説明

遊星歯車減速装置

【課題】装置の重量増加を抑制しながら、剛性の確保とミスアライメントの防止を両立させることにより、寿命性能に優れる遊星歯車減速装置を提供する。
【解決手段】動力の入力軸(3)に同心状に固定された、外歯を有するサンギヤ(5)と、外歯を有して前記サンギヤ(5)に噛合する複数のプラネットギヤ(7)と、内歯を有して前記プラネットギヤ(7)に噛合するリングギヤ(9)と、前記各プラネットギヤ(7)の回転軸である複数のプラネット軸(13)を支持して、複数のプラネットギヤ(7)の公転を第1の動力として出力するプラネットキャリア(11)と、前記リングギヤ(9)に相対回転不能に連結されて、前記リングギヤ(9)の回転を第2の動力として出力する筒状の支持部材(27)とを備える遊星歯車減速装置(1)において、前記筒状支持部材(27)の軸心方向の1箇所に、内径側に凹入した縦断面V字形状の柔構造部(41)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として航空機の動力伝達機構に用いられる遊星歯車減速装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の遊星歯車減速装置は、外歯を有するサンギヤと、外歯を有して前記サンギヤに噛合する複数のプラネットギヤと、各プラネットギヤの回転軸を支持して複数のプラネットギヤの相対位置決めをする共通のプラネットキャリアと、内歯を有して複数のプラネットギヤに噛合するリングギヤとを備えている(例えば、特許文献1参照)。ガスタービンエンジンなどの動力源で発生した動力は、例えば、まずサンギヤに入力され、その後プラネットギヤに伝達される。プラネットギヤに伝達された動力は、2種類の異なる出力として、すなわち、プラネットギヤの自転によるリングギヤの回転動力、およびプラネットギヤのサンギヤに対する公転によるプラネットキャリアの回転動力として、それぞれ取り出すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第5433674号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような航空機エンジン用の遊星歯車減速機では、エンジン構造に支持された片端支持の回転軸の先端にプロペラが取り付けられているので、航空機の運転中に曲げモーメントがエンジンに作用し、エンジン構造に曲げ変形が発生する。エンジン構造の曲げ変形の影響により、減速装置全体にも曲げ変形が発生する場合があり、この曲げ変形により、プラネットギヤとプラネットギヤに噛合するサンギヤおよびリングギヤとの平行度がずれた状態、すなわちミスアライメントが生じる。ミスアライメントが生じると、歯車や軸受の片あたりが発生するので、遊星歯車減速装置の寿命が低下する。
【0005】
このようなミスアライメントの発生を防ぐためには、例えば、回転軸の両端を支持する構造にすることが考えられるが、両端支持構造にすることによりエンジンの重量が増大する。あるいは、特許文献1に開示されているように、サンギヤとリングギヤの両方の支持部分全体を柔軟な構造として、エンジンの変形を吸収することによってもミスアライメントの発生を防止できるが、サンギヤとリングギヤの両方を回転させる構造に対しては、回転系の支持構造の剛性が不十分となり、過大な振れ回りが生じる。
【0006】
本発明の目的は、上記の課題を解決するために、装置全体の重量増加を招くことなく、剛性の確保とミスアライメントの防止を両立させることが可能な、寿命性能に優れる遊星歯車減速装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記した目的を達成するために、本発明に係る遊星歯車減速装置は、動力の入力軸に同心状に固定された、外歯を有するサンギヤと、外歯を有して前記サンギヤに噛合する複数のプラネットギヤと、内歯を有して前記プラネットギヤに噛合するリングギヤと、前記各プラネットギヤの回転軸である複数のプラネット軸を支持して、複数のプラネットギヤの前記入力軸に対する公転を第1の動力として出力するプラネットキャリアと、前記リングギヤに相対回転不能に連結されて、前記リングギヤの回転を第2の動力として出力する筒状の支持部材とを備え、前記筒状支持部材が、内径側に凹入した縦断面V字形状の柔構造部41を軸心方向の1箇所に有している。
【0008】
この構成によれば、当該遊星歯車減速装置を支持する3つの入出力部材、すなわち、入力軸、プラネットキャリアおよび筒状支持部材のうち、筒状支持部材のみに剛性の低いV字断面の柔構造部が設けられているので、減速装置の振れ回りを防止するのに十分な剛性が確保されるとともに、飛行荷重によるエンジンの変形を前記柔構造部で吸収してミスアライメントの発生が防止される。その結果、この遊星歯車減速装置が設置されるエンジンの回転軸を片端支持構造とすることで重量増加が抑制されるとともに、遊星歯車減速装置の寿命性能が大幅に向上する。
【0009】
本発明に係る遊星歯車減速装置において、前記柔構造部の縦断面V字角度が、30°〜90°の範囲内にあることが好ましい。この構成によれば、筒状支持部材の座屈に対する強度を十分に確保しつつ、ミスアライメントを防止するのに適切な柔軟性を得ることができる。
【0010】
本発明に係る遊星歯車減速装置において、前記筒状支持部材は、前記柔構造部よりも前記リングギヤ側に形成された大径円筒部と、前記柔構造部よりも出力側に形成された小径円筒部とを有し、前記大径円筒部の肉厚が、前記柔構造部の肉厚よりも薄く設定されていることが好ましい。この構成によれば、せん断力の小さい大径部分の肉厚を薄くすることにより、必要な座屈強度を確保しながら、遊星歯車減速装置の軽量化を図ることができる。
【0011】
本発明に係る遊星歯車減速装置において、前記リングギヤが、径方向外方に突設された外向きフランジを有しており、前記筒状支持部材が、径方向内方に突設された内向きフランジを有しており、これら外向きフランジと内向きフランジとを介して前記リングギヤと前記筒状支持部材とが連結されていることが好ましい。この構成によれば、遊星歯車減速装置の外径寸法が低減されるので、当該減速装置が設置されるエンジンの小型・軽量化を図ることができる。
【0012】
本発明に係る遊星歯車減速装置において、前記外向きフランジと内向きフランジとの連結部がシェブロン形状に形成されていることが好ましい。この構成によれば、リングギヤの外周部分をシェブロン形状、つまり波形の座ぐりを設けることにより、リングギヤの剛性を確保しながら遊星歯車減速装置の重量を低減することができる。
【発明の効果】
【0013】
このように、本発明の遊星歯車減速装置によれば、装置全体の重量増加を招くことなく、剛性を確保しながらミスアライメントを防止することが可能となり、寿命性能が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速装置を示す部分破断斜視図である。
【図2】図1の遊星歯車減速装置の縦断面図である。
【図3】図1の遊星歯車減速装置に用いられるフレックスサポートを拡大して示す断面図である。
【図4】図1の遊星歯車減速装置のリングギヤとフレックスサポートの連結構造を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る遊星歯車減速装置1を示す斜視図である。この遊星歯車減速機構1は、例えばプロペラ推進型の航空機エンジンに設置されて、図示しないガスタービンエンジンに入力軸3を介して連結されており、このガスタービンエンジンの動力を、図示しない2つのロータに、それぞれ互いに独立の出力として伝達する。なお、以下の説明において、軸方向の、ガスタービンエンジンが配置されている側(図1の左側)を前側と呼び、その反対側を後側と呼ぶ。
【0016】
図2は、図1の遊星歯車減速装置1の要部を示す縦断面図である。同図に示すように、遊星歯車減速装置1は複列の歯車機構として構成されており、サンギヤ5、複数のプラネットギヤ7、リングギヤ9、プラネットキャリア11、およびプラネット軸13を備えている。サンギヤ5は、互いに逆方向に傾斜した複列のはすば歯車からなる外歯を有する歯車であり、回転軸となる入力軸3の外周に嵌合されている。プラネットギヤ7は、サンギヤ5に対応したはすば歯車からなる複列の外歯を有する歯車であり、回転軸となる中空のプラネット軸13の外周に複列の軸受15を介して回転自在に取付けられた状態で、サンギヤ5に噛合している。本実施形態では、5つのプラネットギヤ7が、サンギヤ5の円周方向に等間隔に配置されている。リングギヤ9は、複列のはすばからなる内歯を有する歯車であり、プラネットギヤ7に噛合している。
【0017】
複数のプラネットギヤ7の各プラネット軸13は、その前端部が、入力軸3と同一の軸心C1を有する環状のフロントプレート17に支持されている。フロントプレート17は、同心状に配置された円筒状の軸であるスタブシャフト19の内周部に、複数のボルトによって連結されている。フロントプレート17の背面にはバックプレート21が連結されている。バックプレート21には、周方向に等間隔で複数の支柱22(図1)が一体形成されており、これら支柱22を介してバックプレート21がフロントプレート17にボルト止めされている。このバックプレート21にプラネット軸13の後端部が支持されている。このように、スタブシャフト19と、スタブシャフト19を介して互いに連結されたフロントプレート17およびバックプレート21が、プラネット軸13およびプラネットギヤ7を支持するプラネットキャリア11を構成しており、このプラネットキャリア11によって、各プラネット軸13間の相対位置、すなわち各プラネットギヤ7間の相対位置が決められる。
【0018】
スタブシャフト19の前端部は、入力軸3と同心の前方出力軸23にボルト25によって連結されており、複数のプラネットギヤ7の、軸心C1回りの公転による動力は、スタブシャフト19および前方出力軸23を介して駆動力(第1の動力)として、例えば前側のプロペラ26に出力される。一方、リングギヤ9は、入力軸3と同心に配置される筒状の支持部材であるフレックスサポート27に連結されており、フレックスサポート27の後端部は、入力軸3と同心の後方出力軸29にボルト31によって連結されている。リングギヤ9とフレックスサポート27との連結構造については後に詳述する。プラネットギヤ7の自転軸心C2回りの回転による動力は、リングギヤ9、フレックスサポート27および後方出力軸29を介して駆動力(第2の動力)として、例えば後側のプロペラ32に出力される。
【0019】
このようにして、遊星歯車装置1の全体は、入力軸3およびスタブシャフト19によって前方から支持されるとともに、フレックスサポート27によって後方から支持されている。入力軸3およびスタブシャフト19(プラネットキャリア11)は、剛性の高い部材として形成され、フレックスサポート27は、後述のように剛性の低い部分を含む部材として形成されている。なお、前方出力軸23は、軸受33を介して、この遊星歯車減速装置1が設置されるエンジンの固定軸35,36に回転可能に支持されている。また、前方出力軸23と後方出力軸29とは、後方の軸受39を介して、互いに相対回転可能に支持されている。
【0020】
フレックスサポート27は、軸心方向の1箇所に、内径側に凹入した縦断面V字形状の柔構造部41を有している。本実施形態では、フレックスサポート27は、リングギヤ9側に形成された大径円筒部43と、後方の出力側に形成された小径円筒部45とを有しており、これら両円筒部43,45の間に柔構造部41が形成されている。大径円筒部43は小径円筒部45よりも大径に形成されており、柔構造部41は大径円筒部43の後端および小径円筒部45の前端から内径側に凹入する縦断面V字形状に形成されている。換言すれば、柔構造部41は、大径円筒部43の後端から内径側後方に向かってテーパ状に傾斜する前方傾斜部41aと、小径円筒部45の前端から内径側前方に向かってテーパ状に傾斜する後方傾斜部41bとからなり、前方傾斜部41aから後方傾斜部41bへの折り返し部分41cがフレックスサポート27の最小径部を形成している。折り返し部分41cの縦断面は円弧状である。
【0021】
図2のフレックスサポート27を拡大した図3に示すように、柔構造部41の縦断面におけるV字角度αは、30°≦α≦90°の範囲にあることが好ましく、45°≦α≦75°の範囲にあることがより好ましい。本実施形態では、V字角度αを約60°に設定している。また、柔構造部41の前方傾斜部41aの傾斜角度、つまり前方傾斜部41aと、入力軸3の軸心C1に直交する仮想平面Pとのなす角度βは、15°≦β≦60°の範囲にあることが好ましく、30°≦β≦45°の範囲にあることがより好ましい。特に、βの値を30°以上とすることにより、フレックスサポート27の座屈に対する強度が大幅に向上する。
【0022】
また、フレックスサポート27の大径円筒部43の肉厚t1は、柔構造部41の肉厚t2よりも薄く設定されている。より具体的には、大径円筒部43の肉厚t1は、柔構造部41の肉厚t2に対して85〜95%の範囲に設定することが好ましい。本実施形態では、大径円筒部43の肉厚t1を、柔構造部41の肉厚t2の90%に設定している。せん断力の小さい大径部分である大径円筒部43の肉厚t1を薄く設定することにより、必要な座屈強度を確保しながら、遊星歯車減速装置1の軽量化を図ることができる。
【0023】
次に、リングギヤ9とフレックスサポート27との連結構造について説明する。図2に示すように、リングギヤ9の外周部には、径方向外方に突出する外向きフランジ51が設けられている。一方、フレックスサポート27の前端部の内周部には、径方向内側に突出する内向きフランジ53が設けられている。リングギヤ9の外向きフランジ51は、リングギヤ9の外周部の全周に渡って設けられており、フレックスサポート27の内向きフランジ53は、フレックスサポート27の内周部に全周に渡って設けられている。
【0024】
図4に示すように、外向きフランジ51の連結部51aと、内向きフランジ53の連結部53aとは、それぞれ、波形状を周方向に複数連ねたシェブロン形状に、つまり波形の座ぐりとして形成されている。リングギヤ9の外向きフランジ51には、連結部51aの前方を覆う環状の連結壁55が設けられており、この連結壁55の、連結部51aの谷部51aaに相当する各周方向位置に、軸心方向に貫通するボルト挿通孔57が設けられている。一方、フレックスサポート27の内向きフランジ53の連結部53aにおいて、各山部53aaに、軸心方向に貫通するボルト挿通孔59(図2)が設けられているとともに、各山部53aaの後端部には、連結ナット61がシャンクナットとして、リベットにより固定された回り止めプレート63により、回り止めされた状態で取り付けられている。
【0025】
リングギヤ9の外向きフランジ51の連結部51aの谷部51aaに、フレックスサポート27の内向きフランジ53の連結部53aの山部53aaが重なるように両連結部51a,53aを嵌め合わせた状態で、図2に示すようにリングギヤ9側から連結ボルト63を各ボルト挿通孔57,59に挿通し、連結ナット61に螺合させることにより、リングギヤ9とフレックスサポート27とが相対回転不能に連結されている。
【0026】
このように、リングギヤ9の外向きフランジ51とフレックスサポート27の内向きフランジ53とを介してリングギヤ9とフレックスサポート27とを連結していることにより、遊星歯車減速装置1の外径寸法が低減されるので、当該減速装置1が設置されるエンジンの小型・軽量化を図ることができる。さらに、外向きフランジ51と内向きフランジ53との連結部51a,53aがシェブロン形状に形成されているので、リングギヤ9の剛性を確保しながら遊星歯車減速装置1の重量が低減される。
【0027】
上記の実施形態に係る遊星歯車減速装置1によれば、当該遊星歯車減速装置1を支持する3つの入出力部材、すなわち、入力軸3、プラネットキャリア11およびフレックスサポート27のうち、フレックスサポート27のみに剛性の低いV字断面の柔構造部41が設けられているので、減速装置1の振れ回りを防止するのに十分な剛性が確保されるとともに、飛行荷重によるエンジンの変形を前記柔構造部41で吸収することによりミスアライメントの発生が防止される。その結果、この遊星歯車減速装置1が設置されるエンジンを片端支持構造とすることで重量増加が抑制されるとともに、遊星歯車減速装置1の寿命性能が大幅に向上する。特に、柔構造部41の縦断面におけるV字角度αを30°≦α≦90°の範囲に設定することにより、フレックスサポート27の座屈に対する強度も十分に確保しつつ、ミスアライメントを防止するのに適切な柔軟性を得ることができる。
【0028】
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0029】
1 遊星歯車減速装置
3 入力軸
5 サンギヤ
7 プラネットギヤ
9 リングギヤ
11 プラネットキャリア
13 プラネット軸
17 フロントプレート
19 スタブシャフト
21 バックプレート
27 フレックスサポート(筒状支持部材)
41 柔構造部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力の入力軸に同心状に固定された、外歯を有するサンギヤと、
外歯を有して前記サンギヤに噛合する複数のプラネットギヤと、
内歯を有して前記プラネットギヤに噛合するリングギヤと、
前記各プラネットギヤの回転軸である複数のプラネット軸を支持して、複数のプラネットギヤの前記入力軸に対する公転を第1の動力として出力するプラネットキャリアと、
前記リングギヤに相対回転不能に連結されて、前記リングギヤの回転を第2の動力として出力する筒状の支持部材と、
を備え、
前記筒状支持部材が、内径側に凹入した縦断面V字形状の柔構造部を軸心方向の1箇所に有している、
遊星歯車減速装置。
【請求項2】
請求項1において、前記柔構造部の縦断面V字角度が、30°〜90°の範囲内にある遊星歯車減速装置。
【請求項3】
請求項1または2において、前記筒状支持部材は、前記柔構造部よりも前記リングギヤ側に形成された大径円筒部と、前記柔構造部よりも出力側に形成された小径円筒部とを有し、前記大径円筒部の肉厚が、前記柔構造部の肉厚よりも薄く設定されている遊星歯車減速装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項において、前記リングギヤが、径方向外方に突設された外向きフランジを有しており、前記筒状支持部材が、径方向内方に突設された内向きフランジを有しており、これら外向きフランジと内向きフランジとを介して前記リングギヤと前記筒状支持部材とが連結されている遊星歯車減速装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項において、前記外向きフランジと内向きフランジとの連結部がシェブロン形状に形成されている遊星歯車減速装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−112454(P2012−112454A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−262127(P2010−262127)
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(000000974)川崎重工業株式会社 (1,710)
【Fターム(参考)】