説明

野生型KRPによる活性サイクリン−CDK複合体阻害の、優性ネガティブ変異KRPタンパク質の防御

野生型CKIタンパク質に対して優性ネガティブな拮抗活性を有する変異CDKインヒビター(CKI)ポリペプチド、並びに変異CKIポリペプチドをコードする核酸及びベクターを含む関連の組成物、そしてこのような核酸及びベクターを含む形質転換宿主細胞及びトランスジェニック植物が開示される。また、変異タンパク質を使用して、細胞、特に植物細胞において細胞分裂を調節するための関連の方法が開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
単離された、変異植物CKIポリペプチドであって、
(a)サイクリンについての結合親和性を付与するサイクリン結合領域、(b)CDKについての結合親和性を付与するCDK結合領域を揺する野生型植物のCKIポリペプチドに比較して少なくとも1つの改変を有するCKIアミノ酸配列を含み、
該少なくとも1つの改変は、野生型CKIポリペプチドに比較して、CDKについての、変異CKIポリペプチドの改変された結合親和性を付与するように、CDK結合領域内にあり;
変異CKIポリペプチドは、野生型CKIポリペプチドに比較して、サイクリンについての結合親和性を実質的に維持し;
変異CKIポリペプチドは、CDK結合領域への結合について、該野生型CKIと競合し得る、変異植物CKIポリペプチド。
【請求項2】
前記野生型植物CKIポリペプチドが、KIP関連性タンパク質(KRP)ファミリーのメンバーである請求項1に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項3】
前記KRPファミリーのメンバーが、Brassica napus、Arabidopsis thaliana、Glycine max、トウモロコシ、コムギ、イネ、アルファルファ、綿花、又はポプラのCKIポリペプチドである請求項2に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項4】
前記KRPファミリーのメンバーが、Arabidopsis又はBrassicaKRP1ポリペプチドである請求項2に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項5】
前記少なくとも1つの改変が、BrassicaKRP1(BnKRP1)のアミノ酸145〜168位に対応する領域内にある請求項2に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項6】
BrassicaKRP1(BnKRP1)のアミノ酸145〜168位に対応する領域内に少なくとも2つの改変を含む請求項5に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項7】
前記少なくとも1つの改変がアミノ酸置換を含む請求項5に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項8】
アミノ酸置換は、非アラニンからアラニンへの置換である請求項7に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項9】
アミノ酸置換は、非保存的な置換である請求項7に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項10】
請求項7に記載の変異植物CKIポリペプチドであって、少なくとも2つのアミノ酸置換を含み、各アミノ酸置換は、
(a)BnKRP1のアミノ酸145位に対応する位置;
(b)BnKRP1のアミノ酸149位に対応する位置;
(c)BnKRP1のアミノ酸151位に対応する位置;
(d)BnKRP1のアミノ酸153位に対応する位置;
(e)BnKRP1のアミノ酸164位に対応する位置;
(f)BnKRP1のアミノ酸165位に対応する位置、
からなる群より独立して選択される位置にある、変異植物CKIポリペプチド。
【請求項11】
少なくとも2つのアミノ酸置換のうちの1つ以上、必要に応じて全てが、非アラニンからアラニンへの置換である請求項10に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項12】
少なくとも2つのアミノ酸置換のうちの1つ以上、必要に応じて全てが、非保存的な置換である請求項10に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項13】
前記少なくとも1つの改変が、KYNFDFモチーフ内にある請求項5に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項14】
KYNFDFモチーフ内に少なくとも2つの改変を含む請求項13に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項15】
KYNFDFモチーフ内の少なくとも2つの改変が、BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換を含む請求項14に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項16】
BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換の少なくとも1つが非アラニンからアラニンへの置換である請求項15に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項17】
BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換のそれぞれが、非アラニンからアラニンへの置換である請求項16に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項18】
BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換の少なくとも1つが、逆帯電されたアミノ酸でのアミノ酸の置換である請求項15に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項19】
BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換のそれぞれが、逆帯電されたアミノ酸でのアミノ酸の置換である請求項18に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項20】
BnKRP1のアミノ酸149位に対応する位置でのアミノ酸置換をさらに含む請求項15〜19のいずれか1項に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項21】
BnKRP1のアミノ酸149位に対応する位置でのアミノ酸置換は、非アラニンからアラニンへの置換である請求項20に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項22】
BnKRP1のアミノ酸149位に対応する位置でのアミノ酸置換は、非保存的な置換である請求項20に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項23】
請求項15〜22のいずれか1項に記載の変異植物CKIポリペプチドであって、
(a)BnKRP1のアミノ酸164位に対応する位置;
(b)BnKRP1のアミノ酸165位に対応する位置;
の少なくとも1つでのアミノ酸置換をさらに含む、変異植物CKIポリペプチド。
【請求項24】
(a)及び(b)の少なくとも1つでのアミノ酸置換は、非アラニンからアラニンへの置換である請求項23に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項25】
(a)及び(b)の少なくとも1つでのアミノ酸置換は、非保存的置換である請求項23に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項26】
(a)及び(b)のそれぞれでのアミノ酸置換を含む請求項23に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項27】
(a)及び(b)でのアミノ酸置換のそれぞれが非アラニンからアラニンへの置換である請求項26に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項28】
(a)及び(b)でのアミノ酸置換のそれぞれが非保存的置換である請求項26に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項29】
変異BnKRP1ポリペプチドである請求項4〜28のいずれか1項に記載の変異植物CKIポリペプチド。
【請求項30】
請求項29に記載の変異BnKRP1ポリペプチドであって、これが
(1)BnKRP1 F151A;F153A;
(2)BnKRP1 Y149A;F151A;F153A
(3)BnKRP1 E164A;W165A;又は
(4)BnKRP1 F151A;F153A;E164A;W165A、
である、変異BnKRP1ポリペプチド。
【請求項31】
前記少なくとも1つの改変がCDK結合領域の切断を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の変異CKIポリペプチド。
【請求項32】
変異BnKRP1ポリペプチドである請求項31に記載の変異CKIポリペプチド。
【請求項33】
請求項1〜32のいずれか1項に記載の変異CKIポリペプチドをコードする組換え核酸。
【請求項34】
レプリコン及び請求項33に記載の組換え核酸を含むベクター。
【請求項35】
組換え核酸に作動可能に連結されるプロモーター領域をさらに含む請求項34に記載のベクター。
【請求項36】
プロモーター領域が植物細胞において作動可能である請求項35に記載の発現ベクター。
【請求項37】
プロモーター領域がCaMV 35Sプロモーター又はLFAH12プロモーターを含む請求項36に記載の発現ベクター。
【請求項38】
プロモーター領域が、組織及び/又は器官特異的な様式において転写的に活性である請求項35に記載の発現ベクター。
【請求項39】
請求項33に記載の組換え核酸を含む宿主細胞。
【請求項40】
請求項34〜38のいずれか1項に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項41】
変異CKIポリペプチドを産生する方法であって、該方法は:
変異CKIポリペプチドをコードする核酸の発現に適切な条件下で請求項39又は40に記載の宿主細胞を培養する工程を含む、方法。
【請求項42】
前記変異CKIポリペプチドを回収する工程をさらに含む請求項41に記載の方法。
【請求項43】
変異CKIポリペプチドをコードする導入遺伝子を含むトランスジェニック植物であって、該トランスジェニック植物は野生型CKIポリペプチドを発現し、該野生型CKIポリペプチドは、(a)サイクリンについての結合親和性を付与するサイクリン結合領域と(b)CDKについての結合親和性を付与するCDK結合領域とを含み、該変異CKIポリペプチドは、参照CKIポリペプチドに比較して少なくとも1つの改変を有するCKIアミノ酸配列を含み、該参照CKIポリペプチドは、
(1)トランスジェニック植物により発現される野生型植物CKIポリペプチド、
(2)(1)に異種な、トランスジェニック植物の細胞内で(1)の野生型CKI機能に実質的に等価な野生型CKI機能を提供し得る野生型CKIポリペプチドからなる群より選択され;
該少なくとも1つの改変は、参照CKIポリペプチドに比較して、CDKについての、変異CKIポリペプチドの改変された結合親和性を付与するように、CDK結合領域内にあり、さらに変異CKIポリペプチドは、参照CKIポリペプチドに比較して、サイクリンについての結合親和性を実質的に維持する、トランスジェニック植物。
【請求項44】
単子葉植物である請求項43に記載のトランスジェニック植物。
【請求項45】
双子葉植物である請求項43に記載のトランスジェニック植物。
【請求項46】
前記参照CKIポリペプチドが、KIP関連性タンパク質(KRP)ファミリーのメンバーである請求項43〜45のいずれか1項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項47】
前記KRPファミリーのメンバーがBrassica napus、Arabidopsis thaliana、Glycine max、トウモロコシ、コムギ、イネ、アルファルファ、綿花、又はポプラのCKIポリペプチドである請求項46に記載のトランスジェニック植物。
【請求項48】
前記KRPファミリーのメンバーがKRP1ポリペプチドである請求項46に記載のトランスジェニック植物。
【請求項49】
前記少なくとも1つの改変がBrassicaKRP1(BnKRP1)のアミノ酸145〜168位に対応する領域内にある請求項46に記載のトランスジェニック植物。
【請求項50】
前記変異CKIポリペプチドが、BrassicaKRP1(BnKRP1)のアミノ酸145〜168位に対応する領域内に少なくとも2つの改変を含む請求項49に記載のトランスジェニック植物。
【請求項51】
前記少なくとも1つの改変がアミノ酸置換を含む請求項49に記載のトランスジェニック植物。
【請求項52】
アミノ酸置換が非アラニンからアラニンへの置換である請求項51に記載のトランスジェニック植物。
【請求項53】
アミノ酸置換が逆帯電されたアミノ酸でのアミノ酸の置換である請求項51に記載のトランスジェニック植物。
【請求項54】
前記少なくとも1つの改変が、KYNFDFモチーフ内にある請求項49に記載のトランスジェニック植物。
【請求項55】
前記変異CKIポリペプチドが、KYNFDFモチーフ内に少なくとも2つの改変を含む請求項54に記載のトランスジェニック植物。
【請求項56】
KYNFDFモチーフ内の少なくとも2つの改変が、BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換を含む請求項54に記載のトランスジェニック植物。
【請求項57】
BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換の少なくとも1つが、非アラニンからアラニンへの置換である請求項56に記載のトランスジェニック植物。
【請求項58】
BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換のそれぞれが、非アラニンからアラニンへの置換である請求項57に記載のトランスジェニック植物。
【請求項59】
BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換の少なくとも1つが、逆帯電されたアミノ酸でのアミノ酸の置換である請求項56に記載のトランスジェニック植物。
【請求項60】
BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換のそれぞれが、逆帯電されたアミノ酸でのアミノ酸の置換である請求項59に記載のトランスジェニック植物。
【請求項61】
変異CKIポリペプチドが、BnKRP1のアミノ酸149位に対応する位置でのアミノ酸置換をさらに含む請求項56〜60のいずれか1項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項62】
BnKRP1のアミノ酸149位に対応する位置でのアミノ酸置換は、非アラニンからアラニンへの置換である請求項61に記載のトランスジェニック植物。
【請求項63】
BnKRP1のアミノ酸149位に対応する位置でのアミノ酸置換は、非保存的な置換である請求項61に記載のトランスジェニック植物。
【請求項64】
請求項56〜63のいずれか1項に記載のトランスジェニック植物であって、変異CKIポリペプチドが、
(a)BnKRP1のアミノ酸164位に対応する位置;
(b)BnKRP1のアミノ酸165位に対応する位置;
の少なくとも1つでのアミノ酸置換をさらに含む、トランスジェニック植物。
【請求項65】
(a)及び(b)の少なくとも1つでのアミノ酸置換は、非アラニンからアラニンへの置換である請求項64に記載のトランスジェニック植物。
【請求項66】
(a)及び(b)の少なくとも1つでのアミノ酸置換は、非保存的置換である請求項64に記載のトランスジェニック植物。
【請求項67】
変異CKIポリペプチドが(a)及び(b)のそれぞれでのアミノ酸置換を含む請求項64に記載のトランスジェニック植物。
【請求項68】
(a)及び(b)でのアミノ酸置換のそれぞれが、非アラニンからアラニンへの置換である請求項67に記載のトランスジェニック植物。
【請求項69】
(a)及び(b)でのアミノ酸置換のそれぞれが、非保存的置換である請求項67に記載のトランスジェニック植物。
【請求項70】
参照CKIポリペプチドが、BnKRP1ポリペプチドである請求項46〜69のいずれか1項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項71】
請求項70に記載のトランスジェニック植物であって、変異CKIポリペプチドが、
(1)BnKRP1 F151A;F153A;
(2)BnKRP1 Y149A;F151A;F153A
(3)BnKRP1 E164A;W165A;又は
(4)BnKRP1 F151A;F153A;E164A;W165A、
である、トランスジェニック植物。
【請求項72】
前記少なくとも1つの改変が、CDK結合領域の切断を含む請求項43〜49のいずれか1項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項73】
参照CKIポリペプチドがBnKRP1ポリペプチドである請求項72に記載のトランスジェニック植物。
【請求項74】
Brassica napus、Arabidopsis thaliana、Glycine max、トウモロコシ、コムギ、イネ、アルファルファ、綿花、ポプラ、カメリナからなる群より選択される請求項43〜73のいずれか1項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項75】
Brassica napus、Glycine max、トウモロコシからなる群より選択される請求項74に記載のトランスジェニック植物。
【請求項76】
参照CKIポリペプチドが、Arabidopsis(Arabidopsis thaliana)のCKIポリペプチドである請求項75に記載のトランスジェニック植物。
【請求項77】
請求項43〜74のいずれか1項に記載のトランスジェニック植物を産生するための方法であって、変異CKIポリペプチドをコードする導入遺伝子を含むベクターを植物に導入する工程を含む、方法。
【請求項78】
野生型CKIポリペプチドを発現する植物細胞において細胞分裂を調節する方法であって、該野生型CKIポリペプチドは、(a)サイクリンについての結合親和性を付与するサイクリン結合領域、(b)CDKについての結合親和性を付与するCDK結合領域を含み;方法は以下の工程:
参照CKIポリペプチドに比較して少なくとも1つの改変を有するCKIアミノ酸配列を含む変異CKIポリペプチドを細胞内で発現する工程であって、該参照CKIポリペプチドは、
(1)植物細胞内で発現される野生型植物CKIポリペプチド、
(2)(1)に異種な、植物細胞内で(1)の野生型CKI機能に実質的に等価な野生型CKI機能を提供し得る野生型CKIポリペプチドからなる群より選択され;
該少なくとも1つの改変は、参照CKIポリペプチドに比較して、CDKについての、変異CKIポリペプチドの改変された結合親和性を付与するように、CDK結合領域内にあり、そして変異CKIポリペプチドは、参照CKIポリペプチドに比較して、サイクリンについての結合親和性を実質的に維持する、工程;並びに
該変異CKIポリペプチドが、植物細胞内で野生型CKIの生物学的活性を阻害することを許容する工程、
を含む、方法。
【請求項79】
前記参照CKIポリペプチドがKIP関連性タンパク質(KRP)ファミリーのメンバーである請求項78に記載の方法。
【請求項80】
変異CKIポリペプチドが、植物細胞内の複数の内因性KRPファミリーのメンバーを拮抗する請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記KRPファミリーのメンバーが、Brassica napus、Arabidopsis thaliana、Glycine max、又はトウモロコシのCKIポリペプチドである請求項79に記載の方法。
【請求項82】
前記KRPファミリーのメンバーが、KRP1ポリペプチドである請求項79に記載の方法。
【請求項83】
前記少なくとも1つの改変が、BrassicaKRP1(BnKRP1)のアミノ酸145〜168位に対応する領域内にある請求項79に記載の方法。
【請求項84】
変異CKIポリペプチドが、BrassicaKRP1(BnKRP1)のアミノ酸145〜168位に対応する領域内に少なくとも2つの改変を含む請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記少なくとも1つの改変がアミノ酸置換を含む請求項83に記載の方法。
【請求項86】
アミノ酸置換は、非アラニンからアラニンへの置換である請求項85に記載の方法。
【請求項87】
アミノ酸置換は、逆帯電されたアミノ酸でのアミノ酸の置換である請求項85に記載の方法。
【請求項88】
前記少なくとも1つの改変が、KYNFDFモチーフ内にある請求項83に記載の方法。
【請求項89】
変異CKIポリペプチドが、KYNFDFモチーフ内に少なくとも2つの改変を含む請求項88に記載の方法。
【請求項90】
KYNFDFモチーフ内の前記少なくとも2つの改変が、BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換を含む請求項89に記載の方法。
【請求項91】
BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換の少なくとも1つが、非アラニンからアラニンへの置換である請求項90に記載の方法。
【請求項92】
BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換のそれぞれが、非アラニンからアラニンへの置換である請求項91に記載の方法。
【請求項93】
BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換の少なくとも1つが、逆帯電されたアミノ酸でのアミノ酸の置換である請求項90に記載の方法。
【請求項94】
BnKRP1のアミノ酸151位と153位に対応する位置でのアミノ酸置換のそれぞれが、逆帯電されたアミノ酸でのアミノ酸の置換である請求項93に記載の方法。
【請求項95】
BnKRP1のアミノ酸149位に対応する位置での変異CKIポリペプチドがアミノ酸置換をさらに含む請求項90〜94のいずれか1項に記載の方法。
【請求項96】
BnKRP1のアミノ酸149位に対応する位置でのアミノ酸置換は、非アラニンからアラニンへの置換である請求項95に記載の方法。
【請求項97】
BnKRP1のアミノ酸149位に対応する位置でのアミノ酸置換は、非保存的な置換である請求項95に記載の方法。
【請求項98】
請求項90〜97のいずれか1項に記載の方法であって、変異CKIポリペプチドが、以下
(a)BnKRP1のアミノ酸164位に対応する位置;及び
(b)BnKRP1のアミノ酸165位に対応する位置;
の少なくとも1つでのアミノ酸置換をさらに含む、方法。
【請求項99】
(a)及び(b)の少なくとも1つでのアミノ酸置換は、非アラニンからアラニンへの置換である請求項98に記載の方法。
【請求項100】
(a)及び(b)の少なくとも1つでのアミノ酸置換は、非保存的置換である請求項98に記載の方法。
【請求項101】
変異CKIポリペプチドが、(a)及び(b)のそれぞれでのアミノ酸置換を含む請求項98に記載の方法。
【請求項102】
(a)及び(b)でのアミノ酸置換のそれぞれが、非アラニンからアラニンへの置換である請求項101に記載の方法。
【請求項103】
(a)及び(b)でのアミノ酸置換のそれぞれが、非保存的置換である請求項101に記載の方法。
【請求項104】
参照CKIポリペプチドが、BnKRP1ポリペプチドである請求項82〜103のいずれか1項に記載の方法。
【請求項105】
請求項104に記載の方法であって、変異CKIポリペプチドが、
(1)BnKRP1 F151A;F153A;
(2)BnKRP1 Y149A;F151A;F153A
(3)BnKRP1 E164A;W165A;又は
(4)BnKRP1 F151A;F153A;E164A;W165A、
からなる群より選択される、方法。
【請求項106】
前記少なくとも1つの改変が、CDK結合領域の切断を含む請求項78〜83のいずれか1項に記載の方法。
【請求項107】
参照CKIポリペプチドがBnKRP1ポリペプチドである請求項106に記載の方法。
【請求項108】
変異CKIポリペプチドをコードする組換え核酸を植物細胞に導入する工程をさらに含む請求項78〜107のいずれか1項に記載の方法。
【請求項109】
組換え核酸が発現ベクターである請求項108に記載の方法。
【請求項110】
植物細胞が、Brassica napus、Arabidopsis thaliana、Glycine max、トウモロコシからなる群より選択される植物由来である請求項78〜109のいずれか1項に記載の方法。
【請求項111】
植物が、Brassica napus、Glycine max、トウモロコシからなる群より選択される請求項110に記載の方法。
【請求項112】
参照CKIポリペプチドがArabidopsis thalianaのCKIポリペプチドである請求項111に記載の方法。
【請求項113】
植物の活力を増大するための方法であって、以下の工程:
参照KRPポリペプチドに比較して少なくとも1つの改変を有するKRPアミノ酸配列を含む変異KRPポリペプチドを植物内で発現する工程であって、該参照KRPポリペプチドは、
(1)植物内で発現される野生型KRPポリペプチド、
(2)(1)に異種な、植物の細胞内で(1)の野生型KRP機能に実質的に等価な野生型KRP機能を提供し得る野生型KRPポリペプチドからなる群より選択され;
該少なくとも1つの改変は、参照KRPポリペプチドに比較して、CDKについての、変異KRPポリペプチドの改変された結合親和性を付与するように、CDK結合領域内にあり、そして変異KRPポリペプチドは、参照KRPポリペプチドに比較して、サイクリンについての結合親和性を実質的に維持する、工程;並びに
該変異KRPポリペプチドが、植物の活力を増大するように植物内で野生型KRPの生物学的活性を阻害することを許容する工程、
を含む、方法。
【請求項114】
植物の根の質量を増大するための方法であって、以下の工程:
参照KRPポリペプチドに比較して少なくとも1つの改変を有するKRPアミノ酸配列を含む変異KRPポリペプチドを植物内で発現する工程であって、該参照KRPポリペプチドは、
(1)植物内で発現される野生型KRPポリペプチド、
(2)(1)に異種な、植物の細胞内で(1)の野生型KRP機能に実質的に等価な野生型KRP機能を提供し得る野生型KRPポリペプチドからなる群より選択され;
該少なくとも1つの改変は、参照KRPポリペプチドに比較して、CDKについての、変異KRPポリペプチドの改変された結合親和性を付与するように、CDK結合領域内にあり、そして変異KRPポリペプチドは、参照KRPポリペプチドに比較して、サイクリンについての結合親和性を実質的に維持する、工程;並びに
該変異KRPポリペプチドが、植物において根の質量を増大するように植物内で野生型KRPの生物学的活性を阻害することを許容する工程、
を含む、方法。
【請求項115】
植物の種子の大きさを増大するための方法であって、以下の工程:
参照KRPポリペプチドに比較して少なくとも1つの改変を有するKRPアミノ酸配列を含む変異KRPポリペプチドを植物内で発現する工程であって、該参照KRPポリペプチドは、
(1)植物内で発現される野生型KRPポリペプチド、
(2)(1)に異種な、植物の細胞内で(1)の野生型KRP機能に実質的に等価な野生型KRP機能を提供し得る野生型KRPポリペプチドからなる群より選択され;
該少なくとも1つの改変は、参照KRPポリペプチドに比較して、CDKについての、変異KRPポリペプチドの改変された結合親和性を付与するように、CDK結合領域内にあり、そして変異KRPポリペプチドは、参照KRPポリペプチドに比較して、サイクリンについての結合親和性を実質的に維持する、工程;並びに
該変異KRPポリペプチドが、植物の種子の大きさを増大するように植物内で野生型KRPの生物学的活性を阻害することを許容する工程、
を含む、方法。
【請求項116】
植物において早期の発芽を増すための方法であって、以下の工程:
参照KRPポリペプチドに比較して少なくとも1つの改変を有するKRPアミノ酸配列を含む変異KRPポリペプチドを植物内で発現する工程であって、該参照KRPポリペプチドは、
(1)植物内で発現される野生型KRPポリペプチド、
(2)(1)に異種な、植物の細胞内で(1)の野生型KRP機能に実質的に等価な野生型KRP機能を提供し得る野生型KRPポリペプチドからなる群より選択され;
該少なくとも1つの改変は、参照KRPポリペプチドに比較して、CDKについての、変異KRPポリペプチドの改変された結合親和性を付与するように、CDK結合領域内にあり、そして変異KRPポリペプチドは、参照KRPポリペプチドに比較して、サイクリンについての結合親和性を実質的に維持する、工程;並びに
該変異KRPポリペプチドが、植物において早期の発芽を増すように植物内で野生型KRPの生物学的活性を阻害することを許容する工程、
を含む、方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−502175(P2009−502175A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−524180(P2008−524180)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/029349
【国際公開番号】WO2007/016319
【国際公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(508029745)ターゲット・グロース・インコーポレーテッド (2)
【Fターム(参考)】