説明

部品検索装置及び部品検索プログラム

【課題】流用可能な部品を簡単に探し出せるようにする部品検索装置及び部品検索プログラムを、提供する。
【解決手段】部品検索装置10は、操作者から検索条件として部品種類と属性値の範囲とが指定されると(ステップS101〜S104)、その検索条件に適合する部品情報を検出し(ステップS105)、その部品種類が並び替えを要する属性を含む部品種類であると並替定義テーブル14にて定義されていたときには(S106;YES)、検索結果を、その並び替えを要すると定義された属性の属性値の大きさに従った順序(昇順又は降順)に並び替えて列挙した検索結果画面32を、表示装置10cに表示する(ステップS107〜S109)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、属性の個数や属性値が互いに異なる部品に関する情報が蓄積されているデータベースを検索してその検索結果を利用者に提示するための部品検索装置,及び、このような部品検索装置と同等にコンピュータを機能させる部品検索プログラムに、関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、製造業に携わる企業の多くは、属性の個数や属性値が互いに異なる自社製部品のそれぞれについて、その部品の有する各属性の属性値を含む部品情報を、データベースにて管理している。データベースによれば、必要な部品情報を、必要なときに検索にて得ることができるからである。
【0003】
【特許文献1】特開平06−044314号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前述したようなデータベースは、新たな製品が設計された後その新製品に流用できる既存の部品を探す際に、検索されることがある。この検索においては、部品番号や重量や材質などの幾つかの属性情報が検索条件とされる。そして、検出された部品情報やその部品の図面などが、操作者によって一つ一つ目視されながら、更に手動で絞り込まれる。
【0005】
しかしながら、このような絞り込みには、時間が掛かるという問題があり、また、その前段階である検索において、適正な検索条件が設定されているとは限らないため、検索結果に漏れが生じている可能性が高く、その結果、開発品に流用可能な部品の部品情報を得ることができずに、属性値が僅かに違うような類似部品を重複開発してしまうことがあった。
【0006】
本発明は、前述した従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、流用可能な部品の部品情報を簡単に探し出すことができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために発明された部品検索装置は、属性の個数や属性値が互いに異なる部品のそれぞれについて、その部品の有する各属性の属性値を含む部品情報,及び、その部品の属する部品種類を示す部品種類情報を、記憶する部品情報記憶部,前記各部品が属する全ての部品種類のうち、それに属する部品が有する属性の中に属性値の大きさに応じて並び替えをして検索結果を表示すべき属性がある部品種類について、その並び替えを要する属性を示す属性情報を、並替属性定義情報として、記憶する並替属性定義部,何れかの部品種類とその属性値の範囲を指定する条件指定情報とともに検索の実行指示を操作者から受け付ける実行指示受付部,前記実行指示受付部が受け付けた条件指定情報により指定される部品種類に属するとともにその条件指定情報により指定される属性値の範囲に属性値が含まれる部品の部品情報を、前記記憶装置から検出する部品情報検索部,並びに、前記実行指示受付部が受け付けた条件指定情報により指定される部品種類が、並替属性定義情報が前記記憶装置に記憶されている部品種類である場合に、前記部品情報検索部が検出した部品情報を、その並替属性定義情報により示される属性の属性値の大きさの順に並べた状態で、表示する表示部を備えることを、特徴としている。
【0008】
このように構成されると、操作者から検索条件として部品種類と属性値の範囲とが指定された場合において、その部品種類が並び替えを要する属性を含む部品種類であると並替属性定義情報にて定義されていたときには、検索結果は、その並び替えを要すると定義された属性の属性値の大きさに従った順序(昇順又は降順)に並び替えられた状態で、表示される。このため、操作者は、検索により検出された各部品情報の並び位置から、流用可能な類似部品を容易く絞り込むことができる。
【0009】
また、上記の課題を解決するために発明された部品検索プログラムは、コンピュータを、属性の個数や属性値が互いに異なる部品のそれぞれについて、その部品の有する各属性の属性値を含む部品情報,及び、その部品の属する部品種類を示す部品種類情報を、記憶装置に記憶する部品情報記憶手段,前記各部品が属する全ての部品種類のうち、それに属する部品が有する属性の中に属性値の大きさに応じて並び替えをして検索結果を表示すべき属性がある部品種類について、その並び替えを要する属性を示す属性情報を、並替属性定義情報として、記憶装置に記憶する並替属性定義手段,何れかの部品種類とその属性値の範囲を指定する条件指定情報とともに検索の実行指示を入力装置を通じて操作者から受け付ける実行指示受付手段,前記実行指示受付手段が受け付けた条件指定情報により指定される部品種類に属するとともにその条件指定情報により指定される属性値の範囲に属性値が含まれる部品の部品情報を、前記記憶装置から検出する部品情報検索手段,並びに、前記実行指示受付手段が受け付けた条件指定情報により指定される部品種類が、並替属性定義情報が前記記憶装置に記憶されている部品種類である場合に、前記部品情報検索手段が検出した部品情報を、その並替属性定義情報により示される属性の属性値の大きさの順に並べた状態で、表示装置に表示する表示手段として機能させることを、特徴としている。
【0010】
従って、この部品検索プログラムによれば、前述した本発明の部品検索装置と同等に機能する装置として、コンピュータを動作させることができることになる。
【発明の効果】
【0011】
以上に説明したように、本発明によれば、流用可能な部品を簡単に探し出すことができるようになり、その結果として、重複開発による製造費用や管理費用の増大を防止できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
【0013】
まず、本実施形態の部品検索装置のハードウエア構成とソフトウエア構成について説明する。
【0014】
図1は、本実施形態の部品検索装置10の構成図である。
【0015】
本実施形態の部品検索装置10は、属性の個数や属性値が互いに異なる部品に関する情報を蓄積したり蓄積しておいた部品情報を検索したりするためのプログラム群及びデータ群をパーソナルコンピュータにインストールすることによって、部品検索を機能させるようにした装置である。
【0016】
この部品検索装置10を構成するパーソナルコンピュータは、周知のように、CPU[Central Processing Unit]10a,DRAM[Dynamic Random Access Memory]10b,液晶ディスプレイ等の表示装置10c,キーボードやマウス等の入力装置10d,MDD[Multi Disk Drive]10e,及び、HDD[Hard Disk Drive]10f等の周知なハードウエアからなる。
【0017】
このうち、HDD10fは、基本ソフトウエア11を記憶している。この基本ソフトウエア11は、表示装置10cや入力装置10dにおける入出力の制御,及び、DRAM10bやMDD10eやHDD10fの記憶領域(記憶素子,CD[Compact Disk],DVD[Digital Versatile Disk],HD[Hard Disk]の記憶領域)に対する読み書きの制御といった基本的な機能を多くのアプリケーションソフトウエアに提供するソフトウエアである。
【0018】
さらに、このHDD10fには、部品画像データ12,部品情報管理テーブル13,並替定義テーブル14,及び、部品検索プログラム15が、インストールされている。
【0019】
このうち、部品画像データ12は、部品の外観や設計図などを表示するためのデータである。HDD10fには、この部品検索装置10を使用する企業が製造し得る全ての部品と同じ数だけ、用意されている。
【0020】
また、部品情報管理テーブル13は、部品に関する情報を蓄積して管理しておくためのテーブルである。なお、この部品情報管理テーブル13を記憶するHDD10fは、前述した部品情報記憶部に相当し、この部品情報管理テーブル13をHDD10fに記憶した部品検索装置は、前述した部品情報記憶手段として機能するものである。
【0021】
図2は、部品情報管理テーブル13のデータ構造の一例を示す図である。
【0022】
図2に示されるように、部品情報管理テーブル13は、部品画像データ12と同数のレコードを、有している。各レコードは、「部品番号」,「部品種類」,「URL」,「属性1」,「属性値1」,「属性2」,「属性値2」,…のフィールドを、有している。
【0023】
このうち、「部品番号」フィールドは、属性の個数や属性値が互いに異なる部品を当該企業が一意に識別するための識別情報である部品番号が記録されるフィールドである。「部品種類」フィールドは、各部品が属する部品種類の名称が記録されるフィールドである。「URL」フィールドは、各部品の部品画像データ12の所在を示す所在情報であるURL[Uniform Resource locator]が記録されるフィールドである。「属性n」フィールドは、その部品の有する長さや重さや材質などの属性の名称が記録されるフィールドであり、「属性値n」フィールドは、その部品がその属性について有する大きさや量の値が記録されるフィールドである。なお、各レコードの「属性n」と「属性値n」のフィールドのうち、その部品が有する属性の数より大きいn値のフィールドは、空欄となる。
【0024】
また、並替定義テーブル14は、部品情報の検索結果を表示する場合にその表示順を定義しておくためのテーブルである。なお、この並替定義テーブル14を記憶するHDD10fは、前述した並替属性定義部に相当し、この並替定義テーブル14をHDD10fに記憶した部品検索装置は、前述した並替属性定義手段として機能するものである。
【0025】
図3は、並替定義テーブル14のデータ構造の一例を示す図である。
【0026】
図3に示されるように、並替定義テーブル14は、当該企業が製造し得る部品の種類と同じ数のレコードを、有している。各レコードは、「部品種類」,「並替要否」,「X軸属性」,「X軸並順」,「Y軸属性」,「Y軸並順」,「Z軸属性」,「Z軸並順」のフィールドを、有している。
【0027】
「部品種類」フィールドは、その部品種類の名称が記録されるフィールドである。「並替要否」フィールドは、その部品種類に属する部品情報を検索結果として表示する場合に並び替えを必要とするか否かを示す並順要否情報が記録されるフィールドである。「X軸属性」,「Y軸属性」,「Z軸属性」フィールドは、属性の名称が軸属性情報として記録されるフィールドである。これらフィールドに属性の名称が記録されることにより、その部品種類に属する部品情報が検索結果として検索結果画面に示される場合において、どの属性の値に基づいて部品情報の並び替えを行うかが定義されるとともに、その検索結果画面内に設けられるX軸,Y軸,Z軸のうち、どの属性をどの軸方向に並べて表示すべきかが定義される。従って、軸属性情報は、前述した並替属性定義情報でもある。「X軸並順」,「Y軸並順」,「Z軸並順」フィールドは、これら各軸において部品情報を昇順と降順の何れで並べるかを定義した並順情報が記録されるフィールドである。
【0028】
また、部品検索プログラム15は、利用者から幾つかの検索条件を受け付けて検索処理を行って検索結果を表示する装置として、パーソナルコンピュータを動作させるためのプログラムである。
【0029】
次に、この部品検索装置10上で行われる処理の内容について、説明する。
【0030】
この部品検索装置10では、入力装置10dを操作する操作者によって、部品検索プログラム15の起動の指示が入力されると、CPU10aが、部品検索プログラム15をHDD10fから読み出し、部品検索処理を開始する。
【0031】
図4は、この部品検索処理の流れを示す図である。
【0032】
部品検索処理の開始後、CPU10aは、条件入力画面を表示装置10cに表示する処理を行う(ステップS101)。
【0033】
図5は、条件入力画面31の一例を示す図である。
【0034】
図5の条件入力画面31は、部品種類入力欄31a,属性表示欄31b,数値入力欄31c,OKボタン31d,及び、キャンセルボタン31eを、含んでいる。部品種類入力欄31aは、部品種類を入力するためのテキストボックスである。この部品種類入力欄31aは、全ての部品種類の名称が列挙されたドロップダウンリストを表示させることができるものとなっており、このドロップダウンリストの中から一つの部品種類が選択されると、選択された部品種類の名称が部品種類入力欄31aに入力されるようになっている。属性表示欄31bは、属性の名称が表示されるテキストボックスであり、部品種類入力欄31aに部品種類の名称が入力されたときには、各属性表示欄31bに、その部品種類に属する部品が有する全ての属性の名称が、一つずつ示されるようになっている。数値入力欄31cは、数値を入力するためのテキストボックスであり、一つの属性表示欄31bに対し、一対用意されている。一対の数値入力欄31cは、属性表示欄31bに名称が表示された属性を検索条件とする場合において、その属性の属性値の上限と下限とを入力するためのものとなっている。OKボタン31dは、各欄31a〜31cへの入力が済んだ後でクリックされるべきボタンであり、キャンセルボタン31eは、部品検索を取り止める際にクリックされるべきボタンである。
【0035】
CPU10aは、この図5のような条件入力画面31を表示装置10cに表示する処理を行った後(ステップS101)、この条件入力画面31の一対のボタン31d,31eのうちの何れかがクリックされるまで、待機する(ステップS102;NO)。
【0036】
その後、何れかのボタンがクリックされると(ステップS102;YES)、CPU10aは、クリックされたボタンが何ボタンであるかを、判別する(ステップS103)。
【0037】
そして、CPU10aは、クリックされたボタンがキャンセルボタン31eであると判別した場合(ステップS103;NO)、図4に係る部品検出処理を終了し、クリックされたボタンがOKボタン31dであると判別した場合(ステップS103;YES)、そのOKボタン31dがクリックされた時点で各欄31a〜31cに入力されていた部品種類の名称(部品種類条件情報),及び、属性の名称と上限属性値と下限属性値(属性値範囲条件情報)を、引数として取得する(ステップS104)。
【0038】
なお、ステップS101〜S104を実行するCPU10aは、前述した実行指示受付部及び前述した実行指示受付手段に、相当している。
【0039】
次に、CPU10aは、引数として取得したこれら条件に合致するレコードを、部品情報管理テーブル13から読み出し、図示せぬワークテーブルに書き出す処理を行う(ステップS105)。なお、このステップS105を実行するCPU10aは、前述した部品情報検索部及び前述した部品情報検索手段に、相当している。
【0040】
続いて、CPU10aは、図3の並替定義テーブル14を参照して、ステップS104で取得した部品種類の名称(部品種類条件情報)を含むレコードの「並替要否」フィールドが「要」であるか否かを、判別する(ステップS106)。
【0041】
そして、当該部品種類が並び替えの必要な部品種類であった場合(ステップS106;YES)、CPU10aは、図3の並替定義テーブル14からその部品種類のレコードを読み出し(ステップS107)、その後、そのレコードに含まれる軸属性情報と並順情報とを利用して、図示せぬワークテーブル内の情報に基づいて、画面データを生成し(ステップS108)、検索結果画面を表示装置10cに表示する処理を行う(ステップS109)。
【0042】
図6は、検索結果画面32の一例を示す図である。
【0043】
図6の検索結果画面32は、互いに直交する二本の軸と、この二本の軸により各点の座標が現される二次元領域とを、含んでいる。このうち、二本の軸上で採り得る座標値は、図5の条件入力画面31に検索条件として入力された上限属性値と下限属性値の範囲内に含まれたものとなっている。なお、図6は、ステップS107で並替定義テーブル14から読み出したレコードに含まれる軸属性が二つある場合(「X軸属性」と「Y軸属性」フィールドが属性名称を含む場合)、すなわち、並び替えが必要な属性が二つある例を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、ステップS107で並び替えが必要な属性が一つ検出された場合(「X軸属性」フィールドのみ属性名称を含む場合)には、当該画面32での軸は一本となり、ステップS107で並び替えが必要な属性が三つ検出された場合(「X軸属性」〜「Z軸属性」フィールド全てが属性名称を含む場合)には、当該画面32での軸は三本となる。
【0044】
また、図6の画面32における二次元領域には、部品番号と部品画像を内部に含むボタン32aが、幾つか示されている。各ボタン32aに示されている部品番号は、ステップS105で図示せぬワークテーブルに書き出された各レコードの「部品番号」フィールドから読み出されたものであり、部品画像は、当該各レコードの「URL」フィールドに含まれるURLから読み出された部品画像データ11に基づいて生成されたものである。また、各ボタン32aは、それが画像で示している部品について並び替えが必要な属性の属性値にて示される座標上に、配置されている。なお、各ボタン32aがクリックされると、そのボタン32aが示している部品の部品情報を列記した画面(図示せぬワークテーブル内の該当するレコードに含まれる情報に基づいて生成された画面)が、表示されるようになっている。また、属性値が同じ部品が二つ以上存在するときには、それら部品のボタン32aは、互いに同じ座標に重ねて配置すべきこととなるが、この場合、互いに重ねて配置されるべき各ボタン32aに対し、何れか一つのボタン32aを前面に表示させるための選択手段(例えばタブ)が、組み付けられていても良い。
【0045】
CPU10aは、この図6のような検索結果画面32を表示装置10cに表示する処理を行った後(ステップS109)、図4に係る部品検索処理を終了する。なお、ステップS106〜S109を実行するCPU10aは、前述した表示部及び前述した表示手段に、相当している。
【0046】
一方、ステップS104で取得した部品種類の名称(部品種類条件情報)を含むレコードの「並替要否」フィールドが「否」であった場合(ステップS106;NO)、CPU10aは、図示せぬワークテーブル内の部品情報に基づいて、部品番号,部品種類,属性名,属性値,部品画像からなるレコードが各行に列挙された画面を、表示装置10cに表示する処理を行い(ステップS110)、図4に係る部品検索処理を終了する。
【0047】
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0048】
操作者が、この部品検索装置10の入力装置10dを操作して、部品検索プログラム15を起動させると、条件入力画面31が表示装置10cに表示される(ステップS101)。
【0049】
そして、操作者が、この条件入力画面31の部品種類入力欄31aに何れかの部品種類の名称を入力すると、各属性表示欄31bに属性名が表示されるので、操作者は、表示された属性名に対応する属性値入力欄31cに、検出を望む属性値の範囲におけるその上限属性値と下限属性値とを入力した後で、OKボタン31dをクリックする。
【0050】
すると、操作者が選択した部品種類が並び替えの必要な属性を有するものとして図3の並替定義テーブル14に定義されていた場合(ステップS106;YES)、図6のように各軸方向において属性値の大きさの順に部品のボタン32aが並んだ状態で検索結果が示された検索結果画面32が、表示装置10cに表示され(ステップS107〜109)、操作者が選択した部品種類が並び替えの不要なものとして図3の並替定義テーブル14に定義されていた場合(ステップS106;NO)、検出された順の状態で部品情報が列挙された画面が、表示装置10cに表示される(ステップS110)。
【0051】
従って、本実施形態の部品検索装置10によれば、操作者は、部品情報を管理するための部品情報管理テーブル13を検索する際、検索条件を、幾つかの属性値を包含する範囲で、指定することができる。
【0052】
然も、その範囲に属するものとして部品情報が検出された部品が、並び替えを要する属性を有する部品種類に属するものであるときには、その並び替えを要すると定義された属性の属性値の大きさに従った順序(昇順又は降順)に並び替えられた状態で、その部品を示すボタン32aが検索結果画面32に表示されるので、操作者は、それらボタン32aの内容と表示位置とから、流用可能な類似部品を容易く絞り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本実施形態の部品検索装置の構成図
【図2】部品情報管理テーブルのデータ構造の一例を示す図
【図3】並替定義テーブルのデータ構造の一例を示す図
【図4】部品検索処理の流れを示す図
【図5】条件入力画面の一例を示す図
【図6】検索結果画面の一例を示す図
【符号の説明】
【0054】
10 部品検索装置
10a CPU
12 部品画像データ
13 部品情報管理テーブル
14 並替定義テーブル
15 部品検索プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
属性の個数や属性値が互いに異なる部品のそれぞれについて、その部品の有する各属性の属性値を含む部品情報,及び、その部品の属する部品種類を示す部品種類情報を、記憶する部品情報記憶部,
前記各部品が属する全ての部品種類のうち、それに属する部品が有する属性の中に属性値の大きさに応じて並び替えをして検索結果を表示すべき属性がある部品種類について、その並び替えを要する属性を示す属性情報を、並替属性定義情報として、記憶する並替属性定義部,
何れかの部品種類とその属性値の範囲を指定する条件指定情報とともに検索の実行指示を操作者から受け付ける実行指示受付部,
前記実行指示受付部が受け付けた条件指定情報により指定される部品種類に属するとともにその条件指定情報により指定される属性値の範囲に属性値が含まれる部品の部品情報を、前記記憶装置から検出する部品情報検索部,並びに、
前記実行指示受付部が受け付けた条件指定情報により指定される部品種類が、並替属性定義情報が前記記憶装置に記憶されている部品種類である場合に、前記部品情報検索部が検出した部品情報を、その並替属性定義情報により示される属性の属性値の大きさの順に並べた状態で、表示する表示部
を備えることを特徴とする部品検索装置。
【請求項2】
コンピュータを、
属性の個数や属性値が互いに異なる部品のそれぞれについて、その部品の有する各属性の属性値を含む部品情報,及び、その部品の属する部品種類を示す部品種類情報を、記憶装置に記憶する部品情報記憶手段,
前記各部品が属する全ての部品種類のうち、それに属する部品が有する属性の中に属性値の大きさに応じて並び替えをして検索結果を表示すべき属性がある部品種類について、その並び替えを要する属性を示す属性情報を、並替属性定義情報として、記憶装置に記憶する並替属性定義手段,
何れかの部品種類とその属性値の範囲を指定する条件指定情報とともに検索の実行指示を入力装置を通じて操作者から受け付ける実行指示受付手段,
前記実行指示受付手段が受け付けた条件指定情報により指定される部品種類に属するとともにその条件指定情報により指定される属性値の範囲に属性値が含まれる部品の部品情報を、前記記憶装置から検出する部品情報検索手段,並びに、
前記実行指示受付手段が受け付けた条件指定情報により指定される部品種類が、並替属性定義情報が前記記憶装置に記憶されている部品種類である場合に、前記部品情報検索手段が検出した部品情報を、その並替属性定義情報により示される属性の属性値の大きさの順に並べた状態で、表示装置に表示する表示手段
として機能させる
ことを特徴とする部品検索プログラム。
【請求項3】
前記並替属性定義情報は、並び替えを要する複数の属性の属性情報を含むものであり、
前記表示手段は、前記部品情報検出手段が検出した部品情報を、その並替属性定義情報により示される属性の属性値の大きさの順に並べる際、その並替属性定義情報が複数の属性情報を含むものであるときには、属性値の大きさの順に並べる方向軸をそれら属性の数だけ画面内に設け、それら部品情報を該当する座標上にそれぞれ配置して表示する
ことを特徴とする請求項2記載の部品検索プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate