配管における外装方法およびその方法に使用される外装材離隔用治具
【課題】保温する必要がない配管を外装材により外装するに際して、その作業を簡易かつ確実に行えるようにする。
【解決手段】本発明は、配管1を外装材20で被覆する配管の外装方法であって、前記配管1の外周に、複数個の外装材離隔用治具10A、10Bを、配管長手方向に間隔を有して装着し、前記配管1の外周に装着した外装材離隔用治具10A、10Bは、前記配管の直径方法に突出する複数のリブ12を有している。該リブ12に沿って外装材20を筒状に装着し、前記配管1の外周面と前記外装材20の内周面との間に、間隔を形成する。
【解決手段】本発明は、配管1を外装材20で被覆する配管の外装方法であって、前記配管1の外周に、複数個の外装材離隔用治具10A、10Bを、配管長手方向に間隔を有して装着し、前記配管1の外周に装着した外装材離隔用治具10A、10Bは、前記配管の直径方法に突出する複数のリブ12を有している。該リブ12に沿って外装材20を筒状に装着し、前記配管1の外周面と前記外装材20の内周面との間に、間隔を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、屋外における給水立配管の外装方法およびその方法に使用される外装材離隔用治具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、屋外で給水管や給湯配管等の施工を行う場合、配管の外周に発泡ポリエチレンやグラスウール等の保温材を巻き付けている。さらに、保温材が露出しないように、保温材の表面をステンレス製板材からなる外装(ラッキング)材で被覆している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特に、配管が合成樹脂製の給水管からなる場合には、紫外線による劣化を防止するためにも、外装材の必要性は高い。
【0004】
また、合成樹脂製の給水管は、建物の外壁にUボルト等の固定具を介して施工される場合がある。合成樹脂製の給水管は、金属管に比し、線膨張率が大きいため、冬季に施工した配管が、夏季に熱膨張により、蛇行様相を呈することがある。このような給水管の蛇行状態を隠蔽する意味でも外装は重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−329396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来の外装方法においては、保温機能が不要な給水管であっても、給水管に保温材を巻いて、さらにその上に外装材で被覆しているのが現状である。その結果、保温材が無駄になり、材料コストが高価となる問題がある。しかも、保温材の巻き付け作業は、作業者の熟練を要するため、保温材の巻き付け厚さが均等にならない場合がある。外装材の長さ寸法(保温材の周方向の長さ寸法)が予め設定されているため、保温材の巻き付け状態が不均一であると、外装材が長すぎたり、短すぎたりして、外装材の装着が確実に行えないおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、保温する必要がない配管を外装材により外装するに際して、その作業を簡易かつ確実に行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、配管を外装材で被覆する配管の外装方法であって、前記配管の外周に、複数個の外装材離隔用治具を、配管長手方向に間隔を有して装着し、前記配管の外周に装着した外装材離隔用治具は、前記配管の直径方法に突出する複数のリブを有しており、該リブに沿って外装材を筒状に装着し、前記配管の外周面と前記外装材の内周面との間に、間隔を形成することにある。
【0009】
前記本発明は、複数個の外装材離隔用治具を、予め配管の所定位置に間隔を有して装着しておいて、その外装材離隔用治具のリブの先端に沿って外装材を筒状に湾曲させて装着する。従って、外装材の筒状体となる周長は、所定直径の配管に対して一定となるため、外装材離隔用治具を介して、寸法(形状)が予め設定された外装材を、配管に簡易かつ確実に装着することが可能となる。
【0010】
本発明は、配管を外装材で被覆する配管の外装方法であって、前記外装材の内面に、複数個の外装材離隔用治具を、配管長手方向に間隔を有して固定し、前記前記外装材の内面に固定した外装材離隔用治具は、前記配管の中心方法に突出する複数のリブを有しており、前記配管に外装材を筒状に装着し、前記配管の外周面と前記外装材の内周面との間に、間隔を形成することにある。
【0011】
前記配管の外装方法において、前記リブを弾性変形自在に設け、前記配管の外周面と外装材の内周面とが接近する際に、前記外装材に当接するリブが弾性変形することにある。
【0012】
かかる配管の外装方法においては、例えば、冬季に施工した配管が、夏季に熱膨張により、蛇行様相を呈することにより、たわんだ部分が外装材に接近しようとする。このとき、配管はリブを介して外装材内周面を内側から押圧する方向に作用するが、そのリブは変形するため、リブが配管による押圧力を吸収する。この結果、膨張した配管が外装材を押圧して変形させるのを防止できる。
【0013】
本発明に係る前記配管の外装方法に使用される外装材離隔用治具において、前記配管の外周に固定される帯状部材と、該帯状部材から配管の径外方向に突出された複数のリブとを備え、前記リブは、弾性変形自在に設けられていることにある。
【0014】
かかる外装材離隔用治具は、簡易な構成とすることができ、製造が容易でコストの低減を図ることも可能である。
【0015】
前記外装材離隔用治具の前記外装材の内周面に当接するリブの先端面は、凸の円弧状に形成されているのが好ましい。かかる場合には、リブの先端面は、外装材の内周面に対する摩擦力が小さくなるため、リブの先端面は、外装材の内周面を滑り易くなり、その結果、リブは変形し易くなる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、複数個の外装材離隔用治具を、予め配管の所定位置に間隔を有して装着しておいて、その外装材離隔用治具のリブの先端に沿って外装材を筒状に湾曲させて装着する構成であるため、外装材離隔用治具を介して、寸法(形状)が予め設定された外装材を、配管に簡易かつ確実装着することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態に係る給水管の施工状態を示す一部断面を含む正面図である。
【図2】(a)は図1におけるA−A線断面図、(b)は図1におけるB−B線断面図である。
【図3】給水管の施工状態を示し、(a)は要部を示す断面平面図、(b)は要部を示す断面正面図である。
【図4】給水管が膨張した状態を示す一部断面を含む正面図である。
【図5】外装材離隔用治具を示し、(a)一方の外装材離隔用治具の斜視図、(b)は他方の外装材離隔用治具の斜視図である。
【図6】(a)は一方の外装材離隔用治具を給水管に装着する直前の斜視図、(b)は同外装材離隔用治具を給水管に装着した状態の斜視図である。
【図7】(a)は他方の外装材離隔用治具を給水管に装着する直前の斜視図、(b)は同外装材離隔用治具を給水管に装着した状態の斜視図である。
【図8】それぞれの外装材離隔用治具を給水管に装着した状態の正面図である。
【図9】(a)および(b)は、他方の外装材離隔用治具が膨張した給水管とともに移動した状態をそれぞれ示す断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す断面平面図である。
【図11】本発明の更に他の実施の形態を示す断面平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1〜図9は、本発明の一実施の形態を示す。
【0019】
本発明の一実施の形態は、図1〜図3に示すように、建物の外壁Wに、配管としての給水管1を施工した場合を例示する。かかる給水管1は、合成樹脂製のパイプから構成されており、例えば、建物の外壁Wに縦方向に施工された場合を例示する。この給水管1は、固定具としてのUボルト2により外壁Wに所定間隔を有して固定されている。なお、Uボルト2同士は所定の間隔を有している。
【0020】
給水管1の外周面は、複数個の外装材離隔用治具10A、10Bを介して外装材20により被覆されている。
【0021】
かかる外装材離隔用治具10A、10Bは、合成樹脂またはゴム等の変形可能な弾性部材から形成されている。本実施の形態における外装材離隔用治具10A、10Bは、図5(a)および(b)に示すように、2種類のものが採用されている。両方の外装材離隔用治具10A、10Bは、給水管1の外周面に固定される長尺状の帯体部11と、この帯体部11の一面11aから立設された複数のリブ12とを備えている。
【0022】
帯体部11は給水管1の外周面に沿って湾曲するように可撓性を有しており、帯体部11の長手方向(給水管1の周方向)の全長L1は、給水管1の円周長と同一かあるいは若干短く設定されている。
【0023】
前記リブ12は、矩形の板状を呈しており、帯体部11の幅方向(長手方向と直角方向)に沿って設けられている。また、リブ12は、帯体部11の長手方向に所定の間隔L2を有して配置されている。ここで、一方の外装材離隔用治具10Aは、Uボルト2近傍の配管固定部付近に装着されるものである。他方の外装材離隔用治具10Bは、配管固定部の中間位置に装着されるものである。
【0024】
他方の外装材離隔用治具10Bは、一方の外装材離隔用治具10Aに比し、リブ12の間隔L2を大きく設定することにより、リブ12の個数を少なくしている。具体的には、一方の外装材離隔用治具10Aは、6個のリブ12を設けるのに対して、他方の外装材離隔用治具10Bは、3個のリブ12を設けている。
【0025】
両方の外装材離隔用治具10A、10Bの高さ寸法(帯体部11の他面11bからリブ12先端面までの寸法)L3は、適宜設定可能であるが、かかる寸法L3は、外装材20内周面と給水管1表面との間隔7を決定する。
【0026】
他方の外装材離隔用治具10Bにおける帯体部11の一面で且つ両端部には、被固定部としての固定用突起13、13が突設されている。そして、かかる固定用突起13間に固定手段としての輪ゴム15を係止することにより、帯体部11を環状にして給水管1に装着することができる。この固定手段は輪ゴム15に限定されるものではなく、クリップやベルト等であってもよい。
【0027】
一方の外装材離隔用治具10Aには、前記固定用突起13は設けられていない。この一方の外装材離隔用治具10Aは、リブ12の個数を多くすることにより、リブ12が帯体部11の両端部に設けられているため、帯体部11の両端部に設けられたリブ12同士に、輪ゴム15を係止することができるからである。なお、一方の外装材離隔用治具10Aにも固定用突起を設けることは可能である。
【0028】
外装材20は、可撓性を有するステンレス製等の金属板からなる。外装材20の両端部には、図3(a)に示すように、互いに係止する係止部21、22がそれぞれ設けられている。係止部21は、外装材20の一端部を折り返して略U字状に形成した折返部からなる。係止部22は、外装材20の他端部を折り返して略L字状に形成した折返部からなる。そして、係止部21に係止部22を嵌合させることにより、外装材20を筒状に形成することができる。なお、係止部21、22の形状は、図3(a)に示すものに限定されることはない。
【0029】
本実施の形態に係る給水管1の施工状態は以上の構成からなり、次に、かかる給水管1の外装方法について説明する。
【0030】
先ず、建物の外壁Wに、給水管1をUボルト2により縦方向に配管する。このUボルト2同士間は、例えば、2mに設定されている。
【0031】
次に、外装材離隔用治具10A、10Bを、建物の外壁Wに配管された給水管1に装着する。具体的には、一方の外装材離隔用治具10Aは、Uボルト2近傍(配管固定部付近)において、リブ12を外側に向けて帯体部11を給水管1に巻き、両端のリブ12同士をゴムバンド15で固定する(図6(a)および(b)参照)。このとき、帯体部11は環状となるため、リブ12は放射状に突出する。
【0032】
他方の外装材離隔用治具10Bは、配管固定部の中間位置において、リブ12を外側に向けて帯体部11を給水管1に巻き、係止部21、22同士をゴムバンド15で固定する(図7(a)および(b)参照)。このとき、帯体部11は環状となるため、リブ12は放射状に突出する。このように、給水管1に外装材離隔用治具10A、10Bを装着した状態を図8に示す。なお、図8は、給水管1の一部を示すものである。
【0033】
さらに、外装材20を第1外装材離隔用治具10Aおよび第2外装材離隔用治具10Bのリブ12に沿わせて筒状に巻く。なお、外装材20の縦方向の長さ寸法は、上下の第1外装材離隔用治具10Aの間隔よりも大きくなるように設定する。外装材20は、第1外装材離隔用治具10および第2外装材離隔用治具10の各リブ12が当接するため、給水管1と同心状に湾曲するとともに、給水管1と所定の環状の間隔7を有することとなる。
【0034】
外装材20の端部に設けられた係止部21、22を互いに係合することにより、外装材20を綺麗に円筒状にラッキングすることが可能である(図1および図2参照)。さらに、外装材20は、図示省略の固定具により、建物の外壁Wに固定することも可能である。
【0035】
また、経時とともに給水管1が曲がる場合がある。例えば、冬季に施工した給水管1が、夏季に外気温度の上昇等により線膨張する場合がある。給水管1長手方向の所定間隔は、Uボルト2により建物の外壁Wに固定されているため、給水管1が線膨張した場合には、給水管1におけるUボルト2間の固定されていない部分が、若干たわんで蛇行しようとする(図4参照)。
【0036】
一方の外装材離隔用治具10Aは、それぞれUボルト2近傍にあるため、給水管1とともに外装材20の直径方向に移動することはない。他方の外装材離隔用治具10Bは、蛇行しようとする部分(固定されていない部分)に装着されているため、給水管1とともに給水管1と外装材20との間隔7が小さくなる側(給水管1のたわみ方向)に移動しようとする。このとき、他方の外装材離隔用治具10Bのリブ12が外装材20内周面に押圧され、たわんで変形するため、給水管1が蛇行しても、その蛇行しようとする力を、リブ12の変形により吸収することができる。すなわち、リブ12がその柔軟性により、給水管1と外装材20との間の緩衝作用の機能を有し、外装材20を内側から押圧する力が抑制される。
【0037】
また、給水管1と外装材20との間隔7が大きくなる側(給水管1のたわみ方向と反対方向)のリブ12は、外装材20から離れる。外装材20はステンレス製等の金属板を円筒形成してなることから、曲げ剛性を有して自立形成され、依然として円筒形状が崩れることなく、外装材20は、直線状態で給水管1を被覆した状態を維持する。このため、給水管1が外装材20を曲げるのを防止することができ、外装材20により給水管の蛇行状態を隠蔽することができる。
【0038】
また、膨張した給水管1が外気温度の低下により、元の直線状態に復元した場合には、変形していたリブ12も復元することとなるため、リブ12は給水管1と外装材20との間に、再び所定の間隔7を維持するようになる。
【0039】
以上のように本実施の形態は、外装材離隔用治具10を簡単且つ迅速に装着でき、その外装材離隔用治具10に、予め設定された形状の外装材20を一様な形状に巻くことができ、作業者は熟練を要することなく、その外装作業を簡易且つ確実に行うことが可能となる。
【0040】
また、他方の外装材離隔用治具10Bは、一方の外装材離隔用治具10Aに比し、リブ12の個数を少なくしている。従って、給水管1が蛇行した場合に、変形するリブ12の抵抗力を小さくすることができる。また、一方の外装材離隔用治具10Aは、リブ12の個数を多く設定していることから、一方の外装材離隔用治具10Aにより、外装材20を強固に保持することが可能となる。
【0041】
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、リブ12の先端は、図10に示すように、凸の円弧状に形成することも可能である。かかる場合には、リブ12の先端面は、外装材20の内周面に対する摩擦力が小さくなるため、リブ12の先端面は、外装材20の内周面を滑り易くなり、リブ12は変形し易くなる。
【0042】
また、一方の外装材離隔用治具10Aと他方の外装材離隔用治具10Bとは、同質の材料から形成する以外に、他方の外装材離隔用治具10Bを、一方の外装材離隔用治具10Aよりも軟質の材料から形成することも可能である。かかる場合は、リブ12の弾性力を小さくして、たわみに柔軟に対応させることが可能である。なお、このように、他方の外装材離隔用治具10Bを、一方の外装材離隔用治具10Aよりも軟質の材料から形成する場合には、一方の外装材離隔用治具10Aのリブ12に比し、他方の外装材離隔用治具10Bのリブ12の方が容易に変形するため、それぞれのリブ12の個数を同等としてもよい。
【0043】
また、リブ12の厚さは一定である必要はなく、先端に向けて薄くなるように形成することも可能である。リブ12の形状は特に限定されるものではなく、棒状のものであってもよい。さらに、リブ12は、内外に2重に設けてその寸法が伸縮する構成であってもよい。かかる場合には、リブ12が変形するとは、リブ12の突出長さが変化することをいう。
【0044】
本発明は、図11に示すように、外装20側に外装材離隔用治具10を設けることも可能である。なお、前記実施の形態と同一部材は同一符号を付してそれぞれの説明は省略する。すなわち、外装材離隔用治具10の帯体部11の他面11bを、外装20の内周面に予め固定しておく。そして、外装20を給水管1に巻くことにより、リブ12は、給水管1の中心に向けて突出する。そして、そのリブ12の先端面を給水管1の表面に当接させ、
給水管1と外装20との間に、間隔7を形成する。
【符号の説明】
【0045】
1 給水管
2 Uボルト(固定具)
7 間隔
10A 一方の外装材離隔用治具
10B 他方の外装材離隔用治具
11 帯体部
12 リブ
13 固定用突起
15 輪ゴム(固定手段)
20 外装材
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、屋外における給水立配管の外装方法およびその方法に使用される外装材離隔用治具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、屋外で給水管や給湯配管等の施工を行う場合、配管の外周に発泡ポリエチレンやグラスウール等の保温材を巻き付けている。さらに、保温材が露出しないように、保温材の表面をステンレス製板材からなる外装(ラッキング)材で被覆している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特に、配管が合成樹脂製の給水管からなる場合には、紫外線による劣化を防止するためにも、外装材の必要性は高い。
【0004】
また、合成樹脂製の給水管は、建物の外壁にUボルト等の固定具を介して施工される場合がある。合成樹脂製の給水管は、金属管に比し、線膨張率が大きいため、冬季に施工した配管が、夏季に熱膨張により、蛇行様相を呈することがある。このような給水管の蛇行状態を隠蔽する意味でも外装は重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−329396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来の外装方法においては、保温機能が不要な給水管であっても、給水管に保温材を巻いて、さらにその上に外装材で被覆しているのが現状である。その結果、保温材が無駄になり、材料コストが高価となる問題がある。しかも、保温材の巻き付け作業は、作業者の熟練を要するため、保温材の巻き付け厚さが均等にならない場合がある。外装材の長さ寸法(保温材の周方向の長さ寸法)が予め設定されているため、保温材の巻き付け状態が不均一であると、外装材が長すぎたり、短すぎたりして、外装材の装着が確実に行えないおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、保温する必要がない配管を外装材により外装するに際して、その作業を簡易かつ確実に行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、配管を外装材で被覆する配管の外装方法であって、前記配管の外周に、複数個の外装材離隔用治具を、配管長手方向に間隔を有して装着し、前記配管の外周に装着した外装材離隔用治具は、前記配管の直径方法に突出する複数のリブを有しており、該リブに沿って外装材を筒状に装着し、前記配管の外周面と前記外装材の内周面との間に、間隔を形成することにある。
【0009】
前記本発明は、複数個の外装材離隔用治具を、予め配管の所定位置に間隔を有して装着しておいて、その外装材離隔用治具のリブの先端に沿って外装材を筒状に湾曲させて装着する。従って、外装材の筒状体となる周長は、所定直径の配管に対して一定となるため、外装材離隔用治具を介して、寸法(形状)が予め設定された外装材を、配管に簡易かつ確実に装着することが可能となる。
【0010】
本発明は、配管を外装材で被覆する配管の外装方法であって、前記外装材の内面に、複数個の外装材離隔用治具を、配管長手方向に間隔を有して固定し、前記前記外装材の内面に固定した外装材離隔用治具は、前記配管の中心方法に突出する複数のリブを有しており、前記配管に外装材を筒状に装着し、前記配管の外周面と前記外装材の内周面との間に、間隔を形成することにある。
【0011】
前記配管の外装方法において、前記リブを弾性変形自在に設け、前記配管の外周面と外装材の内周面とが接近する際に、前記外装材に当接するリブが弾性変形することにある。
【0012】
かかる配管の外装方法においては、例えば、冬季に施工した配管が、夏季に熱膨張により、蛇行様相を呈することにより、たわんだ部分が外装材に接近しようとする。このとき、配管はリブを介して外装材内周面を内側から押圧する方向に作用するが、そのリブは変形するため、リブが配管による押圧力を吸収する。この結果、膨張した配管が外装材を押圧して変形させるのを防止できる。
【0013】
本発明に係る前記配管の外装方法に使用される外装材離隔用治具において、前記配管の外周に固定される帯状部材と、該帯状部材から配管の径外方向に突出された複数のリブとを備え、前記リブは、弾性変形自在に設けられていることにある。
【0014】
かかる外装材離隔用治具は、簡易な構成とすることができ、製造が容易でコストの低減を図ることも可能である。
【0015】
前記外装材離隔用治具の前記外装材の内周面に当接するリブの先端面は、凸の円弧状に形成されているのが好ましい。かかる場合には、リブの先端面は、外装材の内周面に対する摩擦力が小さくなるため、リブの先端面は、外装材の内周面を滑り易くなり、その結果、リブは変形し易くなる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、複数個の外装材離隔用治具を、予め配管の所定位置に間隔を有して装着しておいて、その外装材離隔用治具のリブの先端に沿って外装材を筒状に湾曲させて装着する構成であるため、外装材離隔用治具を介して、寸法(形状)が予め設定された外装材を、配管に簡易かつ確実装着することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態に係る給水管の施工状態を示す一部断面を含む正面図である。
【図2】(a)は図1におけるA−A線断面図、(b)は図1におけるB−B線断面図である。
【図3】給水管の施工状態を示し、(a)は要部を示す断面平面図、(b)は要部を示す断面正面図である。
【図4】給水管が膨張した状態を示す一部断面を含む正面図である。
【図5】外装材離隔用治具を示し、(a)一方の外装材離隔用治具の斜視図、(b)は他方の外装材離隔用治具の斜視図である。
【図6】(a)は一方の外装材離隔用治具を給水管に装着する直前の斜視図、(b)は同外装材離隔用治具を給水管に装着した状態の斜視図である。
【図7】(a)は他方の外装材離隔用治具を給水管に装着する直前の斜視図、(b)は同外装材離隔用治具を給水管に装着した状態の斜視図である。
【図8】それぞれの外装材離隔用治具を給水管に装着した状態の正面図である。
【図9】(a)および(b)は、他方の外装材離隔用治具が膨張した給水管とともに移動した状態をそれぞれ示す断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す断面平面図である。
【図11】本発明の更に他の実施の形態を示す断面平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1〜図9は、本発明の一実施の形態を示す。
【0019】
本発明の一実施の形態は、図1〜図3に示すように、建物の外壁Wに、配管としての給水管1を施工した場合を例示する。かかる給水管1は、合成樹脂製のパイプから構成されており、例えば、建物の外壁Wに縦方向に施工された場合を例示する。この給水管1は、固定具としてのUボルト2により外壁Wに所定間隔を有して固定されている。なお、Uボルト2同士は所定の間隔を有している。
【0020】
給水管1の外周面は、複数個の外装材離隔用治具10A、10Bを介して外装材20により被覆されている。
【0021】
かかる外装材離隔用治具10A、10Bは、合成樹脂またはゴム等の変形可能な弾性部材から形成されている。本実施の形態における外装材離隔用治具10A、10Bは、図5(a)および(b)に示すように、2種類のものが採用されている。両方の外装材離隔用治具10A、10Bは、給水管1の外周面に固定される長尺状の帯体部11と、この帯体部11の一面11aから立設された複数のリブ12とを備えている。
【0022】
帯体部11は給水管1の外周面に沿って湾曲するように可撓性を有しており、帯体部11の長手方向(給水管1の周方向)の全長L1は、給水管1の円周長と同一かあるいは若干短く設定されている。
【0023】
前記リブ12は、矩形の板状を呈しており、帯体部11の幅方向(長手方向と直角方向)に沿って設けられている。また、リブ12は、帯体部11の長手方向に所定の間隔L2を有して配置されている。ここで、一方の外装材離隔用治具10Aは、Uボルト2近傍の配管固定部付近に装着されるものである。他方の外装材離隔用治具10Bは、配管固定部の中間位置に装着されるものである。
【0024】
他方の外装材離隔用治具10Bは、一方の外装材離隔用治具10Aに比し、リブ12の間隔L2を大きく設定することにより、リブ12の個数を少なくしている。具体的には、一方の外装材離隔用治具10Aは、6個のリブ12を設けるのに対して、他方の外装材離隔用治具10Bは、3個のリブ12を設けている。
【0025】
両方の外装材離隔用治具10A、10Bの高さ寸法(帯体部11の他面11bからリブ12先端面までの寸法)L3は、適宜設定可能であるが、かかる寸法L3は、外装材20内周面と給水管1表面との間隔7を決定する。
【0026】
他方の外装材離隔用治具10Bにおける帯体部11の一面で且つ両端部には、被固定部としての固定用突起13、13が突設されている。そして、かかる固定用突起13間に固定手段としての輪ゴム15を係止することにより、帯体部11を環状にして給水管1に装着することができる。この固定手段は輪ゴム15に限定されるものではなく、クリップやベルト等であってもよい。
【0027】
一方の外装材離隔用治具10Aには、前記固定用突起13は設けられていない。この一方の外装材離隔用治具10Aは、リブ12の個数を多くすることにより、リブ12が帯体部11の両端部に設けられているため、帯体部11の両端部に設けられたリブ12同士に、輪ゴム15を係止することができるからである。なお、一方の外装材離隔用治具10Aにも固定用突起を設けることは可能である。
【0028】
外装材20は、可撓性を有するステンレス製等の金属板からなる。外装材20の両端部には、図3(a)に示すように、互いに係止する係止部21、22がそれぞれ設けられている。係止部21は、外装材20の一端部を折り返して略U字状に形成した折返部からなる。係止部22は、外装材20の他端部を折り返して略L字状に形成した折返部からなる。そして、係止部21に係止部22を嵌合させることにより、外装材20を筒状に形成することができる。なお、係止部21、22の形状は、図3(a)に示すものに限定されることはない。
【0029】
本実施の形態に係る給水管1の施工状態は以上の構成からなり、次に、かかる給水管1の外装方法について説明する。
【0030】
先ず、建物の外壁Wに、給水管1をUボルト2により縦方向に配管する。このUボルト2同士間は、例えば、2mに設定されている。
【0031】
次に、外装材離隔用治具10A、10Bを、建物の外壁Wに配管された給水管1に装着する。具体的には、一方の外装材離隔用治具10Aは、Uボルト2近傍(配管固定部付近)において、リブ12を外側に向けて帯体部11を給水管1に巻き、両端のリブ12同士をゴムバンド15で固定する(図6(a)および(b)参照)。このとき、帯体部11は環状となるため、リブ12は放射状に突出する。
【0032】
他方の外装材離隔用治具10Bは、配管固定部の中間位置において、リブ12を外側に向けて帯体部11を給水管1に巻き、係止部21、22同士をゴムバンド15で固定する(図7(a)および(b)参照)。このとき、帯体部11は環状となるため、リブ12は放射状に突出する。このように、給水管1に外装材離隔用治具10A、10Bを装着した状態を図8に示す。なお、図8は、給水管1の一部を示すものである。
【0033】
さらに、外装材20を第1外装材離隔用治具10Aおよび第2外装材離隔用治具10Bのリブ12に沿わせて筒状に巻く。なお、外装材20の縦方向の長さ寸法は、上下の第1外装材離隔用治具10Aの間隔よりも大きくなるように設定する。外装材20は、第1外装材離隔用治具10および第2外装材離隔用治具10の各リブ12が当接するため、給水管1と同心状に湾曲するとともに、給水管1と所定の環状の間隔7を有することとなる。
【0034】
外装材20の端部に設けられた係止部21、22を互いに係合することにより、外装材20を綺麗に円筒状にラッキングすることが可能である(図1および図2参照)。さらに、外装材20は、図示省略の固定具により、建物の外壁Wに固定することも可能である。
【0035】
また、経時とともに給水管1が曲がる場合がある。例えば、冬季に施工した給水管1が、夏季に外気温度の上昇等により線膨張する場合がある。給水管1長手方向の所定間隔は、Uボルト2により建物の外壁Wに固定されているため、給水管1が線膨張した場合には、給水管1におけるUボルト2間の固定されていない部分が、若干たわんで蛇行しようとする(図4参照)。
【0036】
一方の外装材離隔用治具10Aは、それぞれUボルト2近傍にあるため、給水管1とともに外装材20の直径方向に移動することはない。他方の外装材離隔用治具10Bは、蛇行しようとする部分(固定されていない部分)に装着されているため、給水管1とともに給水管1と外装材20との間隔7が小さくなる側(給水管1のたわみ方向)に移動しようとする。このとき、他方の外装材離隔用治具10Bのリブ12が外装材20内周面に押圧され、たわんで変形するため、給水管1が蛇行しても、その蛇行しようとする力を、リブ12の変形により吸収することができる。すなわち、リブ12がその柔軟性により、給水管1と外装材20との間の緩衝作用の機能を有し、外装材20を内側から押圧する力が抑制される。
【0037】
また、給水管1と外装材20との間隔7が大きくなる側(給水管1のたわみ方向と反対方向)のリブ12は、外装材20から離れる。外装材20はステンレス製等の金属板を円筒形成してなることから、曲げ剛性を有して自立形成され、依然として円筒形状が崩れることなく、外装材20は、直線状態で給水管1を被覆した状態を維持する。このため、給水管1が外装材20を曲げるのを防止することができ、外装材20により給水管の蛇行状態を隠蔽することができる。
【0038】
また、膨張した給水管1が外気温度の低下により、元の直線状態に復元した場合には、変形していたリブ12も復元することとなるため、リブ12は給水管1と外装材20との間に、再び所定の間隔7を維持するようになる。
【0039】
以上のように本実施の形態は、外装材離隔用治具10を簡単且つ迅速に装着でき、その外装材離隔用治具10に、予め設定された形状の外装材20を一様な形状に巻くことができ、作業者は熟練を要することなく、その外装作業を簡易且つ確実に行うことが可能となる。
【0040】
また、他方の外装材離隔用治具10Bは、一方の外装材離隔用治具10Aに比し、リブ12の個数を少なくしている。従って、給水管1が蛇行した場合に、変形するリブ12の抵抗力を小さくすることができる。また、一方の外装材離隔用治具10Aは、リブ12の個数を多く設定していることから、一方の外装材離隔用治具10Aにより、外装材20を強固に保持することが可能となる。
【0041】
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、リブ12の先端は、図10に示すように、凸の円弧状に形成することも可能である。かかる場合には、リブ12の先端面は、外装材20の内周面に対する摩擦力が小さくなるため、リブ12の先端面は、外装材20の内周面を滑り易くなり、リブ12は変形し易くなる。
【0042】
また、一方の外装材離隔用治具10Aと他方の外装材離隔用治具10Bとは、同質の材料から形成する以外に、他方の外装材離隔用治具10Bを、一方の外装材離隔用治具10Aよりも軟質の材料から形成することも可能である。かかる場合は、リブ12の弾性力を小さくして、たわみに柔軟に対応させることが可能である。なお、このように、他方の外装材離隔用治具10Bを、一方の外装材離隔用治具10Aよりも軟質の材料から形成する場合には、一方の外装材離隔用治具10Aのリブ12に比し、他方の外装材離隔用治具10Bのリブ12の方が容易に変形するため、それぞれのリブ12の個数を同等としてもよい。
【0043】
また、リブ12の厚さは一定である必要はなく、先端に向けて薄くなるように形成することも可能である。リブ12の形状は特に限定されるものではなく、棒状のものであってもよい。さらに、リブ12は、内外に2重に設けてその寸法が伸縮する構成であってもよい。かかる場合には、リブ12が変形するとは、リブ12の突出長さが変化することをいう。
【0044】
本発明は、図11に示すように、外装20側に外装材離隔用治具10を設けることも可能である。なお、前記実施の形態と同一部材は同一符号を付してそれぞれの説明は省略する。すなわち、外装材離隔用治具10の帯体部11の他面11bを、外装20の内周面に予め固定しておく。そして、外装20を給水管1に巻くことにより、リブ12は、給水管1の中心に向けて突出する。そして、そのリブ12の先端面を給水管1の表面に当接させ、
給水管1と外装20との間に、間隔7を形成する。
【符号の説明】
【0045】
1 給水管
2 Uボルト(固定具)
7 間隔
10A 一方の外装材離隔用治具
10B 他方の外装材離隔用治具
11 帯体部
12 リブ
13 固定用突起
15 輪ゴム(固定手段)
20 外装材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管を外装材で被覆する配管の外装方法であって、
前記配管の外周に、複数個の外装材離隔用治具を、配管長手方向に間隔を有して装着し、
前記配管の外周に装着した外装材離隔用治具は、前記配管の直径方法に突出する複数のリブを有しており、該リブに沿って外装材を筒状に装着し、
前記配管の外周面と前記外装材の内周面との間に、間隔を形成することを特徴とする配管の外装方法。
【請求項2】
配管を外装材で被覆する配管の外装方法であって、
前記外装材の内面に、複数個の外装材離隔用治具を、配管長手方向に間隔を有して固定し、
前記前記外装材の内面に固定した外装材離隔用治具は、前記配管の中心方法に突出する複数のリブを有しており、前記配管に外装材を筒状に装着し、
前記配管の外周面と前記外装材の内周面との間に、間隔を形成することを特徴とする配管の外装方法。
【請求項3】
前記請求項1または2に記載の配管の外装方法において、前記リブを弾性変形自在に設け、前記配管の外周面と外装材の内周面とが接近する際に、前記外装材に当接するリブが弾性変形することを特徴とする配管の外装方法。
【請求項4】
前記請求項1に記載の配管の外装方法に使用される外装材離隔用治具において、
前記配管の外周に固定される帯状部材と、該帯状部材から配管の径外方向に突出された複数のリブとを備え、
前記リブは、弾性変形自在に設けられていることを特徴とする外装材離隔用治具。
【請求項5】
前記請求項4に記載の外装材離隔用治具において、前記外装材の内周面に当接するリブの先端面は、凸の円弧状に形成されていることを特徴とする外装材離隔用治具。
【請求項1】
配管を外装材で被覆する配管の外装方法であって、
前記配管の外周に、複数個の外装材離隔用治具を、配管長手方向に間隔を有して装着し、
前記配管の外周に装着した外装材離隔用治具は、前記配管の直径方法に突出する複数のリブを有しており、該リブに沿って外装材を筒状に装着し、
前記配管の外周面と前記外装材の内周面との間に、間隔を形成することを特徴とする配管の外装方法。
【請求項2】
配管を外装材で被覆する配管の外装方法であって、
前記外装材の内面に、複数個の外装材離隔用治具を、配管長手方向に間隔を有して固定し、
前記前記外装材の内面に固定した外装材離隔用治具は、前記配管の中心方法に突出する複数のリブを有しており、前記配管に外装材を筒状に装着し、
前記配管の外周面と前記外装材の内周面との間に、間隔を形成することを特徴とする配管の外装方法。
【請求項3】
前記請求項1または2に記載の配管の外装方法において、前記リブを弾性変形自在に設け、前記配管の外周面と外装材の内周面とが接近する際に、前記外装材に当接するリブが弾性変形することを特徴とする配管の外装方法。
【請求項4】
前記請求項1に記載の配管の外装方法に使用される外装材離隔用治具において、
前記配管の外周に固定される帯状部材と、該帯状部材から配管の径外方向に突出された複数のリブとを備え、
前記リブは、弾性変形自在に設けられていることを特徴とする外装材離隔用治具。
【請求項5】
前記請求項4に記載の外装材離隔用治具において、前記外装材の内周面に当接するリブの先端面は、凸の円弧状に形成されていることを特徴とする外装材離隔用治具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−127429(P2012−127429A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−279593(P2010−279593)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】
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