遊技媒体貯蓄システム
【課題】システムに過度の処理負担をかけずに再プレイ手数料サービスを実施できるとともに、適切な手数料を徴収可能とする遊技媒体貯蓄システムを提供することを課題とする。
【解決手段】遊技者が獲得した遊技媒体を貯蓄遊技媒体として記憶する遊技媒体記憶手段と、貯蓄遊技媒体に基づいて、再プレイ用遊技媒体を払出す再プレイ用遊技媒体払出手段と、再プレイ用遊技媒体の払出し手数料率である再プレイ用手数料率を記憶する手数料率記憶手段と、を備えた遊技媒体貯蓄システムにおいて、遊技媒体記憶手段が貯蓄遊技媒体を記憶する前に、再プレイ用手数料率に基づいた手数料相当の遊技媒体を、貯蓄対象となる遊技媒体から差引く差引処理を行う手数料差引手段を備える。遊技媒体記憶手段は、手数料差引手段が差引処理を行った遊技媒体を貯蓄遊技媒体として記憶する。
【解決手段】遊技者が獲得した遊技媒体を貯蓄遊技媒体として記憶する遊技媒体記憶手段と、貯蓄遊技媒体に基づいて、再プレイ用遊技媒体を払出す再プレイ用遊技媒体払出手段と、再プレイ用遊技媒体の払出し手数料率である再プレイ用手数料率を記憶する手数料率記憶手段と、を備えた遊技媒体貯蓄システムにおいて、遊技媒体記憶手段が貯蓄遊技媒体を記憶する前に、再プレイ用手数料率に基づいた手数料相当の遊技媒体を、貯蓄対象となる遊技媒体から差引く差引処理を行う手数料差引手段を備える。遊技媒体記憶手段は、手数料差引手段が差引処理を行った遊技媒体を貯蓄遊技媒体として記憶する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技玉、遊技メダル等の遊技媒体を貯蓄するための遊技媒体貯蓄システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコホールなどの遊技店では遊技者が遊技により取得した遊技媒体である玉(メダル)を預け入れ、遊技店に貯蓄された遊技媒体(以下、貯玉という)を用いて再プレイを可能とする貯玉システムが導入されている。この再プレイサービスでは再プレイ時に払出す玉に対して所定の手数料率に応じた手数料を徴収している。そして、特許文献1には、この手数料率を、貯玉するときの時間帯や会員情報等に応じて変動させるサービスの提案がされている。公知例を含め従来の貯玉システムでは再プレイを行う際に手数料を徴収するようにしている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−244506号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、再プレイのための払出装置は遊技機毎に設けられ、再プレイする際に再プレイ玉を、遊技し易いようにパチンコ遊技機の上皿に収まる程度(約125玉)の少量単位で払出す構成としているが、払出すたびに手数料を算出して徴収するのではシステムの処理負担が大きくなる虞がある。特に、近年の遊技店は、数百台の遊技機が設置される大型店が多く、仮にそのような大型店の全ての遊技機で再プレイした場合、手数料を算出する処理だけでもかなりの処理負担増が想定される。
【0005】
また、一般に手数料率は遊技店での景品交換率を基準にして定められる。つまり遊技店は景品交換率に基づいて釘調整を行う為、景品交換率が高い状態で獲得した遊技媒体と、景品交換率が低い状態で獲得した遊技媒体とでは単位遊技媒体当たり(1個)の価値が変化するので、手数料率を変化せざるを得ない。景品交換率は遊技店によっては頻繁に変更がされるが、上述の問題より、貯玉を考慮するが為に景品交換率を変更できない場合もある。さらに、変更する場合であっても、手数料率を現在の景品交換率に対応させて、低い景品交換率での貯玉を、現在の高い景品交換率に対応させた少ない手数料率で払出したり、或いは貯玉を現在の景品交換率に対応するように一括して再計算して変換させて対応していた。いずれにしても、遊技店或いはシステムにとって負担となっていた。
【0006】
後者の問題については、公知例のように貯玉するときの状態に応じて、データベース(以下、DB)の項目を増やせば対応できるとも考えられるが、遊技店の会員数は多いところでは数万人にも及び、公知例のシステムを採用した場合には会員DBの容量も多大となり処理負担も激増する。また、公知例のようなシステムは、景品交換率を変更するたび、或いはサービスを複雑化するたびにDBの容量が大きくなるため、システムの処理負担を考えると実施することは難しい。
【0007】
本発明は上記した背景をもとになされたもので、システムに過度の処理負担をかけずに再プレイ手数料サービスを実施できるとともに、適切な手数料を徴収可能とする遊技媒体貯蓄システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0008】
上記課題を解決するために本発明の遊技媒体貯蓄システムは、遊技者が獲得した遊技媒体を貯蓄遊技媒体として記憶する遊技媒体記憶手段と、
貯蓄遊技媒体に基づいて、再プレイ用遊技媒体を払出す再プレイ用遊技媒体払出手段と、
再プレイ用遊技媒体の払出し手数料率である再プレイ用手数料率を記憶する手数料率記憶手段と、を備えた遊技媒体貯蓄システムにおいて、
遊技媒体記憶手段が貯蓄遊技媒体を記憶する前に、再プレイ用手数料率に基づいた手数料相当の遊技媒体を、貯蓄対象となる遊技媒体から差引く差引処理を行う手数料差引手段を備え、
遊技媒体記憶手段は、手数料差引手段が差引処理を行った遊技媒体を貯蓄遊技媒体として記憶することを特徴とする。
【0009】
上記本発明の遊技媒体貯蓄システムは、獲得した遊技媒体を貯蓄する際、貯蓄遊技媒体を記憶する前に、貯蓄対象の遊技媒体から再プレイ手数料相当分の遊技媒体を差引く処理行う手数料差引手段と、その差引処理を行った遊技媒体を貯蓄遊技媒体として記憶する遊技媒体記憶手段とを備えており、従来の再プレイ時に手数料を徴収するという固定的な概念を覆して、遊技媒体の預け入れ時(貯玉時)に徴収するという発想により、複雑な再プレイ手数料サービスの従来の問題点の解消が可能となる。すなわち、貯玉時に一括処理するため再プレイの払出毎の再プレイ手数料徴収処理が不要となり、システムの処理負担を軽減することができるとともに、景品交換率の変更に対しても、例えば貯玉時における景品交換率に対応した手数料率を採用することで一括処理が可能で処理の負担も少なくなる。
【0010】
その際、再プレイ用遊技媒体の払出しに応じて、その払出された再プレイ用遊技媒体と同数だけ貯蓄遊技媒体を減算する貯蓄数量計数手段を備えることができる。このように再プレイ用遊技媒体の払出時には、払出された遊技媒体と同数だけ貯蓄遊技媒体から減算処理するのみでよく、従来のように払出毎の所定料率の手数料分の玉数を差引く処理が不要となり、システムの処理負担を軽減することができる。
【0011】
また、その際、遊技媒体記憶手段は、再プレイ用の第1貯蓄遊技媒体と、それ以外の第2貯蓄遊技媒体とを区分して記憶するようにできる。そして、手数料差引手段は、遊技媒体記憶手段が第1貯蓄遊技媒体として記憶するときは差引処理を行う一方、第2貯蓄遊技媒体として記憶するときには差引処理を行わないようにできる。このように再プレイ用の第1貯蓄遊技媒体と、それ以外(例えば景品交換用)の第2貯蓄遊技媒体とに区分されて記憶されるため、景品交換する場合に、予め手数料を徴収してしまうと逆に複雑な遊技媒体の管理を行なわなければならないという想定される問題点の解消が可能となる。
【0012】
さらに、その際、遊技媒体記憶手段は、第1貯蓄遊技媒体を記憶する場合、所定数を1単位とした単位数量毎に記憶し、その端数分に相当する端数遊技媒体が生じたときに、その端数遊技媒体を第2貯蓄遊技媒体として記憶するようにできる。このように再プレイ用の第1貯蓄遊技媒体を記憶する場合、所定数を1単位(例えば払出の1単位)とした単位数量毎に記憶し、端数分が第2貯蓄遊技媒体として記憶されるため、再プレイの際の払出時に端数となることがない。従来、再プレイの際、端数が発生し、そのため手数料分が小数点になってしまい、完全定率にならないといったこともあったがそのようなことも解消できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(実施例)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は遊技店内における貯玉管理システム(遊技媒体貯蓄システム)の構成を概念的に示す図である。貯玉管理システム100は、事務所に設置された管理コンピュータ80(管理装置ともいう)と、遊技店内に設置された複数の遊技機1と、該遊技機1に併設して設けられた台毎装置10と、遊技店内の所定箇所に設けられた計数機50とを備えている。それら遊技機1、台毎装置10及び計数機50は、管理装置80と通信可能に接続されている。
【0014】
図2は管理装置のブロック図である。管理装置80は、CPU81、ROM82、RAM83、入出力回路(I/O)84を備えている。そして、入出力回路(I/O)84を介して、記憶装置としてのHDD(ハードディスクドライブ)85、入力装置としてのキーボード/マウス86、出力装置としてのプリンタ87、モニタ88、通信手段としての送受信部89などがCPU81と接続されている。管理装置80のCPU81は、ROM82に格納された貯玉処理プログラム91、計数機との通信処理プログラム92、台毎装置との通信処理プログラム93を実行する。HDD85は、会員データベース95を含み会員別に貯玉データを読み書き可能に記憶している。また、送受信部89は、遊技機1や台毎装置10や計数器50と送受信可能に接続されている。
【0015】
この貯玉管理システム100では、管理装置80を中心として情報の送受信が行なわれる。すなわち管理装置80は、ネットワーク回線を介して各遊技機1及び該遊技機に併設して設けられた台毎装置10、計数機50に対して情報を送信し、また逆にこれらの各装置からの情報を受信する。管理装置80に送信された情報は管理装置80内の会員データベース95内に記憶される。
【0016】
図3は計数機50の斜視図である。計数機50は、遊技者が獲得したパチンコ玉を計数するための装置であり、玉受入部51、前面にカード挿入口52、上面に遊技者が選択操作する操作部53、後部に起立して計数情報を表示する液晶式の表示部54を備える。操作部53には、遊技者が操作する押し釦式スイッチとして、再プレイ目的で貯玉するための再プレイ貯玉釦55、景品交換目的などで貯玉するための通常貯玉釦56、操作をキャンセルするためのキャンセル釦57及び計数明細(レシート)を発行するための発券釦58が設けられている。
【0017】
図4は計数機50のブロック図である。計数機50は制御部60を備える。制御部60は、CPU61、ROM62、RAM63、入出力回路(I/O)64を含んで構成され、このROM62には計数処理プログラム71が格納されている。そして、入出力回路(I/O)64を介して、玉を計数する計数部66、貯玉情報などを表示する表示部54、遊技者が選択操作する操作部53、レシ−トを発行する発券部67、カード情報を読込むカードリーダ68、通信手段としての送受信部69などがCPU61と接続されている。制御部60の指令により、計数データ及び再プレイ貯玉であるか、或いは通常貯玉であるかのデータが管理装置80に送信される。送信されたデータは管理装置80内のHDD85の会員データベース95に記憶される。会員データベース95内では計数データを遊技データとともに、再プレイ貯玉と通常貯玉とに区分して管理する。操作部53には、再プレイ貯玉釦55、通常貯玉釦56、キャンセル釦57及び発券釦58が含まれる。
【0018】
図5は台毎装置10の正面図である。台毎装置10は、遊技者の貯玉により再遊技する(自身の貯玉を引き出して再プレイする)場合に用いられるものであり、正面に会員IDが記憶された会員カード15が挿入されるカード挿入口11、中央に再プレイを行う際に遊技者が操作する再プレイ釦12、正面中央に貯玉情報を表示するカラー液晶式の表示部13、再プレイ釦12の下方に再プレイ時に所定数の遊技玉を遊技機1の上皿に払出す樋状の払出部材14を備える。本実施例では、表示部13はタッチパネル式の液晶表示モニタであり、適宜操作表示(暗証番号、終了釦等)を行い、タッチパネルが反応することで操作を受ける構成とされている。
【0019】
図6は台毎装置10のブロック図である。台毎装置10は制御部20を備える。制御部20は、CPU21、ROM22、RAM23、入出力回路(I/O)24を含んで構成され、このROM22には貯玉払出処理プログラム31が格納されている。そして、入出力回路(I/O)24を介して、貯玉情報を表示する表示部13、遊技者が選択操作する操作部26、再プレイ時に所定数の遊技玉を払出す払出部27、カード情報を読込むカードリーダ28、通信手段としての送受信部29などがCPU21と接続されている。操作部26には再プレイ釦12が含まれる。再プレイ貯玉のデータは、制御部20の指令により管理装置80に送信され、送信されたデータは管理装置80内のHDD85の会員データベース95に記憶される。
【0020】
次に、具体的な制御手順について、フローチャートを参照しつつ説明する。計数機50のROM62に格納された計数処理プログラム71について、図12に示すフローチャートにより説明する。遊技者が遊技店で得た出玉を計数機50に入れたか否かを判定し(S1)、玉が入れられた場合、計数部66にて計数が開始される。続いて会員カード15が挿入されたか否かを判定し(S2)、会員カード15が挿入されなければ、S14に移行し発券釦58が押下されたか否かを判定し、発券釦58が押下された場合、発券部67により玉数を表示したレシートが発行される(S15)。この発行されたレシートは図示しないPOS(景品交換手段)に読み取られ、景品交換される。なお、POSにおいて、計数機50と同様に貯玉できるようにしてもよい。
【0021】
S2において会員カード15が挿入された場合、磁気データとして記憶されている会員識別情報(会員ID)がカードリーダ68で読み取られる。続いてキャンセル釦57が押下されたか否かを判定し(S3)、キャンセル釦57が押下された場合、会員カード15を排出し(S13)、以降、前述同様に発券釦58の押下を確認し(S14)、レシートが発行される(S15)。
【0022】
S3においてキャンセル釦57が押下されなければ、通常貯玉釦56が押下されたか否かを判定し(S4)、通常貯玉釦56が押下された場合、CPU61は貯玉対象の玉の数量を計数し、その貯玉対象数をRAM63の計数玉記憶領域に一時的に記憶させる。CPU61は貯玉対象の玉の数量を計数する預け入れ時数量計数手段として機能する。RAM63は預け入れ時数量記憶手段として機能する。そして、会員ID、貯玉の種別(通常貯玉(第2貯蓄遊技媒体)である旨)、計数結果(計数玉数)が貯玉情報として管理装置80に送信される(S5)。S4において通常貯玉釦56が押下されなければ、再プレイ(再Pともいう)貯玉釦55が押下されたか否かを判定し(S6)、再プレイ貯玉釦55が押下された場合、会員ID、貯玉の種別(再プレイ貯玉(第1貯蓄遊技媒体)である旨)、計数玉数が貯玉情報として管理装置80に送信される(S5)。
【0023】
次に、管理装置80のROM82に格納された貯玉処理プログラム91について、図14に示すフローチャートにより説明する。管理装置80では、貯玉処理として、計数機50との通信処理(S41)、台毎装置10との通信処理(42)が実行される。
【0024】
ROM82に格納された計数機との通信処理プログラム92について、図15に示すフローチャートにより説明する。計数機50から貯玉情報を受信したか否かを判定し(S51)、受信した場合、該当会員は会員IDが登録されている正規会員であるか否かを判定する(S52)。ここで正規会員でない場合、エラー信号を計数機50に送信し(59)、その後リターンする一方、正規会員である場合、貯玉情報における貯玉の種別が再プレイ貯玉であるか否かを判定する(S53)。ここで再プレイ貯玉である場合、貯玉データを受信した時間帯から手数料率を抽出する(S55)。
【0025】
図7は手数料率の設定例を示す。図7に示すように、例えば12:00〜18:00の時間帯では、手数料率が15%と設定され、また、18:00〜21:00の時間帯では、手数料率が25%と設定されている。そして、9:00〜12:00と、21:00〜23:00の時間帯では、手数料率が0%と設定されている。手数料率はHDD85の手数料率記憶領域に記憶される。HDD85は手数料率記憶手段として機能する。そして、例えば1000玉貯玉した場合(貯玉対象が1000玉の場合)の手数料を差引きした貯玉数は次のように算出できる。例えば12:00〜18:00の時間帯であれば、貯玉数は850となり、また、18:00〜21:00の時間帯であれば、貯玉数は750となる。CPU81は貯玉対象数から再プレイ手数料相当玉数を差引きし貯玉数を計数する手数料差引手段として機能する。なお、手数料率については、管理装置80のモニタ88などで表示することもできる。
【0026】
そして、抽出した手数料率と貯玉情報とから貯玉する玉数をCPU81にて算出し(S56)、算出した貯玉数を、HDD85の会員データベース95における該当会員の再プレイ貯玉データに加算して記憶する(S57)。
【0027】
その後、貯玉データ付きの確認信号として会員ID、貯玉の種別、今回の貯玉数、手数料率、累計の貯玉数の情報を計数機50に送信する(S58)。
【0028】
S53において再プレイ貯玉でない場合(言い換えれば通常貯玉である場合)、HDD85の会員データベース95における該当会員の通常貯玉データに今回の貯玉情報を加算して記憶し(S54)、貯玉データ付きの確認信号として会員ID、貯玉の種別、今回の貯玉数、手数料率、累計の貯玉数の情報を計数機50に送信する(S58)。この実施例では、HDD85が再プレイ貯玉と通常貯玉とについて遊技者の選択に応じて区分して記憶する遊技媒体記憶手段として機能する。
【0029】
図12に戻りS7において、管理装置80から確認信号を受信したか否かを判定し、確認信号を受信した場合、貯玉情報を計数機50の表示部54に表示する(S8)。
【0030】
図8は計数機50の表示部54の表示画面例を示す。図8に示すように、例えば「計数玉が1000玉、現在の手数料率が25%、今回の貯玉数750玉」と表示され、先の貯玉に加算された場合、「累計再プレイ貯玉数が3600玉、累計通常貯玉数が5000玉となりました。」と表示される。
【0031】
その後、会員カード15が排出される(S9)。S7において確認信号を受信しなかった場合、エラー信号を受信したか否かを判定し(S10)、エラー信号を受信した場合、表示部54にエラー表示し(S11)、エラーとなって貯玉されず、計数玉数を表示したレシートが発行される(S12)。
【0032】
次に、台毎装置10のROM22に格納された貯玉払出処理プログラム31について、図13に示すフローチャートにより説明する。まず遊技者は、図5に示す台毎装置10に設けられているカード挿入口11に会員カード15を挿入する。会員カード15が挿入されたか否かを判定し(S21)、カードリーダ28にてカード挿入信号を検知した場合、暗証番号入力があったか否かを判定する(S22)。台毎装置10では、表示部13と一体となったタッチスイッチを用いて暗証番号入力をすることができる。暗証番号が入力された場合、カードが適正なカードであるかどうかを識別するために、会員ID、暗証番号を会員情報として管理装置80に送信する(S23)。
【0033】
次に、管理装置80のROM82に格納された台毎装置10との通信処理プログラム93について、図16に示すフローチャートにより説明する。会員情報を受信したか否かを判定し(S61)、受信した場合、会員IDが正規のもので暗証番号が正しいかどうかを照合し、該当会員は貯玉利用が可能であるかどうかを判定する(S62)。
【0034】
図9はHDD85の会員データベース95内の会員別累計貯玉ファイルの概念図である。会員別累計貯玉ファイルは各会員別の貯玉数の累計を記憶したものである。このファイルには会員ID、会員氏名、暗証番号、通常貯玉数、再プレイ貯玉数が記憶されている。管理装置80のCPU81にて、登録された会員ID及び暗証番号との照合により会員認証を行う。照合結果に応じて、S62において貯玉利用が不可の場合、エラー信号を台毎装置10に送信する(S66)一方、貯玉利用が可能である場合、再プレイが可能である旨及び該当会員の再プレイ貯玉数の情報を確認データとして台毎装置10に送信する(S63)。
【0035】
図13に戻りS24において、管理装置80から確認データを受信したか否かを判定し、確認データを受信しない場合、エラー信号を受信したか否かを判定し(S34)、エラー信号を受信した場合、台毎装置10の表示部13にエラー表示をする(S35)。その後、会員カード15を排出する(S33)。S24において確認データを受信した場合、再プレイ貯玉データを台毎装置10の表示部13に表示する(S25)。
【0036】
図10は台毎装置10の表示部13の表示画面例を示す。図10(a)に示すように、例えば「只今の再プレイ貯玉数は3600玉です。」と表示される。あわせて台毎装置10のRAM23に、再プレイ貯玉数に関わる情報が記憶される。
【0037】
図11は台毎装置10のメモリ(RAM23)に記憶される再プレイ貯玉数に関する情報の概念図である。再プレイ貯玉数に関する情報として、該当会員ID、該当会員の再プレイ開始時の再プレイ貯玉数(Aと表す)、該当会員が使用した再プレイ玉数(Bと表す)、該当会員の現在の再プレイ貯玉数(A―Bと表す)が記憶されている。
【0038】
次に、遊技者によって再プレイ釦12が押下されたか否かを判定し(S26)、再プレイ釦12が押下されなければ、S30に移行する一方、再プレイ釦12が押下された場合、払出部27により再プレイ用として所定数の玉(本実施例では上皿1杯分相当を単位として125玉)が払出される(S27)。あわせて台毎装置10のメモリが更新され(S28)、表示部13における貯玉データの表示が更新される(S29)。図10(b)に示すように、例えば「125玉を使用し、再プレイ貯玉数が3475玉となりました。」と表示される。
【0039】
そして、再プレイ釦12を押す毎に所定数の玉が再プレイ用として払出される。そのたびに、使用した再プレイ玉数及び現在の再プレイ貯玉数のメモリが更新される。また、表示部13では、メモリの更新毎に表示の更新がされる。なお、再プレイの際には、再プレイ貯玉のみが使用される(通常貯玉は使用されない)ようにしている。この実施例では、再プレイ釦12の操作に基づいて再プレイ貯玉を払出する処理ステップとこれを実行するCPU21とが再プレイ用遊技媒体払出手段を構成する。
【0040】
続いて表示部13上にタッチスイッチとして設けられた終了釦が押下されたか否かを判定し(S30)、終了釦が押下されなければS26に移行する一方、終了釦が押下された場合、表示部13の貯玉データ表示を終了する(S31)。あわせて現在の再プレイ貯玉数の情報(RAM23に記憶された再プレイ貯玉数の情報)を管理装置80に送信し(S32)、送信が完了すると会員カード15が排出される(S33)。
【0041】
図16に戻りS64において台毎装置10から再プレイ貯玉数の情報を受信したか否かを判定し、受信しない場合、リターンする一方、受信した場合、会員データベース95内の会員別累計貯玉ファイルに記憶されている該当会員の再プレイ貯玉数のデータが更新される(S65)。CPU81は、遊技者が再プレイで使用した(払出された)再プレイ玉数と同数をファイルに記憶されている再プレイ貯玉数から減算処理する貯蓄数量計数手段、及び再プレイ貯玉数のデータを更新する更新手段として機能する。減算処理後の再プレイ貯玉数(残数)がHDD85に記憶される。
【0042】
この実施例では、再プレイ時の手数料率を設定するとともに貯玉時にその手数料を差引きして再プレイ貯玉数を計数する処理ステップ及び再プレイ時に払出された再プレイ玉数と同数を再プレイ貯玉数から減算する処理ステップとこれを実行するCPU81とが遊技媒体貯蓄手段を構成する。この遊技媒体貯蓄手段は、手数料率記憶手段、手数料差引手段、貯蓄数量計数手段及び更新手段を含む。
【0043】
なお、台毎装置10は貯玉の払出のみに用いることも可能であるが、例えば操作部26などに貨幣投入口を設け、貯玉を利用しない通常の遊技に兼用することも可能である。またCR機用にプリペイドカード挿入口を新たに設けることや、カード挿入口11をプリペイドカード挿入口に兼用させることも可能である。
【0044】
このように貯玉時に再プレイ手数料相当分を差引き、その差引き後の再プレイ貯玉数を記憶するようにしており、貯玉時に手数料を一括徴収でき、再プレイ貯玉の払出時には、払出された玉と同数だけ再プレイ貯玉数から減算処理するのみでよく、従来のように払出毎に所定料率の手数料分の玉数を差引く処理が不要となり、システムの処理負担を軽減することができる。
【0045】
なお、本実施例に次のような変形を加えてもよい。
(1)本実施形態は遊技機としてパチンコ遊技機を例にしているが、スロットマシンにおける遊技メダルを貯蓄する場合に適用してもよい。
(2)再プレイ時の手数料率は固定であってもよいし、営業日毎に変更してもよい。また、総貯玉数やポイント数等の会員情報に応じて変更してもよく、種々変更が可能である。
【0046】
(3)再プレイは再プレイ貯玉のみを使用するようにしたが、通常貯玉を使用してもよい。その場合には再プレイの際に手数料を加味して貯玉数を減算しなければならないので、再プレイ貯玉のときよりも手数料率を高めに設定するのが望ましい。また、逆に再プレイ貯玉を景品交換できるような構成としてもよい。その場合においても若干手数料を徴収するのが望ましい。
【0047】
(4)台毎装置10以外で再プレイ用玉を払出すようにしてもよい。例えば島端(遊技場に対して2、3台程度設置される再プレイ装置など)で行ってもよい。
(5)貯玉を管理装置80で記憶するようにしたが、会員カードをICカードで構成し、そのICカードに記憶させるようにしてもよいし、双方用いて記憶するようにしてもよい。
【0048】
(6)貯玉について、その貯玉の1単位、例えば払出の1単位を考慮し次のようにするとよい。再プレイ貯玉(第1貯蓄遊技媒体)を記憶する場合、所定数を1単位とした単位数量毎に記憶し、その端数分に相当する端数貯玉(端玉)が生じたときに、その端玉を通常貯玉(第2貯蓄遊技媒体)として記憶するようにしてもよい。例えば計数機50において再プレイ目的が選択された場合、再プレイの際に払出す単位数量である払出単位(最小単位)に手数料相当分を加味した所定数未満の端数分に相当する端玉について再プレイ貯玉とせずに、通常貯玉として記憶するようにできる。例えば払出単位として125玉と設定され、手数料率が25%と設定された場合には、貯玉対象が167玉のときに、手数料を差引きした貯玉数が125となる。払出単位と手数料率とからCPU81(手数料差引手段)にて算出し、所定数(この例では167玉)未満の端玉については通常貯玉としてHDD85(遊技媒体記憶手段)の会員データベース95に記憶するようにできる。
【0049】
(7)会員データベースの貯玉データの更新タイミングなどは例示的なものであり、実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
(8)手数料徴収について、計数機50が再プレイ用手数料相当を差引く処理を行い、その差引き後の貯玉データを管理装置80に送信するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の貯玉管理システムの構成を概念的に示す図。
【図2】管理装置のブロック図。
【図3】計数機の斜視図。
【図4】計数機のブロック図。
【図5】台毎装置の正面図。
【図6】台毎装置のブロック図。
【図7】手数料率の設定例を示す図。
【図8】計数機の表示部の表示画面例を示す図。
【図9】会員データベース内の概念図。
【図10】台毎装置の表示部の表示画面例を示す図。
【図11】台毎装置のメモリ内の概念図。
【図12】計数処理を示すフローチャート。
【図13】貯玉払出処理を示すフローチャート。
【図14】貯玉処理を示すフローチャート。
【図15】計数機との通信処理を示すフローチャート。
【図16】台毎装置との通信処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0051】
1 遊技機
10 台毎装置
21 CPU(再プレイ用遊技媒体払出手段)
50 計数機
80 管理装置
81 CPU(手数料差引手段、貯蓄数量計数手段)
85 HDD(遊技媒体記憶手段、手数料率記憶手段)
100 貯玉管理システム(遊技媒体貯蓄システム)
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技玉、遊技メダル等の遊技媒体を貯蓄するための遊技媒体貯蓄システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコホールなどの遊技店では遊技者が遊技により取得した遊技媒体である玉(メダル)を預け入れ、遊技店に貯蓄された遊技媒体(以下、貯玉という)を用いて再プレイを可能とする貯玉システムが導入されている。この再プレイサービスでは再プレイ時に払出す玉に対して所定の手数料率に応じた手数料を徴収している。そして、特許文献1には、この手数料率を、貯玉するときの時間帯や会員情報等に応じて変動させるサービスの提案がされている。公知例を含め従来の貯玉システムでは再プレイを行う際に手数料を徴収するようにしている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−244506号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、再プレイのための払出装置は遊技機毎に設けられ、再プレイする際に再プレイ玉を、遊技し易いようにパチンコ遊技機の上皿に収まる程度(約125玉)の少量単位で払出す構成としているが、払出すたびに手数料を算出して徴収するのではシステムの処理負担が大きくなる虞がある。特に、近年の遊技店は、数百台の遊技機が設置される大型店が多く、仮にそのような大型店の全ての遊技機で再プレイした場合、手数料を算出する処理だけでもかなりの処理負担増が想定される。
【0005】
また、一般に手数料率は遊技店での景品交換率を基準にして定められる。つまり遊技店は景品交換率に基づいて釘調整を行う為、景品交換率が高い状態で獲得した遊技媒体と、景品交換率が低い状態で獲得した遊技媒体とでは単位遊技媒体当たり(1個)の価値が変化するので、手数料率を変化せざるを得ない。景品交換率は遊技店によっては頻繁に変更がされるが、上述の問題より、貯玉を考慮するが為に景品交換率を変更できない場合もある。さらに、変更する場合であっても、手数料率を現在の景品交換率に対応させて、低い景品交換率での貯玉を、現在の高い景品交換率に対応させた少ない手数料率で払出したり、或いは貯玉を現在の景品交換率に対応するように一括して再計算して変換させて対応していた。いずれにしても、遊技店或いはシステムにとって負担となっていた。
【0006】
後者の問題については、公知例のように貯玉するときの状態に応じて、データベース(以下、DB)の項目を増やせば対応できるとも考えられるが、遊技店の会員数は多いところでは数万人にも及び、公知例のシステムを採用した場合には会員DBの容量も多大となり処理負担も激増する。また、公知例のようなシステムは、景品交換率を変更するたび、或いはサービスを複雑化するたびにDBの容量が大きくなるため、システムの処理負担を考えると実施することは難しい。
【0007】
本発明は上記した背景をもとになされたもので、システムに過度の処理負担をかけずに再プレイ手数料サービスを実施できるとともに、適切な手数料を徴収可能とする遊技媒体貯蓄システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0008】
上記課題を解決するために本発明の遊技媒体貯蓄システムは、遊技者が獲得した遊技媒体を貯蓄遊技媒体として記憶する遊技媒体記憶手段と、
貯蓄遊技媒体に基づいて、再プレイ用遊技媒体を払出す再プレイ用遊技媒体払出手段と、
再プレイ用遊技媒体の払出し手数料率である再プレイ用手数料率を記憶する手数料率記憶手段と、を備えた遊技媒体貯蓄システムにおいて、
遊技媒体記憶手段が貯蓄遊技媒体を記憶する前に、再プレイ用手数料率に基づいた手数料相当の遊技媒体を、貯蓄対象となる遊技媒体から差引く差引処理を行う手数料差引手段を備え、
遊技媒体記憶手段は、手数料差引手段が差引処理を行った遊技媒体を貯蓄遊技媒体として記憶することを特徴とする。
【0009】
上記本発明の遊技媒体貯蓄システムは、獲得した遊技媒体を貯蓄する際、貯蓄遊技媒体を記憶する前に、貯蓄対象の遊技媒体から再プレイ手数料相当分の遊技媒体を差引く処理行う手数料差引手段と、その差引処理を行った遊技媒体を貯蓄遊技媒体として記憶する遊技媒体記憶手段とを備えており、従来の再プレイ時に手数料を徴収するという固定的な概念を覆して、遊技媒体の預け入れ時(貯玉時)に徴収するという発想により、複雑な再プレイ手数料サービスの従来の問題点の解消が可能となる。すなわち、貯玉時に一括処理するため再プレイの払出毎の再プレイ手数料徴収処理が不要となり、システムの処理負担を軽減することができるとともに、景品交換率の変更に対しても、例えば貯玉時における景品交換率に対応した手数料率を採用することで一括処理が可能で処理の負担も少なくなる。
【0010】
その際、再プレイ用遊技媒体の払出しに応じて、その払出された再プレイ用遊技媒体と同数だけ貯蓄遊技媒体を減算する貯蓄数量計数手段を備えることができる。このように再プレイ用遊技媒体の払出時には、払出された遊技媒体と同数だけ貯蓄遊技媒体から減算処理するのみでよく、従来のように払出毎の所定料率の手数料分の玉数を差引く処理が不要となり、システムの処理負担を軽減することができる。
【0011】
また、その際、遊技媒体記憶手段は、再プレイ用の第1貯蓄遊技媒体と、それ以外の第2貯蓄遊技媒体とを区分して記憶するようにできる。そして、手数料差引手段は、遊技媒体記憶手段が第1貯蓄遊技媒体として記憶するときは差引処理を行う一方、第2貯蓄遊技媒体として記憶するときには差引処理を行わないようにできる。このように再プレイ用の第1貯蓄遊技媒体と、それ以外(例えば景品交換用)の第2貯蓄遊技媒体とに区分されて記憶されるため、景品交換する場合に、予め手数料を徴収してしまうと逆に複雑な遊技媒体の管理を行なわなければならないという想定される問題点の解消が可能となる。
【0012】
さらに、その際、遊技媒体記憶手段は、第1貯蓄遊技媒体を記憶する場合、所定数を1単位とした単位数量毎に記憶し、その端数分に相当する端数遊技媒体が生じたときに、その端数遊技媒体を第2貯蓄遊技媒体として記憶するようにできる。このように再プレイ用の第1貯蓄遊技媒体を記憶する場合、所定数を1単位(例えば払出の1単位)とした単位数量毎に記憶し、端数分が第2貯蓄遊技媒体として記憶されるため、再プレイの際の払出時に端数となることがない。従来、再プレイの際、端数が発生し、そのため手数料分が小数点になってしまい、完全定率にならないといったこともあったがそのようなことも解消できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(実施例)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は遊技店内における貯玉管理システム(遊技媒体貯蓄システム)の構成を概念的に示す図である。貯玉管理システム100は、事務所に設置された管理コンピュータ80(管理装置ともいう)と、遊技店内に設置された複数の遊技機1と、該遊技機1に併設して設けられた台毎装置10と、遊技店内の所定箇所に設けられた計数機50とを備えている。それら遊技機1、台毎装置10及び計数機50は、管理装置80と通信可能に接続されている。
【0014】
図2は管理装置のブロック図である。管理装置80は、CPU81、ROM82、RAM83、入出力回路(I/O)84を備えている。そして、入出力回路(I/O)84を介して、記憶装置としてのHDD(ハードディスクドライブ)85、入力装置としてのキーボード/マウス86、出力装置としてのプリンタ87、モニタ88、通信手段としての送受信部89などがCPU81と接続されている。管理装置80のCPU81は、ROM82に格納された貯玉処理プログラム91、計数機との通信処理プログラム92、台毎装置との通信処理プログラム93を実行する。HDD85は、会員データベース95を含み会員別に貯玉データを読み書き可能に記憶している。また、送受信部89は、遊技機1や台毎装置10や計数器50と送受信可能に接続されている。
【0015】
この貯玉管理システム100では、管理装置80を中心として情報の送受信が行なわれる。すなわち管理装置80は、ネットワーク回線を介して各遊技機1及び該遊技機に併設して設けられた台毎装置10、計数機50に対して情報を送信し、また逆にこれらの各装置からの情報を受信する。管理装置80に送信された情報は管理装置80内の会員データベース95内に記憶される。
【0016】
図3は計数機50の斜視図である。計数機50は、遊技者が獲得したパチンコ玉を計数するための装置であり、玉受入部51、前面にカード挿入口52、上面に遊技者が選択操作する操作部53、後部に起立して計数情報を表示する液晶式の表示部54を備える。操作部53には、遊技者が操作する押し釦式スイッチとして、再プレイ目的で貯玉するための再プレイ貯玉釦55、景品交換目的などで貯玉するための通常貯玉釦56、操作をキャンセルするためのキャンセル釦57及び計数明細(レシート)を発行するための発券釦58が設けられている。
【0017】
図4は計数機50のブロック図である。計数機50は制御部60を備える。制御部60は、CPU61、ROM62、RAM63、入出力回路(I/O)64を含んで構成され、このROM62には計数処理プログラム71が格納されている。そして、入出力回路(I/O)64を介して、玉を計数する計数部66、貯玉情報などを表示する表示部54、遊技者が選択操作する操作部53、レシ−トを発行する発券部67、カード情報を読込むカードリーダ68、通信手段としての送受信部69などがCPU61と接続されている。制御部60の指令により、計数データ及び再プレイ貯玉であるか、或いは通常貯玉であるかのデータが管理装置80に送信される。送信されたデータは管理装置80内のHDD85の会員データベース95に記憶される。会員データベース95内では計数データを遊技データとともに、再プレイ貯玉と通常貯玉とに区分して管理する。操作部53には、再プレイ貯玉釦55、通常貯玉釦56、キャンセル釦57及び発券釦58が含まれる。
【0018】
図5は台毎装置10の正面図である。台毎装置10は、遊技者の貯玉により再遊技する(自身の貯玉を引き出して再プレイする)場合に用いられるものであり、正面に会員IDが記憶された会員カード15が挿入されるカード挿入口11、中央に再プレイを行う際に遊技者が操作する再プレイ釦12、正面中央に貯玉情報を表示するカラー液晶式の表示部13、再プレイ釦12の下方に再プレイ時に所定数の遊技玉を遊技機1の上皿に払出す樋状の払出部材14を備える。本実施例では、表示部13はタッチパネル式の液晶表示モニタであり、適宜操作表示(暗証番号、終了釦等)を行い、タッチパネルが反応することで操作を受ける構成とされている。
【0019】
図6は台毎装置10のブロック図である。台毎装置10は制御部20を備える。制御部20は、CPU21、ROM22、RAM23、入出力回路(I/O)24を含んで構成され、このROM22には貯玉払出処理プログラム31が格納されている。そして、入出力回路(I/O)24を介して、貯玉情報を表示する表示部13、遊技者が選択操作する操作部26、再プレイ時に所定数の遊技玉を払出す払出部27、カード情報を読込むカードリーダ28、通信手段としての送受信部29などがCPU21と接続されている。操作部26には再プレイ釦12が含まれる。再プレイ貯玉のデータは、制御部20の指令により管理装置80に送信され、送信されたデータは管理装置80内のHDD85の会員データベース95に記憶される。
【0020】
次に、具体的な制御手順について、フローチャートを参照しつつ説明する。計数機50のROM62に格納された計数処理プログラム71について、図12に示すフローチャートにより説明する。遊技者が遊技店で得た出玉を計数機50に入れたか否かを判定し(S1)、玉が入れられた場合、計数部66にて計数が開始される。続いて会員カード15が挿入されたか否かを判定し(S2)、会員カード15が挿入されなければ、S14に移行し発券釦58が押下されたか否かを判定し、発券釦58が押下された場合、発券部67により玉数を表示したレシートが発行される(S15)。この発行されたレシートは図示しないPOS(景品交換手段)に読み取られ、景品交換される。なお、POSにおいて、計数機50と同様に貯玉できるようにしてもよい。
【0021】
S2において会員カード15が挿入された場合、磁気データとして記憶されている会員識別情報(会員ID)がカードリーダ68で読み取られる。続いてキャンセル釦57が押下されたか否かを判定し(S3)、キャンセル釦57が押下された場合、会員カード15を排出し(S13)、以降、前述同様に発券釦58の押下を確認し(S14)、レシートが発行される(S15)。
【0022】
S3においてキャンセル釦57が押下されなければ、通常貯玉釦56が押下されたか否かを判定し(S4)、通常貯玉釦56が押下された場合、CPU61は貯玉対象の玉の数量を計数し、その貯玉対象数をRAM63の計数玉記憶領域に一時的に記憶させる。CPU61は貯玉対象の玉の数量を計数する預け入れ時数量計数手段として機能する。RAM63は預け入れ時数量記憶手段として機能する。そして、会員ID、貯玉の種別(通常貯玉(第2貯蓄遊技媒体)である旨)、計数結果(計数玉数)が貯玉情報として管理装置80に送信される(S5)。S4において通常貯玉釦56が押下されなければ、再プレイ(再Pともいう)貯玉釦55が押下されたか否かを判定し(S6)、再プレイ貯玉釦55が押下された場合、会員ID、貯玉の種別(再プレイ貯玉(第1貯蓄遊技媒体)である旨)、計数玉数が貯玉情報として管理装置80に送信される(S5)。
【0023】
次に、管理装置80のROM82に格納された貯玉処理プログラム91について、図14に示すフローチャートにより説明する。管理装置80では、貯玉処理として、計数機50との通信処理(S41)、台毎装置10との通信処理(42)が実行される。
【0024】
ROM82に格納された計数機との通信処理プログラム92について、図15に示すフローチャートにより説明する。計数機50から貯玉情報を受信したか否かを判定し(S51)、受信した場合、該当会員は会員IDが登録されている正規会員であるか否かを判定する(S52)。ここで正規会員でない場合、エラー信号を計数機50に送信し(59)、その後リターンする一方、正規会員である場合、貯玉情報における貯玉の種別が再プレイ貯玉であるか否かを判定する(S53)。ここで再プレイ貯玉である場合、貯玉データを受信した時間帯から手数料率を抽出する(S55)。
【0025】
図7は手数料率の設定例を示す。図7に示すように、例えば12:00〜18:00の時間帯では、手数料率が15%と設定され、また、18:00〜21:00の時間帯では、手数料率が25%と設定されている。そして、9:00〜12:00と、21:00〜23:00の時間帯では、手数料率が0%と設定されている。手数料率はHDD85の手数料率記憶領域に記憶される。HDD85は手数料率記憶手段として機能する。そして、例えば1000玉貯玉した場合(貯玉対象が1000玉の場合)の手数料を差引きした貯玉数は次のように算出できる。例えば12:00〜18:00の時間帯であれば、貯玉数は850となり、また、18:00〜21:00の時間帯であれば、貯玉数は750となる。CPU81は貯玉対象数から再プレイ手数料相当玉数を差引きし貯玉数を計数する手数料差引手段として機能する。なお、手数料率については、管理装置80のモニタ88などで表示することもできる。
【0026】
そして、抽出した手数料率と貯玉情報とから貯玉する玉数をCPU81にて算出し(S56)、算出した貯玉数を、HDD85の会員データベース95における該当会員の再プレイ貯玉データに加算して記憶する(S57)。
【0027】
その後、貯玉データ付きの確認信号として会員ID、貯玉の種別、今回の貯玉数、手数料率、累計の貯玉数の情報を計数機50に送信する(S58)。
【0028】
S53において再プレイ貯玉でない場合(言い換えれば通常貯玉である場合)、HDD85の会員データベース95における該当会員の通常貯玉データに今回の貯玉情報を加算して記憶し(S54)、貯玉データ付きの確認信号として会員ID、貯玉の種別、今回の貯玉数、手数料率、累計の貯玉数の情報を計数機50に送信する(S58)。この実施例では、HDD85が再プレイ貯玉と通常貯玉とについて遊技者の選択に応じて区分して記憶する遊技媒体記憶手段として機能する。
【0029】
図12に戻りS7において、管理装置80から確認信号を受信したか否かを判定し、確認信号を受信した場合、貯玉情報を計数機50の表示部54に表示する(S8)。
【0030】
図8は計数機50の表示部54の表示画面例を示す。図8に示すように、例えば「計数玉が1000玉、現在の手数料率が25%、今回の貯玉数750玉」と表示され、先の貯玉に加算された場合、「累計再プレイ貯玉数が3600玉、累計通常貯玉数が5000玉となりました。」と表示される。
【0031】
その後、会員カード15が排出される(S9)。S7において確認信号を受信しなかった場合、エラー信号を受信したか否かを判定し(S10)、エラー信号を受信した場合、表示部54にエラー表示し(S11)、エラーとなって貯玉されず、計数玉数を表示したレシートが発行される(S12)。
【0032】
次に、台毎装置10のROM22に格納された貯玉払出処理プログラム31について、図13に示すフローチャートにより説明する。まず遊技者は、図5に示す台毎装置10に設けられているカード挿入口11に会員カード15を挿入する。会員カード15が挿入されたか否かを判定し(S21)、カードリーダ28にてカード挿入信号を検知した場合、暗証番号入力があったか否かを判定する(S22)。台毎装置10では、表示部13と一体となったタッチスイッチを用いて暗証番号入力をすることができる。暗証番号が入力された場合、カードが適正なカードであるかどうかを識別するために、会員ID、暗証番号を会員情報として管理装置80に送信する(S23)。
【0033】
次に、管理装置80のROM82に格納された台毎装置10との通信処理プログラム93について、図16に示すフローチャートにより説明する。会員情報を受信したか否かを判定し(S61)、受信した場合、会員IDが正規のもので暗証番号が正しいかどうかを照合し、該当会員は貯玉利用が可能であるかどうかを判定する(S62)。
【0034】
図9はHDD85の会員データベース95内の会員別累計貯玉ファイルの概念図である。会員別累計貯玉ファイルは各会員別の貯玉数の累計を記憶したものである。このファイルには会員ID、会員氏名、暗証番号、通常貯玉数、再プレイ貯玉数が記憶されている。管理装置80のCPU81にて、登録された会員ID及び暗証番号との照合により会員認証を行う。照合結果に応じて、S62において貯玉利用が不可の場合、エラー信号を台毎装置10に送信する(S66)一方、貯玉利用が可能である場合、再プレイが可能である旨及び該当会員の再プレイ貯玉数の情報を確認データとして台毎装置10に送信する(S63)。
【0035】
図13に戻りS24において、管理装置80から確認データを受信したか否かを判定し、確認データを受信しない場合、エラー信号を受信したか否かを判定し(S34)、エラー信号を受信した場合、台毎装置10の表示部13にエラー表示をする(S35)。その後、会員カード15を排出する(S33)。S24において確認データを受信した場合、再プレイ貯玉データを台毎装置10の表示部13に表示する(S25)。
【0036】
図10は台毎装置10の表示部13の表示画面例を示す。図10(a)に示すように、例えば「只今の再プレイ貯玉数は3600玉です。」と表示される。あわせて台毎装置10のRAM23に、再プレイ貯玉数に関わる情報が記憶される。
【0037】
図11は台毎装置10のメモリ(RAM23)に記憶される再プレイ貯玉数に関する情報の概念図である。再プレイ貯玉数に関する情報として、該当会員ID、該当会員の再プレイ開始時の再プレイ貯玉数(Aと表す)、該当会員が使用した再プレイ玉数(Bと表す)、該当会員の現在の再プレイ貯玉数(A―Bと表す)が記憶されている。
【0038】
次に、遊技者によって再プレイ釦12が押下されたか否かを判定し(S26)、再プレイ釦12が押下されなければ、S30に移行する一方、再プレイ釦12が押下された場合、払出部27により再プレイ用として所定数の玉(本実施例では上皿1杯分相当を単位として125玉)が払出される(S27)。あわせて台毎装置10のメモリが更新され(S28)、表示部13における貯玉データの表示が更新される(S29)。図10(b)に示すように、例えば「125玉を使用し、再プレイ貯玉数が3475玉となりました。」と表示される。
【0039】
そして、再プレイ釦12を押す毎に所定数の玉が再プレイ用として払出される。そのたびに、使用した再プレイ玉数及び現在の再プレイ貯玉数のメモリが更新される。また、表示部13では、メモリの更新毎に表示の更新がされる。なお、再プレイの際には、再プレイ貯玉のみが使用される(通常貯玉は使用されない)ようにしている。この実施例では、再プレイ釦12の操作に基づいて再プレイ貯玉を払出する処理ステップとこれを実行するCPU21とが再プレイ用遊技媒体払出手段を構成する。
【0040】
続いて表示部13上にタッチスイッチとして設けられた終了釦が押下されたか否かを判定し(S30)、終了釦が押下されなければS26に移行する一方、終了釦が押下された場合、表示部13の貯玉データ表示を終了する(S31)。あわせて現在の再プレイ貯玉数の情報(RAM23に記憶された再プレイ貯玉数の情報)を管理装置80に送信し(S32)、送信が完了すると会員カード15が排出される(S33)。
【0041】
図16に戻りS64において台毎装置10から再プレイ貯玉数の情報を受信したか否かを判定し、受信しない場合、リターンする一方、受信した場合、会員データベース95内の会員別累計貯玉ファイルに記憶されている該当会員の再プレイ貯玉数のデータが更新される(S65)。CPU81は、遊技者が再プレイで使用した(払出された)再プレイ玉数と同数をファイルに記憶されている再プレイ貯玉数から減算処理する貯蓄数量計数手段、及び再プレイ貯玉数のデータを更新する更新手段として機能する。減算処理後の再プレイ貯玉数(残数)がHDD85に記憶される。
【0042】
この実施例では、再プレイ時の手数料率を設定するとともに貯玉時にその手数料を差引きして再プレイ貯玉数を計数する処理ステップ及び再プレイ時に払出された再プレイ玉数と同数を再プレイ貯玉数から減算する処理ステップとこれを実行するCPU81とが遊技媒体貯蓄手段を構成する。この遊技媒体貯蓄手段は、手数料率記憶手段、手数料差引手段、貯蓄数量計数手段及び更新手段を含む。
【0043】
なお、台毎装置10は貯玉の払出のみに用いることも可能であるが、例えば操作部26などに貨幣投入口を設け、貯玉を利用しない通常の遊技に兼用することも可能である。またCR機用にプリペイドカード挿入口を新たに設けることや、カード挿入口11をプリペイドカード挿入口に兼用させることも可能である。
【0044】
このように貯玉時に再プレイ手数料相当分を差引き、その差引き後の再プレイ貯玉数を記憶するようにしており、貯玉時に手数料を一括徴収でき、再プレイ貯玉の払出時には、払出された玉と同数だけ再プレイ貯玉数から減算処理するのみでよく、従来のように払出毎に所定料率の手数料分の玉数を差引く処理が不要となり、システムの処理負担を軽減することができる。
【0045】
なお、本実施例に次のような変形を加えてもよい。
(1)本実施形態は遊技機としてパチンコ遊技機を例にしているが、スロットマシンにおける遊技メダルを貯蓄する場合に適用してもよい。
(2)再プレイ時の手数料率は固定であってもよいし、営業日毎に変更してもよい。また、総貯玉数やポイント数等の会員情報に応じて変更してもよく、種々変更が可能である。
【0046】
(3)再プレイは再プレイ貯玉のみを使用するようにしたが、通常貯玉を使用してもよい。その場合には再プレイの際に手数料を加味して貯玉数を減算しなければならないので、再プレイ貯玉のときよりも手数料率を高めに設定するのが望ましい。また、逆に再プレイ貯玉を景品交換できるような構成としてもよい。その場合においても若干手数料を徴収するのが望ましい。
【0047】
(4)台毎装置10以外で再プレイ用玉を払出すようにしてもよい。例えば島端(遊技場に対して2、3台程度設置される再プレイ装置など)で行ってもよい。
(5)貯玉を管理装置80で記憶するようにしたが、会員カードをICカードで構成し、そのICカードに記憶させるようにしてもよいし、双方用いて記憶するようにしてもよい。
【0048】
(6)貯玉について、その貯玉の1単位、例えば払出の1単位を考慮し次のようにするとよい。再プレイ貯玉(第1貯蓄遊技媒体)を記憶する場合、所定数を1単位とした単位数量毎に記憶し、その端数分に相当する端数貯玉(端玉)が生じたときに、その端玉を通常貯玉(第2貯蓄遊技媒体)として記憶するようにしてもよい。例えば計数機50において再プレイ目的が選択された場合、再プレイの際に払出す単位数量である払出単位(最小単位)に手数料相当分を加味した所定数未満の端数分に相当する端玉について再プレイ貯玉とせずに、通常貯玉として記憶するようにできる。例えば払出単位として125玉と設定され、手数料率が25%と設定された場合には、貯玉対象が167玉のときに、手数料を差引きした貯玉数が125となる。払出単位と手数料率とからCPU81(手数料差引手段)にて算出し、所定数(この例では167玉)未満の端玉については通常貯玉としてHDD85(遊技媒体記憶手段)の会員データベース95に記憶するようにできる。
【0049】
(7)会員データベースの貯玉データの更新タイミングなどは例示的なものであり、実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
(8)手数料徴収について、計数機50が再プレイ用手数料相当を差引く処理を行い、その差引き後の貯玉データを管理装置80に送信するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の貯玉管理システムの構成を概念的に示す図。
【図2】管理装置のブロック図。
【図3】計数機の斜視図。
【図4】計数機のブロック図。
【図5】台毎装置の正面図。
【図6】台毎装置のブロック図。
【図7】手数料率の設定例を示す図。
【図8】計数機の表示部の表示画面例を示す図。
【図9】会員データベース内の概念図。
【図10】台毎装置の表示部の表示画面例を示す図。
【図11】台毎装置のメモリ内の概念図。
【図12】計数処理を示すフローチャート。
【図13】貯玉払出処理を示すフローチャート。
【図14】貯玉処理を示すフローチャート。
【図15】計数機との通信処理を示すフローチャート。
【図16】台毎装置との通信処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0051】
1 遊技機
10 台毎装置
21 CPU(再プレイ用遊技媒体払出手段)
50 計数機
80 管理装置
81 CPU(手数料差引手段、貯蓄数量計数手段)
85 HDD(遊技媒体記憶手段、手数料率記憶手段)
100 貯玉管理システム(遊技媒体貯蓄システム)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者が獲得した遊技媒体を貯蓄遊技媒体として記憶する遊技媒体記憶手段と、
前記貯蓄遊技媒体に基づいて、再プレイ用遊技媒体を払出す再プレイ用遊技媒体払出手段と、
前記再プレイ用遊技媒体の払出し手数料率である再プレイ用手数料率を記憶する手数料率記憶手段と、を備えた遊技媒体貯蓄システムにおいて、
前記遊技媒体記憶手段が前記貯蓄遊技媒体を記憶する前に、前記再プレイ用手数料率に基づいた手数料相当の遊技媒体を、貯蓄対象となる遊技媒体から差引く差引処理を行う手数料差引手段を備え、
前記遊技媒体記憶手段は、前記手数料差引手段が差引処理を行った遊技媒体を前記貯蓄遊技媒体として記憶することを特徴とする遊技媒体貯蓄システム。
【請求項2】
前記再プレイ用遊技媒体の払出しに応じて、その払出された再プレイ用遊技媒体と同数だけ前記貯蓄遊技媒体を減算する貯蓄数量計数手段を備えた請求項1に記載の遊技媒体貯蓄システム。
【請求項3】
前記遊技媒体記憶手段は、前記再プレイ用の第1貯蓄遊技媒体と、それ以外の第2貯蓄遊技媒体とを区分して記憶し、
前記手数料差引手段は、前記遊技媒体記憶手段が前記第1貯蓄遊技媒体として記憶するときは前記差引処理を行う一方、前記第2貯蓄遊技媒体として記憶するときには前記差引処理を行わない請求項1または2に記載の遊技媒体貯蓄システム。
【請求項4】
前記遊技媒体記憶手段は、前記第1貯蓄遊技媒体を記憶する場合、所定数を1単位とした単位数量毎に記憶し、その端数分に相当する端数遊技媒体が生じたときに、その端数遊技媒体を前記第2貯蓄遊技媒体として記憶する請求項3に記載の遊技媒体貯蓄システム。
【請求項1】
遊技者が獲得した遊技媒体を貯蓄遊技媒体として記憶する遊技媒体記憶手段と、
前記貯蓄遊技媒体に基づいて、再プレイ用遊技媒体を払出す再プレイ用遊技媒体払出手段と、
前記再プレイ用遊技媒体の払出し手数料率である再プレイ用手数料率を記憶する手数料率記憶手段と、を備えた遊技媒体貯蓄システムにおいて、
前記遊技媒体記憶手段が前記貯蓄遊技媒体を記憶する前に、前記再プレイ用手数料率に基づいた手数料相当の遊技媒体を、貯蓄対象となる遊技媒体から差引く差引処理を行う手数料差引手段を備え、
前記遊技媒体記憶手段は、前記手数料差引手段が差引処理を行った遊技媒体を前記貯蓄遊技媒体として記憶することを特徴とする遊技媒体貯蓄システム。
【請求項2】
前記再プレイ用遊技媒体の払出しに応じて、その払出された再プレイ用遊技媒体と同数だけ前記貯蓄遊技媒体を減算する貯蓄数量計数手段を備えた請求項1に記載の遊技媒体貯蓄システム。
【請求項3】
前記遊技媒体記憶手段は、前記再プレイ用の第1貯蓄遊技媒体と、それ以外の第2貯蓄遊技媒体とを区分して記憶し、
前記手数料差引手段は、前記遊技媒体記憶手段が前記第1貯蓄遊技媒体として記憶するときは前記差引処理を行う一方、前記第2貯蓄遊技媒体として記憶するときには前記差引処理を行わない請求項1または2に記載の遊技媒体貯蓄システム。
【請求項4】
前記遊技媒体記憶手段は、前記第1貯蓄遊技媒体を記憶する場合、所定数を1単位とした単位数量毎に記憶し、その端数分に相当する端数遊技媒体が生じたときに、その端数遊技媒体を前記第2貯蓄遊技媒体として記憶する請求項3に記載の遊技媒体貯蓄システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2006−271495(P2006−271495A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−91625(P2005−91625)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000108937)ダイコク電機株式会社 (893)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000108937)ダイコク電機株式会社 (893)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]