説明

錠前用給電システム

【課題】セキュリティー上の問題点を解消すると共に電池交換作業の能率の向上を図ること。
【解決手段】錠前の駆動源を制御する制御部と、制御部に信号を入力するための入力部と、駆動源の駆動力により駆動する施・解錠手段と、施・解錠手段を介して錠前の錠箱から出没する施錠片と、建具の壁面に取付けられる取付け本体に装着されかつ制御部に給電する電源手段とを備える錠前用給電システムに於いて、電源手段は、取付けベース板と、取付けベース板の内面に固定された電源ボックスとから成り、取付け本体の内面に開口された電源収納部としての凹所内に電源ボックスが位置するように着脱自在に固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、錠前用給電システムに関し、特に電気錠用の給電システムの関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1と特許文献2には、「扉に取付けられる錠前と、この錠前の駆動源を制御する制御部と、この制御部に信号を入力するための入力部と、前記駆動源の駆動力により駆動する施・解錠手段と、この施・解錠手段を介して前記錠前の錠箱から出没する施錠片と、扉の壁面に取付けられる取付け本体に装着され、かつ、少なくとも前記制御部に給電する電源手段とを備える錠前用給電システム」が記載され、或いは示唆されている。
【0003】
しかして、前記特許文献1の錠前用給電システムの電源手段は、ハンドル用の取付け座の下端部側に電源(電池)が内装され、該電源は、取付け座を構成する外壁面の一部にスライド自在に設けられた電源カバーを取り外すことによって交換可能である。また、前記特許文献2の錠前用給電システムの電源手段は、例えば図4に記載されているように錠箱に内装されている。
【0004】
ところで、特許文献1は、第三者が電源カバーを簡単に取り外すことができることから、セキュリティー上の問題点がある。また、取付け座の外壁面に電源カバーが見えることから、電源の収納されている位置が容易に判る。さらに、意匠上の美観も考慮する必要性もある。一方、特許文献2は、電源が錠箱に内装されているので、特許文献1の問題点を解消することはできるものの、錠箱を扉から外し、さらに錠箱から電源を取り外して交換する行為は手間と時間がかかり過ぎるという問題点がある。
【特許文献1】特許公開9−264084号公報
【特許文献2】特許公開2000−73634号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の第1の目的は、使用状態に於いて、外観上、外部から電源の収納されている位置を判別することができない(電源が無断に抜き取られない)ことである。第2の目的は、取付け本体を建具の壁面から外した場合に於いて、取付け本体から電源手段を極めて簡単に脱着することができることである。第3の目的は、使用時に於いて、建具が振動しても電源手段が取付け本体に対してガタガタしないこと、電源が電源手段の電源ボックスの電極からずれないこと等である。その他の目的は、取付け本体と電源手段の係合或いは嵌合方式の脱着構成に関して、係合(嵌入)部分の耐久性やシンプル化を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の錠前用給電システムは、錠前と、この錠前の駆動源を制御する制御部と、この制御部に信号を入力するための入力部と、前記駆動源の駆動力により駆動する施・解錠手段と、この施・解錠手段を介して前記錠前の錠箱から出没する施錠片と、建具の壁面に取付けられる取付け本体に装着され、かつ、少なくとも前記制御部に給電する電源手段とを備える錠前用給電システムに於いて、前記電源手段は、取付けベース板と、この取付けベース板の内面に固定された電源ボックスとから成り、前記取付け本体の内面に開口された電源収納部としての凹所内に前記電源ボックスが位置するように着脱自在に固定されることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の錠前用給電システムは、錠前と、この錠前の駆動源を制御する制御部と、この制御部に信号を入力するための入力部と、前記駆動源の駆動力により駆動する施・解錠手段と、この施・解錠手段を介して前記錠前の錠箱から出没する施錠片と、建具の壁面に取付けられる取付け本体に装着され、かつ、少なくとも前記制御部に給電する電源手段とを備える錠前用給電システムに於いて、前記電源手段は、前記取付け本体に基端部が枢着された取付けベース板と、この取付けベース板の内面に固定された電源ボックスとから成り、前記取付け本体の内面に開口された電源収納部としての凹所内に前記電源ボックスが位置するように前記取付けベース板の自由端部が前記取付け体に着脱自在に係脱することを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明の錠前用給電システムは、錠前と、この錠前の駆動源を制御する制御部と、この制御部に信号を入力するための入力部と、前記駆動源の駆動力により駆動するロック手段と、このロック手段によりロックされ又はそのロックが解消する施・解錠手段と、この施・解錠手段に連結されている操作部材と、建具の壁面に取付けられる取付け本体に装着され、かつ、少なくとも前記制御部に給電する電源手段とを備える錠前用給電システムに於いて、前記電源手段は、取付けベース板と、この取付けベース板の内面に固定された電源ボックスとから成り、前記取付け本体の内面に開口された電源収納部としての凹所内に前記電源ボックスが位置するように着脱自在に固定されることを特徴とする。
【0009】
ここでの「着脱自在」は、取付け本体に対して電源手段の全体が簡単に外れること、又は、取付け本体に対して電源手段の自由端部が簡単に外れることを意味する。
また、ここで「建具の壁面」は、開閉体の外壁面(又は内壁面)、戸枠側の外壁面(又は内壁面)のいずれかを意味する。
【発明の効果】
【0010】
(1)使用状態に於いて、電源の収納されている位置を判別することができない。したがって、電源が無断に抜き取られないことから、セキュリティー上の問題点を解消することができる。
(2)取付け本体を建具の壁面から外した場合に於いて、取付け本体から電源手段を極めて簡単に抜き取ることができる。また、取付け本体に対する電源手段の装着も容易である(脱着の容易性)。したがって、電池交換作業の能率の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図1乃至図10に示す本発明を実施するための最良の形態(第1実施例)により説明する。
【0012】
(1)発明の実施の環境
図1は発明の実施の環境を示す概略説明図である。図1に於いて、1は水平方向へ直線移動する引戸、水平方向に回転する扉など建具としての開閉体、1aは開閉体1の外壁面である。なお、本実施例の開閉体1は扉であるが、引戸であっても良い。
【0013】
一方、2は建具としての戸枠側の壁で、戸枠側の扉1の自由端部と対向する適宜部位には、受け金具3が固定的に設けられている。
【0014】
次に、Xは本発明の錠前用給電システムで、この給電システムXは、扉1の自由端部に取付けられた(例えば内装された)錠前4と、この錠前の4の錠箱4a(右側の概念図)内に支持部材を介して配設された駆動モータ、ソレノイド等の駆動源5と、たとえば錠箱4a内にプリント基板を介して設けられ、かつ、前記駆動源5を制御する制御部6と、例えば扉1の外壁面1aの所定位置に固定的に配設された無線方式、テンキー方式、音声方式、人体部位等の入力部7と、前記錠箱4aに内装され、前記駆動源5の駆動力により駆動する駆動アーム、ダルマ等の施・解錠手段8と、この施・解錠手段8を介して前記錠箱4aのフロントから出没する施錠片9と、建具の壁面(本実施例では扉1の外壁面1a)に取付けられる取付け本体(本実施例では操作部材用の取付け座板)10と、この取付け本体10の電源収納部に装着され、かつ、少なくとも前記制御部6に給電する電源手段11とから構成されている。
【0015】
しかして、本発明の前記電源手段11は、複数本の取付け柱を有する取付けベース板と、この取付けベース板の内面に固定された電源ボックスとから成り、前記取付け本体の内面の上部側又は下部側に開口された電源収納部としての凹所内に前記電源ボックスが位置するように前記取付け柱を介して着脱自在に固定される。
【0016】
(2)取付け本体10
図2は内壁面側に電源手段11を装着した取付け本体10の正面視からの概略説明図、図3は主要部の縦断面概略説明図である。一方、図4は取付け本体10の電源収納部から電源手段11を引き抜いた状態の概略説明図である。また、図5は取付け本体10の要部を内面(背面)側から見た説明図である。
【0017】
まず、図2乃至図5を参照にして取付け本体10を説明する。符号10は、本実施例では扉1の外壁面1aに複数本の固着具を介して固定される操作部材12用の取付け座である。この取付け座10は、扉1の内壁面に固着しても良い。また、前記操作部材12は、L型形状のレバーハンドルであるが、ノブやサムターンであっても良い。さらに、取付け座10は、長座であるが、円座であっても良い。
【0018】
しかして、10a外壁面、10bは内壁面(内面)、10cは周壁面である。外側の取付け座10は、中央部に外側レバーハンドル12用の軸孔13を有している。この軸孔13を基準として、下部側の適宜箇所にはシリンダー錠14が装着されている(なお、外側の取付け座の場合にはシリンダー錠は任意である)。
【0019】
一方、上部側の内面10bには、電源収納部としての凹所15が形成されている。この電源収納部(凹所)15は、図4で示すように、横向き凹所15の内壁底面15aから開口側に環状に突出する軸受け部16と、図5を基準とすると、環状軸受け部16の上部側の左右にそれぞれ臨むように位置し、かつ、凹所15の段差状の左右内壁側面15b、15bから内部方向へと水平突出する左右一対の指先状支持部17と、凹所15のやや傾斜状上側内壁面15cと、内面10bの上端面の中央部で、かつ、前記上側内壁面15cの中央縁部に至るように下向きコ字形状に形成された浅い切欠部分18によって画定される。したがって、電源収納部15は、取付け座10の上部内面の横向き段差状凹所である。
【0020】
ところで、取付け座10の内面10b、本実施例では、左右一対の指先状支持部17及び浅い切欠部分18の内面に、凹所15の深さ方向に電源手段11の取付け柱がそれぞれ嵌入する合計3個の支持穴19が形成されている。
【0021】
(3)電源手段11
図6は、電源手段11の分解説明図、図7は電源(例えば単三電池)27側から見た電源手段11の説明図、図8は図7の左側面視からの説明図、図9は電源手段11が取付け本体10に対して脱着自在に圧着固定される旨の説明図、図10は電源手段11を装着した場合における取付け本体10の内面側から見た状態の説明図である。
【0022】
次に、図6乃至図10を参照にして電源手段11の構成を説明する。前述したように、電源手段11は、複数本の取付け柱23を有する取付けベース板21と、この取付けベース板21の内面に固定された電源ボックス22とから成る。そして、本実施例の電源手段11は、図3で示すように取付け本体10の内面に開口された電源収納部15に前記電源ボックス22が位置するように前記取付け柱23を介して着脱自在に圧着固定される。
【0023】
(4)取付けベース板21
例えば図3、図10で示すように、取付けベース板21は、凹所15の手前側の段差面に収まるように突片部分を有する矩形板状に形成されている。なお、図3では、取付け本体10の内面10bに添設される内側プレート20を示しているが、この内側プレート20は本発明の特定要件ではない。取付けベース板21の全体が取付け本体10の内面10bに収まる大きさに形成すると、取付け本体10の内面10bが直接扉1の外壁面1aに接触する。
【0024】
そこで、図10を参照にして取付けベース板21の構成を説明する。図10に於いて、21aは電源ボックス22用の装着部分で、この装着部分21aは略矩形状であり、中央部には外方向に突出する橋状の把手部分21bが形成されている。この把手部分21bの左右の部位には、縦長の切欠部分21cが形成されている。また、装着部分21aの適宜箇所には電源ボックス22の電源側の結線用のコードを案内する案内切欠21dが形成されている。さらに、取付けベース板21の下端部の左右と上端部の中央部には、それぞれ外方向に突出する突片部分21eが形成され、これらの内面に水平方向に突出する取付け柱23がそれぞれカシメ固定されている。
【0025】
ところで、合計3個の取付け柱23は、取付け本体10の支持穴19にそれぞれ脱着するが、本実施例では、図3で示すように取付けベース板21の取付け柱23を取付け本体10の支持穴19に嵌め込んだときに、扉1の振動等により容易に取付け本体10から外れないように圧着手段25を備えている。圧着手段25は、全ての取付け柱23に装着しても良いが、少なくとも取付け柱23の一つに装着するのが望ましい。本実施例では、図6で示すように、取付け体10の上端部の中央部の支持穴19に嵌入する取付け柱23に嵌合溝23aを周設し、この環状嵌合溝23aに弾性リング25を固定的に嵌め込んでいる。
【0026】
(5)電源ボックス22
図7は電池側から見た電源手段11の説明図であるが、本実施例の電源ボックス22は、取付け本体10の凹所15の内壁底面15aに一体的に固定されていない。換言すると、取付けベース板21の橋状の把手部分21bを摘んで引っ張ると、電源手段11を取付け本体10から直ちに取り外すことができる。そして、前記取付け本体10の前記内壁底面15aに電源ボックス22に対する蓋体の役割を果たさせている。
【0027】
そこで、電源ボックス22の構成を説明する。電源ボックス22は、図4で示すように、取付け本体10の凹所15の内壁底面15aに対向する側が矩形状に開口26している。この開口26の内部(電源ボックスの内部)には、合計4本の電源27をそれぞれ装着できるように3枚の仕切り壁28が設けられている。そして、不番の左右の側壁内面には、周知のように電池27の電極に接触する一対の電極端子(小突起と保持バネ)29が配設されている。また、電源ボックス22は前記電極端子29に電気的に接続する結線用コード30を有し、この結線用コード30は案内切欠21dを介して外部に案内される。
【0028】
(6)電源手段11の脱着
本実施例の電源手段11は、まず、取付け本体10を扉の外壁面から取り外す必要がある。従来のように、取付け本体10の外壁面側の電源ボックス用のカバーを開いたり、或いは外したり、或いはまたスライドしたりするものではない。
【0029】
次に、取付け本体10を扉1から外したら、取付けベース板21の橋状把手部分21bを摘んで手前に引っ張る。そうすると、取付けベース板21の取付け柱23が取付け本体10の支持穴19から外れる。その際、一つの取付け柱23の弾性リング25は、支持穴19の内周面を摺接する。このように、取付け本体10から電源手段11を簡単に取り外し、電源交換をすることができる。
【実施例】
【0030】
発明の実施の形態で示した実施例は、電源手段11の脱着構成として、耐久性や構造のシンプル性を考慮し、金属製の取付け本体10に複数個の支持穴(係合穴)19を形成し、一方、電源手段11の金属製取付けベース板21に前記支持穴19に係合する複数本の取付け柱(係合柱)23を設けた。
【0031】
この係合或いは嵌合方式の脱着構成に関して、係合部分の耐久性を考慮しないのであれば、例えば取付け本体10の内面の凹所の縁部の適宜箇所に所定間隔を有して複数個の係合小突片を形成し、一方、取付けベース板21の縁部の適宜箇所に前記係合小突片に係合する弾性の係合爪を複数個形成することによっても可能である。
【0032】
また、実施例では、3個の取付け柱23の一つに弾性の圧着手段(弾性リング)25を固定的に嵌着したが、その圧着手段25も適宜に設計変更可能である。例えば部品点数が多くなること、構造が複雑になる等の問題点を考慮しないのであれば、圧着手段を付勢バネと可動の小圧接玉とで構成しても良い。この場合には、取付け本体に支持穴19に直交する収納穴を設け、該収納穴に付勢バネと付勢バネによって支持穴19側に付勢される可動小圧接玉を適宜に組み込む。そして、可動小圧接玉は収納穴の縁部に周設された係合爪にその一部が露出するように支持される構成とする。
【0033】
次に、図11乃至図13は、実施の形態で示した実施例に対して、さらに構成要件を加味した第2実施例である(重複部分は援用する。また同一構成の符号は便宜上、第1実施例と同じ)。
【0034】
この第2実施例が第1実施例と主に異なる事項は、取付け本体10の凹所15の内壁底面15aに弾性の板状保持部材35を固定したことである。なお、この第2実施例では電源ボックス22の対向側壁及び仕切り壁28に所定長さの切欠36を形成することによって、弾性の板状保持部材35が確実に電源27を押さえ付けることができるように工夫をしている。このように構成すると、電源手段の装着時、電源ボックスに内装された電源の外面が該板状保持部材に接触状態で保持される(図13参照)。
【0035】
次に、図14乃至図15は、係合或いは嵌合方式の脱着構成に代えて、ヒンジ軸方式にした第3実施例である(重複部分は援用する。また同一構成の符号は便宜上、第1実施例と同じ)。
【0036】
この第3実施例が第1実施例と主に異なる事項は、電源手段11Aが、取付け本体10Aに基端部が左右一対のヒンジ軸41を介して枢着された取付けベース板21Aと、この取付けベース板21Aの内面に固定された電源ボックス22とから成る。
【0037】
そして、取付けベース板21Aの開閉は、取付けベース板21Aの自由端部と取付け本体10Aの凹所15の縁部にそれぞれ設けた係合手段(例えば取付けベース板21Aの弾性係合爪23Aと取付け本体10Aの係合孔19A)を介してなされる。このように構成することによっても、本発明の所期の目的を達成することができる。
【0038】
最後に、図16は、錠前用給電システムの構成要件が異なる場合の実施例を示す(重複部分は援用する。また同一構成の符号は便宜上、第1実施例と同じ)。
【0039】
第1実施例の錠前用給電システムXは、「駆動源5の駆動力により駆動する施・解錠手段8と、この施・解錠手段を介して前記錠前4の錠箱4aから出没する施錠片9と」が発明の前提要件であるが、第4実施例の錠前用給電システムX1は、(a)駆動源5と施・解錠手段8との間にロック手段8aを介在させ、(b)また、前記施錠片9を操作部材9Aに置換している。
【0040】
この錠前用給電システムX1は、例えば室内で操作部材9Aを施・解錠するために使用する場合に適合し、前記駆動源5は、例えばソレノイドであり、また、前記ロック手段8aは、ソレノイドの作動杆の伸縮動によって作動し、かつ、施・解錠手段(ダルマ)8をロックするロックアームであり、さらに、前記操作部材9Aは、サムターンやハンドルである。
【0041】
上記構成においては、制御部によって制御されるソレノイドが伸縮動すると、ダルマ8はロックアーム8aによってロックされ、又はそのロックが解消する。その結果、ダルマ8に連結(例えば直結)するサムターンやハンドルの回転操作ができなり、又は回転操作が可能となる。このように、発明の前提要件を置換しても、本発明の本質的事項は変わらない。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1乃至図10は本発明の最良の実施例(第1実施例)を示す各説明図。図11乃至図13は本発明の第2実施例を示す各説明図。図14乃至図15は、本発明の第3実施例を示す各説明図。図16は本発明の第4実施例を示す概略説明図。
【図1】発明の実施の環境を示す各概略説明図。
【図2】取付け本体の正面視からの概略説明図。
【図3】主要部の縦断面概略説明図。
【図4】取付け本体の電源収納部から電源手段を引き抜いた状態の概略説明図。
【図5】取付け本体の要部を内面(背面)側から見た説明図。
【図6】電源手段の分解説明図。
【図7】電源側から見た電源手段の説明図。
【図8】図7の左側面視からの説明図。
【図9】電源手段が取付け本体に対して脱着自在に圧着固定される旨の説明図。
【図10】電源手段を装着した場合における取付け本体の内面側から見た状態の説明図。
【図11】本発明の第2実施例の概略断面説明図。
【図12】電源手段を外した場合の取付け本体の内面視の説明図。
【図13】板状保持部材が電源ボックス内の電源を押え付ける旨の説明図。
【図14】本発明の第3実施例を示す電源手段の図。
【図15】開閉状態を示す概略説明図。
【図16】本発明の第4実施例を示す概略説明図。
【符号の説明】
【0044】
X、X1…給電システム、1…開閉体、1a…外壁面(内壁面)、2…戸枠側の壁、4…錠前、4a…錠箱、5…駆動源、6…制御部、7…入力部、8…施・解錠手段、8a…ロック手段、9…施錠片、9A…操作部材、10、10A…取付け本体(取付け座板)、10a…外壁面、10b…内壁面(内面)、11、11A…電源手段、12…操作部材、15…電源収納部(凹所)、15a…内壁底面、15b…段差状の左右内壁側面、16…軸受け部、17…支持部、18…浅い切欠部分、19…支持穴、19A…係合孔、21、21A…取付けベース板、21b…把手部分、21e…突片部分、22…電源ボックス、23…取付け柱、23a…嵌合溝、23A…係合爪、25…圧着手段、27…電源、35…板状保持部材、41…ヒンジ軸。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
錠前と、この錠前の駆動源を制御する制御部と、この制御部に信号を入力するための入力部と、前記駆動源の駆動力により駆動する施・解錠手段と、この施・解錠手段を介して前記錠前の錠箱から出没する施錠片と、建具の壁面に取付けられる取付け本体に装着され、かつ、少なくとも前記制御部に給電する電源手段とを備える錠前用給電システムに於いて、前記電源手段は、取付けベース板と、この取付けベース板の内面に固定された電源ボックスとから成り、前記取付け本体の内面に開口された電源収納部としての凹所内に前記電源ボックスが位置するように着脱自在に固定されることを特徴とする錠前用給電システム。
【請求項2】
請求項1に於いて、建具は開閉体であり、一方、取付け本体は、この開閉体の壁面に固定される操作部材用の取付け座であることを特徴とする錠前用給電システム。
【請求項3】
請求項1に於いて、凹所の内壁底面に板状保持部材が固定され、電源手段の装着時、電源ボックスに内装された電源の外面が該板状保持部材に接触状態で保持されることを特徴とする錠前用給電システム。
【請求項4】
錠前と、この錠前の駆動源を制御する制御部と、この制御部に信号を入力するための入力部と、前記駆動源の駆動力により駆動する施・解錠手段と、この施・解錠手段を介して前記錠前の錠箱から出没する施錠片と、建具の壁面に取付けられる取付け本体に装着され、かつ、少なくとも前記制御部に給電する電源手段とを備える錠前用給電システムに於いて、前記電源手段は、複数本の取付け柱を有する取付けベース板と、この取付けベース板の内面に固定された電源ボックスとから成り、前記取付け本体の内面に開口された電源収納部としての凹所内に前記電源ボックスが位置するように前記取付け柱を介して着脱自在に圧着固定されることを特徴とする錠前用給電システム。
【請求項5】
錠前と、この錠前の駆動源を制御する制御部と、この制御部に信号を入力するための入力部と、前記駆動源の駆動力により駆動する施・解錠手段と、この施・解錠手段を介して前記錠前の錠箱から出没する施錠片と、建具の壁面に取付けられる取付け本体に装着され、かつ、少なくとも前記制御部に給電する電源手段とを備える錠前用給電システムに於いて、前記電源手段は、前記取付け本体に基端部が枢着された取付けベース板と、この取付けベース板の内面に固定された電源ボックスとから成り、前記取付け本体の内面に開口された電源収納部としての凹所内に前記電源ボックスが位置するように前記取付けベース板の自由端部が前記取付け体に着脱自在に係脱することを特徴とする錠前用給電システム。
【請求項6】
錠前と、この錠前の駆動源を制御する制御部と、この制御部に信号を入力するための入力部と、前記駆動源の駆動力により駆動するロック手段と、このロック手段によりロックされ又はそのロックが解消する施・解錠手段と、この施・解錠手段に連結されている操作部材と、建具の壁面に取付けられる取付け本体に装着され、かつ、少なくとも前記制御部に給電する電源手段とを備える錠前用給電システムに於いて、前記電源手段は、取付けベース板と、この取付けベース板の内面に固定された電源ボックスとから成り、前記取付け本体の内面に開口された電源収納部としての凹所内に前記電源ボックスが位置するように着脱自在に固定されることを特徴とする錠前用給電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−174994(P2008−174994A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−10319(P2007−10319)
【出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【出願人】(390037028)美和ロック株式会社 (868)
【Fターム(参考)】