説明

造影剤の投与に関連するデータを収集するためのデータ収集装置、システム、方法およびコンピュータプログラムプロダクト

本発明は、医療処理の一環として造影剤の投与に関連するデータを管理するための装置、システム、方法、およびコンピュータプログラムプロダクトを備える。装置およびシステムは、投与装置からのデータセット(例えば使用データセット)を抽出し、配列し、処理し、およびユーザに対して与えるために投与装置と通信できるコントローラを備え、これにより、ユーザは、1つ以上の投与動作中に使用される造影剤、生理食塩水、または、他の消耗品の投与に関連する統計値を選択的に監視することができる。造影剤の投与に関連するデータを管理するための方法およびコンピュータプログラムプロダクトは、更に、コントローラを介した、投与装置と協働して動作できるユーザインタフェースを介した、および/または、投与装置と通信してもよいコンピュータネットワークを介したデータセットの抽出、配列、処理、および提示を可能にしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、多くの医療処理の過程で使用される媒体の投与に関連するデータの収集に関する。1つの他の実施形態において、本発明は、医療員および/または医療イメージング実行管理者が注入器システムおよび/または溢出検知装置の使用統計値に関連する情報に、より簡単にアクセスできるように注入器システムおよび/または溢出検知装置からデータを収集して記録することに関する。1つの他の実施形態において、本発明は、例えば、媒体の使用、注入器システムの使用、例えばシリンジ部品などの医療処置で使用される使い捨てアクセサリの使用、および/または、例えば選択された期間の過程にわたる溢出検知装置の使用に関連する統計値の解析ができるように、医療イメージングスーツ(medical imaging suite)に組み込まれてもよく、且つ1つ以上の注入器システム、1つ以上のコンピュータネットワークおよび/または1つ以上の溢出検知装置と通信してもよいシステム、方法、および/または、コンピュータプログラムプロダクトを含むがこれらに限定されない医療装置を提供する。
【背景技術】
【0002】
イメージング処理などの医療処理は、しばしば、処理が放射線技師または処理結果(例えば医学画像)の解析を担う他の医療員に対してより詳しい情報を与えるように、画像化されるべき生物学的構造中に投与されおよび/または注入される造影剤、フラッシング媒体または他の液体、固体、および/または、気体の媒体などの媒体の使用に依存している。そのような医療イメージング処理としては、例えば、血管造影法、コンピュータ断層撮影法(CT)、超音波および/またはNMR/MRIを挙げることができる。本明細書において使用される用語「造影剤」とは、個人に対して注入され、且つ例えばイメージング処理(例えばMR、血管造影法、超音波またはCT)などの医療処理との関連で個人が走査されている間に個人の身体の選択された領域の強調を容易にする医術で使用される本質的に任意の適当なタイプの媒体のことである。また、本明細書において使用される用語「造影剤」とは、個人に対して注入するための他の診断用または治療用の物質のことであってもよい。本明細書において使用される用語「フラッシング媒体」とは、輸液システム(またはその任意の他の構成要素)のチューブから造影剤または他のタイプの材料を洗い流すために使用でき、且つ例えば造影剤の更なる注入に備えて個人の血管を開いたままにする等の有用な補助的な目的を果たすために個人の身体を通じて流すのによく適した生理食塩水溶液などの本質的に任意の適当なタイプの媒体のことである。造影剤は、電子コントローラを有する自動注入器を含むがこれに限定されない投与装置により、医療処理(例えば医療イメージング処理など)の前に個人の脈管構造中に注入される場合がある。
【0003】
一部の投与装置は、投与装置の使用および/または機能に関連する情報を収集して記憶することができる電子コントローラを含む場合がある。例えば、ある場合には、投与装置は、例えば、投与される造影剤の量に関する情報、医療イメージング処理を含むがこれに限定されない特定の医療処理のためのタイムおよび日付スタンプ、特定の投与動作中に投与装置により及ぼされる投与圧力に関連する情報(例えば、造影剤の自動注入のための圧力プロファイルなど)、および/または、滅菌された使い捨て部品(投与装置によって使用されるシリンジまたは他のアクセサリを含む)の使用に関する情報を備えるデータセットを形成する場合がある。
【0004】
また、幾つかの医療イメージング施設において、投与装置は、溢出検知アクセサリ(EDA)(例えば、E−Z−EM Extravasation Detection Accessory (EDA(登録商標)))または医療イメージング処理を受ける個人における溢出事象を検知することができる他の付属的な装置と通信する場合がある。そのようなアクセサリとしては、(例えば自動注入器を使用する処理において)造影剤注入部位で個人の皮膚に接着可能な粘着性の電子センサを挙げることができるがこれに限定されない。したがって、EDAは、溢出事象(例えば、造影剤が対象の注入領域の外側(すなわち、個人の脈管構造の外側)で誤って放出されるケースを含んでもよい)に対応する注入部位でのインピーダンス変化を検知することができてもよい。EDA装置は、所与の投与動作中にEDAを使用可能にするか否かを投与装置のオペレータが選択できるように、投与装置の電子コントローラと通信できる内蔵電子部品を含む場合がある。また、EDAは、投与動作中にその動作の過程にわたってデータセットを形成する場合がある。例えば、EDAは、ある場合には、その内蔵電子部品内に記憶されてもよく或いは投与装置データと共に記憶するために投与装置の電子コントローラへ送られてもよいデータセットを形成する場合がある。そのようなEDAデータとしては、タイムスタンプおよび日付スタンプ、EDAが使用可能であったか否かに関する表示、所与の投与動作中に溢出事象が検出されたか否かに関する表示、EDAが注入部位に接着される際にEDAによって形成されるインピーダンスプロファイル(経時的プロファイル)を挙げることができるがこれらに限定されない。
【0005】
医療イメージング手法で使用される投与装置は、1つ以上のシリンジ(予めロードされた所定量の造影剤および/または生理食塩水溶液を収容する)を含む場合があるシリンジベースの自動注入器(E−Z−EM Empower CT(登録商標)およびEmpower CTA(登録商標)自動注入器システム)であってもよい。また、そのようなシステムは、医療イメージング処理に関連して様々な造影剤を動脈的に或いは静脈的に投与するように予めプログラムされてもよい電子コントローラにより電子的に制御される場合がある。また、そのような自動電動投与装置は、溢出事象を検知でき、且つそのような事象を(EDAによって形成される対応するインピーダンスプロファイルと共に)内蔵電子部品内に記録でき或いは投与装置の電子コントローラを用いて記録できるEDAと通信してもよい。
【0006】
投与装置(および/またはその電子コントローラ)、EDAおよび/または医療イメージングスーツ内で造影剤を投与しおよび/または造影剤の投与を監視するために使用される他のアクセサリ装置によって形成され、処理され、および/または、記憶されるデータセットは、現在、装置を扱う技術者がこれらのデータセットにアクセスでき、それにより、装置の使用統計値および/またはエラーコードを含むがこれらに限定されない様々なタイプの情報を技術者が決定できるような様式で記憶される。データセットは、記憶されない場合があり、および/または、医療イメージングの実務の管理に伴って変わる臨床専門家および/または他の専門家によりデータセット中に含まれるデータを効果的に使用できるようにする様式で編成されない場合がある。それどころか、従来、医療実務管理者および医療スタッフは、造影剤の使用および/または医療イメージング実務内での投与装置および/またはEDAの使用に関連する他の統計値を記録しおよび/または記録するための手作業の記録維持方法に依存してきた。したがって、臨床医は、医療イメージングスーツ内の装置の電子部品内に既に(比較的アクセスしにくいおよび/または役に立たないフォーマットで)記憶されたかもしれない使用統計値を手作業で収集するために貴重な時間を費やさなければならない。また、臨床実務管理者は、投与装置および/またはEDA使用統計値を医療イメージング実務の効率を評価するためにビジネスの観点から役立ち得るフォーマットへと変換するために臨床医によって取得された未加工データを再配置しなければならない。例えば、臨床実務管理者は、しばしば、浪費の源を特定し且つ所与の期間にわたって必要な予算を予測するという仕事が課される(すなわち、予めロードされたが使用されていない造影剤の事例、使い捨て部品の過度な使用、および/または溢出事象の過度な事例(投与装置がうまく機能していないおよび/または修理または交換を必要とするという信号を送ってもよい))。
【0007】
したがって、投与装置または他の医療イメージングアクセサリを含むがこれらに限定されない医療装置からのデータセットを収集し、記憶し、処理し、および/または、配列することができ、それにより、造影剤の使用、投与装置の使用、EDAの使用、様々な使い捨て部品の使用、医療イメージングスーツ内での造影剤の投与に関連する他の使用データを監視するためにデータセット(すなわち、使用データセット)中のデータを臨床実務管理者が効果的に使用できるようにする装置、システム、方法、および/または、コンピュータプログラムプロダクトの必要性が存在する。また、投与装置を含むがこれに限定されない医療装置と通信できる装置、および/または、医療イメージングスーツ内の投与装置の動作に関連するデータを収集し、配列し、処理し、記憶し、および/または、効果的に与えることができるそのような装置の電子コントローラで動作できる方法および対応するコンピュータプログラムプロダクトの必要性も存在する。
【発明の開示】
【0008】
前記必要性および他の必要性は本発明によって満たされる。本発明は、1つの他の実施形態において、医療イメージング処理を含むがこれに限定されない医療処理の一環として、造影剤を投与できるように構成された投与装置を含むがこれに限定されない医療装置と通信できるようになっているデータ収集装置を提供する。1つの他の実施形態において、データ収集装置は、投与装置と通信できるようになり、且つ投与装置からデータセット(例えば使用データセットなど)を送信できおよび/または受信できるように構成されたコントローラを備える。他の代わりの実施形態において、コントローラは、データセット中のデータを配列して修正できるように更に構成されている。この場合、データセット中のデータは投与装置の投与動作に関連付けられる。また、データ収集装置は、コントローラと通信するように構成された記憶装置を含んでもよい。更に、記憶装置は、データセット中のデータを選択に保持できるようにデータセット中のデータを受けることができるように構成されていてもよい。
【0009】
他の代わりの実施形態において、コントローラは、更に、溢出検知装置(EDA)と通信できるようになっていてもよい。また、コントローラは、EDAからの溢出データセットを送信し、受信し、または、記憶できるように更に構成されていてもよい。そのような他の実施形態において、記憶装置は、溢出データセットが記憶装置内に選択的に保持されたデータセットと一体化されるように溢出データセット中のデータを受信できるように更に構成されている。また、コントローラは、幾つかの他の代わりの実施形態において、医療イメージング装置、医療イメージング装置コントローラ、コンピュータ装置、および/または、電子装置であって投与動作、個人および/または患者の履歴および/または医療イメージング処理を含むがこれらに限定されない医療処理の他の態様に関連する補足データを他のタイプのデータ間で生成できるように構成されていてもよい電子装置、を含むがこれらに限定されない1つ以上の補足電子装置と通信できるようになっていてもよい。
【0010】
他の代わりの実施形態において、データ収集装置は、データ収集装置のユーザがデータセット中のデータに選択的にアクセスでき、該データを修正でき、および/または、補うことができるようにするために記憶装置およびコントローラと通信できるユーザインタフェースを更に備えてもよい。
【0011】
本発明の他の代わりの実施形態では、造影剤の投与に関連するデータセット(例えば使用データセットなど)を収集し、記憶し、処理し、および/または、アクセスするための方法および/またはコンピュータプログラムプロダクトが提供される。1つの他の実施形態において、方法は、投与装置を含むがこれに限定されない医療装置からデータセットを収集するステップと、データセット中のデータを記憶装置内に選択的に保持できるようにデータセットを記憶装置へ導くステップとを備える。ここで、データセットは、他のタイプのデータ間で使用データセットを含んでもよいがこれに限定されない。本発明の方法およびコンピュータプログラムプロダクトは、EDAから溢出データセットを収集するステップであって、溢出データセット中のデータが医療イメージング処理中に行なわれるEDAの検知動作に関連付けられるステップと、溢出データセットがデータセットと一体化されるように溢出データセットを記憶装置へと導くステップとを更に備えてもよい。
【0012】
他の代わりの実施形態において、本発明の方法および/またはコンピュータプログラムプロダクト実施形態は、個々の医療処理(すなわち、医療イメージング処理)に対応するデータセット中のデータの一部を処理データサブセットへ導くステップと、処理データサブセットを医療イメージング処理の日付によって配列するステップと、データセット中のデータをユーザインタフェースを介してユーザに対して表示するステップとを更に備えてもよい。
【0013】
本発明の他の方法および/またはコンピュータプログラムプロダクト実施形態においては、ホスト装置が投与装置などの1つ以上の他の医療装置と通信してもよい。そのような実施形態において、本発明の方法およびコンピュータプログラムプロダクト実施形態は、対応する1つ以上の装置から収集される1つ以上のデータセットを自動的に同期させるステップと、1つ以上の装置のそれぞれのためのユーザ定義識別子を受けるステップと、1つ以上のデータセットのうちの少なくとも1つからのデータを選択的に表示するステップと、1つ以上のデータセットを記憶装置内に記憶するステップと、記憶された1つ以上のデータセットを自動的に同期させるステップとを含んでもよいがこれらに限定されないステップを更に備えてもよい。また、1つ以上の装置と共に使用できるようになっている幾つかの方法および/またはコンピュータプログラム実施形態は、冗長度および/またはデータバックアップ能力を与えるために記憶された1つ以上のデータセットのうちの少なくとも1つを1つ以上の装置のうちの少なくとも1つへ転送するステップと、記憶および/または解析のために1つ以上のデータセットのうちの少なくとも1つを代替コンピュータアプリケーションへエクスポートするステップとを更に備えてもよい。ここで、装置およびデータセットは、投与装置および使用データセットをそれぞれ含んでもよいがこれらに限定されない。
【0014】
最後に、本発明の幾つかの実施形態は、医療イメージング処理を含むがこれに限定されない医療処理の一環として造影剤の投与に関連するデータセット(例えば使用データセットなど)を収集し、記憶し、処理し、およびアクセスするためのシステムを提供する。幾つかのシステム実施形態は、投与装置からデータセット(例えば使用データセットなど)を収集するための手段であって、データセット中のデータが投与装置の投与動作に関連付けられる手段と、データセットを記憶装置へ導く手段とを備えてもよい。本発明の一部のシステム実施形態において、記憶装置はコントローラを介して投与装置と通信してもよく、また、記憶装置はデータセット中のデータを選択的に保持するようになっていてもよい。本発明のシステムの他の実施形態は、溢出検知装置から溢出データセットを収集するための手段であって、溢出データセット中のデータが医療処理中に行なわれる溢出検知装置の検知動作に関連付けられてもよい手段を更に備えてもよい。また、システムは、溢出データセットを記憶されたデータセットと一体化できるように溢出データセットを記憶装置へ導くための手段を備えてもよい。
【0015】
また、本発明の他のシステム実施形態は、医療イメージング処理の一環として造影剤の投与に関連する様々なデータセットを収集し、記憶し、処理し、および/または、配列するための更なる手段を備えてもよい。例えば、システムは、1つ以上の補足電子装置から補足データセットを収集するための手段と、補足データセットが記憶されたデータセットと一体化されるように補足データセットを記憶装置へ導くための手段と、記憶されたデータセット中のデータの一部を、それぞれが個々の医療イメージング処理に対応する1つ以上の処理データサブセットへ導くための手段と、1つ以上の処理データサブセットを医療イメージング処理の日付によって配列するための手段と、記憶されたデータセット中のデータをユーザに対して表示するための手段とを更に備えてもよい。
【0016】
本発明の他のシステム実施形態において、(例えば投与装置および/または補足電子装置からの)使用データセット(または、例えば特定の医療装置で行なわれるメンテナンスに関連するデータセットなどの他のデータセット)を収集するための手段は、対応する1つ以上の投与装置から1つ以上のデータセットを収集するための手段を更に備えてもよい。幾つかのそのような実施形態において、システムは、1つ以上のデータセットを自動的に同期させる手段と、1つ以上の投与装置のそれぞれのためのユーザ定義識別子を受ける手段と、1つ以上のデータセットのうちの少なくとも1つからのデータを選択的に表示する手段と、1つ以上のデータセットを記憶装置内に記憶する手段と、記憶された1つ以上のデータセットを自動的に同期させる手段とを更に備えてもよい。また、幾つかのシステム実施形態は、ネットワークを介して通信する1つ以上の投与装置内のバックアップおよび/またはデータ冗長度のために、記憶された1つ以上のデータセットのうちの少なくとも1つを1つ以上の投与装置のうちの少なくとも1つへ転送する手段を備えてもよい。更に、本発明の幾つかのシステムは、ワード処理プログラム、表計算プログラム、データベースプログラム、統計分析プログラム、在庫管理プログラム、統合業務プログラム、放射線可視化プログラム、および/または、これらの組み合わせを含むがこれらに限定されない外部コンピュータアプリケーションへと1つ以上のデータセットのうちの少なくとも1つをエクスポートするための手段を備えてもよい。
【0017】
このように本発明をおおまかに説明してきたが、ここで、必ずしもスケールに合わせて描かれていない添付図面を参照する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しながら本発明について更に説明する。添付図面には、本発明の一部の実施形態が示され、全ての実施形態が示されてはいない。実際に、これらの発明は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載された実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。図中、同様の参照符号は全体にわたって同様の要素を示している。
【0019】
以下では、自動注入器を使用する医療イメージングスーツ内の投与装置および/またはEDA装置からデータを収集することに関連して造影剤の投与に関連するデータを収集するための装置、システム、方法およびコンピュータプログラムプロダクト実施形態が説明されているが、医療処理または他の医療環境で利用されてもよい様々な電子医療装置から電子データおよび/またはデータログ情報を収集するために本発明の実施形態が利用されてもよいことは言うまでもない。本発明の装置、システム、方法およびコンピュータプログラムプロダクトの実施形態は、例えば、様々な投与装置または電子監視装置などの様々な異なるタイプの電子医療装置から電子データを収集して、臨床診療管理者または他のユーザが特定の装置および/または装置と共に使用される消耗アクセサリまたは材料の使用および/または効率に対してより効果的に評価できるようにするために使用されてもよい。
【0020】
図1は本発明の非限定的な他の実施形態を示している。ここで、医療イメージング装置(画像診断装置)117は、病院、医療施設、および/または、任意の他の施設の医療スーツ100(例えば医療イメージングスーツ100)内に配置される。医療イメージング装置117は、コンピュータ断層撮影(CT)スキャナ、フルオロスコープ、陽電子放出断層撮影(PET)スキャナ、磁気共鳴(MR)スキャナ、超音波装置および/またはイメージング装置117によって形成される画像の質を高めるべく医療イメージング処理を行なう前に個人に対する造影剤の投与を必要とする場合がある他のイメージング装置を含んでもよいが、これらに限定されない。本明細書において使用される用語「医療スーツ」100とは、一般に、例えば病院または他の医療施設内の1つの部屋または一群の部屋のことであり、該部屋には医療装置(例えば医療イメージング装置117、投与装置115、EDA113または他の構成要素)の様々な構成要素が配置されおよび/または近接して位置されていてもよい。用語「医療スーツ」100は、医療イメージングシステムの様々な構成要素が内部に配置されおよび/または近接する医療イメージングスーツを含むがこれに限定されない。医療スーツ100は、例えば、医療システムのオペレータが配備される場合がある制御室120および医療装置117および医療イメージング処理に関連する他の機器が配置されおよび/または近接して位置されてもよい処置室110(例えばイメージング室110)を更に備えてもよい(他の機器としては、造影剤を投与することができるように構成された投与装置115を挙げることができるが、これに限定されない)。投与装置115は、医療イメージング処理の前に造影剤を投与および/または注入するのに適した様々な自動投与装置を備えてもよい。例えば、投与装置115は、医療イメージング処理または他の医療処理の前に個人に対して造影剤および/または生理食塩水溶液を注入できるように構成された1つ以上のシリンジ投与システムを含む自動注入装置を備えてもよい。当業者であれば分かるように、一部の電子投与装置115は、投与装置115の投与動作に関連するデータを収集し、処理し、および/または、記憶することができる。しかしながら、従来の投与装置115において、収集されるデータは、サービス員および/または内部の技術スタッフだけがアクセスして使用することができる特定のコードおよび/または手続きデータに限られている。したがって、1つの他の実施形態において、本発明のデータ収集装置200、方法およびコンピュータプログラムプロダクトは、投与装置115によって収集されたデータにアクセスしおよび/または該データを記憶することができ、および/または、医療スーツ100および/または他の医療施設の臨床医および/または臨床診療管理者に対して有効に与えることができる使用可能なフォーマットへと前記データを変換することができるように構成されている。
【0021】
図1および図2は本発明の1つの他の実施形態に係るデータ収集装置200を示し、このデータ収集装置200は、医療イメージング処理の一環として造影剤を投与できるように構成された投与装置115と通信できるようになっている。図2に概ね示されるように、データ収集装置200は、例えば、投与装置115と通信できるようになっているコントローラ210を備えてもよく、このコントローラ210は、投与装置115からの使用データセットを送受信できるように構成されている。また、コントローラ210は、使用データセット中のデータを配列し、処理し、および/または、修正できるように構成されていてもよい。この場合、使用データセット中のデータは投与装置115の1つ以上の投与動作に対応している。また、データ収集装置200は、コントローラ210と通信するべく構成された記憶装置220も備える。更に、記憶装置210は、使用データセット中のデータを記憶装置210によって選択的に保持でき且つその後にデータ収集装置200のユーザによって検索できるように、使用データセット中のデータを受けることができるように構成されていてもよい。また、コントローラ210は、1つの装置から他の装置へと(例えば、医療装置(投与装置115など)間でおよび/または投与装置115と記憶装置220との間で)データを転送するように構成されていてもよい。また、データ収集装置200は、データ収集装置200のユーザが使用データセット中のデータに選択的にアクセスして該データを修正し及び補うことができるようにするため、記憶装置220およびコントローラ210と通信できるように構成されたユーザインタフェース230を備えてもよい。
【0022】
図1に概ね示されるように、データ収集装置200は、例えば投与装置115、EDA113(以下を参照)、補助電子装置(すなわち、医療イメージング装置117、医療イメージング装置コントローラ122、バイタルサイン監視装置、血液化学分析装置など)および/または他のコンピュータ装置等の医療装置と有線および/または無線コンピュータネットワーク150を介して通信できるように構成されていてもよい。また、本発明の他の代わりの実施形態において、データ収集装置200のコントローラ210は、更に、投与装置115から造影剤を受ける個人と協働して動作できるように処置室110(例えばイメージング室110)内に配置されてもよい溢出検知装置(EDA)113と通信できるようになっていてもよい。また、EDA113は、有線および/または無線コンピュータネットワーク150を介して投与装置115、データ収集装置200および/または他のコンピュータ装置と通信してもよい。更に、コントローラ210はEDA113からの溢出データセットを送受信できるように構成されていてもよく、それにより、データ収集装置200の記憶装置220は、溢出データセットを所与の投与動作のために記憶装置220内に同時に保持されてもよい使用データセット(例えば投与装置115からのデータセット)と一体化できるように、溢出データセット中のデータを受けることができるように更に構成されていてもよい。
【0023】
図1に示されるように、本発明の幾つかの実施形態において、データ収集装置200は、医療スーツ100の制御室120内に配置されてもよく、投与装置115が配置されてもよいイメージング室110内へと延びる有線接続を介して投与装置115と通信してもよい。幾つかの実施形態では、前述のように、様々な電子装置(例えば、データ収集装置200、投与装置115、EDA113、イメージング装置117、イメージング装置コントローラ122、コンピュータ装置135および/または電子バイタルサイン監視装置(EKG装置、呼吸監視装置、パルス監視装置、血液流量計、血液化学分析装置などを含む))が有線および/または無線コンピュータネットワーク150を介して通信してもよい。幾つかの他の実施形態において、データ収集装置200は、(後述するように図3に概ね示される)本発明のコンピュータプログラムプロダクト実施形態によって制御される注射器制御装置を備えてもよい。そのような実施形態において、コンピュータプログラムプロダクトは、投与装置115から使用データセットを収集するための実行可能部分と、使用データセットをデータ収集装置200の記憶装置220へと導くための実行可能部分(以下で更に十分に説明する)とを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0024】
図2に概ね示されるように、データ収集装置200は、有線および/または無線接続を介して又はコンピュータネットワーク150により投与装置115、EDA113、イメージング装置117、イメージング装置コントローラ122および/またはネットワークコンピュータ135(例えばパーソナルコンピュータ装置、クライアント、またはサーバなど)と通信するのに適したパーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ(PDA)、電子タブレットまたは他の装置を含むがこれらに限定されないスタンドアロン電子装置を備えてもよい。前述のように、データ収集装置200は投与装置115と通信できるようになっているコントローラ210を備え、その場合、コントローラ210は投与装置115からの使用データセットを送信および/または受信できるように構成されている。また、コントローラ210は、使用データセット中のデータを配列し、処理し、修正できるように構成されていてもよい。この場合、使用データセット中のデータは投与装置115の1つ以上の投与動作に対応している。コントローラ210は、データの収集、処理および/または配列を制御するのに適したマイクロプロセッサチップまたは他のコンピュータ装置を備えてもよい。また、データ収集装置200は、コントローラ210と通信するように構成された記憶装置220を含んでもよいがこれに限定されない。更に、記憶装置220は、使用データセット中のデータを記憶装置210によって選択的に保持でき且つその後にデータ収集装置200のユーザによって検索できるように、使用データセット中のデータを受けることができるように構成されていてもよい。したがって、記憶装置220は、ハードディスクドライブ、メモリチップ、フラッシュメモリ装置、または、使用データセット中のデータを選択的に保持でき且つその後にデータ収集装置200のユーザによって検索できるように使用データセット中のデータを受けるのに適した他のメモリ装置を含んでもよいがこれらに限定されない。
【0025】
また、図2に示されるデータ収集装置200は、データ収集装置200のユーザが使用データセット中のデータに選択的にアクセスして該データを修正し、処理し、および/または補うことができるようにするため、記憶装置220およびコントローラ210と通信できるように構成されたユーザインタフェース230を更に備えてもよい。本発明の様々な他の実施形態において、ユーザインタフェース230としては、タッチスクリーン、ディスプレイ、キーボード、マウス装置、パーソナルコンピュータまたはこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。したがって、本発明の1つの他の実施形態において、ユーザは、データ収集装置200と協働して動作できおよび/またはデータ収集装置200と一体化されるタッチスクリーン上の使用データセットからのデータを見て、スクロールし、注釈を付け、および/または、修正してもよく、あるいは、ユーザは、例えばイメージングスーツ100から離れて位置されるディスプレイまたはパーソナルコンピュータ上にデータが表示され得るように有線または無線接続を介して(例えばコンピュータネットワーク150を介して)データ収集装置200からのデータにアクセスしてもよい。本発明の他の代わりの実施形態において、臨床診療管理者は、(図1に概ね示されるように)医療スーツ100の外側に位置された管理オフィス130内に位置されるコンピュータ135でデータを見ることができるようにコンピュータネットワーク150を介して使用データセット中のデータにアクセスでき、該データを見ることができ、処理でき、および/または、操作できてもよい。
【0026】
本発明の他の代わりの実施形態において、データ収集装置200のコントローラ210は、医療イメージング処理を含むがこれに限定されない医療処理の一環として投与装置115の投与動作(または、任意の他の関連する動作)に関連付けられてもよい様々なデータタイプを備える使用データセットを送受信できるように構成されていてもよい。例えば、そのようなデータとしては、医療イメージング処理の日付;医療イメージング処理の時間;投与された造影剤の量;投与装置内に予めロードされた造影剤の量;造影剤のタイプ(すなわち、イオンまたは非イオン);造影剤の製造メーカ、濃度またはブランド名;投与装置によって使用される消耗装置(例えばシリンジ)の量;投与された生理食塩水溶液の量;他のデータカテゴリーを挙げることができるがこれらに限定されない。また、データとしては、処理ID番号、記憶された注入処理の名前(実際の処理が投与装置メモリから呼び出された場合)、注入プロトコル(例えば、相、流量、容積、造影剤タイプおよびブランド、および/または、注入圧力プロファイル、実際の或いは達成される流量、実際の注入処理経過時間などを含む)も挙げることができるがこれらに限定されない。
【0027】
幾つかの実施形態において、データ収集装置は、投与装置115、EDA113、イメージング装置117、コントローラ装置(医療イメージングスーツ100内に位置された様々な投与装置115、EDA113および/またはイメージング装置117のうちの1つ以上と通信してもよい)および/またはコンピュータネットワーク150(患者履歴および/または特定の処理および/または投与動作に関する管理データのデータベースと通信してもよい)から一次データを収集できるように構成されていてもよい。したがって、本発明の1つの他の実施形態において、データ収集装置200は、一次データを、臨床医および/または管理者が使用するための要約データへと変換するように更に構成されていてもよい。例えば、1つの実施形態において、一次データは、日付および時刻によって取り計らわれる多くの1つ以上のシリンジロード−充填−アンロードサイクルを含んでいてもよく、これらのサイクルは、多くのシリンジ予充填動作(この場合、投与装置115は、造影剤および/または生理食塩水を個人に対して投与することなく多くの異なるシリンジまたは他の消耗装置に造影剤および/または生理食塩水を予充填するために使用された)を示す要約データポイントに対応する場合がある投与動作に対応していない。また、そのような一次データとしては、日付および時刻によって取り計らわれる多くの1つ以上のシリンジロード−充填−注入−再充填サイクルを挙げることができるがこれらに限定されない。この場合、サイクルは、シリンジ再使用(例えば、同じ個人における第2の投与動作のためにシリンジに造影剤が再充填された場合)に対応する要約データポイントを示すために、シリンジの除去に対応していない。
【0028】
また、データ収集装置200は、病院、医療イメージングスーツ100、および/または、他の医療施設のコンピュータネットワーク150を処理でき、コンピュータネットワーク150に問い合わせをし、および/または、コンピュータネットワーク150と通信できるように構成されていてもよく、それにより、データ収集装置200は、更に、例えばイメージング装置117、イメージング装置コントローラ122、コンピュータ135および/または医療施設内に位置されてもよい他のアクセサリ装置などの1つ以上の医療装置およびネットワーク150を介してアクセスされてもよい様々なデータベースと通信できるようになっていてもよい。ある場合において、ネットワーク150は、データ収集装置200および/またはそれにより本発明の様々な装置、方法、コンピュータプログラムプロダクト実施形態にしたがって収集されたデータセット(例えば使用データセット)に対する遠隔的なアクセスを可能にするため、インターネットまたは様々なイントラネットに対して更に接続されていてもよい。そのような場合、データは、投与動作に対応する1つ以上の流量、容積、圧力、およびプログラムされたポーズデータ;投与動作に対応する予めプログラムされた投与プロトコルに対応する1つ以上のプロトコル識別データ(有線または無線方法を介しておよび/またはネットワーク150を介してデータ収集装置と通信する1つ以上の投与装置115から収集されるデータ);1つ以上の個人識別および/または個人固有データ(例えば、ユーザインタフェース230を使用する臨床医または管理者によって手入力で収集され或いは患者情報のデータベースを含むコンピュータ135からネットワーク150を介してデータ収集装置200により自動的に収集された患者履歴情報);および/または、医療イメージング処理に対応する1つ以上のイメージング装置データ(例えば、イメージング装置117またはイメージング装置コントローラ122から収集されるデータ)を更に含んでもよいがこれらに限定されない。
【0029】
本発明の様々な実施形態において、コンピュータ135は、ネットワーク150に接続された(1つ以上の医療イメージングスーツ100内に位置されていてもよい)対応する1つ以上の投与装置115から1つ以上の投与装置データセット(例えば使用データセット)を受けてもよい。また、コンピュータプログラムプロダクト(例えば、投与装置コントローラ210上で動作する)の幾つかの実施形態は、コンピュータ135(コントローラ210と同じ場所に位置されてもよくおよび/またはネットワーク150を介してコントローラ210と通信してもよい)上における様式と同様の態様で実行されてもよい。したがって、同じ場所に位置されおよび/または離れて位置されるコンピュータ135(例えば管理者によって動作される)は、収集装置20に関連付けられる動作特徴および全ての表示にアクセスしてもよく、また、更新されたフォーマットでデータを維持し且つ様々な投与装置115から受けたデータフォーマットが互いに同一となり得るようにするためにネットワーク150上の1つ以上の投与装置115間でデータセットを自動的に同期させるための特徴;ヘルスケア企業に対する容易な識別のためにユーザ定義名(例えば、位置名、コード番号および/またはスーツ室番号)を投与装置115に対して割り当てるための特徴;ユーザ定義名によるユーザ定義サブセットで個別に或いは全ての投与装置115の集合体で1つ以上の投与装置115からのデータを選択的に表示し、編集し、または、操作するための特徴;記録目的でデータセットをコンピュータ135上に保持するための特徴;投与システムデータを他の市販の汎用ワード処理アプリケーション、表計算アプリケーション、データベースアプリケーションへエクスポートするために汎用アプリケーションプログラムインタフェースを配置するための特徴を含んでもよいがこれらに限定されない幾つかの更なる特徴を備えてもよい。
【0030】
また、本発明の他の実施形態において、データ収集装置200は、医療イメージング処理を含むがこれに限定されない医療処理の一環としてのEDA113等の医療装置の動作に関連するデータを含む溢出データセットを送信できおよび/または受信できるように構成されていてもよい。溢出データセットの一部として収集され、処理され、および/または、記憶されるそのようなデータは、医療イメージング処理の日付、医療イメージング処理の時間、溢出検知装置が使用可能になったか否かに関する表示、溢出事象が検知されたか否かに関する表示、および/または、検知動作に対応するインピーダンスプロファイルを含んでもよいがこれらに限定されない。
【0031】
また、本発明は、使用データセットを含むがこれに限定されない医療イメージング処理の一環としての造影剤の投与に関連するデータセットを収集し、処理し、記憶し、および/または、アクセスするための方法を提供する。1つの他の実施形態(図3に概ね示されている)において、方法は、ステップ310において、投与装置115から使用データセットを収集することを含んでもよい。この場合、使用データセット中のデータは投与装置115の投与動作に関連付けられる。また、ステップ315は、使用データセットを記憶装置220(例えば、メモリモジュールまたは他のメモリ要素)へと導くことを含んでもよい。この場合、記憶装置220はコントローラ210を介して投与装置115と通信し、また、記憶装置220は、使用データセット中のデータを選択的に保持することができるように構成されている。
【0032】
本発明の方法は、ステップ320に示されるように、溢出データセットをEDA113から収集することを含んでもよい。この場合、溢出データセット中のデータは、例えば医療イメージング処理等の医療処理中に行なわれるEDA113の検知動作に関連付けられる。そのような方法実施形態は、溢出データセットが記憶装置220内に選択的に保持された使用データセットと一体化されるように溢出データセットを記憶装置220へと導くことを含むがこれに限定されないステップ325を含んでもよい。ここで、方法実施形態の一環として収集される使用データセットおよび溢出データセットは、本発明のデータ収集装置200の実施形態に関連して前述した様々なタイプのデータを含んでもよい。
【0033】
本発明の他の代わりの実施形態において、本方法は、ステップ330および335に概ね示されるように、イメージング装置117および/または135を制御しおよび/またはこれらの装置からデータを収集するように構成されたコントローラ122から補足データセット330を収集し且つ補足データセットが記憶装置220内に選択的に保持された使用データセットと一体化されるように補足データセットを記憶装置320へと導くための付加的なステップを更に含んでもよい。本発明のデータ収集装置200およびシステムの実施形態に関して前述した幾つかの実施形態において、ステップ330の一環として収集された補足データセットは、データベースおよび/またはコンピュータ135と(有線方法または無線方法を介して)通信してもよいコンピュータネットワーク150から収集されてもよい。したがって、補足データセットは、個々の患者履歴、保険情報、消耗装置の在庫情報に関連するデータおよび/または遠隔コンピュータ135および/またはネットワーク150と通信する他の電子装置上に存在するデータベースに記憶されてもよい他のデータ(臨床サイトおよび/または医療イメージングスーツ100の識別情報を含む)を含んでもよいがこれらに限定されない。したがって、本発明の1つの他の実施形態において、臨床診療管理者は、管理オフィス130(図1に概略的に示されている)のような離れた場所に位置された遠隔コンピュータ135を介して補足データセットおよび/またはより包括的な使用データセット中のデータにアクセスし、該データを見て、処理し、および/または補ってもよい。
【0034】
また、臨床診療管理者(または他のオペレータ)は、例えばコンピュータ135を介して、アーカイブ記憶のために、および/または1つ以上の投与装置115および/または改修、交換および/またはメモリ交換を必要とする場合がある補足装置へのその後のダウンロードのために、データセット(例えば使用データセット)および/または補足データセットをコピーし、転送し、および/または、バックアップコピーを形成してもよい。
【0035】
本発明の他の代わりの実施形態は、図3に示されるように、更なるステップ340、350および360を更に含んでもよい。ここで、ステップ340は、1つ以上の個々の医療イメージング処理に対応する使用データセット中のデータの一部を、それぞれが個々の医療イメージング処理に対応する1つの以上の処理データサブセットへと導くことを含んでもよい。したがって、ステップ340は、処理ID、処理時間および日付および/またはイメージング実行受入番号にしたがってデータを配列し、それにより、所与の投与処理に対応する使用データセットおよび/または溢出データセットからの様々なデータを収集し、(ステップ350に示されるように)投与動作および/または医療イメージング処理が起こった特定の時間および日付にしたがって前記データを配列できるようにすることを含んでもよい。また、本方法は、記憶装置220およびコントローラ210と通信できるように構成されたユーザインタフェース230を介して使用データセット中のデータをユーザに対して表示することを含むステップ360を更に備えてもよい。
【0036】
本発明は、(図6に概ね示されるように)データを1処理毎のフォーマットにコンパイルでき、それにより、本発明のデータ収集装置200と通信するコンピュータネットワーク150と通信するコンピュータ135を介して離れた場所(例えば管理オフィス130)からそのようなデータに対して臨床診療管理者が選択的にアクセスできるように、投与装置115、EDA113、イメージング装置117、および/または、ネットワーク150と通信する他のコンピュータ装置135(例えばパーソナルコンピュータ)から使用データおよび/または溢出データを収集しおよび/または配列するために利用されてもよい。したがって、この方法の実施形態により、臨床診療管理者は、従来の医療イメージングスーツ100で使用されてもよい様々な装置、在庫消耗品、造影剤の利用に関連する詳細な使用データに対して(スタンドアロンデータ収集装置200、ネットワーク化された(遠隔のおよび/またはイントラネットを介した)コンピュータ135、および/または、記憶装置220と通信してもよい他の電子装置を介して)更に容易にアクセスできる。
【0037】
また、本発明は、様々な方法ステップ310〜360(図3に概ね示される)を実行できるコンピュータプログラムプロフダクトの実施形態を提供してもよい。1つの他の実施形態において、本発明のコンピュータプログラムプロダクト実施形態は、コントローラ210および記憶装置220を備えるデータ収集装置200(例えば、図2に概ね示されるスタンドアロン装置200、または、図1に示される投与装置115のコントローラ200)を制御することができる。この場合、データ収集装置200は、医療イメージング処理の一環として造影剤を投与できるように構成された投与装置115と(コンピュータネットワーク150または他の有線方法或いは無線方法を介して)通信できるようになっている。本発明のコンピュータプログラムプロダクトは、データ収集装置200、投与装置コントローラ、パーソナルコンピュータ、および/または、医療スーツ100の内外でコンピュータネットワーク150を介して通信できるように構成された他の電子装置のためのベースオペレーティングシステムとして使用されてもよいオペレーティングシステム(ウインドウズ、リナックスおよび/または当分野で既知の他のオペレーティングシステムを含むがこれらに限定されない)と協働して動作できてもよい。本発明のコンピュータプログラムプロダクトは、投与装置115から使用データセットを収集するための実行可能部分を備えてもよい。この場合、使用データセット中のデータは、投与装置115の投与動作に関連付けられる。この実行可能部分の非限定的な例が図3のステップ310(本発明の幾つかの様々な他の方法実施形態も示している)として一般的概略形態で示されている。この実行可能部分は、投与装置115の使用に関連する1つ以上の値を決定できる能力を更に備えてもよい。例えば、投与装置115は、所与の投与動作のために滅菌された使い捨てシリンジ内へ予めロードされる造影剤の容積を含む使用データと、同じ動作中に使い捨てシリンジを介して実際に投与される造影剤の量に対応するデータとを記憶してもよい。したがって、本発明の1つの他の実施形態において、図3のステップ310に示される実行可能部分は、特定の処理の後に使い捨てシリンジ内に残存した造影剤の量を数学的に決定することを含んでもよい。このデータは、本発明のデータ収集装置200における例えばメモリ装置220内に記憶されるデータセット(例えば使用データセット)の一部となってもよい。
【0038】
また、本発明のコンピュータプログラムプロフダクトは、(図3のステップ315に図式的に示されるように)使用データセットをデータ収集装置200の記憶装置220へと導くための実行可能部分を含んでもよい。この場合、記憶装置220は投与装置115と通信し、また、記憶装置は、使用データセット中のデータを選択的に保持できるように構成されている。したがって、ステップ315に示される実行可能部分によれば、本発明のコンピュータプログラムプロフダクトは、所与のイメージングスーツ100内に存在してもよい1つ以上の投与装置115における要約使用データ報告を生成できるように、使用データを経時的に記憶できおよび/または蓄積できる場合がある。そのような報告の非限定的な例が図4〜図8に概ね示され、これらについては以下で詳しく説明する。
【0039】
前述のように、データ収集装置200は、自動注入器などの投与装置115を介して静脈的に或いは動脈的に造影剤を受ける個人における想定し得る溢出事象を検知するために、所与の投与動作において投与装置115と共に使用されてもよい1つ以上の溢出検知装置(EDA)113と通信してもよい。また、EDA113は、所与の投与動作に対応する溢出データセットを形成してもよい。したがって、本発明のコンピュータプログラムプロダクト実施形態は、EDA113から溢出データセットを収集するための(図3にステップ320として概ね示される)実行可能部分を備えてもよい。この場合、溢出データセット中のデータは、投与動作中および/または医療イメージング処理中に行なわれる溢出検知装置の検知動作に関連付けられる。前述のように、EDA113は、溢出事象の発生を検知するために個人の皮膚上の注入部位の近傍で検知されるインピーダンスに関連するデータを一般的に生成するインピーダンス検知トランスデューサを含んでもよい。したがって、ステップ320の実行可能部分は、例えば投与動作などの所定の医療処置のためにEDA113が使用可能となったか否かに関する表示、投与動作などの所与の医療処置中にEDA113が溢出事象を検知したか否かに関する表示、ある場合には、投与動作などの所与の医療処置中にEDA113によって検知されるインピーダンス値(または、超音波技術、低線量X線技術および/または他の技術を含むがこれらに限定されない溢出事象を検知するために使用される検出方法に関連する他の値)に関連するデータを含む比較的簡単な溢出データを収集することを含んでもよい。幾つかの実施形態において、本発明のコンピュータプログラムプロフダクト実施形態は、前述した溢出データセットをデータ収集装置200の記憶装置220へと導き、それにより、溢出データセットが記憶装置220内に選択的に保持された使用データセットと一体化されるようにするための(図3のステップ325に示される)実行可能部分を備えてもよい。したがって、ステップ325に示される実行可能部分は、特定の投与動作に関して溢出データセットを所与の使用データセットと(例えば、タイムスタンプ/日付スタンプおよび/または処理IDによって)同期させ、それにより、(図6(後述する)に概ね示されるように)所与の投与動作に関連する溢出データおよび使用データの両方を密接要約フォーマットで与えることができるようにすることを更に含んでもよい。
【0040】
前述のように、データ収集装置200は、医療イメージングスーツ100内で行なわれる医療処理(例えば医療イメージング処理)中に投与装置115と共に使用されてもよく且つ特定の投与動作および/または特定の医療イメージング処理に対応する補足データセットを生成してもよい1つ以上の他の電子装置と通信してもよい。そのような電子装置としては、例えば、1つ以上の医療イメージング装置117、1つ以上の医療イメージング装置コントローラ122(医療イメージング装置117と同じ場所に配置されてもよくおよび/または図1に示されるように制御室120内に離れて配置されてもよい)、コンピュータ135(例えば、医療イメージングスーツ100から離れて位置された管理オフィス130内に配置されるPCまたはイメージングスーツ100から離れて位置されたサーバコンピュータ)、および/または、投与動作および/または医療イメージング処理に関連する前述した様々なタイプの補足データを生成してもよい他の電子装置を挙げることができる。したがって、本発明のコンピュータプログラムプロダクト実施形態は、前述した1つ以上の装置の補足データセットを収集するための(図3にステップ330として概ね示される)実行可能部分を備えてもよい。この場合、補足データセット中のデータは、投与動作中および/または医療イメージング処理中における前記装置の動作に関連付けられる。したがって、ステップ330の実行可能部分は、例えば、所与のイメージング処理中にイメージング装置117の動作に関連する補足データを収集すること、特定の医療イメージング処理にしたがって画像化される個人に関連する補足データ(患者ID、医療履歴など)を収集する(すなわち、コンピュータネットワーク150を介してアクセスできるデータベースから収集する)こと、イメージング装置コントローラ122から情報(例えば、臨床医ID、予めプログラムされたイメージングルーチンに関連するデータ、イメージング処理を完了するために使用されるエネルギレベルおよびタイプに関連するデータ、および/または、他のイメージング関連データ)を収集すること、および/または、コンピュータネットワーク150を介して或いは当業者が分かる他の通信方法を介してアクセスできおよび/または問い合わせできてもよい1つ以上の他の電子装置からデータを収集することを含んでもよい。幾つかの実施形態において、本発明のコンピュータプログラムプロフダクト実施形態は、前述した補足データセットをデータ収集装置200の記憶装置220へと導くことにより、補足データセットが記憶装置220内に選択的に保持された使用データセットと一体化されるようにするための(図3のステップ335に示される)実行可能部分を備えてもよい。したがって、ステップ335に示される実行可能部分は、特定の投与動作および/または医療イメージング処理に関して補足データセットを所与の使用データセットと(例えば、タイムスタンプ/日付スタンプおよび/または処理IDによって)同期させ、それにより、(図6(後述する)に概ね示されるように)所与の投与動作および/または医療イメージング処理に関連する補足データおよび使用データの両方を本発明の様々な実施形態にしたがって臨床診療管理者および/または医師に対して密接要約フォーマットで与えることができるようにすることを更に含んでもよい。
【0041】
図3のステップ340に示されるように、本発明のコンピュータプログラムプロダクトは、1つ以上の個々の医療イメージング処理に対応する使用データセット中のデータの一部を、それぞれが個々の医療イメージング処理に対応する1つの以上の処理データサブセットへと導くための実行可能部分を更に備えてもよい。したがって、先に概ね説明したように、個々の投与動作/イメージング処理に対応する使用データは、特定の投与装置115および/またはEDA113によって取り込まれるデータの塊から分割されてもよい。ステップ340の実行可能部分は、1処理毎に使用データをコンパイルでき且つ例えばステップ360および図4〜9に関連して後述する表示のための実行可能部分を使用して使用データを表示できるように特定の処理IDおよび/または特定のタイム/日付スタンプに対応する使用データセットからデータを選択することを更に含んでもよい。したがって、ステップ340の実行可能部分の出力は、使用データの1処理毎の配列を与える。
【0042】
本発明のコンピュータプログラムプロダクトは、医療イメージング処理の日付によって1つ以上の処理データサブセットを配列するためのステップ350に非限定的な例として概ね示される実行可能部分を備えてもよい。ここで、1つの実施例において、使用データは、所与の投与動作/イメージング処理の日付/時間に基づいて要約形式へコンパイルされてもよい。このようにすると、コンピュータプログラムプロダクトは、例えば、図4〜6に概ね示されるように、データ収集装置210のユーザインタフェース230を介して使用データの月計(例えば、使用される造影剤の総量、実行される注入の総数など)をユーザに与えることもできる。
【0043】
ステップ360に示されるように、本発明のコンピュータプログラムプロフダクトは、記憶装置210およびコントローラ220と通信できるようになっているユーザインタフェース230を介して使用データセット中のデータをユーザに対して表示するための実行可能部分を備えてもよい。例えば、ステップ360の実行可能部分は、図9に示されるようなナビゲーション表示を(例えばユーザインタフェース230を介して)表示することを更に備えてもよい。ナビゲーション表示において、ユーザは、投与装置115(注入器)の利用に関連する使用データ、造影剤の利用に関する使用データ、および/または、EDA113に関連する使用データを見ることを選択できる。図9に示されるように、幾つかの実施形態において、ステップ360の実行可能部分は、先に概ね説明した使用データの様々な要約ビューに対応する造影剤ボタン910、注入器ボタン920、または、EDAボタン930のいずれかをユーザが選択できるようにタッチスクリーンユーザインタフェース230上にナビゲーション表示を表示することを備えてもよい。
【0044】
例えば、幾つかの実施形態において、ユーザが造影剤ボタン910に触れた場合には、図4に概ね示されるように、ステップ360の実行可能部分にしたがって年間造影剤利用スクリーン(今月で終わる)を表示させることができる。月および年410、予めロードされた造影剤の月計420、投与された造影剤の月計430、造影剤の残量440(例えば、ステップ310の実行可能部分によって得られる)を含むがこれらに限定されない幾つかのデータフィールドが表示されてもよい。この場合、投与された造影剤の月計430は、予めロードされた造影剤の月計420から差し引かれてもよい。また、1ヶ月間にわたって投与された平均造影剤量450が表示されてもよい。本発明の様々なコンピュータプログラム実施形態において、ユーザは、選択された月の日付に対応する同様の要約データフィールドをデータ収集装置200に表示させる対象の月に対応する時間/日付ボタン400を押すことにより、更に日付に固有となるデータをナビゲートしてもよい。また、ユーザは、ユーザインタフェース230上に表示される矢印ナビゲーションボタン460を使用して適時に前後にスクロールしてもよい。
【0045】
本発明の他の代わりの実施形態において、ユーザが時間/日付ボタン400を使用して所与の月およびその後の所与の日付を選択する(所与の月を選択するために1回押し、所定の日付を選択するために再び押す)と、コンピュータプログラムプロダクトは(ステップ360の実行可能部分にしたがって)、選択された日付に関する処理/投与動作の時間によって配列された処理固有の使用データを表示する。したがって、そのような使用データは、所与の投与動作に固有のものであり、ステップ340の実行可能部分によって生成された処理固有の使用データセットを表わしている。所与の処理に関して収集された使用データは、前述した項目420、430、440および450に示された同じデータフィールドを含んでもよい。
【0046】
あるいは、図9に示されたナビゲーション表示に示されるように、ユーザは、注入器ボタン920を押すことにより投与装置115に関連する使用データを見ることを選んでもよく、注入器ボタン920により、コンピュータプログラムプロダクトは、図5に示されるようにユーザインタフェース230上に毎月の使用データを表示することができる。1つの実施形態にしたがって表示される使用データは、月および年510、投与動作の数520、造影剤注入数530(生理食塩水注入または他の投与動作を含んでもよい投与動作のサブセットであってもよい)、造影剤/生理食塩水注入の数、利用された使い捨てシリンジの数(ステップ310のデータ収集実行可能部分により決定される)を含む。造影剤使用データスクリーン(図4)に関して前述のように、ユーザは、投与装置115に対応する更に特定の毎日の使用データを呼び出すために時間/日付ボタンのうちの1つを押してもよい。毎日の使用データ要約の中で、ユーザは、個々の投与動作に対応する使用データ要約の全てにアクセスするために、時間/日付ボタンを再び押してもよい(図6に概ね示されている)。図6に示されるように、図示の使用データは、タイム/日付スタンプ610、平均投与率620(すなわち、投与動作における造影剤流量平均)、造影剤量630、生理食塩水流量640(使用されない場合には0.0となる)、生理食塩水量650、平均投与圧力660、最大投与圧力670、EDA113が使用可能であったか否かに関する表示680(バイナリのyes/noデータポイントである)、溢出事象がEDA113によって検知されたか否かに関する表示(これもバイナリのyes/noデータポイントを表わしている)を含んでもよいがこれらに限定されない。同様に、データフィールドは、造影剤タイプ、濃度、および/または、ブランドを含むように拡張されてもよい。また、ユーザは、ユーザが適時に前後にスクロールできるようにするスクロール矢印460を使用して図6の表示にわたってナビゲートしてもよい。また、ユーザは、特定の処理のために投与装置115/シリンジ内に予めロードされた様々な造影剤のタイプおよび相対量に関する特定のデータにアクセスするために時間ボタン600を押してもよい。更に、図6に示されるように、選択された投与動作の過程にわたって投与装置115により与えられる圧力プロファイル(すなわち、経時的な投与圧力)をユーザインタフェース230が表示できるようにする所与の投与動作において最大投与圧力605ボタンが押圧されてもよい。幾つかの他の実施形態において、最大投与圧力ボタン605の押圧は、特定の処理の一環として投与される圧力プロットおよび/または他の造影剤相情報の表示(例えばポップアップ表示)を更にトリガしてもよい。
【0047】
また、図9に示されるナビゲーション表示に示されるように、ユーザは、注入器ボタン920を押すことによりEDA113に関連する使用データを見ることを選択してもよく、注入器ボタン920により、コンピュータプログラムプロダクトは、図7に示されるようにEDA113に対応する月間使用データをユーザインタフェース230上に表示することができる。表示される使用データは、1つの実施形態において、EDA113の使用の月および年710、1ヶ月間の投与動作の数720、EDA113が使用可能となっていた間の投与動作の数730、EDA113が使用不可能となっていた間の投与動作の数740、EDA113によって検知された溢出事象の数を含む。前述した表示(図4および図5参照)の場合と同様に、ユーザは、多くの時間にわたってスクロールする(スクロール矢印460を使用して)ことを選択してもよく、および/または、ユーザは、(ステップ360の表示実行可能部分により)コンピュータプログラムプロダクトがEDA113により形成され且つデータ収集装置200により(ステップ320の実行可能部分にしたがって)収集された日付固有のおよび/または処理固有の溢出データを表示できるようにしてもよい。例えば、図8に概ね示されるように、ユーザは、(例えば時間によって配列される)特定の処理に対応する溢出データを見ることを(時間/日付ボタン700を押すことにより)選択してもよい。そのような溢出データは、EDA113使用可能性に対応するバイナリyes/no820および溢出事象の検知に対応するバイナリyes/noを含んでもよいがこれらに限定されない。本発明の他の代わりの実施形態において、ユーザは、特定の投与動作においてEDA113により形成されるインピーダンスプロファイルの詳細なプロットにアクセスするために溢出事象データ列830における特定のバイナリデータポイントに対応するボタンを押してもよい(これにより、溢出事象における「yes」データポイントがトリガされる)。
【0048】
ステップ360の前記表示実行可能部分は前述したタッチスクリーンユーザインタフェース230に関して示されているが、前記データスクリーンは「ポイント・アンド・クリック」方法(コンピュータマウス、トラックパッド、および/または、当業者が分かる他の方法を介して)を含む他の手段によってナビゲートされてもよい。また、幾つかの実施形態において、ユーザインタフェース230は、プリンタ、モニタ、または、本発明の様々な方法にしたがって収集されおよび/または記憶された使用データを表示しおよび/または印字するのに適した他の電子装置と通信してもよい。
【0049】
本発明が関与する分野の当業者であれば、前述した説明および添付図面で与えられた教示を利用して本発明の多くの変形および他の実施形態を想起できる。したがって、本発明が開示された特定の実施形態に限定されず、また、変形および他の実施形態が添付の請求項の範囲内に含まれることを意図されていることは言うまでもない。本明細書では特定の用語が使用されているが、これらの用語は、包括的且つ記述的な意味でのみ使用され、限定を目的とするものではない。
【0050】
説明の全体にわたって、特定の構成要素を有する、含む、または備える装置、システムおよびコンピュータプログラムプロダクトが記載され、あるいは、特定のプロセスまたは方法ステップを有する、含む、または備えるプロセスまたは方法が記載されているが、本発明の装置、システムおよび/またはコンピュータプログラムプロダクトは列挙された構成要素からのみ本質的になっていてもよく或いは列挙された構成要素からなっていてもよいと考えられ、また、本発明の方法も列挙された方法ステップからのみ本質的になっていてもよく或いは列挙された方法ステップからなっていてもよいと考えられる。また、本発明が実施可能なままである限り、ステップの順序または特定の動作を行なうための順序が重要ではないことは言うまでもない。更に、2つ以上のステップまたは動作が同時に行なわれてもよい。
【0051】
本明細書で参照された特許文献および非特許文献のそれぞれの内容は、その全体を参照することにより本明細書中に明示的に組み込まれる。
【0052】
本発明は、その思想または本質的特徴から逸脱することなく他の特定の形態で具現化されてもよい。したがって、前述した実施形態は、本明細書において説明した本発明を限定するものではなく、あらゆる点において例示的であると見なされなければならない。つまり、本発明の範囲は、前述した説明によってではなく、添付の請求項によって示され、また、請求項の等価物の意味および範囲内に入る全ての変更は本発明に包含される。
【0053】
また、本発明は、本明細書において説明した要素または方法ステップを適切に備え、本明細書において説明した要素または方法ステップからなり、本明細書において説明した要素または方法ステップのみから本質的になっていてもよい。更に、本明細書において適切に説明した発明は、本明細書に開示され或いは開示されていない任意の要素またはプロセスステップの不在下で実施されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】医療イメージング処理の一環として造影剤を投与できる投与装置からデータを収集するために本発明の実施形態が利用されてもよい医療イメージングスーツの非限定的な概略図を示す。
【図2】データ収集装置が医療装置と通信できるようになっている、コントローラおよび記憶装置を含む本発明の一実施形態に係るデータ収集装置の非限定的な概略図を示す。
【図3】本発明の少なくとも1つの実施形態に係る造影剤の投与に関連するデータを収集するための方法の代替的なステップを表わす非限定的なフローチャートを示す。
【図4】本発明のコンピュータプログラムプロダクトの少なくとも1つの他の実施形態に係るユーザインタフェース上で表示されてもよい造影剤使用データの非限定的な概略図を示す。
【図5】本発明のコンピュータプログラムプロダクトの少なくとも1つの他の実施形態に係るユーザインタフェース上で表示されてもよい投与装置使用データの非限定的な概略図を示す。
【図6】本発明のコンピュータプログラムプロダクトの少なくとも1つの他の実施形態に係るユーザインタフェース上で表示されてもよい1処理毎の毎日の投与装置使用データの非限定的な概略図を示す。
【図7】本発明のコンピュータプログラムプロダクトの少なくとも1つの他の実施形態に係るユーザインタフェース上で表示されてもよい溢出データの非限定的な概略図を示す。
【図8】本発明のコンピュータプログラムプロダクトの少なくとも1つの他の実施形態に係るユーザインタフェース上で表示されてもよい1処理毎の毎日のEDA使用データの非限定的な概略図を示す。
【図9】本発明のコンピュータプログラムプロダクトの少なくとも1つの他の実施形態によって形成される表示の非限定的な概略図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療処理の一環として造影剤を投与できるように構成された医療装置と通信できるようになっている装置であって、
前記医療装置と通信でき、該医療装置からのデータセットを送信し或いは受信できるように構成されるとともに、前記医療装置の動作に関連している前記データセット中のデータを配列して修正できるように更に構成されたコントローラと、
該コントローラと通信するように構成されるとともに、前記データセット中の前記データを選択的に保持し得るように前記データセット中の前記データを受信できるべく更に構成された記憶装置と、
を備える装置。
【請求項2】
前記医療装置が投与装置であり、前記コントローラが更に溢出検知装置と通信でき、前記溢出検知装置からの溢出データセットを送受信できるように更に構成され、前記記憶装置は、前記溢出データセットが該記憶装置内に選択的に保持された前記データセットと一体化されるように前記溢出データセット中のデータを受信できるように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コントローラが更に1つ以上の電子装置と通信でき、該コントローラが前記1つ以上の電子装置からの補足データセットを送受信できるように更に構成され、前記記憶装置は、前記補足データセットが該記憶装置内に選択的に保持された前記データセットと一体化されるように前記補足データセット中のデータを受信できるように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記補足電子装置は、
(i)医療イメージング装置と、
(ii)医療イメージング装置コントローラと、
(iii)バイタルサイン監視装置と、
(iv)血液化学分析装置と、
(v)コンピュータ装置と、
(vi)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
当該装置のユーザが前記データセット中の前記データに選択的にアクセスでき、前記データを修正でき、また、前記データを補うことができるように、前記記憶装置及び前記コントローラと通信できるように構成されたユーザインタフェースを更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記ユーザインタフェースは、
(i)タッチスクリーンディスプレイと、
(ii)キーボードと、
(iii)コンピュータマウスと、
(iv)コンピュータと、
(v)パーソナルコンピュータデバイスと、
(vi)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択される、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記コントローラが前記医療装置と協働して動作できる、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記コントローラは、コンピュータネットワークを介して前記投与装置および前記溢出検知装置と通信できるように構成されている、請求項2に記載の装置。
【請求項9】
前記コントローラは、
(i)医療イメージング処理の日付と、
(ii)医療イメージング処理の時間と、
(iii)投与される造影剤の量と、
(iv)投与装置内に予めロードされる造影剤の量と、
(v)投与装置によって使用される消耗装置の量と、
(vi)投与される生理食塩水溶液の量と、
(vii)投与動作に関連する時間および圧力履歴と、
(viii)日付および時間によって配列された1つ以上のシリンジロード−充填−アンロードサイクルであって、シリンジ予充填動作を示すために投与動作に対応していないサイクルと、
(ix)日付および時間によって配列された1つ以上のシリンジロード−充填−注入−再充填サイクルであって、シリンジ再使用を示すためにシリンジの除去に対応していないサイクルと、
(x)投与動作に対応する流量、容積、圧力、およびプログラムされたポーズデータのうちの1つ以上と、
(xi)投与動作に対応する予めプログラムされた投与プロトコルに対応する1つ以上のプロトコル識別データと、
(xii)1つ以上の個人識別データと、
(xiii)医療イメージング処理に対応する1つ以上のイメージング装置データと、
(xiv)1つ以上の造影剤データと、
(xv)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択されるデータを備えるデータセットを送受信できるように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
コントローラは、
(i)医療イメージング処理の日付と、
(ii)医療イメージング処理の時間と、
(iii)溢出検知装置が使用可能であったか否かに関する表示と、
(iv)溢出事象が検知されたか否かに関する表示と、
(v)検知動作に対応するインピーダンスプロファイルと、
(vi)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択されるデータを備える前記溢出データセットを送受信できるように構成されている、請求項2に記載の装置。
【請求項11】
造影剤の投与に関連するデータを収集するためのシステムであって、
医療イメージング処理の一環として造影剤を投与できるように構成された投与装置と、
該投与装置と通信できるようになっているとともに、前記投与装置からのデータセットを送受信できるように構成され、該データセット中のデータが投与装置の投与動作に関連付けられているコントローラと、
前記データセット中のデータを選択的に保持し得るように該データセット中のデータを受信できるべく構成された記憶装置と、
を備えるシステム。
【請求項12】
溢出検知装置を更に備え、前記コントローラが該溢出検知装置からの溢出データセットを送受信できるように更に構成され、前記記憶装置は、前記溢出データセットが該記憶装置内に選択的に保持された前記データセットと一体化されるように前記溢出データセット中のデータを受信できるように更に構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
1つ以上の電子装置を更に備え、前記コントローラが該1つ以上の電子装置からの補足データセットを送受信できるように更に構成され、前記記憶装置は、前記補足データセットが該記憶装置内に選択的に保持された前記データセットと一体化されるように補足データセット中のデータを受信できるように更に構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記補足電子装置は、
(i)医療イメージング装置と、
(ii)医療イメージング装置コントローラと、
(iii)バイタルサイン監視装置と、
(iv)血液化学分析装置と、
(v)コンピュータ装置と、
(vi)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択される、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
当該装置のユーザが前記データセット中のデータに選択的にアクセスでき、前記データを修正でき、また、前記データを補うことができるようにするために前記記憶装置および前記コントローラと通信できるように構成されたユーザインタフェースを更に備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記ユーザインタフェースは、
(i)タッチスクリーンディスプレイと、
(ii)キーボードと、
(iii)コンピュータマウスと、
(iv)コンピュータと、
(v)パーソナルコンピュータデバイスと、
(vi)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記コントローラが前記投与装置と協働して動作できる、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記コントローラは、コンピュータネットワークを介して前記投与装置および前記溢出検知装置と通信できるように構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
前記コントローラは、
(i)医療イメージング処理の日付と、
(ii)医療イメージング処理の時間と、
(iii)投与される造影剤の量と、
(iv)投与装置内に予めロードされる造影剤の量と、
(v)投与装置によって使用される消耗装置の量と、
(vi)投与される生理食塩水溶液の量と、
(vii)投与動作に関連する時間および圧力履歴と、
(viii)日付および時間によって配列された1つ以上のシリンジロード−充填−アンロードサイクルであって、シリンジ予充填動作を示すために投与動作に対応していないサイクルと、
(ix)日付および時間によって配列された1つ以上のシリンジロード−充填−注入−再充填サイクルであって、シリンジ再使用を示すためにシリンジの除去に対応していないサイクルと、
(x)投与動作に対応する流量、容積、圧力、およびプログラムされたポーズデータのうちの1つ以上と、
(xi)投与動作に対応する予めプログラムされた投与プロトコルに対応する1つ以上のプロトコル識別データと、
(xii)1つ以上の個人識別データと、
(xiii)医療イメージング処理に対応する1つ以上のイメージング装置データと、
(xiv)1つ以上の造影剤データと、
(xv)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択されるデータを備える前記データセットを送受信できるように構成されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項20】
前記コントローラは、
(i)医療イメージング処理の日付と、
(ii)医療イメージング処理の時間と、
(iii)溢出検知装置が使用可能であったか否かに関する表示と、
(iv)溢出事象が検知されたか否かに関する表示と、
(v)検知動作に対応するインピーダンスプロファイルと、
(vi)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択されるデータを備える前記溢出データセットを送受信できるように構成されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項21】
医療イメージング処理の一環として造影剤の投与に関連するデータセットを収集し、記憶し、処理し、およびアクセスするための方法であって、
投与装置からデータセットを収集し、該データセット中のデータが前記投与装置の投与動作に関連付けられているステップと、
前記データセットを記憶装置へ導く、該記憶装置がコントローラを介して前記投与装置と通信し、前記記憶装置が前記データセット中のデータを選択的に保持できるように構成されているステップと、
を備える方法。
【請求項22】
溢出検知装置から溢出データセットを収集し、溢出データセット中のデータが医療イメージング処理中に行なわれる溢出検知装置の検知動作に関連付けられるステップと、
前記溢出データセットが前記記憶装置内に選択的に保持された前記データセットと一体化されるように前記溢出データセットを前記記憶装置へと導くステップと、
を更に備える、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
1つ以上の電子装置から補足データセットを収集し、該補足データセット中のデータが医療イメージング処理を支援して行なわれる前記1つ以上の電子装置の1つ以上の動作に関連付けられる収集ステップと、
前記補足データセットが前記記憶装置内に選択的に保持された前記データセットと一体化されるように前記補足データセットを前記記憶装置へと導くステップと、
を更に備える、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記収集ステップは、
(i)医療イメージング装置と、
(ii)医療イメージング装置コントローラと、
(iii)バイタルサイン監視装置と、
(iv)血液化学分析装置と、
(v)コンピュータ装置と、
(vi)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択される前記1つ以上の電子装置から前記補足データセットを収集することを更に備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記データセットを収集する前記ステップは、
(i)医療イメージング処理の日付と、
(ii)医療イメージング処理の時間と、
(iii)投与される造影剤の量と、
(iv)投与装置内に予めロードされる造影剤の量と、
(v)投与装置によって使用される消耗装置の量と、
(vi)投与される生理食塩水溶液の量と、
(vii)投与動作に関連する時間および圧力履歴と、
(viii)日付および時間によって配列された1つ以上のシリンジロード−充填−アンロードサイクルであって、シリンジ予充填動作を示すために投与動作に対応していないサイクルと、
(ix)日付および時間によって配列された1つ以上のシリンジロード−充填−注入−再充填サイクルであって、シリンジ再使用を示すためにシリンジの除去に対応していないサイクルと、
(x)投与動作に対応する流量、容積、圧力、およびプログラムされたポーズデータのうちの1つ以上と、
(xi)投与動作に対応する予めプログラムされた投与プロトコルに対応する1つ以上のプロトコル識別データと、
(xii)1つ以上の個人識別データと、
(xiii)医療イメージング処理に対応する1つ以上のイメージング装置データと、
(xiv)1つ以上の造影剤データと、
(xv)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択されるデータを収集することを更に備える、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記溢出データセットを収集するステップは、
(i)医療イメージング処理の日付と、
(ii)医療イメージング処理の時間と、
(iii)溢出検知装置が使用可能であったか否かに関する表示と、
(iv)溢出事象が検知されたか否かに関する表示と、
(v)検知動作に対応するインピーダンスプロファイルと、
(vi)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択されるデータを収集することを更に備える、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
1つ以上の個々の医療イメージング処理に対応する前記データセット中のデータの一部を、それぞれが個々の医療イメージング処理に対応する1つ以上の処理データサブセットへと導くことを更に備える、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
1つ以上の処理データサブセットを前記医療イメージング処理の日付によって配列することを更に備える、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記記憶装置および前記コントローラと通信できるようになっているユーザインタフェースを介して前記データセット中のデータをユーザに対して表示することを更に備える、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
コントローラと記憶装置とを備えるホスト装置を制御できるコンピュータプログラムプロダクトにおいて、該ホスト装置が医療イメージング処理の一環として造影剤を投与できるように構成された投与装置と通信でき、コンピュータ可読プログラムコード部分が内部に記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を前記コンピュータプログラムプロダクトが備え、前記コンピュータ可読プログラムコード部分は、
前記投与装置からデータセットを収集するための実行可能部分であって、該データセット中のデータが前記投与装置の投与動作に関連付けられている実行可能部分と、
前記データセットを前記記憶装置へと導くための実行可能部分であって、該記憶装置が前記コントローラを介して前記投与装置と通信し、該記憶装置が前記データセット中のデータを選択的に保持できるように構成されている実行可能部分と、
を備えるコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項31】
溢出検知装置から溢出データセットを収集するための実行可能部分であって、前記溢出データセット中のデータが医療イメージング処理中に行なわれる前記溢出検知装置の検知動作に関連付けられる実行可能部分と、
前記溢出データセットが前記記憶装置内に選択的に保持された前記データセットと一体化されるように前記溢出データセットを前記記憶装置へと導くための実行可能部分と、
を更に備える、請求項30に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項32】
1つ以上の補足電子装置から補足データセットを収集するための実行可能部分であって、補足データセット中のデータが医療イメージング処理を支援して行なわれる前記1つ以上の補足電子装置の1つ以上の動作に関連付けられる実行可能部分と、
前記補足データセットが前記記憶装置内に選択的に保持された前記データセットと一体化されるように前記補足データセットを前記記憶装置へと導くための実行可能部分と、
を更に備える、請求項30に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項33】
収集するための前記実行可能部分は、
(i)医療イメージング装置と、
(ii)医療イメージング装置コントローラと、
(iii)バイタルサイン監視装置と、
(iv)血液化学分析装置と、
(v)コンピュータ装置と、
(vi)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択される前記1つ以上の補足電子装置から前記補足データセットを収集するための実行可能部分を更に備える、請求項32に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項34】
データセットを収集するステップための前記実行可能部分は、
(i)医療イメージング処理の日付と、
(ii)医療イメージング処理の時間と、
(iii)投与される造影剤の量と、
(iv)投与装置内に予めロードされる造影剤の量と、
(v)投与装置によって使用される消耗装置の量と、
(vi)投与される生理食塩水溶液の量と、
(vii)投与動作に関連する時間および圧力履歴と、
(viii)日付および時間によって配列された1つ以上のシリンジロード−充填−アンロードサイクルであって、シリンジ予充填動作を示すために投与動作に対応していないサイクルと、
(ix)日付および時間によって配列された1つ以上のシリンジロード−充填−注入−再充填サイクルであって、シリンジ再使用を示すためにシリンジの除去に対応していないサイクルと、
(x)投与動作に対応する流量、容積、圧力、およびプログラムされたポーズデータのうちの1つ以上と、
(xi)投与動作に対応する予めプログラムされた投与プロトコルに対応する1つ以上のプロトコル識別データと、
(xii)1つ以上の個人識別データと、
(xiii)医療イメージング処理に対応する1つ以上のイメージング装置データと、
(xiv)1つ以上の造影剤データと、
(xv)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択されるデータを収集するための実行可能部分を更に備える、請求項30に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項35】
溢出データセットを収集するための前記実行可能部分は、
(i)医療イメージング処理の日付と、
(ii)医療イメージング処理の時間と、
(iii)溢出検知装置が使用可能であったか否かに関する表示と、
(iv)溢出事象が検知されたか否かに関する表示と、
(v)検知動作に対応するインピーダンスプロファイルと、
(vi)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択されるデータを収集するための実行可能部分を更に備える、請求項31に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項36】
1つ以上の個々の医療イメージング処理に対応する前記データセット中のデータの一部を、それぞれが個々の医療イメージング処理に対応する1つ以上の処理データサブセットへと導くための実行可能部分を更に備える、請求項30に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項37】
1つ以上の処理データサブセットを前記医療イメージング処理の日付によって配列するための実行可能部分を更に備える、請求項37に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項38】
前記記憶装置および前記コントローラと通信できるようになっているユーザインタフェースを介して前記データセット中のデータをユーザに対して表示するための実行可能部分を更に備える請求項30に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項39】
前記ホスト装置が更に1つ以上の投与装置と通信し、前記コンピュータプログラムプロダクトは、対応する前記1つ以上の投与装置から収集された1つ以上のデータセットを自動的に同期させるための実行可能部分を更に備える、請求項30に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項40】
前記1つ以上の投与装置のそれぞれのためのユーザ定義識別子を受ける実行可能部分を更に備える、請求項39に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項41】
前記1つ以上のデータセットのうちの少なくとも1つからのデータを選択的に表示するための実行可能部分を更に備える、請求項39に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項42】
前記1つ以上の投与装置が記憶装置と通信し、前記コンピュータプログラムプロダクトは、前記1つ以上のデータセットを前記記憶装置内に記憶するための実行可能部分を更に備える、請求項39に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項43】
前記記憶された1つ以上のデータセットを自動的に同期させるための実行可能部分を更に備える、請求項42に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項44】
前記記憶された1つ以上のデータセットのうちの少なくとも1つを前記1つ以上の投与装置のうちの少なくとも1つへ転送するための実行可能部分を更に備える、請求項42に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項45】
前記1つ以上のデータセットのうちの少なくとも1つを、
(i)ワード処理プログラムと、
(ii)表計算プログラムと、
(iii)データベースプログラムと、
(iv)統計分析プログラムと、
(v)在庫管理プログラムと、
(vi)統合業務プログラムと、
(vii)放射線可視化プログラムと、
(viii)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択される代替コンピュータアプリケーションへエクスポートするための実行可能部分を更に備える、請求項39に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項46】
医療イメージング処理の一環として造影剤の投与に関連するデータセットを収集し、記憶し、およびアクセスするためのシステムにおいて、
投与装置からデータセットを収集する手段を備え、該データセット中のデータが前記投与装置の投与動作に関連付けられ、
前記データセットを記憶装置へ導く手段を備え、該記憶装置が前記データセット中のデータを選択的に保持できるように構成されている、
システム。
【請求項47】
溢出検知装置から溢出データセットを収集するための手段であって、溢出データセット中のデータが医療イメージング処理中に行なわれる前記溢出検知装置の検知動作に関連付けられる手段と、
前記溢出データセットが前記データセットと一体化されるように該溢出データセットを前記記憶装置へと導く手段と、
を更に備える、請求項46に記載のシステム。
【請求項48】
1つ以上の補足電子装置から補足データセットを収集するための手段であって、該補足データセット中のデータが医療イメージング処理を支援して行なわれる前記1つ以上の補足電子装置の1つ以上の動作に関連付けられる手段と、
前記補足データセットが前記データセットと一体化されるように該補足データセットを前記記憶装置へと導く手段と、
を更に備える、請求項46に記載のシステム。
【請求項49】
収集するための前記手段は、
(i)医療イメージング装置と、
(ii)医療イメージング装置コントローラと、
(iii)バイタルサイン監視装置と、
(iv)血液化学分析装置と、
(v)コンピュータ装置と、
(vi)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択される前記1つ以上の補足電子装置から前記補足データセットを収集するための手段を更に備える、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
データセットを収集するための前記手段は、
(i)医療イメージング処理の日付と、
(ii)医療イメージング処理の時間と、
(iii)投与される造影剤の量と、
(iv)投与装置内に予めロードされる造影剤の量と、
(v)投与装置によって使用される消耗装置の量と、
(vi)投与される生理食塩水溶液の量と、
(vii)投与動作に関連する時間および圧力履歴と、
(viii)日付および時間によって配列された1つ以上のシリンジロード−充填−アンロードサイクルであって、シリンジ予充填動作を示すために投与動作に対応していないサイクルと、
(ix)日付および時間によって配列された1つ以上のシリンジロード−充填−注入−再充填サイクルであって、シリンジ再使用を示すためにシリンジの除去に対応していないサイクルと、
(x)投与動作に対応する流量、容積、圧力、およびプログラムされたポーズデータのうちの1つ以上と、
(xi)投与動作に対応する予めプログラムされた投与プロトコルに対応する1つ以上のプロトコル識別データと、
(xii)1つ以上の個人識別データと、
(xiii)医療イメージング処理に対応する1つ以上のイメージング装置データと、
(xiv)1つ以上の造影剤データと、
(xv)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択されるデータを収集するための手段を更に備える請求項46に記載のシステム。
【請求項51】
溢出データセットを収集する前記手段は、
(i)医療イメージング処理の日付と、
(ii)医療イメージング処理の時間と、
(iii)溢出検知装置が使用可能であったか否かに関する表示と、
(iv)溢出事象が検知されたか否かに関する表示と、
(v)検知動作に対応するインピーダンスプロファイルと、
(vi)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択されるデータを収集するための手段を更に備える、請求項47に記載のシステム。
【請求項52】
1つ以上の個々の医療イメージング処理に対応する前記データセット中のデータの一部を、それぞれが個々の医療イメージング処理に対応する1つ以上の処理データサブセットへと導くための手段を更に備える、請求項46に記載のシステム。
【請求項53】
1つ以上の処理データサブセットを前記医療イメージング処理の日付によって配列するための手段を更に備える、請求項52に記載のシステム。
【請求項54】
前記データセット中のデータをユーザに対して表示するための手段を更に備える、請求項46に記載のシステム。
【請求項55】
収集するための前記手段は、対応する1つ以上の投与装置から1つ以上のデータセットを収集するための手段を更に備え、当該システムは、前記対応する1つ以上の投与装置から収集された1つ以上のデータセットを自動的に同期させるための手段を更に備える、請求項46に記載のシステム。
【請求項56】
前記1つ以上の投与装置のそれぞれのためのユーザ定義識別子を受ける手段を更に備える、請求項55に記載のシステム。
【請求項57】
前記1つ以上のデータセットのうちの少なくとも1つからのデータを選択的に表示するための手段を更に備える、請求項55に記載のシステム。
【請求項58】
前記1つ以上のデータセットを前記記憶装置内に記憶するための手段を更に備える、請求項55に記載のシステム。
【請求項59】
前記記憶された1つ以上のデータセットを自動的に同期させるための手段を更に備える、請求項58に記載のシステム。
【請求項60】
前記記憶された1つ以上のデータセットのうちの少なくとも1つを前記1つ以上の投与装置のうちの少なくとも1つへ転送するための手段を更に備える、請求項58に記載のシステム。
【請求項61】
前記1つ以上のデータセットのうちの少なくとも1つを、
(i)ワード処理プログラムと、
(ii)表計算プログラムと、
(iii)データベースプログラムと、
(iv)統計分析プログラムと、
(v)在庫管理プログラムと、
(vi)統合業務プログラムと、
(vii)放射線可視化プログラムと、
(viii)これらの組み合わせと、
からなるグループから選択されるコンピュータアプリケーションへエクスポートするための手段を更に備える、請求項55に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2008−523459(P2008−523459A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−539101(P2007−539101)
【出願日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2005/038741
【国際公開番号】WO2006/047674
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ウィンドウズ
2.リナックス
【出願人】(506276158)イー‐ゼット‐イーエム,インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】