説明

金属触媒担体の製造方法

【課題】 ハニカム体の外筒への収容形態に関わらず、外筒に対するろう材の位置ずれを防止でき、不良品の発生を防止できる金属触媒担体の製造方法の提供。
【解決手段】 波状の金属箔4と平板状の金属箔5を重ねた状態で多重に巻回して成るハニカム体2と、ハニカム体2を収容する筒状の外筒3を備え、ハニカム体2の外周部と外筒3の内周部との間に設けられたろう材7の溶融により、該ハニカム体2の外周部と外筒3の内周部とを接合した金属触媒担体1の製造方法において、ろう材7を外筒3の内周面にクラッド加工して設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属触媒担体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金属触媒担体の製造方法として特許文献1に記載の技術が知られている。
この発明によれば、外筒にろう材により塞がれる貫通孔を形成することにより、外筒に対するろう材の位置を外見から判断するようにしている。
【特許文献1】特開2008−194552号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の発明にあっては、外筒に対するろう材の位置ずれを防止できないという問題点があった。
加えて、箔状に形成されたろう材は高価であるため、製造コストのアップに繋がる。
【0004】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、ハニカム体の外筒への収容形態に関わらず、外筒に対するろう材の位置ずれを防止できる金属触媒担体の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明では、波状の金属箔と平板状または小波状の金属箔を重ねた状態で多重に巻回して成るハニカム体と、ハニカム体を収容する筒状の外筒を備え、ハニカム体の外周部と外筒の内周部との間に設けられたろう材の溶融により、該ハニカム体の外周部と外筒の内周部とを接合した金属触媒担体の製造方法において、ろう材を外筒の内周面にクラッド加工して設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明では、ろう材を外筒の内周面にクラッド加工して設けている。
これにより、ハニカム体の外筒への収容形態に関わらず、外筒に対するろう材の位置ずれを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0008】
以下、実施例1を説明する。
図1は実施例1の金属触媒担体の側断面図、図2は図1の矢視A1による図、図3は実施例1のハニカム体の製造を説明する図、図4は実施例1のハニカム体の斜視図、図5は実施例1の外筒の製造を説明する図である。
【0009】
図6は実施例1の圧入装置を説明する図、図7は実施例1の圧入治具の平面図、図8は図7のS8−S8線における断面図、図9〜13は実施例1の圧入装置の作動を説明する図、図14は実施例1の排気系を説明する図である。
【0010】
先ず、全体構成を説明する。
図1、2に示すように、実施例1の金属触媒担体1は、円柱状のハニカム体2と、このハニカム体2が収容された円筒状の外筒3が備えられている。
また、ハニカム体2の外周と外筒の内周とは、ろう材7によって全周に亘ってろう付け接合されている。
なお、実施例1のろう材7はハニカム体2の軸方向中央位置に設けられているが、この限りではない。
【0011】
次に、金属触媒担体1の製造方法を説明する。
金属触媒担体1の製造は、ハニカム体形成工程、外筒形成工程、圧入工程、ろう付け工程の順番に行われる。なお、ハニカム体形成工程と外筒形成工程は並行して行われる。
【0012】
[ハニカム体形成工程]
ハニカム体形成工程では、公知の特開2006−239580号公報と同様の加工装置を用いてハニカム体2を形成する。
即ち、図3に示すように、先ず、ロールギヤ等で製造された長尺で波状の金属箔4の始端部と、長尺で平板状の金属箔5の始端部とを該金属箔5が外側となるように巻軸6に止着した後、これら両金属箔4,5を重ねた状態で多重に巻回することによりロール状に形成する。
その後、両金属箔4,5の終端部を外周部にスポット溶接等により固定して、ハニカム体2を得る(図4参照)。
また、両金属箔4,5の厚みはそれぞれ20〜30μm前後、材質は高剛性のアルミニウムを含むステンレス合金製で、さらに、焼き鈍し、または緩い焼き入れ処理が施されて高剛性になっている。
具体的には、例えばクロム(Cr)、アルミ(Al)をベースに高温酸化で生成するAl被膜(アルミナ被膜)の成長を抑制する効果の高いランタン(LA)等を添加した、耐高温酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼が採用されている。
フェライト系ステンレス鋼の一例としてJFE規格のJFE20−5USR及びJFE18−3USRを挙げておく。
【0013】
[外筒形成工程]
外筒形成工程では、先ず、図5(a)に示すように、外筒3となる板状の母材8の片面の所定位置にろう材7をクラッド加工して設ける。
なお、外筒3となる母材8にろう材7をクラッド加工する方法としては、一般的なクラッド加工と同様に、先ず、母材8とろう材7とを重ねて仮止めした後、所定温度に加熱し、熱間圧延を施してクラッド接合を行う。
その後、冷間圧延を行なって所定の厚みまで圧延することにより、所望の母材8を得る。
【0014】
或いは、母材の所定位置に粉末状のろう材を塗布して所定の厚みまで圧延した後、所定温度に加熱してクラッド接合を行うこともできる。
外筒3の板厚や材質は適宜設定できる。一般的には外筒3の厚みは1.5mm前後、材質はアルミニウム等を含有するフェライト系ステンレス鋼である。
同様に、ろう材7の板厚や材質も適宜設定できる。一般的にはろう材7の厚みは金属箔4,5と同等の厚み(20〜30μm前後)で、材質はニッケル系のろう材である。
【0015】
その後、図5(b)に示すように、ろう材7が内側になるように円筒状に加工して、その両縁部3a,3b同士を溶接で接合することにより、所望の外筒3を形成する。
【0016】
[圧入工程]
圧入工程では、公知の特開平11−197518号公報と同様の圧入装置10を用いてハニカム体2を外筒3内に収容する。
【0017】
<圧入装置について>
先ず、圧入装置10について詳述する。
図6において、水平な基台11上に立設されたタワーブロック12には、鉛直方向にレール13が延設されると共に、このレール13には昇降板14が摺動可能に係合されている。
【0018】
昇降板14には、タワーブロック12に取付けられたエア式または油圧式等のシリンダ15のピストンロッド15aが連結しており、このシリンダ15の作動により昇降板14を上下動可能に構成されている。
また、昇降板14の上部には支持ブラケット16が備えられる一方、下部には支持ブラケット17が備えられている。
支持ブラケット16にはエア式または油圧式等のシリンダ18が鉛直方向に向けて装着される一方、支持ブラケット17には円筒状の圧入治具19がシリンダ18のピストンロッド18aと同軸上に装着されている。
【0019】
ピストンロッド18aの下端には、円柱状の圧入ブロック20が連結されている。
なお、圧入ブロック20は、特開2001−341034号公報に記載のものと同様に径方向へ拡縮可能な構成にしても良い。
【0020】
基台11上には、圧入治具19の下方で同軸上に配置されたワーク支持ブロック21が固設されると共に、このワーク支持ブロック21の上面には、外筒3の下端内周に嵌合する環状突起状の突起21aが形成されている。
さらに、圧入ブロック20の下方には同軸上に円盤状の支持体22が配置されている。
この支持体22の下部には、圧入治具19及びワーク支持ブロック21を貫通して基台11内に収容されたエア式または油圧式等のシリンダ23のピストンロッド23aが連結されており、このシリンダ23の作動により支持体22を上下動可能に構成されている。
【0021】
図7、8に示すように、圧入治具19の内周には、その下端に行くにつれて徐々に拡径しながら開口するテーパ面を有する第1案内孔19aと、この第1案内孔19aの上端に連なる真円の矯正孔19bと、この矯正孔19bの上端から起立する環状段部19cと、この環状段部19cの内周縁から該治具19の上端に行くに連れて徐々に拡径しながら開口するテーパ面を有する第2案内孔19dとが形成されている。
第2案内孔19cの上端の入口径L1は、ハニカム体2の外径より大きい一方、下端の出口径L2は、外筒3の内径よりも小さく設定されている。
第1案内孔19aの下端の入口径L3は、外筒3の外径より大きく、矯正孔19bの内径L4は、外筒3の外径と等しく設定されている。
【0022】
<圧入装置の作動について>
このように構成された圧入装置10では、先ず、シリンダ15のピストンロッド15aの収縮作動により昇降板14を上昇位置に停止させる。
また、図9に示すように、シリンダ23のピストンロッド23aの収縮作動により支持体22を突起21aと同一高さで停止させた状態として、ワーク支持ブロック21上に外筒3を載置する。
この際、外筒3の下端内側に突起21aを嵌合させることにより、外筒3を圧入治具19と同軸上に配置できる。
【0023】
次に、図9,10に示すように、エアシリンダ15のピストンロッド15aの伸長作動により昇降板14を徐々に下降させる。
この際、ワーク支持ブロック21上の外筒3の上端部が圧入治具19の第1案内孔19aを経て矯正孔19bに嵌合し、これにより外筒3の歪みが矯正される。
そして、外筒3の上端部が環状段部19cに当接した位置で昇降板14を停止させる。
【0024】
次に、図11に示すように、シリンダ23のピストンロッド23aの伸長作動により支持体22を圧入治具19の上端よりも僅かに上方となるように配置した後、支持体22上にハニカム体2を載置する。
【0025】
次に、シリンダ18の伸長作動によりピストンロッド18aに結合された圧入ブロック20を徐々に下降させて、圧入ブロック20の下面がハニカム体2の上面に当接したところで、シリンダ23のピストンロッド23aの収縮作動により支持体22を圧入ブロック20と同期させて下降させる。
【0026】
その後、図12に示すように、ハニカム体2の下端が圧入治具19の傾斜部19dに接触したところで、支持体22を増速して元位置に復帰させる(図13参照)。
【0027】
一方、図13に示すように、圧入ブロック20はハニカム体2の上面を下方へ押して、圧入ブロック20の下端がガイド部19eの下端と同一高さか僅かに下方位置になるまで下降する。
これにより、ハニカム体2を外筒3内に圧入して所定位置に収容できる。
なお、ハニカム体2が収容された外筒3は、シリンダ15,18のピストンロッド15a,18aの収縮作動により、昇降板14(圧入治具19)を元位置に復帰させた後、ワーク支持ブロック21から取り外すことができる。
【0028】
<ろう材の損傷防止について>
ここで、ハニカム体の外周にろう材を巻回して設けると、圧入治具を通過する際に特にろう材の軸方向端部の強度が低いため、この部位が損傷する虞がある。
なお、前述した損傷はハニカム体にろう材を巻回する工程時や、ろう材が巻回されたハニカム体を搬送する工程時に生じる虞がある。
加えて、ハニカム体圧入工程時において、ろう材がハニカム体と共に軸方向と径方向の応力を受けて大きく変形して、位置ずれ・損傷する虞がある。
【0029】
従って、ハニカム体の収容形態に関わらず、ろう材の位置ずれや損傷が発生する虞があるため、特開2008−194552号公報に記載のように、外筒の外見からろう材の位置ずれを判断する工程が必要になってしまう。
【0030】
これに対し、実施例1では、前述したように、ろう材7が外筒3の内側にクラッド加工により設けられている。
従って、ハニカム体の外周部に薄肉のろう材を巻回する工程を省略できる。
また、外筒3の内側に設けられたろう材7は外部に露出しないため、外筒3の搬送時に損傷する虞は無く、ろう材7を保護できる。
また、ハニカム体圧入工程時において、圧入治具19と摩擦することがないので、ろう材7は変形せず、位置ずれ・損傷が発生する虞はない。
従って、実施例1では、ろう材7の位置ずれ・損傷を招くことなく、ハニカム体2を外筒3内に収容できる。
また、箔状に形成された高価なろう材の使用を廃止することで、製造コストの削減を図れる。
【0031】
[ろう付け工程]
このように形成された金属触媒担体1は、外筒3より加圧された状態で加熱炉に搬送されて熱処理されることにより、金属箔4の波の頂部と金属箔5の接している部分が拡散接合されると共に、ハニカム体2の外周部と外筒3の内周部がろう材7の溶融によりろう付け接合される。
【0032】
なお、圧入装置10から取り出された金属触媒担体1は、その後、ハニカム体2の両金属箔4,5の隙間で形成される軸方向に貫通したセルの表面に貴金属、アルミナ等からなる排気ガス浄化用の触媒担持体層が形成される。
【0033】
[排気系との接続について]
このように構成された金属触媒担体1は、外筒3の両端部が自動車の内燃機関排気系に連通接続された状態で介装される。
例えば、図14に示すように、自動車の内燃機関排気系は、排気上流側となるエンジンa1の図示しない排気ポートから各排気管a2〜a4を介して金属触媒担体1、サブマフラa5、メインマフラa6が連通接続されている。
また、金属触媒担体1の外筒3の両端部には、それぞれ対応する筒状のディフューザ24,24の一端部が溶接固定されている。
さらに、ディフューザ24,24の縮径した他端部にはそれぞれ対応する接続管a2,a3と締結するための接続フランジa7が溶接固定される。
【0034】
次に、作用を説明する。
[排気浄化作用について]
自動車の内燃機関排気系に介装された金属触媒担体1において、外筒3のエンジン側の排気上流側となる一端部から外筒3に流入した排気(図1の破線矢印で図示)は、ハニカム体2のセルを通過することにより、触媒の作用により排気中の有害成分(HC、CO、NOx等)が無害成分(CO2、O等)に浄化されて排気下流側となる他端部からサブマフラa5及びメインマフラa6側へ排出される。
【0035】
次に、実施例1の効果を請求項1、2に対応する(1)、(2)と共に記載する。
(1)波状の金属箔4と平板状の金属箔5を重ねた状態で多重に巻回して成るハニカム体2と、ハニカム体2を収容する筒状の外筒3を備え、ハニカム体2の外周部と外筒3の内周部との間に設けられたろう材7の溶融により、該ハニカム体2の外周部と外筒3の内周部とを接合した金属触媒担体1の製造方法において、ろう材7を予め外筒3とする材料の片面にクラッド加工して設けた。
これにより、ハニカム体の外筒3への収容形態に関わらず、外筒3に対するろう材7の位置ずれを防止でき、ハニカム体2を外筒3内に確実にろう付け接合できる。
【0036】
(2)ハニカム体2を外筒3内に圧入して収容することとした。
これにより、ハニカム体2の収容形態が外筒3への圧入を採用した場合に、ろう材7が外筒3に対して位置ずれする虞がなく、好適となる。
【実施例2】
【0037】
以下、実施例2を説明する。
実施例2において、実施例1と同様の構成部材については同じ符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
【0038】
図15は実施例2の金属触媒担体の半側断面図である。
【0039】
図15に示すように、実施例2では、ろう材7の長手方向両側位置に、外筒3の全周に亘って外側に突設されたビード部30が形成されているという点が実施例1と異なる。
なお、実施例2のビード部30は外筒3から半円形状の断面を有して突設されているが、ビード部30の断面形状は適宜設定できる。
【0040】
従って、実施例2では、実施例1の作用・効果に加えて、ろう付け処理中に溶融したろう材7の一部がハニカム体2の長手方向に流れた場合に、ビード部30内に流入させることができる。
これにより、ハニカム体2を外筒3の所望の位置のみで接合できるので、ハニカム体2の耐久性を向上できる。
詳述すると、ハニカム体は排気熱により主に軸方向に熱膨張・伸縮を繰り返し、この際、ろう材が軸方向の不規則な位置でハニカム体と外筒を接合していると、ハニカム体の熱膨張・伸縮時に生じる大きな熱応力によってハニカム体が剥がれて耐久性が低下してしまう。
これに対し、実施例2ではろう材7の一部をビード部30内に流入させることにより、ろう材7の一部の長手方向への流れを規制して接合範囲を適正にできる。
従って、ハニカム体2の熱膨張・伸縮時の応力発生を最小限にすることができ、耐久性を向上できる。
【0041】
なお、ビード部30の形状(容量共)は前述したろう材7の一部の流れや量に応じて設定されている。
また、ろう材7の厚みや幅は、ハニカム体2と外筒3との必要接合強度の条件を満たしつつ、出来るだけ小さい値に設定されている。
【0042】
以上、実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、ハニカム体を外筒内に圧入して収容する収容形態を例にしたが、この限りではない。
即ち、ハニカム体の外筒への収容形態に関わらず、この発明の作用・効果は得られるため、ろう材を外筒にクラッド加工して設けた金属触媒担体は全てこの発明の範疇となる。
【0043】
また、実施例1の金属触媒担体は円形状の断面としたが、この限りではなく、楕円形状、三角形状、レーシングトラック形状等の他の形状の断面のものでも良い。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】実施例1の金属触媒担体の側断面図である。
【図2】図1の矢視A1による図である。
【図3】実施例1のハニカム体の製造を説明する図である。
【図4】実施例1のハニカム体の斜視図である。
【図5】実施例1の外筒の製造を説明する図である。
【図6】実施例1の圧入装置を説明する図である。
【図7】実施例1の圧入治具の平面図である。
【図8】図7のS8−S8線における断面図である。
【図9】実施例1の圧入装置の作動を説明する図である。
【図10】実施例1の圧入装置の作動を説明する図である。
【図11】実施例1の圧入装置の作動を説明する図である。
【図12】実施例1の圧入装置の作動を説明する図である。
【図13】実施例1の圧入装置の作動を説明する図である。
【図14】実施例1の排気系を説明する図である。
【図15】実施例2の金属触媒担体の半側断面図である。
【符号の説明】
【0045】
a1、a2、a3、a4 排気管
a5 サブマフラ
a6 メインマフラ
a7 接続フランジ
X1 溶接
1 金属触媒担体
2 ハニカム体
3 外筒
3a、3b (外筒の)両縁部
4 波状の金属箔
5 平板状の金属箔
6 巻軸
7 ろう箔材
8 母材
10 圧入装置
11 基台
11 貫通穴
11a 縮径側端部
11b 拡径側端部
12 タワーブロック
13 レール
14 昇降板
15、18、23 シリンダ
15a、18a、23a ピストンロッド
16、17 支持ブラケット
19 圧入治具
19a 第1案内孔
19b 矯正孔
19c 環状段部
19d 第2案内孔
20 圧入ブロック
21 ワーク支持ブロック
21a 突起
22 支持体
24 ディフューザ
30 ビード部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
波状の金属箔と平板状または小波状の金属箔を重ねた状態で多重に巻回して成るハニカム体と、
前記ハニカム体を収容する筒状の外筒を備え、
前記ハニカム体の外周部と外筒の内周部との間に設けられたろう材の溶融により、該ハニカム体の外周部と外筒の内周部とを接合した金属触媒担体の製造方法において、
前記ろう材を外筒の内周面にクラッド加工して設けたことを特徴とする金属触媒担体の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の金属触媒担体の製造方法において、
前記ハニカム体を前記外筒内に圧入して収容することを特徴とする金属触媒担体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−94643(P2010−94643A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−269565(P2008−269565)
【出願日】平成20年10月20日(2008.10.20)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】