説明

配合出力装置および配合出力プログラム

【課題】利用者の生体データのみならず、その利用者の所在雰囲気中の気象データを考慮した上で、利用者の体調に応じて適切な食品類や薬剤の配合を行う。
【解決手段】
食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段と、前記収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部と、利用者の生体データ値を検出する生体センサと、操作部あるいは外部から入力される利用者の行動に関するスケジュールデータを記憶するスケジュール記憶部と、前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記スケジュール記憶部に記憶された前記スケジュールデータとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者の体調を検出し、検出された気象条件や体調に応じて、容器に収容された複数の食品類あるいは投与すべき薬剤を適切に配合して出力する配合出力装置、および、同装置を実現するための配合出力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ビタミンやミネラル等のサプリメントや健康食品がブームになっており、各種のサプリメントや健康食品が市販されている。また、一般的な調味料などにおいても、ナトリウムを抑えた塩、カロリーの少ない人工甘味料なども一般的に用いられるようになっている。
【0003】
このような状況で、どのようなサプリメントや食品が適しているかを見極めることが難しい問題がある。
そこで、病院の検査データを元にしてサプリメントの配合データを生成するシステムが、以下の特許文献1に提案されている。
【0004】
また、薬剤の調合を行うシステムが特許文献2に記載されている。
さらに、複数の収容手段からの吐出を行う装置が、以下の特許文献3と特許文献4とに記載されている。
【特許文献1】特開2002−024402号公報
【特許文献2】特開2005−204686号公報
【特許文献3】特開2003−126222号公報
【特許文献4】特開平10−033637号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した特許文献1の調合システムでは、検査データの入力やその他の個人のデータの入力が必要になるため、使用が面倒である問題を有する。
また、病院での検査を定期的に実行したとしても、日々刻々と変化する体調に対応することができない問題もある。
【0006】
また、引用文献2についても、時刻情報や処方箋情報に基づいて調合を決定するのみで、日々刻々と変化する体調に対応することができない問題もある。
なお、1日のうちでも、時刻、場所、環境(所在雰囲気)、運動量などにおいて体調が微妙に変化し、それに応じて必要となるサプリメントや健康食品の内容(種類や量や組み合わせ)も微妙に変化するが、そのような変化に対応することも配慮されていない。
【0007】
また、データを変更しないまま、他人が使用した場合に、その他人には適していない状態の調合がなされてしまうという問題も生じる。
また、風邪薬などの簡単な医薬品であっても、頭痛・発熱・鼻水・喉の痛み・咳などの個々の症状により、適した薬剤は異なっている。また、漢方薬にあっては、同じ症状であっても、本人の体質や体調に応じて、用いる薬剤が異なることが知られている。
【0008】
また、引用文献2の装置では、処方箋情報と時刻情報とによる投薬スケジュールで配合を決定するため、午前9時30分に配合装置を動作させた場合には、朝食後の薬が処方されて出力される。しかし、利用者が実際には朝食抜きであったなどの場合には、胃粘膜を荒らすなど、利用者の行動に一切配慮されておらず、望ましくない状態の配合がなされて
しまうことを防止することができない。
【0009】
また、引用文献3や引用文献4は吐出について記載されているものの、利用者の体調に応じた配合については何ら配慮されていない。
また、前日に過酷なスケジュールで仕事やレジャーをした場合の疲れが残っている場合や、この残った疲れを利用者本人が気づいていない場合や、翌日に通常と異なるスケジュールが控えている場合などにも、時刻情報や処方箋情報などに頼るだけでは、対処することができない。
【0010】
たとえば、前日に低温の環境で体力を消耗した場合や、高温で体力を消耗した場合では、それぞれ適したサプリメントや薬剤が異なる。また、翌日が体力を消耗する環境での予定がある場合と、体を動かさない予定の場合とでも、現時点での適したサプリメントや薬剤は異なる。しかし、このような利用者の行動に関するスケジュールに対処できるシステムは存在しておらず、利用者本人の勘に頼るしか対策が存在していなかった。
【0011】
また、疾病の種類によっては予防薬を摂取することもあるが、その場合にも、過去や未来のスケジュールあるいは気象条件などによって、処方箋の範囲内で、摂取量を適切に変えることが望ましいが、それらに対処できるシステムは存在しておらず、利用者本人の勘に頼るしか対策が存在していなかった。
【0012】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、利用する際に適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤(医薬部外品や医薬品など)の配合を行うことを目的としている。
【0013】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、利用者の体調や、過去や未来のスケジュールなどを考慮した上で、利用者の体調やスケジュールに応じてリアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤(医薬部外品や医薬品など)の配合を行うことを目的としている。
【0014】
また、本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、利用者の生体データのみならず、その利用者の行動に関するスケジュールや、各スケジュールにおける気象データを考慮した上で、各種環境下における利用者の体調を適切に判定し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じてリアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成されている。
(1)請求項1記載の発明は、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段と、前記収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部と、利用者の生体データ値を検出する生体センサと、操作部あるいは外部から入力される利用者の行動に関するスケジュールデータを記憶するスケジュール記憶部と、前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記スケジュール記憶部に記憶された前記スケジュールデータとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段と、を備えたことを特徴とする配合出力装置である。
【0016】
ここで、前記生体センサは、前記生体データ値として、体温,血圧,心拍数,呼吸数,
脈波,心電,血中酸素飽和濃度,血中酸素濃度,筋組織酸素濃度のうちの少なくとも一つを検出する。
【0017】
この配合出力装置では、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数の収容手段に収容しておき、生体データやスケジュールデータに応じて前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。
【0018】
(2)請求項2記載の発明は、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段と、前記収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部と、利用者の生体データ値を検出する生体センサと、該利用者の所在雰囲気中の気象データを検出する気象センサと、前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記気象センサにより検出された前記気象データとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段と、を備えたことを特徴とする配合出力装置である。
【0019】
ここで、前記生体センサは、前記生体データ値として、体温,血圧,心拍数,呼吸数,脈波,心電,血中酸素飽和濃度,血中酸素濃度,筋組織酸素濃度のうちの少なくとも一つを検出する。また、前記気象センサは、前記気象データとして、天候,気温,水温,湿度,気圧,水圧,日照状況,紫外線量のうちの少なくとも一つを検出する。
【0020】
この配合出力装置では、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数の収容手段に収容しておき、生体センサで検出された生体データ値に基づいて利用者の体調を判定し、気象データも加味して、利用者の体調と気象条件とに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。
【0021】
(3)請求項3記載の発明は、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段と、前記収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部と、利用者の生体データ値を検出する生体センサと、該利用者の所在雰囲気中の気象データを検出する気象センサと、操作部あるいは外部から入力される利用者の行動に関するスケジュールデータを記憶するスケジュール記憶部と、前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記スケジュール記憶部に記憶された前記スケジュールデータと、前記気象センサにより検出された前記気象データとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段と、を備えたことを特徴とする配合出力装置である。
【0022】
この配合出力装置では、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数の収容手段に収容しておき、生体センサで検出された生体データ値に基づいて利用者の体調を判定し、スケジュールデータや気象データも加味して、利用者の体調と気象条件とに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。なお、気象データは、現時点の気象データだけではなく、各スケジュールにおける気象データが用いられる。
【0023】
(4)請求項4記載の発明は、外部と通信可能な通信手段を備え、前記制御手段は、前記通信手段を介した外部からの指示も参照して前記決定を行う、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の配合出力装置である。
【0024】
この配合出力装置では、生体センサによって検出された利用者の生体データ値と、スケジュールデータ若しくは気象データと、通信手段を介した外部からの指示と、に基づいて、該利用者の体調を判定し、該判定結果に応じて前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。
【0025】
(5)請求項5記載の発明は、前記制御手段は、時刻情報を参照して前記決定を行う、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の配合出力装置である。
この配合出力装置では、生体センサによって検出された利用者の生体データ値と、スケジュールデータ若しくは気象データとに、時刻情報を加えて、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。
【0026】
(6)請求項6記載の発明は、食品類あるいは薬剤の配合を行う配合出力装置のコンピュータに制御を実行させる配合出力プログラムであって、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部、利用者の生体データ値を検出する生体センサ、操作部あるいは外部から入力される利用者の行動に関するスケジュールデータを記憶するスケジュール記憶部、前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記スケジュール記憶部に記憶された前記スケジュールデータとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする配合出力プログラムである。
【0027】
ここで、前記生体センサは、前記生体データ値として、体温,血圧,心拍数,呼吸数,脈波,心電,血中酸素飽和濃度,血中酸素濃度,筋組織酸素濃度のうちの少なくとも一つを検出する。この配合出力プログラムでは、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数の収容手段に収容しておき、生体データやスケジュールデータに応じて前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。
【0028】
(7)請求項7記載の発明は、食品類あるいは薬剤の配合を行う配合出力装置のコンピュータに制御を実行させる配合出力プログラムであって、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部、利用者の生体データ値を検出する生体センサ、該利用者の所在雰囲気中の気象データを検出する気象センサ、前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記気象センサにより検出された前記気象データとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする配合出力プログラムである。
【0029】
ここで、前記生体センサは、前記生体データ値として、体温,血圧,心拍数,呼吸数,脈波,心電,血中酸素飽和濃度,血中酸素濃度,筋組織酸素濃度のうちの少なくとも一つを検出する。また、前記気象センサは、前記気象データとして、天候,気温,水温,湿度,気圧,水圧,日照状況,紫外線量のうちの少なくとも一つを検出する。この配合出力プログラムでは、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数の収容手段に収容しておき、生体センサで検出された生体データ値に基づいて利用者の体調を判定し、気象データも加味して、利用者の体調と気象条件とに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介
して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。
【0030】
(8)請求項8記載の発明は、食品類あるいは薬剤の配合を行う配合出力装置のコンピュータに制御を実行させる配合出力プログラムであって、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部、利用者の生体データ値を検出する生体センサ、該利用者の所在雰囲気中の気象データを検出する気象センサ、操作部あるいは外部から入力される利用者の行動に関するスケジュールデータを記憶するスケジュール記憶部、前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記スケジュール記憶部に記憶された前記スケジュールデータと、前記気象センサにより検出された前記気象データとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする配合出力プログラムである。
【0031】
この配合出力プログラムでは、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数の収容手段に収容しておき、生体センサで検出された生体データ値に基づいて利用者の体調を判定し、スケジュールデータや気象データも加味して、利用者の体調と気象条件とに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。なお、気象データは、現時点の気象データだけではなく、各スケジュールにおける気象データが用いられる。
【0032】
(9)請求項9記載の発明は、食品類あるいは薬剤の配合を行う配合出力装置のコンピュータに制御を実行させる配合出力プログラムであって、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部、
操作部あるいは外部から入力される利用者の行動に関するスケジュールデータを記憶するスケジュール記憶部、前記スケジュール記憶部に記憶された前記スケジュールデータにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする配合出力プログラムである。
【0033】
この配合出力プログラムでは、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数の収容手段に収容しておき、スケジュールデータを参照して、利用者の状況に応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。
【0034】
(10)請求項10記載の発明は、外部と通信を行うための通信プログラムを備え、外部からの指示も参照して前記決定を行うように前記コンピュータを機能させる、ことを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか一項に記載の配合出力プログラムである。
【0035】
この配合出力プログラムでは、スケジュールデータ、若しくは生体データ値や気象データなどと、通信手段を介した外部からの指示と、に基づいて、該利用者の体調を判定し、該判定結果に応じて前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。
【0036】
(11)請求項11記載の発明は、時刻情報を参照して前記決定を行うように前記コンピュータを機能させる、ことを特徴とする請求項6〜請求項10のいずれか一項に記載の配合出力プログラムである。
【0037】
この配合出力プログラムでは、スケジュールデータ、若しくは生体データ値や気象データなどとに、時刻情報を加えて、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)請求項1記載の配合出力装置の発明では、生体データやスケジュールデータに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。
【0039】
たとえば、前日に過酷なスケジュールで仕事やレジャーをした場合の疲れが残っている場合や、この残った疲れを利用者本人が気づいていない場合や、翌日に通常と異なるスケジュールが控えている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、疾病の種類によっては予防薬を摂取することもあるが、その場合にも、過去や未来のスケジュールなどによって、適切摂取量あるいは処方箋の範囲内で、摂取量を適切に変えること可能になる。
【0040】
これにより、利用者の生体データを考慮した上で、利用者の体調に応じて、さらに、利用者の過去や未来のスケジュールも加味した状態で、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、リアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0041】
(2)請求項2記載の配合出力装置の発明では、生体センサで検出された生体データ値に基づいて利用者の体調を判定し、さらに、気象データも参照し、これらに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。
【0042】
たとえば、前日に低温あるいは高温の環境で体力を消耗した場合や、翌日に低温あるいは高温の環境での激しいスケジュールが予定されている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、疾病の種類によっては予防薬を摂取することもあるが、その場合にも、過去や未来の気象条件などによって、適切摂取量あるいは処方箋の範囲内で、摂取量を適切に変えること可能になる。
【0043】
これにより、利用者の生体データを考慮した上で、利用者の体調や、過去・現在・未来の気象条件に応じて、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、リアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0044】
(3)請求項3記載の配合出力装置の発明では、生体センサで検出された生体データ値に基づいて利用者の体調を判定し、さらに、スケジュールデータと気象データも参照し、これらに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。
【0045】
たとえば、前日に過酷なスケジュールで仕事やレジャーをした場合の疲れが残っている場合や、この残った疲れを利用者本人が気づいていない場合や、翌日に通常と異なるスケジュールが控えている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、たとえば、前日に低温あるいは高温の環境で体力を消耗した場合や、翌日に低温あるいは高温の
環境での激しいスケジュールが予定されている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、疾病の種類によっては予防薬を摂取することもあるが、その場合にも、過去や未来のスケジュールあるいは気象条件などによって、適切摂取量あるいは処方箋の範囲内で、摂取量を適切に変えること可能になる。
【0046】
これにより、利用者の生体データを考慮した上で、利用者の体調に応じて、さらに、利用者の過去や未来のスケジュールや、過去・現在・未来の気象条件に応じて、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、リアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0047】
(4)請求項4記載の配合出力装置の発明では、外部と通信可能な通信手段を備えることで、生体センサによって検出された利用者の生体データ値と、スケジュールデータ若しくは気象データと、通信手段を介した外部からの指示と、に基づいて、該利用者の体調を判定し、該判定結果に応じて前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。
【0048】
この場合、生体データ値やスケジュールデータや気象データだけでなく、外部の指示により、さらに詳細な体調の判定と配合の決定とが可能になる。また、この場合の外部の指示により、利用者の過去の生体データ値や過去の検査結果、あるいは、今後予想される気象の変化(天候の変化など)、気象やスケジュールに関する外部の指示、なども加味した状態での配合が可能になる。
【0049】
この結果、利用者の生体データのみならず、気象データやスケジュールデータに加え、外部の指示をも考慮に入れた上で、各種環境下における利用者の体調を適切に判定し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じてリアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤を行うことが可能になる。
【0050】
(5)請求項5記載の配合出力装置では、生体センサによって検出された利用者の生体データ値と、スケジュールデータ若しくは気象データとに、時刻情報を加えて、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。
【0051】
この場合、単に時刻データだけでなく、利用者の生体データ値と、スケジュールデータ若しくは気象データとに、時刻情報を加えているので、徹夜明けの朝や十分な睡眠をとった後の朝などを区別することが可能になる。すなわち、これにより、利用者の生体データを考慮した上で、利用者の体調に応じて、さらに、利用者の過去や未来のスケジュールや、過去・現在・未来の気象条件に応じて、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、各時刻において、適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0052】
(6)請求項6記載の配合出力プログラムの発明では、生体データやスケジュールデータに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。
【0053】
たとえば、前日に過酷なスケジュールで仕事やレジャーをした場合の疲れが残っている
場合や、この残った疲れを利用者本人が気づいていない場合や、翌日に通常と異なるスケジュールが控えている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、疾病の種類によっては予防薬を摂取することもあるが、その場合にも、過去や未来のスケジュールなどによって、適切摂取量あるいは処方箋の範囲内で、摂取量を適切に変えること可能になる。
【0054】
これにより、利用者の生体データを考慮した上で、利用者の体調に応じて、さらに、利用者の過去や未来のスケジュールも加味した状態で、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、リアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0055】
(7)請求項7記載の配合出力プログラムの発明では、生体センサで検出された生体データ値に基づいて利用者の体調を判定し、さらに、気象データも参照し、これらに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。
【0056】
たとえば、前日に低温あるいは高温の環境で体力を消耗した場合や、翌日に低温あるいは高温の環境での激しいスケジュールが予定されている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、疾病の種類によっては予防薬を摂取することもあるが、その場合にも、過去や未来の気象条件などによって、適切摂取量あるいは処方箋の範囲内で、摂取量を適切に変えること可能になる。
【0057】
これにより、利用者の生体データを考慮した上で、利用者の体調や、過去・現在・未来の気象条件に応じて、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、リアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0058】
(8)請求項8記載の配合出力プログラムの発明では、生体センサで検出された生体データ値に基づいて利用者の体調を判定し、さらに、スケジュールデータと気象データも参照し、これらに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。
【0059】
たとえば、前日に過酷なスケジュールで仕事やレジャーをした場合の疲れが残っている場合や、この残った疲れを利用者本人が気づいていない場合や、翌日に通常と異なるスケジュールが控えている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、たとえば、前日に低温あるいは高温の環境で体力を消耗した場合や、翌日に低温あるいは高温の環境での激しいスケジュールが予定されている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、疾病の種類によっては予防薬を摂取することもあるが、その場合にも、過去や未来のスケジュールあるいは気象条件などによって、適切摂取量あるいは処方箋の範囲内で、摂取量を適切に変えること可能になる。
【0060】
これにより、利用者の生体データを考慮した上で、利用者の体調に応じて、さらに、利用者の過去や未来のスケジュールや、過去・現在・未来の気象条件に応じて、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、リアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0061】
(9)請求項9記載の配合出力プログラムの発明では、利用者の行動に関するスケジュールデータを参照して、利用者の状況に応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。
【0062】
たとえば、前日に過酷なスケジュールで仕事やレジャーをした場合の疲れが残っている場合や、この残った疲れを利用者本人が気づいていない場合や、翌日に通常と異なるスケジュールが控えている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、たとえば、前日に低温あるいは高温の環境で体力を消耗した場合や、翌日に低温あるいは高温の環境での激しいスケジュールが予定されている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、疾病の種類によっては予防薬を摂取することもあるが、その場合にも、過去や未来のスケジュールによって、適切摂取量あるいは処方箋の範囲内で、摂取量を適切に変えること可能になる。
【0063】
これにより、利用者の過去や未来のスケジュールに応じて、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、リアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0064】
(10)請求項10記載の配合出力プログラムの発明では、外部と通信可能な通信手段を備えることで、生体センサによって検出された利用者の生体データ値と、スケジュールデータ若しくは気象データと、通信手段を介した外部からの指示と、に基づいて、該利用者の体調を判定し、該判定結果に応じて前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。
【0065】
この場合、生体データ値やスケジュールデータや気象データだけでなく、外部の指示により、さらに詳細な体調の判定と配合の決定とが可能になる。また、この場合の外部の指示により、利用者の過去の生体データ値や過去の検査結果、あるいは、今後予想される気象の変化(天候の変化など)、気象やスケジュールに関する外部の指示、なども加味した状態での配合が可能になる。
【0066】
この結果、利用者の生体データのみならず、気象データやスケジュールデータに加え、外部の指示をも考慮に入れた上で、各種環境下における利用者の体調を適切に判定し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じてリアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤を行うことが可能になる。
【0067】
(11)請求項11記載の配合出力プログラムでは、生体センサによって検出された利用者の生体データ値と、スケジュールデータ若しくは気象データとに、時刻情報を加えて、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。
【0068】
この場合、単に時刻データだけでなく、利用者の生体データ値と、スケジュールデータ若しくは気象データとに、時刻情報を加えているので、徹夜明けの朝や十分な睡眠をとった後の朝などを区別することが可能になる。すなわち、これにより、利用者の生体データを考慮した上で、利用者の体調に応じて、さらに、利用者の過去や未来のスケジュールや、過去・現在・未来の気象条件に応じて、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、各時刻において、適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食
品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0069】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔1〕本発明の一実施形態の機械的な構成:
ここでは、経口接種などにより服用する粒状あるいは液状の食品類、あるいは投与(服用あるいは注射)すべき薬剤について配合して出力する装置を具体例にして説明を行う。
【0070】
ここでは、食品類とは、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくは各種サプリメントなど、経口接種などにより服用する粒状あるいは液状の物質を意味する。
【0071】
また、薬剤とは、医薬部外品、医薬品、その他各種の物質であって、投与、服用あるいは注射により人体内に入れる物質を意味している。また、以上の食品類や薬剤に、着色料や甘味料や香料などの食品添加物などを含めてもよい。
【0072】
なお、本願明細書において、「配合」とは、複数の食品類や薬剤について、二種以上のものを組み合わせること(調合)だけでなく、複数のうちのいずれか一つを選択することも含むものとする。
【0073】
図1は本発明の一実施形態としての配合出力装置の回路部分の構成を示すブロック図、図2は図1に示した回路部を含む本発明の一実施形態としての配合出力装置の外観構成を示す斜視図、図3は図1に示す回路部を含む本発明の一実施形態としての配合出力装置の機械的な内部構成を示す概略説明図である。
【0074】
まず、本実施形態の配合出力装置100の構成について、図2と図3とを参照しながら説明する。
まず、図2に示すように、本実施形態の配合出力装置100は、一例として、ボトル形状に構成されており、筐体となるボトル本体部101と、注ぎ口103とを備えている。そして、ボトル本体部101には、通常時には閉じた状態であって開閉可能な蓋105が設けられている。
【0075】
また、ボトル本体部101のいずれかの位置に、後述する生体センサ115の電極部115a〜115b、操作部116A、表示部116Bなどが配置されている。
なお、後述するように、注射器の形状、あるいは、薬剤塗布容器などとして構成することも可能である。
【0076】
また、ボトル本体部101の内部には、後述する回路部110と、各種の食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは薬剤が種類別に収容されている収容手段120A〜120Cと、これら収容手段120A〜120Cの出口から注ぎ口103へ導く誘導パイプ130A〜130Cと、前記回路部110からの制御に基づいて前記誘導パイプ130A〜130Cのそれぞれの開閉および流量制御を行う流量制御バルブ140と、が設けられている。
【0077】
なお、収容手段120A〜120Cは、ボトル本体部101の蓋105を開けた状態で、交換や中身の補充が可能である。また、この収容手段120A〜120Cは、可撓性の部材で構成されていて利用者が圧力を加えることで収容された食品類あるいは薬剤が吐出される構成であってもよいし、容器内部がガスで加圧されていて流量制御バルブ140が開くことで収容された食品類あるいは薬剤が吐出される構成であってもよい。また、ここ
では、収容手段120A〜120Cの3本(3種類)の例を示したが、2種類であってもよいし、4種類以上であってもよい。
【0078】
また、この配合出力装置100は、収容される食品類あるいは薬剤の容量に応じて、掌で握る程度の大きさであってもよいし、指でつまむ程度の小さいものであってもよい。
また、この配合出力装置100は、図示したボトル形状だけでなく、円柱形状、角柱形状、ボックスタイプ、円盤タイプなど、各種の変形が可能である。
【0079】
〔2〕本発明の一実施形態の電気的な構成:
ついで、上述した配合出力装置100の電気的な構成について、図1を参照しながら説明する。この図1に示すように、本実施形態の配合出力装置100は、制御手段を構成するCPU111、気象センサ112、GPS位置検出部113、閾値テーブル114、生体センサ115、操作部116A、表示部116B、配合データメモリ117、気象データメモリ118、スケジュールデータメモリ119、をそなえて構成されている。
【0080】
CPU(Central Processing Unit)15は、所定のアプリケーションプログラム(配
合出力プログラム)を実行することにより、制御手段111a,後述する閾値設定手段111b,閾値読出手段111c,比較手段111d,駆動手段111e,通信手段111f,として機能するものである。
【0081】
気象センサ112は、利用者の所在雰囲気中(利用者が所在している場所)の気象データとして、天候,気温,水温,湿度,気圧,水圧,日照状況,紫外線量,のうちの少なくとも一つを所定周期で検出する小型のものであるが、本実施形態では、天候、気温(もしくは水温),湿度,気圧(もしくは水圧)などを中心に検出するものとする。
【0082】
閾値テーブル114は、利用者の体調を判定するための生体データ閾値を、気象条件毎に予め設定されて保持するもので、後述するCPU111の閾値設定手段111bとしての機能によって作成・設定されるもので、配合出力装置100を構成する例えばRAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory),ハードディスク等の記憶部に保存・格納されている。
【0083】
このとき、生体データ閾値は、利用者毎に異なるほか、生活環境や作業環境によっても異なるもので、利用者毎に、環境に応じた気象条件に従って設定される。利用者の平常時の体温T0,血圧P0,心拍数N0を基準にして、例えば、高温多湿環境下で生活や作業を行なう場合には、気象条件が気温25〜30℃かつ湿度80%以上である時(気象条件1)の生体データ閾値として体温T1,血圧P1,心拍数N1を設定し、気象条件が気温30〜35℃かつ湿度60%以上である時(気象条件2)の生体データ閾値として体温T2,血圧P2,心拍数N2を設定し、気象条件が気温35℃以上かつ湿度50%以上である時の生体データ閾値として体温T3,血圧P3,心拍数N3を設定しておく。そして、気象条件1である時(気象条件3)には利用者の実際の体温T,血圧P,心拍数Nのいずれか一つもしくは全てが閾値T1,P1,N1を超えた場合、また、気象条件2である時には利用者の実際の体温T,血圧P,心拍数Nのいずれか一つもしくは全てが閾値T2,P2,N2を超えた場合、さらに、気象条件3である時には利用者の実際の体温T,血圧P,心拍数Nのいずれか一つもしくは全てが閾値T3,P3,N3を超えた場合、利用者の体調が異状(熱中症等)であると判定する。
【0084】
また、低温環境下で生活や作業を行なう場合には、気象条件が気温0〜10℃である時(気象条件4)の生体データ閾値として体温T4を設定し、気象条件が気温−10〜0℃である時(気象条件5)の生体データ閾値として体温T5を設定し、気象条件が気温−10℃以下である時(気象条件6)の生体データ閾値として体温T6を設定しておく。そし
て、気象条件4である時には利用者の実際の体温Tが閾値T4を下回った場合、また、気象条件5である時には利用者の実際の体温Tが閾値T5を下回った場合、さらに、気象条件6である時には利用者の実際の体温Tが閾値T6を下回った場合、利用者の体調が異状(低体温症等)であると判定する。
【0085】
さらに、高高度(低気圧)環境下で生活や作業を行なう場合には、気象条件が気圧A2〜A1である時(気象条件7)の生体データ閾値として心拍数N7,呼吸数K7を設定し、気象条件が気圧A3〜A2である時(気象条件8)の生体データ閾値として心拍数N8,呼吸数K8を設定し、気象条件が気温35℃以上かつ湿度50%以上である時(気象条件9)の生体データ閾値として心拍数N9,呼吸数N9を設定しておく。そして、気象条件7である時には利用者の実際の心拍数N,呼吸数Kのいずれか一方もしくは両方が閾値N7,K7を超えた場合、また、気象条件8である時には利用者の実際の心拍数N,呼吸数Kのいずれか一方もしくは両方が閾値N8,K8を超えた場合、さらに、気象条件9である時には利用者の実際の心拍数N,呼吸数Kのいずれか一方もしくは両方が閾値N9,K9を超えた場合、利用者の体調が異状(高山病等)であると判定する。
【0086】
また、水中で生活や作業を行なう場合には、気象条件が水圧W1〜W2かつ水温がL2〜L1である時(気象条件10)の生体データ閾値として体温T10,心拍数N10を設定し、気象条件が水圧W2〜W3かつ水温がL3〜L2である時(気象条件11)の生体データ閾値として体温T11,心拍数N11を設定し、気象条件が水圧W3以上かつ水温がL3以下である時(気象条件12)の生体データ閾値として体温T12,心拍数N12を設定しておく。そして、気象条件10である時には利用者の実際の体温T,心拍数Nのいずれか一方もしくは両方が閾値T10,N10を下回った場合、また、気象条件11である時には利用者の実際の体温T,心拍数Nのいずれか一方もしくは両方が閾値T11,N11を下回った場合、さらに、気象条件12である時には利用者の実際の体温T,心拍数Nのいずれか一方もしくは両方が閾値T12,N12を下回った場合、利用者の体調が異状(潜水除脈,低体温症等)であると判定する。
【0087】
また、以上のような明らかな体調異常だけでなく、正常より若干の塩分不足、水分不足、発熱、体温低下、脈拍低下、などについても、判定する。この際も、生体データだけでなく、気象条件に基づいた判定を行う。
【0088】
なお、この配合のデータを、収容手段120A〜120Cとして実際に装着されている種類に応じて、通信手段111fを介して外部のサーバ(図示せず)から更新することも可能である。
【0089】
GPS位置検出部(位置検出手段)113は、利用者の現在の所在位置(経度・緯度情報)を、全地球方位計測システム〔GPS(Global Positioning Systems)〕によって所定周期で検出するものである。その際、利用者の現在の所在位置として、高度や深度を検出してもよい。
【0090】
その場合、気圧に基づいて高度を計測する高度計(気象センサの気圧測定機能で代用可)や、水圧に基づいて深度を計測する深度計(気象センサの水圧測定機能で代用可)を付加的な位置検出手段としてそなえてもよい。
【0091】
生体センサ115は、利用者の身体の一部(例えば腕)に装着されて、利用者の生体データ値として、体温,血圧,心拍数,呼吸数,脈波,心電,血中酸素飽和濃度,血中酸素濃度,筋組織酸素濃度,血糖値などのうちの少なくとも一つを所定周期で検出するものである。また、汗や血液を採取して、汗に含まれる塩分濃度や血液中の乳酸値などの所定の成分を検出するものであってもよい。
【0092】
なお、気象センサ112,GPS位置検出部113および生体センサ115は、配合出力装置100の本体に内蔵もしくは外付けされ、ケーブル等を介して有線接続、もしくは無線接続され、所定周期で検出された結果を配合出力装置100の本体のCPU111に送信するようになっている。なお、この実施形態では、気象センサ112,GPS位置検出部113および生体センサ115、配合出力装置100のボトル本体部101に内蔵されているものとして説明を行う。
【0093】
操作部116Aは、配合出力装置100を利用者が使用する際に動作を開始させたり、食品類あるいは薬剤を配合して吐出させるスイッチであり、接触を検知するスイッチ、プッシュあるいはスライドスイッチ、加速度を検知する加速度センサ、本体への圧力を検知する圧力センサなどを用いることが可能である。
【0094】
表示部116Bは、各種表示を行う表示手段であり、操作部116Aを操作する際の表示、各種確認の表示などを、制御手段111aの指示に基づいて実行する。
配合データメモリ117は、以上のようにして判定された各種環境下における利用者の体調、あるいは、通信手段を介した外部からの指示も加味した状態における食品類や薬剤などの配合のデータが予め格納されている。すなわち、高温環境で体温が上昇している場合には、水分補給のみでは塩分が不足するため、調味料あるいはサプリメントに塩分を追加する配合が考えられる。また、ナトリウム分の取り過ぎが指摘されている場合には、塩分としてナトリウムを減らしてカリウムを増加させる配合が考えられる。また、心拍数が低下している場合には、通常のビタミン類の配合に加え、心臓に良いサプリメント(コエンザイムQ10など)を通常より多めにする配合が考えられる。このようにして、配合データメモリ117には、各種の体調や環境や外部からの指示に応じて、健康食品の場合でも調味料の場合でもサプリメントの場合でも、それぞれに適した配合が可能になるデータが予め格納されている。なお、この配合データメモリ117には、必要に応じて、利用者の特徴となるデータ(身長、体重、性別、持病、アレルギーの有無)なども予め登録され、格納されている。
【0095】
気象データメモリ118は、気象センサ112で検出された気象データを記憶したり、通信手段111fを介して外部コンピュータから得た気象予報データなどを記憶するものである。
【0096】
スケジュールデータメモリ119は利用者の過去や未来の行動内容などのスケジュールに関する各種スケジュールデータを記憶するもので、操作部116Aからの操作で入力されるほか、通信手段111fを介して外部のコンピュータやPDAなどからもスケジュールデータが入力される。すなわち、上述した利用者の行動に関するスケジュールデータとしては、外出有無,外出先,利用交通機関,運動量,仕事内容,外出先天候,外出先気温,外出先気圧,飲食有無,睡眠時間,などを含むものである。なお、このスケジュールデータに、仕事の難易度や達成困難性などのデータを加えてもよい。
【0097】
収容手段120A〜120Cは図3に示したように、所望の各種の食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは薬剤が種類別に収容されている容器である。また、食品類や薬剤に添加する香料、アロマオイル、着色料などを収容することも可能である。
【0098】
ここで、種類別とは、食品類あるいは薬剤の材質が異なる場合だけでなく、濃度、味、香りが異なる場合も含む。
また、流量制御バルブ140は、CPU111の指示に基づいて開閉および流量の制御がなされ、所望の食品類あるいは薬剤が指示された量だけ通過する制御を行う。
【0099】
収容手段120A〜120Cと、これら収容手段120A〜120Cの出口から注ぎ口103へ導く誘導パイプ130A〜130Cと、前記回路部110からの制御に基づいて前記誘導パイプ130A〜130Cのそれぞれの開閉および流量制御を行う流量制御バルブ140と、が設けられている。
【0100】
そして、CPU111内部の制御手段111aは、後述する比較結果や各種データから利用者の体調判を判定し、該判定結果に応じて複数の収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは薬剤の出力の制御を行う。また、この際に必要に応じて、通信手段111fを介したネットワーク経由の外部の指示も参照する。また、制御手段111aは、通信手段111fの通信動作を制御する。
【0101】
閾値設定手段111bは、上述した閾値テーブル114を利用者毎に且つ生活環境/作業環境に応じた気象条件毎に作成・設定するもので、利用者の平常時の体温T0,血圧P0,心拍数N0を基準として、上述のごとき気象条件と所定の生体データ閾値との対を入力設定するためのもので、利用者等が手動操作で入力するように構成されていてもよいし、利用者の平常時の体温T0,血圧P0,心拍数N0と生活環境/作業環境とを指定入力することにより、自動的に入力するように構成されていてもよい。
【0102】
閾値読出手段111cは、気象センサ112によって検出された気象データ(天候/気温/水温,湿度,気圧/水圧)に対応する気象条件について設定された生体データ閾値を閾値テーブル114から検索して読み出すものである。
【0103】
比較手段111dは、閾値読出手段111cによって読出された生体データ閾値と生体センサ115によって検出された生体データ値(体温,血圧,心拍数,呼吸数)とを比較し、上述したような基準に従って利用者の体調を判定するものである。
【0104】
駆動手段111eは、制御手段111aの制御により、決定された配合に応じた種類と量の食品類あるいは薬剤の出力を行うために、流量制御バルブ140の開閉の駆動を行う。この場合、駆動手段111eは、流量制御バルブ140から流量の検出結果を受けつつ、流量制御バルブ140のバルブ開閉の駆動を行う。
【0105】
通信手段111fは、制御手段111aによって動作を制御され、ネットワーク経由で外部のサーバ(図示せず)などからの指示を受け取る。また、必要に応じて、気象センサ112の検出結果や生体センサ115の検出結果を外部のサーバ(図示せず)に送信する。
【0106】
〔3〕本発明の一実施形態の動作:
次に、図4に示すフローチャートを参照しながら、本実施形態の動作について説明する。ここで、配合出力装置100の動作説明が、配合出力プログラムの処理手順の説明となる。
【0107】
利用者による操作部116Aの操作があった場合、あるいは、加速度センサを搭載している場合に配合出力装置100に一定以上の加速度が加えられた場合、あるいは、圧力センサを搭載している場合に配合出力装置100に一定以上の圧力が加えられた場合、制御手段111aは利用者からの利用開始があったものとして、配合出力プログラムの処理を開始する(図4中のステップS401)。
【0108】
ここで、気象センサ112は、利用者が所在している雰囲気中の気象データ(天候/気温/水温,湿度,気圧/水圧など)を所定周期で検出し、検出された気象データ値をCP
U111に送信する(図4中のステップS402)。そして、CPU111は、気象データ値を気象データメモリ118に記憶する。
【0109】
また、CPU111は、操作部116Aでの入力や、外部のコンピュータやPDAなどからの入力に応じて、利用者の行動に関するスケジュールデータを取得し、スケジュールデータメモリ119に格納する(図4中のステップS403)。
【0110】
この場合、図5のように、後述する配合の決定に必要な、当日の前後数日分のスケジュールデータを記憶しておくことが望ましい。
なお、配合出力装置100がスケジュール管理プログラムを有していて、操作部116Aと表示部116Bとにより、利用者にスケジュールの入力や確認を定期的に促すようにしてもよい。この場合、配合出力装置100の独自のスケジュール管理プログラムであってのよいし、コンピュータやPDAなどで動作する既存のスケジュール管理プログラムと互換性のあるスケジュール管理プログラムであってもよい。
【0111】
また、配合出力装置100が外部のコンピュータやPDAなどと接続された際に、配合出力装置100内のスケジュールデータを管理するプログラムが、外部のコンピュータやPDAなどで動作し、外部のコンピュータやPDAで入力されたスケジュールデータが配合出力装置100に転送される構成であってもよい。
【0112】
また、外部のコンピュータやPDAなどで動作している既存のスケジュール管理プログラムのデータを、配合出力装置100が通信手段111fを介して受信する構成であってもよい。
【0113】
また、配合出力装置100がアクセスする管理サーバなどで、スケジュール管理プログラムが動作していて、外部のコンピュータやPDAからスケジュールデータをアップロードし、配合出力装置100が該スケジュールデータをダウンロードする構成であってもよい。
【0114】
また、たとえば、前々日と前日については、外出有無,外出先,利用交通機関,運動量,仕事内容,外出先天候,外出先気温,外出先気圧,飲食有無,睡眠時間,などを記憶しておく。また、当日以降については、外出有無,外出先,利用交通機関,運動量,仕事内容,外出先天候,外出先気温,外出先気圧,飲食有無,などを記憶しておく。この場合、当日以降の気象データについては、数時間毎にネットワークに接続して新しい情報を取得しておくことが望ましい。
【0115】
また、CPU111は、取得したスケジュールデータに応じて、当日や翌日のスケジュールに該当する地域の気象条件をネットワークなどを介して入手し、気象データメモリ118に記憶しておく(図4中のステップS404)。
【0116】
また、これと並行して、生体センサ115は、配合出力装置100の本体表面に配置された電極部115a〜115bに接触している利用者の指や掌から、利用者の生体データ値(体温,血圧,心拍数,呼吸数,血糖値など)を所定周期で検出し、検出された生体データ値をCPU111に送信する(図4中のステップS405)。
【0117】
なお、この場合、電極部115a、115bとの接触によって検出しても良いし、汗、血液、呼気、などから検出する構成であっても良い。
さらに、GPS位置検出部113は、利用者の現在の所在位置(経度・緯度情報)を、生体データの取得位置として全地球方位計測システムによって所定周期で検出し、検出された所在位置をCPU111に送信する。
【0118】
ここで、これら気象センサ112、GPS位置検出部113および生体センサ115によるCPU111への送信動作は、上記所定周期で同期して実行されるように制御されているものとする。
【0119】
ここで、気象センサ112によって検出された気象データ(天候/気温/水温,湿度,気圧/水圧など)に対応する気象条件について前述のごとく設定された生体データ閾値が、閾値読出手段111cにより、閾値テーブル114から検索されて読み出される(図4中のステップS406)。
【0120】
そして、比較手段111dにおいて、閾値読出手段111cによって読出された生体データ閾値と、生体センサ115によって検出された生体データ値(体温,血圧,心拍数,呼吸数など)とが比較される。そして、この比較結果と上述したような基準とに従って、制御手段111aにおいて、利用者の体調が判定される(図4中のステップS407)。
【0121】
なお、この比較と体調判定の際に、通常の異常状態のパターンと異なる生体データ値が検出されている場合には(図4中のステップS408でN)、現時点での利用者が、本実施形態で対応できる範囲を超えた体調異常であるか、あるいは、予め設定された利用者本人でない可能性があるため、エラー表示を行う(図4中のステップS409)。そして、配合出力プログラムの処理を終了させる(図4中のエンド)。
【0122】
また、この比較と体調判定により、予め設定された利用者本人であって、いずれかの体調と判定された場合(図4中のステップS408でY)には、制御手段111aは、配合しようとする食品類あるいは薬剤に対して、処方箋あるいはそれに準じた責任者のアドバイスが必要であるかを調べる(図4中のステップS410)。
【0123】
処方箋やアドバイスが必要である場合(図4中のステップS411でY)には、制御手段111aは、上述した判定結果を通信手段111fから、ネットワーク経由で外部のサーバ(図示せず)などに送信する(図4中のステップS411)。なお、このような外部のサーバが、処方箋やアドバイスに対して応答したり、電子的な承認を与える。
【0124】
そして、以上の判定結果送信(図4中のステップS411)に対してネットワーク経由で電子的な承認が得られない場合(図4中のステップS412でN)、本実施形態による食品類あるいは薬剤の配合が望ましくない可能性があるため、エラー表示を行い(図4中のステップS413)、配合出力プログラムの処理を終了させる(図4中のエンド)。
【0125】
また、処方箋やアドバイスが必要であって判定結果送信(図4中のステップS411)に対してネットワーク経由で電子的な承認が得られた場合(図4中のステップS412でY)、あるいは、処方箋やアドバイスが不要である場合(図4中のステップS410でN)、制御手段111aは配合データメモリ117に格納された配合データを参照して、適切な配合を決定する(図4中のステップS414)。
【0126】
この場合、以下の(1)〜(5)のようにして適切な配合を決定する。
(1)生体データやスケジュールデータに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。すなわち、生体データ閾値と、生体センサ115によって検出された生体データ値(体温,血圧,心拍数,呼吸数など)とが比較して利用者の体調を判定して基本的な配合を求め、更に、スケジュールデータを参照して、過去の疲れや予測される体調変化などを加味して最終的な配合を決定する。たとえば、前日に過酷なスケジュールで仕事やレジャーをした場合の疲れが残っている場合や、睡眠不足などにより、この残った疲れを利用者本人が
気づいていない場合や、翌日に通常と異なるスケジュールが控えている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、利用交通機関の違い(鉄道/航空機)によって、速度や振動などにより生じる疲れ、気圧の変化など、本人が気づかない状況の変化も含めて適切な配合が可能になる。また、疾病の種類によっては予防薬を摂取することもあるが、その場合にも、過去や未来のスケジュールなどによって、適切摂取量あるいは処方箋の範囲内で、摂取量を適切に変えること可能になる。これにより、利用者の生体データを考慮した上で、利用者の体調に応じて、さらに、利用者の過去や未来のスケジュールも加味した状態で、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、リアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0127】
(2)生体センサ115で検出された生体データ値に基づいて利用者の体調を判定し、さらに、気象データも参照し、これらに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。すなわち、生体データ閾値と、生体センサ115によって検出された生体データ値(体温,血圧,心拍数,呼吸数など)とが比較して利用者の体調を判定して基本的な配合を求め、更に、気象データを参照して、気象条件に起因する過去の疲れや予測される体調変化などを加味して最終的な配合を決定する。たとえば、前日に低温あるいは高温の環境で体力を消耗した場合や、翌日に低温あるいは高温の環境での激しいスケジュールが予定されている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、利用交通機関の違い(鉄道/航空機)によって、速度や振動などにより生じる疲れ、気圧の変化など、本人が気づかない状況の変化も含めて適切な配合が可能になる。また、疾病の種類によっては予防薬を摂取することもあるが、その場合にも、過去や未来の気象条件などによって、適切摂取量あるいは処方箋の範囲内で、摂取量を適切に変えること可能になる。これにより、利用者の生体データを考慮した上で、利用者の体調や、過去・現在・未来の気象条件に応じて、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、リアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0128】
(3)生体センサ115で検出された生体データ値に基づいて利用者の体調を判定し、さらに、スケジュールデータと気象データも参照し、これらに応じて収容物のそれぞれの中から適した配合を決定し、吐出部を介して決定に応じた収容物を出力させる制御を行う。すなわち、生体データ閾値と、生体センサ115によって検出された生体データ値(体温,血圧,心拍数,呼吸数など)とが比較して利用者の体調を判定して基本的な配合を求め、更に、スケジュールデータを参照して過去の疲れや予測される体調変化や、気象データを参照して気象条件に起因する過去の疲れや予測される体調変化などを加味して、最終的な配合を決定する。たとえば、前日に過酷なスケジュールで仕事やレジャーをした場合の疲れが残っている場合や、この残った疲れを利用者本人が気づいていない場合や、翌日に通常と異なるスケジュールが控えている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、たとえば、前日に低温あるいは高温の環境で体力を消耗した場合や、翌日に低温あるいは高温の環境での激しいスケジュールが予定されている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。また、利用交通機関の違い(鉄道/航空機)によって、速度や振動などにより生じる疲れ、気圧の変化など、本人が気づかない状況の変化も含めて適切な配合が可能になる。また、疾病の種類によっては予防薬を摂取することもあるが、その場合にも、過去や未来のスケジュールあるいは気象条件などによって、適切摂取量あるいは処方箋の範囲内で、摂取量を適切に変えること可能になる。これにより、利用者の生体データを考慮した上で、利用者の体調に応じて、さらに、利用者の過去や未来のスケジュールや、過去・現在・未来の気象条件に応じて、各種環境下における利用者の体調を
適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、リアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0129】
(4)外部と通信可能な通信手段111fを備えることで、生体センサ115によって検出された利用者の生体データ値と、スケジュールデータ若しくは気象データと、通信手段を介した外部からの指示と、に基づいて、該利用者の体調を判定し、該判定結果に応じて前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。この場合、生体データ値やスケジュールデータや気象データだけでなく、外部の指示により、さらに詳細な体調の判定と配合の決定とが可能になる。また、この場合の外部の指示により、利用者の過去の生体データ値や過去の検査結果、あるいは、今後予想される気象の変化(天候の変化など)、気象やスケジュール(利用者の行動に関するスケジュール)に関する外部の指示、なども加味した状態での配合が可能になる。この結果、利用者の生体データのみならず、気象データやスケジュールデータに加え、外部の指示をも考慮に入れた上で、各種環境下における利用者の体調を適切に判定し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じてリアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤を行うことが可能になる。
【0130】
(5)生体センサ115によって検出された利用者の生体データ値と、スケジュールデータ若しくは気象データとに、時刻情報を加えて、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、決定に応じた種類と量の食品類あるいは投与すべき薬剤を出力する。この場合、単に時刻データだけでなく、利用者の生体データ値と、スケジュールデータ若しくは気象データとに、時刻情報を加えているので、徹夜明けの朝や十分な睡眠をとった後の朝などを区別することが可能になる。すなわち、これにより、利用者の生体データを考慮した上で、利用者の体調に応じて、さらに、利用者の過去や未来のスケジュールや、過去・現在・未来の気象条件に応じて、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、各時刻において、適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0131】
そして、配合出力装置100の本体が利用者によって握られて圧力を加えられた場合、あるいは、利用者によって振られて加速度が加えられた場合、その操作に応じて制御手段111aは、決定された配合に応じた種類と量の食品類あるいは薬剤の出力を行うために、流量制御バルブ140の開閉の駆動を行う(図4中のステップS415)。これにより、収容手段120A〜120C内部の加圧ガス、利用者による加圧、利用者による振る動作などのいずれかによって、誘導パイプ130A〜130Cと流量制御バルブ140とを介して、決定された配合に応じた種類と量の食品類あるいは薬剤の吐出がなされる。
【0132】
すなわち、利用者の所在環境とその時点での体調とにおいて適切と判断された種類と量の配合がなされた健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、サプリメント、薬剤などが、注ぎ口103から吐出される。なお、収容手段120A〜120Cと流量制御バルブ140との構成により、液体、固体(粒)、顆粒、粉末、流動体、のいずれに対しても適用することが可能である。この場合、複数の収容手段から収容物が出力される場合もあれば、いずれか一つの収容手段からの収容物が出力される場合もありうる。
【0133】
この場合、利用者の自己判断や過去の検査データのみに頼らず、気象データやスケジュ
ールデータなどを参照し、各種環境下における利用者の体調を適切に判定しているため、利用者の体調に応じてリアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは薬剤の配合を行うことが可能になる。
【0134】
また、通信手段111fとネットワークを介して外部の指示も加味することで、今後予想される気象の変化(天候の変化など)も予め加味した状態での適切な配合が可能になる。また、GPS位置検出部113で検出される位置データを参照することで、登山途中や下山途中に、今後予想される環境に適した配合を事前に行うことも可能になる。
【0135】
また、制御手段111aが配合データメモリ117に配合結果を累積して記憶しておくことにより、その後の配合を調整し、健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの各種成分を過剰に摂取することも予防できる。
【0136】
また、生体センサ115として、アルコール検知センサの機能を設けておき、配合データメモリ117にアルコールとの関係のデータを収めておくことで、アルコールとの併用が禁じられている、もしくは望ましくない食品類あるいは薬剤の摂取を避けるように配合することも可能である。
【0137】
また、配合データメモリ117に各成分と接種時刻との望ましい関係のデータを収めておき、制御手段111aは、時刻データを参照して配合を行うことで、所在環境や体調だけでなく、食前、食後、食間、就寝前などに適した配合を行うことが可能になる。
【0138】
また、生体センサ115で得られた生体データ値と時刻情報との両方を参照しているため、本来であれば食後の時刻であっても実際には食前であるような場合、本実施形態の配合出力装置100では、誤動作することなく、適切な配合を行うことが可能になる。
【0139】
また、図6に示すように、チューブ一体型の歯ブラシとして、本実施形態を応用することも可能である。ここでは、本体部101’が歯ブラシの握り部を構成すると共に、収容手段120A〜120Cと、流量制御バルブ140を内蔵している。そして、ブラシ部160の根本付近には、流量制御バルブ140から薬剤(歯磨き粉)を導く誘導パイプ150が設けられている。なお、この図6では、回路部110や生体センサ115は省略した状態で示しているが、上述した実施形態と同様に構成することが可能である。
【0140】
そして、この場合、本体部101’と収容手段120A〜120Cが軟質ビニール樹脂などの柔らかな材質で構成されていて、利用者が本体部101’を握ることで、収容手段120A〜120C内部の歯磨き粉が絞り出される。なお、収容手段120A〜120Cに収容されている薬剤(歯磨き粉)としては、口臭予防、虫歯予防、歯茎ケア、ホワイトニングなどの、各種の用途の成分が収容されている。この際に、流量制御バルブ140が、上述したように制御手段111aにより決定された配合に応じた量と種類の歯磨き粉の吐出が実行される。また、ここでは、収容手段120A〜120Cの3本(3種類)の例を示したが、2種類であってもよいし、4種類以上であってもよい。
【0141】
さらに、このチューブ一体型の歯ブラシを簡易に構成するため、気象センサを省略し、生体データ値に基づいた体調判定に応じて制御手段111aが、予め定められた配合メニューとを参照して配合を決定し、所定の成分の歯磨き粉を吐出できるように流量制御バルブ140を制御してもよい。
【0142】
なお、このチューブ一体型歯ブラシの場合に、生体センサとして、指が触れる位置の生体センサのほかに、いずれかの位置に臭いセンサなどを設けてもよい。
また、この歯ブラシの実施形態の場合、ブラシ根元付近に設けた生体センサ115により、唾液から各種生体データ値を取得することも可能である。
【0143】
さらに、このチューブ一体型の歯ブラシを簡易に構成するため、生体センサを省略し、制御手段111aが内蔵するタイマにより得た時刻情報と予め定められた配合メニューとを参照し、朝、昼、夜、などの時刻別の配合を行って歯磨き粉を吐出できるように流量制御バルブ140を制御してもよい。たとえば、朝は口臭予防の成分を多めにしたり、夜は虫歯予防の成分を多めにしたりといった配合が可能である。
【0144】
また、複数の歯磨き粉、複数の着色料、複数の香料、複数の甘味料などを収容しておき、時刻に応じた成分の歯磨き粉を選択すると共に、時刻に応じた色(朝は意識をはっきりさせる色の着色料、夜は精神を落ち着かせる色の着色料など)、時刻に応じた香料(朝は意識をはっきりさせる香料、夜は精神を落ち着かせる香料など)、時刻に応じた味(朝は意識をはっきりさせる刺激的な味の甘味料、夜は精神を落ち着かせる柔らかな味の甘味料など)、を選択して組み合わせることも可能である。この場合、生体センサとして、脳波を参照して、意識レベルを把握することが望ましい。
【0145】
また、予め、口臭予防成分を多めにした朝用歯磨き粉、虫歯予防成分を多めにした夜用歯磨き粉などを、収容手段120A〜120Cに収容しておいて、生体データやスケジュールデータに応じて制御手段111aがいずれか一つを選択して出力するようにしてもよい。
【0146】
また、生体センサ115で得られた生体データ値と時刻情報との両方を参照することで、本来であれば食後の時刻であっても実際には食前であるような場合、本実施形態の配合出力装置100では、誤動作することなく、適切な配合を行うことが可能になる。すなわち、食事抜きの朝であれば口臭予防の成分を多めにする、というように、時刻だけでは判断できないような状況にも適切な配合が可能になる。
【0147】
〔4〕第二の実施形態:
以上の実施形態では、生体データ値、気象データ、スケジュールデータに基づいてCPU111が配合を決定していたが、生体データ値と気象データとを用いずに、スケジュールデータに応じて配合を決定することも可能である。
【0148】
この場合、気象センサ112、閾値テーブル114、生体センサ115、気象データメモリ118などを省略し、身長・体重・性別・など予め登録しておいた利用者データと、利用者の行動に関するスケジュールデータとを参照し、利用者の状況に応じた配合を決定することができる。
【0149】
また、利用者データとしては、大人/子供といった単純なデータでも良いし、その他各種のデータを登録するようにしてもよい。
たとえば、前日に過酷なスケジュールで仕事やレジャーをした場合の疲れが残っている場合や、この残った疲れを利用者本人が気づいていない場合や、翌日に通常と異なるスケジュールが控えている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。
【0150】
また、たとえば、前日に低温あるいは高温の環境で体力を消耗した場合や、翌日に低温あるいは高温の環境での激しいスケジュールが予定されている場合などにも、適切な配合を行うことが可能になる。
【0151】
また、疾病の種類によっては予防薬を摂取することもあるが、その場合にも、過去や未来のスケジュールによって、適切摂取量あるいは処方箋の範囲内で、摂取量を適切に変え
ること可能になる。
【0152】
これにより、利用者の過去や未来のスケジュールに応じて、各種環境下における利用者の体調を適切に判定・推測し、利用者の自己判断や過去の検査データなどに頼ることなく、利用者の体調に応じて、リアルタイムで適切な食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなど)あるいは投与すべき薬剤の配合を行うことが可能になる
〔5〕その他:
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0153】
例えば、上述した制御手段111a,閾値設定手段111b,閾値読出手段111c,比較手段111d,駆動手段111e,通信手段111fとしての機能(各手段の全部もしくは一部の機能)は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が所定のアプリケーションプログラム(配合出力プログラム)を実行することによって実現される。
【0154】
そのプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RWなど),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD−RW,DVD+R,DVD+RWなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体から配合出力プログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。また、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0155】
ここで、コンピュータとは、ハードウエアとOS(オペレーティングシステム)とを含む概念であり、OSの制御の下で動作するハードウエアを意味している。また、OSが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウエアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とをそなえている。上記配合出力プログラムとしてのアプリケーションプログラムは、上述のようなコンピュータに、制御手段111a,閾値設定手段111b,閾値読出手段111c,比較手段111d,駆動手段111e,通信手段111fとしての機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。また、その機能の一部は、アプリケーションプログラムではなくOSによって実現されてもよい。
【0156】
さらに、本実施形態における記録媒体としては、上述したフレキシブルディスク,CD,DVD,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスクのほか、ICカード,ROMカートリッジ,磁気テープ,パンチカード,コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ),外部記憶装置等や、バーコードなどの符号が印刷された印刷物等の、コンピュータ読取可能な種々の媒体を利用することもできる。
【0157】
また、以上の具体例では、食品類(健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、健康ドリンク、もしくはサプリメントなど)の配合を行うものについて説明してきたが、医薬品、医薬部外品などの薬剤に適用する場合、必要な法令の基準を満たした上で実行することが望ましい。
【0158】
また、通信手段111fを介して、医師等の承認や処方箋を電子データとして得る場合も、必要な法律上の条件を満たした上で、本実施形態の配合出力装置100が配合(調合
や調剤)を行うことが望ましい。
【0159】
また、CPU111は、スケジュールデータメモリ119に記憶されたスケジュールデータを参照し、利用者が外国に居る、または、外国に行く予定のある場合には、その国の法令に合致した配合を行う。なお、法令により、薬剤の成分によって、所持そのものが違法となる場合には、該薬剤の収容された収容手段120の取り外しを事前に表示部116Bに表示して、利用者に注意を喚起することが望ましい。
【0160】
また、以上の具体例では、粒状あるいは液状のものを経口接種などにより服用する際の配合であったが、液体の薬剤を注射する場合にも、本実施形態を適用することが可能である。
【0161】
また、注射器シリンダ内のピストン部をアクチュエータで駆動する電動注射器が近年使用されてきている。そこで、複数の電動注射器を一体として組み合わせた状態に構成し、これら複数の電動注射器の各シリンダを上記実施形態の収容手段と読み替えることで、注射器タイプの体調適応型食品調合装置100を実現することができる。
【0162】
この場合、以上の実施形態の流量制御バルブ140の代わりに、制御手段111aと駆動手段111cとが、ピストン部を駆動するアクチュエータの駆動を行えばよい。
なお、電動注射器の針は、従来型の手動式の針よりも極めて細いため、複数本の電動注射器の針を集合させた状態で構成すれば、違和感のない状態で、複数の薬剤を利用者の利用者の体調に応じてリアルタイムで適切な配合を行うことが可能になる。
【0163】
また、針を一本にして、複数のシリンダと1本の針の間に混合室を設けることも可能である。
また、以上の経口服用や注射以外に、塗り薬を塗布する際の配合に用いることも可能である。この場合も、消毒薬、冷湿布薬、温湿布薬など、複数の薬剤を利用者の利用者の体調や症状に応じてリアルタイムで適切な配合を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0164】
【図1】本発明の一実施形態としての配合出力装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としての配合出力装置の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態としての配合出力装置の構成を示す説明図である。
【図4】本実施形態の動作(配合出力装置を成すCPUの動作)を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態としての配合出力装置の構成を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態としての配合出力装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
【0165】
100 配合出力装置
111 CPU
111a 制御手段
111b 閾値設定手段
111c 閾値読出手段
111d 比較手段
111e 駆動手段
111f 通信手段
112 気象センサ
113 GPS位置検出部
114 閾値テーブル
115 生体センサ
116A 操作部
116B 表示部
117 配合データメモリ
118 気象データメモリ
119 スケジュールデータメモリ
120A〜120C 収容手段
140 流量制御バルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段と、
前記収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部と、
利用者の生体データ値を検出する生体センサと、
操作部あるいは外部から入力される利用者の行動に関するスケジュールデータを記憶するスケジュール記憶部と、
前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記スケジュール記憶部に記憶された前記スケジュールデータとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする配合出力装置。
【請求項2】
健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段と、
前記収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部と、
利用者の生体データ値を検出する生体センサと、
該利用者の所在雰囲気中の気象データを検出する気象センサと、
前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記気象センサにより検出された前記気象データとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする配合出力装置。
【請求項3】
健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段と、
前記収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部と、
利用者の生体データ値を検出する生体センサと、
該利用者の所在雰囲気中の気象データを検出する気象センサと、
操作部あるいは外部から入力される利用者の行動に関するスケジュールデータを記憶するスケジュール記憶部と、
前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記スケジュール記憶部に記憶された前記スケジュールデータと、前記気象センサにより検出された前記気象データとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする配合出力装置。
【請求項4】
外部と通信可能な通信手段を備え、
前記制御手段は、前記通信手段を介した外部からの指示も参照して前記決定を行う、
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の配合出力装置。
【請求項5】
前記制御手段は、時刻情報を参照して前記決定を行う、
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の配合出力装置。
【請求項6】
食品類あるいは薬剤の配合を行う配合出力装置のコンピュータに制御を実行させる配合出力プログラムであって、
健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部、
利用者の生体データ値を検出する生体センサ、
操作部あるいは外部から入力される利用者の行動に関するスケジュールデータを記憶するスケジュール記憶部、
前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記スケジュール記憶部に記憶された前記スケジュールデータとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とする配合出力プログラム。
【請求項7】
食品類あるいは薬剤の配合を行う配合出力装置のコンピュータに制御を実行させる配合出力プログラムであって、
健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部、
利用者の生体データ値を検出する生体センサ、
該利用者の所在雰囲気中の気象データを検出する気象センサ、
前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記気象センサにより検出された前記気象データとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とする配合出力プログラム。
【請求項8】
食品類あるいは薬剤の配合を行う配合出力装置のコンピュータに制御を実行させる配合出力プログラムであって、
健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部、
利用者の生体データ値を検出する生体センサ、
該利用者の所在雰囲気中の気象データを検出する気象センサ、
操作部あるいは外部から入力される利用者の行動に関するスケジュールデータを記憶するスケジュール記憶部、
前記生体センサによって検出された前記生体データ値と、前記スケジュール記憶部に記憶された前記スケジュールデータと、前記気象センサにより検出された前記気象データとにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とする配合出力プログラム。
【請求項9】
食品類あるいは薬剤の配合を行う配合出力装置のコンピュータに制御を実行させる配合出力プログラムであって、
健康食品、機能性食品、機能性飲料、栄養補助食品、調味料、もしくはサプリメントなどの食品類あるいは薬剤を複数収容した収容手段のそれぞれの収容物を指示に基づいて出力する吐出部、
操作部あるいは外部から入力される利用者の行動に関するスケジュールデータを記憶するスケジュール記憶部、
前記スケジュール記憶部に記憶された前記スケジュールデータにより、前記収容物のそれぞれの中から適した配合を決定すると共に、前記吐出部を介して前記決定に応じた前記収容物を出力させる制御手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とする配合出力プログラム。
【請求項10】
外部と通信を行うための通信プログラムを備え、
外部からの指示も参照して前記決定を行うように前記コンピュータを機能させる、
ことを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか一項に記載の配合出力プログラム。
【請求項11】
時刻情報を参照して前記決定を行うように前記コンピュータを機能させる、
ことを特徴とする請求項6〜請求項10のいずれか一項に記載の配合出力プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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