説明

針−縫合糸スエージ加工方法

【課題】 高速かつ高い信頼性を持ってで自動的に手術針を縫合糸にスエージ加工する方法を提供する。
【解決手段】 手術針を縫合糸に自動的にスエージ加工する方法である。この方法では、まず、針と対応する縫合糸を1対のスエージ加工ダイスへ次々に供給する。なお、1対のスエージ加工ダイスにおける第1のスエージ加工ダイスは調節可能に固定されている。次に、第2のスエージ加工ダイスを調節可能に固定されているダイスに向かって駆動して針の各々を対応する縫合糸に次々にスエージ加工し、針・縫合糸アセンブリを形成する。さらに、n番目ごとの針・縫合糸アセンブリを引っ張り試験してn番目ごとのサンプルの破壊値を得る。また、n番目ごとのサンプルの破壊値を下方破壊閾値と比較し、n番目ごとのサンプルの破壊値が下方破壊閾値に満たない場合に第1の信号を発生させる。そして、第1の信号に反応して調節可能に固定したダイスの位置を増分的に調節して調節可能に固定されたダイスを第2のダイスに向けて増分距離だけ移動させる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
手術針を対応する縫合糸に自動的にスエージ加工する方法において、
(a)複数の針と複数の対応する縫合糸を1対のスエージ加工ダイスへ次々に供給する工程であって、前記1対のスエージ加工ダイスにおける第1のスエージ加工ダイスは調節可能に固定されている、工程と、
(b)前記1対のスエージ加工ダイスにおける第2のスエージ加工ダイスを前記調節可能に固定されているダイスに向かって駆動して前記針の各々を対応する縫合糸に次々にスエージ加工し、複数の針・縫合糸アセンブリを形成する、工程と、
(c)n番目ごとの針・縫合糸アセンブリを引っ張り試験してn番目ごとのサンプルの破壊値を得る、工程と、
(d)n番目ごとのサンプルの前記破壊値を下方破壊閾値と比較し、n番目ごとのサンプルの前記破壊値が前記下方破壊閾値に満たない場合に第1の信号を発生させる、工程と、
(e)前記第1の信号に反応して前記調節可能に固定したダイスの位置を増分的に調節して前記調節可能に固定されたダイスを前記第2のダイスに向けて増分距離だけ移動させる、工程と、
を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
(a)n番目ごとのサンプルの前記破壊値を上方破壊閾値と比較して、n番目ごとのサンプルの前記破壊値が前記上方閾値を超えている場合に第2の信号を発生させる、工程と、
(b)前記第2の信号に反応して前記調節可能に固定されているダイスの位置を増分的に調節し、前記調節可能に固定されたダイスを前記第2のダイスから遠ざかるように増分距離だけ移動させる、工程と、
をさらに含む方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法において、
前記1対のスエージ加工ダイスにおける前記第1のスエージ加工ダイスは、その一端に位置するフォロアと、前記フォロアに横断的に移動するように配置されたスライディングウェッジとを備え、
前記調節可能に固定されたダイスの位置を増分的に調節する工程は、
(a)前記第1の信号と前記第2の信号のいずれかをサーボモーター手段に入力して前記第1の信号と前記第2の信号のいずれかに従って所定ピッチのスエージ調節ねじを正確に回転させる工程と、
(b)前記スエージ調節ねじの前記回転を前記スライディングウェッジの直線運動に変換して、前記スライディングウェッジが前記第1のスエージ加工ダイスの前記フォロアに横断的に移動するようにする工程と、
(c)前記1対のスエージ加工ダイスにおける第1のスエージ加工ダイスの前記フォロアを前記スライディングウェッジの前記横断的な直線運動と相関させて増分単位で動かす、工程と、
をさらに含む、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、
(a)複数の不定長さの縫合糸を前記1対のスエージ加工ダイスに次々に引っ張る工程と、
(b)前記不定長さの縫合糸の自由端を前記複数の針の各々に形成されている縫合糸受けの開口部の中へ、そのスエージ加工を行なう前に次々に挿入する工程と、
(c)前記自由端を前記針にスエージ加工した後に前記不定長さの縫合糸を一定長さに次々に切断する工程であって、前記糸を前記自由端から所定距離で切断して、各々が前記針から垂れ下っている一定長さの前記対応する縫合糸を有する複数の針・縫合糸アセンブリを形成する、工程と、
をさらに含む方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法において、
(a)空の包装トレイを支持構造体に取り付ける工程と、
(b)前記トレイの中の所定の針クランプ位置の上に前記針・縫合糸アセンブリを次々に挿入して、針とそれから垂れ下がる取り付けた縫合糸との配列を形成する工程と、
(c)前記垂れ下っている縫合糸の部分を集めて糸の束にして軸方向の張力をそれに与える工程と、
(d)前記トレイの面に垂直に伸びる軸の周りに前記包装トレイを駆動手段によって回転させる工程と、
(e)前記糸の束を前記包装トレイに形成された周囲溝の中に巻き付ける工程と、
をさらに含む方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法において、
前記針・縫合糸アセンブリを前記包装トレイの中に次々に挿入する工程は、包装トレイ支持構造体をそれに取り付けられている前記包装トレイと共に増分的に垂直に変位させる工程をさらに含み、それにより、前記針・縫合糸アセンブリの次々の挿入を前記トレイの中の前記所定の針クランプ位置と相関関係させて前記針の配列を形成する、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法において、
前記支持構造体と前記包装トレイを増分的に垂直に変位させる工程は、前記支持構造体と前記包装トレイの増分的な垂直の変位と同期して、所定の量の針・縫合糸アセンブリを前記トレイの中へ、順次、グリップ係合して運搬する工程をさらに含む、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法において、
前記包装トレイにカバーを装着する工程であって、前記針および取り付けられ巻かれた縫合糸が入った完成した縫合糸パッケージを形成する、工程をさらに含む、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法において、
前記完成した縫合糸パッケージを前記支持構造体から取り外す工程をさらに含む、方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法において、
前記包装トレイにカバーを装着して前記針および前記取り付けられた縫合糸を含む完成した縫合糸パッケージを形成する工程をさらに含み、前記カバーはカバー装着手段によって装着され、前記カバー装着手段は前記カバーを掴むためのグリッパーを有する旋回可能なアームを含み、
(a)カバー供給源から個々のカバーを次々に得る工程と、
(b)前記支持構造体上の前記トレイと整列するように前記グリッパーを旋回させる工程と、
(c)前記グリッパーを延在させて当該グリッパーによってグリップされたカバーを前記トレイ上に位置決めする工程と、
(d)前記カバーを解放する工程と、
(e)前記グリッパーを引っ込める工程と、
をさらに含む、方法。
【請求項11】
請求項5に記載の方法において、
前記垂れ下がっている縫合糸の部分を集める工程は、減圧を前記垂れ下がっている縫合糸の部分へ与えて、前記垂れ下がっている縫合糸の部分に張力を与え前記糸の束にする、工程を含む、方法。
【請求項12】
請求項5に記載の方法において、
前記糸の束を巻き付ける工程は、
(a)前記張力を与えられた縫合糸の部分をアーム構造手段に接触させる工程と、
(b)前記アーム構造手段を旋回させて、前記縫合糸の部分を前記トレイの溝へ巻き付けやすい方向に前記縫合糸の部分を付勢する工程と、
を含む、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法において、
前記巻き付ける工程は、
(a)スタイラス手段を前記張力を与えて束にした縫合糸に作用可能に接触させる工程と、
(b)前記糸の束を前記スタイラス手段を用いて前記トレイの溝へ導き、前記トレイの回転中における前記縫合糸の前記トレイへの巻き付け促進する、工程と、
をさらに含む、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法において、
前記スタイラス手段は、前記糸の束に接触するためのスタイラスの脚と、一端を有するピストンロッドであって前記スタイラスの脚を軸方向の移動のために前記一端に取り付けるためのピストンロッドと、内部に前記ピストンロッドを取り付けた固定されたピストンシリンダーと、を含み、
前記方法は、前記固定されたピストンシリンダーの内部の前記ピストンロッドに対して圧搾空気を及ぼし、前記ピストンロッドの往復運動をもたらして前記トレイが回転中に前記スタイラスの脚が前記トレイの周囲の溝に係合して辿るようにする、工程をさらに含む、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法において、
前記包装トレイがカムプレートを含む支持構造体上に支持され、前記スタイラス手段が前記スタイラスの脚の付近の前記ピストンロッド上に取り付けられたカムフォロア手段をさらに含み、
前記方法は、前記ピストンシリンダー内の圧搾空気によって前記ピストンロッドに対して及ぼされた前記圧力に反応して、前記カムフォロア手段によって前記カムプレート上の周囲カム面に接触させる工程をさらに含む、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法において、
前記トレイが、前記縫合糸を前記溝内に保護するように維持するために前記周囲溝上に延在する複数の弾力性片持ち梁フィンガーを含み、前記スタイラスの脚が前記トレイの回転中に前記フィンガーを上げるために前記フィンガーの下で次々に係合して、前記糸の束をその下に導き、前記糸の束を前記トレイの溝の底の中へ向けて付勢する、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、
前記トレイの回転中に前記トレイを制限手段に接触させることにより前記支持構造体上での前記包装トレイの変位を妨げる工程をさらに含み、前記制限手段は前記駆動手段に動作可能に接続されている、方法。
【請求項18】
請求項1に記載の方法において、
n番目ごとの針・縫合糸アセンブリを引っ張り試験する工程(c)は、
(a)前記n番目の針・縫合糸のアセンブリの前記針を支える工程と、
(b)前記n番目の針に前記対応する縫合糸をグリップ手段でグリップする工程であって、前記グリップ手段は所定値の力を前記縫合糸に加える手段が含まれている、工程と、
(c)前記縫合糸を前記グリップ手段によってグリップしながら、前記所定値の力を前記縫合糸に加える工程と、
(d)加えた前記力を測定してn番目ごとのサンプルの前記破壊値を得る工程と、
をさらに含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【公開番号】特開2006−255791(P2006−255791A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−165148(P2006−165148)
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【分割の表示】特願2004−261333(P2004−261333)の分割
【原出願日】平成7年1月13日(1995.1.13)
【出願人】(591286579)エシコン・インコーポレイテッド (170)
【氏名又は名称原語表記】ETHICON, INCORPORATED
【Fターム(参考)】