重複するサムネイルの表示領域を結合し、結合した表示領域にサムネイルを表示するプログラム
【課題】 検索結果を表示する処理において、異なるコンテンツを指していながら同一のサムネイルを持つコンテンツがシステムの一覧画面上に表示される場合がある。
【解決手段】 クライアントからの登録要求を出されたコンテンツ及びコンテンツに関連付く情報を登録する機能と、登録されたコンテンツからコンテンツの特徴を代表するサムネイル(以下、代表サムネイル)を登録する機能と、コンテンツに関連付く情報に応じて登録されたコンテンツからコンテンツの特徴を示すことを補助する役割のサムネイル(以下、代替サムネイル)をさらに登録する機能を有することを特徴とするプログラム。
【解決手段】 クライアントからの登録要求を出されたコンテンツ及びコンテンツに関連付く情報を登録する機能と、登録されたコンテンツからコンテンツの特徴を代表するサムネイル(以下、代表サムネイル)を登録する機能と、コンテンツに関連付く情報に応じて登録されたコンテンツからコンテンツの特徴を示すことを補助する役割のサムネイル(以下、代替サムネイル)をさらに登録する機能を有することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重複するサムネイルの表示領域を結合し、結合した表示領域に加工したサムネイルを表示するプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
膨大な数のコンテンツを保持し、再利用して出力する機能を具備するシステムにおいて、保持するコンテンツを再利用するうえで検索機能は不可欠な機能である。このようなコンテンツの検索要求に対しては、文字の表示に加えて、ユーザが直感的に検索結果を判定するためにコンテンツを個々に判別できるような代表的な画像、すなわちサムネイルを併用して表示させる形態が存在する。サムネイルはコンテンツに対して代表となる画像が1つ登録される。
【特許文献1】特開2004−178384
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の技術では検索結果を表示する処理において、異なるコンテンツを指していながら同一のサムネイルを持つコンテンツがシステムの一覧画面上に表示される場合がある。一覧画面上に重複するサムネイルが複数表示されると、サムネイルだけではユーザが直感的にコンテンツを判別することが困難になる。また、コンテンツ間の差異の表現に乏しく、ユーザは更なる検索・確認作業の必要を迫られるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した問題を解決するために、本発明は、コンテンツ及び関連付くデータをシステムに登録する際に複数のコンテンツで共有される可能性のあるサムネイルに関しては、代替サムネイルを予め登録する登録手段と、検索結果で重複するサムネイル表示領域を結合するレイアウト変更手段と、レイアウト変更が施されたサムネイル表示領域に対してコンテンツの代表サムネイル、代替サムネイルを効果的に配置する配置手段を有することを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0005】
本発明によって、重複するサムネイル領域が結合され、検索結果の一覧表示における平面領域が有効に活用される。再利用するコンテンツに対して整理された情報表示をユーザは得ることが可能となる。また、重複するサムネイルを元に関連するコンテンツが視覚的にまとめられて表示されることで、ユーザに的確な判定要素を提示することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施例は、実施例記載の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって達成される場合を含む。
【0007】
本明細記載のコンテンツとは、ドキュメントデータ、画像データ、テキストデータ、音楽データ、映像データ、その他情報処理装置で扱うことのできる電子データ、を指す。実運用するシステムに応じて扱うコンテンツは異なる。音楽配信システムでは、主なコンテンツは音楽ファイルや付随するドキュメントデータであり、カタログ作成システムでは、画像データやデータがコンテンツとなる。
【0008】
本明細記載のマスタとは、コンテンツの詳細情報など、コンテンツに関連付くデータを指す。コンテンツの種類に応じて扱うマスタは異なる。音楽配信システムでは、主なマスタは音楽ファイルに付随する曲名や作曲者などのであり、カタログ作成システムでは、カタログタイトル、作成日などがマスタとなる。
【0009】
本明細記載のサムネイルとは、情報処理装置で扱うことができる画像データを指す。一般的には画像を一覧表示するために縮小された画像を指すが、縮小度合いや画像の大きさ、ファイル形式はどのようなものでもよい。また、本発明により新たにコンテンツに付加される、重複するサムネイルの代わりに表示されるサムネイルを代替サムネイルと呼ぶ。
【0010】
本明細記載のWebページとはHTMLで記述されているとするが、Webページを記述できるマークアップ言語、及びそれに類する言語、例えばXML準拠のXHTMLなどを利用した場合も本発明の実現は容易であり、本発明はWebページの記述言語に関わらず有効なものである。また、動的なページ生成手段を用いた場合も同様に本発明の優位性は保たれる。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態に係る情報コンテンツ閲覧システムの構成図である。
【0012】
この情報コンテンツ閲覧システムは、ネットワーク上に、クライアントPC101,102,103と、HTTPサーバ(Webサーバ)108と、Webアプリケーションサーバ(WAS)109とを備えている。クライアントPC101,102,103は、Webブラウザを使用しHTTPで通信するコンピュータであり、例えば、システム管理者がコンテンツのメンテナンスをしたり、ユーザ管理情報の修正などのシステムメンテナンス処理を行ったりする作業を行うために使用されるパソコンである。
【0013】
LAN(ローカルエリアネットワーク)105、107及びインターネット106はシステムで使用するネットワーク形態をあらわしており、LAN105に接続している機器101〜102は、このLAN105を介して他の機器とデータのやり取りを行う。クライアントPC103は、インターネット106に直接に接続されている。
【0014】
HTTPサーバ(Webサーバ)108は、ネットワークを介してクライアントPC101,102,103からHTTPプロトコルで送られてきたリクエストを受け取るサーバである。HTTPサーバ108には、いくつかのWebアプリケーションサーバが登録されており、HTTPサーバ108は、クライアントPC101,102,103からのリクエスト内容に従って、処理を適切なWebアプリケーションサーバに割り振る。また、リクエストを受け取った例えばWebアプリケーションサーバ109は、処理を実行してその処理結果をクライアントPC101,102,103へ返信する。
【0015】
Webアプリケーションサーバ109には、データベース110が接続されている。このデータベース110には、コンテンツデータ、コンテンツに関連付けられたデータ、操作履歴、及び処理ステータスなどの情報や、ユーザ/グループ情報などのシステム情報が記録される。HTTPサーバ108、Webアプリケーションサーバ109、及びデータベース110が有機的に組み合わされて、Webデータベースシステムとして機能する。
【0016】
そして、Webアプリケーションサーバ109は、例えばLAN107を介して企業などのバックエンドシステム(顧客管理システム)111に接続されており、このバックエンドシステムにおいてコンテンツデータを利用するような形態を実現している。なお、バックエンドシステム111は、アプリケーションサーバ109にダイレクトに接続される構成であっても良い。
【0017】
図2は、図1に示したクライアントPC101,102,103、HTTPサーバ108及びWebアプリケーションサーバ109の構成を示すブロック図である。
【0018】
図中の201はシステムバスであり、システムバス201には、CPU(Centrtal Processing Unit)202、プログラム・メモリ(PMEM)203、通信制御部204、外部記憶装置制御部208、入力制御部211、ビデオ・イメージ・メモリ(VRAM)214、表示出力制御部215、プリンタ制御部217、外部機器制御部219、及び画像読み取り機器制御部220が接続されている。通信制御部204は、通信ポート205に於ける入出力データの制御を行い、通信ポート205から出力された信号は、通信回線を経由してネットワーク上の他の装置206の通信ポートに伝えられる。外部記憶装置制御部208は、データファイル用のディスクとして、例えばUSBメモリ209やハード・ディスク(HD)210に対するアクセスを制御する。
【0019】
入力制御部211には、キーボード212やマウス213等の入力装置が接続される。操作者は、この入力装置を操作することによりシステムの動作指令等を行う。ビデオ・イメージ・メモリ(VRAM)214には、表示出力制御部215を介してディスプレイ216が接続され、ディスプレイ216に表示されるデータはVRAM14上にビットマップデータとして展開されている。ディスプレイ216で画像情報を加工指示するためのポインティング・デバイスであるマウス213により、ディスプレイ216のカーソルをX,Y方向任意に移動してコマンドメニュー上のコマンド・アイコンを選択し、処理の指示を行うほか、編集対象の指示、描画位置の指示等も行うようになっている。
【0020】
PMEM203は、本実施の形態に係る処理を実行するためのプログラムをハード・ディスク210から適宜、選択して読み込み、CPU202での実行に供する。また、キーボード212から入力されたデータは、テキスト・メモリでもあるPMEM203にコード情報として格納される。プリンタ制御部217は、接続されているプリンタ218に対するデータの出力制御を行う。画像読み取り機器制御部220は、画像読み取り機器221に接続され、その接続機器の制御を行う。外部機器制御部219は、プリンタやスキャナなどの外部機器を制御するためのものである。なお、本実施の形態のクライアントPC101,102,103では、クライアントPCに直接接続されたプリンタ218とプリンタ制御部217、画像読み取り機器制御部220と画像読み取り機器221といった構成要素は必ずしも必要ではない。
【0021】
なお、本実施の形態ではLANなどのネットワークに関して記述するが、この通信制御部204に接続される通信ポート205及び通信回線が一般の公衆回線であっても本発明が適応されることは言うまでもない。また、画像読み取り機器制御部220と画像読み取り機器221が物理的に別々のコンポーネントであっても、画像読み取り機器制御部220が画像読み取り機器221を含む1つのコンポーネントであっても、同様な機能を有することとする。また、PMEM203に記憶されるプログラムは、装置に直接接続されているハードディスク(HD)やUSBメモリ209などの記憶媒体に記憶されているほか、ネットワークで接続されている他の装置上に記憶されていても良い。
【0022】
なお、クライアントPC101,102,103では、汎用のWebブラウザ(例えば、Microsoft Internet Explorer(商標))が記憶媒体に格納されており、CPU202が該Webブラウザプログラムを読み込んで実行し、該Webブラウザ上で本発明のユーザインターフェースが実現される。
【0023】
図3は、本実施の形態に係るモジュールの構成を示すブロック図である。
【0024】
同図に示すように、クライアントPC101,102,103は、カタログ情報や画像データなどのコンテンツをWebアプリケーションサーバ109にHTTPサーバを介して登録したり、商品データを出力するためのフォーム情報を登録したりするための情報登録モジュール301と、それらフォーム作成に必要となるコンテンツを検索するモジュール302などを記憶している。但し、これらのモジュールは、Webアプリケーションサーバ109から必要に応じてWebブラウザのプラグイン(Plug−in)形式などで自動的に配信されるので、クライアントPC101,102,103上でインストール処理などを行う必要はない。
【0025】
さらに、Webアプリケーションサーバ109には、HTTPサーバ108から受け取った、クライアントPC101,102,103からのリクエストを処理するためのモジュール303が記憶されている。このモジュール303の機能としては、例えば、ユーザ認証機能、ユーザ管理機能、ワークフロー制御機能、受信データ登録機能、サムネイル作成機能、グループ管理機能、データメンテナンス機能、検索処理機能がある。ここで、ユーザ認証機能は、ユーザがシステムにログインした際にユーザの権限を確認する機能であり、ユーザ管理機能は、個人情報の登録、管理を行う機能である。ワークフロー制御機能は、ワークフローの制御に関する機能であり、受信データ登録機能は、受信した帳票画像データの登録に関する機能である。サムネイル作成機能は、登録されたコンテンツを表示するためのサムネイルを作成する機能である。作成されたサムネイルはデータベース110に記憶される。グループ管理機能は、ユーザが属するグループの登録、管理を行う機能である。データメンテナンス機能は、データを格納するフォルダなど内部で使用するデータを設定する機能である。検索処理機能は、コンテンツを検索したり、全文検索する機能である。これらのモジュールは、クライアントPC101,102,103からのリクエストに応じてPMEM3上にロードされ、処理が実行される。また、Webアプリケーションサーバ109には、これらのモジュール303とは別に、データベース110とのデータのやり取りを行うためのデータベース共通ライブラリ305や各種ユーティリティライブラリ306がある。
【0026】
本実施例でのコンテンツ検索処理は検索エンジン304を利用して行う。検索エンジン304は検索処理モジュール303より深い階層に存在する。(階層関係は1例であり、同階層に検索エンジンを持ったり、検索処理モジュール内に検索エンジンを組み込んでいたりしていても問題ない)検索エンジン304は、一般に「全文検索」「テキスト検索」「イメージ検索」などの、入力情報としてテキストデータを用い、そのテキストデータと関連のあるコンテンツを見つけ出すエンジンのことである。全文検索、テキスト検索は、見出しや著者など文書に含まれる特定の要素のみを対象に検索する場合と、文書に含まれるすべての情報を対象に検索する場合があるが、エンジンがもちいる方法はそのどちらでもよい。(あるいは、類似する別の方法でもよい)イメージ検索は、コンテンツのキャプションや周囲のテキストを参考にする。あるいはイメージ検索に使用するデータをあらかじめ収集していたりするが、エンジンがもちいる方法はそのどちらでもよい。(あるいは、類似する別の方法でもよい)
本実施例において検索エンジン304は、入力されたテキストデータと関連のあるコンテンツを見つけ出す機能を有していることが重要であって、検索を実行するアルゴリズムや手法はどのようなものでもよい。
【0027】
検索エンジン304は、上位層からのリクエストに応じて検索の結果、ヒット数や個々の検索スコアを送り返す。これらは、すなわちコンテンツ検索の実行で得られる情報に相当する。(実施例1では特に検索スコアを用いる)また、検索エンジンによっては、データベース110を利用した処理を行うこともある。また検索処理は、検索の種類や用途に応じて複数の検索エンジンを使い分けてもよい。
【0028】
図4は本発明で実現する重複サムネイルのマージ出力の基本フローである。全体で手順は事前準備を含めて8ステップあり、事前準備としてマスタとコンテンツの関連付けの際に代替サムネイルの登録が必要かを判定する処理、代替サムネイルの登録処理、重複サムネイルのマージ出力処理が主な流れである。
【0029】
ステップS401、S402、S403、S404は本発明の重複サムネイルのマージ出力を実現するための事前準備である。ステップS401ではクライアントPC101、102、103からデータ検索機能(検索処理303、検索エンジン304)を用いてデータベース110に保存されているコンテンツを取得し、コンテンツに既にマスタが関連付けられているかを判定する。既にコンテンツにマスタが関連付けられている場合ステップS402において、代替サムネイル登録フラグの値を真として、ステップS404での関連付けの後、ステップS407で代替サムネイルの登録処理を行うように設定する。もし、コンテンツにマスタが関連付けられていなかった場合は代替サムネイル登録フラグの値を偽として、ステップS404での関連付けの後、ステップS407を行わないように設定する。ステップS404の詳細フローは図6に示す。ステップS405ではサムネイル登録フラグの値を判定して、ステップS407において代替サムネイルの登録処理を行う必要があるか判定する。ステップS407の代替サムネイルの登録処理の詳細フローは図7に示す。そしてステップS408でシステムに登録されているコンテンツの出力処理を行う。最後にステップS408において重複サムネイルのマージ出力を行う。
【0030】
図5はシステムが通常時情報を出力する際のテンプレートデータを示す図である。501はクライアントPC101、102、103に出力される画面構成を示す全体出力フィールドである。502はデータ1件ごとのデータ出力フィールドで、サムネイル出力フィールド(サムネイル表示領域)503とマスタ表示フィールド(マスタ表示領域)505がデータ出力フィールド502内に出力される。マスタ出力フィールド505内にはコンテンツに関連付くマスタに応じてマスタ項目フィールド504が1件以上出力される。
【0031】
図6、図7、図8は図4の基本フローの詳細となる実施例1の処理を示すフローチャートである。
【0032】
図6のフローチャートに従って、まず初めにマスタとコンテンツの関連付けが行われる。本処理はクライアントPC101、102、103からの入力により、Webアプリケーションサーバ109で行われる処理である。ステップS601、S602はクライアントPC101、102、103からWebアプリケーションサーバ109のデータ検索機能(検索処理303、検索エンジン304)を用いてデータベース110に保存されているマスタとコンテンツそれぞれの情報を取得して関連付けを行う。
【0033】
そして、ステップS603でマスタとコンテンツの具体的な関連付けを行う処理である。この処理をもって本フローを終了する。
【0034】
図7はデータベース110に登録されている代替サムネイルを、同じく登録されているコンテンツに対して、表示する際の優先順位を付けて登録する処理のフローチャートである。本処理はクライアントPC101、102、103からの入力によりWebアプリケーションサーバ109で行われる処理である。ステップS701ではまだ各代替サムネイルがコンテンツに対して優先順位を付けて登録されていない段階であるため、代替サムネイル順位の初期化を行う。次のステップS702では具体的に代替サムネイルを順位を付けてコンテンツに登録していく。登録処理はコンテンツに未登録の代替サムネイルがなくなるまで続けられる。ステップS703で代替サムネイルを表示する際の優先順位の値を1増加させた後、ステップS704で第N+1位の代替サムネイルの登録を行う。
【0035】
図8はコンテンツ検索を行った結果、代替サムネイルを持つコンテンツが出力対象になった場合のマージ出力処理を行うフローチャートである。本処理はクライアントPC101、102、103からWebアプリケーションサーバ109のデータ検索機能(検索処理303、検索エンジン304)を用いてデータベース110に保存されているマスタとコンテンツから検索条件に該当したものに重複サムネイルのマージ処理を施してクライアントPC101、102、103に出力する処理である。まず事前処理としてステップS801で重複するサムネイルをもつコンテンツが出力対象となった場合のサムネイル領域のマージ出力方式を決定する。出力方式は図12に示すマージ領域に重複するサムネイルを拡大表示する方式と、図13に示すマージ領域に代替サムネイルを重複するサムネイルとともに並べて表示する方式の2方式ある。それぞれの出力方式に関する説明は後述する。出力方式の設定が完了したらステップS802にて検索結果のコンテンツの出力を行う。ステップS803で検索結果として出力されるコンテンツの中で、コンテンツ同士で重複するサムネイルを持つコンテンツがあるかをチェックする。ここで検索結果に重複するサムネイルを持つコンテンツが見つかった場合、ステップS804にて重複するサムネイルをもつコンテンツのサムネイル表示領域503をマージするための事前準備としてソートして、重複するサムネイルを持つコンテンツのデータ出力フィールドをまとめる。サムネイル表示領域503のソートの処理に関する説明は後述する。ステップS805でソートされたサムネイル表示領域503をマージし、ステップS806でステップS801で設定した出力方式で出力を行う。
【0036】
図9は本発明で扱うデータ内容を示す図である。901、905、909はクライアントPC101、102、103からの入力により、Webアプリケーションサーバ109のデータ検索機能(検索処理303、検索エンジン304)でデータベース110から取得するデータである。データ901、905、909は代表サムネイル902、906、910、代替サムネイル903、907、911、マスタ904、908、912をそれぞれ保持する。本実施例ではこの保持する情報を判定することで重複するサムネイル領域のマージを行う。
【0037】
※以降の表示例の記述では図9のデータ901、905、909を対象として説明する。
【0038】
図10は重複するサムネイル画像を持つデータ出力フィールドのソートを示す表示例である。データ出力フィールド1001、1002、1003には順番にデータ901、902、903が出力されている。データ出力フィールド1001、1003に出力されるデータ901、909のサムネイルは902、910ともに「キャンバス.jpg」と同じであり、出力画面内でサムネイルが重複していることになる。現状では1001と1003との間にサムネイルが異なるデータ出力フィールド1002があり、このままでは1001と1003のサムネイル表示領域をマージすることはできない。そのため1002と1003のデータ出力フィールドの表示位置を入れ換え、1004に示す順番にデータ出力フィールドをソートする。
【0039】
図11は重複するサムネイル画像を持つデータ出力フィールドのマージを示す表示例である。重複するサムネイルを持つデータ出力フィールドでソートされた1004にマージ処理を行い、新たにデータ出力フィールド1101を作成する。1101にはマージされたサムネイル表示領域1102、マージする前のそれぞれのマスタ表示領域1103、1104が格納されている。1101にはマージ対象となったデータをステップS801の出力方式設定に従って出力する。
【0040】
図12はシステムがコンテンツ検索結果のサムネイルが重複するデータ出力フィールドをマージして出力する際のテンプレートデータを示す図である。1201はクライアントPC101、102、103に出力される全体出力フィールドである。1202はサムネイルが重複するデータ出力フィールドをマージした際の基本単位となるマージ済みデータ出力フィールドである。全体出力フィールド1201に占めるマージ済みデータ出力フィールド1202の大きさはマージした各データ出力フィールドの大きさを足したものになる。1203は重複するサムネイル表示領域をマージしたサムネイル出力フィールドである。1204はそれぞれマージ前の各データ出力フィールドのマスタ出力フィールドである。マージ済みデータ出力フィールド1202内にはマージしたデータ出力フィールドの数だけマスタ出力フィールド1204がある。1205はマスタ出力フィールド内に実際に出力されるマスタ項目フィールドである。1206はマージ対象とならなかった通常のデータ出力フィールドである。図12に示すように本実施例ではマージ済みデータ出力フィールド1202と通常のデータ出力フィールド1206が全体出力フィールド1201上に混在する。
【0041】
次に図12に示すマージ済みデータ出力フィールド1202に重複するサムネイル、代替サムネイルを出力する表示例を2つ示す。ステップS801で指定できる本発明の出力方式は図13に示す重複するサムネイルの拡大表示及び図14に示す代替サムネイルの一覧表示である。
【0042】
図13はマージ済みのサムネイル出力フィールド1303にマージしたデータで重複する代表サムネイルを拡大表示した状態を示す表示例である。1301では重複する代表サムネイル902が通常の大きさよりも拡大して表示される。代表サムネイルの拡大処理に関しては元画像の縦横比を固定して拡大する方法と、縦横比を固定しないでサムネイル表示領域の大きさに合わせて拡大する方法の2種類がある。
【0043】
図14はマージ済みのサムネイル出力フィールドに代表サムネイルを拡大して表示する処理を示すフローチャートである。本処理はWebアプリケーションサーバ109にて行われ、クライアントPC101、102、103に出力する処理である。
【0044】
まず、ステップS1401で拡大する対象となる代表サムネイルの大きさ(幅、高さ)を取得する。ステップS1402ではサムネイル表示領域1203を実現するためにマージした代表サムネイルが重複するコンテンツの数を取得する。そしてステップS1403でマージ後のサムネイル表示領域の大きさ(幅、高さ)を計算して、取得する。このとき取得したサムネイル表示領域の大きさを代表サムネイルを拡大する際の最大サイズとして、以降のサムネイル拡大処理を行う。次にステップS1404にて、代表サムネイルの拡大方式の指定として、縦横比の設定を行う。代表サムネイルの拡大に際して縦横比を保存しない場合はサムネイル表示領域1203全体に対して、大きさをステップS1403で取得したら最大サイズに代表サムネイルを拡大して表示する。ステップS1404にて縦横比を固定するように設定した場合には、代表サムネイルの拡大を幅と高さどちらに合わせて拡大するか知る必要があるのでS1406で拡大する代表サムネイル画像の幅と高さどちらが大きいのかを比較する。拡大する代表サムネイルの幅が高さより大きかった場合、ステップS1407にて拡大後の代表サムネイルの高さが表示領域の高さを超えないように、代表サムネイルを幅に合わせて拡大する。一方拡大する代表サムネイルの高さが幅よりも小さかった場合、ステップS1408において拡大後の代表サムネイルの高さが表示領域の高さを超えないように、代表サムネイルを高さに合わせて拡大する。
【0045】
図15はマージ済みのサムネイル出力フィールド1501に代表サムネイル及び代替サムネイルを一緒に表示した状態を示す表示例である。複数存在したサムネイル表示領域503はマージされ、サムネイル出力フィールトド1501になり、その中に代表サムネイル出力フィールド1502、代替サムネイル出力フィールド1503、1504が配置される。代表サムネイル出力フィールド1502にはマージしたコンテンツで重複する代表サムネイル1505が表示される。代替サムネイル出力フィールド1503、1504にはそれぞれマージする前のコンテンツに登録された代替サムネイル1506、1507が表示される。このとき代替サムネイル出力フィールドに表示される代替サムネイルの数は、コンテンツに登録されている代替サムネイルの数及びステップS801での事前処理に依存する。
【0046】
図16はマージ済みのサムネイル出力フィールドに代表サムネイル及び代替サムネイルを一緒に表示する処理を示すフローチャートである。本処理はWebアプリケーションサーバ109にて行われ、クライアントPC101、102、103に出力する処理である。
【0047】
まず、ステップS1601でマージ済みのサムネイル表示領域の大きさを把握するための事前準備として代表サムネイルの大きさ(幅、高さ)を取得する。ステップS1602ではサムネイル表示領域1203を実現するためにマージした代表サムネイルが重複するコンテンツの数を取得する。そしてステップS1603でマージ後のサムネイル表示領域の大きさ(幅、高さ)を計算して、取得する。このとき取得したサムネイル表示領域の大きさを代表サムネイル及び代替サムネイルを表示する際の限界サイズとして、以降のサムネイル表示処理を行う。ステップS1604では代替サムネイルが複数登録されている場合、代替サムネイル出力フィールド1503に最大で何位のサムネイルまで表示するか、数を指定する。ここで指定された最大表示順位はマージ済みのサムネイル出力フィールド1501内の代替サムネイル出力フィールドすべてに反映される。もし登録されている代替サムネイルの数が指定された最大表示順位に満たない場合は、表示できる数だけを表示し、以降は表示を行わない。ステップS1605では代替サムネイル出力フィールド1503に代替サムネイルを複数表示する際の最低表示画像サイズを指定する。最低表示画像サイズを指定することで常にサムネイルとしての効果を維持できるサイズを明確にして、無駄な表示処理を回避することが出来る。詳しくはステップS1608以降に示す。
【0048】
ステップS1606ではマージ済みのサムネイル出力フィールドに代表サムネイル及び代替サムネイル出力フィールドを生成する。生成数はマージしたコンテンツの数N個に代表サムネイル出力フィールドを加えたN+1個になる。そして、ステップS1607でまず代表サムネイルをステップS1606で生成された代表サムネイル出力フィールドに表示する。続くS1608以降で代替サムネイルの表示を行う。この処理はコンテンツごとの代替サムネイルを表示し終えるまで続けられる。
【0049】
代替サムネイルの表示処理としてはまずステップS1609でコンテンツに登録されている代替サムネイルの数を取得することから始まる。ステップS1610ではステップS1604で定められた数の代替サムネイルの横幅の合計を取得する。取得された代替サムネイルの横幅の合計はS1611で代替サムネイル出力フィールドの横幅と比較される。このとき代替サムネイルの横幅合計が代替サムネイル出力フィールドの横幅よりも短かった場合には代替サムネイル出力フィールドに、指定された順位までの代替サムネイルをすべて表示することが出来る。もし、代替サムネイルの横幅合計が代替サムネイルフィールドの横幅が代替サムネイル出力フィールドの横幅よりも長かった場合、通常のサイズではすべての代替サムネイルを出力出来なくなるため、ステップS1612で代替サムネイルのサイズ調整を行う。ステップS1612は指定された順位までの代替サムネイルが全て表示可能になるまで行われる。ステップS1613で指定順位までの代替サムネイル全てに対して大きさの縮小処理がなされる。縮小処理を行った後、ステップS1614にて代替サムネイルの大きさがステップS1605で指定した最低画像サイズよりも大きいかを判定する。大きい場合は縮小処理を終了し、代替サムネイル出力フィールドに代替サムネイルを表示する。小さい場合には、ステップS1615で一旦代替サムネイルの大きさを元に戻して、最大表示順位を1つ繰り上げ、代替サムネイル出力フィールドに表示する代替サムネイルの数を減らす。そして、再び縮小処理を代替サムネイルが全て表示できるようになるまで行う。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理システムの構成図である。
【図2】図1に示したクライアントPC及びWebアプリケーションサーバの構成を示すブロックである。
【図3】本実施の形態に係るモジュール構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の基本的なデータ関連付けから再利用して出力するまでのフローチャートである。
【図5】データを出力するテンプレートを示す図である。
【図6】マスタとコンテンツのデータを関連付ける処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】代替サムネイルを表示する際の順位をつけて登録する処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】重複するサムネイルの表示領域をマージして出力する処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明で扱うデータ内容を示す図である。
【図10】テンプレートに出力されたデータのうち、サムネイルが重複するデータをソートした状態を示す図である。
【図11】テンプレートに出力されたデータのうち、サムネイルが重複するデータをマージした状態を示す図である。
【図12】サムネイルが重複するデータがあった場合に、重複するサムネイルの表示領域をマージし、データを出力するテンプレートを示す図である。
【図13】重複するサムネイルの表示領域をマージしたテンプレートに、重複するサムネイルを拡大表示してデータを出力した状態を示す図である。
【図14】重複するサムネイルの表示領域をマージしたテンプレートに、重複するサムネイルを拡大表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】重複するサムネイルの表示領域をマージしたテンプレートに、重複するサムネイルと一緒に代替サムネイルを表示してデータを出力した状態を示す図である。
【図16】重複したサムネイルの表示領域をマージしたテンプレートに、重複するサムネイルと一緒に代替サムネイルを表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、重複するサムネイルの表示領域を結合し、結合した表示領域に加工したサムネイルを表示するプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
膨大な数のコンテンツを保持し、再利用して出力する機能を具備するシステムにおいて、保持するコンテンツを再利用するうえで検索機能は不可欠な機能である。このようなコンテンツの検索要求に対しては、文字の表示に加えて、ユーザが直感的に検索結果を判定するためにコンテンツを個々に判別できるような代表的な画像、すなわちサムネイルを併用して表示させる形態が存在する。サムネイルはコンテンツに対して代表となる画像が1つ登録される。
【特許文献1】特開2004−178384
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の技術では検索結果を表示する処理において、異なるコンテンツを指していながら同一のサムネイルを持つコンテンツがシステムの一覧画面上に表示される場合がある。一覧画面上に重複するサムネイルが複数表示されると、サムネイルだけではユーザが直感的にコンテンツを判別することが困難になる。また、コンテンツ間の差異の表現に乏しく、ユーザは更なる検索・確認作業の必要を迫られるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した問題を解決するために、本発明は、コンテンツ及び関連付くデータをシステムに登録する際に複数のコンテンツで共有される可能性のあるサムネイルに関しては、代替サムネイルを予め登録する登録手段と、検索結果で重複するサムネイル表示領域を結合するレイアウト変更手段と、レイアウト変更が施されたサムネイル表示領域に対してコンテンツの代表サムネイル、代替サムネイルを効果的に配置する配置手段を有することを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0005】
本発明によって、重複するサムネイル領域が結合され、検索結果の一覧表示における平面領域が有効に活用される。再利用するコンテンツに対して整理された情報表示をユーザは得ることが可能となる。また、重複するサムネイルを元に関連するコンテンツが視覚的にまとめられて表示されることで、ユーザに的確な判定要素を提示することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施例は、実施例記載の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって達成される場合を含む。
【0007】
本明細記載のコンテンツとは、ドキュメントデータ、画像データ、テキストデータ、音楽データ、映像データ、その他情報処理装置で扱うことのできる電子データ、を指す。実運用するシステムに応じて扱うコンテンツは異なる。音楽配信システムでは、主なコンテンツは音楽ファイルや付随するドキュメントデータであり、カタログ作成システムでは、画像データやデータがコンテンツとなる。
【0008】
本明細記載のマスタとは、コンテンツの詳細情報など、コンテンツに関連付くデータを指す。コンテンツの種類に応じて扱うマスタは異なる。音楽配信システムでは、主なマスタは音楽ファイルに付随する曲名や作曲者などのであり、カタログ作成システムでは、カタログタイトル、作成日などがマスタとなる。
【0009】
本明細記載のサムネイルとは、情報処理装置で扱うことができる画像データを指す。一般的には画像を一覧表示するために縮小された画像を指すが、縮小度合いや画像の大きさ、ファイル形式はどのようなものでもよい。また、本発明により新たにコンテンツに付加される、重複するサムネイルの代わりに表示されるサムネイルを代替サムネイルと呼ぶ。
【0010】
本明細記載のWebページとはHTMLで記述されているとするが、Webページを記述できるマークアップ言語、及びそれに類する言語、例えばXML準拠のXHTMLなどを利用した場合も本発明の実現は容易であり、本発明はWebページの記述言語に関わらず有効なものである。また、動的なページ生成手段を用いた場合も同様に本発明の優位性は保たれる。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態に係る情報コンテンツ閲覧システムの構成図である。
【0012】
この情報コンテンツ閲覧システムは、ネットワーク上に、クライアントPC101,102,103と、HTTPサーバ(Webサーバ)108と、Webアプリケーションサーバ(WAS)109とを備えている。クライアントPC101,102,103は、Webブラウザを使用しHTTPで通信するコンピュータであり、例えば、システム管理者がコンテンツのメンテナンスをしたり、ユーザ管理情報の修正などのシステムメンテナンス処理を行ったりする作業を行うために使用されるパソコンである。
【0013】
LAN(ローカルエリアネットワーク)105、107及びインターネット106はシステムで使用するネットワーク形態をあらわしており、LAN105に接続している機器101〜102は、このLAN105を介して他の機器とデータのやり取りを行う。クライアントPC103は、インターネット106に直接に接続されている。
【0014】
HTTPサーバ(Webサーバ)108は、ネットワークを介してクライアントPC101,102,103からHTTPプロトコルで送られてきたリクエストを受け取るサーバである。HTTPサーバ108には、いくつかのWebアプリケーションサーバが登録されており、HTTPサーバ108は、クライアントPC101,102,103からのリクエスト内容に従って、処理を適切なWebアプリケーションサーバに割り振る。また、リクエストを受け取った例えばWebアプリケーションサーバ109は、処理を実行してその処理結果をクライアントPC101,102,103へ返信する。
【0015】
Webアプリケーションサーバ109には、データベース110が接続されている。このデータベース110には、コンテンツデータ、コンテンツに関連付けられたデータ、操作履歴、及び処理ステータスなどの情報や、ユーザ/グループ情報などのシステム情報が記録される。HTTPサーバ108、Webアプリケーションサーバ109、及びデータベース110が有機的に組み合わされて、Webデータベースシステムとして機能する。
【0016】
そして、Webアプリケーションサーバ109は、例えばLAN107を介して企業などのバックエンドシステム(顧客管理システム)111に接続されており、このバックエンドシステムにおいてコンテンツデータを利用するような形態を実現している。なお、バックエンドシステム111は、アプリケーションサーバ109にダイレクトに接続される構成であっても良い。
【0017】
図2は、図1に示したクライアントPC101,102,103、HTTPサーバ108及びWebアプリケーションサーバ109の構成を示すブロック図である。
【0018】
図中の201はシステムバスであり、システムバス201には、CPU(Centrtal Processing Unit)202、プログラム・メモリ(PMEM)203、通信制御部204、外部記憶装置制御部208、入力制御部211、ビデオ・イメージ・メモリ(VRAM)214、表示出力制御部215、プリンタ制御部217、外部機器制御部219、及び画像読み取り機器制御部220が接続されている。通信制御部204は、通信ポート205に於ける入出力データの制御を行い、通信ポート205から出力された信号は、通信回線を経由してネットワーク上の他の装置206の通信ポートに伝えられる。外部記憶装置制御部208は、データファイル用のディスクとして、例えばUSBメモリ209やハード・ディスク(HD)210に対するアクセスを制御する。
【0019】
入力制御部211には、キーボード212やマウス213等の入力装置が接続される。操作者は、この入力装置を操作することによりシステムの動作指令等を行う。ビデオ・イメージ・メモリ(VRAM)214には、表示出力制御部215を介してディスプレイ216が接続され、ディスプレイ216に表示されるデータはVRAM14上にビットマップデータとして展開されている。ディスプレイ216で画像情報を加工指示するためのポインティング・デバイスであるマウス213により、ディスプレイ216のカーソルをX,Y方向任意に移動してコマンドメニュー上のコマンド・アイコンを選択し、処理の指示を行うほか、編集対象の指示、描画位置の指示等も行うようになっている。
【0020】
PMEM203は、本実施の形態に係る処理を実行するためのプログラムをハード・ディスク210から適宜、選択して読み込み、CPU202での実行に供する。また、キーボード212から入力されたデータは、テキスト・メモリでもあるPMEM203にコード情報として格納される。プリンタ制御部217は、接続されているプリンタ218に対するデータの出力制御を行う。画像読み取り機器制御部220は、画像読み取り機器221に接続され、その接続機器の制御を行う。外部機器制御部219は、プリンタやスキャナなどの外部機器を制御するためのものである。なお、本実施の形態のクライアントPC101,102,103では、クライアントPCに直接接続されたプリンタ218とプリンタ制御部217、画像読み取り機器制御部220と画像読み取り機器221といった構成要素は必ずしも必要ではない。
【0021】
なお、本実施の形態ではLANなどのネットワークに関して記述するが、この通信制御部204に接続される通信ポート205及び通信回線が一般の公衆回線であっても本発明が適応されることは言うまでもない。また、画像読み取り機器制御部220と画像読み取り機器221が物理的に別々のコンポーネントであっても、画像読み取り機器制御部220が画像読み取り機器221を含む1つのコンポーネントであっても、同様な機能を有することとする。また、PMEM203に記憶されるプログラムは、装置に直接接続されているハードディスク(HD)やUSBメモリ209などの記憶媒体に記憶されているほか、ネットワークで接続されている他の装置上に記憶されていても良い。
【0022】
なお、クライアントPC101,102,103では、汎用のWebブラウザ(例えば、Microsoft Internet Explorer(商標))が記憶媒体に格納されており、CPU202が該Webブラウザプログラムを読み込んで実行し、該Webブラウザ上で本発明のユーザインターフェースが実現される。
【0023】
図3は、本実施の形態に係るモジュールの構成を示すブロック図である。
【0024】
同図に示すように、クライアントPC101,102,103は、カタログ情報や画像データなどのコンテンツをWebアプリケーションサーバ109にHTTPサーバを介して登録したり、商品データを出力するためのフォーム情報を登録したりするための情報登録モジュール301と、それらフォーム作成に必要となるコンテンツを検索するモジュール302などを記憶している。但し、これらのモジュールは、Webアプリケーションサーバ109から必要に応じてWebブラウザのプラグイン(Plug−in)形式などで自動的に配信されるので、クライアントPC101,102,103上でインストール処理などを行う必要はない。
【0025】
さらに、Webアプリケーションサーバ109には、HTTPサーバ108から受け取った、クライアントPC101,102,103からのリクエストを処理するためのモジュール303が記憶されている。このモジュール303の機能としては、例えば、ユーザ認証機能、ユーザ管理機能、ワークフロー制御機能、受信データ登録機能、サムネイル作成機能、グループ管理機能、データメンテナンス機能、検索処理機能がある。ここで、ユーザ認証機能は、ユーザがシステムにログインした際にユーザの権限を確認する機能であり、ユーザ管理機能は、個人情報の登録、管理を行う機能である。ワークフロー制御機能は、ワークフローの制御に関する機能であり、受信データ登録機能は、受信した帳票画像データの登録に関する機能である。サムネイル作成機能は、登録されたコンテンツを表示するためのサムネイルを作成する機能である。作成されたサムネイルはデータベース110に記憶される。グループ管理機能は、ユーザが属するグループの登録、管理を行う機能である。データメンテナンス機能は、データを格納するフォルダなど内部で使用するデータを設定する機能である。検索処理機能は、コンテンツを検索したり、全文検索する機能である。これらのモジュールは、クライアントPC101,102,103からのリクエストに応じてPMEM3上にロードされ、処理が実行される。また、Webアプリケーションサーバ109には、これらのモジュール303とは別に、データベース110とのデータのやり取りを行うためのデータベース共通ライブラリ305や各種ユーティリティライブラリ306がある。
【0026】
本実施例でのコンテンツ検索処理は検索エンジン304を利用して行う。検索エンジン304は検索処理モジュール303より深い階層に存在する。(階層関係は1例であり、同階層に検索エンジンを持ったり、検索処理モジュール内に検索エンジンを組み込んでいたりしていても問題ない)検索エンジン304は、一般に「全文検索」「テキスト検索」「イメージ検索」などの、入力情報としてテキストデータを用い、そのテキストデータと関連のあるコンテンツを見つけ出すエンジンのことである。全文検索、テキスト検索は、見出しや著者など文書に含まれる特定の要素のみを対象に検索する場合と、文書に含まれるすべての情報を対象に検索する場合があるが、エンジンがもちいる方法はそのどちらでもよい。(あるいは、類似する別の方法でもよい)イメージ検索は、コンテンツのキャプションや周囲のテキストを参考にする。あるいはイメージ検索に使用するデータをあらかじめ収集していたりするが、エンジンがもちいる方法はそのどちらでもよい。(あるいは、類似する別の方法でもよい)
本実施例において検索エンジン304は、入力されたテキストデータと関連のあるコンテンツを見つけ出す機能を有していることが重要であって、検索を実行するアルゴリズムや手法はどのようなものでもよい。
【0027】
検索エンジン304は、上位層からのリクエストに応じて検索の結果、ヒット数や個々の検索スコアを送り返す。これらは、すなわちコンテンツ検索の実行で得られる情報に相当する。(実施例1では特に検索スコアを用いる)また、検索エンジンによっては、データベース110を利用した処理を行うこともある。また検索処理は、検索の種類や用途に応じて複数の検索エンジンを使い分けてもよい。
【0028】
図4は本発明で実現する重複サムネイルのマージ出力の基本フローである。全体で手順は事前準備を含めて8ステップあり、事前準備としてマスタとコンテンツの関連付けの際に代替サムネイルの登録が必要かを判定する処理、代替サムネイルの登録処理、重複サムネイルのマージ出力処理が主な流れである。
【0029】
ステップS401、S402、S403、S404は本発明の重複サムネイルのマージ出力を実現するための事前準備である。ステップS401ではクライアントPC101、102、103からデータ検索機能(検索処理303、検索エンジン304)を用いてデータベース110に保存されているコンテンツを取得し、コンテンツに既にマスタが関連付けられているかを判定する。既にコンテンツにマスタが関連付けられている場合ステップS402において、代替サムネイル登録フラグの値を真として、ステップS404での関連付けの後、ステップS407で代替サムネイルの登録処理を行うように設定する。もし、コンテンツにマスタが関連付けられていなかった場合は代替サムネイル登録フラグの値を偽として、ステップS404での関連付けの後、ステップS407を行わないように設定する。ステップS404の詳細フローは図6に示す。ステップS405ではサムネイル登録フラグの値を判定して、ステップS407において代替サムネイルの登録処理を行う必要があるか判定する。ステップS407の代替サムネイルの登録処理の詳細フローは図7に示す。そしてステップS408でシステムに登録されているコンテンツの出力処理を行う。最後にステップS408において重複サムネイルのマージ出力を行う。
【0030】
図5はシステムが通常時情報を出力する際のテンプレートデータを示す図である。501はクライアントPC101、102、103に出力される画面構成を示す全体出力フィールドである。502はデータ1件ごとのデータ出力フィールドで、サムネイル出力フィールド(サムネイル表示領域)503とマスタ表示フィールド(マスタ表示領域)505がデータ出力フィールド502内に出力される。マスタ出力フィールド505内にはコンテンツに関連付くマスタに応じてマスタ項目フィールド504が1件以上出力される。
【0031】
図6、図7、図8は図4の基本フローの詳細となる実施例1の処理を示すフローチャートである。
【0032】
図6のフローチャートに従って、まず初めにマスタとコンテンツの関連付けが行われる。本処理はクライアントPC101、102、103からの入力により、Webアプリケーションサーバ109で行われる処理である。ステップS601、S602はクライアントPC101、102、103からWebアプリケーションサーバ109のデータ検索機能(検索処理303、検索エンジン304)を用いてデータベース110に保存されているマスタとコンテンツそれぞれの情報を取得して関連付けを行う。
【0033】
そして、ステップS603でマスタとコンテンツの具体的な関連付けを行う処理である。この処理をもって本フローを終了する。
【0034】
図7はデータベース110に登録されている代替サムネイルを、同じく登録されているコンテンツに対して、表示する際の優先順位を付けて登録する処理のフローチャートである。本処理はクライアントPC101、102、103からの入力によりWebアプリケーションサーバ109で行われる処理である。ステップS701ではまだ各代替サムネイルがコンテンツに対して優先順位を付けて登録されていない段階であるため、代替サムネイル順位の初期化を行う。次のステップS702では具体的に代替サムネイルを順位を付けてコンテンツに登録していく。登録処理はコンテンツに未登録の代替サムネイルがなくなるまで続けられる。ステップS703で代替サムネイルを表示する際の優先順位の値を1増加させた後、ステップS704で第N+1位の代替サムネイルの登録を行う。
【0035】
図8はコンテンツ検索を行った結果、代替サムネイルを持つコンテンツが出力対象になった場合のマージ出力処理を行うフローチャートである。本処理はクライアントPC101、102、103からWebアプリケーションサーバ109のデータ検索機能(検索処理303、検索エンジン304)を用いてデータベース110に保存されているマスタとコンテンツから検索条件に該当したものに重複サムネイルのマージ処理を施してクライアントPC101、102、103に出力する処理である。まず事前処理としてステップS801で重複するサムネイルをもつコンテンツが出力対象となった場合のサムネイル領域のマージ出力方式を決定する。出力方式は図12に示すマージ領域に重複するサムネイルを拡大表示する方式と、図13に示すマージ領域に代替サムネイルを重複するサムネイルとともに並べて表示する方式の2方式ある。それぞれの出力方式に関する説明は後述する。出力方式の設定が完了したらステップS802にて検索結果のコンテンツの出力を行う。ステップS803で検索結果として出力されるコンテンツの中で、コンテンツ同士で重複するサムネイルを持つコンテンツがあるかをチェックする。ここで検索結果に重複するサムネイルを持つコンテンツが見つかった場合、ステップS804にて重複するサムネイルをもつコンテンツのサムネイル表示領域503をマージするための事前準備としてソートして、重複するサムネイルを持つコンテンツのデータ出力フィールドをまとめる。サムネイル表示領域503のソートの処理に関する説明は後述する。ステップS805でソートされたサムネイル表示領域503をマージし、ステップS806でステップS801で設定した出力方式で出力を行う。
【0036】
図9は本発明で扱うデータ内容を示す図である。901、905、909はクライアントPC101、102、103からの入力により、Webアプリケーションサーバ109のデータ検索機能(検索処理303、検索エンジン304)でデータベース110から取得するデータである。データ901、905、909は代表サムネイル902、906、910、代替サムネイル903、907、911、マスタ904、908、912をそれぞれ保持する。本実施例ではこの保持する情報を判定することで重複するサムネイル領域のマージを行う。
【0037】
※以降の表示例の記述では図9のデータ901、905、909を対象として説明する。
【0038】
図10は重複するサムネイル画像を持つデータ出力フィールドのソートを示す表示例である。データ出力フィールド1001、1002、1003には順番にデータ901、902、903が出力されている。データ出力フィールド1001、1003に出力されるデータ901、909のサムネイルは902、910ともに「キャンバス.jpg」と同じであり、出力画面内でサムネイルが重複していることになる。現状では1001と1003との間にサムネイルが異なるデータ出力フィールド1002があり、このままでは1001と1003のサムネイル表示領域をマージすることはできない。そのため1002と1003のデータ出力フィールドの表示位置を入れ換え、1004に示す順番にデータ出力フィールドをソートする。
【0039】
図11は重複するサムネイル画像を持つデータ出力フィールドのマージを示す表示例である。重複するサムネイルを持つデータ出力フィールドでソートされた1004にマージ処理を行い、新たにデータ出力フィールド1101を作成する。1101にはマージされたサムネイル表示領域1102、マージする前のそれぞれのマスタ表示領域1103、1104が格納されている。1101にはマージ対象となったデータをステップS801の出力方式設定に従って出力する。
【0040】
図12はシステムがコンテンツ検索結果のサムネイルが重複するデータ出力フィールドをマージして出力する際のテンプレートデータを示す図である。1201はクライアントPC101、102、103に出力される全体出力フィールドである。1202はサムネイルが重複するデータ出力フィールドをマージした際の基本単位となるマージ済みデータ出力フィールドである。全体出力フィールド1201に占めるマージ済みデータ出力フィールド1202の大きさはマージした各データ出力フィールドの大きさを足したものになる。1203は重複するサムネイル表示領域をマージしたサムネイル出力フィールドである。1204はそれぞれマージ前の各データ出力フィールドのマスタ出力フィールドである。マージ済みデータ出力フィールド1202内にはマージしたデータ出力フィールドの数だけマスタ出力フィールド1204がある。1205はマスタ出力フィールド内に実際に出力されるマスタ項目フィールドである。1206はマージ対象とならなかった通常のデータ出力フィールドである。図12に示すように本実施例ではマージ済みデータ出力フィールド1202と通常のデータ出力フィールド1206が全体出力フィールド1201上に混在する。
【0041】
次に図12に示すマージ済みデータ出力フィールド1202に重複するサムネイル、代替サムネイルを出力する表示例を2つ示す。ステップS801で指定できる本発明の出力方式は図13に示す重複するサムネイルの拡大表示及び図14に示す代替サムネイルの一覧表示である。
【0042】
図13はマージ済みのサムネイル出力フィールド1303にマージしたデータで重複する代表サムネイルを拡大表示した状態を示す表示例である。1301では重複する代表サムネイル902が通常の大きさよりも拡大して表示される。代表サムネイルの拡大処理に関しては元画像の縦横比を固定して拡大する方法と、縦横比を固定しないでサムネイル表示領域の大きさに合わせて拡大する方法の2種類がある。
【0043】
図14はマージ済みのサムネイル出力フィールドに代表サムネイルを拡大して表示する処理を示すフローチャートである。本処理はWebアプリケーションサーバ109にて行われ、クライアントPC101、102、103に出力する処理である。
【0044】
まず、ステップS1401で拡大する対象となる代表サムネイルの大きさ(幅、高さ)を取得する。ステップS1402ではサムネイル表示領域1203を実現するためにマージした代表サムネイルが重複するコンテンツの数を取得する。そしてステップS1403でマージ後のサムネイル表示領域の大きさ(幅、高さ)を計算して、取得する。このとき取得したサムネイル表示領域の大きさを代表サムネイルを拡大する際の最大サイズとして、以降のサムネイル拡大処理を行う。次にステップS1404にて、代表サムネイルの拡大方式の指定として、縦横比の設定を行う。代表サムネイルの拡大に際して縦横比を保存しない場合はサムネイル表示領域1203全体に対して、大きさをステップS1403で取得したら最大サイズに代表サムネイルを拡大して表示する。ステップS1404にて縦横比を固定するように設定した場合には、代表サムネイルの拡大を幅と高さどちらに合わせて拡大するか知る必要があるのでS1406で拡大する代表サムネイル画像の幅と高さどちらが大きいのかを比較する。拡大する代表サムネイルの幅が高さより大きかった場合、ステップS1407にて拡大後の代表サムネイルの高さが表示領域の高さを超えないように、代表サムネイルを幅に合わせて拡大する。一方拡大する代表サムネイルの高さが幅よりも小さかった場合、ステップS1408において拡大後の代表サムネイルの高さが表示領域の高さを超えないように、代表サムネイルを高さに合わせて拡大する。
【0045】
図15はマージ済みのサムネイル出力フィールド1501に代表サムネイル及び代替サムネイルを一緒に表示した状態を示す表示例である。複数存在したサムネイル表示領域503はマージされ、サムネイル出力フィールトド1501になり、その中に代表サムネイル出力フィールド1502、代替サムネイル出力フィールド1503、1504が配置される。代表サムネイル出力フィールド1502にはマージしたコンテンツで重複する代表サムネイル1505が表示される。代替サムネイル出力フィールド1503、1504にはそれぞれマージする前のコンテンツに登録された代替サムネイル1506、1507が表示される。このとき代替サムネイル出力フィールドに表示される代替サムネイルの数は、コンテンツに登録されている代替サムネイルの数及びステップS801での事前処理に依存する。
【0046】
図16はマージ済みのサムネイル出力フィールドに代表サムネイル及び代替サムネイルを一緒に表示する処理を示すフローチャートである。本処理はWebアプリケーションサーバ109にて行われ、クライアントPC101、102、103に出力する処理である。
【0047】
まず、ステップS1601でマージ済みのサムネイル表示領域の大きさを把握するための事前準備として代表サムネイルの大きさ(幅、高さ)を取得する。ステップS1602ではサムネイル表示領域1203を実現するためにマージした代表サムネイルが重複するコンテンツの数を取得する。そしてステップS1603でマージ後のサムネイル表示領域の大きさ(幅、高さ)を計算して、取得する。このとき取得したサムネイル表示領域の大きさを代表サムネイル及び代替サムネイルを表示する際の限界サイズとして、以降のサムネイル表示処理を行う。ステップS1604では代替サムネイルが複数登録されている場合、代替サムネイル出力フィールド1503に最大で何位のサムネイルまで表示するか、数を指定する。ここで指定された最大表示順位はマージ済みのサムネイル出力フィールド1501内の代替サムネイル出力フィールドすべてに反映される。もし登録されている代替サムネイルの数が指定された最大表示順位に満たない場合は、表示できる数だけを表示し、以降は表示を行わない。ステップS1605では代替サムネイル出力フィールド1503に代替サムネイルを複数表示する際の最低表示画像サイズを指定する。最低表示画像サイズを指定することで常にサムネイルとしての効果を維持できるサイズを明確にして、無駄な表示処理を回避することが出来る。詳しくはステップS1608以降に示す。
【0048】
ステップS1606ではマージ済みのサムネイル出力フィールドに代表サムネイル及び代替サムネイル出力フィールドを生成する。生成数はマージしたコンテンツの数N個に代表サムネイル出力フィールドを加えたN+1個になる。そして、ステップS1607でまず代表サムネイルをステップS1606で生成された代表サムネイル出力フィールドに表示する。続くS1608以降で代替サムネイルの表示を行う。この処理はコンテンツごとの代替サムネイルを表示し終えるまで続けられる。
【0049】
代替サムネイルの表示処理としてはまずステップS1609でコンテンツに登録されている代替サムネイルの数を取得することから始まる。ステップS1610ではステップS1604で定められた数の代替サムネイルの横幅の合計を取得する。取得された代替サムネイルの横幅の合計はS1611で代替サムネイル出力フィールドの横幅と比較される。このとき代替サムネイルの横幅合計が代替サムネイル出力フィールドの横幅よりも短かった場合には代替サムネイル出力フィールドに、指定された順位までの代替サムネイルをすべて表示することが出来る。もし、代替サムネイルの横幅合計が代替サムネイルフィールドの横幅が代替サムネイル出力フィールドの横幅よりも長かった場合、通常のサイズではすべての代替サムネイルを出力出来なくなるため、ステップS1612で代替サムネイルのサイズ調整を行う。ステップS1612は指定された順位までの代替サムネイルが全て表示可能になるまで行われる。ステップS1613で指定順位までの代替サムネイル全てに対して大きさの縮小処理がなされる。縮小処理を行った後、ステップS1614にて代替サムネイルの大きさがステップS1605で指定した最低画像サイズよりも大きいかを判定する。大きい場合は縮小処理を終了し、代替サムネイル出力フィールドに代替サムネイルを表示する。小さい場合には、ステップS1615で一旦代替サムネイルの大きさを元に戻して、最大表示順位を1つ繰り上げ、代替サムネイル出力フィールドに表示する代替サムネイルの数を減らす。そして、再び縮小処理を代替サムネイルが全て表示できるようになるまで行う。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理システムの構成図である。
【図2】図1に示したクライアントPC及びWebアプリケーションサーバの構成を示すブロックである。
【図3】本実施の形態に係るモジュール構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の基本的なデータ関連付けから再利用して出力するまでのフローチャートである。
【図5】データを出力するテンプレートを示す図である。
【図6】マスタとコンテンツのデータを関連付ける処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】代替サムネイルを表示する際の順位をつけて登録する処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】重複するサムネイルの表示領域をマージして出力する処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明で扱うデータ内容を示す図である。
【図10】テンプレートに出力されたデータのうち、サムネイルが重複するデータをソートした状態を示す図である。
【図11】テンプレートに出力されたデータのうち、サムネイルが重複するデータをマージした状態を示す図である。
【図12】サムネイルが重複するデータがあった場合に、重複するサムネイルの表示領域をマージし、データを出力するテンプレートを示す図である。
【図13】重複するサムネイルの表示領域をマージしたテンプレートに、重複するサムネイルを拡大表示してデータを出力した状態を示す図である。
【図14】重複するサムネイルの表示領域をマージしたテンプレートに、重複するサムネイルを拡大表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】重複するサムネイルの表示領域をマージしたテンプレートに、重複するサムネイルと一緒に代替サムネイルを表示してデータを出力した状態を示す図である。
【図16】重複したサムネイルの表示領域をマージしたテンプレートに、重複するサムネイルと一緒に代替サムネイルを表示する処理の流れを示すフローチャートである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ及びコンテンツに関連付く情報(コンテンツの属性情報、コンテンツを説明する詳細情報などコンテンツを成立させるための情報)を管理するシステムにおいて、クライアントからの登録要求を出されたコンテンツ及びコンテンツに関連付く情報を登録する機能と、登録されたコンテンツからコンテンツの特徴を代表するサムネイル(以下、代表サムネイル)を登録する機能と、コンテンツに関連付く情報に応じて登録されたコンテンツからコンテンツの特徴を示すことを補助する役割のサムネイル(以下、代替サムネイル)をさらに登録する機能を有することを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記システムにおいて、クライアントから登録要求を出されたコンテンツとそのコンテンツに関連付く情報を関連付ける機能と、コンテンツに関連付けられている代表サムネイル及び代替サムネイルを出力する際の優先順位を指定する機能を有することを特徴とするプログラム。
【請求項3】
前記システムにおいて、クライアントからコンテンツ及びコンテンツに関連付く情報を検索する機能と、検索結果としてコンテンツ及びコンテンツに関連付く情報を一覧表示する機能を有することを特徴とするプログラム。
【請求項4】
前記システムにおいて、検索結果として一覧表示するコンテンツの中で、代表サムネイルが重複するコンテンツが2件以上存在した場合、代表サムネイルが重複するコンテンツを一覧表示で連続して表示されるように並び替える機能と、一覧表示において代表サムネイルが重複するコンテンツの表示領域を結合する機能と、一覧表示において代表サムネイルが重複するコンテンツのサムネイルの表示領域を結合する機能を有することを特徴とするプログラム。
【請求項5】
前記システムにおいて、代表サムネイルが重複するコンテンツで結合された代表サムネイルの表示領域に対して、結合されたサムネイルの表示領域の大きさを判別する機能と、判別した表示領域の大きさに応じて代表サムネイルを拡大表示してサムネイル表示領域に配置する機能と、サムネイルの表示領域を結合したコンテンツの数に応じて各代替サムネイルをサムネイルの表示領域に一覧配置する機能を有することを特徴とするプログラム。
【請求項1】
コンテンツ及びコンテンツに関連付く情報(コンテンツの属性情報、コンテンツを説明する詳細情報などコンテンツを成立させるための情報)を管理するシステムにおいて、クライアントからの登録要求を出されたコンテンツ及びコンテンツに関連付く情報を登録する機能と、登録されたコンテンツからコンテンツの特徴を代表するサムネイル(以下、代表サムネイル)を登録する機能と、コンテンツに関連付く情報に応じて登録されたコンテンツからコンテンツの特徴を示すことを補助する役割のサムネイル(以下、代替サムネイル)をさらに登録する機能を有することを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記システムにおいて、クライアントから登録要求を出されたコンテンツとそのコンテンツに関連付く情報を関連付ける機能と、コンテンツに関連付けられている代表サムネイル及び代替サムネイルを出力する際の優先順位を指定する機能を有することを特徴とするプログラム。
【請求項3】
前記システムにおいて、クライアントからコンテンツ及びコンテンツに関連付く情報を検索する機能と、検索結果としてコンテンツ及びコンテンツに関連付く情報を一覧表示する機能を有することを特徴とするプログラム。
【請求項4】
前記システムにおいて、検索結果として一覧表示するコンテンツの中で、代表サムネイルが重複するコンテンツが2件以上存在した場合、代表サムネイルが重複するコンテンツを一覧表示で連続して表示されるように並び替える機能と、一覧表示において代表サムネイルが重複するコンテンツの表示領域を結合する機能と、一覧表示において代表サムネイルが重複するコンテンツのサムネイルの表示領域を結合する機能を有することを特徴とするプログラム。
【請求項5】
前記システムにおいて、代表サムネイルが重複するコンテンツで結合された代表サムネイルの表示領域に対して、結合されたサムネイルの表示領域の大きさを判別する機能と、判別した表示領域の大きさに応じて代表サムネイルを拡大表示してサムネイル表示領域に配置する機能と、サムネイルの表示領域を結合したコンテンツの数に応じて各代替サムネイルをサムネイルの表示領域に一覧配置する機能を有することを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2009−151622(P2009−151622A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−329949(P2007−329949)
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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