説明

遊技球センサの異常判定方法および遊技球センサの異常判定システム

【課題】異常判定対象である遊技球センサに異常を引き起こす電波であれば確実に検知でき、遊技球センサの異常判定のための機能を省スペースで実装でき、しかも低コストで実現できる遊技球センサの異常判定システムを提供する。
【解決手段】球貸出装置200の獲得球計数機210に設けた獲得球センサユニット220のセンサ部を異常判定対象の遊技球センサとし、この近傍に判定用センサ240を配置し、判定用センサ240の球検出孔には遊技球を入れて、常に判定用センサ240からは遊技球検出状態の信号を貸出装置制御回路230へ出力させ、この判定用センサ240からの信号が遊技球非検出状態になったとき、貸出装置制御回路230は、獲得球センサユニット220が適正な球検知動作が行えない状態にあると判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機での遊技に用いられる遊技球が通過したことを検出する遊技球センサが電波を受けて適正な遊技球検出を行えないセンサ異常にあることを判定する遊技球センサの異常判定方法、及びこの方法を具現化できる遊技球センサの異常判定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技場においては、遊技機に対して不正な外部ノイズを印加し、遊技機の制御回路に誤動作を引き起こす不正が行われることがあり、外部ノイズを検知する検波回路を設けて、検波回路で検知した外部ノイズが予め設定した基準電圧よりも高い場合に不正な外部ノイズの検知と判定するようにした遊技機不正検知装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−112063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された発明の遊技機不正検知装置では、検波回路の専用基板を遊技機裏面に実装する必要があり、狭小な遊技機裏面側に基板実装用のスペースを確保しなければならない上、専用基板を別途設けるためにコストアップとなるため、必ずしも良い解決法とは言えなかった。
【0005】
しかも、特許文献に記載された発明では、検波回路の特性によって、検出できる外部ノイズの周波数が限定されてしまい、想定外の周波数の外部ノイズが印加された場合には、これを的確に検知できないという問題もある。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、異常判定対象である遊技球センサに異常を引き起こす電波であれば確実に検知でき、遊技球センサの異常判定のための機能を省スペースで実装でき、しかも低コストで実現できる遊技球センサの異常判定方法と、これを具現化できる遊技球センサの異常判定システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、遊技機での遊技に用いられる遊技球が通過したことを検出する遊技球センサが電波を受けて適正な遊技球検出を行えないセンサ異常にあることを判定する遊技球センサの異常判定方法であって、異常判定対象である遊技球センサと同様な電波の影響を受け得る異常起生範囲内に、前記遊技球センサと同様な遊技球検出特性の判定用センサを配置し、該判定用センサを常に遊技球検出状態に保持し、前記判定用センサが遊技球検出状態から遊技球非検出状態に変化することに基づき、前記遊技球センサと前記判定用センサが共に配設された異常起生範囲に電波が照射されて遊技球センサがセンサ異常になったことを判定するようにしたことを特徴とする。
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項2に係る発明は、遊技機での遊技に用いられる遊技球が通過する部位に配置されて遊技球が通過したことを検出する遊技球センサと、前記遊技球センサと同様な電波の影響を受け得る異常起生範囲内に配置され、前記遊技球センサと同様な遊技球検出特性を有し、常態では遊技球検出状態に保持される判定用センサと、前記判定用センサからの検出信号が入力され、その検出信号が遊技球検出状態から遊技球非検出状態に変化することに基づき、前記遊技球センサと前記判定用センサが共に配設された異常起生範囲に電波が照射されて遊技球センサがセンサ異常になったことを判定する異常判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、前記請求項2に記載の遊技球センサの異常判定システムにおいて、異常判定対象とする遊技球センサは、各遊技機に対応して設けた獲得球計数機の獲得球カウントセンサであることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る発明は、前記請求項2に記載の遊技球センサの異常判定システムにおいて、異常判定対象とする遊技球センサは、遊技機の賞球排出装置に設けられた排出賞球カウントセンサであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る遊技球センサの異常判定方法によれば、異常判定対象である遊技球センサと同様な電波の影響を受け得る異常起生範囲内に、前記遊技球センサと同様な遊技球検出特性の判定用センサを配置し、該判定用センサを常に遊技球検出状態に保持し、前記判定用センサが遊技球検出状態から遊技球非検出状態に変化することに基づき、前記遊技球センサと前記判定用センサが共に配設された異常起生範囲に電波が照射されて遊技球センサがセンサ異常になったことを判定するので、異常判定対象である遊技球センサに異常を引き起こす電波であれば確実に検知でき、遊技球センサの異常判定のための機能を省スペースで実装でき、しかも低コストで実現できる。
【0012】
請求項2に係る遊技球センサの異常判定システムによれば、遊技機での遊技に用いられる遊技球が通過する部位に配置されて遊技球が通過したことを検出する遊技球センサと、前記遊技球センサと同様な電波の影響を受け得る異常起生範囲内に配置され、前記遊技球センサと同様な遊技球検出特性を有し、常態では遊技球検出状態に保持される判定用センサと、前記判定用センサからの検出信号が入力され、その検出信号が遊技球検出状態から遊技球非検出状態に変化することに基づき、前記遊技球センサと前記判定用センサが共に配設された異常起生範囲に電波が照射されて遊技球センサがセンサ異常になったことを判定する異常判定手段と、を備えるので、異常判定対象である遊技球センサに異常を引き起こす電波であれば確実に検知でき、遊技球センサの異常判定のための機能を省スペースで実装でき、しかも低コストで実現できる。
【0013】
また、請求項3に係る遊技球センサの異常判定システムによれば、異常判定対象とする遊技球センサは、各遊技機に対応して設けた獲得球計数機の獲得球カウントセンサとしたので、遊技者が遊技で獲得した遊技球を計数する獲得球計数機の計数機能に対する信頼性を高めることができる。
【0014】
また、請求項4に係る遊技球センサの異常判定システムによれば、異常判定対象とする遊技球センサは、遊技機の賞球排出装置に設けられた排出賞球カウントセンサとしたので、遊技者に賞球を払い出す賞球排出装置の賞球排出装置に対する信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】遊技機と球貸出装置と球箱ユニットの正面図である。
【図2】球貸出装置と球箱ユニットの斜視図である。
【図3】球貸出装置と球箱ユニットの側面図である。
【図4】球貸出装置における獲得球計数機能部の斜視図である。
【図5】球貸出装置における獲得球計数機能部の側面図である。
【図6】(a)は球貸出装置における獲得球計数機能部の平面図である。(b)は図6(a)におけるB−B矢視断面図である。(c)は図6(c)におけるC−C矢視断面図である。
【図7】(a)は判定用センサの斜視図である。(b)は判定用センサの側面図である。
【図8】(a)は正常時における判定用センサと獲得球カウントとセンサの波形図である。(b)は異常発生時における判定用センサと獲得球カウントとセンサの波形図である。
【図9】遊技機の裏面図である。
【図10】賞球排出装置の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明に係る遊技球センサの異常判定方法を具現化した遊技球センサの異常判定システムについて説明する。
【0017】
図1に示すのは、遊技機100と、これに対応して設けられた球貸出装置200と、この球貸出装置200が備える獲得球計数機能部へ獲得球を導入する球箱ユニット300の正面図である。
【0018】
遊技機100は、ガラス枠110のガラス越しに遊技者が見える遊技盤(図示省略)へ遊技球を弾発して遊技を行うもので、遊技盤上に設けられた種々の入賞口へ入賞すると所定数の賞球が排出されて上皿120に導入される。上皿120に大量の球が貯まって溢れると、賞球は上皿120の下方部に設けられた下皿130に導かれ、下皿130に貯まって行く。なお、下皿130の底部には球排出口を設けてあり、排出スイッチ131を操作することで球排出口を開成させることができ、下皿130に貯まった球を球箱ユニット300へ移すことができる。
【0019】
球貸出装置200は、プリペイドカードや貨幣が投入されると、投入額や度数に応じた遊技球を貸し出すものである。なお、遊技球の貸出に際しては、球貸出装置200が備える球排出ノズル201から排出するものもあるし、遊技機100と球貸関連の信号をやりとりして遊技機100の賞球排出装置から貸出用の遊技球を排出させるものもある。
【0020】
また、球貸出装置200は、その下方部に獲得球計数機210を備えるもので、球箱ユニット300の獲得球貯留部301に貯まった獲得球が獲得球誘導部310内の球通路から供給され、遊技者の操作によって獲得球のカウントが指示されると、獲得球カウントとセンサユニット220によって獲得球を1個宛検出し、獲得球検出信号(例えば、1個で1パルス)を貸出装置制御回路230へ送信し、貸出装置制御回路230にて獲得球の計数およびカードへの記録が行われる。カウント済みの獲得球は更に下流へと流下して行き、獲得球排出路202より排出される。なお、獲得球を供給する球箱ユニット300と球貸出装置200とは着脱可能であり、例えば、球箱ユニット300側に設けた施錠機構部320に適正なキーを差し込んで解錠操作を行うと分離可能となり、逆に施錠操作を行うと分離不可能となる。
【0021】
獲得球計数機210の詳細は、図4〜図6に示すように、例えば、横2列の第1獲得球流路211aと第2獲得球流路211bを備え、第1獲得球流路211aを流下してきた獲得球は獲得球センサユニット220の第1センサ部221によって検知され、第2獲得球流路211bを流下してきた獲得球は獲得球センサユニット220の第2センサ部222によって検知される。なお、獲得球センサユニット220の第1,第2センサ部221,222は、金属製遊技球を非接触式で検知する近接センサであり、電波を受けて適正な遊技球検出を行えないセンサ異常が生ずる可能性がある。
【0022】
上述した第1,第2センサ部221,222よりも上流側適所の底部には、獲得球の流下を妨げない程度の開口212a,212bを開設してあり、水平方向の支軸によって上下に揺動可能な流下規制部材213の自由端より上向きに形成した第1規制部213aおよび第2規制部213bが各々開口212a、212bより第1,第2獲得球流路211a、211bに突出すると、第1,第2規制部213a,213bによって獲得球の流下を規制できる。
【0023】
なお、常態においては、流下規制部材213の第1,第2規制部213a,213bが各々開口212a、212bより第1,第2獲得球流路211a、211bに突出するようにコイルスプリング等で付勢しているが、貸出装置制御回路230からの駆動信号によってソレノイド214が駆動する(例えば、プランジャを引き込む)と、適宜なリンク機構を介して接続された流下規制部材213の自由端側が付勢力に抗して下方へ引き下げられ、第1,第2規制部213a,213bによって流下を規制されていた獲得球が皿の下流へ流下して行き、獲得球センサユニット220の第1,第2センサ部221,222を通過する。すなわち、獲得球計数機210は、遊技者が球貸出装置200を操作することで獲得球の計数を要求した場合に限り、球箱ユニット300から供給された獲得球を取り込みつつカウントして行くのである。
【0024】
また、上述した獲得球センサユニット220の第1,第2センサ部221,222は、外部からの電波によって正常な検出機能が損なわれる危険性がある。そこで、獲得球センサユニット220の第1,第2センサ部221,222と同様な電波の影響を受け得る異常起生範囲内(例えば、獲得球センサユニット220の直上方)に、第1,第2センサ部221,222と同様な遊技球検出特性の判定用センサ240を配置し、この判定用センサ240の球検出孔241内に1個の遊技球Pが位置するようにセンサケース215内に収納することで、判定用センサ240の出力を常に遊技球検出状態に保持しておけば、判定用センサ240が遊技球検出状態から遊技球非検出状態に変化することで、電波照射によるセンサ異常が獲得球センサユニット220の第1,第2センサ部221,222に引き起こされたと判定できる。
【0025】
例えば、図8(a)に示すように、外部からの電波によって異常が起生されていないときは、判定用センサ240は遊技球検出状態であるHレベルが保持され、獲得球センサユニット220の第1,第2センサ部221,222は獲得球の検出毎にLレベルからHレベルに立ち上がる矩形波が得られるのに対して、センサ異常を引き起こす電波を受けると、図8(b)に示すように、その間は判定用センサ240が非検出状態であるLレベルになり、獲得球センサユニット220の第1,第2センサ部221,222の出力もLレベルに保持されるため、異常期間内に獲得球が第1,第2センサ部221,222を通過していても検出されないこととなる。
【0026】
すなわち、遊技球センサの異常判定システムを球貸出装置200に適用した第1実施形態においては、獲得球センサユニット220の第1,第2センサ部221,222を「遊技機での遊技に用いられる遊技球が通過する部位に配置されて遊技球が通過したことを検出する遊技球センサ」とし、判定用センサ240を「前記遊技球センサと同様な電波の影響を受け得る異常起生範囲内に配置され、前記遊技球センサと同様な遊技球検出特性を有し、常態では遊技球検出状態に保持される判定用センサ」とし、貸出装置制御回路230を「前記判定用センサからの検出信号が入力され、その検出信号が遊技球検出状態から遊技球非検出状態に変化することに基づき、前記遊技球センサと前記判定用センサが共に配設された異常起生範囲に電波が照射されて遊技球センサがセンサ異常になったことを判定する異常判定手段」とすることで、センサ異常を引き起こす電波を検知するための電波検出装置等を別途設けることなく、異常判定対象である獲得球センサユニット220の第1,第2センサ部221,222に異常を引き起こす電波であれば確実に検知できるし、しかも廉価な汎用品のセンサを使えるので、低コストである。
【0027】
このように、異常判定対象のセンサの近く(異常起生範囲内)に判定用センサ240を遊技球検出状態となるように配置しておけば、この判定用センサ240からの検出出力によって、異常判定対象のセンサが適正な検出動作を行えない状態にあったことを判定できるので、例えば、悪意の遊技者が近くの遊技機で不正目的の電波を照射した影響が球貸出装置200の獲得球センサユニット220に及んだとしても、判定用センサ240からの出力を監視する貸出装置制御回路230によってセンサ異常が判定され、早急に獲得球計数機210の動作を停止させたり、遊技場のホールコンピュータへ通報したりする。これにより、遊技者が獲得した遊技球の計数動作が適正に行われずに、著しい不利益を与えることを防げる。
【0028】
なお、異常判定対象のセンサは、獲得球計数機210の獲得球センサユニット210に限らず、電波の影響で適正な検出動作を行えなくなるセンサであれば良い。例えば、球排出ノズル201より排出する遊技球をカウントするための排出球センサを異常判定対象のセンサとする場合には、この排出球センサの近くに判定用センサを遊技球検出状態に保持して配置すれば、電波により排出球センサに引き起こされたセンサ異常を検出できるので、投入金額あるいは選択度数よりも多くの遊技球を球排出ノズル201より排出させる不正行為を的確に検知できる。
【0029】
上述した遊技球センサの異常判定システムの第1実施形態では、遊技機100の周辺機器の一つである球貸出装置200の獲得球計数機210に設けた獲得球センサユニット220を異常判定対象として、センサ異常を検知したが、遊技機100本体が備える各種センサの何れか、もしくは全てを異常判定対象として、センサ異常を検知するようにしても良い。如何に説明する第2実施形態では、入賞口等への入賞により遊技者に払い出す賞球を1個宛検出する排出球カウントとセンサを異常判定対象として、センサ異常を検知できるようにしたものである。
【0030】
図9は、遊技機100の裏面を簡略化して示したもので、島設備から供給される遊技球を貯めておく上タンク141から上通路部142および下通路部143を経て賞球排出ユニット150に遊技球が供給され、この賞球排出ユニット150によって排出された遊技球は排出路144および図示を省略した賞球誘導路やオーバーフロー樋等を経て上皿120へ導かれる。賞球排出ユニット150より排出される遊技球は、排出賞球カウントセンサ151により1個宛検出され、その検出信号は制御基板160に送信される。
【0031】
なお、賞球排出ユニット150の賞球排出構造は、例えば図10に示すように、下通路143から流入した遊技球が待機する排出待機流路152の下流に球送りスプロケット153を臨ませ、制御基板160からの駆動信号によりモータが作動し、球送りスプロケット153が所定角度回転すると、球送りスプロケット153の外周に形成された球受け部に嵌まった遊技球が排出流路154へ送り出され、排出球カウントとセンサ151の検出孔151aを通過して排出路144へ落下してゆくものである。
【0032】
賞球排出ユニット150が動作して、賞球が順次排出されると、これを検知する排出賞球カウントセンサ151からの検出信号を制御基板160が計数し、所定数の賞球が排出されたと判定すると、賞球排出ユニット150のモータへの駆動信号供給をやめ、賞球排出動作を停止させる。
【0033】
このとき、外部からの電波によって排出賞球カウントセンサ151が適正な検知動作を行えない状態になっていると、制御基板160には実際に排出された賞球に応じた検出信号が入力されていないため、賞球排出ユニット150から不正に多くの賞球が排出されることとなってしまう。
【0034】
そこで、排出賞球カウントセンサ151と同様な電波の影響を受け得る異常起生範囲内(例えば、賞球排出ユニット150の背面側下方部)に、排出賞球カウントセンサ151と同様な遊技球検出特性の判定用センサ170を配置し、この判定用センサ170の球検出孔171内に1個の遊技球Pが位置するようにセンサケース155内に収納することで、判定用センサ170の出力を常に遊技球検出状態に保持しておけば、判定用センサ170が遊技球検出状態から遊技球非検出状態に変化することで、電波照射によるセンサ異常が排出賞球カウントセンサ151に引き起こされたと判定できる。
【0035】
以上、本発明に係る遊技球センサの異常判定方法および遊技球センサの異常判定システムの実施形態を添付図面に基づいて説明したが、本発明の包摂範囲は、これらの実施形態に限定されるものではなく、公知既存の手法を適宜転用することで実現しても構わない。
【符号の説明】
【0036】
200 球貸出装置
210 獲得球計数機
211a 第1獲得球流路
211b 第2獲得球流路
220 獲得球センサユニット
221 第1センサ部
222 第2センサ部
230 貸出装置制御回路
240 判定用センサ
P 遊技球

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機での遊技に用いられる遊技球が通過したことを検出する遊技球センサが電波を受けて適正な遊技球検出を行えないセンサ異常にあることを判定する遊技球センサの異常判定方法であって、
異常判定対象である遊技球センサと同様な電波の影響を受け得る異常起生範囲内に、前記遊技球センサと同様な遊技球検出特性の判定用センサを配置し、該判定用センサを常に遊技球検出状態に保持し、前記判定用センサが遊技球検出状態から遊技球非検出状態に変化することに基づき、前記遊技球センサと前記判定用センサが共に配設された異常起生範囲に電波が照射されて遊技球センサがセンサ異常になったことを判定するようにしたことを特徴とする遊技球センサの異常判定方法。
【請求項2】
遊技機での遊技に用いられる遊技球が通過する部位に配置されて遊技球が通過したことを検出する遊技球センサと、
前記遊技球センサと同様な電波の影響を受け得る異常起生範囲内に配置され、前記遊技球センサと同様な遊技球検出特性を有し、常態では遊技球検出状態に保持される判定用センサと、
前記判定用センサからの検出信号が入力され、その検出信号が遊技球検出状態から遊技球非検出状態に変化することに基づき、前記遊技球センサと前記判定用センサが共に配設された異常起生範囲に電波が照射されて遊技球センサがセンサ異常になったことを判定する異常判定手段と、
を備えることを特徴とする遊技球センサの異常判定システム。
【請求項3】
異常判定対象とする遊技球センサは、各遊技機に対応して設けた獲得球計数機の獲得球カウントセンサであることを特徴とする請求項2に記載の遊技球センサの異常判定システム。
【請求項4】
異常判定対象とする遊技球センサは、遊技機の賞球排出装置に設けられた排出賞球カウントセンサであることを特徴とする請求項2に記載の遊技球センサの異常判定システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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