説明

通行口装置

【課題】人が通過する通行枠において視覚障害者にとって視覚の代替感覚である聴覚に情報を提供することで、通行枠の幅や高さを知らせ、利用者、特に視覚障害者がより安全に通行枠を通行できる通行口装置を提供する。
【解決手段】通行口の通行枠形状を音で認識させる通行口装置であって、通行口の通行枠形状を認識させるために、通行口の通行枠形状に相応した位置に複数の発音装置(3A〜3D)を配置し、利用者に音により通行口の通行枠形状を通知することを特徴とする通行口装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベータの乗場や、エスカレータや動く歩道等の乗降口のみならず単なるドアのない出入口等も含む通行口装置、特に視覚障害者のための通行枠への誘導機能を設けたものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばエレベータの乗場において、センサや指向性スピーカを使用して視覚障害者を乗場釦前やエレベータ到着号機前まで歩行誘導する誘導システムがあった(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−137560号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、視覚障害者にとって視覚の代替感覚である聴覚、触覚、臭覚より得られる情報は非常に重要であり、なかでも聴覚から得る情報は自分が今、置かれている環境を知る手掛かりになったり、危険を察知し回避する手掛かりになるなど極めて重要度が高い。
【0005】
従来の昇降機では出入口の幅や高さを視覚障害者に知らせる手段はなく、視覚障害者にとって、昇降機の出入口は壁と変わらない面にしか過ぎなかったため、昇降機を利用するとき、杖を使用して出入口位置(幅、高さ)を面から割り出していた。しかしながらこの時、視覚障害者は出入口の幅や高さを正確には把握できないため、場合によっては出入口で衝突が起きることがあり得る。
【0006】
上述のような従来の昇降機の出入口の構成では、出入口の幅や高さは正常な視覚を持っている利用者の目によって認識されるが、目に障害を持つ視覚障害者にはその寸法を認識する術はなかった。昇降機の出入口の幅や高さを認識できないため、視覚障害者がエレベータを利用することが億劫になり、また、利用するとしても出入口の幅や高さを認臓できないため、場合によっては出入口で衝突が起きることがあり得る。
【0007】
この発明は、上述の昇降機の出入口に限定されず、一般的には人が通過する通行枠(ゲート)において視覚障害者にとって視覚の代替感覚である聴覚に情報を提供することで、通行枠の幅や高さを知らせ、利用者、特に視覚障害者がより安全に通行枠を通行できる通行口装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、通行口の通行枠形状を音で認識させる通行口装置であって、通行口の通行枠形状を認識させるために、通行口の通行枠形状に相応した位置に複数の発音装置を配置し、利用者に音により通行口の通行枠形状を通知することを特徴とする通行口装置にある。
【発明の効果】
【0009】
この発明では、通行口の通行枠形状を音を使って利用者に認識させ、通行枠への衝突等を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明の通行口装置の一例として、昇降機の出入口を例に挙げて説明する。この発明では、視覚障害者の聴覚に対する依存性を利用して、通行口の通行枠(ゲート)である例えば昇降機の出入口(乗降口)の幅や高さを視覚障害者に通知する装置として、昇降機の出入口の幅や高さ相当の位置に音や音声を発生する発音装置を複数置き、これら複数の発音装置の音声発生順番を予め昇降機の出入口の幅や高さが最も容易に判断できるように決め、視覚障害者の通行口の通行枠(昇降機出入口)での衝突を防止するようにした。
【0011】
<発音装置(スピーカ)>
発音装置は昇降機の幅や高さを視覚障害者に認識させ易いため、使用する複数の発音装置(スピーカ)の発生する音声をそれぞれ異なる順番(時間差を付けて)で発生させ、さらにそれぞれ異なる音(音の高さ、音質、音色を変える)とする。音声を同時に発生させると、複数のスピーカの音が点としてではなく、合わさって面として認識される可能性があり、これは逆に視覚障害者にとってぼんやりとした面になり、混乱して出入口の幅や高さを判断し難くい結果となることが予想される。時間差を付けて発生させることで、視覚障害者が順番に発生した音声の点を結びつけて出入口の面を認識することで、出入口の幅や高さをイメージでき、出入口で起こり得る衝突を避けることができる。
【0012】
<音声選定>
上記のように視覚障害者に出入口の幅や高さを認識させることが大前提であるので、認識し易い音声を実験にて統計的に選定する。
【0013】
<音声発生順序>
出入口の幅と高さのいずれを優先して認識させるかによって、音声の発生順序を変える。
【0014】
実施の形態1.
図1はこの発明の一実施の形態による通行口装置の外観図である。乗場ドア2が戸開された時に利用者Hが通過するエレベータ乗場の通行口の通行枠(出入口、乗降口のゲート)となる三方枠1には、図面に垂直な通行方向の左右の上部と下部それぞれに取り付けられた合計4つのスピーカ(発音装置)3A〜3Dからなるスピーカ群(発音装置群)が設けられている。なお、スピーカ3Aと3B、スピーカ3Cと3Dの高さ位置、またスピーカ3Aと3C、スピーカ3Bと3Dの横位置をそれぞれに同じにした場合に、通行枠の幅、高さがより正確に認識できる。
【0015】
図2はこの発明による通行口装置の構成の一例を示す構成図である。利用者予測部(利用者予測手段)12は、利用者が通行口の通行枠を通行することが推測可能な例えば外部からの検出信号DSを受けると、利用者予測信号HPを音声発生制御部(音発生制御手段)11に出力する。外部からの検出信号DSは、例えばエレベータの制御システム側(図示省略)からの乗場ドア2の戸開閉制御信号からなる。音声発生制御部11は、利用者予測信号HPを受けると、目的に合わせた予め設定されている順番でスピーカ3A〜3Dから音又は音声を発生させる。
【0016】
音声発生制御部11は一般的には、複数のスピーカ3A〜3Dに同一音質の音で発音させる場合に、各々の発音のタイミングに差を付けて発音させることで、通行枠形状を強調するようにする。又は複数のスピーカ3A〜3Dに異なる音質の音を同時又は各々の発音のタイミングに差を付けて発音させることで、通行枠形状を強調するようにする。さらに、通行枠形状の幅及び高さの少なくとも一方を優先的に強調する後述するような所定の順番で複数のスピーカ3A〜3Dに同一又は異なる音質の音を発音させる。
【0017】
より具体的に、音声発生制御部11におけるスピーカ3A〜3Dの音声発生方法としては、例えば視覚障害者に通行枠(ここでは三方枠1)の幅を優先して認識させる場合には、図3に例示するようにスピーカ3C→3D→3A→3Bの順で駆動し、通行枠の高さを優先して認識させる場合には、図4に例示するようにスピーカ3C→3A→3D→3Bの順で駆動する。また、通行枠の幅も高さも認識させる場合には、図5に例示するようにスピーカ3C→3A→3B→3D→3Cの順で繰り返して駆動する。また、図3、図4の場合にも上記順番で繰り返して駆動してもよい。これらは幅と高さからなる面を認識させ得る。いずれの方法も、それぞれのスピーカの音声発生に時間差を付けてそれぞれ異なる音声を発生させる。異なる音、音声とは、音の高さ、音色、音質、音調等を変える、より厳密には音の波形、周波数、振幅の時間変化を変えることを意味する。
【0018】
時間差を付けて音声を発生させるのは、それぞれのスピーカが異なる音を時間差を付けて発生することで、視覚障害者がそれぞれの音源を点として認識し、それぞれの点を一つ一つ繋げることによって通行枠の範囲を推定できる平面を頭の中で描き、この面の情報を基に通行枠の幅や高さを推測できるようにするためで、これにより従来では起こり得た衝突を回避することが可能となる。同タイミングで音声を発生させた場合、例えそれぞれのスピーカの音又は音声が異なっているとしても、4つの音源の位置把握を視覚障害者が行わなければならなくなり、視覚障害者への負担が大きくなる。
【0019】
図6にはこの実施の形態での図2に示した通行口装置の動作フローチャートを示し、以下動作を説明する。エレベータのかご(図示省略)が着床した後、利用者が三方枠1を通行することが推測可能な外部からの検出信号DSである、例えば戸開閉制御信号の戸開指令信号又は戸開開始信号を利用者予測部12が受けると、利用者予測部12は音声発生制御部11へ利用者予測信号HPを出力する(S1)。音声発生制御部11が利用者予測信号HPを受けると、スピーカ3A〜3Dの鳴動を開始する(S2)。スピーカ3A〜3Dは上述したような予め設定された順番、音で鳴動される。
【0020】
そして利用者予測部12が、利用者が三方枠1を通行する可能性がないことを示す、例えば戸開閉制御信号の乗場ドア2の戸閉完了を示す戸閉完了信号を受けると、音声発生制御部11への利用者予測信号HPの出力を止め(S3)、これにより音声発生制御部11はスピーカ3A〜3Dの鳴動を停止する(S4)。
【0021】
以上のようにこの実施の形態によれば、エレベータの各階床の三方枠に設けたスピーカから音声を発生させることにより、視覚障害者の三方枠への衝突を防ぐことができる。
【0022】
実施の形態2.
図7はこの発明の別の実施の形態による通行口装置の外観図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。エスカレータ22に乗る時に利用者Hが通過するエスカレータ22の乗降口の通行口の通行枠(出入口)となる一対のゲート柱21には、図面に垂直な通行方向の左右のゲート柱21の上部と下部それぞれに設けられた合計4つのスピーカ3A〜3Dからなるスピーカ群(発音装置群)が設けられている。これらのスピーカ3A〜3Dはエスカレータ22の両端の乗降口の一対のゲート柱21にそれぞれに設けられ得る。またゲート柱21の所定範囲に近づいた利用者を検出するための赤外線センサ等からなる人感知センサ4が、例えば各乗降口の一対のゲート柱21の一方に設けられている。なお人感知センサ4の配置位置はこれに限定されない。
【0023】
図7の通行口装置の構成は図2のものと同じである。利用者予測部(利用者予測手段)12は、利用者が通行枠を通行することが推測可能な例えば人感知センサ4からの人感知信号である検出信号DSを受けると、利用者予測信号HPを音声発生制御部(音発生制御手段)11に出力する。音声発生制御部11は、利用者予測信号HPを受けると、目的に合わせた予め設定されている上述の順番でスピーカ3A〜3Dから音又は音声を発生させる。
【0024】
図8にはこの実施の形態での図2に示した通行口装置の動作フローチャートを示し、以下動作を説明する。利用者が図7のエスカレータの乗口側の一対のゲート柱21に近付き、ゲート柱21に設けられた人感知センサ4が利用者を感知し検出信号DSである人感知信号を出力し、これを利用者予測部12が受けると、利用者予測部12は音声発生制御部11へ利用者予測信号HPを出力する(S11)。音声発生制御部11が利用者予測信号HPを受けると、スピーカ3A〜3Dの鳴動を開始する(S12)。スピーカ3A〜3Dは上述したような予め設定された順番、音で鳴動される。
【0025】
そして人感知センサ4からの人感知信号がなくなると、利用者予測部12が音声発生制御部11への利用者予測信号HPの出力を止め(S13)、これにより音声発生制御部11はスピーカ3A〜3Dの鳴動を停止する(S14)。
【0026】
以上のようにこの実施の形態によれば、エスカレータの乗降口のゲート柱に設けたスピーカから音声を発生させることにより、視覚障害者のゲート柱への衝突を防ぐことができる。
【0027】
なお、上記実施の形態ではエスカレータで実施した場合について説明したが、水平方向に人を運搬する動く歩道について実施することも可能であり、同様な効果を奏する。
【0028】
さらにこの発明は、エレベータ、エスカレータ、動く歩道に限定されることなく、各種通行枠において実施可能であり同様な効果を奏する。
【0029】
なお、上記各実施の形態では、通行枠の幅を優先して認識させる場合には図3に例示した順で、通行枠の高さを優先して認識させる場合には図4に例示した順で、通行枠の幅と高さを認識させる場合には図5に例示した順で、それぞれスピーカを鳴動させているが、通行枠の幅を認識させる時には、通行枠の通行方向の左右の少なくとも一対の同じ高さにあるスピーカから、高さを認識させる時には通行枠の通行方向の左右同一側の上下の少なくとも一対のスピーカから、それぞれ時間差を設けて続けて音声を発生させるようにすればよい。従ってスピーカは、必ずしも通行枠の通行方向の左右のそれぞれの上部と下部に設ける必要はなく、目的に応じて必要なスピーカだけを設ければよい。
【0030】
また一方で、通行枠の幅を認識させる時に、通行枠の上下に設けられたスピーカそれぞれについて、通行枠の通行方向の左右のスピーカからそれぞれ時間差を設けて続けて音声を発生させてもよく、また高さを認識させる時に、通行枠の左右に設けられたスピーカそれぞれについて、通行枠の通行方向の左右同一側の上下のスピーカからそれぞれ時間差を設けて続けて音声を発生させてもよい。
【0031】
また、スピーカ3A〜3Dは、音の進行方向に垂直な面内で狭域の指向性を有する超指向性スピーカが好ましい。
【0032】
また、各スピーカからは発生させるのは種々の音又は音声であってよい。
【0033】
以上、この発明による通行口装置は、通行口の通行枠形状を音で認識させる通行口装置であって、通行口の通行枠形状を認識させるために、通行口の通行枠形状に相応した位置に複数の発音装置を配置し、利用者に音声により通行口の通行枠形状を通知するものである。
【0034】
複数の発音装置は、通行口を利用する利用者の状況に応じて配置される。例えば、盲学校や公共施設付近の通行口装置では、より多くの発音装置を配置したり、通行口の通行枠形状を認識させる以外の別の情報を報知する発音装置が含まれる又は追加されるようにしてもよい。
【0035】
また複数の発音装置の発音を制御する音発生制御手段(音声発生制御部)は、複数の発音装置に同一音質の音で発音させる場合に、各々の発音のタイミングに差を付けて発音させることで、通行枠形状を強調するようにする。又は複数の発音装置に異なる音質の音を同時又は各々の発音のタイミングに差を付けて発音させることで、通行枠形状を強調するようにする。さらに、複数の発音装置の発音を制御する音発生制御手段は、通行枠形状の幅及び高さの少なくとも一方を優先的に強調するような上述の所定の順番で複数の発音装置に同一又は異なる音質の音を発音させる。
【0036】
またより具体的には、通行枠の幅又は高さを音で認識させる視覚障害者のための誘導機能を設けた通行口装置であって、通行枠を通過する利用者の有無を予測する利用者予測手段と、通行枠の幅を認識させるための通行枠の通行方向の左右に設けられた発音装置、又は通行枠の高さを認識させるための通行枠の通行方向の左右同一側の上下に設けられた発音装置を含む発音装置群と、利用者予測手段で利用者の通過を予測した時に、通行枠の幅を認識させる場合には通行枠の左右の発音装置から、高さを認識させる場合には通行枠の左右同一側の上下の発音装置から、それぞれ時間差を設けて続けて音を発生させる音発生制御手段と、を備えたものである。
【0037】
また、通行枠の幅、高さの少なくとも一方を音で認識させる視覚障害者のための誘導機能を設けた通行口装置であって、通行枠を通過する利用者の有無を予測する利用者予測手段と、通行枠の通行方向の左右のそれぞれの上部と下部に設けられた発音装置からなる発音装置群と、利用者予測手段で利用者の通過を予測した時に、通行枠の幅を認識させる時には通行枠の上部および下部の少なくとも一方の左右の発音装置から、高さを認識させる時には通行枠の左右の少なくとも一方の側の上下の発音装置から、それぞれ時間差を設けて続けて音を発生させる音発生制御手段と、を備えたことを特徴とする通行口装置である。
【0038】
また、音発生制御手段が幅を優先させて認識させる場合に、通行枠の左下、右下、左上、右上の順に発音装置から音を発生させることを特徴としている。
【0039】
また、音発生制御手段が高さを優先させて認識させる場合に、通行枠の左下、左上、右下、右上の順に発音装置から音を発生させることを特徴としている。
【0040】
また、音発生制御手段が幅と高さを認識させる場合に、通行枠の左下、左上、右上、右下左下の順で繰り返して発音装置から音を発生させることを特徴としている。
【0041】
また、音発生制御手段が、発音装置毎に時間差を設けて続けて異なる音を発生させることを特徴としている。
【0042】
また、通行口装置がエレベータの乗場の三方枠を通行枠として設置されたものであって、利用者予測手段がエレベータの戸開閉制御信号を受けて利用者予測を行うことを特徴としている。
【0043】
また、通行口装置がエスカレータ又は動く歩道の乗降口に通行方向の左右一対に設けられたゲート柱を通行枠として設置されたものであって、利用者予測手段が乗口側の通行枠付近の利用者を感知する人感知センサからの人感知信号を受けて利用者予測を行うことを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明の実施の形態1による通行口装置の外観図である。
【図2】この発明による通行口装置の構成の一例を示す構成図である。
【図3】この発明による通行口装置でのスピーカに音声を発生させる順番の一例を示す図である。
【図4】この発明による通行口装置でのスピーカに音声を発生させる順番の別の例を示す図である。
【図5】この発明による通行口装置でのスピーカに音声を発生させる順番のさらに別の例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態1による通行口装置の動作フローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態2による通行口装置の外観図である。
【図8】この発明の実施の形態2による通行口装置の動作フローチャートである。
【符号の説明】
【0045】
1 三方枠、2 乗場ドア、3A〜3D スピーカ(発音装置)、4 人感知センサ、11 音声発生制御部(音発生制御手段)、12 利用者予測部(利用者予測手段)、21 ゲート柱、22 エスカレータ、DS 検出信号、H 利用者、HP 利用者予測信号。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通行口の通行枠形状を音で認識させる通行口装置であって、通行口の通行枠形状を認識させるために、通行口の通行枠形状に相応した位置に複数の発音装置を配置し、利用者に音により通行口の通行枠形状を通知することを特徴とする通行口装置。
【請求項2】
複数の発音装置が、通行口を利用する利用者の状況に応じて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の通行口装置。
【請求項3】
複数の発音装置の発音を制御する音発生制御手段が、前記複数の発音装置に同一音質の音を各々の発音のタイミングに差を付けて発音させて通行枠形状を強調することを特徴とする請求項1又は2に記載の通行口装置。
【請求項4】
複数の発音装置の発音を制御する音発生制御手段が、前記複数の発音装置に異なる音質の音を同時又は各々の発音のタイミングに差を付けて発音させて通行枠形状を強調することを特徴とする請求項1又は2に記載の通行口装置。
【請求項5】
複数の発音装置の発音を制御する音発生制御手段が、通行枠形状の幅及び高さの少なくとも一方を優先的に強調する所定の順番で前記複数の発音装置に同一又は異なる音質の音を発音させことを特徴とする請求項1又は2に記載の通行口装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−137661(P2009−137661A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−312235(P2007−312235)
【出願日】平成19年12月3日(2007.12.3)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】