説明

銅合金材の酸化スケールの除去方法

【課題】銅合金材の表面に緻密な酸化皮膜が酸化スケールとして形成されている場合に、安価且つ容易に酸化スケールを除去することができる、銅合金材の酸化スケールの除去方法を提供する。
【解決手段】(1〜5質量%のTiを含むCu−Ti銅合金の条材または板材などの)銅合金材の表面に酸化スケールとして形成された酸化皮膜を選択的に除去し且つ銅合金材を腐食し難い薬液として、キレート試薬と過酸化水素を含む薬液、あるいはキレート試薬と過酸化水素とアルカリを含む薬液を使用して、酸化スケールを除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、銅合金材の酸化スケールの除去方法に関し、特に、Cu−Ti合金などの銅合金の条材や板材などの銅合金材の表面に形成された酸化スケールを除去する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
Cu−Ti合金のような銅合金の条材や板材などの銅合金材の一般的な製造プロセスでは、銅合金の鋳塊を溶体化処理した後に、冷間圧延を行い、時効処理を行って、銅合金材を製造している。この製造プロセスでは、溶体化処理を行うことによって銅合金材の表面に緻密な酸化皮膜が形成されるので、次工程の冷間圧延において圧延ロールを傷めたり、銅合金材の表面に酸化スケール(酸化生成物)として形成された酸化皮膜が圧延ロールによって押さえ込まれて、銅合金材の表面に不均一な凹凸を生じるなど、製造上好ましくない問題を生じる。
【0003】
そのため、溶体化処理を行った後に、化学研磨を行うことによって、銅合金材の表面の酸化皮膜を完全に除去する必要がある。特に、Cu−Ti合金の酸化膜は、Tiを高濃度で含有し、酸に対して非常に安定であるため、化学研磨を行う際には、弗酸または硫酸に過酸化水素を混合した溶液など、極めて腐食力の高い化学研磨液を用いる必要がある。
【0004】
しかし、このような極めて腐食力の高い化学研磨液を用いると、酸化皮膜だけでなく、銅合金材の未酸化部分も腐食されて、化学研磨を行った後の銅合金材の表面に不均一な凹凸や変色が生じるおそれがあり、また、腐食が均一に進行せず、酸化皮膜が局部的に残留するおそれもある。
【0005】
このような表面の凹凸、変色または残留酸化皮膜を除去するため、化学研磨を行った後に、バフなどを用いて機械研磨を行うことが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、溶体化処理を行った後、化学研磨を行う前に、酸化皮膜にクラックを入れて化学研磨液の浸透を促進させることも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−76091号公報(段落番号0006)
【特許文献2】特開平11−61467号公報(段落番号0004)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1および2の方法では、化学研磨装置の前後にバフロールなどを備えた機械研磨装置を設ける必要があるため、生産設備が煩雑になる。また、過度の研磨を行うと、銅合金材の表面の肌荒れが生じたり、バフロールの交換などのコストが増加するという問題がある。そのため、銅合金材の表面に緻密で安定な酸化皮膜が形成されても、銅合金材の表面の肌荒れが生じることなく且つ銅合金材を腐食することなく、酸化スケールを低コストで除去することができる方法が求められている。
【0008】
また、化学研磨液に用いる弗酸または硫酸に過酸化水素を混合した溶液は、腐食力が高いため、生産設備、廃液処理設備、廃液処理設備などのコストが高くなって、製品の製造コストが高くなり、また、高温で処理する必要があり、処理中に弗化水素などの有毒ガスが発生するなど、安全管理や取扱いが難しいという問題がある。
【0009】
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、銅合金材の表面に緻密な酸化皮膜が酸化スケールとして形成されている場合に、安価且つ容易に酸化スケールを除去することができる、銅合金材の酸化スケールの除去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、銅合金材の表面に酸化スケールとして形成された酸化皮膜を選択的に除去し且つ銅合金材を腐食し難い薬液として、キレート試薬と過酸化水素を含む薬液を使用して、酸化スケールを除去することによって、安価且つ容易に酸化スケールを除去することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明による銅合金材の酸化スケールの除去方法は、銅合金材の表面に形成された酸化スケールを、キレート試薬と過酸化水素を含む薬液によって除去することを特徴とする。この銅合金材の酸化スケールの除去方法において、銅合金材が、1〜5質量%のTiを含む銅合金からなるのが好ましい。また、キレート試薬が、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびこれらの塩からなる群から選ばれる一種以上の化合物からなるのが好ましい。また、薬液がアルカリを含んでもよい。この場合、アルカリが、アンモニアおよびアルカリ金属水酸化物からなる群から選ばれる一種以上の化合物からなるのが好ましい。また、酸化スケールが表面に形成された銅合金材を薬液に浸漬することによって、酸化スケールを除去してもよいし、酸化スケールが表面に形成された銅合金材に薬液を噴霧することによって、酸化スケールを除去してもよい。また、熱処理により銅合金材の表面に形成された酸化スケールを除去することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、銅合金材の表面に緻密な酸化皮膜が酸化スケールとして形成されている場合に、安価且つ容易に酸化スケールを除去することができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明による銅合金材の酸化スケールの除去方法の実施の形態では、熱処理などにより銅合金材の表面に酸化スケールとして形成された酸化皮膜を選択的に除去し且つ銅合金材を腐食し難い薬液として、キレート試薬と過酸化水素を含む薬液、あるいはキレート試薬と過酸化水素とアルカリを含む薬液を使用して、酸化スケールを除去する。
【0014】
熱処理により表面に酸化皮膜が形成された銅合金材としては、バッチ式焼鈍炉や連続焼鈍炉などの焼鈍炉によって加熱された銅合金材を使用することができ、1〜5質量%、好ましくは1.5〜4質量%のTiを含むCu−Ti合金の条材または板材のような銅合金材を使用することができる。
【0015】
Cu−Ti合金材では、加熱温度が高いほど、表面の酸化皮膜へのTiの拡散が進んで、酸化皮膜中のTiの濃度が高くなるが、Cuと比べてTiの溶解速度が圧倒的に大きい薬液として、キレート試薬と過酸化水素を含む薬液、あるいはキレート試薬と過酸化水素とアルカリを含む薬液を使用しているので、酸化皮膜中のTiの濃度が高いほど、酸化スケールの溶解速度が増加するため、熱処理温度は高い方が好ましい。工業的利用に好ましい熱処理温度は700〜1000℃程度である。
【0016】
Cu−Ti合金材は、例えば、所定の組成のCu−Ti合金材料を溶解して鋳造した後に、熱間圧延、700〜1000℃程度の熱処理(溶体化処理)、冷間圧延、時効処理(熱処理焼鈍)、低温焼鈍などを行うことによって製造されている。本発明による銅合金材の酸化スケールの除去方法の実施の形態は、高温で処理する必要がある溶体化処理によって生成した強固な酸化膜に適用するのが好ましい。このような高温で処理されたCu−Ti合金材では、表面の酸化皮膜中のTiの濃度が高いので、本発明による銅合金材の酸化スケールの除去方法の実施の形態では、Cuと比べてTiの溶解速度が圧倒的に大きい薬液を使用することにより、薬液へのCuの溶解量を少なくして、変色もなく、表面の酸化皮膜を迅速に薬液に溶解させて除去することができる。そのため、後工程の冷間圧延において使用するロールを保護することができる。
【0017】
また、銅合金材の表面に形成された酸化皮膜を化学研磨により除去する薬液として、キレート試薬と過酸化水素を含む薬液、あるいはキレート試薬と過酸化水素とアルカリを含む薬液を使用している。これらの薬液は、室温で十分な酸化皮膜の溶解度を有し、温度制御が容易であるが、酸化皮膜の溶解速度を高めるために、溶解反応が激しくならない程度に薬液の温度を高くしてもよい。工業的に好ましい効率的な薬液の温度は、50℃以下、好ましくは40℃以下であるが、常温でも十分に酸化皮膜が溶解する。また、これらの薬液は、銅合金材へのダメージも小さいため、弗化水素などの混酸を用いた場合と異なり、化学研磨後に機械研磨を行う必要がない。
【0018】
また、薬液中のキレート試薬と過酸化水素の濃度、あるいはキレート試薬と過酸化水素とアルカリの濃度が低いと、酸化皮膜の溶解速度や溶解度が低下するため、表面の酸化スケールが溶け残り易くなる。そのため、化学研磨時間を長くしたり、薬液の量を増やすなどの対応が必要になるが、このような対応は、工業的利用には好ましくない。一方、キレート試薬の濃度が高過ぎると、キレート試薬の溶け残りが生じ、過酸化水素とアルカリの濃度が高過ぎると、薬液の突沸が起こり易くなる。したがって、工業的利用に好ましい薬液中のキレート試薬の量は、1〜10質量%、好ましくは2〜8質量%、過酸化水素の量は、5〜30質量%、好ましくは8〜20質量%、アルカリとしてアンモニアを使用する場合のその量は1〜5質量%、好ましくは1〜3質量%である。
【0019】
キレート試薬としては、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびこれらの塩からなる群から選ばれる一種以上の化合物を使用するのが好ましいが、銅合金材への影響がより小さいキレート試薬として、DTPAを使用するのが特に好ましい。また、アルカリとしては、アンモニアおよびアルカリ金属水酸化物(例えばNaOH)からなる群から選ばれる一種以上の化合物を使用するのが好ましい。
【0020】
なお、酸化スケールが表面に形成された銅合金材を薬液に浸漬することによって、酸化スケールを除去してもよいし、酸化スケールが表面に形成された銅合金材に薬液を噴霧することによって、酸化スケールを除去してもよい。
【実施例】
【0021】
以下、本発明による銅合金材の酸化スケールの除去方法の実施例について詳細に説明する。
【0022】
[実施例1〜4]
まず、連続焼鈍炉によってCu−3%Ti合金(3質量%のTiを含み、残部がCuからなる銅合金)の圧延材を900℃で加熱して溶体化処理し、厚さ0.2mmのCu−3%Ti合金の短冊状の板材を試験片として用意した。この溶体化処理後の試験片の表面には、黒銀色の酸化皮膜が形成されていた。
【0023】
次に、この試験片をDTPA・4Naと過酸化水素と水の混合水溶液からなる薬液中に38℃で浸漬して、化学研磨により表面の酸化スケール(酸化生成物)を除去した。なお、化学研磨による表面の酸化皮膜の溶解速度は、DTPA・4Naおよび過酸化水素の濃度の影響を受けるので、表1に示すように、混合水溶液中のDTPA・4Naおよび過酸化水素の濃度を、実施例1では1.5質量%と7質量%、実施例2では2.5質量%と7質量%、実施例3では1.5質量%と15質量%、実施例4では2.5質量%と15質量%と変えて、試験片を薬液中に60秒間浸漬した後の化学研磨による表面の酸化皮膜の減肉厚、酸化皮膜の除去および母材の変色を評価するとともに、試験片を薬液中に180秒間浸漬した後の化学研磨による表面の酸化皮膜の減肉厚、酸化皮膜の除去、母材の変色および表面粗さを評価した。
【0024】
なお、酸化皮膜の減肉厚は、化学研磨前後の重量変化を電子天秤で計測して、試験片の比重と表面積から減肉厚に換算して求めた。また、酸化皮膜の除去の評価は、目視による検査で表面の黒銀色の酸化皮膜がなくなって銅合金材の銅色が完全に露出しているか否かと、半田濡れ試験による半田濡れ面積が半田に浸漬した面積の60%以上であるか否かによって行った。また、母材の変色の評価は、目視による検査で銅合金材の表面が黒色に変色しているか否かによって行った。さらに、表面粗さの評価は、表面粗さ計を使用して、試験片の圧延方向および板厚方向に対して垂直な方向について、JIS B0601に従って、試験片の表面の算術平均粗さRaを求めることによって行った。ここで、算術平均粗さRaとは、粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さLだけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線の方向にX軸、縦倍率の方向にY軸を取って、粗さ曲線を表したときに、数1よって求められる値Ra(μm)をいう。これらの結果を表1に示す。
【0025】
【数1】

【0026】
【表1】

【0027】
なお、表1(および後で示す表2と表3)において、酸化膜除去の欄では、表面の黒銀色の酸化皮膜がなくなって銅合金材の銅色が完全に露出し且つ半田濡れ面積が半田に浸漬した面積の60%以上であった場合を○とし、酸化皮膜が残っていた場合を×と表示している。また、母材変色の欄では、銅合金材の表面が黒色に変色していた場合をNG、変色していなかった場合をOKと表示している。さらに、算術平均粗さRaが0.15μm以下の場合に、不均一な凹凸がなく、平滑な表面粗さが得られていると判断することができる。
【0028】
表1に示すように、試験片を薬液中に60秒間浸漬した後では、酸化皮膜の除去が十分でない場合(実施例1〜3)があったが、試験片を薬液中に180秒間浸漬した後では、実施例1〜4のいずれの場合も、酸化皮膜を十分に除去することができ、試験片(母材)の表面の変色もなく、算術平均粗さRaも0.15μm以下と良好であった。
【0029】
[実施例5〜6]
Cu−3%Ti合金の代わりにそれぞれCu−2%Ti合金(2質量%のTiを含み、残部がCuからなる銅合金)(実施例5)およびCu−4%Ti合金(4質量%のTiを含み、残部がCuからなる銅合金)(実施例6)を使用した以外は、実施例1と同様の方法により化学研磨を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0030】
表1に示すように、これらの実施例では、酸化皮膜を十分に除去することができ、試験片(母材)の表面の変色もなく、算術平均粗さRaも0.15μm以下と良好であった。
【0031】
[実施例7]
化学研磨に使用する薬液として、5質量%のEDTA・4Naと2質量%のアンモニアと8質量%の過酸化水素と水の混合水溶液を使用し、この混合水溶液に浸漬する時間(化学研磨時間)を120秒間にした以外は、実施例1と同様の方法により化学研磨を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
【0032】
【表2】

【0033】
表2に示すように、本実施例では、酸化皮膜を十分に除去することができ、試験片(母材)の表面の変色もなく、算術平均粗さRaも0.15μm以下と良好であった。
【0034】
[実施例8]
Cu−3%Ti合金の代わりにCu−2%Ti合金(2質量%のTiを含み、残部がCuからなる銅合金)を使用し、化学研磨に使用する薬液として、4質量%のEDTA・4Naと2.4質量%のアンモニアと8質量%の過酸化水素と水の混合水溶液を使用した以外は、実施例7と同様の方法により化学研磨を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
【0035】
表2に示すように、本実施例では、酸化皮膜を十分に除去することができ、試験片(母材)の表面の変色もなく、算術平均粗さRaも0.15μm以下と良好であった。
【0036】
[実施例9]
Cu−3%Ti合金の代わりにCu−4%Ti合金(4質量%のTiを含み、残部がCuからなる銅合金)を使用し、化学研磨に使用する薬液として、7質量%のEDTA・4Naと2.4質量%のアンモニアと8質量%の過酸化水素と水の混合水溶液を使用した以外は、実施例7と同様の方法により化学研磨を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
【0037】
表2に示すように、本実施例では、酸化皮膜を十分に除去することができ、試験片(母材)の表面の変色もなく、算術平均粗さRaも0.15μm以下と良好であった。
【0038】
[比較例1〜4]
化学研磨に使用する薬液として、弗化アンモニウムと硫酸と水の混酸を使用し、薬液の温度を55℃とした以外は、実施例1と同様の方法により化学研磨を行い、実施例1と同様の評価を行った。なお、薬液中の弗化アンモニウムと硫酸の濃度は、比較例1では5質量%と5質量%、比較例2では10質量%と5質量%、比較例3では10質量%と10質量%、比較例4では13質量%と13質量%とした。これらの結果を表3に示す。
【0039】
【表3】

【0040】
表3に示すように、比較例1および2では、酸化皮膜を十分に除去することができず、試験片(母材)の表面が変色していた。また、比較例3および4では、酸化皮膜を十分に除去することができたが、試験片(母材)の表面が変色していた。
【0041】
[比較例5]
化学研磨に使用する薬液として、10質量%の硫酸と5質量%の過酸化水素と水の混酸を使用し、薬液の温度を55℃とした以外は、実施例1と同様の方法により化学研磨を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表3に示す。
【0042】
表3に示すように、本比較例では、酸化皮膜を十分に除去することができず、算術平均粗さRaが0.60μmと粗く、減肉厚も非常に大きかった。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
銅合金材の表面に形成された酸化スケールを、キレート試薬と過酸化水素を含む薬液によって除去することを特徴とする、銅合金材の酸化スケールの除去方法。
【請求項2】
前記銅合金材が、1〜5質量%のTiを含む銅合金からなることを特徴とする、請求項1に記載の銅合金材の酸化スケールの除去方法。
【請求項3】
前記キレート試薬が、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびこれらの塩からなる群から選ばれる一種以上の化合物からなることを特徴とする、請求項1または2に記載の銅合金材の酸化スケールの除去方法。
【請求項4】
前記薬液がアルカリを含むことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の銅合金材の酸化スケールの除去方法。
【請求項5】
前記アルカリが、アンモニアおよびアルカリ金属水酸化物からなる群から選ばれる一種以上の化合物からなることを特徴とする、請求項4に記載の銅合金材の酸化スケールの除去方法。
【請求項6】
前記酸化スケールが表面に形成された銅合金材を前記薬液に浸漬することによって、前記酸化スケールを除去することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の銅合金材の酸化スケールの除去方法。
【請求項7】
前記酸化スケールが表面に形成された銅合金材に前記薬液を噴霧することによって、前記酸化スケールを除去することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の銅合金材の酸化スケールの除去方法。
【請求項8】
前記酸化スケールが、熱処理により銅合金材の表面に形成された酸化スケールであることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の銅合金材の酸化スケールの除去方法。

【公開番号】特開2010−215934(P2010−215934A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−60988(P2009−60988)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(506365131)DOWAメタルテック株式会社 (109)
【Fターム(参考)】