説明

遠隔画像表示システム、装置および方法

【課題】画像取得手段の操作に関して遠隔指示を行う場合、操作指示者の意図する操作指示を操作者に直感的に正確に伝達する。
【解決手段】光学入力部から入力する画像をファインダ画像として表示するファインダ画像表示部と、ファインダ画像を通信回線を介して出力するファインダ画像出力部を含む画像取得手段と、通信回線を介して入力したファインダ画像をモニタ表示するモニタ表示部と、モニタ表示部のファインダ画像に対して入力された、ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、操作指示情報として出力する操作指示送信部を含む画像表示操作指示手段を備え、画像取得手段は、画像表示操作指示手段が出力する操作指示情報を入力し、操作指示の内容をファインダ画像表示部に表示する操作指示受信部を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔画像表示システム、装置および方法に関し、特に、画像表示操作指示手段から送られてくる画像取得手段の操作に関する遠隔指示を、画像取得手段の表示部に表示する遠隔画像表示システム、装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信網の高速化、大容量化に伴い、テレビ電話、テレビ会議、ウェブカメラによるリモート監視等のビデオ通信の多様化が進んでいる。また、今日では、携帯電話機は、誰もが保有する生活必需品となっており、その携帯電話機のほとんどにおいてデジタルカメラ機能が付加されている。携帯電話機に搭載されているデジタルカメラも、1000万画素を超える高精細なものが出回っており、デジタルカメラに携帯電話機能が付加された端末と言ってもおかしくないような製品が流通している。このように、今日では、誰もが無線通信機能が付いたカメラを常時携帯していると言ってもよい環境となっている。
【0003】
そのため、カメラと通信を融合させたさまざまなアプリケーション技術が開示されている。そのようなアプリケーション技術として、例えば、特許文献1や特許文献2に開示された技術がある。
【0004】
特許文献1に開示された技術は、カメラのユーザが撮影に不慣れな場合や、初めて撮影する場所であっても、好適な構図で写真撮影を行うことが可能な撮影装置等に関する技術である。当該技術によれば、カメラの現在位置をネットワークのサーバに送ることにより、その現在位置から所定の距離範囲内で撮影された参照画像と、その参照画像に関連する撮影情報をサーバから取得することができる。カメラは、そのサーバから取得した参照画像と撮影情報と、カメラの現在位置とに基づいて、ユーザを参照画像の撮影位置に誘導する情報を表示部に表示する。そして、ユーザの撮影状態に基づいて、ユーザの撮影状態に対応する構図が参照画像の構図となるように表示部に表示して教示する機能を備えている。
【0005】
また、特許文献2に開示された技術は、コントローラからの遠隔操作により、頻繁に画像の撮影と閲覧を繰り返し行うことができるリモートカメラシステムに関する技術である。このリモートカメラシステムは、デジタルカメラとコントローラとを通信回線で接続し、コントローラを用いて遠隔でデジタルカメラを操作する。通信回線としては無線LAN(Local Area Network)のアドホックモードの利用を想定し、デジタルカメラとコントローラとを無線回線で接続している。コントローラは、デジタルカメラに対して電源のOn/Off、ズームの調整、モード設定の切替、合焦点や撮影等の細かい制御を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009-239397号公報
【特許文献2】特開2006-174164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
カメラと通信を融合させたアプリケーションの一つとして、携帯電話機のカメラ機能でリアルタイムに入力されるファインダ画像を、オンラインモニタとして遠隔の通信相手の装置に表示するという利用形態が可能である。なお、ファインダ画像とは、カメラのレンズを通して光学的に写しだされた被写体画像をそのままファインダ部に表示する画像のことである。つまり、携帯電話機のカメラに限らず、一般のデジタルカメラであっても、カメラは、電源が入っている状態であればレンズを通して入ってくる画像をファインダ画像として表示部に表示している。このファインダ画像を遠隔の通信相手の装置に表示することで各種のアプリケーションを実現することができる。
【0008】
この場合、カメラを保持し、操作して被写体をファインダ画像として取り込む操作者と、通信回線を介して送られてくるファインダ画像を遠隔で見て、操作者に対してカメラの向きや構図の変更を指示する操作指示者が存在する。そして、カメラの操作者は、操作指示者からの言葉による操作指示に基づいて、操作指示者が意図するカメラの向きや構図になるようにカメラ操作を行う。
【0009】
しかし、操作指示者と操作者との通話による音声指示では、操作指示者の意図する指示内容をカメラの操作者に直感的かつ正確に伝えることが難しい。
【0010】
特許文献1に開示された技術は、特定の場所の参照画像の構図となるように、サーバから受信した撮影情報に基づいて、ユーザを撮影位置に誘導する誘導情報を表示部に表示するものである。そのため、任意の場所において、操作指示者の意図する指示内容に応じて、カメラ操作に関する遠隔指示を表示部に表示するものではない。
【0011】
特許文献2に開示された技術は、コントローラの操作者が遠隔のカメラを一人で自由に操作することを目的とするものである。そのため、特許文献2に開示された技術は、ファインダ画像を見てカメラ操作に関する指示を出す操作指示者が意図する指示内容を、カメラを操作する操作者に対して遠隔表示する機能は考慮されていない。
【0012】
本発明の目的は、上記の課題を解決して、ファインダ画像が写し出す向きや構図に関する操作指示者の意図する遠隔指示を、カメラ等の画像取得手段の表示部に表示する遠隔画像表示システム、装置および方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を実現するために、本発明の一形態である遠隔画像表示システムは、光学入力部から入力する画像をファインダ画像として表示するファインダ画像表示部と、前記ファインダ画像を、通信回線を介して出力するファインダ画像出力部と、を含む画像取得手段と、前記通信回線を介して入力した前記ファインダ画像をモニタ表示するモニタ表示部と、前記モニタ表示部に表示された前記ファインダ画像に対して入力された、前記ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、前記通信回線を介して操作指示情報として出力する操作指示送信部と、を含む画像表示操作指示手段とを備え、前記画像取得手段は、前記画像表示操作指示手段が出力する前記操作指示情報を、前記通信回線を介して入力し、前記操作指示の内容を前記ファインダ画像表示部に表示する操作指示受信部を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の他の形態である画像取得装置は、光学入力部から入力する画像をファインダ画像として表示するファインダ画像表示部と、前記ファインダ画像を、通信回線を介して出力するファインダ画像出力部と、前記ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示に関わる操作指示情報を、前記通信回線を介して入力し、前記操作指示の内容を前記ファインダ画像表示部に表示する操作指示受信部とを含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の他の形態である画像表示操作指示装置は、通信回線を介して画像取得装置から入力する画像をファインダ画像としてモニタ表示するモニタ表示部と、前記モニタ表示部に表示された前記ファインダ画像に対して入力された、前記ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、前記画像取得装置に表示するための操作指示情報として前記通信回線を介して出力する操作指示送信部と、を含むことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の他の形態である遠隔画像表示方法は、画像取得手段が、光学入力部から入力する画像をファインダ画像表示部にファインダ画像として表示し、前記ファインダ画像を、通信回線を介して出力し、画像表示操作指示手段が、前記通信回線を介して入力した前記ファインダ画像をモニタ表示部にモニタ表示し、モニタ表示された前記ファインダ画像に対して入力された、前記ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、前記通信回線を介して操作指示情報として出力し、前記画像取得手段が、前記操作指示情報を前記通信回線を介して入力し、前記操作指示の内容を前記ファインダ画像表示部に表示することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の他の形態である画像取得方法は、光学入力部から入力する画像をファインダ画像として表示し、前記ファインダ画像を、通信回線を介して出力し、前記ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示に関わる操作指示情報を、前記通信回線を介して入力し、前記操作指示の内容を前記ファインダ画像表示部に表示することを特徴とする。
【0018】
また、本発明の他の形態である画像表示操作指示方法は、通信回線を介して画像取得装置から入力する画像をファインダ画像としてモニタ表示し、前記モニタ表示された前記ファインダ画像に対して入力された、前記ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、前記画像取得装置に表示するための操作指示情報として前記通信回線を介して出力する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、画像表示操作指示手段から送られてくる画像取得手段の操作に関する遠隔指示情報を、画像取得手段の表示部に表示して、操作指示者の意図する操作指示の内容を操作者に直感的かつ正確に伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態の遠隔画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態の遠隔画像表示システムの動作を示すシーケンス図である。
【図3】第1の実施形態の画像取得装置の構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態の画像取得装置の動作を示すシーケンス図である。
【図5】第1の実施形態の画像表示操作指示装置の構成を示すブロック図である。
【図6】第1の実施形態の画像表示操作指示装置の動作を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図8】第2の実施形態の動作を示すシーケンス図である。
【図9】レンズの焦点距離、撮像素子サイズおよび画角の関係を説明する図である。
【図10】第2の実施形態における撮影端末のファインダ画像表示部と撮影操作指示端末のモニタ表示部の画像表示例を示す図である。
【図11】撮影端末が撮影する画像フレームの領域を説明する図である。
【図12】第2の実施形態の撮影端末の動作を示すフロー図である。
【図13】モニタ表示部における操作例とその操作に対応するファインダ画像表示部における表示例を示す図である。
【図14】第2の実施形態の変形例におけるモニタ表示部およびファインダ画像表示部における表示画面例を示す模式図である。
【図15】第2の実施形態の変形例におけるモニタ表示部およびファインダ画像表示部における別の表示画面例を示す模式図である。
【図16】第2の実施形態の変形例において、モニタ表示部の広角表示領域でのポイント指示と、それに基づくファインダ画像表示部の広角表示領域でのポイント表示の動作を説明するフロー図である。
【図17】本発明の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図18】第3の実施形態の動作を示すシーケンス図である。
【図19】画像合成部で行われるパノラマ写真の合成方法を説明する図である。
【図20】モニタ表示部のファインダ画像とパノラマ写真の表示例を示す図である。
【図21】モニタ表示部のファインダ画像とパノラマ写真の別の表示例を示す図である。
【図22】第3の実施形態における撮影端末のファインダ画像表示部の表示例を示す図である。
【図23】図20に示した表示例の広角表示領域において、撮影端末の移動にともない、ポイント指示がパノラマ写真とともに移動する様子を示す図である。
【図24】本発明の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図25】第4の実施形態の動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明を実施するための形態について説明する。
【0022】
ファインダ画像を遠隔の通信相手の装置に表示することで各種のアプリケーションを実現することができる。
【0023】
例えば、商品の購入希望者が、他の人に代理してショッピングを依頼するような場合に利用できる。
【0024】
服装、かばん、台所用品、家具など、デザインや色彩などにおいて購入希望者の好みが強いような商品を代理購入する場合、代理購入者は、サイズや機能さえ合えばよいということで勝手に購入することができない。そのような場合、代理購入者は、陳列されている商品を携帯電話機付属のカメラのファインダ画像として表示し、それをリアルタイムで購入希望者に送信して、購入希望者が遠隔でショッピングする環境を作ることにより対応することができる。
【0025】
このような環境において、商品の購入希望者は、代理購入者がファインダ画像として写しこむ画像を見て、自分の好みに合致する商品を選択する。その選択の過程において、購入希望者は、代理購入者が写しこむ画像に対してどの方向を見せて欲しいとか、どの商品を拡大表示して欲しいとかの操作指示を出す。その操作指示の内容が携帯電話機の表示部に表示され、代理購入者は、その指示に基づいてカメラを動かして、写し出す方向を変えたり、ズーム操作を行う。
【0026】
また、別の例として、道案内にも利用できる。
【0027】
街なかで道に迷った人が、例えば道案内センターに携帯電話機で通信接続する。道に迷った人は、道案内センターの担当者からの指示で自分の周辺の街風景を携帯電話機付属のカメラで写し出し、そのファインダ画像を道案内センターに送る。道案内センターの担当者は、送られてきたファインダ画像に基づいて、道に迷った人の行くべき方向を説明するために、写し出すファインダ画像の方向や、目印となる建物等の拡大表示を指示する。その指示の内容が携帯電話機の表示部に表示され、道に迷った人は、その指示に基づいてカメラを動かして、写し出す方向を変えたり、ズーム操作を行うことにより、道案内センターの担当者の説明を受ける。
【0028】
もちろん、写真撮影を遠隔で行うという利用も可能である。
【0029】
カメラの操作者は撮影場所にいて、撮影対象となる被写体画像はファインダ画像として遠隔の撮影指示者に送られる。撮影指示者はそのファインダ画像を見ながら構図を考えて、目的の構図になるようにカメラの操作者にカメラの操作を指示する。その操作指示の内容がカメラのファインダ画像表示部に表示され、カメラの操作者は、その指示に基づいてカメラを動かして、写し出す方向を変えたり、ズーム操作を行う。目的の構図になったところで、撮影指示者はその構図の写真撮影を指示する。カメラの操作者は、その指示に基づいてカメラのシャッターを切る。
【0030】
上述したような利用形態が可能な本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、本発明の第1の実施形態の遠隔画像表示システムの構成を示すブロック図である。
【0032】
尚、実施形態は例示であり、開示の装置及びシステムは、以下の実施形態の構成には限定されない。また、実施形態において、「画像」は「静止画像」および「動画像」を含んで説明されている。また、画像表示操作指示端末で行う入力操作を「操作指示」と称し、操作指示により出力される情報を「操作指示情報」と称し、操作指示が意味する内容を「操作指示の内容」と称して説明する。
【0033】
本発明の一形態である遠隔画像表示システムは、画像取得手段10と画像表示操作指示手段11とを含んで構成される。画像取得手段10は、光学入力部101を備え、そこから入力する画像をファインダ画像として取得し、表示する。画像取得手段10と画像表示操作指示手段11とは、通信回線を介して接続される。そして、画像表示操作指示手段11は、画像取得手段10に対して、ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、操作指示情報として出力する。
【0034】
画像取得手段10は、光学入力部101から入力する画像をファインダ画像として表示するファインダ画像表示部102と、前記ファインダ画像を、通信回線を介して出力するファインダ画像出力部103と、を含む。
【0035】
画像表示操作指示手段20は、モニタ表示部201と操作指示送信部202と、を含む。モニタ表示部201は、画像取得手段10と、通信回線を介して入力したファインダ画像をモニタ表示する。操作指示送信部202は、モニタ表示部201に表示されたファインダ画像に対して入力された、ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、通信回線を介して操作指示情報として出力する。
【0036】
そして、画像取得手段10は、画像表示操作指示手段20が出力する操作指示情報を受信して、操作指示の内容をファインダ画像表示部102に表示する操作指示受信部104を含む。
【0037】
図2は、第1の実施形態の遠隔画像表示システムの動作を示すシーケンス図である。
【0038】
画像取得手段が、光学入力部から入力する画像をファインダ画像表示部にファインダ画像として表示する(S101)。そして、ファインダ画像を、通信回線を介して出力する(S102)。画像表示操作指示手段が、通信回線を介して入力したファインダ画像をモニタ表示部にモニタ表示する(S103)。モニタ表示されたファインダ画像に対して入力された、ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、通信回線を介して操作指示情報として出力する(S104)。すると、画像取得手段が、その操作指示情報を通信回線を介して入力し、操作指示の内容をファインダ画像表示部に表示する(S105)。
【0039】
以上のように遠隔画像表示システムを構成することにより、画像取得手段10でリアルタイムにとらえているファインダ画像を、画像表示操作指示手段20でモニタすることができる。そして、操作指示者は、ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、画像表示操作指示手段20にモニタ表示されたファインダ画像に対して入力することができる。その操作指示は、通信回線を介して操作指示情報として画像取得手段10に送ることができ、画像取得手段10のファインダ画像表示部102に操作指示の内容が表示される。そのため、操作指示者の意図する操作指示の内容を画像取得手段10の操作者に直感的かつ正確に伝えることができる。
【0040】
図3は、第1の実施形態の画像取得装置の構成を示すブロック図である。
【0041】
この画像取得装置30は、光学入力部31から入力する画像をファインダ画像として表示するファインダ画像表示部32と、そのファインダ画像を通信回線を介して出力するファインダ画像出力部33と、操作指示受信部34とを含んで構成される。操作指示受信部34は、ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示に関わる操作指示情報を、通信回線を介して入力し、操作指示の内容をファインダ画像表示部に表示する。
【0042】
図4は、第1の実施形態の画像取得装置の動作を示すシーケンス図である。
【0043】
画像取得装置は、光学入力部から入力する画像をファインダ画像として表示し(S201)、そのファインダ画像を、通信回線を介して出力する(S202)。そして、ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示に関わる操作指示情報を、前記通信回線を介して入力し、(S203、YES)、操作指示の内容をファインダ画像表示部に表示する(S204)。
【0044】
以上のように画像取得装置を構成することにより、リアルタイムにとらえているファインダ画像を、通信回線を介して外部に出力することができる。そして、ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示に関わる操作指示情報を、通信回線を介して入力し、操作指示の内容をファインダ画像表示部に表示することができる。そのため、画像取得装置30の操作者は、ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作指示の内容を直感的かつ正確に把握することができる。
【0045】
図5は、本発明の第1の実施形態の画像表示操作指示装置の構成を示すブロック図である。
【0046】
この画像表示操作指示装置40はモニタ表示部41と操作指示送信部42を含んで構成される。モニタ表示部41は、通信回線を介して画像取得装置30から入力する画像をファインダ画像としてモニタ表示する。操作指示送信部42は、そのモニタ表示部41に表示されたファインダ画像に対して入力された、ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、画像取得装置30に表示するための操作指示情報として通信回線を介して出力する。
【0047】
図6は、本発明の第1の実施形態の画像表示操作指示装置の動作を示すシーケンス図である。
【0048】
画像表示操作指示装置は、通信回線を介して画像取得装置から入力する画像をファインダ画像としてモニタ表示する(S301、S302)。そして、そのモニタ表示されたファインダ画像に対して入力された、ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を(S303、YES)、画像取得装置に表示するための操作指示情報として通信回線を介して出力する(S304)。
【0049】
以上のように画像表示操作指示装置を構成することにより、画像取得装置から入力する画像をファインダ画像としてモニタすることができ、しかも、そのファインダ画像に対して、入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を入力できる。そして、入力された操作指示は、画像取得装置に表示するための操作指示情報として通信回線を介して出力されるので、操作指示者は意図する操作指示の内容を画像取得装置の操作者に直感的かつ正確に伝えることができる。
【0050】
次に、第2の実施形態を説明する。
【0051】
図7は、本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【0052】
第2の実施形態において、第1の実施形態での画像取得手段10または画像取得装置1は、写真撮影が可能な撮影端末11である。そして、第1の実施形態での画像表示操作指示手段20または画像表示操作指示装置2は、撮影端末11の操作を遠隔で指示することができる撮影操作指示端末21である。
【0053】
撮影端末11を保持して撮影端末11を操作する者を「操作者」と称し、撮影操作指示端末21を保持して撮影端末11の操作を遠隔で指示する者を「操作指示者」と称する。また、操作指示者が行う入力操作を「操作指示」と称し、操作指示により出力される情報を「操作指示情報」と称し、操作指示が意味する内容を「操作指示の内容」と称して説明する。
【0054】
第2の実施形態は、操作指示者の操作指示に基づいて出力された操作指示情報に従って操作指示の内容が表示され、操作者が操作指示の内容に従って撮影端末11を操作して、遠隔で操作指示者が意図する構図の写真撮影を行う例を説明する。
【0055】
撮影端末11は、光学入力部111、ファインダ画像表示部112、ファインダ画像出力部113、撮影部115、撮影画像出力部116、操作指示受信部114、センサ118および通信制御部117を含んで構成される。撮影端末11は、例えばカメラ付き携帯電話機や移動通信機能付きデジタルカメラを想定することができる。そして、光学入力部111、ファインダ画像表示部112、ファインダ画像出力部113、撮影部115、撮影画像出力部116がカメラに相当する。
【0056】
光学入力部111のレンズから入射される被写体像は、光学入力部111の図示しない撮像素子の受光面に結像する。撮像素子は、受光面上にマトリクス状に配列された多数の光電変換セルにより、受光面上に結像した被写体像の光量に応じた電気信号を出力する。この電気信号は、図示しないアナログ/デジタル変換回路を用いてデジタル信号に変換され、さらに、図示しない信号処理部において画像処理が行われて画像信号として光学入力部111から出力される。ファインダ画像表示部112は、この光学入力部111から出力された画像信号をファインダ画像として表示する。
【0057】
なお、撮像素子は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)で構成される。また、ファインダ画像表示部112は、例えば液晶や有機EL(Electro Luminescence)で構成された表示部である。
【0058】
ファインダ画像出力部113は、通信制御部117を介してデータ転送するために、ファインダ画像表示部112に表示されるファインダ画像を映像信号に変換し、その映像信号を圧縮して出力する。
【0059】
撮影部115は、シャッターにより決められた時間のみ露光した撮像素子上の被写体像を撮影画像(静止画像)として記録メディア(不図示)に保存する。そして撮影画像出力部116は、通信制御部117を介してデータ転送するために、その撮影画像を画像圧縮して出力する。ファインダ画像出力部113から出力されたファインダ画像や撮影画像出力部116から出力された撮影画像は、通信制御部117を介して撮影操作指示端末21に送信される。
【0060】
操作指示受信部114は、後述する操作指示情報を撮影操作指示端末21から通信制御部117を介して受信し、操作指示情報に対応した操作指示の内容をファインダ画像表示部112に表示する。ファインダ画像表示部112に表示される操作指示の内容には、操作の種別を特定するメッセージ、撮影端末11の移動方向や移動量を視覚的に指示する印が含まれる。
【0061】
センサ118は、地磁気センサおよび重力センサであり、詳細は後述するが、撮影端末11の光学入力部111が向いている方向の情報を操作指示受信部114に入力する。つまり、撮影端末11を上下左右に移動させたときに、操作指示受信部114はその移動の変化に関する情報を識別することができる。また、このセンサが検出した撮影方向の情報は、後述するように、ファインダ画像や撮影画像とともに撮影操作指示端末21にも送られる。
【0062】
通信制御部117は、通信回線を介して撮影操作指示端末21と接続し、撮影操作指示端末21との間で通信のための信号の送受信を行う。
【0063】
一方、撮影操作指示端末21は、モニタ表示部211、操作指示送信部212、撮影画像受信部213、モニタ表示制御部214、操作指示入力部215および通信制御部216を含んで構成される。撮影操作指示端末21は、例えば携帯電話機、通信機能付きパーソナルコンピュータまたは通信機能付き携帯情報端末を想定することができる。なお、撮影操作指示端末21に要求される通信機能は、移動通信機能に限ることなく有線通信機能であってもかまわない。
【0064】
モニタ表示制御部214は、通信制御部216を介して撮影端末11から受信するファインダ画像の映像信号を入力し、圧縮を解除してモニタ表示部211に表示する。また、撮影画像受信部213は、通信制御部216を介して撮影端末11から受信する撮影画像を入力し、圧縮を解除してモニタ表示制御部214に出力する。モニタ表示制御部214は、撮影画像受信部213から撮影画像を受信した場合は、ファインダ画像を撮影画像に切り替えてモニタ表示部211に表示する。
【0065】
操作指示者は、操作指示入力部215から操作指示を入力する。例えば、操作指示者は、モニタ表示部211に表示されたファインダ画像が、意図する方向の画像表示や意図する構図になるように、撮影端末11を移動させる指示を含む操作指示を入力する。
【0066】
操作指示者が直感的に操作指示を入力できるようにするために、操作指示入力部215は、例えばタッチパネルで構成される。そして、モニタ表示部211に表示されるファインダ画像上の位置とタッチパネル上の位置とが容易に対応付けられるよう、モニタ表示部211にタッチパネルを張り合わせた構成が望ましい。また、モニタ表示部211は、例えば液晶や有機ELで構成された表示部である。もちろん、CRT(Cathode Ray Tube)で構成されていてもかまわない。
【0067】
操作指示送信部212は、モニタ表示部211に重ね合わせた操作指示入力部215を介して操作指示者が入力した操作指示を検出し、その操作指示を解析して操作指示情報を出力する。つまり、後述するように、操作指示者がスタイラスペン(手書き文字入力用ペン)をポインティングデバイスとして用いてタッチパネル上で行った操作を識別し、その操作に対応する操作指示情報を出力する。この操作指示情報は、通信制御部216を介して撮影端末11の操作指示受信部114に送られる。
【0068】
通信制御部216は、通信回線を介して撮影端末11と接続し、撮影端末11との間で通信のための信号の送受信を行う。
【0069】
なお、上記の構成には示していないが、撮影端末11と撮影操作指示端末21とは相互に音声通信を行う機能を備えている。
【0070】
上記のように構成された第2の実施形態の動作を説明する。
【0071】
図8は、第2の実施形態の動作を示すシーケンス図である。
【0072】
前述したように、第2の実施形態において撮影端末11は移動通信機能を有し、撮影操作指示端末21が有する通信機能は、移動通信機能に限ることなく有線通信機能であってもかまわない。撮影端末11と撮影操作指示端末21とは、SIP(Session Initiation Protocol)によるセッション制御により両端末間を接続する形態が想定される。また、ネットワークカメラやウェブカメラのように、インターネット上に設置されたアプリケーションサーバを介して相互に希望する接続先と接続する形態であってもよい。
【0073】
まず、必要とするプロトコルにより、撮影端末11の通信制御部117と撮影操作指示端末21の通信制御部216との間でセッション確立が行われる(S401)。この場合、撮影端末11と撮影操作指示端末21のいずれからセッション確立の要求を行ってもかまわない。セッションが確立されると、それぞれの端末間で機能情報が交換され、撮影端末11と撮影操作指示端末21との間でマルチメディア通信が開始される。このとき、撮影端末11の保有するカメラ機能情報が撮影操作指示端末21に通知され、撮影操作指示端末21において、撮影端末11の機能条件が設定される。カメラ機能情報としては、例えばレンズの焦点距離、撮像素子サイズ、解像度(表示サイズ)種別、ズーム機能有無、カメラの遠隔操作機能有無等が含まれる。カメラの遠隔操作機能とは、絞りやシャッター速度等のカメラの撮影条件設定、ズームイン/ズームアウト、シャッター操作等を遠隔で操作できる機能である。本実施形態では、カメラの遠隔操作機能は無いものとして説明する。
【0074】
このとき音声通信も確立されているので、撮影操作指示端末21側の操作指示者と、撮影端末11側の操作者との間で、音声通信により、何を目的とした操作指示が行われるのかを相互に認識する。例えば、第2の実施形態においては、操作指示者が、操作者の近傍の風景を撮影端末11で遠隔撮影することを目的とする。
【0075】
操作者が撮影端末11のカメラ機能の電源を入れると、図7を参照して説明したようにファインダ画像が取り込まれ、通信回線を介して撮影操作指示端末21に送られ、そのモニタ表示部211に表示される。
【0076】
なお、図8は、操作指示者と操作者との間で音声通信を行うことなく、マルチメディア通信が開始されると同時にファインダ画像の送信要求を自動で行う例を示している。
【0077】
セッションが確立されてマルチメディア通信が開始されると、撮影操作指示端末21からファインダ画像の送信を要求するメッセージが撮影端末11に送信される(S402)。このファインダ画像送信要求は、撮影端末11のファインダ画像表示部112にメッセージとして表示される。操作者は、ファインダ画像表示部112のファインダ画像送信要求メッセージを見て、撮影端末11のカメラ機能の電源を入れる。これにより、ファインダ画像が取り込まれ、通信回線を介して撮影操作指示端末21に送られる(S403)。
【0078】
撮影端末11は、このファインダ画像とともに、撮影方向とカメラの画角の情報を添付して撮影操作指示端末21に送信する。撮影方向は撮影端末11が備える地磁気センサおよび重力センサで識別した画像フレーム中央の方位角度および上下角であり、画角は撮影端末11のカメラで撮影される画像の範囲を角度で表したものである。
【0079】
画角は、撮像素子サイズおよびレンズの焦点距離から図9に示した関係式で、画像フレームの左端から右端までの水平画角、画像フレームの上辺から下辺までの垂直画角として求めることができる。つまり、画角は、ファインダ画像を取り込んでいるレンズの焦点距離と撮像素子サイズから決まる値である。この画角の情報は、撮影操作指示端末21のモニタ表示部211に表示されるファインダ画像サイズと撮影端末11のファインダ画像表示部112に表示されるファインダ画像サイズとを正確に対応付けるために使用する情報である。つまり、撮影操作指示端末21に表示されるファインダ画像に対して行った操作指示を、撮影端末11に表示されているファインダ画像上に正確に対応付けて操作指示の内容として表示するために使用する情報である。この場合の操作指示の内容は、ファインダ画像が表示する方向の移動指示やその移動量を含む。
【0080】
なお、前述したように、マルチメディア通信の開始に先立って、撮影端末11の保有するカメラ機能情報が撮影操作指示端末21に通知され、撮影操作指示端末21において、撮影端末11の機能条件が設定される。このとき通知されるカメラ機能情報にレンズの焦点距離および撮像素子サイズが含まれるので、図9に示した関係式で画角を求めることができる。しかし、画角の情報は、撮影端末11と撮影操作指示端末21との間で操作指示情報の整合をとるために必要な情報である。そのため、本実施形態ではファインダ画像とともに撮影端末11から撮影操作指示端末21に送信するものとしている。また、撮影端末11から撮影操作指示端末21に送信する撮影方向と画角の情報は、その情報に変化が生じた場合に更新される。つまり、カメラの向きを変えたときは撮影方向が、そして、ズームイン/ズームアウトにより画角を変化させたときには画角の情報が更新される。
【0081】
図8のS404以降を説明するに当たり、図10も参照する。
【0082】
図10は、第2の実施形態における撮影端末11のファインダ画像表示部112と撮影操作指示端末21のモニタ表示部211の画像表示例を示す図である。
【0083】
図10を参照して、撮影操作指示端末21の操作指示入力部215から入力した操作指示が、撮影端末11のファインダ画像表示部112に表示される動作を説明する。なお、操作指示入力部215から行う操作指示の入力は、モニタ表示部211に表示されているファインダ画像に対して行われる操作指示と等価である。そのため、以降の説明では、モニタ表示部211で操作指示者が行う入力操作として説明する。
【0084】
図10は、撮影操作指示端末21のモニタ表示部211で操作指示者が行う操作例を右側に、そして、操作者が撮影端末11を移動する操作を行う際に参照するファインダ画像表示部112の表示例を左側に示している。また、図10の(A)、(B)、(C)は、時系列でのそれぞれの表示推移を示す。
【0085】
まず、図10の(A)の状態のファインダ画像が表示されている。操作指示者は、ファインダ画像の左端の建物が中央にくる構図の写真を撮影したいと思い、モニタ表示部211に表示されているファインダ画像のその建物をポイントする操作指示を行う。つまり、スタイラスペンで左端の建物の位置をポイント指示する操作を行う。
【0086】
ポイント指示された位置は、図7の操作指示送信部212により、タッチパネル上の座標として識別される。なお、タッチパネルはモニタ表示部211に重ねて貼り合わせた構成であり、モニタ表示部211に表示されているファインダ画像のサイズ、位置は、撮影操作指示端末21でそれを識別している。従って、以降の説明において、「タッチパネル上の座標」を「モニタ表示部211上のファインダ画像の座標」として説明する。
【0087】
撮影操作指示端末21は撮影端末11に対して、新たな構図の画像フレームをファインダ画像表示部112に表示するように動作する。つまり、操作指示送信部212は、ポイント指示された位置をモニタ表示部211上のファインダ画像の座標として識別し、後述するように、その座標を撮影方向と画角の情報に基づいて、画像フレームの基点からの移動方向および移動量の情報に変換する。
【0088】
なお、図10において、モニタ表示部211上のファインダ画像上にポイント指示された位置を示しているが、このような表示は無くてもかまわない。また、このようなポイント指示位置をファインダ画像上に表示する場合、操作指示送信部212は、ポイント指示された位置に対応するファインダ画像の座標をモニタ表示制御部214に通知する。モニタ表示制御部214は、通知された座標に対応する位置にポイント指示を付す。
【0089】
そして、操作指示送信部212は、ポイント指示された位置を示す情報として、画像フレームの基点からの移動方向および移動量を操作指示情報として撮影端末11に送信する。撮影端末11において、操作指示送信部212が送信した操作指示情報は、操作指示受信部114で受信される(図8のS404)。
【0090】
操作指示受信部114は、操作指示情報が示す画像フレームの基点からの移動方向および移動量に基づいて新たな構図の画像フレームを生成する。つまり、ポイント指示された位置が中央になる構図の画像フレームを生成する。
【0091】
操作指示受信部114は、この新たな構図フレームを操作指示の内容としてファインダ画像表示部112に表示する(図8のS405)。このとき、操作者が撮影端末11を移動すべき方向を示す印を付してもよい。図10の左側の(A)は、構図フレームと移動方向がファインダ画像表示部112に表示される例を示している。つまり、構図フレームの右端が点線で示され、カメラを左方向に移動させることを意味する矢印が示されている。
【0092】
ここで図11を参照して座標、画像フレームの基点および移動方向、移動量について説明しておく。
【0093】
図11は、カメラが撮影する画像フレームの領域を示す図である。カメラが撮影する画像フレーム形状は前述したように撮像素子の形状で決まる。ここで、撮影された画像は、ファインダ画像表示部112およびモニタ表示部211に表示される。従って、撮像素子に結像する画像、それをファインダ画像表示部112に表示した画像およびモニタ表示部211に表示した画像の3つの画像が扱われる。これらの3つの画像はそれぞれ大きさが異なるかもしれない。しかし、形状はいずれも相似形となっている。相似形になって表示されない場合があったとしても、その表示装置では横方向、縦方向の元画像からの拡大/縮小率を把握しているので、本質的には相似形として処理できる。
【0094】
撮影端末11と撮影操作指示端末21は、撮像素子サイズがわかっている。しかし、撮影端末11は撮影操作指示端末21のモニタ表示部211でファインダ画像がどのように表示されるかについては知らない。また、逆に、撮影操作指示端末21は撮影端末11のファインダ画像表示部112でファインダ画像がどのように表示されるかについては知らない。そのため、モニタ表示部211に表示されたファインダ画像おいてポイント指示された点を、ファインダ画像表示部112に表示されたファインダ画像上で特定できるように制御する必要がある。
【0095】
一つの制御方法として、モニタ表示部211において検出されたファインダ画像の座標を撮像素子上の座標に変換して通知することにより実現できる。
【0096】
操作指示送信部212は、モニタ表示部211にファインダ画像がどのように表示されているのかという情報をモニタ表示制御部214から受信している。そのため、操作指示送信部212は、モニタ表示部211で識別したポイント指示位置の座標をモニタ表示部211に表示されているファインダ画像の座標として特定することができる。そして、モニタ表示部211で特定したファインダ画像の座標を、相似関係を用いて撮像素子の座標に変換して操作指示受信部114に通知する。
【0097】
操作指示受信部114は、ファインダ画像表示部112にファインダ画像がどのように表示されているのかという情報を把握している。そして、操作指示受信部114は、相似関係を用いて、通知された撮像素子上の座標をファインダ画像表示部112に表示されたファインダ画像の座標に変換してポイント表示する。
【0098】
以上のように制御した場合、撮影端末11と撮影操作指示端末21とでそれぞれ座標の変換を行う必要がある。
【0099】
しかし、本実施形態では、画像フレームの基点からの移動方向と移動量を用いて、撮影端末11と撮影操作指示端末21とで直接扱うことができる値を用いた制御を行うようにしている。
【0100】
前述したように、撮影端末11は地磁気センサと重力センサを備えて、撮影画像に対する撮影方向の情報を取得することができる。地磁気センサにより方位角が、そして重力センサにより上下角が検出される。
【0101】
図11において、画像フレームの横方向の中央に方位角が、縦方向の中央に上下角が表示される。方位角は北を零(0)度として東が90度、南が180度、西が270度の順にその方位の角度が検出される。上下角は水平を零(0)度として、向いている上下方向の角度が検出される。また、図9を参照して説明したように画角の情報も得られている。そして、撮影方向(方位角、上下角)の情報および画角の情報は撮影端末11と撮影操作指示端末21とで共有している。
【0102】
従って、撮像素子、ファインダ画像表示部112そしてモニタ表示部211に表示されるいずれのファインダ画像も、図11に示す画像フレームの領域として表示される。そして、方位角、上下角および画角は、いずれのファインダ画像においても同じ数値となる。
【0103】
つまり、操作指示受信部114は、ファインダ画像表示部112にファインダ画像がどのように表示されているかを知っている。そのため、ファインダ画像表示部112の座標をファインダ画像の撮影方向(方位角、上下角)の情報と対応付けて記憶することができる。同様に、操作指示送信部212は、モニタ表示制御部214と協働することにより、モニタ表示部211の座標をファインダ画像の撮影方向(方位角、上下角)の情報と対応付けて記憶することができる。
【0104】
図11に示すように、画像フレームの方位角を示す垂直線と上下角を示す水平線の交点を画像フレームの基点と称する。例えば、モニタ表示部211でポイント指示した点の座標は、画像フレームの基点からの方位角、上下角として「どの方向に何度」離れているかという情報として識別される。そして、この方向と角度の情報をそのままファインダ画像表示部112に適用して、モニタ表示部211でポイント指示した点と対応するファインダ画像表示部112のファインダ画像の位置にポイント表示をすることができる。
【0105】
方位角において右方向を「プラス」、左方向を「マイナス」とし、上下角において上方向を「プラス」、下方向を「マイナス」として移動方向を識別する。また、移動量は、画角との対応で値が求まる。
【0106】
例えば、図11において、横方向の画角が30度で縦方向の画角が20度であったとする。また、移動量「a」が画像フレームの横方向の辺の長さに対する割合が「0.30」で、移動量「b」が画像フレームの縦方向の辺の長さに対する割合が「0.25」であったとする。この場合の「a」に対応する移動量は「9.00度」で、「b」に対応する移動量は「5.00度」となる。
【0107】
従って、撮影操作指示端末21の操作指示送信部212は、「マイナス9.00度、マイナス5.00度」を操作指示情報として、撮影端末11の操作指示受信部114に通知する。
【0108】
この操作指示情報を受信した撮影端末11の操作指示受信部114は、ファインダ画像表示部112上のファインダ画像において同じ条件の位置にポイント表示する。これにより、モニタ表示部211でポイント指示した点と同じ位置にポイント表示することができる。つまり、ファインダ画像表示部112に表示されているファインダ画像の画像フレームの基点から横方向に「マイナス9.00度」、縦方向に「マイナス5.00度」移動した点の座標となる。
【0109】
なお、方位角、上下角は相対値ではなく絶対値を用いてもかまわない。例えば、表示しているファインダ画像の撮影方向として、地磁気センサが検出した方位角が「173.00度」、そして重力センサが検出した上下角が「プラス3.00度」であったとする。上記の例の場合、ポイント指示した位置は、「173.00−9.00=164.00」、そして「3.00−5.00=−2.00」となり、「164.00度、マイナス2.00度」が操作指示情報となる。そして、撮影端末11の操作指示受信部114は、ファインダ画像表示部112上のファインダ画像に対して「164.00度、マイナス2.00度」に相当する座標位置にポイント表示する。
【0110】
そして、撮影端末11の操作指示受信部114は、上記のポイントが中心となる構図フレームを生成して、操作指示の内容としてファインダ画像表示部112に表示する。
【0111】
図10に戻って説明を続ける。
【0112】
ファインダ画像表示部112に表示された操作指示の内容を見た操作者は、ファインダ画像表示部112に表示されるファインダ画像が構図フレーム内に入るようにカメラを左方向に移動させる。この移動操作の過程が図10の(B)として示されている。
【0113】
操作者が撮影端末11を移動させると、その移動はセンサ118により検出される。つまり、左右方向の移動は地磁気センサにより、上下方向の移動は重力センサにより検出される。この検出した情報は、操作指示受信部114に通知される。また、この検出した情報は、対応するファインダ画像の送信とともに通信制御装置117を介して撮影操作指示端末21にも通知される。
【0114】
操作指示受信部114は、移動前の撮影方向を示すセンサの検出値と移動後の撮影方向を示すセンサの検出値の差分を、移動方向および移動量として識別する。そして、ファインダ画像表示部112に表示されている構図フレームを、移動方向とは逆の方向に、移動量に対応する値の座標位置に移動させる。
【0115】
図10の(B)の左側の図は、このようにして表示されたファインダ画像表示部112の表示例で、ファインダ画像のフレームが構図フレームに近づいている様子として示されている。
【0116】
一方、新たな撮影方向の情報は撮影操作指示端末21にも送られている。そのため、モニタ表示部211にポイント指示が表示されている場合、上述したものと同じ原理で、移動方向とは逆の方向であって、移動量に対応する値のモニタ表示部211上の座標位置にポイント指示の表示が移動する。この制御はモニタ表示制御部214により行われる。図10の(B)の右側の図は、モニタ表示部211に表示されるファインダ画像において、操作指示者がポイント指示した位置が中央に近づいている様子として示されている。
【0117】
そして、図10の(C)は、指示操作者がカメラを移動させて、ファインダ画像が構図フレーム内に入った様子を示す(図8のS406)。図10の(C)の左側の図は、ファインダ画像表示部112に表示されるファインダ画像が構図フレームに入った様子を示す。また、図10の(C)の右側の図は、モニタ表示部211に表示されるファインダ画像において、操作指示者がポイント指示した表示が中央に達した様子を示す。
【0118】
目的とした構図になったとき、操作指示者は写真撮影の操作指示を出す。撮影操作を要求する操作指示情報が撮影端末11に送られ、操作指示受信部114で受信される(図8のS407)。
【0119】
操作指示受信部114は、撮影操作を要求する操作指示情報に基づいて、撮影操作を指示するメッセージを操作指示の内容としてファインダ画像表示部112に表示する(図8のS408)。
【0120】
操作者は、ファインダ画像表示部112に表示された撮影操作を指示するメッセージを見て、シャッターボタンを押して撮影操作を行う。撮影部115で撮影された撮影画像は、撮影画像出力部116で画像圧縮が行われて撮影操作指示端末21に送信される。撮影画像は撮影画像受信部213で受信され、圧縮が解除されてモニタ表示制御部214を介してモニタ表示部211に表示される(図8のS409)。
【0121】
上記の図8のS404からS409の動作を繰り返すことにより、操作指示者は、撮影端末11の操作者に対して、所望する構図となるように操作指示を出して写真撮影を遠隔で行うことができる。
【0122】
撮影が終了したら、撮影端末11または撮影操作指示端末21からセッションの切断要求を出すことにより、撮影端末11と撮影操作指示端末21との通信が切断される(図8のS410)。
【0123】
図12は、上記に説明した撮影端末11の動作を示すフロー図である。
【0124】
撮影端末11は、光学入力部111から入力した画像をファインダ画像として取り込む(S501)。このときの撮影方向が地磁気センサと重力センサで検出され、また、そのときのレンズの焦点距離から画角も識別できる(S502)。
【0125】
このようにして取り込んだファインダ画像に、撮影方向と画角の情報を付加して撮影操作指示端末21に送信する(S503)。
【0126】
撮影端末11は、撮影操作指示端末21から操作指示情報が送られてくるのを待つ(S504)。撮影操作指示端末21において操作指示者が操作指示を入力すると、撮影端末11はその操作指示に基づく操作指示情報を受信する(S504、YES)。この操作指示情報には、前述したように、操作指示者のポイント指示に対応する、ファインダ画像を表示すべき方向(撮影端末11の移動方向)と移動量が含まれている。
【0127】
操作指示情報に含まれる移動方向と移動量に基づいて、操作指示者が意図している構図フレームが操作指示の内容としてファインダ画像表示部112に表示される(S505)。
【0128】
ファインダ画像表示部112に表示された操作指示の内容を見た操作者は、指示された構図フレームにファインダ画像が入るように撮影端末11を移動操作する。つまり、カメラの方向を指示された方向に左右上下の移動を行う。
【0129】
この操作者による操作が地磁気センサおよび重力センサにより移動として検出され(S506、YES)、その移動方向および移動量が識別される(S507)。
【0130】
地磁気センサおよび重力センサが検出した左右、上下の移動方向および移動量に対応して、ファインダ画像表示部112に表示している構図フレームを移動させる(S508)。つまり、地磁気センサおよび重力センサが検出した移動方向と逆方向に、検出した移動量だけ構図フレームを移動させる。
【0131】
このようにして、操作者が行った移動操作により、ファインダ画像表示部112に表示された構図フレームが、ファインダ画像表示部112に表示されているファインダ画像フレームの中に入ってくる(S509)。そして、構図フレームがファインダ画像フレームとほぼ重なる所定の位置に近づいてきたとき(S509、YES)、撮影端末11は、その旨を操作者に通知する接近表示を出力する(S510)。
【0132】
そして、構図フレームがファインダ画像表示部112に表示されるファインダ画像フレームにほぼ合致したしたときに(S511、YES)、撮影端末11は、その旨を操作者に通知する到達表示を出力する(S512)。
【0133】
上記の接近表示および到達表示は、例えば振動、音、音声ガイド、点滅により行われる。
【0134】
次に、図13を参照してモニタ表示部211における操作例とその操作に対応するファインダ画像表示部112における表示例を説明する。
【0135】
図13は、モニタ表示部211における操作例とその操作に対応するファインダ画像表示部112における表示例を示す図である。
【0136】
図13の(A)は、上記で説明したように、操作指示者が構図の中央としたいポイントを指示する操作を示す。このとき操作メニューとして、ポイント指示する前に「移動」を選択しておく。この場合は、既に説明したように、構図の中央とする座標に対応する移動方向・移動量を操作指示情報として撮影端末11に通知する。これによりファインダ画像表示部112には、新しい構図のフレーム、移動方向が表示される。なお、図13の(A)に示すように移動量を画面表示してもよい。この場合は、「0.5画面」移動することを意味している。また、表示する移動量は距離でも角度でもよい。角度の場合は、相対的な角度でも絶対的な角度でもよい。
【0137】
図13の(B)は、操作指示者が構図を移動したい場合の操作を示す。操作メニューとして「移動」を選択し、その後、ポイント指示し、そのまま移動方向にスタイラスペンをずらし、移動終了点でスタイラスペンを画面から離す操作を行う。これは、始点位置が終点位置になるように構図を移動することを意味する。この場合は、始点座標と終点座標に対応する位置(移動方向・移動量)が操作指示情報として撮影端末11に通知される。これによりファインダ画像表示部112には、新しい構図のフレーム、移動方向、移動量が表示される。
図13の(C)は、操作指示者がズームインの指示をする場合の操作を示す。この場合は、操作メニューとして「ズーム」を選択し、拡大したい範囲を連続線で囲う。これにより、表示範囲を示す座標に対応する位置と操作内容が操作指示情報として撮影端末11に通知される。ファインダ画像表示部112には、ズームインする箇所の構図フレームと操作内容として「ズームイン」が画面表示される。
【0138】
また、図示していないが、特定の領域を上記と同様に指定して、その領域の解像度を変更する指示を行えるようにしてもよい。
【0139】
以上に説明したように、第2の実施形態においては、撮影端末11でリアルタイムにとらえているファインダ画像を、撮影操作指示端末21でモニタすることができる。そして、操作指示者は、モニタ表示されたファインダ画像が、意図する方向の画像表示や意図する構図になるように、撮影端末11を移動させる指示を含む操作指示を入力して、通信回線を介して操作指示情報を撮影端末11に送ることができる。その操作指示情報に基づく操作指示の内容は、撮影端末11のファインダ画像表示部112に構図フレームとして表示される。そのため、操作者は、ファインダ画像がその構図フレームに入るように撮影端末11を移動すればよい。ファインダ画像がその構図フレームに入ったことを確認した操作指示者は、操作者に撮影端末11の撮影操作を指示する。これにより操作指示者は所望の構図の写真を遠隔で撮影することができる。そして、第2の実施形態は、このような利用形態において操作指示者の意図する操作指示の内容を操作者に直感的かつ正確に伝えることができる。
【0140】
次に第2の実施形態の変形例を説明する。
【0141】
構成および動作は図7および図8で示したものと同じである。しかし、モニタ表示部211およびファインダ画像表示部112における表示が第2の実施形態と異なる。
【0142】
図14は、第2の実施形態の変形例におけるモニタ表示部211およびファインダ画像表示部112における表示画面例を示す模式図である。第2の実施形態の変形例におけるモニタ表示部211およびファインダ画像表示部112は2画面構成となっている。ファインダ画像が表示される通常表示領域と、広角表示領域とに分かれている。
【0143】
広角表示領域は、ファインダ画像が写し出している画角の複数倍の視野角を表示することができる。広角表示領域は、現在ファインダ画像が写し出している画角の中央を零(0)とし、左右それぞれ90度の範囲を表示している。中央に示されている画像フレームは、現在の画角で写し出している画像表示範囲を示している。つまり、この画像フレームの左辺と右辺の中央が、左右方向における撮影端末11が現在向いている方向である。
【0144】
また、このフレームの上辺と下辺の中央が、上下方向における撮影端末11が現在向いている方向である。
【0145】
第2の実施形態においては、操作指示者はファインダ画像の表示内での移動を操作者に指示した。しかし、第2の実施形態の変形例は、ファインダ画像で表示されていない領域にカメラの方向を移動させるように直感的かつ正確に操作指示することができる。
【0146】
図16は、第2の実施形態の変形例において、モニタ表示部211の広角表示領域でのポイント指示と、それに基づくファインダ画像表示部112の広角表示領域でのポイント表示の動作を説明するフロー図である。
【0147】
図16の(A)は、モニタ表示部211の広角表示領域でのポイント指示に係る動作を説明するフロー図である。撮影操作指示端末21は、ファインダ画像を撮影端末11から受信する際に、撮影方向と画角に関する情報も受信する(S601)。従って、その情報に基づく撮影方向を基点とし、画角に対応する相似形のフレームをモニタ表示部211の広角表示領域に表示する(S602)。また、左右90度方向の範囲、上下10度方向の範囲の相似形の広角表示領域は画角から容易に生成できる。
【0148】
撮影操作指示端末21は、操作指示者のポイント指示の入力を待つ(S603)。そして、操作指示者のポイント指示の入力があると(S603、YES)、撮影操作指示端末21は、操作指示送信部212において、その指示されたポイントの基点からの左右、上下の移動方向および移動量を識別する。移動量は角度で識別される(S604)。
【0149】
撮影操作指示端末21は、操作指示情報として左右、上下の移動方向および移動量を撮影端末11に送信する(S605)。
【0150】
図16の(B)は、ファインダ画像表示部112の広角表示領域にポイント表示する動作を説明するフロー図である。撮影端末11は、地磁気センサおよび重力センサにより、現在のファインダ画像を写し出しているカメラの撮影方向の情報を検出して操作指示受信部114に通知している(S611)。操作指示受信部114は、その情報に基づく撮影方向を基点とし、画角に対応する相似形の画像フレームをファインダ画像表示部112の広角表示領域に表示する(S612)。左右90度方向の範囲、上下10度方向の範囲の相似形の広角表示領域は画角から容易に生成できる。
【0151】
撮影端末11は、撮影操作指示端末21から送信される操作指示情報を待つ(S613)。撮影端末11は、撮影操作指示端末21から操作指示情報を受信すると(S613、YES)、操作指示受信部114において、操作指示情報に含まれる左右、上下の移動方向および移動量を識別する(S614)。移動量は角度で識別される。操作指示受信部114は、現在の撮影方向を基点として、識別した移動方向および移動量に対応する位置に移動ポイント表示を付す。
【0152】
図14に示すように、モニタ表示部211の広角表示領域において操作指示者がポイント指示を入力した位置が、ファインダ画像表示部112の広角表示領域にポイント表示される。
【0153】
操作者はこの表示を見て、左方向に約45度、撮影端末11を移動させる。
【0154】
撮影端末11の移動にともない、図10(B)で説明したように、この移動がセンサで検出されるので、検出した移動方向と逆方向に、検出した移動量だけファインダ画像表示部112の広角表示領域においてポイント表示を移動させる。もちろん、通常表示領域のファインダ画像は移動した方向の画像を表示している。
【0155】
また、この移動方向、移動量は移動した方向のファインダ画像とともに撮影操作指示端末21にも通知される。従って、モニタ表示部211の広角表示領域においても、この通知された移動方向、移動量の情報に基づいて同様の処理が行われ、ポイント指示した位置の表示が移動する。
【0156】
図15は、撮影端末11の移動にともない、ファインダ画像表示部112の広角表示領域においてポイント表示が、そしてモニタ表示部211の広角表示領域においてポイント指示が移動する様子を示す。そして、撮影端末11が目的とする方向に近づいてくると、構図フレームが通常表示領域にも表示されるようになる。
【0157】
このように、第2の実施形態の変形例は、ファインダ画像表示部とモニタ表示部のそれぞれにおいて広角表示領域を備え、ファインダ画像で表示されていない領域にカメラの方向を移動させる操作指示を容易に行うことができる。操作者は、操作指示者が意図する操作指示の内容を直感的かつ正確に理解することができる。
【0158】
次に、第3の実施形態を説明する。
【0159】
図17は、本発明の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。
【0160】
第3の実施形態は、撮影操作指示端末22に画像合成部226を更に備えた点において第2の実施形態の撮影操作指示端末21と異なる。
【0161】
第3の実施形態の撮影端末12は、第2の実施形態の撮影端末11と実質的に同一の構成を備える。つまり、撮影端末12は、光学入力部121、ファインダ画像表示部122、ファインダ画像出力部123、撮影部125、撮影画像出力部126、操作指示受信部124、センサ128および通信制御部127を含んで構成される。また、ファインダ画像表示部122は、第2の実施形態の変形例として説明した図14、図15に示すような2画面構成となっている。
【0162】
一方、撮影操作指示端末22は、モニタ表示部221、操作指示送信部222、撮影画像受信部223、モニタ表示制御部224、操作指示入力部225、画像合成部226および通信制御部227を含んで構成される。
【0163】
画像合成部226は、撮影端末12から取得した複数の連続写真を合成してパノラマ写真を生成する。そして、画像合成部226が生成したパノラマ写真はモニタ表示制御部224に入力され、モニタ表示制御部224の制御によりモニタ表示部221の広角表示領域に表示される。広角表示領域は、ファインダ画像が写し出している画角の複数倍の視野角を表示することができる。
【0164】
第2の実施形態の変形例において、操作指示者はファインダ画像が現在表示している領域以外の領域にカメラの方向を移動させる操作指示を行うことができた。第3の実施形態は、広角表示領域にパノラマ写真を表示することにより、所望する構図位置を操作指示者が直感的に把握することができる。
【0165】
図18を参照して第3の実施形態の動作を説明する。
【0166】
図18は、第3の実施形態の動作を示すシーケンス図である。
【0167】
図8を参照して説明した第2の実施形態と相違する動作に絞って説明する。
【0168】
S701のセッション確立からS703のファインダ画像を撮影操作指示端末22のモニタ表示部221に表示するまでの動作は、第2の実施形態における動作と同じである。
【0169】
パノラマ写真をモニタ表示部221に表示して遠隔指示を行うことを所望する操作指示者は、例えば撮影操作指示端末22の操作メニューの「パノラマ」を指定する操作指示を入力する。この操作入力により、パノラマ撮影操作を指示する操作指示情報が撮影端末12に送信される。パノラマ撮影操作の操作指示情報を受信した撮影端末12は(S704)、ファインダ画像表示部122にパノラマ撮影操作を指示するメッセージを表示する(S705)。
【0170】
パノラマ撮影操作を指示するメッセージを見た操作者は、左右をずらしながら周辺の写真を複数枚撮影する。
【0171】
撮影された複数枚の写真は撮影操作指示端末22に送信され、画像合成部226でパノラマ写真に合成されてモニタ表示制御部224に入力され、モニタ表示制御部224の制御によりモニタ表示部221に表示される(S706)。
【0172】
ここでパノラマ写真の合成と、モニタ表示部221における表示について図19、20、21を参照して説明する。
【0173】
図19は、画像合成部226で行われるパノラマ写真の合成方法を説明する図である。図19では3枚の画像が送られてきて、それらをパノラマ写真に合成する様子を模式的に示している。
【0174】
前述したように、撮影端末12は、センサ(地磁気センサおよび重力センサ)を備え、撮影時の撮影方向の情報を撮影画像に添付して送ってくる。また画角の情報も添付されている。例えば、図19に示す3枚の写真(A)、(B)、(C)について説明する。
【0175】
写真(A)は、327度方向を向いて、カメラが水平な状態で撮影された写真である。写真(B)は、350度方向を向いて、カメラが水平な状態で撮影された写真である。また、写真(C)は、14度方向を向いて、カメラが水平な状態で撮影された写真である。ここで、「北」を「零(0)度」とし、右回りで角度が大きくなる。つまり、「東」が「90度」、「南」が「180度」そして「西」が「270度」として表示される。従って、これらの写真は「北西」から「北北東」方向の写真である。また、カメラの上下方向も示されているが、ここでは簡単のために、いずれの写真もカメラが水平な状態で撮影された写真としている。
【0176】
また、画角は左右方向で30度、上下方向で20度としている。これは前述のようにレンズの焦点距離と撮像素子サイズで決まってくる値である。
【0177】
従って、このような各写真の撮影方向と画角の情報から、図19の中段に示すように、各写真の方位角の重複箇所を重ね合わせることにより、図19の下段に示すようなパノラマ写真を合成することができる。もちろん、各写真に上下方向のずれがある場合には、上下方向の重複箇所を重ね合わせればよい。
【0178】
また、本実施形態では写真の撮影方向と画角の情報からパノラマ写真を合成しているが、必ずしもこの方法に限ることはなく、任意の方法でパノラマ写真を合成してかまわない。例えば、各写真の画像の特徴点を抽出して、その特徴点を重ね合わせることによりパノラマ写真を合成する方法もある。
【0179】
以上のようにして合成されたパノラマ写真は、画像合成部226からモニタ表示制御部224に送られる。モニタ表示制御部224は、撮影端末12からパノラマ写真合成用に送られた写真に引き続き送られてきているファインダ画像と、このパノラマ写真をモニタ表示部221に表示する。
【0180】
図20は、モニタ表示部221のファインダ画像とパノラマ写真の表示例を示す図である。
【0181】
この表示例では、モニタ表示部221は通常表示領域と広角表示領域の2画面構成となっている。通常表示領域には撮影端末12から送られてきているファインダ画像が表示され、広角表示領域にはパノラマ写真が表示される。このパノラマ写真は、現在送られてきているファインダ画像と対応する位置関係で表示される。そして、現在のファインダ画像が表示している領域の画像フレームが、パノラマ写真に重ねて表示される。
【0182】
なお、広角表示領域における表示は、第2の実施形態の変形例で説明したものと同様に、現在の撮影方向を「零(0)度」とし、その左右90度の領域を表示するように構成されている。従って、広角表示領域に表示されている方位角度は、相対的な方位角度として示されている。なお、図19で説明したように、撮影端末12で検出して撮影操作指示端末22に通知してくる方位角度は地磁気センサで検出した絶対的な方位角度である。もちろん、広角表示領域における表示を絶対的な方位角度で表示してもかまわない。その場合は、現在のファインダ画像が撮影されている方位角度が中央に表示される。
【0183】
操作指示者はモニタ表示部221の広角表示領域のパノラマ写真を見ることにより、所望の構図を直感的に把握することができる。そして、その構図となるように広角表示領域のパノラマ写真上にポイント指示の入力を行う。つまり、所望する構図の中央をポイント指示する(図18のS707)。
【0184】
図16を参照して第2の実施形態の変形例の動作を説明したものと同様に、その指示されたポイントが、基点から左右、上下どの程度の移動方向および移動量であるかが角度で識別される。基点は現在のファインダ画像の中央点である。例えば、図20の表示例の場合、上下方向の移動は無く、「左方向に32度」の移動であることが識別される。そして、撮影操作指示端末22は、操作指示情報として左右、上下の移動方向および移動量を撮影端末12に送信する。
【0185】
また、モニタ表示制御部224の制御によりモニタ表示部221の表示を図21に示すようにしてもよい。この表示例の場合は、2画面構成ではなくモニタ表示部221の全体を広角表示領域として使うように構成している。この場合は、パノラマ写真を2画面構成の場合よりも大きく表示することができるので、操作指示者はより直感的に所望の構図を決めることができる。
【0186】
また、この場合、撮影端末12から送られてきているファインダ画像が表示している領域の画像フレームが、パノラマ写真に重ねて表示される。または、ファインダ画像を透過画像に加工してパノラマ写真に重ねて表示してもよい。また逆に、パノラマ写真を透過画像にしてファインダ画像と重ねるようにしてもよい。
【0187】
一方、第3の実施形態における撮影端末12は、第2の実施形態の変形例と同様の動作を行う。図22は第3の実施形態における撮影端末12のファインダ画像表示部122の表示例を示す図である。
【0188】
撮影端末12は、地磁気センサおよび重力センサにより、現在のファインダ画像を写し出しているカメラの撮影方向の情報を検出して操作指示受信部124に通知している。操作指示受信部124は、その情報に基づく撮影方向を基点とし、ファインダ画像の画角に対応する相似形の画像フレームをファインダ画像表示部122の広角表示領域の中央部に表示する。なお、広角表示領域はこの画像フレームの中心から、例えば左右方向90度、上下方向20度の範囲を表示するものとする。
【0189】
撮影端末12の操作指示受信部124は、撮影操作指示端末22から操作指示情報を受信すると、操作指示情報に含まれる左右、上下の移動方向および移動量を識別する。そして、操作指示受信部124は、現在の撮影方向を基点として、識別した移動方向および移動量に対応する位置に移動ポイント表示を付す(図18のS708)。図22の(A)がこの状態の表示例を示している。
【0190】
操作者はこの表示を見て、左方向に32度、撮影端末12を移動させる。
【0191】
撮影端末12の移動にともない、この移動がセンサで検出されるので、操作指示受信部124は、検出した移動方向と逆方向に、検出した移動量だけファインダ画像表示部122の広角表示領域においてポイント表示を移動させる。もちろん、通常表示領域のファインダ画像は移動した方向の画像を表示している。
【0192】
また、この移動方向、移動量は、移動した方向を写し出しているファインダ画像とともに撮影操作指示端末22にも通知される。従って、モニタ表示部221の広角表示領域においても、この通知された移動方向、移動量の情報に基づいて同様の処理が行われ、ポイント指示した位置の表示が移動する(図18のS709)。
【0193】
図22の(B)は、撮影端末12の移動にともない、ファインダ画像表示部122の広角表示領域においてポイント表示が移動する様子を示す。そして、撮影端末12の向きが目的とする方向に近づいてくると、構図フレームが通常表示領域にも表示されるようになる。また、図23は、図20に示した表示例の広角表示領域において、撮影端末12の移動にともない、ポイント指示がパノラマ写真とともに移動する様子を示す。
【0194】
なお、第3の実施形態においても、操作者の移動操作により、ファインダ画像表示部に表示された構図フレームがファインダ画像表示部の表示フレームとほぼ重なる所定の位置に近づいてきたときには接近表示を出力する。また、構図フレームがファインダ画像表示部の表示フレームとほぼ合致したしたときには到達表示を出力する。そして、これらの接近表示および到達表示は、例えば振動、音、音声ガイド、点滅により行われる。
【0195】
以上のように構成することにより、第3の実施形態は撮影操作指示端末にパノラマ写真を表示することができる。そして、操作指示者は、ファインダ画像が現在表示している領域以外の領域においても所望の構図位置を直感的に把握することができ、カメラの方向を移動させる操作指示を行うことができる。
【0196】
第3の実施形態の変形例を説明する。
【0197】
第3の実施形態の変形例は、撮影操作指示端末で合成したパノラマ写真を撮影端末のファインダ画像表示部の広角表示領域にも表示する。
【0198】
第3の実施形態の変形例は、図17に示した第3の実施形態の構成と同じである。画像合成部226で合成されたパノラマ写真は、モニタ表示制御部224に送られて、モニタ表示制御部224の制御でモニタ表示部221に表示される。このとき、モニタ表示制御部224は、そのパノラマ写真を操作指示送信部222にも送り、撮影端末12に送信するように指示する。
【0199】
操作指示送信部222は、通信回線を介してパノラマ写真を撮影端末12に送信する。このとき操作指示送信部222は、必要に応じて画像圧縮等の処理を行う。また、送信されるパノラマ写真には、パノラマ写真の画像フレームに対応する方位角および上下角の情報が付されている。
【0200】
撮影操作指示端末22からパノラマ写真を受信した撮影端末12は、操作指示受信部124において、パノラマ写真をファインダ画像表示部122の広角表示領域に表示する処理を行う。このとき操作指示受信部124は、必要に応じて画像圧縮解除等の処理を行い、パノラマ写真に付された方位角および上下角の情報に基づいて、パノラマ写真をファインダ画像表示部122の広角表示領域の対応する位置に表示する。
【0201】
上述した動作は、図18に示したシーケンス図のS706とS707の動作の間に行われる。
【0202】
以上のように構成し、動作することにより、第3の実施形態の変形例は撮影操作指示端末のみならず撮影端末にもパノラマ写真を表示することができる。そして、撮影端末の操作者は、操作指示者が、ファインダ画像で表示されていない領域にカメラの方向を移動させる操作指示を行ったとしても、操作指示者の意図するその指示を直感的かつ正確に理解することができる。
【0203】
第4の実施形態を説明する。
【0204】
第4の実施形態は、パノラマ写真を撮影端末で合成し、それを撮影操作指示端末に送り、撮影端末のファインダ画像表示部の広角表示領域および撮影操作指示端末のモニタ表示部に表示する。
【0205】
図24は、第4の実施形態の構成を示すブロック図である。
【0206】
第4の実施形態は、撮影端末13に画像合成部136を備える。また、撮影操作指示端末23は、第3の実施形態の撮影操作指示端末22から画像合成部226を除いた構成に相当する。
【0207】
撮影端末13は、光学入力部131、ファインダ画像表示部132、ファインダ画像出力部133、撮影部135、画像合成部136、撮影画像出力部133、操作指示受信部134、センサ138および通信制御部139を含んで構成される。また、ファインダ画像表示部132は、第2の実施形態の変形例として説明した図14、図15および第3の実施形態として説明した図22に示すような2画面構成となっている。
【0208】
一方、撮影操作指示端末23は、モニタ表示部231、操作指示送信部232、撮影画像受信部233、モニタ表示制御部234、操作指示入力部235および通信制御部236を含んで構成される。
【0209】
図25は、第4の実施形態の動作を示すシーケンス図である。図18を参照して説明した第3の実施形態の動作と相違する点を中心にして説明する。
【0210】
パノラマ写真をモニタ表示部231に表示して遠隔指示を行うことを所望する操作指示者は、第3の実施形態と同じように、例えば撮影操作指示端末23の操作メニューに表示される「パノラマ」を指定する操作指示を入力する。この操作入力により、パノラマ撮影操作を指示する操作指示情報が撮影端末13に送信される。パノラマ撮影操作の操作指示情報を受信した撮影端末13は(S804)、ファインダ画像表示部132にパノラマ撮影操作を指示するメッセージを表示する(S805)。
【0211】
パノラマ撮影操作を指示するメッセージを見た操作者は、左右をずらしながら周辺の写真を複数枚撮影し、パノラマ写真合成を行う操作メニューを選択操作する。
【0212】
この操作により、画像合成部136は、撮影した複数の連続写真を合成してパノラマ写真を生成する。そして、画像合成部136が生成したパノラマ写真は操作指示受信部134に入力され、操作指示受信部134の制御によりファインダ画像表示部132の広角表示領域に表示される。
【0213】
なお、パノラマ写真の合成および広角表示領域への表示は、第3の実施形態で説明したように撮影画像に付加された方位角および上下角の情報に基づいて制御される。
【0214】
また、このとき、合成されたパノラマ写真は、撮影画像出力部137にも入力され、撮影画像出力部137で画像圧縮等の処理が行われて、通信回線を介して撮影操作指示端末23に送信される。
【0215】
撮影操作指示端末23は、パノラマ写真を撮影画像受信部233で受信して画像圧縮の解除を行い、モニタ表示制御部231の制御によりパノラマ写真をモニタ表示部231に表示する(S806)。
【0216】
モニタ表示部231の表示形態は、第3の実施形態で説明した図20のように広角表示領域を設けた表示でも良いし、図21のように通常表示領域を広角用に表示変更して使用するようにしても良い。また、パノラマ写真のモニタ表示部231への表示は、第3の実施形態で説明したように撮影画像に付加された方位角および上下角の情報に基づいて制御される。
【0217】
操作指示者はモニタ表示部231の広角表示領域のパノラマ写真を見ることにより、所望の構図を直感的に把握することができる。そして、その構図となるように広角表示領域のパノラマ写真上にポイント指示の入力を行う。つまり、所望する構図の中央をポイント指示する。
【0218】
操作指示者が入力した操作指示は、操作指示情報として撮影端末13に送られ(S807)、第2の実施形態の変形例および第3の実施形態で説明したように、その操作指示の内容がファインダ画像表示部132の広角表示領域に表示される。
【0219】
このとき第4の実施形態においては、ファインダ画像表示部132の広角表示領域にはパノラマ写真が表示されている。そして、操作指示の内容はパノラマ写真の対応する位置に表示される(S808)。
【0220】
以降の動作は第3の実施形態と同じなので説明を省略する。
【0221】
なお、第4の実施形態においても、操作者の移動操作により、ファインダ画像表示部に表示された構図フレームがファインダ画像表示部の表示フレームとほぼ重なる所定の位置に近づいてきたときには接近表示を出力する。また、構図フレームがファインダ画像表示部の表示フレームとほぼ合致したしたときには到達表示を出力する。そして、これらの接近表示および到達表示は、例えば振動、音、音声ガイド、点滅により行われる。
【0222】
以上のように構成することにより、第4の実施形態は、第3の実施形態の変形例と同様の効果を奏する。つまり、撮影端末の操作者は、操作指示者が、ファインダ画像で表示されていない領域にカメラの方向を移動させる操作指示を行ったとしても、操作指示者の意図するその指示を直感的かつ正確に理解することができる。
【0223】
また、上記の各実施形態の説明において、撮影操作指示端末から撮影端末に送られる要求や操作指示情報に基づくメッセージはファインダ画像表示部に表示されるとして説明した。この場合、撮影端末は、メッセージ内容を合成音声により発するように構成しておいてもよい。例えば、ファインダ画像送信要求の場合には、「カメラの電源を入れてファインダ画像を送信してください」と発する。パノラマ撮影操作を指示する操作指示情報の場合には、「周辺のパノラマ写真を撮影して画像を送信してください」と発する。そして、撮影操作を指示する操作指示情報の場合には、「現在の構図で撮影してください」と発する。また、ズームイン操作を指示する場合は「ズームインしてください」と発する。このように構成することで、操作者は、操作指示者の指示する内容をより的確に把握することができる。
【0224】
さらに、上記の各実施形態の説明は撮影端末にカメラの遠隔操作機能が無いものとして説明した。しかし、カメラの遠隔操作機能がある場合には、絞りやシャッター速度等のカメラの撮影条件設定、解像度の変更、ズームイン/ズームアウト、シャッター操作等を撮影操作指示端末から操作指示者が遠隔で操作できることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0225】
10 画像取得手段
11、12、13 撮影端末
31、101、111、121、131 光学入力部
32、102、112、122、132 ファインダ画像表示部
33、103、113、123、133 ファインダ画像出力部
34、104、114、124、134 操作指示受信部
115、125、135 撮影部
116、126、137 撮影画像出力部
117、216、127、227、139、236 通信制御部
118、128、138 センサ
20 画像表示操作指示手段
21、22、23 撮影操作指示端末
41、201、211、221、231 モニタ表示部
42、202、212、222、232 操作指示送信部
213、223、233 撮影画像受信部
214、224、234 モニタ表示制御部
215、225、235 操作指示入力部
136、226 画像合成部
30 画像取得装置
40 画像表示操作指示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学入力部から入力する画像をファインダ画像として表示するファインダ画像表示部と、前記ファインダ画像を、通信回線を介して出力するファインダ画像出力部と、を含む画像取得手段と、前記通信回線を介して入力した前記ファインダ画像をモニタ表示するモニタ表示部と、前記モニタ表示部に表示された前記ファインダ画像に対して入力された、前記ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、前記通信回線を介して操作指示情報として出力する操作指示送信部と、を含む画像表示操作指示手段とを備え、前記画像取得手段は、前記画像表示操作指示手段が出力する前記操作指示情報を、前記通信回線を介して入力し、前記操作指示の内容を前記ファインダ画像表示部に表示する操作指示受信部を含むことを特徴とする遠隔画像表示システム。
【請求項2】
前記画像取得手段は、前記ファインダ画像の方位角と上下角を含む撮影方向を検出するセンサを更に含み、前記ファインダ画像に前記撮影方向情報と前記ファインダ画像の画角情報を付加して前記通信回線を介して出力し、前記操作指示送信部は、前記モニタ表示部に表示された前記ファインダ画像に対して入力された前記操作指示を、前記モニタ表示部の前記ファインダ画像上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置情報を含む前記操作指示情報として出力し、前記操作指示受信部は、入力した前記操作指示情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記ファインダ画像表示部の前記ファインダ画像上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置を識別し、前記ファインダ画像表示部に前記操作指示に対応する表示を付すことを特徴とする請求項1に記載の遠隔画像表示システム。
【請求項3】
前記モニタ表示部は、前記ファインダ画像を表示する第1の表示領域と、前記ファインダ画像の画角に対応する画像フレームを表示し、前記画角の所定倍の視野角を表示する第2の表示領域とを備え、前記ファインダ画像表示部は、前記ファインダ画像を表示する第1の表示領域と、前記ファインダ画像の画角に対応する画像フレームを表示し、前記画角の所定倍の視野角を表示する第2の表示領域とを備え、前記操作指示送信部は、前記モニタ表示部の前記第2の表示領域の前記画像フレーム以外の領域に対して入力された前記操作指示を、前記モニタ表示部の前記第2の表示領域上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置情報を含む前記操作指示情報として出力し、前記操作指示受信部は、入力した前記操作指示情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記ファインダ画像表示部の前記第2の表示領域上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置を識別し、前記ファインダ画像表示部の前記第2の表示領域に前記操作指示に対応する表示を付すことを特徴とする請求項2に記載の遠隔画像表示システム。
【請求項4】
前記画像取得手段は、前記光学入力部から入力する画像を撮影する撮影部と、前記撮影部で撮影した撮影画像を、撮影方向情報と前記撮影画像の画角情報を付加して前記通信回線を介して出力する撮影画像出力部を更に含み、前記画像表示操作指示手段は、前記通信回線を介して前記画像取得手段が出力する前記撮影画像を受信する撮影画像受信部と、前記通信回線を介して入力する前記ファインダ画像と前記撮影画像受信部から入力する前記撮影画像を切り替えて前記モニタ表示部に表示するモニタ表示制御部と、前記モニタ表示部に表示される前記ファインダ画像に対して前記操作指示を入力する操作指示入力部を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の遠隔画像表示システム。
【請求項5】
前記画像表示操作指示手段は、前記撮影画像受信部が取得した前記画像取得手段が出力する複数の前記撮影画像を合成してパノラマ写真として出力する画像合成部をさらに含み、前記モニタ表示制御部は、前記パノラマ写真を前記モニタ表示部の前記第2の表示領域に表示することを特徴とする請求項4に記載の遠隔画像表示システム。
【請求項6】
前記画像表示操作指示手段は、前記撮影画像受信部が取得した前記画像取得手段が出力する複数の前記撮影画像を合成してパノラマ写真として出力する画像合成部をさらに含み、前記モニタ表示部は、前記ファインダ画像の画角の所定倍の視野角を表示する表示領域を備え、前記モニタ表示制御部は、前記パノラマ写真が有する前記撮影方向情報と前記画角情報に対応する、前記モニタ表示部の前記表示領域上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置に、前記パノラマ写真を表示することを特徴とする請求項4に記載の遠隔画像表示システム。
【請求項7】
前記モニタ表示制御部は、前記ファインダ画像を前記パノラマ写真の対応する位置に重ねて表示することを特徴とする請求項6に記載の遠隔画像表示システム。
【請求項8】
前記操作指示受信部は、前記センサが検出した前記撮影方向に基づいて、前記画像取得手段の移動方向および移動量を識別し、当該移動方向および移動量に対応して、前記ファインダ画像表示部に表示された前記操作指示に対応する表示を移動させることを特徴とする請求項2乃至7のいずれかの請求項に記載の遠隔画像表示システム。
【請求項9】
前記操作指示受信部は、前記センサで検出した前記撮影方向に基づいて、前記画像取得手段の移動方向および移動量を識別し、当該移動方向および移動量が、前記操作指示に対応する表示に対応する予め定めた範囲に達したときに、その旨を通知する表示を出力することを特徴とする請求項8に記載の遠隔画像表示システム。
【請求項10】
光学入力部から入力する画像をファインダ画像として表示するファインダ画像表示部と、前記ファインダ画像を、通信回線を介して出力するファインダ画像出力部と、前記ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示に関わる操作指示情報を、前記通信回線を介して入力し、前記操作指示の内容を前記ファインダ画像表示部に表示する操作指示受信部とを備えたことを特徴とする画像取得装置。
【請求項11】
前記ファインダ画像の方位角と上下角を含む撮影方向を検出するセンサを更に含み、前記ファインダ画像に前記撮影方向情報とファインダ画像の画角情報を付加して前記通信回線を介して出力し、前記操作指示受信部は、入力した前記操作指示情報に含まれる前記ファインダ画像上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置情報に基づいて、前記ファインダ画像表示部の前記ファインダ画像上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置を識別し、前記ファインダ画像表示部に前記操作指示に対応する表示を付すことを特徴とする請求項10記載の画像取得装置。
【請求項12】
前記ファインダ画像表示部は、前記ファインダ画像を表示する第1の表示領域と、前記ファインダ画像の画角に対応する画像フレームを表示し、前記画角の所定倍の視野角を表示する第2の表示領域とを備え、前記操作指示受信部は、入力した前記操作指示情報に含まれる前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置情報に基づいて、前記ファインダ画像表示部の前記第2の表示領域上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置を識別し、前記ファインダ画像表示部の前記第2の表示領域に前記操作指示に対応する表示を付すことを特徴とする請求項11記載の画像取得装置。
【請求項13】
前記操作指示受信部は、前記センサが検出した前記撮影方向に基づいて、前記画像取得手段の移動方向および移動量を識別し、当該移動方向および移動量に対応して、前記ファインダ画像表示部に表示された前記操作指示に対応する表示を移動させることを特徴とする請求項11または12に記載の画像取得装置。
【請求項14】
前記操作指示受信部は、前記センサで検出した前記撮影方向に基づいて、前記画像取得手段の移動方向および移動量を識別し、当該移動方向および移動量が、前記操作指示に対応する表示に対応する予め定めた範囲に達したときに、その旨を通知する表示を出力することを特徴とする請求項13に記載の画像取得装置。
【請求項15】
通信回線を介して画像取得装置から入力する画像をファインダ画像としてモニタ表示するモニタ表示部と、前記モニタ表示部に表示された前記ファインダ画像に対して入力された、前記ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、前記画像取得装置に表示するための操作指示情報として前記通信回線を介して出力する操作指示送信部と、を備えたことを特徴とする画像表示操作指示装置。
【請求項16】
前記ファインダ画像は、前記ファインダ画像の方位角と上下角を含む撮影方向情報と画角情報が付加され、前記操作指示送信部は、前記モニタ表示部に表示された前記ファインダ画像に対して入力された前記操作指示を、前記モニタ表示部の前記ファインダ画像上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置情報を含む前記操作指示情報として出力することを特徴とする請求項15に記載の画像表示操作指示装置。
【請求項17】
前記モニタ表示部は、前記ファインダ画像を表示する第1の表示領域と、前記ファインダ画像の画角に対応する画像フレームを表示し、前記画角の所定倍の視野角を表示する第2の表示領域とを備え、前記操作指示送信部は、前記モニタ表示部の前記第2の表示領域の前記画像フレーム以外の領域に対して入力された前記操作指示を、前記モニタ表示部の前記第2の表示領域上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置情報を含む前記操作指示情報として出力することを特徴とする請求項16に記載の画像表示操作指示装置。
【請求項18】
前記通信回線を介して前記画像取得装置から入力する複数の撮影画像を合成してパノラマ写真として出力する画像合成部と、前記パノラマ写真を前記モニタ表示部の前記第2の表示領域に表示するモニタ表示制御部とを更に含むことを特徴とする請求項17に記載の画像表示操作指示装置。
【請求項19】
前記モニタ表示部は、前記ファインダ画像の画角の所定倍の視野角を表示する表示領域を備え、前記通信回線を介して前記画像取得装置から入力する複数の撮影画像を合成してパノラマ写真として出力する画像合成部と、前記パノラマ写真が有する前記撮影方向情報と前記画角情報に対応する、前記モニタ表示部の前記表示領域上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置に、前記パノラマ写真を表示するモニタ表示制御部とを更に含むことを特徴とする請求項17に記載の画像表示操作指示装置。
【請求項20】
前記モニタ表示制御部は、前記ファインダ画像を前記パノラマ写真の対応する位置に重ねて表示することを特徴とする請求項19に記載の画像表示操作指示装置。
【請求項21】
画像取得手段が、光学入力部から入力する画像をファインダ画像表示部にファインダ画像として表示し、前記ファインダ画像を、通信回線を介して出力し、画像表示操作指示手段が、前記通信回線を介して入力した前記ファインダ画像をモニタ表示部にモニタ表示し、モニタ表示された前記ファインダ画像に対して入力された、前記ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、前記通信回線を介して操作指示情報として出力し、前記画像取得手段が、前記操作指示情報を前記通信回線を介して入力し、前記操作指示の内容を前記ファインダ画像表示部に表示することを特徴とする遠隔画像表示方法。
【請求項22】
前記画像取得手段のセンサが、前記ファインダ画像の方位角と上下角を含む撮影方向を検出し、前記画像取得手段が、前記ファインダ画像に前記撮影方向情報と前記ファインダ画像の画角情報を付加して前記通信回線を介して出力し、前記画像表示操作指示手段が、前記モニタ表示部に表示された前記ファインダ画像に対して入力された前記操作指示を、前記モニタ表示部の前記ファインダ画像上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置情報を含む前記操作指示情報として出力し、前記画像取得手段が、入力した前記操作指示情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記ファインダ画像表示部の前記ファインダ画像上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置を識別し、前記ファインダ画像表示部に前記操作指示に対応する表示を付すことを特徴とする請求項21に記載の遠隔画像表示方法。
【請求項23】
前記モニタ表示部が、前記ファインダ画像を表示する第1の表示領域と、前記ファインダ画像の画角に対応する画像フレームを表示し、前記画角の所定倍の視野角を表示する第2の表示領域とを備え、前記ファインダ画像表示部が、前記ファインダ画像を表示する第1の表示領域と、前記ファインダ画像の画角に対応する画像フレームを表示し、前記画角の所定倍の視野角を表示する第2の表示領域とを備え、前記画像表示操作指示手段が、前記モニタ表示部の前記第2の表示領域の前記画像フレーム以外の領域に対して入力された前記操作指示を、前記モニタ表示部の前記第2の表示領域上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置情報を含む前記操作指示情報として出力し、前記画像取得手段が、入力した前記操作指示情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記ファインダ画像表示部の前記第2の表示領域上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置を識別し、前記ファインダ画像表示部の前記第2の表示領域に前記操作指示に対応する表示を付すことを特徴とする請求項22に記載の遠隔画像表示方法。
【請求項24】
前記画像取得手段がさらに、前記光学入力部から入力する画像を撮影し、撮影した撮影画像を、撮影方向情報と前記撮影画像の画角情報を付加して前記通信回線を介して出力し、前記画像表示操作指示手段がさらに、前記通信回線を介して前記画像取得手段が出力する前記撮影画像を受信し、前記通信回線を介して入力する前記ファインダ画像と前記撮影画像を切り替えて前記モニタ表示部に表示し、前記モニタ表示部に表示される前記ファインダ画像に対して前記操作指示を入力することを特徴とする請求項23に記載の遠隔画像表示方法。
【請求項25】
前記画像表示操作指示手段が、前記画像取得手段が出力する複数の前記撮影画像をパノラマ写真として合成し、前記パノラマ写真を前記モニタ表示部の前記第2の表示領域に表示することを特徴とする請求項24に記載の遠隔画像表示方法。
【請求項26】
前記モニタ表示部が、前記ファインダ画像の画角の所定倍の視野角を表示する表示領域を備え、前記画像表示操作指示手段が、前記画像取得手段が出力する複数の前記撮影画像をパノラマ写真として合成し、前記パノラマ写真が有する前記撮影方向情報と前記画角情報に対応する、前記モニタ表示部の前記表示領域上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置に、前記パノラマ写真を表示することを特徴とする請求項24に記載の遠隔画像表示方法。
【請求項27】
前記画像表示操作指示手段が、前記ファインダ画像を前記パノラマ写真の対応する位置に重ねて表示することを特徴とする請求項26に記載の遠隔画像表示方法。
【請求項28】
前記画像表示操作指示手段が、前記センサが検出した前記撮影方向に基づいて、前記画像取得手段の移動方向および移動量を識別し、当該移動方向および移動量に対応して、前記ファインダ画像表示部に表示された前記操作指示に対応する表示を移動させることを特徴とする請求項22乃至27のいずれかの請求項に記載の遠隔画像表示方法。
【請求項29】
前記画像表示操作指示手段が、前記センサで検出した前記撮影方向に基づいて、前記画像取得手段の移動方向および移動量を識別し、当該移動方向および移動量が、前記操作指示に対応する表示に対応する予め定めた範囲に達したときに、その旨を通知する表示を出力することを特徴とする請求項28に記載の遠隔画像表示方法。
【請求項30】
光学入力部から入力する画像をファインダ画像として表示し、前記ファインダ画像を、通信回線を介して出力し、前記ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示に関わる操作指示情報を、前記通信回線を介して入力し、前記操作指示の内容を前記ファインダ画像表示部に表示することを特徴とする画像取得方法。
【請求項31】
前記ファインダ画像の方位角と上下角を含む撮影方向をセンサで検出し、前記ファインダ画像に前記撮影方向情報とファインダ画像の画角情報を付加して前記通信回線を介して出力し、入力した前記操作指示情報に含まれる前記ファインダ画像上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置情報に基づいて、前記ファインダ画像表示部の前記ファインダ画像上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置を識別し、前記ファインダ画像表示部に前記操作指示に対応する表示を付すことを特徴とする請求項30記載の画像取得方法。
【請求項32】
前記ファインダ画像表示部が、前記ファインダ画像を表示する第1の表示領域と、前記ファインダ画像の画角に対応する画像フレームを表示し、前記画角の所定倍の視野角を表示する第2の表示領域とを備え、入力した前記操作指示情報に含まれる前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置情報に基づいて、前記ファインダ画像表示部の前記第2の表示領域上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置を識別し、前記ファインダ画像表示部の前記第2の表示領域に前記操作指示に対応する表示を付すことを特徴とする請求項31記載の画像取得方法。
【請求項33】
前記センサで検出した前記撮影方向に基づいて移動方向および移動量を識別し、当該移動方向および移動量に対応して、前記ファインダ画像表示部に表示された前記操作指示に対応する表示を移動させることを特徴とする請求項31または32に記載の画像取得方法。
【請求項34】
前記センサで検出した前記撮影方向に基づいて移動方向および移動量を識別し、当該移動方向および移動量が、前記操作指示に対応する表示に対応する予め定めた範囲に達したときに、その旨を通知する表示を出力することを特徴とする請求項33に記載の画像取得方法。
【請求項35】
通信回線を介して画像取得装置から入力する画像をファインダ画像としてモニタ表示し、前記モニタ表示された前記ファインダ画像に対して入力された、前記ファインダ画像の入力方向または構図を含む画像取得に関する操作を指示する操作指示を、前記画像取得装置に表示するための操作指示情報として前記通信回線を介して出力することを特徴とする画像表示操作指示方法。
【請求項36】
前記ファインダ画像は、前記ファインダ画像の方位角と上下角を含む撮影方向情報と画角情報が付加され、前記モニタ表示部に表示された前記ファインダ画像に対して入力された前記操作指示を、前記モニタ表示部の前記ファインダ画像上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置情報を含む前記操作指示情報として出力することを特徴とする請求項35に記載の画像表示操作指示方法。
【請求項37】
前記モニタ表示部が、前記ファインダ画像を表示する第1の表示領域と、前記ファインダ画像の画角に対応する画像フレームを表示し、前記画角の所定倍の視野角を表示する第2の表示領域とを備え、前記モニタ表示部の前記第2の表示領域の前記画像フレーム以外の領域に対して入力された前記操作指示を、前記モニタ表示部の前記第2の表示領域上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置情報を含む前記操作指示情報として出力することを特徴とする請求項36に記載の画像表示操作指示方法。
【請求項38】
前記通信回線を介して前記画像取得装置から入力する複数の撮影画像をパノラマ写真として合成し、前記パノラマ写真を前記モニタ表示部の前記第2の表示領域に表示することを特徴とする請求項37に記載の画像表示操作指示方法。
【請求項39】
前記モニタ表示部が、前記ファインダ画像の画角の所定倍の視野角を表示する表示領域を備え、前記通信回線を介して前記画像取得装置から入力する複数の撮影画像をパノラマ写真として合成し、前記パノラマ写真が有する前記撮影方向情報と前記画角情報に対応する、前記モニタ表示部の前記表示領域上で特定される前記撮影方向情報と前記画角情報に基づく位置に、前記パノラマ写真を表示することを特徴とする請求項37に記載の画像表示操作指示方法。
【請求項40】
前記ファインダ画像を前記パノラマ写真の対応する位置に重ねて表示することを特徴とする請求項39に記載の画像表示操作指示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2012−109852(P2012−109852A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−257778(P2010−257778)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】