通気性を備えた袋
【課題】従来の通気性袋内の空気の脱気性を図る米等を包装する米袋は、接着性樹脂層を備えた四角形状の積層フイルムであり、その少なくとも1辺に、熱接着部と非熱接着部とからなる断続熱接着部を形成し、この断続熱接着部に、1〜2枚の熱接着性シートを、2つ折りして設け、かつ熱接着性シートに表面に連通する隙間、及び溝を設けた構造である。この隙間、及び溝を介して、通気性袋内の空気を容易に脱気できる通気性袋である。
【解決手段】本発明の通気性を備えた袋は、通気部の開放側を、袋体素材の開放側に位置するとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また通気部の開放側の二つ折り両外面と、各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保し、かつ間欠的に、それぞれ圧着した圧着部と、未圧着部を形成する構成としたことを特徴とする。
【解決手段】本発明の通気性を備えた袋は、通気部の開放側を、袋体素材の開放側に位置するとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また通気部の開放側の二つ折り両外面と、各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保し、かつ間欠的に、それぞれ圧着した圧着部と、未圧着部を形成する構成としたことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通気性を備えた袋で、殊に、米袋に最適な、通気性を備えた袋に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の米袋において、近時、米袋内の空気を排気する構造が賞用されている。その主たる理由は、袋内で呼吸する米、又は玄米の排気(脱気)を介して、鮮度の維持と、品質の向上とを図るとともに、この袋内に、虫、埃等の侵入を防止することにある。従って、これに関する文献も、散見されるので、その代表的な構造を下記に示す。
【0003】
先ず、文献(1)として、特開2002−53143の「通気性袋」がある。この発明は、米等を包装するための通気性袋内の空気の脱気性が良好であり、また、この通気性袋を、簡単な工程で製造し、かつ低コストの提供を意図するものであり、その構造は、基材層と熱接着性樹脂層を備えた四角形状の2枚の積層フイルムは、熱接着性樹脂層面を重ね合わせた構造であり、その少なくとも1辺に、熱接着部と非熱接着部とからなる断続熱接着部を形成し、この断続熱接着部に、1枚、2枚の熱接着性シートを、2つ折りして設けるとともに、この熱接着性シートの表面に連通する隙間、及び溝を設けた構造である。この隙間、及び溝を介して、通気性袋内の空気を容易に脱気できる通気性袋である。
【0004】
また、文献(2)として、特開2002−308292の「収納袋」がある。この発明は、収納袋の内部に残る空気の排出と、外部からの異物の侵入阻止の双方を達成できる収納袋の提供を意図するものであり、その構造は、フイルム状の包材と包材間の縁部に、帯状の不織布を挿入し、この包材と不織布を一体に熱圧着して形成する接合部と、熱圧着しない非接合部を、それぞれ交互に形成し、この非接合部の不織布を介して、内部の空気を外部に排出し、かつ外部からの異物等の侵入を、不織布で阻止する収納袋である。
【0005】
さらに、文献(3)として、特開平11−20836号の「食料品用包装袋」があり、この発明は、十分な脱気性を有しつつ、水や虫等の混入を有効に防止し、また、内包物の袋詰め作業効率が悪化しない、安価な食料品用包装袋の提供を意図する。その構造は、周縁シール部の少なくとも1辺の内側近傍に、その周辺に沿って、熱溶着可能な帯状の通気性薄膜を設け、そして、この通気性薄膜の表裏面が、表面及び裏面フイルム間に介装し、通気性薄膜の一方側端部と表面フイルムとを熱溶着し、他方側端部と裏面フイルムとを熱溶着し、この通気性薄膜によって閉鎖部(閉塞部)を構成し、その通気性薄膜の一部を、間隔をおいて未シール部とし、この未シール部を通気部とした食料品用包装袋である。尚、この文献(3)の、図4において、表面・裏面フイルム用ロール巻きを、個別に配置し、この表面・裏面フイルムを重畳する過程で、その長手方向の端縁に、通気性薄膜を一枚挿入し、この通気性薄膜の両端を、表面・裏面フイルムに熱溶着する袋の製造装置が開示されている。
【0006】
また文献(4)として、実開昭53−128795号の「通気性包装袋」がある。この考案は、これにより、包装袋(袋とする)内に収容した注射筒、注射針等の使い捨て医療器具を殺菌するために、この袋内へのガスの置換効率を図ることを意図する。その構造は、二枚の不通気性包材シートの端縁に、フィルタテープを二つ折りに熱圧着する内容であり、この熱圧着を、フィルタテープの上下で異なる位置に形成することを特徴とし、このフィルタテープの全体に、通気部面を形成した通気性包装袋である。尚、この文献(4)において、第5図に一方の不通気性包材シートの端縁を、他方の不通気性包材シートの端縁より突出した構造が開示されている。この突出した一方の不通気性包材シートの端縁を摘み易くし、袋の開放を容易にする。
【0007】
【特許文献1】特開2002−53143
【特許文献2】特開2002−308292
【特許文献3】特開平11−20836号
【特許文献4】実開昭53−128795号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
文献(1)は、2枚の積層フイルムは、熱接着性樹脂層面を重ね合わせた構造とするとともに、その熱接着部と非熱接着部とからなる断続熱接着部を形成し、この断続熱接着部に、1枚、2枚の熱接着性シートを、2つ折りして設けるとともに、この熱接着性シートに表面に連通する隙間、及び溝を設けた構造を介して、通気性袋内の空気を容易に脱気できる通気性袋である。しかし、この熱接着性シートと、積層フイルムの端部が、同じ垂直面であり、積層フイルムの端部からの水滴が、通気性の熱接着性シートの隙間、及び溝から、袋内に毛細管作用で、侵入する虞があり、内容物を湿潤すること、又は最悪では、カビの発生と、また腐る原因となること、等の改良点を抱えている。
【0009】
そして、前述した文献(2)、文献(3)の構造は、前述の文献(1)と同じ構造を採用することから、この両発明においても、同様な問題と、改良点を抱えている。尚、文献(3)は、表面・裏面フイルムを重畳する過程で、その長手方向の端縁に、通気性薄膜を一枚挿入し、この通気性薄膜の両端を、表面・裏面フイルムに熱溶着する袋の製造装置が開示されている。しかし、この製造装置は、表面・裏面フイルムの熱溶着を個別に行う構造であり、構造及び装置が複雑となり、また、結果的に、装置の大型化を招来する問題点を抱えている。
【0010】
また文献(4)は、一方の不通気性包材シートの端縁を、他方の不通気性包材シートの端縁より突出した構造が開示されている。しかし、この考案は、熱圧着を、フィルタテープの上下で異なる位置に形成することを特徴とすることから、袋の内圧に対して、熱圧着箇所に異なる圧力が掛かり、破袋の要因となることが考えられ。従って、本発明が意図する米袋の構造には採用できないと考えられる。殊に、何重にも積層する通気性袋(米袋)には、実用に供しないものと考えられる。因みに、この考案は、ガス殺菌、蒸気殺菌の可能な通気性包装袋に関するものである(明細書の第1頁の下段参照)。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1・2の発明は、通気部の開放側の二つ折り両外面と、各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成であるので、袋の内圧に対して、圧着部に分散して圧力が掛かり、破袋の要因を無くし得ることから、本発明が意図する米袋の構造には、最適である。又は何重にも積層する通気性袋(米袋)には、最適な構造となり得る。そして、また、この請求項1・2の発明は、従来の袋の製造装置(袋製造装置)を有効に利用することで、本発明の通気性を備えた袋を製造可能とすること、又は設備投資が少なく、かつ低コストで、通気性を備えた袋を製造すること等を意図する。さらに、請求項1・2の発明は、最適な袋の製造装置及び/又はガイド片を介して、各袋体素材の開放側の内面に、通気部の開放側の二つ折り両外面の接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成し、品質の一定性と、破袋の防止及び/又は耐久性の向上とを図ること、装置の小型化を図ること等を意図する。
【0012】
請求項1は、垂設状に捲装設置した延展フイルム素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、カッタにより、その長手方向において半截して、袋用のフイルムを生成するか、又は垂設状に捲装設置した袋用のフイルムを、ガイド片を介して、床面に対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせて連続状態の袋体素材を形成し、この袋体素材の長手方向の両端部に、垂設状に設置した延展不織布素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、その長手方向において二つ折りにし、通気性を備えた袋の通気部を形成し、かつこの二つ折りにした通気部の開放側を、前記袋体素材の長手方向の開放側に位置するようにした袋の製造装置を介して、製造された通気性を備えた袋において、
前記通気性を備えた袋は、前記通気部の開放側を、前記袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、この袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また前記通気部の開放側の二つ折り両外面と、前記各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成とした通気性を備えた袋である。
【0013】
請求項2は、垂設状に捲装設置した延展フイルム素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、カッタにより、その長手方向において半截して、袋用のフイルムを生成するか、又は垂設状に捲装設置した袋用のフイルムを、ガイド片を介して、床面に対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせて連続状態の袋体素材を形成し、この袋体素材の長手方向の両端部に、垂設状に設置した延展不織布素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、その長手方向において二つ折りにし、通気性を備えた袋の通気部を形成し、かつこの二つ折りにした通気部の開放側を、前記袋体素材の長手方向の開放側に位置するようにした袋の製造装置を介して、製造された通気性を備えた袋において、
前記通気性を備えた袋は、前記通気部の開放側を、前記袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、この袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また前記通気部の開放側の二つ折り両外面と、前記各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成とした通気性を備えた袋である。
【0014】
請求項3・4の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するに最適で、かつ水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋を提供することを意図する。
【0015】
請求項3は、請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
この袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片は、この袋体素材の表面、又は、その裏面のいずれか一方側に設ける構成とした通気性を備えた袋である。
【0016】
請求項4は、請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
この袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片は、この袋体素材の表裏面の両面側に設ける構成とした通気性を備えた袋である。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するに最適で、かつ店頭での積層に最適な通気性を備えた袋を提供することを意図する。
【0018】
請求項5は、請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
この通気性を備えた袋は、米袋であり、この米袋内の空気を排出可能とし、当該米袋を複数個積層した際に、積み崩れを防止する構成とした通気性を備えた袋である。
【0019】
請求項6の発明は、請求項5の目的を達成すること、この目的を達成するに最適で、かつ店頭での積層に最適な、水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋を提供することを意図する。
【0020】
請求項6は、請求項5に記載の通気性を備えた袋であって、
この通気性を備えた袋を、店頭に陳列した際に、前記袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片が、水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋である。
【発明の効果】
【0021】
請求項1の発明は、垂設状に捲装設置した延展フイルム素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、カッタにより、長手方向において半截して、袋用のフイルムを生成するか、又は垂設状に捲装設置した袋用のフイルムを、ガイド片を介して、床面に対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせて連続状態の袋体素材を形成し、袋体素材の長手方向の両端部に、垂設状に設置した延展不織布素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、長手方向において二つ折りにし、通気性を備えた袋の通気部を形成し、かつ二つ折りにした通気部の開放側を、袋体素材の長手方向の開放側に位置するようにした袋の製造装置を介して、製造された通気性を備えた袋において、
通気性を備えた袋は、通気部の開放側を、袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また通気部の開放側の二つ折り両外面と、各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成とした通気性を備えた袋である。
【0022】
請求項2の発明は、垂設状に捲装設置した延展フイルム素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、カッタにより、その長手方向において半截して、袋用のフイルムを生成するか、又は垂設状に捲装設置した袋用のフイルムを、ガイド片を介して、床面に対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせて連続状態の袋体素材を形成し、この袋体素材の長手方向の両端部に、垂設状に設置した延展不織布素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、その長手方向において二つ折りにし、通気性を備えた袋の通気部を形成し、かつこの二つ折りにした通気部の開放側を、前記袋体素材の長手方向の開放側に位置するようにした袋の製造装置を介して、製造された通気性を備えた袋において、
前記通気性を備えた袋は、前記通気部の開放側を、前記袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、この袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また前記通気部の開放側の二つ折り両外面と、前記各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成とした通気性を備えた袋である。
【0023】
従って、請求項1・2は、通気部の開放側の二つ折り両外面と、各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成であるので、袋の内圧に対して、圧着部に分散して圧力が掛かり、破袋の要因を無くし得ることから、本発明が意図する米袋の構造には、最適であること、又は何重にも積層する通気性袋(米袋)には、最適な構造となり得ること等の特徴を有する。そして、また、この請求項1・2は、従来の袋の製造装置(袋製造装置)を有効に利用することで、本発明の通気性を備えた袋を製造可能となること、又は設備投資が少なく、かつ低コストで、通気性を備えた袋を製造できる実益がある。さらに、請求項1・2は、最適な袋の製造装置及び/又はガイド片を介して、各袋体素材の開放側の内面に、通気部の開放側の二つ折り両外面の接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成し、品質の一定性と、破袋の防止及び/又は耐久性の向上とが図れること、また、装置の小型化が図れること特徴がある。
【0024】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片は、袋体素材の表面、又は、裏面のいずれか一方側に設ける構成とした通気性を備えた袋である。
【0025】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片は、袋体素材の表裏面の両面側に設ける構成とした通気性を備えた袋である。
【0026】
従って、請求項3・4は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するに最適で、かつ水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋を提供できること等の特徴を有する。
【0027】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
通気性を備えた袋は、米袋であり、米袋内の空気を排出可能とし、米袋を複数個積層した際に、積み崩れを防止する構成とした通気性を備えた袋である。
【0028】
従って、請求項5は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するに最適で、かつ店頭での積層に最適な通気性を備えた袋を提供できること等の特徴を有する。
【0029】
請求項6の発明は、請求項5に記載の通気性を備えた袋であって、
通気性を備えた袋を、店頭に陳列した際に、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片が、水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋である。
【0030】
従って、請求項6は、請求項5の目的を達成できること、この目的を達成するに最適で、かつ店頭での積層に最適な、水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋を提供できること等の特徴を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明の一例を説明する。
【0032】
図面の説明をする。先ず、製造装置を示すと、図1は、本発明の通気性を備えた袋を製造するに最適な製造装置の概念図、図2は、図1の要部で、表面フイルム素材と裏面フイルム素材をガイド片を用いて供給する過程を示した拡大斜視図、図3−1、図3−2は、図1の要部の拡大斜視図である。図4は、袋体素材を供給する過程で、カッタを使用しない前段の製造装置を示した概念図である。
【0033】
次に、通気性を備えた袋を示すと、図5は、通気部の開放側を、袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表面に設けた一例を示した(一面の一例である。以下、省略する。)一部省略の袋の平面図、図6は、図5の要部の正面図、図7−1は、裏面フイルムと通気部の端縁が面一となる例の要部の拡大断面図、図7−2は、図6の要部の拡大断面図、図8は、図5の積層状態の縮尺正面図、そして、図9は、通気部の開放側を、袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表裏面(両面側)に設けた他の一例を示した一部省略の袋の平面図、図10は、図9の要部の正面図、図11は、図10の要部の拡大断面図、図12は、図9の積層状態の縮尺正面図、図13は、通気部の開放側を、袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表面に設けた通気性を備えた袋の一例を示した一部省略の袋の平面図、図14は、図13の要部の正面図、図15は、図14の要部の拡大断面図、図16は、図15の積層状態の縮尺正面図、図17は、通気部の開放側を、袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表裏面に設けた通気性を備えた袋の一例を示した一部省略の袋の平面図、図18は、図17の要部の正面図、図19は、図18の要部の拡大断面図、図20は、図19の積層状態の縮尺正面図である。
【0034】
先ず、図1〜図4において、通気性を備えた袋を製造するに最適な製造装置の各例を説明する。図1〜図2は、カッタ4を介して延展フイルム素材1を半截する構成であって、1は垂設状に捲装設置した延展フイルム素材で、回転軸2に設けられており、張力調整装置3を介して、均等に延展かつ張力調整されながらカッタ4に到る。このカッタ4を介して、延展フイルム素材1は、長手方向において半截(略半分にカット)されて、袋用のフイルム100(表面フイルム100aと、裏面フイルム100b)が成形される。そして、このフイルム100は、方向転換用のガイド片5(三角形状の二面による折り返し操作)を介して、床面Rに対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせた連続状態の袋体素材101を形成し、製造装置Мに設けたガイドローラ間(図示せず)に順次、送込む作業を行う、所謂、この袋体素材101の送込み作業である。この送込み作業で、袋体素材101の長手方向101−1の両端には、開放側101a、101bが配備される構造である。
【0035】
次に、図4は、予め表面フイルム100a用の延展フイルム素材1−1と、裏面フイルム100b用の延展フイルム素材1−1を分離し、それぞれ回転軸2a、2bに設ける構成であって、張力調整装置3を介して、均等に延展かつ張力調整され、方向転換用のガイド片5に到る。以降の工程は、カッタ4を介して延展フイルム素材1を半截する構成の場合に準ずる。
【0036】
この延展フイルム素材1から袋体素材101の送込み作業に付随して、延展不織布素材6から通気性を備えた袋の通気部600(通気部600とする)の送込み作業を図3−1、図3−2に基づいて説明すると、回転軸7に垂設状にして、捲装設置した延展不織布素材6を、張力調整装置7を介して、均等に延展かつ張力調整されながらガイド片12に送り、このガイド片12で二つ折りにして(長手方向101−1において、倒U字形に二つ折りして)、通気部600を形成する。そして、この通気部600の開放側600a、600bは、前記袋体素材101の開放側101a、101bに向って、配置される構造である。
【0037】
ここで、袋体素材101の開放側101a、101bの両端縁に、突出鰭片13を形成する例を説明すると、この配置の際に、通気部600の開放側600a、600bを、二つ折り用のガイド片12を介して、確実に、所定の位置に配備し、図示の如く、袋体素材101の開放側101a、101bの内側に、それぞれ位置することで、この袋体素材101の開放側101a、101bの両端縁に、突出鰭片13を形成する。即ち、この通気部600の長手方向101−1の外側両縁に、表面フイルム100a及び/又は裏面フイルム100bの一部が、突出形成される構成である。この通気部600の開放側600a、600bの二つ折り両外面600c、600dと、各袋体素材101の開放側101a、101bの内面101c、101dとの接着(熱溶着)面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部10を形成する構成である。また、前記通気部600の開放側600a、600bの二つ折り両外面600c、600dと、各袋体素材101の開放側101a、101bの内面101c、101dには、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、未圧着部11が同時に形成される。即ち、接着部10と、未接着部11が交互に、かつ同じ位置及び/又は長さを確保しながら、設けられる構造である。また、この接着部10と、未接着部11には、同じ突出長さの突出鰭片13が形成される。
【0038】
次に、袋体素材101の開放側101a、101bの一端縁に、突出鰭片13を形成する例を説明すると、この配置の際に、通気部600の開放側600a、600bを、二つ折り用のガイド片12を介して、確実に、所定の位置に配備し、図示の如く、袋体素材101の開放側101a、101bの内側に、それぞれ位置することで、この袋体素材101の開放側101a、101bの一端縁に、突出鰭片13を形成する。即ち、この通気部600の長手方向101−1の外側一端縁に、表面フイルム100a又は裏面フイルム100bの一部が、突出形成される構成である。この通気部600の開放側600a、600bの二つ折り両外面600c、600dと、各袋体素材101の開放側101a、101bの内面101c、101dとの接着(熱溶着)面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部10を形成する構成である。また、前記通気部600の開放側600a、600bの二つ折り両外面600c、600dと、各袋体素材101の開放側101a、101bの内面101c、101dには、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、未圧着部11が同時に形成される。即ち、接着部10と、未接着部11が交互に、かつ同じ位置及び/又は長さを確保しながら、設けられる構造である。また、この接着部10と、未接着部11には、同じ突出長さの突出鰭片13が形成される。
【0039】
この接着は、熱プレスМ1を介して実施される。また、通気袋600の底面の接着も熱プレス(図示せず)を介して実施される。また、熱プレスМ1等による熱は、強制及び/又は自然冷却とする。また、後述する通気性を備えた袋15の切断は、従来の方法及び/又は装置を採用する。
【0040】
ここで、通気性を備えた袋15の好ましい一例を、図4〜図12に基づいて説明する。最初の図4は、通気部600の開放側600a、600bを、袋体素材101の開放側101a、101bに向けるように設け、袋体素材101の開放側101a、101bに、形成した突出鰭片13を、表面フイルム100aに設けた一例を示しており、この突出鰭片13を介して、通気性を備えた袋15内への水滴及び/又は埃の侵入防止を図る構造であり、特に、店頭に陳列した場合に、その効果が発揮できる。そして、この例では、図6に示した要部の正面図の如く、圧着部10と、未接着部11は、同じ長さ及び/又は幅とすること、またこの袋体素材101の開放側101a、101bに形成した突出鰭片13の突出長さも同じとすることで、通気性を備えた袋15内への水滴及び/又は埃の侵入防止の効果を最大とするとともに、破袋防止及び/又は耐久性の向上等を図る。そして、この未接着部11及び/又は突出鰭片13を介して、空気の流れ(空気の出入り)を確保する構造である。そして、この通気性を備えた袋15を、店頭で積層した状態を示した図8の縮尺正面図で理解できるように、当該通気性を備えた袋15内の空気が、積層された他の通気性を備えた袋15a等の荷重と、未接着部11及び/又は突出鰭片13を介して、確実に排気されて荷崩れの虞がなくなる。また、この排気されて荷崩れ回避の状況は、当該通気性を備えた袋15の搬送過程でも期待できる。尚、この一例では、突出鰭片13を、表面フイルム100aに設けた構造であり、この表面フイルム100aを上側に、積層することが必須要件である。しかも、この例では、構造の簡素化、低コスト化、設備の簡略化等に役立つとともに、材料の節約化、環境維持の確保等に有効である。さらに、また、図示しないが、この突出鰭片13を、裏面フイルム100bに設けた一例も可能である。そして、この例では、裏面フイルム100bに突出鰭片13を設けるために、この裏面フイルム100bを上側にすることが望ましい、例えば、備蓄する場合、また表示を隠す場合等の特殊な使用において有効である。また、この各例でも、例えば、積層の仕方(通気性を備えた袋15を、表裏交互に積層する等の仕方)で、積層した通気性を備えた袋15間の密着性と、同時に積層した通気性を備えた袋15間からの水滴及び/又は埃の侵入防止の効果を期待できる。
【0041】
尚、通気性を備えた袋15を構成する袋体素材101のうち、表面フイルム100a、裏面フイルム100bと通気部600の開放側600a、600bの端部との好ましい各例を示した図7−1では、裏面フイルム100bと通気部600の端縁が面一となる例を示しており、この面一の構造では、接着の安定性と作業の容易化が図れる。また、図7−2では、通気部600の開放側600a、600bを、袋体素材101の開放側101a、101bに向けるように設けた具体例を図示しており、このように少し奥行きをずらすことで安定性、耐久性があり、有効である。
【0042】
続いて、通気性を備えた袋15の好ましい他の一例を、説明すると、図9は、通気部600の開放側600a、600bを、袋体素材101の開放側101a、101bに向けるように設け、袋体素材101の開放側101a、101bに、形成した突出鰭片13を、表裏面フイルム100a、100bに設けた一例を示しており、この対の突出鰭片13を介して、通気性を備えた袋15内への水滴及び/又は包括的な埃の侵入防止を図る構造であり、特に、店頭に陳列した場合に、その効果が発揮できる。そして、この例では、図10に示した要部の正面図の如く、圧着部10と、未接着部11は、同じ長さ及び/又は幅とすること、またこの袋体素材101の開放側101a、101bに形成した突出鰭片13の突出長さも同じとすることで、通気性を備えた袋15内への水滴及び/又は包括的な埃の侵入防止の効果を最大とするとともに、破袋防止及び/又は耐久性の向上等を図る。そして、この未接着部11及び/又は各突出鰭片13を介して、空気の流れ(空気の出入り)を確保する構造である。この構造の具体例が、図11に示した要部の拡大断面図で明瞭に表示されている。そして、この通気性を備えた袋15を、店頭で積層した状態を示した図12の縮尺正面図で理解できるように、当該通気性を備えた袋15内の空気が、積層された他の通気性を備えた袋15a等の荷重と、未接着部11及び/又は突出鰭片13を介して、確実に排気されて荷崩れの虞がなくなる。また、この排気されて荷崩れ回避の状況は、当該通気性を備えた袋15の搬送過程でも期待できる。尚、この一例では、突出鰭片13を、表裏面フイルム100a、100bに設けた構造であり、この表裏面フイルム100a、100bのいずれかを上側に、積層することができ重宝する。また、下側からの水滴及び/又は埃の侵入防止の効果を可能とすることと、この各突出鰭片13が接触することで、前記水滴及び/又は包括的な埃の侵入防止の効果を、最大限に発揮できること等の特徴を有する。また、この突出鰭片13は、積層した通気性を備えた袋15間の密着性と、同時に積層した通気性を備えた袋15間からの水滴及び/又は包括的な埃の侵入防止の効果を期待できる。尚、この例では、表裏面フイルム100a、100bに、それぞれ突出鰭片13が設けられる構造であり、積層の場合とか、備蓄の場合、また表示を隠す場合等の特殊な使用において、簡易に取扱えること、間違いがなくなること等の利点がある。
【0043】
また、通気性を備えた袋15の好ましい更に他の一例を、図13〜図20に基づいて説明する。まず、通気性を備えた袋15を構成する袋体素材101のうち、表面フイルム100a、裏面フイルム100bと通気部600の開放側600a、600bの端部との好ましい各例を示した図13〜図16は、通気部600の開放側600a、600bを、袋体素材101の非開放側101e、101fに向けるように設け、袋体素材101の開放側101a、101bに、形成した突出鰭片13を、表面フイルム100aに設けた一例を示しており、通気部600の開放側600a、600bを袋体素材101の非開放側101e、101fに向ける構成以外は、原則として図4〜図8の実施例に準ずる。尚、この一例では、通気性を備えた袋15の内圧に対して有効である。
【0044】
次に、通気性を備えた袋15を構成する袋体素材101のうち、表面フイルム100a、裏面フイルム100bと通気部600の開放側600a、600bの端部との好ましい各例を示した図17〜図20は、通気部600の開放側600a、600bを、袋体素材101の非開放側101e、101fに向けるように設け、袋体素材101の開放側101a、101bに、形成した突出鰭片13を、表裏面フイルム100a、100bに設けた一例を示しており、通気部600の開放側600a、600bを袋体素材101の非開放側101e、101fに向ける構成以外は、原則として図9〜図12の実施例に準ずる。尚、この一例においても、通気性を備えた袋15の内圧に対して有効である。
【0045】
以上は、米袋に関して、詳細に説明したが、通気性を希望する他の袋、例えば、野菜類、果物類、根菜類等にも採用可能であり、極めて有益な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は、本発明の通気性を備えた袋を製造するに最適な製造装置の概念図
【図2】図2は、図1の要部で、表面フイルム素材と裏面フイルム素材をガイド片を用いて供給する過程を示した拡大斜視図
【図3−1】図3−1は、図1の延展不織布素材をガイド片で二つ折りにした状態の要部拡大斜視図
【図3−2】図3−2は、図1の延展不織布素材をガイド片で二つ折りにした状態の要部拡大斜視図
【図4】図4は、袋体素材を供給する過程で、カッタを使用しない前段の製造装置を示した概念図
【図5】図5は、通気部の開放側を、袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表面に設けた通気性を備えた袋の一例を示した(一面の一例である。以下、省略する。)一部省略の袋の平面図
【図6】図6は、図5の要部の正面図
【図7−1】図7−1は、裏面フイルムと通気部の端縁が面一となる例の要部の拡大断面図
【図7−2】図7−2は、図6の要部の拡大断面図
【図8】図8は、図5の積層状態の縮尺正面図
【図9】図9は、通気部の開放側を、袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表裏面(両面側)に設けた通気性を備えた袋の一例を示した一部省略の袋の平面図
【図10】図10は、図9の要部の正面図
【図11】図11は、図10の要部の拡大断面図
【図12】図12は、図9の積層状態の縮尺正面図
【図13】図13は、通気部の開放側を、袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表面に設けた通気性を備えた袋の一例を示した一部省略の袋の平面図
【図14】図14は、図13の要部の正面図
【図15】図15は、図14の要部の拡大断面図
【図16】図16は、図15の積層状態の縮尺正面図
【図17】図17は、通気部の開放側を、袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表裏面に設けた通気性を備えた袋の一例を示した一部省略の袋の平面図
【図18】図18は、図17の要部の正面図
【図19】図19は、図18の要部の拡大断面図
【図20】図20は、図19の積層状態の縮尺正面図
【符号の説明】
【0047】
1 延展フイルム素材
1−1 延展フイルム素材
100 フイルム
100a 表面フイルム
100b 裏面フイルム
101 袋体素材
101−1 長手方向
101a 開放側
101b 開放側
101c 内面
101d 内面
101e 開放側
101f 開放側
2 回転軸
2a 回転軸
2b 回転軸
3 張力調整装置
4 カッタ
5 ガイド片
6 延展不織布素材
600 通気性を備えた袋の通気部(通気部)
600a 開放側
600b 開放側
600c 外面
600d 外面
7 回転軸
8 張力調整装置
10 圧着部
11 未圧着部
12 ガイド片
13 突出鰭片
15 通気性を備えた袋
15a 他の通気性を備えた袋
R 床面
М 製造装置
М1 熱プレス
【技術分野】
【0001】
本発明は、通気性を備えた袋で、殊に、米袋に最適な、通気性を備えた袋に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の米袋において、近時、米袋内の空気を排気する構造が賞用されている。その主たる理由は、袋内で呼吸する米、又は玄米の排気(脱気)を介して、鮮度の維持と、品質の向上とを図るとともに、この袋内に、虫、埃等の侵入を防止することにある。従って、これに関する文献も、散見されるので、その代表的な構造を下記に示す。
【0003】
先ず、文献(1)として、特開2002−53143の「通気性袋」がある。この発明は、米等を包装するための通気性袋内の空気の脱気性が良好であり、また、この通気性袋を、簡単な工程で製造し、かつ低コストの提供を意図するものであり、その構造は、基材層と熱接着性樹脂層を備えた四角形状の2枚の積層フイルムは、熱接着性樹脂層面を重ね合わせた構造であり、その少なくとも1辺に、熱接着部と非熱接着部とからなる断続熱接着部を形成し、この断続熱接着部に、1枚、2枚の熱接着性シートを、2つ折りして設けるとともに、この熱接着性シートの表面に連通する隙間、及び溝を設けた構造である。この隙間、及び溝を介して、通気性袋内の空気を容易に脱気できる通気性袋である。
【0004】
また、文献(2)として、特開2002−308292の「収納袋」がある。この発明は、収納袋の内部に残る空気の排出と、外部からの異物の侵入阻止の双方を達成できる収納袋の提供を意図するものであり、その構造は、フイルム状の包材と包材間の縁部に、帯状の不織布を挿入し、この包材と不織布を一体に熱圧着して形成する接合部と、熱圧着しない非接合部を、それぞれ交互に形成し、この非接合部の不織布を介して、内部の空気を外部に排出し、かつ外部からの異物等の侵入を、不織布で阻止する収納袋である。
【0005】
さらに、文献(3)として、特開平11−20836号の「食料品用包装袋」があり、この発明は、十分な脱気性を有しつつ、水や虫等の混入を有効に防止し、また、内包物の袋詰め作業効率が悪化しない、安価な食料品用包装袋の提供を意図する。その構造は、周縁シール部の少なくとも1辺の内側近傍に、その周辺に沿って、熱溶着可能な帯状の通気性薄膜を設け、そして、この通気性薄膜の表裏面が、表面及び裏面フイルム間に介装し、通気性薄膜の一方側端部と表面フイルムとを熱溶着し、他方側端部と裏面フイルムとを熱溶着し、この通気性薄膜によって閉鎖部(閉塞部)を構成し、その通気性薄膜の一部を、間隔をおいて未シール部とし、この未シール部を通気部とした食料品用包装袋である。尚、この文献(3)の、図4において、表面・裏面フイルム用ロール巻きを、個別に配置し、この表面・裏面フイルムを重畳する過程で、その長手方向の端縁に、通気性薄膜を一枚挿入し、この通気性薄膜の両端を、表面・裏面フイルムに熱溶着する袋の製造装置が開示されている。
【0006】
また文献(4)として、実開昭53−128795号の「通気性包装袋」がある。この考案は、これにより、包装袋(袋とする)内に収容した注射筒、注射針等の使い捨て医療器具を殺菌するために、この袋内へのガスの置換効率を図ることを意図する。その構造は、二枚の不通気性包材シートの端縁に、フィルタテープを二つ折りに熱圧着する内容であり、この熱圧着を、フィルタテープの上下で異なる位置に形成することを特徴とし、このフィルタテープの全体に、通気部面を形成した通気性包装袋である。尚、この文献(4)において、第5図に一方の不通気性包材シートの端縁を、他方の不通気性包材シートの端縁より突出した構造が開示されている。この突出した一方の不通気性包材シートの端縁を摘み易くし、袋の開放を容易にする。
【0007】
【特許文献1】特開2002−53143
【特許文献2】特開2002−308292
【特許文献3】特開平11−20836号
【特許文献4】実開昭53−128795号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
文献(1)は、2枚の積層フイルムは、熱接着性樹脂層面を重ね合わせた構造とするとともに、その熱接着部と非熱接着部とからなる断続熱接着部を形成し、この断続熱接着部に、1枚、2枚の熱接着性シートを、2つ折りして設けるとともに、この熱接着性シートに表面に連通する隙間、及び溝を設けた構造を介して、通気性袋内の空気を容易に脱気できる通気性袋である。しかし、この熱接着性シートと、積層フイルムの端部が、同じ垂直面であり、積層フイルムの端部からの水滴が、通気性の熱接着性シートの隙間、及び溝から、袋内に毛細管作用で、侵入する虞があり、内容物を湿潤すること、又は最悪では、カビの発生と、また腐る原因となること、等の改良点を抱えている。
【0009】
そして、前述した文献(2)、文献(3)の構造は、前述の文献(1)と同じ構造を採用することから、この両発明においても、同様な問題と、改良点を抱えている。尚、文献(3)は、表面・裏面フイルムを重畳する過程で、その長手方向の端縁に、通気性薄膜を一枚挿入し、この通気性薄膜の両端を、表面・裏面フイルムに熱溶着する袋の製造装置が開示されている。しかし、この製造装置は、表面・裏面フイルムの熱溶着を個別に行う構造であり、構造及び装置が複雑となり、また、結果的に、装置の大型化を招来する問題点を抱えている。
【0010】
また文献(4)は、一方の不通気性包材シートの端縁を、他方の不通気性包材シートの端縁より突出した構造が開示されている。しかし、この考案は、熱圧着を、フィルタテープの上下で異なる位置に形成することを特徴とすることから、袋の内圧に対して、熱圧着箇所に異なる圧力が掛かり、破袋の要因となることが考えられ。従って、本発明が意図する米袋の構造には採用できないと考えられる。殊に、何重にも積層する通気性袋(米袋)には、実用に供しないものと考えられる。因みに、この考案は、ガス殺菌、蒸気殺菌の可能な通気性包装袋に関するものである(明細書の第1頁の下段参照)。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1・2の発明は、通気部の開放側の二つ折り両外面と、各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成であるので、袋の内圧に対して、圧着部に分散して圧力が掛かり、破袋の要因を無くし得ることから、本発明が意図する米袋の構造には、最適である。又は何重にも積層する通気性袋(米袋)には、最適な構造となり得る。そして、また、この請求項1・2の発明は、従来の袋の製造装置(袋製造装置)を有効に利用することで、本発明の通気性を備えた袋を製造可能とすること、又は設備投資が少なく、かつ低コストで、通気性を備えた袋を製造すること等を意図する。さらに、請求項1・2の発明は、最適な袋の製造装置及び/又はガイド片を介して、各袋体素材の開放側の内面に、通気部の開放側の二つ折り両外面の接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成し、品質の一定性と、破袋の防止及び/又は耐久性の向上とを図ること、装置の小型化を図ること等を意図する。
【0012】
請求項1は、垂設状に捲装設置した延展フイルム素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、カッタにより、その長手方向において半截して、袋用のフイルムを生成するか、又は垂設状に捲装設置した袋用のフイルムを、ガイド片を介して、床面に対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせて連続状態の袋体素材を形成し、この袋体素材の長手方向の両端部に、垂設状に設置した延展不織布素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、その長手方向において二つ折りにし、通気性を備えた袋の通気部を形成し、かつこの二つ折りにした通気部の開放側を、前記袋体素材の長手方向の開放側に位置するようにした袋の製造装置を介して、製造された通気性を備えた袋において、
前記通気性を備えた袋は、前記通気部の開放側を、前記袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、この袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また前記通気部の開放側の二つ折り両外面と、前記各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成とした通気性を備えた袋である。
【0013】
請求項2は、垂設状に捲装設置した延展フイルム素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、カッタにより、その長手方向において半截して、袋用のフイルムを生成するか、又は垂設状に捲装設置した袋用のフイルムを、ガイド片を介して、床面に対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせて連続状態の袋体素材を形成し、この袋体素材の長手方向の両端部に、垂設状に設置した延展不織布素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、その長手方向において二つ折りにし、通気性を備えた袋の通気部を形成し、かつこの二つ折りにした通気部の開放側を、前記袋体素材の長手方向の開放側に位置するようにした袋の製造装置を介して、製造された通気性を備えた袋において、
前記通気性を備えた袋は、前記通気部の開放側を、前記袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、この袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また前記通気部の開放側の二つ折り両外面と、前記各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成とした通気性を備えた袋である。
【0014】
請求項3・4の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するに最適で、かつ水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋を提供することを意図する。
【0015】
請求項3は、請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
この袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片は、この袋体素材の表面、又は、その裏面のいずれか一方側に設ける構成とした通気性を備えた袋である。
【0016】
請求項4は、請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
この袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片は、この袋体素材の表裏面の両面側に設ける構成とした通気性を備えた袋である。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するに最適で、かつ店頭での積層に最適な通気性を備えた袋を提供することを意図する。
【0018】
請求項5は、請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
この通気性を備えた袋は、米袋であり、この米袋内の空気を排出可能とし、当該米袋を複数個積層した際に、積み崩れを防止する構成とした通気性を備えた袋である。
【0019】
請求項6の発明は、請求項5の目的を達成すること、この目的を達成するに最適で、かつ店頭での積層に最適な、水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋を提供することを意図する。
【0020】
請求項6は、請求項5に記載の通気性を備えた袋であって、
この通気性を備えた袋を、店頭に陳列した際に、前記袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片が、水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋である。
【発明の効果】
【0021】
請求項1の発明は、垂設状に捲装設置した延展フイルム素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、カッタにより、長手方向において半截して、袋用のフイルムを生成するか、又は垂設状に捲装設置した袋用のフイルムを、ガイド片を介して、床面に対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせて連続状態の袋体素材を形成し、袋体素材の長手方向の両端部に、垂設状に設置した延展不織布素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、長手方向において二つ折りにし、通気性を備えた袋の通気部を形成し、かつ二つ折りにした通気部の開放側を、袋体素材の長手方向の開放側に位置するようにした袋の製造装置を介して、製造された通気性を備えた袋において、
通気性を備えた袋は、通気部の開放側を、袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また通気部の開放側の二つ折り両外面と、各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成とした通気性を備えた袋である。
【0022】
請求項2の発明は、垂設状に捲装設置した延展フイルム素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、カッタにより、その長手方向において半截して、袋用のフイルムを生成するか、又は垂設状に捲装設置した袋用のフイルムを、ガイド片を介して、床面に対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせて連続状態の袋体素材を形成し、この袋体素材の長手方向の両端部に、垂設状に設置した延展不織布素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、その長手方向において二つ折りにし、通気性を備えた袋の通気部を形成し、かつこの二つ折りにした通気部の開放側を、前記袋体素材の長手方向の開放側に位置するようにした袋の製造装置を介して、製造された通気性を備えた袋において、
前記通気性を備えた袋は、前記通気部の開放側を、前記袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、この袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また前記通気部の開放側の二つ折り両外面と、前記各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成とした通気性を備えた袋である。
【0023】
従って、請求項1・2は、通気部の開放側の二つ折り両外面と、各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成であるので、袋の内圧に対して、圧着部に分散して圧力が掛かり、破袋の要因を無くし得ることから、本発明が意図する米袋の構造には、最適であること、又は何重にも積層する通気性袋(米袋)には、最適な構造となり得ること等の特徴を有する。そして、また、この請求項1・2は、従来の袋の製造装置(袋製造装置)を有効に利用することで、本発明の通気性を備えた袋を製造可能となること、又は設備投資が少なく、かつ低コストで、通気性を備えた袋を製造できる実益がある。さらに、請求項1・2は、最適な袋の製造装置及び/又はガイド片を介して、各袋体素材の開放側の内面に、通気部の開放側の二つ折り両外面の接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成し、品質の一定性と、破袋の防止及び/又は耐久性の向上とが図れること、また、装置の小型化が図れること特徴がある。
【0024】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片は、袋体素材の表面、又は、裏面のいずれか一方側に設ける構成とした通気性を備えた袋である。
【0025】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片は、袋体素材の表裏面の両面側に設ける構成とした通気性を備えた袋である。
【0026】
従って、請求項3・4は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するに最適で、かつ水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋を提供できること等の特徴を有する。
【0027】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
通気性を備えた袋は、米袋であり、米袋内の空気を排出可能とし、米袋を複数個積層した際に、積み崩れを防止する構成とした通気性を備えた袋である。
【0028】
従って、請求項5は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するに最適で、かつ店頭での積層に最適な通気性を備えた袋を提供できること等の特徴を有する。
【0029】
請求項6の発明は、請求項5に記載の通気性を備えた袋であって、
通気性を備えた袋を、店頭に陳列した際に、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片が、水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋である。
【0030】
従って、請求項6は、請求項5の目的を達成できること、この目的を達成するに最適で、かつ店頭での積層に最適な、水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋を提供できること等の特徴を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明の一例を説明する。
【0032】
図面の説明をする。先ず、製造装置を示すと、図1は、本発明の通気性を備えた袋を製造するに最適な製造装置の概念図、図2は、図1の要部で、表面フイルム素材と裏面フイルム素材をガイド片を用いて供給する過程を示した拡大斜視図、図3−1、図3−2は、図1の要部の拡大斜視図である。図4は、袋体素材を供給する過程で、カッタを使用しない前段の製造装置を示した概念図である。
【0033】
次に、通気性を備えた袋を示すと、図5は、通気部の開放側を、袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表面に設けた一例を示した(一面の一例である。以下、省略する。)一部省略の袋の平面図、図6は、図5の要部の正面図、図7−1は、裏面フイルムと通気部の端縁が面一となる例の要部の拡大断面図、図7−2は、図6の要部の拡大断面図、図8は、図5の積層状態の縮尺正面図、そして、図9は、通気部の開放側を、袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表裏面(両面側)に設けた他の一例を示した一部省略の袋の平面図、図10は、図9の要部の正面図、図11は、図10の要部の拡大断面図、図12は、図9の積層状態の縮尺正面図、図13は、通気部の開放側を、袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表面に設けた通気性を備えた袋の一例を示した一部省略の袋の平面図、図14は、図13の要部の正面図、図15は、図14の要部の拡大断面図、図16は、図15の積層状態の縮尺正面図、図17は、通気部の開放側を、袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表裏面に設けた通気性を備えた袋の一例を示した一部省略の袋の平面図、図18は、図17の要部の正面図、図19は、図18の要部の拡大断面図、図20は、図19の積層状態の縮尺正面図である。
【0034】
先ず、図1〜図4において、通気性を備えた袋を製造するに最適な製造装置の各例を説明する。図1〜図2は、カッタ4を介して延展フイルム素材1を半截する構成であって、1は垂設状に捲装設置した延展フイルム素材で、回転軸2に設けられており、張力調整装置3を介して、均等に延展かつ張力調整されながらカッタ4に到る。このカッタ4を介して、延展フイルム素材1は、長手方向において半截(略半分にカット)されて、袋用のフイルム100(表面フイルム100aと、裏面フイルム100b)が成形される。そして、このフイルム100は、方向転換用のガイド片5(三角形状の二面による折り返し操作)を介して、床面Rに対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせた連続状態の袋体素材101を形成し、製造装置Мに設けたガイドローラ間(図示せず)に順次、送込む作業を行う、所謂、この袋体素材101の送込み作業である。この送込み作業で、袋体素材101の長手方向101−1の両端には、開放側101a、101bが配備される構造である。
【0035】
次に、図4は、予め表面フイルム100a用の延展フイルム素材1−1と、裏面フイルム100b用の延展フイルム素材1−1を分離し、それぞれ回転軸2a、2bに設ける構成であって、張力調整装置3を介して、均等に延展かつ張力調整され、方向転換用のガイド片5に到る。以降の工程は、カッタ4を介して延展フイルム素材1を半截する構成の場合に準ずる。
【0036】
この延展フイルム素材1から袋体素材101の送込み作業に付随して、延展不織布素材6から通気性を備えた袋の通気部600(通気部600とする)の送込み作業を図3−1、図3−2に基づいて説明すると、回転軸7に垂設状にして、捲装設置した延展不織布素材6を、張力調整装置7を介して、均等に延展かつ張力調整されながらガイド片12に送り、このガイド片12で二つ折りにして(長手方向101−1において、倒U字形に二つ折りして)、通気部600を形成する。そして、この通気部600の開放側600a、600bは、前記袋体素材101の開放側101a、101bに向って、配置される構造である。
【0037】
ここで、袋体素材101の開放側101a、101bの両端縁に、突出鰭片13を形成する例を説明すると、この配置の際に、通気部600の開放側600a、600bを、二つ折り用のガイド片12を介して、確実に、所定の位置に配備し、図示の如く、袋体素材101の開放側101a、101bの内側に、それぞれ位置することで、この袋体素材101の開放側101a、101bの両端縁に、突出鰭片13を形成する。即ち、この通気部600の長手方向101−1の外側両縁に、表面フイルム100a及び/又は裏面フイルム100bの一部が、突出形成される構成である。この通気部600の開放側600a、600bの二つ折り両外面600c、600dと、各袋体素材101の開放側101a、101bの内面101c、101dとの接着(熱溶着)面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部10を形成する構成である。また、前記通気部600の開放側600a、600bの二つ折り両外面600c、600dと、各袋体素材101の開放側101a、101bの内面101c、101dには、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、未圧着部11が同時に形成される。即ち、接着部10と、未接着部11が交互に、かつ同じ位置及び/又は長さを確保しながら、設けられる構造である。また、この接着部10と、未接着部11には、同じ突出長さの突出鰭片13が形成される。
【0038】
次に、袋体素材101の開放側101a、101bの一端縁に、突出鰭片13を形成する例を説明すると、この配置の際に、通気部600の開放側600a、600bを、二つ折り用のガイド片12を介して、確実に、所定の位置に配備し、図示の如く、袋体素材101の開放側101a、101bの内側に、それぞれ位置することで、この袋体素材101の開放側101a、101bの一端縁に、突出鰭片13を形成する。即ち、この通気部600の長手方向101−1の外側一端縁に、表面フイルム100a又は裏面フイルム100bの一部が、突出形成される構成である。この通気部600の開放側600a、600bの二つ折り両外面600c、600dと、各袋体素材101の開放側101a、101bの内面101c、101dとの接着(熱溶着)面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部10を形成する構成である。また、前記通気部600の開放側600a、600bの二つ折り両外面600c、600dと、各袋体素材101の開放側101a、101bの内面101c、101dには、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、未圧着部11が同時に形成される。即ち、接着部10と、未接着部11が交互に、かつ同じ位置及び/又は長さを確保しながら、設けられる構造である。また、この接着部10と、未接着部11には、同じ突出長さの突出鰭片13が形成される。
【0039】
この接着は、熱プレスМ1を介して実施される。また、通気袋600の底面の接着も熱プレス(図示せず)を介して実施される。また、熱プレスМ1等による熱は、強制及び/又は自然冷却とする。また、後述する通気性を備えた袋15の切断は、従来の方法及び/又は装置を採用する。
【0040】
ここで、通気性を備えた袋15の好ましい一例を、図4〜図12に基づいて説明する。最初の図4は、通気部600の開放側600a、600bを、袋体素材101の開放側101a、101bに向けるように設け、袋体素材101の開放側101a、101bに、形成した突出鰭片13を、表面フイルム100aに設けた一例を示しており、この突出鰭片13を介して、通気性を備えた袋15内への水滴及び/又は埃の侵入防止を図る構造であり、特に、店頭に陳列した場合に、その効果が発揮できる。そして、この例では、図6に示した要部の正面図の如く、圧着部10と、未接着部11は、同じ長さ及び/又は幅とすること、またこの袋体素材101の開放側101a、101bに形成した突出鰭片13の突出長さも同じとすることで、通気性を備えた袋15内への水滴及び/又は埃の侵入防止の効果を最大とするとともに、破袋防止及び/又は耐久性の向上等を図る。そして、この未接着部11及び/又は突出鰭片13を介して、空気の流れ(空気の出入り)を確保する構造である。そして、この通気性を備えた袋15を、店頭で積層した状態を示した図8の縮尺正面図で理解できるように、当該通気性を備えた袋15内の空気が、積層された他の通気性を備えた袋15a等の荷重と、未接着部11及び/又は突出鰭片13を介して、確実に排気されて荷崩れの虞がなくなる。また、この排気されて荷崩れ回避の状況は、当該通気性を備えた袋15の搬送過程でも期待できる。尚、この一例では、突出鰭片13を、表面フイルム100aに設けた構造であり、この表面フイルム100aを上側に、積層することが必須要件である。しかも、この例では、構造の簡素化、低コスト化、設備の簡略化等に役立つとともに、材料の節約化、環境維持の確保等に有効である。さらに、また、図示しないが、この突出鰭片13を、裏面フイルム100bに設けた一例も可能である。そして、この例では、裏面フイルム100bに突出鰭片13を設けるために、この裏面フイルム100bを上側にすることが望ましい、例えば、備蓄する場合、また表示を隠す場合等の特殊な使用において有効である。また、この各例でも、例えば、積層の仕方(通気性を備えた袋15を、表裏交互に積層する等の仕方)で、積層した通気性を備えた袋15間の密着性と、同時に積層した通気性を備えた袋15間からの水滴及び/又は埃の侵入防止の効果を期待できる。
【0041】
尚、通気性を備えた袋15を構成する袋体素材101のうち、表面フイルム100a、裏面フイルム100bと通気部600の開放側600a、600bの端部との好ましい各例を示した図7−1では、裏面フイルム100bと通気部600の端縁が面一となる例を示しており、この面一の構造では、接着の安定性と作業の容易化が図れる。また、図7−2では、通気部600の開放側600a、600bを、袋体素材101の開放側101a、101bに向けるように設けた具体例を図示しており、このように少し奥行きをずらすことで安定性、耐久性があり、有効である。
【0042】
続いて、通気性を備えた袋15の好ましい他の一例を、説明すると、図9は、通気部600の開放側600a、600bを、袋体素材101の開放側101a、101bに向けるように設け、袋体素材101の開放側101a、101bに、形成した突出鰭片13を、表裏面フイルム100a、100bに設けた一例を示しており、この対の突出鰭片13を介して、通気性を備えた袋15内への水滴及び/又は包括的な埃の侵入防止を図る構造であり、特に、店頭に陳列した場合に、その効果が発揮できる。そして、この例では、図10に示した要部の正面図の如く、圧着部10と、未接着部11は、同じ長さ及び/又は幅とすること、またこの袋体素材101の開放側101a、101bに形成した突出鰭片13の突出長さも同じとすることで、通気性を備えた袋15内への水滴及び/又は包括的な埃の侵入防止の効果を最大とするとともに、破袋防止及び/又は耐久性の向上等を図る。そして、この未接着部11及び/又は各突出鰭片13を介して、空気の流れ(空気の出入り)を確保する構造である。この構造の具体例が、図11に示した要部の拡大断面図で明瞭に表示されている。そして、この通気性を備えた袋15を、店頭で積層した状態を示した図12の縮尺正面図で理解できるように、当該通気性を備えた袋15内の空気が、積層された他の通気性を備えた袋15a等の荷重と、未接着部11及び/又は突出鰭片13を介して、確実に排気されて荷崩れの虞がなくなる。また、この排気されて荷崩れ回避の状況は、当該通気性を備えた袋15の搬送過程でも期待できる。尚、この一例では、突出鰭片13を、表裏面フイルム100a、100bに設けた構造であり、この表裏面フイルム100a、100bのいずれかを上側に、積層することができ重宝する。また、下側からの水滴及び/又は埃の侵入防止の効果を可能とすることと、この各突出鰭片13が接触することで、前記水滴及び/又は包括的な埃の侵入防止の効果を、最大限に発揮できること等の特徴を有する。また、この突出鰭片13は、積層した通気性を備えた袋15間の密着性と、同時に積層した通気性を備えた袋15間からの水滴及び/又は包括的な埃の侵入防止の効果を期待できる。尚、この例では、表裏面フイルム100a、100bに、それぞれ突出鰭片13が設けられる構造であり、積層の場合とか、備蓄の場合、また表示を隠す場合等の特殊な使用において、簡易に取扱えること、間違いがなくなること等の利点がある。
【0043】
また、通気性を備えた袋15の好ましい更に他の一例を、図13〜図20に基づいて説明する。まず、通気性を備えた袋15を構成する袋体素材101のうち、表面フイルム100a、裏面フイルム100bと通気部600の開放側600a、600bの端部との好ましい各例を示した図13〜図16は、通気部600の開放側600a、600bを、袋体素材101の非開放側101e、101fに向けるように設け、袋体素材101の開放側101a、101bに、形成した突出鰭片13を、表面フイルム100aに設けた一例を示しており、通気部600の開放側600a、600bを袋体素材101の非開放側101e、101fに向ける構成以外は、原則として図4〜図8の実施例に準ずる。尚、この一例では、通気性を備えた袋15の内圧に対して有効である。
【0044】
次に、通気性を備えた袋15を構成する袋体素材101のうち、表面フイルム100a、裏面フイルム100bと通気部600の開放側600a、600bの端部との好ましい各例を示した図17〜図20は、通気部600の開放側600a、600bを、袋体素材101の非開放側101e、101fに向けるように設け、袋体素材101の開放側101a、101bに、形成した突出鰭片13を、表裏面フイルム100a、100bに設けた一例を示しており、通気部600の開放側600a、600bを袋体素材101の非開放側101e、101fに向ける構成以外は、原則として図9〜図12の実施例に準ずる。尚、この一例においても、通気性を備えた袋15の内圧に対して有効である。
【0045】
以上は、米袋に関して、詳細に説明したが、通気性を希望する他の袋、例えば、野菜類、果物類、根菜類等にも採用可能であり、極めて有益な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は、本発明の通気性を備えた袋を製造するに最適な製造装置の概念図
【図2】図2は、図1の要部で、表面フイルム素材と裏面フイルム素材をガイド片を用いて供給する過程を示した拡大斜視図
【図3−1】図3−1は、図1の延展不織布素材をガイド片で二つ折りにした状態の要部拡大斜視図
【図3−2】図3−2は、図1の延展不織布素材をガイド片で二つ折りにした状態の要部拡大斜視図
【図4】図4は、袋体素材を供給する過程で、カッタを使用しない前段の製造装置を示した概念図
【図5】図5は、通気部の開放側を、袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表面に設けた通気性を備えた袋の一例を示した(一面の一例である。以下、省略する。)一部省略の袋の平面図
【図6】図6は、図5の要部の正面図
【図7−1】図7−1は、裏面フイルムと通気部の端縁が面一となる例の要部の拡大断面図
【図7−2】図7−2は、図6の要部の拡大断面図
【図8】図8は、図5の積層状態の縮尺正面図
【図9】図9は、通気部の開放側を、袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表裏面(両面側)に設けた通気性を備えた袋の一例を示した一部省略の袋の平面図
【図10】図10は、図9の要部の正面図
【図11】図11は、図10の要部の拡大断面図
【図12】図12は、図9の積層状態の縮尺正面図
【図13】図13は、通気部の開放側を、袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表面に設けた通気性を備えた袋の一例を示した一部省略の袋の平面図
【図14】図14は、図13の要部の正面図
【図15】図15は、図14の要部の拡大断面図
【図16】図16は、図15の積層状態の縮尺正面図
【図17】図17は、通気部の開放側を、袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片を、表裏面に設けた通気性を備えた袋の一例を示した一部省略の袋の平面図
【図18】図18は、図17の要部の正面図
【図19】図19は、図18の要部の拡大断面図
【図20】図20は、図19の積層状態の縮尺正面図
【符号の説明】
【0047】
1 延展フイルム素材
1−1 延展フイルム素材
100 フイルム
100a 表面フイルム
100b 裏面フイルム
101 袋体素材
101−1 長手方向
101a 開放側
101b 開放側
101c 内面
101d 内面
101e 開放側
101f 開放側
2 回転軸
2a 回転軸
2b 回転軸
3 張力調整装置
4 カッタ
5 ガイド片
6 延展不織布素材
600 通気性を備えた袋の通気部(通気部)
600a 開放側
600b 開放側
600c 外面
600d 外面
7 回転軸
8 張力調整装置
10 圧着部
11 未圧着部
12 ガイド片
13 突出鰭片
15 通気性を備えた袋
15a 他の通気性を備えた袋
R 床面
М 製造装置
М1 熱プレス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂設状に捲装設置した延展フイルム素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、カッタにより、その長手方向において半截して、袋用のフイルムを生成するか、又は垂設状に捲装設置した袋用のフイルムを、ガイド片を介して、床面に対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせて連続状態の袋体素材を形成し、この袋体素材の長手方向の両端部に、垂設状に設置した延展不織布素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、その長手方向において二つ折りにし、通気性を備えた袋の通気部を形成し、かつこの二つ折りにした通気部の開放側を、前記袋体素材の長手方向の開放側に位置するようにした袋の製造装置を介して、製造された通気性を備えた袋において、
前記通気性を備えた袋は、前記通気部の開放側を、前記袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、この袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また前記通気部の開放側の二つ折り両外面と、前記各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成とした通気性を備えた袋。
【請求項2】
垂設状に捲装設置した延展フイルム素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、カッタにより、その長手方向において半截して、袋用のフイルムを生成するか、又は垂設状に捲装設置した袋用のフイルムを、ガイド片を介して、床面に対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせて連続状態の袋体素材を形成し、この袋体素材の長手方向の両端部に、垂設状に設置した延展不織布素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、その長手方向において二つ折りにし、通気性を備えた袋の通気部を形成し、かつこの二つ折りにした通気部の開放側を、前記袋体素材の長手方向の開放側に位置するようにした袋の製造装置を介して、製造された通気性を備えた袋において、
前記通気性を備えた袋は、前記通気部の開放側を、前記袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、この袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また前記通気部の開放側の二つ折り両外面と、前記各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成とした通気性を備えた袋。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
この袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片は、この袋体素材の表面、又は、その裏面のいずれか一方側に設ける構成とした通気性を備えた袋。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
この袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片は、この袋体素材の表裏面の両面側に設ける構成とした通気性を備えた袋。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
この通気性を備えた袋は、米袋であり、この米袋内の空気を排出可能とし、当該米袋を複数個積層した際に、積み崩れを防止する構成とした通気性を備えた袋。
【請求項6】
請求項5に記載の通気性を備えた袋であって、
この通気性を備えた袋は、店頭に陳列した際に、前記袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片が、水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋。
【請求項1】
垂設状に捲装設置した延展フイルム素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、カッタにより、その長手方向において半截して、袋用のフイルムを生成するか、又は垂設状に捲装設置した袋用のフイルムを、ガイド片を介して、床面に対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせて連続状態の袋体素材を形成し、この袋体素材の長手方向の両端部に、垂設状に設置した延展不織布素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、その長手方向において二つ折りにし、通気性を備えた袋の通気部を形成し、かつこの二つ折りにした通気部の開放側を、前記袋体素材の長手方向の開放側に位置するようにした袋の製造装置を介して、製造された通気性を備えた袋において、
前記通気性を備えた袋は、前記通気部の開放側を、前記袋体素材の開放側に向けるように設けるとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、この袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また前記通気部の開放側の二つ折り両外面と、前記各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成とした通気性を備えた袋。
【請求項2】
垂設状に捲装設置した延展フイルム素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、カッタにより、その長手方向において半截して、袋用のフイルムを生成するか、又は垂設状に捲装設置した袋用のフイルムを、ガイド片を介して、床面に対して水平状態に配置すると同時に、二重に重ね合わせて連続状態の袋体素材を形成し、この袋体素材の長手方向の両端部に、垂設状に設置した延展不織布素材を、ガイド片を介して、搬送する過程で、その長手方向において二つ折りにし、通気性を備えた袋の通気部を形成し、かつこの二つ折りにした通気部の開放側を、前記袋体素材の長手方向の開放側に位置するようにした袋の製造装置を介して、製造された通気性を備えた袋において、
前記通気性を備えた袋は、前記通気部の開放側を、前記袋体素材の非開放側に向けるように設けるとともに、通気部の開放側を、袋体素材の開放側の内側に位置する構成とし、この袋体素材の開放側に、突出鰭片を形成し、また前記通気部の開放側の二つ折り両外面と、前記各袋体素材の開放側の内面との接着面を、同じ位置及び/又は長さを確保しながら、かつ間欠的に、それぞれ圧着し、圧着部を形成する構成とした通気性を備えた袋。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
この袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片は、この袋体素材の表面、又は、その裏面のいずれか一方側に設ける構成とした通気性を備えた袋。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
この袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片は、この袋体素材の表裏面の両面側に設ける構成とした通気性を備えた袋。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の通気性を備えた袋であって、
この通気性を備えた袋は、米袋であり、この米袋内の空気を排出可能とし、当該米袋を複数個積層した際に、積み崩れを防止する構成とした通気性を備えた袋。
【請求項6】
請求項5に記載の通気性を備えた袋であって、
この通気性を備えた袋は、店頭に陳列した際に、前記袋体素材の開放側に、形成した突出鰭片が、水滴及び/又は埃の侵入防止に役立つ構成とした通気性を備えた袋。
【図1】
【図2】
【図3−1】
【図3−2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7−1】
【図7−2】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3−1】
【図3−2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7−1】
【図7−2】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2009−173291(P2009−173291A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10824(P2008−10824)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(595046528)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(595046528)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]