説明

通話内容証明システム、通話内容証明装置、電話装置及びプログラム

【課題】通話内容を部分的に記録して証明することが可能な通話内容証明システムを提供する。
【解決手段】通話内容を証明するための通話内容証明装置100と、通話内容証明装置100に対し呼の接続を要求する発呼側電話装置120と、通話内容証明装置100によって発呼側電話装置120との間に呼が接続される着呼側電話装置140と、を備える通話内容証明システム10が提供される。通話内容証明装置100は、発呼側電話装置120と着呼側電話装置140との間で呼を接続する電話接続部102と、呼が接続されている状態で発呼側電話装置120または着呼側電話装置140のうち少なくとも一方から送信される要求に応じて通話音声の録音を行う通話内容記録部104と、通話音声データを通話内容情報として格納するための通話内容格納部106と、通話内容情報に電子署名を付加して通話証明を生成する通話証明生成部114と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通話内容証明システム、通話内容証明装置、電話装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電話による会話の内容を証明する方法として、従来は、第三者の立会いの下で会話を行ってその第三者に内容を証明してもらうか、あるいは、会話内容をテープ等の記録媒体に保存する等の方法があった。しかし、第三者による立会いを行う場合、立会いの手配や日程調整等の手間がかかる等の問題があった。また、テープ等に記録した音声による証明を行う場合は、テープに記録された会話の話者や通話日時を確実に証明することが困難であり、また、記録内容の改ざんも可能である。
【0003】
このように人手を介して行う従来の方法に対し、記録媒体への記録を自動的に行う方法も考案されている。例えば、特許文献1には、通話内容を自動的に録音し、録音された通話内容に対する第三者の認証書を発行することにより、通話内容の真正性を確実に証明できるようにした電話通話内容証明サービスが記載されている。また、特許文献2には、通話内容と時刻情報とを記録し、記録されたデータが正確であることを事後証明することが可能な通話サービスが記載されている。
【0004】
【特許文献1】国際公開第05/020504号
【特許文献2】特開2004−172694号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このようなサービスで通話音声を自動的に録音すると、通話開始からどちらかが電話を切るまで連続して会話が記録されてしまい、録音されたデータが膨大なものになってしまう場合があった。また、録音された音声データの中で、証明したい内容が録音されているのはごく一部であって、膨大なデータの中から求める内容が録音されている箇所を探すのは非常に手間がかかるという問題もあった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、電話による通話内容を部分的に記録して証明することが可能な、新規かつ改良された通話内容証明システム、通話内容証明装置、電話装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数の電話装置間で行われる通話の内容を証明するための通話内容証明装置と、通話内容証明装置に対し呼の接続を要求する発呼側電話装置と、通話内容証明装置によって発呼側電話装置との間に呼が接続される着呼側電話装置と、を備える通話内容証明システムが提供される。上記通話内容証明装置は、発呼側電話装置からの要求に応じて発呼側電話装置と着呼側電話装置との間で呼を接続し、通話を中継する電話接続部と、電話接続部により呼が接続されている状態で発呼側電話装置または着呼側電話装置のうち少なくとも一方から送信される要求に応じて通話音声の録音を行う通話内容記録部と、通話内容記録部によって録音された通話音声データを通話内容情報として格納するための通話内容格納部と、通話内容記憶部に格納された通話内容情報に電子署名を付加して通話証明を生成する通話証明生成部と、を備える。
【0008】
かかる構成により、各電話装置は、通話内容証明装置を介して通話を行うことによって、それぞれが希望するタイミングで通話内容の記録を取ることが可能となる。これにより、通話内容を部分的に記録することが可能となり、通話開始から通話終了までのすべての通話記録を取る従来の方式と比較して通話音声のデータを必要最小限に留めることができる。また、必要な部分の会話内容だけを記録することができるため、大量の通話データの中から証明したい部分のデータのみを保存することが可能となる。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、発呼側電話装置と着呼側電話装置との間で行われる通話の内容を証明するための通話内容証明装置であって、発呼側電話装置からの要求に応じて発呼側電話装置と着呼側電話装置との間で呼を接続し、通話を中継する電話接続部と、電話接続部により呼が接続されている状態で発呼側電話装置または着呼側電話装置のうち少なくとも一方から送信される要求に応じて通話音声の録音を行う通話内容記録部と、通話内容記録部によって録音された通話音声データを通話内容情報として格納するための通話内容格納部と、通話内容記憶部に格納された通話内容情報に電子署名を付加して通話証明を生成する通話証明生成部と、を備える通話内容証明装置が提供される。
【0010】
かかる構成により、通話内容を部分的に記録して証明することが可能となり、通話開始から通話終了までのすべての通話記録を取る従来の方式と比較して通話音声のデータを必要最小限に留めることができる。また、必要な部分の会話内容だけを記録することができるため、大量の通話データの中から証明したい部分のデータのみを保存することが可能となる。
【0011】
また、通話内容証明装置は、通話内容情報に関連する情報を通話関連情報として記録する関連情報記録部をさらに備え、通話証明生成部は、通話関連情報に電子署名を付加して通話証明を生成するようにしてもよい。例えば、通話関連情報は、通話内容情報として記録された通話が行われた日時を示す情報であってもよい。これにより、通話内容とともにその通話が行われた日時も証明することが可能となる。
【0012】
あるいは、通話関連情報は、発呼側電話装置と着呼側電話装置との間で送受信される通話音声以外のデータであってもよい。これにより、電話による通話以外の通信手段により送受信されたデータについても証明の対象にすることができる。
【0013】
また、通話内容証明装置は、発呼側電話装置及び着呼側電話装置に対し認証処理を行う認証処理部をさらに備えるようにしてもよい。これにより、通信内容照明装置と各電話装置との間でセキュリティを確保するとともに、証明される通話内容にかかる通話を行った通話者についてより信頼性の高い証明を行うことができる。
【0014】
また、認証処理部は、発呼側電話装置または着呼側電話装置にそれぞれ接続される個人認証デバイスを用いて認証処理を行うようにしてもよい。これにより、電話番号や電話装置単位ではなく、個人単位での通話者の証明を行うことが可能となる。
【0015】
また、通話内容記録部は、通話中のいずれかの電話装置から通話音声の記録開始要求または記録終了要求を受信したことを他の電話装置に通知するようにしてもよい。これにより、記録要求を行ったユーザの通話相手であるユーザも、通話が記録されていることを認識することが可能となる。
【0016】
また、通話内容記録部は、他の電話装置から記録開始要求または記録終了要求を許可する旨の応答を受信した後に、通話音声の録音を開始または終了するようにしてもよい。これにより、通話中のユーザ全員が通話の記録に同意した状態で、通話記録を行うことが可能となる。
【0017】
また、通話内容情報は、通話内容記録部によって録音された通話音声データから求められるハッシュ値であってもよい。これにより、格納される通話内容のデータを圧縮することができ、通話内容記録装置に備える記憶領域を削減することができる。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、通話内容を証明するための通話内容証明装置を介して他の電話装置と接続される電話装置であって、通話内容証明装置を介して他の電話装置との間で呼を接続する電話接続部と、通話内容証明装置を介して他の電話装置との間に呼が接続されている状態で、通話内容証明装置に対し通話内容の記録開始または記録終了を要求する通話記録要求部と、を備える電話装置が提供される。
【0019】
かかる構成により、各通話者は通話途中の任意のタイミングで通話記録を開始または終了させることができる。これにより、各通話者が記録したいと思った部分の通話内容のみを記録することが可能となり、通話記録を部分的に行うことが可能となる。
【0020】
また、上記電話装置は、通話内容証明装置との間で認証処理を行う認証処理部をさらに備えるようにしてもよい。これにより、通信内容照明装置と各電話装置との間でセキュリティを確保するとともに、証明される通話内容にかかる通話を行った通話者についてより信頼性の高い証明を行うことができる。
【0021】
また、認証処理部は、個人認証デバイスに格納された認証情報を用いて認証処理を行うようにしてもよい。これにより、電話番号や電話装置単位ではなく、個人単位での通話者の証明を行うことが可能となる。
【0022】
また、電話装置は、他の電話装置との間で送受信される通話音声の録音を行う通話内容記録部と、録音された通話音声データが格納される通話内容格納部と、をさらに備えるようにしてもよい。これにより、電話装置側でも通話音声を記録することが可能となり、通話内容記録装置側で通話音声のデータを保存する必要がなくなる。
【0023】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、発呼側電話装置と着呼側電話装置との間で行われる通話の内容を証明するための通話内容証明装置であって、発呼側電話装置からの要求に応じて発呼側電話装置と着呼側電話装置との間で呼を接続し、通話を中継する電話接続部と、電話接続部により呼が接続されている状態で発呼側電話装置または着呼側電話装置のうち少なくとも一方から送信される要求に応じて通話音声の録音を行う通話内容記録部と、通話内容記録部によって録音された通話音声データを通話内容情報として格納するための通話内容格納部と、通話内容記憶部に格納された通話内容情報に電子署名を付加して通話証明を生成する通話証明生成部と、を備える通話内容証明装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0024】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、通話内容を証明するための通話内容証明装置を介して他の電話装置と接続される電話装置であって、通話内容証明装置を介して他の電話装置との間で呼を接続する電話接続部と、通話内容証明装置を介して他の電話装置との間に呼が接続されている状態で、通話内容証明装置に対し通話内容の記録開始または記録終了を要求する通話記録要求部と、を備える電話装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように本発明によれば、電話による通話内容を部分的に記録して証明することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0027】
(第1の実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態にかかる通話内容証明システムについて説明する。図1は、第1の実施形態にかかる通話内容証明システム10の概略構成を示すブロック図である。
【0028】
図1に示すように、本実施形態にかかる通話内容証明システム10は、通話内容証明装置100と、複数の電話装置120及び140により構成される。なお、ここでは、電話装置は2つであるとして説明するが、本発明はかかる例に限定されず、電話装置は2以上であってもよい。
【0029】
通話内容証明システム10は、2以上の電話装置120、140の間で送受信される通話音声を記録して通話内容の証明を行うためのシステムである。電話装置120と電話装置140との間では、通話内容証明装置100、ネットワーク160を介して電話呼が接続される。電話装置120及び140は、デジタル電話機、IP電話機、ソフトフォン、携帯電話端末等であってもよい。ネットワーク160は、電話装置120及び140に対応する電話通信網であって、例えば、PSTN(public
switched telephone network)、移動体通信網、衛星通信網、インターネット、NGN(Next Generation Network)等であってもよい。
【0030】
(通話内容証明装置100)
次いで、図2を参照して、通話内容証明装置100の構成について説明する。図2は、通話内容証明装置100の概略構成を示すブロック図である。通話内容証明装置100は、図2に示すように、電話接続部102と、通話内容記録部104と、通話内容格納部106と、関連情報記録部108と、関連情報格納部110と、認証処理部112と、通話証明生成部114と、により構成される。以下、各部の機能について説明する。
【0031】
(電話接続部102)
電話接続部102は、発呼側の電話装置から電話接続要求とともに送られる電話番号を用いて着呼側の電話装置に呼を発信し、発呼側の電話装置と着呼側の電話装置との間で呼を接続する機能部である。例えば、電話接続部102が電話装置120から電話装置140の電話番号とともに電話接続要求を受信した場合、電話接続部102は、受け取った電話番号を用いて電話装置140に呼を発信し、呼び出し要求を行う。電話装置140が呼び出しに応答すると、電話装置120と電話装置140との間で通話内容証明装置100を介して通話を行うことが可能となる。通話中は、電話接続部102は、電話装置120と電話装置140との間で送受信される通話音声データを中継する。また、いずれかの電話装置から切断要求を受けると、呼を切断する処理を行う。
【0032】
(通話内容記録部104、通話内容格納部106)
通話内容記録部104は、電話接続部102によって中継されている通話音声を記録するための機能部である。また、通話内容格納部106は、通話内容記録部104によって記録される通話音声のデータが格納される記憶部である。通話内容記録部104は、通話中の電話装置のいずれかから通話内容の記録開始要求を受信して、通話音声の録音を開始する。記録開始要求は、電話接続要求とともに送信されてもよく、その場合は、電話接続部102により呼が接続された後に、通話内容記録部104が録音を開始する。また、通話内容記録部104は、通話中の電話装置のいずれかから記録終了要求を受けると、録音を終了し録音された音声データを通話内容格納部106に格納する。通話音声のデータは、ハッシュ関数等により処理された形式で格納されてもよく、あるいは、音声データのまま格納されてもよい。
【0033】
また、通話内容記録部104は、通話中の電話装置の1つから記録開始要求や終了要求を受信した場合に、その電話装置以外の電話装置に対し、記録を開始または終了する旨の通知を行うようにしてもよい。また、通知を行った電話装置から記録の開始/終了を許可する旨のメッセージを受け取った後に記録開始/終了を行うようにしてもよい。さらに、記録の開始/終了が許可されなかった場合、要求を行った電話装置に対しその旨を通知するようにしてもよい。
【0034】
(関連情報記録部108、関連情報格納部110)
関連情報記録部108は、通話内容記録部104による通話音声の記録に関連して記録される、通話音声以外の情報を記録するための機能部である。また、関連情報格納部110は、関連情報記録部108によって記録される各種のデータが格納される記憶部である。関連情報記録部108は、例えば、通話開始日時/終了日時、通話記録の開始日時/終了日時や、電話の発呼側/着呼側の電話番号等を記録する。あるいは、通話内容証明装置100を介して電話装置間で送受信される音声以外のデータ(データ通信により送受信される画像データや文書データ等)を関連情報格納部110に格納するようにしてもよい。また、認証処理部112による認証処理の過程で発呼側/着呼側の電話装置から送信された認証情報を格納するようにしてもよい。
【0035】
(認証処理部112)
認証処理部112は、発呼側/着呼側の電話装置との間で相互認証を行うための機能部である。認証処理部112は、例えば、発呼側の電話装置から電話の接続要求を受信すると、発呼側電話装置に対して認証要求を送信する。これに対し発呼側電話装置からIDやパスワード等の認証情報が送信されると、認証処理部112は、送信された認証情報を用いて所定の認証方式による相互認証処理を実行する。ここで行われる相互認証処理は、例えば、周知技術である公開鍵暗号方式を用いた認証技術により実現されてもよい。発呼側の電話装置の認証処理が成功すると、認証処理部112は、電話接続部102に認証が成功した旨を通知し、電話接続部102によって呼接続が行われる。さらに、電話接続部102による呼び出しに対して着呼側の電話装置が応答すると、認証処理部112は、発呼側と同様に着呼側の電話装置にも認証要求を送信して相互認証処理を実行する。
【0036】
(通話証明生成部114)
通話証明生成部114は、通話内容格納部106に格納された通話音声のデータから通話証明データを生成するための機能部である。通話証明生成部114は、通話内容記録部104による通話音声の録音終了後、通話内容格納部106に格納された通話音声のデータに、電子署名を付与したものを通話証明として生成する。電子署名は、周知技術であるRSA暗号、ElGamal暗号、楕円曲線暗号等の公開鍵暗号方式を用いて実現されてもよい。また、通話証明は、生成後に通話記録を要求した電話装置に対して送信されてもよく、あるいは、通話内容証明装置100に蓄積しておき、電話装置からの要求を受けたタイミングで送信するようにしてもよい。
【0037】
また、通話証明生成部114は、通話音声のデータ以外のデータを用いて通話証明を生成してもよい。例えば、関連情報格納部110に格納されている通話開始日時/終了日時や電話の発呼側/着呼側の電話番号、電話装置の認証に用いられたID等の認証情報のデータを通話音声のデータに付加したデータに対し電子署名を行ってもよい。あるいは、発呼側電話装置と着呼側電話装置との間で送受信された、通話音声以外の通信データを用いて通話証明を生成してもよい。
【0038】
以上、通話内容証明装置100の構成について説明した。なお、電話接続部102、通話内容記録部104、関連情報記録部108、認証処理部112及び通話証明生成部114は、これらの各部の機能を実行するソフトウェアプログラムを通話内容証明装置100にインストールすることにより実現することも可能であるし、専用のハードウェアで実現することも可能である。また、上記ソフトウェアプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されたものを読み出すことにより実行されてもよいし、あるいは、ネットワーク等を介して通話内容証明装置100に提供されるものであってもよい。また、通話内容格納部106及び関連情報格納部110は、例えば、半導体メモリ、光ディスク、磁気ディスク等の各種の記憶媒体等により構成されてもよい。
【0039】
(電話装置120、140)
次に、図3を参照して、電話装置120、140の構成について説明する。本実施形態においては、電話装置120及び140は、いずれも発呼側及び着呼側両方の機能を備え、実質的に同一の構成を有するものとして説明するが、一部の機能については、発呼側または着呼側のいずれか一方だけに備えられてもよい。
【0040】
図3は、電話装置120(または140)の概略構成を示すブロック図である。電話装置120は、図3に示すように、電話接続部122と、認証処理部124と、入力受付部126と、通話記録要求部128と、通話記録要求受信部130と、により構成される。また、図示していないが、入力部や、表示部、音声入力部等を備えるようにしてもよい。
【0041】
(電話接続部122)
電話接続部122は、通話内容証明装置100に対し呼の接続を要求したり、通話内容証明装置100から電話呼び出しを受けたりするための機能部である。例えば、電話接続部122は、電話装置120に備えられたダイヤルボタン等により入力された通話内容証明装置100の電話番号をダイヤルして通話内容証明装置100に呼の接続を要求し、接続を要求する通話相手の電話番号を通話内容証明装置100に送信する。あるいは、認証処理部124によって通話内容証明装置100との間で認証処理が行われる場合は、認証処理部124から認証が成功したことを通知された後で電話番号を送信するようにしてもよい。
【0042】
また、電話接続部122は、通話中に通話内容証明装置100との間で通話音声の送受信を行う。例えば、電話接続部122は、電話装置120に備えられたハンドセット(図示せず)等の音声入力可能な装置から入力されるアナログ音声信号に所定の信号処理を施した後デジタル信号に変換し、ネットワーク160を介して通話内容証明装置100に送信する。また、逆に、通話内容証明装置100から受け取ったデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し信号処理を施した後、ハンドセットの受話口等から音声として出力させるようにする。
【0043】
(認証処理部124)
認証処理部124は、通話内容証明装置100との間で相互認証を行うための機能部である。ここで実行される相互認証処理は、例えば、周知技術である公開鍵暗号方式や秘密鍵暗号方式を用いた認証技術を用いて行われてもよい。また、認証処理部124は、電話装置120に接続されたUSBトークンやICカード等の個人認証デバイスに格納された認証情報を用いて認証処理を行うようにしてもよい。
【0044】
(入力受付部126)
入力受付部126は、電話装置120に備えられたダイヤルボタンや機能ボタン、あるいは電話装置120に接続されたキーボードやポインティングデバイス等の入力インタフェース(図示せず)を通じて入力されるユーザからの指示を受け付けるための機能部である。例えば、入力受付部126は、ダイヤルボタン等が押下されることによって電話番号が入力された場合に、どのダイヤルボタンが押下されたかを電話接続部122に通知するようにしてもよい。あるいは、通話中に、機能ボタンが押下される等して通話記録の開始または終了を要求する入力が行なわれた場合に、入力された要求内容を示す情報を通話内容記録部104に通知してもよい。
【0045】
(通話記録要求部128)
通話記録要求部128は、通話中にユーザからの入力等に応じて通話内容証明装置100に通話内容の記録開始要求または記録終了要求を送信する機能部である。ユーザは、例えば、電話装置120に設けられたダイヤルボタンや機能ボタン、あるいは電話装置120に接続されたキーボードやポインティングデバイス等の入力インタフェース(図示せず)を操作することによって、開始要求/終了要求を電話装置120に入力することができる。入力された開始要求/終了要求は、入力受付部126によって通話記録要求部128に通知される。通話記録要求部128は、要求を受け付けると、通話内容証明装置100に送信するためのメッセージ等を生成し、ネットワーク160を通じて通話内容証明装置100に送信する。通話記録要求部128は、電話接続部122によって通話相手である電話装置との間で呼が接続されている状態で記録開始要求/終了要求を受け付けるようにしてもよい。あるいは、記録開始要求は、電話接続部122に対する呼接続要求とともに入力されてもよい。
【0046】
(通話記録要求受信部130)
通話記録要求受信部130は、通話記録の開始要求または終了要求が送信されたことを示す通知情報を通話内容証明装置100から受信するための機能部である。通話記録要求受信部130は、通話内容証明装置100から通知情報を受け取ると、電話装置120に備えられたディスプレイ等の表示部(図示せず)などにメッセージ等を表示して、電話装置120で通話中のユーザに記録開始要求/終了要求が送信されたことを知らせるようにしてもよい。あるいは、電話装置120に備えられたハンドセット(図示せず)の受話口を通じて音声メッセージを出力するようにしてもよい。
【0047】
また、電話装置120に設けられたダイヤルボタンや機能ボタン、あるいは電話装置120に接続されたキーボードやポインティングデバイス等の入力インタフェース(図示せず)をユーザが操作することによって、通話記録の開始要求/終了要求を許可するか否かを入力できるようにし、ネットワーク160を通じて入力された内容を通話内容証明装置100に通知するようにしてもよい。これにより、通話者全員の同意を得て通話内容の記録を開始、あるいは終了することができるようになる。
【0048】
以上、電話装置120の構成について説明した。なお、通話記録要求部128及び通話記録要求受信部130は、必ずしも発呼側と着呼側の両方に備えられなくともよい。例えば、通話記録要求部128は、発呼側の電話装置にのみ備えられ、通話記録要求受信部130は、着呼側の電話装置にのみ備えられていてもよい。
【0049】
また、電話接続部122、認証処理部124、入力受付部126、通話記録要求部128及び通話記録要求受信部130は、これらの各部の機能を実行するソフトウェアプログラムを電話装置120にインストールすることにより実現することも可能であるし、専用のハードウェアで実現することも可能である。また、上記ソフトウェアプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されたものを読み出すことにより実行されてもよいし、あるいは、ネットワーク等を介して電話装置120に提供されるものであってもよい。
【0050】
(通話内容証明システム10の動作例)
次に、図4を参照して、上述した通話内容証明システム10の動作について説明する。ここで、図4は、通話内容証明システム10の動作の一例を示すシーケンス図であり、電話装置120から電話装置140に対して電話を掛ける場合の動作例を示している。
【0051】
まず、電話装置120は、通話内容証明装置100に対し呼の接続を要求する(ステップS200)。次いで、通話内容証明装置100の認証処理部112は、電話装置120に対して認証要求を行い、通話内容証明装置100と電話装置120との間で相互認証が行われる(ステップS202)。相互認証は、例えば、電話装置120に接続された個人認証デバイスを用いた公開鍵暗号方式による認証技術に基づいて行われてもよい。
【0052】
相互認証が成功すると、電話装置120は、接続を要求する電話装置140の電話番号を通話内容証明装置100に送信する(ステップS204)。指定される電話番号は1つであってもよく、複数であってもよい。また、ここでは、着呼先の電話装置140を指定するための情報として電話番号を用いて説明するが、これは一例であって、電話装置140を指定することが可能な情報であればどのような形式の情報であってもよい。
【0053】
また、ここでは、認証処理後に電話番号を送信するものとしたが、認証処理が行われる前、即ち、ステップS200で呼の接続を要求した後に電話番号を送信するようにしてもよい。
【0054】
次いで、通話内容証明装置100の電話接続部102は、電話装置120から受信した電話番号に対して呼を発信し呼び出しを行う(ステップS206)。これに対し、着呼側のユーザは、電話装置140を操作して呼び出しに応答する(ステップS208)。
【0055】
電話装置140からの応答を受信すると電話接続部102は、認証処理部112にそれを伝える。すると認証処理部112は、ステップS202で行ったのと同様に、電話装置140に対して認証要求を行い、電話装置140との間で相互認証処理が行われる(ステップS210)。
【0056】
相互認証処理が完了すると、認証処理部112は、その旨を電話接続部102に通知し(ステップS212)、電話接続部102は、電話装置140との間の呼接続処理を完了させる。これにより、電話装置120と電話装置140との間で通話内容証明装置100を介して呼の接続が確立され、通話を行うことが可能な状態となる(ステップS214)。
【0057】
ここで、電話装置120で通話中のユーザの入力等に応じて、電話装置120から通話内容証明装置100に通話記録の開始要求が送信される(ステップS216)。次いで、通話内容証明装置100の通話内容記録部104が通話記録の開始要求を受信し、通話相手である電話装置140に通話記録を開始する旨の通知を行う(ステップS218)。電話装置140は、ステップS218で通知された情報をディスプレイ等の表示部に表示させてもよい。あるいは、音声メッセージを生成し、通話音声を出力するハンドセットの受話口等から音声メッセージを出力するようにしてもよい。
【0058】
次いで、電話装置140は、ステップS218で受信した通知に対する応答を通話内容証明装置100に返す(ステップS220)。このとき、電話装置140は、通話記録の開始を許可するか否かを選択するためのユーザからの入力を受け付け、入力された内容を通話内容証明装置100に返すようにしてもよい。
【0059】
通話内容証明装置100は、電話装置140からの応答を受け取った後、通話内容記録部104によって通話音声の録音を開始する(ステップS222)。ここで、通話内容記録部104は、電話装置140から通話記録の開始を許可する旨の応答を受け取った場合だけ、通話音声の録音を開始するようにしてもよい。通話内容記録部104によって記録された通話音声のデータは、通話内容格納部106に格納される。また、通話音声のデータは、ハッシュ関数等により圧縮されて格納されてもよい。また、通話音声とともに、関連情報記録部108によって通話開始日時や終了日時、電話装置120、140の電話番号等を記録するようにしてもよい。また、通話音声以外に電話装置120と電話装置140との間で送受信される電子データ等も併せて記録するようにしてもよい。
【0060】
ステップS222で通話音声の録音を開始してから所定の時間経過後、電話装置120から通話内容証明装置100に通話記録の終了要求が送信される(ステップS224)。これは、ステップS216と同様ユーザの入力等に応じて送信されてもよく、あるいは、呼の切断要求とともに送信されるようにしてもよい。通話内容証明装置100の通話内容記録部104は、終了要求を受信すると、通話音声の録音を終了する。このとき、ステップS216の開始要求のときと同様に、通話記録を終了することを電話装置140に通知し、電話装置140からの応答を受信してから録音を終了するようにしてもよい。
【0061】
次いで、通話内容証明装置100の通話証明生成部114は、通話内容格納部106に格納された通話内容のデータに電子署名を行うことにより通話証明を生成する(ステップS226)。通話証明を生成する際に、通話内容のデータだけではなく、関連情報記録部108によって記録された通話開始日時や終了日時、電話装置120、140の電話番号等も含めて電子署名を行うようにしてもよい。あるいは、通話音声にデータ以外に、電話装置120及び140の間で送受信された電子データに電子署名を行って通話証明データを生成するようにしてもよい。
【0062】
その後、生成された通話証明のデータは、通話内容証明装置100から電話装置120に送信される(ステップS228)。通話証明データの送信は、通話終了後、即ち呼の切断後に行われてもよい。あるいは、通話内容証明装置100は、通話証明のデータを蓄積しておき、電話装置120からの要求があった場合に、電話装置120に対して通話証明データを送信するようにしてもよい。
【0063】
以上、本発明の第1の実施形態にかかる通話内容証明システム10について説明した。かかる構成によれば、各電話装置は、通話内容証明装置を介して通話を行うことによって、それぞれが希望するタイミングで通話内容の記録を取ることが可能となる。これにより、通話内容を部分的に記録することが可能となり、通話開始から通話終了までのすべての通話記録を取る従来の方式と比較して通話音声のデータを必要最小限に留めることができる。また、必要な部分の会話内容だけを記録することができるため、大量の通話データの中から証明したい部分のデータを検索する必要がなくなる。
【0064】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態にかかる通話内容証明システムについて説明する。第1の実施形態にかかる通話内容証明システムでは、通話内容証明装置100が発呼側と着呼側との間で通話内容を録音する処理を行ったが、第2の実施形態に係る通話内容証明システムは、通話内容の記録を要求した電話装置においても通話内容の録音を可能にした点が異なる。
【0065】
本実施形態にかかる通話内容証明装置は、上述した第1の実施形態の通話内容証明装置と実質的に同一の構成であるため、重複説明を省略する。以下、図5を参照して、本実施形態にかかる電話装置の構成について説明する。図5は、第2の実施形態にかかる電話装置320の概略構成を示すブロック図である。
【0066】
(電話装置320)
第2の実施形態にかかる電話装置320は、図5に示すように、電話接続部322と、認証処理部324と、入力受付部326と、通話記録要求部328と、通話記録要求受信部330と、通話内容記録部332と、通話内容格納部334とにより構成される。このうち、電話接続部322、認証処理部324、入力受付部326、通話記録要求部328及び通話記録要求受信部330は、上述した第1の実施形態にかかる電話装置120の該当する構成要素と実質的に同一の機能を有するものであるため、重複説明を省略する。本実施形態にかかる電話装置320は、上記第1の実施形態にかかる電話装置120と共通の構成要素に加えて、通話内容記録部332及び通話内容格納部334を備えるようにしたことを特徴とする。以下、通話内容記録部332及び通話内容格納部334について説明する。
【0067】
通話内容記録部332及び通話内容格納部334は、上述した第1の実施形態にかかる通話内容証明装置100の通話内容記録部104及び通話内容格納部106と同様の機能を有する。即ち、通話内容記録部332は、電話装置320と通話中である電話装置との間で送受信される通話音声を録音する。録音された音声のデータは、通話内容格納部334に格納される。
【0068】
このように本実施形態では、電話装置320内に通話音声を記録するための構成を備えることにより、通話内容照明装置と電話装置との両方において、通話内容を記録することが可能となる。従って、通話内容証明装置側には通話音声をハッシュ関数等で処理したデータのみを保存して通話証明データを生成し、電話装置側で通話音声のデータを保存するようにしてもよい。これにより、本実施形態では、通話内容証明装置において通話音声のデータを保存するための大量の記憶領域を確保する必要がなくなる。
【0069】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる通話内容証明システムの概略構成を示す図である。
【図2】同実施形態にかかる通話内容証明装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態にかかる電話装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態にかかる通話内容証明システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【図5】本発明の第2の実施形態にかかる通話内容証明システムの電話装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0071】
10 通話内容証明システム
100 通話内容証明装置
102 電話接続部
104 通話内容記録部
106 通話内容格納部
108 関連情報記録部
110 関連情報格納部
112 認証処理部
114 通話証明生成部
120、140 電話装置
122 電話接続部
124 認証処理部
126 入力受付部
128 通話記録要求部
130 通話記録要求受信部
160 ネットワーク
320 電話装置
322 電話接続部
324 認証処理部
326 入力受付部
328 通話記録要求部
330 通話記録要求受信部
332 通話内容記録部
334 通話内容格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電話装置間で行われる通話の内容を証明するための通話内容証明装置と、
前記通話内容証明装置に対し呼の接続を要求する発呼側電話装置と、
前記通話内容証明装置によって前記発呼側電話装置との間に呼が接続される着呼側電話装置と、
を備える通話内容証明システムであって、
前記通話内容証明装置は、
前記発呼側電話装置からの要求に応じて前記発呼側電話装置と前記着呼側電話装置との間で呼を接続し、通話を中継する電話接続部と、
前記電話接続部により呼が接続されている状態で前記発呼側電話装置または前記着呼側電話装置のうち少なくとも一方から送信される要求に応じて通話音声の録音を行う通話内容記録部と、
前記通話内容記録部によって録音された通話音声データを通話内容情報として格納するための通話内容格納部と、
前記通話内容記憶部に格納された前記通話内容情報に電子署名を付加して通話証明を生成する通話証明生成部と、
を備えることを特徴とする、通話内容証明システム。
【請求項2】
発呼側電話装置と着呼側電話装置との間で行われる通話の内容を証明するための通話内容証明装置であって、
前記発呼側電話装置からの要求に応じて前記発呼側電話装置と前記着呼側電話装置との間で呼を接続し、通話を中継する電話接続部と、
前記電話接続部により呼が接続されている状態で前記発呼側電話装置または前記着呼側電話装置のうち少なくとも一方から送信される要求に応じて通話音声の録音を行う通話内容記録部と、
前記通話内容記録部によって録音された通話音声データを通話内容情報として格納するための通話内容格納部と、
前記通話内容記憶部に格納された前記通話内容情報に電子署名を付加して通話証明を生成する通話証明生成部と、
を備えることを特徴とする、通話内容証明装置。
【請求項3】
前記通話内容情報に関連する情報を通話関連情報として記録する関連情報記録部をさらに備え、
前記通話証明生成部は、前記通話関連情報に電子署名を付加して前記通話証明を生成することを特徴とする、請求項2に記載の通話内容証明装置。
【請求項4】
前記通話関連情報は、前記通話内容情報として記録された通話が行われた日時を示す情報であることを特徴とする、請求項3に記載の通話内容証明装置。
【請求項5】
前記通話関連情報は、前記発呼側電話装置と前記着呼側電話装置との間で送受信される通話音声以外のデータであることを特徴とする、請求項3に記載の通話内容証明装置。
【請求項6】
前記発呼側電話装置及び前記着呼側電話装置に対し認証処理を行う認証処理部をさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の通話内容証明装置。
【請求項7】
前記認証処理部は、前記発呼側電話装置または前記着呼側電話装置にそれぞれ接続される個人認証デバイスを用いて前記認証処理を行うことを特徴とする、請求項6に記載の通話内容証明装置。
【請求項8】
前記通話内容記録部は、通話中のいずれかの前記電話装置から通話音声の記録開始要求または記録終了要求を受信したことを他の前記電話装置に通知することを特徴とする、請求項2に記載の通話内容証明装置。
【請求項9】
前記通話内容記録部は、前記他の電話装置から記録開始要求または記録終了要求を許可する旨の応答を受信した後に、前記通話音声の録音を開始または終了することを特徴とする、請求項8に記載の通信内容証明装置。
【請求項10】
前記通話内容情報は、前記通話内容記録部によって録音された通話音声データから求められるハッシュ値であることを特徴とする、請求項2に記載の通話内容証明装置。
【請求項11】
通話内容を証明するための通話内容証明装置を介して他の電話装置と接続される電話装置であって、
通話内容証明装置を介して他の電話装置との間で呼を接続する電話接続部と、
前記通話内容証明装置を介して前記他の電話装置との間に呼が接続されている状態で、前記通話内容証明装置に対し通話内容の記録開始または記録終了を要求する通話記録要求部と、
を備えることを特徴とする、電話装置。
【請求項12】
前記通話内容証明装置との間で認証処理を行う認証処理部をさらに備えることを特徴とする、請求項11に記載の電話装置。
【請求項13】
前記認証処理部は、個人認証デバイスに格納された認証情報を用いて認証処理を行うことを特徴とする、請求項12に記載の電話装置。
【請求項14】
前記他の電話装置との間で送受信される通話音声の録音を行う通話内容記録部と、
前記録音された通話音声データが格納される通話内容格納部と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項11に記載の電話装置。
【請求項15】
コンピュータを、
発呼側電話装置と着呼側電話装置との間で行われる通話の内容を証明するための通話内容証明装置であって、
前記発呼側電話装置からの要求に応じて前記発呼側電話装置と前記着呼側電話装置との間で呼を接続し、通話を中継する電話接続部と、
前記電話接続部により呼が接続されている状態で前記発呼側電話装置または前記着呼側電話装置のうち少なくとも一方から送信される要求に応じて通話音声の録音を行う通話内容記録部と、
前記通話内容記録部によって録音された通話音声データを通話内容情報として格納するための通話内容格納部と、
前記通話内容記憶部に格納された前記通話内容情報に電子署名を付加して通話証明を生成する通話証明生成部と、
を備える通話内容証明装置として機能させるためのプログラム。
【請求項16】
コンピュータを、
通話内容を証明するための通話内容証明装置を介して他の電話装置と接続される電話装置であって、
通話内容証明装置を介して他の電話装置との間で呼を接続する電話接続部と、
前記通話内容証明装置を介して前記他の電話装置との間に呼が接続されている状態で、前記通話内容証明装置に対し通話内容の記録開始または記録終了を要求する通話記録要求部と、を備える電話装置として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−55376(P2009−55376A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−220346(P2007−220346)
【出願日】平成19年8月27日(2007.8.27)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】