説明

遊技機用押ボタン

【課題】ボタン本体を移動させ得る遊技機用押ボタンを提供する。
【解決手段】押ボタン1であって、ベース2に移動可能に設けられるボタン本体3と、ボタン本体3をベース2に対して移動方向の一方向へ付勢する付勢部材5と、ボタン本体3の一方向への移動量を規制するストッパ4と、ボタン本体3のベース2に対する一方向への突出量を変える突出量可変装置16を有する。突出量可変装置16は、ボタン本体3の移動方向に伸びる軸線を中心にボタン本体3とストッパ4を相対的に回転させる回転機構14と、ストッパ4に設けられる傾斜部4bと、ボタン本体3に設けられる当接部材9を有する。傾斜部4bが回転方向に延出しかつ軸線方向に対して角度を有し、当接部材9が付勢部材5の付勢力によって傾斜部4bに当接し、ボタン本体3とストッパの両部材が相対的に回転した際に当接部材9が傾斜部4bに対して移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機などに設けられる遊技機用押ボタンに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機用押ボタンは、例えばパチンコ機の球受皿ユニットに設けられる。球受皿ユニットは、球を貯留する凹部と、凹部に隣接して上を向く上向き面を有する。押ボタンは、上向き面から突出して、パチンコ機の演出時に遊技者によって押される。特許文献1の押ボタンは、ケース本体と、ケース本体に上下方向に摺動可能に挿入される摺動案内体と、摺動案内体の上部に固着されるボタン本体と、摺動案内体を上方に付勢する付勢部材と、摺動案内体の上方への移動を規制する止輪を有する。摺動案内体は、下方に突出する係合部と、摺動案内体の側面に上下方向に延出するラックを有する。ケース本体には、解除可能に係合部に係合する係合手段と、ラックに噛合うピニオンを回転させるモータが設けられる。
【0003】
ボタン本体を押すと、摺動案内体が付勢部材の付勢力に抗して下方に移動し、上方に戻る途中で係合手段が係合部に係合する。これによりボタン本体が下位置において押操作可能に保持される。係合部を係合手段が解除した場合、摺動案内体が付勢部材の付勢力によって上昇して、押ボタンが上位置において押操作可能に保持される。モータによってピニオンを回転させた場合は、押ボタンが下方に移動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−125529号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし係合手段は、一対の係合片と、一対の係合片を付勢する付勢部材と、付勢部材の付勢力に抗して一対の係合片を開くソレノイドを有するため複雑な構造である。またボタン本体をモータによって移動させる途中では、ボタン本体を押した場合にモータに大きな負担が加わるため、ボタン本体を押すことができない。そのためボタン本体を押操作可能な複数の位置に移動させ得る簡易な構造を備える遊技機用押ボタンが従来必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える遊技機用押ボタンであることを特徴とする。一つの特徴によると本発明は、遊技機本体に装着されるベースと、ベースに移動可能に設けられるボタン本体と、ボタン本体をベースに対して移動方向の一方向へ付勢する付勢部材と、ボタン本体の一方向への移動量を規制するストッパと、ボタン本体のベースに対する一方向への突出量を変える突出量可変装置を有する。突出量可変装置は、ボタン本体の移動方向に伸びる軸線を中心にボタン本体とストッパを相対的に回転させる回転機構と、ボタン本体とストッパの両部材の1つに設けられる傾斜部と、両部材の他の1つに設けられる当接部材を有する。傾斜部が回転方向に延出しかつ軸線方向に対して角度を有し、当接部材が付勢部材の付勢力によって傾斜部に当接し、前記両部材が相対的に回転した際に前記当接部材が前記傾斜部に対して移動し、ボタン本体が付勢部材の付勢力に抗して押された際に当接部材が傾斜部から離れる。
【0007】
したがってボタン本体とストッパを相対的に軸線を中心に回転させると、当接部材が傾斜部に沿って移動する。これによりボタン本体がストッパに対して軸方向に移動する。ボタン本体が移動した位置で押された場合、当接部材が傾斜部から離れるため、ボタン本体が付勢部材に抗して移動し得る。かくしてボタン本体が押動作可能な複数の位置に移動し、該構成は傾斜部と当接部材という比較的簡易な構造によって構成され得る。また当接部材は、ボタン本体が付勢部材の付勢力に抗して押された際に傾斜部から離れ得る。そのためボタン本体が強く押された際の衝撃は、当接部材と傾斜部の間に生じない。そのため当接部材と傾斜部が破損することが抑制され得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】遊技機の斜視図である。
【図2】押ボタンの分解斜視図である。
【図3】押ボタンの分解斜視図である。
【図4】ボタン本体が沈没位置にある際の押ボタンの一部斜視図である。
【図5】ボタン本体が突出位置にある際の押ボタンの一部斜視図である。
【図6】図4のVI―VI線断面矢視図である。
【図7】図5のVII―VII線断面矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一つの実施の形態を図1〜7にしたがって説明する。遊技機20は、図1に示すようにパチンコ機であって、外枠21と外枠21の側部に回転可能に連結される前枠22を有する。前枠22の裏側には遊技盤23が装着され、前枠22の表側下部には上皿24と下皿25とハンドル26が設けられる。
【0010】
上皿24は、図1に示すように球を貯留する凹部24aと、凹部24aの右側位置において上方を向く上向き板24bを有する。上皿24には押ボタン1が取付けられる。押ボタン1は、上向き板24bを貫通して上向き板24bから上方に突出し、遊技者によって押し操作され得る。
【0011】
押ボタン1は、図2,3に示すようにベース2とボタン本体3とストッパ4を有する。ベース2は、円筒状の筒部2aと仕切り板2bを有する。筒部2aは、図1に示す上皿24にねじによって取付けられる。仕切り板2bは、筒部2aの高さ方向中央に位置する。仕切り板2bの中央には、筒状で上方に突出する取付部2gが形成される。取付部2gに付勢部材5が装着され、付勢部材5の上方からボタン本体3が被せられる。付勢部材5は、コイルスプリングであってボタン本体3をベース2に対して上方に付勢する。
【0012】
仕切り板2bの上面の外周部には、図2に示すように複数の規制部材2cが設けられる。規制部材2cは、仕切り板2bから上方に突出する。規制部材2cの外周側には外周側に開口し上下方向に延出する溝が形成される。溝に対してボタン本体3の脚3cが上方から挿入される。規制部材2cは、脚3cを軸方向に移動可能に保持し、かつ脚3cが回転方向に移動することを規制する。
【0013】
図2,6に示すように筒部2aの上側領域には径外方に広がる段差部2eが形成される。段差部2eにはストッパ4が上方から設置される。筒部2aの上縁には径外方に延出するフランジ2dが形成される。フランジ2dには取付リング8が上方から設置される。
【0014】
ベース2の下部には、図2,3に示すように基板11が装着される。基板11には、スイッチ12と照明具13が取付けられる。スイッチ12は、光を発信する発信部と、光を受信する受信部と、発信部と受信部の間に形成される凹部12aを有する。凹部12aにボタン本体3に設けられた遮断片3eが挿入された際に、発信部からの光が受信部に到達できず、この時にスイッチ12が図示省略の制御手段に信号を発信する。
【0015】
照明具13は、図2,3に示すように発光ダイオードである。照明具13が発した光は、透明または半透明の材料から形成されたボタン本体3を通過して遊技者に到達し得る。
【0016】
ボタン本体3は、図2,3に示すように円筒状の本体3aと、本体3aの上部を閉塞する覆い部3bを有する。本体3aの下縁には、遮断片3eと複数(例えば3つ)の脚3cが形成される。脚3cは、本体3aの下縁から下方に延出する。脚3cの径方向外側面には、ピン10によって当接部材9が回転可能に装着される。脚3cは、ベース2の規制部材2cに上方から挿入される。脚3cは、規制部材2cによって周方向に移動することが規制される。
【0017】
遮断片3eは、図3に示すように本体3aの下縁から下方に延出する。ボタン本体3が付勢部材5に抗して押され、遮断片3eがスイッチ12の凹部12aに到達する。ボタン本体3が付勢部材5の付勢力によって上昇すると、遮断片3eがスイッチ12の凹部12aよりも上方に移動する。
【0018】
ストッパ4は、図2,3に示すように円環状(筒状)のストッパ本体4aと、ストッパ本体4aの外周面から径外方に張出すフランジ4eを有する。ストッパ本体4aがボタン本体3の外周に摺動可能に設置され、ストッパ4がボタン本体3を摺動可能に支持する。ストッパ本体4aの一端縁(下端縁)には、複数の傾斜部4bと複数のストッパ片4cが形成される。
【0019】
傾斜部4bは、図4,5に示すようにストッパ本体4aの一端縁に沿って延出し、軸方向(上下方向)に角度を有する。傾斜部4bは、一端部に最も下方に位置する第一位置4b1を有し、他端部に最も上方に位置する第二位置4b2を有する。第一位置4b1は、傾斜部4bの一端部の一領域において略水平に延出する。そのため当接部材9が第一位置4b1から移動して外れ難い。
【0020】
第二位置4b2の隣接位置には、図4,5に示すようにストッパ片4cが形成される。ストッパ片4cは、第二位置4b2から下方に延出する。そのため当接部材9がストッパ片4cによって第二位置4b2に保持され得る。
【0021】
当接部材9は、図2に示すようにボタン本体3が上方に付勢されることで傾斜部4bに下方から弾性的に当接される(図4,5参照)。傾斜部4bは、ストッパ4が回転機構14によってボタン本体3に対して軸線を中心に回転した際に、当接部材9に対して移動する。これにより当接部材9が傾斜部4bに沿って移動する。当接部材9は、傾斜部4bに対して摺動しても良いし、転動しても良い。
【0022】
回転機構14は、図2に示すようにギア4dとピニオン7と駆動源6を有する。ギア4dは、ストッパ本体4aの外周面でかつフランジ4eよりも上方領域に形成される。ギア4dは、傾斜部4bの周方向長さと略同じ長さ周方向長さ領域にてストッパ本体4aに形成される。駆動源6は、モータであって、ベース2の取付片2fに取付けられる。駆動源6の出力軸6aにピニオン7が取付けられる。ピニオン7がギア4dに噛合わされ、ピニオン7が駆動源6によって回転することで、ストッパ4がボタン本体3に対して回転する。
【0023】
ストッパ4の上方には、図2,6に示すように取付リング8が装着される。取付リング8は、円環状であって、ストッパ4の上端縁を覆い、取付ねじ15によってベース2のフランジ2dに取付けられる。ストッパ4は、取付リング8によって上方への移動が規制され、ベース2の段差部2eによって下方への移動が規制される。ストッパ4は、取付リング8と段差部2eに対して摺動しつつ軸線を中心に周方向に回転され得る。
【0024】
回転機構14と傾斜部4bと当接部材9は、ボタン本体3を軸方向に移動させる突出量可変装置16を構成する。突出量可変装置16は、図示省略の制御手段によって回転機構14の駆動源6が制御される。駆動源6が回転力を生じピニオン7を回転させ、ピニオン7がストッパ4を回転させ、ストッパ4の傾斜部4bが当接部材9に対して移動する。
【0025】
傾斜部4bの第一位置4b1に当接部材9が位置すると、図4に示すようにボタン本体3が沈没位置(下方位置)に位置する。この時、当接部材9は付勢部材5によって水平方向に延出する第一位置4b1に押付けられる。そのため駆動源6の出力を停止した場合でも、当接部材9は第一位置4b1に位置保持され得る。
【0026】
ボタン本体3は、通常、図4,6に示す沈没位置に位置保持されるが、例えば遊技機20がリーチ等の演出時であると制御手段が判断した場合に図5,7に示す突出位置に移動される。ボタン本体3を沈没位置から突出位置に移動させる場合は、駆動源6を制御手段によって制御してストッパ4を反時計回りに回転させる。
【0027】
これにより当接部材9が傾斜部4bの第一位置4b1から第二位置4b2に移動する。ボタン本体3は、ストッパ4およびベース2に対して上方に移動し、突出位置に位置する。この時、当接部材9は、付勢部材5によって第二位置4b2に付勢されかつストッパ片4cに押付けられる。そのため駆動源6の出力を停止した場合でも、当接部材9は第二位置4b2に位置保持され得る。
【0028】
ボタン本体3は、図5,7に示す突出位置と図4,6に示す沈没位置において押動作され得る。押動作による押込み量(ストローク量)は、沈没位置において小さく例えば3mmであり、突出位置において大きく例えば10mmである。ボタン本体3が付勢部材5の付勢力に抗して押されると、当接部材9が傾斜部4bから離れて下方に移動する。ボタン本体3の遮断片3eは、スイッチ12の凹部12aの上方から凹部12a内に到達する。
【0029】
以上のように押ボタン1は、図2に示すように遊技機本体に装着されるベース2と、ベース2に移動可能に設けられるボタン本体3と、ボタン本体3をベース2に対して移動方向の一方向へ付勢する付勢部材5と、ボタン本体3の一方向への移動量を規制するストッパ4と、ボタン本体3のベース2に対する一方向への突出量を変える突出量可変装置16を有する。突出量可変装置16は、ボタン本体3の移動方向に伸びる軸線を中心にボタン本体3とストッパ4を相対的に回転させる回転機構14と、ストッパ4に設けられる傾斜部4bと、ボタン本体3に設けられる当接部材9を有する。傾斜部4bが回転方向に延出しかつ軸線方向に対して角度を有し、当接部材9が付勢部材5の付勢力によって傾斜部4bに当接し、ボタン本体3とストッパの両部材が相対的に回転した際に当接部材9が傾斜部4bに対して移動し、ボタン本体3が付勢部材5の付勢力に抗して押された際に当接部材9が傾斜部4bから離れる。
【0030】
したがってボタン本体3とストッパ4を相対的に軸線を中心に回転させると、当接部材9が傾斜部4bに沿って移動する。これによりボタン本体3がストッパ4に対して軸方向に移動する(上下動する)。ボタン本体3が移動した位置で押された場合、当接部材9が傾斜部4bから離れるため、ボタン本体3が付勢部材5に抗して移動し得る。かくしてボタン本体3が押動作可能な複数の位置に移動し、該構成は傾斜部4bと当接部材9という比較的簡易な構造によって構成され得る。また当接部材9は、ボタン本体3が付勢部材5の付勢力に抗して押された際に傾斜部4bから離れ得る。そのためボタン本体3が強く押された際の衝撃は、当接部材9と傾斜部4bの間に生じない。そのため当接部材9と傾斜部4bが破損することが抑制され得る。
【0031】
ベース2には、図2に示すようにボタン本体3が軸線を中心に回転することを規制する規制部材2cが設けられる。回転機構14がストッパ4をボタン本体3に対して回転させる。したがってボタン本体3は、回転することなく軸方向に移動し得る。そのためボタン本体3を回転させたくない場合、例えばボタン本体3に設けた模様を回転させたくない場合等においてボタン本体3を好適に軸方向に移動させ得る。
【0032】
ストッパ4は、図2に示すように円環状でかつボタン本体3の外周面を摺動可能に支持するストッパ本体4aを有する。したがってボタン本体3が軸方向に移動する際にストッパ4がボタン本体3の傾きを規制する。
【0033】
傾斜部4bは、図2に示すようにストッパ4の端縁に沿って複数形成される。当接部材9は、ボタン本体3に複数設けられて、各当接部材9が各傾斜部4bに当接する。したがって傾斜部4bは、ストッパ4の端縁を利用することで、簡易に複数形成され得る。ボタン本体3とストッパ4は、複数の傾斜部4bと当接部材9によって複数の力点で支持し合う。そのためボタン本体3は、ストッパ4に対して安定良く支持され得る。
【0034】
回転機構14は、図2に示すようにボタン本体3の回転中心となる軸線と平行な平行軸線を中心とする回転力を出力する駆動源6と、駆動源6の回転力をストッパ4に伝えてストッパ4を軸線を中心に回転させる力伝達機構(ピニオン7とギア4d)を有する。したがって駆動源6の出力と、ストッパ4の回転は、ボタン本体3の軸方向の移動に対して直交する。そのためボタン本体3が軸方向に押されて、ボタン本体3がストッパ4に対して摺動した際に生じる摩擦力は、駆動源6の出力とストッパ4の回転に対して直交する。そのため回転機構14は、ボタン本体3の押された際に生じる力の影響を受け難く、安定良くボタン本体3とストッパ4を相対回転させ得る。
【0035】
ボタン本体3が付勢部材5の付勢力に抗して押されると、当接部材9が傾斜部4bから離れる。ボタン本体3に加えていた力を解放すると、当接部材9が付勢部材5の付勢力によって傾斜部4bに当たる。したがって当接部材9が傾斜部4bに当たる際の衝撃が付勢部材5の付勢力によって決定されるために、当接部材9と傾斜部4bに必要な強度が付勢部材5の付勢力によって決定され得る。かくして当接部材9と傾斜部4bの形状および材料を容易に決定することができる。
【0036】
本発明は、上記実施の形態に限定されず、以下の形態等であっても良い。例えば押ボタン1は、上記のようにパチンコ機に設けられても良いし、雀球遊技機、スマートボール遊技機、アレンジボール遊技機などの弾球遊技機あるいはスロットマシン等に設けられても良い。
【0037】
押ボタン1は、上皿24に設けられても良いし、下皿25あるいは遊技者が操作し得る他の場所に設けられても良い。押ボタン1は、上から下へ押され得る場所に設けられても良いし、手前から奥側(遊技機側)に押され得る場所に設けられても良い。
【0038】
傾斜部4bがストッパ4に設けられかつ当接部材9がボタン本体3に設けられても良いし、傾斜部がボタン本体に設けられかつ当接部材がストッパに設けられても良い。例えばボタン本体の外周面または内周面に上方を向く傾斜部が形成され、ストッパには該傾斜部に対して上方から当接する当接部材が設けられても良い。
【0039】
当接部材9は、ボタン本体3と別個の部材でも良いし、ボタン本体3に一体に形成されボタン本体3から突出していても良い。
【0040】
ボタン本体3がベース2に対して回転規制されかつ回転機構14がストッパ4をベース2に対して回転させても良いし、ストッパ4がベース2に対して回転規制され、ボタン本体3がベース2に対して回転可能に保持され、回転機構14がボタン本体3をベース2に対して回転させても良い。
【0041】
回転機構14は、駆動源6とピニオン7とギア4dを有していても良いし、ストッパとボタン本体を相対的に軸中心に回転させる他の構成を有していても良い。
【0042】
付勢部材5は、コイルスプリングでも良いし、空気ばね、ごむなどであっても良い。
【0043】
規制部材2cは、ベース2に対して一体に形成されても良いし、別体に形成されても良い。
【0044】
傾斜部4bと当接部材9は、各3つ設けられても良いし、各1つ、各2つ、各4つ以上設けられても良い。
【0045】
ボタン本体3は、沈没位置と突出位置の間を移動しても良いし、沈没位置よりもさらに押し込まれて押込み不能となる最下位置に移動しても良い。
【0046】
傾斜部4bは、当接部材9が移動可能に当接される形状であれば、直線状、曲線状、ステップ状等でも良い。
【符号の説明】
【0047】
1 押ボタン
2 ベース
2c 規制部材
3 ボタン本体
4d ギア
4 ストッパ
4a ストッパ本体
4b 傾斜部
4b1 第一位置
4b2 第二位置
5 付勢部材
6 駆動源
7 ピニオン
8 取付リング
9 当接部材
12 スイッチ
14 回転機構
16 突出量可変装置
20 遊技機
24 上皿

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機用押ボタンであって
遊技機本体に装着されるベースと、前記ベースに移動可能に設けられるボタン本体と、前記ボタン本体を前記ベースに対して前記移動方向の一方向へ付勢する付勢部材と、前記ボタン本体の前記一方向への移動量を規制するストッパと、前記ボタン本体の前記ベースに対する前記一方向への突出量を変える突出量可変装置を有し、
前記突出量可変装置は、前記ボタン本体の移動方向に伸びる軸線を中心に前記ボタン本体と前記ストッパを相対的に回転させる回転機構と、前記ボタン本体と前記ストッパの両部材の1つに設けられる傾斜部と、前記両部材の他の1つに設けられる当接部材を有し、前記傾斜部が前記回転方向に延出しかつ前記軸線方向に対して角度を有し、前記当接部材が前記付勢部材の付勢力によって前記傾斜部に当接し、前記両部材が相対的に回転した際に前記当接部材が前記傾斜部に対して移動し、前記ボタン本体が前記付勢部材の付勢力に抗して押された際に前記当接部材が前記傾斜部から離れる遊技機用押ボタン。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機用押ボタンであって、
前記ベースには、前記ボタン本体が前記軸線を中心に回転することを規制する規制部材が設けられ、
前記回転機構が前記ストッパを前記ボタン本体に対して回転させる遊技機用押ボタン。
【請求項3】
請求項1または2に記載の遊技機用押ボタンであって、
前記ストッパは、円環状でかつ前記ボタン本体の外周面を摺動可能に支持するストッパ本体を有する遊技機用押ボタン。
【請求項4】
請求項3に記載の遊技機用押ボタンであって、
前記傾斜部は、前記ストッパの端縁に沿って複数形成され、
前記当接部材は、前記ボタン本体に複数設けられて、前記各当接部材が前記各傾斜部に当接する遊技機用押ボタン。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つに記載の遊技機用押ボタンであって、
前記回転機構は、前記軸線と平行な平行軸線を中心とする回転力を出力する駆動源と、前記駆動源の前記回転力を前記ストッパに伝えて前記ストッパを前記軸線を中心に回転させる力伝達機構を有する遊技機用押ボタン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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