遊技機制御システム
【課題】 携帯電話装置13によって遊技機5を制御する。
【解決手段】
遊技機5の各部を制御する遊技機制御基板121と、
上記遊技機制御基板121に指令信号を入力する台間ユニット14と、無線LANシステム11と、
携帯電話装置13に配置され、上記無線LANシステム11を介して、台間ユニット14に接続して、信号の送受信を行う無線LANユニット31と、
上記無線LANユニット31による上記台間ユニット14への接続を許可するホールコンピュータ21と
を備える遊技機制御システム3。
【解決手段】
遊技機5の各部を制御する遊技機制御基板121と、
上記遊技機制御基板121に指令信号を入力する台間ユニット14と、無線LANシステム11と、
携帯電話装置13に配置され、上記無線LANシステム11を介して、台間ユニット14に接続して、信号の送受信を行う無線LANユニット31と、
上記無線LANユニット31による上記台間ユニット14への接続を許可するホールコンピュータ21と
を備える遊技機制御システム3。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機を携帯情報装置によって操作する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機などの携帯情報装置にプリペイド金額を記憶する機能を持たせ、この携帯電話機と遊技場のコンピュータとをリンク状態にするとともに、携帯電話機に遊技機番号を入力して、或いは台間ユニットに電話番号を入力して、遊技機の台間ユニットと、携帯電話機との関連付けを行って、携帯電話機をプリペイドカードの代わりにする技術が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
又、この技術には、携帯電話機を遊技場内に設置された近距離無線中継器に接続させて、遊技場のコンピュータに接続する技術や、携帯電話機によって、球貸しの実行、貯球の処理、景品交換の処理、台移動処理の技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−360894号 (図1、図2、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、無線による接続だけでシステムを運用する場合には、携帯電話機と被制御対象とを関連付けして、相互の通信を行ったり、相互認証を行うことになる。
しかしながら、従来技術のように、電話番号や遊技機番号による関連付けだけで運用を行うシステムは、ハッキングや成り代わり等が簡単に行われ、例えば、プリペイド金額が不正に引き落とされてしまう虞や、遊技者が不在のままで台間ユニットが長時間に割って占有されてしまう等の弱点があった。
【0005】
又、携帯電話機は、多くの遊技者が日常慣用し、ボタン操作などに習熟しており、情報を入力する用途に打って付けである。この機能を利用して遊技機を安心して操作することが出来るようにすることで、今までになかった新たな便利な用途を提供することが可能となる。
【0006】
そこで、本発明では、携帯情報装置による新たな遊技機の操作方法の提供と、その操作を高いセキュリティで実行可能にし、又遊技機が無人のままで放置されることの防止技術を提供することで、顧客満足度の向上、信頼性の向上、又は稼働率の向上を図ることを目的とする。又、この様な機能を備えた遊技機制御システムの実現性を高くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明の遊技機制御システムは、遊技機の各部を制御する遊技機各部制御手段と、上記遊技機各部制御手段に指令信号を入力する指令信号入力手段と、携帯情報装置に配置され、上記指令信号入力手段に接続して、信号の送受信を行う信号送受信手段と、上記信号送受信手段による上記指令信号入力手段への接続を許可する接続許可手段とを備えることを要旨とする。
【0008】
これにより、接続許可手段によって、携帯情報装置の信号送受信手段が指令信号入力手段に接続することの許可が行われると、携帯情報装置の信号送受信手段と、指令信号入力手段とが接続されて、信号の送受信が行われ、例えば、携帯情報装置から遊技機各部制御手段に指令信号を送信したり、携帯情報装置が遊技機各部制御手段から信号を受信したりすることが可能になる。
【0009】
従って、携帯情報装置によって、遊技機各部制御手段に指令信号を送信して、遊技機の各部を制御し、或いはその制御の結果を携帯情報装置で受信することが可能になる。
請求項2の発明の遊技機制御システムは、上記接続許可手段は、IDカードインタフェースを有し、該IDカードインタフェースに接続されたIDカードの情報に基づいて、上記信号送受信手段による接続の許可の判断を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0010】
これにより、接続許可手段がIDカードインタフェースに接続されたIDカード(識別情報が記憶されたカード状媒体、磁気媒体のものやICチップを備えたICカード状のものが実用化されている。構造により、セキュリティや利便性が相違する。又、情報を追記する機能を有する。)の情報に基いて、携帯情報装置の信号送受信手段が指令信号入力手段に接続することを許可すると、携帯情報装置と、遊技機各部制御手段との間で、信号の送受信が行われ、例えば、携帯情報装置から遊技機各部制御手段に指令信号を送信したり、携帯情報装置が遊技機各部制御手段から信号を受信したりすることが可能になる。
【0011】
従って、携帯情報装置によって、遊技機各部制御手段に指令信号を送信して、遊技機の各部を制御し、或いはその制御の結果を携帯情報装置で受信することが可能になる。
例えば、遊技機と遊技機との間に設置された台間ユニットに挿入されたIDカードに登録されている携帯情報装置だけ、或いはIDカードの識別情報に登録されている携帯情報装置だけが、この遊技機の内部、或いは台間ユニット内に設けられた遊技機各部制御手段に指令信号を入力させ、遊技機の各部を制御することが可能になる。
【0012】
従って、携帯情報装置を操作するだけで、遊技機の各部を制御することが可能になり、しかも、この携帯情報装置による操作は、この携帯情報装置を登録したIDカードが接続されている場合だけ可能になり、極めて高いセキュリティを備える技術が提供される。
【0013】
請求項3の発明の遊技機制御システムは、上記接続許可手段は、上記IDカードインタフェースに上記IDカードが接続されている場合に、上記信号送受信手段による接続を許可することを特徴とする請求項2に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0014】
これにより、請求項2と同様に、携帯情報装置の登録されているIDカードが接続された場合だけ、この携帯情報装置によって遊技機各部制御手段の操作が可能になるが、更にこの操作の可能な状態がIDカードがIDインタフェースに接続されている状態の場合だけ可能になる。従って、IDカードがIDインタフェースに接続されているか否かによって、遊技機が、他の遊技者のコントロール下にあるか否かの判断を行うことができ、空き遊技機を簡単に見つけることが可能になる。
【0015】
従って、空き遊技機を遊技者が見つけて、直ぐに遊技を開始することが出来、遊技機に、遊技客が着かないままで放置されることが防止される。又、遊技者が遊技機から離れるときに、IDカードを抜き取るだけで、その遊技機から離れることが可能になり、遊技機を誤って自分の携帯情報装置の管理下に置いたままで放置することが防止される。
【0016】
請求項4の発明の遊技機制御システムは、上記信号送受信手段との間で、信号の送受信を行うと共に、該信号送受信手段から受信した信号を上記指令信号入力手段に出力するLANシステムを備える請求項1ないし請求項3の何れかに記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0017】
これにより、請求項1ないし請求項3と同様の作用を有すると共に、LANシステムを介して、携帯情報装置の信号送受信手段と、指令信号入力手段との間の信号の送受信が行われ、携帯情報装置から指令信号入力手段へ信号が出力される。
【0018】
従って、携帯情報装置は、LANシステムに接続が可能であればどの様な場所からでも指令信号入力手段に信号を出力して、遊技機各部制御手段を操作することが可能になる。
この結果、携帯情報装置を指令信号入力手段や遊技機各部制御手段に直接接続したり、公衆通信回線を経由して遊技機各部制御手段に信号を送信したりする必要が無くなる。
【0019】
請求項5の発明の遊技機制御システムは、上記LANシステムが無線LANシステムであることを特徴とする請求項4に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
これにより、請求項4の作用に加え、携帯情報装置を無線によって無線LANシステムに接続することが可能になる。
【0020】
従って、携帯情報装置は、LANシステムの接続エリア内であればどの様な場所からでも指令信号入力手段に信号を出力して、遊技機各部制御手段を操作することが可能になる。
【0021】
請求項6の発明の遊技機制御システムは、上記遊技機各部制御手段は、遊技球の発射を許可する遊技球発射許可機能、遊技球の発射を禁止する遊技球発射禁止機能、賞品の払い出しを許可する賞品払出許可機能、賞品の払い出しを停止する賞品払出停止機能、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力するリーチ出力機能、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力する機能を停止するリーチ出力停止機能、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する大当り出力機能、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する機能を停止する大当り出力停止機能、遊技機の作動を停止する遊技機作動停止機能、又は遊技機の作動を許可する遊技機作動許可機能を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0022】
これにより、請求項1ないし請求項5の作用に加え、遊技機各部制御手段は、遊技球発射許可機能が、遊技球の発射を許可し、遊技球発射禁止機能が、遊技球の発射を禁止し、賞品払出許可機能が、賞品の払い出しを許可し、賞品払出停止機能が、賞品の払い出しを停止し、リーチ出力機能が、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力し、リーチ出力停止機能が、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力する機能を停止し、大当り出力機能が、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力し、大当り出力停止機能が、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する機能を停止し、遊技機作動停止機能が、遊技機の作動を停止し、又は遊技機作動許可機能が、遊技機の作動を許可する。
【0023】
尚、請求項6は、遊技機各部制御手段の機能を具体的に示すものであり、限定するものではない。
請求項7の発明の遊技機制御システムは、上記携帯情報装置は、上記遊技機各部制御手段に、遊技球発射許可機能を作動させる遊技球発射許可機能作動手段、遊技球発射禁止機能を作動させる遊技球発射禁止機能作動手段、賞品払出許可機能を作動させる賞品払出許可機能作動手段、賞品払出停止機能を作動させる賞品払出停止機能作動手段、リーチ出力機能を作動させるリーチ出力機能作動手段、リーチ出力停止機能を作動させるリーチ出力停止機能作動手段、大当り出力機能を作動させる大当り出力機能作動手段、大当り出力停止機能を作動させる大当り出力停止機能作動手段、遊技機作動停止機能を作動させる遊技機作動停止機能作動手段、又は遊技機作動許可機能を作動させる遊技機作動許可機能作動手段を有することを特徴とする請求項6に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0024】
これにより、請求項6の遊技機各部制御手段に対応して、この遊技機各部制御手段を操作する遊技球発射許可機能作動手段、遊技球発射禁止機能作動手段、賞品払出許可機能作動手段、賞品払出停止機能作動手段、リーチ出力機能作動手段、リーチ出力停止機能作動手段、大当り出力機能作動手段、大当り出力停止機能作動手段、遊技機作動停止機能作動手段、又は遊技機作動許可機能作動手段を携帯情報装置が備える。
【0025】
請求項8の発明の遊技機制御システムは、貸し媒体数信号を上記遊技機各部制御手段から入力する貸し媒体数信号入力手段と、上記入力した貸し媒体数信号に基づいて、遊技回数を算出する遊技回数算出手段と、上記算出した遊技回数の仮想遊技を実行する仮想遊技実行手段と、上記仮想遊技の結果を記憶する仮想遊技結果記憶手段と、上記仮想遊技の結果を上記遊技機各部制御手段に出力する仮想遊技結果出力手段とを加えたことを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0026】
これにより、請求項1ないし請求項7の作用に加え、貸し媒体数信号入力手段が貸し媒体数信号を遊技機各部制御手段から入力すると、遊技回数算出手段がその貸し媒体数信号に基づいて、遊技回数を算出し、仮想遊技実行手段がその遊技回数の仮想遊技を実行する。
【0027】
又、その仮想遊技の結果が仮想遊技結果記憶手段によって記憶されると共に、仮想遊技結果出力手段がその仮想遊技の結果を遊技機各部制御手段に出力する。
この様に遊技機各部制御手段に入力された仮想遊技の結果は、例えば、携帯情報装置に送られ、表示される。
【0028】
従って、携帯情報装置によって、遊技機各部制御手段に指令信号を送信して、貸し媒体数信号を貸し媒体数信号入力手段に入力させると、その貸し媒体数信号に対応した遊技回数の仮想遊技が実行され、その結果が記憶される。この記憶された仮想遊技の結果は、読み出され、例えば、仮想遊技の再現や大当り遊技の再現などに利用される。
【0029】
例えば、請求項8の構成により、以下のような遊技機を提供することが可能になる。
先ず、CRカードユニットにプリペイド機能内蔵のメンバーシップカードを挿入する。
これにより、通常のCRカードを利用した遊技と、携帯電話装置による遊技機の制御とが可能になる。通常は、この状態で遊技を行う。
【0030】
この状態から、しばらく遊技機を離れる場合に、発射ハンドルの操作を止めると、遊技球の発射が停止され、遊技が行われなくなる。通常は、この状態で遊技機を離れる。
しかしながら、例えば、現在確変中などで、遊技の消化数を増やしたいなどの理由から、遊技機から離れている間も、遊技機を稼働させたいと考えた場合には、携帯電話装置を操作して、遊技機各部制御手段に貸し媒体数信号を貸し媒体数信号入力手段に入力させる処理、例えば、プリペイドカードから所定の金額を引き落として、この引き落とした金額に対応する貸し媒体数を貸し媒体数信号入力手段に入力させる。例えば、貸し媒体数として、「125」とか、「250」とかを入力させる。
【0031】
又は、メンバーシップカードに格納や貯留されている貸し媒体の計数値を貸し媒体数信号入力手段に移動させる。
これにより、以後、遊技回数が算出され、その遊技回数の仮想遊技が実行され、この仮想遊技の結果が記憶されると共に、仮想遊技の結果が遊技機各部制御手段に入力される。
【0032】
遊技機各部制御手段に入力された仮想遊技の結果は、携帯電話装置に送信され、遊技者によって確認可能になる。
従って、遊技者は、携帯電話装置によって、仮想遊技を実行させ、その結果を知ることが出来る。
【0033】
請求項9の発明の遊技機制御システムは、上記遊技機各部制御手段は、CRカードユニットから貸し媒体数信号を入力して、上記貸し媒体数信号入力手段に供給する貸し媒体数信号供給手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0034】
これにより、請求項8の作用に加え、貸し媒体数信号供給手段が、貸し媒体信号をCRカードユニットから入力して、貸し媒体数信号入力手段に供給する。
従って、携帯情報装置によって、CRカードユニットに収納されているCRカードからプリペイド金額を引き落として、仮想遊技を行わせることが可能になる。
【0035】
請求項10の発明の遊技機制御システムは、上記携帯情報装置は、上記遊技機各部制御手段に、貸し媒体数信号供給手段を作動させる貸し媒体数信号供給機能作動手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0036】
これにより、請求項9の作用に加え、携帯情報装置の貸し媒体数信号供給機能作動手段が、遊技機各部制御手段に指令信号を出力して、貸し媒体数信号供給手段を作動させる。
従って、携帯情報装置によって、CRユニットから貸し媒体数信号を入力して、貸し媒体数信号入力手段に供給する操作を行うことが可能になる。
【0037】
請求項11の発明の遊技機制御システムは、上記遊技機各部制御手段は、仮想遊技結果出力手段が出力した仮想遊技の結果を上記携帯情報装置に出力する仮想遊技結果外部出力手段を備えることを特徴とする請求項8ないし請求項10の何れかに記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0038】
これにより、請求項8ないし請求項10の何れかと同様の作用が得られることに加え、仮想遊技結果外部出力手段が仮想遊技の結果を携帯情報装置に出力する。
従って、携帯情報装置によって、仮想遊技の結果を知ることが出来る。
【0039】
請求項12の発明の遊技機制御システムは、上記携帯情報装置は、上記仮想遊技結果外部出力手段が出力した仮想遊技の結果を表示する仮想遊技結果表示手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0040】
これにより、請求項11と同様の作用が得られることに加え、携帯情報装置の仮想遊技結果表示手段が仮想遊技結果外部出力手段が出力した仮想遊技の結果を表示する。
請求項13の発明の遊技機制御システムは、上記仮想遊技結果記憶手段が記憶した仮想遊技の結果に基づいて、該仮想遊技の結果を反映する表現を行う仮想遊技結果表現手段を加えたことを特徴とする請求項8ないし請求項12の何れかに記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0041】
これにより、請求項8ないし請求項12の何れかと同様の作用が得られることに加え、仮想遊技結果表現手段が、仮想遊技結果記憶手段に記憶された仮想遊技の結果に基づいて、この仮想遊技の結果を反映する表現を行う。
【0042】
例えば、仮想遊技の結果として、大当りが記憶されている場合には、遊技機に大当り遊技の提供を行わせ、景品の払い出しを実行させる。
従って、仮想遊技の結果の記憶が実際の遊技の結果として実行される。
【0043】
請求項14の発明の遊技機制御システムは、上記仮想遊技結果記憶手段が記憶した仮想遊技の結果に基づいて、該仮想遊技の結果を反映する賞品の提供を賞品払出手段に行わせる仮想遊技賞品提供手段を加えたことを特徴とする請求項8ないし請求項13の何れかに記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0044】
これにより、仮想遊技賞品提供手段が仮想遊技結果記憶手段に記憶された仮想遊技の結果を反映する賞品の提供を賞品払出手段に行わせることから、仮想遊技の結果の記憶が実際の遊技の賞品にされる。
【発明の効果】
【0045】
請求項1の発明の遊技機制御システムは、携帯情報装置によって、遊技機各部制御手段に指令信号を送信して、遊技機の各部を制御し、或いはその制御の結果を携帯情報装置で受信することが可能になることから、遊技者の操作性を良くしたり、遠隔からの操作を可能にすることにより、遊技者が遊技をより楽しむ様になると共に、遊技者が遊技機から離席したときも遊技機の作動を継続する様になって、顧客満足度が向上され、遊技機の稼働率が向上され、かつ集客効果を得ることが出来る。
【0046】
又、携帯情報装置による操作は、接続許可手段が信号送受信手段による指令信号入力手段への接続を許可した場合に可能になるため、所定のセキュリティを設定することが可能になる。従って、顧客満足度の向上効果や集客効果などを高いセキュリティを有する状態で得ることが可能になり、システムの実現性が極めて高くなるという極めて優れた効果を奏する。
【0047】
請求項2の発明の遊技機制御システムは、携帯情報装置を操作するだけで、遊技機の各部を操作する技術が提供され、かつこの携帯情報装置による操作は、この携帯情報装置の登録されたIDカードが接続された場合に可能になり、極めて高いセキュリティを備える技術が提供されることから、請求項1と同様な効果が得られることに加え、極めて高いセキュリティを保持することが可能になることにより、システムの実現性が極めて高くなるという極めて優れた効果を奏する。しかも、IDカードを用いることにより、操作対象の遊技機が明確になり、誤った遊技機を携帯情報装置で遠隔操作してしまうと言うことが防止されるという効果を奏する。
【0048】
請求項3の発明の遊技機制御システムは、請求項2の効果に加え、遊技機が携帯情報装置のコントロール下であるか否かが明確になることで、遊技機が空いているか否かの判断が容易になり、遊技機が空いている状態で放置されることが防止され、稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0049】
又、遊技者が遊技機から離れて遊技機を操作することを可能にする技術では、遊技機が空いているか否かを判断することが容易になる効果は、稼働率を向上する上で極めて有用である。
【0050】
請求項4の発明の遊技機制御システムは、請求項1ないし請求項3の効果に加え、設置場所の自由度が高いLANシステムを利用して、操作を行うことが出来るようになるため、操作可能な場所を広範囲にして、遊技客の利便性を向上することが出来る。従って、顧客満足度が向上されると共に、公衆回線を利用することなく遊技機を遠隔操作することが可能な範囲が広くなって、通信費用の負担を遊技者にかけることを無くすることが可能になる。これにより、遊技者の利用が促進され、稼働率が向上されると共に、顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0051】
請求項5の発明の遊技機制御システムは、請求項4の効果に加え、より操作性が向上され、遊技客の利便性がより向上されて、顧客満足度を極めて高くすることが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0052】
又、携帯情報装置を無線によってLANシステムに接続するため、LANシステムを利用エリアの隅々にまで敷設する必要が無くなり、敷設工事が容易になると共に、工数の低減を図ることが可能になる。
【0053】
請求項6の発明の遊技機制御システムは、請求項1ないし請求項5と同様に、携帯情報装置によって遊技機の各部の操作、つまり遊技球の発射を許可する遊技球発射許可機能の作動、遊技球の発射を禁止する遊技球発射禁止機能の作動、賞品の払い出しを許可する賞品払出許可機能の作動、賞品の払い出しを停止する賞品払出停止機能の作動、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力するリーチ出力機能の作動、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力する機能を停止するリーチ出力停止機能の作動、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する大当り出力機能の作動、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する機能を停止する大当り出力停止機能の作動、遊技機の作動を停止する遊技機作動停止機能の作動、又は遊技機の作動を許可する遊技機作動許可機能の作動を高いセキュリティを保持したままで行え、顧客満足度の向上、稼働率の向上、集客率の向上を揃って図ることが出来ると言う極めて優れた効果を奏する。
【0054】
請求項7の発明の遊技機制御システムは、請求項6と同様に、携帯情報装置の遊技球発射許可機能を作動させる遊技球発射許可機能作動手段、遊技球発射禁止機能を作動させる遊技球発射禁止機能作動手段、賞品払出許可機能を作動させる賞品払出許可機能作動手段、賞品払出停止機能を作動させる賞品払出停止機能作動手段、リーチ出力機能を作動させるリーチ出力機能作動手段、リーチ出力停止機能を作動させるリーチ出力停止機能作動手段、大当り出力機能を作動させる大当り出力機能作動手段、大当り出力停止機能を作動させる大当り出力停止機能作動手段、遊技機作動停止機能を作動させる遊技機作動停止機能作動手段、又は遊技機作動許可機能を作動させる遊技機作動許可機能作動手段によって遊技機の各部の操作を高いセキュリティを保持したままで行え、顧客満足度の向上、稼働率の向上、集客率の向上を揃って図ることが出来ると言う極めて優れた効果を奏する。
【0055】
請求項8の発明の遊技機制御システムは、請求項1ないし請求項7の何れかと同様の効果が得られることに加え、携帯情報装置によって、遊技機に仮想遊技を実行させ、その仮想遊技の結果を携帯情報装置で知ることが可能になり、遊技者の利便性が向上して、顧客満足度が向上されると共に、遊技者が遊技機を直接操作することなく、遊技機から離れている間も遊技機を稼働させることが出来て、遊技機の稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0056】
請求項9の発明の遊技機制御システムは、請求項8と同様の効果が得られることに加え、携帯情報装置によってCRカードユニットを利用して、仮想遊技の実行が可能になることから、遊技者の利便性が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0057】
請求項10の発明の遊技機制御システムは、請求項10の効果に加え、携帯情報装置によって、CRユニットから貸し媒体数信号を入力して、貸し媒体数信号入力手段に供給する操作を行うことが可能になることから、遊技機による仮想遊技の実行を遠隔制御により実行可能に出来、遊技者の利便性が向上して、顧客満足度が向上すると共に、遊技者が遊技機を直接操作することなく、遊技機から離れている間も遊技機を稼働することが出来ることから、遊技機の稼働率が向上するという極めて優れた効果を奏する。
【0058】
請求項11の発明の遊技機制御システムは、請求項8ないし請求項10の何れかと同様の効果が得られることに加え、仮想遊技結果外部出力手段が仮想遊技の結果を携帯情報装置に出力することで、携帯情報装置によって、仮想遊技の結果を知ることが出来る様になることから、遊技者の利便性が向上して、顧客満足度が向上すると共に、遊技者が遊技機を直接操作することなく、遊技機から離れている間も遊技機を稼働することが出来ることから、遊技機の稼働率が向上するという極めて優れた効果を奏する。
【0059】
請求項12の発明の遊技機制御システムは、請求項11と同様の効果が得られることに加え、携帯情報装置の仮想遊技結果表示手段が仮想遊技結果外部出力手段によって出力された仮想遊技の結果を表示することから、携帯情報装置によって、仮想遊技の結果を見ることが出来る様になり、遊技者の利便性が向上するという極めて優れた効果を奏する。
【0060】
請求項13の発明の遊技機制御システムは、請求項8ないし請求項12の何れかと同様の効果が得られることに加え、仮想遊技結果表現手段が、仮想遊技結果記憶手段に記憶された仮想遊技の結果に基づいて、この仮想遊技の結果を反映する表現を行うことが出来ることから、仮想遊技の結果の記憶を実際の遊技の結果として実行することが可能になり、仮想遊技の結果を実際の遊技の結果にすることが出来、仮想遊技を提供する遊技機の実現性が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0061】
請求項14の発明の遊技機制御システムは、請求項8ないし請求項13の何れかと同様の効果が得られることに加え、仮想遊技の結果の記憶が実際の遊技の賞品にされることから、仮想遊技を提供する遊技機の現実味が増大して、顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0062】
次に発明の実施の形態を説明する。
図1は、遊技場1の説明図、図2は、遊技機制御システム3の構成図である。
遊技場1は、図1に示すように、遊技機5が取り付けられた遊技島7と、遊技場1をサービスエリア9(遊技場1内と同じ)とする無線LANシステム11、遊技場1内の遊技機5の動作状態を無線LANシステム11を利用して、携帯電話装置13に送信したり、遊技機5の近傍に位置し、遊技に関わる処理を行う台間ユニット14や遊技機5をリモート操作する処理などを行う遊技機制御システム3とを備えている。
【0063】
遊技機制御システム3は、詳細な説明は後述するが、図2に示すように、回胴式遊技や遊技球、遊技メダルを利用した遊技を提供する遊技機5と、遊技機5と遊技機5との間に配設されて遊技に関わる処理を行う台間ユニット14と、遊技機5の情報出力端子板15から遊技機5の情報を入力して記憶し表示などを行うインテリジェント情報表示装置17と、インテリジェント情報表示装置17の通信インタフェース19との間でデータの送受信を行って、遊技機5の動作状態を収集して、管理するホールコンピュータ21と、ホールコンピュータ21の管理する情報を記憶するデータベースユニット23と、ホールコンピュータ21と携帯電話装置13とに接続される無線LANシステム11とを備えている。
【0064】
インテリジェント情報表示装置17は、遊技機5毎に取り付けられており、図示を省略するcpu、rom、ram、入出力インタフェースや表示装置25、呼び出しボタン27、選択ボタン29及び通信インタフェース19などを備え、以下に示す機能を有する。
【0065】
(1)遊技機5から入力した情報に時間情報を付して記憶する。
(2)遊技機5から入力した情報を加工して、表示装置25に表示する。
(3)呼び出しボタン27が押された場合に、ホールコンピュータ21に呼び出し信号を送信する。
【0066】
(4)選択ボタン29が押された場合に、表示装置25の表示内容を所定規則に基づいて変更する。
(5)ホールコンピュータ21からの指令内容を処理する。(詳細は後述する。)
ホールコンピュータ21は、遊技機5から収集した情報に基づいて、慣用されているホール管理処理と、顧客管理処理と、情報提供処理とを行う。
【0067】
ホール管理処理では、各遊技機5の動作状態のモニターを行って、割数や設定値などの指令を予め格納されているプログラムによる処理で行う。これにより、ホールの営業を成り立たせるように機能する。
【0068】
又、後述する携帯電話装置13からの指令を実行するエージェント機能を提供する。
無線LANシステム11は、携帯電話装置13に取り付けられた無線LANユニット31との間で、無線によって情報の送受信を行う。
【0069】
つまり、図1に示すように、無線LANユニット31が無線LANシステム11のサービスエリア9内に入ると、相互の認証などが行われ、リンク状態になり、後述する処理が行われる。
【0070】
台間ユニット14は、図2に示すように、遊技機5の左側に設置されており、内部に台間ユニット制御装置51を備え、表面に台間ユニット14の機能が凍結されている場合に赤色発光するロック表示灯53と、台間ユニット14の機能が凍結されていない場合に青色発光するアンロック表示灯55と、会員の識別情報やプライベート情報、携帯電話機を識別するための情報(電話番号、MAC等)及びプリペイド金額と、遊技球や遊技メダル等の賞品の計数値を記憶するICチップを載置するIDカード57の挿入口59とを備えている。このIDカード57は、遊技場1の会員に提供されるメンバーシップカード態様のものと、ゲストに貸与されるハウスカード態様のものとがある。メンバーシップカード態様のものは、以下に説明する機能に殆ど全て対応し、ハウスカードは、プリペイド金額の記憶機能に対応する。
【0071】
又、台間ユニット14は、図3のブロック図に示す様に、台間ユニット制御装置51をを備え、この台間ユニット制御装置51には、CPU61、ROM63、RAM65、通信インタフェース67、入力インタフェース69、出力インタフェース71などの慣用されているコンピュータ構成が備えられている。この通信インタフェース67は、ネットワーク73を介してホールコンピュータ21に接続され、相互に情報の交換を行う。入力インタフェース69は、遊技機5の情報出力端子板15と、IDカード57の挿入口59を備えたカードドライブユニット75とに接続され、遊技機5の出力信号の入力と、IDカード57の記憶する識別番号の入力とを行う。カードドライブユニット75は、カード排出ボタン77を備え、このカード排出ボタン77が操作された場合に、挿入口59から挿入されているIDカード57を排出する。尚、詳細は後述するがこのカード排出ボタン77は、カードドライブユニット75がロック状態の場合には、機能を停止する。
【0072】
又、台間ユニット制御装置51の出力インタフェース71には、カードドライブユニット75と、ロック表示灯53と、アンロック表示灯55と、遊技機5にAC24V電源を供給するコンセント85を備え、このコンセント85へのAC24V電源の供給のオンオフを行う遊技機電源コントローラ79と、台間ユニット14の状態や予納金額情報、IDカード57の情報などを表示する表示装置81と、予納金額情報を記憶したり、貸し球信号などを出力する金銭管理装置83と、詳細を後述する遊技機制御基板121と、バーチャル遊技基板123とが接続されている。尚、台間ユニット14の動作に関しては、後述する。又、遊技機制御基板121と、バーチャル遊技基板123とは、遊技機5、又は台間ユニット14に取り付けられ(ここでは、遊技機5に取り付けられている。)、遊技機5の遊技を司る遊技制御基板125に接続されている。
【0073】
以下に、遊技機制御システム3によって行われる制御を説明する。
図4は、インテリジェント情報表示装置17によって繰り返し実行されるインテリジェント情報ユニットデータ収集処理ルーチンのフローチャート、図5は、インテリジェント情報表示装置17によって繰り返し実行されるインテリジェント情報ユニット情報提供制御処理ルーチンのフローチャート、図6は、ホールコンピュータ21によって繰り返し実行されるホールコンピュータ受入制御処理ルーチンのフローチャート、図7は、ホールコンピュータ21によって繰り返し実行されるホールコンピュータ会員対応処理ルーチンのフローチャート、図8は、携帯電話装置13によって繰り返し実行される携帯電話処理ルーチンのフローチャート、図9は、携帯電話装置13によって実行されるプログラム実行(経時情報分析処理)のフローチャート、図10は、データベースユニット23内に構成される会員データベース33の説明図、図11は、データーベースユニット23内に構成される遊技機データベース35の説明図、図12、図14、図15は、携帯電話装置13のディスプレイ37の表示画像の説明図、図13は、台間ユニット14と、ホールコンピュータ21と、携帯電話装置13との間で行われる処理を説明するためのフローチャートである。
【0074】
まず、インテリジェント情報表示装置17によって行われる処理を説明する。
このインテリジェント情報表示装置17では、図4に示すように、遊技機5の遊技制御基板125が情報出力端子板15を介して出力した遊技機作動信号を通信インタフェース19から入力する遊技機作動信号入力処理を行う(S100)。この遊技機作動信号は、遊技機5が実際に作動中であること、例えば遊技球の発射が行われていることを表す信号である。
【0075】
次いで、遊技機5の遊技が開始したことを表すスタート信号を入力するスタート信号入力処理を行う(S110)。例えば、第1種遊技機であれば、第1種特別図柄遊技が開始したことを表す信号であり、回胴式遊技機であれば、回胴が回転を開始して遊技がスタートしたことを表す信号である。
【0076】
次に、大当り信号の入力を行う(S120)。大当り信号としては、遊技機の種類によって、適宜決定されるが、通常の大当り信号、確変大当り信号、レギュラーボーナス信号、ビックボーナス信号、連続当り状態信号などがある。
【0077】
以下、遊技機の扉や枠が開かれたことを示すオープン信号の入力(S130)、遊技機からアウトに排出された遊技球の数を示すアウト球数信号の入力(S140)、遊技機が景品として払い出した数を示すセーフ球数信号の入力(S150)を順次行い、これらS100ないしS150によって入力があったデータを、その入力があった時間の情報と共に格納する処理を行う(S160)。
【0078】
これら図4のインテリジェント情報ユニットデータ収集処理により、遊技機5にそれぞれ取り付けられているインテリジェント情報表示装置17は、遊技機5の動作状態を発生時間の情報と共に記憶する。従って、この情報を読み出すことによって、遊技機5の動作状態を経時的に知ることが出来、統計的処理を施したり、独自の判断基準で、評価したりする解析が可能になる。
【0079】
又、インテリジェント情報表示装置17は、図5に示すインテリジェント情報ユニット情報提供制御処理によって、以下のような処理を実行する。
まず、ホールコンピュータ21から送信されてくる情報送信要求(詳細は後述する)を受信する処理を行い(S200)、次いでその受信した要求情報を準備する要求情報準備(経時)処理を行って(S210)、準備した情報をホールコンピュータ21に送信する要求情報送信処理を実行する(S220)。
【0080】
例えば、ホールコンピュータ21から情報送信要求を受信すると、インテリジェント情報表示装置17内に収集している遊技機5の図4の処理で収集し、格納した経時的情報をホールコンピュータ21に送信する。
【0081】
この図5のインテリジェント情報ユニット情報提供制御処理により、ホールコンピュータ21は、何時でも所望の遊技機5の経時的な動作状態を手に入れることが可能になる。
次に、インテリジェント情報表示装置17との間で情報の送受信を行うと共に、携帯電話装置13との間で情報の送受信を行うホールコンピュータ21を説明する。
【0082】
ホールコンピュータ21は、携帯電話装置13との間で、情報を交換するために、図6のホールコンピュータ受入制御処理をまず実行する。
このホールコンピュータ受入制御処理では、まず携帯電話装置13と無線LANシステム11との間でリンクが確立した携帯電話装置13の情報を入力するリンク確立入力処理を実行する(S300)。携帯電話装置13と無線LANシステム11との間にリンクの確立は、慣用されている様々な通信方式の利用が可能である。
【0083】
リンクが確立した携帯電話装置13の情報を入力すると(S300)、次にその携帯電話装置13を会員として識別し、その後の会員受入処理を実行する会員受入処理、会員データベース更新処理を実行する(S310)。例えば、会員受入処理としては、リンクされた携帯電話装置13が既に会員登録が済んでいるものであるかを、図10に示した会員データベース33に基づいて判断する処理を行う。ここで参照する会員データベース33は、会員のパーソナルデータ、来場日時、遊技時間、使用金額、景品金額、その他が格納されている。尚、これに限るものではなく、適宜必要な情報が格納される。
【0084】
会員受入処理では、リンクを確立した携帯電話装置13が既に会員データベース33に存在する場合には、今回の来場日時を会員データベース33に格納する会員データベース更新処理を行って、次の会員別受入メニュー作成処理(S320)に移行する。又、会員として登録されていない場合には、そのまま次の会員別受入メニュー作成処理(S320)に移行する。
【0085】
S320の会員別受入メニュー作成処理では、例えば、未登録の会員用のメニュー、或いは会員用のメニューを作成する。未登録の会員用としては、入会申し込み欄や、イベントの案内などを含むメニューを作成する。又、会員用としては、詳細は後述するがイベントの案内や特典の案内、情報提供欄などを含むメニューを作成する。
【0086】
会員別受入メニューの作成が完了すると(S320)、その作成した受入メニューをリンクされた携帯電話装置13に送信して(S330)、本ホールコンピュータ受入制御処理を一旦終了する。この処理の対象となる携帯電話装置13では、受入メニューをディスプレイ37に表示する構成を有するものとする。又、その受入メニューを選択して、次の処理に移行する構成を有するものとする。
【0087】
又、ホールコンピュータ21は、図7に示すように、既述したS330によって携帯電話装置13に送信された受入メニューの選択結果をモニタするメニュー選択情報入力処理を実行する(S400)。尚、携帯電話装置13による受入メニューの選択処理に関しては、後述する。
【0088】
メニューの選択情報として、経時情報の提供を求めている信号が入力した場合には、S410によって、経時情報提供有りと判断され(S410)、以下のS420ないしS440の経時情報を提供する処理を実行する。又、経時情報の提供を求める信号があるまでは、そのまま一旦終了される(S410)。
【0089】
ここでの経時情報を提供する処理としては、まず携帯電話装置13から経時情報の提供を要求された遊技機5の番号、又は番号範囲を抽出する経時情報提供台番号抽出処理を行い(S420)、次いで、求められた番号の遊技機5の経時情報を各インテリジェント情報表示装置17から収集する処理を行って(S430)、その収集した経時情報を求めた携帯電話装置13に送信する処理を行う(S440)。
【0090】
このホールコンピュータ会員対応処理により、ホールコンピュータ21は、携帯電話装置13からの情報の提供の依頼を受けて、その依頼内容を代わって実行する代理処理機能(エージェント機能)を提供する。
【0091】
尚、ホールコンピュータ21は、図示しないクーポンの提供、情報の提供、或いはその他のサービスの提供の仲介や代理処理を実行する。
次に携帯電話装置13で行われる処理を説明する。この処理は、携帯電話装置13が遊技場1のサービスエリア9に入って来て、無線LANシステム11との間でリンクを開始する状態を想定して、構成されている。又、フローチャートは、判断、待機処理の記載を一部省略して記載する。
【0092】
図8の携帯電話処理が起動されると、まず内蔵する無線LANユニット31が遊技場1の無線LANシステム11との間で、リンクの確立を求め(S500)、リンクが確立するまで本ルーチンをそのまま一旦終了する(S510)。
【0093】
リンクが確立したら(S510)、まず会員情報送信要求の受信を行い(S520)、次いでその会員情報送信要求に応答して、会員情報の送信を実行する(S530)。
そして、この会員情報の送信に応答して無線LANシステム11から送信されてくる遊技場メニューの受信を行い(S540)、遊技場メニューを受信したらその遊技場メニューをディスプレイ37に表示する(S550)。
【0094】
この遊技場メニューを表示した状態で、表示した遊技場メニューの選択入力を待って(S560)、遊技場メニューの選択入力があると、その選択されたメニューの選択情報を無線LANシステム11を介してホールコンピュータ21に送信する処理を実行する(S570)。例えば、S540によって送信されてくる遊技場メニューとしては、詳細を後述するが図14、図15に示すようなものであって、
(1)新着情報
(2)イベント情報
(3)クーポン
(4)情報公開
(5)台間ユニット制御
(6)遊技機制御
(7)バーチャル遊技
等が含まれる内容である。又、何れかの項目を選択した場合の表示内容や項目メニューが含まれている。例えば、新着情報を選択すると、次回新台情報や特典情報などが表示される。又、イベント情報を選択すると、次回のイベント情報などが表示される。例えば、大開放日情報や還元祭情報などが表示される。
【0095】
クーポン情報が選択されると、S530で送信した会員情報に応じて、ホールコンピュータ21から送信されてきたクーポンの内容が表示される。例えば、クーポンの内容としては、物品を提供するものや秘密情報を提供するもの、或いはサービスを提供するものがある。
【0096】
例えば、物品を提供するクーポンとしては、呈茶券やおやつ券などがある。
秘密情報を提供するものとしては、遊技機5の経時的情報や優良順位情報の提供がある。又、この経時的情報は、会員のホールに対する貢献状態に応じて、提供量が増減される。
【0097】
例えば、新規会員は、提供される経時情報の遊技機5の台数や種別が制限されたり、提供される経時情報の種類(遊技機5の作動時間の提供やオープン信号の提供)が制限される。或いは、経時情報の一部が大凡の数値に変換されて提供される。例えば、大当り回数が無し、少し、普通、大、爆発などのように変換されて提供される。
【0098】
又、常客に対しては、最大限の経時情報の提供が行われる。
S570にて、経時情報の提供を求めるメニュー選択情報の送信に対応して、その返信情報が送られてくると、それを受信し(S580)、その受信した情報に基づいて、その情報をそのまま表示する表示処理を実行するか、或いはその情報に基づいて更にプログラムソフトを受信して(S590)、その受信したプログラムソフトを実行する処理を行う(S600)。
【0099】
そのまま受信情報を表示する場合には、例えば図12に示すようにディスプレイ37に、ホールコンピュータ21で演算した遊技機5の優良順位情報をそのまま表示する。
又、S590でプログラムソフトを受信した場合は、S600でプログラムを実行するが、例えば図9に示すような(経時情報分析処理)を行うプログラムソフトが携帯電話装置13によって実行される。
【0100】
例えば、まず図11に示した遊技機データベース35に格納されている経時情報を所望の遊技機5分について入力し(S700)、次いでデータ分析ソフト(遊技推奨度合い分析ソフト)を起動させ(S710)、その分析結果、例えば遊技推奨度合いランキングを表示する(S720)。これにより、図12に示すような、遊技機5の優良順位の代わりに、所定の遊技推奨度合い判断基準に基づいて分析を行った結果がディスプレイ37に表示される。例えば、大当り信号数が所定以上のアウト球信号数当たりのスタート信号数の値の序列を求め、一覧表示する。この分析結果を利用することにより、良く大当りが発生し、かつ同一の投資金額で多くスタートする遊技機5のランキングを知ることが出来る。
【0101】
次に、S540によって送信されてくる遊技場メニューで、台間ユニット制御メニューを選択した場合の処理を図13に示す台間ユニット、ホールコンピュータ、携帯電話制御処理のフローチャートに基づいて説明する。
【0102】
尚、これらの処理は、相互に関わっていることから、処理内容に基づいて説明する。
まず、台間ユニット14によって、この台間ユニット14の挿入口59に挿入されたIDカード57から会員カード情報を読み込む会員カード情報読み込み処理を行う(S800)。ここで、会員カード情報の読み込みが行われると(S800)、その会員カード情報を読み込んだ台間ユニット14の識別情報と、IDカード57から読み込んだ会員カード情報とをホールコンピュータ21に送信する処理を行う(S810)。つまり、遊技機5の前に着席した遊技者が台間ユニット14の挿入口59に会員カードとして提供を受けているIDカード57を挿入すると、そのIDカード57を挿入した台間ユニット14を識別するための台間ユニット識別情報と、会員カード情報とがホールコンピュータ21に送信される。これにより、ホールコンピュータ21は、会員が遊技している遊技機5の情報を取得する。従って、この情報を利用して、以後の遊技機5に対する会員サービスが可能になる。
【0103】
台間ユニット14から台間ユニット識別情報と、会員カード情報とを送信されたホールコンピュータ21は、その情報を受信し(S820)、次の携帯電話装置13からの台間ユニット14の制御メニューのリクエストを待つ処理である台間ユニット制御メニューの選択があったかの判断処理に移行する(S830)。つまり、台間ユニット14にIDカード57が挿入されることで、以後の携帯電話装置13による台間ユニット制御メニューの利用が開始可能になる。
【0104】
このホールコンピュータ21による待機状態で、携帯電話装置13において、以下に示すように台間ユニット制御メニューの選択があると、これに答えて、次の台間ユニット情報と、携帯電話装置とを同期させる処理に移行し(S840)、次いで携帯電話装置13に台間ユニット制御メニュー情報を送信する処理を実行する(S850)。
【0105】
ここでの処理の切っ掛けとなる台間ユニット選択メニューの選択処理は(S855)、図8に示すS550から以後の処理で実行されるものであって、例えば図14に示すディスプレイ37の遊技場メニュー87が表示されている状態で、台間ユニット制御項目89を選択する処理が行われると、その選択結果がホールコンピュータ21によって受信され、S830の判断から、S840の処理に移行する。ここで、台間ユニット14から送信されてきた台間ユニット識別情報と、会員カード情報と、台間ユニット制御メニューを選択した携帯電話装置13との情報に基づいて、台間ユニット14と、携帯電話装置13との同期を行う(S840)。この同期は、携帯電話装置13から送られてきた会員情報に基づいて、図10に示した会員データベース33を検索し、携帯電話装置13に登録されている会員のIDカード57を特定する。次いで、このIDカード57が台間ユニット14に挿入されているかを検索し、台間ユニット14に挿入されていれば、その台間ユニットの識別情報を抽出して、携帯電話装置13と、台間ユニット14との組情報を作成する。この組情報の作成により、同期化が完了され、携帯電話装置13から台間ユニット14を制御する権限の作成と、台間ユニット14から携帯電話装置13への情報の伝送経路の作成とが行われる。
【0106】
この様に台間ユニット14と、携帯電話装置13との同期化が完了後は、その同期情報を利用して、携帯電話装置13に、例えば、図15に示すような台間ユニット制御メニュー91の情報を送信する処理が行われる(S850)。
【0107】
この台間ユニット制御メニュー91の情報の送信は、携帯電話装置13によって受信され(S860)、ディスプレイ37に表示される(S870)。
ディスプレイ37に表示された台間ユニット制御メニュー91は、図15に示すように、台間ユニット14が取り付けられている遊技機5の番号表示93を有し、この台間ユニット制御メニュー91によって、どの遊技機5に取り付けられている台間ユニット14であるかを明確に表示して示す。
【0108】
これにより、遊技者は、携帯電話装置13によって制御しようとする台間ユニット14が自分の所有するIDカード57を挿入した台間ユニット14であることを確認してから、このディスプレイ37に表示された台間ユニット制御メニュー91を利用することが可能になる。従って、誤った台間ユニット14を制御したり、プリペイド金額を振り込んだりするなどの誤りを未然に防止することが可能になる。
【0109】
ここでディスプレイ37に表示された台間ユニット制御メニュー91は、「メンバーシップカードを使用中の台間ユニットをロック」表示95、「ロックの解除」表示97、「プリペイド金額データを入力」表示99、「遊技機の動作状態の情報入力」表示101、遊技機電源ダウン」表示103、「電源復帰」表示105を備えている。
【0110】
また、選択表示枠107を表示する構成を備え、この選択表示枠107が表示されている状態で、図示しない所定のキー(実行キー)を操作すると、選択表示枠107に選択されている内容が選択実行され、その結果が送信される構成を備えている(S880)。尚、この様な選択実行する処理は、周知慣用されている構成であり、詳細な説明は省略する。又、選択実行方法は、どの様な手法でも良く、選択して実行する目的を達成できればどの様な構成であっても良い。
【0111】
携帯電話装置13で台間ユニット制御メニュー91の中から選択され、送信された内容は、ホールコンピュータ21によって受信され(S890)、このホールコンピュータ21から、受信した携帯電話装置13に同期化されている台間ユニット14に送信される(S900)。つまり、ホールコンピュータ21は、携帯電話装置13からの情報を登録されている台間ユニット14に転送する転送機能を発揮する。
【0112】
この携帯電話装置13から送られてきた台間ユニット制御メニュー91の選択情報は、台間ユニット14によって受信され(S910)、受信した台間ユニット制御の内容を実行する(S920)。ここで実行される台間ユニット制御の内容は、ディスプレイ37に表示された台間ユニット制御メニュー91の選択内容に応じて、例えば、「メンバーシップカードを使用中の台間ユニットをロック」表示95が選択された場合は、図示しない台間ユニットロック処理によって、カード排出ボタン77の入力を遮断することによって、カードドライブユニット75に挿入されているIDカード57の排出を出来なくする処理を行う。又、ロック表示灯53を点灯させることにより、IDカード57がロック状態であって、取り出すことが出来ない状態であることを表現する。この様にカード排出ボタン77を押してもIDカード57の取り出しが出来ない様にすることで、遊技者は、IDカード57を台間ユニット14に挿入したままで、安心して遊技機5の近傍から離れ、休憩などを行うことが可能になる。又、その遊技機5から離れた状態で、携帯電話装置13を操作して、台間ユニット14や遊技機5を操作することが可能になる。例えば、台間ユニット14にプリペイド金額を入金する操作などが可能になり、休憩後に遊技機5に着席して、直ぐに、貸し球や貸しメダルを実行して、遊技を開始することが可能になる。しかも、休憩から帰ってくる途中で、ロックを解除することが出来、遊技機5に着席して直ぐに、遊技を開始することが出来る。又、後述するバーチャル遊技を行うことが可能になる。
【0113】
この様に携帯電話装置13によってロックを解除する操作が、「ロックの解除」表示97を選択することにより可能になる。つまり、携帯電話装置13によってロックしたIDカード57の取り出し操作の停止は、携帯電話装置13により解除しなければならず、他人が不正にロックを解除することが出来ない。
【0114】
尚、台間ユニット14のロックでは、IDカード57の取り出しの防止、解除の他に、貸し球、貸しメダルの停止解除などの台間ユニット14に対する操作の全てを停止、解除する処理が実行される。
【0115】
又、「プリペイド金額データを入力」表示99が選択された場合には、携帯電話装置13に内蔵する金庫や電子財布内に予めダウンロードされている金額データを台間ユニット14内の金銭管理装置83に転送する図示しないアプリケーションプログラムを起動して、所定の金額を金銭管理装置83に転送する処理を開始する。
【0116】
尚、携帯電話装置13内に格納されている金額データは、銀行の端末装置から直接入力したり、電話を介して入力したりする。又、その入力される金額は、自己の銀行口座から直接引き落とししたり、クレジット会社経由で引き落として入力する。尚、現在、計画されている電子マネーの決済方法の何れでも利用することが可能である。
【0117】
尚、金銭管理装置83は、ホールコンピュータ21や台間ユニット制御装置51から独立した制御系を有する金銭管理装置であって、予納された金額を一時預かりして、貸し球や貸しメダルが有った場合には、その代金を予納された金額から差し引いて、ホールコンピュータ21内の貸し媒体代金管理装置109に転送する機能や、予納された金額を予納元の携帯電話装置13に返却する機能を有する。
【0118】
一方、図15の「遊技機の動作状態の情報入力」表示101が選択された場合には、図13のS920の台間ユニット制御実行処理によって、この台間ユニット14が接続されている遊技機5に関する所定の情報が収集され、携帯電話装置13に転送される処理が行われる。この情報を入力した携帯電話装置13は、その情報をそのまま表示したり、或いは詳細な図示を省略する所定の解析プログラムに取り込んで、当りに至る推移曲線を算出したり、当日の収支や収支曲線を算出したりする。
【0119】
又、図15の「遊技機電源ダウン」表示103が選択された場合には、図13のS920の台間ユニット制御実行処理によって、遊技機電源コントローラ79に電源ダウン指令信号が出力される。これにより、遊技機電源コントローラ79に備えられている遊技機電源コンセント111への電源の供給が遮断される。この遊技機電源コンセント111には、遊技機5の電源装置115に遊技機電源を供給する電源プラグ113が接続されている。
【0120】
従って、「遊技機電源ダウン」表示103が選択されると、遊技機5への電源供給が停止され、遊技機5は、停電状態に移行する。これにより、携帯電話装置13によって、遊技機5への電源供給を停止させて停電状態に移行させることが可能になり、昼食や休憩などで遊技機5を一時的に開ける場合の電源消費を防止することが可能になる。
【0121】
又、遊技機5が停電状態に移行されることから、他人に勝手に遊技機5を操作されてしまうことが防止され、気兼ねなく休憩を取ることが可能になって、顧客満足度を向上することが出来る。尚、停電状態になった遊技機5は、停電の直前の状態を記憶した情報を格納しており、停電から復帰すると、停電の直前の状態に戻る機能を有する。例えば、大当りやボーナス遊技の途中で停電した場合には、停電から復帰すると、大当りやボーナス遊技に戻る機能を有する。
【0122】
この機能を利用することにより、やむを得ず大当り遊技の途中に一時席を離れるとき、遊技機5の電源を遮断して離れることが可能になる。
他方、「電源復帰」表示105が選択されると、遊技機電源コントローラ79による遊技機電源コンセント111への電源供給が復帰される。これにより、遊技機5への電源供給が復帰され、遊技機5は、停電の直前の状態に復帰する。従って、遊技者は、遊技機5による遊技を継続することが可能になる。
【0123】
次に、図8のS540によって送信されてくる遊技場メニューで、遊技機制御メニューを選択した場合の処理を図16に示す遊技機、台間ユニット、ホールコンピュータ、携帯電話制御処理のフローチャートに基づいて説明する。
【0124】
尚、これらの処理は、相互に関わっていることから、処理内容に基づいて説明する。
まず、台間ユニット14によって、この台間ユニット14の挿入口59に挿入されたIDカード57から会員カード情報を読み込む会員カード情報読み込み処理を行う(S1000)。ここで、会員カード情報の読み込みが行われると、次にこの台間ユニット14が組み合わされている遊技機5の遊技機制御基板121に遊技機識別情報の送信を求めて(S1010)、この遊技機制御基板121に遊技機識別情報送信処理を行わせ(S1020)、その送信された遊技機識別情報を台間ユニット14によって受信する遊技機識別情報受信処理を行う(S1010)。
【0125】
次いで、台間ユニット14は、S1000の処理で会員カード情報を読み込んだ台間ユニット14の識別情報と、遊技機識別情報と、IDカード57から読み込んだ会員カード情報とをホールコンピュータ21に送信する処理を行う(S1030)。つまり、遊技機5の前に着席した遊技者が台間ユニット14の挿入口59に会員カードとして提供を受けているIDカード57を挿入すると、そのIDカード57を挿入した台間ユニット14を識別するための台間ユニット識別情報と、この台間ユニット14に組み合わされている遊技機5の遊技機識別情報と、会員カード情報とがホールコンピュータ21に送信される。これにより、ホールコンピュータ21は、会員が遊技している遊技機5の情報を取得する。従って、この情報を利用して、以後の遊技機5に対する会員サービスが可能になる。
【0126】
台間ユニット14から台間ユニット識別情報と、遊技機識別情報と、会員カード情報とを送信されたホールコンピュータ21は、その情報を受信し(S1040)、次の携帯電話装置13からの遊技機制御メニューのリクエストを待つ処理である遊技機制御メニューの選択があったかの一連の判断処理に移行する(S1050、S1060、S1070、S1080、S1090)。尚、図13の台間ユニット制御メニューの選択があったかの一連の判断処理(S855、S830)と同様の手続きが行われるので、遊技機制御メニューの選択があったかの一連の判断処理(S1050、S1060、S1070、S1080、S1090)の詳細な説明は省略する。
【0127】
ここで、遊技機制御メニューの選択があったと判断されると(S1090)、次に遊技機情報と、携帯電話装置13とを同期させる処理を行う(S1100)。この同期させる処理は、図13のS840の処理と同様の手続きが行われるので、詳細な説明は省略する。
【0128】
この様に遊技機情報と、携帯電話装置13との同期化が完了後は、その同期情報を利用して、携帯電話装置13に、例えば、図17に示すような遊技機制御メニュー131の情報を送信する処理が行われる(S1110)。
【0129】
この遊技機制御メニュー131の情報の送信は、携帯電話装置13によって受信され(S1120)、ディスプレイ37に表示される(S1130)。
ディスプレイ37に表示された遊技機制御メニュー131は、図17に示すように、台間ユニット14が取り付けられている遊技機5の番号表示133を有し、この遊技機制御メニュー131によって、どの遊技機5を制御するのかを明確に表示して示す。
【0130】
これにより、遊技者は、携帯電話装置13によって制御しようとする遊技機5を確認してから、このディスプレイ37に表示された遊技機制御メニュー131を利用することが可能になる。従って、誤った遊技機5を制御するなどの誤りを未然に防止することが可能になる。
【0131】
ここでディスプレイ37に表示された遊技機制御メニュー131は、「発射の停止」表示135、「発射の停止解除」表示137、「賞球の払い出しの停止」表示139、「賞球の払い出しの停止解除」表示141、「リーチ信号の携帯への出力」表示143、「リーチ信号の携帯への出力解除」表示145、「大当り信号の携帯への出力」表示147、「大当り信号の携帯への出力解除」表示149、「遊技機の作動停止」表示151、「遊技機の作動停止の解除」表示153を備えている。これらの表示の何れかが選択されると、その結果が送信される構成を備えている(S1140)。尚、この様な選択実行する処理は、周知慣用されている構成であり、詳細な説明は省略する。又、選択実行方法は、どの様な手法でも良く、選択して実行する目的を達成できればどの様な構成であっても良い。
【0132】
携帯電話装置13で遊技機制御メニュー131の中から選択され、送信された内容は、ホールコンピュータ21によって受信され(S1150)、このホールコンピュータ21から、受信した携帯電話装置13に同期化されている遊技機制御基板121に台間ユニット14を経由して、送信される(台間ユニット14に送信(S1160)、ホールコンピュータ21から受信(S1170)、遊技機制御信号送信(S1180)、遊技機制御信号受信(S1190))。
【0133】
尚、このホールコンピュータ21から台間ユニット14を経由して、遊技機5の遊技機制御基板121に送信する処理は、図13のS890ないしS910の処理と同様の手法であり、詳細な説明は省略する。
【0134】
この携帯電話装置13から送られてきた遊技機制御メニュー131の選択情報は、遊技機制御基板121によって受信され(S1190)、受信した遊技機制御の内容を実行する(S1200)。ここで実行される遊技機制御の内容は、ディスプレイ37に表示された遊技機制御メニュー131の選択内容に応じて、例えば、「発射の停止」表示135が選択された場合は、図3に示す遊技機5の遊技機制御基板121を経由して、発射制御基板161に発射停止指令を出力することにより、遊技機5の図示しない発射装置の作動を停止させ、遊技球の発射が行われないようにする。
【0135】
これにより、遊技者が遊技機5から離れるとき、或いは遊技機5から離れてからでも、携帯電話装置13によって、遊技球の発射が行われないようにでき、便利である。又、遊技者が遊技機5から離れているときに、他人が図示しない発射ハンドルを操作して、遊技球の発射を行うことを防止することが出来る。しかもこの機能により、新たな遊技機5を探している遊技者が誤って、既に遊技者が付いている遊技機5を空いていると誤認することが防止され、遊技者間のトラブルの発生を未然に防止することが可能になる。
【0136】
又、「発射の停止解除」表示137が選択された場合には、遊技機5の発射制御基板161に発射停止解除指令を出力することにより、遊技機5の図示しない発射装置の作動に制限を加えることを停止させ、遊技球の発射を可能にする。
【0137】
これにより、遊技機5から離れていた遊技者が戻ってきたときに、遊技球の発射を行うことが可能になる。又、例えば、食事や休憩などから戻る途中で、携帯電話装置13によって発射の停止の解除を予め行っておくことが出来ることから、遊技機5に戻って直ぐに遊技球の発射を開始できるようになり、遊技者には便利であり、遊技場1側には、遊技機5の稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0138】
或いは、「賞球の払い出しの停止」表示139が選択された場合には、図3に示す遊技機5の遊技機制御基板121を経由して、払出制御基板163に払い出し停止指令を出力することにより、遊技機5の図示しない払出装置の作動を停止させ、賞球や貸し球、或いは払い戻し球などの払い出しが行われないようにする。
【0139】
これにより、遊技者が遊技機5から離れるとき、或いは遊技機5から離れてからでも、携帯電話装置13によって、賞球や貸し球、或いは戻し球の払い出しが行われないようにでき、便利である。したがって、例えば、遊技者が遊技機5から離れているときに、他人が図示しない貸し球ボタン、や戻し球ボタンなどを操作して、IDカード57に記憶されているプリペイド金額を貸し球として払い出して、搾取すると言ったことが出来なくなり、遊技者の不利益の発生を防止することが出来て、顧客満足度が向上されるという効果を奏する。
【0140】
又、「賞球の払い出しの停止解除」表示141が選択された場合には、遊技機5の払出制御基板163に払い出し停止解除指令を出力することにより、遊技機5の図示しない払出装置の作動の停止を解除させ、賞球や貸し球、或いは払い戻し球などの払い出しを可能にする。
【0141】
これにより、遊技機5から離れていた遊技者が戻ってきたときに、貸し球や賞球の払い出しが可能になる。又、例えば、食事や休憩などから戻る途中で、携帯電話装置13によって貸し球や賞球の払い出しの停止の解除を予め行っておくことが出来ることから、遊技機5に戻って直ぐに貸し球を受けて、遊技球の発射ができるようになり、遊技者には便利であり、遊技場1側には、遊技機5の稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0142】
又は、「リーチ信号の携帯への出力」表示143が選択された場合には、遊技機制御基板121が遊技制御基板125から出力されるリーチ信号をモニタし、リーチ信号が出力されたら、リーチの発生を知らせる情報を携帯電話装置13に送信する設定を行う。このリーチの発生を知らせる情報を携帯電話装置13に送信する設定の詳細は省略するが、台間ユニット14と、ホールコンピュータ21とを経由して、携帯電話装置13に送信される様に設計されている。
【0143】
これにより、例えば保留遊技が4個ある状態で、遊技機5から離れてもリーチになればそのことが携帯電話装置13に連絡され、遊技者がリーチの発生を知ることが出来、遊技機5の所に戻ることが可能になる。従って、遊技者は、保留遊技が残っている状態で、遊技機5を離れても、知らない間にリーチを経由して、大当りになってしまうということを防ぐことが出来、安心してトイレなどに行くことが出来る様になり、顧客満足度が向上されるという効果を奏する。
【0144】
また、「リーチ信号の携帯への出力解除」表示145が選択された場合には、遊技機制御基板121によって設定されていたリーチ信号の携帯への出力設定が解除される。
これにより、以後、リーチの発生が携帯電話装置13に送信されなくなる。従って、遊技者が遊技機5を直接操作している場合は、リーチの発生を遊技機5から直接知って遊技の興趣を享受することが可能になる。
【0145】
又、「大当り信号の携帯への出力」表示147が選択された場合には、遊技機制御基板121が遊技制御基板125から出力される大当り信号をモニタし、大当り信号が出力されたら、大当りの発生を知らせる情報を携帯電話装置13に送信する設定を行う。この大当りの発生を知らせる情報を携帯電話装置13に送信する設定の詳細は省略するが、台間ユニット14と、ホールコンピュータ21とを経由して、携帯電話装置13に送信される様に設計されている。
【0146】
これにより、例えば保留遊技が4個ある状態で、遊技機5から離れても大当りになればそのことが携帯電話装置13に連絡され、遊技者が大当りの発生を知ることが出来、遊技機5の所に戻ることが可能になる。従って、遊技者は、保留遊技が残っている状態で、遊技機5を離れても、知らない間に大当りになってしまうということを防ぐことが出来、安心してトイレなどに行くことが出来る様になり、顧客満足度が向上されるという効果を奏する。
【0147】
或いは、「大当り信号の携帯への出力解除」表示149が選択された場合には、遊技機制御基板121によって設定されていた大当り信号の携帯への出力設定が解除される。
これにより、以後、大当りの発生が携帯電話装置13に送信されなくなる。従って、遊技者が遊技機5を直接操作している場合は、大当りの発生を遊技機5から直接知って遊技の興趣を享受することが可能になる。
【0148】
また、「遊技機の作動停止」表示151が選択された場合には、遊技機5の遊技制御基板125に遊技機作動停止指令を出力することにより、遊技機5の作動を停止させる。遊技機5の作動を停止する手法は、遊技制御基板125が備える図示しないコンピュータのソフトウエアによって実現する。
【0149】
これにより、遊技者が遊技機5から離れるとき、或いは遊技機5から離れてからでも、携帯電話装置13によって、遊技機5の作動を停止することが出来、便利である。したがって、例えば、遊技者が遊技機5から離れているときに、他人が遊技機5を操作して、遊技機5に居座ってしまうことが防止され、遊技者間でトラブルが発生するといったことが防止されて、顧客満足度が向上されるという効果を奏する。
【0150】
又、「遊技機の作動停止の解除」表示153が選択された場合には、遊技機5の遊技制御基板125に遊技機作動停止解除指令を出力することにより、遊技機5を作動状態にする。
【0151】
これにより、遊技機5から離れていた遊技者が戻ってきたときに、直ぐに遊技を開始することが可能になる。又、例えば、食事や休憩などから戻る途中で、携帯電話装置13によって遊技機の作動の停止の解除を予め行っておくことが出来ることから、遊技機5に戻って直ぐに遊技を再開することが出来るようになり、遊技者には便利であり、遊技場1側には、遊技機5の稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0152】
次に、図8のS540によって送信されてくる遊技場メニューで、バーチャル遊技を選択した場合の処理を図18に示す遊技機、台間ユニット、ホールコンピュータ、携帯電話制御処理のフローチャートに基づいて説明する。
【0153】
尚、これらの処理は、相互に関わっていることから、処理内容に基づいて説明する。
まず、遊技機情報と、携帯電話装置13との同期化が完了後に、その同期情報を利用して、携帯電話装置13に、例えば、図14に示すような遊技場メニュー87の情報を送信する処理が行われる(S1300)。
【0154】
この遊技場メニュー87は、携帯電話装置13によって受信され(S1310)、ディスプレイ37に表示され(S1320)、その遊技場メニュー87の中から遊技者によって、バーチャル遊技項目165の選択が行われると、携帯電話装置13からホールコンピュータ21にバーチャル遊技の選択があったことを示す信号を送信する(S1330)。このバーチャル遊技の選択があったことを示す信号を受信したホールコンピュータ21は、そのバーチャル遊技の選択があったことを示す信号を台間ユニット14に転送し(S1340)、台間ユニット14がそのバーチャル遊技の選択があったことを示す信号を受信する(S1350)。
【0155】
このバーチャル遊技の選択があったことを示す信号を受信した台間ユニット14は、カードドライブユニット75内のIDカード57に記憶されているプリペイド金額から500円分(設計事項である。)を引き落とし、この引き落とした500円分に対応したバーチャル遊技制御信号を遊技機5のバーチャル遊技基板123に送信する(S1360)。
【0156】
このバーチャル遊技制御信号を受信(S1370)したバーチャル遊技基板123は、このバーチャル遊技制御信号に応じて、詳細を後述するように500円分のスタート回数を決定し、バーチャル遊技を進行する(S1380)。
【0157】
ここで、500円分のバーチャル遊技を開始すると、これを示す信号を台間ユニット14が検出して(S1390)、台間ユニット14が500円分のバーチャル遊技の開始信号をホールコンピュータ21を経由して(S1400)、携帯電話装置13に送信する。この送信されてきた500円分のバーチャル遊技の開始信号を携帯電話装置13が受信して(S1410)、携帯電話装置13は、ディスプレイ37にバーチャル遊技の開始の表示を行う(S1420)。例えば、ディスプレイ37に遊技機の番号表示と、500円分のバーチャル遊技を開始する旨の表示とを行う。
【0158】
また、遊技機5のバーチャル遊技基板123は、このバーチャル遊技の進行に伴って、バーチャル遊技画像を生成して(S1430)、そのバーチャル遊技画像を台間ユニット14と(S1440)、ホールコンピュータ21とを経由して(S1450)、携帯電話装置13に送信する。
【0159】
携帯電話装置13は、詳細を後述するように、送られてきたバーチャル遊技画像の表示を行う(S1460)。例えば、図21に示すようなバーチャル遊技画面167をディスプレイ37に表示する。
【0160】
これにより、バーチャル遊技基板123によって実行されているバーチャル遊技の画像が携帯電話装置13のディスプレイ37に表示される。
図19の(A)は、台間ユニット14で実行される遊技回数算出処理ルーチンのフローチャート、図19の(B)は、バーチャル遊技基板123によって実行されるバーチャル遊技処理ルーチンのフローチャートである。遊技回数算出処理ルーチンは、図18のS1360の処理に含まれる。また、バーチャル遊技処理は、S1380の処理に含まれる。
【0161】
先ず、遊技回数算出処理が起動されると、500円分の遊技回数の算出が行われる(S1500)。この500円分の遊技回数は、所定の中心値からの偏差値をランダムで算出する方法を利用する。例えば、所定の中心値を10回とし、ランダムにプラスマイナス2回の範囲で定める方法を利用する。この様にすると、8回〜12回の範囲で、遊技回数が算出される。また、所定の中心値は、遊技機5毎に、予め設定する構成を有する。例えば、8から20の間で、所定の値を設定可能にされている。
【0162】
また、500円の遊技回数の算出方法として、実際の遊技機5の状態を検出して、この状態に則った値を得るものとしても良い。
例えば、過去24時間の通常遊技時、つまり大当りの場合や確変遊技の場合、及び時短遊技の場合以外の遊技状態で、アウト球数からセーフ玉数を差し引いた差球数と、特別図柄遊技のスタート回数とを算出し、この両値から500円分の貸し球数に対応したスタート回数を算出する。例えば、差球数が125個当り10回スタートしていた場合には、500円分の遊技回数を「10」とする。
【0163】
この様に、過去の遊技機5の状態を反映して遊技回数を算出すると、実際に遊技機5を操作して、遊技を行ったのと、バーチャル遊技を行ったのとの差が無くなり、遊技者は、何れの方法を選択するかを迷わなくて済む。従って、バーチャル遊技を選択しやすくなり、遊技者はバーチャル遊技の利点を享受しやすくなって、顧客満足度が向上されると共に、遊技機5の稼働率も向上されるという効果を奏する。
【0164】
S1500の処理で、500円当りの遊技回数を算出後、次に遊技機5のバーチャル遊技基板123に500円分のバーチャル遊技制御信号を送信することで、バーチャル遊技基板123に遊技回数の設定を行う処理を実行する(S1510)。
【0165】
これにより、遊技回数算出処理が一旦終了する。
500円分のバーチャル遊技制御信号を受信したバーチャル遊技基板123は、500円当りの遊技回数分のバーチャル遊技を開始する(S1520)。
【0166】
例えば、遊技回数「10」のバーチャル遊技制御信号を受信した場合には、10回のバーチャル遊技を行う。
バーチャル遊技の開始後、1回の遊技時間に相当する時間として、20秒経過を待って(S1530)、大当りの抽選の実行と、その結果の記憶とを行う(S1540)。
【0167】
ここで行う大当りの抽選は、遊技制御基板125が備えている大当りの抽選処理とほぼ同一の抽選結果を提供するものであるが、大当りの抽選タイミングが、遊技制御基板125では、スタート信号を入力した時点を基準にするのに対し、バーチャル遊技基板123は、S1540の処理で所定の乱数生成処理を起動して、得た値を基準にする。
【0168】
つまり、S1540の処理で、ランダムに決める。また、大当りの抽選では、確変当たりか否かの抽選も同時に行う(確変遊技がある遊技機5の場合のみ行う。)。
抽選結果の記憶は、バーチャル遊技基板123のメモリに遊技回数の識別が付されて行われる。つまり、後刻、メモリを参照すると、遊技回数毎に、大当りか否かや、大当りの内容を知ることが可能である。
【0169】
上記S1530の20秒待機と、S1540の大当りの抽選、記憶処理は、設定されている遊技回数に達するまで繰り返され(S1550)、設定されている遊技回数に達したら、バーチャル遊技の終了処理が行われる(S1560)。
【0170】
以上のバーチャル遊技処理により、携帯電話装置13からの指令に基づいて、バーチャル遊技がバーチャル遊技基板123で実行される。
図20のバーチャル遊技画像生成処理は、図18のS1430の処理で行われる。
【0171】
このバーチャル遊技画像生成処理が起動されると、先ず図柄変動開始の画像を生成する(S1600)。この処理は、遊技制御基板125によって生成される画像に則った遊技画像をバーチャル遊技基板123で生成するものであって、ここで生成された画像は、図21に示すディスプレイ37中に、遊技画像エリア169を形成して、表示される。例えば、遊技画像エリア169には、遊技機5の特別図柄や装飾図柄を表示する表示器185とほぼ同様の遊技画像が表示される。この様にすることで、遊技者は、携帯電話装置13のディスプレイ37を見ることで、遊技機5の特別図柄や装飾図柄を見るのと同様の演出効果の提供を受けることが可能になる。
【0172】
S1600の処理で、図柄の変動を開始後、次に大当りか否かを判断して(S1610),大当りであれば、大当りの画像を生成し(S1620)、はずれであれば、はずれの画像を生成する(S1630)。
【0173】
これにより、大当りの画像が生成されれば、ディスプレイ37中の遊技画像エリア169に大当りの演出画像が表示され、遊技者は、バーチャル遊技で大当りが発生したことを知ることが出来ると共に、この大当りの画像を携帯電話装置13で楽しむことが可能になる。はずれの画像が生成されれば、携帯電話装置13にはずれの遊技画像が表示される。
【0174】
従って、携帯電話装置13によってバーチャル遊技の状態のモニタが可能になる。
ここで、バーチャル遊技によって、大当りが発生した場合には、図21のディスプレイ37に示すように、通常大当り回数表示171や確変大当り回数表示173が行われる。
【0175】
また、ディスプレイ37には、プリペイド金額の残高を表示する残高表示175、バーチャル遊技をスタートさせる遊技スタートボタン表示177、バーチャル遊技を停止させる遊技停止ボタン表示179、バーチャル遊技を終了する遊技終了ボタン表示181、貸し球の実行を選択する貸し球実行ボタン表示182が設けられている。この中で、通常大当り回数表示171、確変大当り回数表示173、及び残高表示175は、金額数値、回数数値の画像を表示する。また、遊技スタートボタン表示177、遊技停止ボタン表示179、遊技終了ボタン表示181、貸し球実行ボタン表示182は、図示しない選択動作で選択すると、選択があったことを入力する表示である。この入力された情報は、図示しない情報伝送処理によって、遊技機5のバーチャル遊技基板123に伝送される様に構成されている。
【0176】
この様なディスプレイ37の表示に基づいて、実行した結果、大当りが発生すると、ディスプレイ37に示すような実機大当り遊技再現ボタン表示183を表示する図示しない実機大当り遊技再現開始指令処理が図18のS1430の処理によって起動される。
【0177】
この実機大当り遊技再現ボタン表示183を選択する操作を携帯電話装置13によって行うと、図示しない情報伝送処理によって、バーチャル遊技基板123に伝送され、図22に示す大当り遊技再現処理において、実機大当り遊技再現を行うとの判断に影響を与える(S1700)。つまり、S1710以降の大当り遊技再現処理が開始されることになる。
【0178】
先ず、大当り遊技の記憶値を順次読み込んで(S1710)、読み込んだ記憶値が、通常大当りか、確変大当りか、或いは記憶無しかを判断する(S1720)。
読み込んだ記憶値が確変大当りであれば、確変大当り遊技図柄の表示を行って(S1730)、賞球信号の出力を行う(S1740)。確変大当り遊技図柄の表示では、図3に示す遊技機5の表示器185に、遊技制御基板125が確変大当り遊技時に表示するものとほぼ同じ図柄を表示する処理を行う。また、賞球信号の出力では、払出制御基板163に遊技制御基板125が確変大当り遊技時に提供する賞品数とほぼ同様の数量の賞品球を排出させる処理を行う。つまり、遊技機5は、確変大当りの場合とほぼ同様の表示や表現を行うと共に、賞品球を払い出す。従って、遊技者は、遊技機5の大当り表現を楽しむと共に、大当りの賞品を取得することが出来る。このS1720による確変大当り遊技の判断から、S1730、S1740による確変大当り遊技の賞球信号の出力処理までは、S1710にて読み込んだ大当り遊技の記憶値が終了したと判断されるまで(S1760)、繰り返される。
【0179】
S1760で終了したと判断されると、S1710の処理に戻される。
また、S1710で読み込んだ記憶値が通常大当りであれば、通常大当り遊技図柄の表示を行って(S1750)、賞球信号の出力を行う(S1740)。通常大当り遊技図柄の表示では、遊技機5の表示器185に、遊技制御基板125が通常大当り遊技時に表示するものとほぼ同じ図柄を表示する処理を行う。また、賞球信号の出力では、払出制御基板163に遊技制御基板125が通常大当り遊技時に提供する賞品数とほぼ同様の数量の賞品球を排出させる処理を行う。つまり、遊技機5は、通常大当りの場合とほぼ同様の表示や表現を行うと共に、賞品球を払い出す。従って、遊技者は、遊技機5の大当り表現を楽しむと共に、大当りの賞品を取得することが出来る。このS1720による通常大当り遊技の判断から、S1750、S1740による通常大当り遊技の賞球信号の出力処理までは、S1710にて読み込んだ大当り遊技の記憶値が終了したと判断されるまで(S1760)、繰り返される。
【0180】
S1760で終了したと判断されると、S1710の処理に戻される。
このS1710で読み込む記憶値が無しになれば(S1720)、本大当り遊技再現処理を一旦終了する。
【0181】
以上の処理により、バーチャル遊技の結果を実際の遊技機5で再現して、遊技者に大当り遊技の興趣を提供すると共に、実際の賞品球を提供することが出来る。
これにより、バーチャル遊技が実際の遊技機5によって行われたのと同様の効果を提供することが可能になる。
【0182】
尚、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々な態様の実施が可能である。
以上に説明した遊技場1の遊技機制御システム3は、遊技機5に配設されたインテリジェント情報表示装置17が、遊技機5に配設された図示しないセンサによって検出された遊技機5の状態を情報出力端子板15を介して入力して、例えば入力した時間の情報と共に記憶する。例えば、図11に示した遊技機データベース35の内容を記憶する。
【0183】
又、携帯電話装置13が所望の(所定の遊技機番号、所定の範囲の遊技機番号、所定の遊技島名、所定の遊技島番号、全遊技機など)遊技機5の動作状態を要求すると、ホールコンピュータ21がその要求された所望の遊技機5の動作状態をインテリジェント情報表示装置17から受信し、これを要求した携帯電話装置13に無線LANシステム11を介して送信する。
【0184】
従って、携帯電話装置13は、所望の遊技機5の動作状態を要求するだけで、その要求した遊技機5の動作状態を入手することが可能になる。
このため、現在空いている遊技機5の動作状態、例えばアウト球数と、スタート回数の情報などを入手し、アウト球数に対するスタート回数の比率の序列を表示するといったことが可能になる。
【0185】
しかもこの情報を入手するために通信料金の発生が無く、また未加工の情報をそのまま入手して、所定の演算処理を携帯電話装置13で施すことが自由にできることになり、ホールコンピュータ21から受信した解析ソフトで優良台のランク付けを行ったり、独自の判断基準で優良台を抽出するソフトの導入及び実行を行って、優良台を抽出したりすることが容易になる。又、ホールコンピュータ21でランク付けした情報を受信して表示することが可能になる。
【0186】
その上、このようなサービスの提供を会員の種別、例えば常客、新規客などの識別に応じて、差別して提供することが可能になり、会員の囲い込みや常連客の獲得に有効である。
【0187】
この結果、提供された情報の加工活用が容易であり、かつ通信費の負担を強いることが無く、しかも好みの情報を手に入れることを可能になり、顧客満足度が向上されるとともに、利便性が向上されるという極めて優れた効果を奏する。又、集客効果を向上することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0188】
又、遊技機制御システム3は、携帯電話装置13を操作するだけで、遊技に関わる処理、例えば、メンバーシップカードとしてのIDカード57を使用中の台間ユニット14をロックしたり、そのロックを解除する処理、プリペイド金額データを金銭管理装置83に入力する処理、遊技機5の動作状態を入力する処理、遊技機5の電源を遮断する処理、その遮断を解除して、電源供給を復帰する処理を実行する機能を内蔵した台間ユニット14を操作することが出来る。尚台間ユニット14の有する機能は、遊技場1の方針や設計思想によって、適宜、増減可能である。しかも、この携帯電話装置13による操作は、IDカード57に登録されている携帯電話装置13だけが可能になり、極めて高いセキュリティを備えることが可能になる。従って、遊技者の操作性を良くしたり、遠隔からの操作を可能にすることにより、顧客満足度が向上され、かつ集客効果を得ることが出来ると共に、所定のセキュリティを保持することが可能になるという極めて優れた効果を奏する。
【0189】
しかも、IDカード57を台間ユニット14の挿入口59に挿入することにより、操作対象の台間ユニット14を携帯電話装置13で操作することが可能になる構成により、携帯電話装置13による操作対象が明確になり、誤った台間ユニット14を操作してしまうと言うことが防止されるという効果を奏する。つまり、他人の遊技している遊技機5の台間ユニット14にプリペイド金額を予納してしまうといったことが防止される。
【0190】
その上、台間ユニット14へのIDカード57の挿入状態やロック状態、或いは遊技機5の電源の遮断状態により、遊技機5が他の遊技者によって使われているか否か明確になって、遊技機5が空いているか否かの判断が容易になり、遊技機5が空いている状態で放置されることが防止され、稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0191】
又、操作する場所が自由になることで、遊技客の利便性が向上され、顧客満足度が向上されると共に、公衆回線を利用する必要が無くなるため、通信費用の負担を遊技者にかけることが無くなって、遊技者の利用が促進され、顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0192】
しかも、現金を持っていなくとも携帯電話装置13によってプリペイド金額の入力が行え、遊技者の利便性が向上するという効果を奏する。
その上、携帯電話装置13によって、台間ユニット14にIDカード57を取り付けた状態で、台間ユニット14の機能を停止(ロック)させると共に、IDカード57の抜き取りを出来なくする(ロック)ことが出来ることから、一時的に遊技席を離れる場合でもIDカード57をそのまま台間ユニット14に取り付けたままで、休憩などを行うことが可能になる。
【0193】
従って、遊技機5が空いているのか否かがIDカード57の状態を見ることで明確になると共に、離席のときに一々IDカード57を抜き取る必要が無くなり、遊技客の利便性が向上するという極めて優れた効果を奏する。
【0194】
又、遊技機制御システム3は、携帯電話装置13によって、遊技機制御基板121に指令信号を送信して、遊技機5の各部を制御し、或いはその制御の結果を携帯電話装置13で受信することが可能になることから、遊技者の操作性を良くしたり、遠隔からの操作を可能にすることにより、遊技者が遊技をより楽しむ様になると共に、遊技者が遊技機5から離席したときも遊技機5の作動を継続する様になって、顧客満足度が向上され、遊技機5の稼働率が向上され、かつ集客効果を得ることが出来る。
【0195】
又、携帯電話装置13による操作は、図16に示すS1100の処理によって、遊技機情報と、携帯電話装置とを同期化する処理が実行されている場合のみ可能になるため、高いセキュリティを設定することが可能になる。又、S1100の処理は、遊技場1の会員に個別に発行された、IDカード57の情報、及び図10に示す会員データベース33に基づいて、厳格に、かつ速やかに実行されるため、遊技者は、同期化の処理では、IDカード57を台間ユニット14のカードドライブユニット75にセットするだけで済み、手間いらずである。従って、顧客満足度の向上効果や集客効果などを高いセキュリティを有する状態で得ることが可能になり、システムの実現性が極めて高くなるという極めて優れた効果を奏する。
【0196】
また、携帯電話装置13によってコントロールされる遊技機5がIDカード57を台間ユニット14のカードドライブユニット75にセットするという動作のによって明確になり、遊技機5が空いているか否かの判断が容易になり、遊技機5が空いている状態で放置されることが防止され、稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0197】
又、遊技者が遊技機5から離れて遊技機5を操作することを可能にする技術では、遊技機5が空いているか否かを判断することが容易になる効果は、稼働率を向上する上で極めて有用である。
【0198】
又、携帯電話装置13を無線によって無線LANシステム11に接続するため、無線LANシステム11を遊技場1の隅々にまで敷設する必要が無くなり、敷設工事が容易になると共に、工数の低減を図ることが可能になる。
【0199】
遊技機制御システム3は、携帯電話装置13によって、遊技機5を図17に基づいて説明した内容の制御を行うことが出来、顧客満足度の向上、稼働率の向上、集客率の向上を揃って図ることが出来ると言う極めて優れた効果を奏する。
【0200】
遊技機制御システム3は、携帯電話装置13によって、遊技機5に図18ないし図22に基づいて説明したバーチャル遊技を実行させ、かつバーチャル遊技の状態を携帯電話装置13でモニタでき、しかもそのバーチャル遊技の結果を再現させて、賞品球の払い出しも実行できる。
【0201】
従って、遊技者の利便性が向上して、顧客満足度が向上されると共に、遊技者が遊技機5を直接操作することなく、遊技機5から離れている間も遊技機5を稼働させることが出来て、遊技機5の稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0202】
次に特許請求の範囲の構成と、発明の実施の形態との対応を説明する。
請求項1の遊技機は、遊技機5、遊技機各部制御手段は、遊技機制御基板121、指令信号入力手段は、台間ユニット制御装置51、ネットワーク73、ホールコンピュータ21、無線LANシステム11が対応する。
【0203】
携帯情報装置は、携帯電話装置13、信号送受信手段は、無線LANユニット31、接続許可手段は、図16のS1000ないしS1100に基づいて説明した内容の構成が対応する。
【0204】
尚、下位クレームにおける同一手段は、記載を省略する。
請求項2のIDカードインタフェースは、図3に示す台間ユニット14のカードドライブユニット75と、台間ユニット制御装置51とが対応する。
【0205】
IDカードは、IDカード57が対応する。
IDカードの情報に基づいて、上記信号送受信手段による接続の許可の判断を行うことは、S1000ないしS1100の処理が対応する。
【0206】
請求項3のIDカードインタフェースにIDカードが接続されている場合に、信号送受信手段による接続を許可することは、S1000の処理によってIDカード57の読み込みが行われて、初めてS1000ないしS1100の処理が開始されることが対応する。
【0207】
請求項4のLANシステムは、無線LANシステム11が対応する。
請求項5の無線LANシステムは、無線LANシステム11が対応する。
請求項6の遊技機各部制御手段は、遊技機制御基板121が対応し、遊技球の発射を許可する遊技球発射許可機能、遊技球の発射を禁止する遊技球発射禁止機能、賞品の払い出しを許可する賞品払出許可機能、賞品の払い出しを停止する賞品払出停止機能、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力するリーチ出力機能、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力する機能を停止するリーチ出力停止機能、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する大当り出力機能、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する機能を停止する大当り出力停止機能、遊技機の作動を停止する遊技機作動停止機能、又は遊技機の作動を許可する遊技機作動許可機能を有することは、図17に基づいて説明した内容が対応する。
【0208】
請求項7の携帯情報装置は、携帯電話装置13が対応し、遊技機各部制御手段は、遊技機制御基板121が対応し、遊技球発射許可機能を作動させる遊技球発射許可機能作動手段、遊技球発射禁止機能を作動させる遊技球発射禁止機能作動手段、賞品払出許可機能を作動させる賞品払出許可機能作動手段、賞品払出停止機能を作動させる賞品払出停止機能作動手段、リーチ出力機能を作動させるリーチ出力機能作動手段、リーチ出力停止機能を作動させるリーチ出力停止機能作動手段、大当り出力機能を作動させる大当り出力機能作動手段、大当り出力停止機能を作動させる大当り出力停止機能作動手段、遊技機作動停止機能を作動させる遊技機作動停止機能作動手段、又は遊技機作動許可機能を作動させる遊技機作動許可機能作動手段を有することは、図17に基づいて説明した内容が対応する。
【0209】
請求項8の貸し媒体数信号を上記遊技機各部制御手段から入力する貸し媒体数信号入力手段は、図18のS1370の処理の説明内容の構成が対応する。
遊技回数算出手段は、S1380の処理、図19の(A)の処理が対応する。
【0210】
仮想遊技実行手段は、S1380の処理、図19の(B)の処理が対応する。
仮想遊技結果記憶手段は、S1540の処理が対応する。
仮想遊技結果出力手段は、S1430、S1440、S1450、S1460の処理を実行する構成が対応する。
【0211】
請求項9のCRカードユニットから貸し媒体数信号を入力して、上記貸し媒体数信号入力手段に供給する貸し媒体数信号供給手段は、S1360で説明した構成が対応する。
請求項10の遊技機各部制御手段に、貸し媒体数信号供給手段を作動させる貸し媒体数信号供給機能作動手段を備えることは、S1330の処理で説明した構成が対応する。
【0212】
請求項11の仮想遊技結果出力手段が出力した仮想遊技の結果を上記携帯情報装置に出力する仮想遊技結果外部出力手段は、S1430、S1440、S1450、S1460の処理を実行する構成が対応する。
【0213】
請求項12の仮想遊技結果外部出力手段が出力した仮想遊技の結果を表示する仮想遊技結果表示手段を備えることは、図21に基づいて説明した内容を表示する構成が対応する。
【0214】
請求項13の仮想遊技結果記憶手段が記憶した仮想遊技の結果に基づいて、該仮想遊技の結果を反映する表現を行う仮想遊技結果表現手段は、図22の処理を行う構成が対応する。
【0215】
請求項14の仮想遊技賞品提供手段は、S1740の処理を行う構成と、この処理によって制御される払出制御基板163が対応する。
【図面の簡単な説明】
【0216】
【図1】遊技場1の説明図である。
【図2】遊技機制御システム3の構成図である。
【図3】台間ユニット14と遊技機3のブロック図である。
【図4】インテリジェント情報表示装置17によって繰り返し実行されるインテリジェント情報ユニットデータ収集処理ルーチンのフローチャートである。
【図5】インテリジェント情報表示装置17によって繰り返し実行されるインテリジェント情報ユニット情報提供制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図6】ホールコンピュータ21によって繰り返し実行されるホールコンピュータ受入制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】ホールコンピュータ21によって繰り返し実行されるホールコンピュータ会員対応処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】携帯電話装置13によって繰り返し実行される携帯電話処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】携帯電話装置13によって実行されるプログラム実行(経時情報分析処理)のフローチャートである。
【図10】データベースユニット23内に構成される会員データベース33の説明図である。
【図11】データーベースユニット23内に構成される遊技機データベース35の説明図である。
【図12】携帯電話装置13のディスプレイ37の表示画像の説明図である。
【図13】台間ユニット14と、ホールコンピュータ21と、携帯電話装置13との間で行われる処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】携帯電話装置13のディスプレイ37の表示画像の説明図である。
【図15】携帯電話装置13のディスプレイ37の表示画像の説明図である。
【図16】遊技機、台間ユニット、ホールコンピュータ、携帯電話制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図17】遊技機制御メニュー131の説明図である。
【図18】遊技機、台間ユニット、ホールコンピュータ、携帯電話制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図19】(A)は、台間ユニット14で実行される遊技回数算出処理ルーチンのフローチャート、(B)は、バーチャル遊技基板123によって実行されるバーチャル遊技処理ルーチンのフローチャートである。
【図20】バーチャル遊技画像生成処理ルーチンのフローチャートである。
【図21】バーチャル遊技画面167の説明図である。
【図22】大当り遊技再現処理ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
【0217】
1…遊技場、3…遊技機制御システム、5…遊技機、
7…遊技島、9…サービスエリア、11…無線LANシステム、
13…携帯電話装置、14…台間ユニット、15…情報出力端子板、
17…インテリジェント情報表示装置、19…通信インタフェース、
21…ホールコンピュータ、23…データベースユニット、25…表示装置、
27…呼び出しボタン、29…選択ボタン、31…無線LANユニット、
33…会員データベース、35…遊技機データベース、37…ディスプレイ、
51…台間ユニット制御装置、53…ロック表示灯、55…アンロック表示灯、
57…IDカード、59…挿入口、67…通信インタフェース、
69…入力インタフェース、71…出力インタフェース、73…ネットワーク、
75…カードドライブユニット、77…カード排出ボタン、
79…遊技機電源コントローラ、81…表示装置、83…金銭管理装置、
85…コンセント、87…遊技場メニュー、89…台間ユニット制御項目、
91…台間ユニット制御メニュー、93…番号表示、
95、97、99、101、103、105…表示、
107…選択表示枠、109…貸し媒体代金管理装置、111…遊技機電源コンセント、
113…電源プラグ、115…電源装置、121…遊技機制御基板、
123…バーチャル遊技基板、125…遊技制御基板、131…遊技機制御メニュー、
133…番号表示、135、137、139、141、143、145、147、149、
151、153…表示、161…発射制御基板、163…払出制御基板、
165…バーチャル遊技項目、167…バーチャル遊技画面、169…遊技画像エリア、
171…通常大当り回数表示、173…確変大当り回数表示、
175…残高表示、177…遊技スタートボタン表示、179…遊技停止ボタン表示、
182…貸し球実行ボタン表示、181…遊技終了ボタン表示、
183…実機大当り遊技再現ボタン表示、185…表示器
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機を携帯情報装置によって操作する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機などの携帯情報装置にプリペイド金額を記憶する機能を持たせ、この携帯電話機と遊技場のコンピュータとをリンク状態にするとともに、携帯電話機に遊技機番号を入力して、或いは台間ユニットに電話番号を入力して、遊技機の台間ユニットと、携帯電話機との関連付けを行って、携帯電話機をプリペイドカードの代わりにする技術が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
又、この技術には、携帯電話機を遊技場内に設置された近距離無線中継器に接続させて、遊技場のコンピュータに接続する技術や、携帯電話機によって、球貸しの実行、貯球の処理、景品交換の処理、台移動処理の技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−360894号 (図1、図2、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、無線による接続だけでシステムを運用する場合には、携帯電話機と被制御対象とを関連付けして、相互の通信を行ったり、相互認証を行うことになる。
しかしながら、従来技術のように、電話番号や遊技機番号による関連付けだけで運用を行うシステムは、ハッキングや成り代わり等が簡単に行われ、例えば、プリペイド金額が不正に引き落とされてしまう虞や、遊技者が不在のままで台間ユニットが長時間に割って占有されてしまう等の弱点があった。
【0005】
又、携帯電話機は、多くの遊技者が日常慣用し、ボタン操作などに習熟しており、情報を入力する用途に打って付けである。この機能を利用して遊技機を安心して操作することが出来るようにすることで、今までになかった新たな便利な用途を提供することが可能となる。
【0006】
そこで、本発明では、携帯情報装置による新たな遊技機の操作方法の提供と、その操作を高いセキュリティで実行可能にし、又遊技機が無人のままで放置されることの防止技術を提供することで、顧客満足度の向上、信頼性の向上、又は稼働率の向上を図ることを目的とする。又、この様な機能を備えた遊技機制御システムの実現性を高くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明の遊技機制御システムは、遊技機の各部を制御する遊技機各部制御手段と、上記遊技機各部制御手段に指令信号を入力する指令信号入力手段と、携帯情報装置に配置され、上記指令信号入力手段に接続して、信号の送受信を行う信号送受信手段と、上記信号送受信手段による上記指令信号入力手段への接続を許可する接続許可手段とを備えることを要旨とする。
【0008】
これにより、接続許可手段によって、携帯情報装置の信号送受信手段が指令信号入力手段に接続することの許可が行われると、携帯情報装置の信号送受信手段と、指令信号入力手段とが接続されて、信号の送受信が行われ、例えば、携帯情報装置から遊技機各部制御手段に指令信号を送信したり、携帯情報装置が遊技機各部制御手段から信号を受信したりすることが可能になる。
【0009】
従って、携帯情報装置によって、遊技機各部制御手段に指令信号を送信して、遊技機の各部を制御し、或いはその制御の結果を携帯情報装置で受信することが可能になる。
請求項2の発明の遊技機制御システムは、上記接続許可手段は、IDカードインタフェースを有し、該IDカードインタフェースに接続されたIDカードの情報に基づいて、上記信号送受信手段による接続の許可の判断を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0010】
これにより、接続許可手段がIDカードインタフェースに接続されたIDカード(識別情報が記憶されたカード状媒体、磁気媒体のものやICチップを備えたICカード状のものが実用化されている。構造により、セキュリティや利便性が相違する。又、情報を追記する機能を有する。)の情報に基いて、携帯情報装置の信号送受信手段が指令信号入力手段に接続することを許可すると、携帯情報装置と、遊技機各部制御手段との間で、信号の送受信が行われ、例えば、携帯情報装置から遊技機各部制御手段に指令信号を送信したり、携帯情報装置が遊技機各部制御手段から信号を受信したりすることが可能になる。
【0011】
従って、携帯情報装置によって、遊技機各部制御手段に指令信号を送信して、遊技機の各部を制御し、或いはその制御の結果を携帯情報装置で受信することが可能になる。
例えば、遊技機と遊技機との間に設置された台間ユニットに挿入されたIDカードに登録されている携帯情報装置だけ、或いはIDカードの識別情報に登録されている携帯情報装置だけが、この遊技機の内部、或いは台間ユニット内に設けられた遊技機各部制御手段に指令信号を入力させ、遊技機の各部を制御することが可能になる。
【0012】
従って、携帯情報装置を操作するだけで、遊技機の各部を制御することが可能になり、しかも、この携帯情報装置による操作は、この携帯情報装置を登録したIDカードが接続されている場合だけ可能になり、極めて高いセキュリティを備える技術が提供される。
【0013】
請求項3の発明の遊技機制御システムは、上記接続許可手段は、上記IDカードインタフェースに上記IDカードが接続されている場合に、上記信号送受信手段による接続を許可することを特徴とする請求項2に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0014】
これにより、請求項2と同様に、携帯情報装置の登録されているIDカードが接続された場合だけ、この携帯情報装置によって遊技機各部制御手段の操作が可能になるが、更にこの操作の可能な状態がIDカードがIDインタフェースに接続されている状態の場合だけ可能になる。従って、IDカードがIDインタフェースに接続されているか否かによって、遊技機が、他の遊技者のコントロール下にあるか否かの判断を行うことができ、空き遊技機を簡単に見つけることが可能になる。
【0015】
従って、空き遊技機を遊技者が見つけて、直ぐに遊技を開始することが出来、遊技機に、遊技客が着かないままで放置されることが防止される。又、遊技者が遊技機から離れるときに、IDカードを抜き取るだけで、その遊技機から離れることが可能になり、遊技機を誤って自分の携帯情報装置の管理下に置いたままで放置することが防止される。
【0016】
請求項4の発明の遊技機制御システムは、上記信号送受信手段との間で、信号の送受信を行うと共に、該信号送受信手段から受信した信号を上記指令信号入力手段に出力するLANシステムを備える請求項1ないし請求項3の何れかに記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0017】
これにより、請求項1ないし請求項3と同様の作用を有すると共に、LANシステムを介して、携帯情報装置の信号送受信手段と、指令信号入力手段との間の信号の送受信が行われ、携帯情報装置から指令信号入力手段へ信号が出力される。
【0018】
従って、携帯情報装置は、LANシステムに接続が可能であればどの様な場所からでも指令信号入力手段に信号を出力して、遊技機各部制御手段を操作することが可能になる。
この結果、携帯情報装置を指令信号入力手段や遊技機各部制御手段に直接接続したり、公衆通信回線を経由して遊技機各部制御手段に信号を送信したりする必要が無くなる。
【0019】
請求項5の発明の遊技機制御システムは、上記LANシステムが無線LANシステムであることを特徴とする請求項4に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
これにより、請求項4の作用に加え、携帯情報装置を無線によって無線LANシステムに接続することが可能になる。
【0020】
従って、携帯情報装置は、LANシステムの接続エリア内であればどの様な場所からでも指令信号入力手段に信号を出力して、遊技機各部制御手段を操作することが可能になる。
【0021】
請求項6の発明の遊技機制御システムは、上記遊技機各部制御手段は、遊技球の発射を許可する遊技球発射許可機能、遊技球の発射を禁止する遊技球発射禁止機能、賞品の払い出しを許可する賞品払出許可機能、賞品の払い出しを停止する賞品払出停止機能、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力するリーチ出力機能、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力する機能を停止するリーチ出力停止機能、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する大当り出力機能、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する機能を停止する大当り出力停止機能、遊技機の作動を停止する遊技機作動停止機能、又は遊技機の作動を許可する遊技機作動許可機能を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0022】
これにより、請求項1ないし請求項5の作用に加え、遊技機各部制御手段は、遊技球発射許可機能が、遊技球の発射を許可し、遊技球発射禁止機能が、遊技球の発射を禁止し、賞品払出許可機能が、賞品の払い出しを許可し、賞品払出停止機能が、賞品の払い出しを停止し、リーチ出力機能が、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力し、リーチ出力停止機能が、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力する機能を停止し、大当り出力機能が、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力し、大当り出力停止機能が、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する機能を停止し、遊技機作動停止機能が、遊技機の作動を停止し、又は遊技機作動許可機能が、遊技機の作動を許可する。
【0023】
尚、請求項6は、遊技機各部制御手段の機能を具体的に示すものであり、限定するものではない。
請求項7の発明の遊技機制御システムは、上記携帯情報装置は、上記遊技機各部制御手段に、遊技球発射許可機能を作動させる遊技球発射許可機能作動手段、遊技球発射禁止機能を作動させる遊技球発射禁止機能作動手段、賞品払出許可機能を作動させる賞品払出許可機能作動手段、賞品払出停止機能を作動させる賞品払出停止機能作動手段、リーチ出力機能を作動させるリーチ出力機能作動手段、リーチ出力停止機能を作動させるリーチ出力停止機能作動手段、大当り出力機能を作動させる大当り出力機能作動手段、大当り出力停止機能を作動させる大当り出力停止機能作動手段、遊技機作動停止機能を作動させる遊技機作動停止機能作動手段、又は遊技機作動許可機能を作動させる遊技機作動許可機能作動手段を有することを特徴とする請求項6に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0024】
これにより、請求項6の遊技機各部制御手段に対応して、この遊技機各部制御手段を操作する遊技球発射許可機能作動手段、遊技球発射禁止機能作動手段、賞品払出許可機能作動手段、賞品払出停止機能作動手段、リーチ出力機能作動手段、リーチ出力停止機能作動手段、大当り出力機能作動手段、大当り出力停止機能作動手段、遊技機作動停止機能作動手段、又は遊技機作動許可機能作動手段を携帯情報装置が備える。
【0025】
請求項8の発明の遊技機制御システムは、貸し媒体数信号を上記遊技機各部制御手段から入力する貸し媒体数信号入力手段と、上記入力した貸し媒体数信号に基づいて、遊技回数を算出する遊技回数算出手段と、上記算出した遊技回数の仮想遊技を実行する仮想遊技実行手段と、上記仮想遊技の結果を記憶する仮想遊技結果記憶手段と、上記仮想遊技の結果を上記遊技機各部制御手段に出力する仮想遊技結果出力手段とを加えたことを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0026】
これにより、請求項1ないし請求項7の作用に加え、貸し媒体数信号入力手段が貸し媒体数信号を遊技機各部制御手段から入力すると、遊技回数算出手段がその貸し媒体数信号に基づいて、遊技回数を算出し、仮想遊技実行手段がその遊技回数の仮想遊技を実行する。
【0027】
又、その仮想遊技の結果が仮想遊技結果記憶手段によって記憶されると共に、仮想遊技結果出力手段がその仮想遊技の結果を遊技機各部制御手段に出力する。
この様に遊技機各部制御手段に入力された仮想遊技の結果は、例えば、携帯情報装置に送られ、表示される。
【0028】
従って、携帯情報装置によって、遊技機各部制御手段に指令信号を送信して、貸し媒体数信号を貸し媒体数信号入力手段に入力させると、その貸し媒体数信号に対応した遊技回数の仮想遊技が実行され、その結果が記憶される。この記憶された仮想遊技の結果は、読み出され、例えば、仮想遊技の再現や大当り遊技の再現などに利用される。
【0029】
例えば、請求項8の構成により、以下のような遊技機を提供することが可能になる。
先ず、CRカードユニットにプリペイド機能内蔵のメンバーシップカードを挿入する。
これにより、通常のCRカードを利用した遊技と、携帯電話装置による遊技機の制御とが可能になる。通常は、この状態で遊技を行う。
【0030】
この状態から、しばらく遊技機を離れる場合に、発射ハンドルの操作を止めると、遊技球の発射が停止され、遊技が行われなくなる。通常は、この状態で遊技機を離れる。
しかしながら、例えば、現在確変中などで、遊技の消化数を増やしたいなどの理由から、遊技機から離れている間も、遊技機を稼働させたいと考えた場合には、携帯電話装置を操作して、遊技機各部制御手段に貸し媒体数信号を貸し媒体数信号入力手段に入力させる処理、例えば、プリペイドカードから所定の金額を引き落として、この引き落とした金額に対応する貸し媒体数を貸し媒体数信号入力手段に入力させる。例えば、貸し媒体数として、「125」とか、「250」とかを入力させる。
【0031】
又は、メンバーシップカードに格納や貯留されている貸し媒体の計数値を貸し媒体数信号入力手段に移動させる。
これにより、以後、遊技回数が算出され、その遊技回数の仮想遊技が実行され、この仮想遊技の結果が記憶されると共に、仮想遊技の結果が遊技機各部制御手段に入力される。
【0032】
遊技機各部制御手段に入力された仮想遊技の結果は、携帯電話装置に送信され、遊技者によって確認可能になる。
従って、遊技者は、携帯電話装置によって、仮想遊技を実行させ、その結果を知ることが出来る。
【0033】
請求項9の発明の遊技機制御システムは、上記遊技機各部制御手段は、CRカードユニットから貸し媒体数信号を入力して、上記貸し媒体数信号入力手段に供給する貸し媒体数信号供給手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0034】
これにより、請求項8の作用に加え、貸し媒体数信号供給手段が、貸し媒体信号をCRカードユニットから入力して、貸し媒体数信号入力手段に供給する。
従って、携帯情報装置によって、CRカードユニットに収納されているCRカードからプリペイド金額を引き落として、仮想遊技を行わせることが可能になる。
【0035】
請求項10の発明の遊技機制御システムは、上記携帯情報装置は、上記遊技機各部制御手段に、貸し媒体数信号供給手段を作動させる貸し媒体数信号供給機能作動手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0036】
これにより、請求項9の作用に加え、携帯情報装置の貸し媒体数信号供給機能作動手段が、遊技機各部制御手段に指令信号を出力して、貸し媒体数信号供給手段を作動させる。
従って、携帯情報装置によって、CRユニットから貸し媒体数信号を入力して、貸し媒体数信号入力手段に供給する操作を行うことが可能になる。
【0037】
請求項11の発明の遊技機制御システムは、上記遊技機各部制御手段は、仮想遊技結果出力手段が出力した仮想遊技の結果を上記携帯情報装置に出力する仮想遊技結果外部出力手段を備えることを特徴とする請求項8ないし請求項10の何れかに記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0038】
これにより、請求項8ないし請求項10の何れかと同様の作用が得られることに加え、仮想遊技結果外部出力手段が仮想遊技の結果を携帯情報装置に出力する。
従って、携帯情報装置によって、仮想遊技の結果を知ることが出来る。
【0039】
請求項12の発明の遊技機制御システムは、上記携帯情報装置は、上記仮想遊技結果外部出力手段が出力した仮想遊技の結果を表示する仮想遊技結果表示手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0040】
これにより、請求項11と同様の作用が得られることに加え、携帯情報装置の仮想遊技結果表示手段が仮想遊技結果外部出力手段が出力した仮想遊技の結果を表示する。
請求項13の発明の遊技機制御システムは、上記仮想遊技結果記憶手段が記憶した仮想遊技の結果に基づいて、該仮想遊技の結果を反映する表現を行う仮想遊技結果表現手段を加えたことを特徴とする請求項8ないし請求項12の何れかに記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0041】
これにより、請求項8ないし請求項12の何れかと同様の作用が得られることに加え、仮想遊技結果表現手段が、仮想遊技結果記憶手段に記憶された仮想遊技の結果に基づいて、この仮想遊技の結果を反映する表現を行う。
【0042】
例えば、仮想遊技の結果として、大当りが記憶されている場合には、遊技機に大当り遊技の提供を行わせ、景品の払い出しを実行させる。
従って、仮想遊技の結果の記憶が実際の遊技の結果として実行される。
【0043】
請求項14の発明の遊技機制御システムは、上記仮想遊技結果記憶手段が記憶した仮想遊技の結果に基づいて、該仮想遊技の結果を反映する賞品の提供を賞品払出手段に行わせる仮想遊技賞品提供手段を加えたことを特徴とする請求項8ないし請求項13の何れかに記載の遊技機制御システムを要旨とする。
【0044】
これにより、仮想遊技賞品提供手段が仮想遊技結果記憶手段に記憶された仮想遊技の結果を反映する賞品の提供を賞品払出手段に行わせることから、仮想遊技の結果の記憶が実際の遊技の賞品にされる。
【発明の効果】
【0045】
請求項1の発明の遊技機制御システムは、携帯情報装置によって、遊技機各部制御手段に指令信号を送信して、遊技機の各部を制御し、或いはその制御の結果を携帯情報装置で受信することが可能になることから、遊技者の操作性を良くしたり、遠隔からの操作を可能にすることにより、遊技者が遊技をより楽しむ様になると共に、遊技者が遊技機から離席したときも遊技機の作動を継続する様になって、顧客満足度が向上され、遊技機の稼働率が向上され、かつ集客効果を得ることが出来る。
【0046】
又、携帯情報装置による操作は、接続許可手段が信号送受信手段による指令信号入力手段への接続を許可した場合に可能になるため、所定のセキュリティを設定することが可能になる。従って、顧客満足度の向上効果や集客効果などを高いセキュリティを有する状態で得ることが可能になり、システムの実現性が極めて高くなるという極めて優れた効果を奏する。
【0047】
請求項2の発明の遊技機制御システムは、携帯情報装置を操作するだけで、遊技機の各部を操作する技術が提供され、かつこの携帯情報装置による操作は、この携帯情報装置の登録されたIDカードが接続された場合に可能になり、極めて高いセキュリティを備える技術が提供されることから、請求項1と同様な効果が得られることに加え、極めて高いセキュリティを保持することが可能になることにより、システムの実現性が極めて高くなるという極めて優れた効果を奏する。しかも、IDカードを用いることにより、操作対象の遊技機が明確になり、誤った遊技機を携帯情報装置で遠隔操作してしまうと言うことが防止されるという効果を奏する。
【0048】
請求項3の発明の遊技機制御システムは、請求項2の効果に加え、遊技機が携帯情報装置のコントロール下であるか否かが明確になることで、遊技機が空いているか否かの判断が容易になり、遊技機が空いている状態で放置されることが防止され、稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0049】
又、遊技者が遊技機から離れて遊技機を操作することを可能にする技術では、遊技機が空いているか否かを判断することが容易になる効果は、稼働率を向上する上で極めて有用である。
【0050】
請求項4の発明の遊技機制御システムは、請求項1ないし請求項3の効果に加え、設置場所の自由度が高いLANシステムを利用して、操作を行うことが出来るようになるため、操作可能な場所を広範囲にして、遊技客の利便性を向上することが出来る。従って、顧客満足度が向上されると共に、公衆回線を利用することなく遊技機を遠隔操作することが可能な範囲が広くなって、通信費用の負担を遊技者にかけることを無くすることが可能になる。これにより、遊技者の利用が促進され、稼働率が向上されると共に、顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0051】
請求項5の発明の遊技機制御システムは、請求項4の効果に加え、より操作性が向上され、遊技客の利便性がより向上されて、顧客満足度を極めて高くすることが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0052】
又、携帯情報装置を無線によってLANシステムに接続するため、LANシステムを利用エリアの隅々にまで敷設する必要が無くなり、敷設工事が容易になると共に、工数の低減を図ることが可能になる。
【0053】
請求項6の発明の遊技機制御システムは、請求項1ないし請求項5と同様に、携帯情報装置によって遊技機の各部の操作、つまり遊技球の発射を許可する遊技球発射許可機能の作動、遊技球の発射を禁止する遊技球発射禁止機能の作動、賞品の払い出しを許可する賞品払出許可機能の作動、賞品の払い出しを停止する賞品払出停止機能の作動、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力するリーチ出力機能の作動、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力する機能を停止するリーチ出力停止機能の作動、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する大当り出力機能の作動、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する機能を停止する大当り出力停止機能の作動、遊技機の作動を停止する遊技機作動停止機能の作動、又は遊技機の作動を許可する遊技機作動許可機能の作動を高いセキュリティを保持したままで行え、顧客満足度の向上、稼働率の向上、集客率の向上を揃って図ることが出来ると言う極めて優れた効果を奏する。
【0054】
請求項7の発明の遊技機制御システムは、請求項6と同様に、携帯情報装置の遊技球発射許可機能を作動させる遊技球発射許可機能作動手段、遊技球発射禁止機能を作動させる遊技球発射禁止機能作動手段、賞品払出許可機能を作動させる賞品払出許可機能作動手段、賞品払出停止機能を作動させる賞品払出停止機能作動手段、リーチ出力機能を作動させるリーチ出力機能作動手段、リーチ出力停止機能を作動させるリーチ出力停止機能作動手段、大当り出力機能を作動させる大当り出力機能作動手段、大当り出力停止機能を作動させる大当り出力停止機能作動手段、遊技機作動停止機能を作動させる遊技機作動停止機能作動手段、又は遊技機作動許可機能を作動させる遊技機作動許可機能作動手段によって遊技機の各部の操作を高いセキュリティを保持したままで行え、顧客満足度の向上、稼働率の向上、集客率の向上を揃って図ることが出来ると言う極めて優れた効果を奏する。
【0055】
請求項8の発明の遊技機制御システムは、請求項1ないし請求項7の何れかと同様の効果が得られることに加え、携帯情報装置によって、遊技機に仮想遊技を実行させ、その仮想遊技の結果を携帯情報装置で知ることが可能になり、遊技者の利便性が向上して、顧客満足度が向上されると共に、遊技者が遊技機を直接操作することなく、遊技機から離れている間も遊技機を稼働させることが出来て、遊技機の稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0056】
請求項9の発明の遊技機制御システムは、請求項8と同様の効果が得られることに加え、携帯情報装置によってCRカードユニットを利用して、仮想遊技の実行が可能になることから、遊技者の利便性が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0057】
請求項10の発明の遊技機制御システムは、請求項10の効果に加え、携帯情報装置によって、CRユニットから貸し媒体数信号を入力して、貸し媒体数信号入力手段に供給する操作を行うことが可能になることから、遊技機による仮想遊技の実行を遠隔制御により実行可能に出来、遊技者の利便性が向上して、顧客満足度が向上すると共に、遊技者が遊技機を直接操作することなく、遊技機から離れている間も遊技機を稼働することが出来ることから、遊技機の稼働率が向上するという極めて優れた効果を奏する。
【0058】
請求項11の発明の遊技機制御システムは、請求項8ないし請求項10の何れかと同様の効果が得られることに加え、仮想遊技結果外部出力手段が仮想遊技の結果を携帯情報装置に出力することで、携帯情報装置によって、仮想遊技の結果を知ることが出来る様になることから、遊技者の利便性が向上して、顧客満足度が向上すると共に、遊技者が遊技機を直接操作することなく、遊技機から離れている間も遊技機を稼働することが出来ることから、遊技機の稼働率が向上するという極めて優れた効果を奏する。
【0059】
請求項12の発明の遊技機制御システムは、請求項11と同様の効果が得られることに加え、携帯情報装置の仮想遊技結果表示手段が仮想遊技結果外部出力手段によって出力された仮想遊技の結果を表示することから、携帯情報装置によって、仮想遊技の結果を見ることが出来る様になり、遊技者の利便性が向上するという極めて優れた効果を奏する。
【0060】
請求項13の発明の遊技機制御システムは、請求項8ないし請求項12の何れかと同様の効果が得られることに加え、仮想遊技結果表現手段が、仮想遊技結果記憶手段に記憶された仮想遊技の結果に基づいて、この仮想遊技の結果を反映する表現を行うことが出来ることから、仮想遊技の結果の記憶を実際の遊技の結果として実行することが可能になり、仮想遊技の結果を実際の遊技の結果にすることが出来、仮想遊技を提供する遊技機の実現性が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0061】
請求項14の発明の遊技機制御システムは、請求項8ないし請求項13の何れかと同様の効果が得られることに加え、仮想遊技の結果の記憶が実際の遊技の賞品にされることから、仮想遊技を提供する遊技機の現実味が増大して、顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0062】
次に発明の実施の形態を説明する。
図1は、遊技場1の説明図、図2は、遊技機制御システム3の構成図である。
遊技場1は、図1に示すように、遊技機5が取り付けられた遊技島7と、遊技場1をサービスエリア9(遊技場1内と同じ)とする無線LANシステム11、遊技場1内の遊技機5の動作状態を無線LANシステム11を利用して、携帯電話装置13に送信したり、遊技機5の近傍に位置し、遊技に関わる処理を行う台間ユニット14や遊技機5をリモート操作する処理などを行う遊技機制御システム3とを備えている。
【0063】
遊技機制御システム3は、詳細な説明は後述するが、図2に示すように、回胴式遊技や遊技球、遊技メダルを利用した遊技を提供する遊技機5と、遊技機5と遊技機5との間に配設されて遊技に関わる処理を行う台間ユニット14と、遊技機5の情報出力端子板15から遊技機5の情報を入力して記憶し表示などを行うインテリジェント情報表示装置17と、インテリジェント情報表示装置17の通信インタフェース19との間でデータの送受信を行って、遊技機5の動作状態を収集して、管理するホールコンピュータ21と、ホールコンピュータ21の管理する情報を記憶するデータベースユニット23と、ホールコンピュータ21と携帯電話装置13とに接続される無線LANシステム11とを備えている。
【0064】
インテリジェント情報表示装置17は、遊技機5毎に取り付けられており、図示を省略するcpu、rom、ram、入出力インタフェースや表示装置25、呼び出しボタン27、選択ボタン29及び通信インタフェース19などを備え、以下に示す機能を有する。
【0065】
(1)遊技機5から入力した情報に時間情報を付して記憶する。
(2)遊技機5から入力した情報を加工して、表示装置25に表示する。
(3)呼び出しボタン27が押された場合に、ホールコンピュータ21に呼び出し信号を送信する。
【0066】
(4)選択ボタン29が押された場合に、表示装置25の表示内容を所定規則に基づいて変更する。
(5)ホールコンピュータ21からの指令内容を処理する。(詳細は後述する。)
ホールコンピュータ21は、遊技機5から収集した情報に基づいて、慣用されているホール管理処理と、顧客管理処理と、情報提供処理とを行う。
【0067】
ホール管理処理では、各遊技機5の動作状態のモニターを行って、割数や設定値などの指令を予め格納されているプログラムによる処理で行う。これにより、ホールの営業を成り立たせるように機能する。
【0068】
又、後述する携帯電話装置13からの指令を実行するエージェント機能を提供する。
無線LANシステム11は、携帯電話装置13に取り付けられた無線LANユニット31との間で、無線によって情報の送受信を行う。
【0069】
つまり、図1に示すように、無線LANユニット31が無線LANシステム11のサービスエリア9内に入ると、相互の認証などが行われ、リンク状態になり、後述する処理が行われる。
【0070】
台間ユニット14は、図2に示すように、遊技機5の左側に設置されており、内部に台間ユニット制御装置51を備え、表面に台間ユニット14の機能が凍結されている場合に赤色発光するロック表示灯53と、台間ユニット14の機能が凍結されていない場合に青色発光するアンロック表示灯55と、会員の識別情報やプライベート情報、携帯電話機を識別するための情報(電話番号、MAC等)及びプリペイド金額と、遊技球や遊技メダル等の賞品の計数値を記憶するICチップを載置するIDカード57の挿入口59とを備えている。このIDカード57は、遊技場1の会員に提供されるメンバーシップカード態様のものと、ゲストに貸与されるハウスカード態様のものとがある。メンバーシップカード態様のものは、以下に説明する機能に殆ど全て対応し、ハウスカードは、プリペイド金額の記憶機能に対応する。
【0071】
又、台間ユニット14は、図3のブロック図に示す様に、台間ユニット制御装置51をを備え、この台間ユニット制御装置51には、CPU61、ROM63、RAM65、通信インタフェース67、入力インタフェース69、出力インタフェース71などの慣用されているコンピュータ構成が備えられている。この通信インタフェース67は、ネットワーク73を介してホールコンピュータ21に接続され、相互に情報の交換を行う。入力インタフェース69は、遊技機5の情報出力端子板15と、IDカード57の挿入口59を備えたカードドライブユニット75とに接続され、遊技機5の出力信号の入力と、IDカード57の記憶する識別番号の入力とを行う。カードドライブユニット75は、カード排出ボタン77を備え、このカード排出ボタン77が操作された場合に、挿入口59から挿入されているIDカード57を排出する。尚、詳細は後述するがこのカード排出ボタン77は、カードドライブユニット75がロック状態の場合には、機能を停止する。
【0072】
又、台間ユニット制御装置51の出力インタフェース71には、カードドライブユニット75と、ロック表示灯53と、アンロック表示灯55と、遊技機5にAC24V電源を供給するコンセント85を備え、このコンセント85へのAC24V電源の供給のオンオフを行う遊技機電源コントローラ79と、台間ユニット14の状態や予納金額情報、IDカード57の情報などを表示する表示装置81と、予納金額情報を記憶したり、貸し球信号などを出力する金銭管理装置83と、詳細を後述する遊技機制御基板121と、バーチャル遊技基板123とが接続されている。尚、台間ユニット14の動作に関しては、後述する。又、遊技機制御基板121と、バーチャル遊技基板123とは、遊技機5、又は台間ユニット14に取り付けられ(ここでは、遊技機5に取り付けられている。)、遊技機5の遊技を司る遊技制御基板125に接続されている。
【0073】
以下に、遊技機制御システム3によって行われる制御を説明する。
図4は、インテリジェント情報表示装置17によって繰り返し実行されるインテリジェント情報ユニットデータ収集処理ルーチンのフローチャート、図5は、インテリジェント情報表示装置17によって繰り返し実行されるインテリジェント情報ユニット情報提供制御処理ルーチンのフローチャート、図6は、ホールコンピュータ21によって繰り返し実行されるホールコンピュータ受入制御処理ルーチンのフローチャート、図7は、ホールコンピュータ21によって繰り返し実行されるホールコンピュータ会員対応処理ルーチンのフローチャート、図8は、携帯電話装置13によって繰り返し実行される携帯電話処理ルーチンのフローチャート、図9は、携帯電話装置13によって実行されるプログラム実行(経時情報分析処理)のフローチャート、図10は、データベースユニット23内に構成される会員データベース33の説明図、図11は、データーベースユニット23内に構成される遊技機データベース35の説明図、図12、図14、図15は、携帯電話装置13のディスプレイ37の表示画像の説明図、図13は、台間ユニット14と、ホールコンピュータ21と、携帯電話装置13との間で行われる処理を説明するためのフローチャートである。
【0074】
まず、インテリジェント情報表示装置17によって行われる処理を説明する。
このインテリジェント情報表示装置17では、図4に示すように、遊技機5の遊技制御基板125が情報出力端子板15を介して出力した遊技機作動信号を通信インタフェース19から入力する遊技機作動信号入力処理を行う(S100)。この遊技機作動信号は、遊技機5が実際に作動中であること、例えば遊技球の発射が行われていることを表す信号である。
【0075】
次いで、遊技機5の遊技が開始したことを表すスタート信号を入力するスタート信号入力処理を行う(S110)。例えば、第1種遊技機であれば、第1種特別図柄遊技が開始したことを表す信号であり、回胴式遊技機であれば、回胴が回転を開始して遊技がスタートしたことを表す信号である。
【0076】
次に、大当り信号の入力を行う(S120)。大当り信号としては、遊技機の種類によって、適宜決定されるが、通常の大当り信号、確変大当り信号、レギュラーボーナス信号、ビックボーナス信号、連続当り状態信号などがある。
【0077】
以下、遊技機の扉や枠が開かれたことを示すオープン信号の入力(S130)、遊技機からアウトに排出された遊技球の数を示すアウト球数信号の入力(S140)、遊技機が景品として払い出した数を示すセーフ球数信号の入力(S150)を順次行い、これらS100ないしS150によって入力があったデータを、その入力があった時間の情報と共に格納する処理を行う(S160)。
【0078】
これら図4のインテリジェント情報ユニットデータ収集処理により、遊技機5にそれぞれ取り付けられているインテリジェント情報表示装置17は、遊技機5の動作状態を発生時間の情報と共に記憶する。従って、この情報を読み出すことによって、遊技機5の動作状態を経時的に知ることが出来、統計的処理を施したり、独自の判断基準で、評価したりする解析が可能になる。
【0079】
又、インテリジェント情報表示装置17は、図5に示すインテリジェント情報ユニット情報提供制御処理によって、以下のような処理を実行する。
まず、ホールコンピュータ21から送信されてくる情報送信要求(詳細は後述する)を受信する処理を行い(S200)、次いでその受信した要求情報を準備する要求情報準備(経時)処理を行って(S210)、準備した情報をホールコンピュータ21に送信する要求情報送信処理を実行する(S220)。
【0080】
例えば、ホールコンピュータ21から情報送信要求を受信すると、インテリジェント情報表示装置17内に収集している遊技機5の図4の処理で収集し、格納した経時的情報をホールコンピュータ21に送信する。
【0081】
この図5のインテリジェント情報ユニット情報提供制御処理により、ホールコンピュータ21は、何時でも所望の遊技機5の経時的な動作状態を手に入れることが可能になる。
次に、インテリジェント情報表示装置17との間で情報の送受信を行うと共に、携帯電話装置13との間で情報の送受信を行うホールコンピュータ21を説明する。
【0082】
ホールコンピュータ21は、携帯電話装置13との間で、情報を交換するために、図6のホールコンピュータ受入制御処理をまず実行する。
このホールコンピュータ受入制御処理では、まず携帯電話装置13と無線LANシステム11との間でリンクが確立した携帯電話装置13の情報を入力するリンク確立入力処理を実行する(S300)。携帯電話装置13と無線LANシステム11との間にリンクの確立は、慣用されている様々な通信方式の利用が可能である。
【0083】
リンクが確立した携帯電話装置13の情報を入力すると(S300)、次にその携帯電話装置13を会員として識別し、その後の会員受入処理を実行する会員受入処理、会員データベース更新処理を実行する(S310)。例えば、会員受入処理としては、リンクされた携帯電話装置13が既に会員登録が済んでいるものであるかを、図10に示した会員データベース33に基づいて判断する処理を行う。ここで参照する会員データベース33は、会員のパーソナルデータ、来場日時、遊技時間、使用金額、景品金額、その他が格納されている。尚、これに限るものではなく、適宜必要な情報が格納される。
【0084】
会員受入処理では、リンクを確立した携帯電話装置13が既に会員データベース33に存在する場合には、今回の来場日時を会員データベース33に格納する会員データベース更新処理を行って、次の会員別受入メニュー作成処理(S320)に移行する。又、会員として登録されていない場合には、そのまま次の会員別受入メニュー作成処理(S320)に移行する。
【0085】
S320の会員別受入メニュー作成処理では、例えば、未登録の会員用のメニュー、或いは会員用のメニューを作成する。未登録の会員用としては、入会申し込み欄や、イベントの案内などを含むメニューを作成する。又、会員用としては、詳細は後述するがイベントの案内や特典の案内、情報提供欄などを含むメニューを作成する。
【0086】
会員別受入メニューの作成が完了すると(S320)、その作成した受入メニューをリンクされた携帯電話装置13に送信して(S330)、本ホールコンピュータ受入制御処理を一旦終了する。この処理の対象となる携帯電話装置13では、受入メニューをディスプレイ37に表示する構成を有するものとする。又、その受入メニューを選択して、次の処理に移行する構成を有するものとする。
【0087】
又、ホールコンピュータ21は、図7に示すように、既述したS330によって携帯電話装置13に送信された受入メニューの選択結果をモニタするメニュー選択情報入力処理を実行する(S400)。尚、携帯電話装置13による受入メニューの選択処理に関しては、後述する。
【0088】
メニューの選択情報として、経時情報の提供を求めている信号が入力した場合には、S410によって、経時情報提供有りと判断され(S410)、以下のS420ないしS440の経時情報を提供する処理を実行する。又、経時情報の提供を求める信号があるまでは、そのまま一旦終了される(S410)。
【0089】
ここでの経時情報を提供する処理としては、まず携帯電話装置13から経時情報の提供を要求された遊技機5の番号、又は番号範囲を抽出する経時情報提供台番号抽出処理を行い(S420)、次いで、求められた番号の遊技機5の経時情報を各インテリジェント情報表示装置17から収集する処理を行って(S430)、その収集した経時情報を求めた携帯電話装置13に送信する処理を行う(S440)。
【0090】
このホールコンピュータ会員対応処理により、ホールコンピュータ21は、携帯電話装置13からの情報の提供の依頼を受けて、その依頼内容を代わって実行する代理処理機能(エージェント機能)を提供する。
【0091】
尚、ホールコンピュータ21は、図示しないクーポンの提供、情報の提供、或いはその他のサービスの提供の仲介や代理処理を実行する。
次に携帯電話装置13で行われる処理を説明する。この処理は、携帯電話装置13が遊技場1のサービスエリア9に入って来て、無線LANシステム11との間でリンクを開始する状態を想定して、構成されている。又、フローチャートは、判断、待機処理の記載を一部省略して記載する。
【0092】
図8の携帯電話処理が起動されると、まず内蔵する無線LANユニット31が遊技場1の無線LANシステム11との間で、リンクの確立を求め(S500)、リンクが確立するまで本ルーチンをそのまま一旦終了する(S510)。
【0093】
リンクが確立したら(S510)、まず会員情報送信要求の受信を行い(S520)、次いでその会員情報送信要求に応答して、会員情報の送信を実行する(S530)。
そして、この会員情報の送信に応答して無線LANシステム11から送信されてくる遊技場メニューの受信を行い(S540)、遊技場メニューを受信したらその遊技場メニューをディスプレイ37に表示する(S550)。
【0094】
この遊技場メニューを表示した状態で、表示した遊技場メニューの選択入力を待って(S560)、遊技場メニューの選択入力があると、その選択されたメニューの選択情報を無線LANシステム11を介してホールコンピュータ21に送信する処理を実行する(S570)。例えば、S540によって送信されてくる遊技場メニューとしては、詳細を後述するが図14、図15に示すようなものであって、
(1)新着情報
(2)イベント情報
(3)クーポン
(4)情報公開
(5)台間ユニット制御
(6)遊技機制御
(7)バーチャル遊技
等が含まれる内容である。又、何れかの項目を選択した場合の表示内容や項目メニューが含まれている。例えば、新着情報を選択すると、次回新台情報や特典情報などが表示される。又、イベント情報を選択すると、次回のイベント情報などが表示される。例えば、大開放日情報や還元祭情報などが表示される。
【0095】
クーポン情報が選択されると、S530で送信した会員情報に応じて、ホールコンピュータ21から送信されてきたクーポンの内容が表示される。例えば、クーポンの内容としては、物品を提供するものや秘密情報を提供するもの、或いはサービスを提供するものがある。
【0096】
例えば、物品を提供するクーポンとしては、呈茶券やおやつ券などがある。
秘密情報を提供するものとしては、遊技機5の経時的情報や優良順位情報の提供がある。又、この経時的情報は、会員のホールに対する貢献状態に応じて、提供量が増減される。
【0097】
例えば、新規会員は、提供される経時情報の遊技機5の台数や種別が制限されたり、提供される経時情報の種類(遊技機5の作動時間の提供やオープン信号の提供)が制限される。或いは、経時情報の一部が大凡の数値に変換されて提供される。例えば、大当り回数が無し、少し、普通、大、爆発などのように変換されて提供される。
【0098】
又、常客に対しては、最大限の経時情報の提供が行われる。
S570にて、経時情報の提供を求めるメニュー選択情報の送信に対応して、その返信情報が送られてくると、それを受信し(S580)、その受信した情報に基づいて、その情報をそのまま表示する表示処理を実行するか、或いはその情報に基づいて更にプログラムソフトを受信して(S590)、その受信したプログラムソフトを実行する処理を行う(S600)。
【0099】
そのまま受信情報を表示する場合には、例えば図12に示すようにディスプレイ37に、ホールコンピュータ21で演算した遊技機5の優良順位情報をそのまま表示する。
又、S590でプログラムソフトを受信した場合は、S600でプログラムを実行するが、例えば図9に示すような(経時情報分析処理)を行うプログラムソフトが携帯電話装置13によって実行される。
【0100】
例えば、まず図11に示した遊技機データベース35に格納されている経時情報を所望の遊技機5分について入力し(S700)、次いでデータ分析ソフト(遊技推奨度合い分析ソフト)を起動させ(S710)、その分析結果、例えば遊技推奨度合いランキングを表示する(S720)。これにより、図12に示すような、遊技機5の優良順位の代わりに、所定の遊技推奨度合い判断基準に基づいて分析を行った結果がディスプレイ37に表示される。例えば、大当り信号数が所定以上のアウト球信号数当たりのスタート信号数の値の序列を求め、一覧表示する。この分析結果を利用することにより、良く大当りが発生し、かつ同一の投資金額で多くスタートする遊技機5のランキングを知ることが出来る。
【0101】
次に、S540によって送信されてくる遊技場メニューで、台間ユニット制御メニューを選択した場合の処理を図13に示す台間ユニット、ホールコンピュータ、携帯電話制御処理のフローチャートに基づいて説明する。
【0102】
尚、これらの処理は、相互に関わっていることから、処理内容に基づいて説明する。
まず、台間ユニット14によって、この台間ユニット14の挿入口59に挿入されたIDカード57から会員カード情報を読み込む会員カード情報読み込み処理を行う(S800)。ここで、会員カード情報の読み込みが行われると(S800)、その会員カード情報を読み込んだ台間ユニット14の識別情報と、IDカード57から読み込んだ会員カード情報とをホールコンピュータ21に送信する処理を行う(S810)。つまり、遊技機5の前に着席した遊技者が台間ユニット14の挿入口59に会員カードとして提供を受けているIDカード57を挿入すると、そのIDカード57を挿入した台間ユニット14を識別するための台間ユニット識別情報と、会員カード情報とがホールコンピュータ21に送信される。これにより、ホールコンピュータ21は、会員が遊技している遊技機5の情報を取得する。従って、この情報を利用して、以後の遊技機5に対する会員サービスが可能になる。
【0103】
台間ユニット14から台間ユニット識別情報と、会員カード情報とを送信されたホールコンピュータ21は、その情報を受信し(S820)、次の携帯電話装置13からの台間ユニット14の制御メニューのリクエストを待つ処理である台間ユニット制御メニューの選択があったかの判断処理に移行する(S830)。つまり、台間ユニット14にIDカード57が挿入されることで、以後の携帯電話装置13による台間ユニット制御メニューの利用が開始可能になる。
【0104】
このホールコンピュータ21による待機状態で、携帯電話装置13において、以下に示すように台間ユニット制御メニューの選択があると、これに答えて、次の台間ユニット情報と、携帯電話装置とを同期させる処理に移行し(S840)、次いで携帯電話装置13に台間ユニット制御メニュー情報を送信する処理を実行する(S850)。
【0105】
ここでの処理の切っ掛けとなる台間ユニット選択メニューの選択処理は(S855)、図8に示すS550から以後の処理で実行されるものであって、例えば図14に示すディスプレイ37の遊技場メニュー87が表示されている状態で、台間ユニット制御項目89を選択する処理が行われると、その選択結果がホールコンピュータ21によって受信され、S830の判断から、S840の処理に移行する。ここで、台間ユニット14から送信されてきた台間ユニット識別情報と、会員カード情報と、台間ユニット制御メニューを選択した携帯電話装置13との情報に基づいて、台間ユニット14と、携帯電話装置13との同期を行う(S840)。この同期は、携帯電話装置13から送られてきた会員情報に基づいて、図10に示した会員データベース33を検索し、携帯電話装置13に登録されている会員のIDカード57を特定する。次いで、このIDカード57が台間ユニット14に挿入されているかを検索し、台間ユニット14に挿入されていれば、その台間ユニットの識別情報を抽出して、携帯電話装置13と、台間ユニット14との組情報を作成する。この組情報の作成により、同期化が完了され、携帯電話装置13から台間ユニット14を制御する権限の作成と、台間ユニット14から携帯電話装置13への情報の伝送経路の作成とが行われる。
【0106】
この様に台間ユニット14と、携帯電話装置13との同期化が完了後は、その同期情報を利用して、携帯電話装置13に、例えば、図15に示すような台間ユニット制御メニュー91の情報を送信する処理が行われる(S850)。
【0107】
この台間ユニット制御メニュー91の情報の送信は、携帯電話装置13によって受信され(S860)、ディスプレイ37に表示される(S870)。
ディスプレイ37に表示された台間ユニット制御メニュー91は、図15に示すように、台間ユニット14が取り付けられている遊技機5の番号表示93を有し、この台間ユニット制御メニュー91によって、どの遊技機5に取り付けられている台間ユニット14であるかを明確に表示して示す。
【0108】
これにより、遊技者は、携帯電話装置13によって制御しようとする台間ユニット14が自分の所有するIDカード57を挿入した台間ユニット14であることを確認してから、このディスプレイ37に表示された台間ユニット制御メニュー91を利用することが可能になる。従って、誤った台間ユニット14を制御したり、プリペイド金額を振り込んだりするなどの誤りを未然に防止することが可能になる。
【0109】
ここでディスプレイ37に表示された台間ユニット制御メニュー91は、「メンバーシップカードを使用中の台間ユニットをロック」表示95、「ロックの解除」表示97、「プリペイド金額データを入力」表示99、「遊技機の動作状態の情報入力」表示101、遊技機電源ダウン」表示103、「電源復帰」表示105を備えている。
【0110】
また、選択表示枠107を表示する構成を備え、この選択表示枠107が表示されている状態で、図示しない所定のキー(実行キー)を操作すると、選択表示枠107に選択されている内容が選択実行され、その結果が送信される構成を備えている(S880)。尚、この様な選択実行する処理は、周知慣用されている構成であり、詳細な説明は省略する。又、選択実行方法は、どの様な手法でも良く、選択して実行する目的を達成できればどの様な構成であっても良い。
【0111】
携帯電話装置13で台間ユニット制御メニュー91の中から選択され、送信された内容は、ホールコンピュータ21によって受信され(S890)、このホールコンピュータ21から、受信した携帯電話装置13に同期化されている台間ユニット14に送信される(S900)。つまり、ホールコンピュータ21は、携帯電話装置13からの情報を登録されている台間ユニット14に転送する転送機能を発揮する。
【0112】
この携帯電話装置13から送られてきた台間ユニット制御メニュー91の選択情報は、台間ユニット14によって受信され(S910)、受信した台間ユニット制御の内容を実行する(S920)。ここで実行される台間ユニット制御の内容は、ディスプレイ37に表示された台間ユニット制御メニュー91の選択内容に応じて、例えば、「メンバーシップカードを使用中の台間ユニットをロック」表示95が選択された場合は、図示しない台間ユニットロック処理によって、カード排出ボタン77の入力を遮断することによって、カードドライブユニット75に挿入されているIDカード57の排出を出来なくする処理を行う。又、ロック表示灯53を点灯させることにより、IDカード57がロック状態であって、取り出すことが出来ない状態であることを表現する。この様にカード排出ボタン77を押してもIDカード57の取り出しが出来ない様にすることで、遊技者は、IDカード57を台間ユニット14に挿入したままで、安心して遊技機5の近傍から離れ、休憩などを行うことが可能になる。又、その遊技機5から離れた状態で、携帯電話装置13を操作して、台間ユニット14や遊技機5を操作することが可能になる。例えば、台間ユニット14にプリペイド金額を入金する操作などが可能になり、休憩後に遊技機5に着席して、直ぐに、貸し球や貸しメダルを実行して、遊技を開始することが可能になる。しかも、休憩から帰ってくる途中で、ロックを解除することが出来、遊技機5に着席して直ぐに、遊技を開始することが出来る。又、後述するバーチャル遊技を行うことが可能になる。
【0113】
この様に携帯電話装置13によってロックを解除する操作が、「ロックの解除」表示97を選択することにより可能になる。つまり、携帯電話装置13によってロックしたIDカード57の取り出し操作の停止は、携帯電話装置13により解除しなければならず、他人が不正にロックを解除することが出来ない。
【0114】
尚、台間ユニット14のロックでは、IDカード57の取り出しの防止、解除の他に、貸し球、貸しメダルの停止解除などの台間ユニット14に対する操作の全てを停止、解除する処理が実行される。
【0115】
又、「プリペイド金額データを入力」表示99が選択された場合には、携帯電話装置13に内蔵する金庫や電子財布内に予めダウンロードされている金額データを台間ユニット14内の金銭管理装置83に転送する図示しないアプリケーションプログラムを起動して、所定の金額を金銭管理装置83に転送する処理を開始する。
【0116】
尚、携帯電話装置13内に格納されている金額データは、銀行の端末装置から直接入力したり、電話を介して入力したりする。又、その入力される金額は、自己の銀行口座から直接引き落とししたり、クレジット会社経由で引き落として入力する。尚、現在、計画されている電子マネーの決済方法の何れでも利用することが可能である。
【0117】
尚、金銭管理装置83は、ホールコンピュータ21や台間ユニット制御装置51から独立した制御系を有する金銭管理装置であって、予納された金額を一時預かりして、貸し球や貸しメダルが有った場合には、その代金を予納された金額から差し引いて、ホールコンピュータ21内の貸し媒体代金管理装置109に転送する機能や、予納された金額を予納元の携帯電話装置13に返却する機能を有する。
【0118】
一方、図15の「遊技機の動作状態の情報入力」表示101が選択された場合には、図13のS920の台間ユニット制御実行処理によって、この台間ユニット14が接続されている遊技機5に関する所定の情報が収集され、携帯電話装置13に転送される処理が行われる。この情報を入力した携帯電話装置13は、その情報をそのまま表示したり、或いは詳細な図示を省略する所定の解析プログラムに取り込んで、当りに至る推移曲線を算出したり、当日の収支や収支曲線を算出したりする。
【0119】
又、図15の「遊技機電源ダウン」表示103が選択された場合には、図13のS920の台間ユニット制御実行処理によって、遊技機電源コントローラ79に電源ダウン指令信号が出力される。これにより、遊技機電源コントローラ79に備えられている遊技機電源コンセント111への電源の供給が遮断される。この遊技機電源コンセント111には、遊技機5の電源装置115に遊技機電源を供給する電源プラグ113が接続されている。
【0120】
従って、「遊技機電源ダウン」表示103が選択されると、遊技機5への電源供給が停止され、遊技機5は、停電状態に移行する。これにより、携帯電話装置13によって、遊技機5への電源供給を停止させて停電状態に移行させることが可能になり、昼食や休憩などで遊技機5を一時的に開ける場合の電源消費を防止することが可能になる。
【0121】
又、遊技機5が停電状態に移行されることから、他人に勝手に遊技機5を操作されてしまうことが防止され、気兼ねなく休憩を取ることが可能になって、顧客満足度を向上することが出来る。尚、停電状態になった遊技機5は、停電の直前の状態を記憶した情報を格納しており、停電から復帰すると、停電の直前の状態に戻る機能を有する。例えば、大当りやボーナス遊技の途中で停電した場合には、停電から復帰すると、大当りやボーナス遊技に戻る機能を有する。
【0122】
この機能を利用することにより、やむを得ず大当り遊技の途中に一時席を離れるとき、遊技機5の電源を遮断して離れることが可能になる。
他方、「電源復帰」表示105が選択されると、遊技機電源コントローラ79による遊技機電源コンセント111への電源供給が復帰される。これにより、遊技機5への電源供給が復帰され、遊技機5は、停電の直前の状態に復帰する。従って、遊技者は、遊技機5による遊技を継続することが可能になる。
【0123】
次に、図8のS540によって送信されてくる遊技場メニューで、遊技機制御メニューを選択した場合の処理を図16に示す遊技機、台間ユニット、ホールコンピュータ、携帯電話制御処理のフローチャートに基づいて説明する。
【0124】
尚、これらの処理は、相互に関わっていることから、処理内容に基づいて説明する。
まず、台間ユニット14によって、この台間ユニット14の挿入口59に挿入されたIDカード57から会員カード情報を読み込む会員カード情報読み込み処理を行う(S1000)。ここで、会員カード情報の読み込みが行われると、次にこの台間ユニット14が組み合わされている遊技機5の遊技機制御基板121に遊技機識別情報の送信を求めて(S1010)、この遊技機制御基板121に遊技機識別情報送信処理を行わせ(S1020)、その送信された遊技機識別情報を台間ユニット14によって受信する遊技機識別情報受信処理を行う(S1010)。
【0125】
次いで、台間ユニット14は、S1000の処理で会員カード情報を読み込んだ台間ユニット14の識別情報と、遊技機識別情報と、IDカード57から読み込んだ会員カード情報とをホールコンピュータ21に送信する処理を行う(S1030)。つまり、遊技機5の前に着席した遊技者が台間ユニット14の挿入口59に会員カードとして提供を受けているIDカード57を挿入すると、そのIDカード57を挿入した台間ユニット14を識別するための台間ユニット識別情報と、この台間ユニット14に組み合わされている遊技機5の遊技機識別情報と、会員カード情報とがホールコンピュータ21に送信される。これにより、ホールコンピュータ21は、会員が遊技している遊技機5の情報を取得する。従って、この情報を利用して、以後の遊技機5に対する会員サービスが可能になる。
【0126】
台間ユニット14から台間ユニット識別情報と、遊技機識別情報と、会員カード情報とを送信されたホールコンピュータ21は、その情報を受信し(S1040)、次の携帯電話装置13からの遊技機制御メニューのリクエストを待つ処理である遊技機制御メニューの選択があったかの一連の判断処理に移行する(S1050、S1060、S1070、S1080、S1090)。尚、図13の台間ユニット制御メニューの選択があったかの一連の判断処理(S855、S830)と同様の手続きが行われるので、遊技機制御メニューの選択があったかの一連の判断処理(S1050、S1060、S1070、S1080、S1090)の詳細な説明は省略する。
【0127】
ここで、遊技機制御メニューの選択があったと判断されると(S1090)、次に遊技機情報と、携帯電話装置13とを同期させる処理を行う(S1100)。この同期させる処理は、図13のS840の処理と同様の手続きが行われるので、詳細な説明は省略する。
【0128】
この様に遊技機情報と、携帯電話装置13との同期化が完了後は、その同期情報を利用して、携帯電話装置13に、例えば、図17に示すような遊技機制御メニュー131の情報を送信する処理が行われる(S1110)。
【0129】
この遊技機制御メニュー131の情報の送信は、携帯電話装置13によって受信され(S1120)、ディスプレイ37に表示される(S1130)。
ディスプレイ37に表示された遊技機制御メニュー131は、図17に示すように、台間ユニット14が取り付けられている遊技機5の番号表示133を有し、この遊技機制御メニュー131によって、どの遊技機5を制御するのかを明確に表示して示す。
【0130】
これにより、遊技者は、携帯電話装置13によって制御しようとする遊技機5を確認してから、このディスプレイ37に表示された遊技機制御メニュー131を利用することが可能になる。従って、誤った遊技機5を制御するなどの誤りを未然に防止することが可能になる。
【0131】
ここでディスプレイ37に表示された遊技機制御メニュー131は、「発射の停止」表示135、「発射の停止解除」表示137、「賞球の払い出しの停止」表示139、「賞球の払い出しの停止解除」表示141、「リーチ信号の携帯への出力」表示143、「リーチ信号の携帯への出力解除」表示145、「大当り信号の携帯への出力」表示147、「大当り信号の携帯への出力解除」表示149、「遊技機の作動停止」表示151、「遊技機の作動停止の解除」表示153を備えている。これらの表示の何れかが選択されると、その結果が送信される構成を備えている(S1140)。尚、この様な選択実行する処理は、周知慣用されている構成であり、詳細な説明は省略する。又、選択実行方法は、どの様な手法でも良く、選択して実行する目的を達成できればどの様な構成であっても良い。
【0132】
携帯電話装置13で遊技機制御メニュー131の中から選択され、送信された内容は、ホールコンピュータ21によって受信され(S1150)、このホールコンピュータ21から、受信した携帯電話装置13に同期化されている遊技機制御基板121に台間ユニット14を経由して、送信される(台間ユニット14に送信(S1160)、ホールコンピュータ21から受信(S1170)、遊技機制御信号送信(S1180)、遊技機制御信号受信(S1190))。
【0133】
尚、このホールコンピュータ21から台間ユニット14を経由して、遊技機5の遊技機制御基板121に送信する処理は、図13のS890ないしS910の処理と同様の手法であり、詳細な説明は省略する。
【0134】
この携帯電話装置13から送られてきた遊技機制御メニュー131の選択情報は、遊技機制御基板121によって受信され(S1190)、受信した遊技機制御の内容を実行する(S1200)。ここで実行される遊技機制御の内容は、ディスプレイ37に表示された遊技機制御メニュー131の選択内容に応じて、例えば、「発射の停止」表示135が選択された場合は、図3に示す遊技機5の遊技機制御基板121を経由して、発射制御基板161に発射停止指令を出力することにより、遊技機5の図示しない発射装置の作動を停止させ、遊技球の発射が行われないようにする。
【0135】
これにより、遊技者が遊技機5から離れるとき、或いは遊技機5から離れてからでも、携帯電話装置13によって、遊技球の発射が行われないようにでき、便利である。又、遊技者が遊技機5から離れているときに、他人が図示しない発射ハンドルを操作して、遊技球の発射を行うことを防止することが出来る。しかもこの機能により、新たな遊技機5を探している遊技者が誤って、既に遊技者が付いている遊技機5を空いていると誤認することが防止され、遊技者間のトラブルの発生を未然に防止することが可能になる。
【0136】
又、「発射の停止解除」表示137が選択された場合には、遊技機5の発射制御基板161に発射停止解除指令を出力することにより、遊技機5の図示しない発射装置の作動に制限を加えることを停止させ、遊技球の発射を可能にする。
【0137】
これにより、遊技機5から離れていた遊技者が戻ってきたときに、遊技球の発射を行うことが可能になる。又、例えば、食事や休憩などから戻る途中で、携帯電話装置13によって発射の停止の解除を予め行っておくことが出来ることから、遊技機5に戻って直ぐに遊技球の発射を開始できるようになり、遊技者には便利であり、遊技場1側には、遊技機5の稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0138】
或いは、「賞球の払い出しの停止」表示139が選択された場合には、図3に示す遊技機5の遊技機制御基板121を経由して、払出制御基板163に払い出し停止指令を出力することにより、遊技機5の図示しない払出装置の作動を停止させ、賞球や貸し球、或いは払い戻し球などの払い出しが行われないようにする。
【0139】
これにより、遊技者が遊技機5から離れるとき、或いは遊技機5から離れてからでも、携帯電話装置13によって、賞球や貸し球、或いは戻し球の払い出しが行われないようにでき、便利である。したがって、例えば、遊技者が遊技機5から離れているときに、他人が図示しない貸し球ボタン、や戻し球ボタンなどを操作して、IDカード57に記憶されているプリペイド金額を貸し球として払い出して、搾取すると言ったことが出来なくなり、遊技者の不利益の発生を防止することが出来て、顧客満足度が向上されるという効果を奏する。
【0140】
又、「賞球の払い出しの停止解除」表示141が選択された場合には、遊技機5の払出制御基板163に払い出し停止解除指令を出力することにより、遊技機5の図示しない払出装置の作動の停止を解除させ、賞球や貸し球、或いは払い戻し球などの払い出しを可能にする。
【0141】
これにより、遊技機5から離れていた遊技者が戻ってきたときに、貸し球や賞球の払い出しが可能になる。又、例えば、食事や休憩などから戻る途中で、携帯電話装置13によって貸し球や賞球の払い出しの停止の解除を予め行っておくことが出来ることから、遊技機5に戻って直ぐに貸し球を受けて、遊技球の発射ができるようになり、遊技者には便利であり、遊技場1側には、遊技機5の稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0142】
又は、「リーチ信号の携帯への出力」表示143が選択された場合には、遊技機制御基板121が遊技制御基板125から出力されるリーチ信号をモニタし、リーチ信号が出力されたら、リーチの発生を知らせる情報を携帯電話装置13に送信する設定を行う。このリーチの発生を知らせる情報を携帯電話装置13に送信する設定の詳細は省略するが、台間ユニット14と、ホールコンピュータ21とを経由して、携帯電話装置13に送信される様に設計されている。
【0143】
これにより、例えば保留遊技が4個ある状態で、遊技機5から離れてもリーチになればそのことが携帯電話装置13に連絡され、遊技者がリーチの発生を知ることが出来、遊技機5の所に戻ることが可能になる。従って、遊技者は、保留遊技が残っている状態で、遊技機5を離れても、知らない間にリーチを経由して、大当りになってしまうということを防ぐことが出来、安心してトイレなどに行くことが出来る様になり、顧客満足度が向上されるという効果を奏する。
【0144】
また、「リーチ信号の携帯への出力解除」表示145が選択された場合には、遊技機制御基板121によって設定されていたリーチ信号の携帯への出力設定が解除される。
これにより、以後、リーチの発生が携帯電話装置13に送信されなくなる。従って、遊技者が遊技機5を直接操作している場合は、リーチの発生を遊技機5から直接知って遊技の興趣を享受することが可能になる。
【0145】
又、「大当り信号の携帯への出力」表示147が選択された場合には、遊技機制御基板121が遊技制御基板125から出力される大当り信号をモニタし、大当り信号が出力されたら、大当りの発生を知らせる情報を携帯電話装置13に送信する設定を行う。この大当りの発生を知らせる情報を携帯電話装置13に送信する設定の詳細は省略するが、台間ユニット14と、ホールコンピュータ21とを経由して、携帯電話装置13に送信される様に設計されている。
【0146】
これにより、例えば保留遊技が4個ある状態で、遊技機5から離れても大当りになればそのことが携帯電話装置13に連絡され、遊技者が大当りの発生を知ることが出来、遊技機5の所に戻ることが可能になる。従って、遊技者は、保留遊技が残っている状態で、遊技機5を離れても、知らない間に大当りになってしまうということを防ぐことが出来、安心してトイレなどに行くことが出来る様になり、顧客満足度が向上されるという効果を奏する。
【0147】
或いは、「大当り信号の携帯への出力解除」表示149が選択された場合には、遊技機制御基板121によって設定されていた大当り信号の携帯への出力設定が解除される。
これにより、以後、大当りの発生が携帯電話装置13に送信されなくなる。従って、遊技者が遊技機5を直接操作している場合は、大当りの発生を遊技機5から直接知って遊技の興趣を享受することが可能になる。
【0148】
また、「遊技機の作動停止」表示151が選択された場合には、遊技機5の遊技制御基板125に遊技機作動停止指令を出力することにより、遊技機5の作動を停止させる。遊技機5の作動を停止する手法は、遊技制御基板125が備える図示しないコンピュータのソフトウエアによって実現する。
【0149】
これにより、遊技者が遊技機5から離れるとき、或いは遊技機5から離れてからでも、携帯電話装置13によって、遊技機5の作動を停止することが出来、便利である。したがって、例えば、遊技者が遊技機5から離れているときに、他人が遊技機5を操作して、遊技機5に居座ってしまうことが防止され、遊技者間でトラブルが発生するといったことが防止されて、顧客満足度が向上されるという効果を奏する。
【0150】
又、「遊技機の作動停止の解除」表示153が選択された場合には、遊技機5の遊技制御基板125に遊技機作動停止解除指令を出力することにより、遊技機5を作動状態にする。
【0151】
これにより、遊技機5から離れていた遊技者が戻ってきたときに、直ぐに遊技を開始することが可能になる。又、例えば、食事や休憩などから戻る途中で、携帯電話装置13によって遊技機の作動の停止の解除を予め行っておくことが出来ることから、遊技機5に戻って直ぐに遊技を再開することが出来るようになり、遊技者には便利であり、遊技場1側には、遊技機5の稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0152】
次に、図8のS540によって送信されてくる遊技場メニューで、バーチャル遊技を選択した場合の処理を図18に示す遊技機、台間ユニット、ホールコンピュータ、携帯電話制御処理のフローチャートに基づいて説明する。
【0153】
尚、これらの処理は、相互に関わっていることから、処理内容に基づいて説明する。
まず、遊技機情報と、携帯電話装置13との同期化が完了後に、その同期情報を利用して、携帯電話装置13に、例えば、図14に示すような遊技場メニュー87の情報を送信する処理が行われる(S1300)。
【0154】
この遊技場メニュー87は、携帯電話装置13によって受信され(S1310)、ディスプレイ37に表示され(S1320)、その遊技場メニュー87の中から遊技者によって、バーチャル遊技項目165の選択が行われると、携帯電話装置13からホールコンピュータ21にバーチャル遊技の選択があったことを示す信号を送信する(S1330)。このバーチャル遊技の選択があったことを示す信号を受信したホールコンピュータ21は、そのバーチャル遊技の選択があったことを示す信号を台間ユニット14に転送し(S1340)、台間ユニット14がそのバーチャル遊技の選択があったことを示す信号を受信する(S1350)。
【0155】
このバーチャル遊技の選択があったことを示す信号を受信した台間ユニット14は、カードドライブユニット75内のIDカード57に記憶されているプリペイド金額から500円分(設計事項である。)を引き落とし、この引き落とした500円分に対応したバーチャル遊技制御信号を遊技機5のバーチャル遊技基板123に送信する(S1360)。
【0156】
このバーチャル遊技制御信号を受信(S1370)したバーチャル遊技基板123は、このバーチャル遊技制御信号に応じて、詳細を後述するように500円分のスタート回数を決定し、バーチャル遊技を進行する(S1380)。
【0157】
ここで、500円分のバーチャル遊技を開始すると、これを示す信号を台間ユニット14が検出して(S1390)、台間ユニット14が500円分のバーチャル遊技の開始信号をホールコンピュータ21を経由して(S1400)、携帯電話装置13に送信する。この送信されてきた500円分のバーチャル遊技の開始信号を携帯電話装置13が受信して(S1410)、携帯電話装置13は、ディスプレイ37にバーチャル遊技の開始の表示を行う(S1420)。例えば、ディスプレイ37に遊技機の番号表示と、500円分のバーチャル遊技を開始する旨の表示とを行う。
【0158】
また、遊技機5のバーチャル遊技基板123は、このバーチャル遊技の進行に伴って、バーチャル遊技画像を生成して(S1430)、そのバーチャル遊技画像を台間ユニット14と(S1440)、ホールコンピュータ21とを経由して(S1450)、携帯電話装置13に送信する。
【0159】
携帯電話装置13は、詳細を後述するように、送られてきたバーチャル遊技画像の表示を行う(S1460)。例えば、図21に示すようなバーチャル遊技画面167をディスプレイ37に表示する。
【0160】
これにより、バーチャル遊技基板123によって実行されているバーチャル遊技の画像が携帯電話装置13のディスプレイ37に表示される。
図19の(A)は、台間ユニット14で実行される遊技回数算出処理ルーチンのフローチャート、図19の(B)は、バーチャル遊技基板123によって実行されるバーチャル遊技処理ルーチンのフローチャートである。遊技回数算出処理ルーチンは、図18のS1360の処理に含まれる。また、バーチャル遊技処理は、S1380の処理に含まれる。
【0161】
先ず、遊技回数算出処理が起動されると、500円分の遊技回数の算出が行われる(S1500)。この500円分の遊技回数は、所定の中心値からの偏差値をランダムで算出する方法を利用する。例えば、所定の中心値を10回とし、ランダムにプラスマイナス2回の範囲で定める方法を利用する。この様にすると、8回〜12回の範囲で、遊技回数が算出される。また、所定の中心値は、遊技機5毎に、予め設定する構成を有する。例えば、8から20の間で、所定の値を設定可能にされている。
【0162】
また、500円の遊技回数の算出方法として、実際の遊技機5の状態を検出して、この状態に則った値を得るものとしても良い。
例えば、過去24時間の通常遊技時、つまり大当りの場合や確変遊技の場合、及び時短遊技の場合以外の遊技状態で、アウト球数からセーフ玉数を差し引いた差球数と、特別図柄遊技のスタート回数とを算出し、この両値から500円分の貸し球数に対応したスタート回数を算出する。例えば、差球数が125個当り10回スタートしていた場合には、500円分の遊技回数を「10」とする。
【0163】
この様に、過去の遊技機5の状態を反映して遊技回数を算出すると、実際に遊技機5を操作して、遊技を行ったのと、バーチャル遊技を行ったのとの差が無くなり、遊技者は、何れの方法を選択するかを迷わなくて済む。従って、バーチャル遊技を選択しやすくなり、遊技者はバーチャル遊技の利点を享受しやすくなって、顧客満足度が向上されると共に、遊技機5の稼働率も向上されるという効果を奏する。
【0164】
S1500の処理で、500円当りの遊技回数を算出後、次に遊技機5のバーチャル遊技基板123に500円分のバーチャル遊技制御信号を送信することで、バーチャル遊技基板123に遊技回数の設定を行う処理を実行する(S1510)。
【0165】
これにより、遊技回数算出処理が一旦終了する。
500円分のバーチャル遊技制御信号を受信したバーチャル遊技基板123は、500円当りの遊技回数分のバーチャル遊技を開始する(S1520)。
【0166】
例えば、遊技回数「10」のバーチャル遊技制御信号を受信した場合には、10回のバーチャル遊技を行う。
バーチャル遊技の開始後、1回の遊技時間に相当する時間として、20秒経過を待って(S1530)、大当りの抽選の実行と、その結果の記憶とを行う(S1540)。
【0167】
ここで行う大当りの抽選は、遊技制御基板125が備えている大当りの抽選処理とほぼ同一の抽選結果を提供するものであるが、大当りの抽選タイミングが、遊技制御基板125では、スタート信号を入力した時点を基準にするのに対し、バーチャル遊技基板123は、S1540の処理で所定の乱数生成処理を起動して、得た値を基準にする。
【0168】
つまり、S1540の処理で、ランダムに決める。また、大当りの抽選では、確変当たりか否かの抽選も同時に行う(確変遊技がある遊技機5の場合のみ行う。)。
抽選結果の記憶は、バーチャル遊技基板123のメモリに遊技回数の識別が付されて行われる。つまり、後刻、メモリを参照すると、遊技回数毎に、大当りか否かや、大当りの内容を知ることが可能である。
【0169】
上記S1530の20秒待機と、S1540の大当りの抽選、記憶処理は、設定されている遊技回数に達するまで繰り返され(S1550)、設定されている遊技回数に達したら、バーチャル遊技の終了処理が行われる(S1560)。
【0170】
以上のバーチャル遊技処理により、携帯電話装置13からの指令に基づいて、バーチャル遊技がバーチャル遊技基板123で実行される。
図20のバーチャル遊技画像生成処理は、図18のS1430の処理で行われる。
【0171】
このバーチャル遊技画像生成処理が起動されると、先ず図柄変動開始の画像を生成する(S1600)。この処理は、遊技制御基板125によって生成される画像に則った遊技画像をバーチャル遊技基板123で生成するものであって、ここで生成された画像は、図21に示すディスプレイ37中に、遊技画像エリア169を形成して、表示される。例えば、遊技画像エリア169には、遊技機5の特別図柄や装飾図柄を表示する表示器185とほぼ同様の遊技画像が表示される。この様にすることで、遊技者は、携帯電話装置13のディスプレイ37を見ることで、遊技機5の特別図柄や装飾図柄を見るのと同様の演出効果の提供を受けることが可能になる。
【0172】
S1600の処理で、図柄の変動を開始後、次に大当りか否かを判断して(S1610),大当りであれば、大当りの画像を生成し(S1620)、はずれであれば、はずれの画像を生成する(S1630)。
【0173】
これにより、大当りの画像が生成されれば、ディスプレイ37中の遊技画像エリア169に大当りの演出画像が表示され、遊技者は、バーチャル遊技で大当りが発生したことを知ることが出来ると共に、この大当りの画像を携帯電話装置13で楽しむことが可能になる。はずれの画像が生成されれば、携帯電話装置13にはずれの遊技画像が表示される。
【0174】
従って、携帯電話装置13によってバーチャル遊技の状態のモニタが可能になる。
ここで、バーチャル遊技によって、大当りが発生した場合には、図21のディスプレイ37に示すように、通常大当り回数表示171や確変大当り回数表示173が行われる。
【0175】
また、ディスプレイ37には、プリペイド金額の残高を表示する残高表示175、バーチャル遊技をスタートさせる遊技スタートボタン表示177、バーチャル遊技を停止させる遊技停止ボタン表示179、バーチャル遊技を終了する遊技終了ボタン表示181、貸し球の実行を選択する貸し球実行ボタン表示182が設けられている。この中で、通常大当り回数表示171、確変大当り回数表示173、及び残高表示175は、金額数値、回数数値の画像を表示する。また、遊技スタートボタン表示177、遊技停止ボタン表示179、遊技終了ボタン表示181、貸し球実行ボタン表示182は、図示しない選択動作で選択すると、選択があったことを入力する表示である。この入力された情報は、図示しない情報伝送処理によって、遊技機5のバーチャル遊技基板123に伝送される様に構成されている。
【0176】
この様なディスプレイ37の表示に基づいて、実行した結果、大当りが発生すると、ディスプレイ37に示すような実機大当り遊技再現ボタン表示183を表示する図示しない実機大当り遊技再現開始指令処理が図18のS1430の処理によって起動される。
【0177】
この実機大当り遊技再現ボタン表示183を選択する操作を携帯電話装置13によって行うと、図示しない情報伝送処理によって、バーチャル遊技基板123に伝送され、図22に示す大当り遊技再現処理において、実機大当り遊技再現を行うとの判断に影響を与える(S1700)。つまり、S1710以降の大当り遊技再現処理が開始されることになる。
【0178】
先ず、大当り遊技の記憶値を順次読み込んで(S1710)、読み込んだ記憶値が、通常大当りか、確変大当りか、或いは記憶無しかを判断する(S1720)。
読み込んだ記憶値が確変大当りであれば、確変大当り遊技図柄の表示を行って(S1730)、賞球信号の出力を行う(S1740)。確変大当り遊技図柄の表示では、図3に示す遊技機5の表示器185に、遊技制御基板125が確変大当り遊技時に表示するものとほぼ同じ図柄を表示する処理を行う。また、賞球信号の出力では、払出制御基板163に遊技制御基板125が確変大当り遊技時に提供する賞品数とほぼ同様の数量の賞品球を排出させる処理を行う。つまり、遊技機5は、確変大当りの場合とほぼ同様の表示や表現を行うと共に、賞品球を払い出す。従って、遊技者は、遊技機5の大当り表現を楽しむと共に、大当りの賞品を取得することが出来る。このS1720による確変大当り遊技の判断から、S1730、S1740による確変大当り遊技の賞球信号の出力処理までは、S1710にて読み込んだ大当り遊技の記憶値が終了したと判断されるまで(S1760)、繰り返される。
【0179】
S1760で終了したと判断されると、S1710の処理に戻される。
また、S1710で読み込んだ記憶値が通常大当りであれば、通常大当り遊技図柄の表示を行って(S1750)、賞球信号の出力を行う(S1740)。通常大当り遊技図柄の表示では、遊技機5の表示器185に、遊技制御基板125が通常大当り遊技時に表示するものとほぼ同じ図柄を表示する処理を行う。また、賞球信号の出力では、払出制御基板163に遊技制御基板125が通常大当り遊技時に提供する賞品数とほぼ同様の数量の賞品球を排出させる処理を行う。つまり、遊技機5は、通常大当りの場合とほぼ同様の表示や表現を行うと共に、賞品球を払い出す。従って、遊技者は、遊技機5の大当り表現を楽しむと共に、大当りの賞品を取得することが出来る。このS1720による通常大当り遊技の判断から、S1750、S1740による通常大当り遊技の賞球信号の出力処理までは、S1710にて読み込んだ大当り遊技の記憶値が終了したと判断されるまで(S1760)、繰り返される。
【0180】
S1760で終了したと判断されると、S1710の処理に戻される。
このS1710で読み込む記憶値が無しになれば(S1720)、本大当り遊技再現処理を一旦終了する。
【0181】
以上の処理により、バーチャル遊技の結果を実際の遊技機5で再現して、遊技者に大当り遊技の興趣を提供すると共に、実際の賞品球を提供することが出来る。
これにより、バーチャル遊技が実際の遊技機5によって行われたのと同様の効果を提供することが可能になる。
【0182】
尚、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々な態様の実施が可能である。
以上に説明した遊技場1の遊技機制御システム3は、遊技機5に配設されたインテリジェント情報表示装置17が、遊技機5に配設された図示しないセンサによって検出された遊技機5の状態を情報出力端子板15を介して入力して、例えば入力した時間の情報と共に記憶する。例えば、図11に示した遊技機データベース35の内容を記憶する。
【0183】
又、携帯電話装置13が所望の(所定の遊技機番号、所定の範囲の遊技機番号、所定の遊技島名、所定の遊技島番号、全遊技機など)遊技機5の動作状態を要求すると、ホールコンピュータ21がその要求された所望の遊技機5の動作状態をインテリジェント情報表示装置17から受信し、これを要求した携帯電話装置13に無線LANシステム11を介して送信する。
【0184】
従って、携帯電話装置13は、所望の遊技機5の動作状態を要求するだけで、その要求した遊技機5の動作状態を入手することが可能になる。
このため、現在空いている遊技機5の動作状態、例えばアウト球数と、スタート回数の情報などを入手し、アウト球数に対するスタート回数の比率の序列を表示するといったことが可能になる。
【0185】
しかもこの情報を入手するために通信料金の発生が無く、また未加工の情報をそのまま入手して、所定の演算処理を携帯電話装置13で施すことが自由にできることになり、ホールコンピュータ21から受信した解析ソフトで優良台のランク付けを行ったり、独自の判断基準で優良台を抽出するソフトの導入及び実行を行って、優良台を抽出したりすることが容易になる。又、ホールコンピュータ21でランク付けした情報を受信して表示することが可能になる。
【0186】
その上、このようなサービスの提供を会員の種別、例えば常客、新規客などの識別に応じて、差別して提供することが可能になり、会員の囲い込みや常連客の獲得に有効である。
【0187】
この結果、提供された情報の加工活用が容易であり、かつ通信費の負担を強いることが無く、しかも好みの情報を手に入れることを可能になり、顧客満足度が向上されるとともに、利便性が向上されるという極めて優れた効果を奏する。又、集客効果を向上することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0188】
又、遊技機制御システム3は、携帯電話装置13を操作するだけで、遊技に関わる処理、例えば、メンバーシップカードとしてのIDカード57を使用中の台間ユニット14をロックしたり、そのロックを解除する処理、プリペイド金額データを金銭管理装置83に入力する処理、遊技機5の動作状態を入力する処理、遊技機5の電源を遮断する処理、その遮断を解除して、電源供給を復帰する処理を実行する機能を内蔵した台間ユニット14を操作することが出来る。尚台間ユニット14の有する機能は、遊技場1の方針や設計思想によって、適宜、増減可能である。しかも、この携帯電話装置13による操作は、IDカード57に登録されている携帯電話装置13だけが可能になり、極めて高いセキュリティを備えることが可能になる。従って、遊技者の操作性を良くしたり、遠隔からの操作を可能にすることにより、顧客満足度が向上され、かつ集客効果を得ることが出来ると共に、所定のセキュリティを保持することが可能になるという極めて優れた効果を奏する。
【0189】
しかも、IDカード57を台間ユニット14の挿入口59に挿入することにより、操作対象の台間ユニット14を携帯電話装置13で操作することが可能になる構成により、携帯電話装置13による操作対象が明確になり、誤った台間ユニット14を操作してしまうと言うことが防止されるという効果を奏する。つまり、他人の遊技している遊技機5の台間ユニット14にプリペイド金額を予納してしまうといったことが防止される。
【0190】
その上、台間ユニット14へのIDカード57の挿入状態やロック状態、或いは遊技機5の電源の遮断状態により、遊技機5が他の遊技者によって使われているか否か明確になって、遊技機5が空いているか否かの判断が容易になり、遊技機5が空いている状態で放置されることが防止され、稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0191】
又、操作する場所が自由になることで、遊技客の利便性が向上され、顧客満足度が向上されると共に、公衆回線を利用する必要が無くなるため、通信費用の負担を遊技者にかけることが無くなって、遊技者の利用が促進され、顧客満足度が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0192】
しかも、現金を持っていなくとも携帯電話装置13によってプリペイド金額の入力が行え、遊技者の利便性が向上するという効果を奏する。
その上、携帯電話装置13によって、台間ユニット14にIDカード57を取り付けた状態で、台間ユニット14の機能を停止(ロック)させると共に、IDカード57の抜き取りを出来なくする(ロック)ことが出来ることから、一時的に遊技席を離れる場合でもIDカード57をそのまま台間ユニット14に取り付けたままで、休憩などを行うことが可能になる。
【0193】
従って、遊技機5が空いているのか否かがIDカード57の状態を見ることで明確になると共に、離席のときに一々IDカード57を抜き取る必要が無くなり、遊技客の利便性が向上するという極めて優れた効果を奏する。
【0194】
又、遊技機制御システム3は、携帯電話装置13によって、遊技機制御基板121に指令信号を送信して、遊技機5の各部を制御し、或いはその制御の結果を携帯電話装置13で受信することが可能になることから、遊技者の操作性を良くしたり、遠隔からの操作を可能にすることにより、遊技者が遊技をより楽しむ様になると共に、遊技者が遊技機5から離席したときも遊技機5の作動を継続する様になって、顧客満足度が向上され、遊技機5の稼働率が向上され、かつ集客効果を得ることが出来る。
【0195】
又、携帯電話装置13による操作は、図16に示すS1100の処理によって、遊技機情報と、携帯電話装置とを同期化する処理が実行されている場合のみ可能になるため、高いセキュリティを設定することが可能になる。又、S1100の処理は、遊技場1の会員に個別に発行された、IDカード57の情報、及び図10に示す会員データベース33に基づいて、厳格に、かつ速やかに実行されるため、遊技者は、同期化の処理では、IDカード57を台間ユニット14のカードドライブユニット75にセットするだけで済み、手間いらずである。従って、顧客満足度の向上効果や集客効果などを高いセキュリティを有する状態で得ることが可能になり、システムの実現性が極めて高くなるという極めて優れた効果を奏する。
【0196】
また、携帯電話装置13によってコントロールされる遊技機5がIDカード57を台間ユニット14のカードドライブユニット75にセットするという動作のによって明確になり、遊技機5が空いているか否かの判断が容易になり、遊技機5が空いている状態で放置されることが防止され、稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0197】
又、遊技者が遊技機5から離れて遊技機5を操作することを可能にする技術では、遊技機5が空いているか否かを判断することが容易になる効果は、稼働率を向上する上で極めて有用である。
【0198】
又、携帯電話装置13を無線によって無線LANシステム11に接続するため、無線LANシステム11を遊技場1の隅々にまで敷設する必要が無くなり、敷設工事が容易になると共に、工数の低減を図ることが可能になる。
【0199】
遊技機制御システム3は、携帯電話装置13によって、遊技機5を図17に基づいて説明した内容の制御を行うことが出来、顧客満足度の向上、稼働率の向上、集客率の向上を揃って図ることが出来ると言う極めて優れた効果を奏する。
【0200】
遊技機制御システム3は、携帯電話装置13によって、遊技機5に図18ないし図22に基づいて説明したバーチャル遊技を実行させ、かつバーチャル遊技の状態を携帯電話装置13でモニタでき、しかもそのバーチャル遊技の結果を再現させて、賞品球の払い出しも実行できる。
【0201】
従って、遊技者の利便性が向上して、顧客満足度が向上されると共に、遊技者が遊技機5を直接操作することなく、遊技機5から離れている間も遊技機5を稼働させることが出来て、遊技機5の稼働率が向上されるという極めて優れた効果を奏する。
【0202】
次に特許請求の範囲の構成と、発明の実施の形態との対応を説明する。
請求項1の遊技機は、遊技機5、遊技機各部制御手段は、遊技機制御基板121、指令信号入力手段は、台間ユニット制御装置51、ネットワーク73、ホールコンピュータ21、無線LANシステム11が対応する。
【0203】
携帯情報装置は、携帯電話装置13、信号送受信手段は、無線LANユニット31、接続許可手段は、図16のS1000ないしS1100に基づいて説明した内容の構成が対応する。
【0204】
尚、下位クレームにおける同一手段は、記載を省略する。
請求項2のIDカードインタフェースは、図3に示す台間ユニット14のカードドライブユニット75と、台間ユニット制御装置51とが対応する。
【0205】
IDカードは、IDカード57が対応する。
IDカードの情報に基づいて、上記信号送受信手段による接続の許可の判断を行うことは、S1000ないしS1100の処理が対応する。
【0206】
請求項3のIDカードインタフェースにIDカードが接続されている場合に、信号送受信手段による接続を許可することは、S1000の処理によってIDカード57の読み込みが行われて、初めてS1000ないしS1100の処理が開始されることが対応する。
【0207】
請求項4のLANシステムは、無線LANシステム11が対応する。
請求項5の無線LANシステムは、無線LANシステム11が対応する。
請求項6の遊技機各部制御手段は、遊技機制御基板121が対応し、遊技球の発射を許可する遊技球発射許可機能、遊技球の発射を禁止する遊技球発射禁止機能、賞品の払い出しを許可する賞品払出許可機能、賞品の払い出しを停止する賞品払出停止機能、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力するリーチ出力機能、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力する機能を停止するリーチ出力停止機能、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する大当り出力機能、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する機能を停止する大当り出力停止機能、遊技機の作動を停止する遊技機作動停止機能、又は遊技機の作動を許可する遊技機作動許可機能を有することは、図17に基づいて説明した内容が対応する。
【0208】
請求項7の携帯情報装置は、携帯電話装置13が対応し、遊技機各部制御手段は、遊技機制御基板121が対応し、遊技球発射許可機能を作動させる遊技球発射許可機能作動手段、遊技球発射禁止機能を作動させる遊技球発射禁止機能作動手段、賞品払出許可機能を作動させる賞品払出許可機能作動手段、賞品払出停止機能を作動させる賞品払出停止機能作動手段、リーチ出力機能を作動させるリーチ出力機能作動手段、リーチ出力停止機能を作動させるリーチ出力停止機能作動手段、大当り出力機能を作動させる大当り出力機能作動手段、大当り出力停止機能を作動させる大当り出力停止機能作動手段、遊技機作動停止機能を作動させる遊技機作動停止機能作動手段、又は遊技機作動許可機能を作動させる遊技機作動許可機能作動手段を有することは、図17に基づいて説明した内容が対応する。
【0209】
請求項8の貸し媒体数信号を上記遊技機各部制御手段から入力する貸し媒体数信号入力手段は、図18のS1370の処理の説明内容の構成が対応する。
遊技回数算出手段は、S1380の処理、図19の(A)の処理が対応する。
【0210】
仮想遊技実行手段は、S1380の処理、図19の(B)の処理が対応する。
仮想遊技結果記憶手段は、S1540の処理が対応する。
仮想遊技結果出力手段は、S1430、S1440、S1450、S1460の処理を実行する構成が対応する。
【0211】
請求項9のCRカードユニットから貸し媒体数信号を入力して、上記貸し媒体数信号入力手段に供給する貸し媒体数信号供給手段は、S1360で説明した構成が対応する。
請求項10の遊技機各部制御手段に、貸し媒体数信号供給手段を作動させる貸し媒体数信号供給機能作動手段を備えることは、S1330の処理で説明した構成が対応する。
【0212】
請求項11の仮想遊技結果出力手段が出力した仮想遊技の結果を上記携帯情報装置に出力する仮想遊技結果外部出力手段は、S1430、S1440、S1450、S1460の処理を実行する構成が対応する。
【0213】
請求項12の仮想遊技結果外部出力手段が出力した仮想遊技の結果を表示する仮想遊技結果表示手段を備えることは、図21に基づいて説明した内容を表示する構成が対応する。
【0214】
請求項13の仮想遊技結果記憶手段が記憶した仮想遊技の結果に基づいて、該仮想遊技の結果を反映する表現を行う仮想遊技結果表現手段は、図22の処理を行う構成が対応する。
【0215】
請求項14の仮想遊技賞品提供手段は、S1740の処理を行う構成と、この処理によって制御される払出制御基板163が対応する。
【図面の簡単な説明】
【0216】
【図1】遊技場1の説明図である。
【図2】遊技機制御システム3の構成図である。
【図3】台間ユニット14と遊技機3のブロック図である。
【図4】インテリジェント情報表示装置17によって繰り返し実行されるインテリジェント情報ユニットデータ収集処理ルーチンのフローチャートである。
【図5】インテリジェント情報表示装置17によって繰り返し実行されるインテリジェント情報ユニット情報提供制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図6】ホールコンピュータ21によって繰り返し実行されるホールコンピュータ受入制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】ホールコンピュータ21によって繰り返し実行されるホールコンピュータ会員対応処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】携帯電話装置13によって繰り返し実行される携帯電話処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】携帯電話装置13によって実行されるプログラム実行(経時情報分析処理)のフローチャートである。
【図10】データベースユニット23内に構成される会員データベース33の説明図である。
【図11】データーベースユニット23内に構成される遊技機データベース35の説明図である。
【図12】携帯電話装置13のディスプレイ37の表示画像の説明図である。
【図13】台間ユニット14と、ホールコンピュータ21と、携帯電話装置13との間で行われる処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】携帯電話装置13のディスプレイ37の表示画像の説明図である。
【図15】携帯電話装置13のディスプレイ37の表示画像の説明図である。
【図16】遊技機、台間ユニット、ホールコンピュータ、携帯電話制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図17】遊技機制御メニュー131の説明図である。
【図18】遊技機、台間ユニット、ホールコンピュータ、携帯電話制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図19】(A)は、台間ユニット14で実行される遊技回数算出処理ルーチンのフローチャート、(B)は、バーチャル遊技基板123によって実行されるバーチャル遊技処理ルーチンのフローチャートである。
【図20】バーチャル遊技画像生成処理ルーチンのフローチャートである。
【図21】バーチャル遊技画面167の説明図である。
【図22】大当り遊技再現処理ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
【0217】
1…遊技場、3…遊技機制御システム、5…遊技機、
7…遊技島、9…サービスエリア、11…無線LANシステム、
13…携帯電話装置、14…台間ユニット、15…情報出力端子板、
17…インテリジェント情報表示装置、19…通信インタフェース、
21…ホールコンピュータ、23…データベースユニット、25…表示装置、
27…呼び出しボタン、29…選択ボタン、31…無線LANユニット、
33…会員データベース、35…遊技機データベース、37…ディスプレイ、
51…台間ユニット制御装置、53…ロック表示灯、55…アンロック表示灯、
57…IDカード、59…挿入口、67…通信インタフェース、
69…入力インタフェース、71…出力インタフェース、73…ネットワーク、
75…カードドライブユニット、77…カード排出ボタン、
79…遊技機電源コントローラ、81…表示装置、83…金銭管理装置、
85…コンセント、87…遊技場メニュー、89…台間ユニット制御項目、
91…台間ユニット制御メニュー、93…番号表示、
95、97、99、101、103、105…表示、
107…選択表示枠、109…貸し媒体代金管理装置、111…遊技機電源コンセント、
113…電源プラグ、115…電源装置、121…遊技機制御基板、
123…バーチャル遊技基板、125…遊技制御基板、131…遊技機制御メニュー、
133…番号表示、135、137、139、141、143、145、147、149、
151、153…表示、161…発射制御基板、163…払出制御基板、
165…バーチャル遊技項目、167…バーチャル遊技画面、169…遊技画像エリア、
171…通常大当り回数表示、173…確変大当り回数表示、
175…残高表示、177…遊技スタートボタン表示、179…遊技停止ボタン表示、
182…貸し球実行ボタン表示、181…遊技終了ボタン表示、
183…実機大当り遊技再現ボタン表示、185…表示器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機の各部を制御する遊技機各部制御手段と、
上記遊技機各部制御手段に指令信号を入力する指令信号入力手段と、
携帯情報装置に配置され、上記指令信号入力手段に接続して、信号の送受信を行う信号送受信手段と、
上記信号送受信手段による上記指令信号入力手段への接続を許可する接続許可手段と
を備える遊技機制御システム。
【請求項2】
上記接続許可手段は、IDカードインタフェースを有し、該IDカードインタフェースに接続されたIDカードの情報に基づいて、上記信号送受信手段による接続の許可の判断を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機制御システム。
【請求項3】
上記接続許可手段は、上記IDカードインタフェースに上記IDカードが接続されている場合に、上記信号送受信手段による接続を許可することを特徴とする請求項2に記載の遊技機制御システム。
【請求項4】
上記信号送受信手段との間で、信号の送受信を行うと共に、該信号送受信手段から受信した信号を上記指令信号入力手段に出力するLANシステムを備える請求項1ないし請求項3の何れかに記載の遊技機制御システム。
【請求項5】
上記LANシステムが無線LANシステムであることを特徴とする請求項4に記載の遊技機制御システム。
【請求項6】
上記遊技機各部制御手段は、遊技球の発射を許可する遊技球発射許可機能、遊技球の発射を禁止する遊技球発射禁止機能、賞品の払い出しを許可する賞品払出許可機能、賞品の払い出しを停止する賞品払出停止機能、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力するリーチ出力機能、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力する機能を停止するリーチ出力停止機能、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する大当り出力機能、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する機能を停止する大当り出力停止機能、遊技機の作動を停止する遊技機作動停止機能、又は遊技機の作動を許可する遊技機作動許可機能を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の遊技機制御システム。
【請求項7】
上記携帯情報装置は、上記遊技機各部制御手段に、遊技球発射許可機能を作動させる遊技球発射許可機能作動手段、遊技球発射禁止機能を作動させる遊技球発射禁止機能作動手段、賞品払出許可機能を作動させる賞品払出許可機能作動手段、賞品払出停止機能を作動させる賞品払出停止機能作動手段、リーチ出力機能を作動させるリーチ出力機能作動手段、リーチ出力停止機能を作動させるリーチ出力停止機能作動手段、大当り出力機能を作動させる大当り出力機能作動手段、大当り出力停止機能を作動させる大当り出力停止機能作動手段、遊技機作動停止機能を作動させる遊技機作動停止機能作動手段、又は遊技機作動許可機能を作動させる遊技機作動許可機能作動手段を有することを特徴とする請求項6に記載の遊技機制御システム。
【請求項8】
貸し媒体数信号を上記遊技機各部制御手段から入力する貸し媒体数信号入力手段と、
上記入力した貸し媒体数信号に基づいて、遊技回数を算出する遊技回数算出手段と、
上記算出した遊技回数の仮想遊技を実行する仮想遊技実行手段と、
上記仮想遊技の結果を記憶する仮想遊技結果記憶手段と、
上記仮想遊技の結果を上記遊技機各部制御手段に出力する仮想遊技結果出力手段とを加えたことを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機制御システム。
【請求項9】
上記遊技機各部制御手段は、CRカードユニットから貸し媒体数信号を入力して、上記貸し媒体数信号入力手段に供給する貸し媒体数信号供給手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の遊技機制御システム。
【請求項10】
上記携帯情報装置は、上記遊技機各部制御手段に、貸し媒体数信号供給手段を作動させる貸し媒体数信号供給機能作動手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の遊技機制御システム。
【請求項11】
上記遊技機各部制御手段は、仮想遊技結果出力手段が出力した仮想遊技の結果を上記携帯情報装置に出力する仮想遊技結果外部出力手段を備えることを特徴とする請求項8ないし請求項10の何れかに記載の遊技機制御システム。
【請求項12】
上記携帯情報装置は、上記仮想遊技結果外部出力手段が出力した仮想遊技の結果を表示する仮想遊技結果表示手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の遊技機制御システム。
【請求項13】
上記仮想遊技結果記憶手段が記憶した仮想遊技の結果に基づいて、該仮想遊技の結果を反映する表現を行う仮想遊技結果表現手段を加えたことを特徴とする請求項8ないし請求項12の何れかに記載の遊技機制御システム。
【請求項14】
上記仮想遊技結果記憶手段が記憶した仮想遊技の結果に基づいて、該仮想遊技の結果を反映する賞品の提供を賞品払出手段に行わせる仮想遊技賞品提供手段を加えたことを特徴とする請求項8ないし請求項13の何れかに記載の遊技機制御システム。
【請求項1】
遊技機の各部を制御する遊技機各部制御手段と、
上記遊技機各部制御手段に指令信号を入力する指令信号入力手段と、
携帯情報装置に配置され、上記指令信号入力手段に接続して、信号の送受信を行う信号送受信手段と、
上記信号送受信手段による上記指令信号入力手段への接続を許可する接続許可手段と
を備える遊技機制御システム。
【請求項2】
上記接続許可手段は、IDカードインタフェースを有し、該IDカードインタフェースに接続されたIDカードの情報に基づいて、上記信号送受信手段による接続の許可の判断を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機制御システム。
【請求項3】
上記接続許可手段は、上記IDカードインタフェースに上記IDカードが接続されている場合に、上記信号送受信手段による接続を許可することを特徴とする請求項2に記載の遊技機制御システム。
【請求項4】
上記信号送受信手段との間で、信号の送受信を行うと共に、該信号送受信手段から受信した信号を上記指令信号入力手段に出力するLANシステムを備える請求項1ないし請求項3の何れかに記載の遊技機制御システム。
【請求項5】
上記LANシステムが無線LANシステムであることを特徴とする請求項4に記載の遊技機制御システム。
【請求項6】
上記遊技機各部制御手段は、遊技球の発射を許可する遊技球発射許可機能、遊技球の発射を禁止する遊技球発射禁止機能、賞品の払い出しを許可する賞品払出許可機能、賞品の払い出しを停止する賞品払出停止機能、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力するリーチ出力機能、リーチ状態を上記携帯情報装置に出力する機能を停止するリーチ出力停止機能、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する大当り出力機能、大当りの発生を上記携帯情報装置に出力する機能を停止する大当り出力停止機能、遊技機の作動を停止する遊技機作動停止機能、又は遊技機の作動を許可する遊技機作動許可機能を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の遊技機制御システム。
【請求項7】
上記携帯情報装置は、上記遊技機各部制御手段に、遊技球発射許可機能を作動させる遊技球発射許可機能作動手段、遊技球発射禁止機能を作動させる遊技球発射禁止機能作動手段、賞品払出許可機能を作動させる賞品払出許可機能作動手段、賞品払出停止機能を作動させる賞品払出停止機能作動手段、リーチ出力機能を作動させるリーチ出力機能作動手段、リーチ出力停止機能を作動させるリーチ出力停止機能作動手段、大当り出力機能を作動させる大当り出力機能作動手段、大当り出力停止機能を作動させる大当り出力停止機能作動手段、遊技機作動停止機能を作動させる遊技機作動停止機能作動手段、又は遊技機作動許可機能を作動させる遊技機作動許可機能作動手段を有することを特徴とする請求項6に記載の遊技機制御システム。
【請求項8】
貸し媒体数信号を上記遊技機各部制御手段から入力する貸し媒体数信号入力手段と、
上記入力した貸し媒体数信号に基づいて、遊技回数を算出する遊技回数算出手段と、
上記算出した遊技回数の仮想遊技を実行する仮想遊技実行手段と、
上記仮想遊技の結果を記憶する仮想遊技結果記憶手段と、
上記仮想遊技の結果を上記遊技機各部制御手段に出力する仮想遊技結果出力手段とを加えたことを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機制御システム。
【請求項9】
上記遊技機各部制御手段は、CRカードユニットから貸し媒体数信号を入力して、上記貸し媒体数信号入力手段に供給する貸し媒体数信号供給手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の遊技機制御システム。
【請求項10】
上記携帯情報装置は、上記遊技機各部制御手段に、貸し媒体数信号供給手段を作動させる貸し媒体数信号供給機能作動手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の遊技機制御システム。
【請求項11】
上記遊技機各部制御手段は、仮想遊技結果出力手段が出力した仮想遊技の結果を上記携帯情報装置に出力する仮想遊技結果外部出力手段を備えることを特徴とする請求項8ないし請求項10の何れかに記載の遊技機制御システム。
【請求項12】
上記携帯情報装置は、上記仮想遊技結果外部出力手段が出力した仮想遊技の結果を表示する仮想遊技結果表示手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の遊技機制御システム。
【請求項13】
上記仮想遊技結果記憶手段が記憶した仮想遊技の結果に基づいて、該仮想遊技の結果を反映する表現を行う仮想遊技結果表現手段を加えたことを特徴とする請求項8ないし請求項12の何れかに記載の遊技機制御システム。
【請求項14】
上記仮想遊技結果記憶手段が記憶した仮想遊技の結果に基づいて、該仮想遊技の結果を反映する賞品の提供を賞品払出手段に行わせる仮想遊技賞品提供手段を加えたことを特徴とする請求項8ないし請求項13の何れかに記載の遊技機制御システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
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【図9】
【図10】
【図11】
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【図13】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2006−6472(P2006−6472A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−185245(P2004−185245)
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【出願人】(000150051)株式会社竹屋 (389)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月23日(2004.6.23)
【出願人】(000150051)株式会社竹屋 (389)
【Fターム(参考)】
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