説明

銀塩光熱写真ドライイメージング材料および画像形成方法

【課題】 銀塩光熱写真ドライイメージング材料を小型のレーザイメージャーにより、迅速に熱現像した場合でも、長期の生保存性に優れ、低カブリで、最高濃度が高く、光照射画像保存性、湿度変化に伴う濃度変動に優れる銀塩光熱写真ドライイメージング材料および画像形成方法を提供する。
【解決手段】 支持体上に非感光性脂肪族カルボン酸銀塩粒子、ハロゲン化銀粒子、バインダー、及び還元剤を含有する感光性層を有し、かつ、該還元剤として少なくとも下記一般式(RD1)で表される化合物を含み、更に、該非感光性脂肪族カルボン酸銀塩粒子を構成する全脂肪族カルボン酸銀の80モル%〜100モル%がベヘン酸銀であることを特徴とする銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に非感光性脂肪族カルボン酸銀塩粒子、ハロゲン化銀粒子、バインダー、及び還元剤を含有する感光性層を有し、かつ、該還元剤として少なくとも下記一般式(RD1)で表される化合物を含み、更に、該非感光性脂肪族カルボン酸銀塩粒子を構成する全脂肪族カルボン酸銀の80モル%〜100モル%がベヘン酸銀であることを特徴とする銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【化1】

(式中、X1はカルコゲン原子又はCHR1を表し、R1は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基又は複素環基を表す。R2は少なくとも一方が2級または3級のアルキル基を表し、同一でも異なってもよい。R3は少なくとも1つの基がヒドロキシル基を置換基として有する炭素数3〜20のアルキル基、または脱保護されることによりヒドロキシル基を形成しうる基を置換基として有する炭素数3〜20のアルキル基を表し、同一でも異なってもよい。R4はベンゼン環上に置換可能な基を表し、m及びnは各々0〜2の整数を表す。)
【請求項2】
非感光性脂肪族カルボン酸銀塩粒子を構成する全脂肪族カルボン酸銀の90モル%〜99.99モル%がベヘン酸銀であることを特徴とする請求項1に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項3】
感光性層が、溶媒の30質量%以上が水である塗布液を用いて塗布形成されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項4】
現像温度123℃、熱現像時間10秒で熱現像した際、得られる画像の、拡散濃度(Y軸)と常用対数露光量(X軸)の単位長の等しい直交座標上に示される特性曲線が、拡散光での光学濃度で0.25〜2.5の平均階調が1.8〜6.0であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項5】
一定時間、白色光又は特定の分光増感領域の光を光学楔を通して、又は、レーザー光で前記銀塩光熱写真ドライイメージング材料の感光性層側の面照度を段階的に変化させて、露光をした後に、通常の実用的熱現像条件で熱現像をしたときに得られる特性曲線に基づき得られる感度(S1)に対して、露光前に前記の熱現像条件と同じ条件で加熱して、その後に前記露光と同じ露光条件で露光し、前記熱現像と同じ現像条件で熱現像して得られる特性曲線に基づき得られる感度(S2)が、相対比(S2/S1)として、0以上、1/10以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項6】
前記感光性層に含有されるハロゲン化銀粒子が、沃化銀を5モル%以上100モル%以下の割合で含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項7】
下記一般式(F)で表される化合物を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【化2】

(式中、R1及びR2は置換又は無置換のアルキル基を表し、少なくとも一方は炭素原子数2以上かつ弗素原子数13以下の弗化アルキル基を表す。R3及びR4は各々、水素原子又はアルキル基を表す。Aは−L−SO31を表し、M1は水素原子又はカチオンを表す。Lは単結合又は置換もしくは無置換のアルキレン基を表す。)
【請求項8】
前記感光性層に含有されるハロゲン化銀粒子の平均粒径が10〜50nmであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項9】
平均粒径が10〜50nmであるハロゲン化銀粒子のほかに、更に平均粒径55〜100nmのハロゲン化銀粒子を含有させた感光性層を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項10】
前記感光性層に含有されるハロゲン化銀粒子の少なくとも一部がカルコゲン化合物により化学増感を施されたハロゲン化銀粒子であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項11】
支持体をはさんで感光性層側の最表面の十点平均粗さをRz(E)とし、支持体をはさんで感光性層と反対側の最表面の十点平均粗さをRz(B)とすると、Rz(E)/Rz(B)の値が0.1以上0.7以下であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項12】
支持体をはさんで感光性層側の層に含まれるマット剤の平均粒子サイズが最大のものの平均粒子サイズをLe(μm)、支持体をはさんで感光性層と反対側の層に含まれるマット剤の平均粒子サイズが最大のものの平均粒子サイズをLb(μm)とするとき、Lb/Leが2.0以上10以下であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の銀塩光熱写真ドライイメージング材料をシート状断裁してシート感光材料を作製し、得られた該シート感光材料を搬送速度30〜200mm/secで加熱しながら搬送することを特徴とする画像形成方法。
【請求項14】
前記シート感光材料を搬送しながら該シート感光材料の一部を露光し、直ちに熱現像工程に搬送し、該露光がなされたシート感光材料の一部分は現像が開始されるが、同時に該シート感光材料の未露光部分の一部は露光されることを特徴とする請求項13に記載の画像形成方法。
【請求項15】
前記シート感光材料を露光部と現像部の距離が0cm以上50cm以下であるレーザイメージャーにより現像することを特徴とする請求項13に記載の画像形成方法。
【請求項16】
前記シート感光材料をレーザイメージャーにより10秒以下の加熱時間で熱現像することを特徴とする請求項13に記載の画像形成方法。
【請求項17】
前記シート感光材料を設置面積が0.40m2以下であるレーザイメージャーにより熱現像することを特徴とする請求項13に記載の画像形成方法。

【図1】
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【公開番号】特開2007−65549(P2007−65549A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−254550(P2005−254550)
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】