説明

鉄鋼スラグ路盤材及び鉄鋼スラグ路盤材の製造方法

【課題】高炉徐冷スラグからなり、呈色と一軸圧縮強さの両方の特性を満足することができ、かつ、比較的簡単に製造可能な鉄鋼スラグ路盤材及びこの鉄鋼スラグ路盤材の製造方法を提供する。
【解決手段】高炉徐冷スラグからなる鉄鋼スラグ路盤材であって、最終破砕後からの経過期間が3ヶ月以上とされたエージング処理スラグと、最終破砕後からの経過期間が1ヶ月以内の未エージングスラグと、を有し、前記エージング処理スラグの粒径が、前記未エージングスラグの粒径よりも粗大とされていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路の路盤に使用される鉄鋼スラグ路盤材及び鉄鋼スラグ路盤材の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
製鉄工場においては、鉄鋼製品の製造に伴って、いわゆる鉄鋼スラグが発生する。鉄鋼スラグとしては、高炉で生成したスラグを徐冷した高炉徐冷スラグと、高炉で生成したスラグを急冷した高炉水砕スラグと、精錬工程で生成したスラグを徐冷した製鋼スラグと、がある。これらの鉄鋼スラグは様々な製品として使用されている。
例えば、高炉徐冷スラグは、コンクリート粗骨材や道路の路盤材として使用され、高炉水砕スラグは、セメント原料、コンクリート細骨材、砂材として使用され、製鋼スラグは、道路の路盤材、地盤改良材等に使用されている。
【0003】
道路の路盤及び加熱アスファルト混合物に使用する「道路用鉄鋼スラグ」については、JIS A 5015において要求特性等が規定されている。上層路盤材として使用されるHMS−25では、呈色判定、一軸圧縮強さ等の特性を満足する必要がある。
【0004】
ここで、高炉徐冷スラグは、硫黄分を含んでいることから黄色水が発生し、呈色の問題が生じることが知られている。この呈色を防止するためには、高炉徐冷スラグを大気雰囲気で長期間放置するエージング処理を行うことが効果的である。
しかしながら、高炉徐冷スラグは、少量のガラス化成分を含んでいることから、アルカリまたは硫酸塩などの刺激作用によってカルシウムシリケート水和物、カルシウムアルミネート水和物を生成し硬化する性質(いわゆる潜在水硬性)がある。このため、エージング処理を行った場合には、水和反応が進行することによって強度が低下し、一軸圧縮強さを満足することができなくなってしまう。
このように、高炉徐冷スラグでは、呈色と一軸圧縮強さの両方の特性を満足させることは困難であった。
【0005】
従来は、エージング処理した高炉徐冷スラグの強度を補うために、高炉水砕スラグや製鋼スラグを混合していた。
しかしながら、製鋼スラグは、生石灰分を含有することから水分と反応して膨張するおそれがあった。このため、製鋼スラグにおいては蒸気エージング処理等を行う必要があった。また、各種スラグの製造と販売量のバランスによっては、特性を満足する鉄鋼スラグ路盤材を提供することができないことがあった。
【0006】
そこで、高炉徐冷スラグのみを用いて、呈色と一軸圧縮強さの両方の特性を満足する鉄鋼スラグ路盤材を得る方法が検討されている。
例えば、特許文献1には、高炉徐冷スラグに対して6ヶ月以上のエージング処理し、エージング処理後に分級し、粒径0.5mm以上の粗粒を破砕して使用する方法が提案されている。
また、特許文献2には、高炉徐冷スラグの表面をコーティングすることによって呈色を抑制する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開昭62−223044号公報
【特許文献2】特開2003−305436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、高炉徐冷スラグのエージング処理を6ヶ月間以上行うことから、鉄鋼スラグ路盤材を効率良く製造できなかった。また、エージング処理を実施するスペースを確保する必要があり、管理コストが増加するといった問題があった。また、エージング処理後に粒径0.5mm以上の粗粒を分級する必要があるが、0.5mm未満の微細粒は、粗粒の周囲に付着してしまうため、分級を精度良く行うことは困難であった。このため、鉄鋼スラグ路盤材に0.5mm未満の微細粒が混入してしまい、特性を十分に満足することができなかった。
また、特許文献2に記載された発明では、コーティング処理に時間と労力が必要となり、製造コストが大幅に増大するといった問題があった。
以上のように、これまで提案された方法では、高炉徐冷スラグのみを用いて、呈色と一軸圧縮強さの両方の特性を満足する鉄鋼スラグ路盤材を得ることは、実現できていなかった。
【0009】
本発明は、前述した状況に鑑みてなされたものであって、高炉徐冷スラグからなり、呈色と一軸圧縮強さの両方の特性を満足することができ、かつ、比較的簡単に製造可能な鉄鋼スラグ路盤材及びこの鉄鋼スラグ路盤材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係る鉄鋼スラグ路盤材は、高炉徐冷スラグからなる鉄鋼スラグ路盤材であって、最終破砕後からの経過期間が3ヶ月以上とされたエージング処理スラグと、最終破砕後からの経過期間が1ヶ月以内の未エージングスラグと、を有し、前記エージング処理スラグの粒径が、前記未エージングスラグの粒径よりも粗大とされていることを特徴としている。
【0011】
一般に、鉄鋼スラグ路盤材の一軸圧縮強さは、水和反応の固結に依存することが知られている。
本発明の鉄鋼スラグ路盤材においては、粗粒のエージング処理スラグの周囲に細粒の未エージングスラグが配置されることになり、未エージングスラグがバインダとして作用することになる。未エージングスラグは、水和反応が進行しておらず活性度が高いため、アルカリまたは硫酸塩などの刺激作用によってカルシウムシリケート水和物、カルシウムアルミネート水和物が生成することになる。よって、この水和反応による固結により、鉄鋼スラグ路盤材の一軸圧縮強さを確保することが可能となる。
【0012】
また、エージング処理スラグにおいては、空気中の酸素によって表面が酸化され、硫黄成分が硫酸イオン化されている。ここで、未エージングスラグから溶出される硫黄成分は、エージング処理スラグから溶出する物質と化合物を生成することになり、硫黄成分がそのまま溶出されることが抑制されると考えられる。これにより、呈色(黄色水の発生)を抑制することが可能となる。
このように、高炉徐冷スラグのみを使用して、一軸圧縮強さ及び呈色を満足する鉄鋼スラグ路盤材を得ることができる。
【0013】
ここで、質量比で、前記未エージングスラグの含有量が20%以上80%以下とされていることが好ましい。
この場合、JIS A 5015に規定された一軸圧縮強さを1.2N/mm以上とすることができる。また、JIS A 5015に規定された呈色判定試験において基準を満足することができる。
【0014】
また、前記エージング処理スラグの粒径が7mm超とされ、前記未エージングスラグの粒径が7mm以下とされており、質量比で、前記未エージングスラグの含有量が40%以上70%以下とされているが好ましい。
この場合、JIS A 5015に規定された粒度を確実に満足することができ、水硬性粒度調整鉄鋼スラグ(HMS−25)として使用することが可能となる。
【0015】
本発明に係る鉄鋼スラグ路盤材の製造方法は、高炉徐冷スラグからなる鉄鋼スラグ路盤材の製造方法であって、最終破砕後からの経過期間が3ヶ月以上となるエージング処理を行った粒径7mm超のエージング処理スラグを得る工程と、最終破砕後からの経過期間が1ヶ月以内であって粒径7mm以下の未エージングスラグを得る工程と、前記エージング処理スラグ及び前記未エージングスラグを混合する工程と、を備えていることを特徴としている。
【0016】
この構成の鉄鋼スラグ路盤材の製造方法によれば、粗粒のエージング処理スラグの周囲に、細粒の未エージングスラグが配置され、活性度の高い未エージングスラグがバインダとして作用し、一軸圧縮強さが確保された鉄鋼スラグ路盤材を製造することができる。
また、未エージングスラグとエージング処理スラグとを混合しているので、未エージングスラグから溶出される硫黄成分がエージング処理スラグから溶出する物質と化合物を生成し、硫黄成分がそのまま溶出されることが抑制される。よって、呈色(黄色水の発生)が抑制された鉄鋼スラグ路盤材を製造することができる。
【0017】
ここで、前記エージング処理後に前記エージング処理スラグの呈色判定試験を実施することが好ましい。
この場合、エージング処理スラグにおいて、呈色が確実に抑制されていることを確認することができる。よって、呈色(黄色水の発生)が抑制された鉄鋼スラグ路盤材を製造することができる。なお、この呈色判定試験は、JIS A 5015に規定された方法で実施する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、高炉徐冷スラグからなり、呈色と一軸圧縮強さの両方の特性を満足することができ、かつ、比較的簡単に製造可能な鉄鋼スラグ路盤材及びこの鉄鋼スラグ路盤材の製造方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態である鉄鋼スラグ路盤材の製造方法を示すフロー図である。
【図2】実施例における一軸圧縮強さ及び呈色判定試験の結果を示すグラフである。
【図3】実施例における鉄鋼スラグ路盤材の粒度分布を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明の一実施形態である鉄鋼スラグ路盤材及び鉄鋼スラグ路盤材の製造方法について、添付した図面を参照して説明する。
本実施形態である鉄鋼スラグ路盤材は、JIS A 5015に規定された水硬性粒度調整鉄鋼スラグ(HMS−25)として使用されるものである。
【0021】
本実施形態である鉄鋼スラグ路盤材は、高炉徐冷スラグのみからなるものである。高炉徐冷スラグは、高炉で生成した溶融スラグを冷却ヤードに流し込み、空冷及び適度な散水によって冷却することで得られる結晶質のスラグである。
高炉徐冷スラグは、CaO(石灰)とSiO(シリカ)とAl(アルミナ)とMgO(マグネシア)を主成分とし、少量のS(硫黄)を含んでいる。
また、高炉徐冷スラグは、少量のガラス化成分を含んでいることから、アルカリまたは硫酸塩などの刺激作用によってカルシウムシリケート水和物、カルシウムアルミネート水和物を生成し硬化する性質(いわゆる潜在水硬性)を有している。
【0022】
ここで、本実施形態の鉄鋼スラグ路盤材は、最終破砕後からの経過期間が3ヶ月以上とされたエージング処理スラグと、最終破砕後からの経過期間が1ヶ月以内の未エージングスラグと、を混合したものである。そして、エージング処理スラグの粒径が、未エージングスラグの粒径よりも粗大とされている。
【0023】
具体的には、エージング処理スラグの粒径が7mm超え25mm以下とされ、未エージングスラグの粒径が7mm以下とされている。
また、未エージングスラグの含有量が質量比で20%以上80%以下とされており、さらに好ましくは40%以上70%以下とされている。
すなわち、本実施形態の鉄鋼スラグ路盤材は、粗粒のエージング処理スラグの周囲に、細粒の未エージングスラグが配置されているのである。
【0024】
次に、本実施形態の鉄鋼スラグ路盤材の製造方法について図1を参照して説明する。
まず、冷却ヤードにおいて徐冷されて得られた高炉徐冷スラグを破砕し、最終破砕後にエージング処理を実施する(エージング処理工程S01)。このエージング処理は、大気雰囲気下で高炉徐冷スラグを長期間放置するものであり、本実施形態では、最終破砕後からの経過時間が3ヶ月以上となるようにエージング処理を実施する。
【0025】
次に、エージング処理工程S01を終了して得られたエージング処理スラグについて、呈色判定試験を実施する(呈色判定試験工程S02)。この呈色判定試験は、JIS A 5015に規定された方法によって実施する。
次に、呈色判定試験で合格と判定されたエージング処理スラグの分級を行う(エージング処理スラグ分級工程S03)。本実施形態では、エージング処理スラグの粒径が7mm超25mm以下となるように分級する。
【0026】
また、冷却ヤードにおいて徐冷されて得られた高炉徐冷スラグを破砕し、最終破砕からの経過期間が1ヶ月以内の未エージングスラグを準備する(未エージングスラグ準備工程 S11)。
次に、この未エージングスラグの分級を行う(未エージングスラグ分級工程S12)。本実施形態では、未エージングスラグの粒径が7mm以下となるように分級する。
【0027】
そして、粒径が7mm超25mm以下とされたエージング処理スラグと、粒径が7mm以下とされた未エージングスラグと、を混合する(混合工程S20)。
以上のようにして、本実施形態である鉄鋼スラグ路盤材が製造されることになる。
【0028】
以上のような構成とされた本実施形態である鉄鋼スラグ路盤材及び鉄鋼スラグ路盤材の製造方法によれば、最終破砕後からの経過期間が3ヶ月以上とされたエージング処理スラグと、最終破砕後からの経過期間が1ヶ月以下とされた未エージングスラグと、の混合物とされ、粗粒のエージング処理スラグの周囲に、細粒の未エージングスラグが配置されているので、エージング処理スラグが骨材となり、未エージングスラグがバインダとして作用することになる。
【0029】
ここで、未エージングスラグにおいては、少量のガラス化成分を含んでいることから、アルカリまたは硫酸塩などの刺激作用によってカルシウムシリケート水和物、カルシウムアルミネート水和物を生成することになり、この水和反応によって粗粒のエージング処理スラグ同士を固結することができる。これにより、本実施形態である鉄鋼スラグ路盤材においては、一軸圧縮強さが確保されることになる。
【0030】
また、エージング処理スラグは、エージング処理工程S01において、空気中の酸素により表面が酸化されることになる。そして、エージング処理スラグ中の硫黄成分は、硫酸イオン化される。一方、未エージングスラグは、硫黄成分がそのまま存在していることになる。ここで、未エージングスラグの硫黄成分は、エージング処理スラグから溶出する物質と化合物を生成することから、硫黄成分がそのまま溶出されることが抑制される。これにより、呈色を抑制することが可能となる。
【0031】
また、本実施形態では、未エージングスラグの含有量が質量比で20%以上とされているので、JIS A 5015に規定された一軸圧縮強さを1.2N/mm以上とすることができる。また、未エージングスラグの含有量が質量比で80%以下とされているので、JIS A 5015に規定された呈色判定試験において呈色なしと判定されることになる。
【0032】
さらに、本実施形態では、エージング処理スラグの粒径が7mm超25mm以下とされ、未エージングスラグの粒径が7mm以下とされており、未エージングスラグの含有量が質量比で40%以上70%以下とされているので、JIS A 5015に規定された粒度を確実に満足することができ、水硬性粒度調整鉄鋼スラグ(HMS−25)として使用することができる。
【0033】
以上、本発明の実施形態である鉄鋼スラグ路盤材及び鉄鋼スラグ路盤材の製造方法について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、エージング処理スラグの粒径を7mm超25mm以下とし、未エージングスラグの粒径を7mm以下としたもので説明したが、これに限定されることはなく、エージング処理スラグの粒径が、未エージングスラグの粒径よりも粗大であればよい。
【0034】
また、未エージングスラグの含有量を質量比で20%以上80%以下、好ましくは40%以上70%以下としたもので説明したが、これに限定されることはない。但し、JIS A 5015に規定された水硬性粒度調整鉄鋼スラグ(HMS−25)として使用する場合には、未エージングスラグの含有量を質量比で40%以上70%以下とすることが好ましい。
【0035】
また、エージング処理が終了後に呈色判定試験を実施するものとして説明したが、呈色判定試験を省略してもよい。
さらに、エージング処理後に分級を行うものとして説明したが、最終破砕後に分級した上でエージング処理を実施してもよい。
【実施例】
【0036】
以下に、本発明の効果を確認すべく実施した確認実験の結果について説明する。
まず、高炉徐冷スラグを用いて、最終破砕後からの経過期間が3ヶ月以上とされたエージング処理スラグと、最終破砕後からの経過期間が1ヶ月以内の未エージングスラグと、を準備した。
これらエージング処理スラグ及び未エージングスラグを分級し、表1に示す比率で混合して本発明例1−4及び比較例1−4の鉄鋼スラグ路盤材を製造した。
【0037】
呈色判定試験は、JIS A 5015に規定された方法で実施した。粒度は、ふるい分け試験によって判定した。一軸圧縮試験は、JIS A 5015に規定された方法で実施した。
評価結果を表1及び図2に示す。また、本発明例2、3のふるい分け試験の結果を図3に示す。
【0038】
【表1】

【0039】
エージング処理スラグのみを使用した比較例1では、一軸圧縮試験が0.8N/mmと低くなった。これは、エージング処理時に水和反応が進行してしまい、水和反応による固結ができなくなったためである。
未エージングスラグのみを使用した比較例2では、呈色判定試験において呈色が認められた。これは、未エージングスラグ内の硫黄成分がそのまま溶出したためである。
【0040】
また、エージング処理スラグの粒径が、未エージングスラグの粒径よりも微細とされた比較例3,4においては、一軸圧縮試験が0.6N/mm、0.8N/mmと低くなった。これは、活性な未エージングスラグがバインダとして作用しなかったためと推測される。
【0041】
これに対して、粗粒のエージング処理スラグと細粒の未エージングスラグとを混合した本発明例1−4においては、一軸圧縮試験が1.2N/mm以上とされ、呈色判定試験も合格であった。
また、未エージングスラグの含有量を質量比で40%、60%とした本発明例2,3においては、図3に示すように、JIS A 5015の水硬性粒度調整鉄鋼スラグ(HMS−25)に要求される粒度分布を満足していることが確認された。
【符号の説明】
【0042】
S01 エージング処理工程
S02 呈色判定試験工程
S03 エージング処理スラグ分級工程
S11 未エージングスラグ準備工程
S12 未エージングスラグ分級工程
S20 混合工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高炉徐冷スラグからなる鉄鋼スラグ路盤材であって、
最終破砕後からの経過期間が3ヶ月以上とされたエージング処理スラグと、最終破砕後からの経過期間が1ヶ月以内の未エージングスラグと、を有し、
前記エージング処理スラグの粒径が、前記未エージングスラグの粒径よりも粗大とされていることを特徴とする鉄鋼スラグ路盤材。
【請求項2】
質量比で、前記未エージングスラグの含有量が20%以上80%以下とされていることを特徴とする請求項1に記載の鉄鋼スラグ路盤材。
【請求項3】
前記エージング処理スラグは粒径が7mm超とされ、前記未エージングスラグの粒径が7mm以下とされており、
質量比で、前記未エージングスラグの含有量が40%以上70%以下とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鉄鋼スラグ路盤材。
【請求項4】
高炉徐冷スラグからなる鉄鋼スラグ路盤材の製造方法であって、
最終破砕後からの経過期間が3ヶ月以上となるエージング処理を行った粒径7mm超のエージング処理スラグを得る工程と、
最終破砕後からの経過期間が1ヶ月以内の粒径7mm以下の未エージングスラグを得る工程と、
前記エージング処理スラグ及び前記未エージングスラグを混合する工程と、
を備えていることを特徴とする鉄鋼スラグ路盤材の製造方法。
【請求項5】
前記エージング処理後に前記エージング処理スラグの呈色判定試験を実施することを特徴とする請求項4に記載の鉄鋼スラグ路盤材の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−40069(P2013−40069A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−177433(P2011−177433)
【出願日】平成23年8月15日(2011.8.15)
【出願人】(000006655)新日鐵住金株式会社 (6,474)
【Fターム(参考)】