説明

遮蔽装置および屋根構造

【課題】可動ルーバー材を閉鎖した状態において日射や雨を確実に遮断することができる遮蔽装置および屋根構造を提供すること。
【解決手段】ルーバー材6と側桁5との隙間を見込み方向上方から覆うカバー部材8がルーバー材6同士を連結して設けられているので、ルーバー材6と側桁5との隙間から日射や雨が入り込むことが防止でき、ルーバー材6を閉鎖位置に回動させた状態において、上下の空間を確実に遮蔽することができる。また、ルーバー材6の開放に伴ってカバー部材8が上方に回動することで、カバー部材8が側桁5等に当接せず、ルーバー材6の開閉を阻害しないようにできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮蔽装置および屋根構造に関し、詳しくは、一対の側枠と開閉可能な複数のルーバー材とを備えた遮蔽装置および屋根構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物開口部の屋外側や透光屋根の上方に設置されて日差しを遮ったり取り入れたりするために、複数のルーバー材が開閉可能に設けられた可動式のルーバー装置やブラインドが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたブラインドは、左右の側枠(軸受け板)と、これらの側枠間に渡って支持される複数のルーバー材(開閉翼)とを備え、各ルーバー材の回動軸に設けたピニオンギアと、側枠に沿って進退移動するラックとが噛合することで、各ルーバー材が連動して回動し開閉操作できるように構成されている。
【0003】
【特許文献1】実開昭60−168793号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のブラインドでは、各ルーバー材の長手方向両端部と側枠との間に隙間が形成されているため、ルーバー材を閉鎖位置にしたとしても、隙間から日射が入ったり雨が漏れ落ちたりするなど、日射や雨を適切に遮断することが難しいという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、可動ルーバー材を閉鎖した状態において日射や雨を確実に遮断することができる遮蔽装置および屋根構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の遮蔽装置は、所定間隔離れて対向するとともに互いに略平行に延びる一対の側枠と、前記一対の側枠間に渡って支持されるとともに互いに略平行に設けられる複数のルーバー材とを備え、前記複数のルーバー材は、それぞれ当該ルーバー材の長手方向に沿った回転軸回りに回動可能に前記一対の側枠に支持され、隣り合うルーバー材同士が見込み方向に略重なる閉鎖位置と、隣り合うルーバー材同士の間に隙間が形成される開放位置との間を開閉可能に構成され、前記複数のルーバー材の長手方向両端部には、前記側枠に沿って延びるとともに、当該ルーバー材と側枠との隙間を見込み方向から覆うカバー部材が設けられていることを特徴とする。
【0007】
以上の本発明によれば、ルーバー材と側枠との隙間を見込み方向から覆うカバー部材がルーバー材同士を連結して設けられているので、ルーバー材と側枠との隙間から日射や雨が入り込むことが防止でき、ルーバー材を閉鎖位置に回動させた状態において、当該遮蔽装置の見込み方向一方側と他方側とを確実に遮蔽することができる。
【0008】
一方、本発明の屋根構造は、前記遮蔽装置を備えた屋根構造であって、前記複数のルーバー材が略水平に延びて設けられるとともに、当該ルーバー材には、その長手方向に沿って延びる樋部が設けられ、前記側枠には、前記樋部の長手方向端部下方に位置する側枠樋部が設けられ、前記カバー部材は、当該ルーバー材と側枠との隙間を上方から覆って設けられていることを特徴とする。
このような本発明によれば、ルーバー材に樋部が設けられていることで、ルーバー材の上面に降った雨等を樋部で受け止めることで、下方への雨の落下を防止することができる。さらに、側枠に側枠樋部が設けられていることで、ルーバー材の樋部で受け止めた雨水を側枠樋部で集めて排水することができる。そして、ルーバー材と側枠との隙間を上方から覆ってカバー部材が設けられていることで、この隙間へ雨が直接降り込むことが防止でき、当該屋根構造の下方への雨水の浸入をより一層確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る屋根構造を備えたカーポート1を示す斜視図である。図2は、カーポート1の動作を示す斜視図である。
図1および図2において、カーポート1は、屋外に設けられて駐車空間の上方を覆うものであって、地面から立設された4本の支柱2と、これらの支柱2のうち隣り合う2本の支柱2の上端間を連結する前枠としての前桁3と、この前桁3と平行に他の2本の支柱2の上端間を連結する後枠としての後桁4と、前桁3および後桁4と直交して2本の支柱2の上端間を連結する一対の側枠としての側桁5と、これら一対の側桁5間に渡って支持される複数のルーバー材6とを備えて構成されている。4本の支柱2のうち、前桁3側の2本の支柱2が後桁4側の2本の支柱2よりも長く形成され、すなわち一対の側桁5が後桁4に向かって下がり勾配となる傾斜を有して設置されている。複数のルーバー材6は、互いに平行に設けられるとともに、それぞれ当該ルーバー材6の長手方向に沿ったルーバー回転軸63回りに回動可能に側桁5に支持され、図1に示すように、各ルーバー材6が略水平になった閉鎖位置と、図2に示すように、各ルーバー材6傾斜して互いの間に隙間が形成される開放位置との間を開閉可能に構成されている。
【0010】
次に、図3〜図6に基づき、屋根構造の各部を詳しく説明する。ここで、図3は、屋根構造を示す平面図である。図4および図5は、それぞれ屋根構造を示す断面図であり、図4は、図3に矢視IV−IV線で示す断面図であり、図5は、図3に矢視V線で示す断面図である。
図3および図4に示すように、前桁3における一方の側桁5近傍には、ルーバー材6を開閉操作するための開閉操作部7が設けられている。開閉操作部7は、前桁3の水平延出部31の下側に固定される操作部本体71と、この操作部本体71から下方に延びて適宜な工具によって回転操作される操作ロッド72と、操作部本体71から側桁5に向かって延びる駆動ロッド73と、この駆動ロッド73の端部に固定される偏心リンク74と、この偏心リンク74の先端に回転自在に連結される駆動リンク75とを有して構成されている。操作部本体71の内部には、操作ロッド72の回転を駆動ロッド73に伝達するウォームギア等が設けられ、操作ロッド72を回転操作することで、駆動ロッド73が回転して偏心リンク74が揺動し、この偏心リンク74の揺動に伴って駆動リンク75が側桁5に沿って進退移動するように構成されている。
【0011】
ルーバー材6は、図6〜図9にも示すように、アルミ形材製で長尺状かつ断面中空状のルーバー材本体61と、このルーバー材本体61の長手方向端部を塞ぐ側端板62と、この側端板62に固定されて突出するルーバー回転軸63と、このルーバー回転軸63の先端側に固定されるルーバーリンク64とを有して構成されている。そして、ルーバー回転軸63が側桁5のルーバー支持部51に軸支されることで、ルーバー材6がルーバー回転軸63回りに回転可能になっている。さらに、各ルーバー材6におけるルーバーリンク64の先端側には、側桁5に沿って延びる連動リンク65が回動自在に連結され、これにより各ルーバー材6が連動して回動するように構成されている。また、最も前桁3側のルーバー材6におけるルーバーリンク64の先端側には、開閉操作部7の駆動リンク75が連結されており、開閉操作部7の操作によって各ルーバー材6が連動して開閉できるように構成されている。
【0012】
また、ルーバー材6は、図4、図6および図7に示すように、ルーバー材本体61の断面方向において水下側である後桁4側の端部(一方端)に樋部66を有し、水上側である前桁3側の端部(他方端)に延出片67を有して形成されている。樋部66は、ルーバー材本体61の底面側から突出するとともに立ち上がる立上片661を有して上方に開口して形成されている。また、延出片67は、ルーバー材6が閉鎖位置に回動された状態(図6の状態)において、隣り合うルーバー材の樋部66の上方に重なって位置するとともに、延出片67の下面側には、樋部66の立上片661に当接可能な第3止水材671が取り付けられ、延出片67先端部の下面側にも、樋部66の基端側に設けられる突片662に当接可能な第3止水材672が取り付けられている。このようなルーバー材6によれば、ルーバー材本体61の上面に降った雨水を先ず第3止水材672で阻止するとともに、これを通り抜けた雨水を樋部66で受け止めて下方に落下しないようにでき、受け止めた雨水を樋部66に沿って長手方向両端部に導くことができる。さらに、樋部66で受け止めた雨水が立上片661を越えようとしても、第3止水材671で雨水を阻止することができ、ルーバー材6よりも下方への雨水の浸入を防止することができる。
【0013】
また、側桁5には、図5に示すように、ルーバー材本体61の長手方向端部下方位置まで延びる側桁樋部52が設けられており、ルーバー材6の樋部66に沿って端部に導かれた雨水が側桁樋部52に落下して集水されるようになっている。また、後桁4には、上方に開口した後桁樋部41が形成されており、ルーバー材6の上面を流れてきた雨水が後桁樋部41に落下し、後桁樋部41に沿って側桁5側に流れてきた雨水が縦樋42を介して側桁樋部52に集水されるようになっている。このように側桁樋部52に集水された雨水は、側桁5における後桁4側の端部に設けられた縦樋53を介して適宜に排水されるようになっている。従って、ルーバー材6の上面に降った雨は、その下方に落下することなく、後桁樋部41や側桁樋部52に集水されてから排水されるので、ルーバー材6よりも下方への雨水の浸入をさらに確実に防止することができる。
【0014】
以上のようなルーバー材6の長手方向両端部には、当該ルーバー材6同士を連結して側桁5に沿って延びるとともに、当該ルーバー材6と側桁5との隙間を上方(見込み方向)から覆うカバー部材8が設けられている。このカバー部材8は、図5に示すように、ルーバー材本体61の長手方向端部上方から側桁5の上方まで延びるカバー上面部81と、このカバー上面部81の中間位置から下方に延びるカバー垂下片部82とを有して断面略T字形に形成されている。そして、カバー上面部81におけるルーバー材6側の端部下面には、第1止水材83が取り付けられ、カバー上面部81における側桁5側の端部下面には、第2止水材84が取り付けられている。このようなカバー部材8は、図7および図9に示すように、カバー垂下片部82を貫通する連結ピン85を介して、各ルーバー材6の側端板62に回動自在に連結されている。この連結ピン85の位置は、各ルーバー材6の側端板62における前桁3側の端部であり、ルーバー材6の延出片67の下方に設けられている。
【0015】
そして、図1、図4および図5に示すように、ルーバー材6が閉鎖位置に回動された状態において、カバー部材8は、前桁3の水平延出部31から後桁4の後桁樋部41に渡ってルーバー材6と側桁5との隙間を覆って設けられ、図2、図4の仮想線(二点鎖線)、図7および図9に示すように、ルーバー材6が開放位置に回動された状態において、カバー部材8は、各ルーバー材6に連動して上方かつ後桁4側に回動するようになっている。そして、ルーバー材6を閉鎖した状態で、カバー部材8の第1止水材83は、ルーバー材本体61の上面に当接し、第2止水材84は、側桁5の上面に当接することで、ルーバー材6の長手方向端部と側桁5との隙間に雨水や日射が入らないように構成されるとともに、ルーバー材6の開放に伴ってカバー部材8が上方に回動することで、カバー部材8が側桁5や前桁3、後桁4等に当接せず、ルーバー材6の開閉を阻害しないようになっている。
【0016】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる以下の構成を備えていればよい。
(1)本発明の遮蔽装置は、所定間隔離れて対向するとともに互いに略平行に延びる一対の側枠と、前記一対の側枠間に渡って支持されるとともに互いに略平行に設けられる複数のルーバー材とを備え、前記複数のルーバー材は、それぞれ当該ルーバー材の長手方向に沿った回転軸回りに回動可能に前記一対の側枠に支持され、隣り合うルーバー材同士が見込み方向に略重なる閉鎖位置と、隣り合うルーバー材同士の間に隙間が形成される開放位置との間を開閉可能に構成され、前記複数のルーバー材の長手方向両端部には、前記側枠に沿って延びるとともに、当該ルーバー材と側枠との隙間を見込み方向から覆うカバー部材が設けられていればよい。
【0017】
以上の遮蔽装置によれば、ルーバー材と側枠との隙間を見込み方向から覆うカバー部材がルーバー材同士を連結して設けられているので、ルーバー材と側枠との隙間から日射や雨が入り込むことが防止でき、ルーバー材を閉鎖位置に回動させた状態において、当該遮蔽装置の見込み方向一方側と他方側とを確実に遮蔽することができる。
【0018】
(2)本発明の遮蔽装置では、前記ルーバー材が前記閉鎖位置に回動された状態において、当該ルーバー材と前記カバー部材とが第1止水材を介して当接され、前記側枠と前記カバー部材とが第2止水材を介して当接されることが好ましい。
このような構成によれば、ルーバー材とカバー部材とが第1止水材を介して当接され、側枠とカバー部材とが第2止水材を介して当接されることで、これら各部材の間からの雨水の浸入を阻止することができ、より確実な遮蔽状態を構成することができる。
【0019】
(3)本発明の遮蔽装置では、前記ルーバー材における断面方向の略中間位置に前記回転軸が設けられ、当該ルーバー材における断面方向の一方端近傍または他方端近傍に前記カバー部材が連結されていることが好ましい。
このような構成によれば、ルーバー材における断面方向の略中間位置に回転軸が設けられた場合に、開放されたルーバー材の断面方向一方端および他方端がそれぞれ見込み方向逆向きに突出するように回動することとなるが、このようなルーバー材の一方端近傍または他方端近傍にカバー部材が連結されていることで、ルーバー材の回動に連動してカバー部材も見込み方向に移動することができる。従って、ルーバー材の回動に伴ってカバー部材が側枠にぶつかることが防止でき、ルーバー材の開閉操作を円滑に実施することができる。
【0020】
(4)本発明の屋根構造は、前記遮蔽装置を備えた屋根構造であって、前記複数のルーバー材が略水平に延びて設けられるとともに、当該ルーバー材には、その長手方向に沿って延びる樋部が設けられ、前記側枠には、前記樋部の長手方向端部下方に位置する側枠樋部が設けられ、前記カバー部材は、当該ルーバー材と側枠との隙間を上方から覆って設けられていればよい。
このような本発明によれば、ルーバー材に樋部が設けられていることで、ルーバー材の上面に降った雨等を樋部で受け止めることで、下方への雨の落下を防止することができる。さらに、側枠に側枠樋部が設けられていることで、ルーバー材の樋部で受け止めた雨水を側枠樋部で集めて排水することができる。そして、ルーバー材と側枠との隙間を上方から覆ってカバー部材が設けられていることで、この隙間へ雨が直接降り込むことが防止でき、当該屋根構造の下方への雨水の浸入をより一層確実に防止することができる。
【0021】
(5)本発明の屋根構造では、前記樋部は、前記ルーバー材における断面方向の一方端に設けられ、当該ルーバー材における断面方向の他方端には、閉鎖位置に回動された状態において隣り合うルーバー材の樋部の上方に重なる延出片が設けられ、前記ルーバー材が前記閉鎖位置に回動された状態において、隣り合う一方のルーバー材における前記樋部と、他方のルーバー材における前記延出片とが第3止水材を介して当接可能に構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、ルーバー材における断面方向の一方端に樋部が設けられ、他方端に延出片が設けられ、この延出片が隣り合うルーバー材の樋部の上方に重なるとともに、この樋部と第3止水材を介して当接することで、ルーバー材が閉鎖位置に回動された状態において、ルーバー材同士を水密に接続することができ、その間からの雨水の浸入を確実に阻止することができる。
【0022】
また、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、カーポート1の屋根構造について説明したが、本発明の遮蔽装置としては、カーポート等に限らず、任意の場所に設置される屋根に用いるものでよく、また屋根以外の壁として建物の開口部前方に設置されるものなどであってもよい。
さらに、前記実施形態では、カバー部材8に第1止水材83および第2止水材84を設け、これらの止水材をそれぞれルーバー材6および側桁5に当接させるように構成したが、このような構成に限らず、第1止水材83および第2止水材84の両方またはいずれか一方を省略してもよい。
さらに、ルーバー材6の断面形状や回転軸の取付位置、連動機構(連動リンク)や開閉操作部7などは、前記実施形態に限定されるものではなく、任意の形状や構造が利用可能である。
また、前記実施形態では、隣り合うルーバー材における延出片67の2箇所に樋部66に当接する第3止水材671,672を設けたが、第3止水材としては、第3止水材671,672のうちのいずれか一方であってもよく、また、第3止水材を樋部66側に設けて延出片67に当接させるように構成してもよい。
【0023】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態に係る屋根構造を示す斜視図である。
【図2】前記屋根構造の動作を示す斜視図である。
【図3】前記屋根構造を示す平面図である。
【図4】前記屋根構造を示す断面図である。
【図5】前記屋根構造を示す断面図である。
【図6】前記屋根構造におけるルーバー材を示す断面図である。
【図7】前記ルーバー材の開放状態を示す断面図である。
【図8】前記屋根構造の要部を示す分解斜視図である。
【図9】前記屋根構造の要部を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0025】
5…側桁(側枠)、6…ルーバー材、8…カバー部材、52…側桁樋部(側枠樋部)、63…ルーバー回転軸、66…樋部、67…延出片、83…第1止水材、84…第2止水材、671,672…第3止水材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定間隔離れて対向するとともに互いに略平行に延びる一対の側枠と、
前記一対の側枠間に渡って支持されるとともに互いに略平行に設けられる複数のルーバー材とを備え、
前記複数のルーバー材は、それぞれ当該ルーバー材の長手方向に沿った回転軸回りに回動可能に前記一対の側枠に支持され、隣り合うルーバー材同士が見込み方向に略重なる閉鎖位置と、隣り合うルーバー材同士の間に隙間が形成される開放位置との間を開閉可能に構成され、
前記複数のルーバー材の長手方向両端部には、前記側枠に沿って延びるとともに、当該ルーバー材と側枠との隙間を見込み方向から覆うカバー部材が設けられている遮蔽装置。
【請求項2】
前記ルーバー材が前記閉鎖位置に回動された状態において、当該ルーバー材と前記カバー部材とが第1止水材を介して当接され、前記側枠と前記カバー部材とが第2止水材を介して当接される請求項1に記載の遮蔽装置。
【請求項3】
前記ルーバー材における断面方向の略中間位置に前記回転軸が設けられ、当該ルーバー材における断面方向の一方端近傍または他方端近傍に前記カバー部材が連結されている請求項1または請求項2に記載の遮蔽装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の遮蔽装置を備えた屋根構造であって、
前記複数のルーバー材が略水平に延びて設けられるとともに、当該ルーバー材には、その長手方向に沿って延びる樋部が設けられ、前記側枠には、前記樋部の長手方向端部下方に位置する側枠樋部が設けられ、前記カバー部材は、当該ルーバー材と側枠との隙間を上方から覆って設けられている屋根構造。
【請求項5】
前記樋部は、前記ルーバー材における断面方向の一方端に設けられ、当該ルーバー材における断面方向の他方端には、閉鎖位置に回動された状態において隣り合うルーバー材の樋部の上方に重なる延出片が設けられ、
前記ルーバー材が前記閉鎖位置に回動された状態において、隣り合う一方のルーバー材における前記樋部と、他方のルーバー材における前記延出片とが第3止水材を介して当接可能に構成されている請求項4に記載の屋根構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−121316(P2010−121316A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−294470(P2008−294470)
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【出願人】(390005267)YKK AP株式会社 (776)
【Fターム(参考)】