説明

遠隔ダウンロードを行う方法、システム及び持続性コンピュータ可読記憶媒体

【課題】遠隔ダウンロードを行う方法等を提供する。
【解決手段】本発明の実施例に従う遠隔ダウンロード方法は、無線サービスプロバイダによって保持されるプロキシサーバにおいて、遠隔ダウンロードリクエストを受信する段階を含む。遠隔ダウンロードリクエストは、無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介してプロキシサーバに対して中継される。遠隔ダウンロードリクエストは、遠隔サーバによってホスティングされる少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含む。方法は、更に、少なくとも1つのファイルを遠隔サーバから前記プロキシサーバへダウンロードする段階を含む。エンドポイントの存在を検出すると、方法は、そのエンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介してプロキシサーバからエンドポイントへ少なくとも1つのファイルを転送する段階を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、ダウンロード、より具体的には、遠隔ダウンロードを行う方法及びシステムに係る。
【背景技術】
【0002】
移動体エンドポイント(例えば、スマートフォン)は、ますます増大する量のデータを生成し、ダウンロードし、記憶している。データ消費におけるそのような成長は、無線技術における進歩をしのいでいる。更に、コスト又は性能の面から、大量のオンボード記憶を移動体エンドポイントに提供することは、実際的ではない。
【0003】
移動体エンドポイントの局所記憶要求を減らす技術の一つは、ファイルダウンロードを移動体エンドポイントからユーザの家のサーバ(例えば、Sambaサーバ)上に移すことである。この技術は、しばしば、ユーザに、最初に家においてサーバをネットワークファイルシステム(NFS)(例えば、NFS、マイクロソフト(登録商標)サーバメッセージ、又はSamba)によりセットアップすることを求める。次いで、ユーザがホームサーバに遠隔からアクセスすることを可能にするために、ユーザは、自身の家の外のネットワークからホームサーバへの遠隔アクセスを有効にする必要がある。設定されると、ユーザは、次いで、ファイルをホームサーバへNSFを介してセーブすることができる。ファイルをホームサーバにセーブするために、移動体エンドポイントはファイルをダウロードして、それをホームサーバにNFSを介してアップロードする。このことは移動体エンドポイントの記憶要求を減らしうるが、その実施は、無線ネットワークにおけるダウンリンク及びアップリンクの両方を介してデータが移動される必要があるために、効率が悪い。更に、移動体エンドポイントは、ファイルをダウンロード及びアップロードするために無線接続を保つ必要がある。ダウンロード処理の一部の間でさえ接続が途切れると、動作は失敗する。
【0004】
無線ネットワークに対する負荷を減らす技術の一つは、遠隔デスクトッププラットフォームに基づく。この技術は、しばしば、ユーザに、自身のホームコンピュータで遠隔デスクトップ機能をセットアップし有効にすることを求める。有効にされると、ユーザは、自身の移動体エンドポイントから自身のコンピュータを遠隔操作することができる。このことは、ファイルがユーザのホームネットワーク接続を用いてダウンロードされることを可能にするが、移動体エンドポイントを用いてホームコンピュータを管理し且つホームコンピュータと相互に作用しようとすることは、扱いにくいことがある。例えば、ホームコンピュータと移動体エンドポイントとの間で交換される相当量のメッセージのために、遠隔デスクトップに対する相互作用の応答時間は遅い。他の例として、移動体エンドポイントの小さな画面は、より解像度が高いホームコンピュータを操作することを困難にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、遠隔ダウンロードを行う方法、システム及び持続性コンピュータ可読記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の教示は、遠隔ダウンロードを行う方法及びシステムであって、無線サービスプロバイダによって保持されるプロキシサーバにおいて遠隔ダウンロードリクエストを受信することを含む方法及びシステムに係る。遠隔ダウンロードリクエストは、無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して前記プロキシサーバに対して中継される。遠隔ダウンロードリクエストは、遠隔サーバによってホスティングされる少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含む。方法は、更に、前記少なくとも1つのファイルを前記遠隔サーバから前記プロキシサーバへダウンロードすることを含む。エンドポイントの存在を検出すると、方法は、そのエンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記エンドポイントへ前記少なくとも1つのファイルを転送することを含む。
【0007】
特定の実施形態の技術的利点は、ユーザが自身のエンドポイントを用いて無線サービスプロバイダ(WSP)のプロキシにファイルをダウンロードするよう要求することを可能にすることにある。従って、WSPの無線ネットワークを介してエンドポイントへファイルを即座にはダウンロードしないことによって、WSPの無線ネットワークのトラフィック負荷は低減される。加えて、ユーザは、ファイルがダウンロードされる場合にデータ接続を保つよう求められない。
【0008】
他の技術的利点は、以下の図面、記載、及び特許請求の範囲から当業者には容易に理解されるであろう。更に、具体的な利点が先に列挙されたが、種々の実施形態は、列挙されている利点の全て若しくは一部を含んでも、又はそれらを全く含まなくてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、遠隔ダウンロードを行う方法、システム及び持続性コンピュータ可読記憶媒体を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】特定の実施形態に従う、様々な通信ネットワークを有する通信システムを表す。
【図2】特定の実施形態に従う、エンドポイント及びプロキシサーバのより詳細な図を含むネットワークを表す。
【図3】特定の実施形態に従う遠隔ダウンロード方法を表す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
特定の実施形態及びそれらの利点のより完全な理解のために、添付の図面とともに、以下の記載を参照されたい。
【0012】
図1は、特定の実施形態に従う、様々な通信ネットワークを有する通信システムを表す。通信システム100は、複数のネットワーク110を有してよい。夫々のネットワーク110は、1又はそれ以上の異なったサービスを独立して又は他のネットワークと関連して助けるよう設計された様々な通信ネットワークのいずれであってもよい。例えば、ネットワーク110は、インターネットアクセス、無線アクセス(例えば、WiMAXサービス)、オンラインゲーム、データのダウンロード、ファイル共有、ピア・ツー・ピアのファイル共有(P2P)、ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル(VoIP)呼出、ビデオ・オーバーIP呼出、又はネットワークによって一般的に提供されているその他タイプの機能を助けることができる。ネットワーク110は、有線又は無線通信のための様々なプロトコルのいずれかを用いて夫々のサービスを提供してよい。例えば、ネットワーク110aは、広くWiMAXとして知られている802.16無線ネットワーク(例えば、802.16j)であってよく、マクロ基地局(MBS)(例えば、MBS120)と、中継局(RS)(例えば、RA130)と、フェムト基地局(fBS)(例えば、fBS190)とを有してよい。
【0013】
説明を簡単にするため、以降では、ここで論じられる様々なエンティティ、コンポーネント、及びネットワークに関して略語が用いられることがある。「ホーム・ロケーション」は、ユーザが外部ネットワーク(例えば、インターネット)へのホームネットワークアクセスを有する場所をいう。ホーム・ロケーションはユーザの住居に限られず、例えば、ユーザの職場を含むことがある。「ホームネットワークアクセス」は、ユーザのホーム・ロケーションから1又はそれ以上の外部ネットワーク(例えば、インターネット)にアクセスするために使用される様々な技術及び/又はテクノロジのいずれかをいう。例えば、ホームネットワークアクセスは、ケーブルモデム、DSLモデム、xDSLモデム、等を有してよい。「ホームネットワーク」は、ユーザのホーム・ロケーション内で設定されるローカルエリアネットワーク(LAN)をいう。LANは、有線及び無線の両方の通信を有してよい。語「インターネット」は、インターネットにのみ限定されるよう意図されず、fBSが無線サービスプロバイダへの帰路接続を確立するために使用され得る公共の及び私的なネットワークを含むあらゆるタイプのネットワークを含む。「インターネットサービスプロバイダ(ISP)」は、ユーザにネットワークアクセスサービスを提供するエンティティをいう。「無線サービス」は、エンドポイントに無線接続を提供するために使用される様々な技術及びテクノロジ(例えば、WiMAX又はLTE)のいずれかをいう。「無線サービスプロバイダ(WSP)」は、無線サービスを提供するエンティティをいう。「無線ネットワーク」は、無線サービスを提供するために使用される何らかの装置又はコンポーネント(例えば、基地局)をいう。「移動体無線ネットワーク」は、無線サービスを提供するユーザ設備(例えば、フェムト基地局)を除いた無線ネットワークをいう。幾つかの実施形態においては、移動体無線ネットワークは、無線ネットワークの公衆に利用可能な部分であってよい。例えば、ユーザのホーム・ロケーションにあるフェムト基地局は、無線ネットワークの一部であってよいが、移動体無線ネットワークの一部ではない。他の例として、ユーザのホーム・ロケーションの外にあるマクロ基地局は、無線ネットワーク及び移動体無線ネットワークの両方の一部であってよい。これらの用語は簡単のために用いられるのであり、全ての可能な実施形態の適用範囲全体を表すわけではない。例えば、ISPはWSPであってもよい。他の例として、ISPは、直接的にユーザにインターネットアクセスを提供していなくてもよい(例えば、ISPは、建物にインターネットアクセスを提供してよく、次いで、建物内のユーザは、fBSユーザにインターネットアクセスを提供してよい。)。
【0014】
特定の実施形態において、ユーザは、ダウンロードするファイル(例えば、映画)を特定するために自身の移動体エンドポイント(例えば、エンドポイント140a)を使用してよい。次いで、ファイルは、移動体エンドポイント140aに局所的に、又は、ユーザの無線サービスプロバイダによって保持されるプロキシサーバ195を介して遠隔で、ダウンロードされてよい。ファイルを遠隔でダウンロードするよう、ユーザのエンドポイントは、ダウンロードリクエストをプロキシサーバ195へWSPのネットワークを介して送信してよい。リクエストはWSPのネットワークのコンポーネントを介して通信され且つ該コンポーネントによって受信されるので、リクエスト及び/又はエンドポイントは、別の認証を必要とすることなしに、プロキシサーバ195に信頼されている。次いで、プロキシサーバ195は、ファイルをダウンロードするために、WSPによって提供される無線接続とは別個の無線接続を用いてよい。次いで、ダウンロードされたファイルは、ユーザが家に戻り、自身のfBS(例えば、fBS190a)に接続されるまで、プロキシサーバ195に記憶されてよい。接続されると、ユーザは、ファイルを自身のエンドポイントにダウンロードしてよい。幾つかの実施形態において、プロキシサーバ195がファイルをダウンロードすると、プロキシサーバ195は、ファイルをユーザの家にある記憶装置へ(例えば、fBS190aを介して)転送してよい。次いで、ユーザは、記憶装置から自身のエンドポイントへファイルを転送してよい。
【0015】
図1に表される実施形態は、fBS190を含む。fBS190は、本質的に、ユーザのWSPからユーザ自身によって購入された(又は借りられた)小規模基地局であってよい。設置されると、fBS190は、地理的に小さなサービスエリアを提供してよい。このサービスエリアは、ユーザのホーム・ロケーション内の信号補償範囲を強めるために使用されてよい。シナリオに依存して、ユーザは、自身のfBSの補償範囲を他の未知のユーザと共有してよく(例えば、fBSは公衆fBSである。)、あるいは、ユーザは、自身のfBSの補償範囲を既知の/認証されたユーザに制限してよい(例えば、fBSは私的fBSである。)。幾つかの実施形態では、fBS190は、周囲基地局120と同じ無線サービスを使用してよい。特定の実施形態において、fBS190は、WSPの他の局所的なMBS120及びRS130と同じ許可されたスペクトル(例えば、ユーザのWSPによって許可されたスペクトル)を使用してよい。
【0016】
fBSのための設置工程の一部には、fBSに帰路接続のためのインターネットアクセスを提供することが含まれる。図1に表されるシナリオでは、fBS190は、ネットワークアクセス装置180に接続される。ネットワークアクセス装置180は、夫々のユーザにホームネットワークアクセスを提供する。夫々のfBS190とネットワークアクセス装置180との間の接続は、WSPのネットワーク(無線サービスネットワーク(WSN)とも呼ばれる。)、すなわち、ネットワーク110eへの帰路接続をfBS190に提供してよい。この帰路接続は、とりわけ、ダウンロードされたファイルをプロキシサーバ195から記憶装置(例えば、記憶装置198a)へ転送するために使用されてよい。
【0017】
表される実施形態では、プロキシサーバ195は、ネットワークWSN110eに結合されており、ネットワークWSN110eから、プロキシサーバ195は、ユーザによって要求されたファイルをダウンロードするために遠隔サーバに接続してよい。ダウンロードされたファイルは、プロキシサーバ195で又は、プロキシサーバ195によってアクセス可能な、データを記憶することができるその他コンポーネント(例えば、記憶サーバ)で、局所的に記憶されてよい。プロキシサーバ195は、例えば、特定のウェブサーバから、ファイルをダウンロードするためのユーザの命令を受信してよい。命令は、WSPのネットワークWSN110eを介してプロキシサーバ195に対して中継されてよい。命令はWSPのネットワークWSN110eを介して送信されてよいので、プロキシサーバ195は、ユーザ及び/又は命令のWSPの認証を信頼してよい。このように、エンドポイント又はユーザは、プロキシサーバ195にログインするための認証又は識別情報を送信する必要がない。幾つかの実施形態において、命令はインターネットを介して中継されてもよい。
【0018】
特定の実施形態において、fBS190のユーザは、fBS190の所有者又は、fBS190を使用するために所有者によって認められたユーザであってよい。特定の実施形態において、fBS190を使用することを認められているそれらのユーザは、プロキシサーバ195の遠隔ダウンロード能力を好きなように利用することができる。幾つかの実施形態において、プロキシサーバ195は、fBS190に関連づけられた認定ユーザのリストとは異なった独自の認定ユーザリストを有してよい。
【0019】
図1の例となる通信システム100は6つの異なったネットワーク、すなわち、ネットワーク110a〜110fを有するが、語「ネットワーク」は、ウェブページ、電子メール、ファイル転送、テキストチャット、VoIP、及びインスタント・メッセージを通じて送信される信号、データ又はメッセージを含む信号、データ、及び/又はメッセージを送信することができるあらゆるネットワーク又はネットワークの組み合わせを広く定義すると解されるべきである。ネットワークの適用範囲、サイズ及び/又は設定に依存して、ネットワーク110a〜100fのいずれか1つは、LAN、WAN、MAN、PSTN、WiMAXネットワーク、地球規模のネットワーク(例えば、インターネット)、イントラネット、エクトラネット、又は無線若しくは有線ネットワーキングのその他形態として実施されてよい。
【0020】
ネットワーク110は、任意の数及び組み合わせの有線リンク160、無線接続150、ノード170及び/又はエンドポイント140を有してよい。説明のために、及び単なる一例として、ネットワーク110aは、少なくとも部分的にWiMAX、LTE、何らかの3G若しくは4G無線技術、又はそのタイプの無線サービスを介して実施されるMANである。ネットワーク110bは、PSTNである。ネットワーク110cは、LANである。ネットワーク110dは、WAN(例えば、インターネット)である。ネットワーク110eは、無線サービス(例えば、WiMAX)をネットワーク110aに提供することに関与するWSPによって操作されるWSNである。ネットワーク110fは、インターネットアクセスを含むホームネットワークアクセスをユーザに提供することに関与するISPによって操作されるインターネットサービスネットワーク(ISN)である。図1には図示されていないが、WSNネットワーク110e及びISNネットワーク110fは、サーバ、モデム、ゲートウェイ、及び各自のサービスを提供するために必要とされるその他コンポーネントを有してよい。
【0021】
ネットワーク110は、6つの別個のネットワークとして表されているが、シナリオに依存して、ネットワークのいずれか2つ又はそれ以上は単一ネットワークであってよい。例えば、WSP及びISPは、同じネットワーク上で両方のサービスのための必要なコンポーネントを保持する同じビジネス・エンティティであってよく、このようにして、ISNネットワーク110f及びWSNネットワーク110eを単一のネットワークにまとめることができる。更に、ネットワーク110の間の相互接続は、図1に表されているものとは異なってよい。例えば、ユーザが自身のインターネットアクセスのためにデジタル加入者回線(DSL)を用いる場合には、ユーザのネットワークアクセス装置180はPSTN110bへ接続してよい。
【0022】
一般的に、ネットワーク110は、エンドポイント140及び/又はノード170(後述される。)の間のパケット、セル、フレーム、又は他の情報部分(ここでは、広く「パケット」と呼ばれる。)の通信を提供する。特定の実施形態において、ネットワーク110a及び110c〜110fはIPネットワークであってよい。IPネットワークは、データをパケットに置いて、各パケットを選択されたあて先へ1又はそれ以上の通信パスに沿って個別に送信することによって、データを送信する。ネットワーク110bは、例えば、交換局、セントラルオフィス、携帯電話中継局、ページャ中継局、遠隔端末、及び世界中に配置されている他の関連する電気通信設備を含むPSTNであってよい。ネットワーク110dは、ゲートウェイを介してネットワーク110bへ結合されてよい。実施形態に依存して、ゲートウェイは、ネットワーク110b及び/又は110dの一部であってよい(例えば、ノード170e及び/又は170cはゲートウェイを有してよい。)。ゲートウェイは、PSTN110bが、非PSTNネットワーク(例えば、ネットワーク110a又は110c〜110fのいずれか1つ)と通信可能であるようにしてよい。
【0023】
ネットワーク110a又は110c〜110fのいずれかは、他のIPネットワーク(インターネットを含むが、これに限られない)へ結合されてよい。IPネットワークは一般的なデータ送信方法を共有するので、信号は、異なった、しかし相互に接続されたIPネットワーク上に置かれている装置間で送信されてよい。他のIPネットワークへ結合されることに加えて、ネットワーク110a又は110c〜110fのいずれかは、また、インターフェース又はコンポーネント(例えば、ゲートウェイ)を介して非IPネットワークへも結合されてよい。
【0024】
ネットワーク110は、複数の有線リンク160、無線接続150、及びノード170を介して互いへ及び他のネットワークと接続されてよい。有線リンク160、無線接続150、及びノード170は様々なネットワークを接続するのみならず、エンドポイント140を互いに、及びネットワーク110のいずれ又はその一部へ結合されるその他コンポーネントと相互接続する。ネットワーク110の相互接続は、エンドポイント140が相互間でデータ及び制御信号をやり取りすることを可能にするとともに、あらゆる中間コンポーネント又は装置がデータ及び制御信号をやり取りすることを可能にする。従って、エンドポイント140のユーザは、ネットワーク110の1又はそれ以上へ結合されている夫々のネットワークコンポーネントの間でデータ及び制御信号を送受信可能であってよい。
【0025】
図示されている実施形態では、無線接続150は、例えばWiMAXを用いる2つのコンポーネント間の無線リンクを表す。他の実施形態では、無線接続150は、他の無線技術及び/又はプロトコル(例えば、LTE又はLTE−A)を使用してよい。WiMAX MBSの拡大範囲は、1又はそれ以上のRS及びfBSとともに、ネットワーク110aがMANに関連するより大きな地理的範囲をカバーすることを可能にする。
【0026】
ノード170は、ネットワークコンポーネント、モデム、セッション境界コントローラ、ゲートキーパー、ISNゲートウェイ、WSNゲートウェイ、セキュリティ・ゲートウェイ、OAM&P(operation administration maintenance and provisioning)サーバ、ネットワークアクセスプロバイダ(NAP)サーバ、基地局、カンフェレンス・ブリッジ、ルータ、ハブ、スイッチ、ゲートウェイ、エンドポイント、又は通信システム100におけるパケットの交換を可能にする任意数の通信プロトコルを実施するその他ハードウェア、ソフトウェア、若しくは埋め込み型ロジックのいずれかの組み合わせを有してよい。例えば、ノード170eは、ゲートウェイを有してよい。ゲートウェイとして、ノード170eは、ネットワーク110b、すなわち、PSTNネットワークが、他の非PSTNネットワーク(例えば、ネットワーク110d、すなわち、IPネットワーク)からの通信を送受信可能であるようにする。より具体的には、ゲートウェイとして、ノード170eは、ネットワーク110b及び110dによって使用される様々なプロトコルの間の通信を変換してよい。
【0027】
ネットワークアクセス装置180は、ハードウェア、コンピュータ読出可能な媒体に記憶されているソフトウェア、及び/又はハードウェアに組み込まれ若しくは別なふうに記憶されているエンコードされたロジック(例えば、ファームウェア)のあらゆる組み合わせによりfBS190へのホームネットワークアクセスを提供してよい。幾つかの実施形態では、ネットワークアクセス装置180は、ユーザのISPによって供給されてよい。例えば、ユーザのISPがケーブル会社である場合には、ISPはネットワークアクセス装置180としてケーブルモデムを供給してよい。他の例として、ユーザのISPが電話会社である場合には、ISPはネットワークアクセス装置180としてxDSLモデムを供給してよい。明らかなように、ネットワークアクセス装置180は、fBS190以外の他のコンポーネントへのホームネットワークアクセスを提供してよい。例えば、ユーザは、自身のパーソナルコンピュータをネットワークアクセス装置180へ接続して、インターネットへアクセスしてよい。
【0028】
エンドポイント140及び/又はノード170は、ハードウェア、コンピュータ読出可能な媒体に記憶されたソフトウェア、及び/又はハードウェアに組み込まれ若しくは別なふうに記憶されているエンコードされたロジック(例えば、ファームウェア)のあらゆる組み合わせにより、データ又はネットワークサービスをユーザに提供してよい。例えば、エンドポイント140a〜140kは、携帯電話機、IP電話機、コンピュータ、ビデオモニタ、カメラ、パーソナルデータアシスタント、あるいは、ネットワーク110の1又はそれ以上を用いるパケット(又はフレーム)の通信をサポートするその他ハードウェア、ソフトウェア及び/又はエンコードされたロジックを有してよい。エンドポイント140は、また、無人又は自動システム、ゲートウェイ、他の中間コンポーネント、あるいは、データ及び/又は信号を送受信することができる他の装置を有してよい。
【0029】
図1は、特定の数及び構成のエンドポイント、接続、リンク、及びノードを表しているが、通信システム100は、あらゆる数及び配置の、データ通信のためのそのようなコンポーネントも意図する。更に、通信システム100の要素には、互いに対して中央に位置している(ローカル)又は通信システム100の全体にわたって分布しているコンポーネントが含まれてよい。
【0030】
図2は、特定の実施形態に従う、エンドポイント及びプロキシサーバのより詳細な図を含むネットワークを表す。表される実施形態は、ネットワーク250、260及び270と、プロキシサーバ210と、fBS240と、MBS273と、遠隔サーバ210と、エンドポイント220とを有する簡単なシナリオである。別の実施形態では、ネットワーク200は、任意数の有線若しくは無線ネットワーク、MBS、エンドポイント、RS、fBS、及び/又は、有線若しくは無線接続のいずれを介するかに関わらずデータ及び/又は信号の通信を助け又は該通信に参加するその他コンポーネントを有してよい。ネットワーク200は、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)や次世代無線システム(例えば、LTE−A及び802.16m)を含むがこれらに限定されるものではない多種多様な無線技術のいずれを有してもよい。
【0031】
プロキシサーバ210及びエンドポイント220は、夫々、1又はそれ以上のコンピュータシステムの1又はそれ以上の部分を有してよい。特定の実施形態において、そのようなコンピュータシステムの1又はそれ以上は、ここで記載又は図示されている1又はそれ以上の方法の1又はそれ以上のステップを実行してよい。特定の実施形態において、1又はそれ以上のコンピュータシステムは、ここで図示又は記載されている機能を提供してよい。幾つかの実施形態では、1又はそれ以上のコンピュータシステムで実行されるエンコードされたソフトウェアは、ここで記載又は図示されている1又はそれ以上の方法の1又はそれ以上のステップを実行し、あるいは、ここで記載又は図示されている機能を提供してよい。
【0032】
プロキシサーバ210及びエンドポイント220の表されているコンポーネントは、あらゆる適切な物理的形態、構成、数、タイプ及び/又はレイアウトを有してもよい。限定されない例として、プロキシサーバ210及び/又はエンドポイント220は、埋め込み式コンピュータシステム、システム・オン・チップ(SOC)、シングルボード・コンピュータシステム(SBC)(例えば、コンピュータ・オン・モジュール(COM)又はシステム・オン・モジュール(SOM))、デスクトップ型コンピュータシステム、ラップトップ若しくはノートブック型コンピュータシステム、対話型キオスク、メインフレーム、コンピュータシステムのメッシュ、携帯電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、サーバ、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせを有してよい。必要に応じて、プロキシサーバ210及び/又はエンドポイント220は、1又はそれ以上のコンピュータシステムを有しても、中央集権型又は分散型であっても、複数の場所に及んでも、複数の機械に及んでも、あるいは、クラウドに存在してもよい。クラウドは、1又はそれ以上のネットワークにおける1又はそれ以上のクラウドコンポーネントを有してよい。
【0033】
必要に応じて、プロキシサーバ210及び/又はエンドポイント220は、ここで記載又は例示されている1又はそれ以上の方法の1又はそれ以上のステップを、実質的な空間的又は時間的な制限なしに、実行してよい。限定されない例として、プロキシサーバ210及び/又はエンドポイント220は、ここで記載又は例示されている1又はそれ以上の方法の1又はそれ以上のステップを、実時間において又はバッチモードにおいて、実行してよい。1又はそれ以上のプロキシサーバ及び/又はエンドポイントは、必要に応じて、ここで記載又は例示されている1又はそれ以上の方法の1又はそれ以上のステップを、異なった時点で又は異なった場所で、実行してよい。
【0034】
表されている実施形態では、プロキシサーバ210及びエンドポイント220は、夫々、プロセッサ211及び221と、メモリ213及び223と、記憶装置215及び225と、インターフェース217及び227と、バス212及び222とを有してよい。これらのコンポーネントは、1又はそれ以上のファイルの遠隔ダウンロードを助けるよう協働してよい。特定のネットワークが、特定の配置において特定の数の特定のコンポーネントを有するように表されているが、本開示は、あらゆる適切な配置においてあらゆる適切な数のあらゆる適切なコンポーネントを有するあらゆる適切なネットワーク200を考えている。簡単のために、プロキシサーバ210及びエンドポイント220のコンポーネントの同様のコンポーネントについてはまとめて論じられ、エンドポイント220のコンポーネントは括弧に入れて特定される。なお、いずれの装置も同じコンポーネント又は同じタイプのコンポーネントを有する必要はない。例えば、プロセッサ211は汎用のマイクロプロセッサであってよく、プロセッサ221は特定用途向け集積回路(ASIC)であってよい。
【0035】
プロセッサ211(及び/又は221)は、マイクロプロセッサ、コントローラ、又はその他適切なコンピュータ装置、リソース、あるいは、単独で又は他のコンポーネント(例えば、夫々、メモリ213又は223)と共に遠隔ダウンロード機能を提供するよう動作可能なハードウェア、ソフトウェア及び/又はエンコードされたロジックの組み合わせであってよい。そのような機能は、ここで記載されている様々な特徴を提供することを含む。例えば、プロセッサ221は、いつエンドポイント220で局所的にファイルをダウンロードすべきか、及びいつプロキシサーバ210によって遠隔でファイルをダウンロードしてもらうべきかを決定してよい。少なくとも部分的にプロセッサ211(及び/又は221)によって提供される更なる例及び機能については、以下で論じられる。
【0036】
特定の実施形態において、プロセッサ211(及び/又は221)は、命令(例えば、コンピュータプログラムを構成するもの)を実行するためのハードウェアを有してよい。限定されない例として、命令を実行するよう、プロセッサ211(及び/又は221)は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ213(及び/又は223)、又は記憶装置215(及び/又は225)から命令を取り出し(すなわち、フェッチし)、それらをデコードして実行し、次いで、1又はそれ以上の結果を内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ213(及び/又は223)、又は記憶装置215(及び/又は225)に書き込んでよい。
【0037】
特定の実施形態において、プロセッサ211(及び/又は221)は、データ、命令、又はアドレスのための1又はそれ以上の内部キャッシュを有してよい。本開示は、必要に応じて、あらゆる適切な数のあらゆる適切な内部キャッシュを含むプロセッサ211(及び/又は221)を考えている。限定されない例として、プロセッサ211(及び/又は221)は、1又はそれ以上の命令キャッシュ、1又はそれ以上のデータキャッシュ、及び1又はそれ以上の変換索引バッファ(TLB)を有してよい。命令キャッシュ内の命令は、メモリ213(及び/又は223)又は記憶装置215(及び/又は225)内の命令のコピーであってよく、命令キャッシュは、プロセッサ211(及び/又は221)によるそれらの命令の取り出しを速めることができる。データキャッシュ内のデータは、プロセッサ211(及び/又は221)における命令実行が働くメモリ213(及び/又は223)又は記憶装置215(及び/又は225)内のデータ、プロセッサ211(及び/又は221)におけるその後の命令実行によるアクセスのための又はメモリ213(及び/又は223)若しくは記憶装置215(及び/又は225)への書き込みのためのプロセッサ211で実行された前の命令の結果、あるいは、他の適切なデータ、のコピーであってよい。データキャッシュは、プロセッサ211(及び/又は221)による読出又は書込動作を速めることができる。TLBは、プロセッサ211(及び/又は221)のための仮想アドレス変換を速めることができる。特定の実施形態において、プロセッサ211(及び/又は221)は、データ、命令、又はアドレスのための1又はそれ以上の内部レジスタを有してよい。実施形態に依存して、プロセッサ211(及び/又は221)は、必要に応じて、あらゆる適切な数のあらゆる適切な内部レジスタを有してもよい。必要に応じて、プロセッサ211(及び/又は221)は、1又はそれ以上の算術論理演算ユニット(ALU)を有しても、マルチコア・プロセッサであっても、1又はそれ以上のプロセッサ211(及び/又は221)を有しても、あるいは、その他適切なプロセッサであってもよい。
【0038】
メモリ213(及び/又は223)は、次のものに限られないが、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、リムーバブル媒体、あるいは、その他適切な局所的な又は遠隔のメモリコンポーネントを含むあらゆる形態の揮発性又は不揮発性のメモリであってよい。メモリ213(及び/又は223)は、コンピュータ読出可能な媒体に埋め込まれているソフトウェア、及び/又は、ハードウェアに組み込まれ若しくは別なふうに記憶されているエンコードされたロジック(例えば、ファームウェア)を含む、プロキシサーバ210(及び/又はエンドポイント220)によって利用されるあらゆる適切なデータ又は情報を記憶してもよい。特定の実施形態において、メモリ213(及び/又は223)は、プロセッサ211(及び/又は221)が実行する命令又はプロセッサ211(及び/又は223)が作用するデータを記憶するメインメモリを有してよい。限定されない例として、プロキシサーバ210(及び/又はエンドポイント220)は、記憶装置215(及び/又は225)又は他のソース(例えば、他のコンピュータシステム、他の基地局、又は遠隔トランシーバ)からメモリ213(及び/又は223)へ命令をロードしてよい。次いで、プロセッサ211(及び/又は221)は、メモリ213(及び/又は223)から内部レジスタ又は内部キャッシュへ命令をロードしてよい。命令を実行するよう、プロセッサ211(及び/又は221)は、内部レジスタ又は内部キャッシュから命令を取り出し、それらをデコードしてよい。命令の実行中又はその後に、プロセッサ211(及び/又は221)は、1又はそれ以上の結果(中間又は最終の結果であってよい。)を内部レジスタ又は内部キャッシュに書き込んでよい。次いで、プロセッサ211(及び/又は221)は、それらの結果の1又はそれ以上をメモリ213(及び/又は223)へ書き込んでよい。特定の実施形態において、プロセッサ211(及び/又は221)は、(記憶装置215(及び/又は225)又は他の場所とは対照的に)1又はそれ以上の内部レジスタ若しくは内部キャッシュにおける又はメモリ213(及び/又は223)における命令のみを実行してよく、且つ、(記憶装置215(及び/又は225)又は他の場所とは対照的に)1又はそれ以上の内部レジスタ若しくは内部キャッシュにおける又はメモリ213(及び/又は223)におけるデータに対してのみ動作してよい。
【0039】
バス212(及び/又は222)は、プロキシサーバ210(及び/又はエンドポイント220)のコンポーネントを互いに結合するためのハードウェア、コンピュータ読出可能な媒体に埋め込まれているソフトウェア、及び/又は、ハードウェアに組み込まれ若しくは別なふうに記憶されているエンコードされたロジック(例えば、ファームウェア)のあらゆる組み合わせであってよい。限定されない例として、バス212(及び/又は222)は、AGP(Accelerated Graphics Port)若しくは他のグラフィックスバス、EISA(Enhanced Industry Standard Architecture)バス、フロントサイドバス(FSB)、HT(HYPERTRANSPORT)インターコネクト、ISA(Industry Standard Architecture)バス、INFINIBANDインターコネクト、LPC(low-pin-count)バス、メモリバス、MCA(Micro Channel Architecture)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCI−X(PCI-Express)バス、SATA(serial advanced technology attachment)バス、VLB(Video Electronics Standards Association local)バス、若しくはその他適切なバス、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせを有してよい。バス212(及び/又は222)は、必要に応じて、あらゆる数、タイプ及び/又は構成のバス212(及び/又は222)を有してもよい。特定の実施形態において、1又はそれ以上のバス212(及び/又は222)(夫々がアドレスバス及びデータバスを有する。)は、プロセッサ211(及び/又は221)をメモリ213(及び/又は223)へ結合してよい。バス212(及び/又は222)は、1又はそれ以上のメモリバスを有してよい。特定の実施形態において、1又はそれ以上のメモリ管理ユニット(MMU)は、プロセッサ211(及び/又は221)と、メモリ213(及び/又は223)との間に存在し、プロセッサ211(及び/又は221)によって要求されるメモリ213(及び/又は223)へのアクセスを助けることができる。特定の実施形態において、メモリ213(及び/又は223)は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を有してよい。このRAMは、必要に応じて、揮発性メモリであってよい。必要に応じて、このRAMは、動的RAM(DRAM)又は静的RAM(SRAM)であってよい。更に、必要に応じて、このRAMは、シングルポート若しくはマルチポートRAM、又はあらゆる適切なタイプのRAM若しくはメモリであってもよい。メモリ213(及び/又は223)は、必要に応じて、1又はそれ以上のメモリ213(及び/又は223)を有してよい。
【0040】
特定の実施形態において、記憶装置215(及び/又は225)は、データ又は命令のための大容量記憶装置を有してよい。限定されない例として、記憶装置215(及び/又は225)は、HDD、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気光学ディスク、磁気テープ、若しくはユニバーサルシリアルバス(USB)ドライバ、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせを有してよい。記憶装置215(及び/又は225)は、必要に応じて、リムーバブル又は非リムーバブル(すなわち、固定された)媒体を有してよい。記憶装置215(及び/又は225)は、必要に応じて、プロキシサーバ210(及び/又はエンドポイント220)の内部又は外部にあってよい。特定の実施形態において、記憶装置215(及び/又は225)は、不揮発性のソリッドステートメモリであってよい。特定の実施形態において、記憶装置215(及び/又は225)は、読出専用メモリ(ROM)を有してよい。必要に応じて、このROMは、マスクプログラムROM、プログラム可能ROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、消去再書込ROM(EAEOM)、若しくはフラッシュメモリ、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせであってよい。記憶装置215(及び/又は225)は、あらゆる適切な物理的な形態をとってもよく、あらゆる適切な数又はタイプの記憶媒体を有してもよい。記憶装置215(及び/又は225)は、必要に応じて、プロセッサ211(及び/又は221)と記憶装置215(及び/又は225)との間の通信を助ける1又はそれ以上の記憶制御ユニットを有してよい。
【0041】
特定の実施形態において、インターフェース217(及び/又は227)は、プロキシサーバ210、エンドポイント220、fBS240、いずれかのネットワーク、いずれかのネットワーク装置、及び/又はその他のコンピュータシステムの間の通信(例えば、パケットに基づく通信)のための1又はそれ以上のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア又はそれら両方を有してよい。限定されない例として、通信インターフェース217(及び/又は227)は、イーサネット(登録商標)若しくは他の有線に基づくネットワークと通信するためのネットワークインターフェースコントローラ(NIC)若しくはネットワークアダプタ、又は無線ネットワークと通信するための無線NIC(WNIC)若しくは無線アダプタを有してよい。
【0042】
特定の実施形態において、インターフェース217は、2つの別個の無線インターフェースを有してよい。例えば、特定の実施形態において、インターフェース217は、WAP280と通信するための第1の無線インターフェース(例えば、WiFiインターフェース)と、fBS240と通信するための第2の無線インターフェース(例えば、LTE−Aインターフェース)とを有してよい。
【0043】
幾つかの実施形態では、インターフェース217(及び/又は227)は、1又はそれ以上のアンテナへ結合されている1又はそれ以上のラジオを有してよい。かかる実施形態では、インターフェース217(及び/又は227)は、無線装置(例えば、エンドポイント)へ無線接続を介して送出されるべきデジタルデータを受信することができる。ラジオは、デジタルデータを、適切な中心周波数、バンド幅パラメータ、及び伝送電力を有する無線信号に変換することができる。同様に、ラジオは、アンテナを介して受信された無線信号を、例えばプロセッサ211(及び/又は221)によって処理されるべきデジタルデータに変換することができる。
【0044】
実施形態に依存して、インターフェース217(及び/又は227)は、あらゆるタイプのネットワークに適したあらゆるタイプのインターフェースであってもよい。限定されない例として、インターフェース217(及び/又は227)は、アドホック(ad hoc)ネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、又はインターネットの1若しくはそれ以上の部分、あるいは、それらの2又はそれ以上の組み合わせと通信するために使用されてよい。それらのネットワークのうちの1又はそれ以上の1又はそれ以上の部分は、有線又は無線であってよい。一例として、プロキシサーバ210(及び/又はエンドポイント220)は、無線PAN(WPAN)(例えば、ブルートゥースWPAN)、Wi−Fiネットワーク、WiMAXネットワーク、LTEネットワーク、LTE−Aネットワーク、携帯電話ネットワーク(例えば、GSM(Global System for Mobile Communications)ネットワーク)、若しくはその他の適切な無線ネットワーク、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせと通信してよい。プロキシサーバ210(及び/又はエンドポイント220)は、必要に応じて、それらのネットワークのいずれか1つ又はそれ以上のためのあらゆる適切なインターフェース217(及び/又は227)を有してもよい。
【0045】
幾つかの実施形態では、インターフェース217(及び/又は227)は、1又はそれ以上のI/Oデバイスの1又はそれ以上のインターフェースを有してよい。それらのI/Oデバイスの1又はそれ以上は、人とプロキシサーバ210(及び/又はエンドポイント220)との間の通信を可能にすることができる。限定されない例として、I/Oデバイスは、キーボード、キーパッド、マイクロホン、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、静止カメラ、スタイラス、タブレット、タッチスクリーン、トラックボール、ビデオカメラ、他の適切なI/Oデバイス、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせを有してよい。I/Oデバイスは、1又はそれ以上のセンサを有してよい。特定の実施形態は、あらゆる適切なタイプ及び/又は数のI/Oデバイスと、それらのためのあらゆる適切なタイプ及び/又は数のインターフェース217(及び/又は227)とを有してよい。必要に応じて、インターフェース217(及び/又は227)は、プロセッサ211(及び/又は221)がそれらのI/Oデバイスの1又はそれ以上を駆動することを可能にする1又はそれ以上のデバイス又はエンコードされたソフトウェアドライバを有してよい。インターフェース217(及び/又は227)は、必要に応じて、1又はそれ以上のインターフェース217(及び/又は227)を有してよい。
【0046】
ここで、コンピュータ可読記憶媒体との言及は、1又はそれ以上の有形なコンピュータ可読記憶媒体の処理構成を含む。限定されない例として、コンピュータ可読記憶媒体は、必要に応じて、半導体に基づく又は他の集積回路(IC)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は特定用途向けIC(ASIC))、ハードディスク、HDD、ハイブリッドハードドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、磁気光学ディスク、磁気光学ドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)、磁気テープ、ホログラフィック記憶媒体、ソリッドステートドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュアデジタル(SD)カード、SDドライブ、フラッシュメモリカード、フラッシュメモリドライブ、若しくはその他の適切なコンピュータ可読記憶媒体、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせを有してよい。ここで、コンピュータ可読記憶媒体との言及は、35U.S.C第101条において保護対象となっていない如何なる媒体も除外する。ここで、コンピュータ可読記憶媒体との言及は、35U.S.C第101条において保護対象となっていない限りにおいて、信号伝送の一時的な形態(例えば、伝播する電気的又は電磁的な信号自体)を除外する。
【0047】
特定の実施形態は、あらゆる適切な記憶装置を実装する1又はそれ以上の持続性コンピュータ可読記憶媒体を有してよい。特定の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、必要に応じて、プロセッサ211(及び/又は221)の1又はそれ以上の部分(例えば、1又はそれ以上の内部レジスタ又はキャッシュ)、メモリ213(及び/又は223)の1又はそれ以上の部分、記憶装置215(および/又は225)の1又はそれ以上の部分、あるいは、それらの組み合わせを実装する。特定の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、RAM又はROMを実装する。特定の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、揮発性又は持続性のメモリを実装する。特定の実施形態において、1又はそれ以上のコンピュータ可読記憶媒体は、エンコードされたソフトウェアを具現する。
【0048】
ここで、エンコードされたソフトウェアとの言及は、必要に応じて、1又はそれ以上のアプリケーション、バイトコード、1又はそれ以上のコンピュータプログラム、1又はそれ以上の実行ファイル、1又はそれ以上の命令、ロジック、マシンコード、1又はそれ以上のスクリプト、あるいは、ソースコードを包含してよく、それらは、コンピュータ可読記憶媒体において記憶又はエンコードされている。特定の実施形態において、エンコードされたソフトウェアは、コンピュータ可読記憶媒体において記憶又はエンコードされている1又はそれ以上のアプリケーション・プログラミング・インターフェース(ASI)を有する。特定の実施形態は、あらゆる適切なタイプ又は数のコンピュータ可読記憶媒体において記憶又はエンコードされているあらゆる適切なプログラミング言語又はプログラミング言語の組み合わせにおいて記述され又は別なふうに表現されるあらゆる適切なエンコードされたソフトウェアを使用してもよい。特定の実施形態において、エンコードされたソフトウェアは、ソースコード又はオブジェクトコードとして表されてよい。特定の実施形態において、エンコードされたソフトウェアは、より高度なプログラミング言語(例えば、C、Perl、又はそれらの適切な拡張)において表される。特定の実施形態において、エンコードされたソフトウェアは、より低レベルのプログラミング言語(例えば、アセンブリ言語(すなわち、マシンコード))において表される。特定の実施形態において、エンコードされたソフトウェアは、JAVA(登録商標)において表される。特定の実施形態において、エンコードされたソフトウェアは、HTML(Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)、又は他の適切なマークアップ言語において表される。
【0049】
ネットワーク250、260及び270は、1又はそれ以上の異なったプロバイダによって操作される任意数の別個の、しかし相互接続されているネットワークを有してよい。例えば、ネットワーク260はISPのネットワークを有してよく、ネットワーク270はWSPのネットワークを有してよい。ユーザは、自身のホーム・ロケーションでの自身のホームネットワークアクセスのために自身のISPのネットワークを使用してよい。ユーザにホームネットワークアクセスを提供することにおいて、ISPのネットワークは、モデム、サーバ、及びゲートウェイ(例えば、ISPゲートウェイ)を有してよい。ユーザは、ユーザに無線サービスを提供するよう自身のWSPの無線ネットワークを用いてよい。無線ネットワークは、WiMAX、LTE−A、又はLTEのような技術及び/又はプロトコルをサポートしてよい。無線サービスを提供するに際して、WSPのネットワークは、サーバ及びゲートウェイを利用してよい。また、ユーザは、遠隔ダウンロード機能を提供するようWSPのネットワークを用いてもよい。ネットワーク270の1又はそれ以上のコンポーネントは、エンドポイント220に認証及び/又は権限を与えてよい。プロキシサーバ210は、遠隔ダウンロード機能を利用するために別の又は更なる認証情報を送信するようユーザに求めないことで、この認証を利用してよい。ネットワーク250、260及び270は、インターネット、LAN、WAN、MAN、PSTN、又はこれらの何らかの組み合わせを含む(しかし、これらに限られない。)任意数の更なるネットワークを有してよい。
【0050】
fBS240は、本質的に、家又は職場に有限なサービスエリアを提供する小規模基地局であってよい。fBS240の実施形態及び構成に依存して、それは公衆用又は個人用のいずれであってもよい。fBS240は、WSPのネットワークへの帰路接続を提供するようユーザのホームネットワークアクセス(例えば、ユーザのISPによって提供されるモデム(図示せず。)を介する。)に依存してよい。ある実施形態では、fBS240は、記憶装置を有しても、あるいは、記憶装置に結合されてもよい。
【0051】
サーバ230は、ダウンロードのためにファイルをホスティングするのに必要とされる、ファームウェアを含むハードウェア及び/又はエンコードされたロジック若しくはソフトウェアのいずれかの組み合わせを有してよい。サーバ230は、ユーザアクセスを利用可能なファイルに制限するために様々なアクセス制御方法のいずれかの1又はそれ以上を使用してよい。使用される方法は、サーバ230によってホスティングされるコンテンツにアクセスするのに必要とされる証明書のセット及びリクエストのタイプに影響を与えうる。例えば、アクセス制御のために使用される1つの一般的なセキュリティ方法は、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)である。プロキシサーバ210がHTTPSを用いてサーバ230からファイルをダウンロードすることができるために、プロキシサーバ210の記憶装置215は、セッションID、乱数、暗号の組、サーバ230のパブリックキー、及びサーバ230のコンテンツへのアクセスを得ることに成功するのに必要とされるその他情報等の情報を記憶する必要がある。
【0052】
以下の例は、これらのコンポーネントが特定の実施形態の機能を提供するために互いとどのように作用し合うのかを説明するのに役立つ。ユーザが自身のホーム・ロケーションから遠ざかりながら、ユーザは自信のエンドポイントで実行されるウェブブラウザを用いて映画を検索している、とする。ユーザが映画を識別して選択すると、映画は、WSPのプロキシサーバ210でダウンロードされてセーブされてよい。幾つかの実施形態では、エンドポイント220は、プロキシサーバ210が映画のダウンのロードを完了したこと、まさに完了しようとしていること、又は開始し始めたことを示すメッセージを受信してよい。実施形態又はシナリオに依存して、ユーザが自身のホーム・ロケーションに戻った場合には、ユーザは、プロキシサーバ210から(例えば、fBS240を介して)又はユーザの家にある記憶装置から映画を取り出すことができる。映画がプロキシサーバ210に記憶される場合、ユーザは、映画を自身のエンドポイントへ、又は記憶装置へ、fBS240を用いてダウンロードしてよい。映画が既に記憶装置へ転送されている場合、ユーザは、様々な技術のいずれか(例えば、イーサネット(登録商標)、USB、又はWi−Fi等の有線又は無線リンク)を用いてファイルのアクセス及び/又は転送を行ってよい。この例は映画に焦点を当てているが、遠隔ダウンロードは、例えば、エンドポイント220のためのシステムソフトウェアのアップグレードを含め、何らかのファイルがダウンロードされるために使用されてよい。幾つかの実施形態では、プロキシサーバ210にダウンロードされるファイルは、ユーザが自身の加入者アカウントを用いて選択することができるWSPによってホスティングされているファイルを有してよい(例えば、WSPのメディア記憶におけるトランザクションは、WSPのネットワーク内で実行されてよく、そのようにして、安全なショッピング経験を提供する。)。
【0053】
サーバ230からプロキシサーバ210へファイルをダウンロードすることは、様々な技術により達成されてよい。例えば、幾つかの実施形態では、記憶装置215は、プロセッサ211が、プロキシサーバ210がエンドポイント220からの接続及び/又は遠隔ダウンロードリクエストを受容することを可能にするために実行するプロキシプログラムを記憶してよい。ある実施形態では、プロキシサーバ210は、WSPによって提供されるユーザ認証に依存しているので、エンドポイント220からのログイン情報を必要としない。プロキシプログラムは、エンドポイント220の記憶装置225に保持されるプラグインに呼応して働いてよい。プロセッサ221は、エンドポイント220で実行されるユーザのブラウザ又はその他プログラム(例えば、電子書店、アプリケーションストア、等)から作られる少なくとも幾つかのダウンロードリクエスト(例えば、数千よりも多いバイトのファイルのリクエスト)をインターセプト、再フォーマット、及びリダイレクトするようプラグインを実行してよい。インターセプとされたリクエストは、プロキシサーバ210で実行されるプロキシプログラムへとWSPのネットワークを通じて向けられてよい。
【0054】
特定の実施形態において、ユーザは、リクエストをプロキシサーバ210へ送信すべきかどうかを決定してよい。例えば、ユーザがファイルをダウンロードしようとしているとプロセッサ221が認識した場合には、エンドポイント220は、ファイルがエンドポイント220又はプロキシサーバ210のいずれでダウンロードされるべきかどうかをユーザに尋ねるプロンプトを生成してよい。実施形態に依存して、プロンプトは、自動的に(例えば、ユーザが何らかのファイル、一定サイズを超える何らかのファイル、又は特定のファイルタイプをダウンロードしようとするときはいつでも)、又はユーザ入力に基づいて(例えば、ユーザは、プロンプトを呼び出すようエンドポイント220にあるボタンを押す。)、生成されてよい。プロンプトは、メニュー入力、ポップアップウィンドウ、新しいページ、又はその他タイプのプロンプトであってよい。例えば、幾つかの実施形態では、ユーザは、“save link as”との選択肢に加えて、又はそれに代えて、“save link remotely”との選択肢を含むポップアップメニューを呼び出すボタンを押してよい。幾つかの実施形態では、プロセッサ221は、エンドポイント220のブラウザによって表示されるウェブページ内で新たなハイパーリンクを生成してよい。例えば、サーバ230によって提供されるウェブページは、映画をダウンロードするためのハイパーリンクを有してよい。プロセッサ221は、ハイパーリンクが映画をダウンロードすべきであることを認識し、ウェブページをレンダリングする場合には、元のハイパーリンクの近くに第2のハイパーリンクを加えてよい。第2のハイパーリンクは、ユーザに、第2のハイパーリンクを選択することで映画が遠隔でダウンロードされ、元のハイパーリンクを選択することで映画がローカルで、例えば、エンドポイント220の記憶装置225にダウンロードされることを警告するように、元のハイパーリンクと相違してよい。
【0055】
ファイルがプロキシサーバ210によってダウンロードされるべきであると決定されると、エンドポイント220は、リクエストをサーバ230へ送信する代わりに、プロキシサーバ210によって実行されるプロキシプログラムへリクエストを送信してよい。リクエストは、要求されているファイルをサーバ230からアクセス及び/又はダウンロードするのに必要とされるユーザのセキュリティ証明書及び/又は何らかのログイン情報を含んでよい。幾つかの実施形態では、リクエストは、ユーザが最初にプロキシサーバ210にログインすることなしに、プロキシサーバ210へ送信されてよい。例えば、プロキシサーバ210は、WSP及び/又はWSPのネットワークのコンポーネントによって与えられるユーザ認証を信頼してよい。特定の実施形態において、プロキシサーバ210の記憶装置215は、サーバ230のためのユーザの証明書の少なくとも幾つかを保持してよい。このように、エンドポイント220からのリクエストは、サーバ230からファイルをダウンロードするのに必要とされる全ての証明書を有さなくてもよい。幾つかの実施形態では、リクエストは、次の平易な英語構文「Please download the file xxx at URL y.y.y.(ファイルxxxをURL:y.y.yにダウンロードしてください。)」と同様のフォーマットを有してよい。記憶装置が、ユーザの自宅内で、プロキシサーバ210によってダウンロードされたファイルを受信するよう構成される幾つかの実施形態では、ユーザは、ファイルがセーブされるべき場所を特定してよい。
【0056】
プロキシサーバ210が、サーバ230からファイルをダウンロードするようエンドポイント220からのリクエストを受信した場合には、インターフェース217は、ダウンロードのためのファイルを要求するリクエスト(例えば、HTTPリクエスト)をサーバ230へ送信してよい。リクエストは、エンドポイント220によって提供された情報及び/又は記憶装置215によって記憶されている情報を含んでよい。サーバ230がプロキシサーバ210からリクエストを受け取った後、プロキシサーバ210は、エンドポイント220に代わって、ファイルをダウンロードし始めてよい。幾つかの実施形態では、ダウンロードが完了すると、プロキシサーバ210のインターフェース217は、ファイルのダウンロードが成功したことを示すメッセージをエンドポイント220へ送信してよい。
【0057】
ユーザが家に戻った場合には、ユーザは、プロキシサーバ210によってダウンロードされたファイルを取り出すようエンドポイント220を用いてよい。例えば、幾つかの実施形態では、ファイルがプロキシサーバ210に記憶される場合、エンドポイント220は、それをfBS240を介してダウンロードすることによってファイルを取り出してよい。このシナリオは、WSPの移動体無線ネットワークにある負荷を低減しうる。他の例として、幾つかの実施形態では、ファイルは、fBS240の一部である、又はfBS240に結合されている記憶装置に記憶されてよい。このファイルは、ユーザが家に戻る前に、記憶装置へ転送されてよい。次いで、ユーザが家に戻ると、エンドポイント220は、有線又は無線リンク(例えば、イーサネット(登録商標)、USB、ブルートゥース、Wi−Fi、WiMAX、又はLTE)を介することを含め、何らかの適切なデータ転送手段を用いて、ファイルを記憶装置から取り出してよい。
【0058】
実施形態に依存して、エンドポイント220がfBS240への接続を有すると直ぐに、エンドポイント220及び/又はプロキシサーバ210が、プロキシサーバ210からエンドポイント220へファイルを取り出すためのリクエストを受信した後に、所定の又はスケジューリングされた時間に、その他の都合の良い又は適切な時間に、あるいは、何らかの都合の良い又は適切なトリガイベントの後に、ファイルは(プロキシサーバ210からfBS240を介して、又はユーザの家にある記憶装置から)エンドポイント220によって取り出されてよい。
【0059】
幾つかのシナリオ及び/又は実施形態において、プロキシサーバ210は、サーバ230のファイルへのアクセス及び/又はダウンロードのために、ユーザ証明書を必要としてよい。かかる証明書は、あらなる暗号化保護なしに、WSPのネットワークを介してエンドポイント220によって送信されてよい。幾つかの実施形態では、証明書は、安全な接続を介してエンドポイント220によって提供されてよい。例えば、幾つかの実施形態では、インターネットプロトコルセキュリティ(IPSec)接続がエンドポイント220とプロキシサーバ210との間に確立されてよい。プロキシサーバ210がファイルをダウンロードすることをユーザが要求した場合には、エンドポイント220は、安全な接続を用いて、ユーザの証明書をプロキシサーバ210へ送信してよい。幾つかの実施形態では、リクエストは、次の平易な英語構文「Please use username uuu and password ppp to download file xxx at URL y.y.y.(ファイルxxxをURL:y.y.yにダウンロードためにユーザ名uuu及びパスワードpppを使用してください。)」と同様のフォーマットを有してよい。
【0060】
幾つかの場合において、証明書は、サーバ230への最初の接続の間、ユーザの同一性を確認するために必要とされてよい。そのような場合においては、プロキシサーバ210(又はプロキシサーバ210で実行されるプロキシプログラム)はユーザのユーザ名及び/又はパスワードとともに自身の証明書をサーバ230へ送信することがある。特定の実施形態において、プロキシサーバ210のプロセッサ211は、正確な応答を返すようにサーバ230からの応答メッセージを解析することができる。このことは、プロキシプログラムがクライアントブラウザのように振る舞うことを可能にし、従って、サーバ230は、自身がプロキシプログラムと通信していることに気付かない。
【0061】
ある実施形態では、プロキシサーバ210及び/又はプロキシプログラムが提供することができない情報をサーバ230が必要とする場合(例えば、知られていないIPアドレスから、又は適切なクッキーなしに、HTTPリクエストを受け取った場合に、付加的な安全上の質問を尋ねるウェブサイト)、インターフェース217はメッセージをエンドポイント220へ送信してよい。メッセージは、安全な接続を介して送信されてよい。必要とされる情報の性質又はタイプに依存して、ユーザは、付加的な情報をエンドポイント220からプロキシサーバ210へ送信してよく、あるいは、ユーザは、自身がホーム・ロケーションに居るまで待機し、次いで、自身のホームコンピュータからサーバ230へ接続して、サーバ230が必要とする情報を手動で入力してよい。
【0062】
特定の実施形態において、プロキシサーバ210は、プロキシサーバ210によって実行されるプロキシプログラムがエンドポイント220と同じ認証証明書(例えば、セキュリティ・キー、パスワード、クッキー、デジタル署名、等)を用いることができるように、構成されてよい。ある実施形態では、認証証明書は、エンドポイント220が例えばfBS240へ安全な方法で(例えば、ユーザのホームネットワークを介して)接続されている場合に、エンドポイント220とプロキシサーバ210との間に同期をとられてよい。幾つかのシナリオにおいては、ユーザは、どのように証明書が同期をとられ、保持され、及び/又は削除されるのかに関する方針を設定することができる。
【0063】
幾つかの実施形態では、fBS240及び/又はプロキシサーバ210は、WSPのネットワークを通じてアクセス可能であってよい。例えば、WSPは、エンドポイント220がfBS240及び/又はプロキシサーバ210との間でメッセージを送受信することを可能にするよう中継機能を提供してよい。特定の実施形態において、WSPのネットワークと関連づけられている制御ノード(例えば、MME(Mobility Management Entity))は、fBS240及び/又はプロキシサーバ210のアドレスを登録してよい。
【0064】
幾つかの実施形態では、ファイル取り出し要求(リクエスト)は、例えば、fBS240及び/又はプロキシサーバ210の登録されているアドレス及び中継機能を用いて、WSPのネットワークを通じて(インターネットを介するのとは対照的に)送信されてよい。次いで、プロキシサーバ210は、要求されたファイルをユーザのホームネットワークアクセスを介して転送してよい。リクエストはWSPのネットワークを通じて送信されるので、インターネットを介して送信されるリクエストを有するよりも安全でありうる。リクエストは第1にWSPのネットワークを通じて送信され、一方、トラフィックの大部分(例えば、ダウンロードされるファイル)は、WSPの移動体無線ネットワークを経由せず、移動体無線ネットワークのリソースも使用しない。
【0065】
このように、複数の異なる実施形態及び特徴について提示してきた。特定の実施形態は、動作ニーズ及び/又はコンポーネント制限に依存して、それらの特徴のうちの1又はそれ以上を組み合わせてよい。これは、様々な組織及びユーザのニーズに対するネットワーク200の素晴らしい適応能力を可能にしうる。幾つかの実施形態は、追加の又は異なった特徴を含んでよい。特定の実施形態において、プロキシサーバ210の機能は、WSPのネットワークの1又はそれ以上の他のコンポーネントの一部であってよい。更に、遠隔でファイルをダウンロードする能力は、あらゆるタイプの無線技術において実施されてよい。
【0066】
図3は、特定の実施形態に従う、遠隔ダウンロードを行う方法を表す。この方法に関し、ユーザは、インターネット及び/又はWSPのネットワークを含む外部ネットワークにユーザのホームネットワークアクセスを介してアクセスすることができるfBSを有するとする。ユーザのホームネットワークアクセスは、ISPによって提供されるモデムによって提供されてよい。
【0067】
方法は、遠隔サーバからファイルをダウンロードするリクエストの受信により、ステップ305で始まる。ダウンロードリクエストは、エンドポイントで実行されるプログラム(又はプログラムのユーザインターフェース)から受信されてよい。幾つかの例において、エンドポイントは、無線サービスプロバイダの無線ネットワークを使用していてよい。例えば、ユーザは、映画ダウンロードを有するウェブサイトを閲覧していてよい。ユーザがダウンロードされるべき映画を特定した場合には、ユーザは、映画が、その映画をホスティングする遠隔サーバからダウンロードされるよう要求してよい。
【0068】
ステップ310で、エンドポイントは、要求されるファイルをダウンロードするのに必要とされるダウンロード時間が時間閾値よりも多いと判断する。これは、映画又は音楽等の大きなファイルの場合に起こり得る。幾つかの例において、エンドポイントは、ダウンロード時間が時間閾値を超えるとエンドポイントが判断する前に、サーバからHTTP OKリプライを受信してよい。ファイルをダウンロードする時間は、エンドポイントでのデータレートと、ファイルに付随するサイズとに基づく。実施形態及び/又はシナリオに依存して、時間閾値は、無線サービスプロバイダによって(例えば、ネットワークトラフィックを低減するために)、ユーザによって(例えば、データ消費量を制限するために)、あるいは、無線ネットワーク介してダウンロードされるデータの量を制限又は制御したいと望むその他エンティティによって、設定されてよい。
【0069】
ステップ315で、遠隔ダウンロードリクエストが生成される。遠隔ダウンロードリクエストは、ファイルがリクエスト元であるエンドポイント以外の他のコンポーネント又は装置によってダウンロードされることを要求してよい。例えば、無線サービスプロバイダによって異境されるプロキシサーバが、要求された場合に、遠隔でファイルをダウンロードしてよい。リクエストは、エンドポイント(例えば、ブラウザ)、第三者機関(例えば、ポッドキャストの予約購買)、又はWSP(例えば、エンドポイントのためのファームウェア更新)で実行されるプログラムから生成されてよい。
【0070】
表されるシナリオでは、遠隔ダウンロードリクエストは、要求されるファイルをダウンロードするのに時間閾値よりもかかると決定されたので、生成される。他の実施形態では、エンドポイントは、ユーザが大きいファイル(例えば、千ビットよりも大きいファイル)を選択し、特定の遠隔サーバからのファイルを選択し、又は特定の時間帯にファイルを選択した場合、利用可能な帯域幅又はデータレートが閾レベルを下回る場合、エンドポイントがローミング中である場合等にはいつでも、リクエストを自動的に生成してよい。幾つかの実施形態では、リクエストは、ユーザから受け取った明示的な指示に基づき生成されてよい。特定の実施形態又はシナリオにおいて、リクエストは、WSPのネットワーク内のコンポーネント又は装置によって生成されてよい。例えば、エンドポイントのためのソフトウェア更新を発行するに際して、WSPのネットワーク内のコンポーネントは、ソフトウェア更新がダウンロードされるための遠隔ダウンロードリクエストを生成してよい。幾つかの実施形態又はシナリオでは、リクエストは、第三者機関コンポーネント又によって生成されてよい。例えば、ユーザは、1又はそれ以上のオンラインマガジン、新聞、ポッドキャスト、又は他のコンテンツに対する予約購買を有してよい。他の例として、ユーザは、急を要さない更新のためのソーシャルネットワーキングポートとしてプロキシサーバを使用してよい。ダウンロードリクエストは、新しいコンテンツが予約購買のために又はソーシャルネットワーキングポートから利用可能であるときはいつでも生成されてよい。以上は、ユーザに代わってファイルをダウンロードしてもらい、後の時点でユーザのエンドポイントへファイルを転送するのに適した2、3の事例にすぎない。
【0071】
ステップ320及び325で、エンドポイントは遠隔ダウンロードリクエストを送信し、遠隔ダウンロードリクエストは、無線サービスプロバイダによって設定され操作されるプロキシサーバによって受信される。遠隔ダウンロードリクエストは、少なくとも、サーバ、及び/又はプロキシサーバによってダウンロードされるべきファイル、に関連づけられたアドレスを含んでよい。リクエストは、WSPのネットワーク(無線及び有線リンクを含む。)を介して送信されてよい。これは、他のネットワーク(例えば、インターネット)を介して送信されるリクエストと比べて、高度な安全性及び信頼性を提供することができる。これは、プロキシサーバが、WSP及び/又はWSPのネットワークによって実行されるユーザ認証を利用することを可能にする。シナリオに依存して、リクエストは、ファイルをホスティングしているサーバのURL、サーバ及び/又はファイルのログイン情報、いつファイルをダウンロードすべきか及び/又はいつファイルをユーザのエンドポイント又はホーム・ロケーションへ転送すべきかのタイミング、ファイルが格納されるべき場所情報、あるいは、ファイルの遠隔ダウンロードのパラメータを決定するのに適したその他情報等の情報を含んでよい。遠隔ダウンロードリクエストの送信は、(エンドポイントがファイルをダウンロードするのと比べて)比較的少量のデータがWSPの移動体無線ネットワークを介して送信されることをもたらす。更に、遠隔サーバからのファイルのダウンロードエンドポイントへのエンドポイントの関与はリクエストの送信で終了するので、エンドポイントは、ファイルがプロキシサーバによってダウンロードされる間、無線ネットワークへ接続されたままである必要はない。
【0072】
ステップ330で、プロキシサーバは、遠隔サーバからファイルをダウンロードする。特定の遠隔サーバは、ファイルをダウンロードするためにログイン情報又は他のセキュリティ証明書を必要とすることがある。遠隔サーバによって必要とされるセキュリティ証明書は、遠隔サーバからファイルを遠隔でダウンロードするとのリクエストとともに、エンドポイントからプロキシサーバへ送信されてよい。幾つかの例では、セキュリティ証明書は、から締めプロキシサーバに記憶されていてもよい(例えば、プロキシサーバは、遠隔サーバからの以前のダウンロードによりセキュリティ証明書を記憶している。)。プロキシサーバは、プロキシサーバに結合されている記憶装置へファイルをダウンロードしてよい。幾つかの実施形態では、プロキシサーバがファイルをダウンロードした時点で、ファイルは記憶装置(例えば、ユーザの家にある記憶装置)へ転送されてよい。ある実施形態において、プロキシサーバは、ファイルをユーザのエンドポイントへ転送するとのユーザからのリクエスト又は命令を待ってよい。
【0073】
ステップ335で、プロキシサーバは、メッセージをエンドポイントへ送信する。メッセージは、様々なイベントのいずれの後に送信されてよい。例えば、メッセージは、プロキシサーバがファイルのダウンロードを終えた後に、プロキシサーバがファイルのダウンロードを開始する場合に、プロキシサーバが一定の割合ファイルをダウンロードした場合に、あるいは、その他の適切な時点で、送信されてよい。幾つかの実施形態では、メッセージは、プロキシサーバがファイルのダウンロードを完了した、完了しようとしている、又は開始したことを、ユーザに警告してよい。これは、いつファイルが取り出しの準備ができるのかという考えをユーザに与えることができる。メッセージは、電子メール、テキストメッセージ、ボイスメール、インスタント・メッセージ、可聴音、ポップアップウィンドウ、警告ウィンドウ、アイコン、アイコンオーバーレイ、又は遠隔ダウンロードの状態に関してユーザに警告するその他方法を含むがこれらに限定されない様々な方法のいずれかで、送信されてよい。
【0074】
ステップ340で、ファイルは、記憶装置へ転送される。ある実施形態において、記憶装置は、ユーザのfBSに結合されてよい。幾つかの実施形態では、ファイル全体が転送されてよい。例えば、プロキシサーバが遠隔サーバからファイルをダウンロードし終える(又は一定の割合のファイルをダウンロードする)と、プロキシサーバは記憶装置へファイルを転送してよい(又はファイルを転送し始めてよい)。幾つかの実施形態では、記憶装置はバッファとして動作してよい。例えば、ユーザが自身のエンドポイントへファイルをダウンロードするよう要求した場合に、プロキシサーバは、記憶装置へファイルをダウンロードし始めてよい。一定の割合のファイルが記憶装置へ転送されると、ユーザは、記憶装置から自身のエンドポイントへファイルをダウンロードし始めてよい。記憶装置へファイルを転送するに際して、プロキシサーバは、ユーザのホームネットワークアクセスを使用してよい。これは、移動体無線ネットワークにあるトラフィック需要を低減することができる。幾つかの実施形態では、プロキシサーバは、遠隔サーバからファイルをダウンロードし且つ/あるいはファイルを記憶装置へ転送する前に、スケジューリングされた日時まで待機してよい。
【0075】
ステップ345で、エンドポイントが検出される。幾つかの実施形態では、エンドポイントの検出は、fBSがエンドポイントとの接続を確立することを伴ってよい。fBSは、これをプロキシサーバへ伝えて、プロキシサーバがエンドポイントの存在を検出することができるようにする。接続は、無線(例えば、WiFi、LTE、又はWiMAX)又は有線(例えば、USB)であってよい。幾つかの実施形態では、エンドポイントの存在は、エンドポイントが、自身がファイルをダウンロードできる状態にあることをfBS及び・又はプロキシサーバに明示的に伝えるまでは、検出されなくてよい。例えば、ユーザは、選択肢を選択肢、又はエンドポイントにあるボタンを押して、ファイルが自身のエンドポイントへダウンロードされるよう要求してよい。幾つかの実施形態では、ファイルは、ユーザが自身のエンドポイントを同期させるときはいつでも、ダウンロードされてよい。
【0076】
ステップ350で、ファイルは、プロキシサーバからエンドポイントへ転送される。アップロードは、ユーザのfBSによって行われてよい。幾つかの例では、転送は、ファイルがプロキシサーバからエンドポイントへfBSを介して転送されることを要求することを伴ってよい。例えば、ファイルは、fBSとの無線接続(例えば、エンドポイントがWSPのネットワーク内で通信するために用いるのと同じ無線インターフェース(例えば、LTE又はWiMAXインターフェース)を介する。)によりエンドポイントへ転送されてよい。他の例として、ファイルは、ユーザのホームネットワークを介して(例えば、WiFi接続を介する。)エンドポイントへ転送されてよい。幾つかの例では、転送は、ファイルが記憶装置からエンドポイントへ転送されることを要求することを伴ってよい。幾つかの実施形態では、ファイルは、ユーザのfBSを介してユーザの家において記憶装置へ転送されてよい。転送は、ユーザが家に戻る前であってよく、次いで、ユーザが家にいる場合には、ユーザは記憶装置からファイルを取り出すことができる。幾つかの例では、ファイルは、エンドポイントがユーザのfBSの範囲内(例えば、サービスエリア内)にある場合に、自動的にエンドポイントへ転送されてよい。幾つかの例では、転送は、時間、曜日、日時、又はいつファイルが転送されるかをスケジューリングするために使用されるその他スケジューリングインジケータに基づいてよい。
【0077】
特定の実施形態について詳細に記載してきたが、当然に、様々な他の変更、置換、及び代替が、特定の実施形態の精神及び適用範囲から外れることなしに、それらの実施形態に対してなされてよい。図3に表されている実施形態は、特定の順序において表された特定の数のステップを含むが、当然に、他の実施形態は、より多い、より少ない又は異なったステップを有してよく、ステップは並べ替えられてよい。例えば、幾つかの実施形態では、プロキシサーバから取り出されるファイルは、エンドポイントのためのソフトウェア更新であってよい。ソフトウェア更新は、エンドポイントが最初にソフトウェア更新を要求することなしに、エンドポイントに提供されてよい。すなわち、リクエストは、WSPから発せられてよい。他の例として、幾つかの実施形態では、ファイルは、記憶装置へ転送されることなく、プロキシサーバからエンドポイントへfBSを介して転送されてよい。
【0078】
他の例として、実施形態は、例えば、エンドポイント、fBS、及びMBSといった、通信システム100内に含まれる多数の要素を参照して記載されてきたが、これらの要素は、特定のルーティング・アーキテクチャ又はニーズに適応するために、組み合わされ、並べ替えられ、又は位置付けられてよい。更に、それらの要素のいずれかは、必要に応じて通信システム100又は互いに対して別個の外部コンポーネントとして設けられてよい。特定の実施形態は、それらの要素及び該要素内のコンポーネントの配置において高い柔軟性を備えている。
【0079】
多数の他の変更、置換、変形、代替及び改良は、当業者によって確認され得、本発明は、全てのそのような変更、置換、変形、代替及び改良を、添付の特許請求の範囲の精神及び適用範囲内にあるように包含するよう意図される。
【0080】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
遠隔ダウンロードを行う方法であって、
無線サービスプロバイダによって保持されるプロキシサーバにおいて、遠隔サーバによってホスティングされる少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含み、無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して前記プロキシサーバに対して中継される遠隔ダウンロードリクエストを受信し、
前記少なくとも1つのファイルを前記遠隔サーバから前記プロキシサーバへダウンロードし、
エンドポイントの存在を検出すると、該エンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記エンドポイントへ前記少なくとも1つのファイルを転送する、方法。
(付記2)
前記少なくとも1つのファイルのダウンロードが完了すると、前記プロキシサーバが前記少なくとも1つのファイルをダウンロードし終えたことを示すメッセージを前記エンドポイントへ送信する、
付記1に記載の方法。
(付記3)
前記遠隔ダウンロードリクエストは、ホーム・ロケーションから離れた前記エンドポイントから、無線サービスプロバイダによって提供される無線接続を用いて受信され、
前記少なくとも1つのファイルのダウンロードが完了すると、前記フェムト基地局を介して、該フェムト基地局と関連づけられた記憶装置へ前記少なくとも1つのファイルを転送し、該少なくとも1つのファイルは、前記フェムト基地局が前記エンドポイントの存在を検出すると、該エンドポイントへ転送される、
付記1に記載の方法。
(付記4)
前記遠隔ダウンロードリクエストは、前記遠隔サーバと関連づけられたセキュリティ証明書を含む、
付記1に記載の方法。
(付記5)
遠隔ダウンロードを行う方法であって、
遠隔サーバから少なくとも1つのファイルをダウロードするよう求めるリクエストをエンドポイントで受信し、
前記少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含む遠隔ダウンロードリクエストを生成し、
前記遠隔ダウンロードリクエストを無線サービスプロバイダと関連づけられたプロキシサーバへ前記無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して送信し、
前記エンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記少なくとも1つのファイルをダウンロードする、方法。
(付記6)
前記遠隔ダウンロードリクエストは、更に、前記少なくとも1つのファイルと関連づけられたセキュリティ証明書を含む、
付記5に記載の方法。
(付記7)
更に、前記少なくとも1つのファイルをダウンロードする時間が第1の閾値を超えるかどうかを判断する、
付記5に記載の方法。
(付記8)
前記少なくとも1つのファイルのダウンロードにおいて、前記少なくとも1つのファイルは、スケジューリングされた時間で前記プロキシサーバからダウンロードされる、
付記5に記載の方法。
(付記9)
遠隔ダウンロードを行うシステムであって、
インターフェース及びプロセッサを有し、
前記インターフェースは、無線サービスプロバイダによって保持されるプロキシサーバにおいて、遠隔サーバによってホスティングされる少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含み、無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して前記プロキシサーバに対して中継される遠隔ダウンロードリクエストを受信し、且つ、前記少なくとも1つのファイルを前記遠隔サーバから前記プロキシサーバへダウンロードするよう構成され、
前記プロセッサは、エンドポイントの存在を検出するよう構成され、
前記エンドポイントの存在が検出されると、前記インターフェースは、更に、前記エンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記エンドポイントへ前記少なくとも1つのファイルを転送するよう構成される、システム。
(付記10)
前記少なくとも1つのファイルのダウンロードが完了すると、前記インターフェースは、更に、前記プロキシサーバが前記少なくとも1つのファイルをダウンロードし終えたことを示すメッセージを前記エンドポイントへ送信するよう構成される、
付記9に記載のシステム。
(付記11)
前記遠隔ダウンロードリクエストは、ホーム・ロケーションから離れた前記エンドポイントから、無線サービスプロバイダによって提供される無線接続を用いて受信され、
前記インターフェースは、前記少なくとも1つのファイルのダウンロードが完了すると、更に、前記フェムト基地局を介して、該フェムト基地局と関連づけられた記憶装置へ前記少なくとも1つのファイルを転送するよう構成され、該少なくとも1つのファイルは、前記フェムト基地局が前記エンドポイントの存在を検出すると、該エンドポイントへ転送される、
付記9に記載のシステム。
(付記12)
前記遠隔ダウンロードリクエストは、前記遠隔サーバと関連づけられたセキュリティ証明書を含む、
付記9に記載のシステム。
(付記13)
遠隔ダウンロードを行うシステムであって、
遠隔サーバから少なくとも1つのファイルをダウロードするよう求めるリクエストをエンドポイントで受信するよう構成されるインターフェースと、
前記少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含む遠隔ダウンロードリクエストを生成するよう構成される、前記インターフェースに結合されるプロセッサと
を有し、
前記インターフェースは、更に、
前記遠隔ダウンロードリクエストを無線サービスプロバイダと関連づけられたプロキシサーバへ前記無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して送信し、且つ
前記エンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記少なくとも1つのファイルをダウンロードするよう構成される、システム。
(付記14)
前記遠隔ダウンロードリクエストは、更に、前記少なくとも1つのファイルと関連づけられたセキュリティ証明書を含む、
付記13に記載のシステム。
(付記15)
前記プロセッサは、更に、前記少なくとも1つのファイルをダウンロードする時間が第1の閾値を超えるかどうかを判断するよう構成される、
付記13に記載のシステム。
(付記16)
前記少なくとも1つのファイルをダウンロードするよう構成される前記インターフェースは、更に、スケジューリングされた時間で前記プロキシサーバから前記少なくとも1つのファイルをダウンロードするよう構成される、
付記13に記載のシステム。
(付記17)
1又はそれ以上の持続性コンピュータ可読記憶媒体であって、
プロセッサによって実行される場合に、
無線サービスプロバイダによって保持されるプロキシサーバにおいて、遠隔サーバによってホスティングされる少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含み、無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して前記プロキシサーバに対して中継される遠隔ダウンロードリクエストを受信し、
前記少なくとも1つのファイルを前記遠隔サーバから前記プロキシサーバへダウンロードし、
エンドポイントの存在を検出すると、該エンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記エンドポイントへ前記少なくとも1つのファイルを転送する
よう動作するソフトウェアを具現する持続性コンピュータ可読記憶媒体。
(付記18)
前記ソフトウェアは、前記プロセッサによって実行される場合に、更に、前記少なくとも1つのファイルのダウンロードが完了すると、前記プロキシサーバが前記少なくとも1つのファイルをダウンロードし終えたことを示すメッセージを前記エンドポイントへ送信するよう動作する、
付記17に記載の持続性コンピュータ可読記憶媒体。
(付記19)
前記遠隔ダウンロードリクエストは、ホーム・ロケーションから離れた前記エンドポイントから、無線サービスプロバイダによって提供される無線接続を用いて受信され、
前記ソフトウェアは、前記プロセッサによって実行される場合に、更に、前記少なくとも1つのファイルのダウンロードが完了すると、前記フェムト基地局を介して、該フェムト基地局と関連づけられた記憶装置へ前記少なくとも1つのファイルを転送するよう動作し、該少なくとも1つのファイルは、前記フェムト基地局が前記エンドポイントの存在を検出すると、該エンドポイントへ転送される、
付記17に記載の持続性コンピュータ可読記憶媒体。
(付記20)
前記遠隔ダウンロードリクエストは、前記遠隔サーバと関連づけられたセキュリティ証明書を含む、
付記17に記載の持続性コンピュータ可読記憶媒体。
(付記21)
1又はそれ以上の持続性コンピュータ可読記憶媒体であって、
プロセッサによって実行される場合に、
遠隔サーバから少なくとも1つのファイルをダウロードするよう求めるリクエストをエンドポイントで受信し、
前記少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含む遠隔ダウンロードリクエストを生成し、
前記遠隔ダウンロードリクエストを無線サービスプロバイダと関連づけられたプロキシサーバへ前記無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して送信し、
前記エンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記少なくとも1つのファイルをダウンロードする
よう動作するソフトウェアを具現する持続性コンピュータ可読記憶媒体。
(付記22)
前記遠隔ダウンロードリクエストは、更に、前記少なくとも1つのファイルと関連づけられたセキュリティ証明書を含む、
付記21に記載の持続性コンピュータ可読記憶媒体。
(付記23)
前記ソフトウェアは、前記プロセッサによって実行される場合に、更に、前記少なくとも1つのファイルをダウンロードする時間が第1の閾値を超えるかどうかを判断するよう動作する、
付記21に記載の持続性コンピュータ可読記憶媒体。
(付記24)
前記ソフトウェアは、前記プロセッサによって実行される場合に、スケジューリングされた時間で前記少なくとも1つのファイルを前記プロキシサーバからダウンロードするよう動作する、
付記21に記載の持続性コンピュータ可読記憶媒体。
【符号の説明】
【0081】
100 通信システム
110,250,260,270 ネットワーク
120,273 マクロ基地局(MBS)
130 ゲートウェイ
140,220 エンドポイント
150 無線接続
160 有線リンク
170 ノード
180 ネットワークアクセス装置
190,240 フェムト基地局(fBS)
195,210 プロキシサーバ
211,221 プロセッサ
212,222 バス
213,223 メモリ
215,225 記憶装置
217,227 インターフェース
230 サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔ダウンロードを行う方法であって、
無線サービスプロバイダによって保持されるプロキシサーバにおいて、遠隔サーバによってホスティングされる少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含み、無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して前記プロキシサーバに対して中継される遠隔ダウンロードリクエストを受信し、
前記少なくとも1つのファイルを前記遠隔サーバから前記プロキシサーバへダウンロードし、
エンドポイントの存在を検出すると、該エンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記エンドポイントへ前記少なくとも1つのファイルを転送する、方法。
【請求項2】
前記遠隔ダウンロードリクエストは、ホーム・ロケーションから離れた前記エンドポイントから、無線サービスプロバイダによって提供される無線接続を用いて受信され、
前記少なくとも1つのファイルのダウンロードが完了すると、前記フェムト基地局を介して、該フェムト基地局と関連づけられた記憶装置へ前記少なくとも1つのファイルを転送し、該少なくとも1つのファイルは、前記フェムト基地局が前記エンドポイントの存在を検出すると、該エンドポイントへ転送される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
遠隔ダウンロードを行う方法であって、
遠隔サーバから少なくとも1つのファイルをダウロードするよう求めるリクエストをエンドポイントで受信し、
前記少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含む遠隔ダウンロードリクエストを生成し、
前記遠隔ダウンロードリクエストを無線サービスプロバイダと関連づけられたプロキシサーバへ前記無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して送信し、
前記エンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記少なくとも1つのファイルをダウンロードする、方法。
【請求項4】
更に、前記少なくとも1つのファイルをダウンロードする時間が第1の閾値を超えるかどうかを判断する、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
遠隔ダウンロードを行うシステムであって、
インターフェース及びプロセッサを有し、
前記インターフェースは、無線サービスプロバイダによって保持されるプロキシサーバにおいて、遠隔サーバによってホスティングされる少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含み、無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して前記プロキシサーバに対して中継される遠隔ダウンロードリクエストを受信し、且つ、前記少なくとも1つのファイルを前記遠隔サーバから前記プロキシサーバへダウンロードするよう構成され、
前記プロセッサは、エンドポイントの存在を検出するよう構成され、
前記エンドポイントの存在が検出されると、前記インターフェースは、更に、前記エンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記エンドポイントへ前記少なくとも1つのファイルを転送するよう構成される、システム。
【請求項6】
前記遠隔ダウンロードリクエストは、ホーム・ロケーションから離れた前記エンドポイントから、無線サービスプロバイダによって提供される無線接続を用いて受信され、
前記インターフェースは、前記少なくとも1つのファイルのダウンロードが完了すると、更に、前記フェムト基地局を介して、該フェムト基地局と関連づけられた記憶装置へ前記少なくとも1つのファイルを転送するよう構成され、該少なくとも1つのファイルは、前記フェムト基地局が前記エンドポイントの存在を検出すると、該エンドポイントへ転送される、
請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
遠隔ダウンロードを行うシステムであって、
遠隔サーバから少なくとも1つのファイルをダウロードするよう求めるリクエストをエンドポイントで受信するよう構成されるインターフェースと、
前記少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含む遠隔ダウンロードリクエストを生成するよう構成される、前記インターフェースに結合されるプロセッサと
を有し、
前記インターフェースは、更に、
前記遠隔ダウンロードリクエストを無線サービスプロバイダと関連づけられたプロキシサーバへ前記無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して送信し、且つ
前記エンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記少なくとも1つのファイルをダウンロードするよう構成される、システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、更に、前記少なくとも1つのファイルをダウンロードする時間が第1の閾値を超えるかどうかを判断するよう構成される、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
1又はそれ以上の持続性コンピュータ可読記憶媒体であって、
プロセッサによって実行される場合に、
無線サービスプロバイダによって保持されるプロキシサーバにおいて、遠隔サーバによってホスティングされる少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含み、無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して前記プロキシサーバに対して中継される遠隔ダウンロードリクエストを受信し、
前記少なくとも1つのファイルを前記遠隔サーバから前記プロキシサーバへダウンロードし、
エンドポイントの存在を検出すると、該エンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記エンドポイントへ前記少なくとも1つのファイルを転送する
よう動作するソフトウェアを具現する持続性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
1又はそれ以上の持続性コンピュータ可読記憶媒体であって、
プロセッサによって実行される場合に、
遠隔サーバから少なくとも1つのファイルをダウロードするよう求めるリクエストをエンドポイントで受信し、
前記少なくとも1つのファイルと関連づけられたアドレスを含む遠隔ダウンロードリクエストを生成し、
前記遠隔ダウンロードリクエストを無線サービスプロバイダと関連づけられたプロキシサーバへ前記無線サービスプロバイダのネットワークの少なくとも1つのコンポーネントを介して送信し、
前記エンドポイントと関連づけられたフェムト基地局を介して前記プロキシサーバから前記少なくとも1つのファイルをダウンロードする
よう動作するソフトウェアを具現する持続性コンピュータ可読記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−85299(P2012−85299A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−225058(P2011−225058)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】