説明

酸素を含む炭酸ガスの回収装置、藻類栽培装置および炭酸水の製造装置

【課題】 本発明は小さな消費電力で駆動するエアーポンプや真空ポンプを用いて、空気中より酸素を含む炭酸ガスを透過分離して低騒音、低コストで回収することができる酸素を含む炭酸ガスの回収装置を得るにある。
【解決手段】 小さな消費電力で駆動する小さな消費電力で駆動するエアーポンプからの空気を通過させることができるケース体と、このケース体内に設置された、該ケース体内を通過する空気より該空気中の酸素を含む炭酸ガスを透過させることができる酸素・炭酸ガス透過性膜と、この酸素・炭酸ガス透過性膜を透過させて酸素を含む炭酸ガスを採取できるように前記ケース体に取付けられた真空ポンプを用いた酸素・炭酸ガス採取装置とで酸素を含む炭酸ガスの回収装置を構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は空気中の酸素を含む炭酸ガスを回収して、植物や藻類の栽培等に利用することができる酸素を含む炭酸ガスの回収装置、藻類栽培装置および炭酸水の製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地球温暖化対策としてCO2削減と酸素濃縮を通して環境改善浄化をはかる機器開発の技術は進化している。駆動が静かで、電気的エネルギー的にもCO2排出を最小限にした満足のいく機器はまだない。
バイオの力を利用する立場からの知見は、蓄積している。例えば、以下の点は重要である。
(1)藻類生育環境の炭酸ガス濃度を富化することで光合成CO2固定が高進し、生育が促進し、森林以上の大気中CO2削減に貢献できる可能性があること。
(2)温室植物、作物、果樹栽培においても炭酸ガスによる促成栽培、生育調整が実用化されている(炭酸ガス促成栽培法)が、炭酸ガスボンベの購入と補給運搬と調整機械類の価格もわずらわしく、コストダウン、エネルギーの省力化対象となっている。また、未固定分のCO2の放出量も大きい。
このため、コストを抑えた形で、炭酸ガス供給レベルを数倍にすることにより、炭酸固定効率を上昇し、酸素再生するコンパクトなシステム開発は、近くはわれわれの大きくは地球温暖化対策としても意義深いものがある。
【0003】
しかしながら、従来は空気中から窒素ガスを回収するために、大容量の高圧圧縮空気を供給する業務用機器を用いているため大きなエネルギーが必要で、結果的に炭酸ガスの放出が大きくなるだけでなく、騒音も発生させるという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、小さな消費電力で駆動するエアーポンプや真空ポンプを用いて、空気中より酸素を含む炭酸ガスを透過分離して低騒音、低コストで回収することができる酸素を含む炭酸ガスの回収装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明は回収する酸素を含む炭酸ガスの濃度を任意に設定して回収することができる酸素を含む炭酸ガスの回収装置を提供することを目的としている。
【0006】
本発明は空気より任意の濃度に設定して回収した酸素を含む炭酸ガスを藻類光合成利用バイオリアクターへ供給して、藻類を効率よく栽培するとともに、空気中の炭酸ガスの低減を図ることができる藻類栽培装置を提供することを目的としている。
【0007】
本発明は空気より透過分離した酸素を含む炭酸ガスを水供給装置の水流によって、該水流中へ供給して炭酸水を効率よく製造することができる炭酸水の製造装置を提供することを目的としている。
【0008】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は小さな消費電力で駆動するエアーポンプからの空気を通過させることができるケース体と、このケース体内に設置された、該ケース体内を通過する空気より該空気中の酸素を含む炭酸ガスを透過させることができる酸素・炭酸ガス透過性膜と、この酸素・炭酸ガス透過性膜を透過させて酸素を含む炭酸ガスを採取できるように前記ケース体に取付けられた真空ポンプを用いた酸素・炭酸ガス採取装置とで酸素を含む炭酸ガスの回収装置を構成している。
【0010】
本発明は小さな消費電力で駆動するエアーポンプからの空気を空気導入パイプを介して通過させることができるケース体と、このケース体内に設置された該ケース体内を通過する空気より該空気中の酸素を含む炭酸ガスを透過させることができる酸素・炭酸ガス透過性膜と、この酸素・炭酸ガス透過性膜を透過させて酸素を含む炭酸ガスを採取できる部位の前記ケース体に一端部が接続され、他端部が前記エアーポンプの吸引側に接続された真空ポンプが介装された酸素・炭酸ガス採取循環パイプ、この酸素・炭酸ガス採取循環パイプあるいは前記空気導入パイプに開閉弁を介して接続された酸素・炭酸ガス採取パイプとからなる酸素・炭酸ガス採取装置とで酸素を含む炭酸ガスの回収装置を構成している。
【0011】
本発明は小さな消費電力で駆動するエアーポンプからの空気を空気導入パイプを介して通過させることができるケース体と、このケース体内に設置された該ケース体内を通過する空気より該空気中の酸素を含む炭酸ガスを透過させることができる酸素・炭酸ガス透過性膜と、この酸素・炭酸ガス透過性膜を透過させて酸素を含む炭酸ガスを採取できる部位の前記ケース体に一端部が接続され、他端部が前記エアーポンプの吸引側に接続された真空ポンプが介装された酸素・炭酸ガス採取循環パイプ、この酸素・炭酸ガス採取循環パイプあるいは前記空気導入パイプに開閉弁を介して接続された酸素・炭酸ガス採取パイプとからなる酸素・炭酸ガス採取装置と、この酸素・炭酸ガス採取装置の酸素・炭酸ガス採取パイプからの濃縮酸素・炭酸ガスが供給されるように取付けられた藻類光合成利用バイオリアクターとで藻類栽培装置を構成している。
【0012】
本発明は小さな消費電力で駆動するエアーポンプからの空気を通過させることができるケース体と、このケース体内に設置された、該ケース体内を通過する空気より該空気中の酸素を含む炭酸ガスを透過させることができる酸素・炭酸ガス透過性膜と、この酸素・炭酸ガス透過性膜を透過した酸素を含む炭酸ガスを導く酸素・炭酸ガス供給パイプと、この酸素・炭酸ガス供給パイプより酸素を含む炭酸ガスを吸引できるように、該酸素・炭酸ガス供給パイプに接続された炭酸水製造用の水供給装置とで炭酸水の製造装置を構成している。
【発明の効果】
【0013】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0014】
(1)小さな消費電力で駆動するエアーポンプからの空気を通過させることができるケース体と、このケース体内に設置された、該ケース体内を通過する空気より該空気中の酸素を含む炭酸ガスを透過させることができる酸素・炭酸ガス透過性膜と、この酸素・炭酸ガス透過性膜を透過させて酸素を含む炭酸ガスを採取できるように前記ケース体に取付けられた真空ポンプを用いた酸素・炭酸ガス採取装置とで構成されているので、小さな消費電力で駆動するエアーポンプと真空ポンプを用いて酸素・炭酸ガス透過性膜より、空気中の酸素を含む炭酸ガスを採取することができる。
したがって、従来のように業務用の高圧縮空気を用いるものに比べ、低騒音、低コストで酸素を含む炭酸ガスを空気より回収することができる。
【0015】
(2)前記(1)によって、装置の小型コンパクト化を図ることができるとともに、安価に製造することができる。
【0016】
(3)請求項2も前記(1)、(2)と同様な効果が得られるとともに、酸素を含む炭酸ガス濃度を任意に設定して回収することができる。
【0017】
(4)請求項3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、藻類を効率よく栽培し、藻類の光合成により、CO2を元に酸素の生産をもたらし、室内空気の浄化にも役立てることができる。
【0018】
(5)請求項4も前記(1)、(2)と同様な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0020】
図1ないし図4に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は空気中の酸素と炭酸ガスを回収して藻類の栽培に使用する藻類栽培装置で、この藻類栽培装置1は空気中の酸素と炭酸ガスを回収する酸素を含む炭酸ガスの回収装置2と、この酸素を含む炭酸ガスの回収装置2で回収された酸素を含む炭酸ガスが供給されて藻類を栽培する藻類光合成利用バイオリアクター3とで構成されている。
【0021】
前記酸素を含む炭酸ガスの回収装置2は一端部に供給口4が形成され、他端部に排出口5が形成された円筒状のケース体6と、このケース体6の両端部寄りの内壁面に接着剤等で固定されたエラストマ系樹脂、アクリレート系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の適当な熱硬化性樹脂を固化して形成された円板状の樹脂壁7、7、この樹脂壁7、7内を貫通し、内部の孔が樹脂壁7、7の外に向かって開口するように両端部が固定された、通過する空気より該空気中の酸素を含む炭酸ガスを透過させることができるポリイミド製中空糸膜8とからなる酸素・炭酸ガス透過性膜9と、前記ケース体6の供給口4に空気導入パイプ10を介して設けられた複数個のフィルター11、12を備える空気清浄器13と、前記空気導入パイプ10に介装された、小さな消費電力で駆動するエアーポンプ14と、前記ケース体6の供給口4側の一側面より前記酸素・炭酸ガス透過性膜9を透過する酸素を含む炭酸ガスを導けるように形成され、透過ガス排出口15に一端部が接続され、他端部が前記エアーポンプ14の吸引側に接続された酸素・炭酸ガス採取循環パイプ16、この酸素・炭酸ガス採取循環パイプ16に介装された小さな消費電力で駆動する真空ポンプ17、前記エアーポンプ14の下流部位の空気導入パイプ10に分岐開閉弁付タンク18を介して接続された酸素・炭酸ガス採取パイプ19、酸素・炭酸ガス採取循環パイプ16にドライ空気とパージする必要が生じた時のため、パージガス開閉弁54、パージガス調整弁53、パージガス取込フイルター55を介しパージガス排出弁56から必要に応じて排出できるように構成された酸素・炭酸ガス採取装置20とで構成されている。
【0022】
前記藻類光合成利用バイオリアクター3は前記酸素を含む炭酸ガスの回収装置2の酸素・炭酸ガス採取パイプ19からの酸素を含む炭酸ガスをバブリングできるように内底面近傍に先端ノズル21部が位置される透明材製の藻類栽培水槽22と、この藻類栽培水槽22の下部に取付けられた開閉弁23を備えるドレイン24と、前記藻類栽培水槽22の上部壁25に取付けられた防菌フィルター26が介装されたガス排出パイプ27、前記藻類栽培水槽22内に新培地を添加する開閉弁28を備える新培地添加モジュール29およびキャップ30が取付けられるモニター口31と、前記藻類栽培水槽22に光を照射する照明ランプ32とで構成されている。
【0023】
上記構成の藻類栽培装置1は酸素を含む炭酸ガスの回収装置2のエアーポンプ14と真空ポンプ17を駆動させると、ケース体6内を通過するように送られた空気は、酸素・炭酸ガス透過性膜9を透過する酸素を含む炭酸ガスは酸素・炭酸ガス採取循環パイプ16を通過してエアーポンプ14の供給側へ排出される。
このように酸素・炭酸ガス透過性膜9を透過した酸素を含む炭酸ガスを新たに供給される空気とで循環させることにより、酸素と炭酸ガスが繰返し濃縮される。
【0024】
酸素を含む炭酸ガスの回収装置2で所定の濃度になると、酸素・炭酸ガス採取装置20の分岐開閉弁付タンク18を開放して、酸素・炭酸ガス採取パイプ19より藻類栽培水槽22内へ供給すると、藻類栽培水槽22内で濃縮された酸素を含む炭酸ガスがバブリングされ、藻類栽培液33により多くの炭酸ガスを溶解させて照明ランプ32の光あるいは太陽光とで光合成し、藻類を効率よく栽培することができる。
また、藻類栽培液33からは高濃度の酸素が水面から噴出するため、藻類栽培水槽22設置部位の酸素濃度を相対的に高めることができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0025】
次に、図5ないし図15に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0026】
図5および図6に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、酸素を含む炭酸ガスの回収装置2の酸素・炭酸ガス採取装置20の酸素・炭酸ガス採取パイプ19の先端部のノズル21Aを温室34内に設置されている送風機35で温室34内に飛散できるように配置した点で、このように構成した植物の栽培装置36にしても前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、炭酸ガスによって温室34内の植物を効率よく栽培することができる。
【0027】
図7および図8に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、真空ポンプ17を介装した採取パイプ37を用いた酸素を含む炭酸ガスの回収装置2Aを温室34内に設置してケース体6の排出口5を温室34外へ導くとともに、真空ポンプ17で吸引した酸素を含む炭酸ガスを採取パイプ37で直接温室34内へ排出するようにした点で、このように構成した植物の栽培装置36Aにしても、前記本発明を実施するための第2の形態と同様な作用効果が得られる。
【0028】
図9に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、ケース体6の排出口5より排出される窒素を含む気体を風車発電機38の風車39に吹き付けて発電できるようにするとともに、該風車発電機38で発電された電気をコントローラ40を介してバッテリー41で蓄電し、該バッテリー41からの電気で真空ポンプ17、エアーポンプ14、照明ランプ32のいずれかに利用できるようにした点で、このように構成した藻類栽培装置1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、バッテリー41への蓄電はソーラバッテリー42と併用することで、必要な電気を賄うようにしてもよい。
【0029】
図10ないし図12に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、ケース体6Aの両端部寄りの部位の側面に形成された透過ガス排出口15と、パージガス取り入れ口52に酸素・炭酸ガス採取循環パイプ16Aを接続した点で、このように形成された酸素を含む炭酸ガスの回収装置2Bを用いて構成した藻類栽培装置1Bにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0030】
図13ないし図15に示す本発明を実施するための第6の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、炭酸水を収納することができる炭酸水タンク43と、この炭酸水タンク43へ常時一定の水位となるように水を供給する水供給装置44と、前記炭酸水タンク43の炭酸水を循環させるポンプ45が介装された循環水路46と、この循環水路46に介装されたオリフィス47部より、ケース体6の透過ガス排出口15に接続された採取パイプ37より酸素を含む炭酸ガスを吸引して循環水路46でバブリングできるようにした炭酸水の製造装置48にするとともに、炭酸水タンク43で濃縮された炭酸水は温室34の室内の送風機35で室内に飛散できるようにポンプ49を介装したホース50の先端部のノズル51より、該送風機35で飛散されるように噴射できるようにした点で、このように構成した植物の栽培装置36Bにしても、前記本発明を実施するための第2の形態と同様な作用効果が得られる。
【0031】
なお、前記本発明を実施する各形態では酸素を含む炭酸ガスの回収装置2、2A、2Bを藻類や植物の栽培に利用するものについて説明したが、本発明はこれに限らず、温室以外の作物、果樹栽培に濃縮した酸素を含む炭酸ガスあるいは炭酸水として使用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は酸素を含む炭酸ガスの回収装置、酸素を含む炭酸ガスの濃縮回収装置、藻類栽培装置および炭酸水の製造装置を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の概略説明図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の酸素を含む炭酸ガスの回収装置の説明図。
【図3】図2の3−3線に沿う拡大断面図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の藻類光合成利用バイオリアクターの説明図。
【図5】本発明を実施するための第2の形態の概略説明図。
【図6】図5のA部拡大説明図。
【図7】本発明を実施するための第3の形態の概略説明図。
【図8】図7のB部拡大説明図。
【図9】本発明を実施するための第4の形態の概略説明図。
【図10】本発明を実施するための第5の形態の概略説明図。
【図11】図10の11−11線に沿う拡大断面図。
【図12】本発明を実施するための第5の形態の酸素・炭酸ガス採取循環パイプの説明図。
【図13】本発明を実施するための第6の形態の概略説明図。
【図14】図13のC部拡大説明図。
【図15】図14のD部拡大断面図。
【符号の説明】
【0034】
1、1A、1B:藻類栽培装置、
2、2A、2B:酸素を含む炭酸ガスの回収装置、
3:藻類光合成利用バイオリアクター、
4:供給口、 5:排出口、
6、6A:ケース体、 7:樹脂壁、
8:中空糸膜、 9:酸素・炭酸ガス透過性膜、
10:空気導入パイプ、 11:フィルター、
12:フィルター、 13:空気清浄器、
14:エアーポンプ、 15:透過ガス排出口、
16、16A:酸素・炭酸ガス採取循環パイプ、
17:真空ポンプ、 18:分岐開閉弁付タンク、
19:酸素・炭酸ガス採取パイプ、
20:酸素・炭酸ガス採取装置、 21、21A:ノズル、
22:藻類栽培水槽、 23:開閉弁、
24:ドレイン、 25:上部壁、
26:防菌フィルター、 27:ガス排出パイプ、
28:開閉弁、 29:新培地添加モジュール、
30:キャップ、 31:モニター口、
32:照明ランプ、 33:藻類栽培液、
34:温室、 35:送風機、
36、36A、36B:植物の栽培装置、
37:採取パイプ、 38:風車発電機、
39:風車、 40:コントローラ、
41:バッテリー、 42:ソーラバッテリー、
43:炭酸水タンク、 44:水供給装置、
45:ポンプ、 46:循環水路、
47:オリフィス、 48:炭酸水の製造装置、
49:ポンプ、 50:ホース、
51:ノズル、 52:パージガス取り入れ口、
53:パージガス調整弁、 54:パージガス開閉弁、
55:パージガス取込フイルター、
56:パージガス排出弁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小さな消費電力で駆動するエアーポンプからの空気を通過させることができるケース体と、このケース体内に設置された、該ケース体内を通過する空気より該空気中の酸素を含む炭酸ガスを透過させることができる酸素・炭酸ガス透過性膜と、この酸素・炭酸ガス透過性膜を透過させて酸素を含む炭酸ガスを採取できるように前記ケース体に取付けられた真空ポンプを用いた酸素・炭酸ガス採取装置とからなる酸素を含む炭酸ガスの回収装置。
【請求項2】
小さな消費電力で駆動するエアーポンプからの空気を空気導入パイプを介して通過させることができるケース体と、このケース体内に設置された該ケース体内を通過する空気より該空気中の酸素を含む炭酸ガスを透過させることができる酸素・炭酸ガス透過性膜と、この酸素・炭酸ガス透過性膜を透過させて酸素を含む炭酸ガスを採取できる部位の前記ケース体に一端部が接続され、他端部が前記エアーポンプの吸引側に接続された真空ポンプが介装された酸素・炭酸ガス採取循環パイプ、この酸素・炭酸ガス採取循環パイプあるいは前記空気導入パイプに開閉弁を介して接続された酸素・炭酸ガス採取パイプとからなる酸素・炭酸ガス採取装置とからなることを特徴とする酸素を含む炭酸ガスの回収装置。
【請求項3】
小さな消費電力で駆動するエアーポンプからの空気を空気導入パイプを介して通過させることができるケース体と、このケース体内に設置された該ケース体内を通過する空気より該空気中の酸素を含む炭酸ガスを透過させることができる酸素・炭酸ガス透過性膜と、この酸素・炭酸ガス透過性膜を透過させて酸素を含む炭酸ガスを採取できる部位の前記ケース体に一端部が接続され、他端部が前記エアーポンプの吸引側に接続された真空ポンプが介装された酸素・炭酸ガス採取循環パイプ、この酸素・炭酸ガス採取循環パイプあるいは前記空気導入パイプに開閉弁を介して接続された酸素・炭酸ガス採取パイプとからなる酸素・炭酸ガス採取装置と、この酸素・炭酸ガス採取装置の酸素・炭酸ガス採取パイプからの濃縮酸素・炭酸ガスが供給されるように取付けられた藻類光合成利用バイオリアクターとからなる藻類栽培装置。
【請求項4】
小さな消費電力で駆動するエアーポンプからの空気を通過させることができるケース体と、このケース体内に設置された、該ケース体内を通過する空気より該空気中の酸素を含む炭酸ガスを透過させることができる酸素・炭酸ガス透過性膜と、この酸素・炭酸ガス透過性膜を透過した酸素を含む炭酸ガスを導く酸素・炭酸ガス供給パイプと、この酸素・炭酸ガス供給パイプより酸素を含む炭酸ガスを吸引できるように、該酸素・炭酸ガス供給パイプに接続された炭酸水製造用の水供給装置とからなることを特徴とする炭酸水の製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−155098(P2008−155098A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−345116(P2006−345116)
【出願日】平成18年12月22日(2006.12.22)
【出願人】(506425262)株式会社 エフジーケー (1)
【Fターム(参考)】