説明

配車システム

【課題】 車両の動態と位置だけでなく、動態変化した車両の台数を同時に把握でき、配車作業の効率を向上させることができる表示装置を備えた配車センタ装置を有する配車システムを提供する。
【解決手段】配車システム10は、配車センタ装置1の表示手段51が車両情報受信手段によって受信された車両情報に基づいて車両の動態をアイコンによって区別し、車両の位置をアイコンを地図上に表示することによって車両情報を表示する第1の車両情報表示部51aと、車両情報受信手段によって受信された車両情報に基づいて車両の動態毎にそれらの動態に対応する車両の台数を表示する第2の車両情報表示部51bとを、備え、第1の車両情報表示部51aと第2の車両情報表示部51bは、表示手段51に同時に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は配車システムに関し、特に、車両に搭載された移動局装置から送られる車両情報を表示する表示手段を備えた配車センタ装置を有する配車システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タクシー等の配車システムは、タクシー等の車両に移動局装置を搭載し、GPS(Global Positioning System)を利用して現在位置を配車センタ装置に送信し、配車センタ装置の表示装置に車両の位置を地図上に表示するようになっている(例えば、特許文献1参照)。また、移動局装置からは、車両の空車、実車、待機、予約等の車両の動態に関する情報も配車センタ装置に送られ、表示装置に表示された地図上に車両の動態に対応させたアイコンの位置で車両の位置情報と共に車両の動態に関する情報も同時に表示することも考えられている。オペレータはその地図上のアイコンを見ることにより、車両の動態と位置を把握することができ、配車をする効率を向上させることができる。
【0003】
従来の配車センタ装置は、電話回線にナンバーディスプレーアダプタが接続され、そのナンバーディスプレイアダプタを介してサーバ端末が接続されている。また、サーバ端末は、スイッチングHUBを介して1台から複数のクライアント端末が接続されている。また、配車センタ装置は、車両情報受信装置により、車両に搭載された移動局装置から車両の動態と位置の情報を受信し、サーバ端末のデータベースに記憶させるようにしている。
【0004】
図4と図5は、従来の配車センタ装置の端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。図4で示す表示装置に表示される画面100には、地図101上に車両の動態に対応させて色分けや形状を異なるようにしたアイコン103,104,105が車両番号と共に車両の現在の位置に表示されている。それにより、オペレータは、地図画面101上で、空車、実車、待機、予約などの動態に色分けした車両アイコン103,104,105,106を見て車両の位置及び状態を確認することが可能となる。また、そのサーバ端末、クライアント端末の画面100上の車両一覧アイコン107を図示しないマウスによりクリックすることにより、図5で示す車両一覧画面110に切り替わり、全車両の動態を確認することができる。オペレータは、図4や図5で示した画面100,110を見ながら、顧客からの電話に対応して、配車業務を行うことができる。
【特許文献1】特開2007−25897号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の従来技術の図5で示した車両一覧画面110の表示では、全台数の空車、実車、待機、予約などの動態の表示のみとなっており、車両台数が多い場合、空車、実車、待機、予約などの各動態に対応する車両の台数をひと目で把握することができない。また、図4で示した地図画面101上に表示される空車、実車、待機、予約などの動態については表示されているが、配車後に空車のみの車両を確認する場合、オペレータが地図101上にある空車のアイコンを確認する必要があり、時間を要することが生じる。さらに、図5で示した車両一覧画面110を表示するにあたり図4で示した通常の地図画面のある画面から、車両一覧アイコン107をクリックして、図5で示した車両一覧画面110に切り替える作業が必要となるため、配車が集中する時間帯に車両を確認する場合、画面の切り替わりだけでも時間がかかるため、各動態に対応する車両の台数に基づいて行われる全体的な配車作業が遅くなり、大事な顧客に迷惑をかけることが生じてしまうという問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、上記課題に鑑み、車両の動態と位置だけでなく、各動態に対応する車両の台数を同時に把握でき、配車作業の効率を向上させることができる表示装置を備えた配車センタ装置を有する配車システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る配車システムは、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
本発明に係る配車システム(請求項1に対応)は、客情報端末から公衆回線網を介して接続される配車センタ装置と、車両に搭載される移動局装置とが無線回線を介して接続される配車システムであって、移動局装置は、車両の位置と動態に関する車両情報を送信する車両情報送信手段を有し、配車センタ装置は、移動局装置の車両情報送信手段から送信される車両情報を受信する車両情報受信手段と、車両情報受信手段によって受信された車両情報を表示する表示手段を有し、表示手段は、車両情報受信手段によって受信された車両情報に基づいて車両の動態をアイコンによって区別し、車両の位置をアイコンを地図上に表示することによって車両情報を表示する第1の車両情報表示部と、車両情報受信手段によって受信された車両情報に基づいて車両の動態毎にそれらの動態に対応する車両の台数を表示する第2の車両情報表示部とを、備え、第1の車両情報表示部と第2の車両情報表示部は、表示手段に同時に表示されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、表示手段は、車両情報受信手段によって受信された車両情報に基づいて車両の動態をアイコンによって区別し、車両の位置をアイコンで地図上に表示することによって車両情報を表示する第1の車両情報表示部と、車両情報受信手段によって受信された車両情報に基づいて車両の動態毎にそれらの動態に対応する車両の台数を表示する第2の車両情報表示部とを、備え、第1の車両情報表示部と第2の車両情報表示部は、表示手段に同時に表示されるため、車両情報に表示される区別された空車、実車、待機、予約などの動態とそれらの動態に対応する車両の台数を同時に確認することができるので、配車作業の効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る配車システムの概略構成図である。 配車システム10は、基地局無線機11を備える配車センタ装置1と、無線移動局(タクシー)2と、公衆回路網20と、客情報端末3と、GPS6とを備える。配車センタ装置1の基地局カバーエリア内に存在する各無線移動局2は、GPS6により自車両の位置を検出し、配車センタ装置1から到来するポーリング信号に応じて位置情報を送信している。また、配車センタ装置1と各無線移動局2との間では、無線回線を介して音声またはデータによる通信を行っている。さらに、配車センタ装置1は、客情報端末3と接続可能であり、公衆回線網20を介して客情報端末3とデータの送受信を行う。また、各無線移動局2は、移動局装置2Aを有し、移動局装置2Aは、車両の位置と空車、実車、待機、予約等の動態に関する車両情報を送信する車両情報送信手段2Bを有している。
【0011】
図2は、配車システム10の配車センタ装置1のブロック図である。図2に示すように配車センタ装置1には、客情報端末3と公衆回線網20を介して接続しているナンバーディスプレイアダプタ32と、ナンバーディスプレイアダプタ32と接続しているCTI(Computer Telephony Integration)サーバ40と、CTIサーバ40とHUB41を介して接続している複数のCTI端末50と、Private Branch Exchange(以下、PBX)60を介してナンバーディスプレイアダプタ32と接続している複数の操作端末70とが設けられている。また、CTIサーバ40には、無線移動局2の車両情報送信手段2Bから送信される車両情報を受信する車両情報受信装置30が接続されている。
【0012】
CTI端末50と、操作端末70は、対の関係であり、客からの配車要求を受け付けるオペレータが操作するものである。CTI端末50と、操作端末70は、配車センタ装置1に少なくとも1つ設けられている。
【0013】
公衆回線網20は、配車センタ装置1と外部ネットワークに位置する客情報端末3を接続する。
【0014】
ナンバーディスプレイアダプタ32は、客が例えば電話機等の客情報端末3から公衆回線網20を介して配車を要求した際に、客の電話番号を特定し、特定した電話番号をCTIサーバ40に送信する。
【0015】
CTIサーバ40には、データベースが格納されている。このデータベースは、例えば客の電話番号、客の氏名、住所、客から生じた配車要求を受信(着信)した際の日付、時刻、客の区分(例えばVIP、常連、一般、新規)、客から生じた配車要求の回数、配車条件、客が頻繁に要求する配車場所及び過去の目的地の名称情報及び住所情報、配車場所、目的地周辺の地図情報(マップ)、過去の配車場所、過去の降車場所(目的地)へ移動局を誘導する誘導情報等を基に作成された客情報を有する。なお、以降の説明において、過去の乗車した際の配車場所、及び過去の目的地を乗車履歴と称する。
【0016】
また、CTIサーバ40は、ナンバーディスプレイアダプタ32によって特定された電話番号を基にデータベースから客情報を検索する。CTIサーバ40はデータベースを検索して配車要求をした客の客情報を検索した際に、CTIサーバ40はCTI端末50に客情報を送信する。このCTI端末50は、客情報端末3と、公衆回線網20、ナンバーディスプレイアダプタ32、PBX60を介して接続している操作端末70に対応するCTI端末である。
【0017】
CTI端末50は、表示部51と、入力部52を有している。表示部51には、例えばCTIサーバ40によって送信された各客の客情報が表示される。客情報は、ナンバーディスプレイアダプタ32が送信した電話番号をCTIサーバ40が受信し、CTIサーバ40がこの電話番号をキーワードにデータベースを検索し、登録されている電話番号を検索した際に、表示される。この客情報は、上述したようにデータベースに格納されている。表示部51は例えばモニタである。入力部52は、客情報がデータベースに格納されていない際に、客情報を入力するためのものである。入力部52は例えばキーボードである。
【0018】
操作端末70は、オペレータが客と客情報端末3、公衆回線網20、ナンバーディスプレイアダプタ32、PBX60を介して通話するために使用される受付端末であり、例えば電話機である。
【0019】
なお、客が新規客の場合、客情報をデータベースに新規登録する必要がある。これら新規客の客情報は、上述した入力部52を介して後述する新規客情報表示部51dに入力され、データベースに登録される。また客が例えば非通知や公衆電話等の固定電話以外で配車要求をした場合には、操作端末70が通話により聞き出した客の氏名、住所情報等が入力部52に入力される。CTIサーバ40は、入力されたこれら情報をキーワードにデータベースを検索して、客情報を表示部51に表示させることが可能である。
【0020】
次に、図3を参照して表示部51について詳細に説明する。図3に示すように表示部51には、第1の車両情報表示部51aと、第2の車両情報表示部51bを備えている。第1の車両情報表示部51aは、車両情報受信装置30によって受信された車両情報に基づいて車両の空車、実車、待機、予約等の動態をアイコンによって区別し、車両の位置をアイコンで地図上に表示することによって車両情報を表示する地図情報表示部51gを備えている。第2の車両情報表示部51bは、車両情報受信装置30によって受信された車両情報に基づいて車両の動態毎にそれらの動態に対応する車両の台数を表示する。そして、第1の車両情報表示部51aと第2の車両情報表示部51bは、表示部51に同時に表示される。
【0021】
第1の車両情報表示部51aは、地図情報表示部51gと、新規客情報表示部51dが設けられている。また、図3に示すように第1の車両情報表示部51aには、受け付け待ちリスト51cが表示される。この受け付け待ちリスト51cには、ナンバーディスプレイアダプタ32によって特定された電話番号と、CTIサーバ40に着信した際の時刻と、データベースに登録されている配車を要求する客の客情報が整理されて表示される。なお第1の車両情報表示部51aにおける受け付け待ちリスト51cには、着信時刻を基準として、電話番号がCTIサーバ40に着信した(着信時刻が早い)順に、各客の着信時刻と、客情報が表示される。なおCTIサーバ40に着信した順に受け付け番号が割り振られる。
【0022】
図3に示す第1の車両情報表示部51aには、客情報の例として、区分、電話番号、客名のみが表示されているが、これら以外にもデータベースに登録されている例えば住所や配車条件といった客情報を表示しても良い。なお客情報は、データベースに登録されている場合のみに表示される。客情報がデータベースに登録されていない場合、配車を要求した客は、新規客とみなされる。図3に示すように新規客(客名がB)の電話番号の欄が空白の場合、この客は、非通知にて配車を要求したことを意味する。
【0023】
また、第1の車両情報表示部51aには、受け付け待ち件数表示部51hと、配車待ち件数表示部51iと、予約表示部51jが設けられている。受け付け待ち件数表示部51hには、CTIサーバ40において受け付け待ちさせている客の数が表示される。配車待ち件数表示部51iには、CTIサーバ40において配車待ちさせている客の数が表示される。
【0024】
地図情報表示部51gには、例えば各客の配車場所周辺の地図情報が表示される。地図51g上に車両の動態に対応させて色分けや形状を異なるようにしたアイコン103,104,105が車両番号と共に車両の現在の位置に表示されている。それにより、オペレータは、地図情報表示部51g上で、空車、実車、待機、予約等の動態に色分けした車両アイコン103,104,105,106を見て車両の位置及び動態を確認することが可能となる。なお地図情報表示部51gには、図示しないが、客が過去に乗車した配車場所及び降車した目的地からなる乗車履歴や、以前客が頻繁に要求した配車場所の名称情報、配車場所住所情報、配車場所周辺の地図情報、目的地周辺の地図情報が表示されてもよい。なお、地図情報表示部51gの上の欄に表示されている車両アイコンボタン51mを押すことにより、地図情報表示部51gに車両アイコンボタン51mが押された動態と同じ車両のみを表示させるようにしてもよい。
【0025】
また、表示部51には、第2の車両情報表示部51bが表示される。この第2の車両情報表示部51bの欄に空車、実車、予約、貸切、その他等の動態情報51fと台数情報51kを表示することにより、各動態についての台数が容易に把握できる。また、この動態情報51fを車両アイコンボタン51mと同じ色、形とし表示させることにより、地図情報表示部51gとの整合がとれ、地図情報表示部51gでの確認が容易になる。第2の車両情報表示部51bの詳細表示ボタン51nを押すことにより、図5で示した従来機能の車両一覧を表示することも可能とする。
【0026】
次に本実施形態における動作方法について説明する。
配車要求が操作端末70にて受け付けられた際に、客情報端末3の電話番号がナンバーディスプレイアダプタ32によって特定される。特定された電話番号は、CTIサーバ40に送信される。その際、CTIサーバ40は、電話番号を受信した際の時刻を記録する。この時刻が、客が配車を要求する際の着信時刻となる。またCTIサーバ40は、この電話番号を基にデータベースから客情報を検索する。検索された客情報は、着信時刻とともにCTIサーバ40からCTI端末50に通知される。このCTI端末50は、客が使用している客情報端末3と接続した操作端末70に対応するCTI端末である。
【0027】
通知された着信時刻、客情報は、第1の車両情報表示部51aの受け付け待ちリスト51cに表示され、また配車を要求した客の配車場所近辺の地図情報が地図情報表示部51gに表示される。
【0028】
なお例えば非通知にて配車が要求された場合、通話により聞き出した客の氏名、住所情報等の客情報が入力部52を介して新規客情報表示部51dに入力される。CTIサーバ40は、入力されたこれら客情報をキーワードにデータベースを検索する。客情報がデータベースに登録されていれば、CTIサーバ40は、客情報を受け付け待ちリスト51cに表示させ、また上述したように配車場所近辺の地図情報を地図情報表示部51gに表示させることが可能である。
【0029】
またデータベースに客情報が登録されていない例えば新規の客(例えば客B)が配車を要求した場合、例えば客との通話で得られた氏名、住所等の客情報が入力部52に入力され、客情報が受け付け待ちリスト51cに表示される。
【0030】
例えば朝夕や雨天時には、多数の客から配車要求が生じることがある。その際、全ての操作端末70が受け付け業務等によって埋まっている(オペレータが客に対して応対できない)場合、CTIサーバ40は、この客を待機させる(客情報端末10は待機状態となる)。待機状態となった客の着信時刻と、客情報は、受け付け待ちリスト51cに表示される。この受け付け待ちリスト51cには、図3に示すように着信時刻が早い客から順に、着信時刻と、客情報が表示される。
【0031】
また第1の車両情報表示部51aには、受け付け待ち件数の数が受け付け待ち件数表示部51hに表示され、配車待ち件数の数が配車待ち件数表示部51iに表示される。
【0032】
応対が可能になった操作端末70において、この受け付け待ちリスト51cに表示される受け付け番号や受け付け待ち件数表示部51hから受け付け待ちのため待機状態となっている客の数を把握することができる。
【0033】
また、第2の車両情報表示部51bの欄に稼働車両の台数と空車、実車、予約、貸切、その他等の動態情報51fと台数情報51kを表示される。それにより、オペレータは、各車両の動態についての台数が容易に把握できる。
【0034】
オペレータは、第1の車両情報表示部51aと第2の車両情報表示部51bを見ながら、受け付け待ち処理された客のために配車を手配する。
【0035】
このように本実施形態によれば、表示部51は、車両情報受信装置30によって受信された車両情報に基づいて車両の動態をアイコンによって区別し、車両の位置をアイコンを地図上に表示することによって車両情報を表示する第1の車両情報表示部51aと、車両情報受信装置30によって受信された車両情報に基づいて車両の動態毎にそれらの動態に対応する車両の台数を表示する第2の車両情報表示部51bとを、備え、第1の車両情報表示部51aと第2の車両情報表示部51bは、表示手段51に同時に表示されるため、車両情報に表示される区別された空車、実車、予約などの動態とそれらの動態に対応する車両の台数を確認することができるので、配車作業の効率を向上させることができる。
【0036】
また、本実施形態によれば、電話回線にナンバーディスプレイアダプタ32を接続し、顧客情報を取り込み処理するCTIサーバ40と1台から複数台のCTI端末50を使用し、顧客の受付業務から車両の配車業務を行う配車システムであって、CTI端末50の表示部51上に車両情報を表示するため、オペレータは、表示部51を見ることによって、配車業務を効率よく行うことができる。
【0037】
さらに、本実施形態によれば、CTI端末50の表示部51の第2の車両情報表示部51bの詳細表示ボタン51nを押すことにより、空車、実車、待機、予約等の動態を区別して表示する車両一覧表示を行うことができるので、オペレータは、車両の動態を正確に把握することができる。
【0038】
また、本実施形態によれば、CTI端末50の表示部51の第1の車両情報表示部51aの車両アイコンボタン51mを押すことにより、地図情報表示部51gに車両アイコンボタン51mが押された動態と同じ車両のみを表示させることができるので、オペレータは、地図上で特定の動態の車両の配置を効率よく把握することができる。
【0039】
さらに、本実施形態によれば、CTI端末50の表示部51には、第2の車両情報表示部51bが表示され、この第2の車両情報表示部51bの欄に空車、実車、予約、貸切、その他等の動態情報51fと台数情報51kが表示されるので、オペレータは、各動態についての台数を容易に把握することができる。
【0040】
以上の実施形態で説明された構成、配置関係等については本発明が理解・実施できる程度に例示したものにすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、車両の位置と動態を把握して電話をかけてきた客の要求に合うように配車を行う配車システムとして利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態に係る配車システムの概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る配車システムの配車センタ装置のブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る配車システムの配車センタ装置の表示部を示す図である。
【図4】従来の配車システムの配車センタ装置の表示部を示す図である。
【図5】従来の配車システムの配車センタ装置の表示部を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
1 配車センタ装置
2 無線移動局
3 客情報端末
2A 移動局装置
2B 車両情報送信手段
10 配車システム
11 基地局無線機
20 公衆回線網
30 車両情報受信装置
32 ナンバーディスプレイアダプタ
40 CTIサーバ
41 HUB
50 CTI端末
51 表示部
51a 第1の車両情報表示部
51b 第2の車両情報表示部
52 入力部
60 PBX
70 操作端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
客情報端末から公衆回線網を介して接続される配車センタ装置と、車両に搭載される移動局装置とが無線回線を介して接続される配車システムであって、
前記移動局装置は、車両の位置と動態に関する車両情報を送信する車両情報送信手段を有し、
前記配車センタ装置は、前記移動局装置の前記車両情報送信手段から送信される車両情報を受信する車両情報受信手段と、前記車両情報受信手段によって受信された前記車両情報を表示する表示手段を有し、
該表示手段は、前記車両情報受信手段によって受信された前記車両情報に基づいて前記車両の動態をアイコンによって区別し、前記車両の位置を前記アイコンを地図上に表示することによって前記車両情報を表示する第1の車両情報表示部と、
前記車両情報受信手段によって受信された前記車両情報に基づいて前記車両の動態毎にそれらの動態に対応する車両の台数を表示する第2の車両情報表示部とを、備え、
前記第1の車両情報表示部と前記第2の車両情報表示部は、前記表示手段に同時に表示されることを特徴とする配車システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−37522(P2009−37522A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−202973(P2007−202973)
【出願日】平成19年8月3日(2007.8.3)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】