説明

過熱保護機能を備えた無接点電力伝送システム及び方法

【課題】バッテリセルモジュールに電力を充電する場合にバッテリセルモジュールが過熱により損傷しないようにする、過熱保護機能を備えた無接点電力伝送システム及び方法を提供する。
【解決手段】本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力伝送システム及び方法においては、無接点電力送信装置100が電力送信コイル140から無接点電力受信装置200に第1電力を送信してバッテリセルモジュール250に充電し、無接点電力受信装置200から過熱警報信号が受信された場合、無接点電力送信装置100が第1電力より低い第2電力を電力送信コイル140から無接点電力受信装置200に送信してバッテリセルモジュール250に充電することにより、バッテリセルモジュール250の過熱を防止しながらもバッテリセルモジュール250を満充電することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリセルモジュールに電力を充電する場合にバッテリセルモジュールが過熱により損傷しないようにする、過熱保護機能を備えた無接点電力伝送システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末機にはバッテリパックが取り付けられる。前記バッテリパックは、外部の充電装置から供給される電力を充電し、充電した電力を前記携帯端末機に供給して前記携帯端末機を使用者の操作により動作させることができるようにする。
【0003】
前記バッテリパックは、電力を充電するバッテリセルモジュールや、前記バッテリセルモジュールに電力を充電させたり、前記バッテリセルモジュールに充電させた電力を放電させる充放電回路などを含む。
【0004】
前記携帯端末機に取り付けられたバッテリパックと、電気エネルギーを供給する充電装置とを電気的に接続する方式としては、前記充電装置の端子と前記バッテリパックの端子とを直接接続する端子接続方式がある。
【0005】
しかしながら、前記端子接続方式においては、前記充電装置の端子と前記バッテリパックの端子の間に電位差があるので、前記充電装置の端子と前記バッテリパックの端子とを接続又は分離する際に瞬間放電現象が起こる。
【0006】
前記瞬間放電現象は、前記充電装置の端子及び前記バッテリパックの端子を摩耗させ、前記充電装置の端子及び前記バッテリパックの端子に異物が溜まっている場合は、前記瞬間放電現象により火災などの事故が発生する恐れがあった。
【0007】
また、湿気などにより前記バッテリパックに充電された電気エネルギーが当該バッテリパックの端子から外部に自然放電されるなどの問題があり、それにより、前記バッテリパックの使用寿命の短縮や性能の低下を招くという問題があった。
【0008】
近年、このような端子接続方式の様々な問題を解決するために、無接点で電力を送信する方式を用いる無接点電力伝送システムが提示されている。
【0009】
このような無接点電力伝送システムにおいては、安定した電力送信及び電力受信と共に電力伝送効率の向上のための多くの努力がなされてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、無接点電力伝送システムにおいて、バッテリセルモジュールに電力を充電する場合にバッテリセルモジュールが過熱により損傷しないように保護する、過熱保護機能を備えた無接点電力伝送システム及び方法を提供することにある。
【0011】
また、本発明が解決しようとする課題は、無接点電力送信装置が第1電力を無接点電力受信装置に送信してバッテリセルモジュールに充電し、バッテリセルモジュールが予め設定された温度以上に過熱した場合に無接点電力送信装置が前記第1電力より低い第2電力を無接点電力受信装置に送信してバッテリセルモジュールに充電することにより、バッテリセルモジュールが過熱により損傷しないように保護する、過熱保護機能を備えた無接点電力伝送システム及び方法を提供することにある。
【0012】
本発明が解決しようとする課題は上記技術的課題に限定されず、言及していない技術的課題は本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば以下の記載から明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明においては、無接点電力送信装置が送信する第1電力を無接点電力受信装置が受信して充電装置がバッテリセルモジュールに充電している状態で、前記無接点電力受信装置は、前記バッテリセルモジュールが過熱するか否かを判断する。
【0014】
前記過熱の判断は、第1温度センサにより前記バッテリセルモジュールの第1温度を検出し、検出した第1温度が予め設定された温度以上の場合に前記バッテリセルモジュールが過熱したと判断することにより行ってもよい。
【0015】
また、前記過熱の判断は、第1温度センサにより前記バッテリセルモジュールの第1温度を検出し、第2温度センサにより外部の第2温度を検出し、前記第1温度と前記第2温度の差が予め設定された値より大きい場合に前記バッテリセルモジュールが過熱したと判断することにより行ってもよい。
【0016】
前記無接点電力受信装置は、前記バッテリセルモジュールが過熱したと判断された場合、過熱警報信号を発生して前記無接点電力送信装置に送信する。
【0017】
前記無接点電力送信装置は、前記無接点電力受信装置から前記過熱警報信号を受信した場合、前記無接点電力受信装置に前記第1電力より低い第2電力を送信することにより、前記バッテリセルモジュールに前記第2電力を充電し、過熱が生じないようにする。
【0018】
また、前記無接点電力受信装置は、前記過熱警報信号を発生した後、前記充電装置が前記バッテリセルモジュールに前記第2電力を充電する第2電力充電モードに切り替えることにより、エラーの発生を防止する。
【0019】
そこで、本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力送信装置の一実施形態は、無接点電力受信装置に電力を送信する電力送信コイルを含む電力送信部と、前記無接点電力受信装置が送信する過熱警報信号を受信する第1信号受信部と、前記電力送信部が前記無接点電力受信装置に第1電力を送信するように制御し、前記第1信号受信部が前記過熱警報信号を受信した場合に前記電力送信部が前記第1電力より低い第2電力を送信するように制御する無接点電力送信制御部とを含む。
【0020】
前記電力送信部は、前記無接点電力送信制御部の制御により前記第1電力又は前記第2電力を送信するための駆動信号を発生する駆動ドライバと、前記駆動信号に応じて直流電力をスイッチングする直列共振型コンバータと、前記直列共振型コンバータがスイッチングした電力により共振して前記無接点電力受信装置に前記第1電力又は前記第2電力を送信する電力送信コイルとを含む。
【0021】
また、本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力送信装置の一実施形態は、前記無接点電力送信制御部の制御によりID要求信号を発生して前記無接点電力受信装置に送信する第1信号送信部をさらに含み、前記第1信号受信部は、前記ID要求信号に応じて前記無接点電力受信装置が送信するID信号を受信して前記無接点電力送信制御部に提供する。
【0022】
そして、本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力受信装置の一実施形態は、無接点電力送信装置が送信する第1電力を受信してバッテリセルモジュールに充電する充電装置と、過熱警報信号を発生して前記無接点電力送信装置に送信する第2信号送信部と、前記バッテリセルモジュールが過熱するか否かを判断し、過熱したと判断された場合、前記第2信号送信部が前記過熱警報信号を発生して前記無接点電力送信装置に送信するように制御し、その後、前記充電装置が前記無接点電力送信装置から前記第1電力より低い第2電力を受信して前記バッテリセルモジュールに充電するように制御する無接点電力受信制御部とを含む。
【0023】
また、本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力受信装置の一実施形態は、前記バッテリセルモジュールの第1温度を検出する第1温度センサをさらに含み、前記無接点電力受信制御部は、前記第1温度に基づいて前記バッテリセルモジュールが過熱するか否かを判断する。
【0024】
また、本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力受信装置の一実施形態は、外部の第2温度を検出する第2温度センサをさらに含み、前記無接点電力受信制御部は、前記第2温度と前記第1温度の差が予め設定された値より大きい場合に前記バッテリセルモジュールが過熱したと判断する。
【0025】
また、本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力受信装置の一実施形態は、前記無接点電力送信装置が送信するID要求信号を受信して前記無接点電力受信制御部に提供する第2信号受信部をさらに含み、前記第2信号送信部は、前記ID要求信号が受信された場合に前記無接点電力受信制御部の制御によりID信号を発生して前記無接点電力送信装置に送信する。
【0026】
前記充電装置は、前記無接点電力送信装置が送信する前記第1電力又は前記第2電力を受信する電力受信コイルと、前記電力受信コイルが受信する前記第1電力又は前記第2電力を直流電力に変換する整流部と、前記整流部が整流した直流電力を前記無接点電力受信制御部の制御により前記バッテリセルモジュールに充電する充電部とを含む。
【0027】
そして、本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力送信方法の一実施形態は、無接点電力送信装置が電力送信コイルから無接点電力受信装置に第1電力を送信する段階と、前記無接点電力受信装置から過熱警報信号が受信された場合、前記無接点電力送信装置が前記第1電力より低い第2電力を前記電力送信コイルから前記無接点電力受信装置に送信する段階とを含む。
【0028】
前記第1電力を送信する段階は、前記無接点電力送信装置が前記無接点電力受信装置にID要求信号を送信する段階と、前記ID要求信号に応じて前記無接点電力受信装置からID信号が受信された場合、前記第1電力を送信する段階とを含む。
【0029】
前記ID要求信号を送信する段階は、前記電力送信コイルに負荷変動が生じるか否かを判断する段階と、前記電力送信コイルに負荷変動が生じたと判断された場合、前記ID要求信号を送信する段階とを含む。
【0030】
また、本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力送信方法の一実施形態は、前記無接点電力受信装置から充電完了信号が受信された場合、前記無接点電力送信制御部が電力の送信を停止する段階をさらに含む。
【0031】
本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力受信方法の一実施形態は、充電装置が、無接点電力送信装置が送信する第1電力を受信してバッテリセルモジュールに充電する段階と、無接点電力受信制御部が、前記バッテリセルモジュールが過熱するか否かを判断する段階と、前記バッテリセルモジュールが過熱したと判断された場合、前記無接点電力受信制御部が、過熱警報信号を前記無接点電力送信装置に送信し、その後、前記充電装置が、前記第1電力より低い第2電力を受信して前記バッテリセルモジュールに充電する段階とを含む。
【0032】
前記バッテリセルモジュールが過熱するか否かを判断する段階は、第1温度センサが前記バッテリセルモジュールの第1温度を検出する段階と、前記第1温度が予め設定された温度以上の場合に前記バッテリセルモジュールが過熱したと判断する段階とを含む。
【0033】
前記バッテリセルモジュールが過熱するか否かを判断する段階は、第1温度センサが前記バッテリセルモジュールの第1温度を検出する段階と、第2温度センサが外部の第2温度を検出する段階と、前記第2温度と前記第1温度の差が予め設定された値より大きい場合に前記バッテリセルモジュールが過熱したと判断する段階とを含む。
【0034】
また、本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力受信方法の一実施形態は、前記無接点電力受信制御部が、前記バッテリセルモジュールの充電が完了したか否かを判断する段階と、前記バッテリセルモジュールの充電が完了したと判断された場合、充電完了信号を発生して前記無接点電力送信装置に送信する段階とをさらに含む。
【発明の効果】
【0035】
本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力伝送システム及び方法においては、無接点電力送信装置が第1電力を無接点電力受信装置に送信してバッテリセルモジュールに第1電力を充電している状態で、バッテリセルモジュールが過熱するか否かを判断し、過熱したと判断された場合、無接点電力送信装置が前記第1電力より低い第2電力を無接点電力受信装置に送信してバッテリセルモジュールに第2電力を充電する。
【0036】
従って、バッテリセルモジュールに電力を充電する場合にバッテリセルモジュールが過熱により損傷することを未然に防止することができ、また、バッテリセルモジュールが過熱により損傷しない状態で電力を満充電することができる。
【0037】
以下、添付図面を参照して本発明を実施形態により詳細に説明するが、これは本発明を限定するものではない。なお、一部の図においては、同一構成要素に同一符号を付す。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力伝送システムの好ましい実施形態の構成を示す図である。
【図2】本発明の方法による無接点電力送信装置の無接点電力送信制御部の実施形態の動作を示す信号フロー図である。
【図3】本発明の方法による無接点電力受信装置の無接点電力受信制御部の実施形態の動作を示す信号フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明の実施形態を詳細に説明するが、これは例示に過ぎない。なお、本発明の原理と概念は有用かつ簡単な説明を目的として提供される。
【0040】
よって、本発明の基本的な理解のための必要以上の詳細な構造は提供せず、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が実施できる本発明の実施形態を図面に例示する。
【0041】
図1は、本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力伝送システムの好ましい実施形態の構成を示す図である。同図に示すように、本発明による過熱保護機能を備えた無接点電力伝送システムは、無接点電力送信装置100及び無接点電力受信装置200を含んでもよい。
【0042】
無接点電力送信装置100及び無接点電力受信装置200は、電磁誘導方式を用いて電力を送受信するものであり、無接点電力送信装置100が無接点で第1電力又は前記第1電力より低い第2電力を送信し、無接点電力送信装置100が無接点で送信する前記第1電力又は前記第2電力を無接点電力受信装置200が受信し、バッテリセルモジュール250に充電するか、又は無接点電力受信装置200が備えられた携帯端末機などの負荷に動作電力として供給する。
【0043】
無接点電力送信装置100は、交流/直流コンバータ(図示せず)から供給される直流電力で動作し、前記交流/直流コンバータは、無接点電力送信装置100とは別に備えられてもよく、無接点電力送信装置100と一体に備えられてもよい。
【0044】
無接点電力送信装置100は、無接点電力送信制御部110、電力送信部、第1信号送信部150、及び第1信号受信部160を含む。
【0045】
無接点電力送信制御部110は、無接点電力受信装置200を認識し、無接点で前記第1電力又は前記第1電力より低い第2電力を送信する動作を制御する。
【0046】
前記電力送信部は、無接点電力送信制御部110の制御により無接点で前記第1電力又は前記第2電力を無接点電力受信装置200に送信するものであり、駆動ドライバ120、直列共振型コンバータ130、及び電力送信コイル140を含む。
【0047】
駆動ドライバ120は、無接点電力送信制御部110の制御により、負荷変動を検出するための駆動信号、無接点で第1電力を送信するための駆動信号、又は無接点で第2電力を送信するための駆動信号などを発生する。
【0048】
直列共振型コンバータ130は、駆動ドライバ120が発生する駆動信号に応じて、前記交流/直流コンバータなどから供給される直流電力をスイッチングする。
【0049】
電力送信コイル140は、直列共振型コンバータ130がスイッチングした電力により直列共振して、負荷変動を検出する信号を発生したり、無接点で前記第1電力又は前記第2電力を送信する。
【0050】
図1においては1つの電力送信コイル140のみを示すが、本発明を実施するにあたっては、複数の電力送信コイルを並列に接続して用いてもよい。複数の電力送信コイルを用いる場合は、前記複数の電力送信コイルのそれぞれに直列にスイッチ及びキャパシタを備え、無接点電力送信制御部110の制御により前記スイッチを選択的にスイッチングして、直列共振型コンバータ130がスイッチングした電力が前記複数の電力送信コイルに選択的に出力されるようにしてもよい。
【0051】
第1信号送信部150は、無接点電力送信制御部110の制御によりID(Identification)要求信号などを発生し、発生したID要求信号などを電力送信コイル140に出力して無接点電力受信装置200に送信されるようにする。
【0052】
第1信号受信部160は、電力送信コイル140の負荷変動信号、無接点電力受信装置200が送信するID信号、過熱警報信号、充電完了信号などを受信し、受信した負荷変動信号、ID信号、過熱警報信号、充電完了信号などを無接点電力送信制御部110に提供する。
【0053】
無接点電力受信装置200は、無接点電力受信制御部210、充電装置、バッテリセルモジュール250、第2信号受信部260、第1温度センサ270、第2温度センサ280、第2信号送信部290などを含んでもよい。
【0054】
無接点電力受信制御部210は、無接点電力送信装置100が送信するID要求信号に応じてID信号を無接点電力送信装置100に送信するように制御し、無接点電力送信装置100が送信する第1電力又は第2電力を受信してバッテリセルモジュール250に充電するように制御し、バッテリセルモジュール250が過熱した場合に過熱警報信号を発生して無接点電力送信装置100に送信するように制御する。
【0055】
前記充電装置は、無接点電力送信装置100が送信する第1電力又は第2電力を受信して無接点電力受信制御部210の制御によりバッテリセルモジュール250に充電するものであり、電力受信コイル220、整流部230、及び充電部240を含む。
【0056】
電力受信コイル220は、無接点電力送信装置100の電力送信コイル140と電磁誘導方式で結合され、無接点電力送信装置100が送信する第1電力又は第2電力を受信する。
【0057】
整流部230は、電力受信コイル220が受信した第1電力又は第2電力を整流して直流電力に変換する。
【0058】
充電部240は、整流部230が整流した直流電力を無接点電力受信制御部210の制御によりバッテリセルモジュール250に充電する。
【0059】
第2信号受信部260は、無接点電力送信装置100が送信するID要求信号などを電力受信コイル220から受信し、受信したID要求信号などを無接点電力受信制御部210に提供する。
【0060】
第1温度センサ270は、バッテリセルモジュール250の第1温度を検出し、検出した第1温度を無接点電力受信制御部210に提供する。
【0061】
第2温度センサ280は、外部の第2温度を検出し、検出した第2温度を無接点電力受信制御部210に提供する。
【0062】
第2信号送信部290は、無接点電力受信制御部210の制御により、ID信号、過熱警報信号、充電完了信号などを発生し、発生したID信号、過熱警報信号、充電完了信号などを電力受信コイル220から無接点電力送信装置100に送信する。
【0063】
図2は、本発明の方法による無接点電力送信装置の無接点電力送信制御部の実施形態の動作を示す信号フロー図である。同図を参照すると、無接点電力送信装置100が無接点電力受信装置200に電力を送信するためには、まず、無接点電力送信装置100が送信する電力を無接点電力受信装置200が受信できるか否かを判断しなければならない。すなわち、無接点電力送信装置100に備えられた電力送信コイル140の位置に無接点電力受信装置200の電力受信コイル220が位置するか否かを判断しなければならない。
【0064】
このために、無接点電力送信装置100の無接点電力送信制御部110は、駆動ドライバ120が負荷変動を検出するための駆動信号を発生するように制御する(S100)。
【0065】
駆動ドライバ120が発生した駆動信号は直列共振型コンバータ130に入力される。
【0066】
直列共振型コンバータ130は、複数のトランジスタ又は複数のMOSFETなどのスイッチング素子を備えており、駆動ドライバ120が発生した駆動信号に応じて複数のスイッチング素子が選択的にスイッチングされることにより直流電力をスイッチングして交流電力を発生し、発生した交流電力を電力送信コイル140に出力して電力送信コイル140に直列共振を発生させる。
【0067】
この状態で、第1信号受信部160は、電力送信コイル140の信号を受信し、受信した信号を無接点電力送信制御部110に出力する。
【0068】
無接点電力送信制御部110は、第1信号受信部160の信号を入力し、入力した信号を用いて電力送信コイル140に負荷変動が生じるか否かを判断する(S102)。
【0069】
すなわち、無接点電力受信装置200の電力受信コイル220を電力送信コイル140に近接させていない場合は、電力送信コイル140にインピーダンス変化が生じない。
【0070】
すると、第1信号受信部160は、駆動ドライバ120が発生する駆動信号に応じた周波数の信号のみを受信し、無接点電力送信制御部110は、第1信号受信部160の信号に基づいて電力送信コイル140に負荷変動が生じていないと判断する。
【0071】
そして、無接点電力受信装置200のバッテリセルモジュール250に電力を充電するために、無接点電力受信装置200の電力受信コイル220を電力送信コイル140に近接させると、電力送信コイル140にインピーダンス変化が生じ、生じたインピーダンス変化に応じて、電力送信コイル140に印加した、負荷変動を検出するための駆動信号の周波数が変動する。
【0072】
すると、第1信号受信部160は、前記インピーダンス変化に応じて変動した周波数の信号を受信し、無接点電力送信制御部110は、第1信号受信部160の信号に基づいて電力送信コイル140に負荷変動が生じたと判断する。
【0073】
ステップS102において、電力送信コイル140に負荷変動が生じていないと判断された場合、無接点電力送信制御部110は、ステップS100に戻り、駆動ドライバ120が継続して負荷変動を検出するための駆動信号を発生するように制御し、負荷変動が生じるか否かを判断する動作を繰り返し行う。
【0074】
ステップS102において、電力送信コイル140に負荷変動が生じたと判断された場合、無接点電力送信制御部110は、第1信号送信部150を制御して無接点電力受信装置200のIDを要求するID要求信号を発生し、発生したID要求信号を電力送信コイル140から無接点電力受信装置200に送信する(S104)。
【0075】
そして、無接点電力送信制御部110は、第1信号受信部160の信号を入力し、無接点電力受信装置200からID信号が受信されるか否かを判断する(S106)。
【0076】
なお、電力送信コイル140にインピーダンス変化が生じる原因は様々である。例えば、前述したように無接点電力受信装置200の電力受信コイル220を電力送信コイル140に近接させた場合にインピーダンス変化が生じるが、無接点電力受信装置200以外に他の異物が電力送信コイル140に近接した場合もインピーダンス変化が生じることがある。
【0077】
前記異物によりインピーダンス変化が生じた場合、無接点電力送信装置100が電力を送信すると、多くの電力が無駄に消費される。
【0078】
従って、無接点電力送信制御部110は、電力送信コイル140に負荷変動が生じたと判断された場合、無接点電力受信装置200のIDを要求するID要求信号を無接点電力受信装置200に送信し、前記ID要求信号に応じて無接点電力受信装置200からID信号が受信された場合、無接点電力受信装置200により電力送信コイル140にインピーダンス変化が生じたと判断する。
【0079】
ステップS106の判断結果、ID信号が受信されていない場合、無接点電力送信制御部110は、所定時間が経過したか否かを判断し(S108)、所定時間が経過していない場合、ステップS106に戻り、無接点電力受信装置200からID信号が受信されるか否かを判断する動作を繰り返し行う。
【0080】
前記所定時間が経過しても無接点電力受信装置200からID信号が受信されない場合、無接点電力送信制御部110は、ステップS100に戻り、駆動ドライバ120が負荷変動を検出するための駆動信号を発生するように制御する動作から繰り返し行う。
【0081】
それに対して、前記所定時間が経過する前に無接点電力受信装置200からID信号が受信された場合、無接点電力送信制御部110は、電力送信コイル140に無接点電力受信装置200の電力受信コイル220が近接したと判断し、駆動ドライバ120を制御して第1電力を送信するための駆動信号を発生させる(S110)。
【0082】
駆動ドライバ120が発生した、第1電力を送信するための駆動信号に応じて直列共振型コンバータ130のスイッチング素子がスイッチングされて直流電力をスイッチングし、スイッチングされた電力が電力送信コイル140に印加され、電力送信コイル140から無接点電力受信装置200の電力受信コイル220に第1電力が送信される。
【0083】
この状態で、無接点電力送信制御部110は、第1信号受信部160の信号を入力し、無接点電力受信装置200から過熱警報信号が受信されるか否かを判断する(S112)。過熱警報信号が受信されていない場合、無接点電力送信制御部110は、無接点電力受信装置200から充電完了信号が受信されるか否かを判断する(S114)。
【0084】
ステップS114の判断結果、無接点電力受信装置200から充電完了信号が受信された場合、無接点電力送信制御部110は、電力送信動作を終了する。
【0085】
それに対して、無接点電力受信装置200から充電完了信号が受信される前に過熱警報信号が受信された場合、無接点電力送信制御部110は、駆動ドライバ120を制御して前記第1電力より低い第2電力を送信するための駆動信号を発生させる(S116)。
【0086】
すると、直列共振型コンバータ130のスイッチング素子は、駆動ドライバ120が発生した、第2電力を送信するための駆動信号に応じてスイッチングされ、それにより、電力送信コイル140から無接点電力受信装置200の電力受信コイル220に第2電力が送信される。
【0087】
この状態で、無接点電力送信制御部110は、第1信号受信部160の信号を入力し、無接点電力受信装置200から充電完了信号が受信されるか否かを判断する(S118)。
【0088】
ステップS118の判断結果、無接点電力受信装置200から充電完了信号が受信されていない場合、無接点電力送信制御部110は、ステップS116に戻り、駆動ドライバ120が継続して第2電力を送信するための駆動信号を発生するように制御し、無接点電力受信装置200から充電完了信号が受信されるか否かを判断する動作を繰り返し行い、充電完了信号が受信されると、電力送信動作を終了する。
【0089】
図3は、本発明の方法による無接点電力受信装置の無接点電力受信制御部の実施形態の動作を示す信号フロー図である。同図を参照すると、無接点電力受信制御部210は、無接点電力送信装置100からID要求信号が受信されるか否かを判断する(S200)。
【0090】
すなわち、ステップS104において無接点電力送信装置100の無接点電力送信制御部110が第1信号送信部150を制御して送信したID要求信号が電力送信コイル140から電力受信コイル220に誘導され、誘導されたID要求信号を第2信号受信部260が受信して無接点電力受信制御部210に入力させることにより、無接点電力受信制御部210は、第2信号受信部260が受信した信号を入力してID要求信号が受信されるか否かを判断する。
【0091】
無接点電力送信装置100からID要求信号が受信された場合、無接点電力受信制御部210は、第2信号送信部290を制御してID信号を生成し、生成したID信号を電力受信コイル220から無接点電力送信装置100に送信する(S202)。
【0092】
無接点電力受信装置200が送信するID信号は、前述したように、電力受信コイル220から電力送信コイル140に誘導され、電力送信コイル140に誘導されたID信号は、第1信号受信部160が受信して無接点電力送信制御部110に入力させることにより、無接点電力送信制御部110は、第1信号受信部160の受信信号により、ステップS106においてID信号が受信されるか否かを判断する。
【0093】
この状態で、無接点電力送信装置100が無接点で送信する第1電力が電力受信コイル220に誘導され、誘導された第1電力を整流部230が整流して充電部240に出力することにより、無接点電力受信制御部210は、充電部240をモニタして第1電力が受信されるか否かを判断する(S204)。
【0094】
ステップS204の判断結果、無接点電力送信装置100から第1電力が受信された場合、無接点電力受信制御部210は、充電部240を制御して受信された第1電力をバッテリセルモジュール250に充電させる(S206)。
【0095】
このようにして、第1電力をバッテリセルモジュール250に充電している状態で、無接点電力受信制御部210は、バッテリセルモジュール250が過熱するか否かを判断する(S208)。
【0096】
ここで、バッテリセルモジュール250の過熱を判断する方法は様々である。
【0097】
例えば、無接点電力受信制御部210は、第1温度センサ270によりバッテリセルモジュール250の第1温度を検出し、検出したバッテリセルモジュール250の第1温度が予め設定された温度以上の場合にバッテリセルモジュール250が過熱したと判断してもよい。この場合、第2温度センサ280は備えなくてもよい。
【0098】
また、無接点電力受信制御部210は、第1温度センサ270によりバッテリセルモジュール250の第1温度を検出すると共に、第2温度センサ280により無接点電力受信装置200が位置する外部の第2温度を検出し、前記検出した第2温度を基準としてバッテリセルモジュール250の第1温度が所定温度以上高い場合、例えば、前記第1温度が前記第2温度より10℃以上高い場合にバッテリセルモジュール250が過熱したと判断してもよい。
【0099】
バッテリセルモジュール250が過熱していない場合、無接点電力受信制御部210は、充電部240をモニタしてバッテリセルモジュール250の充電が完了したか否かを判断する(S210)。
【0100】
バッテリセルモジュール250が過熱しておらず、バッテリセルモジュール250の充電が完了したと判断された場合、無接点電力受信制御部210は、第2信号送信部290を制御して充電完了信号を発生し、発生した充電完了信号は電力受信コイル220から無接点電力送信装置100に送信される(S212)。
【0101】
このようにして無接点電力受信装置200が送信する充電完了信号は、前述したように、無接点電力送信装置100の電力送信コイル140に誘導されて第1信号受信部160が受信することにより、無接点電力送信制御部110は、第1信号受信部160の信号を入力し、ステップS118において充電完了信号が受信されるか否かを判断する。
【0102】
それに対して、バッテリセルモジュール250の充電が完了する前にバッテリセルモジュール250が過熱したと判断された場合、無接点電力受信制御部210は、第2信号送信部290を制御して過熱警報信号を発生し、発生した過熱警報信号は電力受信コイル220から無接点電力送信装置100に送信される(S214)。
【0103】
このようにして無接点電力受信装置200が送信する過熱警報信号は、電力送信コイル140に誘導されて第1信号受信部160が受信することにより、前述したように、無接点電力送信制御部110は、第1信号受信部160の受信信号を入力し、ステップS112において過熱警報信号が受信されるか否かを判断し、過熱警報信号が受信された場合、駆動ドライバ120が前記第1電力より低い第2電力を送信するための駆動信号を発生して第2電力を送信するように制御する。
【0104】
この状態で、無接点電力受信制御部210は、充電部240を第2電力充電モードに切り替えて、バッテリセルモジュール250に第2電力を充電するように制御する(S216)。
【0105】
すなわち、充電部240がバッテリセルモジュール250に第1電力を充電している状態で、整流部230から前記第1電力より低い第2電力が入力された場合、充電部240はエラーが発生したと判断する可能性がある。
【0106】
従って、本発明においては、無接点電力受信制御部210が過熱警報信号を発生し、その後、充電部240を第2電力充電モードに切り替えることにより、エラーが発生したと判断しないようにする。
【0107】
このように充電部240がバッテリセルモジュール250に第2電力を充電している状態で、無接点電力受信制御部210は、充電部240をモニタして、バッテリセルモジュール250の充電が完了したか否かを判断する(S218)。
【0108】
ステップS218の判断結果、バッテリセルモジュール250の充電が完了していない場合、無接点電力受信制御部210は、バッテリセルモジュール250の充電が完了したか否かを判断する動作を繰り返し行う。
【0109】
バッテリセルモジュール250の充電が完了したと判断された場合、無接点電力受信制御部210は、第2信号送信部290を制御して充電完了信号を発生し、発生した充電完了信号は電力受信コイル220から無接点電力送信装置100に送信され(S220)、充電動作を終了する。
【0110】
以上、代表的な実施形態により本発明を詳細に説明したが、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の範疇から逸脱しない範囲内で前述した実施形態の様々な変形が可能であることを理解するであろう。
【0111】
よって、本発明の権利範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲とその均等物により定められるべきである。
【符号の説明】
【0112】
100 無接点電力送信装置
110 無接点電力送信制御部
120 駆動ドライバ
130 直列共振型コンバータ
140 電力送信コイル
150 第1信号送信部
160 第1信号受信部
200 無接点電力受信装置
210 無接点電力受信制御部
220 電力受信コイル
230 整流部
240 充電部
250 バッテリセルモジュール
260 第2信号受信部
270 第1温度センサ
280 第2温度センサ
290 第2信号送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無接点電力受信装置に電力を送信する電力送信コイルを含む電力送信部と、
前記無接点電力受信装置が送信する過熱警報信号を受信する第1信号受信部と、
前記電力送信部が前記無接点電力受信装置に第1電力を送信するように制御し、前記第1信号受信部が前記過熱警報信号を受信した場合に前記電力送信部が前記第1電力より低い第2電力を送信するように制御する無接点電力送信制御部と
を含む、過熱保護機能を備えた無接点電力送信装置。
【請求項2】
前記電力送信部は、
前記無接点電力送信制御部の制御により前記第1電力又は前記第2電力を送信するための駆動信号を発生する駆動ドライバと、
前記駆動信号に応じて直流電力をスイッチングする直列共振型コンバータと、
前記直列共振型コンバータがスイッチングした電力により共振して前記無接点電力受信装置に前記第1電力又は前記第2電力を送信する電力送信コイルと
を含む、請求項1に記載の過熱保護機能を備えた無接点電力送信装置。
【請求項3】
前記無接点電力送信制御部の制御によりID要求信号を発生して前記無接点電力受信装置に送信する第1信号送信部をさらに含み、
前記第1信号受信部は、前記ID要求信号に応じて前記無接点電力受信装置が送信するID信号を受信して前記無接点電力送信制御部に提供する、請求項1に記載の過熱保護機能を備えた無接点電力送信装置。
【請求項4】
無接点電力送信装置が送信する第1電力を受信してバッテリセルモジュールに充電する充電装置と、
過熱警報信号を発生して前記無接点電力送信装置に送信する第2信号送信部と、
前記バッテリセルモジュールが過熱するか否かを判断し、過熱したと判断された場合、前記第2信号送信部が前記過熱警報信号を発生して前記無接点電力送信装置に送信するように制御し、その後、前記充電装置が前記無接点電力送信装置から前記第1電力より低い第2電力を受信して前記バッテリセルモジュールに充電するように制御する無接点電力受信制御部と
を含む、過熱保護機能を備えた無接点電力受信装置。
【請求項5】
前記バッテリセルモジュールの第1温度を検出する第1温度センサをさらに含み、
前記無接点電力受信制御部は、前記第1温度に基づいて前記バッテリセルモジュールが過熱するか否かを判断する、請求項4に記載の過熱保護機能を備えた無接点電力受信装置。
【請求項6】
外部の第2温度を検出する第2温度センサをさらに含み、
前記無接点電力受信制御部は、前記第2温度と前記第1温度の差が予め設定された値より大きい場合に前記バッテリセルモジュールが過熱したと判断する、請求項5に記載の過熱保護機能を備えた無接点電力受信装置。
【請求項7】
前記無接点電力送信装置が送信するID要求信号を受信して前記無接点電力受信制御部に提供する第2信号受信部をさらに含み、
前記第2信号送信部は、前記ID要求信号が受信された場合に前記無接点電力受信制御部の制御によりID信号を発生して前記無接点電力送信装置に送信する、請求項4に記載の過熱保護機能を備えた無接点電力受信装置。
【請求項8】
前記充電装置は、
前記無接点電力送信装置が送信する前記第1電力又は前記第2電力を受信する電力受信コイルと、
前記電力受信コイルが受信する前記第1電力又は前記第2電力を直流電力に変換する整流部と、
前記整流部が整流した直流電力を前記無接点電力受信制御部の制御により前記バッテリセルモジュールに充電する充電部と
を含む、請求項4に記載の過熱保護機能を備えた無接点電力受信装置。
【請求項9】
無接点電力送信装置が電力送信コイルから無接点電力受信装置に第1電力を送信する段階と、
前記無接点電力受信装置から過熱警報信号が受信された場合、前記無接点電力送信装置が前記第1電力より低い第2電力を前記電力送信コイルから前記無接点電力受信装置に送信する段階と
を含む、過熱保護機能を備えた無接点電力送信方法。
【請求項10】
前記第1電力を送信する段階は、
前記無接点電力送信装置が前記無接点電力受信装置にID要求信号を送信する段階と、
前記ID要求信号に応じて前記無接点電力受信装置からID信号が受信された場合、前記第1電力を送信する段階と
を含む、請求項9に記載の過熱保護機能を備えた無接点電力送信方法。
【請求項11】
前記ID要求信号を送信する段階は、
前記電力送信コイルに負荷変動が生じるか否かを判断する段階と、
前記電力送信コイルに負荷変動が生じたと判断された場合、前記ID要求信号を送信する段階と
を含む、請求項10に記載の過熱保護機能を備えた無接点電力送信方法。
【請求項12】
前記無接点電力受信装置から充電完了信号が受信された場合、前記無接点電力送信制御部が電力の送信を停止する段階をさらに含む、請求項9に記載の過熱保護機能を備えた無接点電力送信方法。
【請求項13】
充電装置が、無接点電力送信装置が送信する第1電力を受信してバッテリセルモジュールに充電する段階と、
無接点電力受信制御部が、前記バッテリセルモジュールが過熱するか否かを判断する段階と、
前記バッテリセルモジュールが過熱したと判断された場合、前記無接点電力受信制御部が、過熱警報信号を前記無接点電力送信装置に送信し、その後、前記充電装置が、前記第1電力より低い第2電力を受信して前記バッテリセルモジュールに充電する段階と
を含む、過熱保護機能を備えた無接点電力受信方法。
【請求項14】
前記バッテリセルモジュールが過熱するか否かを判断する段階は、
第1温度センサが前記バッテリセルモジュールの第1温度を検出する段階と、
前記第1温度が予め設定された温度以上の場合に前記バッテリセルモジュールが過熱したと判断する段階と
を含む、請求項13に記載の過熱保護機能を備えた無接点電力受信方法。
【請求項15】
前記バッテリセルモジュールが過熱するか否かを判断する段階は、
第1温度センサが前記バッテリセルモジュールの第1温度を検出する段階と、
第2温度センサが外部の第2温度を検出する段階と、
前記第2温度と前記第1温度の差が予め設定された値より大きい場合に前記バッテリセルモジュールが過熱したと判断する段階と
を含む、請求項13に記載の過熱保護機能を備えた無接点電力受信方法。
【請求項16】
前記無接点電力受信制御部が、前記バッテリセルモジュールの充電が完了したか否かを判断する段階と、
前記バッテリセルモジュールの充電が完了したと判断された場合、充電完了信号を発生して前記無接点電力送信装置に送信する段階と
をさらに含む、請求項13に記載の過熱保護機能を備えた無接点電力受信方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2013−99250(P2013−99250A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−241471(P2012−241471)
【出願日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【出願人】(512076313)ハンリム ポステック カンパニー リミテッド (7)
【Fターム(参考)】