説明

鉄道路線案内システム、鉄道路線案内装置、及び、プログラム

【課題】残高不足による自動改札機のゲート通過失敗を低減し、交通料金が残高以内であるか否かの確認を容易にする
【解決手段】移動体通信端末100の制御部110は、鉄道路線案内要求部171に格納されるプログラムを実行することで、ネットワークを介して路線案内を要求する。そして、制御部110の残高不足判定部111は、鉄道路線検索結果編集部172に格納されるプログラムを実行することで、受信した検索結果を路線の料金とチャージ記憶部182に記憶されているチャージ残高と比較する。そして、制御部110は、表示部150に路線の検索結果を表示するとともに、残高不足である場合には、その旨を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道路線案内システム、鉄道路線案内装置、及び、そのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機に非接触ICを組み込んで、自動改札機を通過するたびに、その非接触ICに登録されている残高から鉄道料金などの交通機関の料金を決済する技術が開示されている。(例えば、特許文献1)。
【0003】
しかし、この種の決済方法では、使用者が予め残高を登録(チャージ)しておかなければならない。自動改札機を通過する際に、チャージ残高が不足すると自動改札機のゲートが閉じてしまう。通過しようとしたときにゲートを閉てしまうと自動改札における人の流れが滞り、混雑の原因にもなる。
【0004】
携帯電話機において事前に非接触ICにチャージされている残高を確認することは煩わしいため、上述のような通過の失敗が頻繁に起こり得る。
【0005】
また、近年、使用者が乗車駅から下車駅までの鉄道機関を利用した経路を案内センタと連携して検索することが出来る鉄道経路案内サービスを携帯電話機により利用できるようになっている(例えば、特許文献2)。
【0006】
しかし、このサービスにより調べた運賃が非接触ICにチャージされている残高以内であるかを確認する場合、その都度残高照合ソフトウェアを起動しなければならなかった。そして、使用者が記憶した運賃が残高以内であるか否かを使用者自身が判断する必要があった。
【特許文献1】特開平11−16011号公報
【特許文献2】特開平11−166838号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、残高不足による自動改札機のゲート通過失敗を低減し、交通料金が残高以内であるか否かの確認を容易にする鉄道路線案内システム、鉄道路線案内装置、及び、そのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点に係る鉄道路線案内システムは、
ネットワークを介して接続される鉄道路線案内装置と鉄道路線案内サーバとから構成され、前記鉄道路線案内サーバは、前記鉄道路線案内装置から検索条件を含む路線案内要求に、前記検索条件に基づいて検索した路線情報と該路線の料金情報とを含む路線案内情報を送信する鉄道路線案内システムであって、
前記鉄道路線案内装置は、
非接触通信により外部装置と通信して、予め蓄えられた金銭的価値を有する残高から鉄道の料金を支払う支払手段と、
前記鉄道路線案内サーバから送信された路線案内情報に含まれる路線の料金を示す値と前記支払手段の残高を示す値とを比較して、その路線の料金に前記支払手段の残高が不足であるか否かを判定する残高不足判定手段と、
前記鉄道路線案内サーバから送信された路線案内情報と、前記残高不足判定手段が残高不足であると判定した場合にはその路線の料金に前記支払手段の残高が不足である旨と、を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
また、前記検索条件は出発駅を含み、
前記鉄道路線案内装置は、前記鉄道路線案内装置の現在位置情報を取得する現在位置取得手段と、路線案内を要求するときに前記現在位置情報取得手段が取得した現在位置情報を前記鉄道路線案内サーバに送信する現在位置送信手段と、をさらに備え、
前記鉄道路線案内サーバは、前記鉄道路線案内装置の現在位置送信手段から送信された現在位置情報からの最寄り駅を検索する最寄駅検索手段と、
前記最寄駅検索手段が検索した最寄り駅を、前記検索条件の出発駅に設定して路線を検索する路線検索手段と、
を備えてもよい。
【0010】
また、前記鉄道路線案内サーバは、前記鉄道路線案内装置から送信された検索条件を記憶する検索条件記憶手段をさらに備え、
前記鉄道路線案内装置は、路線の再検索を前記鉄道路線案内サーバに要求する再検索要求手段を備え、
前記鉄道路線案内サーバは、前記鉄道路線案内装置の再検索要求手段からの再検索の要求に応答して、前記最寄駅検索手段が検索した最寄り駅の次に近い駅を検索する出発駅再検索手段をさらに備え、
前記路線検索手段は、前記検索条件記憶手段に記憶された検索条件の出発駅を前記出発駅再検索手段が検索した前記最寄り駅の次に近い駅に設定して路線を再検索し、
前記路線検索手段が再検索した路線を路線案内情報として前記鉄道路線案内装置に送信する再検索結果送信手段をさらに備えてもよい。
【0011】
また、前記鉄道路線案内装置は、前記残高不足判定手段が残高不足であると判定した場合にユーザの操作に応答してネットワークを介して前記支払手段の残高を補充するための所定の動作を行う残高補充手段をさらに備えてもよい。
【0012】
本発明の第2の観点に係る鉄道路線案内装置は、
非接触通信により外部装置と通信して、予め蓄えられた金銭的価値を有する残高から鉄道の料金を支払う支払手段と、
ネットワークを介して路線情報と該路線の料金情報とを含む路線案内情報を取得する路線案内取得手段と、
前記路線案内取得手段が取得した路線案内情報に含まれる路線の料金を示す値と前記支払手段の残高を示す値とを比較してその路線の料金に前記支払手段の残高が不足であるか否かを判定する残高不足判定手段と、
前記路線案内取得手段が取得した路線案内情報と、前記残高不足判定手段が残高不足であると判定した場合にはその路線の料金に前記支払手段の残高が不足である旨と、を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
非接触通信により外部装置と通信して、予め蓄えられた金銭的価値を有する残高から鉄道の料金を支払う支払機能、
ネットワークを介して路線情報と該路線の料金情報とを含む路線案内情報を取得する路線案内取得機能、
前記路線案内取得手段が取得した路線案内情報に含まれる路線の料金を示す値と前記支払手段の残高を示す値とを比較してその路線の料金に前記支払手段の残高が不足であるか否かを判定する残高不足判定機能、
前記路線案内取得手段が取得した路線案内情報と、前記残高不足判定手段が残高不足であると判定した場合にはその路線の料金に前記支払手段の残高が不足である旨と、を表示する表示機能、
を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
鉄道路線案内の際に非接触ICの残高を参照するので、使用者が自ら残高の確認をせずとも残高に合わせた鉄道路線を案内が可能となる。また、残高不足によって自動改札機のゲート通過失敗を低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施形態に係る鉄道路線案内システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る移動体通信端末100を用いた鉄道路線案内システムの全体の構成例を示す図である。本実施形態の鉄道路線案内システムは、移動体通信端末100と、鉄道路線案内センタ200と、チャージポイント発行センタ300と、から構成される。移動体通信端末100は、基地局10、モバイル網20、ゲートウェイ30、インターネット40などのネットワークを介して鉄道路線案内センタ200及びチャージポイント発行センタ300に接続される。また、鉄道路線案内センタ200とチャージポイント発行センタ300とはインターネット40を介して接続される。
【0016】
基地局10は、移動体通信端末100と直接交信するモバイル網20の末端にあたる装置である。本図には図示していないがモバイル網20には任意の数の基地局10が接続される。基地局10は、自己が登録している移動体通信端末100から送信される所定の周波数の電波を受信する。あるいは、移動体通信端末100に所定の周波数の電波を送信する。モバイル網20は、それらの電波を伝送するためのネットワークである。モバイル網20には、例えば、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重接続)方式などの通信方式が用いられる。移動体通信端末100は、このモバイル網20を通じて通話を行うことができる。
【0017】
モバイル網20は、ゲートウェイ30に接続される。ゲートウェイ30は通信方式が異なるモバイル網20とインターネット40とのデータを相互に変換して通信を可能にする機器である。これにより、モバイル網20とインターネット40とを接続する。
【0018】
インターネット40は、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)に基づく通信ネットワークである。
【0019】
移動体通信端末100は、以上に述べた基地局10、モバイル網20、ゲートウェイ30を介してインターネット40に接続することができる。移動体通信端末100は、これらのネットワークを介して鉄道路線案内センタ200及チャージポイント発行センタ300に接続することができる。そして、移動体通信端末100から鉄道路線案内センタ200に路線案内を要求することができる。
【0020】
次に、移動体通信端末100の構成について説明する。図2は、移動体通信端末100の機能構成を示すブロック図である。移動体通信端末100は、制御部110、通信処理部120、通話部130、操作部140、表示部150、GPS(Global Positioning System)部160、鉄道路線案内部170、非接触IC部180、などから構成される。本実施形態の移動体通信端末100は、鉄道路線案内システムにおける鉄道路線案内装置を構成する。
【0021】
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や動作プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)やワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)などから構成される。制御部110は、移動体通信端末100の各部を制御するとともに、動作プログラムに基づいて後述する各処理を実行する。なお、移動体通信端末100の各構成はそれぞれ制御部110と接続されており、各構成間でのデータ送受は制御部110を介してなされる。
【0022】
また、制御部110は、残高不足判定部111を備える。残高不足判定部111は、後述する非接触IC部180を参照して、路線案内で案内された路線の運賃が残高不足であるか否かを判定する。
【0023】
通信処理部120は、アンテナ121を介して基地局10から音声信号を受信する。そして、受信した音声信号を後述する通話部130に送出する。また、通信処理部120は、通話部130から受信した音声信号を、アンテナ121を介して基地局10へ送信する。さらに、通信処理部120は、データ通信機能にかかる通信を制御し、例えば、ウェブサイトへのアクセスや電子メールの送受信をおこなう。また、本実施形態では通信処理部120は、上述のネットワークを介して鉄道路線案内センタ200やチャージポイント発行センタ300に接続する。
【0024】
通話部130は、制御部110の制御のもと、通信処理部120からデジタル音声信号の入力を受け、アナログ音声に復号してスピーカ131により出力する。また、通話部130は、マイクロフォン132から入力された音声をデジタル音声信号に符号化する。そして、符号化したデジタル音声信号を制御部110の制御のもと、通信処理部120に送出する。
【0025】
操作部140は、移動体通信端末100の外面上に構成されたキーからユーザの操作を受け付ける。操作部140は、ユーザの操作に応じた入力信号を制御部110に送出する。
【0026】
表示部150は、制御部110の制御のもと、図7(a)に示す路線案内入力画面410、図7(b)に示す路線案内表示画面420を表示する。また、表示部150は、制御部110の制御のもと、その他の各種画面を表示する。
【0027】
GPS部160は、GPSアンテナ161がGPS衛星から受信した電波信号を利用して移動体通信端末100の現在位置を測定する。
【0028】
鉄道路線案内部170は、移動体通信端末100を鉄道路線案内装置として機能させるためのプログラムを格納する。鉄道路線案内部170は、鉄道路線案内要求部171と、鉄道路線検索結果編集部172と、から構成される。
【0029】
鉄道路線案内要求部171は、鉄道路線案内を要求するためのプログラムを格納する。そのプログラムは、ユーザの操作部140の操作に応じて起動する。鉄道路線案内を要求するためのプログラムが起動すると、制御部110は、鉄道路線案内センタ200に接続して、路線案内を要求する。このとき、制御部110は、GPS部160から現在位置情報を取得して、路線案内要求と共に現在位置情報を鉄道路線案内センタ200に送信する。そして、制御部110は、鉄道路線案内センタ200から、図7(a)に示す、路線案内入力画面410を取得し、表示部150に表示させる。ユーザが操作部140の操作により路線案内入力画面410に示される「目的駅名」、「時刻区分」、「日付」、「時刻」、「検索順」、などの路線の検索条件を入力すると、制御部110はこれらの検索条件を鉄道路線案内センタ200に送信する。これにより路線案内を要求する。
【0030】
なお、本実施形態では、「出発駅名」は路線案内要求と共に送信する現在位置情報に基づき、鉄道路線案内センタ200により自動的に入力される。「出発駅名」をユーザが操作部140の操作により手動入力するようにしてもよい。また、「日付」及び「時刻」についても、ネットワークから取得した日時、又は、移動体通信端末100に設定されている日時を自動で入力するようにしてもよい。
【0031】
鉄道路線検索結果編集部172は、制御部110が鉄道路線案内要求部171に格納されるプログラムを実行することで取得した鉄道路線の検索結果を編集するためのプログラムを格納する。そして、制御部110がそのプログラムを実行することで検索結果を編集して、図7(b)に示すように、検索結果の路線を、運賃、所要時間、残高不足であるか否か、不足金額、などと合わせて表示する。
【0032】
非接触IC部180は、自動改札機による改札処理に対し運賃支払い機能を有する。運賃支払い機能により、予めチャージされた(入金された)チャージ残高から所定の料金を支払い、自動改札機を通過することができる。チャージ残高からは、自動改札機以外のリーダライタと通信して、所定料金を支払うことも可能である。また、本実施例では運賃支払い機能として、予め入金したチャージ残高から支払う例を説明するが、予め登録されたクレジットカードなど、与信価値を有する料金情報から支払うようにしてもよい。
【0033】
非接触IC部180は、移動体通信端末100に固定されるものであってもよいし、着脱可能な非接触IC部カードによって構成してもよい。
【0034】
非接触IC部180は、チャージ制御部181と、チャージ記憶部182と、アンテナ183と、から構成される。
【0035】
チャージ制御部181は、改札処理に対する支払い機能を実現する。チャージ制御部181は、アンテナ183を介して外部の自動改札機と非接触通信により料金の支払いに必要なデータを送受信する。
【0036】
チャージ記憶部182は、チャージ制御部181の動作を制御するためのプログラムを格納する。また、チャージ残高を記憶する。
【0037】
以上説明した移動体通信端末100の各構成は、本発明を実現するために必要な構成であり、移動体通信端末としての基本機能に必要なその他の構成や、種々の付加機能に必要な構成などは、必要に応じて備えられているものとする。
【0038】
続いて、鉄道路線案内センタ200について説明する。図3は、鉄道路線案内センタ200の機能構成を示すブロック図である。
【0039】
鉄道路線案内センタ200は、移動体通信端末100からの要求に応じて移動体通信端末100に路線案内情報を提供する。鉄道路線案内センタ200はインターネット40に接続される。鉄道路線案内センタ200は、送受信制御部210と、最寄駅検索部220と、地図情報データベース230と、鉄道路線検索部240と、鉄道移動情報データベース250と、から構成される。
【0040】
送受信制御部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や動作プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)やワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)などから構成される。
【0041】
送受信制御部210は、移動体通信端末100からの路線案内要求を現在位置情報と共に受信する。送受信制御部210は、最寄駅検索部220を制御して、移動体通信端末100から入力された現在位置から移動体通信端末100の最寄り駅を検索する。そして、検索した最寄り駅を出発駅名とした路線案内入力画面410を移動体通信端末100に送信する。なお、移動体通信端末100から現在位置情報が入力されない場合(例えば、移動体通信端末100がGPS未対応機種の場合)、最寄り駅は検索せず、出発駅名が空欄の路線案内入力画面410を送信する。
【0042】
送受信制御部210は、路線案内の検索条件が入力されたデータを移動体通信端末100から受信すると、鉄道路線検索部240を制御して、検索条件に基づき路線を検索する。そして、検索結果を移動体通信端末100に送信する。
【0043】
また、移動体通信端末100から再検索要求を受信すると、最寄駅検索部220を制御して直前の最寄り駅の次に近い駅を出発駅として路線を検索する。
【0044】
最寄駅検索部220は、送受信制御部210の制御の下、移動体通信端末100から入力される現在位置情報に基づいて、移動体通信端末100の最寄りの駅を検索する。最寄駅検索部220は、地図情報データベース230を参照して最寄り駅を検索する。また、再検索の場合、直前に設定された出発駅から最も近い駅を検索する。
【0045】
地図情報データベース230は、鉄道の駅の情報を含む地図情報のデータベースである。最寄駅検索部220は、移動体通信端末100の現在位置情報と地図情報データベース230の地図情報とから移動体通信端末100の最寄り駅を検索する。
【0046】
鉄道路線検索部240は、送受信制御部210の制御の下、移動体通信端末100から入力された検索条件に基づいて鉄道路線を検索する。鉄道路線検索部240は、鉄道移動情報データベース250を参照して、1又は複数の路線情報を検索する。
【0047】
鉄道移動情報データベース250は、鉄道の路線データ、時刻表データを格納するデータベースである。
【0048】
鉄道路線案内センタ200は以上のように構成されている。
次に、図1に示す、チャージポイント発行センタ300について説明する。
チャージポイント発行センタ300は、ネットワーク経由で移動体通信端末100の非接触IC部180のチャージ残高をチャージするためのセンタである。チャージポイント発行センタ300には、移動体通信端末100を識別するための情報、チャージした金額を決済する為の情報(口座、クレジットカード情報など)などが記憶される。移動体通信端末100からチャージポイント発行センタ300に接続して、非接触IC部180のチャージ残高にチャージすることができる。
【0049】
例えば、図8に示すように、(1)移動体通信端末100から識別情報とチャージ要求とを送信する。(2)チャージポイント発行センタ300は、移動体通信端末100を識別すると、対応する決済サーバ500に要求があった金額の決済情報を送信する。(3)決済が正常に終了すると、移動体通信端末100にチャージポイントを発行する。
【0050】
次に、上記構成の鉄道路線案内システムの動作について説明する。図4は鉄道路線案内を実行する際の移動体通信端末100の動作を示すフローチャートである。
【0051】
制御部110は、ユーザが操作部140を操作して鉄道路線案内を要求すると、鉄道路線案内要求部171に格納されたプログラムを実行し、図4に示す動作を開始する。
【0052】
先ず、制御部110は、通信処理部120を制御して鉄道路線案内センタ200に接続要求を送出する(ステップS101)。そして、鉄道路線案内センタ200との接続を確立する(ステップS102)。
【0053】
鉄道路線案内センタ200との接続を確立すると、制御部110は、鉄道路線案内センタ200に路線案内入力画面410を要求する(ステップS103)。
【0054】
続いて、制御部110はGPS部160を参照して現在位置情報を取得し、取得した現在位置情報を鉄道路線案内センタ200に送信する(ステップS104)。
【0055】
ステップS104で現在位置情報を鉄道路線案内センタ200に送信すると、制御部110は、路線案内入力画面410を取得するまで待機する(ステップS105;No)。所定時間以内に路線案内入力画面410を受信しない場合(ステップS105;No)、タイムアウトと判別し処理を終えるようにしてもよい。
【0056】
本実施形態では、ステップS104で送信した現在位置情報に基づき、鉄道路線案内センタ200が最寄り駅を検索する。そして、ステップS105で受信する路線案内入力画面410には、検索された最寄り駅が「出発駅名」として入力されている。
【0057】
鉄道路線案内センタ200から路線案内入力画面410を受信した場合(ステップS105;Yes)、制御部110は、ユーザが操作部140により路線検索に必至な条件入力を終えるまで待機する(ステップS106;No)。本実施例では、「出発駅名」は入力されているので、「目的駅名」、「時刻区分」、「日付」、「時刻」、「検索順」の条件入力を終えるまで待機する。この場合にも、所定時間以内に必至な条件入力を終えない場合(ステップS106;No)、タイムアウトと判別し処理を終えるようにしてもよい。
【0058】
ステップS106で、ユーザが必至な条件入力を終えた場合(ステップS106;Yes)、制御部110は、入力された路線案内条件データを鉄道路線案内センタ200に送信する(ステップS107)。
【0059】
ステップS107で路線案内条件データを鉄道路線案内センタ200に送信すると、制御部110は、鉄道路線案内センタ200から路線検索結果を受信するまで待機する(ステップS108;No)。この場合も、所定時間以内に路線検索結果を受信しない場合(ステップS108;No)、タイムアウトと判別し処理を終えるようにしてもよい。
【0060】
鉄道路線案内センタ200から路線検索結果を受信した場合(ステップS108;Yes)、制御部110は、残高照合処理を実行する(ステップS109)。
【0061】
ここで、残高照合処理(ステップS109)の動作について説明する。図5は残高照合処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【0062】
残高照合処理(ステップS109)では、先ず、制御部110は、非接触IC部180を参照してチャージ残高を取得する(ステップS1091)。
【0063】
そして、制御部110は、案内された路線を特定するためのカウンタnに「1」を代入する(ステップS1092)。
【0064】
続いて、制御部110は、路線検索結果で案内されたn番目の路線の料金がステップS1091で取得したチャージ残高より大きいか否かを判別する(ステップS1093)。
【0065】
n番目の路線の料金がステップS1091で取得したチャージ残高より大きい場合(ステップS1093;Yes)、制御部110は料金の不足分を算出し、その不足分を制御部110が備えるRAMなどに保存する(ステップS1094)。
【0066】
ステップS1094の処理を終えると、又は、ステップS1093で路線の料金がチャージ残高以内である場合(ステップS1093;No)、カウンタnに「1」加算する(ステップS1095)。
【0067】
続いて、鉄道路線案内センタ200により案内された路線の数mよりnが大きいか否かを判別する(ステップS1096)。即ち、案内された全ての路線の料金について、チャージ残高との比較が終了したか否かを判別する。
【0068】
案内された路線の数mよりnが大きいと判別した場合(ステップS1097;Yes)、制御部110は、図7(b)に示す、路線案内表示画面420を表示部150に出力する(ステップS1097)。そして、残高照合処理(ステップS109)を終える。
【0069】
路線案内表示画面420は、図7(b)に示すように、鉄道路線案内センタ200により案内されたm個の路線を一覧表示する。一覧表示には、出発駅の発時刻、目的駅の到着時刻、所要時間、料金、ステップS1094で算出し保存した不足金額、などが含まれる。このように路線案内とともに不足金額を表示することで、ユーザは移動体通信端末100のチャージ残高が不足していることを容易に把握でき、自動改札機の通過の失敗を回避することができる。
【0070】
また、料金不足が発生している場合には、図7(b)に示すように、再検索ボタン421とチャージボタン422とを表示させる。ユーザの操作部140の所定の操作により、この再検索ボタン421が操作されると、出発駅を最寄り駅の次に近い駅に設定した路線の再検索を実行する。チャージボタン422が操作されると、チャージポイント発行センタ300に接続してチャージ残高を補充することができる。これにより、料金不足の際のユーザの対応が容易になる。
【0071】
なお、路線案内表示画面420は、ユーザが残高不足を容易に把握でき、また、チャージや再検索などの残高不足に対して対応ができるものであれば図7(b)の画面に限定されない。また、路線案内は、ステップS106で入力された「検索順」に表示してもよいし、チャージ残高内の料金である路線を優先的に表示してもよい。
【0072】
一方、ステップS1096で路線の数mがnより小さいと判別した場合(ステップS1096;No)、制御部110は、ステップS1093に処理を戻し、全ての路線の料金についてチャージ残高との比較を終えるまでステップS1093からS1096の処理を繰り返す。
【0073】
残高照合処理(ステップS109)を終えると、図4に戻り、制御部110は、路線案内表示画面420のチャージボタン422が操作されたか否かを判別する(ステップS110)。
【0074】
チャージボタン422が操作されたと判別すると(ステップS110;Yes)、制御部110は、通信処理部120を制御してチャージポイント発行センタ300に接続し、ユーザ操作に応じたチャージ残高の補充を要求する(ステップS111)。
【0075】
そして、チャージポイント発行センタ300から新たに発行された所定単位、例えば3000円相当のチャージ金額を非接触IC部180に保存する(ステップS112)。
【0076】
このように、残高不足の場合、改めて専用のソフトウェアを起動するなど煩わしい操作を必要とせず、路線案内要求からの一連の操作で残高をチャージすることができるので、ユーザの利便性が向上する。
【0077】
ステップS112の処理を終えると、制御部110は、ユーザにより路線案内を終了する操作をされるまで待機し(ステップS113;No)、終了操作がなされると(ステップS113;Yes)、インターネット40への接続を切断し(ステップS117)、処理を終える。
【0078】
また、ステップS110でチャージボタン422が操作されない場合(ステップS110;No)、制御部110は、ユーザにより路線案内表示画面420の再検索ボタン421が操作されたか否かを判別する(ステップS114)。
【0079】
再検索ボタン421が操作されたと判別すると(ステップS114;Yes)、制御部110は、通信処理部120を制御して鉄道路線案内センタ200に路線案内の再検索を要求する(ステップS115)。そして、ステップS108に処理を戻し、再び路線検索結果を受信するまで待機する(ステップS108)。
【0080】
ステップS114で、再検索ボタン421が操作されない場合(ステップS114;No)、制御部116は、ユーザが路線案内を終了する操作したか否かを判別する(ステップS116)。終了操作がなされると(ステップS116;Yes)、インターネット40への接続を切断し(ステップS117)、処理を終える。
【0081】
ステップS116で、終了操作がされない場合(ステップS;No)、ステップS110に処理を戻し、再びチャージボタン422、再検索ボタン421の操作、又は終了操作を判別する(ステップS110、S114、S116)。
【0082】
以上のようにして、移動体通信端末100はユーザに指定された条件の鉄道路線を案内する。また、案内された路線の料金に対する移動体通信端末100のチャージ残高の不足残高を表示し、ユーザに残高不足を通知する。そして、残高不足の場合には、チャージや再検索といった対応を促すことができる。これによって、ユーザは利用しようとする路線の料金が移動体通信端末100に搭載された非接触IC部180のチャージ残高以内であるかを容易に確認できる。そして、非接触IC部180による自動改札機通過の際、残高不足による通過の失敗を低減することができる。
【0083】
次に、鉄道路線案内システムにおける鉄道路線案内センタ200の動作について説明する。図6は鉄道路線案内を実行する際の鉄道路線案内センタ200の動作を示すフローチャートである。
【0084】
鉄道路線案内センタ200は、インターネット40に接続され、移動体通信端末100からの接続要求に待機する(ステップS201;No)。
鉄道路線案内センタ200は、移動体通信端末100からの接続要求を受信すると(ステップS201;Yes)、送受信制御部210は、移動体通信端末100との接続を確立する(ステップS202)。
【0085】
そして、移動体通信端末100からの路線案内要求、及び、要求元の移動体通信端末100の現在位置情報を受信するまで待機する(ステップS203;No、ステップS204;No)。
【0086】
移動体通信端末100から路線案内要求、及び、現在位置情報を受信すると(ステップS203;Yes、ステップS204;Yes)、送受信制御部210は、最寄駅検索部220を制御して、要求元の移動体通信端末100の現在位置情報からの最寄り駅を検索する(ステップS205)。
【0087】
最寄り駅の検索が終了すると、送受信制御部210は、検索した最寄り駅を出発駅名とする、図7(a)に示すような、路線案内入力画面410(例えば、出発駅名「AAA」)を作成する(ステップS206)。
【0088】
そして、送受信制御部210は、ステップS206で作成した路線案内入力画面410を要求元の移動体通信端末100に送信する(ステップS207)。
【0089】
なお、移動体通信端末100がGPS機能を有しないなど、現在位置情報を受信しない場合には、上述のステップS204からS206のステップをスキップするようにしてもよい。この場合、ステップS207で送信される路線案内入力画面410の「出発駅名」は空欄となる。そして、「出発駅名」は、ユーザの手動入力となる。
【0090】
また、ステップS203又はステップS204で所定時間応答がない場合には、タイムアウトと判別して処理を終えてもよい。
【0091】
ステップS207で路線案内入力画面410を移動体通信端末100に送信すると、送受信制御部210は、移動体通信端末100から検索条件の入力データを受信するまで待機する(ステップS208;No)。
【0092】
移動体通信端末100から条件入力データを受信すると(ステップS208;Yes)、送受信制御部210は、受信した検索条件の入力データをRAMなどに保存する(ステップS209)。
【0093】
ステップS208で所定時間応答がない場合にも、タイムアウトと判別して処理を終えてもよい。
【0094】
ステップS209で検索条件入力データを保存すると、送受信制御部210は、鉄道路線検索部240を制御して、条件入力データに基づき、路線を検索する(ステップS210)。
【0095】
路線の検索が終了すると、送受信制御部210は、検索条件の「検索順」に基づいた検索結果の路線一覧表を作成する(ステップS211)。
【0096】
そして、送受信制御部210は、ステップS211で作成した路線一覧表を要求元の移動体通信端末100に送信する(ステップS212)。
【0097】
路線一覧表を要求元に送信すると、送受信制御部210は、移動体通信端末100から接続の切断要求があったか否かを判別する(ステップS213)。
【0098】
切断要求があった場合(ステップS213;Yes)、送受信制御部210は、移動体通信端末100との接続を切断して、処理を終える。
【0099】
ステップS213で切断要求がない場合(ステップS214;No)、送受信制御部210は、要求元の移動体通信端末100から路線の再検索要求があったか否かを判別する(ステップS214)。
【0100】
再検索要求がない場合(ステップS213;No)、ステップS213に処理を戻し、切断要求又は再検索要求の受信を待機する(ステップS213、S214)。所定時間応答がない場合にも、タイムアウトと判別して処理を終えてもよい。
【0101】
ステップS214で路線の再検索要求があった場合(ステップS214;Yes)、送受信制御部210は、最寄駅検索部220を制御して、ステップS209で保存した検索条件の入力データの「出発駅」の次に近い駅を検索する(ステップS215)。
【0102】
次に近い駅を検索すると、送受信制御部210は、ステップS209で保存したその他の検索条件の入力データを取得する(ステップS216)。そして、ステップS210に処理を戻し、ステップS215で検索した駅を「出発駅」及びステップS216で取得したその他の検索条件に基づいて路線を再検索する(ステップS210)。
【0103】
以上のようにして、鉄道路線案内センタ200は、移動体通信端末100からの要求に応じて路線を検索、再検索する。また、現在位置情報を受信した場合、その現在位置情報から最寄り駅を検索し、その最寄り駅を出発駅に設定する。これにより、ユーザの出発駅入力の手間が省け、利便性が向上する。
【0104】
上述の鉄道路線案内システムの動作の具体例を図1及び図7を用いて説明する。
ユーザが、移動体通信端末100から路線案内を要求すると、基地局10、モバイル網20、ゲートウェイ30、インターネット40、を介して鉄道路線案内センタ200に接続する。
【0105】
移動体通信端末100は、現在位置情報を鉄道路線案内センタ200に送信する。その現在位置情報から鉄道路線案内センタ200は、最寄り駅を検索する。図1の例では、距離D1のAAA駅が最寄り駅として検索される。
【0106】
そして、鉄道路線案内センタ200は、AAA駅を出発駅とする、図7(a)に示す、路線案内入力画面を移動体通信端末100に送信する。
【0107】
路線案内入力画面410を受信したユーザは、目的駅名、時刻区分、日付、時刻、検索順、を入力する。移動体通信端末100は、入力された条件データを鉄道路線案内センタ200に送信する。ここでは、例えば、目的駅をFFF駅とする。
【0108】
条件データを受信した鉄道路線案内センタ200は、AAA駅からFFF駅の路線を検索する。そして、その検索結果を移動体通信端末100に送信する。
【0109】
検索結果を受信した移動体通信端末100は、案内された路線の料金と移動体通信端末100のチャージ残高とを比較する。そして、図7(b)に示すような、路線案内表示画面420を表示する。
【0110】
表示結果に対して、ユーザが再検索ボタン421を操作することで、路線の再検索を要求すると、移動体通信端末100は、鉄道路線案内センタ200に再検索要求を送信する。
【0111】
再検索要求を受信した鉄道路線案内センタ200は、直前の最寄り駅の次に近い駅を検索する。この例では、距離D2のCCC駅が検索される。そして、CCC駅を出発駅とする路線を検索する。その検索結果を移動体通信端末100に送信する。
【0112】
移動体通信端末100では、再検索結果を受信すると、再び料金とチャージ残高との比較し、新たな路線案内表示画面を表示する。
【0113】
また、表示結果に対して、ユーザがチャージボタン422を操作することで、チャージ残高のチャージを要求すると、移動体通信端末100は、チャージポイント発行センタ300に接続し、チャージ要求を送信する。
【0114】
チャージポイント発行センタ300は、要求に応じてチャージ金額データを移動体通信端末100に送信する。移動体通信端末100は、このようにしてチャージ残高を補充することができる。
【0115】
なお、この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
【0116】
上記実施形態の移動体通信端末100は、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)又はその他の電話機であってもよい。また、本発明を移動体通信端末100に適用したものとして説明したが、通信機能を備えるPDA(Personal Digital Assistance)等の他の携帯端末に適用することも可能である。
【0117】
また、上記実施形態では、制御部110が実行するプログラムは、予め鉄道路線案内部170に記憶されていたが、ネットワークを介して記憶するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本発明の実施の形態に係る鉄道路線案内システムの概略図である。
【図2】図1に示す移動体通信端末のシステム構成を示すブロック図ある。
【図3】図1に示す鉄道路線案内センタのシステム構成を示すブロック図である。
【図4】鉄道路線案内を実行する際の移動体通信端末の動作を示すフローチャートである。
【図5】図4に示す残高照合処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】鉄道路線案内を実行する際の鉄道路線案内センタの動作を示すフローチャートである。
【図7】路線案内の表示画面を示す図である。
【図8】チャージ残高の補充の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0119】
10…基地局、20…モバイル網、30…ゲートウェイ、40…インターネット、100…移動体通信端末、110…制御部、111…残高不足判定部、120…通信処理部、121…アンテナ、130…通話部、131…スピーカ、132…マイクロフォン、140…操作部、150…表示部、160…GPS部、161…GPSアンテナ、170…鉄道路線案内部、171…鉄道路線案内要求部、172…鉄道路線案内結果編集部、180…非接触IC部、181…チャージ制御部、182…チャージ記憶部、183…アンテナ、200…鉄道路線案内センタ、210…送受信制御部、220…最寄駅検索部、230…地図情報データベース、240…鉄道路線検索部、250…鉄道移動情報データベース、300…チャージポイント発行センタ、410…路線案内入力画面、420…路線案内表示画面、421…再検索ボタン、422…チャージボタン、500…決済サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続される鉄道路線案内装置と鉄道路線案内サーバとから構成され、前記鉄道路線案内サーバは、前記鉄道路線案内装置から検索条件を含む路線案内要求に、前記検索条件に基づいて検索した路線情報と該路線の料金情報とを含む路線案内情報を送信する鉄道路線案内システムであって、
前記鉄道路線案内装置は、
非接触通信により外部装置と通信して、予め蓄えられた金銭的価値を有する残高から鉄道の料金を支払う支払手段と、
前記鉄道路線案内サーバから送信された路線案内情報に含まれる路線の料金を示す値と前記支払手段の残高を示す値とを比較して、その路線の料金に前記支払手段の残高が不足であるか否かを判定する残高不足判定手段と、
前記鉄道路線案内サーバから送信された路線案内情報と、前記残高不足判定手段が残高不足であると判定した場合にはその路線の料金に前記支払手段の残高が不足である旨と、を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする鉄道路線案内システム。
【請求項2】
前記検索条件は出発駅を含み、
前記鉄道路線案内装置は、前記鉄道路線案内装置の現在位置情報を取得する現在位置取得手段と、路線案内を要求するときに前記現在位置情報取得手段が取得した現在位置情報を前記鉄道路線案内サーバに送信する現在位置送信手段と、をさらに備え、
前記鉄道路線案内サーバは、前記鉄道路線案内装置の現在位置送信手段から送信された現在位置情報からの最寄り駅を検索する最寄駅検索手段と、
前記最寄駅検索手段が検索した最寄り駅を、前記検索条件の出発駅に設定して路線を検索する路線検索手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の鉄道路線案内システム。
【請求項3】
前記鉄道路線案内サーバは、前記鉄道路線案内装置から送信された検索条件を記憶する検索条件記憶手段をさらに備え、
前記鉄道路線案内装置は、路線の再検索を前記鉄道路線案内サーバに要求する再検索要求手段を備え、
前記鉄道路線案内サーバは、前記鉄道路線案内装置の再検索要求手段からの再検索の要求に応答して、前記最寄駅検索手段が検索した最寄り駅の次に近い駅を検索する出発駅再検索手段をさらに備え、
前記路線検索手段は、前記検索条件記憶手段に記憶された検索条件の出発駅を前記出発駅再検索手段が検索した前記最寄り駅の次に近い駅に設定して路線を再検索し、
前記路線検索手段が再検索した路線を路線案内情報として前記鉄道路線案内装置に送信する再検索結果送信手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の鉄道路線案内システム。
【請求項4】
前記鉄道路線案内装置は、前記残高不足判定手段が残高不足であると判定した場合にユーザの操作に応答してネットワークを介して前記支払手段の残高を補充するための所定の動作を行う残高補充手段をさらに備えることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の鉄道路線案内システム。
【請求項5】
非接触通信により外部装置と通信して、予め蓄えられた金銭的価値を有する残高から鉄道の料金を支払う支払手段と、
ネットワークを介して路線情報と該路線の料金情報とを含む路線案内情報を取得する路線案内取得手段と、
前記路線案内取得手段が取得した路線案内情報に含まれる路線の料金を示す値と前記支払手段の残高を示す値とを比較してその路線の料金に前記支払手段の残高が不足であるか否かを判定する残高不足判定手段と、
前記路線案内取得手段が取得した路線案内情報と、前記残高不足判定手段が残高不足であると判定した場合にはその路線の料金に前記支払手段の残高が不足である旨と、を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする鉄道路線案内装置。
【請求項6】
コンピュータに、
非接触通信により外部装置と通信して、予め蓄えられた金銭的価値を有する残高から鉄道の料金を支払う支払機能、
ネットワークを介して路線情報と該路線の料金情報とを含む路線案内情報を取得する路線案内取得機能、
前記路線案内取得手段が取得した路線案内情報に含まれる路線の料金を示す値と前記支払手段の残高を示す値とを比較してその路線の料金に前記支払手段の残高が不足であるか否かを判定する残高不足判定機能、
前記路線案内取得手段が取得した路線案内情報と、前記残高不足判定手段が残高不足であると判定した場合にはその路線の料金に前記支払手段の残高が不足である旨と、を表示する表示機能、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−41061(P2008−41061A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−218537(P2006−218537)
【出願日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】