説明

金属被覆スチールストリップ

溶融めっき法によって塗布され、次に熱処理されてコーティングの延性を改良するスチールストリップ上のAl−Zn−Si−Mg合金のーコーティング。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストリップ、概して耐食性金属アロイコーティングを有するスチールストリップに関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明は、特に、合金(the alloy)中にアルミニウム−亜鉛−ケイ素−マンガンを主要元素として含む耐食性金属アロイコーティングに関し、以下、これに基づいて「Al−Zn−Si−Mg合金」と云う。この金属コーティングは、意図的なアロイング添加として存在するかまたは不可避の不純物として存在する別の元素を含んでいてもよい。従って、用語「Al−Zn−Si−Mg合金」は、そのような別の元素を意図的なアロイング添加として含むかまたは不可避の不純物として含む合金をカバーすると理解される。金属被覆ストリップは、それ自体最終製品として売られていても、片面もしくは両面に適用されるペイントコーティングを有していて塗装最終製品として売られてもよい。
【0003】
本発明は、これに限るわけではないが、特に、スチールストリップ上のAl−Zn−Si−Mgコーティングの延性を増加させる方法に関する。
【0004】
本発明は、これに限るわけではないが、特に、上記Al−Zn−Si−Mg合金で被覆され、任意にペイントで被覆されていてもよく、その後最終用途製品、例えば建材(例えば異形壁(profiled wall)およびルーフィング・シート(roofing sheets))に冷間成形(例えば、ロール成形による。)されるスチールストリップに関する。コーティングの延性は、特に直接冷間成形される領域(例えば引張曲げ)において、そのような最終用途製品(塗装および非塗装)に重要な問題である。
【0005】
典型的には、本発明のAl−Zn−Si−Mg合金は、下記重量%範囲のアルミニウム元素、亜鉛元素、ケイ素元素およびマグネシウム元素:
アルミニウム: 40〜60%
亜鉛: 40〜60%
ケイ素: 0.3〜3%
マグネシウム: 0.3〜10%
を含有する。
【0006】
典型的には、本発明の耐食性金属アロイコーティングは、溶融めっき法によってスチールストリップ上に生成される。
【0007】
常套の溶融金属めっき法では、スチールストリップは、概して、1以上の熱処理炉を通り、その後、コーティングポット中に保持される溶融金属アロイの槽に入り、通る。コーティングポットに隣接する熱処理炉は、上記槽の上面に近接した位置に向かって下向きに延びる排出スナウト(outlet snout)を有する。
【0008】
この金属アロイは、通常、加熱用誘導子の使用によってコーティングポット中で溶融状態が維持される。ストリップは、通常、槽に浸かる細長い炉進出シュート(exit chute)またはスナウトの形態の出口末端セクションを通って熱処理炉を出る。槽内で、ストリップは、1以上のシンクロールの周りを通り、槽から上方に取り出され、槽を通ると金属アロイで被覆される。
【0009】
溶融めっき浴を離れた後、金属アロイ被覆ストリップは、コーティング厚制御ステーション、例えばガスナイフまたはガスワイピングステーション(gas wiping station)、を通り、ここで、被覆面をワイピングガスの噴流に曝してコーティングの厚さを制御する。
【0010】
次に、金属アロイ被覆ストリップは冷却ステーションを通り、強制冷却を受ける。
【0011】
その後、要すれば、この被覆ストリップをスキンパス圧延セクション(テンパー圧延セクションとしても知られている。)および張力均質化セクション(tension levelling section)に連続に通すことによって、冷却された金属アロイ被覆ストリップを状態調節してもよい。状態調節されたストリップをコイル巻きステーション(coiling station)においてコイル巻きする。
【0012】
最終使用用途に依存して、金属被覆ストリップは、例えばポリマーペイントを用いて、ストリップの片面または両面が塗装されうる。
【0013】
オーストラリアの国内外で建材、特に異形壁およびルーフィング・シート、に幅広く使用される耐食性金属コーティング組成物は、Siを含有する55%Al−Znコーティング組成物である。プロファイルド・シートは、通常、塗装された金属アロイ被覆ストリップを冷間成形することによって製造される。典型的には、プロファイルド・シートは、塗装されたストリップをロール成形することによって製造される。
【0014】
この既知の55%Al−Zn−Siコーティング組成物へのMgの添加は、長年にわたって特許文献で提案されてきた(例えば、新日本製鐵株式会社名義の米国特許第6,635,359号参照。)が、スチールストリップにおけるAl−Zn−Si−Mgコーティングはオーストラリアでは商業的に入手できない。
【0015】
Mgが55%Al−Znコーティング組成物中に含まれると、Mgは製品の性能にある有益な影響、例えば改良されたカットエッジ保護、をもたらすことが証明された。
【0016】
上記議論は、オーストラリアの国内外で公知の容認されている事柄として見なされない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、様々な温度で30分間にわたって保持され、次に0.5℃/分の速度で80℃に冷却された55%Al−Zn−1.5%Si−2%Mgコーティングを有するサンプルの限界曲げ歪みを示す。
【図2】図2は、熱処理済み55%Al−Zn−1.5%Si−2%Mgコーティングを有するサンプルのCSRをホールド温度の関数として示す。
【図3】図3は、バッチ焼鈍、ペイント焼き付けサイクル、および両方の熱処理の組み合わせ後の150g/m 55%Al−Zn−1.5%Si−2%Mgコーティングの熟成挙動を示す。
【0018】
本発明者によって、55%Al−Znコーティング組成物へのMgの添加がコーティングの延性に大きな悪影響を及ぼすことも証明された。これは、コーティングの微細構造中の粗い金属間相の生成およびコーティングの微細構造中のAlリッチなデンドライトとZnリッチなインターデンドライト領域とに対するMgの硬化効果によって引き起こされる。
【0019】
特に、硬化効果との関連で、本出願人は、55%Al−Zn−1.5%Si金属コーティングの凝固に続いて、時効硬化反応が起こり、コーティング中のAlリッチ相中に溶解された過剰Znが準安定相として析出することに気づいた。このことは、Alリッチな相の強度の増加をもたらし、結果として潜在的なクラック開始部位の有効性を増加させる。この時効硬化反応は、コーティングの凝固の2〜4週間以内にコーティング硬度の著しい増加をもたらし、この金属アロイ被覆スチール(塗装された金属被覆スチールを含む。)の急コーナーの冷間成形(例えばロール成形)をコーティングの凝固後にすぐに行わなければ、曲げクラッキング(bend cracking)の増加が生じうる。場合によっては、このことは大きな問題になりうる。
【0020】
本出願人は、この時効硬化がMgを含むAl−Zn−Siコーティングにおいても生じることを発見した。
【0021】
本発明は、溶融めっき法によって塗布され、次にコーティングの延性を改良するために熱処理されるスチールストリップ上のAl−Zn−Si−Mg合金のコーティングである。
【0022】
本出願人は、熱処理されないコーティングと比較して、生じるコーティングが引張曲げにおいて低いクラッキングレベルで冷間成形されうることを発見した。本出願人は、更に、熱処理中に得られる利益が長く続くことも発見した。特に、改良された延性は、12ヶ月以上にわたって保持されうる。
【0023】
従って、本発明は、スチールストリップを合金で溶融めっきし、次にこの被覆ストリップを熱処理することによって製造されるAl−Zn−Si−Mg合金被覆スチールストリップを提供する。
【0024】
本発明によると、
(a) Al、Zn、Si、およびMgおよび要すれば別の元素を含む溶融めっき浴にスチールストリップを通し、このストリップ上に合金コーティングを生成する工程、並びに
(b) この被覆ストリップを熱処理してコーティングの延性を改良する工程
を包含する、スチールストリップにおける耐食性Al−Zn−Si−Mg合金のコーティングの製造方法も提供される。
【0025】
好ましくは、この方法は、この被覆ストリップを少なくとも150℃のホールド温度において熱処理する工程を包含する。
【0026】
用語「ホールド温度」は、本明細書中、被覆ストリップを加熱し、熱処理サイクルの過程の間に保持する最大温度を意味すると理解される。
【0027】
より好ましくは、この方法は、少なくとも200℃のホールド温度において被覆ストリップを熱処理する工程を包含する。
【0028】
典型的には、この方法は、少なくとも225℃のホールド温度において被覆ストリップを熱処理する工程を包含する。
【0029】
好ましくは、この方法は、300℃未満のホールド温度において被覆ストリップを熱処理する工程を包含する。
【0030】
より好ましくは、この方法は、275℃未満のホールド温度において被覆ストリップを熱処理する工程を包含する。
【0031】
好ましくは、この方法は、被覆ストリップをホールド温度において45分以下保持する工程を包含する。
【0032】
より好ましくは、この方法は、被覆ストリップをホールド温度において30分以下保持する工程を包含する。
【0033】
好ましくは、この方法は、熱処理済み被覆ストリップをホールド温度から100℃以下の温度まで徐冷する工程を包含する。
【0034】
本出願人は、熱処理済み被覆ストリップの冷却速度が熱処理によって得られる軟化作用の持続性、すなわち改良された延性、に影響を及ぼすこと、および冷却速度が「緩慢な」冷却速度であることが望ましいことを発見した。
【0035】
より好ましくは、この方法は、熱処理済み被覆ストリップをホールド温度から80℃以下の温度まで徐冷する工程を包含する。
【0036】
好ましくは、冷却速度は40℃/時間以下である。
【0037】
より好ましくは、冷却速度は30℃/時間以下である。
【0038】
この方法の熱処理工程は、バッチベースで行われても連続ベースで行われてもよい。
【0039】
典型的には、本発明のAl−Zn−Si−Mg合金は、下記重量%範囲のアルミニウム元素、亜鉛元素、ケイ素元素、およびマグネシウム元素:
アルミニウム: 40〜60%
亜鉛: 40〜60%
ケイ素: 0.3〜3%
マグネシウム: 0.3〜10%
を含有する。
【0040】
好ましくは、マグネシウム濃度は8wt.%未満である。
【0041】
好ましくは、マグネシウム濃度は3wt.%未満である。
【0042】
好ましくは、マグネシウム濃度は少なくとも0.5wt.%である。
【0043】
好ましくは、マグネシウム濃度は1wt.%〜3wt.%である。
【0044】
より好ましくは、マグネシウム濃度は1.5wt.%〜2.5wt.%である。
【0045】
好ましくは、ケイ素濃度は3.0wt.%未満である。
【0046】
好ましくは、ケイ素濃度は1.6wt.%未満である。
【0047】
好ましくは、ケイ素濃度は1.2wt.%未満である。
【0048】
好ましくは、ケイ素濃度は0.6wt.%未満である。
【0049】
好ましくは、アルミニウム濃度は少なくとも45wt.%である。
【0050】
典型的には、アルミニウム濃度は少なくとも50wt.%である。
【0051】
Al−Zn−Si−Mg合金は、意図的な添加、すなわち、クロムおよび/またはマンガンの不純物レベルと見なされる濃度レベルを超える添加を含まない。
【0052】
Al−Zn−Si−Mg合金は、別の元素を不純物として含んでいても意図的な添加として含んでいてもよい。
【0053】
好ましくは、ストリップ上のコーティングは30ミクロン以下である。
【0054】
本発明によると、上記方法によって生成される金属被覆スチールストリップも提供される。
【0055】
好ましくは、金属被覆スチールストリップは最終用途製品、例えば建材(例えば、異形壁およびルーフィング・シート)、に冷間成形される。
【0056】
本発明によると、
(a) Al、Zn、Si、およびMgおよび要すれば別の元素を含む溶融めっき浴にスチールストリップを通し、このストリップ上に合金コーティングを生じる工程、
(b) 被覆ストリップを熱処理してコーティングの延性を改良する工程;
(c) この熱処理済み被覆ストリップをホールド温度から100℃以下の温度まで徐冷する工程;並びに
(d) ペイントのコーティングを冷却された熱処理済み被覆ストリップ上に生成する工程
を包含する、塗装金属被覆スチールストリップの成形方法もまた提供される。
【0057】
好ましくは、Al−Zn−Si−Mg合金および熱処理工程は上に定義されたとおりである。
【0058】
本発明によると、上記方法によって生成される塗装金属被覆スチールストリップもまた提供される。
【0059】
好ましくは、金属被覆スチールストリップは最終用途製品、例えば建材(例えば異形壁およびルーフィング・シート)、に冷間成形される。
【実施例】
【0060】
本発明は、出願人によって行われる実施例ベースである。
【0061】
特に、実施例を、
(a) 55%Al−Zn−1.5%Si−2%Mgコーティングの延性の改良が焼鈍熱処理によって達成されるか否か、
(b) 最適保持温度、および
(c) 熱処理コーティング(次のペイント焼き付けサイクル(PBC)熱処理シミュレーションが行われた熱処理コーティングを含む。)の熟成挙動
を決定するために行った。
【0062】
55%Al−Zn−1.5%Si−2%Mg合金で被覆されたコーティング密度150g/m(すなわち、ストリップサンプルのそれぞれの面に75g/m)のスチールストリップのサンプルに実施例を行い、次にサンプルを様々なホールド温度範囲に加熱し、サンプルをその温度において予め決定された時間30分間にわたって保持し、次に熱処理済みサンプルを周囲温度に冷却することによって熱処理した。
【0063】
実施例は、更に、いくつかのサンプルに対するペイント焼き付けサイクル(PBC)熱処理シミュレーションも含んだ。PBC処理は、サンプルをピーク金属温度230℃に約7℃/秒において加熱する工程、次の水焼き入れ工程を包含した。
【0064】
図1は、さまざまな温度で上記予め決定された時間(30分間)にわたって保持され、次に0.5℃/分の速度で80℃に冷却された55%Al−Zn−1.5%Si−2%Mg(コーティング密度150g/m)コーティングを有するサンプルの限界曲げ歪(critical bend strain、CBS)、すなわち、クラッキングを開始するのに必要とされるコーティングの歪、を示す。
【0065】
図1は、CBSが、得られたままの(as−received)被覆サンプル(すなわち、周囲温度におけるサンプルポイント)の5.3%から、225〜250℃の範囲のホールド温度において熱処理された被覆サンプルの最大8.3%まで増加したことを示す。このことは、コーティングの延性の56%増加(著しい改良)に相当する。この図は、更に、CBSがホールド温度150℃において増加を開始することも示す。
【0066】
サンプルのコーティング延性を評価するためにクラッキング度(craking severity)の半定量測定も使用した。
【0067】
クラック度評価(CSR)は、55%Al−Znコーティング界でコーティング延性の尺度として一般的に使用される無次元引張曲げクラック度システムである。2Tベンドを製造し、立体顕微鏡下で倍率15倍で見る。そのようにしてベンドのクラッキングを標準セットと比較し、0〜10の数を割り当てる(0はクラッキングが見えないことを示し、10は激しいクラッキングを示す。)。従って、低いCSR評価が高い評価よりも好ましい。
【0068】
図2は、熱処理済み55%Al−Zn−1.5%Si−2%Mg(150g/m)コーティングを有するサンプルのCSRをホールド温度の関数として示す。図から225℃がこの試験おける最適ホールド温度であることが明らかである。更に、図からCSRがホールド温度150℃において改良しはじめたことも明らかである。
【0069】
図3は、(a)3ヶ月以下熟成された、上で証明された最適ホールド温度225℃において上記予め決定された時間30分間にわたって熱処理された55%Al−Zn−1.5%Si−2%Mg合金のコーティングを有するサンプル、(b)ペイント焼き付けサイクル処理した項目(a)に記載のサンプル、(c)得られたままの55%Al−Zn−1.5%Si−2%Mg合金のコーティングを有するサンプル、および(d)ペイント焼き付けサイクル処理しか受けていない55%Al−Zn−1.5%Si−2%Mg合金のコーティングを有するサンプルの熟成挙動を示す。
【0070】
熱処理済みコーティングに関しては、焼鈍コーティングが次のペイント焼き付けサイクル熱処理を行われても、得られたままの延性への著しい逆戻りが3ヶ月で観測されなかった。これらの結果の外挿は、ホールド温度225℃における予め決定された時間30分間にわたる熱処理が12ヶ月よりも長い期間有効であるという結論をもたらす。
【0071】
上記実施例は、ストリップ上の55%Al−Zn−1.5%Si−2%Mg合金のコーティングの熱処理がコーティングの延性を改良したということを示す。
【0072】
本発明の精神および範囲から逸脱することなしに上記本発明に多くの変更が行われうる。
【0073】
一例として、実施例を55%Al−Zn−1.5%Si−2%Mgコーティングに対して行ったが、本発明は、更にAl−Zn−Si−Mgコーティングにも一般的に適用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a) スチールストリップをAl、Zn、Si、およびMgおよび要すれば別の元素を含む溶融めっき浴に通し、該ストリップ上に合金コーティングを生成する工程、並びに
(b) 該被覆ストリップを熱処理してコーティングの延性を改良する工程、
を包含する、耐食性Al−Zn−Si−Mg合金のコーティングをスチールストリップ上に生成する方法。
【請求項2】
該被覆ストリップを少なくとも150℃のホールド温度において熱処理する工程を包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
該被覆ストリップを少なくとも200℃のホールド温度において熱処理する工程を包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
該被覆ストリップを300℃未満のホールド温度において熱処理する工程を包含する、従前請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
被覆ストリップを275℃未満の保持温度において熱処理する工程を包含する方法。
【請求項6】
該被覆ストリップを該ホールド温度において30分以下保持する工程を包含する、従前請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
該熱処理済み被覆ストリップをホールド温度から100℃以下の温度まで徐冷する工程を包含する、従前請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
該熱処理済み被覆ストリップをホールド温度から100℃以下の温度まで40℃/時間以下の冷却速度で徐冷する工程を包含する、従前請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
該熱処理済み被覆ストリップをホールド温度から100℃以下の温度まで30℃/時間以下の冷却速度で徐冷する工程を包含する、従前請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
該Al−Zn−Si−Mg合金が下記重量%範囲のアルミニウム元素、亜鉛元素、ケイ素元素、およびマグネシウム元素:
アルミニウム: 40〜60%
亜鉛: 40〜60%
ケイ素: 0.3〜3%
マグネシウム: 0.3〜10%
を含有する、従前請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
該マグネシウム濃度が8wt.%未満である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
該マグネシウム濃度が少なくとも0.5wt.%である、請求項10または請求項11に記載の方法。
【請求項13】
該マグネシウム濃度が1wt.%〜3wt.%である、請求項10〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
該ケイ素濃度が3.0wt.%未満である、請求項10〜13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
該アルミニウム濃度が少なくとも45wt.%である、請求項10〜14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
該Al−Zn−Si−Mg合金がクロムおよび/またはマンガンの意図的な添加、すなわち、不純物レベルと見なされる濃度レベルを超える添加、を含まない、請求項10〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
(a) スチールストリップをAl、Zn、Si、およびMgおよび要すれば別の元素を含む溶融めっき浴に通し、該ストリップ上に合金コーティングを生成する工程、
(b) 該被覆ストリップを熱処理して該コーティングの延性を改良する工程、
(c) 該熱処理済み被覆ストリップをホールド温度から100℃以下の温度まで徐冷する工程、並びに
(d) ペイントのコーティングを該冷却された熱処理済み被覆ストリップ上に生成する工程
を包含する、塗装金属被覆スチールストリップを生成する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−511162(P2011−511162A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−545330(P2010−545330)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【国際出願番号】PCT/AU2009/000145
【国際公開番号】WO2009/097663
【国際公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【出願人】(505132312)ブルースコープ・スティール・リミテッド (15)
【氏名又は名称原語表記】BLUESCOPE STEEL LIMITED
【住所又は居所原語表記】Level 11, 120 Collins Street, Melbourne, Victoria 3000, Australia
【Fターム(参考)】