説明

速度制限装置

【課題】カーナビゲーションシステムを搭載していない車両であっても、自車走行路の制限速度を認識し、自車両の速度が制限速度を超えた場合、運転者に速度超過を知らせて制限速度内での運転を促すことができるようにする。
【解決手段】車速Sと前方認識カメラ1で撮像した画像に基づいて認識した速度標識31に表示されている制限速度Srを検出し、この車速Sと制限速度Srとの速度差ΔSを算出し(S13)、この速度差ΔSをパラメータとしてアクセル感度ゲインGaccを設定する(S14)。そして、このアクセル感度ゲインGaccでアクセル開度θaccを補正して疑似アクセル開度θahを求め、この疑似アクセル開度θahとエンジン回転数Neとに基づいて目標スロットル開度θeを設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前方認識カメラで撮像した画像に基づいて、走行している道路の制限速度を認識し、自車両の速度と制限速度との速度差が所定に超過している場合、アクセル開度に対するスロットル開度の特性を変化させるようにした速度制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、運転者は、道路標識或いは路面上の路面標識に表示されている制限速度を認識することで、自車両の速度が制限速度以内にあるか否かを判断し、制限速度を超えている場合には、アクセルペダルに対する踏込み量を緩める等の減速操作を行い、制限速度に収まるように車速を制御している。
【0003】
しかし、走行路の制限速度を常に認識しながら自車両を運転することは困難で、道路標識を見過ごしたり、制限速度が設定されていない走行路であると勘違いして、通常の法定速度で走行してしまうことが多々ある。
【0004】
このような運転者の不注意による速度オーバを防止する手段として、カーナビゲーションシステムを用いて自車の現在位置を検出し、地図データに記憶されている制限速度データを読み込み、自車両の速度が制限速度を超えている場合、警報を発する技術が知られている。
【0005】
しかし、制限速度は、ある期間毎に見直されており、又、新しい道路が開通することもある。この場合、最新の地図データに更新すれば対応できるが、短期間のサイクルで地図データを更新することは多大な費用が必要となり、現実的ではない。
【0006】
又、例えば道路脇に設けた光或いは電波によるビーコン(beacon)からの情報に基づいて制限速度を判断することも考えられる。しかし、ビーコンを受信することのできない地域を走行している場合には、正確な制限速度情報を得ることができない不都合がある。
【0007】
この対策として、例えば特許文献1(特開2007−199026号公報)には、前方認識カメラで撮像した画像に基づいて速度標識に記載されている制限速度を認識し、メータパネルに、実際の車速(実車速)と制限速度とを共に表示し、実車速が制限速度を越えた場合、スピードメータの速度超過領域を着色して警告する技術か開示されている。
【0008】
この文献に開示されている技術によれば、前方認識カメラ撮像した画像に基づいて制限速度を認識しているため、常に最新の制限速度を運転者に知らせることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−199026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、速度超過を検出した場合、警告を発すると共に速度リミッタを作動させて、運転者に制限速度内での走行を促す装置が知られている。
【0011】
しかし、実車速が制限速度を超えたとき、一律に速度リミッタを作動させて、速度を制限すると、例えば混雑した道路において車間を詰めて並走している場合、自車両の車速のみが制限されると、後続車のスムーズな走行が阻害されるばかりか、渋滞の原因になってしまう問題がある。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑み、カーナビゲーションシステムを搭載していない車両であっても自車走行路の制限速度を認識して、自車両の車速と制限速度とを比較することができ、自車両の速度が制限速度を超えた場合、自車両の車速を強制的に規制することなく運転者に対して、制限速度内での運転を促すことのできる速度制限装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため本発明による速度制限装置は、自車両前方を撮像する撮像手段と、車速を検出する車速検出手段と、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記撮像手段で撮像した画像に基づき速度標識に表示されている制限速度を検出する制限速度検出手段と、前記車速検出手段で検出した車速と前記制限速度検出手段で検出した制限速度との速度差により速度超過を検出した場合、超過速度に応じたアクセル感度ゲインを設定するアクセル感度ゲイン設定手段と、前記アクセル開度検出手段で検出したアクセル開度を前記アクセル感度ゲイン設定手段で設定したアクセル感度ゲインで補正して疑似アクセル開度を設定する疑似アクセル開度設定手段と、前記疑似アクセル開度設定手段で設定した疑似アクセル開度とエンジン回転数検出手段で検出したエンジン回転数とに基づいて目標スロットル開度を設定する目標スロットル開度設定手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、前方認識カメラで撮像した画像から速度標識を認識し、この速度標識に表示されている制限速度を検出するようにしたので、カーナビゲーションシステムを搭載していない車両であっても自車走行路の制限速度を認識することができ、高い汎用性を得ることができる。
【0015】
又、自車両の車速と検出した制限速度との速度差に基づいて自車両の速度が制限速度を超過していると判定した場合、超過速度に応じてアクセル開度を擬似的に制限し、この制限されたアクセル開度に基づいてスロットル弁の開度が調整されるので、自車両の車速を強制的に規制する場合に比し、運転者に不快感を与えることなく、制限速度内での運転を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】速度制限装置を搭載する車両の概略構成図
【図2】速度制限装置の構成を示すブロック図
【図3】制限速度検出ルーチンを示すフローチャート
【図4】アクセル感度処理ルーチンを示すフローチャート
【図5】スロットル開度制御ルーチンを示すフローチャート
【図6】速度標識と路面に記載された速度表示とを示す説明図
【図7】アクセル感度テーブルの説明図
【図8】目標スロットル開度テーブルの説明図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1に示すように、自動車等の自車両Mには、自車両Mの前方を撮像する撮像手段としての前方認識カメラ1と、前方認識カメラ1で撮像した画像から、速度標識31等を識別し、自車走行路の速度標識31等に記載されている制限速度を認識して、制限速度と車速との関係に応じてアクセル開度に対するスロットル開度を設定するスロットル開度制御ユニット11と、エンジン20に設けられてスロットル開度制御ユニット11からの制御信号に応じて動作するスロットルアクチュエータ21等が搭載されており、このスロットルアクチュエータ21によりスロットル弁22の開度が調整される。
【0018】
図2に示すように、スロットル開度制御ユニット11は、CPU11a,ROM11b,RAM11c等を備えるマイクロコンピュータを主体に構成されており、入力側に、前方認識カメラ1、エンジン回転数検出手段としてのエンジン回転数センサ2、車速検出手段としての車速センサ3、アクセル開度検出手段としてのアクセル開度センサ4、スロットル開度センサ5等が接続され、出力側に、スロットル弁22を開閉動作させるスロットルアクチュエータ21、警報手段としての警報装置23等が接続されている。警報装置23の出力形態としては、インストルメントパネルに設けられているウォーニングランプの点灯或いは点滅、ブザーの吹鳴、又は、スピーカからの速度超過を知らせる音声出力等がある。
【0019】
CPU11aはROM11bに格納されている制御プログラムに従い、前方認識カメラ1で撮像した画像、及び各種センサ2〜5で検出したパラメータを読込み、スロットル弁22の開度を制御するスロットル開度制御を実行する。尚、ROM11bには、制御プログラム以外に、速度標識31や路面速度標識32(図5参照)を識別すると共に、各標識31,32に表示されている速度表示を認識するためのテンプレートデータ、目標トルクを設定するための目標トルクマップ等の固定データが記憶されている。
【0020】
又、ROM11bに記憶されているテンプレートデータとしては、速度標識、路面速度標識に関するテンプレートデータ、及びそれらに記載されている制限速度に関するテンプレートデータ等がある。図5に示すように、制限速度が記載されている速度標識31は、円形のプレート状に形成されている。一方、路面速度標識32に記載されている制限速度は、おおよそ変則の6角形を有しており、これらと画像データとのパターンマッチングにより制限速度を認識することができる。尚、制限速度に関するテンプレートデータは、速度標識31及び路面速度標識32毎に、予め設定されている制限速度を表す数字(例えば50,40,30)に対応するデータが記憶されている。又、RAM11cには演算時のデータが一時記憶される。
【0021】
スロットル開度制御は、基本的に運転者の操作するアクセルペダルの踏込み量に比例するスロットル開度を設定する。一方、自車両Mの車速が制限速度を超えている場合は、その速度差に応じてアクセル感度ゲインを設定し、このアクセル感度ゲインにてアクセルペダルの踏込み量を補正して疑似アクセル開度を設定する。そして、この疑似アクセル開度に基づいてスロットル開度を設定する。
【0022】
スロットル開度制御ユニット11で実行されるスロットル開度制御処理は、具体的には、図2〜図5に示すフローチャートに従って行われる。先ず、図3に示す速度検出ルーチンについて説明する。尚、このルーチンでの処理が本発明の制限速度検出手段に対応している。
【0023】
このルーチンでは、ステップS1で、前方認識カメラ1で撮像した自車両M前方の画像データを読込み、ステップS2で、読込んだ画像データとROM11bに格納されているテンプレートデータとのパターンマッチングを行い、自車走行路上の速度標識31や路面速度標識32(図5参照)を識別すると共に、この各標識31,32に表示されている速度表示を認識する。そして、ステップS3で、認識した速度表示に基づいて制限速度Srを設定し、ルーチンを抜ける。
【0024】
この制限速度Srは、図4に示すアクセル感度処理ルーチンで読込まれる。この図4での処理が本発明のアクセル感度ゲイン設定手段に対応している。
【0025】
このルーチンでは、先ず、ステップS11で、車速センサ3で検出した車速Sを読込み、ステップS12で、制限速度Srを読込む。そして、ステップS13で、車速Sと制限速度Srとの差分から速度差ΔSを算出し(ΔS←S−Sr)、ステップS14へ進み、この速度差ΔSをパラメータとして、図7に示すアクセル感度テーブルを参照してアクセル感度ゲインGaccを設定し、ステップS15へ進む。
【0026】
図7に示すように、アクセル感度テーブルは、速度差ΔSに対するアクセル感度ゲインGaccを予め実験などから求めて設定したもので、本実施形態では、ΔSが10[Km/h]までの超過速度にあっては、許容範囲としてGaccを1.0とし、ΔSが10[Km/h]を越えて40[km/h]に達するまでの超過速度では、非線形的に減少させ、40[km/h]以上で、Gacc=0.6の固定値に設定している。速度差ΔSが10[Km/h]までは速度超過と見なされないため、一時的に速度超過した場合には、アクセル感度が制限されず運転者に不快感を与えることがない。
【0027】
ステップS15へ進むと、アクセル感度ゲインGaccが速度超過か否かを調べ、速度超過(Gacc<1.0)の場合は、ステップS16へ進み、制限速度以下(Gacc=1.0)の場合は、ステップS18へ進む。
【0028】
尚、この場合、アクセル感度テーブルは自車の車速によって幾つかのテーブルを用意しておき、自車速に応じて選択するようにしてもよい。例えば、低速・中速・高速の3つのテーブルを用意しておき、Gaccを微妙にチューニングすることも考えられる。
【0029】
速度超過と判定されてステップS16へ進むと、タイマのカウント値Tが設定値To(例えば3[sec])を経過したか否かが調べられ、経過していない場合は(T<To)、ステップS17へ進み、経過した場合は(T≧To)、ステップS18へ分岐する。
【0030】
ステップS17へ進むと、タイマのカウント値Tをインクリメントし(T←T+1)、ステップS19へ進み、アクセル感度ゲインGaccを1.0に設定し(Gacc←1.0)、ステップS20へ進み、警報信号を出力した後、ルーチンを抜ける。
【0031】
すると、警報装置23がインストルメントパネルに設けられているウォーニングランプの場合は、このウォーニングランプが点灯或いは点滅して、運転者に速度超過が知らされる。又、ブザーの場合は、断続的なブザー音を吹鳴することで運転者に速度超過を知らせる。或いは、警報装置23がスピーカの場合は、このスピーカからの速度超過を知らせる音声を出力することで、運転者に注意を促す。
【0032】
一方、ステップS15或いはステップS16からステップS18へ進むと、タイマのカウント値Tをクリアした後(T←0)、ルーチンを抜ける。
【0033】
このように、本実施形態では、アクセル感度ゲインGaccを調べ、速度超過と判定した場合であっても、直ちに実際のアクセル感度ゲインGaccを出力せず、設定時間(To)に達するまでは、アクセル感度ゲインGaccを1.0として出力するようにしたので、運転者が警報に基づいて、車速Sを制限速度以下(実際には、制限速度Sr+10[Km/h])とした場合は、後述するように、通常のスロットル開度制御が継続されるため、アクセル感度が急に変化することによる不快感を与えることがない。
【0034】
このアクセル感度ゲインGaccは、図5に示すスロットル開度制御ルーチンで読込まれる。このルーチンでは、先ず、ステップS21で、アクセル開度センサ4で検出したアクセルペダルの踏込み量を示すアクセル開度θaccを読込み、続く、ステップS22で、アクセル感度ゲインGaccを読込む。
【0035】
その後、ステップS23へ進み、アクセル開度θaccにアクセル感度ゲインGaccを乗算して、換言すれば、アクセル開度θaccをアクセル感度ゲインGaccで補正して、疑似アクセル開度θahを求める(θah←θacc・Gacc)。尚、アクセル感度ゲインGaccが1.0の場合は、θah=θaccとなり、補正は実質的には行われない。尚、このステップでの処理が本発明の疑似アクセル開度設定手段に相当する。
【0036】
そして、ステップS24へ進み、エンジン回転数センサ2で検出したエンジン回転数Neを読み込み、ステップS25で、このエンジン回転数Neと疑似アクセル開度θahとに基づき、ROM11bに格納されている目標トルクマップを参照して目標トルクを設定し、この目標トルクに対応する目標スロットル開度θeを設定する。尚、このステップでの処理が、本発明の目標スロットル開度設定手段に対応している。
【0037】
その後、ステップS24で、スロットル開度センサ5で検出したスロットル開度θthを読み込み、ステップS27で、スロットル弁22の開度(スロットル開度θth)が目標スロットル開度θeに収束するようにスロットルアクチュエータ21をフィードバック制御して、ルーチンを抜ける。
【0038】
このように、本実施形態では、車速Sが制限速度Srを超過した場合には、図7に示すように、速度超過(速度差ΔS)に応じたアクセル感度ゲインGaccを設定し、このアクセル感度ゲインGaccで目標スロットル開度θeを制限するようにしたので、図8に示すように、アクセル開度θaccに対する目標スロットル開度θeの特性がアクセル感度ゲインGaccによって変化する。従って、目標スロットル開度θeの特性は、アクセル感度ゲインGaccの値により、同図にハッチングで示す領域内で変化する。その結果、例えば、速度超過が40[Km/h]以上の場合は、アクセルペダルを全踏しても目標スロットル開度θeが最大60[%]迄しか開かず、運転者に無理のない運転を課すことができる。
【0039】
一方、速度が超過しても、アクセル感度が低下するだけで、アクセルペダルを踏み込めば加速、増速されるため、従来のように速度リミッタを用いて車速を強制的に規制させる場合に比し、運転者に与える不快感を大幅に軽減させることができる。
【0040】
又、アクセル感度ゲインGaccによりスロットル開度を制限する前に、警告により運転者に速度超過を知らせるようにしたので、運転者は速度超過に気づいて直ちに車速Sを制限速度Sr以下にすれば、アクセル感度は何ら変化しないため、運転者に不快感を与えることがない。
【0041】
更に、制限速度を前方認識カメラ1で撮像した画像に基づいて認識するようにしたので、カーナビゲーションシステムの搭載されていない車両であっても採用することができ、高い汎用性を得ることができる。
【0042】
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば前方認識カメラ1はステレオカメラ、単眼カメラの何れであっても良い。
【符号の説明】
【0043】
1…前方認識カメラ、
3…車速センサ、
4…アクセル開度センサ、
5…スロットル開度センサ、
11…スロットル開度制御ユニット、
20…エンジン、
21…スロットルアクチュエータ、
22…スロットル弁、
23…警報装置、
31…速度標識、
32…路面速度標識、
ΔS…速度差、
θacc…アクセル開度、
θah…疑似アクセル開度、
θe…目標スロットル開度、
θth…スロットル開度、
Gacc…アクセル感度ゲイン、
M…自車両、
Ne…エンジン回転数、
S…車速、
Sr…制限速度、
T…カウント値、
To…設定値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両前方を撮像する撮像手段と、
車速を検出する車速検出手段と、
アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
前記撮像手段で撮像した画像に基づき速度標識に表示されている制限速度を検出する制限速度検出手段と、
前記車速検出手段で検出した車速と前記制限速度検出手段で検出した制限速度との速度差により速度超過を検出した場合、超過速度に応じたアクセル感度ゲインを設定するアクセル感度ゲイン設定手段と、
前記アクセル開度検出手段で検出したアクセル開度を前記アクセル感度ゲイン設定手段で設定したアクセル感度ゲインで補正して疑似アクセル開度を設定する疑似アクセル開度設定手段と、
前記疑似アクセル開度設定手段で設定した疑似アクセル開度とエンジン回転数検出手段で検出したエンジン回転数とに基づいて目標スロットル開度を設定する目標スロットル開度設定手段と
を備えることを特徴とする速度制限装置。
【請求項2】
前記アクセル感度ゲイン設定手段は、速度超過を検出した場合であっても設定時間内では前記アクセル感度ゲインで前記アクセル開度を補正しないと共に速度超過を報知する警報信号を警報手段に出力する
ことを特徴とする請求項1記載の速度制限装置。
【請求項3】
前記アクセル感度ゲイン設定手段は、速度超過を検出した場合であっても、前記速度差が予め設定した超過速度以内の場合はアクセル感度ゲインで前記アクセル開度を補正しない
ことを特徴とする請求項1或いは2記載の速度制限装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−72744(P2012−72744A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−219656(P2010−219656)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】