説明

鋼製内壁枠

【課題】 生産に手間がかからず、不陸も発生しないと共に、開口部下用横桟を再利用することができる鋼製内壁枠を提供する。
【解決手段】 対向する左右1対の縦桟2と、これら縦桟2の上端同士の間に架設された横桟5とを備えた鋼製内壁枠1であって、縦桟2同士の間に開口部上用横桟3を架設し、各縦桟2の下端の内側面2bに短尺な固定用横桟4をそれぞれ突設し、各固定用横桟4の相向い合う先端4b内に開口部下用横桟8の長手方向の各端部8aをそれぞれ着脱自在に嵌着し、開口部上用横桟3の下面3aに設けられた上端固定用フランジ部13及び各固定用横桟4の上面4aにそれぞれ設けられた下端固定用フランジ部16に各開口部横用縦桟7の上端及び下端をそれぞれ固定することにより、開口部上用横桟3、開口部下用横桟8、及び左右1対の開口部横用縦桟7で包囲される開口部9を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓やドア等を施工するための開口部を有する鋼製内壁枠に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の技術としては、窓やドア等を施工するための開口部を有する木製の内壁枠が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような内壁枠としては、対向する左右1対の縦桟と、これら縦桟同士の間に架設された複数の横桟とを備えたものが一般的である。
【特許文献1】特開平9−217444号公報(第2−3頁,図1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
内壁枠にいわゆるクリヌキ窓やサブドア等を施工する場合、縦桟の内側かつ開口部の横に開口部横用縦桟が配置されるが、この開口部横用縦桟は上方の横桟や下方の横桟に対して斜め方向から釘打ち又はステープル打ちする必要があり、生産の機械化ができないので、生産に手間がかかるという問題点がある。また、内壁枠の材料状態や生産のバラツキにより、開口部横用縦桟と横桟との間に不陸が発生し易いという問題点がある。
【0004】
更に、開口部横用縦桟と縦桟との間に複数の補強用横桟を配置する場合、開口部側や縦桟の外側から釘打ち又はステープル打ちする必要があり、生産の機械化ができないので、生産に手間がかかるという問題点がある。また、内壁枠の材料状態や生産のバラツキにより、開口部横用縦桟と補強用横桟との間に不陸が発生し易いという問題点がある。
【0005】
内壁枠に玄関ドア、サブドア、掃出し窓等を施工する場合、内壁枠の運搬時の補強のために開口部の下方に開口部下用横桟が配置されるが、この開口部下用横桟は縦桟の下端又は開口部横用縦桟の下端に下方から釘打ちする必要があり、生産の機械化ができないので、生産に手間がかかるという問題点がある。また、開口部下用横桟は、内壁枠の施工時に取り外した後では廃棄材になるという問題点がある。
【0006】
本発明は、以上のような事情や問題点に鑑みてなされたものであり、生産に手間がかからず、不陸も発生しないと共に、開口部下用横桟を再利用することができる鋼製内壁枠を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための請求項1の発明は、対向する左右1対の縦桟と、これら縦桟の上端同士の間に架設された横桟とを備えた鋼製内壁枠であって、前記縦桟同士の間に開口部上用横桟を前記横桟と対向するように架設し、各縦桟の下端の内側面に短尺な固定用横桟を前記開口部上用横桟と対向するようにそれぞれ突設し、各固定用横桟の相向い合う先端内に開口部下用横桟の長手方向の各端部をそれぞれ着脱自在に嵌着し、前記開口部上用横桟の下面に下方に突出しかつその長手方向に沿って延びるように設けられた上端固定用フランジ部、及び、各固定用横桟の上面に上方に突出しかつその長手方向に沿って延びるようにそれぞれ設けられた下端固定用フランジ部に、各開口部横用縦桟の上端及び下端をこの開口部横用縦桟が前記縦桟と対向するようにそれぞれ固定することにより、前記開口部上用横桟、前記開口部下用横桟、及び左右1対の前記開口部横用縦桟で包囲される開口部を設けたものである。
【0008】
請求項2の発明は、前記開口部下用横桟の長手方向の各端部をその長手方向に対して直角方向にそれぞれ伸縮自在とし、これら端部内に前記開口部下用横桟の対向する外面を前記固定用横桟の先端内に押し付ける突っ張り手段をそれぞれ設けたものである。
【0009】
請求項3の発明は、対向する左右1対の縦桟と、これら縦桟の上端同士の間に架設された横桟とを備えた鋼製内壁枠であって、前記縦桟同士の間に開口部上用横桟を前記横桟と対向するように架設し、開口部下用横桟の長手方向の各端部にその幅方向に突出しかつ対向するように設けられた左右1対の挟持片を前記左右1対の縦桟の下端内にそれぞれ挿入して前記左右1対の挟持片で前記左右1対の縦桟を着脱自在に挟着することにより、前記開口部上用横桟、前記開口部下用横桟、及び前記左右1対の縦桟で包囲される開口部を設けたものである。
【0010】
請求項4の発明は、各縦桟の内側面に内側に突出しかつ前記縦桟の長手方向に沿って延びる固定用フランジ部をそれぞれ設けたものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、開口部横用縦桟を開口部上用横桟及び固定用横桟に正面側から取り付けることができるので、鋼製内壁枠の生産を機械化することができる。また、従来のような補強用横桟が不要であるので、生産の工数を低減化することができる。そのため、鋼製内壁枠の生産に手間がかからない。更に、寸法精度が高い鋼製の内壁枠で不陸が発生しないので、内装仕上げに影響が出ない。加えて、開口部下用横桟はその長手方向の各端部が固定用横桟の先端内にそれぞれ着脱自在に嵌着されているだけであり、鋼製内壁枠の施工時に開口部下用横桟を固定用横桟から取り外せば開口部下用横桟を新たな鋼製内壁枠の生産時に再利用できるので、廃棄材が発生せず、環境に配慮することができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、開口部下用横桟が固定用横桟から外れにくくなるので、鋼製内壁枠の運搬時における開口部下用横桟の脱落を防止することができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、開口部下用横桟の各挟持片を縦桟の下端内にそれぞれ挿入するだけでよいと共に、従来のような補強用横桟も不要であるので、生産に手間がかからない。また、寸法精度が高い鋼製の内壁枠で不陸が発生しないので、内装仕上げに影響が出ない。更に、開口部下用横桟は縦桟の下端同士を着脱自在に連結しているだけであり、鋼製内壁枠の施工時に開口部下用横桟を縦桟から取り外せば開口部下用横桟を新たな鋼製内壁枠の生産時に再利用できるので、廃棄材が発生せず、環境に配慮することができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、横桟、開口部上用横桟、固定用横桟を各縦桟に正面側から取り付けることができ、生産の機械化が可能であるので、鋼製内壁枠をより効率良く生産することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態に係る鋼製内壁枠1は、図1に示すように、左右1対の縦桟2と、開口部上用横桟3と、左右1対の固定用横桟4と、横桟5,6と、左右1対の開口部横用縦桟7と、開口部下用横桟8とを備え、開口部上用横桟3、開口部下用横桟8、及び左右1対の開口部横用縦桟7で包囲される開口部9を設けたものである。
【0016】
縦桟2は、図2に示すように、鋼板を角筒状に折曲してその縁部2a同士をかしめたものである。縦桟2の内側面2bにおける背面側の縁部には、内側に突出しかつ縦桟2の長手方向に沿って延びる固定用フランジ部10が設けられている。なお、縦桟2の正面板2cには、正面側に突出しかつ縦桟2の長手方向に沿って延びる補強用の凸部11を設けることができる。縦桟2の背面板2dには、断面が波形状でかつ縦桟2の長手方向に沿って延びる複数(例えば、2つ)の補強用の波形部12を互いに間隔を開けて設けることができる。
【0017】
開口部上用横桟3は、図3に示すように、鋼板を断面がS字状となるように折曲したものである。開口部上用横桟3の下面3aにおける背面側の縁部には、上端固定用フランジ部13が下方に突出しかつ開口部上用横桟3の長手方向に沿って延びるように設けられている。開口部上用横桟3における背面板3dの長手方向の各端部及び上端固定用フランジ部13の長手方向の各端部は、図1及び図2に示すように、縦桟2の固定用フランジ部10の正面板10cにそれぞれビス止めされている。なお、開口部上用横桟3の上板3eにおける正面側の縁部には、補強用の突出板14を下方に突出しかつ開口部上用横桟3の長手方向に沿って延びるように設けることができる。鋼製内壁枠1の組み立てに用いるビスとしては、「PIAS(商品名)」(新城製作所有限会社製,先端:セルフドリリング形状,ねじ孔:DSリセス形状)等のセルフドリリング機構によりビス止めできるものが好適である。
【0018】
固定用横桟4は、図1及び図4に示すように、鋼板を断面がコ字状となるように折曲した短尺なものである。固定用横桟4の上面4aにおける背面側の縁部には、下端固定用フランジ部16が上方に突出しかつ固定用横桟4の長手方向に沿って延びるように設けられている。固定用横桟4の下板4fにおける背面側の縁部には、補強用及び開口部下用横桟8の保持用の突出板17が上方に突出しかつ固定用横桟4の長手方向に沿って延びるように設けられている。各固定用横桟4における下端固定用フランジ部16の長手方向の端部は、図1及び図2に示すように、縦桟2の固定用フランジ部10の正面板10cにそれぞれビス止めされている。ここで、上端固定用フランジ部13を開口部上用横桟3の下面3aにおける背面側の縁部に設け、下端固定用フランジ部16を固定用横桟4の上面4aにおける背面側の縁部に設けておけば、開口部横用横桟7の厚さ(水平方向の寸法)を大きくすることができる。
【0019】
横桟5は、図5に示すように、鋼板を断面がコ字状となるように折曲したものである。横桟5の上板5eにおける背面側の縁部には、固定板18が上方に突出しかつ横桟5の長手方向に沿って延びるように設けられている。横桟5の下板5fにおける背面側の縁部にも、固定板19が下方に突出しかつ横桟の長手方向に沿って延びるように設けられている。横桟5における固定板18,19の長手方向の各端部は、図1及び図2に示すように、縦桟2の固定用フランジ部10の正面板10cにそれぞれビス止めされている。なお、横桟5の固定板18の上縁には、補強用の突出板20を正面側に突出しかつ横桟5の長手方向に沿って延びるように設けることができる。横桟5の固定板19の下縁にも、補強用の突出板21を正面側に突出しかつ横桟5の長手方向に沿って延びるように設けることができる。
【0020】
横桟6は、図6に示すように、鋼板を断面がS字状となるように折曲したものである。横桟6における背面板6dの長手方向の各端部は、図1及び図2に示すように、縦桟2の固定用フランジ部10の正面板10cにそれぞれビス止めされている。なお、横桟6の上板6eにおける背面側の縁部には、補強用の突出板22を下方に突出しかつ横桟6の長手方向に沿って延びるように設けることができる。横桟6の下板6fにおける正面側の縁部にも、補強用の突出板23を上方に突出しかつ横桟6の長手方向に沿って延びるように設けることができる。また、横桟6は必須のものではなく、鋼製内壁枠1の強度が十分であれば、横桟6を省略することもできる。
【0021】
開口部横用縦桟7は、図7に示すように、鋼板を断面がS字状となるように折曲したものである。各開口部横用縦桟7における背面板7dの長手方向の上端及び下端は、図1、図3、及び図4に示すように、開口部上用横桟3の上端固定用フランジ部13及び固定用横桟4における下端固定用フランジ部16の長手方向の先端にそれぞれビス止めされている。なお、開口部横用縦桟7の内側板7gにおける背面側の縁部には、補強用の突出板24を外側に突出しかつ開口部横用縦桟7の長手方向に沿って延びるように設けることができる。開口部横用縦桟7の外側板7hにおける正面側の縁部にも、補強用の突出板25を内側に突出しかつ開口部横用縦桟7の長手方向に沿って延びるように設けることができる。
【0022】
開口部下用横桟8は、図8に示すように、鋼板で角筒状に形成されたものである。開口部下用横桟8の長手方向の各端部8aは、図1及び図4に示すように、各固定用横桟4の相向い合う先端4b内にそれぞれ着脱自在に嵌着されている。
【0023】
開口部上用横桟3、開口部下用横桟8、及び左右1対の開口部横用縦桟7で包囲される開口部9には、鋼製内壁枠1の施工後に窓又はドア等が施工される。
【0024】
上記のように構成された鋼製内壁枠1によれば、開口部横用縦桟7を開口部上用横桟3及び固定用横桟4に正面側から取り付けることができる。即ち、鋼製内壁枠1をベルトコンベア等の搬送手段上に水平に載置した状態で上方から開口部横用縦桟7を開口部上用横桟3及び固定用横桟4にビス止めすることができるので、鋼製内壁枠1の生産を機械化することができる。また、従来のような補強用横桟が不要であるので、生産の工数を低減化することができる。そのため、鋼製内壁枠1の生産に手間がかからないという利点がある。更に、寸法精度が高い鋼製の内壁枠とすれば、不陸が発生しないので、内装仕上げに影響が出ないという利点がある。加えて、開口部下用横桟8はその長手方向の各端部8aが固定用横桟4の先端4b内にそれぞれ着脱自在に嵌着されているだけであり、鋼製内壁枠1の施工時に開口部下用横桟8を固定用横桟4から取り外せば開口部下用横桟8を新たな鋼製内壁枠1の生産時に再利用できるので、廃棄材が発生せず、環境に配慮できるという利点がある。
【0025】
ここで、図9〜図11に示すように、開口部下用横桟8の長手方向の各端部8aをその幅方向(上下方向)にそれぞれ伸縮自在とし、これら端部8a内に開口部下用横桟8の対向する上面(外面)8b及び下面(外面)8cを固定用横桟4の先端4b内に押し付けるコイルスプリング(突っ張り手段)31をそれぞれ設けておけば、コイルスプリング31の弾性力により開口部下用横桟8が固定用横桟4から外れにくくなるので、鋼製内壁枠1の運搬時における開口部下用横桟8の脱落を防止できるという利点がある。
【0026】
本実施形態のように、端部8aにおける対向する各側板8i,8jに長手方向に沿ってV字溝32等の溝を設けておけば、端部8aをその幅方向に伸縮自在とすることができる。同様に、端部8aにおける対向する上板8e及び下板8fに長手方向に沿ってそれぞれV字溝32等の溝を設けておけば、端部8aをその厚さ方向(水平方向)に伸縮自在とすることができる。固定用横桟4の形状によっては、端部8aをその厚さ方向に伸縮自在とし、端部8a内に開口部下用横桟8の対向する外側面(外面)8dを固定用横桟4の先端4b内に押し付けるコイルスプリング31等の突っ張り手段を設けておけばよい。
【0027】
コイルスプリング31の上端及び下端は、端部8aにおける上板8eに下方に突出するように設けられた係止爪33及び端部8aにおける下板8fに上方に突出するように設けられた係止爪34にそれぞれ外嵌することにより係止されている。係止爪33,34は、図10に示すように、上板8eや下板8fにV字状の切込み35等を入れて下方や上方に折曲することにより突設することができる。コイルスプリング31を上板8eと下板8fとの間に係止しておけば、その弾性力により、端部8aにおける上板8e及び下板8fが固定用横桟4の先端4b内にそれぞれ押し付けられる。なお、コイルスプリング31の係止手段はこれに限定されるものではなく、適宜変更可能である。また、拡大手段もコイルスプリング31に限定されるものではなく、各種のスプリング(ばね)や弾性部材等を採用することができる。
【0028】
第2実施形態に係る鋼製内壁枠41は、図12〜図15に示すように、第1実施形態における固定用横桟4及び開口部横用縦桟7を省略し、開口部下用横桟48の長手方向の各端部48aにその幅方向(上方)に突出しかつ対向するように設けられた左右1対の挟持片49を左右1対の縦桟2の下端内にそれぞれ挿入して左右1対の挟持片49で左右1対の縦桟2を挟着することにより、開口部上用横桟3、開口部下用横桟48、及び左右1対の縦桟2で包囲される開口部9を設けたものである。
【0029】
開口部下用横桟48は、図13に示すように、鋼板で角筒状に形成されたものである。各挟持片49は、図14及び図15に示すように、開口部下用横桟48の長手方向の各端部48aに内側に傾斜して突設されている。そのため、左右1対の挟持片49の弾性力により、左右1対の縦桟2の対向する内側板2gを着脱自在に挟着することができる。なお、各挟持片49の上端には、挿入を容易にするためのリップ部50を外側に傾斜して突設することができる。開口部下用横桟48の長手方向の各端部48aは、挟持片49を下方に延ばした閉塞部49a等で閉塞しておいてもよい。
【0030】
上記のように構成された鋼製内壁枠41によれば、開口部下用横桟48の各挟持片49を縦桟2の下端内にそれぞれ挿入するだけでよいと共に、従来のような補強用横桟も不要であるので、生産に手間がかからないという利点がある。また、寸法精度が高い鋼製の内壁枠とすれば、不陸が発生しないので、内装仕上げに影響が出ないという利点がある。更に、開口部下用横桟48は縦桟2の下端同士を着脱自在に連結しているだけであり、鋼製内壁枠41の施工時に開口部下用横桟48を縦桟2から取り外せば開口部下用横桟48を新たな鋼製内壁枠41の生産時に再利用できるので、廃棄材が発生せず、環境に配慮できるという利点がある。
【0031】
以上の実施形態のように、各縦桟2の内側面2bに固定用フランジ部10をそれぞれ設けておけば、横桟5,6、開口部上用横桟3、固定用横桟4を各縦桟2に正面側から取り付けることができ、生産の機械化が可能であるので、鋼製内壁枠1,41をより効率良く生産できるという利点がある。なお、固定用フランジ部10を各縦桟2の内側面2bにおける背面側の縁部にそれぞれ設けておけば、横桟5,6、開口部上用横桟3、固定用横桟4の厚さ(水平方向の寸法)を大きくすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
以上のように、本発明は窓やドア等を施工するための開口部を有する鋼製内壁枠として有用であり、特に、生産に手間がかからず、不陸も発生しないと共に、開口部下用横桟を再利用可能とするのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】第1実施形態に係る鋼製内壁枠の正面図。
【図2】図1のA−A線端面図。
【図3】図1のB−B線端面図。
【図4】図1のC−C線端面図。
【図5】図1のD−D線端面図。
【図6】図1のE−E線端面図。
【図7】図1のF−F線端面図。
【図8】図1のG−G線端面図。
【図9】開口部下用横桟の長手方向の端部における上板と下板との間にコイルスプリングを係止した例を示す側面図。
【図10】図9の要部拡大平面図。
【図11】開口部下用横桟の長手方向の端部における上板と下板との間にコイルスプリングを係止した例を示す要部拡大縦断面図。
【図12】第2実施形態に係る鋼製内壁枠の正面図。
【図13】図12のH−H線端面図。
【図14】開口部下用横桟の左右1対の挟持片で左右1対の縦桟を着脱自在に挟着する様子を示す要部拡大縦断面図。
【図15】開口部下用横桟の左右1対の挟持片で左右1対の縦桟を着脱自在に挟着した後の状態を示す要部拡大横断面図。
【符号の説明】
【0034】
1 鋼製内壁枠
2 縦桟
2a 内側面
3 開口部上用横桟
3a 下面
4 固定用横桟
4a 上面
4b 先端
5 横桟
7 開口部横用縦桟
8 開口部下用横桟
8a 端部
8b 上面(外面)
8c 下面(外面)
9 開口部
10 固定用フランジ部
13 上端固定用フランジ部
16 下端固定用フランジ部
31 コイルスプリング(突っ張り手段)
41 鋼製内壁枠
48 開口部下用横桟
48a 端部
49 挟持片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向する左右1対の縦桟と、これら縦桟の上端同士の間に架設された横桟とを備えた鋼製内壁枠であって、
前記縦桟同士の間に開口部上用横桟を前記横桟と対向するように架設し、
各縦桟の下端の内側面に短尺な固定用横桟を前記開口部上用横桟と対向するようにそれぞれ突設し、
各固定用横桟の相向い合う先端内に開口部下用横桟の長手方向の各端部をそれぞれ着脱自在に嵌着し、
前記開口部上用横桟の下面に下方に突出しかつその長手方向に沿って延びるように設けられた上端固定用フランジ部、及び、各固定用横桟の上面に上方に突出しかつその長手方向に沿って延びるようにそれぞれ設けられた下端固定用フランジ部に、各開口部横用縦桟の上端及び下端をこの開口部横用縦桟が前記縦桟と対向するようにそれぞれ固定することにより、
前記開口部上用横桟、前記開口部下用横桟、及び左右1対の前記開口部横用縦桟で包囲される開口部を設けたことを特徴とする鋼製内壁枠。
【請求項2】
前記開口部下用横桟の長手方向の各端部をその長手方向に対して直角方向にそれぞれ伸縮自在とし、これら端部内に前記開口部下用横桟の対向する外面を前記固定用横桟の先端内に押し付ける突っ張り手段をそれぞれ設けた請求項1記載の鋼製内壁枠。
【請求項3】
対向する左右1対の縦桟と、これら縦桟の上端同士の間に架設された横桟とを備えた鋼製内壁枠であって、
前記縦桟同士の間に開口部上用横桟を前記横桟と対向するように架設し、
開口部下用横桟の長手方向の各端部にその幅方向に突出しかつ対向するように設けられた左右1対の挟持片を前記左右1対の縦桟の下端内にそれぞれ挿入して前記左右1対の挟持片で前記左右1対の縦桟を着脱自在に挟着することにより、
前記開口部上用横桟、前記開口部下用横桟、及び前記左右1対の縦桟で包囲される開口部を設けたことを特徴とする鋼製内壁枠。
【請求項4】
各縦桟の内側面に内側に突出しかつ前記縦桟の長手方向に沿って延びる固定用フランジ部をそれぞれ設けた請求項1から3のいずれか記載の鋼製内壁枠。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−63683(P2006−63683A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−248700(P2004−248700)
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【出願人】(000198787)積水ハウス株式会社 (748)
【Fターム(参考)】