説明

遊技場管理システム

【課題】通信障害等が生じてもサンド装置の機能を停止させることなく、主要なデータの送受信が常時可能な遊技場管理システムを提供する。
【解決手段】遊技場管理システム1は、遊技媒体の貸出しに伴って生じる遊技媒体貸出データ、及び遊技機の遊技に関する遊技データを管理するデータ処理手段を備えるサンド装置20と、各種データを記憶手段に記憶し、管理するデータ処理手段を備え、ネットワーク100,120を介してサンド装置20と接続される管理サーバ5と、ネットワーク100,120内に設置され、遊技媒体貸出データ及び遊技データの送受信を行う第1の回線120a及び第2の回線120bと、第1の回線120aにおける遊技媒体貸出データ及び遊技データの送信と並行して第2の回線120bを用いて遊技媒体貸出データ及び遊技データの送信を行う通信管理制御部と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機が設置される遊技場に適した遊技場管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上記したような遊技場には、いわゆる島と称されるブロック内の狭い領域に密閉されるように隣接配置される遊技機、これら遊技機間に配置される遊技媒体貸出装置(以下、サンド装置と称する)、或いは、会員カードやプリペイドカード等、各種カードを取扱うカード処理装置等が設置されている。これら遊技場内に設置されている各種の操作機器が管理されている遊技場管理システムとして、例えば、特許文献1に開示されているような分散型ネットワークシステムが知られている。この遊技場管理システムは、各島内に設置される操作機器(遊技機及びサンド装置)と外部機器との中継機能を果たす島コントローラと、この島コントローラに接続される通信路とは異なる通信路となるように、各遊技機間に設置されるサンド装置と接続される島端コントローラと、を有している。
【0003】
前記台コントローラは、操作機器から動作状況を示す情報(例えば、遊技機からは入玉数、出玉数や特賞回数など。サンド装置からは遊技媒体の貸出(売上)数など)を収集し、記憶する。また、台コントローラは、接続されている操作機器が正常状態か異常が発生したかを検知する制御を行っている。
【0004】
前記島コントローラは、その島内に接続されている各台コントローラが収集した操作機器についての各種情報をさらに収集し、記憶する。また、島端コントローラは、各遊技機に隣接して設置されたサンド装置から受信する会員カードやプリペイドカード(ビジターカードともいう)に関する情報を収集し、記憶する。
【0005】
そして、この島毎に設置される島コントローラは、通信回線を通じて、ホール情報ネットワークを介してホールコンピュータや会員管理コンピュータに接続されている。また、前記島端コントローラは、前記島コントローラとは別の通信回線を通じて、前記ホール情報ネットワークに接続されている。
【0006】
この分散型ネットワークシステムでは、通常時は、トラフィックを考慮して2系統での分散データ処理が行われている。すなわち、一方の系統からは台コントローラから動作状況を示す情報のみが島コントローラに収集され、前記通信回線を通じてその情報をホールコンピュータに送信する。また、他方の系統からはサンド装置からカードに関する情報のみが島端コントローラに収集され、前記別の通信回線を通じてその情報をカードサーバに送信する。このように、各系統は独立して別々のデータの処理を行っている。
【0007】
上記した遊技場管理システムでは、回線や操作機器の障害時には、一旦、操作機器の動作を停止させる。そして、障害が解消されて復旧すると、島コントローラ、島端コントローラに記憶されている情報を基に、障害発生前までの操作機器のデータを復旧することが可能となっている。
【特許文献1】特開2005−288017号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記した特許文献1に開示されている遊技場管理システムは、通信回線の障害により、前記島コントローラ、若しくは島端コントローラを通じた前記各種の情報の通信が途切れた場合でも、操作機器自体は動作しており、この操作機器(遊技機及びサンド装置)の遊技媒体貸出データ及び遊技データは常時、更新され続けている。すなわち、送信されてきた当該データは、各上位機器(島コントローラ、島端コントローラ、及び前記各コントローラから当該データが送信される管理サーバ)のデータ処理手段で当該データの整合がされた後、記憶手段に記憶して管理されるが、通信障害発生以降の操作機器の当該データは、通信障害が復旧するまで各上位機種の記憶手段に蓄積されることがない。このため、障害復旧時のデータ復旧処理において、この各上位機器の記憶手段に現在蓄積されている該データと障害復旧により各上位機器に送信されてきた当該データの整合が取れないことで、サンド装置の機能が停止してしまう虞がある。
【0009】
また、この操作機器は、一組で動作しているため、各上位機器で遊技媒体貸出データの整合が取れなくなると、遊技データの整合も取れなくなってしまう。このため、一方の操作機器の機能が停止してしまうと、他方の操作機器の機能も停止してしまうため、各上位機器でこの一組の操作機器における正確なデータの取得ができなくなってしまう。
【0010】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、通信障害等が生じてもサンド装置の機能を停止させることなく、主要なデータの送受信が常時可能な遊技場管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記した目的を達成するために、請求項1に係る遊技場管理システムは、遊技媒体の貸出しに伴って生じる遊技媒体貸出データ、及び遊技機の遊技に関する遊技データを管理するデータ処理手段を備えるサンド装置と、各種データを記憶手段に記憶し、管理するデータ処理手段を備え、ネットワークを介して前記サンド装置と接続される管理サーバと、前記ネットワーク内に設置され、前記遊技媒体貸出データ及び遊技データの送受信を行う第1及び第2の回線と、前記第1の回線における前記遊技媒体貸出データ及び遊技データの送信と並行して前記第2の回線を用いて遊技媒体貸出データ及び遊技データの送信を行う通信管理手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
上記した構成の遊技場管理システムでは、前記第1の回線の前記遊技媒体貸出データ、及び遊技データの通信に並行して、前記第2の回線を用いて前記遊技媒体貸出データ、及び遊技データの通信を行うため、一方の回線に障害が生じた場合でも、他方の回線で通信が継続されるため、サンド装置の機能を停止させることはない。
【0013】
また、請求項2に係る発明においては、前記サンド装置は、画像データを処理する画像処理手段を有し、前記通信管理手段は、前記第2の回線を用いて前記画像データの送受信を行うことを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、通常時の通信において、データ量の少ない遊技媒体貸出データ、及び遊技データは、第1の回線である主回線及び第2の回線である副回線を利用し、且つ遊技媒体貸出データ、及び遊技データに加えて大容量のデータ(画像データ)については、第2の回線である副回線を利用するようにしている。特に、最近では、サンド装置に1Mbps以上のデータ量の多い情報である画像データを送信したり、CCD撮像手段等によって画像データを取込み、これを管理サーバに送信するような使用態様が考えられている。このため、近年の遊技場管理システムでは、1Gbps以上の大容量データの通信が可能な光ファイバやLANケーブルが通信回線に使用される場合がある。このため、第2の回線については、第1の回線(RS−485など)よりも大容量のデータの通信が可能な構成(光ファイバなど)にすることで、大容量のデータの送受信も可能になる。なお、ここでの「画像データ」には、画像に関するデータ以外にも音データやQRコードのようなデータ等を含む概念である。もちろん、前記第1の回線と第2の回線については、上記とは逆に、第1の回線を大容量にしても良い。
【0015】
上記した構成により、遊技媒体貸出データ、及び遊技データの通信を、通信帯域不足に起因する通信輻輳等により途切れさせること無く、更に、第2の回線に大容量のデータの通信が可能になる。
【0016】
また、請求項3に係る発明においては、前記管理サーバは複数設置されており、いずれかの管理サーバに、複数のサンド装置から送信された遊技媒体貸出データ及び遊技データを記憶手段に記憶し、管理するデータ処理手段を備える管理ユニットとしての機能を持たせ、この管理ユニットとしての機能を有する管理サーバを、別の管理サーバに接続したことを特徴とする。
【0017】
このような構成では、例えば、パチンコホールのような遊技場に配設される島設備毎に設置された管理サーバのいずれかが、その島内に設置されている複数のサンド装置からの主要なデータを蓄積、制御し、これを管理室に設置された別の管理サーバに送信したり、或いは、この別の管理サーバ側から送信される情報データを、この管理サーバを介して各サンド装置に送信することができるため、島設備毎のデータ管理が容易になる。また、サンド装置の夫々が、前記別の管理サーバと通信することがなくなることで、ネットワークのトラフィック状況に応じたデータ量の送受信が可能となり、通信輻輳の発生を防止できる。
【0018】
また、請求項4に係る発明においては、前記複数のサンド装置のいずれかに、各種データを記憶する記憶手段を設け、このサンド装置に、複数のサンド装置から送信された遊技媒体貸出データ及び遊技データを前記記憶手段に記憶し、管理するデータ処理手段を備える管理ユニットとしての機能を持たせたことを特徴とする。
【0019】
このような構成では、サンド装置のいずれかが管理ユニットとしての機能を備え、この管理ユニットが前記管理サーバに接続されることで、管理ユニットを設置する必要が無くなって、ネットワークに接続する装置数を更に減らすことができる。これにより、遊技場管理システム全体の簡易化が図れるため、ネットワーク内のトラフィックの軽減を図ることができると共に、ネットワークに接続される装置数が多くなることに起因するネットワーク障害の発生を抑制できる。
【0020】
また、請求項5に係る発明においては、前記遊技媒体貸出データが送信される場合に、前記遊技媒体貸出データに所定のセキュリティ処理を施すことを特徴とする。
【0021】
このような構成では、前記遊技媒体貸出データが送信される場合に、前記遊技媒体貸出データに所定のセキュリティ処理(各種暗号化処理や、所定のプロトコルを用いたカプセル化)を施して送信するため、遊技場管理システムに、例えば、LANケーブル等の広く一般に普及しており、安価で、且つ誰にでも容易に入手可能な通信回線を使用した場合でも、機密性の高い遊技媒体貸出データの傍受・盗聴に対するセキュリティを向上できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、主回線に異常が生じても、迂回回線を使用してサンド装置の機能を停止させることなく、サンド装置と管理サーバとの間で、主要なデータの送受信が可能な遊技場管理システムが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る遊技場管理システムの一実施形態について説明する。
【0024】
図1は、例えば、パチンコホール等の遊技場に設置可能な遊技場管理システムの概略構成を示す図である。
【0025】
本実施形態の遊技場管理システム1は、遊技場内に設置される多数の遊技機(パチスロ機やパチンコ機、スロットマシン等)の稼動状況、遊技媒体の貸出状況、遊技者(例えば、会員、非会員)の管理等を行う管理サーバ群5を備えている。この管理サーバ群5には、ネットワーク100を介して、遊技場内に設置される各種操作機器から各種データが送信され、データの管理、蓄積が可能となっている。また、管理サーバ群5には、管理サーバ群5に収集された各種のデータを統括して、管理、記憶すると共に、必要となるデータを加工して取り出すことが可能な管理操作端末6が接続されている。
【0026】
遊技場内には、いわゆる島と称される遊技領域(符号7で示す)が複数箇所配置されており、夫々の島7内には、複数の遊技機10(パチスロ機やパチンコ機、スロットマシン)が隣接して設置されている。また、各遊技機の間には、サンド装置20が配置されており、遊技機で遊技するに際して、現金、カード(会員カード、非会員カード)を投入することで遊技媒体の貸出を受けることが可能となっている。また、各島7には、その島内に設置される複数の遊技機10、及びサンド装置20を、島毎に管理する機能を備えた島管理ユニット30が設置されている。
【0027】
遊技場内には、上記した操作機器以外にも、様々な操作機器、例えば、主に会員カードに対して各種サービスの処理を実行する景品管理POS(POS;Point of sales)40、レシート発行貯玉機(計数機)50、及び、プリペイドカード等、各種カードを発行可能な発行精算機60等が設置されており、これらはネットワーク100を介して前記管理サーバ群5に接続されている。なお、上記した景品管理POS40は、実際に会員カードを挿入するカード処理機が組み込まれたものであっても良いし、そのような会員カード処理機と接続されていても良い。
【0028】
前記島管理ユニット30には、その島内に設置される複数の遊技機10それぞれの遊技データ、複数のサンド装置20のそれぞれの貸出データ、遊技者データ(会員データを含む)等が送信され、それを一時的に記憶して、ネットワーク100を通じて上記した管理サーバ群5に送信する。それ以外にも、島管理ユニット30は、管理サーバ群5から送信される認証データや画像データ等を所定のサンド装置20に送信する等の機能を備え、管理サーバ群5と、遊技機10及びサンド装置20との間で、データの送受信を行う際のデータ管理機能、通信方式の変換、データの送り先の切換などを実行する。
【0029】
なお、上記した遊技場に設置される各種操作機器については、その配置態様や種類については、特に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、上記した各サンド装置20に、遊技者から投入される紙幣や硬貨を蓄積する金庫を設けても良いし、図1に示すように、島7毎に1つの紙幣・硬貨金庫80を設置しておき、島内に設置される現金搬送機構(図示せず)を介して、その島内のサンド装置で処理される現金を一括して集金、蓄積するようにしても良い。このような構成では、紙幣・硬貨金庫80と島管理ユニット30とを、例えば、パルス信号用の配線130で接続しておき、両者の間で同期状態を管理しても良い。また、上記したレシート発行貯玉機50についても、所定の位置(例えば、カウンタ)に設置するだけではなく、島7毎に設置しても良い。このような構成においても、レシート発行貯玉機50と島管理ユニット30とを、パルス信号用の配線で接続しておき、両者の間で同期状態を管理しても良い。
【0030】
以下、上述したネットワーク100を通じて構築される遊技場管理システム1の上記した各構成要素について説明する。
【0031】
[ネットワーク100について]
上記した各種の操作機器、及び管理サーバ群5を接続するネットワーク100は、インターネットのような公衆網、或いは、LANのような専用網のいずれの通信網でも良く、また、有線網、無線網のいずれでも良い。さらに、ネットワーク形態は、メッシュ状、バス状、リング状、スター状及びこれらの組合せのいずれであっても良い。さらに、ネットワーク100を介して実行する通信方式や変調方式も特定の態様に限定されることはない。
【0032】
本実施形態では、上記したネットワーク100は、LANによって構築されており、例えばRS485のような導体ケーブル、或いは、大容量のデータの送受信が可能な光ファイバケーブルを敷設することで構成される。上記した各種の操作機器からの信号は、上記したLANによって構築されるネットワーク100を通じてHUB(集線装置)110によってまとめられ、管理サーバ群5に送信される。
【0033】
また、本実施形態では、各島に設置される島管理ユニット30は、夫々のサンド装置20に対してネットワーク120(バス型のネットワークで構成される)によって接続されている。具体的には、このネットワーク120は、RS485などの導体ケーブル(第1の回線120a)と、大容量のデータの送受信が可能な光ファイバ(第2の回線120b)を並設した構成となっており、後述するように両方の回線を通じて同時にデータの送受信が成されるようになっている。この場合、2つの回線を利用して同時に通信されるデータには、少なくとも遊技媒体貸出データと遊技データが含まれており、何らかの事情で一方の回線に障害が生じた場合でも、他方の回線で通信を継続するようにしており、これによって、後述するサンド装置の機能を停止させないようにしている。
【0034】
もちろん、このような複数回線を併設するのは、ネットワーク120の部分に限らず、サンド装置20と管理サーバ群5との間のいずれかの部分であっても良いし、上記したネットワーク100の部分全てにおいて並設しても良い。
【0035】
なお、後述するように、夫々のサンド装置20は、遊技媒体貸出データのみならず、隣接する遊技機10の遊技データを管理・記憶する機能を備えており、サンド装置20を介して遊技機10の遊技データが、上記したネットワーク120(第1の回線120a及び第2の回線120b)を介して島管理ユニット30に送信される。
【0036】
[管理サーバ群5及び管理操作端末6について]
上記した管理サーバ群5は、演算処理装置(CPU)、記憶手段(RAM)、各種プログラム等を格納した記憶手段(ROM)、入出力装置(I/O)、ハードディスク等の外部記憶装置などを備えた装置であって、例えば、パーソナルコンピュータやワークステーション等の情報処理装置によって構成される。
【0037】
管理サーバ群5は、本実施形態では、その管理内容に応じて、複数の装置によって構成されている。すなわち、上述した島管理ユニット30から、各遊技機10の遊技データや各島の遊技機の稼動状況などを収集すると共に、各サンド装置20から遊技媒体の貸出データなどを収集し、管理する機能を備えたホールコンピュータ5Aと、遊技者管理サーバ5Bで構成されている。この遊技者管理サーバ5Bは、一般客を管理するサーバと、会員を管理するサーバで構成され、具体的には、例えば、発行精算機60等で発行され、遊技媒体の貸し出しが可能な遊技用価値(3000円分、5000円分など)の金額情報が記憶されたプリペイドカード(ビジターカード)を管理するカードサーバ5Cと、その遊技場において希望する遊技者に発行される会員カード(メンバーカード)を管理する会員サーバ5Dによって構成されている。
【0038】
上記した管理サーバ群5を構成するホールコンピュータ5A、及び遊技者管理サーバ5Bは、収集したデータそのものを含んだり、収集したデータを加工した加工情報を生成する機能を有する。管理サーバ群5には、これら管理サーバ群5によって収集された遊技場に関する全てのデータを管理、記憶する管理操作端末(例えば、パーソナルコンピュータ等によって構成される)6が接続されており、この管理操作端末6において、機種毎の稼動状況や売上データ、会員の動向状況、ビジターの動向状況等、各種の加工情報を把握することが可能となっている。
【0039】
管理操作端末6は、図2のブロック図に示すように、制御部600、データ記憶部(データベース)601、通信インターフェース602、ディスプレイ610や入力装置(キーボード、カードリーダライタユニット等)611を接続する入出力部603、及びプリンタ612を接続するためのプリンタインターフェース605等を備えている。
【0040】
前記制御部600は、例えば、CPU、ROM、RAM(EEPROMなどの不揮発性の書換可能メモリを含む概念とする)等を備えて構成されており(例えば、マイクロコンピュータ)、管理操作端末6の動作を制御する。例えば、CPUは、ROMに格納されている処理プログラムにしたがって、ROMに格納されている固定データやRAMに格納されたテンポラリデータを用い、各種の機能を実現させる。また、この制御部600は、所定のプログラムに従って、管理サーバ群5からのデータを収集するデータ収集機能、及び、収集したデータをデータ記憶部(データベース)601に追加したり更新したり、或いはデータを加工して保存する情報生成機能を有する。そして、これら加工されたデータは、上記したディスプレイ610上で画像表示したり、プリンタ612から出力されるようになっている。なお、管理サーバ群5とは、通信インターフェース602を介して、予め定められている通信方式に従って、各種のデータの授受などが実行される。
【0041】
このため、管理操作端末6では、例えば、遊技場全体の各種の情報を記憶、管理することが可能となっており、全体の売上データ、機種毎の売上データや稼動データ、遊技媒体の貸出データ、遊技データ、遊技者データ等が記憶、管理される。もちろん、このような管理操作端末6としての記憶、管理機能は、管理サーバ群5のいずれかにその機能を分散したり、管理サーバ群5のいずれかで、そのようなデータの加工、管理、記憶等の処理を行っても良い。
【0042】
前記管理サーバ群を構成するホールコンピュータ5Aは、例えば、パーソナルコンピュータによって構成され、図3のブロック図に示すように、通信インターフェース500、制御部501、情報保存部(RAM等の記憶手段で構成されるデータベース)502等を備えている。
【0043】
通信インターフェース500は、送受信手段を構成するものであり、予め定められている通信方式に従って、上述したネットワーク100を介して、夫々の島毎に設置されている島管理ユニット30との間でデータの授受などを実行する。
【0044】
前記制御部501は、例えば、CPU、ROM、RAM(EEPROMなどの不揮発性の書換可能メモリを含む概念とする)等を備えて構成されており(例えば、マイクロコンピュータ)、ホールコンピュータ5Aの動作を制御する。例えば、CPUは、ROMに格納されている処理プログラムにしたがって、ROMに格納されている固定データやRAMに格納されたテンポラリデータを用い、RAMをワーキングメモリとして用いて実行することにより、ホールコンピュータにおける各種の機能を実現させる。また、この制御部501は、所定のプログラムに従って、遊技機10やサンド装置20からのデータ(遊技媒体貸出データや遊技データ)を収集するデータ収集機能、及び、収集したデータを情報保存部502に追加したり更新したり、或いはデータを加工して情報保存部502に保存する情報生成機能を有する。
【0045】
さらに、例えば、サンド装置20からの遊技情報要求に基づき、必要に応じて会員情報等を参照しつつ、要求に応じた遊技情報を検索し、その検索した遊技情報そのもの、又はそれを加工して、通信インターフェース500を介して、要求元のサンド装置20に返信する等の機能を備えていても良い。
【0046】
管理サーバ群5を構成する遊技者管理サーバ5Bのカードサーバ5Cは、主に、会員カードや非会員カード(プリペイドカード)毎に付与されるID番号や、遊技媒体の貸し出しが可能な遊技用価値の金額情報(発行金額情報、残金額情報、使用金額情報等)を管理するものとして機能する。カードサーバ5Cは、例えば、パーソナルコンピュータによって構成され、図4のブロック図に示すように、通信インターフェース520、制御部521、情報保存部(非会員データベースであり、RAM等の記憶手段で構成される)522等を備えている。なお、ID番号には、会員番号との間で関連付けを行っても良い。
【0047】
前記制御部521は、上述したネットワーク100を介して、夫々の島毎に設置されている島管理ユニット30との間でデータの授受などを実行すると共に、サンド装置20や発行精算機60からの非会員に関するデータを取得し、これらのデータを情報保存部522に記憶させる機能を有する。この場合、非会員に関するデータとは、例えば、発行精算機60やサンド装置20において、遊技者に対してプリペイドカードを発行する際、発行するプリペイドカード毎に付与されるID番号や、その金額情報(使用可能度数情報)などが該当する。
【0048】
このため、そのID番号が付与されたプリペイドカードを使用して遊技者が遊技を行なうべく任意の遊技機10に着座して、隣接するサンド装置20で遊技媒体の貸出を実行する際、そのプリペイドカードのID番号を、島管理ユニット30を通じて取得することが可能になり、例えば、その遊技者の動向や、残高情報を把握することが可能になる。
【0049】
管理サーバ群5を構成するカード管理サーバ5Bの会員サーバ5Dは、会員カード(ICカードのようにセキュリティが高いカード)を管理するものとして機能する。ここで、会員カードとは、上記したプリペイドカードの機能に加えて更に有利な特典(その遊技場で付与される恩恵)を受けることが可能なカードを意味しており、例えば、そのカードを所有する会員が遊技媒体の貸し出しを受ける際、その貸し出し量に応じてポイントを付与したり、その会員に優先的に新しい遊技機に関する情報を提供する等、のサービスが想定される。そして、例えば、上記したようにポイントを付与するような態様では、景品管理POS40に接続されている会員カード処理機(この会員カード処理機は景品管理POSと一体化されていても良い)に会員カードを挿入すると、そのポイントに応じて、景品の交換サービスを受けたり遊技媒体の貸出サービスを受けることが可能になる。
【0050】
会員サーバ5Dは、例えば、パーソナルコンピュータによって構成され、図5のブロック図に示すように、通信インターフェース550、制御部551、情報保存部(会員データベースであり、RAM等の記憶手段で構成される)552等を備えている。
【0051】
前記制御部551は、上述したネットワーク100を介して、景品管理POS40からの会員に関するデータを取得し、これらのデータを情報保存部552に記憶させる機能を有し、また、夫々の島毎に設置されている島管理ユニット30との間でデータの授受などを実行する。この場合、上記した会員に関するデータとは、例えば、遊技者に対してそのような会員カードを発行する際、会員遊技者の情報(氏名、住所、携帯アドレス等)、カード毎に付与されるID番号、認証番号(暗証番号)、使用可能な金額情報やポイント情報などが該当する。また、このような会員カードを発行する際の最初の会員遊技者情報の入力方法などについては、例えば、遠隔入力されたものであっても良いし、当該遊技場において、管理サーバ群のいずれか、或いは管理操作端末の入力部から入力されたものであっても良い。
【0052】
このような会員カードを使用して会員が遊技を行うべく任意の遊技機10に着座して、隣接するサンド装置20で遊技媒体の貸出を実行する際、会員は、暗証番号を入力することとなり、その暗証番号とICカードに付与されたID番号は、島管理ユニット30及びカードサーバ5Cを通じて会員サーバ5Dに送信される。会員サーバ5Dの制御部551は、情報保存部552との間で認証作業を実行し、認証されれば、記憶されている金額情報の範囲内で遊技媒体の貸出許可信号を送信する。なお、この暗証番号入力操作は、専用装置(カードに記憶されている遊技用価値を次回の来店時に使用可能にする再プレイ機等)を遊技場に別途設け、そこで行うようにしても良い。
【0053】
すなわち、会員サーバ5Dでは、会員が、所有する会員カードを使用する毎に、その会員の動向や残高情報等を把握することが可能になる。また、上記したレシート発行貯玉機50において、会員が計数処理を実行し、端数となった遊技媒体や一部の遊技媒体を会員カードに書換処理することも考えられる。このように、新たに書換処理を実行する場合、制御部551は、新たな書換情報を、ID番号と共に、情報保存部552に記憶させる。
【0054】
さらに、会員サーバ5Dは、画像制御部555を備えている。この画像制御部555は、例えば、会員が着座している遊技機に隣接するサンド装置20に対して、会員向けの画像情報(例えば、QRコードに関する情報、文字情報、画像情報、音楽情報等)を送信する。
【0055】
なお、この画像制御部555は、例えば、そのICカードに記録されている金額情報やポイント情報等を参照することで、その量に応じて異なるコンテンツを送信するようにしても良い。また、このような画像制御部555については、上記したカードサーバ5Cやホールコンピュータ5Aが備える構成であっても良く、更には、非会員に対しても、そのような画像情報を提供するようにしても良い。
【0056】
[景品管理POS40について]
景品管理POS40は、例えば、遊技場内のカウンタ部分に設置されており、会員カードで溜まったポイントに応じて、景品の交換サービスを受けたり、遊技媒体の貸し出し処理を受けるなどのサービスの適用を受ける際に利用される。会員がポイントを使用した場合は、新たなポイント情報の書換処理が実行され、この情報は、会員サーバ5Dにおいて記憶、管理される。なお、本実施形態では、会員カードは、景品管理POS40に接続される会員カード処理機40A(図5参照)に挿入される。
【0057】
[レシート発行貯玉機50について]
レシート発行貯玉機50は、遊技者が遊技で獲得した遊技媒体の量を計測する機能を有し、計測した量に応じて、景品と交換可能な情報が記載されたレシートを発行する。また計測した遊技媒体が端数となった場合には、会員サーバへ書き込み処理をするようにしても良いし、また、獲得した遊技媒体の量を、そのまま更新処理するようにしても良い。処理された情報は、会員サーバ5DでID番号と共に記憶、管理される。
【0058】
[発行精算機60について]
発行精算機60は、遊技者が遊技をする際に用いるプリペイドカードを発行する装置である。この発行精算機60は、遊技場内の複数箇所に設置することが可能であり、遊技者が投入した金額に応じた遊技価値の金額情報が記憶されたプリペイドカード(3000円分、5000円分等)を発行する機能を有する。また、発行精算機60に遊技者が遊技用価値の金額情報が残っているプリペイドカードや会員カードを投入した場合にその遊技者が所有する全部又は一部の金額を払い戻す機能も有する。
【0059】
なお、プリペイドカードを発行する際、その発行したプリペイドカードには、対応するID番号が付与され、このID番号は、上記したカードサーバ5Cで記憶、管理される。さらに、この発行精算機60に会員カードを挿入後、遊技者が投入した金額に応じて、カードサーバ5Cでは、この会員カードに付与されたID番号に対応する遊技用価値の金額情報を更新するように構成しても良い。
【0060】
[遊技機10について]
遊技機10は、パチンコ機やパチスロ機(スロットマシン)が該当し、その左隣に隣接して配設されるサンド装置20から遊技媒体(パチンコ玉、メダルなど)の供給を受けて遊技を進行するものである。各遊技機10は、左隣に位置するサンド装置20との間でデータの送受信が可能となっており、この遊技機に関する遊技データ(例えば、出玉率、現在の稼動状況、大当たり情報等)は、隣接するサンド装置20に一旦記憶され上記したホールコンピュータ5Aに送信される。
【0061】
[サンド装置20について]
サンド装置20は、遊技者から現金やカード(プリペイドカードや会員カードなどのICカード)の投入があった際、遊技者が指定する量の遊技媒体を貸し出す機能を備えており、それ以外にも、プリペイドカードの発行、遊技者に対して各種の情報を提供することが可能となっている。
【0062】
このサンド装置20の構成について、図6及び図7を参照して説明する。
【0063】
図6は、サンド装置20の一構成例を示す図である。この図に示すように、本実施形態に係るサンド装置20は、カード処理ユニット20Aと、紙幣処理ユニット20Bと、テンキー操作ユニット20Cと、を備えた構成となっている。
【0064】
前記カード処理ユニット20Aは、サンド装置の前面に形成されるカード挿入口21を備えており、上述した金額情報が記載されたカード(プリペイドカード、会員カードなどのICカード)を挿入することで、内部に設置されているリーダライタが駆動され、金額情報の読取り、書換えが行われると共に、金額情報が書き換えられたカードの返却、発行、或いは金額が0になった際のプリペイドカードの回収が可能となっている。遊技者は、カードに記載された金額情報の範囲内で、遊技媒体の貸し出し処理を受け、遊技を行うことができる。
【0065】
前記紙幣処理ユニット20Bは、サンド装置の前面に形成される紙幣挿入口22を備えており、紙幣を挿入することで、内部に設置されているセンサによって真偽判断処理が成され、前記カードの場合と同様、挿入された金額の範囲内で遊技媒体の貸し出し処理を受け、遊技を行うことができる。なお、遊技で全ての金額を使用しなかった場合、前記カード処理ユニット20Aにおいて、予めカード処理ユニットのカード収納部(ストック部)に収納されているカードに対して金額情報を書き込んで、その発行(プリペイドカードの発行)が可能な構成となっている。
【0066】
前記テンキー操作ユニット20Cは、画像表示部(液晶ディスプレイによって構成される)23、テンキー24、赤外線受光素子25、及び、人体等の特定情報を認識するための撮像素子(CCD撮像素子等)26等を備えている。なお、図面においては、赤外線受光素子25と撮像素子26は、画像表示部23の上方の同じ位置に設置されている。
【0067】
前記画像表示部23には、例えば、遊技場の各種情報、二次元バーコード(QRコード)、金額情報等が表示される。前記テンキー24は、例えば、遊技者が会員で、会員カードを挿入した場合、そのICカードの暗証番号を入力したり、画像表示部23に表示される各種情報をスクロールさせたり、遊技で使用する金額情報等を入力する際に押下される。前記赤外線受光素子25は、例えば、遊技場の管理者が赤外線リモコンによってサンド装置20を開放する際のロック機構を作動させるのに用いられる。
【0068】
また、撮像素子26は、本実施形態では、人体センサユニットとして機能するようになっており、当該サンド装置20に隣接する遊技機で遊技者が遊技をしているかいないかの情報を取得するのに用いられる。
【0069】
なお、それ以外にも、撮像素子26は、指紋認識ユニット、顔認証認識ユニットとしての機能を備えていても良い。これにより、遊技機毎に、その遊技機に着座した顧客情報をより正確に取得することができるため、顧客管理が容易に行えると共に、人体の情報を用いた顧客管理を行うことができるため、データの整合性の向上が図れるようになる。このような構成では、撮像素子26で取り込まれた遊技者の画像データは、上記したネットワーク120、及び100を介して管理サーバ群5へ送信される。
【0070】
ここで、図5及び図8を参照して、上記したテンキー操作ユニット20Cの画像表示部23を利用した情報の配信例について説明する。
【0071】
上述したように、カード処理ユニット20Aのカード挿入口21に会員カードを挿入し、テンキー操作ユニットで暗証番号を入力すると、その情報(ID情報、暗証番号など)は、サンド装置を特定する情報と共に、島管理ユニット30を介して会員サーバ5Dに送信される。会員サーバ5Dは、制御部551において、情報保存部552に記憶されている会員情報を参照し、認証するか否かの判断をする。また、制御部551は、ポイント情報を参照し、そのポイントに応じて予め画像制御部555に格納されている画像情報(例えばQRコード)を、そのICカードの挿入のあったサンド装置に配信する。
【0072】
配信されたQRコードは、サンド装置20の画像表示部23に表示され、その会員が、自ら所有する携帯端末MでそのQRコードを読み取ることで、Webサーバ(サーバ管理会社によって運営、管理される)にアクセスし、所定のコンテンツ、例えば、待ち受け画面、着メロ、或いは、遊技場情報等が配信される。
【0073】
このように、会員専用にQRコードを配信することで、会員専用の各種サービスを提供することが可能となる。
【0074】
上記したユニット以外にも、サンド装置20は、例えば、異常を報知するパイロットランプ27や、遊技者が所有する携帯端末の充電を可能にする充電ジャック28を備えた充電ユニット20Dを備えている。
【0075】
図7は、上記したサンド装置20を制御する制御ブロック図を示している。
【0076】
サンド装置20内には、装置全体の動作を制御するメインCPUユニット200が設置されている。メインCPUユニット200は、制御動作を行うCPU、装置全体を制御する制御プログラムを格納したROM、記憶手段を構成するRAMを備えた制御基板として構成されており、サンド装置20に組み込まれる上記したカード処理ユニット20A、紙幣処理ユニット20B、テンキー操作ユニット20C、充電ユニット20D、パイロットランプ27等の各種構成要素を駆動すると共に、これらを制御する機能を有する。
【0077】
また、メインCPUユニット200は、カード処理ユニット20A、紙幣処理ユニット20B、テンキー操作ユニット20Cから金額に関する情報が入力された際、遊技者に対して、遊技媒体であるパチンコ玉やメダルを貸し出すための信号を貸出ユニット230に対して送信し、貸出ユニット230は、その隣接する遊技機(遊技者が着座した遊技機)に対して遊技媒体の貸し出し処理を実行する。なお、この貸出ユニット230は、サンド装置に組み込まれていても良いし、遊技機内に組み込まれていても良い。
【0078】
前記メインCPUユニット200には、通信方式の変換制御(シリアル/パラレル変換制御)や、データの送受信先の振り分け制御を行う機能を有する通信管理制御部(通信管理手段)240が接続されており、遊技機通信用端子242を介して、隣接する遊技機との間でデータの送受信を行う。この場合、隣接する遊技機10から送信される遊技データとしては、例えば、大当たりに関するデータ(スタート情報、特賞情報、確率変動情報等)、出玉率に関するデータ、稼動状況に関するデータが該当する。そして、このような遊技機に関する遊技データは、上記したメインCPUユニット200に実装されている記憶手段(RAM等)に一時的に記憶される。
【0079】
前記カード処理ユニット20Aは、上述したカードを搬送する搬送機構、カードに対して情報の書き換え等を行うリーダライタ等のアクチュエータを収容している。リーダライタによるプリペイドカードやICカードに対する読み取り情報、書換え情報(金額情報)は、上記したCPUユニット200に実装されている記憶手段(RAM等)に一時的に記憶される。
【0080】
前記紙幣処理ユニット20Bは、遊技者によって紙幣が挿入された際、紙幣を搬送する搬送機構、真贋を判定するための判定センサ等のアクチュエータを収容している。紙幣処理ユニット20Bで読み込まれた情報(入金情報)は、上記したCPUユニット200に実装されている記憶手段(RAM等)に一時的に記憶される。
【0081】
前記テンキー操作ユニット20Cは、遊技者によって押圧操作されるテンキー操作部24からの入力情報を認識する認識部、画像表示部23で表示される画像の表示制御を行う画像制御部等を収容している。テンキー操作部24から入力される情報(例えば、会員によって入力される暗証番号、或いは、遊技媒体の貸し出し量を特定する貸し出し情報など)は、上記したCPUユニット200に実装されている記憶手段(RAM等)に一時的に記憶される。
【0082】
また、前記通信管理制御部(通信管理手段)240には、島管理ユニット通信用端子245が接続されており、通信管理制御部240は、島管理ユニット30に対して、前記CPUユニット200に実装されている記憶手段(RAM等)に一時的に記憶された各種情報を、上記した第1の回線(導体ケーブル)120a及び第2の回線(光ファイバ)120bを介して同時に送信するように制御する。この場合、島管理ユニット30に対する情報の送信については、認証要求のように、管理サーバ群5との間で双方向のデータの受け渡しが要求されるものについてはリアルタイムに実行され、遊技データや貸出データ等については所定時間毎に実行される。
【0083】
[島管理ユニット30について]
島管理ユニット30は、各島内のいずれかの場所に設置されており、その島内に設置される夫々のサンド装置20に対して、上記したように、ネットワーク120(バス型のネットワークで構成される)によって接続されている。上述したように、夫々のサンド装置20は、隣接する遊技機10の遊技データを管理・記憶するようにしており、更には、そのサンド装置において、遊技媒体の貸し出しに伴って生じる遊技媒体貸出データを管理・記憶している。これらのデータは、それぞれのサンド装置20から上記したネットワーク120を構成する第1の回線、及び第2の回線を介して、島管理ユニット30に送信される。
【0084】
図9は、島管理ユニット30を構成するブロック図を示している。
【0085】
島管理ユニット30内には、装置全体の動作を制御するメインCPUユニット300が設置されている。メインCPUユニット300は、制御動作を行うCPU、装置全体を制御する制御プログラムを格納したROM、記憶手段を構成するRAMを備えた制御基板として構成されている。
【0086】
メインCPUユニット300には、管理サーバ群5と、サンド装置20との間で、通信方式の変換(プロトコルの変換)や、データの送受信先の振り分け制御を行う機能を有する通信管理制御部(通信管理手段)340が接続されており、サンド装置通信用端子342、及びネットワーク通信用端子344を介してデータの送受信を行う機能を有する。また、メインCPUユニット300では、上述したように、第1の回線120a、第2の回線120bを通じて同一のデータを受信することとなるが、その内の一方のみをRAMに記憶し、他方の同一データについては削除する処理を実行する(この処理については後述する)。
【0087】
[サンド装置20と島管理ユニット30のデータの受け渡しについて]
以上のように構成される遊技場管理システムでは、サンド装置20と島管理ユニット30との間で、図10に示すようなデータの送受信が成される。ここでは、主要なデータの送受信のみを示している。
【0088】
サンド装置20のカード処理ユニット20Aからは、遊技者によって挿入されたカードデータ(会員カード又はプリペイドカードのID情報、発行金額情報、残金額情報、使用金額情報である遊技媒体貸出情報)D1がメインCPUユニット200に送信され、記憶手段で一時的に記憶される。このカードデータD1は、サンド装置毎にID情報が付与されて島管理ユニット30に送信され、島管理ユニット30のCPUユニット300の記憶手段で一時的に記憶される。そして、島管理ユニット毎にID情報が付与されたカードデータD1は、管理サーバ群5のホールコンピュータ5A及び遊技者管理サーバ5Bに送信され、島毎、及びサンド装置毎に、遊技媒体貸出データ、及びカードデータが記憶、管理される。
【0089】
サンド装置20の紙幣処理ユニット20Bからは、遊技者によって挿入された紙幣データ(使用金額情報である遊技媒体貸出情報)D2がメインCPUユニット200に送信され、記憶手段で一時的に記憶される。この紙幣データD2は、サンド装置に格納されているプリペイドカード毎にID情報が付与されて島管理ユニット30に送信され、島管理ユニット30のCPUユニット300の記憶手段で一時的に記憶される。そして、島毎にID情報が付与された紙幣データD2は、管理サーバ群5のカードサーバ5Cに送信され、島毎、及びサンド装置毎に、遊技媒体貸出データが記憶、管理される。
【0090】
サンド装置20のテンキー操作ユニット20Cからは、遊技者によって入力された暗証番号及び使用金額情報(貸出要求データ)D3がメインCPUユニット200に送信され、記憶手段で一時的に記憶される。この貸出要求データD3は、上記したカードデータD1及び紙幣データD2と関連付けされて、サンド装置毎にID情報が付与されて島管理ユニット30に送信され、島管理ユニット30のCPUユニット300の記憶手段で一時的に記憶される。そして、島毎にID情報が付与された貸出要求データD3は、管理サーバ群5のホールコンピュータ5A及び遊技者管理サーバ5Bに送信され、島毎、及びサンド装置毎に、遊技媒体貸出データ、及びカードデータが記憶、管理される。
【0091】
遊技機10からは、遊技の進行に伴って発生する上述した遊技データD4がメインCPUユニット200に送信され、記憶手段で一時的に記憶される。この遊技データD4は、サンド装置毎にID情報が付与されて島管理ユニット30に送信され、島管理ユニット30のCPUユニット300の記憶手段で一時的に記憶される。そして、島毎にID情報が付与された遊技データD4は、管理サーバ群5のホールコンピュータ5Aに送信され、島毎、及びサンド装置毎に、遊技機のデータが記憶、管理される。
【0092】
一方、管理サーバ群5側からは、認証結果の照合データD10、及び画像データ(音楽データ等を含む)D11が、所定のアドレス情報と共に、島管理ユニット30を介して所定のサンド装置に送信される。送信された照合データD10は、カード処理ユニット20Aに送信され、これにより、遊技媒体の貸出許可、又は遊技媒体の貸出不可の処理が実行される。また、送信される画像データD11は、所定のサンド装置20の画像表示部23で画像表示される。
【0093】
なお、本実施形態では、上述したように、サンド装置20と島管理ユニット30との間のネットワーク120は、RS485などの導体ケーブル(第1の回線120a)と、大容量のデータの送受信が可能な光ファイバ(第2の回線120b)を並設した構成となっており、両方の回線を通じてデータの送受信が同時に成されるようになっている。これにより、何らかの事情で一方の回線に障害が生じた場合でも、他方の回線で通信を継続するようにし、上記したサンド装置20の機能を停止させないようにしている。
【0094】
以下、上記した複数回線によるデータの送受信について具体的に説明する。
【0095】
上記のネットワーク120の構成において、島管理ユニット30と各サンド装置20との間には、第1の回線120a、及び第2の回線120bによって、複数の通信コネクションが確立されている。この通信コネクションの一方で障害が発生しても、他方の通信コネクションを用いてデータの送受信を行うことができる。
【0096】
上記した各サンド装置20の通信管理制御部240と管理ユニット30の通信管理制御部340は、2つの回線双方に同一のデータを相手方に送信する通信管理手段としての機能を有する。通信管理制御部240は、通信管理制御部340に対して、上記したデータの内、遊技媒体貸出データと遊技データを含むデータの送信許可の問い合わせを実行し、通信管理制御部340から送信許可の信号を受信することで、メインCPUユニット200の記憶手段に一時的に記憶されたデータ(このデータは、少なくとも遊技媒体貸出データと遊技データを含む)を、上記2つの回線120a,120bを利用して同時に送信する。
【0097】
通信管理制御部340は、2つの回線120a,120bから同一のデータを受信することとなるが、島管理ユニット30のCPUユニット300は、図11のフローチャートで示すように、一方のデータを先に受信した際、そのデータを記憶手段に記憶し、後に受信したデータをキャンセルするように処理を行う。すなわち、その島内の任意のサンド装置Aから、遊技媒体貸出データ及び遊技データを含んだデータDA1の送信の問い合わせがあった際、CPUユニット300は、当該問い合わせのあったサンド装置Aに対してデータDA1の送信許可信号を送信する(ステップS1)。続いて、そのサンド装置Aから一方の回線を介してデータDA1を受信するのを待ち(ステップS2)、データDA1を受信した段階で、CPUユニット300の記憶手段に、そのデータDA1を格納する(ステップS3)。その後、同一のサンド装置から他方の回線を介して同一のデータDA1が入力されるのを待ち(ステップS4)、同一のデータDA1の入力があった時点で、そのデータDA1をキャンセル処理する(ステップS4;YES→ステップS5)。すなわち、CPUユニット300の記憶手段は、同一のデータDA1を重複して格納することはない。
【0098】
一方、上記ステップS4において、所定の時間内にサンド装置AからデータDA1の入力が無ければ(ステップS4;NO)、何らかの通信障害が生じたものとして、遊技場管理者(例えば、管理サーバ)に対して異常通知信号を送信する。なお、このような場合であっても、サンド装置20と島管理ユニット30の間では、一方の通信コネクションが確立されていることから、サンド装置20から送信されるデータを途切れさせてしまうことはなく、島管理ユニット30のCPUユニット300は、引き続き送信されるデータの格納処理を実行する。
【0099】
このように、上記した構成の遊技場管理システム1によれば、2つの回線(第1の回線120a、及び第2の回線120b)を利用して、少なくとも遊技媒体貸出データ、及び遊技データを並行して送信処理するため、一方の回線に障害が生じた場合でも、他方の回線で通信が継続されることから、サンド装置20の機能を停止させることはない。
【0100】
また、通常、ブロック内の狭い領域に密閉されている島内では、熱・湿気・ホコリ等により、ノイズが発生し易い環境となっており、また、島内に設置されている遊技機には、遊技の興趣をより高めるために液晶表示装置や入力装置、音響装置等を用いた役物が設けられている。この役物に使用されているスイッチ、モータ、ソレノイド、ランプ等の電機部品や、CPU等の半導体素子を備える遊技機内部の各種制御基板により電磁波ノイズが発生する。さらに、通常、遊技機に使用される遊技媒体を補給すると共に回収された遊技媒体を玉磨き機に送出させる搬送循環路が島内の渡り(各種回線の配線経路)に平行して設置されている。この遊技媒体の玉磨き機や、搬送循環路における遊技媒体の摩擦により静電気ノイズが発生する。
【0101】
このため、遊技場管理システム1に使用する島内の通信回線としては、ノイズ対策を施されている通信回線を使用する必要がある。例えば、受信側の2本のペア線で差動信号を使用してコモンモードのノイズを打ち消すことができる上記したRS−485等のシリアル回線(第1の回線120a)を適用することで信頼性を向上することができる。また、RS−485等のシリアル回線は、汎用性に優れており、設置コストも安価にでき、障害時の修復作業も回線を交換するだけで簡単に済むという利点が得られる。
【0102】
また、上述した実施形態では、サンド装置20は、画像データを処理する画像処理手段を有しているため、島管理ユニット30の通信管理制御部340とサンド装置20の通信管理制御部240は、大容量のデータの送受信が可能な光ファイバ(第2の回線120b)を用いて画像データの送受信を行うようにすることが好ましい。すなわち、通常時の通信において、データ量の少ない遊技媒体貸出データ、及び遊技データについては、導体ケーブル(第1の回線120a)と、大容量のデータの送受信が可能な光ファイバ(第2の回線120b)の双方を利用し、且つ大容量のデータ(画像データ)については、第2の回線120bを利用するようにする。特に、上述した構成では、サンド装置20に1Mbps以上のデータ量の多い情報である画像データを送信したり、CCD撮像手段等によって画像データを取込み、これを管理サーバ群5に送信するようにしていることから、第2の回線120bについては、第1の回線120aよりも大容量のデータの通信が可能な構成(光ファイバなど)にすることで、大容量のデータの送受信も可能になる。また、これにより、遊技媒体貸出データ、及び遊技データの通信を、通信帯域不足に起因する通信輻輳等により途切れさせること無く、かつ第2の回線に大容量のデータの通信が可能になる。
【0103】
また、上述した構成においては、複数設置された管理サーバ(管理サーバ群5)のいずれかに、上記した島管理ユニット30としての機能を持たせ、この島管理ユニットとしての機能を有する管理サーバを、別の管理サーバに接続するように構成しても良い。このような構成では、島設備毎に設置された管理サーバのいずれかが、その島内に設置されている複数のサンド装置からの主要なデータを蓄積、制御し、これを管理室に設置された別の管理サーバに送信したり、或いは、この別の管理サーバ側から送信される情報データを、この管理サーバを介して各サンド装置に送信することができるため、島設備毎のデータ管理が容易になる。また、サンド装置20の夫々が、前記別の管理サーバと通信することがなくなることで、ネットワークのトラフィック状況に応じたデータ量の送受信が可能となり、通信輻輳の発生を防止できる。
【0104】
或いは、島内に設置される複数のサンド装置のいずれかに、上述した島管理ユニット30としての機能を持たせても良い。
【0105】
このような構成では、多数設置されるサンド装置20のいずれかが島管理ユニット30としての機能を備え、これが管理サーバ群5に接続されることから、結果として、島管理ユニット30を設置する必要が無くなり、ネットワークに接続する装置数を更に減らすことができる。また、遊技場管理システム全体の簡易化が図れるため、ネットワーク内のトラフィックの軽減を図ることができると共に、ネットワークに接続される装置数が多くなることに起因するネットワーク障害の発生を抑制できる。
【0106】
また、上記した構成では、遊技媒体貸出データが送信される場合に、その遊技媒体貸出データに所定のセキュリティ処理を施すようにしても良い。このような処理は、サンド装置のCPUユニットにおけるプログラム上、或いは、島管理ユニット30のCPUユニットにおけるプログラム上で処理することが可能である。このような構成では、遊技媒体貸出データが送信される場合に、遊技媒体貸出データに所定のセキュリティ処理(各種暗号化処理や、所定のプロトコルを用いたカプセル化)を施して送信するため、遊技場管理システムに、例えば、LANケーブル等の広く一般に普及しており、安価で、且つ誰にでも容易に入手可能な通信回線を使用した場合でも、機密性の高い遊技媒体貸出データの傍受・盗聴に対するセキュリティを向上できる。
【0107】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、上記したような複数の回線を敷設するのは、ネットワーク100内であっても良く、上述した通信管理手段は、そのネットワーク100内のいずれかの機器に設置されていても良い。
【0108】
また、上記したように、複数回線の一方に光ファイバを使用するのであれば、折れ等による破損に対する復旧作業も困難で修復時間もかかってしまうことが考えられる。この光ファイバを、島を渡って敷設する場合に、地上や地面に敷設すると通行者に踏まれたりする等、破損し易く、さらには、修復作業に専門的な技術を要する等、復旧時間がかかってしまい、通信の信頼性が低下してしまう。従って、島管理ユニット30と管理サーバ群5との間を接続する通信回線に、上述の光ファイバ以外のRS−485等のシリアル回線やLANケーブルなどを使用することで設置コストも安価にでき、障害の復旧作業も容易にできるようになり、このような問題を解決できると共に、通信の信頼性の低下を抑えることが可能となる。
【0109】
なお、同一のデータを受信した場合に、一旦、RAMの複数の領域を持たせて両方記録させるように構成したり、以後、同一データを受信した場合に、ある程度のデータ量(数10データくらい)は両方に記録させておき、片方は蓄積させると共に、一方を上書きさせるように構成しても良い。これにより、確実に受信データをRAMに記憶できると共に、万が一受信データが破壊した場合であっても復旧させることが可能となる。
【0110】
また、図1に示した遊技場管理システムは、一例を示したに過ぎず、各装置の接続形態については種々変更することが可能である。例えば、管理操作端末6にHUBを介してホールコンピュータ5A、カードサーバ5C、及び会員サーバ5Dを接続すると共に、前記ホールコンピュータ5A及びカードサーバ5CにHUBを介して島管理ユニット30を接続し、かつ前記会員サーバ5DにHUBを介して景品管理POS40やレシート発行貯玉機50を接続する等、適宜変形することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明に係る遊技場管理システムの実施形態の概略構成を示す図。
【図2】管理操作端末の構成を示すブロック図。
【図3】ホールコンピュータの構成を示すブロック図。
【図4】カードサーバの構成を示すブロック図。
【図5】会員サーバの構成を示すブロック図。
【図6】サンド装置の全体構成を示す斜視図。
【図7】サンド装置の構成を示すブロック図。
【図8】テンキー操作ユニットの画像表示部を利用した情報の配信例について説明する図。
【図9】島管理ユニットの構成を示すブロック図。
【図10】遊技場管理システムにおけるサンド装置と島管理ユニットとの間で実行されるデータの送受信を示す図。
【図11】島管理ユニットとサンド装置との間のデータの送受信の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0112】
1 遊技場管理システム
5 管理サーバ群
5A ホールコンピュータ
5B 遊技者管理サーバ
5C カードサーバ
5D 会員サーバ
10 遊技機
20 サンド装置
30 島管理ユニット
100,120 ネットワーク
200 メインCPUユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体の貸出しに伴って生じる遊技媒体貸出データ、及び遊技機の遊技に関する遊技データを管理するデータ処理手段を備えるサンド装置と、
各種データを記憶手段に記憶し、管理するデータ処理手段を備え、ネットワークを介して前記サンド装置と接続される管理サーバと、
前記ネットワーク内に設置され、前記遊技媒体貸出データ及び遊技データの送受信を行う第1及び第2の回線と、
前記第1の回線における前記遊技媒体貸出データ及び遊技データの送信と並行して前記第2の回線を用いて遊技媒体貸出データ及び遊技データの送信を行う通信管理手段と、
を有することを特徴とする遊技場管理システム。
【請求項2】
前記サンド装置は、画像データを処理する画像処理手段を有し、前記通信管理手段は、前記第2の回線を用いて前記画像データの送受信を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技場管理システム。
【請求項3】
前記管理サーバは複数設置されており、いずれかの管理サーバに、複数のサンド装置から送信された遊技媒体貸出データ及び遊技データを記憶手段に記憶し、管理するデータ処理手段を備える管理ユニットとしての機能を持たせ、
この管理ユニットとしての機能を有する管理サーバを、別の管理サーバに接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場管理システム。
【請求項4】
前記複数のサンド装置のいずれかに、各種データを記憶する記憶手段を設け、
このサンド装置に、複数のサンド装置から送信された遊技媒体貸出データ及び遊技データを前記記憶手段に記憶し、管理するデータ処理手段を備える管理ユニットとしての機能を持たせたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の遊技場管理システム。
【請求項5】
前記遊技媒体貸出データが送信される場合に、前記遊技媒体貸出データに所定のセキュリティ処理を施すことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の遊技場管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−253454(P2008−253454A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−97664(P2007−97664)
【出願日】平成19年4月3日(2007.4.3)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【出願人】(391065769)株式会社セタ (89)
【Fターム(参考)】