説明

重量選別組合せ計量装置

【課題】 本発明は、物品を重量選別して定量計量する重量選別組合せ計量装置において、分布比率が小さい重量ランクによる排出先の占有を防止し、システム全体の稼働率を高めることができるようにすることを目的とする。
【解決手段】 本装置に投入された物品に関して重量ランク別の分布比率を算出し、該分布比率が大きい重量ランクに属する物品については、所定数の重量積算後、前記目標重量までの残重量を組合せ演算し、該分布比率が小さい重量ランクに属する物品については、前記所定数の重量積算を行わずに、前記目標重量に対する組合せ演算を行うことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を重量選別して定量計量する重量選別組合せ計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
魚介類や農産物等の出荷工程では、同じ包装箱に詰められる物品の大きさを揃えるために、各物品の重量を個別計量した後、その計量値に応じて、S,M,L等の所定重量ランクに選別し、同一重量ランク内で定量重量となるように複数物品を組み合わせて、該組合せを箱詰めする(例えば、特許文献1、2参照。)。かかる組合せを自動的に行うために、物品を所定の重量ランクに選別し、各重量ランクにおいて組合せ演算して、各重量ランクに対して固定的に設定される排出先に物品を排出する重量選別組合せ計量装置が採用されている。
【特許文献1】特開2002−143779号公報
【特許文献2】特開2005−103451号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、魚介類や農産物等の自然物の場合、各重量ランクの物品が全体に占める割合はその時々で変化するため、排出先が固定的に設定されていると、分布比率が小さく、設定された排出先数に対して排出される物品数の少ない重量ランクを生じることがある。ここで、各排出部に対して排出される物品が所定数に達するまでは重量積算して、その後に組合せ演算を開始することとした場合、分布比率が小さい重量ランクについては、物品排出開始から組合せ演算開始までに時間がかかって、排出先を長時間占有することになり、また物品の滞留時間が長く鮮度が低下するという問題がある。
【0004】
本発明は、物品を重量選別して定量計量する重量選別組合せ計量装置において、分布比率が小さい重量ランクによる排出先の占有を防止し、装置全体の稼働率を高めることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、物品の重量を個別に計量し、該計量された個別物品を所定の重量ランクに選別し、該選別された物品をこれに対応する重量ランクの排出先に排出し、該排出先において合計重量が所定の目標重量となる組合せを成立させる重量選別組合せ計量装置であって、
本装置に投入された物品に関して重量ランク別の分布比率を算出し、
該分布比率が大きい重量ランクに属する物品については、所定数の重量積算後、前記目標重量までの残重量を組合せ演算し、
該分布比率が小さい重量ランクに属する物品については、前記所定数の重量積算を行わずに、前記目標重量に対する組合せ演算を行うことを特徴とする重量選別組合せ計量装置を提供する。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の重量選別組合せ計量装置であって、
前記分布比率に応じて各重量ランクに割り当てる排出先数を決定することを特徴とする重量選別組合せ計量装置を提供する。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の重量選別組合せ計量装置であって、
前記分布比率を各重量ランクの目標物品排出数で除算した単分布比率に応じて、各重量ランクの組合せ計量方法及び/又は排出先数を決定することを特徴とする重量選別組合せ計量装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の請求項1に記載の発明によれば、以下の優れた効果を奏する。分布比率が大きい重量ランクに属する物品については、所定数の重量積算後に組合せ演算するが、分布比率が小さい重量ランクに属する物品については、重量積算しないで組合せ演算するので、分布比率の小さい重量ランクに属する物品が、排出先で長時間滞留することが防止されるとともに、装置全体の稼働率を向上させることができる。
【0009】
本発明の請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。各重量ランクに割り当てる排出先数を、分布比率に応じて決定するので、分布比率の小さい重量ランクに属する物品について、無駄な排出先の割当てを無くすことができ、分布比率の大きい重量ランクに属する物品については、排出先数の確保によって処理能力を向上させることができる。
【0010】
本発明の請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏する。分布比率が同じでも目標物品排出数が多い重量ランクについては、組合せが成立しにくく、排出先における長時間滞留が懸念されるが、分布比率を目標物品排出数で除算して得られる単分布比率に応じて組合せ計量方法や排出先数を決定することにより、目標物品排出数が多い重量ランクについても、重量積算や無駄な排出先の割当てをやめることになり、稼働率向上や物品の長時間滞留防止を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る重量選別組合せ計量装置の正面図、図2は右側面図である。図3は、本実施形態に係る重量選別組合せ計量装置において、単分布比率に基づく排出先数の変更について説明する図である。
【0012】
(重量選別組合せ計量装置1)
図1及び図2に示される重量選別組合せ計量装置1は、順次搬入される物品Gを個別に重量計量する二台(複数)の計量手段2,2と、その計量結果に基づき計量済み物品を所定の複数重量ランクに選別し、該物品を各重量ランク別に設定された目標排出物品数だけ排出先に排出させて、各排出先で所定目標重量範囲内となる組合せを成立させる制御部3(不図示)と、前記排出先となる複数の排出部41〜10と、計量済み物品を複数の保持容器51・・51(図中における符号表示は一部省略)で保持して循環させ、前記排出部41〜10のうち当該物品を排出すべき一の排出部4に物品排出する二台(複数)の循環手段5,5と、を備えてなる。
【0013】
本実施形態において、重量選別組合せ計量装置1に搬入される物品Gは鮭で、計量手段2,2によって一尾ずつ計量され、L,M,Sの複数重量ランクのいずれかに選別される。各重量ランクの物品は、各排出先において、各重量ランクに対応する目標排出尾数(図3(a))をもって、前記所定目標重量範囲内となるように定量計量される。具体的には、各排出部4において、所定数(目標排出尾数に対して残り4尾になるまで)の重量積算後に、前記所定目標重量範囲までの残重量について組合せ演算する、組合せ計量方法を採用する。
【0014】
各排出部4に排出された物品Gは、さらに受箱Bへ排出される。作業者は、鮭が入れられた受箱Bを空箱と交換に取り出し、取り出した受箱Bの鮭を箱詰めして、その箱にランク表示を付与する。各重量ランクに割り当てられる排出先数は、後述する分布比率に応じて設定されるが、新規ロットの鮭が搬入される初期段階では、図3(a)に示されるように、L,M,Sの各重量ランクに対して同数(3箇所ずつ)に設定されている。また、初期段階では、図3(a)に示されるように、すべての重量ランクについて、所定数の重量積算と残重量の組合せ演算の両方を行なう組合せ計量方法が採用されるが、分布比率の算出状況によって、組合せ演算のみによる組合せ計量方法に変更される。
【0015】
(計量手段2,2
計量手段2,2は、供給コンベアC1及び取込コンベアC2によって連続的に搬入される物品Gを下流側へ搬送しながら、それらの物品重量を個別計量する搬送計量コンベアである。また、計量手段2,2は、それぞれのコンベア終端側に備えられるタイミングシャッター21を介して、計量済みの物品Gを循環手段5,5の保持容器51・・51に個別供給するとともに計量データ信号を制御部3に出力する。タイミングシャッター21は、開閉するドア(不図示)を備えてなり、ドアを閉鎖しておくことで計量済みの物品Gを一旦保持し、空の保持容器51が下方を通過するタイミングでドアを開放して、物品Gを空の保持容器51に供給する。
【0016】
(制御部3)
制御部3は、選別手段として、計量手段2,2からの計量データ信号に基づき、計量済みの物品Gを前記複数重量ランクに選別し、記憶手段として、その重量ランク及び重量データを、当該物品Gを保持する保持容器51と関連付けて記憶する。また、制御部3は、分布算出手段として、本装置に投入された物品全体に対して各重量ランクの物品Gが占める割合(以下、分布比率という。)を常時算出して、そのデータを更新する。なお、分布比率を算出するにあたって使用する「本装置に投入された物品全体」とは、同一ロットとして、あるいは同一時期に装置に投入された物品群である。
【0017】
制御部3は、装置全体の稼働率を高める処理を施すが、ここで、前記所定数(目標排出尾数に対して残り4尾になるまで)を重量積算する場合、各重量ランクの物品は、各々初期設定された「3箇所」の排出部に分散されるため、組合せ演算の開始までに「前記所定数」×「3箇所」分の物品が排出される。例えば、図3(a)に示されるLランクについて、目標尾数8に対して残り4尾、すなわち「4尾」目まで重量積算した場合、それまでに「4尾」×「3箇所」=「12尾」が排出される。当該Lランクの分布比率は「40%」であるから、理論上、装置全体で「30尾」(≒「12尾」÷「40%/100」)が排出されるまで重量積算される。これに対し、当該Lランクの分布比率を仮に「20%」とした場合、理論上、装置全体で「60尾」(=「12尾」÷「20%/100」)が排出されるまで重量積算されることになる。すなわち、分布比率が小さい場合、組合せ成立までに多くの時間を要することになる。
【0018】
また、分布比率が上記と同じ「40%」でも、図3(a)に示されるMランクは、目標排出尾数が「16尾」であり、残り4尾となる「12尾」目を排出するまで重量積算すると、組合せ演算開始までに「12尾」×「3箇所」=「36尾」が排出される。したがって、理論上、装置全体で「90尾」(≒「36尾」÷「40%/100」)が排出されるまで重量積算されることになる。すなわち、分布比率が同じでも、目標排出尾数が多い場合には、積算開始から組合せ成立までに多くの時間を要することになる。なお、図3(a)に示されるSランクの場合、目標排出尾数が「20尾」で、残り4尾となる「16尾」目を排出するまで重量積算され、組合せ演算開始まで「16尾」×「3箇所」=「48尾」が排出される。したがって、理論上、装置全体で「240尾」(≒「48尾」÷「20%/100」)が排出されるまで重量積算され、さらに多くの時間を要することになる。
【0019】
上記のように、重量積算から組合せ演算へ移行するまでの排出尾数(排出物品数)、すなわち所要時間は、分布比率のみならず、目標排出尾数(目標排出物品数)にも大きく依存する。そこで、制御部3は、各重量ランクの分布比率をそれぞれの目標排出尾数で除算した1尾当りの分布比率(以下、単分布比率という。図3(a)に示す)を常時算出して、この単分布比率に基づいて、各重量ランク別に装置全体の稼働率を高める処理を施すこととしている。具体的には、図3(b)に示されるように、単分布比率が小さい(1.5未満)の重量ランクに属する物品については、前記所定数の重量積算せずに組合せ演算のみ行うとともに、割り当てる排出先数を減少させ、また、単分布比率が大きい(3.0以上)重量ランクについては、排出先数を増加させることとしている。
【0020】
(排出部41〜10
複数の排出部41〜10は、図1に示されるように、保持容器51の循環経路Rに沿って設けられており、図2に示されるように、搬送コンベア41と、搬送コンベア41の終端側に設けられるタイミングホッパ42と、を備えてなる。搬送コンベア41は、循環手段5,5の保持容器51から排出される物品Gを、図2に矢印で示される方向に搬送してタイミングホッパ42へ落下排出する。タイミングホッパ42は、上下開口した筒状のホッパ本体421と、ホッパ本体421の下部開口421aを閉鎖及び開放するゲート422と、を備えてなり、ゲート422で下部開口421aを閉鎖し、搬送コンベア41から順次排出される物品を、上部開口421bから受け入れてホッパ内に貯留する。組合せ選択された複数物品のすべてがホッパ内に揃った時点で、ゲート422を作動させて下部開口421aを開放し、タイミングホッパ42の下方に置かれる受箱Bに落下排出する。
【0021】
(循環手段5,5
循環手段5,5は、図1に示されるように、計量手段2で計量された物品Gを、複数の保持容器51・・51で各個別に受けて保持し、循環経路Rに沿って循環させる搬送コンベアであって、制御部3からの排出制御信号に基づき、物品Gを選択された排出部4に排出する。各保持容器51は、開放及び閉鎖可能な底部51aを備えてなり、計量済みの物品Gを計量手段2,2から受けるときには底部51aが閉鎖されており、物品Gを保持する保持容器51が当該物品Gを排出すべき排出部4に対応する所定の排出位置に達したときに、底部51aが開放されて当該物品Gを排出部4に排出する。保持容器は、各循環手段に80個、循環手段5,5の合計で160個設けられている。
【0022】
(上記実施形態における組合せ計量方法及び排出先数の変更)
図3(a)に示される各重量ランクについて、組合せ計量方法及び排出先数を初期設定のままとする場合、上述したとおり、理論上、組合せ演算が開始されるまで装置全体で排出される物品数は、L「30尾」、M「90尾」、S「240尾」である。また、組合せ演算開始後、最初の組合せ成立までに装置全体で排出される、理論上の最小物品数は、L「10尾」(≒「4尾」÷「40%/100」)、M「10尾」(≒「4尾」÷「40%/100」)、S「20尾」(≒「4尾」÷「20%/100」)である。したがって、物品排出開始から、最初の組合せ成立までの最小物品排出数は、L「40尾」、M「100尾」、S「260尾」となる。
【0023】
これに対し、単分布比率が「1.0」のランクSについて、図3(b)の組合せ計量方法に関するルールを適用すると、排出開始から組合せ演算が開始されるまでに装置全体で排出される物品数は「0尾」となり、組合せ演算開始から最初の組合せ成立までの理論上の最小物品排出数は「100尾」(=「20尾」÷「20%/100」)となる。したがって、排出開始から最初の組合せ成立までに、装置全体で排出される最小物品数は「100尾」となり、上記「260尾」より大幅に減少し、上記ランクMと同等レベルとなる。これにより、分布比率の小さい重量ランクSについて、排出先で物品が長時間滞留することが防止されるとともに、装置全体の稼働率を向上させることができる
【0024】
さらに、上述したように、ランクSについて、組合せを一組成立させるために、装置全体で必要な最小物品数は「100尾」である一方、保持容器が全部で「160個」しかないことから、初期設定で割り当てられた「3箇所」の排出先数がすべて使用されるケースは、まずあり得ない。しかし、図3(b)の排出先数に関するルールが適用されることにより、ランクSの排出先数は「2箇所」に減少させられるため、限られた排出先が無駄に割り当てられ、占有されることが回避される。
【0025】
一方、ランクLについては、組合せ演算開始後、組合せを一組成立させるために、装置全体で必要な最小物品数は「40尾」で、保持容器が全部で「160個」あることから、最大「4組」の組合せが成立し得るところ、初期設定された「3箇所」の排出先数では、処理能力不足となると考えられる。しかし、図3(b)の排出先数に関するルールが適用されることにより、ランクLの排出先数は「4箇所」に増加させられるため、上記したような処理能力不足になることなく、効率的に処理することができる。また、算出される分布比率に応じて、それに適した計量方法を採用するので、常に最良の稼働率に維持される。
【0026】
(上記実施形態の特徴)
上記実施形態に係る重量選別組合せ計量装置1は、下記の特徴を有する。
【0027】
第一に、制御部3は、本装置に投入された物品に関して重量ランク別の単分布比率を常時算出し、単分布比率が大きい重量ランクに属する物品については、初期設定どおり、所定数の重量積算後に組合せ演算を行う一方、単分布比率が小さい重量ランクに属する物品については、組合せ演算のみを行うという特徴を有する。これにより、単分布比率の小さい重量ランクに属する物品は、排出先で長時間滞留することが防止されるとともに、装置全体の稼働率を向上させることができる。また、常時算出される単分布比率に応じて、それに適した計量方法を採用するので、稼働率は常に最良値となるように維持される。
【0028】
なお、分布比率が同じでも目標物品排出数が多い重量ランクに属する物品については、組合せが成立しにくく、排出先で長時間滞留することが懸念されるが、制御部3は、各重量ランクの分布比率をそれぞれの目標排出尾数で除算して得られる単分布比率に基づいて処理を行うため、目標物品排出数が多い重量ランクについても、重量積算や無駄な排出先の割当てをなくすことができ、稼働率向上や物品の長時間滞留防止が図られる。
【0029】
第二に、制御部3は、単分布比率に応じて各重量ランクに割り当てる排出先数を決定するという特徴を有する。これにより、単分布比率が大きい重量ランクに属する物品については、排出先数が増加させられて処理能力不足に陥ることが防止され、単分布比率が小さい重量ランクに属する物品については、排出先数が減少させられて、限られた排出先が無駄に割り当てられることが確実に防止される。その結果として、装置全体の稼働率をさらに向上させることができる。
【0030】
(上記実施形態の変形例)
(1)上記実施形態では、単分布比率に応じて組合せ計量方法や排出先数を決定したが、目標排出物品数が、例えば、Lランク「5個」、Mランク「6個」、Sランク「7個」のように、各重量ランク間で差が少ない等の事情がある場合には、敢えて単分布比率を使用せず、分布比率に基づく処理を行わせるようにしても良い。
【0031】
(2)上記実施形態及び上記変形例(1)では、排出先数を減少させる処理は、組合せ演算のみを行う組合せ計量方法と組み合わされていたが、重量積算及び組合せ演算を行う組合せ計量方法と、排出先数を減少させる処理を組み合わせるようにしても良く、また、組合せ演算のみを行う組合せ計量方法と、排出先数を増加させる処理を組み合わせるようにしても良い。
【0032】
(3)上記実施形態及び上記変形例(1)、(2)では、初期状態において、組合せ計量方法や排出先数をすべての重量ランクで同一に設定したが、目標物品排出数や直近の経験値等に基づいて重量ランク間で予め異ならせるように設定しても良い。
【0033】
(4)上記実施形態及び上記変形例(1)〜(3)では、装置に備えられるすべての保持容器に保持される物品を対象に組合せ演算を行うこととしたが、組合せ演算の対象とする保持容器の範囲は狭めても良く、重量ランク間で異ならせるようにしても良い。
【0034】
その他、本発明の組合せ計量装置は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本実施形態に係る組合せ計量装置の正面図。
【図2】本実施形態に係る組合せ計量装置の右側面図。
【図3】単分布比率に基づく組合せ計量方法及び排出先数の変更について説明する図で、(a)は単分布比率の計算例を示し、(b)は単分布比率に対応した組合せ計量方法及び排出先数のテーブルを示す。
【符号の説明】
【0036】
1 組合せ計量装置
,2 計量手段
1〜10 排出部
,5 循環手段
51 保持容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の重量を個別に計量し、該計量された個別物品を所定の重量ランクに選別し、該選別された物品をこれに対応する重量ランクの排出先に排出し、該排出先において合計重量が所定の目標重量となる組合せを成立させる重量選別組合せ計量装置であって、
本装置に投入された物品に関して重量ランク別の分布比率を算出し、
該分布比率が大きい重量ランクに属する物品については、所定数の重量積算後、前記目標重量までの残重量を組合せ演算し、
該分布比率が小さい重量ランクに属する物品については、前記所定数の重量積算を行わずに、前記目標重量に対する組合せ演算を行うことを特徴とする重量選別組合せ計量装置。
【請求項2】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の重量選別組合せ計量装置であって、
前記分布比率に応じて各重量ランクに割り当てる排出先数を決定することを特徴とする重量選別組合せ計量装置。
【請求項3】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の重量選別組合せ計量装置であって、
前記分布比率を各重量ランクの目標物品排出数で除算した単分布比率に応じて、各重量ランクの組合せ計量方法及び/又は排出先数を決定することを特徴とする重量選別組合せ計量装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−304294(P2008−304294A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151214(P2007−151214)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】