説明

通信装置

【課題】上りデータ信号及び下りデータ信号の通信が一定時間途絶えた場合に、送信回路及び受信回路の双方への電力の供給を停止することによって、消費電力を低減するとともに、これら送信回路及び受信回路の長寿命化を実現する。
【解決手段】局側装置へ上りデータ信号L1(S1)を送信する送信回路10、局側装置からの下りデータ信号L2(S2)を受信する受信回路20、電源装置50と接続され、電源装置からの電力を送信回路及び受信回路に供給する制御回路30、電源装置、及びタイマ60を具えている。そして、タイマは、上りデータ信号の送信、及び下りデータ信号の受信が双方ともに途絶えた時点からの時間をカウントし、カウントされた第1カウント時間が予め設定された第1時間を満了したときに、制御回路へ第1時間満了信号を送信する。また、制御回路は、第1時間満了信号を受信したとき、送信回路及び受信回路への電力の供給を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、局側装置と複数の加入者側装置とによって構成される光通信システムにおいて、加入者側装置として用いられる通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、1つの局側装置と、分配器を介してこの局側装置と接続された複数の加入者側装置とによって構成されている光通信システムが周知である。近年では、このような光通信システムとして、例えば受動型光加入者ネットワーク(PON: Passive Optical Network)等の、信号媒体として光信号を用いる光通信システムが注目されている。
【0003】
このような光通信システムにおいて、局側装置が加入者側装置の稼働状態を認識することは可能であるが、加入者側装置の稼働を制御することはできない。従って、加入者側装置が長時間稼働していない状態、すなわち加入者側装置から局側装置への上りデータ信号、及び局側装置から加入者側装置への下りデータ信号の双方の通信が行われていない状態であっても、ユーザが電源を切らない限り加入者側装置は稼働し続ける。そして、加入者側装置において上りデータ信号を送信する送信回路、及び下りデータ信号を受信する受信回路に対して電力が供給され続ける。
【0004】
ここで、上述した光通信システムにおいて、加入者側装置の、送信回路へ電力を供給する電源装置と受信回路へ電力を供給する電源装置とを、それぞれ独立させて設ける技術が周知である(例えば特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1に開示の通信装置では、上りデータ信号及び下りデータ信号の双方が通信されていない状態が一定時間継続した場合に、送信回路への電力の供給が停止される。これによって、加入者側装置の消費電力を低減するとともに、送信回路の発光素子の消耗を抑え、長寿命化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−354481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、加入者側装置において、受信回路には常時電力が供給され続ける。そのため、受信回路への消費電力を抑えることができない。
【0008】
また、特許文献1に開示された技術では、受信回路への電力が常時供給され続けるため、受信回路の受光素子の消耗を抑えることができない。従って、発光素子の消耗が抑制されていても、装置全体としての長寿命化を図ることができない。
【0009】
そこで、この発明の目的は、上述した光通信システムにおいて、上りデータ信号及び下りデータ信号の通信が一定時間途絶えた場合に、送信回路及び受信回路の双方への電力の供給を停止することによって、消費電力を低減するとともに、これら送信回路及び受信回路の長寿命化を実現する通信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、上述の目的の達成を図るため、この発明によれば、通信装置は以下の特徴を有している。
【0011】
すなわち、この発明による通信装置は、局側装置へ上りデータ信号を送信する送信回路、局側装置からの下りデータ信号を受信する受信回路、電源装置と接続され、電源装置からの電力を送信回路及び受信回路に供給する制御回路、電源装置、及びタイマを具えている。そして、タイマは、上りデータ信号の送信、及び下りデータ信号の受信が双方ともに途絶えた時点からの時間をカウントし、カウントされた第1カウント時間が予め設定された第1時間を満了したときに、制御回路へ第1時間満了信号を送信する。また、制御回路は、第1時間満了信号を受信したとき、送信回路及び受信回路への電力の供給を停止する。
【発明の効果】
【0012】
この発明による通信装置では、上述したように、稼働していない状態、すなわち上りデータ信号及び下りデータ信号の双方を通信していない状態が第1時間以上継続した場合において、送信回路及び受信回路の双方への電力供給を停止する。そのため、装置の非稼働時において、送信回路のみならず、受信回路に費やされる電力についても削減することができる。
【0013】
そして、この発明による通信装置では、装置の非稼働時において、送信回路及び受信回路の双方への電力供給を停止するため、発光素子のみならず、受光素子の消耗についても抑制することができ、その結果、装置全体の長寿命化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施の形態に係る通信装置、及びこの通信装置を含む光通信システムを示すブロック図である。
【図2】実施の形態に係る通信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態に係る通信装置の動作フローを示す図である。
【図4】実施の形態に係る通信装置の動作の一例を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態に係る通信装置について説明する。なお、各図は、この発明が理解できる程度に、各構成要素の配置関係を概略的に示してあるに過ぎない。従って、この発明の構成は、何ら図示の構成例にのみ限定されるものではない。
【0016】
〈実施の形態〉
実施の形態では、送信回路、受信回路、制御回路、電源装置、及びタイマを具える通信装置について説明する。
【0017】
この実施の形態に係る通信装置は、主に光通信システムにおける加入者側装置として用いられる。そこで、まず、図1を参照して、一例として、この実施の形態に係る通信装置を加入者側装置として使用した光通信システムについて説明する。
【0018】
図1は、この発明の実施の形態を説明する概略図であり、実施の形態に係る通信装置、及びこの通信装置を含む光通信システムを示すブロック図である。
【0019】
この構成例の光通信システム100は、1つの局側装置200と複数の加入者側装置300とを具えて構成されている。なお、図1に示すでは、一例として3個の加入者側装置111を具える構成例を示している。
【0020】
局側装置200は、例えば光シートバス等の分配器400で分岐された、通信線としての光ファイバ410を介して、各加入者側装置300に接続されている。
【0021】
また、局側装置200は、例えばインターネット等の基幹ネットワークに接続されている(図示せず)。
【0022】
また、各加入者側装置300は、それぞれ例えばパーソナルコンピュータ等の通信端末に接続されている(図示せず)。
【0023】
これら局側装置200と各加入者側装置300との間では、局側装置200から加入者側装置300へ向かう光信号、すなわち下りデータ信号の通信と、加入者側装置300から局側装置200へ向かう光信号、すなわち上りデータ信号の通信とが行われる。その結果、基幹ネットワークと各通信端末との間で、パケットの送受信が行われる。なお、この構成例の光通信システム100では、上りデータ信号及び下りデータ信号ともに、デジタル信号を用いて通信が行われる。
【0024】
実施の形態に係る通信装置は、例えばこのような光通信システム100における加入者側装置300として使用される。
【0025】
次に、図2を参照して上述した加入者側装置300、すなわちこの実施の形態に係る通信装置の構成について説明する。
【0026】
図2は、加入者側装置300、すなわち実施の形態に係る通信装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【0027】
加入者側装置300は、送信回路10、受信回路20、制御回路30、電源装置50、及びタイマ60を具えている。
【0028】
送信回路10及び受信回路20は、ともに接続部としての第1インタフェース70において光ファイバ410と接続されている。
【0029】
また、制御回路30は、接続部としての第2インタフェース80において通信端末500と接続されている。
【0030】
送信回路10は、上述した局側装置200(図1参照、以下同様)へ上りデータ信号L1(S1)を送信する。
【0031】
すなわち、通信端末500から制御回路30へ入力された電気信号としての上りデータ信号S1は、制御回路30の送信制御部31から送信回路10へ入力される。そして、上りデータ信号S1は、例えば図示しないエンコーダ、P/S(パラレル/シリアル)変換器、及びLD(レーザダイオード)駆動回路を介して発光素子11へ入力される。
【0032】
発光素子11は、例えばレーザダイオード等であり、第1インタフェース70を介して光ファイバ410と接続されている。そして、上りデータ信号S1は、この発光素子11において光信号L1に変換され、第1インタフェース70から局側装置200に送信される。
【0033】
また、発光素子11は、上りデータ信号S1に応じて点灯と消灯が制御される。
【0034】
受信回路20は、局側装置200からの光信号としての下りデータ信号L2を受信する。
【0035】
すなわち、受信回路20は、局側装置200から第1インタフェース70に入力された、光信号としての下りデータ信号L2を、受光素子21によって受信する。
【0036】
受光素子21は、例えばフォトダイオード等であり、受信した下りデータ信号L2を電気信号に変換する。そして、電気信号に変換された下りデータ信号S2は、例えば図示しない信号処理部、S/P(シリアル/パラレル)変換器、及びデコーダを介して、制御回路30の受信制御部35に入力される。
【0037】
制御回路30は、電源装置50に接続されており、この電源装置50によって電力が供給されている。
【0038】
また、制御回路30は、上述した送信制御部31及び受信制御部35を具えている。
【0039】
送信制御部31は、既に説明したように、通信端末500から入力された上りデータ信号S1を送信回路10に送信する。
【0040】
また、送信制御部31は、上りデータ信号S1を送信回路10に送信しているとき、上りデータ信号S1の通信がおこなわれている旨を通知する信号、すなわち送信制御部稼働信号S3をタイマ60に送信する。
【0041】
受信制御部35は、既に説明したように、受信回路20によって受信された下りデータ信号S2を受信する。
【0042】
また、受信制御部35は、受信回路20から下りデータ信号S2を受信しているとき、下りデータ信号S2の通信が行われている旨を通知する信号、すなわち受信制御部稼働信号S4をタイマ60に送信する。
【0043】
また、制御回路30は、電力供給部37、停止通知信号送信部39、停止許可信号受信部41、及び開始通知信号送信部43を具えている。
【0044】
電力供給部37は、電源装置50から供給された電力Eを、送信回路10及び受信回路20に供給する。
【0045】
停止通知信号送信部39は、制御回路30が、タイマ60から後述する第1時間満了信号S5を受信したとき、電力供給部37から送信回路10及び受信回路20への電力供給を停止する旨の信号、すなわち停止通知信号S6を局側装置200(図1参照)へ送信する。停止通知信号S6は、上述した上りデータ信号S1と同様に、送信制御部31から送信回路10に入力され、送信回路10から局側装置200へ、光信号の形態の停止通知信号L3として送信される。
【0046】
停止許可信号受信部41は、上述した停止通知信号S6に対する応答信号として、局側装置200から送信される停止許可信号S7を受信する。この停止許可信号S7は、上述した下りデータ信号L2と同様に、光信号の停止許可信号L4として受信回路20によって受信されて電気信号に変換され、受信制御部35に入力される。そして、受信制御部35から停止許可信号受信部41に入力される。
【0047】
そして、停止許可信号受信部41が停止許可信号S7を受信したとき、電力供給部37は、送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を停止する。
【0048】
また、停止許可信号受信部41が停止許可信号S7を受信したとき、すなわち電力供給部37が送信回路10及び受信回路20への電力の供給を停止するとき、制御回路30は、後述する第2カウント時間のカウントを開始させる信号、すなわちカウント開始信号S8をタイマ60へ送信する。
【0049】
また、電力供給部37は、送信回路10及び受信回路20への電力供給の停止中において、制御回路30が、タイマ60から後述する第2時間満了信号S9を受信したとき、送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を開始する。
【0050】
開始通知信号送信部43は、第2時間満了信号S9によって、電力供給部37から送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給が開始されたとき、この電力供給開始を通知する信号、すなわち開始通知信号S0を局側装置200へ光信号としての開始通知信号L0として送信する。開始通知信号S0は、上述した上りデータ信号S1と同様に、送信制御部31から送信回路10に入力され、送信回路10から局側装置200へ光信号である開始通知信号L0として送信される。
【0051】
なお、送信回路10及び受信回路20への電力供給の停止中において、通信端末500から加入者側装置300に上りデータ信号S1が入力されたときには、電力供給部37は、直ちに送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を開始する。そして、送信回路10は、送信制御部31から入力された上りデータ信号S1を光信号に変換して上りデータ信号L1として送信する。
【0052】
タイマ60は、第1カウンタ部61、第1時間満了信号送信部63、第2カウンタ部65、及び第2時間満了信号送信部67を具えている。
【0053】
第1カウンタ部61は、上りデータ信号S1(L1)の送信及び下りデータ信号S2(L2)の受信が双方ともに途絶えた時点からの経過時間、すなわち第1カウント時間をカウントする。
【0054】
既に説明したように、送信制御部31は、上りデータ信号S1を送信回路10に送信しているとき、送信制御部稼働信号S3をタイマ60に送信する。また、受信制御部35は、受信回路20から下りデータ信号S2を受信しているとき、受信制御部稼働信号S4をタイマ60に送信する。そして、タイマ60は、これら送信制御部稼働信号S3及び受信制御部稼働信号S4を受信することによって、上りデータ信号S1(L1)の送信及び下りデータ信号S2(L2)の受信が行われていることを認識している。従って、タイマ60は、送信制御部稼働信号S3及び受信制御部稼働信号S4の双方の受信が途絶えた時点を、上りデータ信号S1(L1)の送信及び下りデータ信号S2(L2)の受信が双方ともに途絶えた時点として認識し、第1カウント時間のカウントを開始する。
【0055】
そして、第1時間満了信号送信部S3は、カウントされた第1カウント時間が予め設定された第1時間を満了したときに、第1時間満了信号S5を制御回路30に送信する。
【0056】
なお、第1カウンタ部61が第1カウント時間をカウントしている間に、上りデータ信号S1(L1)の送信及び下りデータ信号S2(L2)の受信のいずれか一方または双方が行われたときには、タイマ60は、第1カウント時間のカウントを停止する。
【0057】
すなわち、第1カウント時間のカウント中において、加入者側装置300が上りデータ信号S1(L1)を送信する場合には、送信制御部31から送信制御部稼働信号S3が、加入者側装置300が下りデータ信号S2(L2)を受信する場合には、受信制御部35から受信制御部稼働信号S4が、また、加入者側装置300が上りデータ信号S1(L1)の送信及び下りデータ信号S2(L2)の受信の双方を行うときには、送信制御部稼働信号S3及び受信制御部稼働信号S4がタイマ60に送信される。そして、タイマ60は、これら送信制御部稼働信号S3及び受信制御部稼働信号S4の一方または双方を受信した時点で、第1カウンタ部61のカウントを停止し、カウントした第1カウント時間をリセットする。
【0058】
ここで、第1時間は、加入者側装置300、及びこの加入者側装置300が含まれる光通信システムの例えば用途または使用環境等に応じて、任意好適に設定される。
【0059】
第2カウンタ部65は、送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給が停止された時点からの経過時間、すなわち第2カウント時間をカウントする。
【0060】
既に説明したように、タイマ60は、電力供給部37が送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を停止するとき、制御回路30からカウント開始信号S8を受信する。そして、このカウント開始信号S8を受信することによって、送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給が停止された時点を認識し、第2カウント時間のカウントを開始する。
【0061】
そして、第2時間満了信号送信部67は、このカウントされた第2カウント時間が予め設定された第2時間を満了したときに、第2時間満了信号S9を制御回路30に送信する。
【0062】
なお、第2カウンタ部65が第2カウント時間をカウントしている間、すなわち送信回路10及び受信回路20への電力供給の停止中において、通信端末500から加入者側装置300に上りデータ信号S1が入力されたときには、既に説明したように、制御回路30の電力供給部37は、直ちに送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を開始し、送信回路10は光信号の形態で入力された上りデータ信号L1を送信する。
【0063】
このとき、制御回路30は、送信制御部31から送信制御部稼働信号S3をタイマ60へ送信する。そして、この送信制御部稼働信号S3を受信したタイマ60は、第2カウンタ部65のカウントを停止し、カウントされた第2カウント時間をリセットする。
【0064】
ここで、第2時間は、上述した第1時間と同様に加入者側装置300、及びこの加入者側装置300が含まれる光通信システムの例えば用途または使用環境等に応じて、任意好適に設定される。
【0065】
次に、図3を参照して上述した加入者側装置300、すなわちこの実施の形態に係る通信装置の動作について説明する。
【0066】
図3は、加入者側装置300、すなわち実施の形態に係る通信装置の動作フローを示す図である。
【0067】
上りデータ信号S1(L1)の送信及び下りデータ信号S2(L2)の受信のいずれか一方、または双方が行われている加入者側装置300において、まず、第1過程S110では、上りデータ信号L1及び下りデータ信号L2の通信が継続しているか否かを判断する。
【0068】
この過程では、加入者側装置300は、送信制御部31が送信回路10へ上りデータ信号S1を送信していることを以って、上りデータ信号L1の送信が行われていることを認識する。また、加入者側装置300は、受信制御部35が受信回路20から下りデータ信号S2を受信していることを以って、下りデータ信号L2の受信が行われていることを認識する。
【0069】
そして、上りデータ信号L1の送信及び下りデータ信号L2の受信のいずれか一方、または双方が行われている場合(Yes)には、これら上りデータ信号L1の送信及び下りデータ信号L2の受信を続行する。一方、上りデータ信号L1の送信及び下りデータ信号L2の受信の双方がともに途絶えた場合(No)には、続く第2過程S120に移行する。
【0070】
次に、第2過程S120では、タイマ60の第1カウンタ部61が、上りデータ信号L1(S1)の送信及び下りデータ信号L2(S2)の受信が双方ともに途絶えた時点からの経過時間、すなわち第1カウント時間T1のカウントを開始する。
【0071】
既に説明したように、送信制御部31は、上りデータ信号S1を送信回路10に送信しているとき、送信制御部稼働信号S3をタイマ60に、また、受信制御部35は、受信回路20から下りデータ信号S2を受信しているとき、受信制御部稼働信号S4をタイマ60に送信する。そして、この第2過程S120において、タイマ60は、これら送信制御部稼働信号S3及び受信制御部稼働信号S4の双方の受信が途絶えた時点を、上りデータ信号L1及び下りデータ信号L2の通信が双方ともに途絶えた時点として認識し、第1カウント時間T1のカウントを開始する。
【0072】
第1カウンタ部61が第1カウント時間T1をカウントしている間に、上りデータ信号L1の送信及び下りデータ信号L2の受信のいずれか一方または双方が行われたときには、第3過程S130において、タイマ60が第1カウント時間T1のカウントを停止する。
【0073】
既に説明したように、第1カウント時間T1のカウント中において、加入者側装置300が上りデータ信号S1(L1)を送信する場合には、送信制御部31から送信制御部稼働信号S3が、加入者側装置300が下りデータ信号S2(L2)を受信する場合には、受信制御部35から受信制御部稼働信号S4が、また、加入者側装置300が上りデータ信号S1(L1)の送信及び下りデータ信号S1(L2)の受信の双方を行うときには、送信制御部稼働信号S3及び受信制御部稼働信号S4がタイマ60に送信される。
【0074】
そして、第3過程S130では、タイマ60がこれら送信制御部稼働信号S3及び受信制御部稼働信号S4の一方または双方を受信した場合(Yes)には、加入者側装置300は、上りデータ信号S1(L1)の送信及び下りデータ信号S2(L2)の受信を行い、第1過程S110に移行する。このとき、タイマ60は、第1カウンタ部61のカウントを停止し、カウントした第1カウント時間T1をリセットする。
【0075】
一方、第1カウント時間T1のカウント中において、上りデータ信号S1(L1)の送信及び下りデータ信号S2(L2)の受信のいずれも行われない場合(No)には、第1カウンタ部61は、第1カウント時間T1のカウントを続行する。
【0076】
次に、第4過程S140では、タイマ60は、第1カウンタ部61がカウントする第1カウント時間T1が、予め設定された第1時間を満了したか否かを判断する。
【0077】
第1カウント時間T1が第1時間を満了した場合(Yes)には、第1カウンタ部61は、第1カウント時間T1のカウントを停止する。そして、タイマ60は、第1時間満了信号送信部63によって第1時間満了信号S5を制御回路30に送信する。一方、第1カウント時間T1が第1時間を満了していない場合(No)には、第1カウンタ部61は、第1カウント時間T1のカウントを続行する。
【0078】
次に、第5過程S150では、上述の第1時間満了信号S5を受信した制御回路30が、停止通知信号送信部39によって、停止通知信号S6を局側装置200へ光信号の停止通知信号L3として送信する。既に説明したように、停止通知信号S6は、送信制御部31から送信回路10に入力されて光信号に変換され、送信回路10から局側装置200へ停止通知信号L3として送信される。
【0079】
次に、第6過程S160では、制御回路30の停止許可信号受信部41が、上述した停止通知信号S6(L3)に対する応答信号として局側装置200から送信される光信号の停止許可信号L4を受信する。既に説明したように、停止許可信号L4は、受信回路20によって受信されて電気信号S7に変換され、受信制御部35に入力される。そして、この停止許可信号S7は、受信制御部35から停止許可信号受信部41に入力される。
【0080】
次に、第7過程S170では、電力供給部37が送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を停止する。このとき、制御回路30は、カウント開始信号S8をタイマ60へ送信する。
【0081】
次に、第8過程S180では、送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給が停止された時点からの経過時間、すなわち第2カウント時間T2をカウントする。
【0082】
すなわち、タイマ60は、電力供給部37が送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を停止した時点で、制御回路30から上述したカウント開始信号S8を受信する。そして、このカウント開始信号S8を受信することによって、送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給が停止された時点を認識し、第2カウンタ部65によって第2カウント時間T2のカウントを開始する。
【0083】
第2カウンタ部65が第2カウント時間T2をカウントしている間、すなわち送信回路10及び受信回路20への電力供給の停止中において、通信端末500から加入者側装置300に上りデータ信号S1が入力されたときには、電力供給部37は、直ちに送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を開始し、送信回路10は入力された上りデータ信号S1を光信号L1として送信する。
【0084】
すなわち、第9過程S190において、制御回路30は、通信端末500から加入者側装置300に上りデータ信号S1が入力された場合(Yes)には、後述する第11過程S210に移行し、電力供給部37によって、送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を開始する。そして、送信制御部31は、入力された上りデータ信号S1を送信回路10に送信する。このとき、送信制御部31は、送信制御部稼働信号S3をタイマ60へ送信する。そして、この送信制御部稼働信号S3を受信したタイマ60は、第2カウンタ部65のカウントを停止し、カウントされた第2カウント時間T2をリセットする。
【0085】
一方、第2カウント時間T2のカウント中において、通信端末500から加入者側装置300に上りデータ信号S1が入力されない場合(No)には、第2カウンタ部65は、第2カウント時間T2のカウントを続行する。
【0086】
次に、第10過程S200では、タイマ60は、第2カウンタ部65がカウントする第2カウント時間T2が、予め設定された第2時間を満了したか否かを判断する。
【0087】
第2カウント時間T2が第2時間を満了した場合(Yes)には、第2カウンタ部65は、第2カウント時間T2のカウントを停止する。そして、タイマ60は、第2時間満了信号送信部67によって第2時間満了信号S9を制御回路30に送信する。一方、第2カウント時間T2が第2時間を満了していない場合(No)には、第2カウンタ部65は、第2カウント時間T2のカウントを続行する。
【0088】
次に、第11過程S210では、上述の第2時間満了信号S9を受信した制御回路30が、電力供給部37によって、送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を開始する。そして、制御回路30は、開始通知信号送信部43によって、開始通知信号S0(L0)を局側装置200へ送信する。電気信号としての開始通知信号S0は、既に説明したように、送信制御部31から送信回路10に入力されて光信号に変換され、送信回路10から局側装置200へ開始通知信号L0として送信される。
【0089】
この実施の形態では、加入者側装置300は、装置自体の電源がオンとなっている限り、上述した第1過程S110から第11過程S210まで、すなわち、図3に示す開始から終了までの動作フローを繰り返す。従って、加入者側装置300は、上述した第11過程S210を行った後、再び第1過程S110に移行する。
【0090】
なお、上述した制御回路30における送信制御部31、受信制御部35、電力供給部37、停止通知信号送信部39、停止許可信号受信部41、及び開始通知信号送信部43は、好ましくは、マイクロコンピュータでプログラムを実行したときの機能手段として、マイクロコンピュータに構築されるのがよい。
【0091】
次に、図4を参照して、加入者側装置300、すなわち実施の形態に係る通信装置の各構成間において送受信される信号、制御回路30から送信回路10及び受信回路20への電力供給の停止及び開始、上述した第1カウント時間及び第2カウント時間のカウントの開始及び停止のタイミングを相関的に説明する。
【0092】
図4は、加入者側装置300、すなわち実施の形態に係る通信装置の動作の一例を示すタイムチャートである。
【0093】
この図4では、横軸は時間軸を、また、縦軸は信号レベル、電力供給の有無、または第1カウント時間及び第2カウント時間のカウントが行われているか否かを示している。また、A〜Dはそれぞれ図2に矢印で示した信号の送受信線に、また、Eは図2に直線で示した電力の供給線に対応している(図2参照)。すなわち、図4におけるAは上りデータ信号S1を、Bは下りデータ信号S2を、Cは停止通知信号S6を、Dは停止許可信号S7を、Eは制御回路30から送信回路10及び受信回路20への電力供給の有無を、T1は第1カウント時間T1のカウントが行われているか否かを、T2は第2カウント時間T2のカウントが行われているか否かを、それぞれ時間経過に沿って示している。
【0094】
以下、図2及び図4を参照して通信装置の動作の一例を説明する。
【0095】
まず、t0において、上りデータ信号Aは送信しておらず、停止通知信号C及び停止許可信号Dは発生しておらず、タイマ60は第1カウント時間T1及び第2カウント時間T2のカウントを行っていないとする。一方、t0において、下りデータ信号Bを受信しており、かつ電力Eが送信回路10及び受信回路20に供給されているとする。
【0096】
次に、t1において、加入者側装置300は、上りデータ信号Aの送信を開始している。このとき、制御回路30の送信制御部31は、上りデータ信号Aの送信が行われている旨を通知する信号、すなわち送信制御部稼働信号S3をタイマ60へ送信する。
【0097】
また、t1では、加入者側装置300は、下りデータ信号Bの受信を行っている。このとき、制御回路30の受信制御部35は、下りデータ信号Bの通信が行われている旨を通知する信号、すなわち受信制御部稼働信号S4をタイマ60へ送信している。そして、既に説明したように、タイマ60は、これら送信制御部稼働信号S3及び受信制御部稼働信号S4の受信時において、第1カウント時間T1のカウントを停止する。従って、t1において、タイマ60は、第1カウント時間T1のカウントを停止している。
【0098】
次に、t2において、加入者側装置300は、下りデータ信号Bの受信を終了する。このとき、同時に、制御回路30の受信制御部35からタイマ60への受信制御部稼働信号S4の送信が停止される。
【0099】
また、t2では、上述したt1において開始された上りデータ信号Aの送信が継続している。従って、送信制御部31は、タイマ60へ送信制御部稼働信号S3を送信している。従って、タイマ60は、送信制御部稼働信号S3を受信しているため、t2において、第1カウント時間T1のカウントを停止している。
【0100】
次に、t3において、加入者側装置300は、上りデータ信号Aの送信を終了している。このとき、同時に、制御回路30の受信制御部35からタイマ60への送信制御部稼働信号S3の送信が停止される。
【0101】
また、t3では、加入者側装置300は、下りデータ信号Bの受信を行っていない。そのため、このt3の時点において、加入者側装置300は、上りデータ信号Aの送信及び下りデータ信号Bの受信が双方ともに途絶える。従って、このt3の時点において、送信制御部31からタイマ60への送信制御部稼働信号S3、及び受信制御部35からタイマ60への受信制御部稼働信号S4が双方ともに停止される。その結果、t3において、タイマ60は、上りデータ信号Aの送信及び下りデータ信号Bの受信が双方ともに途絶えたことを認識し、第1カウンタ部61によって第1カウント時間T1のカウントを開始する。
【0102】
ここで、送信制御部稼働信号S3及び受信制御部稼働信号S4の送信停止を以って、上りデータ信号A及び下りデータ信号Bの通信が途絶えた時点をタイマ60に認識させる手段として、例えば周知の論理回路、またはソフトウェア等を用いるのが好ましい。
【0103】
次に、t4において、加入者側装置300は、下りデータ信号Bの受信を開始するとする。このとき、制御回路30の受信制御部35は、受信制御部稼働信号S4をタイマ60へ送信する。その結果、タイマ60は、t4において、第1カウント時間T1のカウントを停止し、カウントされた第1カウント時間T1をリセットする。
【0104】
次に、t5において、加入者側装置300は、下りデータ信号Bの受信を終了するとする。このとき、同時に、制御回路30の受信制御部35からタイマ60への受信制御部稼働信号S4の送信が停止される。
【0105】
また、t5では、加入者側装置300は、上りデータ信号Aの送信を行っていない。そのため、上述したt3と同様に、このt5の時点において、加入者側装置300は、上りデータ信号Aの送信及び下りデータ信号Bの受信が双方ともに途絶える。従って、このt5の時点において、送信制御部31からタイマ60への送信制御部稼働信号S3、及び受信制御部35からタイマ60への受信制御部稼働信号S4が双方ともに停止される。その結果、t5において、タイマ60は、上りデータ信号Aの送信及び下りデータ信号Bの受信が双方ともに途絶えたことを認識し、第1カウンタ部61によって第1カウント時間T1のカウントを開始する。
【0106】
次に、t6において、カウントされた第1カウント時間T1が、予め設定された第1時間を満了する。このとき、タイマ60は、第1時間満了信号送信部63によって、第1カウント時間T1が第1時間を満了した旨の信号、すなわち第1時間満了信号S5を制御回路30へ送信する。そして、第1時間満了信号S5を受信した制御回路30は、停止通知信号送信部39によって局側装置200へ停止通知信号Cを送信する。
【0107】
次に、t7において、加入者側装置300は、上述した停止通知信号Cに対する応答信号として、局側装置200から送信される停止許可信号Dを受信している。既に説明したように、停止許可信号Dは、制御回路30の停止許可信号受信部41に入力される。
【0108】
次に、t8において、加入者側装置300は、上述した停止許可信号Dの受信を以って、制御回路30の電力供給部37から送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を停止する。
【0109】
また、このt8において、同時に、制御回路30は、カウント開始信号S8をタイマ60へ送信する。そして、このカウント開始信号S8を受信したタイマ60は、第2カウンタ部65によって第2カウント時間T2のカウントを開始する。
【0110】
次に、t9において、カウントされた第2カウント時間T2が、予め設定された第2時間を満了する。このとき、タイマ60は、第2カウント時間T2が第2時間を満了した旨の信号、すなわち第2時間満了信号S9を制御回路30へ送信する。そして、第2時間満了信号S9を受信した制御回路30は、電力供給部37から送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を開始する。
【0111】
また、このとき、同時に、制御回路30は、開始通知信号送信部43によって、送信回路10及び受信回路20への電力供給が開始された旨を通知する信号、すなわち開始通知信号S0(L0)を局側装置200へ送信する。
【0112】
また、t9では、加入者側装置300は、上りデータ信号Aの送信及び下りデータ信号Bの受信を双方とも行っていないとする。従って、このt9の時点において、送信制御部31からタイマ60への送信制御部稼働信号S3、及び受信制御部35からタイマ60への受信制御部稼働信号S4が双方ともに停止されている。その結果、t9において、タイマ60は、上りデータ信号Aの送信及び下りデータ信号Bの受信が双方ともに途絶えていることを認識し、上述したt3及びt5と同様に、第1カウンタ部61によって第1カウント時間T1のカウントを開始する。
【0113】
次に、t10において、カウントされた第1カウント時間T1が、第1時間を満了する。このとき、タイマ60は、上述したt6と同様に、第1時間満了信号送信部63によって第1時間満了信号S5を制御回路30へ送信する。そして、第1時間満了信号S5を受信した制御回路30は、停止通知信号送信部39によって局側装置200へ停止通知信号Cを送信する。
【0114】
次に、t11において、加入者側装置300は、上述したt7と同様に、局側装置200から送信される停止許可信号Dを受信している。
【0115】
次に、t12において、加入者側装置300は、上述したt8と同様に、停止許可信号Dの受信を以って、制御回路30の電力供給部37から送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を停止する。
【0116】
また、このt12において、同時に、制御回路30は、カウント開始信号S8をタイマ60へ送信する。そして、このカウント開始信号S8を受信したタイマ60は、第2カウンタ部65によって第2カウント時間T2のカウントを開始する。
【0117】
次に、t13において、加入者側装置300に、上りデータ信号Aが入力されている。このとき、制御回路30の電力供給部37は、直ちに送信回路10及び受信回路20への電力Eの供給を開始し、電力が供給された送信回路10によって入力された上りデータ信号Aが送信される。
【0118】
また、このt13では、制御回路30は、送信制御部31から送信制御部稼働信号S3をタイマ60へ送信する。その結果、この送信制御部稼働信号S3を受信したタイマ60は、第2カウンタ部65のカウントを停止し、カウントされた第2カウント時間をリセットする。
【0119】
以上、説明したように、加入者側装置300、すなわち実施の形態による通信装置では、上りデータ信号A(S1;L1)及び下りデータ信号B(S2;L2)の双方を通信していない状態が設定した第1時間以上継続した場合において、送信回路10及び受信回路20の双方への電力供給を停止する。そのため、装置の非稼働時において、送信回路10のみならず、受信回路20に費やされる電力についても削減することができる。
【0120】
そして、実施の形態による通信装置では、装置の非稼働時において、送信回路10及び受信回路20の双方への電力供給を停止するため、発光素子のみならず、受光素子の消耗についても抑制することができ、その結果、装置全体の長寿命化を実現することができる。
【符号の説明】
【0121】
10:送信回路
11:発光素子
20:受信回路
21:受光素子
30:制御回路
31:送信制御部
35:受信制御部
37:電力供給部
39:停止通知信号送信部
41:停止許可信号受信部
43:開始通知信号送信部
50:電源装置
60:タイマ
61:第1カウンタ部
63:第1時間満了信号送信部
65:第2カウンタ部
67:第2時間満了信号送信部
70:第1インタフェース
80:第2インタフェース
100:光通信システム
200:局側装置
300:加入者側装置
400:分配器
410:光ファイバ
500:通信端末
S0:開始通知信号(電気信号)
L0:開始通知信号(光信号)
S1:上りデータ信号(電気信号)
L1:上りデータ信号(光信号)
S2:下りデータ信号(電気信号)
L2:下りデータ信号(光信号)
S3:送信制御部稼働信号(電気信号)
S4:受信制御部稼働信号(電気信号)
S5:第1時間満了信号(電気信号)
S6:停止通知信号(電気信号)
L3:停止通知信号(光信号)
S7:停止許可信号(電気信号)
L4:停止許可信号(光信号)
S8:カウント開始信号(電気信号)
S9:第2時間満了信号(電気信号)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
局側装置へ上りデータ信号を送信する送信回路、前記局側装置からの下りデータ信号を受信する受信回路、電源装置と接続され、該電源装置からの電力を前記送信回路及び前記受信回路に供給する制御回路、前記電源装置、及びタイマを具え、
前記タイマは、前記上りデータ信号の送信及び前記下りデータ信号の受信が双方ともに途絶えた時点からの時間をカウントし、該カウントされた第1カウント時間が予め設定された第1時間を満了したときに、前記制御回路へ第1時間満了信号を送信し、
前記制御回路は、前記第1時間満了信号を受信したとき、前記送信回路及び前記受信回路への電力の供給を停止する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通信装置であって、
前記タイマは、さらに、前記送信回路及び前記受信回路への電力の供給が停止された時点からの時間をカウントし、該カウントされた第2カウント時間が予め設定された第2時間を満了したときに、前記制御回路へ第2時間満了信号を送信し、
前記制御回路は、さらに、前記第2時間満了信号を受信したとき、前記送信回路及び前記受信回路への電力の供給を開始する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の通信装置であって、
前記第1カウント時間のカウント中に、前記上りデータ信号の送信及び前記下りデータ信号の受信のいずれか一方または双方が行われたとき、
前記タイマは、前記第1カウント時間のカウントを停止する
ことを特徴とする通信装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の通信装置であって、
前記送信回路及び前記受信回路への電力供給の停止中において、前記制御回路へ前記上りデータ信号が入力されたとき、
前記制御回路は、前記送信回路及び前記受信回路への電力の供給を開始し、かつ前記タイマは、前記第2カウント時間のカウントを停止する
ことを特徴とする通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−278524(P2010−278524A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−126454(P2009−126454)
【出願日】平成21年5月26日(2009.5.26)
【出願人】(503262509)株式会社オー・エフ・ネットワークス (62)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】