説明

通行方向規制装置

【課題】簡単な構造で、移動体の逆方向通行を確実に遮断して、安全に通行できる通行方向規制装置を提供する。
【解決手段】通行方向が一方向に設定された一方通行道路100に設置され、路面上を転動するタイヤによって移動する自動車の逆走に対して、遮断プレート40が路面上に突出して、タイヤの転動を遮断する傾倒式走行方向規制装置1aを、幅方向Wに長い側面視扁平かまぼこ形状で形成され、路面に載置して固定するベースプレート30と、ベースプレート30に対してヒンジ31を介して、立位姿勢Sから傾倒姿勢Xまで枢動可能に構成された遮断プレート40と、ベースプレート30に対して遮断プレート40を立位姿勢S方向に付勢するねじりバネ35とで構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、自動車専用道路の入出路等の通行方向が定まった道路を間違って逆方向に通行するような逆走を防止する通行方向規制装置に関する。
【背景技術】
【0002】
交通事情が複雑化した昨今では、例えば、自動車専用道路やサービスエリアの入出路のように、通行方向が定まった道路は多く存在しており、その構造もますます複雑化している。
【0003】
そのような状況において、例えば、出路に逆走して進入すると、出路を正当に通行して退出する車両と、間違って逆走する車両とは正面衝突する可能性がある。
したがって、間違った方向に通行する車両を確認し、遮断して停止させることが重要であり、例えば、下記特許文献1の逆走車両停止装置もその1つである。
【0004】
上記逆走車両停止装置は、一方通行路の出口側に設けられ、逆走車両を検出する検出手段と、逆走車両の通行を停止させることのできる停止手段とで構成され、前記検出手段で車両の逆走を検出したときに、前記停止手段を作動させてその逆走車両を停止させる装置である。
【0005】
このように構成した逆走車両停止装置は、センサを用いて逆走車両を検出し、検出結果に基づいて停止手段を制御するものであり、精度よく逆走車両を検出して停止させることができるとされている。
しかし、上記逆走車両停止装置は、精度よく逆走車両を検出するセンサや制御装置の設置や、電気を用いた作動には、大がかりな設置作業やランニングコストがかかるため、簡単に設置し運転することは困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−178005号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明では、簡単な構造で、移動体の逆方向通行を確実に遮断して、安全に通行できる通行方向規制装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、通行方向が一方向に設定された通行路に設置され、路面上を転動する転動手段によって移動する移動体の逆方向の通行に対して、前記路面上に突出して、前記転動手段の転動を遮断する遮断手段と、前記移動体の正方向の通過によって、前記路面上から突出して逆方向の前記移動体の通行を遮断する遮断状態から正方向の前記移動体の通行を許容する通行許容状態に移行した前記遮断手段を、前記移動体の正方向の通過後に、前記遮断状態に復帰させる復帰手段とで構成し、前記遮断手段を、前記通行方向に対して交差する交差方向に配置され、前記遮断状態において立位姿勢となり、前記移動体の正方向の通過によって、前記立位姿勢から前記路面に対して前記正方向に傾倒させた傾倒姿勢である前記通行許容状態に移行する遮断体で構成し、前記交差方向で、前記路面上に載置して固定するベースプレートと、該ベースプレートに対して、前記遮断体の前記立位姿勢と前記通行許容状態とを枢動を許容する枢動手段と、該枢動手段に、前記立位姿勢の前記遮断体の前記正方向上流側への枢動を規制する姿勢規制手段を備えるとともに、前記復帰手段を、前記遮断体を前記通行許容状態から前記立位姿勢に枢動方向の付勢力によって復帰させる枢動方向付勢手段で構成し、前記ベースプレートにおける前記移動体の正方向上流側を傾斜曲面で形成するとともに、前記ベースプレートにおける前記移動体の正方向下流側に、前記通行許容状態の前記遮断体の嵌め込みを許容する嵌合凹部を備え、該嵌合凹部に嵌め込まれた前記通行許容状態の前記遮断体における前記正方向下流側を、傾斜曲面で形成した通行方向規制装置であることを特徴とする。
【0009】
上記通行路とは、自動車専用道路、自転車専用道路、一般の道路、線路、軌道、あるいはモノレール等とすることができる。
上記転動手段は、タイヤや車輪等とすることができ、上記移動体は、乗用車やトラック等の自動車、自動二輪、自転車、電車、モノレールあるいはバッテリロコの転動手段で移動する移動体とすることができる。
上記復帰手段は、板バネ、コイルバネ、圧縮空気、電磁石等によって復帰させる手段とすることができる。
【0010】
この発明により、通行方向が一方向に設定された通行路に設置し、逆方向通行する前記移動体を前記路面上から突出して遮断するとともに、前記移動体の正方向の通行によって、遮断体を遮断状態から通行許容状態に移行させて、正方向の前記移動体の通行を許容することができる。
【0011】
また、通行許容状態に移行した遮断体を、前記復帰手段で前記移動体の正方向の通過後に前記遮断状態に復帰させることができる。
したがって、簡単な構造で、移動体の逆方向通行を確実に遮断して安全な通行を実現することができる。
【0012】
詳しくは、前記通行方向に対して交差する交差方向に配置され、立位姿勢で移動体の逆方向通行を遮断する遮断体を、前記移動体の正方向の通過による正方向への傾倒によって通行許容状態に移行されるため、正方向の前記移動体の通行を許容することができる。
【0013】
また、前記復帰手段を、前記遮断体を前記通行許容状態から前記立位姿勢に枢動方向の付勢力によって復帰させる枢動方向付勢手段で構成したことによって、別の駆動力を必要とせず、正方向に通過する移動体による遮断体を傾倒させるエネルギを有効活用して復帰させることができる。したがって、別の動力源を必要としない簡単な構造で、移動体の逆方向通行を確実に遮断して安全な通行を実現することができる。
【0014】
また、前記ベースプレートにおける前記移動体の正方向上流側を傾斜曲面で形成するとともに、前記ベースプレートにおける前記移動体の正方向下流側に、前記通行許容状態の前記遮断体の嵌め込みを許容する嵌合凹部を備え、該嵌合凹部に嵌め込まれた前記通行許容状態の前記遮断体における前記正方向下流側を、傾斜曲面で形成したことにより、正方向上流側から転動体が傾斜曲面を乗り上げて立位姿勢の遮断体にあたると、遮断体は枢動方向付勢手段の付勢力に反して、正方向に傾倒し、転動体の転動が進むと遮断体は嵌合凹部に嵌め込まれ、下流側へ転動可能な通行許可状態となって、転動体が遮断体上を通過することができる。
【0015】
また、転動体の転動が進んで嵌合凹部に嵌め込まれた遮断体上を転動体が通過することができる通行方向規制装置のベースプレートを通行路に載置して固定するため、大掛かりな設置工事等を必要とせず、容易に設置することができ、利便性が向上する。
【0016】
この発明の態様として、枢動方向付勢手段を、前記枢動手段の外周に嵌合するねじりバネで構成するとともに、前記交差方向において所定の間隔を隔てて複数配置することができる。
【0017】
この発明により、傾倒姿勢Xまで傾倒した遮断体を立位姿勢に復帰する枢動方向付勢手段として、正方向走行自動車の転動体の転動によって遮断体が傾倒した際のねじりバネの付勢力を用いたため、正方向走行自動車の走行エネルギを有効活用して復帰させることができる。したがって、別の動力源を必要としない簡単な構造で、逆走自動車の逆方向通行を確実に遮断して安全な通行を実現することができる。
【0018】
また、この発明の態様として、前記姿勢規制手段を、前記交差方向において所定の間隔を隔てて複数配置した前記ねじりバネ同士の間における前記ベースプレートに配置するとともに、前記立位姿勢の前記遮断体に当接して前記正方向上流側への枢動を規制する当接姿勢規制体で構成することができる。
この発明により、当接姿勢規制体が遮断体に当接して、遮断体の上流側への傾倒を規制することができる。
【0019】
また、この発明の態様として、前記遮断体を、前記立位姿勢において、前記転動手段の半径とほぼ同じ高さで形成することができる。
この発明により、正方向における下流側から上流側に向かう逆行方向に走行する移動体の転動手段は、半径と略同じ高さに設定され、立位姿勢の遮断体を乗り越えて上流側に転動することはできない。したがって、立位姿勢の遮断体によって、逆行方向に走行する移動体を遮断することができる。
【0020】
また、この発明の態様として、前記嵌合凹部に嵌め込まれた前記通行許容状態の前記遮断体における底面に警告表示を表示することができる。
【0021】
この発明により、立位姿勢の遮断体における下流側面に警告表示が表示されるため、逆行方向に走行する移動体の運転手は遮断体で転動体の転動が遮断されずとも、警告表示の表示を視認して、逆行方向の走行を認識することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明により、簡単な構造で、移動体の逆方向通行を確実に遮断して、安全に通行できる通行方向規制装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】傾倒式走行方向規制装置の斜視図による説明図。
【図2】傾倒式走行方向規制装置の説明図。
【図3】別の実施形態の傾倒式走行方向規制装置の斜視図による説明図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は斜視図による傾倒式走行方向規制装置1aの説明図を示し、図2は傾倒式走行方向規制装置1aの側面図や側方断面図による説明図を示している。
なお、図1(a)は矢印B方向に走行する逆走自動車の走行を遮断する立位姿勢Sにある傾倒式走行方向規制装置1aの斜視図を示し、図1(b)は矢印A方向に走行する正方向走行自動車の走行を許容する傾倒姿勢Xにある傾倒式走行方向規制装置1aの斜視図を示している。
【0025】
また、図2(a)は傾倒式走行方向規制装置1aの側面図による立位姿勢S及び傾倒姿勢Xについての説明図を示し、図2(b)は傾倒式走行方向規制装置1aのa−a断面(図1)における断面図による立位姿勢S及び傾倒姿勢Xについての説明図を示し、図2(c)は傾倒式走行方向規制装置1aのb−b断面(図1)における断面図による立位姿勢S及び傾倒姿勢Xについての説明図を示している。
【0026】
さらにまた、図2(a)、(b)、(c)は、右側から順に、矢印Aの正方向走行自動車のタイヤ200が上流側(図2において右側)から転動して傾倒式走行方向規制装置1aに乗り上げる状態(第1図)、傾倒式走行方向規制装置1a上を転動する状態(第2図)、遮断プレート40を傾倒姿勢Xまで傾倒させた状態(第3図)、傾倒式走行方向規制装置1aを越えて下流側に走行する状態(第4図)をそれぞれ示している。
【0027】
傾倒式走行方向規制装置1aのa−a断面は遮断プレート40の姿勢規制部42を通る断面であり、b−b断面はベースプレート30に対する遮断プレート40を付勢するねじりバネ35の部分を通る断面を示している。
【0028】
傾倒式走行方向規制装置1aは、図1に示すように、幅方向Wに長い側面視扁平かまぼこ形状で形成され、路面100aに載置して固定するベースプレート30と、ベースプレート30に対してヒンジ31を介して、立位姿勢Sから傾倒姿勢Xまで枢動可能に構成された遮断プレート40と、ベースプレート30に対して遮断プレート40を立位姿勢S方向に付勢するねじりバネ35とで構成している。
【0029】
ベースプレート30は、矢印A方向の正方向における上流側に断面略円弧状の傾斜曲面32と、下流側に傾倒姿勢Xの遮断プレート40の嵌まり込む嵌合凹部33とを有するとともに、ヒンジ31で枢動可能に接続された遮断プレート40の立位姿勢Sの上流側の姿勢を規制する姿勢規制部42に当接する規制凸部34を備えている。
【0030】
遮断プレート40は、傾倒姿勢Xで嵌合凹部33に嵌合した際に、傾斜曲面32と対称な形状となる傾斜曲面41を有するとともに、前記規制凸部34が当接して立位姿勢Sの姿勢を規制する姿勢規制部42を備えている。
なお、この立位姿勢Sの遮断プレート40は、図2(a)に示すように、図示省略する自動車のタイヤ200の半径とほぼ同じ高さとなるように形成している。
【0031】
また、傾斜曲面41には、立位姿勢Sで上向きの矢印表示41aを表示するとともに、立位姿勢Sにおける遮断プレート40の下流側面40aには矢印Bに示す逆行方向の自動車の運転手に対して目視できる「逆行」の文字や「×」の警告表示40bを表示している。
【0032】
ねじりバネ35は、ヒンジ31の外周に嵌合させたねじりバネであり、図2(c)に示すように、逆くの字状に形成されているため、ベースプレート30に対して遮断プレート40を開く方向に付勢している。
【0033】
このように構成された傾倒式走行方向規制装置1aは、図2の第1図に示すように、通常状態Fにおいて、ねじりバネ35の付勢力によって、遮断プレート40は、矢印Bの逆走タイヤ200aの転動を遮断する遮断状態である立位姿勢Sを保持している。なお、このとき、図2(b)におけるa部拡大図に示すように、規制凸部34が遮断プレート40の姿勢規制部42に当接して、遮断プレート40の上流側への傾倒を規制している。
【0034】
この状態で、上流側からタイヤ200が傾斜曲面32から乗り上げて立位姿勢Sの遮断プレート40にあたると、遮断プレート40はねじりバネ35の付勢力に反して、矢印Aで示す正方向に傾倒する(第2図)。
【0035】
さらに、タイヤ200の転動が進むと遮断プレート40は傾倒姿勢Xまで傾倒し、下流側へ転動可能な、通行許可状態となる(第3図)。なお、この状態において、ねじりバネ35は、図2(c)におけるb部拡大図に示すように、内側に付勢されているため、タイヤ200が遮断プレート40上を通過すると、ねじりバネ35の付勢力によって、傾倒姿勢Xの遮断プレート40は立位姿勢Sに復帰する(第4図)。
【0036】
これに対し、矢印Aに示す正方向における下流側から上流側に向かう逆行方向(矢印B方向)に走行する逆走自動車の逆走タイヤ200aは、半径と略同じ高さに設定され、立位姿勢Sの遮断プレート40を乗り越えて上流側に転動することはできない。したがって、立位姿勢Sの遮断プレート40によって矢印B方向からの逆走タイヤ200aの転動を遮断することができる。
【0037】
また、立位姿勢Sの遮断プレート40における下流側面40aに警告表示40bを「逆行」と「×」の警告表示40bを表示しているため、逆走自動車の運転手は遮断プレート40で逆走タイヤ200aの転動が遮断されずとも、警告表示40bの表示を視認して、矢印B方向の走行を認識することができる。
【0038】
このようにして、一方通行道路100に、立位姿勢Sにおいて路面100aから上方に突出する遮断プレート40を有する傾倒式走行方向規制装置1aを備えたことにより、逆走自動車の逆走タイヤ200aの転動を立位姿勢Sの遮断プレート40で遮断するため、矢印A方向を正方向とする通行方向が設定された一方通行道路100における通行の安全性をたかめることができる。
【0039】
また、傾倒式走行方向規制装置1aは、一方通行道路100にベースプレート30を載置して固定するため、大掛かりな設置工事等を必要とせず、容易に設置することができ、利便性が向上する。
【0040】
さらにまた、傾倒姿勢Xまで傾倒した遮断プレート40を立位姿勢Sに復帰する復帰手段として、正方向走行自動車のタイヤ200の転動によって遮断プレート40が傾倒した際のねじりバネ35の付勢力を用いたため、正方向走行自動車の走行エネルギを有効活用して復帰させることができる。したがって、別の動力源を必要としない簡単な構造で、逆走自動車の逆方向通行を確実に遮断して安全な通行を実現することができる。
【0041】
なお、一方通行道路100にベースプレート30を載置して固定する傾倒式走行方向規制装置1aについて説明したが、図3に示すように、一方通行道路100に埋め込んで構成するタイプの傾倒式走行方向規制装置1a’であっても、同様の効果を得ることができる。
【0042】
また、一方通行道路100を一般的な自動車の車幅より一回り長い連続する形状で構成したが、一方通行道路100の車幅を基準とした左右のタイヤ200が通過する部分に、それぞれ独立する傾倒式走行方向規制装置1aを形成してもよい。
【0043】
以上、本発明の構成と、前述の実施態様との対応において、
通行路は、一方通行道路100に対応し、
以下同様に、
交差方向は、幅方向Wに対応し、
転動手段は、タイヤ200,逆走タイヤ200aに対応し、
移動体は、自動車に対応し、
遮断手段及び遮断体は、遮断プレート40に対応し、
復帰手段、枢動方向付勢手段及びねじりバネは、ねじりバネ35に対応し、
ベースプレートは、ベースプレート30に対応し、
枢動手段は、ヒンジ31に対応し、
姿勢規制手段は、規制凸部34に対応し、
正方向上流側の傾斜曲面は、傾斜曲面32に対応し、
正方向下流側の傾斜曲面は、傾斜曲面41に対応し、
通行方向規制装置は、傾倒式走行方向規制装置1a,1a’に対応し、
底面は、下流側面40aに対応し、
逆方向は、矢印Bに対応し、
正方向は、矢印Aに対応するも、
上記実施形態に限定するものではない。
【符号の説明】
【0044】
1a,1a’…傾倒式走行方向規制装置
30…ベースプレート
31…ヒンジ
32…傾斜曲面
33…嵌合凹部
34…規制凸部
35…ねじりバネ
40…遮断プレート
40a…下流側面
40b…警告表示
41…傾斜曲面
100…一方通行道路
100a…路面
200…タイヤ
200a…逆走タイヤ
S…立位姿勢
W…幅方向
X…傾倒姿勢

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通行方向が一方向に設定された通行路に設置され、路面上を転動する転動手段によって移動する移動体の逆方向の通行に対して、前記路面上に突出して、前記転動手段の転動を遮断する遮断手段と、
前記移動体の正方向の通過によって、前記路面上から突出して逆方向の前記移動体の通行を遮断する遮断状態から正方向の前記移動体の通行を許容する通行許容状態に移行した前記遮断手段を、前記移動体の正方向の通過後に、前記遮断状態に復帰させる復帰手段とで構成し、
前記遮断手段を、前記通行方向に対して交差する交差方向に配置され、前記遮断状態において立位姿勢となり、前記移動体の正方向の通過によって、前記立位姿勢から前記路面に対して前記正方向に傾倒させた傾倒姿勢である前記通行許容状態に移行する遮断体で構成し、
前記交差方向で、前記路面上に載置して固定するベースプレートと、
該ベースプレートに対して、前記遮断体の前記立位姿勢と前記通行許容状態とを枢動を許容する枢動手段と、
該枢動手段に、前記立位姿勢の前記遮断体の前記正方向上流側への枢動を規制する姿勢規制手段を備えるとともに、
前記復帰手段を、前記遮断体を前記通行許容状態から前記立位姿勢に枢動方向の付勢力によって復帰させる枢動方向付勢手段で構成し、
前記ベースプレートにおける前記移動体の正方向上流側を傾斜曲面で形成するとともに、前記ベースプレートにおける前記移動体の正方向下流側に、前記通行許容状態の前記遮断体の嵌め込みを許容する嵌合凹部を備え、
該嵌合凹部に嵌め込まれた前記通行許容状態の前記遮断体における前記正方向下流側を、傾斜曲面で形成した
通行方向規制装置。
【請求項2】
枢動方向付勢手段を、
前記枢動手段の外周に嵌合するねじりバネで構成するとともに、
前記交差方向において所定の間隔を隔てて複数配置した
請求項1に記載の通行方向規制装置。
【請求項3】
前記姿勢規制手段を、
前記交差方向において所定の間隔を隔てて複数配置した前記ねじりバネ同士の間における前記ベースプレートに配置するとともに、
前記立位姿勢の前記遮断体に当接して前記正方向上流側への枢動を規制する当接姿勢規制体で構成した
請求項2に記載の通行方向規制装置。
【請求項4】
前記遮断体を、
前記立位姿勢において、前記転動手段の半径とほぼ同じ高さで形成した
請求項1乃至3のうちいずれかひとつに記載の通行方向規制装置。
【請求項5】
前記嵌合凹部に嵌め込まれた前記通行許容状態の前記遮断体における底面に警告表示を表示した
請求項1乃至4のうちいずれかひとつに記載の通行方向規制装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−12540(P2011−12540A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−168876(P2010−168876)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【分割の表示】特願2009−158491(P2009−158491)の分割
【原出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【出願人】(509189466)旭精密株式会社 (2)
【Fターム(参考)】