説明

遠隔入出力装置

【課題】 主に業務に適用される、個人用の机上に設置できる複数の視覚、聴覚情報の遠隔入出力装置を提供する。
【解決手段】 机上に設置されたお互いの入出力情報が連続となる水平面及び垂直面の遠隔入出力装置3,6により電子書類の加工、保存をし、一部にPC画面1を表示させ、PC入力もする。PCと遠隔入出力装置間で電子書類を入出力する。入力用キーボード2を有し、1方向又は回転移動する。仮想空間内に複数ユーザを配置し、複数ユーザ間の音声を、相対位置関係を考慮して補正してスピーカ8とマイク9で入出力する。仮想空間内でユーザが移動し、音声入出力をする。配置図及び、又は名簿に各ユーザの業務状態を表示する。電話、テレビ会議の準備を容易にする。代行ユーザが遠隔で入出力する。水平面は遠近補正表示もする。複数の他ユーザとの電子書類の授受を記録し、受領状況の把握を容易にする。管理者がユーザの業務状況を一覧で把握する。一部の入出力装置4を取り外しする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主に業務に適用される机上に設置した遠隔入出力装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として机上に設置した入出力装置としては、まず特許文献1に開示され、机上に設置の入出力装置で画面切替スイッチによりパーソナルコンピュータ(PC)から取り込んだ画像とそれとは別の画面に電話帳類を表示した画像を切替えることができ、タブレットとペン型の入力装置によりメモを取る感覚でメモを取りかつ画像を保存、もしくはPCへ画像を出力することができると記載されている。
【0003】
また、特許文献2に開示され、一人以上のユーザが共有可能な入出力装置と会議室での着席認識、ユーザID認識、在席位置認識、背もたれ部分の遠隔地にいる人物画像表示装置を有し、操作履歴管理、表示面全体の縮小機能、指示されたユーザの情報表示領域を操作者画面の前面に表示する機能を有することが記載されている。
【0004】
また、特許文献3には、3Dオーディオ技術を用いた音声会議システムが開示されている。この音声会議システムでは、音声会議に参加する各参加者の会議端末から、3Dオーディオ処理(立体音響処理)された各参加者の音声データを出力する。
【先行技術文献】
【0005】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特願平10−66768
【特許文献2】特願平5−225300
【特許文献3】米国特許第6327567号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
業務は、従来、定められた空間に集合して、その空間内の定められた場所に配置され実施することが一般的である。しかし、近年のライフスタイルの変化により、遠隔でそれらを実施することが求められている。しかし、内線電話、大小様々なサイズの紙類に印刷された書類の受け取り、加工、差し戻しもしくは提出などの処理、また、管理者による業務管理のニーズが高いことから、遠隔での業務が浸透していない状況である。会議については、テレビ会議により、遠隔で実施することは可能で、参加者の映像、配布資料、ホワイトボードを共有できるようになったが、音声については、参加者の音声を合成した1種類の音声を受信するのみに留まっている。
【0008】
上記の特許文献1、特許文献2はいずれも机上に設置する入出力装置に関するものであるが、複数のユーザを限られた空間にあらかじめ定められた配置で集合させて会議をすることを前提としている。また、PCの画面と机上の水平部の入出力装置の画面が切替式、もしくは他ユーザとの共通となっており、双方を個人の意思に基づき配置することで同時に視認し、比較することができない、又は困難であり、机上の限られた空間内でPCと入出力装置双方の操作することができない。また、入出力装置操作時に、出力範囲を優先させるために、入力操作に必要なキーボードを入出力装置外へ移動させることが必要になることがあるが、その容易性の実現まで検討されていない。また、業務で必要となる複数枚数の複数の書類の加工、保存、PCとの入出力はできない。また、水平部の表示装置については、ユーザからみて水平部奥よりの位置の表示部が手前に比べ目から距離が遠いため視認が困難となるが、紙類に印刷された書類であれば手に持って補正をかけるが、水平画面上では補正をかけて視認状況を均一化する手段が講じられていない。また、これも業務で必要となる書類のユーザ間の容易な授受については、実現していない。ユーザの管理についても、ユーザが着席しているかどうかに留まり、他ユーザの業務状態の確認や、管理者による業務内容の確認、代行ユーザによる処理ができない。また、電話帳が画面に表示がされているが、電話をする際にはそれを視認した上で電話機のダイヤルをすることとなり、従来の紙類に印刷された電話帳、もしくはPCに保管された電話帳を参照してダイヤルする動作に比べ、動作の効率化がなされていない。また、入出力装置の可搬については検討されていない。
【0009】
特許文献3についてはユーザ同士の音声情報と視覚情報双方の共有化、音声情報設定の条件の一つである複数ユーザと机の仮想空間上の配置の設定方法、ユーザの移動設定方法については言及されていない。
【0010】
本発明者は、このような課題を克服し、特に業務に適用される、個人用の机上に設置できる複数の視覚、音声情報の遠隔入出力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
机上に設置する、お互いの入出力情報が連続となる垂直面及び水平面を有する個人用の遠隔入出力装置で、複数枚数の複数の電子書類を所定の重ねることのできる枚数制限を守った上で、それぞれ任意の位置、大きさで表示させ、加工し、所定の制限された量で分類分けし、書類名称を付けて保存する手段を有し、PCとの接続により入出力装置内の任意の位置、大きさでPC画面を出力し、入力操作をする。また、PCと遠隔入出力装置間で電子書類を入出力する。さらに記載の遠隔入出力装置において、更に入力手段を実現するためのキーボードを有し、水平面中央から、水平面ディスプレイの手前に1方向及び、又は回転で移動する。
【0012】
更にユーザと共に仮想空間に配置された複数の他ユーザとの相対位置関係を考慮して補正された複数の他ユーザの発する音声を遠隔入出力装置の前方少なくとも2つの左右及び、又は後方少なくとも2つの左右にも配置された出力装置を通じ、それぞれの装置で異なる音声で出力し、かつユーザの音声を入力する。また、ユーザは仮想空間に配置された位置から、任意の位置に移動し音声を入出力する。さらに、配置図を用いて複数ユーザと机を仮想空間に配置し、配置図及び、又は名簿に各ユーザの業務状態を表示する。ユーザが他ユーザの遠隔入出力装置も操作する。複数ユーザとの電話又はテレビ会議を主催するユーザは、配置図及び、又は名簿から選択、又は電話番号を入力することで、相手先選定をし、日時を設定して会議用の仮想空間に相手先を配置し、相手先は参加可否を主催するユーザに通知し、相手先の遠隔入出力装置には参加者、不参加者が示された配置図が表示され、電話又はテレビ会議をする。
【0013】
遠隔入出力装置の水平面は遠近補正表示又は等倍表示を選択する。ここで、遠近補正表示とは、眼からの距離が遠くなる水平面奥よりの表示を大きく補正することで、眼からはどの位置も等倍で視認でき、あたかも紙類に印刷された書類を手に持って視認している感覚が得られることを特徴とする表示を意味する。
【0014】
机上に設置する遠隔入出力装置で、ユーザは名簿又は配置図で相手先ユーザを選択し、電子書類を送信し、その記録を残し、相手先ユーザが書類を受領した場合は所定の場所に保管され、受領及び、又は所定の量以上の受領を相手先ユーザに通知する。また、管理者が所定の複数ユーザの所定の期間の業務状態と業務内容を閲覧する。
【0015】
遠隔入出力装置から、電子書類の記憶機能を有する入出力装置の一部を取り外しする。
【発明の効果】
【0016】
机上の限られた空間の水平面、垂直面を業務に活用でき、紙類に印刷された書類を扱うことなく、電子書類の加工と保存がA3程度以上の大きなサイズであっても容易にでき、かつ同じ空間内でPC操作もすることができるため、机上以外の新たな作業空間、書類保管空間を確保する必要がなく、紙類へのコピー費用と期間も削減できる。また、紙類に印刷された書類を扱わないので、書類をPCへ保存する際にスキャニングをすることが不要である。さらにキーボード不使用時の移動動作が容易になり、身体と入出力装置間の空いていた空間をキーボード保管場所として利用できる。
【0017】
視覚情報の共有化だけでなく、仮想空間内での音声の入出力も可能としたことで、組織が限られた空間に集合して業務をすることなく、組織全体の音声の入出力をすることができることで、その空間への移動時間と費用、その空間の提供とそれにかかる費用が不要となる。また、ユーザは仮想空間内の任意の位置に仮想移動し会話することができ、実際の移動にかかる時間と費用が削減できる。さらに、複数ユーザの仮想空間上の配置ができるため、実際の配置転換にかかる時間と費用が削減できる。また、ユーザは配置図や名簿上で各ユーザの業務の状態をあらかじめリアルタイムで確認できるため、連絡を取ることができるか事前に把握できる。電話をかける動作も簡略化し、テレビ会議の日時設定、出欠確認作業、会議用の仮想空間上の配置が可能となり、かつ会議室の確保とそこへの移動が不要となる。
【0018】
集中管理サーバにより、各ユーザの遠隔入出力装置が共有化されていることで、代行ユーザによる代行業務が移動することなく遠隔で可能となる。
【0019】
遠隔入出力装置は水平面と奥側の垂直面しか有していないが、遠近補正表示により、あたかも手前側の垂直部も活用し、紙類に印刷された書類を手に持って視認しているかのような感覚が得られ、書類の視認性が向上する。
【0020】
書類の授受にかかる時間と費用を削減することができ、授受の記録も残ることで、書類の散逸も防止できる。また、紙類に印刷された書類を受領した際と同様に受領の状況を容易に把握できる。
【0021】
管理者は複数ユーザの所定の期間の業務状態と業務内容を把握することができ、ユーザ管理や査定、指導などに活用できる。
【0022】
遠隔入出力装置の一部が取り外しできることにより、移動時に書類と共に持ち運びが可能となり、かつ、持ち運び用の入出力装置のための設置空間を新たに確保する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】 本発明の遠隔入出力装置の外観斜視図と、PCと集中管理サーバ、他遠隔入出力装置との接続関係を示した模式図を兼ねた。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明品の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。
【0025】
お互いの入出力情報が連続となる垂直面入出力装置6及び水平面入出力装置3が、ディスプレイとタッチパネルを有し、個人用として机上に設置される。水平面入出力装置3は、垂直面入出力装置6を保持する機能も兼ねる。製作上、コスト上の問題により水平面、垂直面は物理的に連続である必要はなく、垂直面はタッチパネルを必ずしも有する必要はない。垂直面入出力装置6、水平面入出力装置3も2つ以上をつなぎ合わせた形態でも構わない。書類が煩雑にならないように、複数枚数の複数の電子書類に対して、重ねることのできる枚数制限を設定し、それを守った上で、付属のペン型入力装置5、又はタッチパネル4、又はマウス15、又はキーボード2を操作することで、それぞれ任意の位置、大きさで表示させ、書類の任意の箇所を添削、承認印押印、書類のページの分割や統合、それによるページ番号自動付番、メモを記載できる紙片の添付や削除、などといった机上での紙類に印刷された書類作成作業と同様な加工をし、書類を管理できるように所定の制限された量で分類分けし、PC17への電子ファイル保存と同様の要領で書類名称を付けて保存することができる。ペン型入力装置5は色、線種、太さを選択できるようにする。遠隔入出力装置には記憶装置は特に必須ではなく、その場合、データは入出力装置に接続した集中管理サーバとの通信端子13、通信ネットワーク経由で集中管理サーバ18に保存される。集中管理サーバとの通信端子13は無線使用時には不要となる。保存後の書類はフォルダ、その下の階層の書類名称のみ入出力装置に表示し、必要あれば電子書類を選択して再表示させる。また、PC17からの出力信号受信端子11、PCへの入力信号発信端子12によりPC17と接続することで、PC17からの出力装置1により、入出力装置内の任意の位置、大きさでPC画面を出力し、キーボード2やマウス15により、入力操作をすることができる。
【0026】
遠隔入出力装置に出力された書類はPC17へ送信し、ファイル型式を選択し、任意の保存箇所に保存する。その際、集中管理サーバ18、又は遠隔入出力装置から消去するか否かは選択可能とする。また、逆にPC17で作成された書類を集中管理サーバ18又は遠隔入出力装置へ出力する。
【0027】
遠隔入出力装置にキーボード2を付属させ、キーボード操作による入力も可能とする。キーボード不使用時はキーボード2と遠隔入出力装置間に接続したガイドと蝶番からなるキーボードの移動装置14により、1方向スライド及び、又は180度回転させることで水平面ディスプレイの手前に同じ面を向いた状態、又は裏の面を向いた状態で移動させ、遠隔入出力装置の水平面の出力とキーボード2が干渉しないようにする。
【0028】
ユーザと共に仮想空間に配置された複数の他ユーザとの相対位置関係に応じて空気内を音声が伝播する際の音声の減衰量を考慮して補正された複数の他ユーザの発する音声を遠隔入出力装置に付属された前方少なくとも2つの左右、又は後方少なくとも2つの左右にも配置されたスピーカ8を通じそれぞれ異なる音声で出力し、かつユーザの音声をマイク9にて入力することで仮想空間内での音声の入出力を可能とする。スピーカ8の設置高さは任意とする。後方部のスピーカ8は利用しない際は水平面入出力装置3と接続された根元の蝶番により回転させることができる。
【0029】
ユーザは遠隔入出力装置に表示した配置図上で、任意の位置を選択することによって、ユーザは仮想空間に配置された位置から、任意の位置に仮想移動し、その場所において音声を入出力することを可能とする。その際は不在となるために、配置された位置へ戻る必要がある。
【0030】
管理者若しくは管理者に任命されたユーザは、遠隔入出力装置に表示された配置図を用いて複数ユーザを仮想空間上に、机や人の大きさ、それぞれ1平方メートル程度を考慮し、それぞれが重ならないように、任意に配置することができる。ユーザは配置図を閲覧可能であり、配置図には各ユーザのPC操作中、書類加工中、不在、通話中、会議中、遠隔入出力装置電源オフなどの業務の状態をリアルタイムで色や文字などで区別して表示する。
【0031】
各ユーザの遠隔入出力装置の情報を通信ネットワーク経由集中管理サーバ18で管理することで、各ユーザが不在時に管理者があらかじめ許可した代行のユーザが代行ユーザ遠隔入出力装置20を用いて、集中管理サーバ18経由で各ユーザの遠隔入出力装置を操作することが可能となる。
【0032】
複数ユーザとの会話又はテレビ会議を主催するユーザは、遠隔入出力装置に表示された配置図又は名簿から相手先を選択、又は相手先の電話番号をペン型入力装置5、又はキーボード2、又はタッチパネル4、又はマウス15で遠隔入出力装置に入力することで、付属の受話器又はヘッドセット7、カメラ10を用いて、複数ユーザとの電話又はテレビ会議をすることができる。受話器又はヘッドセット7の設置位置はユーザの利き手、使い易さを考慮して任意とする。遠隔入出力装置を通じて、電話又はテレビ会議を主催するユーザは日時を設定の上相手先選定をし、会議用の仮想空間上での座席配置を設定し、相手先は参加可否を主催するユーザに通知することができる。参加者と不参加者を示した配置図が会議参加者に表示される。相手の不在時は、遠隔入出力装置上に表示の折り返し電話依頼ボタン選択により相手先遠隔入出力装置に折り返し電話要求ボタンを相手先、時間と共に表示する。相手先はその要求ボタンを選択することで通話が可能となる。会議出席時は参加者以外の音声の入出力以外を除外すれば、業務中の仮想空間から隔離されることとなり、受話器又はヘッドセット7の利用が不要となる。
【0033】
遠隔入出力装置の水平面は遠近補正表示又は等倍表示を選択することができる。ここで、遠近補正表示とは、眼からの距離が遠くなる水平面奥寄りの表示を手前寄りより2倍程度大きく補正し、台形型に表示することで、眼からはどの位置も等倍で視認でき、あたかも紙類に印刷された書類を手に持って視認している感覚が得られることを特徴とする表示を意味する。
【0034】
ユーザが遠隔入出力装置で作成した電子書類は、名簿又は配置図で相手先ユーザを選択して、所定の個数の相手先ユーザの書類受入ボックスのいずれかに送信し、送信記録は残すことができる。再送信の場合は前回以前の書類も添付して送付することができる。相手先ユーザには受信時、遠隔入出力装置に表示された書類受入ボックスの表示を開封済の場合と色、文字などを異なるようにして視認させる。所定の受入量以上で書類受入ボックスの表示をさらに変更する。相手先ユーザは書類受入ボックスから書類を表示させることができ、一旦表示させた書類をまた書類受入ボックスへ書類の並び順を指定した上で戻すこともできる。
【0035】
管理者は所定の複数ユーザの所定の期間のPC操作中、書類加工中、不在、通話中、会議中、遠隔入出力装置電源オフなどの業務の状態の一覧を管理者入出力装置19で閲覧できる。各ユーザが所定の無操作時間を経過した際、配置図、名簿、一覧に不在が表示され、管理者入出力装置19にその時間と共に通知される。管理者はまた各ユーザの所定の期間における保存書類、各ユーザと複数の他ユーザとの授受書類の一覧を管理者入出力装置19で閲覧できる。
【0036】
遠隔入出力装置の一部の入出力装置であるタッチパネル4は記憶装置も有しており、かつ、取り外し可能となっており、取り外しの際には遠隔入出力装置又は集中管理サーバの保存書類を選択して複製又は移動させることで、紙類に印刷された書類を持ち運ぶ感覚で書類を持ち運び可能となっている。外した状態でも一部の入出力装置は書類作成・再保存ができ、再度取り付けたあとは、遠隔入出力装置又は集中管理サーバへ書類を複製又は移動することができる。タッチパネル4は図1では水平面の中央手前になっているが、その位置には限定しないものの、入出力情報は水平部入出力装置6と連続とする。製造上、コスト上の問題でタッチパネル4の外枠の幅が必要で、物理的に連続とできない場合は、タッチパネル4の画面を縮小補正することで、入出力情報は連続とする機能も有する。
【符号の説明】
【0037】
1……PCからの出力装置
2……キーボード
3……水平面入出力装置
4……タッチパネル
5……ペン型入力装置
6……垂直面入出力装置
7……受話器又はヘッドセット
8……スピーカ
9……マイク
10……カメラ
11……PCからの出力信号受信端子
12……PCへの入力信号発信端子
13……集中管理サーバとの通信端子
14……キーボードの移動装置
15……マウス
16……電源
17……PC
18……集中管理サーバ
19……管理者入出力装置
20……代行ユーザ入出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
机上に設置する、お互いの入出力情報が連続となる垂直面及び水平面を有する個人用の遠隔入出力装置で、複数枚数の複数の電子書類を所定の重ねることのできる枚数制限を守った上で、それぞれ任意の位置、大きさで表示させ、加工し、所定の制限された量で分類分けし、書類名称を付けて保存する手段を有し、PCとの接続により入出力装置内の任意の位置、大きさでPC画面を出力し、入力操作をする手段を有することを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1に記載の遠隔入出力装置において、PCと遠隔入出力装置間で電子書類を入出力する手段を有することを特徴とする遠隔入出力装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の遠隔入出力装置において、更に入力手段を実現するためのキーボードを有し、水平面中央から、水平面ディスプレイの手前に1方向及び、又は回転で移動する手段を有することを特徴とする遠隔入出力装置。
【請求項4】
請求項1に記載の遠隔入出力装置において、更にユーザと共に仮想空間に配置された複数の他ユーザとの相対位置関係を考慮して補正された複数の他ユーザの発する音声を遠隔入出力装置の前方少なくとも2つの左右及び、又は後方少なくとも2つの左右にも配置された出力装置を通じ、それぞれの装置で異なる音声で出力し、かつユーザの音声を入力する手段を有することを特徴とする遠隔入出力装置。
【請求項5】
請求項4に記載の遠隔入出力装置において、ユーザは仮想空間に配置された位置から、任意の位置に移動し音声を入出力する手段を有することを特徴とする遠隔入出力装置。
【請求項6】
請求項1、4、5の何れか一項に記載の遠隔入出力装置において、配置図を用いて複数ユーザと机を仮想空間に配置し、配置図又は名簿に各ユーザの業務状態を表示する手段を有することを特徴とする遠隔入出力装置。
【請求項7】
請求項6に記載の遠隔入出力装置において、ユーザが他ユーザの遠隔入出力装置を操作する手段を有することを特徴とする遠隔入出力装置。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の遠隔入出力装置において、複数ユーザとの電話又はテレビ会議を主催するユーザは、配置図及び、又は名簿から選択、又は電話番号を入力することで、相手先選定をし、日時を設定して会議用の仮想空間に相手先を配置し、相手先は参加可否を主催するユーザに通知し、相手先の遠隔入出力装置には参加者、不参加者が示された配置図が表示され、電話又はテレビ会議をする手段を有することを特徴とする遠隔入出力装置。
【請求項9】
机上に設置する、お互いの入出力情報が連続となる水平面及び垂直面のディスプレイとタッチパネルを有する遠隔入出力装置で、水平面は遠近補正表示又は等倍表示を選択する手段を有することを特徴とする遠隔入出力装置。ここで、遠近補正表示とは、眼からの距離が遠くなる水平面奥よりの表示を大きく補正することで、眼からはどの位置も等倍で視認でき、あたかも紙類に印刷された書類を手に持って視認している感覚が得られることを特徴とする表示を意味する。
【請求項10】
机上に設置する遠隔入出力装置で、ユーザは名簿又は配置図で相手先ユーザを選択し、電子書類を送信し、その記録を残し、相手先ユーザが書類を受領した場合は所定の場所に保管され、受領及び、又は所定の量以上の受領を相手先ユーザに通知する手段を有することを特徴とする遠隔入出力装置。
【請求項11】
机上に設置する遠隔入出力装置で、管理者が所定の複数ユーザの所定の期間の業務状態と業務内容を閲覧する手段を有することを特徴とする遠隔入出力装置。
【請求項12】
机上に設置する、お互いの入出力情報が連続となる垂直面及び水平面を有する遠隔入出力装置で、電子書類の記憶機能を有する入出力装置の一部を取り外しする手段を有することを特徴とする遠隔入出力装置。

【図1】
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【公開番号】特開2012−222806(P2012−222806A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98733(P2011−98733)
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【出願人】(511105160)
【Fターム(参考)】