説明

道路横断手旗器具

【課題】 従来は、学童等が道路を横断する場合には、手をあげたり、横断旗を出したりしていた。しかし、手の上げ方が悪かったり、携帯していても横断旗を出さないことにより交通事故の被害にあう場合があった。
また、学童等が性的被害等にあうのを防止するために防犯ブザ−を携帯するものがが多くなったが、ポケットへの収納やランドセル等への装着のため、迅速に対応できなかった場合や電池切れのため役に立たなかった状況もあった。
【解決手段】携帯型の道路横断手旗器具の旗を出すとともにブザ−を鳴らすことにより、自動車等の運転者に注意を喚起して、安全に道路を横断するものである。
また、学童等が身の危険を感ずる事案が発生した場合には、道路横断手旗器具に備えた防犯ブザ−を迅速的確に鳴らして、事案の未然防止ができるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路を安全に渡れることを図った道路横断手旗器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来は、学童等が道路を横断する場合は、手を上げたり、棒についた旗を出して横断していた。また、防犯ブザ−は単体としてポケットに入れたりランドセル等につけて、身の危険が発生した場合は、取り出して使用していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開平11−288235(公開日 平成11年10月19日)
【特許文献2】 実開昭62−019690(公開日 昭和62年2月5日)
【特許文献3】 実開昭61−176586(公開日 昭和61年11月4日)
【特許文献4】 実登3151146
【特許文献5】 実登3073632
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「有限会社新生社 2009年総合カタログ」23頁 ホイッスル付指導旗
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上に述べた従来の横断旗では、旗は大きく、取扱いにくい面があり、汚れやすく視認性が低下することがあった。また、体裁等を気にして、使われないことが多く、交通事故の被害にあう状況もあった。
【0006】
防犯ブザ−は、単体としてポケットに入れたりランドセルに装着されてることから、危険発生時に迅速対応ができないため、被害にあう状況もあった。また、電池切れの防犯ブザ−を携行しているものも多く、必要な場合に役にたたなかったケ−スもあった。
【0007】
本発明は、このような従来の問題を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
学童等が道路を横断する際に、手に持った本器具のスイッチを入れ、旗を出すとともにブザ−を鳴らして、自動車等の運転者に注意を喚起し、安全に道路の横断ができるものである。横断後は、本器具のスイッチ操作により、ブザ−を止め、旗を収納するものである。
【発明の効果】
【0009】
上述したように本発明の道路横断手旗器具は、学童等が道路を横断する際、旗とブザ−音により、横断歩行者が目立ち、安全に道路を横断することができるものである。
【0010】
また、本器具の携帯時に身の危険が発生した場合、防犯ブザ−の警報音により身の安全を守ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の旗を収容時の斜視図
【図2】本発明の旗を伸張時の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図1と図2に基づいて説明する。
【0013】
図1においては、 1は本体である。
【0014】
2はシ−ソ−スイッチ、3はモ−タ−、4はモ−タ−の軸に備えられた旗、5はモ−タ−軸から通ずるギヤ、6は減速ギヤ、7の1と7の2はマイクロスイッチ、8は旗の伸張に関連するブザ−である。
【0015】
9は防犯ブザ−を鳴らすスイッチ、10は防犯ブザ−、11は電池である。
【0016】
以下、上記構成の動作を説明する。2のシ−ソ−スイッチを入れて3のモ−タ−を回し、その軸に備えられた旗4を伸張する。旗が伸張すると旗の軸に連動したギヤの動きにより7の1のマイクロスイッチが切れて旗の伸張は停止する。停止と同時に2のスイッチの回線により、8のブザ−が吹鳴する。
【0017】
その後(横断終了後)は、2のシ−ソ−スイッチを逆側に入れると8のブザ−は止まり、4の旗は3のモ−タ−回転により収納される。旗の収納に合わせて7の2のマイクロスイッチが切れて旗の収納は終了停止する。
【0018】
また、必要な場合(身の危険が発生した場合)は、9のスイッチを入れて10の防犯ブザ−を吹鳴させる。9のスイッチは戻さない限り吹鳴を続けるものである。
本発明は、道路を横断する際の学童等の安全を確保するために旗の表示とブザ−を発するものである。また、身の危険が発生した場合に防犯ブザ−を吹鳴させて身を守るものである。
さらに、本器具の旗の出し入れなどは携帯した器具のスイッチの操作によることから、「おもちゃ感覚」で楽しく安全に使用できるものである。
【符号の説明】
【0018】
1 本体
2 シ−ソ−スイッチ
3 モ−タ−
4 軸と旗
5 モ−タ−から通じるギヤ
6 減速ギヤ
7の1、7の2 マイクロスイッチ
8 ブザ−
9 スイッチ
10 防犯ブザ−
11 電池

【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路を横断する際に用いる携帯の手旗器具であって、スイッチの操作によりモ−タ−の軸に備わる旗の伸張と収納ができること、及び旗の最伸張時には自動スイッチによりブザ−が吹鳴すること、及び旗を収納する際はブザ−の吹鳴は止むことを特徴とする道路横断手旗器具。
【請求項2】
身の危険を感じる事案が発生した場合には、本器具に備えた防犯ブザ−のスイッチ操作により警報ブザ−が吹鳴することを特徴とする上記請求項1記載の道路横断手旗器具。

【図1】
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【図2】
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