説明

鉛蓄電池

【課題】鉛丹を含む正極活物質原料を使用した鉛蓄電池の放置性能を向上させる。
【解決手段】本発明の鉛蓄電池は、正極活物質原料として、鉛丹化率が20質量%〜80質量%の鉛丹を含有し、かつ、電解液中にSiOを含有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉛蓄電池に関する。
【背景技術】
【0002】
鉛蓄電池(以下、単に電池ともいう)は、比較的低価格で安定した性能を有することから、自動車のエンジン始動時の電力供給用等の用途に使用する電池として、需要が高く、近年は、放電容量が大きく、長寿命、放置性能の低下抑制といった高性能なものが求められている。
【0003】
高性能の電池を得る方法としては、従来、正極活物質原料に鉛丹を添加して化成効率を向上させて放電容量の大きい電池を得るという技術が知られている。
【0004】
正極活物質に鉛丹を添加して作製した鉛蓄電池(以下、単に電池ともいう)は、鉛丹が硫酸と反応して電気伝導性の高いPbOを生成することで、化成効率が向上するため、その放電容量を大きくすることができる。
【0005】
しかし、一般的な鉛丹(鉛丹化率が98質量%以上の高鉛丹化率鉛丹)を使用すると、活物質粒子間の結合が弱くなるために、充放電の繰り返しにより活物質の軟化脱落が起こりやすくなる。
【0006】
ところで、鉛蓄電池を長期間放置すると、自己放電により電池容量が低下することが知られている。上記の高鉛丹化率鉛丹を使用した電池の場合には、正極板から活物質(PbO)の脱落が起こりやすく、この脱落したPbOが負極の表面に付着すると、PbO+Pb+2HSO→PbSO+2HOの反応により、さらに自己放電が促進され、エンジン始動時に充分な放電容量が得られなくなるという問題(放置性能の低下の問題)がある。
【0007】
そこで、特許文献1においては、活物質粒子間の結合を強化して活物質の軟化脱落を防止するものが提案されている。
【0008】
特許文献1に記載の発明は、正極活物質原料に鉛丹化率が90質量%以下の鉛丹(低鉛丹化率鉛丹)を添加した鉛蓄電池に関するものである。
【特許文献1】特公平8−15081号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載の発明において使用される、鉛丹化率が90質量%以下の低鉛丹化率鉛丹には、一般的に用いられる鉛丹化率が98質量%以上の高鉛丹化率鉛丹と比較して、正極活物質粒子間の結合に重要な役割を果たす金属PbやPbOが多く含まれている。
【0010】
したがって、特許文献1に記載の発明によれば、高鉛丹化率鉛丹を添加して作製された正極活物質よりも活物質粒子間の結合も強化されるため、活物質の脱落が起こり難くなる。その結果、特許文献1に記載の発明によれば、高鉛丹化率鉛丹を使用した電池よりは、自己放電速度が遅くなる。
【0011】
しかし、鉛丹が添加されていない正極活物質原料を使用した電池と比較すると、自己放電速度が依然として速く、放置性能が充分に向上したとはいえなかった。
【0012】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、鉛丹を含む正極活物質原料を使用した鉛蓄電池の放置性能を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するための手段として、本発明は、正極活物質原料として、鉛丹化率が20質量%〜80質量%の鉛丹を含有し、かつ、電解液中にSiOを含有することを特徴とする鉛蓄電池である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、正極活物質原料として、鉛丹化率が20質量%〜80質量%の鉛丹を使用するから、活物質粒子間の結合が強化され、活物質の軟化・脱落が起こり難くなる。
【0015】
さらに、本発明によれば、電解液中にSiOを含有するから、電解液の粘度が高くなり、正極板から活物質が脱落したとしても、脱落した正極活物質の負極板側への移動を抑制することができる。
【0016】
その結果、本発明によれば、自己放電の速度が遅くなり、鉛丹を含む正極活物質原料を使用した電池の放置性能を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の鉛蓄電池は、鉛粉と鉛丹とを含む正極活物質原料を用いて作製した正極板を備える。
【0018】
正極活物質原料に含まれる鉛粉としては、PbOと金属鉛を含み、公知の方法で得られるものが使用され、鉛丹としては、PbOと金属鉛を含む鉛粉を所定の鉛丹化率となるように焼成したものが使用される。正極活物質原料には、さらに、有機短繊維などの添加物が必要に応じて添加される。
【0019】
本発明において使用される鉛丹としては、鉛丹化率が20〜80質量%の鉛丹が好適である。鉛丹化率が20質量%未満であると、化成効率の向上効果が少なくなり、80質量%を超えると活物質の軟化脱落が促進されるからである。
【0020】
なお、本明細書において、鉛丹化率とは、Pbの割合、すなわち鉛粉を焼成して鉛丹化した時の焼成物中のPbの割合(質量%)のことをいい、具体的には焼成物中のPbの質量を焼成物の質量で除した値に100を乗じた値で表される。
【0021】
鉛粉と鉛丹化率が20〜80質量%の鉛丹の合計質量に対する前記鉛丹化率の鉛丹の質量の比(以下、鉛丹混合比という)は、容量と放置性能とのバランスを考慮して0.1〜0.3であるのが好ましい。上記鉛丹化率の鉛丹混合比が0.1未満であると化成効率の向上効果が少なくなり、0.3を超えると活物質の軟化脱落が促進されるからである。
【0022】
本発明の鉛蓄電池に使用する電解液は、希硫酸と、SiOを分散させた水とを混合して作製される。
本発明においては、電解液中のSiO濃度が、電解液の全質量に対して1質量%以上、7質量%以下であるのが好ましい。SiO濃度が、1質量%未満であると脱落した正極活物質の移動抑制効果が少なく、7質量%を超えると電池の初期容量が低下することがあるためである。
【0023】
なお、電解液には、必要に応じて適当量のアルカリ金属イオンやアルカリ土類金属イオンを含有させてもよい。
【0024】
<実施例>
以下、本発明を具体的に適用した実施例について説明する。
(1)鉛丹の調製
鉛丹としては、ボールミル法で製造した鉛粉を420℃で焼成し、焼成時間を調整することによって、所定の鉛丹化率に達するように調製した。
【0025】
(2)電解液の調製
電解液としては、希硫酸と、SiOを分散させた水とを混合して、硫酸濃度が電解液全体に対して25質量%で、所定のSiO濃度となるように電解液を調製した。
なお、SiOには平均粒子径が20nmのコロイダルシリカを用いた。
【0026】
(3)鉛蓄電池用正極板の作製
鉛粉と鉛丹とを混合したものを水及び希硫酸で練合して正極活物質ペーストを作製し、これを鉛合金格子に充填した後、熟成乾燥して未化成の正極板を作製した。比較のために、鉛粉のみを使用した正極板も作製した(試験番号11の電池の正極板として使用)。
【0027】
なお、鉛丹の鉛丹化率、鉛丹混合比および電解液中のSiO濃度の詳細は、各実施例群中において示す。
【0028】
(4)電池の作製
(3)で作製した未化成の正極板と、常法により作製した負極板とをセパレータを介して交互に積層し、電槽に挿入した後、(2)で調製した電解液を注液し正極活物質理論容量の200%まで充電することで化成を行い2V25Ahの液式鉛蓄電池を3個ずつ作製した。
【0029】
作製した電池のうち1個は化成後解体して正極板質量を測定し、すべての正極板の正極活物質中のPbO量の分析に供し、残りは自己放電速度試験と活物質脱落率試験にそれぞれ供した。
【0030】
<電池性能評価試験>
上記の方法により作製した電池について、以下の手順で電池性能試験を行った。
(1)化成後のPbO量の分析試験(化成効率の評価試験)
鉛蓄電池の正極活物質は化成によってPbOや塩基性硫酸鉛からPbOに変化するため、化成後の正極活物質中のPbO量を比較することで化成効率を評価した。以下、具体的に説明する。
【0031】
まず、電槽化成後の正極活物質を水洗して硫酸を除去し、乾燥後、粉砕する。次に、粉砕した正極活物質(試料)に酢酸−酢酸アンモニウム溶液と0.1Nのチオ硫酸ナトリウム溶液とを加えて撹拌し、完全に溶解させた。
【0032】
この試料溶液に、デンプン溶液を加えて、0.1Nのヨウ素溶液を滴下して、ヨウ素デンプン反応による紫色の呈色を示した時点を終点として、溶液中に残っているチオ硫酸ナトリウムイオンを滴定した。空実験も同様に行い、滴定に使用したヨウ素溶液の量から次式を用いて化成後のPbO2量(質量%)を算出した。
PbO量(質量%)=[0.01196×(b’−b)×f]/S×100
b’:空実験で滴定時に消費したヨウ素溶液の使用量(ml)
b:試料の滴定に消費したヨウ素溶液の使用量(ml)
f:ヨウ素溶液のファクター
S:試料の量(g)
PbO量が多いほど、化成効率が高いことを示し、PbO量が85質量%以上であれば、鉛丹を添加せずに作製された電池(試験番号11;PbO量は78質量%)よりも、化成効率が向上したと判断した。
【0033】
(2)自己放電速度試験(放置性能試験)
自己放電速度を比較するために、化成後の電池の電圧を測定し、雰囲気温度40℃で60日経過後の電池の電圧を測定して電圧低下率を求めた。
計算式は以下の通りである。
電圧低下率(%)=100−(60日後の電圧/化成後の電圧)×100
電圧低下率が10%以上となると、電池を車両のエンジン始動用電源として用いた場合に、始動困難となる車両が生じることから、10%未満であれば、放置性能は良好であると判断した。
【0034】
(3)容量試験
電池を、温度25℃で、1Aで1.8Vまで放電し、1Aで放電電気量の150%まで充電して容量試験を行い、放電容量を測定した。放電容量は公称容量(25Ah)以上であれば充分な容量が得られたと判断した。
【0035】
(4)活物質脱落率の算出
活物質の軟化・脱落の程度を判定するために、(3)の容量試験を1サイクルとして、容量試験を20サイクル繰り返した後、正極板質量を測定した。
化成後解体した電池の正極板質量(A)と、容量試験を20サイクル行った後の正極板質量(B)との差から活物質脱落率(%)を算出した。計算式を以下に示す。
活物質脱落率(%)=[(A−B)/A]×100
【0036】
<実施例群1>
鉛丹の鉛丹化率の放置性能への影響を調べるために、種々の鉛丹化率の鉛丹を鉛粉に混合(混合比は0.1)して作製した正極板を用いて試験番号1〜5の電池を作製し、化成効率の評価試験、放置性能試験および容量試験を行った。
本実施例群においては、SiO濃度が2.0質量%の電解液を使用した。
使用した鉛丹の鉛丹化率および試験結果を表1に示した。
【0037】
【表1】

【0038】
(1)放置性能について
鉛丹化率が98質量%の鉛丹を使用した電池(試験番号1)では、電圧低下率が10%以上となり、鉛丹化率が80質量%以下の鉛丹を使用した電池(試験番号2〜5)では、電圧低下率は10%未満の小さい値となった。すなわち、試験番号2〜5の電池は、放置性能が優れているという結果が得られた。
【0039】
これは、鉛丹化率が80質量%以下の鉛丹には、鉛丹化率が98質量%以上の高鉛丹化率鉛丹と比較して、正極活物質粒子間の結合に重要な役割を果たす金属PbやPbOが多く含まれており、活物質粒子間の結合が強化され、活物質の脱落が起こり難くなったからではないかと考えられる。
【0040】
(2)化成効率および放電容量について
使用する鉛丹の鉛丹化率が高くなるに従い、PbO量および放電容量も高くなるという結果が得られ、本実施例群の電池のうち、鉛丹化率が10質量%の鉛丹を使用した電池(試験番号5)のみにおいて、化成効率の向上効果が低く、放電容量が公称容量に満たなかった。
【0041】
(3)まとめ
以上より、正極活物質原料に鉛丹化率が20〜80質量%の鉛丹を含み、かつ電解液にSiOを含む本発明の電池では、充分な放電容量が得られ、かつ放置性能にすぐれるということがわかった。
【0042】
<実施例群2>
電解液中のSiO濃度について検討するために、種々のSiO濃度の電解液を用いて、試験番号6〜10の電池を作製し、放置性能試験および容量試験を行った。
本実施例群においては、正極活物質原料として、実施例群1において、放電容量が比較的大きく、電圧低下率が比較的低かった鉛丹化率50質量%の鉛丹を混合比0.2で混合したものを使用した。
【0043】
使用した電解液のSiO濃度および試験結果を表2に示した。表2には、実施例群1で作製した試験番号3の電池の試験結果も併せて示した。
【0044】
【表2】

【0045】
(1)電解液中のSiO濃度について
電解液にSiOを含まない電池(試験番号6)では電圧低下率が10%以上の高い値となり、電解液にSiOを含む電池(試験番号3、7〜10)では、電圧低下率は10%未満の低い値となった。すなわち、電解液にSiOを含む電池は、放置性能が優れているという結果が得られた。
【0046】
これは、電解液にSiOを含む電池では、電解液の粘度が高くなるので、正極板から活物質が脱落したとしても、脱落した正極活物質が負極板側に移動することを抑制することができるからではないかと考えられる。
【0047】
電解液のSiO濃度が10質量%の電池(試験番号10)では、放電容量が公称容量に満たなかったが、電解液のSiO濃度が1〜7質量%の電池(試験番号3、6〜9)では、充分な放電容量が得られた。
【0048】
(2)まとめ
以上より、本発明においては、電解液中のSiO濃度は1〜7質量%であるのが好ましいということがわかった。
なお、鉛丹混合比が0.1でSiO濃度が2質量%の電池(試験番号3)の放電容量は鉛丹混合比が0.2でSiO濃度が1質量%の電池(試験番号7)や5質量%の電池(試験番号8)の放電容量と大差がないことから、上記実施例群1、2の結果に限れば、鉛丹混合比は0.1〜0.2が好ましいと言える。
【0049】
<実施例群3>
鉛丹混合比について検討するために、種々の鉛丹化率の鉛丹を、種々の混合比で鉛粉に混合して作製した正極板を用いて、試験番号11〜23の電池を作製し、化成効率の評価試験、放置性能試験および容量試験を行うとともに、活物質の脱落率を算出した。
【0050】
本実施例群においては、SiO濃度が2.0質量%の電解液を使用した。さらに、鉛丹無添加の電池(試験番号11)、実施例群1で作製した試験番号2〜4の電池についても上記同様の試験を行った。
使用した鉛丹の鉛丹化率、鉛丹混合比および試験結果を表3に示した。
【0051】
【表3】

【0052】
(1)放置性能および活物質脱落率について
鉛丹混合比が0.3以下の電池(試験番号2〜4,11〜14,16〜18,20〜22)では、電圧低下率が10%未満の低い値となったが、鉛丹混合比が0.5の電池(試験番号15,19,23)では、電圧低下率が10%以上となった。
【0053】
また、電圧低下率の10%未満の電池(試験番号2〜4,11〜14,16〜18,20〜22)では活物質の脱落率も15%未満であり、電圧低下率が10%以上の電池(試験番号15,19,23)では、活物質の脱落率も15%以上の高い値となった。このことから、鉛丹混合比が0.3を超えると、鉛丹化率が20〜80質量%であっても、活物質の脱落量が多くなり、それによって電圧低下率が高くなると言える。
【0054】
(2)化成効率および放電容量について
鉛丹を添加した電池では、鉛丹無添加の電池よりも化成効率が向上した。特に、鉛丹混合比が0.1以上の電池(試験番号2〜4,13〜15,17〜19,21〜23)においては、PbO量が85質量%以上となり、十分な放電容量が得られた。
【0055】
しかし、鉛丹混合比が0.05の電池(試験番号12,16,20)では、PbO量が少なく、放電容量も公称容量に満たなかった。
【0056】
(3)まとめ
充分な放電容量が得られ、かつ放置性能に優れるという点で、鉛丹混合比は0.1〜0.3であるのが好ましいということがわかった。
【0057】
上記実施例群1〜3の結果から、本発明においては、鉛丹化率が20質量%〜80重量%の鉛丹を含有し、電解液中にSiOを含有する鉛蓄電池であって、SiO濃度は電解液の全質量に対して1質量%以上、7質量%以下、鉛丹混合比は0.1〜0.3が好ましいと言える。
【0058】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、本発明を液式の鉛蓄電池に適用し、電解液の粘度を向上して脱落した活物質の移動を抑制する例を示したが、制御弁式鉛蓄電池においても本発明は適用可能である。制御弁式鉛蓄電池では、電槽化成という工程で流動電解液を使用しており、その工程でSiOを添加すれば、脱落した活物質の移動を抑制することができるので、液式の鉛蓄電池と同様の効果が得られる。
【0059】
(2)上記実施例においては、鉛丹化率が20質量%、、50質量%、80質量%のものを示したが、鉛丹化率が30質量%、40質量%、60質量%、70質量%の鉛丹を用いてもよい。
【0060】
(3)上記実施例においては、鉛丹混合比が0.1、0.2、0.3、0.5のものを示したが、鉛丹混合比は0.15や0.25などであってもよい。
【0061】
(4)上記実施例においては、電解液中のSiO濃度が電解液の全質量に対して1質量%、2質量%、5質量%、7質量%のものを示したが、電解液中のSiO濃度は、3質量%、4質量%などであってもよい。
【0062】
(5)上記実施例においては、ボールミル法で製造した鉛粉を420℃で所定の鉛丹化率に達するまで焼成したものを用いたが、バートン法などの他の方法で製造した鉛粉を用いて所定の鉛丹化率になるまで焼成したものであってもよい。
【0063】
(6)上記実施例においては、平均粒径が20nmのコロイダルシリカを使用したが、電解液の粘度を向上させることができれば、平均粒径は20nmに限定されることはなく、コロイダルシリカに限定されることもない。たとえば、コロイダルシリカに代えてヒュームドシリカを用いてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正極活物質原料として、鉛丹化率が20質量%〜80質量%の鉛丹を含有し、かつ、電解液中にSiOを含有することを特徴とする鉛蓄電池。
【請求項2】
電解液中のSiO濃度が電解液の全質量に対して1質量%以上、7質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池。
【請求項3】
前記正極活物質原料は前記鉛丹と鉛粉とを含み、前記鉛粉と前記鉛丹の合計質量に対する前記鉛丹の質量の比が、0.1〜0.3であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鉛蓄電池。

【公開番号】特開2008−311051(P2008−311051A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−157258(P2007−157258)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(304021440)株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション (461)
【Fターム(参考)】