説明

部品供給装置

【課題】互いに重なり合っている複数の部品を的確に分離して所定の搬送ラインへ一つずつ供給することができる部品供給装置を提供する。
【解決手段】部品を直線的に搬送する第1搬送路と、前記第1搬送路の搬送方向の先端部より該搬送方向の前方に位置する所定領域の下方を通過し、前記第1搬送路とは異なる方向に部品を搬送する第2搬送路と、前記第1搬送路の搬送方向の先端部の近傍に設けられ、前記第1搬送路が搬送する部品を検知する検知手段と、前記検知手段が検知した部品を前記第1搬送路の搬送方向の前方から吸着し、この吸着した部品を前記第1搬送路の搬送方向に沿って前記所定領域へ移送し、前記第2搬送路へ落下させる移送手段と、前記第1および第2搬送路、前記検知手段ならびに前記移送手段の動作を制御する制御手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品を個別に抽出し、この抽出した部品を所定のラインへ供給する部品供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、多数の部品の中から部品を一つずつ取り出して所定のラインへ供給するための技術として、ある程度方向を揃えて多数積まれた部品(たばこの巻)の山から部品を一本ずつピッキングして所定のトレーへ供給する技術が知られている(例えば、特許文献1および2を参照)。この従来技術では、カメラによって対象物の位置を認識し、認識したデータをロボットへ転送し、ロボットに取り付けられたハンドの位置を制御することによって所望の部品をピッキングしている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−129179号公報
【特許文献2】特開平11−129180号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、部品同士が接近していたり重なっていたりする場合、部品の中でカメラが認識する必要のある部分が隠れていることもあり、誤って他の部品を先にピッキングしてしまったり、二つの部品をピッキングしてしまったりすることがあった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、互いに重なり合っている複数の部品を的確に分離して所定の搬送ラインへ一つずつ供給することができる部品供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る部品供給装置は、部品を直線的に搬送する第1搬送路と、前記第1搬送路の搬送方向の先端部より該搬送方向の前方に位置する所定領域の下方を通過し、前記第1搬送路とは異なる方向に部品を搬送する第2搬送路と、前記第1搬送路の搬送方向の先端部の近傍に設けられ、前記第1搬送路が搬送する部品を検知する検知手段と、前記検知手段が検知した部品を前記第1搬送路の搬送方向の前方から吸着し、この吸着した部品を前記第1搬送路の搬送方向に沿って前記所定領域へ移送し、前記第2搬送路へ落下させる移送手段と、前記第1および第2搬送路、前記検知手段ならびに前記移送手段の動作を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る部品供給装置は、上記発明において、前記部品は磁性体からなり、前記移送手段は、複数のスリットを有する櫛歯状をなす可動板と、前記可動板の表面であって前記第1搬送路と対向する表面に設けられた永久磁石と、前記可動板を前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在に支持する支持手段と、前記第1搬送路の搬送方向と逆方向に突起して前記複数のスリットにそれぞれ嵌合可能な複数の爪を有し、所定の場所に固定された固定板と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る部品供給装置は、上記発明において、前記部品は磁性体からなり、前記移送手段は、平板状をなす可動板と、前記可動板の表面であって前記第1搬送路と対向する表面に設けられた電磁石と、前記可動板を前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在に支持する支持手段と、前記電磁石に直列接続された電源と、前記電源に直列接続され、前記電磁石および前記電源を有する回路の開閉を行うスイッチと、を有し、前記制御手段は、前記検知手段が検知した部品に前記可動板が接触した時に前記スイッチを閉じ、前記スイッチを閉じた状態で前記支持手段を前記第1搬送路から後退させ、前記可動板が前記第2搬送路上の所定位置に達した時に前記スイッチを開く制御を行うことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る部品供給装置は、上記発明において、前記移送手段は、平板状をなす可動板と、前記可動板に設けられ、前記可動板の表面であって前記第1搬送路と対向する表面に開口を有する真空パッドと、前記可動板を前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在に支持する支持手段と、エアを吸引する真空ポンプと、前記真空パッドと前記真空ポンプとを接続してエアの流路をなすチューブと、を有し、前記制御手段は、前記検知手段が検知した部品に前記真空パッドが接触した時に前記真空ポンプの動作を開始し、前記真空ポンプが動作した状態で前記支持手段を前記第1搬送路から後退させ、前記可動板が前記第2搬送路上の所定位置に達した時に前記真空ポンプの動作を停止する制御を行うことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る部品供給装置は、上記発明において、前記支持手段は、前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在なロッドを有し、該ロッドの先端に前記可動板が取り付けられたエアシリンダと、前記エアシリンダにエアを供給するエア供給手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る部品供給装置は、上記発明において、前記部品は磁性体からなり、前記移送手段は、平板状をなす第1可動板と、前記第1可動板の表面であって前記第1搬送路と対向する表面に設けられた永久磁石と、前記第1可動板よりも前記第1搬送路の近くに位置し、前記第1可動板と所定の距離以下に近づいた場合に前記永久磁石を貫通させる貫通孔を有する平板状の第2可動板と、前記第1可動板を前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在に支持する第1支持手段と、前記第2可動板を前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在に支持する第2支持手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る部品供給装置は、上記発明において、前記第1支持手段は、前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在なロッドを有し、該ロッドの先端に前記第1可動板が取り付けられた第1エアシリンダと、前記第1エアシリンダにエアを供給する第1エア供給手段と、を有し、前記第2支持手段は、前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在なロッドを有し、該ロッドの先端に前記第2可動板が取り付けられた第2エアシリンダと、前記第2エアシリンダにエアを供給する第2エア供給手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る部品供給装置は、上記発明において、前記制御手段は、前記検知手段が部品を検知した時に前記第1搬送路を停止させる制御を行うことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る部品供給装置は、上記発明において、前記第2搬送路を通過する部品を撮像する撮像手段をさらに備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第1搬送路が搬送する部品を検知した場合、この検知した部品を第1搬送路の搬送方向の先端部側から吸着し、この吸着した部品を第1搬送路2の搬送方向に沿って移送し、所定の位置で第2搬送路へ落下させるため、第1搬送路の搬送方向に複数の部品が重なり合っていても搬送方向の最先端に位置する部品のみを分離して第2搬送路へ供給することができる。したがって、互いに重なり合っている複数の部品を的確に分離して所定の搬送ラインへ一つずつ供給することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以後、「実施の形態」と称する)を説明する。なお、以下の説明で参照する図面は模式的なものであって、同じ物体を異なる図面で示す場合には、寸法や縮尺等が異なる場合もある。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る部品供給装置の構成を示す図である。同図に示す部品供給装置1は、互いに重なり合った複数の部品Wを分離して供給するための装置である。
【0018】
部品供給装置1は、磁性体からなる部品Wを搬送する第1搬送路2と、第1搬送路2の搬送方向の先端部の近傍に設けられ、第1搬送路2が搬送する部品を検知する検知手段である光電センサ3と、第1搬送路2の搬送方向の先端部より該搬送方向の前方に設けられ、第1搬送路2の搬送方向に沿って進退動作を行う可動板4と、可動板4の表面のうち第1搬送路2と対向する表面に設けられ、部品Wを吸着可能な永久磁石5と、光電センサ3が取り付けられるとともに、可動板4の両側面を支持して可動板4の移動方向を案内する2つの案内板6と、所定の位置に固定され、案内板6の一端部が取り付けられる固定板7と、可動板4を第1搬送路2の搬送方向に沿って進退自在に支持する支持手段であるエアシリンダ8と、可動板4が進退動作を行う領域の下方を通過し、第1搬送路2とは異なる方向に部品Wを搬送する第2搬送路9と、第2搬送路9の所定の領域Sの上方に設けられ、領域Sを通過する部品Wを撮像する撮像手段である撮像装置10と、部品供給装置1の動作を制御する制御部11と、を備える。
【0019】
第1搬送路2はベルトコンベアであり、各々が円柱状をなす2つのローラ2a、2bと、ローラ2a、2bに巻き付けられたベルト2cとを有する。ローラ2aは、制御部11の制御のもとでモータ等を有するローラ駆動部12によって円周方向に所定の回転速度で回転駆動される。図1に示す場合、第1搬送路2の搬送方向は、ベルト2cの上面に記載された矢印の方向である。
【0020】
光電センサ3は透過型のフォトインタラプタであり、光を発光する発光素子3aと、発光素子3aが発光した光を受光する受光素子3bとを有する。発光素子3aと受光素子3bは、第1搬送路2の搬送方向の先端部近傍の上方を通過しかつ第1搬送路2の搬送方向と直交する直線上に位置している。
【0021】
可動板4は、底面部から互いに平行な直線状をなして切り欠かれた複数のスリット4aを有する櫛歯状をなしている。
【0022】
固定板7は、可動板4の表面と平行な板状をなす主板部7aと、主板部7aの表面であって第1搬送路2および可動板4と対向する側の表面から第1搬送路2の搬送方向と逆向きにそれぞれ突起し、複数のスリット4aのいずれかと嵌合可能な複数の爪7bとを有する。
【0023】
エアシリンダ8は、所定の位置に固定されるシリンダ8aと、シリンダ8aから進退自在に突出し、先端に可動板4が取り付けられたロッド8bとを有する。シリンダ8aは、エアを供給するエア供給部13にチューブ14を介して接続されている。エア供給部13は、シリンダ8aに供給するエアを発生するコンプレッサと、コンプレッサで発生したエアのシリンダ8aへの供給およびシリンダ8aからのエアの放出の切換を行う電磁弁とを有する。ロッド8bは、固定板7の主板部7aを貫通しており、エア供給部13からシリンダ8aへのエアの供給およびシリンダ8aからのエアの放出に応じて進退動作を行う。
【0024】
可動板4、永久磁石5、案内板6、固定板7、エアシリンダ8、エア供給部13およびチューブ14は、検知手段が検知した部品Wを第1搬送路2の搬送方向の前方から吸着し、この吸着した部品Wを第1搬送路2の搬送方向に沿って第2搬送路9の上方へ移送し、第2搬送路9へ落下させる移送手段を構成している。
【0025】
第2搬送路9は第1搬送路2と同様のベルトコンベアであり、各々が円柱状をなす2つのローラ9a、9b(図示せず)と、ローラ9a、9bに巻き付けられたベルト9cとを有する。ローラ9aは、制御部11の制御のもとでモータ等を有するローラ駆動部15によって円周方向に所定の回転速度で回転駆動される。図1に示す場合、第2搬送路9の搬送方向は、ベルト9cの上面に記載された矢印の方向である。
【0026】
以上の構成を有する部品供給装置1において、スリット4aおよび爪7bの間隔や永久磁石5の磁力は、部品Wの形状や重量などの条件に応じて設定される。
【0027】
図2〜図6は、部品供給装置1の動作を説明する図である。まず、制御部11は、図2に示すように可動板4を静止した状態で第1搬送路2を駆動し、複数の部品Wを搬送する制御を行う。
【0028】
その後、光電センサ3が複数の部品Wの搬送方向の先端部を検知すると、制御部11は第1搬送路2の駆動を停止する制御を行った後、エア供給部13からチューブ14を介してエアシリンダ8へエアを供給し、ロッド8bを第1搬送路2の方へ移動させる制御を行う。図3は、第1搬送路2の搬送を停止した後、可動板4および永久磁石5が部品Wの方へ移動している状態を示す図である。ロッド8b、可動板4および永久磁石5は、光電センサ3が設けられている位置まで移動して停止する。図4は、ロッド8b、可動板4および永久磁石5が停止した状態を示す図である。図4において、複数の部品Wのうち最も左に位置する部品Wは永久磁石5に吸着している。
【0029】
続いて、制御部11は、エア供給部13によるエアの供給を停止してシリンダ8a内のエアを放出する制御を行うことにより、ロッド8bをシリンダ8aの方へ後退させる。この際、永久磁石5に吸着した部品Wは、他の部品Wから離間して可動板4とともに移動する。図5は、ロッド8b、可動板4、永久磁石5および永久磁石5に吸着した部品Wが固定板7の方へ後退している状況を示す図である。永久磁石5に吸着した部品Wは、第1搬送路2から離れても永久磁石5に吸着したまま可動板4とともに移動する。このように、永久磁石5は、図5に示す状態で部品Wを落としてしまわない程度の磁力を有していなければならない。
【0030】
制御部11は、可動板4のスリット4aが固定板7の爪7bと嵌合し、爪7bがスリット4aを貫通するまでロッド8bを後退させて停止する制御を行う。これにより、爪7bは部品Wを第1搬送路2の搬送方向(可動板4が後退する方向)と逆方向に押して部品Wを永久磁石5から離間させる。永久磁石5から離間した部品Wは、第2搬送路9へ落下する。図6は、永久磁石5から離間した部品Wが第2搬送路9の上に載った状態を示す図である。
【0031】
第2搬送路9では、永久磁石5から離間して落下してきた部品Wが搬送される。撮像装置10は、領域Sを通過した部品Wの画像情報を制御部11へ送信する。制御部11は、撮像装置10から受信した画像情報に含まれる部品Wの形状、位置、向きを認識する。なお、撮像装置10が撮像した画像情報を表示する表示部を第2搬送路9の後段に設けてもよい。また、第2搬送路9の後段に部品Wを用いた作業を行う作業用ロボットを設けておき、制御部11が画像情報に基づく操作指示信号を作業用ロボットに対して送信するようにしてもよい。
【0032】
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、第1搬送路2が搬送する部品を検知した場合、この検知した部品を第1搬送路2の搬送方向の先端部側から吸着し、この吸着した部品を第1搬送路2の搬送方向に沿って移送し、所定の位置で第2搬送路9へ落下させるため、第1搬送路2の搬送方向に複数の部品が重なり合っていても搬送方向の最先端に位置する部品のみを分離して第2搬送路9へ供給することができる。したがって、互いに重なり合っている複数の部品を的確に分離して所定の搬送ラインへ一つずつ供給することが可能となる。
【0033】
また、本実施の形態1によれば、複数の部品が重なった状態で箱詰めされているような場合であっても、作業者は重なりを意識することなくそのまま取り出して第1搬送路2へ複数の部品を載置するだけでよく、部品の切り出し作業の負荷を軽減することができる。
【0034】
また、本実施の形態1によれば、部品の形状によらず汎用性が高い装置であるため、生産ラインの中で部品を供給するための設備にかけるコストを抑制することができる。
【0035】
また、本実施の形態1によれば、撮像装置10は2次元的な位置さえ分かればよいため、上記特許文献1、2に記載の従来技術のように複数のカメラを用いて部品の3次元的な位置を把握する必要がない。したがって、構成を簡素化して装置のコストを削減することができる。
【0036】
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係る部品供給装置の構成を示す図である。同図に示す部品供給装置21は、上記実施の形態1に係る部品供給装置1と移送手段の構成が異なる。部品供給装置21の移送手段は、可動板22、固定板23、案内板6、可動板22に設けられ、極性を揃えて直列に接続された複数の電磁石24、複数の電磁石24に直列に接続され、各電磁石24に電流を供給する電源25、制御部11の制御のもとで電磁石24および電源25からなる回路の開閉を行うスイッチ26、エアシリンダ8、エア供給部13およびチューブ14を用いて構成される。
【0037】
電磁石24は、例えば鉄芯にコイルを巻き付けることによって実現され、その磁力は鉄芯の形状、コイルの巻数のほか、電源25の電圧によって定められる。電磁石24は、一つの部品Wを吸着して落とさない程度の磁力を有していなければならない。
【0038】
本実施の形態2において、光電センサ3が部品Wを検知すると、制御部11は、第1搬送路2を停止し、エア供給部13からチューブ14を介してエアシリンダ8へエアを供給し、ロッド8bを第1搬送路2の方へ移動させる制御を行う。ロッド8b、可動板22および電磁石24は、光電センサ3が設けられている位置まで移動して停止する。制御部11は、エア供給部13を介してロッド8bを停止する制御を行った後、スイッチ26を閉じる制御を行う。図8は、第1搬送路2が停止してスイッチ26を閉じた状態を示す図である。図8において、複数の部品Wのうち最も左側に位置する部品Wは電磁石24に吸着している。
【0039】
続いて、制御部11は、スイッチ26を閉じたまま、エア供給部13によるエアの供給を停止してシリンダ8a内のエアを放出する制御を行うことにより、ロッド8bをシリンダ8aの方へ後退させる。この際、電磁石24に吸着した部品Wは、他の部品Wから離間して可動板22とともに移動する。図9は、ロッド8b、可動板22、電磁石24および電磁石24に吸着した部品Wが固定板23の方へ後退している状況を示す図である。電磁石24に吸着した部品Wは、第1搬送路2から離れても電磁石24に吸着したまま可動板4とともに移動する。このように、電磁石24は、図9に示す状態で部品Wを落としてしまわない程度の磁力を有していなければならない。
【0040】
その後、制御部11は、部品Wが第2搬送路9の上方の所定領域に到達した時点でロッド8bを停止し、スイッチ26を開くことによって電磁石24の作用を停止する制御を行う。これにより、スイッチ26が閉じた状態で電磁石24に吸着していた部品Wは第2搬送路9へ落下する。図10は、電磁石24から離間した部品Wが第2搬送路9の上に載った状態を示す図である。
【0041】
以上説明した動作を繰り返し行うことにより、第1搬送路2で互いに重なり合った複数の部品Wを分離し、第2搬送路9の上に一つずつ載せて搬送することができる。
【0042】
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、第1搬送路2が搬送する部品を検知した場合、この検知した部品を第1搬送路2の搬送方向の先端部側から吸着し、この吸着した部品を第1搬送路2の搬送方向に沿って移送し、所定の位置で第2搬送路9へ落下させるため、第1搬送路2の搬送方向に複数の部品が重なり合っていても搬送方向の最先端に位置する部品のみを分離して第2搬送路9へ供給することができる。したがって、互いに重なり合っている複数の部品を的確に分離して所定の搬送ラインへ一つずつ供給することが可能となる。
【0043】
また、本実施の形態2によれば、複数の部品が重なった状態で箱詰めされている場合であっても、作業者はその重なりを解除せずに一括して第1搬送路2の上に置くことができるため、部品の切り出し作業の負荷が軽減される。
【0044】
また、本実施の形態2によれば、部品の形状によらず汎用性が高い装置であることに加え、簡易な構成を有しているため、所定の搬送ラインへの部品供給に要するコストの低減を実現することができる。
【0045】
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3に係る部品供給装置の構成を示す図である。同図に示す部品供給装置31は、上記実施の形態1に係る部品供給装置1と移送手段の構成が異なる。部品供給装置31の移送手段は、可動板32、固定板23、案内板6、可動板32の表面であって第1搬送路2と対向する表面に表出して設けられ、部品W2を真空吸引する複数の真空パッド33、複数の真空パッド33と連通してエアーの流路をなすチューブ34、チューブ34の他端に接続される真空ポンプ35、を有する。
【0046】
以上の構成を有する部品供給装置31において、制御部11が、第1搬送路2を駆動して複数の部品W2を搬送し、光電センサ3が複数の部品W2のうちで第1搬送路2の搬送方向の最先端に位置する部品W2を検知した時に第1搬送路2を停止する制御を行う点は、上述した実施の形態1、2と同じである。
【0047】
第1搬送路2が停止した後、制御部11は、真空ポンプ35の真空吸引動作を開始する制御を行う。これにより、第1搬送路2の搬送方向の最先端の部品W2が真空パッド33の表面に吸着する。この意味で、真空パッド33は、被吸着体である部品W2の吸着部分の表面積よりも小さい範囲内に設けられることが望ましい。なお、本実施の形態3では、部品W2が真空吸引によって真空パッド33に吸着する構成を有しているため、部品W2は非磁性体であってもかまわない。
【0048】
続いて、制御部11は、真空ポンプ35を動作させたまま、エア供給部13によるエアの供給を停止してシリンダ8a内のエアを放出する制御を行うことにより、ロッド8bをシリンダ8aの方へ後退させる。この際、真空パッド33に吸着した部品W2は、他の部品W2から離間して可動板32とともに移動する。図12は、ロッド8b、可動板32、真空パッド33および真空パッド33に吸着した部品W2が固定板23の方へ後退している状況を示す図である。真空パッド33に吸着した部品W2は、第1搬送路2から離れても真空パッド33に吸着したまま可動板32とともに移動する。このように、真空パッド33は、図12に示す状態で部品Wを落としてしまわない程度の吸引力を有していなければならない。
【0049】
その後、制御部11は、部品W2が第2搬送路9の上方の所定領域に到達した時点でロッド8bを停止するとともに、真空ポンプ35による吸引動作を停止する制御を行う。これにより、真空ポンプ35が動作している状態で真空パッド33に吸着していた部品W2は第2搬送路9へ落下する。図13は、真空パッド33から離間した部品W2が第2搬送路9の上に載った状態を示す図である。
【0050】
以上説明した動作を繰り返し行うことにより、第1搬送路2で互いに重なり合った複数の部品W2を分離し、第2搬送路9の上に一つずつ載せて搬送することができる。
【0051】
以上説明した本発明の実施の形態3によれば、第1搬送路2が搬送する部品を検知した場合、この検知した部品を第1搬送路2の搬送方向の先端部側から吸着し、この吸着した部品を第1搬送路2の搬送方向に沿って移送し、所定の位置で第2搬送路9へ落下させるため、第1搬送路2の搬送方向に複数の部品が重なり合っていても搬送方向の最先端に位置する部品のみを分離して第2搬送路9へ供給することができる。したがって、互いに重なり合っている複数の部品を的確に分離して所定の搬送ラインへ一つずつ供給することが可能となる。
【0052】
また、本実施の形態3によれば、複数の部品が重なった状態で箱詰めされている場合であっても、作業者はその重なりを解除せずに一括して第1搬送路2の上に置くことができるため、部品の切り出し作業の負荷が軽減される。
【0053】
また、本実施の形態3によれば、部品の形状によらず汎用性が高い装置であることに加え、簡易な構成を有しているため、所定の搬送ラインへの部品供給に要するコストの低減を実現することができる。
【0054】
(実施の形態4)
図14は、本発明の実施の形態4に係る部品供給装置の構成を示す図である。同図に示す部品供給装置41は、上記実施の形態1に係る部品供給装置1と移送手段の構成が異なる。部品供給装置41の移送手段は、平板状をなして主面と直交する方向に進退自在な第1可動板42、第1可動板42の表面であって第1搬送路2と対向する表面(主面)に設けられた複数の永久磁石43、第1可動板42よりも第1搬送路2の近くに位置し、平板状をなして主面と直交する方向に進退自在な第2可動板44、案内板6、第1搬送路2の搬送方向に沿って進退自在なロッドを有し、該ロッドの先端に第1可動板42が取り付けられたエアシリンダ45(第1エアシリンダ)、エアシリンダ45にエアを供給するエア供給部46(第1エア供給手段)、エアシリンダ45とエア供給部46とを接続するチューブ47、エアシリンダ8(第2エアシリンダ)、エア供給部13(第2エア供給手段)、およびチューブ14を有する。
【0055】
第2可動板44は、その主面が第1可動板42の主面と平行に配置される。第2可動板44は、第1可動板42との距離が所定値以下に近づいた状態で複数の永久磁石43をそれぞれ貫通する複数の貫通孔441を有する。永久磁石43が第1可動板42の主面から突起する高さは、第2可動板44の厚さよりも若干大きく、第1可動板42の主面と第2可動板44の主面とが接触した場合、永久磁石43は第2可動板44を貫通する。この際、永久磁石43の先端は、第2可動板44の主面のうち第1可動板42の主面と接触していない主面から若干突出する。
【0056】
以上の構成を有する部品供給装置41において、制御部11が、第1搬送路2を駆動して複数の部品Wを搬送し、光電センサ3が複数の部品Wのうちで第1搬送路2の搬送方向の最先端に位置する部品Wを検知した時に第1搬送路2を停止する制御を行う点は、上述した実施の形態1〜3と同じである。
【0057】
第1搬送路が停止した後、制御部11は、第1可動板42および第2可動板44を移動して第1搬送路2へ近づける制御を行う。具体的には、制御部11は、まずエア供給部13からチューブ14を介してシリンダ8aにエアを供給することにより、第2可動板44の主面のうち第1搬送路2と対向する主面が部品Wに当接するまでロッド8bおよび第2可動板44を移動させる制御を行う。その後、制御部11は、シリンダ45a内のエアを外部へ放出することにより、第1可動板42が第2可動板44と接触するまでロッド45bおよび第1可動板42を移動させる制御を行う。図15は、第1可動板42および第2可動板44の移動が完了した状態を示す図である。図15において、複数の永久磁石43の一部は部品Wに吸着している。
【0058】
なお、制御部11は、第1可動板42と第2可動板44を接触させた後、両可動板を同じ速度で移動させることによって図15に示す状態へ到達させるような制御を行ってもよい。
【0059】
続いて、制御部11は、第1可動板42および第2可動板44を同じ速さで第1搬送路2から遠ざかる方向へ移動させる制御を行う。この際、制御部11は、エア供給部46からチューブ47を介してシリンダ45aにエアを供給することによってロッド45bをシリンダ45aから前進させるとともに、シリンダ8a内のエアを外部へ放出することによってロッド8bをシリンダ8aの方へ後退させる。この際、制御部11は、シリンダ45aへのエアの供給量とシリンダ8aからのエアの放出量とを調整することにより、第1可動板42と第2可動板44が同じ速さで移動するように制御する。図16は、第1可動板42および第2可動板44が移動している状態を示す図である。図16において、第1可動板42と第2可動板44は同じ速さで移動しているため、部品Wが永久磁石43に吸着したままの状態で部品Wが移動する。
【0060】
その後、制御部11は、部品Wが第2搬送路9の上方の所定領域に到達した時点で第1可動板42および第2可動板44の動きを停止する。続いて制御部11は、エア供給部13がエアシリンダ8にエアを供給することによって第2可動板44を第1搬送路2へ近づける制御を行う。これにより、第2可動板44が第1可動板42から離間して部品Wの磁石への吸着を解除するため、部品Wは第2搬送路9へ落下する。図17は、部品Wが第2搬送路9の上に載った状態を示す図である。
【0061】
以上説明した動作を繰り返し行うことにより、第1搬送路2で互いに重なり合った複数の部品Wを分離し、第2搬送路9の上に一つずつ載せて搬送することができる。
【0062】
以上説明した本発明の実施の形態4によれば、第1搬送路2が搬送する部品を検知した場合、この検知した部品を第1搬送路2の搬送方向の先端部側から吸着し、この吸着した部品を第1搬送路2の搬送方向に沿って移送し、所定の位置で第2搬送路9へ落下させるため、第1搬送路2の搬送方向に複数の部品が重なり合っていても搬送方向の最先端に位置する部品のみを分離して第2搬送路9へ供給することができる。したがって、互いに重なり合っている複数の部品を的確に分離して所定の搬送ラインへ一つずつ供給することが可能となる。
【0063】
また、本実施の形態4によれば、上記実施の形態1〜3と同様、部品の切り出し作業の負荷を軽減することができ、生産ラインの中で部品を供給するための設備にかけるコストを抑制することができる。
【0064】
ここまで、本発明を実施するための最良の形態として、実施の形態1〜4を詳述してきたが、本発明はそれらの実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。例えば、光電センサ3が第1搬送路2の搬送方向の最先端の部品W(W2)を検知した場合、制御部11が第1搬送路2の動作を停止させる代わりに第1搬送路2の搬送速度を低くする制御を行うようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明は、複数の重なり合った部品を分離して一つずつ供給するのに有用であり、例えば自動車の部品等の製造ラインに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施の形態1に係る部品供給装置の構成を示す図である。
【図2】可動板を静止した状態で第1搬送路を駆動し、複数の部品を可動板のほうへ搬送させている状態を示す図である。
【図3】第1搬送路の搬送を停止した後、可動板が部品の方へ移動している状態を示す図である。
【図4】永久磁石が部品と接触して吸着し、可動板を停止させた状態を示す図である。
【図5】可動板が固定板へ向けて後退している状況を示す図である。
【図6】永久磁石から離間した部品が第2搬送路の上に載った状態を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る部品供給装置の構成を示す図である。
【図8】スイッチを閉じて電磁石が第1搬送路における最先端の部品の吸着を開始する状態を示す図である。
【図9】ロッドをシリンダの方向へ後退させている状態を示す図である。
【図10】電磁石から離間した部品が第2搬送路の上に載った状態を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る部品供給装置の構成を示す図である。
【図12】真空パッドに部品を吸着させたまま可動板を固定板の方向へ移動させている状態を示す図である。
【図13】真空パッドから離間した部品が第2搬送路の上に載った状態を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態4に係る部品供給装置の構成を示す図である。
【図15】永久磁石が部品と接触して吸着した状態で第1および第2可動板を停止させた状態を示す図である。
【図16】永久磁石に部品を吸着させたまま第1および第2可動板を移動させている状態を示す図である。
【図17】第2可動板を第1可動板から離間させることによって永久磁石から離間した部品が第2搬送路の上に載った状態を示す図である。
【符号の説明】
【0067】
1、21、31、41 部品供給装置
2 第1搬送路
2a、2b、9a、9b ローラ
2c、9c ベルト
3 光電センサ
3a 発光素子
3b 受光素子
4、22、32 可動板
4a スリット
5、43 永久磁石
6 案内板
7、23 固定板
7a 主板部
7b 爪
8、45 エアシリンダ
8a シリンダ
8b ロッド
9 第2搬送路
10 撮像装置
11 制御部
12、15 ローラ駆動部
13、46 エア供給部
14、34、47 チューブ
24 電磁石
25 電源
26 スイッチ
33 真空パッド
35 真空ポンプ
42 第1可動板
44 第2可動板
441 貫通孔
W、W2 部品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を直線的に搬送する第1搬送路と、
前記第1搬送路の搬送方向の先端部より該搬送方向の前方に位置する所定領域の下方を通過し、前記第1搬送路とは異なる方向に部品を搬送する第2搬送路と、
前記第1搬送路の搬送方向の先端部の近傍に設けられ、前記第1搬送路が搬送する部品を検知する検知手段と、
前記検知手段が検知した部品を前記第1搬送路の搬送方向の前方から吸着し、この吸着した部品を前記第1搬送路の搬送方向に沿って前記所定領域へ移送し、前記第2搬送路へ落下させる移送手段と、
前記第1および第2搬送路、前記検知手段ならびに前記移送手段の動作を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする部品供給装置。
【請求項2】
前記部品は磁性体からなり、
前記移送手段は、
複数のスリットを有する櫛歯状をなす可動板と、
前記可動板の表面であって前記第1搬送路と対向する表面に設けられた永久磁石と、
前記可動板を前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在に支持する支持手段と、
前記第1搬送路の搬送方向と逆方向に突起して前記複数のスリットにそれぞれ嵌合可能な複数の爪を有し、所定の場所に固定された固定板と、
を有することを特徴とする請求項1記載の部品供給装置。
【請求項3】
前記部品は磁性体からなり、
前記移送手段は、
平板状をなす可動板と、
前記可動板の表面であって前記第1搬送路と対向する表面に設けられた電磁石と、
前記可動板を前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在に支持する支持手段と、
前記電磁石に直列接続された電源と、
前記電源に直列接続され、前記電磁石および前記電源を有する回路の開閉を行うスイッチと、
を有し、
前記制御手段は、
前記検知手段が検知した部品に前記可動板が接触した時に前記スイッチを閉じ、前記スイッチを閉じた状態で前記支持手段を前記第1搬送路から後退させ、前記可動板が前記第2搬送路上の所定位置に達した時に前記スイッチを開く制御を行うことを特徴とする請求項1記載の部品供給装置。
【請求項4】
前記移送手段は、
平板状をなす可動板と、
前記可動板に設けられ、前記可動板の表面であって前記第1搬送路と対向する表面に開口を有する真空パッドと、
前記可動板を前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在に支持する支持手段と、
エアを吸引する真空ポンプと、
前記真空パッドと前記真空ポンプとを接続してエアの流路をなすチューブと、
を有し、
前記制御手段は、
前記検知手段が検知した部品に前記真空パッドが接触した時に前記真空ポンプの動作を開始し、前記真空ポンプが動作した状態で前記支持手段を前記第1搬送路から後退させ、前記可動板が前記第2搬送路上の所定位置に達した時に前記真空ポンプの動作を停止する制御を行うことを特徴とする請求項1記載の部品供給装置。
【請求項5】
前記支持手段は、
前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在なロッドを有し、該ロッドの先端に前記可動板が取り付けられたエアシリンダと、
前記エアシリンダにエアを供給するエア供給手段と、
を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の部品供給装置。
【請求項6】
前記部品は磁性体からなり、
前記移送手段は、
平板状をなす第1可動板と、
前記第1可動板の表面であって前記第1搬送路と対向する表面に設けられた永久磁石と、
前記第1可動板よりも前記第1搬送路の近くに位置し、前記第1可動板と所定の距離以下に近づいた場合に前記永久磁石を貫通させる貫通孔を有する平板状の第2可動板と、
前記第1可動板を前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在に支持する第1支持手段と、
前記第2可動板を前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在に支持する第2支持手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の部品供給装置。
【請求項7】
前記第1支持手段は、
前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在なロッドを有し、該ロッドの先端に前記第1可動板が取り付けられた第1エアシリンダと、
前記第1エアシリンダにエアを供給する第1エア供給手段と、
を有し、
前記第2支持手段は、
前記第1搬送路の搬送方向に沿って進退自在なロッドを有し、該ロッドの先端に前記第2可動板が取り付けられた第2エアシリンダと、
前記第2エアシリンダにエアを供給する第2エア供給手段と、
を有することを特徴とする請求項6記載の部品供給装置。
【請求項8】
前記制御手段は、
前記検知手段が部品を検知した時に前記第1搬送路を停止させる制御を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の部品供給装置。
【請求項9】
前記第2搬送路を通過する部品を撮像する撮像手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の部品供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−208847(P2010−208847A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−60066(P2009−60066)
【出願日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(000004640)日本発條株式会社 (1,048)
【Fターム(参考)】