説明

遠隔管理装置および遠隔管理システム

【課題】各コントローラで必要とされるプログラムを容易に登録することが可能な遠隔管理装置およびこれを備える遠隔管理システムを提供する。
【解決手段】遠隔管理サーバ20は、複数のコントローラ10a,10b,・・・の少なくともいずれかにおいて実行されるべき複数のプログラムモジュールを記憶している。操作者は、グループ検索画面D1、グループ定義画面D2およびプログラムモジュール設定画面D3を介して1以上のプログラムモジュールからなるグループを定義する。続いて、操作者は、コントローラ別プログラムモジュール登録画面D5を介して各コントローラ10a,10b,・・・に定義したグループを対応付ける。これにより、遠隔管理サーバ20において、各コントローラ10a,10b,・・・で必要とされるプログラムモジュールが登録される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、それぞれ設備機器を制御する複数のコントローラを複数のコントローラの遠隔から管理する遠隔管理装置およびこれを備える遠隔管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、遠隔管理センターに設置された遠隔管理装置により、各地に点在する物件内の空調設備や防災機器等の設備機器を集中的に管理する遠隔管理サービスが実施されている。そして、このような遠隔管理サービスの一環として、プログラム配信サービスが実施されることがある(例えば、特許文献1−4)。ここでいうプログラム配信サービスとは、設備機器を制御するコントローラにおいて実行されるべきプログラムモジュールを、通信回線を介して遠隔管理装置からコントローラへと配信するサービスである。かかるプログラム配信サービスは、コントローラで必要とされるプログラムモジュールの修正を容易にしている。
【0003】
ところで、遠隔管理装置は、各地の物件内に配備される多数のコントローラを管理している。そして、各コントローラは、そのコントローラが制御する設備機器の構成やそのコントローラの利用者の都合に応じて、それぞれ異なるプログラムモジュールを必要としている。したがって、遠隔管理装置は、プログラムモジュールの配信を効率的に実施する上で、どのコントローラがどのプログラムモジュールを必要としているのかに関する情報を有している必要がある。そこで、現状では、管理者が遠隔管理装置に対し、手動で必要なプログラムモジュールを1つ1つ指定するという運用がなされている。
【特許文献1】特開2007−078221号公報
【特許文献2】特開2006−244269号公報
【特許文献3】特開2006−244164号公報
【特許文献4】特開2006−209469号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したように、各コントローラで必要とされるプログラムモジュールを1つ1つ指定していく作業は、それを行う管理者にとって煩雑なものである。また、近年、設備機器の多様化・高度化とともに、各コントローラで必要とされるプログラムモジュールの数も増大し、その更新の頻度も高まりつつある。さらに、プログラム配信サービスを導入するコントローラの数も増加する傾向にある。したがって、管理者の負担は今後ますます増大していくことが予想され、ひいては、入力ミスなどによって、利用者に誤ったプログラムモジュールによる望まれないサービスを提供してしまうといった事態も生じかねない。
【0005】
本発明の課題は、各コントローラで必要とされるプログラムを容易に登録することが可能な遠隔管理装置およびこれを備える遠隔管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1発明にかかる遠隔管理装置は、プログラム記憶部と、グループ定義情報登録部と、第1管理情報登録部と、通信部とを備え、複数のコントローラを複数のコントローラの遠隔から管理する。複数のコントローラは、それぞれ設備機器を制御する。プログラム記憶部は、複数のコントローラにおいて実行されるべき複数のプログラムを記憶する。グループ定義情報登録部は、グループ定義情報の登録を受け付ける。グループ定義情報は、複数のプログラムのうちの1以上のプログラムを要素とするグループを定義する。第1管理情報登録部は、第1管理情報の登録を受け付ける。第1管理情報は、コントローラとグループとを対応付ける。通信部は、コントローラにおいて実行されるべきプログラムを当該コントローラに向けて送信する。
【0007】
この遠隔管理装置は、複数のコントローラの少なくともいずれかにおいて実行されるべき複数のプログラムを記憶している。そして、この遠隔管理装置は、各コントローラにおいて実行されるべきプログラムの登録を受け付け、各コントローラに当該登録の内容に沿ったプログラムを提供する。この遠隔管理装置へのプログラムの登録は、1以上のプログラムからなるグループを定義し、定義したグループを各コントローラに対応付けることにより行われる。これにより、この遠隔管理装置では、各コントローラで必要とされるプログラムを容易に登録することができる。
【0008】
第2発明にかかる遠隔管理装置は、第1発明にかかる遠隔管理装置であって、グループ定義情報登録部は、第1グループ定義情報および第2グループ定義情報を含む、複数のグループ定義情報の登録を受け付ける。第1グループ定義情報は、第1グループを定義する。第1グループは、複数のプログラムのうちの1以上のプログラムを要素とするグループである。第2グループ定義情報は、第2グループを定義する。第2グループは、第1グループと異なるグループであって、複数のプログラムのうちの1以上のプログラムを要素とするグループである。
【0009】
この遠隔管理装置では、プログラムのグループを複数定義することが可能である。これにより、各コントローラで必要とされるプログラムをより容易に登録することができる。
【0010】
第3発明にかかる遠隔管理装置は、第2発明にかかる遠隔管理装置であって、グループ定義情報登録部は、第1グループ定義情報を表示し、表示された第1グループ定義情報に対する変更の入力を受け付け、入力された変更を第1グループ定義情報に反映したものを第2グループ定義情報として登録する。
【0011】
この遠隔管理装置では、プログラムの新たなグループ(第2グループ)をプログラムの既存のグループ(第1グループ)に基づいて定義することが可能である。言い換えると、操作者は、プログラムのグループを新たに定義する場合、新たなグループと既存のグループとの相違点のみを入力すればよいことになる。これにより、プログラムのグループを容易に定義することができる。特に、既存のグループに少しの変更を加えるだけで新たなグループを定義し得る場合には、グループの定義がより容易になる。
【0012】
第4発明にかかる遠隔管理装置は、第2発明または第3発明にかかる遠隔管理装置であって、登録変更部をさらに備える。登録変更部は、第1グループに第1管理情報によって対応付けられているコントローラの全部または一部を一括表示し、一括表示されたコントローラの全部または一部の選択を受け付け、選択されたコントローラを第2グループに対応付けるように第1管理情報を変更する。
【0013】
この遠隔管理装置では、操作者は、あるグループ(第1グループ)に対応付けられているコントローラの全部または一部に対して一括して、そのグループ(第1グループ)との対応関係を解消させて別のグループ(第2グループ)を対応付けることが可能である。すなわち、あるグループに対応付けられている全部または一部のコントローラを新たなグループに対応付け直す必要がある場合、当該変更にかかるコントローラが複数存在している場合であっても、それら複数のコントローラに対して個別の登録変更を行う必要はない。したがって、同じグループに対応付けられている複数のコントローラに同じ内容の登録変更が必要となった場合、操作者による当該変更作業が容易になる。
【0014】
なお、設備機器の新規機種が開発・導入されたり、設備機器で実行されるべきプログラムに修正の必要が生じたり等した場合には、特定のグループに対応付けられているコントローラの全部または一部を一括して変更したいという要望が生じ易い。第4発明は、特にこのような状況においてその効果を発揮する。
【0015】
第5発明にかかる遠隔管理装置は、第1発明から第4発明のいずれかにかかる遠隔管理装置であって、第2管理情報登録部をさらに備える。第2管理情報登録部は、第2管理情報の登録を受け付ける。第2管理情報は、コントローラとプログラムとを対応付ける。
【0016】
この遠隔管理装置では、コントローラに、グループを用いることなく直接的にプログラムを対応付けることができる。これにより、コントローラごとの事情を考慮してプログラムを登録することができる。
【0017】
第6発明にかかる遠隔管理装置は、第1発明から第5発明のいずれかにかかる遠隔管理装置であって、グループ定義情報は、プログラム識別情報と、グループ識別情報とを対応付ける情報である。プログラム識別情報は、グループに属するプログラムを識別する。グループ識別情報は、グループを識別する。
【0018】
この遠隔管理装置では、グループ定義情報自体にプログラム本体が含まれていない。すなわち、プログラム本体についてはプログラム記憶部で一元管理しておくことができる。したがって、同じプログラムを要素とする複数のグループが定義されている場合であっても、同じプログラムを別々の記憶領域に格納しておく必要がない。これにより、記憶領域を効率的に利用することができる。
【0019】
第7発明にかかる遠隔管理装置は、第1発明から第6発明のいずれかにかかる遠隔管理装置であって、通信部は、コントローラにおいて実行されるべきプログラムを含むプログラム群とともに、当該コントローラに第1管理情報によって対応付けられているグループを定義するグループ定義情報を、当該コントローラに向けて送信する。
【0020】
この遠隔管理装置は、各コントローラに、そのコントローラにおいて実行されるべきプログラムを含むプログラム群と、そのコントローラに対応付けられているグループのグループ定義情報とを提供する。これにより、各コントローラは、自己に対応付けられているプログラムを認識し、実行することができる。
【0021】
第8発明にかかる遠隔管理装置は、第1発明から第6発明のいずれかにかかる遠隔管理装置であって、特定部をさらに備える。特定部は、第1管理情報およびグループ定義情報を参照して、複数のプログラムの中からコントローラにおいて実行されるべきプログラムを特定する。通信部は、複数のプログラムのうちの特定部により特定されたプログラムのみをコントローラに向けて送信する。
【0022】
この遠隔管理装置は、各コントローラに、そのコントローラにおいて実行されるべきプログラムのみを提供する。これにより、余分なプログラムが送信されることがなく、この遠隔管理装置およびコントローラ間での通信負荷が抑制される。
【0023】
第9発明にかかる遠隔管理装置は、第1発明から第8発明のいずれかにかかる遠隔管理装置であって、コントローラは、設備機器に内蔵されている。
【0024】
この遠隔管理装置では、各設備機器で必要とされるプログラムを容易に登録することができる。
【0025】
第10発明にかかる遠隔管理システムは、複数のコントローラと、遠隔管理装置とを備える。複数のコントローラは、それぞれ設備機器を制御する。遠隔管理装置は、複数のコントローラを複数のコントローラの遠隔から管理する。遠隔管理装置は、プログラム記憶部と、グループ定義情報登録部と、第1管理情報登録部と、遠隔側通信部とを有する。プログラム記憶部は、複数のコントローラにおいて実行されるべき複数のプログラムを記憶する。グループ定義情報登録部は、グループ定義情報の登録を受け付ける。グループ定義情報は、複数のプログラムのうちの1以上のプログラムを要素とするグループを定義する。第1管理情報登録部は、第1管理情報の登録を受け付ける。第1管理情報は、コントローラとグループとを対応付ける。遠隔側通信部は、コントローラにおいて実行されるべきプログラムを当該コントローラに向けて送信する。コントローラは、コントローラ側通信部と、プログラム実行部とを有する。コントローラ側通信部は、遠隔側通信部から送信されたプログラムを受信する。プログラム実行部は、コントローラ側通信部により受信されたプログラムを実行する。
【0026】
この遠隔管理システムでは、遠隔管理装置が、複数のコントローラの少なくともいずれかにおいて実行されるべき複数のプログラムを記憶している。そして、この遠隔管理装置は、各コントローラにおいて実行されるべきプログラムの登録を受け付け、各コントローラに当該登録の内容に沿ったプログラムを提供する。この遠隔管理装置へのプログラムの登録は、1以上のプログラムからなるグループを定義し、定義したグループを各コントローラに対応付けることにより行われる。これにより、各コントローラで必要とされるプログラムを遠隔管理装置に容易に登録することができる。
【発明の効果】
【0027】
第1発明にかかる遠隔管理装置では、各コントローラで必要とされるプログラムを容易に登録することができる。
【0028】
第2発明にかかる遠隔管理装置では、各コントローラで必要とされるプログラムをより容易に登録することができる。
【0029】
第3発明にかかる遠隔管理装置では、プログラムのグループを容易に定義することができる。特に、既存のグループに少しの変更を加えるだけで新たなグループを定義し得る場合には、グループの定義がより容易になる。
【0030】
第4発明にかかる遠隔管理装置では、同じグループに対応付けられている複数のコントローラに同じ内容の登録変更が必要となった場合、操作者による当該変更作業が容易になる。なお、設備機器の新規機種が開発・導入されたり、設備機器で実行されるべきプログラムに修正の必要が生じたり等した場合には、特定のグループに対応付けられているコントローラの全部または一部を一括して変更したいという要望が生じ易い。第4発明は、特にこのような状況においてその効果を発揮する。
【0031】
第5発明にかかる遠隔管理装置では、コントローラごとの事情を考慮してプログラムを登録することができる。
【0032】
第6発明にかかる遠隔管理装置では、記憶領域を効率的に利用することができる。
【0033】
第7発明にかかる遠隔管理装置では、各コントローラは、自己に対応付けられているプログラムを認識し、実行することができる。
【0034】
第8発明にかかる遠隔管理装置では、余分なプログラムが送信されることがなく、この遠隔管理装置およびコントローラ間での通信負荷が抑制される。
【0035】
第9発明にかかる遠隔管理装置では、各設備機器で必要とされるプログラムを容易に登録することができる。
【0036】
第10発明にかかる遠隔管理システムでは、各コントローラで必要とされるプログラムを遠隔管理装置に容易に登録することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態にかかる遠隔管理サーバ(遠隔管理装置)20を含む遠隔管理システム100について説明する。
【0038】
〔全体の構成〕
遠隔管理システム100は、複数の物件1a,1b,・・・内にそれぞれ設置されている複数の空調システム40a,40b,・・・を遠隔管理センター2において管理するためのシステムである。遠隔管理システム100は、図1に示すように、主として、空調システム40a,40b,・・・と、コントローラ10a,10b,・・・と、遠隔管理サーバ20とから構成されている。物件1a,1b,・・・は、さまざまな地域に存在している。コントローラ10a,10b,・・・は、それぞれ物件1a,1b,・・・内に設置されており、それぞれ空調システム40a,40b,・・・を管理している。遠隔管理サーバ20は、物件1a,1b,・・・の遠隔に存在する遠隔管理センター2内に設置されており、コントローラ10a,10b,・・・にインターネット回線4を介して接続されている。
【0039】
〔物件の構成〕
物件1a,1b,・・・内には、それぞれ空調システム40a,40b,・・・が設置されている。以下、物件1aの構成について説明するが、その他の物件1b,・・・についても同様であるものとする。
【0040】
図2に示すように、物件1aは、例えば、オフィスビルであり、複数の区画7a,7b,7c,・・・に分割されている。区画7a,7b,7c,・・・には、それぞれ空調システム40aに含まれる空調設備50a,50b,50c,・・・が設置されている。
【0041】
区画7aは、物件1a全体を管理するビル管理会社に使用される管理室であり、残りの区画7b,7c,・・・にはテナントが入っている。管理室である区画7aには、空調設備50a,50b,50c,・・・を管理するコントローラ10aと、コントローラ10aの存在するローカルエリアネットワーク(以下、LAN)5をインターネット回線4に接続するルータ30とが設置されている。ルータ30は、ファイアウォール機能を有しており、LAN5外の機器からLAN5内のコントローラ10aへのアクセスを禁止している。なお、コントローラ10a側からLAN5外の機器側への問い合わせの応答についてはこの限りではない。
【0042】
〔空調設備の構成〕
以下、図3を参照しつつ、空調設備50aの構成について説明するが、その他の空調設備50b,50c,・・・についても同様であるものとする。
【0043】
物件1aの区画7a内を空気調和する空調設備50aは、図示されない圧縮機や熱交換器等から構成される冷媒回路を有している。また、空調設備50aには、各種センサ42a,42b,42c,42d,42e,・・・が取り付けられている。センサ42aは、空調設備50aの設置されている部屋の温度を検出する。センサ42bは、空調設備50aの設置されている物件1a付近の外気の温度を検出する。センサ42cは、空調設備50aに含まれる圧縮機(図示されない)の吐出管における冷媒の温度である吐出温度を検出する。センサ42dは、空調設備50aに含まれる圧縮機(図示されない)の吐出管における冷媒の圧力である吐出圧を検出する。センサ42eは、空調設備50aに含まれる圧縮機(図示されない)の吸入管における冷媒の圧力である吸入圧を検出する。
【0044】
また、空調設備50aは、制御部41を有している。制御部41は、コントローラ10aを介して物件1aの管理者から入力された制御命令や、リモコン43を介して区画7a内の一般の利用者から入力された制御命令に従って、空調設備50aの動作を制御する、すなわち、冷媒回路に含まれる圧縮機等の各部の動作を制御する。
【0045】
また、制御部41は、空調設備50aに関する機器データをコントローラ10aに送信する。例えば、制御部41は、所定の間隔(本実施形態では1分)で制御部41に接続されている各種センサ42a,42b,42c,42d,42e,・・・において検出された値をコントローラ10aに向けて送信する。また、制御部41は、リモコン43を介して制御命令が入力されると、直ちに当該入力された制御命令をコントローラ10aに向けて送信する。
【0046】
〔コントローラの構成〕
以下、コントローラ10aの構成について説明するが、その他のコントローラ10b,・・・についても同様であるものとする。
【0047】
コントローラ10aは、物件1a内の管理室7aに設置されており、同じく物件1a内に設置されている複数の空調設備50a,50b,50c,・・・を空調設備50a,50b,50c,・・・の内部通信用の空調ネットワーク6を介して管理している。具体的には、コントローラ10aは、空調設備50a,50b,50c,・・・における異常を検出したり、空調設備50a,50b,50c,・・・の運転スケジュールの入力を受け付けたり、当該運転スケジュールに従って空調設備50a,50b,50c,・・・の運転を制御したりしている。また、コントローラ10aは、ルータ30を介してインターネット回線4に接続され、さらに、インターネット回線4を介して遠隔管理センター2内の遠隔管理サーバ20に接続されている。
【0048】
図4に示すように、コントローラ10aは、主として、制御部11、記憶部12、インターネット通信部13、空調側通信部14、出力部15および入力部16から構成されている。
【0049】
インターネット通信部13は、コントローラ10aのインターネット回線4への接続を可能にしている。空調側通信部14は、コントローラ10aの空調ネットワーク6への接続を可能にしている。
【0050】
記憶部12には、機器データ記憶領域12aおよび日報データ記憶領域12bが確保されている。
【0051】
機器データ記憶領域12aには、空調側通信部14により収集される空調設備50a,50b,50c,・・・に関する機器データが記憶される。機器データ記憶領域12aは、このような機器データを所定の期間(本実施形態では30分)分記憶しておくことが可能な程度の記憶容量のみを有しており、新しい機器データが取得されるたびに、順次、最も古い機器データが消去されてゆくようになっている。
【0052】
日報データ記憶領域12bには、コントローラ10aから遠隔管理サーバ20に向けて1日1回送信される日報データの元データが記憶されている。日報データとは、1日分の空調設備50a,50b,50c,・・・の運転履歴や運転状態をまとめたデータであり、その1日にセンサ42a,42b,42c,42d,42e,・・・において検出された値の最大値・最小値や、その1日の空調設備50a,50b,50c,・・・の累積稼働時間などを含む。日報データ記憶領域12bに記憶されている日報データの元データとは、最終的に遠隔管理サーバ20に向けて送信されることになる日報データが完成する前の加工途中のデータである。日報データは、所定の間隔(本実施形態では30分)で機器データ記憶領域12aに記憶されている機器データに基づいて加工されてゆき、1日1回、所定の時間にインターネット通信部13を介して遠隔管理サーバ20に向けて送信されることになる。そして、日報データの遠隔管理サーバ20への送信が完了すると、送信済みの日報データは日報データ記憶領域12bから消去される。すなわち、日報データ記憶領域12bは、新たに次の日の日報データを作成するために明け渡される。
【0053】
制御部11は、記憶部12に記憶されている異常検出プログラムに従って、所定の間隔(本実施形態では5分)で機器データ記憶領域12aに記憶されている機器データに基づいて、空調設備50a,50b,50c,・・・における異常の有無を判断する。なお、制御部11は、当該異常検出処理を、空調設備50a,50b,50c,・・・単位で行う。異常検出プログラムは、複数のプログラムモジュールを含んでいる。これらのプログラムモジュールは、インターネット回線4を介して遠隔管理サーバ20からダウンロードされ、記憶部12に記憶されるようになっている。そして、異常を検出した制御部11は、異常発報データを作成し、インターネット通信部13に遠隔管理サーバ20に向けて直ちに送信させる。なお、制御部11が異常検出プログラムによって検出する異常の種別としては、「異常」および「予知」の2種類が存在している。ここで、「異常」に分類される異常とは、機器が故障している状態をいい、「予知」に分類される異常とは、未だ故障には至らないものの、近々故障することが予知される状態をいう。
【0054】
出力部15および入力部16は、タッチパネル機能およびスピーカ機能付きディスプレイとして一体的に構成されている。当該ディスプレイ上には、空調設備50a,50b,50c,・・・に対する制御命令の入力を受け付けるボタン等が並ぶ入力画面が表示され、当該ボタンに管理者が触れると、そのボタンに対応する処理がコントローラ10a内で実行されることになる。例えば、当該ディスプレイ上のボタンを操作することにより管理者により空調設備50a,50b,50c,・・・の電源をオンすることが選択された場合には、空調側通信部14を介して空調設備50a,50b,50c,・・・の制御部41に空調設備50a,50b,50c,・・・の電源をオンすることを指令する制御命令が送信されることになる。
【0055】
〔遠隔管理サーバの構成〕
遠隔管理サーバ20は、遠隔管理センター2内に設置されており、インターネット回線4を介して物件1a,1b,・・・内のコントローラ10a,10b,・・・に接続されている。
【0056】
図5に示すように、遠隔管理サーバ20は、主として、制御部21、記憶部22、インターネット通信部23、ディスプレイ24および入力部26から構成されている。なお、遠隔管理サーバ20は、実際には複数台のコンピュータからなるコンピュータ群であり、これらのコンピュータが協働することにより全体として遠隔管理サーバ20を構成している。
【0057】
インターネット通信部23は、遠隔管理サーバ20のインターネット回線4への接続を可能にしており、インターネット回線4を介してコントローラ10a,10b,・・・から送られてくる異常発報データおよび日報データを受信したり、コントローラ10a,10b,・・・にプログラムモジュールを送信したりする。
【0058】
記憶部22には、データベース22aおよびデータテーブル22b〜22eが記憶されている。データベース22aおよびデータテーブル22b〜22eの詳細については後述する。
【0059】
制御部21は、コントローラ10a,10b,・・・から送られてきた異常発報データおよび日報データに基づいて各地の空調システム40a,40b,・・・を管理している。例えば、空調システム40a,40b,・・・における異常を検出した場合には、その空調システム40a,40b,・・・にサービスマンを派遣するための処理を行う。また、制御部21は、コントローラ10a,10b,・・・に必要なプログラムモジュールをインターネット回線4を介して提供する。
【0060】
ディスプレイ24は、後述する画面D1〜D5等を表示する。入力部26は、マウスやキーボードから構成されており、操作者からの各種入力を受け付ける。
【0061】
〔各種データベースおよびデータテーブル〕
以下、遠隔管理サーバ20の記憶部22に記憶されているデータベース22aおよびデータテーブル22b〜22eの詳細について説明する。
【0062】
(1)プログラムモジュールデータベース
プログラムモジュールデータベース22aは、遠隔管理サーバ20の記憶部22内に確保されている記憶領域であって、各地のコントローラ10a,10b,・・・の少なくともいずれかにおいて実行されるプログラムモジュールを格納するためのデータベースである。
【0063】
図6に示すように、プログラムモジュールデータベース22a内には、機種群に1対1で対応するディレクトリが設けられている。各ディレクトリ内には、当該ディレクトリに対応する機種群に属する機種において実行され得るプログラムモジュール本体が格納されている。また、各ディレクトリの名称としては、当該ディレクトリに対応する機種群のIDが用いられている。
【0064】
なお、機種群とは、空調設備50a,50b,50c,・・・を提供する製造業者により用いられている、空調設備50a,50b,50c,・・・の機種を分類するための管理上のグループである。
【0065】
(2)グループ一覧テーブル
グループ一覧テーブル22bは、1以上のプログラムモジュールからなるグループを登録しておくためのテーブルである。すなわち、グループ一覧テーブル22bは、定義済みのグループのリストになっている。
【0066】
図7に示すように、グループ一覧テーブル22bには、「グループ名」「コメント」フィールドが定義されている。各レコードは、1のグループに対応する。
【0067】
各レコードの「グループ名」フィールドには、当該レコードに対応するグループの名称が格納される。グループの名称は、各グループを一意に識別するための情報である。各レコードの「コメント」フィールドには、当該レコードに対応するグループがどのようなグループであるのかを説明するためのコメントが格納される。
【0068】
(3)グループ定義テーブル
グループ定義テーブル22cは、各グループがどのプログラムモジュールから構成されているのかを示す情報を登録しておくためのテーブルである。
【0069】
図8に示すように、グループ定義テーブル22cには、「グループ名」「モジュール名」「機種群ID」「機種ID」フィールドが定義されている。各レコードは、1のグループと1のプログラムモジュールとの対応関係を定義するとともに、当該プログラムモジュールがどの機種群に属するどの機種の空調設備50a,50b,50c,・・・において実行されるべきかを示す情報を管理する。
【0070】
各レコードの「グループ名」フィールドには、当該レコードに対応するグループの名称が格納される。各レコードの「モジュール名」フィールドには、当該レコードに対応するプログラムモジュールの名称が格納される。各レコードの「機種群ID」フィールドには、当該レコードに対応する機種群のIDが格納される。各レコードの「機種ID」フィールドには、当該レコードに対応する機種のIDが格納される。なお、各レコードの「機種群ID」フィールドの値と「モジュール名」フィールドの値とを組み合わせることにより、1のプログラムモジュールが一意に識別されることになる(図6参照)。
【0071】
(4)コントローラ別グループ登録テーブル
コントローラ別グループ登録テーブル22dは、各地のコントローラ10a,10b,・・・にプログラムモジュールのグループを割り当てる情報を登録しておくためのテーブルである。
【0072】
図9に示すように、コントローラ別グループ登録テーブル22dには、「コントローラID」「グループ名」フィールドが定義されている。各レコードは、1のコントローラと1のグループとの対応関係を定義する。
【0073】
各レコードの「コントローラID」フィールドには、当該レコードに対応するコントローラのIDが格納される。各レコードの「グループ名」フィールドには、当該レコードに対応するグループの名称が格納される。
【0074】
(5)コントローラ別プログラムモジュール登録テーブル
コントローラ別プログラムモジュール登録テーブル22eは、各地のコントローラ10a,10b,・・・にプログラムモジュールを割り当てる情報を登録しておくためのテーブルである。
【0075】
図10に示すように、コントローラ別プログラムモジュール登録テーブル22eには、「コントローラID」「モジュール名」「機種群ID」「機種ID」「設備ID」フィールドが定義されている。各レコードは、1のコントローラと1のプログラムモジュールとの対応関係を定義するとともに、当該プログラムモジュールがどの機種群に属するどの機種のどの空調設備50a,50b,50c,・・・で実行されるべきかを示す情報を管理する。
【0076】
各レコードの「コントローラID」フィールドには、当該レコードに対応するコントローラのIDが格納される。各レコードの「モジュール名」フィールドには、当該レコードに対応するプログラムモジュールの名称が格納される。各レコードの「機種群ID」フィールドには、当該レコードに対応する機種群のIDが格納される。各レコードの「機種ID」フィールドには、当該レコードに対応する機種のIDが格納される。なお、各レコードの「機種群ID」フィールドの値と「モジュール名」フィールドの値とを組み合わせることにより、1のプログラムモジュールが一意に識別されることになる。各レコードの「設備ID」フィールドには、当該レコードに対応する空調設備50a,50b,50c,・・・のIDが格納される。
【0077】
<各種登録処理>
〔プログラムモジュールのグループを定義する際の処理の流れ〕
以下に、操作者が遠隔管理サーバ20においてプログラムモジュールのグループを定義する際の処理の流れを説明する。
【0078】
まず、操作者は、マウスやキーボードからなる入力部26を操作して、ディスプレイ24上にグループ検索画面D1(図11参照)を表示させる。
【0079】
グループ検索画面D1上には、新規作成ボタンD12が設けられている。操作者により新規作成ボタンD12が押されると、ディスプレイ24上の表示がグループ検索画面D1からグループ定義画面D2(図12参照)に切り替わる。グループ定義画面D2は、グループごとに作成される画面であり、操作者にグループとプログラムモジュールとを対応付ける設定の入力を受け付ける画面である。
【0080】
また、グループ検索画面D1上には、新たに定義しようとするグループの雛型となるグループの名称を入力するための入力欄D11が設けられている。操作者によって入力欄D11に雛型となるグループの名称が入力された状態で新規作成ボタンD12が押されると、当該雛型となるグループに変更を加えるという作業形式で新たなグループを定義することが可能になる。雛型となるグループを選択可能な当該機能は、新たに定義しようとするグループが登録済みのグループに少しの変更を加えるだけのものである場合に便利な機能である。
【0081】
入力欄D11は、プルダウン式になっている。そして、既に遠隔管理サーバ20に登録されているグループの名称の一覧が、プルダウンメニューとして表示される。したがって、操作者は、雛型となるグループの名称を、表示されたグループの名称の一覧の中から選択すればよいようになっている。なお、雛型となるグループを選択することなく、一からグループの内容を定義することも可能である。この場合、操作者は、入力欄D11においてプルダウンメニューの中から空白を選択すればよい。
【0082】
代わって、グループ定義画面D2上には、グループ名設定欄D21、コメント設定欄D22およびモジュール表示欄D23が設けられている。操作者は、グループ名設定欄D21にグループの名称を入力し、コメント設定欄D22に当該グループを説明するコメントを入力することができる。また、モジュール表示欄D23には、当該グループに対応付けられているプログラムモジュールの名称等が表示される。あるグループに対応付けられているプログラムモジュールの名称等は、グループ定義テーブル22cを参照して判断される。モジュール表示欄D23は、1または複数の行D23aから構成されている。各行D23aは、グループ定義テーブル22c内の1のレコードに対応するものであって、横方向に「モジュール名」「機種群ID」「機種ID」を表示する。
【0083】
なお、グループ検索画面D1上において雛型となるグループが選択された状態で新規作成ボタンD12が押された場合には、グループ定義画面D2上のグループ名設定欄D21、コメント設定欄D22およびモジュール表示欄D23には、それぞれデフォルト値として当該雛型となるグループの名称、当該雛型となるグループに対応付けられているコメントおよび当該雛型となるグループに対応付けられているプログラムモジュールの名称等が表示される。一方、グループ検索画面D1上において雛型となるグループが選択されないままに新規作成ボタンD12が押された場合には、グループ定義画面D2上のグループ名設定欄D21、コメント設定欄D22およびモジュール表示欄D23には、それぞれデフォルト値として空白が表示される。
【0084】
そして、操作者によって各行D23aの左横に配置されている編集ボタンD24が押されると、ディスプレイ24上にその行D23aに対応するプログラムモジュール設定画面D3(図13参照)が表示される。プログラムモジュール設定画面D3は、グループ定義画面D2上に表示されるプログラムモジュールの名称等の入力を受け付ける画面である。
【0085】
一方、操作者によって各行23aの左横に表示されている削除ボタンD25が押されると、その行23aがモジュール表示欄D23上から消去される。
【0086】
また、操作者が、追加ボタンD26を押した場合にも、ディスプレイ24上にプログラムモジュール設定画面D3(図13参照)が表示される。
【0087】
プログラムモジュール設定画面D3上には、「モジュール名」「機種群ID」「機種ID」を設定するための入力欄D31〜D33が設けられている。なお、追加ボタンD26が押されたことによりプログラムモジュール設定画面D3に遷移した場合には、各入力欄D31〜D33にはデフォルト値として空白が表示されることになる。一方、編集ボタンD24が押されたことによりプログラムモジュール設定画面D3に遷移した場合には、各入力欄D31〜D33にはデフォルト値として当該編集ボタンD24に対応する行D23aに表示されていた各値が表示されることになる。
【0088】
そして、操作者が、各入力欄D31〜D33に表示されていたデフォルト値に変更を加えて最終的に選択すべき値を入力し、OKボタンD35を押すと、ディスプレイ24上には再度、グループ定義画面D2(図12参照)が表示される。このときのグループ定義画面D2上のモジュール表示欄D23には、直前のプログラムモジュール設定画面D3上で入力された値が表示される。
【0089】
さらに、グループ定義画面D2上には、登録ボタンD27が設けられている。操作者によって登録ボタンD27が押されると、その旨を制御部21が検出する。そして、登録ボタンD27が押された旨を検出した制御部21は、グループ一覧テーブル22bおよびグループ定義テーブル22c内に新規レコードを追加する、あるいは既存のレコードの内容を変更する。すなわち、制御部21は、登録ボタンD27の押圧時にグループ定義画面D2上に入力ないし表示されていた内容を、グループ一覧テーブル22bおよびグループ定義テーブル22c内のレコードに反映する。
【0090】
戻って、グループ検索画面D1(図11参照)上には、グループ名入力欄D13、検索ボタンD14およびグループ表示欄D15が設けられている。操作者によって検索ボタンD14が押されると、グループ表示欄D15に1または複数の行D15aが表示される。各行D15aは、グループ一覧テーブル22b内のレコードに1対1で対応する。各行D15aには、当該行D15aに対応するレコードの「グループ名」「コメント」フィールドの値が横に並んだ状態で表示される。なお、グループ名入力欄D13が空白の状態で検索ボタンD14が押された場合には、グループ表示欄D15には、全てのグループに対応する行D15aが表示される。一方、グループ名入力欄D13に文字列が入力された状態で検索ボタンD14が押された場合には、グループ名に当該文字列を含むグループの一覧がグループ表示欄D15に表示されることになる。
【0091】
そして、操作者によって各行D15aの左横に配置されている編集ボタンD16が押されると、ディスプレイ24上にその行D15aに対応するグループを定義するためのグループ定義画面D2(図12参照)が表示される。これにより、操作者は、定義済みのグループの登録内容を変更することが可能になっている。なお、グループ検索画面D1上において編集ボタンD16が押されたことによりグループ定義画面D2に遷移した場合には、グループ名設定欄D21、コメント設定欄D22およびモジュール表示欄D23には、それぞれデフォルト値として当該編集ボタンD16に対応するグループの名称、当該編集ボタンD16に対応するグループに対応付けられているコメントおよび当該編集ボタンD16に対応するグループに対応付けられているプログラムモジュールの名称等が表示される。
【0092】
〔コントローラにプログラムモジュールを対応付ける際の処理の流れ〕
次に、操作者が遠隔管理サーバ20においてコントローラ10a,10b,・・・にプログラムモジュールを対応付ける際の処理の流れを説明する。なお、コントローラ10a,10b,・・・にプログラムモジュールを対応付ける方法としては、コントローラ10a,10b,・・・にプログラムモジュールのグループを対応付けることにより間接的に対応付ける方法と、コントローラ10a,10b,・・・にプログラムモジュールを直接的に対応付ける方法とがある。
【0093】
まず、操作者は、マウスやキーボードからなる入力部26を操作して、ディスプレイ24上にコントローラ別プログラムモジュール登録画面D5(図15参照)を表示させる。コントローラ別プログラムモジュール登録画面D5は、コントローラ10a,10b,・・・ごとに作成される画面である。
【0094】
あるコントローラ10a,10b,・・・に対応するコントローラ別プログラムモジュール登録画面D5上には、そのコントローラ10a,10b,・・・に現在対応付けられているプログラムモジュールのグループおよびプログラムモジュールを表示する現在値表示欄D51が設けられている。あるコントローラ10a,10b,・・・に現在対応付けられているグループおよびプログラムモジュールは、コントローラ別グループ登録テーブル22dおよびコントローラ別プログラムモジュール登録テーブル22eを参照して判断される。
【0095】
また、あるコントローラ10a,10b,・・・に対応するコントローラ別プログラムモジュール登録画面D5上には、そのコントローラ10a,10b,・・・に対応付けるグループの名称を入力するための入力欄D53が設けられている。操作者によって入力欄D53にグループの名称が入力された状態で登録ボタンD55が押されると、当該グループの名称を表示する行D51aが現在値表示欄D51に追加される。また、1の行D51aの追加とともに、コントローラ別グループ登録テーブル22d内には当該行D51aに対応するレコードが1つ追加される。現在値表示欄D51上の各行D51aは、その行D51aの左横の削除ボタンD52を押すことにより消去することができる。このとき、コントローラ別グループ登録テーブル22d内から、当該行D51aに対応するレコードが削除される。
【0096】
なお、入力欄D53は、プルダウン式になっている。そして、既に遠隔管理サーバ20に登録されているグループの一覧が、プルダウンメニューとして表示される。したがって、操作者は、コントローラ10a,10b,・・・に対応付けようとしているグループを、表示されたグループの一覧の中から選択すればよいようになっている。
【0097】
また、あるコントローラ10a,10b,・・・に対応するコントローラ別プログラムモジュール登録画面D5上には、そのコントローラ10a,10b,・・・に対応付けるプログラムモジュールの名称等を入力するための入力欄D54が設けられている。操作者によって入力欄D54に「モジュール名」「機種群ID」「機種ID」「設備ID」が入力された状態で登録ボタンD55が押されると、当該プログラムモジュールの名称等を表示する行D51bが現在値表示欄D51に追加される。また、1の行D51bの追加とともに、コントローラ別プログラムモジュール登録テーブル22e内には当該行D51bに対応するレコードが1つ追加される。現在値表示欄D51上の各行D51bは、その行D51bの左横の削除ボタンD52を押すことにより消去することができる。このとき、コントローラ別プログラムモジュール登録テーブル22e内から、当該行D51bに対応するレコードが削除される。
【0098】
〔コントローラ別登録内容の一括変更処理の流れ〕
遠隔管理サーバ20には、コントローラ10a,10b,・・・とプログラムモジュールのグループとの対応関係をグループごとに一括変更する機能が実装されている。当該機能は、同じグループに対応付けられているコントローラ10a,10b,・・・の全部または一部に対して一括して、当該グループとの対応関係を解消させて別のグループとの対応関係を構築させる機能である。
【0099】
操作者によってグループ検索画面D1上の各行D15aの右横に配置されている一括変更ボタンD17が押されると、ディスプレイ24上にその行D15aに対応するグループとコントローラ10a,10b,・・・との対応関係を一括して変更するためのグループ一括変更画面D4(図14参照)が表示される。
【0100】
グループ一括変更画面D4上には、コントローラID入力欄D41、検索ボタンD42およびコントローラ表示欄D45が設けられている。操作者によって検索ボタンD42が押されると、コントローラ表示欄D45に1または複数の行D45aが表示される。各行D45aには、当該グループ一括変更画面D4に対応するグループに対応付けられているコントローラ10a,10b,・・・のIDおよび名称が1つずつ表示される。当該グループ一括変更画面D4に対応するグループとコントローラ10a,10b,・・・との対応関係は、コントローラ別グループ登録テーブル22dを参照して判断される。なお、コントローラID入力欄D41が空白の状態で検索ボタンD42が押された場合には、コントローラ表示欄D45には、当該グループ一括変更画面D4に対応するグループに対応付けられている全てのコントローラ10a,10b,・・・のIDおよび名称が表示される。一方、コントローラID入力欄D41に文字列が入力された状態で検索ボタンD42が押された場合には、IDに当該文字列を含むコントローラ10a,10b,・・・の一覧がコントローラ表示欄D45に表示されることになる。
【0101】
そして、コントローラ表示欄D45の各行D45aの左横には、チェックボックスD47が設けられている。操作者は、各チェックボックスD47に1つずつチェックマークを入力することも可能であるし、全選択ボタンD46を押すことにより全てのチェックボックスD47にまとめてチェックマークを入力することも可能である。
【0102】
グループ名入力欄D43は、変更先のグループ名の入力を受け付けている。入力欄D43は、プルダウン式になっている。そして、既に遠隔管理サーバ20に登録されているグループの名称の一覧が、プルダウンメニューとして表示される。したがって、操作者は、変更先のグループの名称を、表示されたグループの名称の一覧の中から選択すればよいようになっている。
【0103】
そして、操作者によって変更ボタンD48が押されると、変更ボタンD48の押圧時にグループ一括変更画面D4上で指定されていた変更内容がコントローラ別グループ登録テーブル22dに反映される。より具体的には、制御部21は、コントローラ別グループ登録テーブル22dの中から、「グループ名」フィールドに当該グループ一括変更画面D4に対応するグループの名称が格納されており、かつ、「コントローラID」フィールドに操作者によって変更ボタンD48の押圧時にチェックされていたコントローラ10a,10b,・・・のIDが格納されているレコードを抽出する。操作者によりチェックがなされていたか否かは、チェックボックスD47内のチェックマークの有無によって判断される。そして、抽出したレコードの「グループ名」フィールドの値を、変更ボタンD48の押圧時にグループ名入力欄D43において入力されていたグループ名に更新する。
【0104】
〔プログラムモジュールの配信処理の流れ〕
次に、遠隔管理サーバ20から各コントローラ10a,10b,・・・へとプログラムモジュールが配信される処理の流れについて説明する。
【0105】
遠隔管理サーバ20から各コントローラ10a,10b,・・・へのプログラムモジュールの配信のタイミングは、各コントローラ10a,10b,・・・から遠隔管理サーバ20への日報データの送信時となっている。遠隔管理サーバ20側から各コントローラ10a,10b,・・・側へのアクセスは、ファイアウォール機能を有するルータ30の存在により禁止されている。したがって、1日1回定期的に行われる各コントローラ10a,10b,・・・側から遠隔管理サーバ20側への問い合わせ時に、その応答としてプログラムモジュールの配信が行われるようになっている。日報データには、送信元のコントローラ10a,10b,・・・のIDを示す情報が含まれている。
【0106】
以下、コントローラ10aから日報データが送られてきた場合を例として、遠隔管理サーバ20の動作を説明する。なお、コントローラ10aによって管理される空調設備50a,50b,50cの「機種群ID」「機種ID」「設備ID」はそれぞれ図16のようになっているものとし、コントローラ10aには空調設備50a,50b,50c以外の空調設備が接続されていないものとする。また、図16に示す情報は、コントローラ10aのIDに関連付けられて遠隔管理サーバ20に予め記憶されているものとする。
【0107】
遠隔管理サーバ20の制御部21は、インターネット通信部23を介してコントローラ10aからの日報データを受信すると、コントローラ別グループ登録テーブル22dおよびコントローラ別プログラムモジュール登録テーブル22eを参照して、コントローラ10aに対応付けられているグループの名称およびプログラムモジュールの名称等を導出する。続いて、制御部21は、グループ定義テーブル22cを参照して、導出したグループに属するプログラムモジュールの名称等を導出する。この段階で、図17に示す情報が導出されているものとする。なお、機種IDの欄の「ALL」は、対応する機種群IDに属する全ての機種IDを意味する。また、図17に示す表は、7つの行データ1〜7から構成されているが、行データ1〜6は、コントローラ別グループ登録テーブル22dおよびグループ定義テーブル22cを参照して導出されたデータとなっており、設備IDまで導出されている行データ7は、コントローラ別プログラムモジュール登録テーブル22eを参照して導出されたデータとなっている。
【0108】
続いて、制御部21は、図17に示す情報を格納するファイル(以下、インデックスファイル)によって指定されるプログラムモジュールを、インデックスファイルとともに、インターネット通信部23を介してコントローラ10aに送信する。このとき送信されるプログラムモジュールは、具体的には、(モジュール名,機種群ID)=(N01,BL)(N02,BL)(N01,SA)(N03,RS)(N03,BL)により特定される5つのプログラムモジュールである。
【0109】
一方、コントローラ10aでは、これら5つのプログラムモジュールとインデックスファイルとが記憶部12に記憶される。そして、次に異常検出プログラムを実行するタイミングが訪れたときに、制御部11によってこれらのプログラムモジュールが実行される。なお、制御部11は、インデックスファイルを参照して、空調設備50aについては(モジュール名,機種群ID)=(N01,BL)(N02,BL)で特定される2つのプログラムモジュールを実行し、空調設備50bについては(モジュール名,機種群ID)=(N01,BL)(N02,BL)(N03,BL)で特定される3つのプログラムモジュールを実行し、空調設備50cについては(モジュール名,機種群ID)=(N03,RS)で特定される1つのプログラムモジュールを実行する。(モジュール名,機種群ID)=(N01,SA)で実行されるプログラムモジュールは、実行されない。すなわち、コントローラ10aは、インデックスファイルを参照することにより、空調設備50a,50b,50cごとに必要とされるプログラムモジュールのみを実行することができるようになっている。
【0110】
〔特徴〕
(1)
遠隔管理サーバ20は、複数のコントローラ10a,10b,・・・の少なくともいずれかにおいて実行されるべき複数のプログラムモジュールを記憶している。そして、遠隔管理サーバ20は、各コントローラ10a,10b,・・・において実行されるべきプログラムモジュールの登録を受け付け、各コントローラ10a,10b,・・・に当該登録の内容に沿ったプログラムモジュールを提供する。遠隔管理サーバ20へのプログラムモジュールの登録は、操作者が1以上のプログラムモジュールからなるグループを定義し、定義したグループを各コントローラ10a,10b,・・・に対応付けることにより行われる。これにより、遠隔管理サーバ20では、各コントローラ10a,10b,・・・で必要とされるプログラムモジュールを容易に登録することができる。
【0111】
(2)
遠隔管理サーバ20では、プログラムモジュールの新たなグループを、プログラムモジュールの既存のグループを雛型として用いることにより定義することが可能である。言い換えると、操作者は、グループを新たに定義する場合、新たなグループと既存のグループとの相違点のみを入力すればよいことになる。これにより、プログラムモジュールのグループを容易に定義することが可能になる。特に、既存のグループに少しの変更を加えるだけで新たなグループを定義し得る場合には、グループの定義がより容易になる。
【0112】
(3)
遠隔管理サーバ20では、あるプログラムモジュールのグループに対応付けられているコントローラの全部または一部に対して一括して、そのグループとの対応関係を解消させて、別のグループとの対応関係を構築させることが可能である。したがって、同じグループに対応付けられている複数のコントローラに同じ内容の登録変更が必要となった場合に、操作者による当該変更作業が容易になる。
【0113】
なお、空調設備の新規機種が開発・導入されたり、空調設備50a,50b,50c,・・・で実行されるべきプログラムモジュールに修正の必要が生じたり等した場合には、特定のグループに対応付けられているコントローラの全部または一部を一括して変更したいという要望が生じ易い。上記遠隔管理サーバ20は、特にこのような状況においてその効果を発揮する。
【0114】
(4)
遠隔管理サーバ20では、コントローラ10a,10b,・・・に直接的にプログラムを対応付けることができる。これにより、コントローラ10a,10b,・・・ごとの事情を考慮することが可能になる。
【0115】
〔変形例〕
(1)
空調設備50a,50b,50c,・・・以外の設備機器が、コントローラ10a,10b,・・・の管理対象であってもよい。例えば、コントローラ10a,10b,・・・の管理対象となる設備機器が、防災機器であってもよいし、照明機器であってもよいし、空調設備を含む複数の種類の設備機器が組み合わされたものであってもよい。
【0116】
(2)
コントローラ10a,10b,・・・と、遠隔管理サーバ20とが、インターネット回線4以外の回線を介して接続されていてもよい。例えば、電話回線で接続されていてもよい。
【0117】
(3)
上記各画面D1〜D5は、インターネット回線4を介して遠隔管理サーバ20にアクセス可能な端末のディスプレイ上においても表示されるようになっていてもよい。この場合、遠隔管理サーバ20への各種登録を、遠隔管理サーバ20の遠隔から行うことができる。
【0118】
(4)
遠隔管理サーバ20からコントローラ10a,10b,・・・へ配信されるプログラムモジュールは、異常検出にかかるものでなくてもよい。すなわち、本発明は、様々なプログラムモジュールの配信に利用され得る。
【0119】
(5)
コントローラ10a,10b,・・・がそれぞれ空調システム40a,40b,・・・に内蔵されていてもよい。すなわち、空調システム40a,40b,・・・がそれぞれ上記コントローラ10a,10b,・・・の機能を搭載しており、別体のコントローラ10a,10b,・・・を介することなく遠隔管理サーバ20に接続されるようになっていてもよい。
【0120】
(6)
上記実施形態においては、コントローラ10a,10b,・・・から遠隔管理サーバ20へと日報データが送られてくるたびに、そのコントローラ10a,10b,・・・に対応付けられている全てのプログラムモジュールが遠隔管理サーバ20からそのコントローラ10a,10b,・・・へと配信されるようになっていた。
【0121】
しかしながら、既に配信済みのプログラムモジュールについては、繰り返し配信する必要はない。そこで、例えば、コントローラ別グループ登録テーブル22dおよびコントローラ別プログラムモジュール登録テーブル22eに「配信状況」フィールドを設けてもよい。この「配信状況」フィールドには、プログラムモジュールの配信状況を示す情報が格納される。そして、制御部21は、この「配信状況」フィールドを参照することにより、あるコントローラ10a,10b,・・・からの日報データの受信時に、そのコントローラ10a,10b,・・・に対応付けられている各プログラムモジュールが配信済みであるか否かを判断する。そして、配信済みのプログラムモジュールの配信を控え、配信が未だされていないプログラムモジュールのみをコントローラ10a,10b,・・・に送信する。
【0122】
(7)
上記実施形態では、遠隔管理サーバ20からコントローラ10a,10b,・・・へのプログラムモジュールの配信のタイミングは、コントローラ10a,10b,・・・から遠隔管理サーバ20への日報データの送信時に限られていた。
【0123】
しかしながら、例えば、コントローラ10a,10b,・・・の試運転時においてもプログラムモジュールの配信がなされてもよい。すなわち、プログラムモジュールの配信は、コントローラ10a,10b,・・・側から遠隔管理サーバ20側へ問い合わせが行われる任意のタイミングで実行することが可能である。
【0124】
(8)
上記実施形態では、遠隔管理サーバ20からコントローラ10a,10b,・・・に配信されるプログラムモジュールの中には、当該コントローラ10a,10b,・・・において実行されることのないものも含まれている。
【0125】
そこで、遠隔管理サーバ20において、制御部21が、コントローラ別グループ登録テーブル22d、グループ定義テーブル22cおよびコントローラ別プログラムモジュール登録テーブル22eを参照し、送信先のコントローラ10a,10b,・・・において実行されるべきプログラムモジュールを特定する機能を有していてもよい。そして、制御部21により特定されたプログラムモジュールのみが、インターネット通信部23から当該コントローラ10a,10b,・・・へと送信される。
【0126】
当該変形例では、各コントローラ10a,10b,・・・に、そのコントローラ10a,10b,・・・において実行されるべきプログラムモジュールのみを提供することができる。これにより、余分なプログラムモジュールが送信されることがなく、通信負荷が抑制される。
【産業上の利用可能性】
【0127】
本発明は、それぞれ設備機器を制御する複数のコントローラを複数のコントローラの遠隔から管理する遠隔管理装置およびこれを備える遠隔管理システムとして有用であり、各コントローラで必要とされるプログラムを遠隔管理装置に容易に登録することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】本発明の一実施形態にかかる遠隔管理システムの構成図。
【図2】物件の構成図。
【図3】空調設備の構成図。
【図4】コントローラの構成図。
【図5】遠隔管理サーバの構成図。
【図6】プログラムモジュールデータベースのディレクトリ構造を示す図。
【図7】グループ一覧テーブルのデータ構造を示す図。
【図8】グループ定義テーブルのデータ構造を示す図。
【図9】コントローラ別グループ登録テーブルのデータ構造を示す図。
【図10】コントローラ別プログラムモジュール登録テーブルのデータ構造を示す図。
【図11】グループ検索画面を示す図。
【図12】グループ定義画面を示す図。
【図13】プログラムモジュール設定画面を示す図。
【図14】グループ一括変更画面を示す図。
【図15】コントローラ別プログラムモジュール登録画面を示す図。
【図16】あるコントローラによって管理される空調設備の構成情報を示す図。
【図17】あるコントローラに対応付けられているプログラムモジュールの名称等を示す図。
【符号の説明】
【0129】
1a,1b,・・・ 物件
2 遠隔管理センター
10a,10b,・・・ コントローラ
11 制御部(プログラム実行部)
13 インターネット通信部(コントローラ側通信部)
20 遠隔管理サーバ(遠隔管理装置)
21 制御部
22 記憶部
22a プログラムモジュールデータベース(プログラム記憶部)
22c グループ定義テーブル
22d コントローラ別グループ登録テーブル
22e コントローラ別プログラムモジュール登録テーブル
23 インターネット通信部(通信部、遠隔側通信部)
40a,40b,・・・ 空調システム(設備機器)
100 遠隔管理システム
D1 グループ検索画面
D2 グループ定義画面
D3 プログラムモジュール設定画面
D4 グループ一括変更画面
D5 コントローラ別プログラムモジュール登録画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ設備機器(40a,40b,・・・)を制御する複数のコントローラ(10a,10b,・・・)を前記複数のコントローラの遠隔から管理する遠隔管理装置(20)であって、
前記複数のコントローラにおいて実行されるべき複数のプログラムを記憶するプログラム記憶部(22a)と、
前記複数のプログラムのうちの1以上のプログラムを要素とするグループを定義するグループ定義情報の登録を受け付けるグループ定義情報登録部(21,22c,D1〜D3)と、
前記コントローラと前記グループとを対応付ける第1管理情報の登録を受け付ける第1管理情報登録部(21,22d,D5)と、
前記コントローラにおいて実行されるべき前記プログラムを当該コントローラに向けて送信する通信部(23)と、
を備える、
遠隔管理装置(20)。
【請求項2】
前記グループ定義情報登録部(21,22c,D1〜D3)は、前記複数のプログラムのうちの1以上のプログラムを要素とする第1グループを定義する第1グループ定義情報、および、前記第1グループと異なるグループであって、前記複数のプログラムのうちの1以上のプログラムを要素とする第2グループを定義する第2グループ定義情報を含む、複数の前記グループ定義情報の登録を受け付ける、
請求項1に記載の遠隔管理装置(20)。
【請求項3】
前記グループ定義情報登録部(21,22c,D1〜D3)は、前記第1グループ定義情報を表示し、表示された前記第1グループ定義情報に対する変更の入力を受け付け、入力された前記変更を前記第1グループ定義情報に反映したものを前記第2グループ定義情報として登録する、
請求項2に記載の遠隔管理装置(20)。
【請求項4】
前記第1グループに前記第1管理情報によって対応付けられている前記コントローラ(10a,10b,・・・)の全部または一部を一括表示し、一括表示された前記コントローラの全部または一部の選択を受け付け、選択された前記コントローラを前記第2グループに対応付けるように前記第1管理情報を変更する登録変更部(21,22d,D4)、
をさらに備える、
請求項2または3に記載の遠隔管理装置(20)。
【請求項5】
前記コントローラ(10a,10b,・・・)と前記プログラムとを対応付ける第2管理情報の登録を受け付ける第2管理情報登録部(21,22e,D5)、
をさらに備える、
請求項1から4のいずれかに記載の遠隔管理装置(20)。
【請求項6】
前記グループ定義情報は、前記グループに属する前記プログラムを識別するプログラム識別情報と、前記グループを識別するグループ識別情報とを対応付ける情報である、
請求項1から5のいずれかに記載の遠隔管理装置(20)。
【請求項7】
前記通信部(23)は、前記コントローラ(10a,10b,・・・)において実行されるべき前記プログラムを含むプログラム群とともに、当該コントローラに前記第1管理情報によって対応付けられている前記グループを定義する前記グループ定義情報を、当該コントローラに向けて送信する、
請求項1から6のいずれかに記載の遠隔管理装置(20)。
【請求項8】
前記第1管理情報および前記グループ定義情報を参照して、前記複数のプログラムの中から前記コントローラ(10a,10b,・・・)において実行されるべき前記プログラムを特定する特定部(21)、
をさらに備え、
前記通信部(23)は、前記複数のプログラムのうちの前記特定部により特定された前記プログラムのみを前記コントローラに向けて送信する、
請求項1から6のいずれかに記載の遠隔管理装置(20)。
【請求項9】
前記コントローラ(10a,10b,・・・)は、前記設備機器(40a,40b,・・・)に内蔵されている、
請求項1から8のいずれかに記載の遠隔管理装置(20)。
【請求項10】
それぞれ設備機器(40a,40b,・・・)を制御する複数のコントローラ(10a,10b,・・・)と、
前記複数のコントローラを前記複数のコントローラの遠隔から管理する遠隔管理装置(20)と、
を備える遠隔管理システムであって、
前記遠隔管理装置は、
前記複数のコントローラ(10a,10b,・・・)において実行されるべき複数のプログラムを記憶するプログラム記憶部(22a)と、
前記複数のプログラムのうちの1以上のプログラムを要素とするグループを定義するグループ定義情報の登録を受け付けるグループ定義情報登録部(21,22c,D1〜D3)と、
前記コントローラと前記グループとを対応付ける第1管理情報の登録を受け付ける第1管理情報登録部(21,22d,D4)と、
前記コントローラにおいて実行されるべき前記プログラムを当該コントローラに向けて送信する遠隔側通信部(23)と、
を有し、
前記コントローラは、
前記遠隔側通信部から送信された前記プログラムを受信するコントローラ側通信部(13)と、
前記コントローラ側通信部により受信された前記プログラムを実行するプログラム実行部(11)と、
を有する、
遠隔管理システム(100)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−3830(P2009−3830A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−165883(P2007−165883)
【出願日】平成19年6月25日(2007.6.25)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】