説明

運転模擬玩具

【課題】 立体感のある模擬景色を表現できる上に左右に進路を変更した際の模擬景色も表現することができる運転模擬玩具を提供する。
【解決手段】 玩具本体にフロントウインドを模したウインド部と、ハンドル、操縦桿等の動作可能な操作部を設けた運転模擬玩具であって、ウインド部と対向する玩具本体の箇所に、景色等のメイン画像を左右方向に移動可能に設け、ウインド部が、ウインド部を目視したときメイン画像が反射して目視し得る球面反射凹鏡で形成され、操作部とメイン画像を連結して操作部の動作によりメイン画像を左右方向のいずれか一方に移動させる連動機構を設け、操作部を動作することでメイン画像が左右方向のいずれか一方に移動して球面反射凹鏡に反射された画像に直線状の画像が含まれていたとき、その直線状の画像が左右方向のいずれか一方に曲がって目視されるように構成されていることにより、前記課題を解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体感のある模擬景色を表現できる運転模擬玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯ゲーム機やパソコン等で電車等の運転をシュミレーションして遊ぶことができる。この運転シュミレーションは、よりリアルな運転シュミレーションを実現するために高度なテクニックや知識等が要求され、幼児には操作が難しくとてもゲームを楽しめるものではなかった。このため、より簡単な操作で電車の運転をシュミレーションして遊ぶことができる運転模擬玩具が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実用新案登録第3056994号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この特許文献1に記載された運転模擬玩具は、玩具本体の前面のフロントガラスを模した窓に設けた第1のドラムとロールスクリーンに描画された模擬景色を直接目で見るために立体感のある模擬景色を表現することができなかった。また、電車でも自動車でも船でも真っ直ぐのみ移動することはなく必ず左右に進路を変更するが、進路を変更した際の景色を模擬景色に表現することができなかった。
【0004】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、立体感のある模擬景色を表現できる上に左右に進路を変更した際の模擬景色も表現することができる運転模擬玩具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の目的を達成するための本発明に係る運転模擬玩具は、玩具本体にフロントウインドを模したウインド部と、ハンドル、操縦桿等の動作可能な操作部を設けた運転模擬玩具であって、前記ウインド部と対向する前記玩具本体の箇所に、景色等のメイン画像を左右方向に移動可能に設け、前記ウインド部が、当該ウインド部を目視したとき前記メイン画像が反射して目視し得る球面反射凹鏡で形成され、前記操作部と前記メイン画像を連結して前記操作部の動作により前記メイン画像を左右方向のいずれか一方に移動させる連動機構を設け、前記操作部を動作することで前記メイン画像が左右方向のいずれか一方に移動して前記球面反射凹鏡に反射された画像に直線状の画像が含まれていたとき、その直線状の画像が左右方向のいずれか一方に曲がって目視されるように構成されていることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、ウインド部が球面反射凹鏡で形成されているために、ウインド部を目視したときメイン画像が球面反射凹鏡に反射しているので、立体感のある模擬景色を表現することができる。また、操作部を動作すると、メイン画像が左右方向のいずれか一方に移動して球面反射凹鏡に反射される画像が左右方向のいずれか一方に曲がって目視されるように構成されるので、左右に曲がる模擬景色も表現することができる。
【0007】
本発明に係る運転模擬玩具において、前記メイン画像が、前記玩具本体の正面から見た時に目視し難い箇所に設けられていることが好ましい。また、本発明に係る運転模擬玩具において、前記ウインド部が、前記玩具本体の上部から突出して設けられ、この玩具本体の上部であって前記ウインド部より前方に、開口部が設けられ、この開口部内に、前記メイン画像が設けられていることが好ましい。また、本発明に係る運転模擬玩具において、前記メイン画像が、前記球面反射凹鏡の焦点内に設けられていることが好ましい。
【0008】
また、本発明に係る運転模擬玩具において、前記玩具本体に、回転ドラムやロールスクリーンなどの補助回転体を回転可能に設け、この補助回転体に地図等の補助画像を2つ以上設け、前記玩具本体に、前記補助回転体の一部を目視し得る表示窓を設け、前記玩具本体に、傾倒可能にレバーを設け、このレバーを傾倒させることで前記補助回転体が回動して前記表示窓に表示される前記補助画像が切り替る切替機構を設けることが好ましい。また、本発明に係る運転模擬玩具において、前記レバーの傾倒により前記表示部に表示される前記補助画像に応じて当該補助画像の一部の点灯及び/又は音声の発生を行うように構成することが好ましい。また、本発明に係る運転模擬玩具において、前記補助回転体が回動して前記表示窓に特定の一の前記補助画像が表示されるときにON動作されるリセットスイッチを設け、前記表示窓に前記特定の一の補助画像以外の前記補助画像が表示されるときに少なくともON動作される作動スイッチを設け、前記表示窓に表示される前記特定の一の補助画像以外の2つ以上の各補助画像に応じた補助画像の一部の点灯及び/又は音声の発生である各装飾動作を前記窓部に表示される前記補助画像の順番に行う動作パターンを記憶させ、前記作動スイッチがON動作されたとき、前記動作パターンの順番毎に1つの前記装飾動作を行うと共に、前記リセットスイッチがON動作されたとき前記動作パターンを初期状態にするように構成することが好ましい。また、本発明に係る運転模擬玩具において、前記玩具本体に、前記表示窓に表示されている補助画像の一部の点灯及び/又は音声の発生を行うボタンを設けることが好ましい。
【0009】
また、本発明に係る運転模擬玩具が、自動車運転模擬玩具、飛行機運転模擬玩具又は船運転模擬玩具であることが好ましい。また、本発明に係る運転模擬玩具が、自動車運転模擬玩具であり、前記操作部が、回動可能のハンドルであり、前記玩具本体に、前記メイン画像が表示されたスライド板をスライド可能に設け、前記連動機構が、前記ハンドルに設けられた回転歯車と、この回転歯車と噛合し、前記スライド板に設けられたラックとからなり、前記ハンドルを左右の一方向に回動させることで前記スライド板が左右方向のいずれか一方にスライド移動して前記球面反射凹鏡に反射されるメイン画像が左右方向のいずれか一方に曲がって目視されるように構成されていることが好ましい。また、本発明に係る運転模擬玩具において、前記玩具本体に、点滅する模擬ウインカーを設け、この模擬ウインカーを操作するウインカー操作部を設けることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように本発明に係る運転模擬玩具によれば、景色等のメイン画像を左右方向に移動可能に設け、ウインド部が球面反射凹鏡で形成され、操作部とメイン画像を連結して操作部の動作によりメイン画像を左右方向のいずれか一方に移動させる連動機構を設けたので、立体感のある模擬景色を表現できる上に左右に進路を変更した際の模擬景色も表現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る運転模擬玩具を添付図面に基づいて詳述する。
【0012】
図1〜図4は本発明に係る運転模擬玩具の一例を示す図である。図5〜図7は本発明に係る第1筐体の一例を示す図である。図8は本発明に係る切替機構の一例を示す図である。本発明に係る運転模擬玩具は、図1〜図8に示すように、玩具本体2にフロントウインドを模したウインド部3と、ハンドル5、操縦桿等の動作可能な操作部4を設けたものである。この本発明に係る運転模擬玩具1は、運転を模擬する玩具であり、どのようなものでもよく特に限定されず、自動車運転模擬玩具、飛行機運転模擬玩具、船運転模擬玩具等が挙げられる。本発明の形態では、本発明に係る運転模擬玩具1として自動車運転模擬玩具について説明するが、これに限定されるものではない。
【0013】
本発明に係る運転模擬玩具1は、ウインド部3と対向する玩具本体2の箇所に、道路などの景色等のメイン画像(図示せず)を左右方向に移動可能に設け、ウインド部3が、ウインド部3を目視したときメイン画像が反射して目視し得る球面反射凹鏡6で形成され、操作部4とメイン画像を連結して操作部4の動作によりメイン画像を左右方向のいずれか一方に移動させる連動機構7を設け、操作部4を動作することでメイン画像が左右方向のいずれか一方に移動して球面反射凹鏡6に反射された画像に直線状の画像が含まれていたとき、その直線状の画像が左右方向のいずれか一方に曲がって目視されるように構成されていることに特徴がある。即ち、図21に示したように、球面反射凹鏡6とスライド板70の各構成は、これを升目状に仕切ると、各升目を構成する線の長さが、図示したように、a<d、b<c、d>e、及びb>fの関係となるように構成されている。したがって、スライド板70の線aで囲まれた方形の升目の像は、図21に示したような升目状に球面反射凹鏡6へ映りこむことになる。
【0014】
玩具本体2は、図1〜図7及び図9に示すように、第1筐体21と第2筐体22とからなる。第1筐体21及び第2筐体22は、それぞれ個別に例えば合成樹脂で断面略凹状に形成され、これら筐体21、22の端部を互いに合わせて例えばネジ止めにより玩具本体2が組み立てられるようになっている。第1筐体21は、玩具本体2の前面側を形成するものであり、第2筐体22は、玩具本体2の後面側を形成するものである。玩具本体2の両側部上方は、左右方向に突出してサイドミラーを模したミラー突出部23、24として形成されている。このミラー突出部23、24の第1筐体21内には、それぞれ作動スイッチ12が設けられている。
【0015】
作動スイッチ12は、スライド板70の移動により作動するものであり、特に限定されない。作動スイッチ12は、図20に示すように、例えば、第1筐体21に固定される固定部12aと、その固定部12aから延び、所定の間隔で配置された2枚の可撓性を有する導電性の薄金属板12b、12cとからなる。固定部12aは、例えば、接着剤等により第1筐体21に固定される。2枚の薄金属板12b、12cは、互いに平行に延びた細長の矩形板状に形成されている。一方の薄金属板12bの略中央部には、他方の薄金属板12cとの間隔を維持するための絶縁性の間隔維持部材12dが設けられている。2枚の薄金属板12b、12cの片方または両方、図示例では下方の薄金属板12cの先端部近傍であって互いに対向する表面(内表面)には、薄金属板12b、12c間の間隔を狭くする導電性の接触部12eが設けられている。
【0016】
また、2枚の薄金属板12b、12cの先端部近傍の外表面(内表面と反対側の面)には、絶縁性の保護部材12f、12gがそれぞれ設けられている。保護部材12f、12gは、薄金属板12b、12cの中央部と先端部との間に固定されて薄金属板12b、12cと所定の間隔で、かつ薄金属板12b、12cと平行であって同じ方向に延びた側面略L字状に形成されている。この作動スイッチ12のオン・オフを、一方の薄金属板12bの保護部材12fの近傍に配置した移動部材12hを用いて説明する。移動部材12hが保護部材12fに接触してないときには、2枚の薄金属板12b、12cは互いに電気的に接触しておらず作動スイッチ12がオフ状態である(図20(a)参照。)。移動部材12hは軸12kの回動によりその軸回りに移動する。この移動により、移動部材12hが保護部材12fと接触して保護部材12fを他方の薄金属板12c側に押圧して一方の薄金属板12bが可撓し、一方の薄金属板12bの接触部12eが他方の薄金属板12cと接触して2枚の薄金属板12b、12cが電気的に接続し作動スイッチ12がオン状態となるようになっている(図20(b)参照。)。
【0017】
第2筐体22は、図2〜図4に示すように、第1筐体21より高さ方向上方に突出して、この突出した部分を含む第2筐体22の上方の内面がウインド部3として形成されている。ウインド部3には、球面反射凹鏡6が例えばネジ等により着脱可能に取り付けられている。球面反射凹鏡6は、ウインド部3すなわち当該球面反射凹鏡6にメイン画像が反射して目視し得るものである。球面反射凹鏡6は、メイン画像が反射して目視し得るものであれば特に限定されず、例えば、R=100mmの合成樹脂製の湾曲板の内表面にアルミニウム等を真空めっきした球面反射凹鏡等が用いられる。また、第2筐体22の内面のウインド部3の下方近傍には、第2スライド案内部48が設けられている。第2スライド案内部48は、左右方向に延びる案内板49a、49bを2つ上下方向に間隔をあけて設けてなる。
【0018】
第1筐体21(玩具本体2)の前面の略右側半分のさらにその略下半分は、給電源である、例えば、単三電池2本を交換可能に収納する電池収容部18が設けられている。この電池収容部18には、カバー19が取り外し可能に設けられている。第1筐体21の前面の略右半分の略上半分には、ハンドル5、ウインカーレバー41を取り付けるための略円筒状のハンドル取付部31が表面から立設されている。ハンドル取付部31の内部は、第1筐体21を貫通すると共に、中央部よりやや前方側から先端部までの径が短い寸法で形成されている。すなわち、ハンドル取付部31の内部は、前方の径と後方の径とが異なる階段状に形成され、この階段状の部分がハンドル係合部32として形成されている。このハンドル取付部31の先端部は、切り欠かれて階段状にハンドル回動規制部33として形成されている。このハンドル回動規制部33の範囲は、ハンドル5を回動し得る範囲を決定するものであり、例えば、高さ方向を軸に対象にした約300°の範囲であることが好ましい。
【0019】
ハンドル取付部31の下部近傍には、ハンドル取付部31とほぼ同軸の円弧状のウインカー貫通孔35が設けられている。玩具本体2のハンドル取付部31の上方には、メータパネルを模した画像等を貼り付けるパネル画像貼付部29が設けられ、このパネル画像貼付部29に三角形状の貫通孔がウインカー点灯部37として形成されている。第1筐体21内の2つの三角形状のウインカー点灯部37の近傍であってそれらウインカー点灯部37間には、突部38がそれぞれ設けられている。この第1筐体21内の2つの三角形状のウインカー点灯部37には、点灯部材39が装着されている。
【0020】
点灯部材39は、透明の樹脂で形成されている。この点灯部材39は、平板状の基部39aと、基部39aの一方の面の両端部近傍にその表面から三角筒状にそれぞれ突出し、三角形状のウインカー点灯部37に挿入されて嵌合されるウインカー表示部39bと、基部39aの他方の面の両端部近傍であってウインカー表示部39bと対向する箇所に設けられ、他方の面から突出する円筒状の突出部39cとからなる。その基部39aには、玩具本体2の突部38が挿入される貫通孔39dが設けられており、点灯部材39が第1筐体21内に簡単に外れることなく装着されるようになっている。また、突出部39c内に模擬ウインカーとしての例えばLED(図示せず)がそれぞれ装着されるようになっている。これらLEDは、第1筐体21内に例えばネジにより着脱可能に設けられている第1基板16に電気的に接続される。
【0021】
ウインカーレバー41は、図1、図2及び図11に示すように、ハンドル5より先にハンドル取付部31に装着されるものである。ウインカーレバー41は、ハンドル取付部31の外周部に装着されるリング状の装着部42と、装着部42の一部から径方向外方に延びるレバー部43と、装着部42から同軸上に延び、ウインカー貫通孔35に挿通されて第1筐体21内すなわち玩具本体2内に延びるウインカー駆動部44とからなる。ウインカー駆動部44は、ウインカーレバー41をハンドル取付部31に装着したとき、ウインカー駆動部44の先端部がウインカー貫通孔35を貫通して第1基板16に近接する寸法の長さで形成されていることが好ましい。第1基板16には、ウインカースイッチ13が設けられている。ウインカースイッチ13は、例えば、ウインカー貫通孔35の両側上に1個づつ計2つのスイッチ部13a、13bからなる。2つのスイッチ部13a、13bは、それぞれ2つの可撓性を有する薄金属板13aa、13ab、13ba、13bbからなり、一方の薄金属板13aa、13baがウインカー貫通孔35の両端部近傍の上方に位置されていると共に、他方の薄金属板13ab、13bbがウインカー貫通孔35の両端部より中央部側の上方に位置されている。
【0022】
ウインカーレバー41のレバー部43を介して装着部42を右回りに回動させると、ウインカー駆動部44が他方の薄金属板13ab、13bbと接触して他方の薄金属板13ab、13bbを可撓させて一方の薄金属板13aa、13baに接触し、他方の薄金属板13ab、13bbと一方の薄金属板13aa、13baとが電気的に接触してウインカースイッチ13がONとなるようになっている。このようにウインカースイッチ13がONとなると、右側のウインカー表示部39bのLEDが点滅すると共に、カチカチと擬似ウインカー音声が所定時間発生させるように第1基板16にウインカー機能を設けることが好ましい。また、ウインカーレバー41のレバー部43を介して装着部42を左回りに回動させると、ウインカー駆動部44が他方の薄金属板と接触して他方の薄金属板13ab、13bbを可撓させて一方の薄金属板13aa、13baに接触し、他方の薄金属板13ab、13bbと一方の薄金属板13aa、13baとが電気的に接触してウインカースイッチがONとなるようになっている。このようにウインカースイッチがONとなると、左側のウインカー表示部39bのLEDが点滅すると共に、カチカチと擬似ウインカー音声が所定時間発生させるように第1基板16にウインカー機能を設けることが好ましい。また、2つの薄金属板13aa、13ab、13ba、13bb、特に他方の薄金属板13ab、13bbは、可撓した後にもとの形状に戻ろうとする、すなわち、板バネとして作用するために、ウインカー駆動部44がウインカー貫通孔35の略中央部に付勢されることになる。
【0023】
ハンドル5は、図1、図2、図5〜図7及び図10に示すように、円形状のハンドル部51と取付部52とからなる。ハンドル部51は、略円形状に形成されている。このハンドル部51の中央部には、その同軸上に警笛操作部取付孔53が設けられている。取付部52は、ハンドル5の裏面側に突出すると共にハンドル部51と同軸上に一体的に設けられている。取付部52は、警笛操作部取付孔53と連通する内部部材54と外部部材55とからなる略2重管のような構造で形成されている。内部部材54は、ハンドル取付部31内に挿入されて第1筐体21を貫通するように形成されている。内部部材54の略中央部であって軸を中心とした対称の2箇所には、径方向に可撓可能であって径方向外方に突出した係合突起56が設けられている。内部部材54には、ハンドル回動規制部33と係合する規制凸部57が設けられている。内部部材54をハンドル取付部31内に挿入して係合突起56をハンドル係合部32に係合させることによってハンドル5が約300°の範囲で回動可能にハンドル取付部31に取り付けられるようになっている。また、内部部材54の先端部には、回転歯車58が設けられている。
【0024】
外部部材55は、ハンドル取付部31の外側にその軸周りに位置される略円筒状で形成されている。内部部材54と外部部材55との間であって軸を中心とした対称の2箇所には、ハンドル部51側に貫通した貫通孔59が設けられ、この貫通孔59の外部部材55の内壁箇所が径方向外方に凹んだ係合凹部60として形成されている。
【0025】
警笛操作部61は、図1、図2及び図12に示すように、ハンドル5の警笛操作部取付孔53に嵌合される略有底円筒体状に形成されている。警笛操作部61の内面には、その同軸上に延び、ハンドル5の内部部材54を貫通する作動部62が設けられている。警笛操作部61の先端部であって軸を中心とした対称の2箇所には、ハンドル5の貫通孔59に挿入されて係合凹部60と係合する係合凸部63が設けられており、警笛操作部61がハンドル5の警笛操作部取付孔53に、当該警笛操作部取付孔53から簡単に抜け出ることがなくその軸方向に移動可能に取り付けられるようになっている。警笛操作部61の作動部62の先端部には、付勢部材(例えばチューブ状の付勢部材)64が設けられており、警笛操作部61をハンドル5に取り付けたとき、付勢部材64が第1基板16に接触して警笛操作部61の一部がハンドル5から突出し、この警笛操作部61を付勢部材64の付勢力に反して警笛操作部取付孔53内側に押圧することにより、警笛操作部61の作動部62の先端部が第1基板16の警笛スイッチ(図示せず)をONさせると共に、警笛操作部61への押圧力を解除すると、付勢部材64の付勢力により警笛操作部61の一部がハンドル5から突出して第1基板16の警笛スイッチがOFFとなるように構成されている。第1基板16には、警笛スイッチがONとなると、警笛(クラクションということがある。)の音声を所定時間発生させる警笛発生機能が設けられていることが好ましい。
【0026】
また、第1筐体21の上面は、図2〜図7及び図9に示すように、凹状に窪んで凹部25として形成されている。この第1筐体21内の上面の近傍には、上面と平行に延びるスライド案内板46が設けられている。スライド案内板46は、凹部25と略同じ長さの平板状に形成されている。このスライド案内板46と対向する上面の内壁には、スライド案内板46との間に第1スライド案内部45を形成するリブ47が2つ以上図示例では5つ間隔をあけて設けられている。第1スライド案内部45と第2スライド案内部48とによってスライド板70が玩具本体2内で左右方向にスライド移動可能に設けられている。すなわち、玩具本体2の上部は、ウインド部3が突出していると共にウインド部3の手前に開口部28が設けられ、この開口部28内の球面反射凹鏡の焦点の内側にスライド板70が玩具本体2の外部から目視し難いようにスライド可能に設けられている。なお、スライド板70は、玩具本体2の外部から目視できない箇所に設けられていることが好ましいが、玩具本体2の外部から目視し難い箇所でもよい。
【0027】
スライド板70は、図2、図4、図7及び図13に示すように、メイン画像部71とスライドガイド部72とからなり、球面反射凹鏡6の幅方向の長さと略同じ寸法の幅で形成されている。メイン画像部71は、第1スライド案内部45に挿入されてスライド係合し、第1筐体21の幅と略同じ寸法のスライド上部71aと、第2スライド案内部48に挿入されてスライド係合するスライド下部71cと、これらスライド上部71aとスライド下部71cの間に傾斜された状態で設けられたスライド中部71bとからなる。スライド下部71cの下面には、当接部71dが設けられている。メイン画像部71(スライド上部71a、スライド中部71b及びスライド下部71c)の上面、すなわち、球面反射凹鏡6と対向する面にメイン画像が設けられている。
【0028】
メイン画像は、メイン画像部71の上面に直接描画してもよいし、また、メイン画像を印刷したラベルを貼付するようにしてもよい。メイン画像としては、特に限定されず、例えば、道路を中心とした景色等であることが好ましい。メイン画像は、具体的には例えば、図22に示したように,スライド板70に逆さに描画された道路71eと空71fが描画されたものである。この道路71eは、図23(a)に示すように、球面反射凹鏡6で反射されて映ったときに遠近感がでるように道路71eの下側の幅から上側の幅(空との境の幅)へと漸次略傾斜した状態になるように描画されており、図22に示すように、スライド下部71c及びスライド中部71bの略下方全体に道路71eの一端部(近くの道)が設けられ、この道路71eの両側部がスライド中部71bの略中央より上部に向かって湾曲して形成されている。また、メイン画像は、地上71gと空71fとの境目の水平線71hが球面反射凹鏡6で反射されたときに直線状になるように、地上71gと空71fとの境目(水平線71h)が湾曲されて形成されている。すなわち、メイン画像は、スライド板70が玩具本体2の略中央部に位置されて球面反射凹鏡6に映ったときに、道路71eの中央部が球面反射凹鏡6の略中央部に位置されると共に、遠近感がでるように道路71eの下側の幅から上側の幅(水平性側の幅)へと漸次略傾斜するように形成されている。
【0029】
スライドガイド部72は、スライド上部71aの裏面であって三角形状の貫通孔と対向する箇所にスライド上部71aに対して直交するように取り付けられた平板状で形成されており、スライド案内板46の先端部が当接するようになっている。スライドガイド部72は、略矩形状に形成されている。スライドガイド部72の先端部には、回転歯車58と噛合するラック73が設けられている。また、スライドガイド部72には、点灯部材39の突出部39cが挿通されて係合するガイド溝74が設けられている。
【0030】
スライド板70は、上端部すなわちスライド上部71aが第1スライド案内部45に挿入されてスライド係合すると共に下端部すなわちスライド下部71cが第2スライド案内部48に挿入されてスライド係合し、スライドガイド部72のガイド溝74に点灯部材39の突出部39cが係合すると共にラック73がハンドル5の回転歯車58と噛合するように玩具本体2内に設けられている。この玩具本体2に取り付けたハンドル5を回動することにより、連動機構7を構成する回転歯車58とラック73が噛合してスライド板70が玩具本体2内をその左右方向にスライド移動するようになっている。すなわち、ハンドル5を右に回動するとスライド板70が右方向にスライド移動して、スライド板70の右側端部が右側のミラー突出部23内に移動すると共に、ハンドル5を左に回動するとスライド板70が左方向にスライド移動して、スライド板70の左側端部が左側のミラー突出部24内に移動するようになっている。
【0031】
スライド板70のスライド上部71aの裏面の両端部近傍には、その裏面から略直交する方向に突出する作動突出部75がそれぞれ設けられている。これら作動突出部75は、ハンドル5を左右のいずれか一方の方向に回動させてスライド板70の端部をミラー突出部23、24内に移動させたとき、ミラー突出部23、24内の作動スイッチ12と接触して作動スイッチ12をONさせるものである。作動スイッチ12は、第1基板16に電気的に接続されている。第1基板16には、作動スイッチ12のいずれか一方がONとなると、音声を発生させる第1音声発生機能が設けられていることが好ましい。第1音声発生機能による音声としては、特に限定されず、例えば、自動車が走る音声やそのエンジン音等を所定時間発生させるようにすること等が好ましい。
【0032】
第1筐体21の前面の略左側半分のさらにその略下半分は、図1〜図6及び図9に示すように、その前面から突出してレバー操作部26として形成されている。このレバー操作部26には、シフトレバー76が傾倒可能に設けられている。レバー操作部26の上方には、表示窓77及びボタン操作部80がそれぞれ設けられている。表示窓77は、略矩形状に形成されている。この表示窓77には、当該表示窓77を閉塞する透明の矩形状の透明板78が設けられている。ボタン操作部80は、例えば、4つのボタン81a、81b、81c、81dを押し込み操作し得る4つの矩形状のボタン孔80a、80b、80c、80dが設けられている。ボタン操作部80の4つのボタン81a、81b、81c、81dのうち、一番左側のボタン81a(第1ボタン81aということがある。)の表面には、後述する1の地図画像中のお城と同じお城の絵が設けられ、左から二番目のボタン81b(第2ボタン81bということがある。)の表面には、1の地図画像中の買い物かごと同じ買い物かごの絵が設けられ、左から三番目のボタン81c(第3ボタン81cということがある。)の表面には、1の地図画像中の象の顔と同じ象の顔の絵が設けられ、残り(一番右)のボタン81d(第4ボタン81dということがある。)の表面には、音符の絵が設けられていることが好ましい。
【0033】
レバー操作部26の前面、表示窓77及びボタン操作部80が図1〜図4及び図14に示すように、1つの操作パネル27に一体的に形成されている。ボタン操作部80の第1筐体21の内面には、第2基板17が設けられており、ボタン操作部80の4つのボタン81a、81b、81c、81dをそれぞれ押し込み操作すると、各ボタン81a、81b、81c、81dの操作によって第2基板17に設けられている各スイッチ(図示せず)がそれぞれオンされるようになっている。また、第2基板17は第1基板16と電気的に接続されている。第1基板16には、各ボタン81a、81b、81c、81dの各スイッチがONとなると、音声を所定時間発生させるボタン音声発生機能が設けられていることが好ましい。ボタン音声発生機能としては、特に限定されず、例えば、第1ボタン81aを押し込み操作すると、1の地図画像中のお城に相当する箇所のLEDが点灯すると共に所定の時間音楽が流れた後に出発という音声が発生し、第2ボタン81bを押し込み操作すると、1の地図画像中の買い物かごに相当する箇所のLEDが点灯すると共に所定の時間音楽が流れた後に出発という音声が発生し、第3ボタン81cを押し込み操作すると、1の地図画像中の象の顔に相当する箇所のLEDが点灯すると共に所定の時間音楽が流れた後に出発という音声が発生し、第4ボタン81dを押し込み操作すると、所定の時間音楽が流れるように構成
すること等が好ましい。
【0034】
第1筐体21の表示窓77内には、図2、図4〜図6、図8及び図15に示すように、補助回転体83が回転可能に設けられている。補助回転体83は、地図等の補助画像が2つ以上設けられており、シフトレバー76の傾動により切替機構11を介して回動することによって表示窓77に表示される補助画像が切り替るようになっている。補助回転体83としては、回動することによって表示窓77に表示される補助画像が切り替るならば特に限定されず、例えば、回転ドラムやロールスクリーン等が挙げられ、好ましくは回転ドラム84等である。回転ドラム84としては、特に限定されず、例えば、5角筒体状の回転ドラム等であることが好ましい。この回転ドラム84の5つの側面84aは、略同一形状であって例えば表示窓77と略同じ矩形状で形成されていることが好ましい。
【0035】
この回転ドラム84の5つの側面84aにそれぞれ地図等の補助画像が設けられる。補助画像としては、特に限定されず、例えば、1の地図画像、2の料金所の画像、3の市街地の画像、4の目的地付近の画像、5のGOALの画像などの5つの画像等であり、これら画像が回転ドラム84の5つの側面84aに表示窓77から順次表示されるように設けられていることが好ましい。
【0036】
具体的には例えば、1の地図画像は、地図と共に3つの目的地が示された画像であり、この画像には、1つ目はお城を示した地点、2つ目は買い物かごで示した地点、3つ目はどうぶつ例えば象の顔を示した地点が示され、かつ、画像(地図)の上部に「△ボタンをおしてね!」、画像の下部に「きょり25キロメートル」と記載されているものである。その画像の3つの目的地はLEDが点灯する箇所であることが好ましい。2の料金所の画像は、「ETC¥700えん」を含む料金所の画像であり、この画像の上部に「こうそくどうろ」、画像の下部に「きょり20キロメートル」と記載されているものである。3の市街地の画像は、矢印が左に曲がった市街地の画像であり、この画像の上部に「ルートがへんこうされました!」、画像の下部に「あと10キロメートル」と記載されているものである。4の目的地付近の画像は、ゴールの旗が示された目的地付近の地図の画像であり、この画像の上部に「あと5ふんでとうちゃく!」、画像の下部に「あと2キロメートル」と記載されているものである。5のGOALの画像は、GOAL!を含んだ画像であり、この画像の上部に「もくてきちにとうちゃく!」、画像の下部に「もくてきちにつきました」と記載されているものである。
【0037】
回転ドラム84は、有底5角筒体状に形成されている。回転ドラム84の底面の内面の略中央部には、その内面から長手方向(同軸上)に立設する円筒状のシャフト挿入部84bが設けられている。このシャフト挿入部84bの孔は、回転ドラム84の底面を貫通してシャフト挿通孔として形成されている。回転ドラム84の底面の外面には、シャフト挿通孔と同軸上に略リング状の回動係合部85が設けられている。この回動係合部85の周面には、略72°間隔で5つの係合凸部85aが設けられている。この回動係合部85(係合凸部85aを含む。)は、平面視略風車状に形成されている。
【0038】
回転ドラム84のシャフト挿通孔にシャフト86が挿入され、このシャフト86が、左右方向に延びると共に回動係合部85がハンドル取付部31側に位置されるように回転可能に第1筐体21の内部に支持されている。回転ドラム84の開口部側のシャフト86の端部は、シャフト支持部材87に回転可能に支持されている。シャフト支持部材87は、図2、図4〜図6及び図16に示すように、例えばネジ等により第1筐体21に着脱可能に取り付けられると共にシャフト86を回転可能に支持する基部87aと、回転ドラム84の開口部を略閉塞する円板状の円板部87bと、この円板部87bから回転ドラム84内に延びる点灯板87cとからなる。点灯板87cは、表示窓77と略平行に延びる平板状に形成されている。この点灯板87cの所定の位置には、例えば、LED(図示せず)を取り付けるLED取付孔87dが1つ又は2つ以上、例えば3つ設けられている。
【0039】
切替機構11は、シフトレバー76を傾動する毎に回転ドラム84が回動して表示窓77に表示される補助画像が切り替るものであり、例えば、シフトレバー76、レバー取付部材88、揺動レバー91、係合突部92、回動係合部85、付勢部材(スプリング93a、93b)、回転規制部材95及び回転規制部96から構成されてなる。
【0040】
レバー取付部材88は、図2、図5、図6及び図8に示すように、第1筐体21のレバー操作部26内に回動可能に設けられている。レバー取付部材88は、回動支持部88aとシフトレバー取付部88bと揺動レバー取付部88cとからなる。回動支持部88aは、円柱状の棒状に形成されている。この回動支持部88aの両端部近傍が第1筐体21に設けられたU字状の回動部89に挿入されて、この回動部89の開口部を例えばネジ等により着脱可能に第1筐体21に設けた回動支持体90によって閉塞することによってレバー取付部材88が回動支持部88aを介して回動可能に支持されるようになっている。
【0041】
シフトレバー取付部88bは、回動支持部88aからその軸を中心に略扇状に形成されている。このシフトレバー取付部88bの周面の略中央部には、回動支持部88aに向かうように開口するレバー係合部88dが設けられている。このレバー係合部88dに、シフトレバー76が係合して傾倒可能に取り付けられるようになっている。シフトレバー76のシフトレバーの先端部であって軸を中心とした対称の2箇所には、レバー係合部88dと係合する係合凸部76aがそれぞれ設けられており、シフトレバー76がレバー取付部材88に傾動可能に第1筐体21に設けられるようになっている。揺動レバー取付部88cは、回動支持部88aから後方側に延び、この先端部に例えばネジ等により着脱可能に揺動レバー91が取り付けられるようになっている。
【0042】
揺動レバー91は、図2、図5、図6、図8及び図17に示すように、高さ方向に延びる略細長平板状に形成されている。この揺動レバー91は、下部である第1部91aと中央部である第2部91bと上部である第3部91cとからなる。第1部91aは第2部91bに対して第1筐体21の内面側に傾斜していると共に、第3部91cは第2部91bに対して第1筐体21の内面側に傾斜している。また、第1部91aの長手方向の長さが一番長く、次に第2部91bの長手方向の長さが長く、第3部91cの長手方向の長さが一番短く形成されている。この揺動レバー91は、第2部91bが回動係合部85に接するような寸法で形成されていることが好ましい。第1部91aの端部近傍、すなわち、揺動レバー91の下端部近傍には、例えばネジ等により揺動レバー取付部88cに着脱可能に取り付けられる取付部91dが設けられている。
【0043】
第2部91bの略中央部には、回転ドラム84の回動係合部85の係合凸部85aに係合して回転ドラム84を回動させるための係合突部92が設けられている。また、第2部91bの略中央部と第3部91cの先端部近傍には、それぞれ付勢部材取付部91e、91fが設けられている。これら付勢部材取付部91e、91fには、それぞれ付勢部材であるスプリング93a、93bが取り付けられている。第2部91b側のスプリング93aは、第2筐体22の内面に設けられた付勢部材取付部91eに取り付けられている。第3部91c側のスプリング93bは、第2筐体22の内面に取り付けられた回転規制部材95のスプリング取付部95bに取り付けられている。
【0044】
回転規制部材95は、図2、図5、図6、図8及び図18に示すように、第2筐体22の内面に例えばネジ等により着脱可能に取り付けられる基部95aと、スプリング93bの一方の端部が取り付けられるスプリング取付部95bと、揺動レバー91の第3部91c及び第2部91bに接して揺動レバー91のハンドル取付部31側への移動を防止する移動防止部95cと、回転ドラム84の回動係合部85の係合凸部85aに係合して回転ドラム84の一方方向の回転を規制する回転規制部96とからなる。回転規制部96は、基部95aから回転ドラム84の回動係合部85の上方近傍まで延び、この先端部に略三角形状の回転規制係合部96aが設けられている。
【0045】
2つのスプリング93a、93bの付勢力によって、第2部91bが回動係合部85に接するように揺動レバー91が付勢されると共に、揺動レバー91及びレバー取付部材88を介してシフトレバー76がレバー挿通孔27aの上部側端部に付勢されるようになっている(図8(a)参照。)。このとき、シフトレバー76が第1筐体21のレバー操作部26から略立設するように付勢されていると共に揺動レバー91の第2部91bが回動係合部85に接するように付勢されるようになっている。このとき、揺動レバー91の係合突部92が回転ドラム84の回動係合部85の任意の1つの係合凸部85aと対向すると共に、回転規制部材95の回転規制係合部96aが回転ドラム84の回動係合部85の任意の1つの係合凸部85aと係合して回転ドラム84の一方向の回転(図示例では左回転)が防止されるようになっている。
【0046】
また、シフトレバー76を手前側に傾倒させると、レバー取付部材88が回動支持部88aを軸に回動して揺動レバー91が揺動し、その揺動レバー91の係合突部92が回転ドラム84の回動係合部85の係合凸部85aと係合して回転ドラム84が図示例では右回りに徐々に回動し、回転規制部材95の回転規制係合部96aが回動係合部85上を摺動して上部側に可撓してから(図8(b)参照)、その回転規制係合部96aが次の回転ドラム84の係合凸部85aと係合する(図8(c)参照)と共に、回転ドラム84の次の側面が表示窓77に対して略平行に位置されて表示窓77から目視可能になるように構成されている。
【0047】
シフトレバー76を手前側に傾倒させてからシフトレバー76への力を解除すると、すなわち、図8(c)に示す状態においてシフトレバー76から指を離すと、2つのスプリング93a、93bの付勢力により揺動レバー91が第1筐体21の内面及びレバー取付部材88側に移動して図8(a)に示すようなシフトレバー76が第1筐体21のレバー操作部26から略立設するような状態に戻るようになっている。このとき、揺動レバー91の係合突部92が回動係合部85上を摺動して次の係合凸部85aと対向する位置になるようになっている。すなわち、シフトレバー76を5回傾動すると、回転ドラム84の5つの側面が順次表示窓77から目視されると共に、回転ドラム84が1回転するように構成されている。
【0048】
また、回転ドラム84を回転可能に支持するシャフト86には、図2、図5、図6及び図19に示すように、作動部材97が設けられている。作動部材97は、シャフト86の軸回りに設けられるべく円筒状で形成されている。作動部材97の周面には、その周方向に例えば略72°間隔で5つの第1突起97aが設けられている。第1突起97aを作動部材97の周面に5つ設けたが、4つ設けるようにしてもよい。第1突起97aを4つ設ける場合には、略72°間隔の5つ箇所の4箇所に設けることが好ましい。本実施の形態では、第1突起97aを4つ設ける場合に説明するがこれに限定されるものではない。また、作動部材97の周面の第1突起97aとは異なる箇所(第1突起97aが設けられている位置とは軸方向において異なる箇所)には、第2突起97bが1つ設けられている。
【0049】
また、第1筐体21の内面の作動部材97の近傍には、作動スイッチが2つ設けられている。これらの作動スイッチは、例えば、ミラー突出部23、24内に設けられている作動スイッチ12と同じ構造のものである。これらの作動スイッチの一方の作動スイッチ(第1作動スイッチ14ということがある。)は、第1突起97aの近傍に配置されており、シフトレバー76を傾動したときに回転ドラム84が回動する途中で、すなわち、表示窓77に表示される回転ドラム84の側面84aが切り替る途中で第1突起97aが第1作動スイッチ14と接触して第1作動スイッチ14がONとなるようになっている。すなわち、シフトレバー76を5回傾動したとき回転ドラム84が1回転するときのシフトレバー76の5回の傾動のうちの4回の傾動により第1作動スイッチ14がONとなるように第1作動スイッチ14が配置されていることが好ましい。このように、シフトレバー76を傾動させて第1作動スイッチ14がONとならないときに、表示窓77から目視される回転ドラム84の側面84aに表示される画像が特定の一の補助画像であり、この特定の一の補助画像が、例えば、1の地図画像である。
【0050】
また、他方の作動スイッチはリセットスイッチ15である。このリセットスイッチ15は、シフトレバー76を傾動したとき、表示窓77から目視される画像が特定の一の補助画像であるときに、リセットスイッチ15がONとなるように配置されていることが好ましい。すなわち、シフトレバー76を5回傾動したとき回転ドラム84が1回転するときの第1作動スイッチ14がONとならないときにリセットスイッチ15がONとなるように第2突起97bの近傍にリセットスイッチ15が配置されていることが好ましい。第1作動スイッチ14及びリセットスイッチ15は、それぞれ第1基板16に電気的に接続されている。
【0051】
第1基板16は、表示窓77に表示される特定の一の補助画像以外の2つ以上の各補助画像に応じた補助画像の一部の点灯及び/又は音声の発生である各装飾動作を窓部に表示される補助画像の順番に行う動作パターンを記憶させる記憶機能を有することが好ましい。装飾動作は、表示窓に表示される補助画像に応じた補助画像の一部の点灯及び/又は音声の発生であり、補助画像に応じて異なるものであることが好ましい。動作パターンは、補助画像に応じた装飾動作を表示窓に表示される補助画像の順番に行うものである。動作パターンとしては、例えば、車が走っている音声が所定時間発生した後に「ETC 追加」という音声が発生する2の料金所の画像に応じた第1装飾動作、車が走っている音声が所定時間発生した後に「ルート 変更」という音声が発生する3の市街地の画像に応じた第2装飾動作、車が走っている音声が所定時間発生した後に「あと5分」という音声が発生する4の目的地付近の画像に応じた第3装飾動作、及び車が走っている音声が所定時間発生した後に「とうちゃく」という音声が発生すると共に、点灯板87cに取り付けられた3つのLEDが所定時間点滅する5のGOALの画像に応じた第4装飾動作を、第1装飾動作から第4装飾動作へと順番に1つの装飾動作毎に行われるようにするものである。
【0052】
また、第1基板16は、第1作動スイッチ14がONされる毎に、動作パターンの4つの装飾動作を順番に1つずつ行う動作機能を有すると共に、リセットスイッチ15がONされると、動作パターンを初期の状態、すなわち、第1作動スイッチ14がONされたら第1装飾動作が行われるようにするリセット機能を有することが好ましい。これにより、表示窓77に表示される補助画像に応じて装飾動作を行うが、表示窓77に表示される補助画像と装飾動作がずれる場合があるが、表示窓77に特定の一の補助画像が表示されるときに、リセットスイッチ15がONされて、動作パターンを初期の状態にするので、表示窓77に表示される補助画像に応じた装飾動作を的確に行うことができる。
【0053】
次に本発明に係る運転模擬玩具1の作用を説明する。
【0054】
ウインド部3を目視すると、図2〜図4に示すように、ウインド部3が球面反射凹鏡6で形成されてこの球面反射凹鏡6に例えば道路を中心とした景色等のメイン画像が反射して映る。このように、メイン画像が球面反射凹鏡6に反射すると、球面反射凹鏡6に反射されているメイン画像を見る視線を左右上下に移動すると立体が移動するようにメイン画像が見えるので、ウインド部3には立体感のあるメイン画像が表現されることになる。
【0055】
また、メイン画像は、玩具本体2の上部の開口部28内に設けられて、玩具本体2の正面から目視し難い箇所に設けられていることから、遊戯者特に子供の視線から目視し難い位置にメイン画像が設けられているので、球面反射凹鏡6に反射されているメイン画像がどこから投射されているか一見不明で不思議な感覚を与えることができる。
【0056】
また、ウインド部3は、玩具本体2の上部から突出して設けられていると共に、メイン画像(スライド板70)は、玩具本体2の上部の開口部28内に設けられているために、メイン画像に外光があたりやすく、ウインド部3の球面反射凹鏡6に反射されるメイン画像は明るいので、視認性が良好である。また、メイン画像は、スライド板70に描画したものや印刷したラベル等であるため、液晶のスクリーンに比して外光に対する判別性が良好となる。
【0057】
また、メイン画像は、球面反射凹鏡6の焦点内に設けられているので、球面反射凹鏡6に反射されるメイン画像は正立で拡大された画像となる。このため、スライド板70(メイン画像)の幅方向の長さが球面反射凹鏡6の幅方向の長さと略同じ寸法で形成されていることから、球面反射凹鏡6(ウインド部3)を見る視線を左右上下に移動すると、球面反射凹鏡6に反射されて目視されなかったメイン画像の両側端部、上下端部が球面反射凹鏡6に反射されて目視可能となるので、玩具本体2内に非常に大きな空間が存在するかのような視覚的錯覚を作り出す効果がある。
【0058】
また、玩具本体2に取り付けたハンドル5を回動させると、例えば、ハンドル5を右に回動すると、回転歯車58とラック73が噛合して図7(a)に示すように、スライド板70が玩具本体2内をその右方向にスライド移動して、スライド板70の右側端部が右側のミラー突出部23内に移動し、ウインド部3(球面反射凹鏡6)に映るメイン画像の道路が右方向に曲がって見える。また、ハンドル5を左に回動すると、回転歯車58とラック73が噛合して図6(b)に示すように、スライド板70が玩具本体2内をその左方向にスライド移動して、スライド板70の左側端部が左側のミラー突出部24内に移動し、ウインド部3(球面反射凹鏡6)に映るメイン画像の道路が左方向に曲がって見える。
【0059】
すなわち、図23(a)に示すようにウインド部3の球面反射凹鏡6に映った略中央に位置される道路71iは、スライド板70が略中央部から左右のいずれか一方に移動すると、道路71iも全体的に左右のいずれか一方に移動する。このとき、ウインド部3が球面反射凹鏡6で形成されていると共に、メイン画像が設けられているスライド板70は、球面反射凹鏡6の下部に近接するスライド下部71cと、そのスライド下部71cから傾斜(球面反射凹鏡6から離れる方向に傾斜)したスライド中部71bと、スライド上部71aとからなるために、例えば、上述したように、スライド板70の表面に線aで囲まれた升目を有する画像を設けると、図21に示したように、球面反射凹鏡6に映る画像の升目を構成する線の長さとの関係はb<c、d>a、d>e、b>fとなるように構成されている。このため、図23に示すように、球面反射凹鏡6の下部に映る道路71iの一端部(近くの道)より球面反射凹鏡6の中央部又は上部より映る道路71iの他端部(遠くの道(水平線側の道))の方が球面反射凹鏡6上の移動距離が長くなる。これにより、メイン画像の道路71eは、左又は右にゆがんで球面反射凹鏡6に映るので、ウインド部3に映る画像の道路71iが左又は右に曲がって見える(図23(b)、(c)参照。)。従って、本発明に係る運転模擬玩具1は、立体感のある模擬景色を表現できる上に左右に進路を変更した際の模擬景色も表現することができる。
【0060】
このように、ハンドル5を左右のいずれか一方の方向に回動させてスライド板70をスライド移動させ、スライド板70の端部がミラー突出部23、24内に移動してスライド板70の作動突出部75がミラー突出部23、24内の作動スイッチ12と接触して作動スイッチ12をONさせる。その結果、第1音声発生機能により自動車が走る音声やそのエンジン音等が発生されるので、本発明に係る運転模擬玩具1はより楽しくシュミレーションして遊ぶことができる。
【0061】
また、本発明に係る運転模擬玩具1は、スライド板70に設けたメイン画像と、球面反射凹鏡6と、ハンドル5に設けた回転歯車58及び回転歯車58に噛合しスライド板70に設けたラック73からなる連動機構7とからなるので、シンプルな構造体であり非常に安価なものである。
【0062】
また、レバー部43を介してウインカーレバー41を左右方向のどちらか一方向に回動させると、ウインカー駆動部44を介してウインカースイッチ13がONとなり、左側のウインカー表示部39bのLED又は右側のウインカー表示部39bのLEDが点滅すると共に、カチカチと擬似ウインカー音声が所定時間発生する。また、ハンドル5に取り付けた警笛操作部61を警笛操作部取付孔53内に押圧すると、すなわち、警笛操作部61を押すと、警笛スイッチがONとなり、クラクションの音声が所定時間発生する。その結果、本発明に係る運転模擬玩具1はより一層楽しくシュミレーションして遊ぶことができる。
【0063】
また、シフトレバー76を手前側に傾倒させると、図8に示すように、レバー取付部材88が回動支持部88aを軸に回動して揺動レバー91が揺動し、その揺動レバー91の係合突部92が回転ドラム84の回動係合部85の係合凸部85aと係合して回転ドラム84が回動し、回転規制部材95の回転規制係合部96aが回動係合部85上を摺動して上部側に可撓してからその回転規制係合部96aが次の回転ドラム84の係合凸部85aと係合すると共に、回転ドラム84の次の側面が表示窓77に対して略平行に位置されて表示窓77から目視できるようになる。すなわち、シフトレバー76を手前側に傾倒させる毎に、回転ドラム84が回動して表示窓77に表示される回転ドラム84の側面84a毎に設けられている2つ以上の補助画像が順次切り替る。
【0064】
このとき、作動部材97によって補助画像に応じて任意の音声が発生したり、回転ドラム84内の任意のLEDが点灯したりする。また、ボタン操作部80の4つのボタン81a、81b、81c、81dの任意の1つのボタン81a、81b、81c、81dを押し込み操作することにより、任意の音声が発生したり、回転ドラム84内の任意のLEDが点灯したりする。このため、例えば、ナビゲーションを模した補助画像であったり音声であったりすると、本発明に係る運転模擬玩具1は実車に近い状態でシュミレーションして遊ぶことができる。
【0065】
具体的には例えば、回転ドラム84の5つの側面84aに、1の地図画像、2の料金所の画像、3の市街地の画像、4の目的地付近の画像、5のGOALの画像を表示窓77に表示される順に設けると共に、動作パターンを記憶させる。これにより、1の画像を表示窓77から表示させておき、シフトレバー76を手前側に傾倒させると、回転ドラム84が回動して表示窓77に2の料金所の画像が表示されると共に、第1突起97aによって第1作動スイッチ14がONされて、車が走っている音声が発生した後に「ETC 追加」という音声が発生する。次に、シフトレバー76を手前側に傾倒させると、回転ドラム84が回動して表示窓77に3の市街地の画像が表示されると共に、車が走っている音声が発生した後に「ルート 変更」という音声が発生する。さらに、シフトレバー76を手前側に傾倒させると回転ドラム84が回動して表示窓77に4の目的地付近の画像が表示されると共に、車が走っている音声が発生した後に「あと5分」という音声が発生する。そして、シフトレバー76を手前側に傾倒させると、回転ドラム84が回動して表示窓77に5のGOALの画像が表示されると共に、車が走っている音声が発生した後に「とうちゃく」という音声が発生し、かつ、点灯板87cに取り付けられた3つのLEDが所定時間点滅する。従って、本発明に係る運転模擬玩具1はナビゲーション含んだ実車に近い状態でシュミレーションして遊ぶことができることになる。
【0066】
また、1の画像を表示窓77から表示させておき、ボタン操作部80の第1ボタン81a、第2ボタン81b又は第3ボタン81cを押し込み操作すると、1の画像中のお城に相当する箇所のLEDが点灯して音楽が流れた後に出発という音声が発生したり、1の画像中の買い物かごに相当する箇所のLEDが点灯して音楽が流れた後に出発という音声が発生したり、1の画像中の象の顔に相当する箇所のLEDが点灯して音楽が流れた後に出発という音声が発生したりする。また、第4ボタン81dを押し込み操作すると、音楽が所定時間流れる。従って、本発明に係る運転模擬玩具1はより一層楽しくシュミレーションして遊ぶことができる。
【0067】
また、ウインド部3に映った画像の遠近感の効果をより強くすることが可能となる。すなわち、ウインド部3が球面反射凹鏡6で形成されていると共に、メイン画像が設けられているスライド板70は、球面反射凹鏡6の下部に近接するスライド下部71cと、そのスライド下部71cから傾斜(球面反射凹鏡6から離れる方向に傾斜)したスライド中部71bと、スライド上部71aとからなるために、例えば、図21に示すように、スライド板70の表面に線aからなる方眼のマス目を有する画像を設けると、球面反射凹鏡6に映る画像との関係はb<c、d>a、d>e、b>fとなる。このため、球面反射凹鏡6に映る画像のうち特に空の画像は、球面反射凹鏡6に映る画像とスライド板70に設けられた画像のパースが大きくより強調されるので、球面反射凹鏡6に映る画像の遠近感の効果をより強くすることが可能となる。
【0068】
また、玩具本体2内に回動駆動するワイパーを設けて、ボタン操作により回動駆動するワイパーが球面反射凹鏡6に映るようにしてもよい。このようにすれば、より自動車の運転をナビゲーション含んだ実車に近い状態でシュミレーションして遊ぶことができる。
【0069】
また、玩具本体2内に、球面反射凹鏡6の例えば所望の2箇所を照らしてヘッドライトを点灯させた状態を模擬できるようにヘッドライトLEDを設けるようにしてもよい。このヘッドライトLEDは、ボタン操作により点灯するように構成することが好ましい。このようにすれば、より一層自動車の運転をナビゲーション含んだ実車に近い状態でシュミレーションして遊ぶことができる。
【0070】
本発明の形態では、本発明に係る運転模擬玩具として自動車運転模擬玩具について説明したが、飛行機運転模擬玩具、船運転模擬玩具等でもよい。例えば、飛行機運転模擬玩具である場合には、操作部が操縦桿である。この場合、飛行機としては、旅客機であっても戦闘機であってもよく特に限定されない。戦闘機である場合には、メイン画像に2つ以上の例えばLEDを間隔を隔てて直線上に配置して、点滅操作部のボタン操作により手前側から向こう側に順次点滅させるようにして機銃から玉が発射された状態を表現するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0071】
以上説明したように本発明に係る運転模擬玩具は、景色等のメイン画像を左右方向に移動可能に設け、ウインド部が球面反射凹鏡で形成され、操作部とメイン画像を連結して操作部の動作によりメイン画像を左右方向のいずれか一方に移動させる連動機構を設けたので、立体感のある模擬景色を表現できる上に左右に進路を変更した際の模擬景色も表現することができることから、自動車運転模擬玩具、飛行機運転模擬玩具又は船運転模擬玩具として最適である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明に係る運転模擬玩具の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る運転模擬玩具の一例を示す分解図である。
【図3】本発明に係る運転模擬玩具の一例であってハンドルを取り外した状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る運転模擬玩具の一例を示す断面図である。
【図5】本発明に係る第1筐体内の構造の一例を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る第1筐体内の構造の一例を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る第1筐体内の一例を示す平面図である。
【図8】本発明に係る切替機構の一例を示す構成図で、(a)はシフトレバーを傾倒する前の状態の図、(b)はシフトレバーを傾倒した途中の状態の図、(c)はシフトレバーを傾倒した状態の図である。
【図9】本発明に係る第1筐体の一例を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)中のA−A線矢視断面図である。
【図10】本発明に係るハンドルの一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は裏面図、(c)及び(d)は断面図、(e)は斜視図である。
【図11】本発明に係るウインカーレバーの一例を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る警笛操作部の一例を示す図で、(a)は側面図、(b)は断面図、(c)は斜視図である。
【図13】本発明に係るメイン画像板の一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は裏面図、(d)は側面図、(e)は斜視図である。
【図14】本発明に係る操作パネルの一例を示す図で、(a)は正面図、(b)は裏面図、(c)は側面図、(d)は斜視図である。
【図15】本発明に係る回転ドラムの一例を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図、(d)は断面図、(e)は斜視図である。
【図16】本発明に係るシャフト支持部材の一例を示す斜視図である。
【図17】本発明に係る揺動レバーの一例を示す斜視図である。
【図18】本発明に係る回転規制部材の一例を示す斜視図である。
【図19】本発明に係る作動部材の一例を示す斜視図である。
【図20】本発明に係る作動スイッチの一例を示す図で、(a)はオフ状態を示す図、(b)はオン状態を示す図である。
【図21】本発明に係るスライド板の表面に設けた方眼のマス目の画像が球面反射凹鏡に反射して映る状態を示す斜視図である。
【図22】本発明に係るスライド板の表面に設けたメイン画像の一例を示す図である。
【図23】本発明に係る球面反射凹鏡に反射して映る画像を示す図である。
【符号の説明】
【0073】
1 運転模擬玩具
2 玩具本体
3 ウインド部
4 操作部
5 ハンドル
6 球面反射凹鏡
11 切替機構
76 シフトレバー
77 表示窓
84 回転ドラム
83 補助回転体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
玩具本体にフロントウインドを模したウインド部と、ハンドル、操縦桿等の動作可能な操作部を設けた運転模擬玩具であって、
前記ウインド部と対向する前記玩具本体の箇所に、景色等のメイン画像を左右方向に移動可能に設け、前記ウインド部が、当該ウインド部を目視したとき前記メイン画像が反射して目視し得る球面反射凹鏡で形成され、前記操作部と前記メイン画像を連結して前記操作部の動作により前記メイン画像を左右方向のいずれか一方に移動させる連動機構を設け、前記操作部を動作することで前記メイン画像が左右方向のいずれか一方に移動して前記球面反射凹鏡に反射された画像に直線状の画像が含まれていたとき、その直線状の画像が左右方向のいずれか一方に曲がって目視されるように構成されていることを特徴とする、運転模擬玩具。
【請求項2】
前記メイン画像が、前記玩具本体の正面から見た時に目視し難い箇所に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の運転模擬玩具。
【請求項3】
前記ウインド部が、前記玩具本体の上部から突出して設けられ、この玩具本体の上部であって前記ウインド部より前方に、開口部が設けられ、この開口部内に、前記メイン画像が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の運転模擬玩具。
【請求項4】
前記メイン画像が、前記球面反射凹鏡の焦点内に設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の運転模擬玩具。
【請求項5】
前記玩具本体に、回転ドラムやロールスクリーンなどの補助回転体を回転可能に設け、この補助回転体に地図等の補助画像を2つ以上設け、前記玩具本体に、前記補助回転体の一部を目視し得る表示窓を設け、前記玩具本体に、傾倒可能にレバーを設け、このレバーを傾倒させることで前記補助回転体が回動して前記表示窓に表示される前記補助画像が切り替る切替機構を設けたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の運転模擬玩具。
【請求項6】
前記レバーの傾倒により前記表示部に表示される前記補助画像に応じて当該補助画像の一部の点灯及び/又は音声の発生を行うように構成したことを特徴とする、請求項5に記載の運転模擬玩具。
【請求項7】
前記補助回転体が回動して前記表示窓に特定の一の前記補助画像が表示されるときにON動作されるリセットスイッチを設け、前記表示窓に前記特定の一の補助画像以外の前記補助画像が表示されるときに少なくともON動作される作動スイッチを設け、前記表示窓に表示される前記特定の一の補助画像以外の2つ以上の各補助画像に応じた補助画像の一部の点灯及び/又は音声の発生である各装飾動作を前記窓部に表示される前記補助画像の順番に行う動作パターンを記憶させ、前記作動スイッチがON動作されたとき、前記動作パターンの順番毎に1つの前記装飾動作を行うと共に、前記リセットスイッチがON動作されたとき前記動作パターンを初期状態にするように構成したことを特徴とする、請求項6に記載の運転模擬玩具。
【請求項8】
前記玩具本体に、前記表示窓に表示されている補助画像の一部の点灯及び/又は音声の発生を行うボタンを設けたことを特徴とする、請求項5〜7のいずれか1項に記載の運転模擬玩具。
【請求項9】
前記請求項1〜8のいずれか1項に記載の運転模擬玩具が、自動車運転模擬玩具、飛行機運転模擬玩具又は船運転模擬玩具であることを特徴とする、運転模擬玩具。
【請求項10】
前記請求項1〜8のいずれか1項に記載の運転模擬玩具が、自動車運転模擬玩具であり、前記操作部が、回動可能のハンドルであり、前記玩具本体に、前記メイン画像が表示されたスライド板をスライド可能に設け、前記連動機構が、前記ハンドルに設けられた回転歯車と、この回転歯車と噛合し、前記スライド板に設けられたラックとからなり、前記ハンドルを左右の一方向に回動させることで前記スライド板が左右方向のいずれか一方にスライド移動して前記球面反射凹鏡に反射されるメイン画像が左右方向のいずれか一方に曲がって目視されるように構成されていることを特徴とする、運転模擬玩具。
【請求項11】
前記玩具本体に、点滅する模擬ウインカーを設け、この模擬ウインカーを操作するウインカー操作部を設けたことを特徴とする、請求項10に記載の運転模擬玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2007−68624(P2007−68624A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−256279(P2005−256279)
【出願日】平成17年9月5日(2005.9.5)
【出願人】(000113850)マルカ株式会社 (4)
【Fターム(参考)】