説明

金属ストリップの冷却装置及び冷却方法

【課題】設備コストやランニングコストの低減が可能であると共に、設備スペースも狭めることが可能な金属ストリップの冷却装置及び冷却方法を提供する。
【解決手段】長尺な金属ストリップSをその長さ方向に送って連続的に冷却処理する金属ストリップの冷却装置において、円筒体状に形成され、金属ストリップの長さ方向に複数配設されると共にそれらの軸心Yが金属ストリップの幅方向に沿って配置されて、金属ストリップを冷却するために当該金属ストリップがそのロール表面2aに接触される冷却用ロール2と、円筒体状に形成され、少なくともいずれかの冷却用ロールと並行に配置されて、金属ストリップの幅方向両端側を冷却用ロールのロール表面に向かって強制的に押圧する押さえ用ロール3とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設備コストやランニングコストの低減が可能であると共に、設備スペースも狭めることが可能な金属ストリップの冷却装置及び冷却方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鋼帯などの長尺な金属ストリップの冷却装置、例えば連続焼鈍設備には、金属ストリップを冷却するための冷却帯が設けられている。
【0003】
高張力鋼板の様に、高強度の鋼板を製造するには急速冷却が必要であり、各種のアイデアが検討され、その内の幾つかが、実用されている。その代表例は水焼入である。巨大な冷却能を有するが、表面の酸化膜を除去する為に酸洗設備が必要となる。又、金属ストリップは、水温迄冷却される為、以降のプロセスの関係上、400〜500℃迄の再加熱が必須となり、省エネ、CO2削減の観点からは、望ましくない。
【0004】
近年脚光を浴びているのは、ガスジェットによる急速冷却である。最終冷却温度を任意に設定できる為、水焼入の様な再加熱が不要である。又、不活性あるいは還元性ガスを用いる為、酸洗も不要である。対流による熱伝達の為、応答性が良く、金属ストリップの巾方向の温度分布制御も容易である。しかしながら、冷却速度を上げる為には、冷却ファンの容量を大きくせざるを得ず、結果モータ容量の巨大化を招く。又、更なる冷却能の向上には、炉内の水素濃度を高めざるを得ず、防爆対策等安全面での配慮が不可欠である。
【0005】
上記の欠点を克服し、両者の中間の冷却能を有するものとして、ロール冷却がある。ロール冷却では、長さ方向に送られる金属ストリップを冷却用のロールの表面に接触させ、これにより金属ストリップを急速冷却するようにしている。しかしながら、金属ストリップをロールで曲げるようにしているため、金属ストリップに反りが発生し、金属ストリップの幅方向両端部をロールに接触させることができず、温度ムラが発生するという問題が知られている。
【0006】
この種の問題を解決するために、特許文献1では、ロール冷却帯を有する薄鋼板連続焼鈍設備において、該ロール冷却帯直後に巾方向冷却分布調整型噴流冷却装置を配設するようにしている。
【0007】
特許文献2では、冷却ロールの入側と出側にブライドルロールを夫々配し、冷却ロールとブライドルロールとの間に、ガスジェットノズルを設けると共に、ブライドルロール側にストリップ幅方向の温度プロフィルを測定できる板温計を設置して、その測定値を制御演算装置に入力する。この制御演算装置は上記測定値入力により、ストリップ幅方向の板温分布が均一になるように、ガスジェットノズルに指令を出し、これらのストリップ幅方向冷却量調整を行うようにしている。
【0008】
特許文献3では、冷却ロールの入側と出側にブライドルロールを夫々配し、入側ブライドルロールと冷却ロールとの間及び冷却ロールと出側ブライドルロールの間に、夫々ガスジェットノズルを設けると共に、ブライドルロール側にストリップ幅方向の温度プロフィルを測定できる板温計を設置して、その測定値を制御演算装置に入力する。この制御演算装置は上記測定値入力により、ストリップ幅方向の板温分布が均一になるように、ガスジェットノズルに指令を出し、これらのストリップ幅方向冷却量調整を行うようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平2−274822号公報
【特許文献2】特開平5−202428号公報
【特許文献3】特開平5−202430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
いずれの特許文献にあっても、温度ムラの発生を防止するために、適宜位置に噴流冷却装置やガスジェットノズルを設けるようにしている。しかしながら、この種のガスジェットノズル等は、ガスの供給系(冷却ファン、ガスクーラ、ヒータ、循環ダクト等)を有していて構造が複雑であると共に、設備コストやランニングコストが嵩むという課題があった。また、ブライドルロールと冷却ロールの間などにガスジェットノズル等を設けなければならないために、長い設備スペースが必要になるという課題もあった。
【0011】
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、ガスジェットノズル等よりも設備コストやランニングコストの低減が可能であると共に、設備スペースも狭めることが可能な金属ストリップの冷却装置及び冷却方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明にかかる金属ストリップの冷却装置は、長尺な金属ストリップをその長さ方向に送って連続的に冷却処理する金属ストリップの冷却装置において、円筒体状に形成され、上記金属ストリップの長さ方向に複数配設されると共にそれらの軸心が該金属ストリップの幅方向に沿って配置されて、該金属ストリップを冷却するために当該金属ストリップがそのロール表面に接触される冷却用ロールと、円筒体状に形成され、少なくともいずれかの上記冷却用ロールと並行に配置されて、上記金属ストリップの幅方向両端側を該冷却用ロールの上記ロール表面に向かって強制的に押圧する押さえ用ロールとを備えたことを特徴とする。
【0013】
前記押さえ用ロールは、前記金属ストリップが前記ロール表面に接触する区間内に、複数配設されることを特徴とする。
【0014】
前記押さえ用ロールは、前記金属ストリップが前記ロール表面に接触を開始する、これら金属ストリップとロール表面の接点位置に配置されることを特徴とする。
【0015】
前記押さえ用ロールには、これを位置調整するための移動手段が設けられることを特徴とする。
【0016】
前記押さえ用ロールには、これを前記金属ストリップに押圧する押圧力の調整が可能な押圧手段が備えられることを特徴とする。
【0017】
前記押さえ用ロールには、前記金属ストリップを冷却するために、該押さえ用ロールに冷媒を供給する冷媒供給手段が設けられることを特徴とする。
【0018】
本発明にかかる金属ストリップの冷却方法は、長尺な金属ストリップをその長さ方向に送って連続的に冷却処理する金属ストリップの冷却方法において、上記金属ストリップを冷却用ロールのロール表面に接触させて冷却する際に、該金属ストリップの幅方向両端側を該冷却用ロールの該ロール表面に向かって強制的に押圧する押圧工程を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明にかかる金属ストリップの冷却装置及び冷却方法にあっては、ガスジェットノズル等よりも設備コストやランニングコストを低減できると共に、設備スペースも狭めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る金属ストリップの冷却装置及び冷却方法の好適な一実施形態を説明するための冷却帯を示す概略図である。
【図2】図1に示した冷却帯の要部拡大構成図である。
【図3】本発明に係る金属ストリップの冷却装置及び冷却方法の第1変形例を示す概略図である。
【図4】本発明に係る金属ストリップの冷却装置及び冷却方法の第2変形例を示す概略図である。
【図5】金属ストリップに発生する反りの様子を説明する概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、本発明に係る金属ストリップの冷却装置及び冷却方法の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1及び図2には、金属ストリップの冷却装置の一例である連続焼鈍装置に備えられる、ガスタイトな冷却帯1が示されている。
【0022】
金属ストリップの連続焼鈍装置は、長尺な鋼帯等の金属ストリップSをその長さ方向に送って連続的に焼鈍処理するようになっている。金属ストリップの連続焼鈍装置には、加熱処理後の金属ストリップSが送り込まれ、この金属ストリップSを順次連続的に冷却するための冷却帯1が設けられる。
【0023】
冷却帯1には従来周知のように、金属ストリップSの長さ方向に沿う送り方向に、互いに隙間Cを隔てて、水冷式などの冷却用ロール2が複数配設される。これら冷却用ロール2は、円筒体状に形成され、円筒面であるロール表面2aが冷却面とされる。
【0024】
円筒体状の冷却用ロール2は、その軸心Yが金属ストリップSの長さ方向(送り方向)と直交する幅方向に沿って配置される。冷却用ロール2は、これを図示しない駆動手段で回転駆動するために、軸心Y周りに回転自在に支持される。冷却帯1に送り込まれる金属ストリップSは、冷却用ロール2のロール表面2aに接触して冷却されつつ、冷却用ロール2の回転作用で送られるようになっている。
【0025】
隣接配置される冷却用ロール2の相互関係について説明すると、これら冷却用ロール2は、隣り合うもの同士で金属ストリップSの表裏面を交互に冷却しつつ送るために、互いに反対方向に回転駆動されて、冷却用ロール2間の隙間Cが金属ストリップSの送り経路となるように設定されている。
【0026】
図示例にあっては、金属ストリップSを左方から右方へ送る場合が示されていて、最も左側の初段の冷却用ロール2が右回りに回転駆動され、これよりも順次右方へ向かって配列される冷却用ロール2は交互に、左回り及び右回りに回転駆動される。そして、金属ストリップSは、冷却用ロール2間の隙間Cを通るように、送り方向前方の冷却用ロール2の出側で曲げられつつ、送り方向後方の冷却用ロール2の入側へ送られるようになっている。
【0027】
これにより、金属ストリップSは、隣接配置される冷却用ロール2の一方のロール表面2aで、例えばその裏面が冷却され、他方の冷却用ロール2のロール表面2aで表面が冷却される。
【0028】
冷却用ロール2では、金属ストリップSは、ロール表面2aに接触する区間Dで冷却作用を受ける。隣接する冷却用ロール2相互の軸心Y位置を上下方向に大きく位置ずれさせると、接触区間Dが拡張される。
【0029】
金属ストリップSは、円筒面であるロール表面2aに対し、接線方向から進入し、接線方向へ送り出されるようになっていて、金属ストリップSがロール表面2aに接触を開始する接触開始位置と接触を終了する接触終了位置は幾何学的に、これら金属ストリップSとロール表面2aとの接点位置Eとなる。
【0030】
冷却用ロール2には、金属ストリップSが接触する区間Dのロール表面2aに面して、当該冷却用ロール2と並行に、押さえ用ロール3が配置される。押さえ用ロール3はすべての冷却用ロール2に、対で設けても良いし、いずれかの冷却用ロール2に対して選択的に設けても良い。押さえ用ロール3は、金属ストリップSの幅方向両端外方へ迫り出す長さ寸法の円筒体状に形成される。
【0031】
押さえ用ロール3の両端には、当該押さえ用ロール3を回転自在に支持する一対の支軸4が設けられる。押さえ用ロール3の支軸4には、冷却用ロール2のロール表面2aに接触する金属ストリップSの幅方向両端側を当該ロール表面2aに向かって強制的に押圧するために、押さえ用ロール3をロール表面2aに向かって押し付ける押圧手段5が設けられる。
【0032】
これにより、金属ストリップSは、少なくともその幅方向両端側がロール表面2aと押さえ用ロール3との間に挟み込まれるようになっている。押圧手段5は例えば、空圧・油圧シリンダやモータなどで構成される。押圧手段5は、押さえ用ロール3を金属ストリップSに押圧する押圧力を調整することが可能な構造であることが好ましい。
【0033】
押さえ用ロール3には、これを位置調整するための移動手段7が設けられる。本実施形態にあっては移動手段7は、支軸4及び押圧手段5を介して、押さえ用ロール3に設けられている。移動手段7は例えば、上下方向位置を調整する第1ラックアンドピニオン装置8と、第1ラックアンドピニオン装置8に搭載され、前後方向位置を調整する第2ラックアンドピニオン装置9とから構成される。
【0034】
第1ラックアンドピニオン装置8の第1ラック8aに設けた上下移動ブリッジ8bに、第2ラックアンドピニオン装置9が設けられ、第2ラックアンドピニオン装置9の前後移動する第2ラック9aに、押圧手段5を介して、押さえ用ロール3の支軸4が取り付けられている。
【0035】
押さえ用ロール3には、金属ストリップSを冷却するために、押さえ用ロール3に冷却水などの冷媒を供給する冷媒供給手段10が設けられる。冷媒供給手段10は、冷媒を吸引吐出するポンプ11と、冷媒をポンプ11から一方の支軸4へ供給し、他方の支軸4からポンプ11へ戻す循環系12と、循環系12に設けられ、冷媒を冷却する冷却器13とから構成される。押さえ用ロール3は、冷媒を流通させるための流路を有する。
【0036】
これにより、押さえ用ロール3によっても、金属ストリップSが冷却される。また、冷却用ロール2のサーマルクラウンも防止することができる。押さえ用ロール3には、金属ストリップSの幅方向に、押さえ用ロール3の温度を調整する温度調整手段を設けることも可能である。
【0037】
次に、本実施形態に係る金属ストリップの冷却方法について説明する。金属ストリップSを冷却用ロール2のロール表面2aに接触させて冷却する際に、押さえ用ロール3を押圧手段5で押圧することにより、金属ストリップSの幅方向両端側をロール表面2aに向かって強制的に押圧する押圧工程を備える。
【0038】
押圧する際には、押さえ用ロール3位置を移動手段7によって調整する。押圧力は、押圧手段5によって調整される。押さえ用ロール3に供給する冷媒によって、金属ストリップSは押さえ用ロール3によっても冷却される。これにより、金属ストリップSの幅方向両端側をロール表面2aに押し付けて密着させることができ、金属ストリップSは幅方向全域に亘って均一に冷却される。
【0039】
従来、冷却ムラの発生は、冷却用ロール1と金属ストリップSとの接触面圧が低いために生ずると考えられている。すなわち、金属ストリップSを冷却用ロール1に巻き付けて曲率を与えると、金属ストリップSのロール接触面側にはロール軸方向に引張応力が生じ、またその反対側には圧縮応力が生じることとなって、この結果、図5に示すように、金属ストリップSの両端側に、冷却用ロール1と完全に接触しない部分Aが発生している。
【0040】
本実施形態に係る金属ストリップの冷却装置及び冷却方法によれば、反りが発生して幅方向両端側をロール表面2aに接触させることが困難で温度ムラが発生する金属ストリップSの当該両端側を、押さえ用ロール3によってロール表面2aに密着させることができ、これによって反り自体の発生を緩和することができるとともに、金属ストリップSの幅方向温度分布も均一化でき、さらには金属ストリップSの機械的性質も向上することができる。又、接触面圧を高める必要がないため、炉内ブライドルが不要となる。或いは、ブライドル容量を下げることが可能である。
【0041】
また、背景技術のようにガスの供給系が必要なガスジェットノズル等に比べ、基本的に機械的構造の押さえ用ロール3を設けるのみで良く、構造が単純であって設備コストを低減できると共に、電力消費が少なく、ランニングコストも低減することができる。また、冷却用ロール2に並行に配置するものであるので、冷却帯1の長さ方向スペースを増大させる必要がなく、設備スペースも狭めることができる。
【0042】
図3には、上記実施形態の第1変形例が示されている。押さえ用ロール3は、金属ストリップSがロール表面2aに接触する区間D内に複数配設される。これにより、各冷却用ロール2において金属ストリップSを連続的にロール表面2aに押圧することができて、金属ストリップSをさらに均質に冷却することができる。
【0043】
図4には、上記実施形態の第2変形例が示されている。金属ストリップSとの接触区間長さ(接触時間)を調節して冷却度合を調整する目的で、冷却用ロール2を昇降動作させる場合であっても、上記移動手段7により、冷却用ロール2の位置に応じて押さえ用ロール3を位置調整することができる。
【0044】
また、押さえ用ロール3は、金属ストリップSがロール表面2に接触を開始する、これら金属ストリップSとロール表面2aの接点位置Eに配置することが好ましい。上記図4の構造を採用することで、冷却用ロール2が昇降しても、常に接点位置Eに押さえ用ロール3を配置することが可能となる。
【0045】
接点位置Eは、幾何学的に予め求めることが可能である。もちろん、センサによって接点位置Eを検知し、検知された位置に向けて移動手段7により押さえ用ロール3を移動させるようにしてもよいことはもちろんである。
【0046】
これら変形例にあっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
【0047】
また、図2に示すように、押さえ用ロール3は、例えばモータ等で、回転駆動させるようにしても良い。このようにすれば、押さえ用ロール3によって金属ストリップSを円滑に送り出すことができる。
【0048】
また、押さえ用ロール3は、金属ストリップSの幅方向両端側を強制的にロール表面2aに向かって押圧することができれば良く、従って、金属ストリップSの幅方向に2分割した構成(図中、分割ロール3aで示す)としても良い。
【符号の説明】
【0049】
2 冷却用ロール
2a ロール表面
3 押さえ用ロール
5 押圧手段
7 移動手段
10 冷媒供給手段
D 金属ストリップがロール表面に接触する区間
E 金属ストリップとロール表面の接点位置
S 金属ストリップ
Y 冷却用ロールの軸心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺な金属ストリップをその長さ方向に送って連続的に冷却処理する金属ストリップの冷却装置において、円筒体状に形成され、上記金属ストリップの長さ方向に複数配設されると共にそれらの軸心が該金属ストリップの幅方向に沿って配置されて、該金属ストリップを冷却するために当該金属ストリップがそのロール表面に接触される冷却用ロールと、円筒体状に形成され、少なくともいずれかの上記冷却用ロールと並行に配置されて、上記金属ストリップの幅方向両端側を該冷却用ロールの上記ロール表面に向かって強制的に押圧する押さえ用ロールとを備えたことを特徴とする金属ストリップの冷却装置。
【請求項2】
前記押さえ用ロールは、前記金属ストリップが前記ロール表面に接触する区間内に、複数配設されることを特徴とする請求項1に記載の金属ストリップの冷却装置。
【請求項3】
前記押さえ用ロールは、前記金属ストリップが前記ロール表面に接触を開始する、これら金属ストリップとロール表面の接点位置に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の金属ストリップの冷却装置。
【請求項4】
前記押さえ用ロールには、これを位置調整するための移動手段が設けられることを特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載の金属ストリップの冷却装置。
【請求項5】
前記押さえ用ロールには、これを前記金属ストリップに押圧する押圧力の調整が可能な押圧手段が備えられることを特徴とする請求項1〜4いずれかの項に記載の金属ストリップの冷却装置。
【請求項6】
前記押さえ用ロールには、前記金属ストリップを冷却するために、該押さえ用ロールに冷媒を供給する冷媒供給手段が設けられることを特徴とする請求項1〜5いずれかの項に記載の金属ストリップの冷却装置。
【請求項7】
長尺な金属ストリップをその長さ方向に送って連続的に冷却処理する金属ストリップの冷却方法において、上記金属ストリップを冷却用ロールのロール表面に接触させて冷却する際に、該金属ストリップの幅方向両端側を該冷却用ロールの該ロール表面に向かって強制的に押圧する押圧工程を備えることを特徴とする金属ストリップの冷却方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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