説明

金属の味をマスキングする鉄および銅塩の混合物

本発明は、鉄供給源および/または銅供給源を含む、金属の味がしない新規経口用組成物、その製造方法、および、栄養サプリメントとしての鉄の供給のバランスを保つためのその使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄供給源および/または銅供給源を含む、金属の味がしない新規経口用組成物、その製造方法、および、栄養サプリメントとしての鉄の供給のバランスを保つためのその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄は、殆どの生命体および正常なヒトの生理にとって必須である。鉄は、良好な健康を維持する多くのタンパク質および酵素の不可欠な部分である。ヒトでは、鉄は、酸素運搬に関わるタンパク質の必須成分である (Dallman PR. Biochemical basis for the manifestations of iron deficiency. Annu Rev Nutr 1986, 6, 13-40)。それは、細胞の増殖および分化の調節にも必須である (Andrews NC. Disorders of iron metabolism. N Engl J Med 1999, 341, 1986-95)。鉄欠乏は、細胞への酸素運搬を限定し、疲労、乏しい作業能率および免疫の低下をもたらす (Haas JD, Brownlie T 4th. Iron deficiency and reduced work capacity: a critical review of the research to determine a causal relationship. J Nutr 2001, 131, 691S-6S, Bhaskaram P. Immunobiology of mild micronutrient deficiencies. Br J Nutr 2001, 85, S75-80)。
【0003】
鉄を含有する栄養剤またはサプリメント(dietary supplement)として使用するためのいくつかの経口用組成物が知られている。既知組成物は、例えば、鉄欠乏症状の処置用の、高用量の鉄を含有する総合ビタミン剤およびミネラル・サプリメントまたは経口投与形である。しかしながら、不快な金属の味を回避するために、鉄の量は限定され、鉄含有顆粒または錠剤の被覆、味をマスキングする香味料の混合、カプセルの使用などの複雑かつ高価な味のマスキング技術の使用が必要である。
【発明の開示】
【0004】
本発明の目的は、金属の不快な味のない、複雑かつ高価な味のマスキング技術を回避する、鉄供給源および/または銅供給源を含有する代替的経口用組成物を提供することである。
【0005】
驚くべきことに、本発明による組成物の金属の不快な味を回避できることが見出された。
【0006】
本発明の主題は、鉄ポリマルトース、カルボニル鉄からなる群から選択される鉄供給源、および/または、銅供給源としてのクエン酸銅を含む、経口用組成物である。本発明による経口用組成物には、金属の不快な味、特に後味がない。
【0007】
鉄供給源の鉄ポリマルトースは、多核鉄(III)水酸化物および部分的に加水分解されたデキストリン(ポリマルトース)との水溶性巨大分子複合体である。鉄ポリマルトースは知られており、Martindale 32nd edition, 12864-h, p 1349 に記載されている。
【0008】
鉄供給源のカルボニル鉄は、7μmより小さい平均粒径を有する特別な精製元素状鉄の形態である。カルボニル鉄は、CAS番号7439−89−6、BP73で知られている。
【0009】
本発明によると、クエン酸銅には、水和物などの任意の種類の溶媒和物が含まれる。好ましくは、クエン酸銅の2.5水和物(hemipentahydrate)を使用する。
【0010】
本発明による組成物中の鉄供給源の量は、鉄を基準として、1ないし60mg、好ましくは、2ないし20mgである。
【0011】
本発明による組成物中のクエン酸銅の量は、銅を基準として、0.1ないし2mg、好ましくは、0.3ないし1.1mgである。
【0012】
特に、組成物中の鉄と銅の比は、1:2ないし50:1、好ましくは5:1ないし25:1、最も好ましくは10:1ないし20:1である。「比」は、本発明の目的上、鉄および銅を基準として、個々の成分の重量による比を意味する。
【0013】
本発明による組成物は、ビタミンおよび無機物などのさらなる有効成分を含み得る。ビタミンには、ビタミンA、ベータカロテン、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンD3(コレカルシフェロール)、ビタミンE(酢酸トコフェロール)、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ニコチンアミド、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6(ピリドキシン)、葉酸、ビタミンB12(シアノコバラミン)、ビタミンK1およびビオチンが含まれるが、これらに限定されない。無機物には、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウムなどのカルシウム塩;リン酸マグネシウムまたは酸化マグネシウムなどのマグネシウム塩;クエン酸亜鉛などの亜鉛塩;セレン酸ナトリウムなどのセレン塩;ヨウ化カリウム;硫酸マンガンなどのマンガン塩;モリブデン酸ナトリウムなどのモリブデン酸塩;塩化クロムなどのクロム塩;塩化ナトリウムおよび塩化カリウムが含まれるが、これらに限定されない。
【0014】
さらに、本発明による組成物は、加えて、フマル酸鉄60% Descote も含み得る。好ましい組成物は、クエン酸銅およびフマル酸鉄60% Descote を含む。
【0015】
フマル酸鉄60% Descote は、40%モノ−およびジ−グリセリドで被覆された60%フマル酸鉄を含有する(Merck index 12th edition, p4087, ref 4094, Martindale 32nd edition, p 1339 ref 5054)。
【0016】
本発明の主題は、鉄ポリマルトースおよびカルボニル鉄からなる群から選択される鉄供給源、および/またはクエン酸銅、および、場合により少なくとも1種のさらなる無機物および/またはビタミンを含む経口用組成物である。
【0017】
本発明による組成物は、1日に1回またはそれ以上、好ましくは3回まで、より好ましくは2回まで、経口投与される。各投与につき、同時に摂取される投与形の数は、2個を超えないべきである。
【0018】
本発明による組成物は、栄養サプリメントまたはサプリメントとして、患者における鉄の供給のバランスを保つために使用できる。患者は、本発明の目的上、ヒトを含む哺乳動物である。
【0019】
それにも拘わらず、体重、有効成分に対する個体の挙動、製剤のタイプおよび投与を行う時間または間隔に応じて、特定された量から逸脱することが有利な場合があり得る。例えば、上述の最小量より少なくて十分な場合があり得、一方で、特定された上限を超えなければならない場合もある。
【0020】
本発明による組成物は、本発明の化合物を送達し、錠剤、口腔内で迅速に崩壊する錠剤(口内崩壊錠(orodispersible tablet))、散剤、サシェ剤、顆粒剤、ペレット剤、チュアブル錠、チューインガム、分散可能錠剤、例えば発泡錠または発泡顆粒剤などの発泡組成物、液状物、液剤、乳剤、ゲル、シロップ剤または滴剤を含むがこれらに限定されない、適する投与形を含む。
【0021】
好ましいのは、錠剤、顆粒剤、口内崩壊錠、チュアブル錠、チューインガム、分散可能錠剤、発泡錠および発泡顆粒剤である。より好ましくは、投与形は、チュアブル錠、口内崩壊錠、チューインガム、分散可能錠剤、発泡錠および発泡顆粒剤である。
【0022】
経口投与形の成分は、医薬および栄養サプリメントに許容され、生理的に許容されるもの、例えば:増量剤として、セルロース誘導体(例えば、結晶セルロース)、糖類(例えばラクトース)、糖アルコール(例えば、マンニトール、ソルビトール)、無機増量剤(例えばリン酸カルシウム)、結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、スターチ誘導体およびセルロース誘導体)、および所望の特性の医薬および栄養サプリメントの製剤を産生するために必要とされる全ての他の補助剤、例えば、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム)、例えば崩壊剤(例えば架橋ポリビニルピロリドン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース)、例えば湿潤剤(例えばラウリル硫酸ナトリウム)、例えば放出遅延剤(例えば、セルロース誘導体、ポリアクリル酸誘導体)、例えば安定化剤、例えば甘味料、例えば抗酸化剤、例えば防腐剤、例えば香味料、例えば着色用色素、例えば発泡性の一対、好ましくは酸成分としてのクエン酸および塩基性成分としての炭酸ナトリウムおよび/または炭酸水素ナトリウムである。
【0023】
液状製剤は、同様に、医薬および栄養サプリメントに通常である補助剤を使用して標準的方法により製造され、溶解または懸濁された有効成分を含有する。これらの医薬および栄養サプリメントの製剤の典型的な投与量は、1ないし10mlである。これらの液状製剤における補助剤の例は、溶媒(例えば水、アルコール、天然および合成油、例えば中鎖結合トリグリセリド類)、可溶化剤(例えばグリセロール、グリコール誘導体)、湿潤剤(例えばポリソルベート、ラウリル硫酸ナトリウム)、および、所望の特性の医薬および栄養サプリメントの製剤の製造に必要とされるさらなる補助剤、例えば、増粘剤、例えばpH−補正剤、例えば甘味料および香味料、例えば抗酸化剤、例えば安定化剤、例えば防腐剤である。
【0024】
当業者に周知の医薬および栄養サプリメントのための補助剤は、例えば、以下の手引き書にも記載されている:"Handbook of Pharmaceutical Excipients", Wade, A. & Weller, PJ., American Pharmaceutical Association, Washington, 2nd edition 1994。
【0025】
本明細書で言及する投与形は、一般的な標準方法により製造される。例えば、錠剤またはチュアブル錠は、有効成分を補助剤と共に混合および/または造粒し、最終的に錠剤に打錠される混合物を形成させることにより製造できる。場合により、異なる成分および補助剤を含有する異なる混合物を、予め混合し、組み合わせて最終的混合物とすることができ、次いでそれを錠剤に打錠する。発泡製剤の場合、酸/塩基の対を、例えば最終混合物に添加するか、または、酸および塩基を別の時に混合物に添加する。また、塩基および酸を、最終的に組み合わせられる異なる混合物に添加できる。
【0026】
本発明の組成物の利点は、組成物の製造のために、錠剤の被覆または顆粒の被覆または鉄成分のカプセルへの封入などの、先行技術で知られている複雑かつ高価な味のマスキング技術が必要ではないことである。本発明の組成物は、簡潔かつ周知の標準的方法により製造できる。他の周知の味のマスキング方法は、不快な味を覆い隠すための香味料の添加である。この味のマスキング方法は、通常、各場合で選択されなければならない少数の適用可能な香味料のみに限定される。しかしながら、香味料の成分は、本発明の組成物において、味のマスキングに必要ではない。
【0027】
本発明の主題は、鉄ポリマルトースおよびカルボニル鉄からなる群から選択される鉄供給源および銅供給源としてのクエン酸銅を含む経口用組成物であり、それには金属の味、特に後味がなく、それは、被覆錠剤、被覆顆粒剤またはカプセル剤ではない。
【0028】
本発明の主題は、鉄ポリマルトースおよびカルボニル鉄からなる群から選択される鉄供給源および銅供給源としてのクエン酸銅、および、場合により少なくとも1種のさらなる無機物および/またはビタミンを含む経口用組成物あり、この組成物には金属の味がなく、それは、被覆錠剤、被覆顆粒剤またはカプセル剤ではない。
【0029】
好ましいのは、迅速に崩壊する口内崩壊錠である。崩壊時間は、100秒以下、好ましくは80秒以下である。
【実施例】
【0030】
実施例:
実施例1:
【表1】

【0031】
実施例2:
【表2】

【0032】
さらなる補助剤を実施例1または2に添加できる:
【表3】

【0033】
実施例3:
【表4】

【0034】
実施例4:
【表5】

【0035】
さらなる補助剤を実施例3または4に添加できる:
【表6】

qs: 適量 = 錠剤重量に到達するまで添加する量
【0036】
実施例5:
【表7】


【表8】

【0037】
実施例6:
【表9】


【表10】

【0038】
実施例7:発泡錠の製造方法
(実施例3および4の製造方法)
ビタミンの混合物:
ドラム中で、チアミン一リン酸エステル塩化物二水和物、リン酸リボフラビンナトリウム、ピリドキシン塩酸塩、塩化ナトリウムおよびソルビトール(一部)を、合わせて混合し、予混合物1とする。配合機のタンクに、以下の成分を導入し、混合する:予混合物1、アスコルビン酸、ビタミンAパルミチン酸塩、ビタミンE粉末、ニコチンアミド、ベータタブ10%E、パントテン酸カルシウム、オレンジ香料、パッションフルーツ香料、無水炭酸ナトリウム、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、クロスポビドン、ソルビトール(残りの部分)、ビートレッド。
【0039】
無機物の顆粒:
以下の成分を混合する:クエン酸銅2.5HO、クエン酸亜鉛三水和物、鉄供給源、硫酸マンガン一水和物、炭酸カルシウム、マルチトール、リン酸水素カルシウム無水物(残りの部分)、グリセロリン酸カルシウム、リン酸水素マグネシウム三水和物、炭酸水素ナトリウムおよび塩化カリウム。その後、精製水、モリブデン酸ナトリウム二水和物、セレン酸ナトリウム無水物、ヨウ化カリウム、エタノール、脂肪酸のスクロースエステル、ポビドンK90および塩化クロム六水和物からなる結合溶液を噴霧することにより、混合物を造粒する。顆粒を乾燥させ、冷却し、篩過する。
【0040】
最終混合物:
ドラム中で、葉酸、ビオチン、ビタミンB12、ビタミンK1、ビタミンD3およびソルビトール(=予混合物2)を合わせて混合する。転倒式混合機のタンク中で、無機物の顆粒、ビタミンの混合物、予混合物2および無水クエン酸を混合し、最終混合物とする。
打錠:
均一な最終混合物を回転式打錠機で錠剤に打錠する。
【0041】
実施例8:チュアブル錠の製造方法
予混合物:
ドラム中で、乾燥ビタミンD3、チアミン一硝酸塩、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、葉酸1、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム、ビオチン、クエン酸銅2.5HO、硫酸マンガン一水和物、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン、オレンジ香料、パッションフルーツ香料、酸化鉄黄、アスパルテーム、スクラロースNF微粉化、ペアリトール(pearlitol)SD200を15分間混合する。
【0042】
最終混合物:
その後、予混合物、ビタミンAパルミチン酸塩、ニコチンアミド、乾燥ビタミンE、アスコルビン酸、炭酸カルシウム、重質酸化マグネシウム、鉄供給源、クエン酸亜鉛3HO、無水クエン酸、キシリトール、タルク、ペアリトールSD200およびソルビトールを20分間混合する。ステアリン酸マグネシウムを添加し、混合物を再度さらに5分間混合する。
打錠:
均一な最終混合物を回転式打錠機で錠剤に打錠する。
【0043】
実施例9:口内崩壊錠の製造
予混合物:
ドラム中で、乾燥ビタミンD3、チアミン一硝酸塩、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、葉酸、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム、ビオチン、クエン酸銅2,5HO、硫酸マンガン一水和物、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン、パイナップル香料、パッションフルーツ香料、酸化鉄黄、アスパルテームおよびファーマバーストC1を15分間混合する。
【0044】
最終混合物:予混合物、ビタミンAパルミチン酸塩、ニコチンアミド、乾燥ビタミンE、アスコルビン酸、炭酸カルシウム、重質酸化マグネシウム、鉄供給源、クエン酸亜鉛3HO、無水クエン酸、炭酸水素ナトリウムおよびファーマバーストC1を20分間混合する。その後、ステアリン酸マグネシウムを添加し、それを再度さらに5分間混合する。
打錠:
均一な最終混合物を回転式打錠機で錠剤に打錠する。
【0045】
実施例10:小児用錠剤
【表11】

【0046】
実施例11:
【表12】

【表13】

【0047】
実施例11にさらなる補助剤を添加できる:
【表14】

qs: 十分量 = 錠剤重量に到達するまで添加する量
1)理論的錠剤重量4800mgを得るために、半量のマンニトールSD200および半量のソルビトールを使用する。
2)マンニトール100メッシュの量は、顆粒中の無機物内容に応じて調節する。
【0048】
実施例11の製造方法:
ビタミンの混合物:
ドラム中で、ビタミンD3 100 CWS、ビオチン、葉酸、ビタミンB12 0.1%WS、ビタミンK1 5% SD、補酵素Q10 10% CWS/S、モリブデン酸ナトリウム二水和物、セレン酸ナトリウム無水物およびマンニトール(一部)を合わせて混合し、予混合物1とする。配合機のタンクに、以下の成分を導入し、混合する:予混合物1、ビタミンAパルミチン酸塩、ニコチンアミド、パントテン酸カルシウム、ビタミンE粉末、ピリドキシン塩酸塩、リボフラビンリン酸ナトリウム、チアミン一リン酸、ベータタブ10%E、クロスポビドン、ビートレッドおよびマンニトール(一部)。
【0049】
無機物の顆粒:
以下の成分を混合する:クエン酸銅2.5HO、クエン酸亜鉛三水和物、鉄供給源、硫酸マンガン一水和物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム二水和物、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウム、無水クエン酸およびマンニトール(残部)。その後、混合物を、エタノール、脂肪酸のスクロースエステル、ヨウ化カリウムおよび塩化クロム六水和物からなる結合溶液を噴霧することにより造粒する。顆粒を乾燥し、冷却し、篩過する。
【0050】
最終混合物:
回転式混合機のタンク中で、無機物の顆粒、ビタミンの混合物、アスコルビン酸、炭酸水素ナトリウム、ソルビトール、無水炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、オレンジ香料、パッションフルーツ香料、アセスルファムカリウム、アスパルテームおよびマンニトールSD200を混合し、最終混合物とする。
錠剤化:
均一な最終混合物を回転式打錠機で錠剤に打錠する。
【0051】
結果:
実施例1ないし6、10および11は、経口投与されると、金属の不快な味を示さない。
実施例5および6(口内崩壊錠)の崩壊時間は67秒である。崩壊時間は、当業者に知られている標準的方法により測定できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄ポリマルトースおよびカルボニル鉄からなる群から選択される鉄供給源、および/または、銅供給源としてのクエン酸銅を含む、経口用組成物。
【請求項2】
金属の味がない、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
銅塩が2.5水和物である、請求項1または請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
鉄供給源の量が鉄を基準として1ないし60mgである、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
クエン酸銅の量が銅を基準として0.1ないし2mg、好ましくは0.3ないし1.1mgである、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
少なくとも1種のさらなる無機物および/またはビタミンを含む、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
さらにフマル酸鉄60% Descoteを含む、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
クエン酸銅およびフマル酸鉄60% Descoteを含む、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の組成物を含む経口用栄養サプリメント。
【請求項10】
チュアブル錠、口内崩壊錠または発泡製剤である、請求項9に記載の経口用栄養サプリメント。
【請求項11】
100秒以下の崩壊時間を有する迅速に崩壊する口内崩壊錠である、請求項10に記載の経口用栄養サプリメント。
【請求項12】
請求項9または請求項11に記載の経口用栄養サプリメントの製造方法。
【請求項13】
患者における鉄の供給のバランスを保つための、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の組成物の使用。

【公表番号】特表2009−511515(P2009−511515A)
【公表日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−534893(P2008−534893)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際出願番号】PCT/EP2006/009434
【国際公開番号】WO2007/042153
【国際公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(506161290)バイエル・コンシューマー・ケア・アクチェンゲゼルシャフト (7)
【氏名又は名称原語表記】Bayer Consumer Care AG
【Fターム(参考)】