は自装置からの要求によって通信を開始することも可能であるが、他の通信装置からの通信開始の要求によっても通信を開始する。次に通信装置B200から通信開始要求が来た場合の通信装置A100の通信開始処理フローについて説明する。
【0084】
図10は本実施形態における通信装置B200から通信開始要求を受けた場合の、通信装置A100における通信開始処理の流れを示すフロー図である。
【0085】
先ず、通信装置A100の制御部110は、通信装置B200からの新たな論理接続要求発生したか否かを検知する(ステップS101)。
【0086】
ステップS101において、新たな論理接続要求が発生していない場合(ステップS101、No)には処理フローは再びステップS101に戻る。
【0087】
ステップS101において、新たな論理接続要求の発生を検知すると(ステップS101、Yes)、制御部110は通信装置B200からの通信接続処理が完了するまで待機する(ステップS102)。つまり、通信装置A100は通信装置B200が要求した通信方式によって1度通信を確立する。
【0088】
次に、制御部110は電源情報を取得する(ステップS103)。
【0089】
S103の終了後、制御部110は通信装置B200から要求された新たな論理接続要求及び自装置の電源情報に基づいて、上述の同様に通信方式対応テーブル71を参照して通信方式の決定する(ステップS104)。
【0090】
次に、制御部110は通信方式制御プログラム72によって、ステップS104で決定された通信方式が、通信装置B200から接続された通信方式と一致するか否かを判別する(ステップS105)。
【0091】
ステップS104で決定された通信方式が、通信装置B200から接続された通信方式と一致するとき(ステップS105、Yes)、制御部110は確立された接続を維持する。
【0092】
ステップS104で決定された通信方式が、通信装置B200から接続された通信方式と一致しないとき(ステップS105、No)、制御部110は無線通信部160を制御して通信方式を変更する。つまり、通信装置B200から接続された通信方式を自装置で決定された通信方式に変更して通信を開始する(ステップS106)。
【0093】
以上で、通信装置B200から生じた新たな論理接続要求に基づく通信開始処理のフローは終了となる。
【0094】
次に、通信装置A100の電源の状態の変化による通信中の通信方式の切り替え処理について説明する。
【0095】
図11は本実施形態における通信装置A100の電源の状態の変化による通信中の通信方式の切り替え処理の一例を示すフロー図である。
【0096】
先ず、通信装置A100が通信中のとき(ステップS111、Yes)、制御部110は電源情報取得プログラム73によって電源情報の変化を検知する(ステップS112)。ここで電源情報が変化するときとは、例えば外部電源から電力が供給されていたが、外部電源から外部電源接続部74が外されて通信装置A100の電源供給元がバッテリ150に切り替わった場合等がある。他にも、電源情報の変化としてはバッテリ150のバッテリ残量が減少し、「多」から「中」への閾値を越えた場合等が考えられる。さらに、バッテリ150で駆動しているときに、外部電源が接続されて使用している電源がバッテリ150から外部電源に切り替わった場合も一類系として挙げられる。
【0097】
ステップS112で制御部110が電源情報の変化を検知したとき(ステップS112、Yes)、制御部110は変化後の電源情報に基づいて、通信方式制御テーブル71を参照して使用する通信方式を決定する(ステップS113)。
【0098】
ステップS113で通信方式が決定されると、制御部110はステップS113で新たに決定された通信方式と現在通信を行なっている通信方式が一致するか否かを判別する(ステップS114)。
【0099】
ステップS114で制御部110が新たに決定された通信方式と現在通信を行なっている通信方式が一致しないと判別するとき(ステップS114、No)、制御部110は通信方式を現在の通信方式からステップS114で新たに決定された通信方式へと切り替える(ステップS115)。
【0100】
ステップS111において通信中ではないとき(ステップS111、No)、ステップS112において電源情報の変化を検知しないとき(ステップS112、No)、ステップS114で新たに決定された通信方式が現在の通信方式と一致するとき(ステップS114、Yes)、及びステップS115終了後、一連の処理フローは終了する。
【0101】
本実施形態では、電源情報を検知することで、論理接続種別と電源情報の組み合わせに基づいて通信方式を決定することができる。換言すれば、通信時の電源の状態に好適な通信方式によって通信を行うことができる。バッテリ150のバッテリ残量が少ないときには消費電力の小さい通信方式で通信を行ない、使用できる電源に余裕があるとき(外部電源に接続されているときや、バッテリ150のバッテリ残量が多いとき)には、高速な通信を行うことが可能である。
【0102】
本実施形態において、論理接続種別はプロファイルの下位概念として例示しているがこれに限定されず、例えばプロファイル自体であってもよい。
【0103】
また、本実施形態における各構成はソフトウェアで実現されるとしても、ハードウェアで実現されるとしてもよい。
【0104】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0105】
1…通信システム、100…通信装置A、110…制御部、120…記憶部、121…通信制御プログラム、122…通信方式対応テーブル、123…通信方式制御プログラム、130…操作部、140…表示部、150…バッテリ、160…無線通信部、161…Bluetooth通信部、162…BR/EDRコントローラ、163…LEコントローラ、164…AMPコントローラ、170…アンテナ、180…バス、200…通信装置B、260…無線通信部、261…Bluetooth通信部、262…BR/EDRコントローラ、263…LEコントローラ、264…AMPコントローラ、71…通信方式対応テーブル、72…通信方式制御プログラム、73…電源情報取得プログラム、74…外部電源接続部、75…端子。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は通信装置、プログラム、及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信技術の発達により様々な通信方式が普及している。この通信方式には、例えば低電力で通信を行なえる方式や、高速に通信を行なえる方式等の通信の用途が考慮された多くの通信方式が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−279926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通信装置同士が通信を行う場合、例えば大きなデータ量のデータを送受信する場合は、高速に通信を行うことの可能な通信方式が好適である。また、小さなデータ量のデータを送受信する場合には、高速な通信方式はあまり求められず、例えば通信に必要な電力が
小さくて済むような上記方式とは異なる通信方式が好適である。
【0005】
例えばBluetooth(登録商標)のような所定の通信プロトコルでは、送受信を行うデータの種類によって論理接続種別が設定されている。この論理接続種別は送受信するデータの種類によって設定されているため、この論理接続種別によって送受信されるデータのデータ量はある程度決まったものとなる。このため、通信の接続を行うとき/行なっているときには論理接続種別毎に好適な通信方式が存在すると考えられる。しかし、論理接続種別によって通信方式を設定する通信装置は提供されていない。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、より好適な通信方式で通信を行う通信装置、プログラム、及び通信方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の通信装置は、複数の通信方式によって他の通信装置と通信可能であって、前記通信方式の内の少なくとも1つの通信方式を用いて前記他の通信装置と通信を行なう通信手段と、前記他の通信装置との通信時に確立される論理接続種別に基づいて、通信方式を決定する通信方式決定手段と、前記通信方式決定手段によって決定された通信方式で、前記他の通信装置との通信を確立するよう前記通信手段を制御する通信制御手段と、を具備する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1の実施形態における通信システムの一例を示す概念図。
【図2】第1の実施形態における通信装置Aの内部構成の一例を示すブロック図。
【図3】第1の実施形態における通信装置Aと通信装置Bの通信方式の一例を示す概念図。
【図4】第1の実施形態における通信方式対応テーブルの一例を示す概念図。
【図5】第1の実施形態における通信装置Aの通信開始処理の流れを示すフロー図。
【図6】第1の実施形態における通信装置Bから通信開始要求を受けた場合の、通信装置Aにおける通信開始処理の流れを示すフロー図。
【図7】第2の実施形態における通信装置Aの内部構成の一例を示すブロック図。
【図8】第2の実施形態における通信方式対応テーブルの一例を示す概念図。
【図9】第2の実施形態における通信装置Aの通信開始処理の流れを示すフロー図。
【図10】第2の実施形態における通信装置Bから通信開始要求を受けた場合の、通信装置Aにおける通信開始処理の流れを示すフロー図。
【図11】第2の実施形態における通信装置Aの電源の状態の変化による通信中の通信方式の切り替え処理の一例を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態を以下にて図面を参照しながら説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について図1乃至図6を用いて説明を行う。
【0011】
図1は本実施形態における通信システム1の一例を示す概念図である。図1には通信装置A100及び通信装置B200が示されている。
【0012】
通信装置A100と通信装置B200とは無線通信を行ない、本実施形態では例えばBluetoothの通信プロトコルによって通信を行うものとする。
【0013】
図2は本実施形態における通信装置A100の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0014】
通信装置A100は、制御部110、記憶部120、操作部130、表示部140、バッテリ150、通信部160、アンテナ170、及びバス180を有している。
【0015】
制御部110は、通信装置A100全体を制御する例えば中央演算処理装置(Central Processing Unit)であり、記憶部120に格納されたプログラムに応じて、所定の処理を実行する機能を有している。
【0016】
記憶部120は、例えば半導体記憶装置であって、制御部110が実行する各種プログラム、所定の処理に必要な各種情報、また各種データファイル等を記憶している(記憶手段)。また記憶部120は通信制御プログラム121、通信方式対応テーブル122、及び通信方式制御プログラム123を記憶している。制御部110は通信制御プログラム121及び通信方式制御プログラム123を実行し、所定の処理を行ない、このとき通信方式対応テーブル122を参照する。これらについては後述にて説明を行う。
【0017】
操作部130は、例えばキーボード、タッチパネル等のユーザが通信装置A100へ操作を入力する操作入力部であって、操作部130はユーザからの操作入力を所定の電気信号として通信装置A100に入力する。本実施形態においてはキーボード、タッチパネル等を例として挙げたが、これに限定されるものではなく、例えばユーザが操作入力を行う外部のリモートコントローラからの信号受信部等を含んでもよい。
【0018】
表示部140は、例えば液晶ディスプレイや自発光型の表示ディスプレイ等の表示装置であって、画像を表示する機能を有している。
【0019】
バッテリ150は、例えば蓄電器であり供給された電力を蓄えておく機能を有しており、通信装置A100はこのバッテリ150によって駆動する。
【0020】
無線通信部160は、アンテナ170によって電波を送受信し、他の通信装置(例えば通信装置B200)と無線通信を行う通信手段としての機能を有している。
【0021】
バス180は、通信装置A100内の接続された各構成をそれぞれ通信可能に接続する機能を有している。
【0022】
本実施形態において、通信装置A100と通信装置B200とは無線通信を行う。本実施形態では、通信装置B200は通信装置A100と同様の内部構成を持つものとし、ここで内部構成の説明を省略する。しかし、これはあくまで本実施形態における例示であってこれに限定されず、通信装置B200は通信装置A100と同様の内部構成でなくてよく、通信装置A100と無線通信を行うことができればよい。
【0023】
また、本実施形態において通信装置A100と通信装置B200とはBluetooth規格によって規定される無線通信を行う。これも本実施形態における例示であってこれに限定されず、他の通信規格によって通信を行うとしてもよい。
【0024】
Bluetoothは規格のバージョンアップによって、通信仕様(通信方式)の追加が行なわれている。Bluetooth v.2.0+EDRまでのBR (Basic Rate)/EDR (Enhanced Data Rate)の通信仕様(通信方式)に加え、Bluetooth v.3.0+HSでは、BR/EDRより高速通信が可能となるが電力消費が高くなるAMP (Alternate MAC/PHY)が導入された。また、Bluetooth v.4.0ではBR/EDRより電力消費を抑えることが可能であるが、通信速度が遅いLE (Low Energy)という通信仕様(通信方式)が導入された。Bluetooth規格では相互接続性に必須となる機能や手順については詳細を定めているが、これ以外の部分は枠組みのみを定めて詳細部分は実装依存となっており、上記通信仕様(通信方式)の切り替えについて規格上処理手順は特に規定されていない。
【0025】
通信装置A100は、操作部130からのユーザ操作に基づいて、又は自動で通信装置B200との通信を開始する。このとき、制御部110は記憶部120に格納された通信制御プログラム121を実行してこの通信を制御する。無線通信部160は制御部110の通信制御に基づいて無線通信を行う。
【0026】
次に通信方式について図3を用いて説明する。
【0027】
図3は本実施形態における通信装置A100と通信装置B200の通信方式の一例を示す概念図である。
【0028】
通信装置A100の無線通信部160はBluetooth通信部161を有している。
【0029】
Bluetooth通信部161は、Bluetooth規格に従って通信を行う通信部であり、Bluetooth通信部161はBR/EDRコントローラ162及びLEコントローラ163を有している。
【0030】
BR/EDRコントローラ162はBluetooth v.2.0+EDRより定められているBR (Basic Rate)及びEDR (Enhanced Data Rate)の通信仕様(通信方式)に従って動作する通信コントローラである。
【0031】
LEコントローラ163はBluetooth v.4.0より定められるLE の通信仕様(通信方式)に従って動作する通信コントローラである。
【0032】
また、無線通信部160はAMPコントローラ164を有している。
【0033】
AMPコントローラ164はBluetooth v.3.0+HSより定められるAMPの通信仕様(通信方式)に従って動作する通信コントローラである。AMPはBluetooth以外の方式の無線通信MAC/PHYを使用するという、一般的な枠組みとなっており、例えばIEEE802.11 (a/b/g)等の無線通信が例として挙げられる。AMPによって通信を行う際には、Bluetooth通信部161の制御と共にAMPコントローラ164の通信を制御する。
【0034】
通信装置B200も通信装置A100と同様の構成を有しており、BR/EDR、AMP、LEの通信仕様(通信方式)によって通信装置A100と通信装置B200はBluetooth通信を行うことが可能である。また、通信装置A100と通信装置B200は上述の3つ通信仕様(通信方式)の通信を同時に、又は選択的に確立することができる。例えば、BR/EDR、AMP、LEの通信のそれぞれを別々に1つずつ確立することも可能であるし、また同時に確立することも可能である。更に、3つの内の1つの通信仕様は通信を確立せずに残り2つの通信仕様での通信を同時に確立することも可能である。
【0035】
本実施形態では、通信装置A100と通信装置B200との通信方式はBR/EDR、AMP、LEの3つによって構成されるよう示しているが、これに限定されるものではなく、通信方式の数は複数であればこれより少なくても多くてもよい。
【0036】
ところで、所定の通信プロトコルでは送受信を行うデータの種類によって論理接続種別が定められている場合がある。例えば、Bluetooth通信では通信の用途や、機器の種類によって使用するプロトコルとアプリケーションレベルの振る舞いとを定めたプロファイルと呼ばれる仕様が標準化によって定められている。Bluetooth通信におけるプロファイルとしては、例えば、通信先の機器の制御を行うAVRCP (Audio/Video Remote Control Profile)、高品位の音声データの送受信を行うためのプロファイルであるA2DP (Advanced Audio Distribution Profile)、機器を仮想シリアルポート化するためのプロファイルであるSPP (Serial Port Profile)等が挙げられる。さらに標準化によってそれぞれのプロファイルには、送信するデータの種類による論理接続種別が定められている。例えば、A2DPでは通信機器への接続や調整を行うA2DP (Signaling)や、音声データ等の送受信を行うA2DP (Media)等が論理接続種別として定められている。A2DPプロファイルにおいて、A2DP (Signaling)によって通信を行う場合には送受信するデータは少ない場合が多いため、高速な通信方式はあまり必要されず、高速通信よりも消費電力が小さい通信方式の方が好適と考えられる。また、A2DP (Media)では音声データを送受信するためデータ量が多くなり、高速な通信方式が好適であると考えられる。
【0037】
本実施形態における通信装置A100では論理接続種別に適した通信方式によって、通信装置B200との通信を行うことができる。
【0038】
通信装置A100において、制御部110が通信制御プログラム121を実行して通信の開始を制御する際、制御部110はまた、通信方式制御プログラム123を実行して通信装置B200との通信方式を決定する。この通信方式の決定は通信方式対応テーブル122を参照して決定される。
【0039】
図4は本実施形態における通信方式対応テーブル122の一例を示す概念図である。
【0040】
通信方式対応テーブル122では論理接続種別と通信方式が対応付けられている。制御部110は通信時に通信の論理接続種別を検知し(論理接続種別検知手段)、通信方式対応テーブル122を参照して、このときの論理接続種別に対応する方式に通信方式を決定する。
【0041】
この通信方式対応テーブル122では論理接続種別と通信方式とが対応付けられており、例えばデータの転送量が一般的に多いと考えられる論理接続種別や、高速な転送速度を必要とする論理接続種別の場合には、転送速度の速い通信方式が割り当てられている。また、通信方式対応テーブル122ではデータの転送量が一般的に少ないと考えられる論理接続種別や、高速な転送速度を必要としない論理接続種別の場合には転送速度が速くなく、電力消費量のより少ない通信方式が割り当てられている。
【0042】
上述のようにAMPによる通信はBR/EDRによる通信と比較して、高速な通信が可能であるが、電力消費が高くなる。またLEによる通信はBR/EDRによる通信と比較して、電力の消費量が小さくなるが通信速度は遅い。本実施形態における通信方式対応テーブル122では、BR/EDRよりも転送速度が高速なAMPを高速転送が好適と考えられる論理接続種別に、BR/EDRよりも消費電力が小さいLEを高速通信をあまり必要としない論理接続種別に割り当てている。
【0043】
次に本実施形態における通信開始処理についての説明を行う。
【0044】
図5は本実施形態における通信装置A100の通信開始処理の流れを示すフロー図である。
【0045】
先ず、通信装置A100の制御部110は、例えば操作部130等より自装置からの新たな論理接続要求発生したか否かを検知する(ステップS51)。
【0046】
ステップS51において、新たな論理接続要求が発生していない場合(ステップS51、No)には処理フローは再びステップS51に戻る。
【0047】
ステップS51において、新たな論理接続要求が発生したとき(ステップS51、Yes)、制御部110は通信制御プログラム121を実行し、通信制御手段として論理接続要求についての通信を制御する。このとき、制御部110は更に通信方式制御プログラム123を実行し、新たな論理接続要求の論理接続要求種別を判別する。さらに、制御部110は通信方式対応テーブル122を参照して、通信方式決定手段としてこの新たな論理接続要求の論理接続種別に対応する通信方式を決定する(ステップS52)。
【0048】
通信方式を決定すると、制御部110は無線通信部160を制御し、通信装置A100は決定された通信方式によって通信装置B200との通信を開始する(ステップS53)。
【0049】
以上で、自装置から生じた新たな論理接続要求に基づく通信開始処理のフローは終了となる。
【0050】
通信装置A100は自装置からの要求によって通信を開始することも可能であるが、他の通信装置からの通信開始の要求によっても通信を開始する。次に通信装置B200から通信開始要求が来た場合の通信装置A100の通信開始処理フローについて説明する。
【0051】
図6は本実施形態における通信装置B200から通信開始要求を受けた場合の、通信装置A100における通信開始処理の流れを示すフロー図である。
【0052】
先ず、通信装置A100の制御部110は、通信装置B200からの新たな論理接続要求発生したか否かを検知する(ステップS61)。
【0053】
ステップS61において、新たな論理接続要求が発生していない場合(ステップS61、No)には処理フローは再びステップS61に戻る。
【0054】
ステップS61において、新たな論理接続要求の発生を検知すると(ステップS61、Yes)、制御部110は通信装置B200からの通信接続処理が完了するまで待機する(ステップS62)。つまり、通信装置A100は通信装置B200が要求した通信方式によって1度通信を確立する。
【0055】
次に、制御部110は通信装置B200から要求された新たな論理接続要求に基づいて、上述と同様に通信方式対応テーブル122を参照して通信方式の決定を行う(ステップS63)。
【0056】
次に、制御部110は通信方式制御プログラム123によって、ステップS63で決定された通信方式が、通信装置B200から接続された通信方式と一致するか否かを判別する(ステップS64)。
【0057】
ステップS63で決定された通信方式が、通信装置B200から接続された通信方式と一致するとき(ステップS64、Yes)、制御部110は確立された接続を維持する。
【0058】
ステップS63で決定された通信方式が、通信装置B200から接続された通信方式と異なる(一致しない)とき(ステップS64、No)、制御部110は無線通信部160を制御して通信方式を変更する。つまり、通信装置B200から接続された通信方式を自装置で決定された通信方式に変更して通信を開始する(ステップS65)。
【0059】
以上で、通信装置B200から生じた新たな論理接続要求に基づく通信開始処理のフローは終了となる。
【0060】
上述のように本実施形態における通信装置A100は、通信装置B200と新たな論理接続種別によって通信を行うとき、論理接続種別に基づいて通信方式を決定して通信を行うため、論理接続種別ごとに好適な通信方式での通信を実行できる。
【0061】
また、本実施形態における通信装置は、1通信規格に含まれる論理接続種別に基づいて、同規格にて利用可能な通信方式を制御することが可能である。換言すれば、本実施形態における通信装置は通信方式の決定時や変更時等に他の通信規格が全てを制御する通信方式に通信方式を切り替える必要がない。
【0062】
次に第2の実施形態について説明する。
【0063】
(第2の実施形態)
以下で第2の実施形態について図7乃至図11を用いて説明を行う。
【0064】
図7は本実施形態における通信装置A100の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0065】
本実施形態において、第1の実施形態と機能等がほぼ同様である構成については第1の実施形態と同様の名称及び同様の番号を付して説明を行う。また、これらについて第1の実施形態と同じ機能に関する説明は以下では省略する。
【0066】
図7には本実施形態における通信装置A100が示されており、第1の実施形態と機能等が大きく異なる構成及び、第1の実施形態に示されていない構成として、通信方式対応テーブル71、通信方式制御プログラム72、電源情報取得プログラム73、及び外部電源接続部74が示されている。
【0067】
通信方式対応テーブル71には、論理接続種別及び電源情報を指標として、これらの組み合わせに対応した通信方式が示されている。ここでの電源情報とは、外部電源によって電力が供給されているか否の情報や、外部電源から電力が供給されておらずバッテリ150によって通信装置A100が駆動している場合の、バッテリ150のバッテリ残量(蓄電残量)の情報である。詳細については図8を用いて後述にて説明する。
【0068】
通信方式制御プログラム72は、論理接続種別及び電源情報に基づいて、通信方式対応テーブル71を参照して通信方式を決定するためのプログラムである。制御部110は、通信時に通信方式制御プログラム72を実行して通信方式を決定する。
【0069】
電源情報取得プログラム73は、電源情報を取得するためのプログラムである。制御部110は電源情報取得プログラム73を実行し、外部電源によって電力が供給されているか否の情報や、バッテリ150のバッテリ残量(蓄電残量)の情報を電源情報受信手段として取得(受信)することができる。
【0070】
外部電源接続部74は、端子75を介して通信装置A100外部の電源と接続可能な接続部であり、外部から受ける電力を通信装置A100全体に供給する機能を有している。
【0071】
次に通信方式対応テーブル71について説明する。
【0072】
図8は本実施形態における通信方式対応テーブル71の一例を示す概念図である。
【0073】
通信方式対応テーブル71では論理接続種別と電源情報の組み合わせと、通信方式とが対応付けられている。制御部110は、通信時に通信の論理接続種別及びこの時の電源情報を取得し、通信方式対応テーブル71を参照して通信方式を決定する。
【0074】
例えば、通信装置A100が外部の電源(例えばコンセント等)から電力を供給されているときは、バッテリ150のバッテリ残量が無くなることにより通信装置A100が使用できなくなる心配は無いので、制御部110はBR/EDR、 AMPを通信方式として利用して通信データを高速に送受信する。また、通信装置A100は外部の電源から電力を供給されていないときはバッテリ150のバッテリ残量に応じて通信方式を決定する。通信装置A100はバッテリの残量が多い場合にはBR/EDR、 AMPを多用し高速に通信を行ない、バッテリ残量が少なくなってきた場合にはLEを多用し、通信の消費電力を小さくする。本実施形態における通信方式対応テーブル71は通信装置A100が上述に沿うような電源制御を行うように数値が定められている。
【0075】
次に本実施形態における通信装置A100の通信開始処理について説明する。
【0076】
図9は本実施形態における通信装置A100の通信開始処理の流れを示すフロー図である。
【0077】
先ず、通信装置A100の制御部110は、例えば操作部130等より自装置からの新たな論理接続要求発生したか否かを検知する(ステップS91)。
【0078】
ステップS91において、新たな論理接続要求が発生していない場合(ステップS91、No)には処理フローは再びステップS91に戻る。
【0079】
ステップS91において、新たな論理接続要求が発生したとき(ステップS91、Yes)、制御部110は通信制御プログラム121を実行し、通信制御手段として論理接続要求についての通信を制御する。このとき、制御部110は更に電源情報取得プログラム73を実行し、電源情報受信手段として電源情報を受信(取得)する(ステップS92)。つまり、制御部110はまず外部電源接続部74が外部電源と接続されているか否かを検知し、外部電源に接続されていない場合には、バッテリ150のバッテリ残量の情報を取得する。本実施形態ではこのときバッテリ残量を多/中/少のカテゴリに分けて扱うものとする。
【0080】
次に、制御部110は通信方式制御プログラム72を実行し、新たな論理接続要求の論理接続要求種別を判別する。制御部110は通信方式対応テーブル71を参照して、通信方式決定手段としてこの新たな論理接続要求と電源情報の組み合わせに対応する通信方式を決定する(ステップS93)。
【0081】
通信方式を決定すると、制御部110が無線通信部160を制御し、通信装置A100は決定された通信方式によって通信装置B200との通信を開始する(ステップS94)。
【0082】
以上で、自装置から生じた新たな論理接続要求に基づく通信開始処理のフローは終了となる。
【0083】
本実施形態でも第1の実施形態同様に、通信装置A100は自装置からの要求によって通信を開始することも可能であるが、他の通信装置からの通信開始の要求によっても通信を開始する。次に通信装置B200から通信開始要求が来た場合の通信装置A100の通信開始処理フローについて説明する。
【0084】
図10は本実施形態における通信装置B200から通信開始要求を受けた場合の、通信装置A100における通信開始処理の流れを示すフロー図である。
【0085】
先ず、通信装置A100の制御部110は、通信装置B200からの新たな論理接続要求発生したか否かを検知する(ステップS101)。
【0086】
ステップS101において、新たな論理接続要求が発生していない場合(ステップS101、No)には処理フローは再びステップS101に戻る。
【0087】
ステップS101において、新たな論理接続要求の発生を検知すると(ステップS101、Yes)、制御部110は通信装置B200からの通信接続処理が完了するまで待機する(ステップS102)。つまり、通信装置A100は通信装置B200が要求した通信方式によって1度通信を確立する。
【0088】
次に、制御部110は電源情報を取得する(ステップS103)。
【0089】
S103の終了後、制御部110は通信装置B200から要求された新たな論理接続要求及び自装置の電源情報に基づいて、上述の同様に通信方式対応テーブル71を参照して通信方式の決定する(ステップS104)。
【0090】
次に、制御部110は通信方式制御プログラム72によって、ステップS104で決定された通信方式が、通信装置B200から接続された通信方式と一致するか否かを判別する(ステップS105)。
【0091】
ステップS104で決定された通信方式が、通信装置B200から接続された通信方式と一致するとき(ステップS105、Yes)、制御部110は確立された接続を維持する。
【0092】
ステップS104で決定された通信方式が、通信装置B200から接続された通信方式と一致しないとき(ステップS105、No)、制御部110は無線通信部160を制御して通信方式を変更する。つまり、通信装置B200から接続された通信方式を自装置で決定された通信方式に変更して通信を開始する(ステップS106)。
【0093】
以上で、通信装置B200から生じた新たな論理接続要求に基づく通信開始処理のフローは終了となる。
【0094】
次に、通信装置A100の電源の状態の変化による通信中の通信方式の切り替え処理について説明する。
【0095】
図11は本実施形態における通信装置A100の電源の状態の変化による通信中の通信方式の切り替え処理の一例を示すフロー図である。
【0096】
先ず、通信装置A100が通信中のとき(ステップS111、Yes)、制御部110は電源情報取得プログラム73によって電源情報の変化を検知する(ステップS112)。ここで電源情報が変化するときとは、例えば外部電源から電力が供給されていたが、外部電源から外部電源接続部74が外されて通信装置A100の電源供給元がバッテリ150に切り替わった場合等がある。他にも、電源情報の変化としてはバッテリ150のバッテリ残量が減少し、「多」から「中」への閾値を越えた場合等が考えられる。さらに、バッテリ150で駆動しているときに、外部電源が接続されて使用している電源がバッテリ150から外部電源に切り替わった場合も一類系として挙げられる。
【0097】
ステップS112で制御部110が電源情報の変化を検知したとき(ステップS112、Yes)、制御部110は変化後の電源情報に基づいて、通信方式制御テーブル71を参照して使用する通信方式を決定する(ステップS113)。
【0098】
ステップS113で通信方式が決定されると、制御部110はステップS113で新たに決定された通信方式と現在通信を行なっている通信方式が一致するか否かを判別する(ステップS114)。
【0099】
ステップS114で制御部110が新たに決定された通信方式と現在通信を行なっている通信方式が一致しないと判別するとき(ステップS114、No)、制御部110は通信方式を現在の通信方式からステップS114で新たに決定された通信方式へと切り替える(ステップS115)。
【0100】
ステップS111において通信中ではないとき(ステップS111、No)、ステップS112において電源情報の変化を検知しないとき(ステップS112、No)、ステップS114で新たに決定された通信方式が現在の通信方式と一致するとき(ステップS114、Yes)、及びステップS115終了後、一連の処理フローは終了する。
【0101】
本実施形態では、電源情報を検知することで、論理接続種別と電源情報の組み合わせに基づいて通信方式を決定することができる。換言すれば、通信時の電源の状態に好適な通信方式によって通信を行うことができる。バッテリ150のバッテリ残量が少ないときには消費電力の小さい通信方式で通信を行ない、使用できる電源に余裕があるとき(外部電源に接続されているときや、バッテリ150のバッテリ残量が多いとき)には、高速な通信を行うことが可能である。
【0102】
本実施形態において、論理接続種別はプロファイルの下位概念として例示しているがこれに限定されず、例えばプロファイル自体であってもよい。
【0103】
また、本実施形態における各構成はソフトウェアで実現されるとしても、ハードウェアで実現されるとしてもよい。
【0104】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0105】
1…通信システム、100…通信装置A、110…制御部、120…記憶部、121…通信制御プログラム、122…通信方式対応テーブル、123…通信方式制御プログラム、130…操作部、140…表示部、150…バッテリ、160…無線通信部、161…Bluetooth通信部、162…BR/EDRコントローラ、163…LEコントローラ、164…AMPコントローラ、170…アンテナ、180…バス、200…通信装置B、260…無線通信部、261…Bluetooth通信部、262…BR/EDRコントローラ、263…LEコントローラ、264…AMPコントローラ、71…通信方式対応テーブル、72…通信方式制御プログラム、73…電源情報取得プログラム、74…外部電源接続部、75…端子。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通信方式によって他の通信装置と通信可能であって、前記複数の通信方式の内の少なくとも1つの通信方式を用いて前記他の通信装置と通信を行なう通信手段と、
前記他の通信装置との通信時に確立される論理接続種別に基づいて、通信方式を決定する通信方式決定手段と、
前記通信方式決定手段によって決定された通信方式で、前記他の通信装置との通信を確立するよう前記通信手段を制御する通信制御手段と、
を具備する通信装置。
【請求項2】
前記論理接続種別と、前記通信方式とが対応付けられた通信方式対応テーブルを記憶した記憶手段を、更に具備し、
前記通信方式決定手段は、前記通信方式対応テーブルに示された対応に基づいて前記通信方式を決定する、請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記他の通信装置との通信時に確立される論理接続種別を検知する論理接続種別検知手段を更に具備し、
前記通信方式決定手段は、検知された論理接続種別に基づいて前記通信方式を決定する、請求項2記載の通信装置。
【請求項4】
前記通信方式決定手段は、自装置の電源情報と前記論理接続種別の組み合わせに基づいて、通信方式を決定する、請求項1記載の通信装置。
【請求項5】
前記論理接続種別と前記自装置の電源情報との組み合わせと、前記通信方式とが対応付けられた通信方式対応テーブルを記憶した記憶手段を、更に具備し、
前記通信方式決定手段は、前記通信方式対応テーブルに示された対応に基づいて前記通信方式を決定する、請求項4記載の通信装置。
【請求項6】
前記電源情報を受信する電源情報受信手段を、更に具備し、
前記通信方式決定手段は、前記電源情報受信手段が受信した電源情報に基づいて前記通信方式を決定する、請求項4記載の通信装置。
【請求項7】
前記通信手段が通信を確立しているときに、前記通信方式決定手段が確立中の通信方式と異なる通信方式に通信方式を決定したとき、
前記通信制御手段は、前記通信手段に確立されている通信方式から、前記通信方式決定手段によって決定された通信方式に、通信方式を変更させる、請求項1記載の通信装置。
【請求項8】
前記通信方式決定手段は、通信中の論理接続種別から、この論理接続種別とは異なる論理接続種別へと、論理接続種別が変更されるよう要求が発生したとき、前記通信方式の決定を行う、請求項7記載の通信装置。
【請求項9】
前記通信手段が通信を確立しているときに、前記通信方式決定手段が前記電源情報の変化に基づいて、確立中の通信方式と異なる通信方式に通信方式を決定したとき、
前記通信制御手段は、前記通信手段に確立されている通信方式から、前記通信方式決定手段によって決定された通信方式に、通信方式を変更させる、請求項4記載の通信装置。
【請求項10】
通信装置によって実行されるプログラムであって、
複数の通信方式によって他の通信装置と通信可能な通信手段に、前記通信方式の内の少なくとも1つの通信方式を用いて前記他の通信装置と通信を行なわせ、
通信方式を決定する通信方式決定手段に、前記他の通信装置との通信時に確立される論理接続種別に基づいて通信方式を決定させ、
前記通信手段を制御する制御手段に、前記通信方式決定手段によって決定された通信方式で、前記他の通信装置との通信を確立するよう前記通信手段を制御させるプログラム。
【請求項11】
複数の通信方式によって他の通信装置と通信可能な通信装置で行なわれる通信方法であって、
通信手段が、前記通信方式の内の少なくとも1つの通信方式を用いて前記他の通信装置と通信を行い、
前記他の通信装置との通信時に確立される論理接続種別に基づいて、通信方式を決定すし、
決定された通信方式で、前記他の通信装置との通信を確立するよう前記通信手段を制御する通信方法。
【請求項1】
複数の通信方式によって他の通信装置と通信可能であって、前記複数の通信方式の内の少なくとも1つの通信方式を用いて前記他の通信装置と通信を行なう通信手段と、
前記他の通信装置との通信時に確立される論理接続種別に基づいて、通信方式を決定する通信方式決定手段と、
前記通信方式決定手段によって決定された通信方式で、前記他の通信装置との通信を確立するよう前記通信手段を制御する通信制御手段と、
を具備する通信装置。
【請求項2】
前記論理接続種別と、前記通信方式とが対応付けられた通信方式対応テーブルを記憶した記憶手段を、更に具備し、
前記通信方式決定手段は、前記通信方式対応テーブルに示された対応に基づいて前記通信方式を決定する、請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記他の通信装置との通信時に確立される論理接続種別を検知する論理接続種別検知手段を更に具備し、
前記通信方式決定手段は、検知された論理接続種別に基づいて前記通信方式を決定する、請求項2記載の通信装置。
【請求項4】
前記通信方式決定手段は、自装置の電源情報と前記論理接続種別の組み合わせに基づいて、通信方式を決定する、請求項1記載の通信装置。
【請求項5】
前記論理接続種別と前記自装置の電源情報との組み合わせと、前記通信方式とが対応付けられた通信方式対応テーブルを記憶した記憶手段を、更に具備し、
前記通信方式決定手段は、前記通信方式対応テーブルに示された対応に基づいて前記通信方式を決定する、請求項4記載の通信装置。
【請求項6】
前記電源情報を受信する電源情報受信手段を、更に具備し、
前記通信方式決定手段は、前記電源情報受信手段が受信した電源情報に基づいて前記通信方式を決定する、請求項4記載の通信装置。
【請求項7】
前記通信手段が通信を確立しているときに、前記通信方式決定手段が確立中の通信方式と異なる通信方式に通信方式を決定したとき、
前記通信制御手段は、前記通信手段に確立されている通信方式から、前記通信方式決定手段によって決定された通信方式に、通信方式を変更させる、請求項1記載の通信装置。
【請求項8】
前記通信方式決定手段は、通信中の論理接続種別から、この論理接続種別とは異なる論理接続種別へと、論理接続種別が変更されるよう要求が発生したとき、前記通信方式の決定を行う、請求項7記載の通信装置。
【請求項9】
前記通信手段が通信を確立しているときに、前記通信方式決定手段が前記電源情報の変化に基づいて、確立中の通信方式と異なる通信方式に通信方式を決定したとき、
前記通信制御手段は、前記通信手段に確立されている通信方式から、前記通信方式決定手段によって決定された通信方式に、通信方式を変更させる、請求項4記載の通信装置。
【請求項10】
通信装置によって実行されるプログラムであって、
複数の通信方式によって他の通信装置と通信可能な通信手段に、前記通信方式の内の少なくとも1つの通信方式を用いて前記他の通信装置と通信を行なわせ、
通信方式を決定する通信方式決定手段に、前記他の通信装置との通信時に確立される論理接続種別に基づいて通信方式を決定させ、
前記通信手段を制御する制御手段に、前記通信方式決定手段によって決定された通信方式で、前記他の通信装置との通信を確立するよう前記通信手段を制御させるプログラム。
【請求項11】
複数の通信方式によって他の通信装置と通信可能な通信装置で行なわれる通信方法であって、
通信手段が、前記通信方式の内の少なくとも1つの通信方式を用いて前記他の通信装置と通信を行い、
前記他の通信装置との通信時に確立される論理接続種別に基づいて、通信方式を決定すし、
決定された通信方式で、前記他の通信装置との通信を確立するよう前記通信手段を制御する通信方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−15803(P2012−15803A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−150441(P2010−150441)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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