説明

配管継手、車載タンク及び粉体輸送用バルク車

【課題】配管の着脱が容易で着脱時に金属切子が発生しない配管継手を提供する。
【解決手段】第1管状部材の一方の端部の外面に形成された所定の曲率を有する円周状の接触面と、該接触面の基底部に形成された円周状に張出した係止部とを有する雄側継手20と、第2管状部材の一方の端部の内面に前記接触面に対応して形成された所定の曲率を有する円周状のシール材保持面と、前記シール材保持面により保持される円周形状を有するシール材と、前記第2管状部材の側部に設けられ、前記雄側継手の前記係止部に係止する第1ツメ部を有する第1フックと、前記第2管状部材の前記第1フックが設けられている側と反対側の前記第2管状部材の側部に設けられ、前記雄側継手の前記係止部に係止する第2ツメ部を有する第2フックとを有する雌側継手30とを備える配管継手2であって、前記第1フックの前記第1ツメ部及び前記第2フックの前記第2ツメ部は、前記係止部に対して面接触する面接触部材を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体または液体を搬送する配管を接続する配管継手、該配管継手を用いる車載タンク及び該車載タンクを備える粉体輸送用バルク車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
バルク状の粉体、例えば、製粉された小麦粉などの食用の粉体(以下、小麦粉を例にして説明する)を製粉工場から製パン工場等の顧客の加工工場に輸送する際には、従来は、25kg詰めの袋などに小麦粉を袋詰めしてから、この袋詰めされた小麦粉をトラックなどで輸送していたが、近年では、大量に購入する顧客を中心に、袋詰めをすることなく小麦粉をバルク状の粉体のままでタンクローリの車載タンクに投入して積載し、この車載タンクに積載された小麦粉を輸送するケースが増えている。そして、このようなバルク状の粉体を輸送するタンクローリをバルク車と称している。
【0003】
このバルク車による輸送によって、小麦粉を袋詰めすることなく輸送して、顧客の加工工場のサイロ(貯蔵タンク)に直接納入することが可能になり、一時に大量の小麦粉(8〜10トン)を輸送することができるとともに、製粉工場における袋詰め工程や顧客の加工工場における袋からの取り出し作業などが不要になり、輸送コストを大幅に削減することができるので、近年ではこの輸送方法が多く用いられている。
【0004】
このバルク状の小麦粉を輸送するバルク車は、例えば、図9に示すようなバルク車130であって、このバルク車130の車載タンク132に小麦粉を積載して輸送する。この図には、バルク車130の車載タンク132に製粉工場で小麦粉を投入する方法と、顧客の工場で小麦粉を排出する方法の双方が同時に描かれている。すなわち、製粉工場でバルク車130に小麦粉を投入するときには、例えば、製粉工場において製粉された小麦粉を積込場所である2階に搬送し、1階に駐車するバルク車130の車載タンク132に蛇腹状の搬送チューブ134を介して自然落下させ、バルク車130の車載タンク132に投入して積み込む。
【0005】
この小麦粉の積み込みでは、小麦粉は、例えば、2本の蛇腹状の搬送チューブ134によって、バルク車130の車載タンク132の上面に設けられた前方側及び後方側の2個の投入ハッチ136から投入され、中央の投入ハッチ136から風抜きがなされる。この例に限ることなく、小麦粉の投入・風抜きは適宜どの投入ハッチ136を用いてもよい。また、顧客の工場において、サイロに小麦粉を排出するときには、排出ハッチ137の排出口138から排出し、搬送チューブ140を通して空気輸送でサイロまで搬送する。この際に、油圧シリンダ(図示しない)で車載タンク132の前部を押し上げて車載タンク132を傾け、バルク車130に搭載されたコンプレッサーまたは顧客工場に設置されたコンプレッサー(ともに図示しない)を駆動し、発生した圧縮エアーを車載タンク132の前端上部に導入することでタンク内部を加圧し、さらに排出ハッチ137の内側に配置された流動板から流動用エアー配管を介して供給される流動エアーを噴出させて排出ハッチの内側の小麦粉を流動化させて排出口138から排出し、インジェクタ配管を介して供給される圧送エアーにより小麦粉をサイロまで搬送する。
【0006】
ところでバルク車130の車載タンク132内に小麦粉を投入すると、車載タンク132内に投入された小麦粉が舞い上がり、車載タンク132の内壁面に付着することがある。車載タンク132の内壁面に付着した小麦粉は、顧客の工場で小麦粉をサイロに排出した後で洗浄して取り除かなければならない。
【0007】
上述のバルク車において、車載タンク内に付着した小麦粉の清掃を行う場合には、排出ハッチを開き、排出ハッチの開口部から作業員が車載タンク内に入って付着した小麦粉の清掃を行うが、排出ハッチを開く際には、排出ハッチに接続されている、流動用エアー配管及びインジェクタ配管を取り外す必要がある。
【0008】
それらの配管の接続には、例えば特許文献1のような管継手が用いられることがあった。それは以下のようなものである。すなわち、ソケットとそのソケットのプラグ挿入穴に挿入されるプラグとからなり、ソケットの外周にはソケットの軸心線に向けて穿設した貫通孔に臨む偏心カム部を基部に持つ締付レバーを枢着し、かつプラグの差込側外周には締付レバーの偏心カム部が係合する係合溝を設け、また、ソケットのプラグ挿入穴の奥部には、プラグを同穴に差込んだとき、プラグの差込側先端部との間にできる隙間を設けて、この隙間に、内周面をU字形ないしV字形に開口させた環状パッキンを介装して、差込んだプラグの差込側先端部を密封できるようにした管継手である。
【特許文献1】実開昭60−40890号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、前記の管継手にあっては、ソケットにプラグを差込む際に、両者の中心線をほぼ完全に一致させて挿入せねばならず、両者の中心線がずれていたり、それらが斜交していたりすると、差込みが不可能であった。それゆえ、従来の粉体輸送用バルク車においては、流動用エアー配管及びインジェクタ配管の接続に、ある程度柔軟性のあるフレックスマスターカップリング(横浜ゴム株式会社製)を用いていたが、その着脱には多大な労力が必要であった。そこで、配管の着脱を容易に行なうことができる、雄側継手の先端部の外面に形成された接触面を雌側継手の先端部の内面に配置されたシール部材に接触させ、雄側継手の張出部に雌側継手に固定されているフックのツメ部を引っ掛けて引き寄せる配管継手が用いられている。
【0010】
しかしながら、この配管継手を用いる場合には、配管継手の着脱時に雄側継手の張出部に引っ掛けたフックのツメ部にせん断摩擦が生じ金属切子が発生する。ここで、流動用エアー配管及びインジェクタ配管を介して供給される空気は、食用の小麦粉の搬送に用いられるものであるため、小麦粉への金属切子の混入は許容されるものではない。
【0011】
本発明の課題は、配管の着脱が容易で着脱時に金属切子が発生しない配管継手、該配管継手を用いた車載タンク及び該車載タンクを用いた粉体輸送用バルク車を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の配管継手は、第1管状部材の一方の端部の外面に形成された所定の曲率を有する円周状の接触面と、該接触面の基底部に形成された円周状に張出した係止部とを有する雄側継手と、第2管状部材の一方の端部の内面に前記接触面に対応して形成された所定の曲率を有する円周状のシール材保持面と、前記シール材保持面により保持される円周形状を有するシール材と、前記第2管状部材の側部に設けられ、前記雄側継手の前記係止部に係止する第1ツメ部を有する第1フックと、前記第2管状部材の前記第1フックが設けられている側と反対側の前記第2管状部材の側部に設けられ、前記雄側継手の前記係止部に係止する第2ツメ部を有する第2フックとを有し、前記第1フック及び前記第2フックの少なくとも一方は、前記雄側継手の前記接触面を前記雌側継手の前記シール材に接触させ、前記雄側継手を前記雌側継手側に引き寄せるハンドルを備える雌側継手とを備える配管継手であって、前記第1フックの前記第1ツメ部及び前記第2フックの前記第2ツメ部は、前記係止部に対して面接触する面接触部材を有することを特徴とする。
【0013】
本発明の配管継手においては、前記第1フックの第1ツメ部及び前記第2フックの前記第2ツメ部に設けられた前記面接触部材は、前記係止部の形状に対応した円周方向に延びる面形状を有することが好ましい。
【0014】
また、本発明の配管継手においては、前記面接触部材が、樹脂により形成されていることが好ましい。
【0015】
また、本発明の車載タンクは、内部にバルク状の粉体を積載して輸送し、前記粉体を排出ハッチから排出する粉体輸送用バルク車の車載タンクであって、前記排出ハッチの外側に接続される流動用エアー配管及びインジェクタ配管の少なくとも一方の着脱に本発明の配管継手を用いることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の粉体輸送用バルク車は、本発明の車載タンクを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の配管継手によれば、雌側継手の第1フックの第1ツメ部及び第2フックの第2ツメ部が雄側継手の係止部に対して面接触する面接触部材を有するため、配管継手の着脱時にツメ部と係止部の接触点から金属切子が発生することを防止することができる。
【0018】
また、本発明の車載タンクによれば、排出ハッチの外側に接続される流動用エアー配管及びインジェクタ配管の接続に本発明の配管継手を用いるため、配管継手の着脱時にツメ部と係止部の接触点から金属切子が発生することが無く、流動用エアー配管及びインジェクタ配管を介して供給される空気に金属切子が混入することを防止することができる。
【0019】
また、本発明の粉体輸送用バルク車によれば、本発明の車載タンクを用いるため、流動用エアー配管及びインジェクタ配管を接続する配管継手の着脱時に金属切子が発生することが無く、搬送した粉体に金属切子が混入することが無い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態にかかる配管継手について説明する。図1は配管継手が結合された状態を示す側面図、図2は配管継手を構成する雄側継手を示す側面図、図3は配管継手を構成する雌側継手を示す側面図である。
【0021】
配管継手2を構成する雄側継手20は、第1管状部材21の一方の端部の外面に形成された所定の曲率を有する円周状の接触面22と、接触面22の基底部に形成された円周状に張出した係止部23とを有する。
【0022】
配管継手2を構成する雌側継手30は、第2管状部材31の一方の端部に張出部32が設けられており、図4の断面図に示すように、張出部32の内面に、雄側継手20の接触面22に対応して形成された所定の曲率を有する円周状のシール材保持面33と、シール材保持面33により保持されているオーリング(シール部材)34とを備えている。また、第2管状部材31は、フック固定部材35の円形の開口内に位置しており、フック固定部材35は、第2管状部材31の側壁に固定されている。
【0023】
図3に示すように、雌側継手30には、第1フック36及び第2フック37が設けられている。第1フック36は、一端部に雄側継手20の係止部23に係止する第1ツメ部38が形成されており、他端部側がフック固定部材35に回動可能に固定されている。なお、第1フック36は、張出部32に設けられた回動規制部材39により回動範囲が規制されている。
【0024】
第2フック37は、第1フック36が設けられている位置と第2管状部材31をはさんで反対側に形成されており、一端部に雄側継手20の係止部23に係止する第2ツメ部40が形成されており、他端部側がフック固定部材35に回動可能に固定されている。また、第2フック37の他端部側には、雄側継手20の接触面22を雌側継手30のオーリング34に接触させ、雄側継手20を雌側継手30側に引き寄せるハンドル45が設けられている。この配管継手の雌雄を分離する際には、まずハンドル45を第2管状部材31から遠ざかる方向にスイングさせる。すると第2フック37の係止が解かれ、フック固定部材35に回動可能な余裕が生じる。その回動により第1フック36の係止が解かれることになる。配管継手の雌雄を結合させる場合は逆の手順となる。
【0025】
図5は、第1ツメ部38及び第2ツメ部40の形状を示す図である。この図に示すように、第1ツメ部38及び第2ツメ部40は、係止部23との接触部に接触部材41を備えている。接触部材41は、樹脂やゴム等により形成されており、第1ツメ部38及び第2ツメ部40先端の凹部に嵌め込まれている。この接触部材41により第1ツメ部38及び第2ツメ部40と係止部23とは面接触する。なお、第1ツメ部38及び第2ツメ部40の先端の凹部に接触部材41を嵌め込んだ後に、第1ツメ部38及び第2ツメ部40の先端のかしめを行うことにより、接触部材41の脱落を防止することができる。また入り口の方が狭く奥の方が広い凹部に接触部材41を圧入する方式で脱落を防止してもよい。
【0026】
本実施の形態に係る配管継手によれば、雌側継手30の第1フック36の第1ツメ部38及び第2フック37の第2ツメ部40の接触部材41が雄側継手20の係止部23に対して面接触するため、配管継手の着脱時にツメ部と係止部の接触点から金属切子が発生することを防止することができる。
【0027】
なお、第1フック36の第1ツメ部38及び第2フック37の第2ツメ部40の形状は、図5に示すものに限定されるものではなく、図6に示すように、第1ツメ部38及び第2ツメ部40が、係止部23の形状に対応した円周方向に延びる面形状を有する金属製の接触部材42を備えるようにしてもよい。即ち、第1ツメ部38及び第2ツメ部40に金属製の係止部材42を溶接するようにしても良い。この場合には、第1ツメ部38及び第2フック37と係止部23との接触面積が更に大きくなるので、金属切子の発生を効果的に防止することができる。
【0028】
また、第1ツメ部38及び第2ツメ部40が備える円周方向に延びる面形状を有する接触部材を樹脂やゴム等により形成するようにしても良い。この接触部材も図5に示す接触部材41と同様に、第1ツメ部38及び第2ツメ部40の先端の凹部に接触部材を嵌め込んだ後に、第1ツメ部38及び第2ツメ部40の先端のかしめを行ったり、接触部材の圧入を行ったりすることにより、接触部材の脱落を防止することができる。この場合には、更に効果的に金属切子の発生を防止することができる。
【0029】
また、本実施の形態においては、雌側継手30の第1フック36の他端部側に雄側継手20の接触面22を雌側継手30のオーリング34に接触させ、雄側継手20を雌側継手30側に引き寄せるハンドル45が設けられているが、第1フック36及び第2フック37の両方に、雄側継手20を雌側継手30側に引き寄せるハンドルを設けるようにしても良い。
【0030】
次に実施の形態に係る配管継手を用いる粉体輸送用バルク車の車載タンクについて説明する。図7は、本発明の実施の形態に係る粉体輸送用バルク車の構成を示す図である。
【0031】
図7に示す粉体輸送用バルク車10は、前述したように、バルク状の小麦粉を輸送するためのタンクローリであって、車体の上部に小麦粉を収納する車載タンク12が設けられており、この車載タンク12の上面に設けられた前後2つのハッチ(投入ハッチ)14から小麦粉を供給して積載する。この際に小麦粉が投入されるハッチ14の間に設けられたハッチ(空気抜きハッチ)14を開放して、小麦粉と共に送られる空気の風抜きが行なわれる。なお、小麦粉が投入されるハッチ14は、前後2つのハッチに限定されるものではなく、積み込み工場の形態等に応じて、任意のハッチ14が投入ハッチとして用いられる。例えば、前方及び中央のハッチ14を投入ハッチとし、後方のハッチ14を空気抜きハッチとしてもよく、中央及び後方のハッチ14を投入ハッチとし、前方のハッチ14を空気抜きハッチとしてもよい。
【0032】
また、車載タンク12から小麦粉を排出する際には、車載タンク12内に小麦粉が残らないように、油圧シリンダ(図示しない)によって車載タンク12の前部を押し上げて車載タンク12を傾け、バルク車10に搭載されたコンプレッサーまたは積み込み工場に設置されたコンプレッサー(ともに図示しない)を駆動し、発生した圧縮エアーを車載タンク12の前端上部に導入することでタンク内部を加圧し、さらに図8の排出ハッチ部分の図に示すように、排出ハッチ16の側壁から流動用エアー配管50を介して供給される流動エアーを排出ハッチ16の内側に配置された図示しない流動板から噴出させて排出ハッチ16の内側の小麦粉を流動化させて排出口17から排出し、インジェクタ配管52を介して供給される圧送エアーにより小麦粉をサイロまで搬送する。ここで、流動用エアー配管50及びインジェクタ配管52の接続は、本実施の形態に係る配管継手2を用いて行なわれている。
【0033】
本実施の形態の粉体輸送用バルク車の車載タンクによれば、排出ハッチの外側に接続される流動用エアー配管及びインジェクタ配管の接続に本実施の形態にかかる配管継手を用いるため、配管継手の着脱時にツメ部と係止部の接触点から金属切子が発生することが無く、流動用エアー配管及びインジェクタ配管を介して供給される空気に金属切子が混入することを防止することができる。
【0034】
なお、上述の実施の形態においては、本実施の形態に係る配管継手を粉体輸送用バルク車の車載タンクの配管に用いているが、食用油、石油などの液体を輸送するタンクローリ車の配管に用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態に係る配管継手の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る雄側継手の側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る雌側継手の側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る雌側継手の張出部の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るフックのツメ部の形状を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るフックのツメ部の形状を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかる粉体輸送用バルク車の構成を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態にかかる粉体輸送用バルク車の排出ハッチの構成を示す図である。
【図9】従来の粉体輸送用バルク車の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
2…配管継手、10…粉体輸送用バルク車、12…車載タンク、14…ハッチ、16…排出ハッチ、17…排出口、20…雄側継手、21…第1管状部材、22…接触面、23…係止部、30…雌側継手、31…第2管状部材、32…張出部、33…シール材保持面、34…オーリング(シール部材)、35…フック固定部材、36…第1フック、37…第2フック、38…第1ツメ部、39…回動規制部材、40…第2ツメ部、41,42…接触部材、45…ハンドル、50…流動用エアー配管、52…インジェクタ配管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1管状部材の一方の端部の外面に形成された所定の曲率を有する円周状の接触面と、該接触面の基底部に形成された円周状に張出した係止部とを有する雄側継手と、
第2管状部材の一方の端部の内面に前記接触面に対応して形成された所定の曲率を有する円周状のシール材保持面と、前記シール材保持面により保持される円周形状を有するシール材と、前記第2管状部材の側部に設けられ、前記雄側継手の前記係止部に係止する第1ツメ部を有する第1フックと、前記第2管状部材の前記第1フックが設けられている側と反対側の前記第2管状部材の側部に設けられ、前記雄側継手の前記係止部に係止する第2ツメ部を有する第2フックとを有し、前記第1フック及び前記第2フックの少なくとも一方は、前記雄側継手の前記接触面を前記雌側継手の前記シール材に接触させ、前記雄側継手を前記雌側継手側に引き寄せるハンドルを備える雌側継手と、
を備える配管継手であって、
前記第1フックの前記第1ツメ部及び前記第2フックの前記第2ツメ部は、前記係止部に対して面接触する面接触部材を有することを特徴とする配管継手。
【請求項2】
前記第1フックの第1ツメ部及び前記第2フックの前記第2ツメ部に設けられた前記面接触部材は、前記係止部の形状に対応した円周方向に延びる面形状を有することを特徴とする請求項1記載の配管継手。
【請求項3】
前記面接触部材は、樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の配管継手。
【請求項4】
内部にバルク状の粉体を積載して輸送し、前記粉体を排出ハッチから排出する粉体輸送用バルク車の車載タンクであって、
前記排出ハッチの外側に接続される流動用エアー配管及びインジェクタ配管の少なくとも一方の着脱に請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の配管継手を用いることを特徴とする粉体輸送用バルク車の車載タンク。
【請求項5】
請求項4記載の車載タンクを備えることを特徴とする粉体輸送用バルク車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−180249(P2008−180249A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−12763(P2007−12763)
【出願日】平成19年1月23日(2007.1.23)
【出願人】(301049777)日清製粉株式会社 (128)
【Fターム(参考)】