説明

通気性畳

【課題】畳敷構造体に通気性能・耐水性能・耐候性能・クッション性能を付与すると共に、畳敷構造体全体の水洗い等による清掃を可能にする。
【解決手段】ナイロン・モノフィラメント三次元立体網編物による通気性クッション部材2と、該通気性クッション部材2の片面に貼着した合成繊維ラッシュによる通気性畳表3とを有する畳敷構造体1とする。またはナイロン・モノフィラメント三次元立体網編物による通気性クッション部材2と、該通気性クッション部材2の上下両面に貼着した多孔加工して成る硬質合成樹脂製の通気プレート部材と、該両通気プレート部材それぞれに貼着した多孔加工して成る通気クッションシート部材と、いずれか一方の通気クッションシート部材上面に被覆した合成繊維ラッシュによる通気性畳表3とを有する畳敷構造体1とする。これらによって通気性畳を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば一般家屋のフローリング部屋・畳部屋・ベッド、あるいは病院、老人介護ホーム等の衛生管理を必要とされる施設における湿気のある床面・ベッド、または業務用施設、旅館、ホテル、料亭、飲食店、居酒屋等における床面・座敷等に敷設されることで、高度な通気性能とクッション性とを備えた通気性畳に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般家屋でのフローリング部屋・畳部屋にはジュータンが敷設され、また、和室の畳上には、例えば藺草等の天然素材を使った茣蓙が敷設される。さらに、藺草等の天然素材を使った畳を敷設して成る畳ベッドも多く使用されている。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来においてフローリング部屋が床暖房の場合には、敷設されているジュータン(カーペット)自体が通気性能が無いため、当該ジュータンの上に長時間座っていると蒸れてしまう。このため、このようなジュータンの替わりに通気性能のある敷物ものとして例えば藺草等の天然素材を使った茣蓙がフローリング上に敷設使用される場合がある。
【0004】
ただ、このような茣蓙自体は藺草を編み込んだだけの肉薄構造であるためクッション性に乏しく、長時間座っていると腰が疲れてしまう。またフローリング、ジュータン等の床材も同様にクッション性がないために、転んだとき等に思わぬ怪我をすることもある。例えば介護施設においての高齢者の住環境での転倒、ベッドからの落下等の事故は非常に危険なものである。
【0005】
また、和室の畳上に藺草等の天然素材を使った茣蓙が敷設されている場合においては、畳上を直に茣蓙で塞ぎ、覆ってしまうので、畳自体に通気性能が無くなってしまい、例えば冬場での湿気が多い時には当該畳と茣蓙の接触部分が湿潤されてそこにダニや黴が発生する虞れがある。
【0006】
さらに、畳ベッドに使用されている畳自体は、一般の畳と同様に藁床に藺草で織った畳表を貼付けた肉厚構造であるため十分な通気性が無く、冬場での湿気が多い時に限らず、例えば夏場においても体汗によって畳が湿潤されて身体が蒸れてしまうのに加えてダニや黴が発生する虞れもある。しかも、畳ベッドに使用されている畳自体にはクッション性が殆ど無いため長時間使用すると床擦れを生じる虞れもある。
【0007】
また、このような従来型の茣蓙や畳は、通気性能・耐水性能・耐候性能が無いため、水洗い等による清掃が不可能であり、例えば茣蓙の場合では簡単な水拭きをしてから天日干し等をするしか方法が無く、十分な清掃が行えない等の諸々の問題点を有していた。
【0008】
そこで、本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、畳敷構造体に通気性能・耐水性能・耐候性能・クッション性能を同時に付与させることができ、さらに畳敷構造体全体の水洗い等による清掃を可能にして、衛生的に使用できる通気性畳を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、ナイロン・モノフィラメント三次元立体網編物による通気性クッション部材2と、該通気性クッション部材2の片面に貼着した合成繊維ラッシュによる通気性畳表3とを有する畳敷構造体1によって形成されたものである。
また、ナイロン・モノフィラメント三次元立体網編物による通気性クッション部材2と、該通気性クッション部材2の上下両面に貼着した多孔加工して成る硬質合成樹脂製の通気プレート部材4と、該通気プレート部材4それぞれに貼着した多孔加工して成る通気クッションシート部材5と、いずれか一方の通気クッションシート部材5上面に被覆された合成繊維ラッシュによる通気性畳表3とを有する畳敷構造体1によって形成されたものとすることができる。
そして、通気性畳表3は、ポリプロピレン繊維のマルチフィラメントを緯に配して成る人工ラッシュにナイロンの撚糸を経に配して畳糸として引目状もしくは目積状の畳目に織成され、さらに光触媒加工が施されて成るものとできる。
さらに、前記人工ラッシュに直交する側縁部には、合成樹脂製薄板の芯材7を介して、ポリプロピレン繊維を織成して撥水加工を施した畳縁部材6を貼着させて成るものとできる。
【0010】
以上のように構成された本発明に係る通気性畳にあって、合成繊維ラッシュによる通気性畳表3を備えた畳敷構造体1は、高度な通気性能・耐水性能・耐候性能を付与させると同時に水洗い等による清掃を可能にさせる。
特に通気性畳表3は、高強度性能、軽量性能、撥水性能、通気性能を十分に発揮させるため、摩擦による損傷、変色・退色の発生、ダニ・黴等の発生を防止させ、しかも利用者に対し癒やしと健康増進作用を付与させる。
また、ナイロン・モノフィラメント三次元立体網編物による通気性クッション部材2は、通気性能と相俟って畳敷構造体1全体にクッション性能を付与させ、床面材として敷設使用したときの転倒・落下事故等でも衝撃を緩和し、転倒・落下者等への損傷を少なくさせる。
さらに光触媒加工が施されて成る通気性畳表3は、消臭効果、抗菌効果、セルフクリーニング効果、シックハウス症候群防止効果を付与させる。
加えて、ポリプロピレン繊維を織成して撥水加工を施した畳縁部材6は、畳敷構造体1の側縁部を覆うことで当該畳敷構造体1の各構成部材同士の接着部分を湿気から保護させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、畳敷構造体1に通気性能・耐水性能・耐候性能・クッション性能を同時に付与させ、特に多湿環境の下でも通気性を良好に保つことができ、さらに畳敷構造体1全体の水洗い等による清掃が可能であり、衛生的に使用でき、しかも転倒・落下事故等による損傷等を少なくできる。
【0012】
すなわちこれは本発明が、ナイロン・モノフィラメント三次元立体網編物による通気性クッション部材2と、該通気性クッション部材2の片面に貼着した合成繊維ラッシュによる通気性畳表3とを有する畳敷構造体1によって形成されているからであり、これにより、フローリングPや畳上に敷設しても十分に通気性能を保つことができる。しかも、畳敷構造体1自体にクッション性能があるためフローリングP上に使用しても座ったときに腰を痛める虞れが無い。また、冬場での湿気が多い時に限らず、例えば夏場においても体汗によって身体が蒸れてしまうのを防止でき、加えてダニや黴等の発生も抑止できる。さらに、通気性能・耐水性能・耐候性能・クッション性能の非常に良好なことも相俟って、適時、水洗い等を施すことで常時清潔に保つことができ、しかも清掃後の乾燥も早いものとなる。
【0013】
また、本発明の他の具体的な構成として、ナイロン・モノフィラメント三次元立体網編物による通気性クッション部材2と、該通気性クッション部材2の上下両面に貼着した多孔加工して成る硬質合成樹脂製の通気プレート部材4と、該通気プレート部材4それぞれに貼着した多孔加工して成る通気クッションシート部材5と、いずれか一方の通気クッションシート部材5上面に被覆された合成繊維ラッシュによる通気性畳表3とを有する畳敷構造体1によって形成されているので、畳敷構造体1に通気性能・耐水性能・耐候性能・クッション性能を同時に付与させることができ、例えば畳ベッドQに使用した場合には畳敷構造体1自体にクッション性があるため長時間使用しても床擦れを生じる虞れが無い。
【0014】
そればかりでなくクッション性による落下衝撃緩和機能を利用して、幼稚園・保育園等の床材として使用することで童幼児等のための安全で衛生的な環境を提供できる。また例えばベッド生活の高齢者・病人等の療養生活者において、ベッド周辺に設置することでベッドから落下した場合でもその衝撃を吸収でき、これらに対する安全対策を可能にする。更にリハビリテーション施設での使用は、リハビリ運動、治療等を本発明に係る通気性畳上で実施することで、一層安全にしかも衛生的に行うことができる。また合成繊維ラッシュによる通気性畳表3を備えていることと相俟ち、施設・住環境等において床面の全域に敷設しておいても、重量性ある移動台車・履き物等による擦れもないことで、施設・住環境の安全性、衛生性等を一層向上できる。
【0015】
そして、通気性畳表3は、ポリプロピレン繊維のマルチフィラメントを緯に配して成る人工ラッシュにナイロンの撚糸を経に配して畳糸として引目状もしくは目積状の畳目に織成されて成るので、ポリプロピレン繊維自体が有する耐水性能・耐候性能によって約15年以上もの長期間にわたって無変色・無退色を維持できる。また高度な通気性能を有するためダニ・黴等が発生せず、しかも高強度な通気性畳表3が得られ、さらに低コストで畳敷構造体1を作製することができる。さらには例えばタバコの火等による焼損時においては、通気性畳表3自体は大きく炭化しないためその補修作業も容易に行える。
【0016】
また、通気性畳表3には、光触媒加工を施してあるので、敷設した部屋内の悪臭である例えばタバコの煙に含まれるアンモニア等を酸化分解して消臭する消臭効果、通気性畳表3に付着した雑菌の増殖を防ぐ抗菌効果、日常発生する畳の汚れの有機系物質を酸化分解して清潔な面を保つセルフクリーニング効果、ホルムアルデヒド等のシックハウス症候群の発生物質を酸化分解して健康な生活空間を形成するシックハウス症候群防止効果等を十分に発揮することができる。
【0017】
さらに、人工ラッシュに直交する側縁部には、合成樹脂製薄板の芯材7を介して、ポリプロピレン繊維を織成して撥水加工を施した畳縁部材6を貼着させて成るので、畳敷構造体1の各構成部材同士の接着部分を湿気から保護することができると同時に畳敷構造体1全体の意匠的価値を高めることができる。
【0018】
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするためのもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明する。図において示される符号1は、本発明に係る通気性畳を形成する例えば床暖房付きのフローリングP敷設用として使われる肉薄タイプの畳敷構造体である。該畳敷構造体1は、図1に示すように、上下2枚のネット状のナイロンシートの間が多数の微細径のナイロン繊維で架橋状に繋がれることでクッション性を付与して成る所謂ナイロン・モノフィラメント三次元立体網編物によって通気性クッション部材2を形成し、該通気性クッション部材2の上面に合成繊維ラッシュによる通気性畳表3が接着剤によって貼着されることで構成される。
【0020】
尚、通気性クッション部材2と通気性畳表3との接着は、これらの間で全域的、全面的に行われるのではなく、これらの間での通気性を維持して例えば周縁で、あるいは点状に散在させることで行われる。また接着構造によって、従来のように表裏を貫通する固定糸等による接合構造としないことで固定糸の貫通孔が存せず、ダニ等が生息することがない利点も得られる。
【0021】
また、畳ベッドQ用として使われる一般の畳と同じ肉厚タイプの畳敷構造体1としては、図2に示すように、前記ナイロン・モノフィラメント三次元立体網編物による通気性クッション部材2の上下両面に、例えば発泡スチレン、発泡ポリオレフィン系樹脂等の耐荷重性・耐水性・化学的安定性を有する発泡合成樹脂材に多数の通気用の穿孔8を形成して成る通気プレート部材4を例えば接着剤によって周囲を貼着してある。そして、上下の通気プレート部材4それぞれの表面には、多数の通気用の穿孔8を形成して成る通気クッションシート部材5を接着剤によって貼着すると共に、いずれか一方の通気クッションシート部材5上面を覆うようにして、合成繊維ラッシュによる通気性畳表3が接着剤によって貼着されている。
【0022】
通気性畳表3は、例えば山葵色または山吹色等に着色した太さ約0.2〜0.3mm程度の太番手のポリプロピレン繊維のマルチフィラメントを緯に配して成る人工ラッシュ(人工藺草)に、ナイロンの撚糸を経に配して畳糸として引目状もしくは目積状の畳目に織成して構成されている。
【0023】
そして、この通気性畳表3には、例えば酸化チタンを触媒として太陽光や蛍光灯に含まれる紫外線が照射されることにより有機物を二酸化炭素と水とに分解する光触媒加工が施されることにより、消臭・抗菌効果、セルフクリーニング効果、シックハウス症候群防止効果それぞれを有するものとしてある。
【0024】
また、人工ラッシュに直交する側縁部には、合成樹脂製薄板の芯材7を介してポリプロピレン繊維を織成して撥水加工を施して成る畳縁部材6が当該側縁部を側面から包み込むようにして貼着されている。
【0025】
尚、肉薄タイプの畳敷構造体1は、フローリングP以外に例えば座敷での既設の畳上や畳ベッドQ上に敷設使用しても良く、また肉厚タイプの畳敷構造体1は、畳ベッドQ以外に例えばフローリングP上に敷設したり、または座敷の既設の畳に替えて敷設使用したりしても良いことは勿論である。
【0026】
さらに通気性畳の他の具体例としては、例えば病院、老人介護ホーム等の特に衛生管理が必要とされる各種の医療・介護施設における湿気のある場所等の床面に敷設される衛生健康畳、または例えば業務用施設、旅館、ホテル、料亭、飲食店、居酒屋等におけるハードな重歩行がなされる床面に敷設される耐圧畳等の種々の畳敷構造体1に通気性能を持たせるようにしても良い。
【0027】
すなわち衛生健康畳の場合には、一端面に防湿シートを接着した高密度ポリスチレンフォーム等の発泡合成樹脂から成る芯材7と、該芯材7の他端面に接着されたプログレンボード材もしくは軟質繊維によるインシュレーションファイバーボード材もしくはポリプロピレン保護ボード材と、該ボード材の上に接着されたクッション材と、該クッション材の上から覆うようにして接着された合成繊維ラッシュによる通気性畳表3とを有する畳敷構造体1において、芯材7、各ボード材、クッション材それぞれに多数の通気用の穿孔8を形成することによって衛生健康畳全体に通気性能を持たせたものとする。
【0028】
また、耐圧畳の場合には、高密度ポリスチレンフォーム等の発泡合成樹脂から成る芯材7と、該芯材7の両端面を挟むように接着固定された耐圧性のMDFボード材(木繊維を圧縮形成した板材)と、該MDFボード材を介して芯材7の両端面を挟むように接着固定されたクッション材と、いずれか一方のクッション材の上から覆うようにして接着された合成繊維ラッシュによる通気性畳表3とを有する畳敷構造体1において、MDFボード材およびクッション材それぞれに多数の通気用の穿孔8を形成することによって耐圧畳全体に通気性能を持たせたものとする。
【0029】
尚、衛生健康畳および耐圧畳においては、通気性畳表3とクッション材との間に遠赤外線によるPTC発熱フィルムが貼設されても良く、こうすることで暖房敷材として構成できる。
【0030】
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用の一例について説明する。肉薄タイプの畳敷構造体1を使用する場合には、図1に示すように、当該畳敷構造体1を例えば床暖房付きのフローリングPの上に敷設する。
【0031】
このとき、床暖房による熱は畳敷構造体1の通気性クッション部材2、通気性畳表3それぞれの通気性能によって遮断されることなく通気性畳表3全体が均等に暖められ、しかも通気性クッション部材2のため長時間座っていても腰を痛めることが無い。また落下衝撃緩和機能により、転倒・落下時の損傷等を少なくできる。
【0032】
また、この肉薄タイプの畳敷構造体1を例えば座敷での既設の畳上に敷設使用した場合には、通気性クッション部材2、通気性畳表3それぞれの通気性能によって、畳敷構造体1の通気性クッション部材2と既設の畳との接触部分が湿潤されることが無くなり、そこにダニや黴が発生する虞れが無い。
【0033】
一方、肉厚タイプの畳敷構造体1を使用する場合には、図2に示すように、当該畳敷構造体1を例えば木製その他の畳ベッドQの上に平面で矩形状に凹設されている畳収容部R内に敷設する。
【0034】
このとき、通気プレート部材4、通気クッションシート部材5それそれの通気用の穿孔8と、および通気性クッション部材2、通気性畳表3それぞれの通気性能とによって、畳敷構造体1自体にダニや黴が発生する虞れが無い。しかも例えば夏場等において使用した場合でも通気性能による即乾性のため身体が蒸れてしまうことが無い。さらに通気性クッション部材2によって、畳ベッドQを長時間使用しても、衝撃緩和機能と相俟ち、床擦れ等を起こすことも無い。
【0035】
また、肉厚タイプの畳敷構造体1を座敷の既設の畳に替えて敷設使用したりフローリングP上に敷設したりする場合でも、上記した畳敷構造体1自体の有する通気性能によって座敷内やフローリングP上にダニや黴が発生する虞れが無くなる。
【0036】
尚、JIS A6519による落下衝撃試験の測定によると、本発明に係る通気性畳は、その衝撃度は合板フローリングに比し約1/3、藁材を使用した一般的な畳に比し約1/2であった。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明を実施するための最良の形態のおける肉薄タイプの通気性畳をフローリング上に敷設する状態を示す一部切欠斜視図である。
【図2】同じく肉厚タイプの通気性畳を畳ベッド上に敷設する状態を示す一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
【0038】
P…フローリング Q…畳ベッド
R…畳収容部
1…畳敷構造体 2…通気性クッション部材
3…通気性畳表 4…通気プレート部材
5…通気クッションシート部材 6…畳縁部材
7…芯材 8…穿孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナイロン・モノフィラメント三次元立体網編物による通気性クッション部材と、該通気性クッション部材の片面に貼着した合成繊維ラッシュによる通気性畳表とを有する畳敷構造体によって形成されたことを特徴とする通気性畳。
【請求項2】
ナイロン・モノフィラメント三次元立体網編物による通気性クッション部材と、該通気性クッション部材の上下両面に貼着した多孔加工して成る硬質合成樹脂製の通気プレート部材と、該通気プレート部材それぞれに貼着した多孔加工して成る通気クッションシート部材と、いずれか一方の通気クッションシート部材上面に被覆された合成繊維ラッシュによる通気性畳表とを有する畳敷構造体によって形成されたことを特徴とする通気性畳。
【請求項3】
通気性畳表は、ポリプロピレン繊維のマルチフィラメントを緯に配して成る人工ラッシュにナイロンの撚糸を経に配して畳糸として引目状もしくは目積状の畳目に織成され、さらに光触媒加工が施されて成る請求項1または2記載の通気性畳。
【請求項4】
前記ラッシュに直交する側縁部には、合成樹脂製薄板の芯材を介して、ポリプロピレン繊維を織成して撥水加工を施した畳縁部材を貼着させて成る請求項1乃至3のいずれか記載の通気性畳。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−284979(P2007−284979A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−112872(P2006−112872)
【出願日】平成18年4月17日(2006.4.17)
【出願人】(302045222)ダイヤロン株式会社 (5)
【Fターム(参考)】