説明

通信装置及びその方法

【課題】通信装置及びその方法を提供する。
【解決手段】通信装置及び方法である。通信装置は、通信モジュールと制御モジュールを有する。通信モジュールが設定されて、第一キャリア上のポイントツーマルチポイントデータとポイントツーポイントデータを受信し、第一キャリア設定後、第二キャリアの設定値を受信する。通信モジュールに結合される制御モジュールは、受信された設定値に従って、第二キャリアを設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のキャリアによるデータ伝送に関するものであって、特に、複数のキャリアにより、マルチメディアブロードキャスト/マルチメディアサービス(MBMS)とユニキャストサービスを提供することができる通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
多くの通信システム中、受信端は、ユニキャスト、ブロードキャスト、又は、マルチキャストデータ伝送を受信する。例えば、マルチメディアブロードキャストとマルチメディアサービス(MBMS)は、基地局が、一般的なチャネル上で、興味のある情報を伝送するサービスで、このサービスを購読するためのモバイル機器は、MBMSチャネルにアクセスし、毎日のニュースや野球のゲームのスコア等、興味のあるサービスを得ることができる。
【0003】
ロングタームエボリューション(LTE)システムは、スリージーピーピー(Third Generation Partnership Project、3GPP)により提出される進化した次世代無線通信システムである。LTEシステムは、高速、低遅延、パケットベースの通信を提供し、100Mbpsのデータ転送速度に達する。LTEシステムは、複数の進化型Node−Bs(eNBs)を有する発展型ユニバーサル陸上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、EUTRAN)を含み、アップリンクとダウンリンク無線チャネルにより、複数のユーザー装置(UEs)とワイヤレスで通信する。
【0004】
LTEシステムは、複数のコンポーネントキャリアとキャリアアグリゲーション技術を用い、複数のコンポーネントキャリアが集合されて、eNBとUE間で、データを伝送する。しかし、複数のコンポーネントキャリアとキャリアアグリゲーションを用いると、ユニキャストとブロードキャストサービスをUEに提供する複雑さが増加する。よって、複数のキャリアにより、MBMSとユニキャストサービスを提供することができる通信装置及びその方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、通信装置及びその方法を提供し、上述の問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
通信装置に適用する方法の実施形態が開示され、第一キャリア上のポイントツーマルチポイントデータとポイントツーポイントデータを受信するように設定し、第一キャリア設定後、第二キャリアの設定値を受信する通信装置を含む。
【0007】
通信装置の別の方法が提供され、第一キャリアと第二キャリア上のポイントツーマルチポイントデータを受信する通信装置を含む。
【0008】
通信装置に用いる更に別の実施形態が示され、第一キャリア上のポイントツーマルチポイントデータを受信する通信装置を含み、通信装置は、第二キャリアからのポイントツーポイントデータを受信する。
【0009】
通信装置の更にもう一つの実施形態が提供され、通信モジュールと制御モジュールを含む。通信モジュールが設定され、第一キャリア上のポイントツーマルチポイントデータとポイントツーポイントデータを受信し、第一キャリア設定後、第二キャリアの設定値を受信する。通信モジュールに結合される制御モジュールは、受信された設定値に従って、第二キャリアを設定する。
【0010】
通信装置の更に又もう一つの実施形態が提供され、通信モジュールと制御モジュールを有する。通信モジュールは、第一キャリアと第二キャリア上のポイントツーマルチポイントデータを受信する。通信モジュールに結合される制御モジュールは、ポイントツーマルチポイントデータを処理して、再生する。
【0011】
通信装置の別の実施形態が開示され、通信モジュールを含む。通信モジュールは、第一キャリア上のポイントツーマルチポイントデータを受信し、第二キャリアからのポイントツーポイントデータを受信する。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、複数のキャリアにより、MBMSとユニキャストサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明による通信装置10aを組み込んだ無線通信システム1を示す図である。
【図2】3GPP規格によるMCCH中のMBMS制御情報のタイミング図である。
【図3】本発明による通信装置3を示す図である。
【図4】本発明による無線通信システム4を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明による通信装置10aを組み込んだ無線通信システム1を示す図である。通信システム1は、通信装置10a、通信装置10b、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)12を含むLTEシステムである。LTEシステム中、複数のセル120と122は、EUTRAN12内の同じeNB、又は、異なるeNBに属し、アップリンクとダウンリンク無線チャネルにより、複数の遠隔UEと通信し、アップリンクとダウンリンクデータ通信は、複数のコンポーネントキャリア上で実行される。
【0015】
セル120と122は、LTEシステムの無線アクセスポートである。各セルは、少なくとも一つの無線伝送器、受信端、制御部、及び、パワーサプライを有する。各セルは、アンテナシステム、例えば、無線塔、ビル、及び、基地局を含む。
【0016】
基地局無線装置は、トランシーバーとアンテナインターフェース装置、コントローラー、及び、パワーサプライを含む。セル120は、ポイントツーマルチポイントデータサービス、例えば、3GPP2のブロードキャスト/マルチメディアサービス、3GPPのマルチメディアブロードキャスト/マルチメディアサービス、又は、別のブロードキャスティング技術を提供し、データは、複数のネットワーク受信者に同時に伝送される。セル122は、例えば、音声、マルチメディア、メッセージング、アプリケーションデータ、及び、他のユニキャストサービス等のポイントツーポイントデータサービスを提供し、データは、独特なネットワークアドレスにより識別される単一のネットワーク送信先に伝送される。説明を分かりやすくするため、セル120は、ポイントツーマルチポイントデータサービスだけを提供し、セル122は、ポイントツーポイントデータサービスだけを提供する。しかし、セル120と122は、好みのネットワーク設計を選択すると同時に、ポイントツーマルチポイントデータサービスとポイントツーポイントデータサービスをサポートする。
【0017】
通信装置10aと10bは、直接、エンドユーザーにより通信を実行する任意の装置で、例えば、ハンドホールド携帯電話、ブロードバンドネットワークアダプターを配備するラップトップ、又は、通信可能な他の装置である。通信装置10aは、複数のキャリア信号上のポイントツーマルチポイントデータサービスとポイントツーポイントデータサービスを同時に受信し、幾つかのキャリア信号を集合させて、データ伝送のバンド幅を100MHzまで増加させることができ、キャリアアグリゲーション(CA)と称される。キャリア信号は、LTE技術で、コンポーネントキャリア(CC)と称される。通信モジュール10aと10bは、それぞれ、ベースバンドモジュール(図示しない)と無線周波数(RF)モジュール(図示しない)を有する。ベースバンドモジュールは、ハードウェアを含み、デジタル信号処理、符号化、復号化等を含むベースバンド信号処理を実行する。RFモジュールは、ハードウェアを含み、アナログデジタル変換(ADC)、デジタルアナログ変換(DAC)、利得調整、変調、復調等を実行する。RFモジュールは、セル120と122からRF信号を受信し、受信したRF無線信号を、ベースバンドユニットにより処理されるベースバンド信号にダウンコンバートするか、又は、ベースバンドユニットから、ベースバンド信号を受信して、受信されたベースバンド信号をアップリンク伝送するRF無線信号にアップコンバートする。RFモジュールはミキサーを有し、無線コミュニケーションシステムの無線周波数で振動したコンポーネントキャリア信号により、ベースバンド信号をアップコンバートする。無線周波数は、WCDMAシステムに用いられる900MHz、1900MHz、又は、2100MHz、又は、LTEシステムに用いられる900MHz、2100MHz、又は、2.6GHz、又は、使用される無線アクセス技術(RAT)に基づくその他の周波数である。通信装置10aは、一つ、又は、それ以上のコンポーネントキャリア上のダウンリンクのポイントツーマルチポイント、又は、ポイントツーポイントデータを受信する。
【0018】
LTEシステム中、通信装置10aとセル120間の論理接続は、無線リソース制御(RRC)接続状態により決定される。RRCアイドルモード中、通信装置10aとセル120間にはRRC接続がなく、両者の間にRRC接続を構築し、RRC接続モードに入ることができる。RRC接続が構築されるか、又は、再構築された後、セル120に対応するコンポーネントキャリアは、ダウンリンクプライマリーコンポーネントキャリア(DL PCC)と称される。RRC接続モード下の各通信装置には、常に、一ダウンリンクPCCと一アップリンクPCCだけがある。RRC接続構築後、キャリアアグリゲーションが通信装置10aに応用され、複数のコンポーネントキャリアが設定されて、通信装置10aとEUTRAN12間の接続を提供する。PCC以外のコンポーネントキャリアはセカンダリーコンポーネントキャリア(SCC)と称される。アップリンク(UL)PCCは、Layer1のアップリンク制御情報を伝送するのに用いられる。DL PCCは解除できない。DL SCCがRLFを経験した時ではなく、DL PCCが無線リンク失敗(RLF)を経験した時、RCC再構築がトリガーされる。DL PCCセルは、ハンドオーバー工程により変更され、即ち、キーチェンジとランダムアクセスチャネル(RACH)、及び、可能な最適化を使用する。ノンアクセスストラタム(NAS)情報はDL PCCセルから得られる。再設定値を使用することにより、CCの追加と除去は、RRCシグナリングにより実行される。LTEのハンドオーバー間が実行され、RRCシグナリングも、CCを追加、除去、又は、再設定して、ターゲットセルに用いる。新しいCCを加える時、専用のRRCシグナリングが用いられて、CCのシステム情報を伝送し、システム情報は、CC伝送と受信に必要なものである。
【0019】
MBMS能力のあるセル122はマルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)に属し、複数のeNBは同期化されて、単一周波数中、MBMSデータを空中で放送し、MBSFNの範囲中の通信装置は、マルチセルブロードキャスト伝送を、単一の大きく、且つ、マルチパス効果を有するeNBブロードキャスト伝送として扱う。MBSFNからMBMSを得る前、通信装置10aと10bは、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH)上で、制限のあるMBMS制御情報を得て、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)を設定し、MCCHは、通信装置が使用して、マルチキャスト輸送チャンネル(MTCH)のMBMSを得ることができるMBMS制御情報を運ぶ。BCCH上の制限のあるMBMS制御情報は、System information BlockType13で定義される。MBMS制御情報は、System information BlockType13で定義される設定可能な反復期間を用いて、MBSFNで、周期的に放送される。図2は、3GPP規格によるMCCH中のMBMS制御情報のタイミング図である。MBMS制御情報は、各MCCH周期TMCCH0で、MBSFN中で放送され、MCCH周期TMCCH0は、System information BlockType 13により変化を受ける。MCCHで、MBMS制御情報が変化を生じる時、更新された制御情報220、222、224、及び、226が、ネットワークで、ブロードキャストされる前、同じ情報200、202、204、及び、206が変更期間Tで何度も伝送され、変更期間TもSystem information BlockType13で定義される。変更期間T中、通信装置10aと10bは、MBMS特定の無線網臨時識別子(RNTI)、又は、M−RNTIを得て、M−RNTIは、which notifies 8−bit ビットマップデータ中、重複係数、無線フレームオフセット、及び、通知サブフレームを含むMCCH情報変化を通知する。MBMSの受信に興味がある通信装置は、MCCH情報変更通知に従って、更新期間Tの開始後、更新された制御情報220、222、224、及び、226を得て、これにより、MBMSデータを得る。MBMSの受信に興味がない通信装置は、MCCH情報変更通知で、重複係数通知値RepetitionCoeffを得ることができ、MBMSが必要な時、更新された制御情報を得る。EUTRAN12は、媒体アクセス制御(MAC)層で、周期的に、動的スケジューリング情報(DSI)を提供して、MTCHのサブフレームのMBMSサービスを示し、通信装置10aと10bは、興味のあるMBMSサービスを判定し、回収することができる。
【0020】
図1を参照すると、通信装置10aはセル122とRRC接続を構築し、DL PCC16にダウンリンクユニキャストサービスを提供させ、UL PCC17にアップリンクユニキャストサービスを提供させる。同時に、通信装置10aは、MCCHを設定するSystem information BlockType13を得て、MBMS制御情報を獲得し、通信装置が、コンポーネントキャリア14により、興味のあるMBMSデータを回収することができるようにする。MBMS制御情報とMBMSデータは、セル120、又は、MBSFNのセル(図示しない)により放送される。コンポーネントキャリア14と16は同じでも、異なってもよい。
【0021】
図3は、本発明による通信装置3を示す図で、図1の通信装置10aに使用される。通信装置3は、通信モジュール30、制御モジュール32、メモリモジュール34、及び、IOモジュール36を含む。通信モジュール30、メモリモジュール34、及び、IOモジュール36は全て、制御モジュール32に結合される。
【0022】
一実施形態中、コンポーネントキャリア14と16は異なる。通信モジュール30は、空中からRF信号を送受信する無線トランシーバーを含む。通信モジュール30は、コンポーネントキャリア14(第一キャリア)から、ポイントツーマルチポイントデータを受信し、コンポーネントキャリア16(第二キャリア)からポイントツーポイントデータを受信する。ポイントツーマルチポイントデータはMBMSデータで、ポイントツーポイントデータはユニキャストボイスデータである。通信モジュール30は、EUTRAN12により周期的に放送されるDSIに従って、興味のあるMBMSデータを受信する。MBMSデータとユニキャストボイスデータはメモリモジュール34に保存される。通信モジュール30は、コンポーネントキャリア14、又は、16から、MBMSデータの制御情報を受信する。通信モジュール30も、専用のポイントツーポイント伝送、つまり、RRCシグナリングから、MBMSデータの制御情報を受信する。MBMSデータの制御情報は、BCCH上のSystem information BlockType13とMCCH上のMBMS制御情報の少なくとも一つを含む。MBMSデータは、MTCHデータ、MCCHデータ、動的スケジューリング情報(DSI)、MCCH変更通知の少なくとも一つを含む。MCCH変更通知は、M−RNTIにより、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で受信される。制御モジュール32は、MBMSデータの制御情報に従って、コンポーネントキャリア14を設定し、MBMSデータを処理して、IOモジュール36により、マルチメディアサービスを伝送し、ユニキャストボイスデータを処理して、IOモジュール36により、通話を再生する。再生操作は、IOモジュール26上で、テキスト、又は、イメージデータを表示するか、又は、ビデオ、又は、オーディオマルチメディアデータを再生することを含む。IOモジュール36は、ディスプレイスクリーン、タッチスクリーン、スピーカー、マイクロフォン、又は、キーボードを含む。
【0023】
本発明の実施形態は、通信装置を提供し、分離したコンポーネントキャリア上で、ユニキャストとブロードキャストサービスを回収し、これにより、設計の複雑さと信号干渉を減少させる。
【0024】
別の実施形態中、コンポーネントキャリア14と16は同じで、つまり、ポイントツーマルチポイントデータとポイントツーポイントデータはタイムリーに多重化され、DL PCCで伝送される。例えば、MBMSデータは所定のサブフレームで伝送され、各10ms無線フレーム内のサブフレーム0、4、及び、5を保留して、ユニキャスト伝送する。ポイントツーマルチポイントデータはMBMSデータで、ポイントツーポイントデータはユニキャストボイスデータである。通信モジュール30は、DL PCC(第一キャリア)から、MBMSデータとユニキャストボイスデータを受信し、MBMSデータとユニキャストボイスデータを受信する時、DL SCC(第二キャリア)の設定値を受信する。MBMSデータとユニキャストボイスデータはメモリモジュール34に保存される。制御モジュール32は、受信された設定値に従って、第二コンポーネントキャリアをプライマリーコンポーネントキャリアに設定し、MBMSデータを処理して、IOモジュール36により、マルチメディアサービスを再生し、ユニキャストボイスデータを処理して、IOモジュール36により、通話を再生する。IOモジュール36は、ディスプレイスクリーン、タッチスクリーン、スピーカー、マイクロフォン、キーボードからなる。通信モジュール30は、第一コンポーネントキャリアだけから、MBMSデータを受信する。通信モジュール30は、第一コンポーネントキャリア、又は、専用のRRCシグナリングメッセージだけから、MBMSデータの制御情報を受信する。MBMSデータの制御情報は、BCCH上のSystem information BlockType13とMCCH上のMBMS制御情報の少なくとも一つを含む。MBMSデータは、MTCHデータ、MCCHデータ、DSI、及び、MCCH変更通知の少なくとも一つを含む。MCCH変更通知は、M−RNTIにより、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で受信される。
【0025】
本発明の実施形態は、通信装置を提供し、分離したコンポーネントキャリア上で、ユニキャストとブロードキャストサービスを回収し、これにより、設計の複雑さと信号干渉を減少させる。
【0026】
別の実施形態中、コンポーネントキャリア14と16は同じ、つまり、ポイントツーマルチポイントデータとポイントツーポイントデータはタイムリーに多重化されて、DL PCC上で伝送される。ポイントツーマルチポイントデータはMBMSデータで、ポイントツーポイントデータはユニキャストボイスデータである。通信モジュール30は、DL PCC(第一キャリア)から、MBMSデータとユニキャストボイスデータを受信し、MBMSデータとユニキャストボイスデータを受信する時、DL SCC(第二キャリア)の設定値を受信する。MBMSデータとユニキャストボイスデータはメモリモジュール34に保存される。制御モジュール32は、受信された設定値に従って、第二コンポーネントキャリアをプライマリーコンポーネントキャリアに設定し、MBMSデータを処理して、IOモジュール36により、マルチメディアサービスを再生し、ユニキャストボイスデータを処理し、IOモジュール36により、通話を再生する。IOモジュール36は、ディスプレイスクリーン、タッチスクリーン、スピーカー、マイクロフォン、又は、キーボードを含む。通信モジュール30は、その後、第一コンポーネントキャリアからのMBMSデータの受信を停止し、第二コンポーネントキャリアだけからMBMSデータを受信する。同時に、通信モジュールは、第一、又は、第二コンポーネントキャリアから、ユニキャストボイスデータを受信することができる。通信モジュール30は、第二コンポーネントキャリア、又は、専用のポイントツーポイント伝送、例えば、RRCシグナリングだけから、MBMSデータの制御情報を受信することができる。MBMSデータの制御情報は、BCCH上のSystem information BlockType13 とMCCH上のMBMS制御情報の少なくとも一つを含む。MBMSデータは、MTCHデータ、MCCHデータ、DSI、及び、MCCH変更通知の少なくとも一つを含む。MCCH変更通知は、M−RNTIにより、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で受信される。
【0027】
本発明の実施形態は、通信装置を提供し、一コンポーネントキャリア上のブロードキャストサービス、及び、同じ、又は、異なるコンポーネントキャリア上のユニキャストデータを回収し、設計のフレキシブル性を提供し、信号干渉を減少させる。
【0028】
別の実施形態中、RRCアイドルモード期間で、通信モジュール30は、コンポーネントキャリア14と16の一つだけから、MBMSを受信する。通信モジュール30は、複数の伝送器と受信端を有し、複数のコンポーネントキャリア上で、データサービスを送受信する。通信モジュール30中、MBMSに対応する一受信端だけがオンになり、MBMSデータ受信が可能になる。受信されたMBMSデータはメモリモジュール34に保存され、制御モジュール32により処理され、IOモジュール36上で再生する。
【0029】
本発明の実施形態は、通信装置を提供し、一コンポーネントキャリア上で、ユニキャストとブロードキャストサービスを回収し、これにより、消費電力を減少させる。
【0030】
更に別の実施形態中、コンポーネントキャリア14と16は同じで、ポイントツーマルチポイントデータとポイントツーポイントデータはタイムリーに多重化され、第一DL CC上で伝送される。ポイントツーマルチポイントデータはMBMSデータで、ポイントツーポイントデータはユニキャストボイスデータである。通信モジュール30は、第一DL CC(第一キャリア)からMBMSデータとユニキャストボイスデータを受信し、RRC接続Re設定値等のRRCシグナリングを受信し、MBMSデータとユニキャストボイスデータを受信する時、第一DL CCと第二DL CC(第二キャリア)を設定する。MBMSデータとユニキャストボイスデータはメモリモジュール34で保存される。通信モジュール30は第二設定値を受信して、第一DL CCを除去する。第一と第二設定値は、同じ、又は、異なる設定値ファイルである。受信された第二設定値に従って、制御モジュール32は、第一DL CCを除去し、第二DL CCを加えて、新しいCCとする。第一DL CCが除去されたので、通信装置3は、使用可能なコンポーネントキャリアから、別のMBMS能力のあるセルを探す。本実施形態中、制御モジュール32は、MBMSデータが新しい第二CC上で伝送されるかを判断する。MBMSデータが第二CCで伝送される場合、通信モジュール30は、第一CCから、全データの受信を停止し、第二コンポーネントキャリアから、MBMSデータとユニキャストデータを受信する。MBMSデータが第二CCで伝送されない場合、通信モジュール30は、第二PCCから、ユニキャストデータだけを得る。別の実施形態中、通信装置3は第一DL CCを除去し、第二CCと別の新しいCCを加え、制御モジュール32は、利用可能なコンポーネントキャリアの間で、MBMSサービスプロバイダを捜し、MBMSサービスを得ることができる。制御モジュール32はMBMSデータを処理し、IOモジュール36により、マルチメディアサービスを再生し、ユニキャストボイスデータを処理し、IOモジュール36により、通話を再生する。IOモジュール36は、ディスプレイスクリーン、タッチスクリーン、スピーカー、マイクロフォン、又は、キーボードを含む。通信モジュール30は、第二コンポーネントキャリア、又は、専用のポイントツーポイント伝送、つまり、RRCシグナリングだけからMBMSデータの制御情報を受信することができる。MBMSデータの制御情報は、BCCH上のSystem information BlockType13とMCCH上のMBMS制御情報の少なくとも一つを含む。MBMSデータは、MTCHデータ、MCCHデータ、DSI、及び、MCCH変更通知の少なくとも一つを含む。MCCH変更通知は、M−RNTIにより、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で受信される。
【0031】
本発明の実施形態は、通信装置を提供し、一コンポーネントキャリア上で、ユニキャストとブロードキャストサービスを回収し、これにより、消費電力を減少させる。
【0032】
更に別の実施形態中、別のコンポーネントキャリアを探して、MBMSを提供するのではなく、通信モジュール30が元のPCCだけか、MBMSデータの受信を継続することを除いては、通信装置3の操作は前述の実施形態と同じである。
本発明の実施形態は、通信装置を提供し、中断することなく、一コンポーネントキャリア上で、ブロードキャストサービスを回収し続けるので、PCCの変化時に、シームレスMBMSデータ回収を提供する。
【0033】
図4は、本発明による無線通信システム4を示す図で、通信装置3を通信装置40aとする。無線通信システム4は、通信装置40aが、複数のコンポーネントキャリア44と46により、セル422と420から、MBMSデータを受信することができる以外は、図1の無線通信1と同じである。
【0034】
通信モジュール30は、空中から、RF信号を送受信する無線トランシーバーを含む。通信モジュール30は、第一コンポーネントキャリア44(第一キャリア)と第一コンポーネントキャリア46(第二キャリア)からポイントツーマルチポイントデータを受信する。ポイントツーマルチポイントデータはMBMSデータである。通信モジュール30は、EUTRAN42により周期的に放送されるDSIに従って、興味のあるMBMSを受信する。通信モジュール30は、コンポーネントキャリア44、又は、46、又は、専用のポイントツーポイント伝送、即ち、RRCシグナリング RRCconnectionReconfigurationから、第一と第二コンポーネントキャリアの設定値を受信する。制御モジュール32は、受信された設定値に従って、第一と第二コンポーネントキャリアを設定し、これにより、ユニキャストデータを受信する。MBMSデータとユニキャストボイスデータがメモリモジュール34に保存される。通信モジュール30も、コンポーネントキャリア44か46、又は、専用のポイントツーポイント伝送、例えば、RRCシグナリングRRCconnectionReconfigurationから、MBMSデータの制御情報を受信する。MBMSデータの制御情報は、BCCH上のSystemInformationBlockType13とMCCH上のMBMS制御情報の少なくとも一つを含む。MBMSデータは、MTCHデータ、MCCHデータ、動的スケジューリング情報(DSI)、及び、MCCH変更通知の少なくとも一つを含む。MCCH変更通知は、M−RNTIにより、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で受信される。制御モジュール32は、MBMSデータの制御情報に従って、キャリアコンポーネント34と36を設定し、MBMSデータを処理し、IOモジュール36により、マルチメディアサービスを再生し、ユニキャストボイスデータを処理し、IOモジュール36により、通話を再生する。IOモジュール36は、ディスプレイスクリーン、タッチスクリーン、スピーカー、マイクロフォン、又は、キーボードを含む。
【0035】
本発明の実施形態は、通信装置を提供し、一つ以上のコンポーネントキャリア上で、ブロードキャストサービスを回収し、複数のコンポーネントキャリアのMBMSデータ回収機構を提供する。
【0036】
明細書で用いられる“判定”は、計算、演算、処理、抽出、調査、検索(例えば、表、データベース、又は、別のデータ構造中で検索する)、確定等を含む。又、“判定”は、解決、選択、獲得、構築等の意義も含む。
【0037】
本発明の各種論理ブロック、モジュール、及び、回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ信号(FPGA)、又は、別のプログラム可能論理回路、離散ゲート、又は、トランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、又は、それらの組み合わせを使用して実施、実行され、本発明の功能を実現する。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであるが、プロセッサは、市販のプロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー、又は、状態機械でもよい。
【0038】
本発明の各論理ブロック、モジュール、回路の操作と機能は、回路ハードウェア、又は、埋め込み式ソフトウェアコードで実行され、プロセッサによりアクセス、実行される。
【0039】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や改良を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【符号の説明】
【0040】
3 通信装置
30 通信モジュール
32 制御モジュール
34 メモリモジュール
36 IOモジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信装置の方法であって、
第一キャリア上のポイントツーマルチポイントデータとポイントツーポイントデータを受信するように設定されるステップと、
前記第一キャリアが設定された後、第二キャリアの第一設定値を受信するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
更に、
前記受信された第一設定に従って、前記第二キャリアをプライマリーキャリアとして設定するステップと、
前記第一キャリアから、前記ポイントツーマルチポイントデータを受信するステップと、
前記第一、及び、前記第二キャリアから、前記ポイントツーポイントデータを受信するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
更に、
前記第一キャリアから、前記ポイントツーマルチポイントデータの制御情報を受信するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
更に、
専用のRRCシグナリングメッセージから、前記ポイントツーマルチポイントデータの制御情報を受信するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
更に、
前記受信された第一設定に従って、前記第二キャリアをプライマリーキャリアに設定するステップと、
前記第一キャリア上で、前記ポイントツーマルチポイントデータの受信を停止するステップと、
前記第二キャリアだけから、前記ポイントツーマルチポイントデータを受信するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
更に、
第二設定値を受信するステップと、
前記受信された第二設定値に従って、前記第一キャリアを除去するステップと、
前記第一キャリア上で受信された前記ポイントツーポイントデータの受信を停止するステップと、
前記第一、及び、第二設定値を、前記の同じ、又は、異なるRRCシグナリングメッセージ内にするステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
更に、
前記第二キャリアからだけ、前記ポイントツーマルチポイントデータを受信するステップを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
更に、
前記第一キャリアからだけ、前記ポイントツーマルチポイントデータを受信するステップを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
通信装置の方法であって、
第一キャリアと第二キャリア上のポイントツーマルチポイントデータを受信するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
更に、
ブロードキャストRRCシグナリングメッセージ、又は、専用のRRCシグナリングメッセージにより、前記第一、及び、前記第二キャリアの設定値を受信するステップを含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
更に、
ブロードキャストRRCシグナリングメッセージ、又は、専用のRRCシグナリングメッセージにより、前記ポイントツーマルチポイントデータの制御情報を受信するステップを含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
更に、
前記第一、又は、前記第二キャリア上の前記ポイントツーマルチポイントデータの制御情報を受信するステップを含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項13】
通信装置の方法であって、
第一キャリア上のポイントツーマルチポイントデータを受信するステップと、
第二キャリア上のポイントツーポイントデータを受信するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
更に、
前記第一、又は、前記第二キャリアから、前記ポイントツーマルチポイントデータの制御情報を受信するステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
更に、
ブロードキャストRRCシグナリングメッセージ、又は、専用のRRCシグナリングメッセージにより、前記ポイントツーマルチポイントデータの制御情報を受信するステップを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
更に、
設定を受信して、前記第一キャリアを除去するステップと、
前記受信された設定値に従って、前記第一キャリアを除去するステップと、
前記第一キャリア上の前記ポイントツーマルチポイントデータの受信を維持することを特徴とする請求項13に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2011−188495(P2011−188495A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−50603(P2011−50603)
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【出願人】(502160992)宏達國際電子股▲ふん▼有限公司 (97)
【Fターム(参考)】